JP3016961B2 - プローブ装置 - Google Patents

プローブ装置

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JP3016961B2
JP3016961B2 JP4163727A JP16372792A JP3016961B2 JP 3016961 B2 JP3016961 B2 JP 3016961B2 JP 4163727 A JP4163727 A JP 4163727A JP 16372792 A JP16372792 A JP 16372792A JP 3016961 B2 JP3016961 B2 JP 3016961B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ICチップなどの電気
的特性を検査するプローブ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のプローブ装置、例えば半導体ウ
エハのプローブ装置は、ウエハをダイシングする前に、
ウエハ状態でウエハ上のICチップの回路機能などの電
気的特性を測定する目的で使用されている。この場合、
ICチップは半導体ウエハ上で基盤の目状に配置されて
いるため、各ICチップを二次元平面上でステップ的に
走査しながらプロービング測定する必要があり、この走
査のために非常に高精度のXYテーブルを使用しなけれ
ばならない。またこのようなプロービング測定を行なう
場合、ファインアライメントつまりウエハの正確なアラ
イメント、不良チップへのマーキング、インスぺクショ
ンつまりパッド上の針あとの検査などの処理も同時に行
なうことが要求される。このような処理を行なうために
従来は図5に示すような装置が使用されていた。この装
置は、基台300、Xテーブル310、Yテーブル32
0、ファインアライメントユニット330、プロービン
グユニット340、マーキングユニット350より構成
される。この装置でウエハ360のプロービング測定を
行なう場合、まずファインアライメントユニット330
で位置合わせを行ない、プロービングユニット340で
プロービング測定を行ない、マーキングユニット350
で不良チップにマーキングを行ない、最後にファインア
ライメントユニット330でインスペクションを行ない
処理を終了する。そして、ファインアライメント、不良
チップへのマーキング、インスペクションの処理におい
ても、プロービング処理と同様に、ウエハ上に基盤の目
状に配置されたICチップを走査する必要があるため、
図5に示すように高精度なXYテーブルを全てのユニッ
ト下で共用する構成をとっていた。従って、基台300
は、Y方向に長大化することになり、近年のウエハの大
口径化により、その傾向はさらに強まった。
【0003】ところで、近年のLSIの高集積化によ
り、LSIチップ内のコア部の面積は縮小化する一方、
処理信号の複雑化により入出力信号の数は増加してい
る。この結果、LSIチップ内の入出力部、つまりパッ
ド部の面積により、チップ全体の小面積化が図れないと
いう事態が生じるようになった。従って、サブミクロン
プロセスにおいては、従来100μm角であったパッド
サイズも60μm角になりつつある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】半導体ウエハのプロー
ブ装置では、XYテーブルの移動精度を、規格範囲内例
えば8μm以下におさえることが最も重要な技術的課題
となっている。そしてこの規格値は、前述したパッドサ
イズの小口径化により、さらに厳しいものが要求されつ
つある。この一方、ウエハの大口径化により、従来の装
置ではY方向への長大化の傾向はさらに強まっている。
そしてこのY方向への長大化はY方向での基台の剛性の
低化、Yテーブル駆動用のボールネジの加工精度の悪
化、ボールネジの累積誤差の増大、基台上のYテーブル
の姿勢誤差の増大を生み、これにより、XYテーブルの
移動精度が悪化することとなった。そして、移動精度の
悪化を防止することにより前述した規格値を満たすため
には、誤差の補正を行なう装置が必要となるが、Y方向
への長大化により、その補正装置、補正方法が煩雑化、
複雑化していた。さらに、従来のプローブ装置には、単
位面積当りのコストが高いクリーンルーム内での占有面
積を増大させてしまうという欠点があった。
【0005】そこで本発明の目的とするところは、サブ
ミクロン時代におけるパッドサイズ、ウエハの大口径化
に対応しつつ、前述の規格範囲内でのプロービングの移
動精度を補正するための装置を煩雑化させることなく達
成することができる、小型で高速なプローブ装置を提供
することとにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
係るプローブ装置は、被測定体内の被測定素子に接触す
ることにより電気的プロービング測定を行うための多数
のコンタクト用端子を備えたプローブカードと、前記電
気的プロービング測定前に被測定体の位置調整を行なう
ための撮像手段と、電気的プロービング測定及び位置調
整を行う際に、被測定体を二次元平面で走査するための
二次元走査手段と、被測定体内の全ての被測定素子に電
気的プロービング測定を行なうために必要なプロービン
グエリアと対向するエリアと、電気的プロービング測定
時に前記撮像手段が他の部材と干渉しない不干渉エリア
との間で、前記撮像手段を移動させる手段と、電気的プ
ロービング測定の結果、不良と判定された被測定体内の
不良素子に、前記二次元走査手段を用いてマーキングす
るためのマーカ手段と、前記プロービングエリアと、前
記不干渉エリアとの間で、前記マーカ手段を移動させる
手段と、を有することを特徴とする。請求項2に記載の
発明に係るプローブ装置は、請求項1において、前記撮
像手段及び前記マーカ手段のいずれか一方又は双方が前
記プロービングエリア内に配置される位置が、前記プロ
ーブカードのほぼ中心と対向する位置であることを特徴
とする。
【0007】
【作用】請求項1に記載の発明によれば、プローブカー
ドに対して、被測定体内の全ての被測定素子の測定を行
うために、被測定体を二次元走査手段によってプロービ
ングエリア内で移動させる。撮像手段を用いるときは、
この撮像手段を不干渉エリアよりプロービングエリアと
対向するエリアに移動させた後に、同様に二次元走査手
段によって被測定体を移動操作する。このため、被測定
体の位置調整のための走査エリアと、電気的プロービン
グ測定のための走査エリアとが重複又は一致することに
より、装置の小型化及び走査移動精度の大幅な向上を図
ることができる。また、マーカ手段を用いる時は、プロ
ービング測定後に、マーカ手段を不干渉エリアとプロー
ビングエリアとの間で相対移動させる。このため、マー
キングのための走査エリアと、電気的プロービング測定
のための走査エリアとが重複又は一致することにより、
さらなる装置の小型化及び走査移動精度の大幅な向上を
図ることができる。 請求項2に記載の発明によれば、プ
ローブカードのほぼ中心と対向する位置に、撮像手段及
びマーカ手段の配置位置が設定されるので、マーキング
するために必要な二次元走査手段の動作エリア又は位置
調整を行うために必要な二次元走査手段の動作エリア
と、プロービングエリアとをほぼ同一とすることがで
き、二次元走査手段に要求される移動ストロークを最小
とすることができる。
【0008】
【実施例】以下本発明に係るプローブ装置の一実施例に
ついて、図面を参照して具体的に説明する。
【0009】まず、本実施例の構成についてのべる。
【0010】図1は本実施例の断面図であり、図2はこ
れを立体的に表したものである。ただし図2にはヘッド
プレート16,マーキングブリッジ60,ガイド軸6
4,支柱66は図示されていない。
【0011】プローブカード10にはプローブ針12が
設けられている。このプローブカード10により、被測
定体例えばウエハ22を測定する場合、プローブ針12
をウエハ22上のICチップのボンディングパッドに接
触させることにより、ウエハ状態でのICチップの電気
的な測定が可能となる。このプローブカード10はイン
サートリング14に着脱自在になるように嵌め込まれ、
インサートリング14はヘッドプレート16に固定され
る。
【0012】プローブカード10の下方には、基台70
が設けられ、この上にYテーブル40、Xテーブル30
及び載置台20が順次積層配置される。この載置台20
には、プローブカード10の被測定体である例えばウエ
ハ22が載置されている。載置台20は、Xテーブル3
0に固定される。載置台20は、このXテーブル30
と、その下部に設けられたYテーブル40およびZ方向
駆動機構(図示せず)により、X,Y,Z方向にそれぞ
れ独立に移動可能となる。この場合におけるXテーブル
30,Yデーブル40の駆動機構を図3に示す。まず、
図3においてXテーブル30をX方向に移動させる場合
について説明する。
【0013】Yデーブル40上にはモータ32が設けら
れている。このモータ32にはボールネジ34が連結さ
れ、ボールネジ34はモータ32により回転駆動され
る。そして、ボールネジ34は螺合するナット(図示せ
ず)を有するXテーブル30に連結されているため、モ
ータ32の回転駆動がX方向への直線駆動に変換され
る。これによりXテーブル30とともに載置台20が、
Yテーブル40上に設けられたリニアガイド36に沿っ
てX方向に移動可能となる。
【0014】Yテーブル40をY方向に移動させる場合
も全く同様の方法による。つまりモーター42の回転駆
動が、ボールネジ44及びYテーブル40に設けられた
螺合するナットにより、Y方向の直線駆動に変換され
る。これによりYテーブル40とともに、Xテーブル3
0及び載置台20が、基台70上に設けられたリニアガ
イド46に沿ってY方向に移動可能となる。
【0015】Yテーブルの下方には基台70が設けられ
ている。この基台70には支柱56が固定され、支柱5
6にはガイド軸54が固定されている。アライメントブ
リッジ50は、このガイド軸54に沿って、ウエハ22
の上方領域にて図1の矢印Aの方向に出入り自在になる
ように設けられている。これによりアライメントブリッ
ジ50は、プローブカード10によるウエハ22の測定
時には、他の部材と干渉しないエリア(以下不干渉エリ
アと呼ぶ)に退避可能となる。アライメントブリッジ5
0の先端にはウエハ22の例えばファインアライメント
及びインスペクションを行なうための撮像装置例えばC
CD52が設けられている。この場合、図には示してい
ないが、アライメントブリッジ50には高倍率、低倍率
の2つのCCDが設けられている。
【0016】基台70の支柱56の他方側には支柱66
が固定されている。支柱66にはガイド軸64が設けら
れ、マーキングブリッジ60は、このガイド軸64に沿
って、ウエハ22の上方領域にて図1の矢印Bの方向に
出入り自在になるように設けられている。これによりマ
ーキングブリッジ60は、プローブカード10によるウ
エハ22の測定時には、前記の不干渉エリアに退避可能
となる。マーキングブリッジ60の先端には、不良IC
チップにマーキングを行うもの例えばスクラッチマーカ
62が取付けられ、スクラッチマーカ62にはスクラッ
チ針64が設けられている。このスクラッチ針64によ
り不良ICチップを機械的に傷つけることにより、マー
キングを行うことができる。.次に本実施例の動作につ
いて説明する。
【0017】本実施例でウエハのプロービング検査を行
う場合、次の手順、つまりウエハのロード、プリアリメ
ント、ファインアライメント、プロービング、不良チッ
プのマーキング、インスペックション、ウエハのアンロ
ードという手順で行われる。
【0018】まずウエハ22が搬送アーム(図示せず)
によりウエハカセット(図示せず)よりロードされ、プ
リアライメントステージ(図示せず)に搬出される。こ
のプリアライメントステージでは例えばオリエンテーシ
ョンフラットの位置合わせにより、ウエハ22のプリア
ライメントが行われる。次に搬送アームによりウエハ2
2はプリアライメントステージより載置台20に搬出さ
れ、ここで、ウエハ22のファインアライメントが行わ
れる。ファインアライメントではウエハのセンター出
し、ウエハの直交軸合わせ、ウエハの厚み検査が行われ
るが、以下これについて説明する。
【0019】ファインアライメントを行う場合、まず、
アライメントブリッジ50がリニアガイド54に沿って
移動し、CCD52が好ましくはプローブカード10の
ほぼ中心と対向する直下にくるように設定される。この
ように設定すれば、ウエハ22上の全てのICチップを
プロービング測定するのに必要なXYテーブルの動作エ
リア(以下プロービングエリアと呼ぶ)と、ファインア
ライメントを行なうために必要なXYテーブルの動作エ
リアをほぼ同一とすることができる。従ってこれによ
り、XYテーブルに要求される移動ストロークを最少に
することが可能になり、装置の小型化、また後述する移
動精度の高精度化を図ることができる。
【0020】次にウエハ22の中心出しが行われる。ウ
エハ22の中心出しは低倍率CCD52により行なわれ
る。まずXテーブル30により載置台20上のウエハ2
2がX方向に移動し、低倍率CCD52の走査線とウエ
ハ22との左右のエッジの交点の座標が2点測定され
る。次にYテーブル40によりY方向に載置台20上の
ウエハ22が移動し、その後上記と同様に走査線とウエ
ハエッジとの交点の座標を2点測定する。このようにし
て測定した4点の座標よりウエハの中心座標C2を測定
し、これと載置台20の既知の中心座標C1 より、ウエ
ハ中心の載置台中心からのずれ|C1 −C2 |を測定
し、中心出しを行う。
【0021】次に高倍率CCD52を使用して、ウエハ
の直交軸合わせがおこなわれる。直交軸合わせは、例え
ば高倍率CCD52によりICチップ内のパッドを結ん
だラインを測定し、このラインと装置のY軸を一致させ
ることにより行う。最後にZ方向の補正を行うべくウエ
ハの厚みの測定を行う。厚みの測定は、例えば静電セン
サ(図示せず)により例えばウエハ22上の5点を測定
することにより行う。
【0022】以上でファインアライメントを終了し、ア
ライメントブリッジ50は、不干渉エリアに退避する。
その後プローブカード10によりウエハ22上のICチ
ップの電気的測定が行なわれる。この際載置台20は、
Xテーブル30、Yテーブル40及びZ方向駆動機構
(図示せず)により、X、Y、Z方向に移動され、これ
によりウエハ上のICチップを順次測定することができ
る。従ってこれらの部材の動作を妨害しないように、ア
ライメントブリッジ50は前述したように不干渉エリア
に退避する必要がある。
【0023】このプローピングによる測定が終了する
と、マーキングブリッジ60がガイド軸64に沿って移
動し、スクラッチマーカ62が好ましくはプローブカー
ド10のほぼ中心と対向する直下にくるように設定され
る。このように設定することにより、前述したようにプ
ロービングエリアと、マーキングするために必要なXY
テーブルの動作エリアをほぼ同一とすることができ、X
Yテーブルに要求される移動ストロークを最少にするこ
とが可能となる。次に上記のプローピング測定により不
良とされたチップはこのスクラッチマーカ62によりマ
ーキングされる。
【0024】マーキングが終了すると、マーキングブリ
ッジ60は前述の不干渉エリアに退避する。その後、再
びアライメントブリッジ50が移動して、高精度CCD
52がウエハ22上に設定され、インスペクションが行
われる。このインスペクションにおいては、例えばIC
チップのパッド上の針あとが規格範囲内にあるかどうか
を検査する。このインスペクションが終了するとウエハ
22は搬送アームによりもとのウエハカセットに戻さ
れ、動作が終了する。
【0025】以上述べたように本実施例によれば、1つ
のステージ上、つまりプローブカード10の下方で、プ
ロービング、ファインアライメント、不良チップへのマ
ーキング、インスペクションなどの処理を全て一括して
行うことができる。そしてこのように処理ステージを一
極化することにより大きな利点が生じる。これについて
以下述べる。
【0026】従来のプローブ装置では、ファインアライ
メント、インスペクションのためのステージ及び不良チ
ップのマーキングのためのステージをプロービング処理
のためのステージとは別に設けていた。この場合におい
て、各ステージにおいてXテーブル30、Yテーブル4
0を共用させるため、Y方向での移動ストロークを大き
くする必要が生じ、これにより基台及びYテーブルをY
方向に長大化させる必要が生じた。特に近年のウエハの
大口径化により、長大化の傾向はさらに強まってきた。
ところでプローブ装置においては、XYテーブルの移動
精度を規格範囲内例えば8μm以内におさめることが大
きな技術的課題となっている。特にICの高集積化によ
り、チップあたりの入出力パッド数は増える一方、チッ
プ面積を小面積化する必要があるため、従来100μm
角であったパッドサイズも60μm角になりつつある。
これにより、プロービング時のXY方向の移動精度をよ
り高いものにすることが要求されつつある。しかし従来
のプローブ装置では、前述したようにY方向の長さが物
理的に大きいため、移動精度が悪化し、またこれを補正
するための装置が煩雑化していた。これについて以下述
べる。
【0027】まず基台70がY方向に長大化すると、基
台70のY方向での剛性が弱くなり、自重で曲がるた
め、Y方向での移動精度を悪化させてしまう。特に本装
置ではマイクロメートル単位の精度が要求されるため、
この影響は大きく、またこれを防ぐためには、基台70
の剛性をかなり高める必要があり、これにより基台70
の重量の大幅な増加、つまりコストアップにつながって
いた。
【0028】また基台70が長大化すると、基台70及
びボールネジ44の加工精度も悪化する。特にボールネ
ジ44では、バックラシュによる精度誤差が、ボールネ
ジが長くなればなるほど累積し、これにより両端間でよ
り大きな累積的な誤差が生じる。このようにして生じた
累積誤差は補正することが可能だが、誤差が大きくなれ
ばなるほど、前述した規格値を達成するために、その補
正をするための装置が煩雑化されていた。さらに基台7
0が長大化すると、このような軸方向の誤差のみなら
ず、ヨーイング、ピッチングなどの姿勢誤差も補正する
必要が生じる。また熱膨張による変形も大きくなり、熱
対策も必要となる。これらにより補正装置がさらに複雑
化、煩雑化することになり、装置のコストアップ、大型
化という弊害も生じた。
【0029】基台70が長大化することは、装置の精度
のみならず、装置のスループットにも影響する。つまり
ボールネジ44が長くなることにより、ボールネジ44
の重量が増加し、ボールネジ44の慣性モーメントが大
きくなる。従ってプローピング動作時の、Yテーブル4
0の停止速度が遅くなり、装置の高速動作が妨害され、
処理のスループットがおちることになる。
【0030】以上述べた従来装置の問題点も本実施例に
より解決することができる。つまり本実施例のように、
プローピング、ファインアライメント、不良チップへの
マーキング、インスペクションなどの処理をプローブカ
ードの下方で、一極化して行うことにより、基台70の
長大化を防ぐことが可能となり、これによりXYテーブ
ルの移動精度が大幅に改善する。そしてLSIの高集積
化によりますます厳しくなるXYテーブルの許容移動精
度に対し、補正装置を煩雑化、複雑化させることなく、
対応できることになる。またボールネジ44の重量を軽
減することでその慣性モーメントを減らすことができる
ため、装置の処理速度の高速化に対応が可能となり、さ
らに基台70の小型化により装置の小型化にも対応でき
ることになる。
【0031】次に本実施例の変形例について説明する。
【0032】図4はこの変形例を上方より図示したもの
である。この変形例は図1のアライメントブリッジ50
を図4のアライメントアーム100に変形したものであ
る。このアライメントアーム100はZ方向で伸縮する
伸縮軸200、昇降ブロック210、揺動可能なスイン
グアーム220、アライメントヘッド230、CCD2
40により構成される。昇降ブロック210は伸縮軸2
00に連結され、伸縮軸200に沿ってZ軸方向に上下
動可能となっている。昇降ブロック210には、スイン
グアーム220が連結され、スイングアーム220には
アライメントヘッド230が固定されている。アライメ
ントヘッド230には低倍率、高倍率のCCD240が
2つ設けられている。このアライメントアーム100
は、ウエハ22のプロービング測定を行う際には、図4
の実線で示されるように、Z方向の上方領域でかつヘッ
ドプレート16外側の不干渉エリアに退避している。そ
してウエハのファインアライメント、インスペクション
の処理を行う場合には、図4の点線で示されるようにア
ライメントヘッド230が、好ましくはプローブカード
10の直下にくるように下降及び回転して設定され、こ
れらの処理が行なわれる。なお本変形例では伸縮軸20
0を設けてアライメントヘッド230の上下動を可能と
させたが、必ずしもこの機能は必要ではなく、伸縮しな
い固定軸を使用することも可能である。
【0033】なお本実施例は上記実施例に限定されるこ
となく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能
である。
【0034】例えば本発明にかかる装置の被測定体は、
ウエハ22に限られるものではなく、プロービングの必
要な他の被処理体例えばLCD基板等を被処理体とする
こともできる。また図1においては、アライメントブリ
ッジ50、マーキングブリッジ60を2つ設けている
が、このうちアライメントブリッジ50のみを設けて実
施することも可能である。
【0035】また、CCD52及びスクラッチマーカ6
2の設定位置は、プローブカードの直下に限らず、プロ
ーブエリア内ならばどの位置に設定してもよい。プロー
ブエリアと、ファイナライメント、マーキングに必要な
XYテーブルの動作エリアに重複部分があれば、その重
複部においてXYテーブルの移動ストロークを減少させ
ることができるからである。
【0036】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、撮像手段をプ
ロービングエリアと対向するエリアと、プロービング時
に他の部材と干渉しないエリアとに移動可能とすること
で、プロービンビング時と位置合わせ時とで、被測定体
の走査エリアを一致させ、あるいは重複させることがで
き、装置の小型化を図ると共に、移動ストロークを短縮
できるので走査時の移動精度を各段に向上できる。さら
に、マーカ手段を用いる際に、マーカ手段をプロービン
グエリアと不干渉エリアと間で相対移動させることで、
プロービンビング時とマーキング時とで、走査エリアを
一致又は重複でき、さらに移動ストロークを短縮して装
置の小型化を図ることができる。 請求項2の発明によれ
ば、マーキングするために必要な二次元走査手段の動作
エリア又は位置調整を行うために必要な二次元走査手段
の動作エリアと、プロービングエリアとをほぼ同一にで
き、二次元走査手段に要求される移動ストロークを最小
にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したプローブ装置の概略説明図で
ある。
【図2】図1の装置の一部を省略した概略斜視図であ
る。
【図3】図1の装置の載置台より下方を示す平面図であ
る。
【図4】撮像手段を移動させる機構の変形例を説明する
ための平面図である。
【図5】従来のプローブ装置の載置台より下方を示す平
面図である。
【符号の説明】
10 プローブカード 20 載置台 22 ウエハ 30 Xテーブル 40 Yテーブル 50 アライメントブリッジ 52 CCD 54 ガイド軸 60 マーキングブリッジ 62 ストレッチマーカ 64 ガイド軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01R 31/26 G01R 1/06 - 1/073 H01L 21/66

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被測定体内の被測定素子に接触すること
    により電気的プロービング測定を行うための多数のコン
    タクト用端子を備えたプローブカードと、 前記電気的プロービング測定前に被測定体の位置調整を
    行なうための撮像手段と、 電気的プロービング測定及び位置調整を行う際に、被測
    定体を二次元平面で走査するための二次元走査手段と、 被測定体内の全ての被測定素子に電気的プロービング測
    定を行なうために必要なプロービングエリアと対向する
    エリアと、電気的プロービング測定時に前記撮像手段が
    他の部材と干渉しない不干渉エリアとの間で、前記撮像
    手段を移動させる手段と、電気的プロービング測定の結果、不良と判定された被測
    定体内の不良素子に、前記二次元走査手段を用いてマー
    キングするためのマーカ手段と、 前記プロービングエリアと、前記不干渉エリアとの間
    で、前記マーカ手段を移動させる手段と、 を有することを特徴とするプローブ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記撮像手段及び前記マーカ手段のいずれか一方又は双
    方が前記プロービングエリア内に配置される位置が、前
    記プローブカードのほぼ中心と対向する位置であること
    を特徴とするプロー装置。
JP4163727A 1992-05-29 1992-05-29 プローブ装置 Expired - Lifetime JP3016961B2 (ja)

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JP4163727A JP3016961B2 (ja) 1992-05-29 1992-05-29 プローブ装置

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JP4163727A JP3016961B2 (ja) 1992-05-29 1992-05-29 プローブ装置

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JPH05333100A JPH05333100A (ja) 1993-12-17
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