JP2957048B2 - プローブ装置 - Google Patents

プローブ装置

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JP2957048B2
JP2957048B2 JP4183033A JP18303392A JP2957048B2 JP 2957048 B2 JP2957048 B2 JP 2957048B2 JP 4183033 A JP4183033 A JP 4183033A JP 18303392 A JP18303392 A JP 18303392A JP 2957048 B2 JP2957048 B2 JP 2957048B2
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
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  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
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  • Testing Or Measuring Of Semiconductors Or The Like (AREA)
  • Testing Of Individual Semiconductor Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はプローブ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のプローブ装置、例えば半導体ウ
エハのプローブ装置は、ウエハをダイシングする前に、
ウエハ状態でウエハ上のICチップの回路機能などの電
気的特性を測定する目的で使用されている。この場合、
ICチップは半導体ウエハ上で基盤の目状に配置されて
いるため、各ICチップをステップ的に走査しながらプ
ロービング測定する必要があり、この走査のために非常
に高精度のXYテーブルを使用しなければならない。ま
た、外部に設けられたテスターと、ICチップの入出力
部の間で、入出力信号の高速伝送を行うためのテストヘ
ッドが必要とされる。さらにこのようなプロービング測
定を行なう場合、ファインアライメントつまりウエハの
正確なアライメント、不良チップへのマーキング、イン
スぺクションつまりパッド上の針あとの検査などの処理
も同時に行なうことが要求される。
【0003】このような処理を行なうために従来は図
4、図5に示すような装置が使用されていた。図4はこ
の装置を外部から見たものであり、図5はその内部構造
を簡略して示したものである。図4よりわかるように、
検査時には同図に示すようにテストヘッドをプローブ装
置本体390の上方に配置している。また、必要に応じ
て、例えばテストヘッド370の裏面に取り付けられた
プローブカード(図示せず)を交換する場合、またはロ
ットの初期時にマイクロスコープ380によりウエハの
位置合わせをする場合等には、テストヘッド370をヒ
ンジ400を用いて図の矢印の方向に退避させる必要が
あった。
【0004】また図5に示されたようにこの装置は、基
台300、Xテーブル310、Yテーブル320、ファ
インアライメントユニット330、プロービングユニッ
ト340、マーキングユニット350より構成される。
この装置でウエハ360のプロ−ビング測定を行なう場
合、まずファインアライメントユニット330で位置合
わせを行ない、プロービングユニット340でプロービ
ング測定を行ない、マーキングユニット350で不良チ
ップにマーキングを行ない、最後にファインアライメン
トユニット330でインスペクションを行ない処理を終
了する。そして、ファインアライメント、不良チップへ
のマーキング、インスペクションの処理においても、プ
ロービング処理と同様に、ウエハ上に基盤の目状に配置
されたICチップを走査する必要があるため、図5に示
すように高精度なXYテーブルを全てのユニット下で共
用する構成をとっていた。従って、基台300は、Y方
向に長大化することになり、近年のウエハの大口径化に
より、その傾向はさらに強まった。
【0005】ところで近年のLSIの高集積化により、
ゲートサイズが縮まり、配線の寄生容量が減少したた
め、超高速のLSIを設計することが可能となった。こ
れにより例えばマイクロプロセッサー、DSPなどのL
SIでは20MHz以上の高速で動作するものが主流とな
りつつある。ところがこのようにLSIが高速化して
も、テスタ側がこの高速動作に対応できないと、テスタ
ビリティーの問題でICチップの歩留りを悪化させてし
まうという事態が生じるようになった。そこでこのよう
な問題に対処するため高周波テストを可能とするテスト
ヘッドが開発され、これによりテストヘッドの重量が増
加することになり、将来的には300〜500kgの重
量になるだろうと予想されている。
【0006】また、LSIの高集積化により、LSIチ
ップ内のコア部の面積は縮小化する一方、処理信号の複
雑化により入出力信号の数は増加している。この結果、
LSIチップ内の入出力部、つまりパッド部の面積によ
り、チップ全体の小面積化が図れないという事態が生じ
るようになった。従って、サブミクロンプロセスにおい
ては、従来100μm角であったパッドサイズも60μ
m角になりつつある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このようなLSIの高
速化、高集積化により、従来の装置では以下のような問
題が生じるようになった。
【0008】まずLSIの高速化にともなうテストヘッ
ドの重量増により、操作性、操作上の安全性が非常に悪
化することになった。特に、将来のLSIのさらなる高
速化にともない、テストヘッドが300〜500kgの
重量になれば、従来のヒンジを用いた方法では、テスト
ヘッドの移動が事実上不可能となることが予想される。
またLSIの高集積化にともない、パッドサイズが小
口径化することになり、この種のプローブ装置で最も重
要な技術的課題となっている、パッドでの針あとの規格
値も、より厳しいものが要求されつつある。この一方、
ウエハの大口径化により、従来の装置ではY方向への長
大化の傾向はさらに強まっている。そしてこのY方向へ
の長大化はY方向での基台の剛性の低化、Yテーブル駆
動用のボールネジの加工精度の悪化、ボールネジの累積
誤差の増大、基台上のYテーブルの姿勢誤差の増大を生
み、これにより、XYテーブルの移動精度が悪化するこ
ととなった。そして、移動精度の悪化を防止することに
より前述した規格値を満たすためには、誤差の補正を行
なう装置が必要となるが、Y方向への長大化により、そ
の補正装置、補正方法が煩雑化、複雑化していた。
【0009】そこで本発明の目的とするところは、この
ようなLSIの高速化、高集積化にともなうテストヘッ
ドの大型化、パッドサイズの小口径化に対応しつつ、前
述の規格範囲内でのプロービング精度を補正のための装
置を煩雑化させることなく達成することができる、小型
で高速なプローブ装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係るプローブ装
置は、被測定体を支持し、かつ、前記被測定体の被測定
面を互いに異なる向きである少なくとも第1,第2の向
きに設定する支持台と、第1,第2の向きに設定された
前記被測定体を二次元平面上で走査する走査手段と、前
記第1の向きに設定された前記被測定体と対向する位置
に配置され、前記被測定体内の被測定素子に接触するこ
とにより、電気的プロービング測定を行うための多数の
コンタクト端子を備えたプローブカードと、前記第2の
向きに設定された前記被測定体と対向する位置に配置さ
れ、前記電気的プロービング測定前に前記被測定体の位
置調整を行うための撮像手段と、を有することを特徴と
する。
【0011】
【作用】まず、被測定体を支持する支持台を第2の向き
に設定する。そして、電気的プロービング測定前に、被
測定体の位置調整を行うための撮像手段に対して、走査
手段を用いて被測定体を二次元平面上で走査し、測定し
ようとする測定素子の位置情報を得る。その後、支持台
を第1の向きに設定する。そして、電気的プロービング
測定を行うための多数のコンタクト端子を、被測定体内
の被測定素子に接触することにより電気的プロービング
測定を実施する。走査手段により被測定体を走査するこ
とで、被測定体内の全ての被測定素子のプロービング検
査を行う。
【0012】
【実施例】以下、本発明にかかるプローブ装置の一実施
例について図面を参照して具体的に説明する。
【0013】まず、本実施例の構成について述べる。
【0014】図1は本実施例の断面図であり、図2はこ
れを立体的に表したものである。ただし、図2にはマー
キングブリッジ60、スクラッチマーカ62、スクラッ
チ針63は図示されていない。
【0015】テストヘッド10は装置本体100の側面
に例えば水平移動可能に配置されている。このテストヘ
ッド10は搬送台12の上に設置され、搬送台12には
ローラー14が取り付けられている。これによりマイク
ロプロセッサー、DSP等の高速ICを試験するため
に、テストヘッドが大型化しても、テストヘッド10を
安全かつ容易に水平移動することができる。従って、プ
ローブユニット16の交換、テストヘッド10のメンテ
ナンスが容易に行え、また、オペレーターがマイクロス
コープ(図示せず)によりウエハ上の針あとなどの検査
を行う場合にもテストヘッド10が邪魔にならず、操作
性の上でも優れたものになる。
【0016】テストヘッド10には、プローブユニット
16が着脱自在に取り付けられ、プローブユニット16
内のプローブカード(図示せず)には、プローブ針18
が設けられている。これにより被測定体例えば半導体ウ
エハ22を測定する場合、プローブ針18をウエハ22
上のICチップのボンディングパッドに接触させること
により、ウエハ状態でのICチップの電気的な測定が可
能となる。
【0017】被測定体例えばウエハ22は、ウエハチャ
ック20によって例えば真空吸着されている。この真空
吸着は例えばウエハチャック20の表面に設けられた複
数の真空吸引孔(図示せず)によりウエハ22を真空吸
引することにより行われる。ただしウエハ22の吸着
は、この真空吸着のみならず、例えば静電チャックによ
る静電吸着によっても行うことができる。これにより、
例えば低温域でウエハのプロービングを行う場合、真空
チャンバ内でウエハ22のプロービングを行うことがで
きる。このウエハチャック20は、支持軸26により支
持される。そして、この支持軸26を回転軸として、ウ
エハチャック20が水平になる位置と、この水平位置よ
り時計回りに好ましくは90度となる位置及び反時計回
りに好ましくは90度となる位置とに、図示しない回転
駆動機構により回転できるようになっている。この支持
軸26は支持テーブル24に取り付けられている。そし
て支持テーブル24は、Xテーブル30に固定されてX
方向に移動可能であると共に、図示しないZ方向駆動機
構により、図1の矢印Zの方向に上下動可能となってい
る。
【0018】Xテーブル30は、Yテーブル40に設け
られたガイド36に沿って、図1の矢印Xの方向に移動
可能となっている。また、Yテーブル40も、基台70
に設けられたガイド46によりY方向に移動可能となっ
ている。この場合におけるXテーブル30,Yデーブル
40の駆動機構を図3に示す。まず、図3においてXテ
ーブル30をX方向に移動させる場合について説明す
る。
【0019】Yテーブル40上にはモータ32が設けら
れている。このモータ32にはボールネジ34が連結さ
れ、ボールネジ34はモータ32により回転駆動され
る。そして、ボールネジ34は螺合するナット(図示せ
ず)を有するXテーブル30に連結されているため、モ
ータ32の回転駆動がX方向への直線駆動に変換され
る。これによりXテーブル30とともにウエハチャック
20が、Yテーブル40上に設けられたガイド36に沿
ってX方向に移動可能となる。
【0020】Yテーブル40をY方向に移動させる場合
も全く同様の方法による。つまりモーター42の回転駆
動が、ボールネジ44及びYテーブル40に設けられた
螺合するナットにより、Y方向の直線駆動に変換され
る。これによりYテーブル40とともに、Xテーブル3
0及びウエハチャック20が、基台70上に設けられた
ガイド46に沿ってY方向に移動可能となる。
【0021】基台70は、搬送台72の上に設置されて
いる。搬送台72にはローラー74が取り付けられ、こ
れにより、随時移動可能となる。基台70には、アライ
メントユニット50が設置されている。このアライメン
トユニット50の先端にはウエハ22の例えばファイン
アライメント及びインスペクションを行うための撮像装
置例えばCCD52が設けられている。この場合、図に
は示していないが、アライメントユニット50には高倍
率、低倍率の2つのCCDが設けられている。
【0022】ウエハ22の上方には、マーキングブリッ
ジ60が設定される。このマーキングブリッジ60の先
端には、不良ICチップにマーキングを行うもの例えば
スクラッチマーカ62が取付けられ、インキングマーカ
62にはインク針63が設けられている。このインク針
63により不良ICチップをインキングすることによ
り、マーキングを行うことができる。
【0023】次に本実施例の動作について説明する。
【0024】本実施例でウエハのプロービング検査を行
う場合、次の手順、つまりウエハのロード、プリアリメ
ント、ファインアライメント、プロービング、不良チッ
プのマーキング、インスペックション、ウエハのアンロ
ードという手順で行われる。
【0025】まずウエハ22が搬送アーム(図示せず)
によりウエハカセット(図示せず)よりロードされ、プ
リアライメントステージ(図示せず)に搬出される。こ
のプリアライメントステージでは例えばオリエンテーシ
ョンフラットの位置合わせにより、ウエハ22のプリア
ライメントが行われる。次に搬送アームによりウエハ2
2はプリアライメントステージよりウエハチャック20
に搬出され、例えば真空吸着により吸着される。この場
合ウエハチャック20は、図示しない回転駆動機構によ
り、ウエハを吸着する面が、水平面に対して好ましくは
平行になるように設定されている。
【0026】次にウエハ22のファインアライメントが
行われる。ファインアライメントではウエハのセンター
出し、ウエハの直交軸合わせ、ウエハの厚み検査が行わ
れるが、以下これについて説明する。
【0027】ファインアライメントを行う場合、まず、
ウエハチャック20が時計回りに90度回転し、Xテー
ブル30が移動することにより、CCD52によりウエ
ハ22が走査できる位置にウエハ22が設定される。こ
の設定により、Yテーブル40とZ駆動機構とを用い
て、CCD52に対するウエハ22の二次元走査が実行
可能となる。
【0028】次にウエハ22の中心出しが行われる。ウ
エハ22の中心出しは低倍率CCD52により行なわれ
る。まずZ方向駆動機構によりウエハチャック20上の
ウエハ22がZ方向に移動し、低倍率CCD52の走査
線とウエハ22との左右のエッジの交点の座標が2点測
定される。次にYテーブル40によりY方向にウエハチ
ャック20上のウエハ22が移動し、その後上記と同様
に走査線とウエハエッジとの交点の座標を2点測定す
る。このようにして測定した4点の座標よりウエハの中
心座標C2 を測定し、これとウエハチャック20の既知
の中心座標C1 より、ウエハ中心のウエハチャック22
中心からのずれ|C1 −C2 |を測定し、中心出しを行
う。
【0029】次に高倍率CCD52を使用して、ウエハ
の直交軸合わせがおこなわれる。直交軸合わせは高倍率
CCD52によりICチップ内のパッドを結んだライン
を測定し、このラインと装置のY軸を一致させることに
より行う。最後にウエハの厚みの測定を行う。厚みの測
定は、例えば静電センサ(図示せず)により例えばウエ
ハ22上の5点を測定することにより行う。
【0030】以上でファインアライメントを終了し、ウ
エハチャック20が反時計回りに180度回転し、Xテ
ーブル30が移動することにより、プローブユニット1
6によりウエハ22を測定できる位置に、ウエハ22が
設定される。その後プローブユニット16によりウエハ
22上のICチップの電気的測定が行なわれる。この際
ウエハチャック20上のウエハ22は、Yテーブル40
及びZ方向駆動機構により、プローブ針18に対するウ
エハ22の二次元走査が実施でき、これによりウエハ2
2上のICチップを順次測定することができる。また、
プローブ針18に対するウエハ22の接離駆動は、Xテ
ーブル30を用いて実施できる。また、ウエハチャック
20の機構の中に微動Z1 とθ機構が載っている。な
お、プロービング検査時に、側面に配置されたテストヘ
ッド10を図1の右側に移動させて行っても良い。この
ような場合も、従来のように相当重量のテストヘッド1
0を自重に逆らって回転する必要はないので、操作性、
安全性が向上する。
【0031】このプローピングによる測定が終了する
と、ウエハチャックが時計回りに90度回転し、ウエハ
チャック20に支持されたウエハ22が水平に設定され
る。この後Xテーブルが30が移動し、インキングマー
カ62がウエハ22の真上に設定される。マーカ62に
対するウエハ22の二次元走査は、Xテーブル30及び
Yテーブル40を用いて実施でき、インク針63に対す
るウエハ22の接離駆動はZ駆動機構またはウエハチャ
ック20のZ1 ,θ機構を用いて実現できる。このよう
にして、プロービング測定により不良とされたチップを
このインキングマーカ62によりマーキングする。
【0032】マーキングが終了すると、ウエハチャック
20が時計回りに90度回転し、Xテーブル30が移動
し、高精度CCD52により、インスペクションが行わ
れる。このインスペクションにおいては、Yテーブル4
0とZ,Z1 駆動機構とにより、CCD52に対してウ
エハ22を二次元走査し、例えばICチップのパッド上
のインクあとが規格範囲内にあるかどうかを検査する。
このインスペクションが終了すると、ウエハ22は水平
状態に設定された後に、搬送アームによりもとのウエハ
カセットに戻され、動作が終了する。
【0033】以上述べたように本実施例によれば、ウエ
ハチャック20を回転自在に設けたことにより、まずテ
ストヘッドを装置の側面に設定することが可能となっ
た。またウエハチャック20を回転自在に設けたことに
より、プロービング、ファインアライメント、不良チッ
プへのマーキング、インスペクションなどの処理を1つ
のステージで全て一括して行うことができる。そしてこ
れにより従来のプローブ装置に比べ大変大きな利点をも
つこととなった。以下これについて述べる。
【0034】まず従来の装置では、ウエハチャック20
をウエハ22が水平面に対して平行になるように固定さ
れていたため、必然的にテストヘッド10を装置の上部
に設置しなければならなかった。従ってプローブユニッ
ト16内のプローブガードを交換する場合、またウエハ
22をマイクロスコープなどにより上部より検査する場
合、ヒンジを用いてテストヘッド10を移動させてい
た。ところが、プロービング測定するICの高速化にと
もないテストヘッド10が重量化し、将来的には300
〜500kgの重さとなることが予想され、従来の装置
機構では、事実上テストヘッドをヒンジを用いて移動さ
せることが不可能となる事態が予想されるに至った。し
かし本実施例によれば、ウエハチャック20を回転自在
に設けることにより、テストヘッド10を必ずしも装置
の上部に設ける必要がなくなった。従って本実施例に示
すように、テストヘッド10を装置の側面または下面
(反転プローバーの場合)に設置することが可能とな
り、上記したようなテストヘッドの重量化にも対応可能
となり、操作性の面でも大きく向上することとなった。
【0035】また、従来のプローブ装置では、ファイン
アライメント、インスペクションのためのステージ及び
不良チップのマーキングのためのステージをプロービン
グ処理のためのステージとは別に設けていた。この場合
において、アライメントエリア+プロービングエリア+
マーキングエリア等が平面的に配置されていたためにY
方向のストロークが大きくなっていた。特に近年のウエ
ハの大口径化により、長大化の傾向はさらに強まってき
た。ところでプローブ装置においては、ICチップのパ
ッド上でのプロービングの針あとを規格範囲内例えば8
μm以内におさめることが大きな技術的課題となってい
る。特にICの高集積化により、チップあたりの入出力
パッドは増える一方、チップ面積を小面積化する必要が
あるため、従来100μm角であったパッドサイズも6
0μm角になりつつある。これにより、このプロービン
グの針あとの規格値もより厳しいものが要求されつつあ
りプロービング時のXY方向の移動精度をより高いもの
にすることが大きな技術課題となる。しかし従来のプロ
ーブ装置では、前述したようにY方向の長さが物理的に
大きいため、移動精度が悪化し、またこれを補正するた
めの装置が煩雑化していた。これについて以下述べる。
【0036】まず基台70がY方向に長大化すると、基
台70のY方向での剛性が弱くなり、自重で曲がるた
め、Y方向での移動精度を悪化させてしまう。特に本装
置ではマイクロメートル単位の精度が要求されるため、
この影響は大きく、またこれを防ぐためには、基台70
の剛性をかなり高める必要があり、これにより基台70
の重量の大幅な増加、加工コストの増加等つまりコスト
アップにつながっていた。 また基台70が長大化する
と、基台70及びボールネジ44の加工精度も悪化す
る。得にボールネジ44では、バックラシュ、送り精度
誤差が、ボールネジが長くなればなるほど累積し、これ
により両端間でより大きな累積的な誤差が生じる。この
ようにして生じた累積誤差は補正することが可能だが、
誤差が大きくなればなるほど、前述した規格値を達成す
るために、その補正をするための装置が煩雑化されてい
た。さらに基台70が長大化すると、このような軸方向
の誤差のみならず、ヨーイング、ピッチングなどの姿勢
誤差も補正する必要が生じる。また熱膨張による変形も
大きくなり、熱対策も必要となる。これらにより補正装
置がさらに複雑化、煩雑化することになり、装置のコス
トアップ、大型化という弊害も生じた。
【0037】基台70が長大化することは、装置の精度
のみならず、装置のスループットにも影響する。つまり
ボールネジ44が長くなることより、ボールネジ44の
重量が増加し、ボールネジ44の慣性モーメントが大き
くなる。従ってプローピング動作時の、Yテーブル40
の停止速度が遅くなり、装置の高速動作が妨害され、処
理のスループットがおちることになる。
【0038】以上述べた従来装置の問題点も本実施例に
より解決することができる。つまり本実施例のようにウ
エハチャック20を回転自在に設けることにより、プロ
ーピング、ファインアライメント、不良チップへのマー
キング、インスペクションなどの処理を効率よく行うこ
とができる。従って、基台70の長大化を防ぐことが可
能となり、これによりXYテーブルの移動精度が大幅に
改善する。そしてLSIの高集積化によりますます厳し
くなるプロービングのマーキングあとの規格値に対し、
補正装置を煩雑化、複雑化させることなく、対応できる
ことになる。またボールネジ44の慣性モーメントを減
らすことができるため、装置の処理速度の高速化に対応
が可能となり、さらに基台70の小型化により装置の小
型化にも対応できることになる。
【0039】図6は、ウエハチャック20の各軸の駆動
機構の一例を示す概略斜視図である。同図において、Y
テーブル40は略コ字状に形成され、基台70上をY方
向に沿って移動可能に支持されている。すなわち、基台
70にはY方向に沿って2本のガイド軸46,46が設
けられ、Yテーブル40の二つの側面200,200が
ガイド軸44に沿ってY方向に移動可能である。また、
Yテーブル40の底面202は、基台70上に設けられ
たモータ42及びそれにより駆動されるボールネジ44
により、Y方向に沿って駆動される。
【0040】Yテーブル40は、その底面200により
上面204に沿ってZ方向に伸びる2本のZ軸ロッド2
06,206を有する。このZ軸ロッド206,206
にはそれぞれ昇降ブロック210,210が昇降可能に
支持されている。そして、Z軸ロッド206の一方を例
えばボールネジとすることで、二つの昇降ブロック21
0をZ方向に駆動可能である。各昇降ブロック210は
相対向する面に揺動テーブル212,212を有する。
この揺動テーブル212は、X軸を中心として揺動可能
であり、図6の実線状態で示す水平状態のウエハ22
を、±90°の範囲で揺動することができる。相対向す
る2つの揺動テーブル212,212の間には、ボール
ネジ34と2本のZ軸ガイド36,36が配置されてい
る。そして、これら各軸34,36によりX方向に移動
可能なXテーブル30が設けられている。ボールネジ3
4の一端に設けたモーター32(図6では図示せず)に
より、Xテーブル30は2本のX軸ガイド36,36に
案内され、かつボールネジ34に駆動されることでX方
向への駆動が可能である。そして、このXテーブル30
上にウエハチャック20が支持されている。
【0041】なお、図6では図示していないが、Xテー
ブル30はウエハチャック20をウエハ22の周方向で
あるθ方向に回転駆動する駆動機構と、ウエハ22をZ
方向に微調節可能なZ1 機構とを内蔵している。
【0042】Yテーブル40の側方であって、その上方
領域にはアライメントユニット50およびマーキングブ
リッジ60が並設され、その下方領域にはテストヘッド
10が設けられている。したがって、ウエハ22を水平
状態にてアライメントユニット50のCCDカメラ(図
示せず)の下方に設定することで、ウエハ22のアライ
メントのための撮像が可能である。また、ウエハ22を
水平状態にてマーキングブリッジ60の下方に設定する
ことで、インキングマーカ62のインク針63を介し
て、ウエハ22上の不良チップへのマーキングが可能で
ある。さらに、ウエハ22を垂直状態に立てた状態に、
テストヘッド10上に設けられたプローブカード16側
に接近移動することで、このプローブカード16に設け
られたプローブ針18を各ICチップのパッドにコンタ
クトすることができ、ICチップの電気的特性検査が実
施可能である。
【0043】なお本実施例は上記実施例に限定されるこ
となく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能
である。
【0044】例えば、本発明では少なくともプロービン
グのためのウエハの向きと、位置合わせのためのウエハ
の撮像用の向きとを異なるものに設定すれば良く、この
際プロービング時のウエハの向きは垂直になるものが好
ましいが、任意の角度にウエハを設定してもウエハプロ
ーバで対応することが可能である。したがって、図1に
おけるテストヘッド10、アライメントユニット50、
マーキングブリッジ60の配置も任意であり、所望によ
り種々の配置とすることができる。マーキンブリッジ6
0は、例えばプロービング時又は撮像時のウエハの向き
と対向する位置に設けても良く、マーキング方式もスク
ラッチマーキング方式など他の方式を採用できる。ま
た、例えば本発明にかかる装置の被処理体は、ウエハ2
2に限られるものではなく、プロービング測定が必要な
他の被処理体例えばLCD基板等とすることもできる。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、被
処理体の被処理面の向きを、プロービング時と、位置合
わせのための撮像時とで、それぞれ異なる方向に設定す
ることにより、それぞれの時の被測定体の二次元走査エ
リアを一致させ又は重複させることで、装置の小型化及
び高精度化を図ることができ、高速測定可能なプローブ
装置を実現できる。また、プロービング時のプローブカ
ードの配置位置と密接なテストヘッドの位置を、必ずし
も装置本体の上部とする必要がないので、操作性、安全
性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるプローブ装置の側面図
である。
【図2】図1に示す装置の一部を省略した概略斜視図で
ある。
【図3】図1に示す装置の被処理体駆動機構の平面図で
ある。
【図4】従来のプローブ装置の概略斜視図である。
【図5】従来のプローブ装置のウエハ駆動機構の平面図
である。
【図6】ウエハチャックを各軸に沿って駆動する駆動機
構を示す概略斜視図である。
【符号の説明】
10 テストヘッド 18 プローブ針 20 ウエハチャック 22 ウエハ 30 Xテーブル 40 Yテーブル 50 アライメントユニット 52 CCD 60 マーキングユニット 62 インキングマーカ 64 インク針 100 装置本体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01L 21/66 G01R 31/26

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被測定体を支持し、かつ、前記被測定体
    の被測定面を互いに異なる向きである少なくとも第1,
    第2の向きに設定する支持台と、 第1,第2の向きに設定された前記被測定体を二次元平
    面上で走査する走査手段と、 前記第1の向きに設定された前記被測定体と対向する位
    置に配置され、前記被測定体内の被測定素子に接触する
    ことにより、電気的プロービング測定を行うための多数
    のコンタクト端子を備えたプローブカードと、 前記第2の向きに設定された前記被測定体と対向する位
    置に配置され、前記電気的プロービング測定前に前記被
    測定体の位置調整を行うための撮像手段と、 を有することを特徴とするプローブ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記第1の向きは前記被測定体の前記被測定面を垂直面
    とする向きであり、前記プローブカードの基板を垂直に
    支持するテストヘッドが装置本体の側面に配置されたこ
    とを特徴とするプローブ装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、 前記支持体は、前記第1,第2の向きと異なる第3の向
    きに前記被測定体を設定し、 前記第3の向きに設定された被測定体と対向する位置に
    配置され、電気的プロービング検査の結果不良と判定さ
    れた不良素子にマーキングを行うマーキング手段をさら
    に設けたことを特徴とするプローブ装置。
  4. 【請求項4】 請求項3において、 前記支持台を回転駆動する回転駆動機構を有し、前記支
    持台が回転駆動されて、前記被測定体を前記第1,第
    2,第3の向きに設定することを特徴とするプローブ装
    置。
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