JPH09229010A - シリンダの降下防止装置 - Google Patents

シリンダの降下防止装置

Info

Publication number
JPH09229010A
JPH09229010A JP8045482A JP4548296A JPH09229010A JP H09229010 A JPH09229010 A JP H09229010A JP 8045482 A JP8045482 A JP 8045482A JP 4548296 A JP4548296 A JP 4548296A JP H09229010 A JPH09229010 A JP H09229010A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
port
cylinder
drain
passage
valve
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP8045482A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3585626B2 (ja
Inventor
Ikuo Inagaki
郁夫 稲垣
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KYB Corp
Original Assignee
Kayaba Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kayaba Industry Co Ltd filed Critical Kayaba Industry Co Ltd
Priority to JP04548296A priority Critical patent/JP3585626B2/ja
Publication of JPH09229010A publication Critical patent/JPH09229010A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3585626B2 publication Critical patent/JP3585626B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fluid-Pressure Circuits (AREA)
  • Lift Valve (AREA)
  • Float Valves (AREA)
  • Actuator (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 フィルターに高圧が作用しないようにして、
通常のフィルター40を使えるようにする。このように
フィルター40を使えるので、ダンパーオリフィス43
を小さくしても、それが目詰まりするようなことがなく
なる。ところが、従来の装置では、ダンパーオリフィス
43の上流側となる通路20にシリンダCの負荷圧が作
用するので、フィルターを使えない。そのために従来の
装置では、ダンパーオリフィスを大きくせざるをえなか
った。 【解決手段】 パイロットスプールPSによって、ポペッ
ト弁PVの背圧室22に連通する中継ポート36を、負荷
ポート35あるいはドレンポート39のいずれか一方に
のみ連通させるようにしたものである。したがって、負
荷ポート35側の高圧が、ドレンポート39とドレン通
路42とを結ぶ通路過程に設けたフィルター40には作
用しない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、負荷を保持して
いるシリンダの降下を防止するための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図5、6に示した従来の装置は、スプー
ル弁Vの弁本体Bにシリンダポート1を形成するととも
に、このシリンダポート1を開閉するためのポペット弁
PVを設けている。このポペット弁PVはスプリング2の作
用で、通常は、シート部3を閉じるようにしている。そ
して、ポペット弁PVの背圧室4は、切換弁機構CVを介し
てシリンダポート1と連通したり、その連通が遮断され
たりする。すなわち、切換弁機構CVは、スプール孔5に
摺動自在に組み込んだパイロットスプールPSを主要素と
している。このパイロットスプールPSはその一端をパイ
ロット室6に臨ませ、他端をスプリング室7に臨ませる
とともに、このスプリング室7に設けたスプリング8の
作用で、通常は、図示のノーマル位置を保つようにして
いる。
【0003】上記パイロットスプールPSの外周部分に
は、第1環状溝9及び第2環状溝10を形成するととも
に、その軸中心線上には、通孔11を形成している。そ
して、上記第2環状溝10と通孔11とをダンパーオリ
フィス12を介して連通している。また、通孔11は、
スプリング室7に連通しているが、このスプリング室7
は、通路13及び環状凹部14を介してドレン通路15
に連通している。そして、シリンダポート1は、図6に
示すように、通路16〜18を介して上記第1環状溝9
に常時連通するようにしている。また、背圧室4は、通
路19、20を介してスプール孔5に形成した環状凹溝
21に連通させている。環状凹溝21は、パイロットス
プールPSが図示のノーマル位置にあるとき、第1環状溝
9に連通するが、パイロットスプールPSがスプリング8
に抗して移動したとき、第1環状溝9との連通が遮断さ
れる。パイロットスプールPSがフルストロークしたとき
には、この環状凹溝21が第2環状溝10と連通するこ
とになる。
【0004】いま、スプール弁Vを図面左側位置に切り
換えると、ポンプPからの圧力流体が、ポペット弁PVの
上流側に供給される。このときのポンプ圧がシリンダC
の負荷圧に打ち勝てば、ポペット弁PVを押し開いて、シ
リンダCのボトム側室に圧力流体が供給される。そし
て、シリンダCのロッド側室の流体は、スプール弁Vを
介してタンクTに戻されるので、シリンダCは負荷Wを
上昇させる。この状態でスプール弁Vを中立位置に復帰
させれば、ポペット弁PVの上流側の圧力が低くなる。し
かも、シリンダCのボトム側室の圧力が、通路16〜1
8→第1環状溝9→環状凹溝21→通路20、19から
背圧室4に導かれるので、その背圧室4の圧力作用で、
ポペット弁PVがシート部3をしっかりとシートし、負荷
保持しているシリンダCの降下を防止する。
【0005】上記の状態からスプール弁Vを図面右側位
置に切り換えるとともに、パイロット室6にパイロット
圧を導くと、パイロットスプールPSがスプリング8に抗
して移動する。上記のようにパイロットスプールPSが移
動すれば、第1環状溝9と環状凹溝21とが食い違うの
で、シリンダポート1と背圧室4との連通が遮断され
る。そして、パイロットスプールPSがフルストロークす
ると、環状凹溝21が第2環状溝10と連通する。した
がって、背圧室4の流体は、通路19、20→環状凹溝
21→第2環状溝10→ダンパーオリフィス12→通孔
11→スプリング室7→通路13→環状凹部14を経由
してドレン通路15から排出される。上記のように背圧
室4の流体が、ドレン通路15から排出される過程で、
ダンパーオリフィス12を通過するので、ダンピング効
果を発揮し、ポペット弁PVの安定した作動を補償する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のようにした従来
の装置では、オリフィス12を小さくできず、そのため
に、十分な、ダンピング効果が得られないという問題が
あったが、その理由は次のとおりである。例えば、オリ
フィス12を小さくすればするほど、そこにコンタミネ
ーションが詰まりやすくなる。そのためにダンパーオリ
フィス12の上流側にフィルターを設けなければならな
い。しかし、上記従来の装置では、ダンパーオリフィス
の上流側となる通路20にシリンダC側の高圧が作用す
るので、フィルターも高圧仕様でなければならない。と
ころが、現状では、高圧仕様のフィルターなどないの
で、結局は、ダンパーオリフィス12をそれほど小さく
できず、上記のような問題を解消できなかった。この発
明の目的は、オリフィスの上流側にフィルターを設けら
れるようにして、上記従来の問題を解消した装置を提供
することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、スプール弁
と、このスプール弁の弁本体に形成したシリンダポート
と、このシリンダポートに接続したシリンダと、このシ
リンダポートを開閉するポペット弁と、このポペット弁
の背圧室をシリンダ側に連通させたり、あるいはドレン
側に連通させたりする切換弁機構とを備えてなるシリン
ダの降下防止装置を前提にするものである。そして、第
1の発明は、上記切換弁機構は、ポペット弁とシリンダ
との間におけるシリンダポートに連通する負荷ポート
と、ポペット弁の背圧室に連通する中継ポートと、ドレ
ンポートと、パイロット圧の作用で切換動作するパイロ
ットスプールとからなる。そして、パイロットスプール
には環状溝を形成し、パイロットスプールがノーマル位
置にあるとき、上記環状溝を介して負荷ポートと中継ポ
ートとを連通させるとともに、中継ポートとドレンポー
トとの連通を遮断する構成にしている。
【0008】また、パイロットスプールにパイロット圧
が作用したとき中継ポートとドレンポートとを上記環状
溝を介して連通させるとともに、中継ポートと負荷ポー
トとの連通を遮断する構成にしている。さらに、上記ド
レンポートとドレン通路とを結ぶ通路過程にフィルター
を設け、しかも、このフィルターの下流側にダンパーオ
リフィスを設けた点に特徴を有する。第1の発明では、
上記のように構成したので、ドレンポートは中継ポート
にのみ連通することになり、このドレンポートに、シリ
ンダの負荷圧である高圧が導かれることがなくなる。し
たがって、このドレンポートには、通常のフィルターを
設けることができる。そして、このようにフィルターを
設けることができれば、ダンパーオリフィスを十分に小
さくでき、所期のダンパー効果が得られる。
【0009】第2の発明は、第1の発明において、パイ
ロットスプールをノーマル位置に保つスプリングと、こ
のスプリングを収容するスプリング室とを備え、このス
プリング室を介して、ドレンポートをドレン通路に接続
する構成とし、しかも、ダンパーオリフィスをこのスプ
リング室の上流側に配置した点に特徴を有する。第2の
発明では、上記のような構成としたので、ドレン側に連
通させておくスプリング室を利用して、ドレンポートを
ドレン通路に連通させることができる。しかも、このス
プリング室は、ダンパーオリフィスの下流側に位置する
のでので、その絞り効果による影響で、スプリング室の
圧力が変化してしまうことはない。
【0010】第3の発明は、第1又は2の発明におい
て、シリンダポートをドレン側に連通する通路と、この
通路を開閉するバルブ機構とを備えた点に特徴を有す
る。第3の発明では、上記のように構成したので、通常
は、この通路をバルブ機構によって閉じておけばよい。
このときは、第1の発明の降下防止装置とまったく状況
が同じであり、ポペット弁の背圧室をシリンダ側に連通
させたり、あるいはドレン側に連通させたりすることが
できる。それに対して、通路をバルブ機構によって開い
てやれば、シリンダポートがドレン側に連通することに
なる。したがって、例えば、負荷を保持した状態でスプ
ール弁や切換弁機構のスプールが作動不良となったとき
に通路を開いてやれば、負荷の保持状態を解除すること
ができる。なお、バルブ機構として、手動タイプのバル
ブを使用すれば、緊急時に手動で負荷保持状態を解除す
ることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】図1に示した第1実施例は、スプ
ール弁Vの弁本体Bに、シリンダCに接続したシリンダ
ポート1を形成している。なお、このスプール弁Vの切
り換え位置とシリンダCの昇降との関係は従来と同様な
ので、図1においてその構成を省略している。上記弁本
体Bには、シリンダポート1を開閉するためのポペット
弁PVを設けているが、このポペット弁PVの背面には背圧
室22を設けている。背圧室22は、連通孔23を形成
したプラグ24でふさぐとともに、このプラグ24とポ
ペット弁PVとの間にスプリング25を介在させている。
したがって、通常は、このスプリング25の作用で、ポ
ペット弁PVがシート部26を閉じる。また、弁本体Bの
側面には、カバー部材27を設けるとともに、このカバ
ー部材27に切換弁機構CVを設けている。すなわち、こ
のカバー部材27には内端を閉塞した孔28を形成して
いる。この孔28には、ホルダー29を固定するととも
に、このホルダー29に形成したスプール孔30にパイ
ロットスプールPSを摺動自在に組み込んでいる。そし
て、パイロットスプールPSの内端をスプリング室31に
臨ませるとともに、このスプリング室31に設けたスプ
リング32のバネ力をスプールPSの内端に作用させてい
る。
【0012】したがって、パイロットスプールPSは、ス
プリング32の作用で、通常は、図示のノーマル位置を
保つものである。そして、このパイロットスプールPSの
外端をパイロット室33に臨ませ、このパイロット室3
3内の圧力作用で、パイロットスプールPSがスプリング
32に抗して移動するようにしている。上記のようにし
たパイロットスプールPSには、環状溝34を形成し、上
記ノーマル位置において、ホルダー29に形成した負荷
ポート35と中継ポート36とを環状溝34を介して連
通させる一方、中継ポート36とドレンポート37との
連通を遮断する。また、パイロットスプールPSが、スプ
リング32に抗して移動したとき、負荷ポート35と中
継ポート36との連通が遮断され、中継ポート36とド
レンポート37とが連通する。そして、上記負荷ポート
35は、通路38を介してシリンダポート1に連通す
る。中継ポート36は、通路39及び連通孔23を介し
て背圧室22に連通する。また、ドレンポート37は、
フィルター40、通路41及びスプリング室31を介し
てドレン通路42に連通している。このように、ドレン
ポート37を、もともとドレン側に連通させておくべき
スプリング室31を介して、ドレン通路42に連通させ
れば、通路を共用できるので、コストダウンが可能とな
る。そして、このドレン通路42には、ダンパーオリフ
ィス43を設けている。
【0013】次に、この第1実施例の作用を説明する
が、スプール弁Vの切り換え位置とシリンダCの昇降関
係とは、前記従来と同様なので、その詳細を省略する。
したがって、この作用の説明では、切換弁機構CVの機能
を中心に説明する。シリンダCが負荷を保持していると
きには、パイロットスプールPSが図示のノーマル位置を
保つ。したがって、シリンダCの負荷圧は、負荷ポート
35→環状溝34→中継ポート36→通路39→連通孔
23を通って、背圧室22に導かれる。この背圧室22
に導かれた負荷圧の作用で、ポペット弁PVがシート部2
6を閉じて、負荷をしっかりと保持する。なお、負荷ポ
ート35とドレンポート37とは連通しないので、ドレ
ンポート37側に設けたフィルター40には、シリンダ
Cの負荷圧である高圧が作用しない。
【0014】上記の状態からパイロット室33にパイロ
ット圧が作用すると、パイロットスプールPSがスプリン
グ32に抗して移動する。パイロットスプールPSが移動
すれば、負荷ポート35と環状溝34とが食い違うの
で、負荷ポート35と中継ポート36との連通が遮断さ
れる。上記のように負荷ポート35との連通を断たれた
中継ポート36は、移動したパイロットスプールPSの環
状溝34を介してドレンポート39に連通する。したが
って、背圧室22の流体は、連通孔23→通路39→中
継ポート36→環状溝34→ドレンポート39→フィル
ター40→通路41→スプリング室31→ドレン通路4
2を経由して排出される。背圧室22の流体が、上記の
ようにドレン通路42から排出されれば、シリンダポー
ト1と背圧室22との圧力差によって、ポペット弁PVが
開く。このとき、ドレン通路42から排出される流体が
ダンパーオリフィス43を通過するので、その圧力降下
の作用で、ポペット弁PVの動作が安定したものとなる。
【0015】図2に示した第2実施例では、ダンパーオ
リフィス43を、ドレン通路42ではなく、通路41
側、すなわちスプリング室31の上流側に配置した例で
あり、その他の構成は第1実施例と全く同じである。こ
の第2実施例でも、ドレンポート37を、もともとドレ
ン側に連通させておくべきスプリング室31を介して、
ドレン通路42に連通させている。したがって、通路を
共用でき、コストダウンが可能となる。しかも、スプリ
ング室31がダンパーオリフィス43の下流側に位置す
るので、ダンパーオリフィス43の絞り効果によって、
スプリング室31の圧力が影響を受けることはない。し
たがって、第1実施例に比べて、パイロットスプールPS
の安定した切り換えを維持することができる。
【0016】図3に示した第3実施例では、第1実施例
で説明した弁本体Bに、シリンダポート1をドレン側に
連通する通路44を形成するとともに、この通路44の
途中にバルブ機構EVを設けている。なお、その他の構成
については第1実施例と全く同様であり、その詳細な説
明を省略する。図3に示すように、弁本体Bには、シリ
ンダポート1をタンクTに連通する通路44を形成し、
そこに、弁本体Bに形成したバルブ孔45を連通させて
いる。この通路44には、バルブ孔45と連通する位置
にシート面46を形成している。このようにしたバルブ
孔45には、中空のプラグ部材47を挿入している。そ
して、このプラグ部材47の中空部に、Oリング48と
ともにポペット部材49を挿入し、このポペット部材4
9の先端を上記シート面46に着座させている。さら
に、ポペット部材49の後端にはナット部材50を締め
付け、このポペット部材49を固定している。そして、
以上述べたプラグ部材47、Oリング48、ポペット部
材49、ナット部材50、及びシート面49が相まっ
て、バルブ機構EVを構成するものである。
【0017】次に、この第3実施例の作用を説明する。
通常は、ナット部材50を締め付けて、ポペット部材4
9の先端をシート面46に着座させている。このとき
は、通路44が閉じているので、第1実施例の降下防止
弁と同じ状態を保ち、第1実施例で説明したように、パ
イロットPSの位置によって、負荷保持を保ったり、シリ
ンダCを降下させたりする。ここで、例えばシリンダC
が負荷を保持した状態で、パイロットスプールPSが固着
してしまったとする。このような場合、ナット部材50
を緩めてやれば、ポペット部材49がシート面46から
離れるので、通路44が開くことができる。そして、こ
の通路44を開くことができれば、シリンダポート1を
ドレン側に連通することができ、シリンダCの負荷保持
状態を解除することができる。なお、ポペット部材49
とシート面46との隙間を調整すれば、その開口面積に
応じたダンピング効果を得ることができ、シリンダCが
急に降下してしまうのを防止できる。以上述べた第3実
施例によれば、負荷を保持した状態で、スプール弁Vの
メインスプールや、切換弁機構CVのパイロットスプール
PSなどが作動不良となったとしても、手動でその負荷保
持状態を解除することができる。
【0018】図4、5に示した第4実施例の降下防止装
置は、第1実施例で説明した降下防止装置とはタイプの
異なるものである。ただし、基本的な構造については第
1実施例と全く同様なので、同一の構成要素については
同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。つま
り、図4に示すように、スプール弁Vの弁本体Bにシリ
ンダポート1を形成し、さらに、このシリンダポート1
を開閉するポペット弁PVを設けている。また、弁本体B
の側面にカバー部材27を設けるとともに、このカバー
部材27に切換弁機構CVのパイロットスプールPSを組み
込んでいる。そして、第1実施例と同様に、負荷ポート
35と、中継ポート36と、ドレンポート37とを形成
するが、図3の断面図における位相では、負荷ポート3
5とシリンダポート1とを連通する通路38のみを形成
している。
【0019】図5は、図4に対して位相をずらした断面
図である。そして、この断面図における位相で、ドレン
ポート37に連通させた通路41を形成している。この
ようにした降下防止装置にも、シリンダポート1をドレ
ン側に連通する通路44と、この通路44を開閉するバ
ルブ機構EVとを備えているつまり、カバー27には、負
荷ポート35を通路41に連通させる通路44を形成
し、そこにバルブ孔45を連通させている。このように
した通路44には、バルブ孔45と連通する位置にシー
ト面46を形成している。そして、このバルブ孔45に
バルブ機構EVを設けるが、このバルブ機構EVについては
第3実施例で説明したので、ここではその説明を省略す
る。
【0020】この第4実施例でも、第3実施例と同様、
通常は、ナット部材50を締め付けて、通路44を閉じ
ておけばよい。そして、例えばシリンダCが負荷を保持
した状態でパイロットスプールPSが固着したような場
合、ナット部材50を緩めてやれば、シリンダポート1
を、通路38→負荷ポート35→通路44→通路41→
ドレン通路42を介してドレン側に連通させることがで
きる。そして、シリンダポート1をドレン側に連通させ
ることができれば、シリンダCが負荷を保持した状態を
解除することができる。
【0021】以上述べた第4実施例でも、スプール弁V
のメインスプールや、切換弁機構CVのパイロットスプー
ルPSなどが作動不良となった緊急時に、手動で負荷保持
状態を解除することができる。しかも、シリンダポート
1をドレンポート37を利用してドレン側に連通させて
いるので、シリンダポート1をドレン側に連通する通路
として、負荷ポート35を通路41に連通させる短い通
路44を形成するだけよく、加工が簡単で、コストダウ
ンが可能となる。なお、この第4実施例でも、ポペット
部材49とシート面46との隙間を調整すれば、その開
口面積に応じたダンピング効果を得ることができ、シリ
ンダCが急に降下してしまうのを防止できる。しかも、
この第4実施例では、通路44が連通するドレン通路4
2にダンパーオリフィス43を設けているので、さらに
十分なダンピング効果を得ることができる。
【0022】
【発明の効果】第1の発明によれば、ドレンポートが、
中継ポートにのみ連通することになるので、このドレン
ポートには、シリンダの負荷圧である高圧が導かれるこ
とがなくなる。したがって、このドレンポートには、通
常のフィルターを設けることができる。このようにフィ
ルターを設けられるので、ダンパーオリフィスを十分に
小さくでき、所期のダンパー効果が得られる。つまり、
ポペット弁を安定的に動作させることができる。第2の
発明によれば、もともとドレン側に連通させておくスプ
リング室を利用して、ドレンポートをドレン通路に連通
させるので、通路を共用でき、コストダウンが可能とな
る。しかも、このスプリング室は、ダンパーオリフィス
の下流側に位置するのでので、スプリング室の圧力が絞
り効果による影響を受けることがなく、パイロットスプ
ールの安定した切り換えを維持することができる。第3
の発明によれば、第1又は2の発明において、負荷を保
持した状態でスプール弁や切換弁機構のスプールが作動
不良となったとしても、バルブ機構によって通路を開い
てやれば、シリンダポートをドレン側に連通させて、負
荷保持状態を解除することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例を示す断面図である。
【図2】この発明の第2実施例を示す断面図である。
【図3】この発明の第3実施例を示す断面図である。
【図4】この発明の第4実施例を示す断面図である。
【図5】図4の断面図に対して、その位相をずらした断
面図である。
【図6】従来の装置の断面図である。
【図7】図6に対してその位相をずらした断面図であ
る。
【符号の説明】
V スプール弁 B 弁本体 1 シリンダポート PV ポペット弁 CV 切換弁機構 PS パイロットスプール C シリンダ 22 背圧室 31 スプリング室 32 スプリング 34 環状溝 35 負荷ポート 36 中継ポート 37 ドレンポート 40 フィルター 42 ドレン通路 43 ダンパーオリフィス 44 (シリンダポートをドレン側に連通する)通路 EV バルブ機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F16K 31/34 F16K 31/34

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スプール弁と、このスプール弁の弁本体
    に形成したシリンダポートと、このシリンダポートに接
    続したシリンダと、このシリンダポートを開閉するポペ
    ット弁と、このポペット弁の背圧室をシリンダ側に連通
    させたり、あるいはドレン側に連通させたりする切換弁
    機構とを備えてなるシリンダの降下防止装置において、
    上記切換弁機構は、ポペット弁とシリンダとの間におけ
    るシリンダポートに連通する負荷ポートと、ポペット弁
    の背圧室に連通する中継ポートと、ドレンポートと、パ
    イロット圧の作用で切り換え動作するパイロットスプー
    ルとからなり、パイロットスプールには環状溝を形成
    し、パイロットスプールがノーマル位置にあるとき、上
    記環状溝を介して負荷ポートと中継ポートとを連通させ
    るとともに、中継ポートとドレンポートとの連通を遮断
    し、また、パイロットスプールにパイロット圧が作用し
    たとき中継ポートとドレンポートとを上記環状溝を介し
    て連通させるとともに、中継ポートと負荷ポートとの連
    通を遮断する構成にする一方、上記ドレンポートとドレ
    ン通路とを結ぶ通路過程にフィルターを設け、しかも、
    このフィルターの下流側にダンパーオリフィスを設けた
    ことを特徴とするシリンダの降下防止装置。
  2. 【請求項2】 パイロットスプールをノーマル位置に保
    つスプリングと、このスプリングを収容するスプリング
    室とを備え、このスプリング室を介して、ドレンポート
    をドレン通路に接続する構成とし、しかも、ダンパーオ
    リフィスをこのスプリング室の上流側に配置したことを
    特徴とする請求項1記載のシリンダの降下防止装置。
  3. 【請求項3】 シリンダポートをドレン側に連通する通
    路と、この通路を開閉するバルブ機構とを備えたことを
    特徴とする特徴とする請求項1又は2記載のシリンダの
    降下防止装置。
JP04548296A 1995-11-01 1996-02-07 シリンダの降下防止装置 Expired - Fee Related JP3585626B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04548296A JP3585626B2 (ja) 1995-11-01 1996-02-07 シリンダの降下防止装置

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30825495 1995-11-01
JP7-308254 1995-12-18
JP7-348352 1995-12-18
JP34835295 1995-12-18
JP04548296A JP3585626B2 (ja) 1995-11-01 1996-02-07 シリンダの降下防止装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09229010A true JPH09229010A (ja) 1997-09-02
JP3585626B2 JP3585626B2 (ja) 2004-11-04

Family

ID=27292246

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP04548296A Expired - Fee Related JP3585626B2 (ja) 1995-11-01 1996-02-07 シリンダの降下防止装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3585626B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016072333A1 (ja) * 2014-11-07 2016-05-12 Kyb株式会社 制御弁装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016072333A1 (ja) * 2014-11-07 2016-05-12 Kyb株式会社 制御弁装置
JP2016089992A (ja) * 2014-11-07 2016-05-23 Kyb株式会社 制御弁装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3585626B2 (ja) 2004-11-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6997210B2 (en) Valve arrangement including release valve
JP2001056003A (ja) 拘束防止能力を備えた二重弁
US5613519A (en) Operating valve assembly with pressure compensation valve
JPH09229010A (ja) シリンダの降下防止装置
WO1996000351A1 (fr) Distributeur muni d'une soupape de compensation de pression
JP4199221B2 (ja) ディテント付き制御弁
JP3136361B2 (ja) 消火栓装置の自動調圧式開閉弁
US4830050A (en) Fluid control valve
JPH06185667A (ja) パイロット操作形圧力制御弁
JPH09317915A (ja) パイロット操作逆止め弁
JPH0616162Y2 (ja) パイロット操作逆止め弁
JP3725292B2 (ja) 油圧制御システム
JPH0740085Y2 (ja) スローリタン機能を付加したパイロットチェック弁
JP3712312B2 (ja) 油圧制御装置
US4836245A (en) Control valve
JP3046120B2 (ja) リリーフ弁
JP2005163861A (ja) バランスピストン型リリーフ弁
JPH04258511A (ja) 油圧制御装置
JPH0333575A (ja) ポペット弁装置
JPH0211603Y2 (ja)
JPH0556401B2 (ja)
JPH0619841Y2 (ja) オペレートチェック装置
JP2942570B2 (ja) カウンターバランス弁
JPH0842508A (ja) 圧力補償弁
JPH11304037A (ja) バルブ

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040316

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040517

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040706

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040804

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080813

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090813

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100813

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100813

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110813

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110813

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120813

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120813

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130813

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees