JPH09228918A - エアアシスト電磁式燃料噴射弁 - Google Patents

エアアシスト電磁式燃料噴射弁

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JPH09228918A
JPH09228918A JP6016596A JP6016596A JPH09228918A JP H09228918 A JPH09228918 A JP H09228918A JP 6016596 A JP6016596 A JP 6016596A JP 6016596 A JP6016596 A JP 6016596A JP H09228918 A JPH09228918 A JP H09228918A
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JP
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conical
air
cap
valve seat
groove
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JP6016596A
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Inventor
Tomoyasu Yano
智康 谷野
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KEEHIN KK
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KEEHIN KK
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 空気によって微粒化された燃料フォームの最
適化を図り機関の運転性の向上を図る。 【解決手段】 計量プレート12は、平板部12Aと、
その外周から先端A側に向かう円錐筒部12Cと、平板
部に穿設した計量孔12Bを備え、平板部はバルブシー
ト9の先端面9Cに取着する。キャップ13は、円錐筒
部に当接する円錐凹部13Aと、同部の先端13Bから
先端に開口する開放孔13Dと、同部の後端13Eから
の後端に開口する挿入孔と、同部の後端13E側からの
外周13Hに開口するスリット溝13Jとを備える。円
錐凹部には、同部の傾斜に沿う傾斜溝13Kを穿設す
る。キャップを計量プレートの円錐筒部の外周を含むバ
ルブシートの外径部9Fに嵌合する。計量プレートの円
錐筒部と、キャップの傾斜溝を含む円錐凹部とにより空
気溝20を形成する。空気溝は先端は開放孔に連なり、
後端はスリット溝に連なる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車等の内燃機関用
の燃料噴射装置に用いられる電磁式燃料噴射弁に関し、
そのうち特にバルブシートの先端面に配置された計量プ
レートに穿設された計量孔によって、噴射される燃料量
が制御され、該燃料に向けて空気を吹きつけ、燃料の微
粒化を図ったエアアシスト電磁式燃料噴射弁に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のエアアシスト電磁式燃料噴射弁
は、特開平5−209573号公報に示される。これに
よると、弁端部3の下端には弁座孔が開口して穿設され
る。弁端部3の下端面には、平板部に噴射開口49が穿
設され、平板部の外周から下方に向かうにつれ、その外
周直径が漸次拡大する周壁部分61を有し、該周壁部分
61にはガス供給開口71が穿設される。弁端部3の外
周及び弁端部3の下端より更に下端側を囲繞してガス案
内部9が配置され、前記周壁部分61の下端はガス案内
部9に設けた支持端面68に係止される。そして、燃料
は弁座29より噴射孔49を介して周壁部分61の内方
へ噴出される。一方ガス供給路23から周壁部分61の
外方へ導入される空気は、周壁部分61のガス供給開口
71から周壁部分61の内方へ供給される。従って、噴
射孔49より噴出される燃料と、ガス供給開口71から
供給される空気とは周壁部分の内方において衝突し、燃
料が微粒化される。尚符号は公報明細書中に記載された
ものを使用した。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】かかる従来のエアアシ
スト電磁式燃料噴射弁によると、次の不具合を有する。
噴射孔より噴出される燃料に対して、ガス供給口より供
給される空気は、略直角方向より吹きつけられる。又、
ガス供給口より燃料に対して空気を吹きつける位置が、
噴射孔より噴出直後の燃料部分において行なわれる。更
にはガス供給開口が薄肉状の周壁部分に穿設される。以
上によると、燃料フォームは大きく広がり、且つその燃
料フォームが不安定となり吸気弁に向けて燃料を効果的
に指向して供給できない。あるいは、吸気管への燃料付
着が多くなる。従って機関性能の向上が阻害される。例
えば付着燃料の応答遅れによる機関加速運転時における
混合気の希薄化現象、あるいは機関減速運転時における
混合気の過濃化現象である。
【0004】本発明は、かかる不具合に鑑みなされたも
ので、計量孔から噴出されて機関に向かう燃料の、燃料
フォームを最適に制御でき、機関運転性を向上すること
のできるエアアシスト電磁式燃料噴射弁を提供すること
を主目的とする。
【0005】
【課題を解決する為の手段】本発明になるエアアシスト
電磁式燃料噴射弁は、前記目的達成の為に、ハウジング
内に配置された電磁コイルへの通電によって可動コアが
駆動され、可動コアと一体的に移動する弁部によりハウ
ジングの先端部に配置されたバルブシートの弁座孔を開
閉制御し、弁座孔の下流側にある計量孔より燃料を噴射
する電磁式燃料噴射弁において、計量プレートは、バル
ブシートの先端面に当接される平板部と、平板部の外周
から先端側に向かって折れ曲がり、その外周直径が先端
に向かうにつれて漸次減少する円錐筒部と、平板部に穿
設される計量孔と、を備え、キャップは、計量プレート
の円錐筒部に当接する円錐凹部と、円錐凹部の先端から
キャップの先端に向かって開口する開放孔と、円錐凹部
の後端からキャップの後端に向かって開口する挿入孔
と、円錐凹部の後端側からキャップの後端側の外周に向
かって開口するスリット溝と、を備えるとともに円錐凹
部には、円錐凹部の傾斜に略沿い、その先端が開放孔に
連なり、後端がスリット溝に連なる傾斜溝を穿設し、前
記計量プレートの平板部をバルブシートの先端面に取着
することによって円錐筒部をバルブシートの先端面より
先端側に向かって突出して配置し、一方、前記キャップ
を計量プレートの円錐筒部の外周を含むバルブシートの
外径部に嵌合することにより、計量プレートの円錐筒部
と、キャップの傾斜溝を含む円錐凹部と、により先端が
開放孔に連なり後端がスリット溝に連なる空気溝を形成
したことを第1の特徴とする。
【0006】又、本発明は、前記第1の特徴に加え、前
記バルブシートの先端面側の外径部に、先端面から後端
に向かいその外周直径が漸次増加する円錐部を設け、該
円錐部と計量プレートの円錐筒部とにより連続した円錐
面を形成したことを第2の特徴とする。
【0007】又、本発明は、前記第1の特徴に加え、前
記キャップの先端に、更に先端側に向けて複数の位置決
めボスを突起して形成したことを第3の特徴とする。
【0008】又、本発明は、前記空気溝の溝長手方向軸
線と弁体の長手方向軸線との交差角度Jを40度以下と
したことを第4の特徴とする。
【0009】
【作用】第1の特徴によると、空気溝は、プレートの円
錐筒部とキャップの傾斜溝を含む円錐凹部によって形成
される。そして、バルブシートの噴孔から噴出される燃
料に対し、噴孔より比較的離れた位置において空気溝を
介して斜め方向から空気が吹きつけられるので、噴出さ
れる燃料フォームを適正な楕円形状とすることができ、
機関性能を向上できる。
【0010】第2の特徴によると、バルブシートの円錐
部と、プレートの円錐筒部とにより連続した円錐面を形
成したので、計量プレートの先端位置を変えることな
く、長手溝方向の長い空気溝を形成することができ、空
気溝内を流れる空気の流れ方向を空気溝に沿ってより一
層整流して燃料に吹きつけることができる。
【0011】又、第3の特徴によると、キャップの位置
決めボスに対して、エアアシスト電磁式燃料噴射弁に設
けた位置決め部を一定位置状態に配置して形成できる。
これによると、エアアシスト電磁式燃料噴射弁に対し
て、常に一定位置に空気溝を形成することができ、エア
アシスト電磁式燃料噴射弁の位置決め部が吸気管の一定
位置に取着されると、バルブシートの噴孔から噴出され
る燃料フォームを常に機関(吸気管)の定められた一定
位置に向けて供給できる。
【0012】又、第4の特徴によると、計量孔より噴出
される燃料に対するアシストエアの突入角度を40度以
下としたことにより、燃料フォームの楕円比率を略1.
9以下とすることができ、これによって吸気弁に対する
良好な燃料の指向性が得られるとともに吸気管壁への燃
料付着が抑止され、追従性の秀れた良好な機関性能を得
ることができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明になるエアアシスト電磁式燃料
噴射弁の一実施例を図により説明する。図1はエアアシ
スト電磁式燃料噴射弁の縦断面図、図2は図1のX−X
線におけるエアアシスト電磁式燃料噴射弁の要部縦断面
図、図3は、図1のY−Y線における拡大横断面図、図
4は、図1の拡大下部平面図、である。尚、説明を容易
にする為に先端とは、図において下方をいい、後端とは
図において上方をいう。1は後端B側に底部1Aを有
し、先端1Bが開口する磁性材料によって有底筒状に形
成されたハウジングであり、底部1Aの中心から固定コ
アとしての第1筒部1Cが先端A側に向かって突出する
とともに底部1Aの中心から流路部材としての第2筒部
1Dが後端B側に向かって突出する。第2筒部1Dの後
端1Eから第1筒部1Cの先端1Fに向けて流路1Gが
貫通して穿設される。第1筒部1C内の流路1Gにはイ
ンナーカラー2が挿入配置され、第2筒部1D内の流路
1Gには、ストレーナ3が配置される。流路1Gにあっ
ては先端A側にインナーカラー2が配置され、後端B側
にストレーナ3が配置される。
【0014】4は、絶縁材料によって形成されたコイル
ボビンであり、その周囲に電磁コイル5が巻回され、そ
の後端の鍔部より後端B側に向かってコイル5に接続さ
れたターミナル6が突出する。7は磁性材料によって形
成され、磁極片をなすドーナツ状のセットカラーであ
る。8は、後述する弁体の小径部に挿入されるバルブス
トッパーであり、外周から中心に向かって前記小径部の
直径よりやや大径を有する長溝8Aが穿設される。
【0015】9は円筒状をなすバルブシートであり、そ
の内方の先端側には弁座孔9Aが形成されるとともに弁
座孔9Aより更に先端側に向けて噴孔9Bが形成され
る。前記噴孔9Bはバルブシート9の平面状の先端面9
Cに開口する。一方、弁座孔9Aよりバルブシート9の
後端9Dに向けてガイド孔9Eが開口して形成される。
これら、ガイド孔9E、弁座孔9A、噴孔9B同芯に形
成される。尚、バルブシート9の後端9D部分は拡大さ
れた鍔部をなす。
【0016】10はバルブシート9内に移動自在に配置
される弁体である。弁体10は弁座孔9Aを開閉する弁
部10Aと、弁部10Aより後端B側にあって、ガイド
孔9Eの横断面と同一形状をなすとともに外周に複数の
切欠き面が形成され、ガイド孔9E内に摺動自在に配置
されるガイド部10Bと、ガイド部10Bより後端B側
に形成される係止鍔部10Cと、更に、後端に形成され
る嵌合突部10Dと、嵌合突部10Dと係止鍔部10C
との間に形成される小径部10Eと、より形成される。
【0017】そして、前記弁体10の後端に形成される
嵌合突部10Dには、円柱状をなす可動コア11が一体
的に嵌合配置される。
【0018】12は、バルブシート9の先端面9Cに固
定して配置される薄肉板状の計量プレートで、以下より
なる。12Aは、バルブシート9の先端面9C上に配置
される平板部であり、平板部12Aの中心には計量孔1
2Bが貫通して穿設される。又、平板部12Aの外周部
分には、先端A側に向かって折れ曲がり、その外周直径
Cが先端Aに向かうにつれて漸次減少する円錐筒部12
Cが形成される。そして計量プレート12の平板部12
Aがバルブシート9の先端面9C上に例えば溶接等によ
って一体的に取着される。これによると、計量孔12B
は、バルブシート9の噴孔9Bに臨んで配置され、さら
に円錐筒部12Cは、バルブシート9の先端面9Cより
先端A側に向かって突出して配置される。この計量プレ
ート12は、薄板材をプレス成形するのがよい。
【0019】13は、バルブシート9の外径部9F及び
計量プレート12の外周に配置されるキャップである。
キャップ13には、計量プレート12の円錐筒部12C
に当接する円錐凹部13Aと、円錐凹部13Aの先端1
3Bからキャップ13の先端13Cに向かって開口する
開放孔13Dと、円錐凹部13Aの後端13Eからキャ
ップ13の後端13Fに向かって開口する挿入孔13G
が形成される。又、円錐凹部13Aの後端13E側から
キャップ13の後端13F側の外周13Hに向かって縦
長のスリット溝13Jが穿設される。このスリット溝1
3Jは、キャップ13の後端13F側の外周13Hと、
円錐凹部13Aの後端13E及び挿入孔13Gに開口す
る。
【0020】更に円錐凹部13Aには、その後端13E
から先端13Bに向けて、円錐凹部13Aの傾斜に略沿
った傾斜溝13Kに穿設される。この傾斜溝13Kは、
その先端が開放孔13Dに連なって開口し、後端がスリ
ット溝13Jに連なって開口する。前記スリット溝13
Jと、傾斜溝13Kとは、キャップ13の長手方向軸線
をはさんで対向して2個穿設される。このスリット溝1
3J及び傾斜溝13Kは、図1によく示される。
【0021】そしてエアアシスト電磁式燃料噴射弁は以
下の如く組みつけられる。ハウジング1の先端1Bの開
口から底部1Aに向けてコイルボビン4を挿入配置し、
このときターミナル6は、底部1Aに穿設せる孔を介し
て後端B側に突出する。次いで、コイルボビン4の先端
にセットカラー7を配置する。一方、計量プレート12
を取着されたバルブシート9のガイド孔9E内には弁体
10のガイド部10Bが摺動自在に配置され可動コア1
1と係止鍔部10Cとの間の小径部10Eに向けてバル
ブストッパー8の長溝8Aが挿入配置される。このよう
に弁体10及び計量プレート12を備えたバルブシート
9がセットカラー7の先端上に配置される。このとき可
動コア11の後端とインナーカラー2の先端との間に
は、スプリング14が縮設される。又、可動コア11の
後端は第1筒部1Cの先端1Fに対向して配置され、係
止鍔部10Cの後端は、バルブストッパー8の先端に対
向して配置される。
【0022】そして、バルブシート9の外径部9F及び
計量プレート12の円錐突部12Cにキャップ13を嵌
合配置する。すなわち、キャップ13の挿入孔13Gは
バルブシート9の外径部9Fに当接して配置され、キャ
ップ13の円錐凹部13Aは計量プレート12の円錐筒
部12Cに当接して配置される。
【0023】以上によると、ハウジング1内の中間部に
設けた係止段部1J上に、セットカラー7、バルブスト
ッパー8、バルブシート9、キャップ13が積層されて
配置されたもので、かかる状態においてハウジング1の
先端1Bをキャップ13上に向けて内方へカシメること
によってその組みつけが完了する。尚、電磁コイル5へ
の非通電時において、可動コア11の後端と第1筒部1
Cの先端1Fとの間、及び係止鍔部10Cの後端とバル
ブストッパー8の先端との間には微少なる間隙(作動ス
トロークに相当する)が存在するが図示されていない。
【0024】以上によってエアアシスト電磁式燃料噴射
弁が形成されるが、本発明にあっては、計量プレート1
2を含むバルブシート9とキャップ13とによって形成
される空気溝に特徴を有する。以下に詳述する。キャッ
プ13がバルブシート9の外周に嵌合配置されたことに
よると、キャップ13の挿入孔13Gがバルブシート9
の外径部9Fに当接して配置され、キャップ13の円錐
凹部13Aが計量プレート12の円錐筒部12Cに当接
して配置される。以上によると、キャップ13の円錐凹
部13Aに沿って穿設された傾斜溝13Kの開口は、計
量プレート12の円錐筒部12Cによって閉塞され、円
錐凹部13Aの傾斜に略沿って傾斜する空気溝20が形
成される。そして、この空気溝20の先端は、キャップ
13の先端13Cに開口する開放孔13D内に連なって
開口し、一方その後端はスリット溝13Jに連なって開
口する。尚、挿入孔13Gに開口するスリット溝13J
はバルブシート9の外径部9Fで閉塞される。この空気
溝20は図1によく示される。
【0025】次にその作用について説明する。電磁コイ
ル5に通電されると、可動コア11はスプリング14の
バネ力に抗して第1筒部1Cの先端1Fに向けて吸引さ
れ、弁体10の係止鍔部10Dの後端がバルブストッパ
ー8の先端に当接する迄移動し、これによって弁体10
の弁部10Aがバルブシート9の弁座孔9Aを開放す
る。これによると、流路1G内へ図示せぬ燃料ポンプに
よって給送される燃料は、可動コア11、小径部10
E、係止鍔部10C、ガイド部10Bの外周を通って弁
座孔9Aに達する。弁座孔9Aに流入する燃料は、噴孔
9Bより計量プレート12の計量孔12Bに達し、計量
孔12Bにてその量が制御される。そして、この燃料は
計量プレート12の円筒筒部12Cの内方へ噴出され
て、キャップ13の開放孔13Dに達する。
【0026】一方、前記燃料の噴出に合わせ、キャップ
13のスリット溝13Jには、空気が供給される。この
空気は、スリット溝13Jから空気溝20内を流下し、
空気溝20の先端からキャップ13の開放孔13D内へ
流出する。
【0027】以上によると、計量孔12Bからキャップ
13の開放孔13D内へ噴出される燃料に対し、空気溝
20を介して空気を斜め方向から供給し、燃料に対して
定められた斜め方向位置であって、且つ計量孔12Bか
ら比較的に離れた位置において空気を衝突させたので、
燃料を効果的に微粒化できるとともにその燃料フォーム
が大きく広がることがなく、適正な楕円形状をなす燃料
フォームとすることができる。
【0028】又、本発明にあっては、空気溝20をキャ
ップ13に設けた傾斜溝13Kと計量プレート12の円
錐筒部12Cとによって形成したので、空気溝の溝長手
方向の長さを長くとることができた。(単に薄板に穿設
された孔でない)これによると、整流された空気流を燃
料に加えることができるので、正確で安定した燃料フォ
ームを形成することができる。
【0029】以上によると、エアアシスト電磁式燃料噴
射弁より噴出される燃料は、良好に微粒化され、且つ安
定した適正な燃料フォームを形成できるので、吸気弁に
対する燃料の指向性の向上と、吸気管への燃料付着を抑
止できたものである。従って機関の運転性の著しい向上
を達成できる。
【0030】尚、本実施例における計量孔12Bは単一
としたが計量孔12Bを複数穿設してもよい。
【0031】又、バルブシート9の先端面9C側の外径
部9Fに、先端面9Cから後端9D側に向かい、その外
周直径Dが漸次増加する円錐部9Hを設け、この円錐突
部9Hと計量プレート12の円錐筒部12Cとによって
連続した円錐面を形成すると、計量プレート12の円錐
筒部12Cの先端12Dをのばすことなく空気溝20内
を流れる空気流を一層整流できる。これは空気溝20の
長手溝方向の長さをバルブシート9の円錐部9Hに相当
して更に長くすることができるからである。このように
空気流が更に整流され、この整流された空気が燃料に吹
きつけられることによると、燃料フォームは更に正確に
して且つ安定して形成でき、より一層機関の運転性を向
上できる。
【0032】又、本発明によれば、キャップ13の先端
13C上に、更に先端Aに向けて複数(本実施例におい
ては2個)の位置決めボス13Lを突起して設けた。そ
して、キャップ13を含む他の構成部品がエアアシスト
電磁式燃料噴射弁内に装着されて固定された状態におい
て、キャップ13の位置決めボス13Lを基準にして、
ターミナル6の外周を含むハウジング1の中間部外周を
アウトモールドしてカプラー30を形成し、このカプラ
ー30には図示されぬ位置決め部が一体形成される。
(この位置決め部は図示されていない)以上によると、
カプラ30の位置決め部とキャップ13の位置決めボス
13Lとは一定の位置状態に配置されることになる。
【0033】そして、このエアアシスト電磁式燃料噴射
弁は、カプラー30位置決め部を基準にして予め定めら
れた機関(例えば吸気管、燃料分配管)の一定位置に装
着されるもので、これによると、空気溝20を含むキャ
ップ13もまた機関の一定位置に配置されることにな
る。従ってキャップ13に形成される空気溝20から加
えられる空気によって形成される楕円形状をなす燃料フ
ォームは、機関の定められた位置及び方向に対して正確
に供給される。
【0034】ここで、一般的に実用に供される機関、1
気筒当りの気筒容積100〜700cm3 であって吸気弁
を2個有するものにおいて、電磁式燃料噴射弁から噴出
される燃料フォーム角度Eは、機関の吸気弁に対し燃料
が効果的に指向すること、及び吸気管の内壁にできるだ
け燃料が付着しないこと、を考慮して10度〜30度と
なるよう設定される。(燃料フォーム角度Eは図5に示
される)
【0035】一方、電磁式燃料噴射弁から噴出される燃
料に対して空気を供給して衝突させるエアアシスト電磁
式燃料噴射弁において、燃料に対して空気が衝突するこ
とによって、燃料と空気との衝突点において、燃料フォ
ームは楕円形状となる。(楕円形状は図6に示される)
【0036】そして、前述した如く燃料の吸気弁に対す
る指向性及び吸気管の内壁への非付着性を考慮した際、
燃料と空気との衝突点Pにおける効果的な燃料フォーム
の楕円形状は、空気が衝突する方向Fとそれに直交する
方向Gにおける燃料フォームの楕円比率(dG/dF)
は、テストの結果1.9以下とすることが好ましいこと
が判明した。
【0037】そして、本発明のエアアシスト電磁式燃料
噴射弁において、燃料と空気との衝突点Pにおける燃料
フォームの楕円比率(dG/dF)は、空気溝20(傾
斜溝13Kである)の溝長手方向軸線L−Lと、弁体1
0の長手方向軸線X−Xとの交差角J、いいかえると、
弁体10の長手方向軸線X−Xに対する空気溝20の溝
長手方向軸線L−Lの突入角度Jによって変化するもの
で、本発明におけるエアアシスト電磁式燃料噴射弁にお
いて、アシストエアの突入角度Jと燃料フォームの楕円
比率(dG/dF)との関係が図7に示される。
【0038】図7によれば、効果的な燃料フォームの楕
円比率(dG/dF)であるところの1.9以下を得る
にはアシストエアの突入角度Jを40度以下に設定しな
ければならないことが理解される。
【0039】すなわち、前記アシストエアの突入角度J
を40度以下に設定する為には、空気溝20の溝長手方
向軸線L−Lと弁体10の長手方向軸線X−Xとの交差
角度Jを40度以下にすることによって達成されるもの
で、これによって吸気弁に対して燃料を良好に指向させ
ることができ、更には吸気管の内壁に対して燃料が付着
することが抑止され、良好な機関運転性能を得ることが
できる。
【0040】
【発明の効果】以上の如く、本発明になるエアアシスト
電磁式燃料噴射弁によると、キャップを、計量プレート
の円錐筒部の外周を含むバルブシートの外径部に嵌合配
置したことにより、計量プレートの円錐筒部と、キャッ
プの傾斜溝を含む円錐凹部とにより空気溝を形成し、こ
の空気溝を介して燃料に斜め方向から整流された空気を
加えたので、燃料の微粒化を達成できるとともに適正な
る燃料フォームを形成でき、これによって吸気弁に対す
る燃料の指向性の向上と、吸気管の内壁への燃料付着が
抑止され、もって良好な機関性能を得ることができる。
【0041】又、バルブシートの先端面側の外径部に円
錐部を設け、この円錐部と計量プレートの円錐筒部とに
よって連続した円錐面を形成したことによると、計量プ
レートの高さを増すことなく、空気溝の溝長手方向の長
さを長くすることができ、これによって空気溝からより
一層整流されて指向性を有する空気を燃料に加えること
ができ、より安定した適正なる燃料フォームを形成でき
る。
【0042】又、キャップの先端に位置決めボスを形成
したことによると、エアアシスト電磁式燃料噴射弁の基
準位置に対して、キャップによって形成される空気溝を
一定位置に形成することができ、エアアシスト電磁式燃
料噴射弁の基準位置に応じて機関の一定位置にエアアシ
スト電磁式燃料噴射弁が取着されると、エアアシスト電
磁式燃料噴射弁より噴出される楕円形状をなす燃料フォ
ームは予め定められた位置に対して正確に燃料を供給で
きる。
【0043】又、空気溝の長手方向軸線と弁体の長手方
向軸線との交差角度を40度以下に形成したことによる
と、噴孔から噴出される燃料と空気溝から加えられる空
気との衝突点における燃料フォームの楕円比率を1.9
以下とすることができたもので、特に吸気弁を2個備え
た機関における吸気弁に対する燃料の指向性を向上でき
るとともに吸気管の内壁への燃料の付着性を改善でき、
機関の運転性の向上を達成できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になるエアアシスト電磁式燃料噴射弁の
一実施例を示す縦断面図。
【図2】図1のX−X線におけるエアアシスト電磁式燃
料噴射弁の要部縦断面図。
【図3】図1のY−Y線における拡大横断面図。
【図4】図1の拡大下部平面図。
【図5】計量孔より噴出される燃料と空気溝から加えら
れる空気との流れを示す説明図。
【図6】燃料と空気との衝突点における燃料フォーム。
【図7】燃料フォームの楕円比率とアシストエアの突入
角度との関係を示す線図。
【符号の説明】
9 バルブシート 9D バルブシートの後端 9F バルブシートの外径部 9C バルブシートの先端 9H 円錐部 10 弁体 12 計量プレート 12A 平板部 12B 計量孔 12C 円錐筒部 13 キャップ 13A 円錐凹部 13B 円錐凹部の先端 13C キャップの先端 13D 開放孔 13E 円錐凹部の後端 13F キャップの後端 13G 挿入孔 13J スリット溝 13K 傾斜溝 20 空気溝

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジング内に配置された電磁コイルへ
    の通電によって可動コアが駆動され、可動コアと一体的
    に移動する弁部によりハウジングの先端部に配置された
    バルブシートの弁座孔を開閉制御し、弁座孔の下流側に
    ある計量孔より燃料を噴射する電磁式燃料噴射弁におい
    て、計量プレート12は、バルブシート9の先端面9C
    に当接される平板部12Aと、平板部12Aの外周から
    先端A側に向かって折れ曲がり、その外周直径Cが先端
    Aに向かうにつれて漸次減少する円錐筒部12Cと、平
    板部12Aに穿設される計量孔12Bと、を備え、キャ
    ップ13は、計量プレート12の円錐筒部12Cに当接
    する円錐凹部13Aと、円錐凹部13Aの先端13Bか
    らキャップ13の先端13Cに向かって開口する開放孔
    13Dと、円錐凹部13Aの後端13Eからキャップ1
    3の後端13Fに向かって開口する挿入孔13Gと、円
    錐凹部13Aの後端13E側からキャップ13の後端1
    3F側の外周に向かって開口するスリット溝13Jと、
    を備えるとともに円錐凹部13Aには、円錐凹部13A
    の傾斜に略沿い、その先端が開放孔13Dに連なり、後
    端がスリット溝13Jに連なる傾斜溝13Kを穿設し、
    前記計量プレート12の平板部12Aをバルブシート9
    の先端面9Cに取着することによって円錐筒部12Cを
    バルブシート9の先端面9Cより先端A側に向かって突
    出して配置し、一方、前記キャップ13を計量プレート
    12の円錐筒部12Cの外周を含むバルブシート9の外
    径部9Fに嵌合することにより、計量プレート12の円
    錐筒部12Cと、キャップ13の傾斜溝13Kを含む円
    錐凹部13Aと、により先端が開放孔13Dに連なり後
    端がスリット溝13Jに連なる空気溝20を形成したこ
    とを特徴とするエアアシスト電磁式燃料噴射弁。
  2. 【請求項2】 前記バルブシート9の先端面9C側の外
    径部に、先端面9Cから後端9Dに向かいその外周直径
    Dが漸次増加する円錐部9Hを設け、該円錐部と計量プ
    レート12の円錐筒部12Cとにより連続した円錐面を
    形成したことを特徴とする請求項1記載のエアアシスト
    電磁式燃料噴射弁。
  3. 【請求項3】 前記キャップの先端13Cに、更に先端
    A側に向けて複数の位置決めボス13Lを突起して形成
    したことを特徴とする請求項1記載のエアアシスト電磁
    式燃料噴射弁。
  4. 【請求項4】 前記、空気溝20の溝長手方向軸線L−
    Lと弁体10の長手方向軸線X−Xとの交差角度Jを4
    0度以下としたことを特徴とする請求項1記載のエアア
    シスト電磁式燃料噴射弁。
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