JPH09228155A - 吸湿性複合短繊維 - Google Patents
吸湿性複合短繊維Info
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- JPH09228155A JPH09228155A JP3045196A JP3045196A JPH09228155A JP H09228155 A JPH09228155 A JP H09228155A JP 3045196 A JP3045196 A JP 3045196A JP 3045196 A JP3045196 A JP 3045196A JP H09228155 A JPH09228155 A JP H09228155A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 紡糸性が良好で高次工程における鞘成分のひ
び割れによる芯成分の流出がなく、商品価値の高い吸湿
性を有するポリアミド複合短繊維を提供すること。 【解決手段】 親水性化合物(A)を全ポリマ重量に対
して45〜95重量%共重合し、かつ全ポリマ中に含有
する酸成分に対して架橋剤(B)を0.5〜15モル%
含有した、吸放湿パラメータ(ΔMR)が12%以上で
ある共重合ポリエステルを芯成分とし、ポリアミドを鞘
成分とする芯鞘複合短繊維であって、芯成分/鞘成分の
複合比率(重量%)が3/97〜35/65であり、繊
維長が3〜200mm、捲縮度が5〜35%であること
を特徴とする吸湿性複合短繊維。
び割れによる芯成分の流出がなく、商品価値の高い吸湿
性を有するポリアミド複合短繊維を提供すること。 【解決手段】 親水性化合物(A)を全ポリマ重量に対
して45〜95重量%共重合し、かつ全ポリマ中に含有
する酸成分に対して架橋剤(B)を0.5〜15モル%
含有した、吸放湿パラメータ(ΔMR)が12%以上で
ある共重合ポリエステルを芯成分とし、ポリアミドを鞘
成分とする芯鞘複合短繊維であって、芯成分/鞘成分の
複合比率(重量%)が3/97〜35/65であり、繊
維長が3〜200mm、捲縮度が5〜35%であること
を特徴とする吸湿性複合短繊維。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は優れた吸湿性を有す
るポリアミド短繊維に関するものであり、更に詳しくは
詰綿、不織布等の資材用途、紡績糸からなるインナー、
スポーツ等の衣料用素材に好適に使用することができる
ポリアミド短繊維に関するものである。
るポリアミド短繊維に関するものであり、更に詳しくは
詰綿、不織布等の資材用途、紡績糸からなるインナー、
スポーツ等の衣料用素材に好適に使用することができる
ポリアミド短繊維に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ナイロン6、ナイロン66で代表される
ポリアミド繊維はその優れた糸強度、耐摩耗性、深みの
ある染色性、高次加工のしやすさ等によって多くの衣料
用途に使われている。しかしながら、これらポリアミド
繊維は合成繊維の中では比較的高い吸湿性を有するもの
の、天然繊維と比較するとその吸湿性は劣るため、イン
ナー、中衣、スポーツ衣料等のように直接肌に触れて、
あるいは肌側に近い状態で着用される分野に使用される
場合には、肌からの発汗によるムレ、ベタツキ等を生じ
天然繊維に比較して快適性の点で劣る欠点がある。
ポリアミド繊維はその優れた糸強度、耐摩耗性、深みの
ある染色性、高次加工のしやすさ等によって多くの衣料
用途に使われている。しかしながら、これらポリアミド
繊維は合成繊維の中では比較的高い吸湿性を有するもの
の、天然繊維と比較するとその吸湿性は劣るため、イン
ナー、中衣、スポーツ衣料等のように直接肌に触れて、
あるいは肌側に近い状態で着用される分野に使用される
場合には、肌からの発汗によるムレ、ベタツキ等を生じ
天然繊維に比較して快適性の点で劣る欠点がある。
【0003】この欠点を改善する目的で、特公昭60−
34979号公報にはポリアミド繊維に親水性ビニルモ
ノマーをグラフト重合し、吸湿性を付与して衣服の快適
性を向上せしめる方法が提案されている。しかしなが
ら、グラフト重合されたポリアミドは染色堅牢性が低下
するという欠点があり、十分な商品展開がなされていな
いのが現状である。また、吸湿性および帯電防止性を改
良するという目的で特公昭44−10488号公報に
は、ポリアミドと脂肪族ブロックポリエーテルアミドを
複合する技術が開示されているが、高度の吸湿性を付与
すべく該ブロックポリエーテルアミドを多量に複合する
と、複合繊維の色調は黄色味が強くなり展開用途が制限
されるという欠点がある。この問題を改善すべく、特開
平6−136618号公報には芯成分がポリエーテルエ
ステルアミドで鞘成分が繊維形生成ポリアミド樹脂から
なる芯鞘型複合繊維が開示されている。該公報によれば
優れた吸湿性能を発揮することが可能であるものの、該
芯成分のポリエーテルエステルアミドは製造コストが高
く、また、十分な吸湿性能を発揮するためには芯成分の
複合比を高くする必要があり、展開用途に制限があっ
た。
34979号公報にはポリアミド繊維に親水性ビニルモ
ノマーをグラフト重合し、吸湿性を付与して衣服の快適
性を向上せしめる方法が提案されている。しかしなが
ら、グラフト重合されたポリアミドは染色堅牢性が低下
するという欠点があり、十分な商品展開がなされていな
いのが現状である。また、吸湿性および帯電防止性を改
良するという目的で特公昭44−10488号公報に
は、ポリアミドと脂肪族ブロックポリエーテルアミドを
複合する技術が開示されているが、高度の吸湿性を付与
すべく該ブロックポリエーテルアミドを多量に複合する
と、複合繊維の色調は黄色味が強くなり展開用途が制限
されるという欠点がある。この問題を改善すべく、特開
平6−136618号公報には芯成分がポリエーテルエ
ステルアミドで鞘成分が繊維形生成ポリアミド樹脂から
なる芯鞘型複合繊維が開示されている。該公報によれば
優れた吸湿性能を発揮することが可能であるものの、該
芯成分のポリエーテルエステルアミドは製造コストが高
く、また、十分な吸湿性能を発揮するためには芯成分の
複合比を高くする必要があり、展開用途に制限があっ
た。
【0004】一方、特開昭51−136924号公報に
は親水性ポリエステルを芯成分、非親水性ポリエステル
を鞘成分とする芯鞘型複合ステープルが提案されてい
る。該公報は親水性ポリエステルとしてポリアルキレン
グリコール共重合体単独あるいは少量のポリアルキレン
グリコール共重合体に少量のスルホン酸や酸性リン酸エ
ステル誘導体を配合したものを用いるものであり、ステ
ープルとして繊維両端面を増加させ吸水性を向上させよ
うという提案である。しかしながら、本願発明者らの検
討ではステープルであるが故にクリンパーによる捲縮付
与工程において鞘成分であるポリエステルがダメージを
受け、精錬や染色などの熱水処理時に芯部の吸湿性樹脂
が水を吸水して大きく膨潤するため繊維表面にひび割れ
が生じ、芯成分が外部へ流出し易い欠点があった。
は親水性ポリエステルを芯成分、非親水性ポリエステル
を鞘成分とする芯鞘型複合ステープルが提案されてい
る。該公報は親水性ポリエステルとしてポリアルキレン
グリコール共重合体単独あるいは少量のポリアルキレン
グリコール共重合体に少量のスルホン酸や酸性リン酸エ
ステル誘導体を配合したものを用いるものであり、ステ
ープルとして繊維両端面を増加させ吸水性を向上させよ
うという提案である。しかしながら、本願発明者らの検
討ではステープルであるが故にクリンパーによる捲縮付
与工程において鞘成分であるポリエステルがダメージを
受け、精錬や染色などの熱水処理時に芯部の吸湿性樹脂
が水を吸水して大きく膨潤するため繊維表面にひび割れ
が生じ、芯成分が外部へ流出し易い欠点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、前記
従来技術の問題点を克服し、吸湿率が高く、溶融粘度の
高い共重合ポリエステルを芯成分に用いることにより、
紡糸性が良好で、高次工程における鞘成分のひび割れに
よる芯成分の流出がなく、商品価値の高い吸湿性を有す
るポリアミド複合短繊維を提供することにある。
従来技術の問題点を克服し、吸湿率が高く、溶融粘度の
高い共重合ポリエステルを芯成分に用いることにより、
紡糸性が良好で、高次工程における鞘成分のひび割れに
よる芯成分の流出がなく、商品価値の高い吸湿性を有す
るポリアミド複合短繊維を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記した本発明の目的
は、親水性化合物(A)を全ポリマ重量に対して45〜
95重量%共重合し、かつ全ポリマ中に含有する酸成分
に対して架橋剤(B)を0.5〜15モル%含有した、
吸放湿パラメータ(ΔMR)が12%以上である共重合
ポリエステルを芯成分とし、ポリアミドを鞘成分とする
芯鞘複合短繊維であって、芯成分/鞘成分の複合比率
(重量%)が3/97〜35/65であり、繊維長が3
〜200mm、捲縮度が5〜35%であることを特徴と
する吸湿性複合短繊維によって達成することができる。
は、親水性化合物(A)を全ポリマ重量に対して45〜
95重量%共重合し、かつ全ポリマ中に含有する酸成分
に対して架橋剤(B)を0.5〜15モル%含有した、
吸放湿パラメータ(ΔMR)が12%以上である共重合
ポリエステルを芯成分とし、ポリアミドを鞘成分とする
芯鞘複合短繊維であって、芯成分/鞘成分の複合比率
(重量%)が3/97〜35/65であり、繊維長が3
〜200mm、捲縮度が5〜35%であることを特徴と
する吸湿性複合短繊維によって達成することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】共重合ポリエステルは本発明の目
的である繊維に吸湿性を付与する成分であり、ベースと
なるポリエステルよりも高い吸湿性を有することが必須
である。共重合ポリエステルの酸成分としては、テレフ
タル酸、イソフタル酸、ナフタレン−2・6−ジカルボ
ン酸等の芳香族ジカルボン酸、アジピン酸、セバシン酸
等の脂肪族ジカルボン酸等があげられる。特に好ましい
のはテレフタル酸である。また、グリコール成分として
エチレングリコール、プロピレングリコール、テトラメ
チレングリコール、ジエチレングリコール、ネオペンチ
ルグリコール等があげられる。特に好ましいのはエチレ
ングリコールである。
的である繊維に吸湿性を付与する成分であり、ベースと
なるポリエステルよりも高い吸湿性を有することが必須
である。共重合ポリエステルの酸成分としては、テレフ
タル酸、イソフタル酸、ナフタレン−2・6−ジカルボ
ン酸等の芳香族ジカルボン酸、アジピン酸、セバシン酸
等の脂肪族ジカルボン酸等があげられる。特に好ましい
のはテレフタル酸である。また、グリコール成分として
エチレングリコール、プロピレングリコール、テトラメ
チレングリコール、ジエチレングリコール、ネオペンチ
ルグリコール等があげられる。特に好ましいのはエチレ
ングリコールである。
【0008】共重合ポリエステルに吸湿性を付与するこ
と、紡糸性の良好な溶融粘度とするためには親水性化合
物(A)を共重合すること、および架橋剤(B)を含有
することは必須であり、極性基含有化合物(C)は吸湿
性をさらに向上させる補助成分として、また繊維物性を
安定させる成分として含有させることが好ましい。
と、紡糸性の良好な溶融粘度とするためには親水性化合
物(A)を共重合すること、および架橋剤(B)を含有
することは必須であり、極性基含有化合物(C)は吸湿
性をさらに向上させる補助成分として、また繊維物性を
安定させる成分として含有させることが好ましい。
【0009】共重合ポリエステル中の親水性化合物
(A)の共重合量は、吸湿性および製糸性の観点から、
45〜95重量%が必要である。さらに好ましくは55
〜90重量%である。
(A)の共重合量は、吸湿性および製糸性の観点から、
45〜95重量%が必要である。さらに好ましくは55
〜90重量%である。
【0010】親水性化合物(A)としてはエステル形成
性基を2個以上含有する化合物であれば特に限定はしな
いが、代表的な化合物としてポリオキシアルキレン化合
物、ポリオキサゾリン類、ポリアクリルアミドとその誘
導体、ポリスルホエチルメタクリレート、ポリ(メタ)
アクリル酸およびその塩、ポリヒドロキシエチル(メ
タ)アクリレート、ポリビニルアルコール、およびポリ
ビニルピロリドンなどがあげられる。その中でもポリオ
キシアルキレン化合物が好ましい。ポリオキシアルキレ
ン化合物としてポリオキシエチレン化合物、ポリオキシ
プロピレン化合物、ポリオキシテトラメチレン化合物等
があり、その中でもポリオキシエチレン化合物が好まし
く、特にポリエチレングリコールが好ましい。ポリエチ
レングリコールの中でも結晶化抑制因子成分を含むポリ
エチレングリコールが特に好ましい。ここで、結晶性抑
制因子成分とは分子鎖中あるいは末端に存在し、ポリエ
チレングリコールの繰り返し単位の対称性を乱すような
有機残基をいう。結晶化抑制とは示差走査熱分析(DS
C、昇温条件16℃/分)によって求めた融点が同じ分
子量のポリエチレングリコールの融点より低くなること
をいう。具体的な化合物としては下記一般式(I)
性基を2個以上含有する化合物であれば特に限定はしな
いが、代表的な化合物としてポリオキシアルキレン化合
物、ポリオキサゾリン類、ポリアクリルアミドとその誘
導体、ポリスルホエチルメタクリレート、ポリ(メタ)
アクリル酸およびその塩、ポリヒドロキシエチル(メ
タ)アクリレート、ポリビニルアルコール、およびポリ
ビニルピロリドンなどがあげられる。その中でもポリオ
キシアルキレン化合物が好ましい。ポリオキシアルキレ
ン化合物としてポリオキシエチレン化合物、ポリオキシ
プロピレン化合物、ポリオキシテトラメチレン化合物等
があり、その中でもポリオキシエチレン化合物が好まし
く、特にポリエチレングリコールが好ましい。ポリエチ
レングリコールの中でも結晶化抑制因子成分を含むポリ
エチレングリコールが特に好ましい。ここで、結晶性抑
制因子成分とは分子鎖中あるいは末端に存在し、ポリエ
チレングリコールの繰り返し単位の対称性を乱すような
有機残基をいう。結晶化抑制とは示差走査熱分析(DS
C、昇温条件16℃/分)によって求めた融点が同じ分
子量のポリエチレングリコールの融点より低くなること
をいう。具体的な化合物としては下記一般式(I)
【化1】 (式中Xは−CR5R6−(R5およびR6は水素また
はアルキル基を示す)、−SO2 −、−O−、−S−、
−C(O)−等であり、10≦n+m≦450の整数を
示す)で表されるポリエチレングリコールの誘導体をあ
げることができ、ビスフェノールAやビスフェノールS
等にエチレンオキサイド(EO)を付加させた化合物が
より好ましい。これらの化合物は大部分ポリエステル中
に共重合されているか、一部についてはポリマ中に分散
した状態で存在していてもよい。
はアルキル基を示す)、−SO2 −、−O−、−S−、
−C(O)−等であり、10≦n+m≦450の整数を
示す)で表されるポリエチレングリコールの誘導体をあ
げることができ、ビスフェノールAやビスフェノールS
等にエチレンオキサイド(EO)を付加させた化合物が
より好ましい。これらの化合物は大部分ポリエステル中
に共重合されているか、一部についてはポリマ中に分散
した状態で存在していてもよい。
【0011】さらに、親水性化合物(A)の分子量はポ
リエステルとの相溶性およびポリエステル中の分散性の
点で1000〜10000が好ましく、さらに好ましく
は2000〜8000である。
リエステルとの相溶性およびポリエステル中の分散性の
点で1000〜10000が好ましく、さらに好ましく
は2000〜8000である。
【0012】また、共重合ポリエステル中に含有させる
架橋剤(B)としては該ポリエステルと反応し、架橋構
造を形成する化合物であれば特に限定はないが一般には
下記一般式(II)
架橋剤(B)としては該ポリエステルと反応し、架橋構
造を形成する化合物であれば特に限定はないが一般には
下記一般式(II)
【化2】 (式中R2は3〜6の有機残基、R3は水素あるいはア
セチル基、R4は水素あるいはアルキル基、3≦m+n
≦6を示す)で表される多官能化合物を用いることが好
ましい。ここで含有とは、ポリエステル中に分散するこ
とも含むが、共重合により架橋構造をとることが好まし
い。化合物としてはトリメリット酸、ピロメリット酸等
の多官能カルボン酸、グリセリン、トリメチロールプロ
パン、ペンタエリストールのごときポリオールが好まし
いが、特に好ましいのはトリメリット酸である。架橋剤
(B)を含有させることでポリマの吸湿性がさらに高ま
るばかりか、ポリマ中に架橋構造が形成し、紡糸性が良
好となるばかりでなく、繊維とした場合に経時的な物性
の変化が生じにくいという効果も持つ。
セチル基、R4は水素あるいはアルキル基、3≦m+n
≦6を示す)で表される多官能化合物を用いることが好
ましい。ここで含有とは、ポリエステル中に分散するこ
とも含むが、共重合により架橋構造をとることが好まし
い。化合物としてはトリメリット酸、ピロメリット酸等
の多官能カルボン酸、グリセリン、トリメチロールプロ
パン、ペンタエリストールのごときポリオールが好まし
いが、特に好ましいのはトリメリット酸である。架橋剤
(B)を含有させることでポリマの吸湿性がさらに高ま
るばかりか、ポリマ中に架橋構造が形成し、紡糸性が良
好となるばかりでなく、繊維とした場合に経時的な物性
の変化が生じにくいという効果も持つ。
【0013】共重合ポリエステル中の架橋剤の割合は全
ポリマを構成する酸成分に対して0.5〜15モル%が
必要で、好ましくは1〜10モル%である。該範囲とす
ることにより、吸湿性を高く保持するとともに、溶融粘
度を高くすることが可能で、製糸性が良好となり、強度
等の繊維物性が向上する。とくに、フィラメント数の多
いステープルの場合、紡糸口金の各ホールへの分配性を
確保するためには共重合ポリエステルの溶融粘度を高く
することが重要であり、架橋剤の割合を前記範囲とする
ことによって、はじめて安定した紡糸性を確保すること
ができる。
ポリマを構成する酸成分に対して0.5〜15モル%が
必要で、好ましくは1〜10モル%である。該範囲とす
ることにより、吸湿性を高く保持するとともに、溶融粘
度を高くすることが可能で、製糸性が良好となり、強度
等の繊維物性が向上する。とくに、フィラメント数の多
いステープルの場合、紡糸口金の各ホールへの分配性を
確保するためには共重合ポリエステルの溶融粘度を高く
することが重要であり、架橋剤の割合を前記範囲とする
ことによって、はじめて安定した紡糸性を確保すること
ができる。
【0014】また、共重合ポリエステルの吸湿特性を示
す吸放湿パラメータ(以下ΔMRと記す)は、これを用
いた合成繊維の吸湿性を高めるため、高ければ高い方が
好ましいが、12%以上であることが必要である。好ま
しくは15%以上である。
す吸放湿パラメータ(以下ΔMRと記す)は、これを用
いた合成繊維の吸湿性を高めるため、高ければ高い方が
好ましいが、12%以上であることが必要である。好ま
しくは15%以上である。
【0015】ここでΔMRとは、30℃×90%RHで
の吸湿率(MR2)から20℃×65%RHでの吸湿率
(MR1)を引いた差である(ΔMR(%)=MR2−
MR1)。ここでΔMRは衣服着用時の衣服内の湿気を
外気に放出することにより快適性を得るためのドライビ
ングフォースであり、軽〜中作業あるいは軽〜中運動を
行った際の30℃×90%RHに代表される衣服内温湿
度と20℃×65%RHに代表される外気温湿度との吸
湿率差である。本発明では吸湿性評価の尺度としてこの
ΔMRをパラメーターとして用いている。ΔMRは大き
ければ大きいほど吸放湿能力が高く着用時の快適性が良
好であることに対応する。
の吸湿率(MR2)から20℃×65%RHでの吸湿率
(MR1)を引いた差である(ΔMR(%)=MR2−
MR1)。ここでΔMRは衣服着用時の衣服内の湿気を
外気に放出することにより快適性を得るためのドライビ
ングフォースであり、軽〜中作業あるいは軽〜中運動を
行った際の30℃×90%RHに代表される衣服内温湿
度と20℃×65%RHに代表される外気温湿度との吸
湿率差である。本発明では吸湿性評価の尺度としてこの
ΔMRをパラメーターとして用いている。ΔMRは大き
ければ大きいほど吸放湿能力が高く着用時の快適性が良
好であることに対応する。
【0016】また共重合ポリエステル中に含有させる極
性基含有化合物(C)として特に限定はしないが下記一
般式(III)
性基含有化合物(C)として特に限定はしないが下記一
般式(III)
【化3】 (式中R1は有機残基、Xはエステル形成性基でありn
は1以上の整数、Yiはアミノ基、スルホン酸基、カル
ボキシル基、水酸基、アミド基、およびホスホン酸基等
の誘導体の中から選ばれる1つ以上の極性基を示す(i
≧1の整数))で表される極性基を有する化合物が好ま
しい。ここで含有とは、ポリエステル中に分散または共
重合した状態をいうが、特に共重合していることが好ま
しい。化合物としては特にスルホン酸塩基を有する化合
物が好ましい。極性基含有化合物を含有させることでポ
リマの吸湿性がさらに高まるばかりか、ポリマ中に水素
結合やイオン性相互作用が生じ、繊維とした場合に経時
的な物性の変化が生じにくいという効果も持つ。
は1以上の整数、Yiはアミノ基、スルホン酸基、カル
ボキシル基、水酸基、アミド基、およびホスホン酸基等
の誘導体の中から選ばれる1つ以上の極性基を示す(i
≧1の整数))で表される極性基を有する化合物が好ま
しい。ここで含有とは、ポリエステル中に分散または共
重合した状態をいうが、特に共重合していることが好ま
しい。化合物としては特にスルホン酸塩基を有する化合
物が好ましい。極性基含有化合物を含有させることでポ
リマの吸湿性がさらに高まるばかりか、ポリマ中に水素
結合やイオン性相互作用が生じ、繊維とした場合に経時
的な物性の変化が生じにくいという効果も持つ。
【0017】共重合ポリエステル中の極性基含有化合物
(C)の含有量は全ポリマを構成する酸成分に対して1
〜40モル%が好ましく、さらに好ましくは2〜25モ
ル%である。該含有量とすることにより、糸切れしにく
くなり、かつ経時的な伸度変化が生じにくいので好まし
い。
(C)の含有量は全ポリマを構成する酸成分に対して1
〜40モル%が好ましく、さらに好ましくは2〜25モ
ル%である。該含有量とすることにより、糸切れしにく
くなり、かつ経時的な伸度変化が生じにくいので好まし
い。
【0018】また、共重合ポリエステルには、本発明の
目的を損なわない範囲で酸化チタン、カーボンブラック
等の顔料、アルキルベンゼンスルホン酸塩等の界面活性
剤、従来公知の抗酸化剤、着色防止剤、耐光剤、帯電防
止剤等が添加されても勿論良い。
目的を損なわない範囲で酸化チタン、カーボンブラック
等の顔料、アルキルベンゼンスルホン酸塩等の界面活性
剤、従来公知の抗酸化剤、着色防止剤、耐光剤、帯電防
止剤等が添加されても勿論良い。
【0019】また本発明で言う鞘成分のポリアミドとは
ナイロン6、ナイロン66、ナイロン46、ナイロン
9、ナイロン610、ナイロン11、ナイロン12、ナ
イロン612など、あるいはそれらとアミド形成官能基
を有する化合物、例えばラウロラクタム、セバシン酸、
テレフタル酸、イソフタル酸、5−ナトリウムスルホイ
ソフタル酸などの共重合成分を含有する共重合ポリアミ
ドが挙げられる。このうち特に好ましいのはナイロン6
およびナイロン66である。非親水性ポリエステルを鞘
成分とした場合、高次工程の精錬や染色などの熱水処理
時に芯成分が水を吸水して大きく膨潤する際、剛直なポ
リマであるポリエステル鞘成分が芯成分の膨潤力によっ
てひび割れしやすく、芯成分が流出しやすくなる。特
に、ステープルの場合、クリンパーで捲縮を付与するた
め鞘成分がダメージを受けやすく、鞘成分のひび割れが
顕著になる傾向にある。しかし、ポリアミドを鞘成分に
採用することによって、高次工程の精錬や染色などの熱
水処理時に芯成分が水を吸水して大きく膨潤した場合で
も柔軟な鞘成分がその膨潤を吸収し、鞘のひび割れを防
止でき、広範囲な用途に展開することが可能となる。ま
た、ポリアミド自体がある程度の吸湿性を持つため、芯
成分の複合比を下げることができ、安定した紡糸性を確
保できるとともに、低コストで吸湿性複合短繊維を得る
ことが可能になる。
ナイロン6、ナイロン66、ナイロン46、ナイロン
9、ナイロン610、ナイロン11、ナイロン12、ナ
イロン612など、あるいはそれらとアミド形成官能基
を有する化合物、例えばラウロラクタム、セバシン酸、
テレフタル酸、イソフタル酸、5−ナトリウムスルホイ
ソフタル酸などの共重合成分を含有する共重合ポリアミ
ドが挙げられる。このうち特に好ましいのはナイロン6
およびナイロン66である。非親水性ポリエステルを鞘
成分とした場合、高次工程の精錬や染色などの熱水処理
時に芯成分が水を吸水して大きく膨潤する際、剛直なポ
リマであるポリエステル鞘成分が芯成分の膨潤力によっ
てひび割れしやすく、芯成分が流出しやすくなる。特
に、ステープルの場合、クリンパーで捲縮を付与するた
め鞘成分がダメージを受けやすく、鞘成分のひび割れが
顕著になる傾向にある。しかし、ポリアミドを鞘成分に
採用することによって、高次工程の精錬や染色などの熱
水処理時に芯成分が水を吸水して大きく膨潤した場合で
も柔軟な鞘成分がその膨潤を吸収し、鞘のひび割れを防
止でき、広範囲な用途に展開することが可能となる。ま
た、ポリアミド自体がある程度の吸湿性を持つため、芯
成分の複合比を下げることができ、安定した紡糸性を確
保できるとともに、低コストで吸湿性複合短繊維を得る
ことが可能になる。
【0020】また、芯成分の共重合ポリエステルと鞘成
分のポリアミドとの複合比率(重量%)は芯/鞘=3/
97〜35/65とすることが必要である。好ましくは
5/95〜30/70である。複合比率は染色用途およ
び染色なしの用途で前記範囲で任意に選ぶことができ
る。芯部の複合比率の下限は十分な吸湿性を付与する目
的から設定され、複合繊維比率の上限は紡糸性の低下や
繊維物性の低下を防止する観点から設定される。
分のポリアミドとの複合比率(重量%)は芯/鞘=3/
97〜35/65とすることが必要である。好ましくは
5/95〜30/70である。複合比率は染色用途およ
び染色なしの用途で前記範囲で任意に選ぶことができ
る。芯部の複合比率の下限は十分な吸湿性を付与する目
的から設定され、複合繊維比率の上限は紡糸性の低下や
繊維物性の低下を防止する観点から設定される。
【0021】本発明において、実用上の着用快適性を得
るためには、吸湿性複合短繊維のΔMRは経時変化が問
題とならない範囲で高いほど好ましく、好ましくは2.
5%以上、更に好ましくは3.0%以上である。特に、
本発明においては鞘成分がポリアミドであるため、鞘成
分がポリエステルの場合に比べてより吸湿性を発揮する
ことができる。
るためには、吸湿性複合短繊維のΔMRは経時変化が問
題とならない範囲で高いほど好ましく、好ましくは2.
5%以上、更に好ましくは3.0%以上である。特に、
本発明においては鞘成分がポリアミドであるため、鞘成
分がポリエステルの場合に比べてより吸湿性を発揮する
ことができる。
【0022】ここで、吸湿性複合短繊維のモデルを図1
に示す。吸湿性複合短繊維の形態としては、高次工程通
過性の点から芯鞘型複合短繊維であることが必要である
が、図1のように同心円状に限定されるものではなく、
偏心円状でも多島状でも良い。また、短繊維断面形状は
丸型ばかりでなく、多角型、偏平型、H型等の異形断面
でも良い。さらに、吸湿性複合短繊維の内部には中空部
分を設けることも可能である。
に示す。吸湿性複合短繊維の形態としては、高次工程通
過性の点から芯鞘型複合短繊維であることが必要である
が、図1のように同心円状に限定されるものではなく、
偏心円状でも多島状でも良い。また、短繊維断面形状は
丸型ばかりでなく、多角型、偏平型、H型等の異形断面
でも良い。さらに、吸湿性複合短繊維の内部には中空部
分を設けることも可能である。
【0023】本発明の吸湿性短繊維は繊維長が3〜20
0mmであることが必要であり、10〜150mmであ
ることがより好ましい。芯成分の共重合ポリエステルは
高次加工の過程で繊維末端から僅かに抜け出ることがあ
り、繊維長が短い場合には抜け出る割合が高くなってし
まい十分な吸湿性を得ることができない。一方、長すぎ
る場合には紡績工程を始め工程通過性が不良となり好ま
しくない。
0mmであることが必要であり、10〜150mmであ
ることがより好ましい。芯成分の共重合ポリエステルは
高次加工の過程で繊維末端から僅かに抜け出ることがあ
り、繊維長が短い場合には抜け出る割合が高くなってし
まい十分な吸湿性を得ることができない。一方、長すぎ
る場合には紡績工程を始め工程通過性が不良となり好ま
しくない。
【0024】また、本発明の吸湿性複合短繊維は捲縮度
が5〜35%であることが必要で、8〜30%であるこ
とがより好ましい。捲縮度が5%未満では短繊維同士の
絡合性が低く、カード通過性や紡績性が悪化するととも
に、十分な嵩高性を発揮することが困難になる。一方、
捲縮度が35%を越える場合、絡合性が高くなりすぎ、
もつれが発生してカード通過性が低下する他、均一性の
不良な紡績糸となる。
が5〜35%であることが必要で、8〜30%であるこ
とがより好ましい。捲縮度が5%未満では短繊維同士の
絡合性が低く、カード通過性や紡績性が悪化するととも
に、十分な嵩高性を発揮することが困難になる。一方、
捲縮度が35%を越える場合、絡合性が高くなりすぎ、
もつれが発生してカード通過性が低下する他、均一性の
不良な紡績糸となる。
【0025】本発明においてポリアミドと上記共重合ポ
リエステルを用いる複合繊維の製法としては従来公知の
方法で製造することができるが、以下に芯鞘型複合短繊
維の製造法を示す。例えば、ポリアミド(鞘成分)と共
重合ポリエステル(芯成分)をそれぞれ別々に溶融し、
紡糸パックに導き口金装置内で芯鞘複合流を形成し、吐
出孔から紡出する。紡出したマルチフィラメント糸を所
定の速度で引取り、トウ状にして一旦缶に収納し、得ら
れたトウを通常用いられる液浴で延伸し、熱固定後捲縮
を付与し、用途に応じた長さに切断することによって得
られる。また、この延伸は紡出糸を1000〜5000
m/分で引取り、缶に収納することなく引続いて300
0〜6000m/分で延伸・熱固定後、捲縮を付与し、
用途に応じた長さに切断する直接紡糸延伸法を採用して
もよい。さらに、4000m/分以上の高速で引取り実
質的に延伸することなく捲縮を付与し、用途に応じた長
さに切断し、一挙に所望の短繊維を得る方法をとっても
よい。
リエステルを用いる複合繊維の製法としては従来公知の
方法で製造することができるが、以下に芯鞘型複合短繊
維の製造法を示す。例えば、ポリアミド(鞘成分)と共
重合ポリエステル(芯成分)をそれぞれ別々に溶融し、
紡糸パックに導き口金装置内で芯鞘複合流を形成し、吐
出孔から紡出する。紡出したマルチフィラメント糸を所
定の速度で引取り、トウ状にして一旦缶に収納し、得ら
れたトウを通常用いられる液浴で延伸し、熱固定後捲縮
を付与し、用途に応じた長さに切断することによって得
られる。また、この延伸は紡出糸を1000〜5000
m/分で引取り、缶に収納することなく引続いて300
0〜6000m/分で延伸・熱固定後、捲縮を付与し、
用途に応じた長さに切断する直接紡糸延伸法を採用して
もよい。さらに、4000m/分以上の高速で引取り実
質的に延伸することなく捲縮を付与し、用途に応じた長
さに切断し、一挙に所望の短繊維を得る方法をとっても
よい。
【0026】本発明において、鞘成分のポリアミドに
は、酸化チタン、カーボンブラック等の顔料のほか従来
公知の抗酸化剤、着色防止剤、耐光剤、帯電防止剤等が
添加されても勿論良い。本発明の吸湿性複合短繊維を用
いた布帛形態としては、織物、編物、不織布、詰綿など
目的に応じて適宜選択できる。
は、酸化チタン、カーボンブラック等の顔料のほか従来
公知の抗酸化剤、着色防止剤、耐光剤、帯電防止剤等が
添加されても勿論良い。本発明の吸湿性複合短繊維を用
いた布帛形態としては、織物、編物、不織布、詰綿など
目的に応じて適宜選択できる。
【0027】
【実施例】以下本発明を実施例により、さらに詳細に説
明する。なお、実施例中の各特性値は次の方法によって
求めた。 A.ポリアミドの相対粘度ηr 1%の濃硫酸溶液とし、25℃で求めた。
明する。なお、実施例中の各特性値は次の方法によって
求めた。 A.ポリアミドの相対粘度ηr 1%の濃硫酸溶液とし、25℃で求めた。
【0028】B.繊維の吸放湿性パラメータ(ΔMR) 吸湿率は繊維の場合には原綿または布帛1〜3gを用
い、絶乾時の重量と20℃×65%RHあるいは30℃
×90%RHの雰囲気下、恒温恒湿器(タバイ製PR−
2G)中に24時間放置後の重量との重量変化から、次
式で求めた。 吸湿率(%)=(吸湿後の重量−絶乾時の重量)/絶乾
時の重量×100 上記測定した20℃×65%RHおよび30℃×90%
RHの条件での吸湿率(それぞれMR1およびMR2と
する)から、吸湿率差ΔMR(%)=MR2−MR1を
求めた。
い、絶乾時の重量と20℃×65%RHあるいは30℃
×90%RHの雰囲気下、恒温恒湿器(タバイ製PR−
2G)中に24時間放置後の重量との重量変化から、次
式で求めた。 吸湿率(%)=(吸湿後の重量−絶乾時の重量)/絶乾
時の重量×100 上記測定した20℃×65%RHおよび30℃×90%
RHの条件での吸湿率(それぞれMR1およびMR2と
する)から、吸湿率差ΔMR(%)=MR2−MR1を
求めた。
【0029】C.溶融粘度 TAKARA KOGYOU社製MeltIndexe
rを用いて、ASTM:D1238に準拠し、280℃
の条件下で共重合ポリエステルの溶融粘度を求めた。
rを用いて、ASTM:D1238に準拠し、280℃
の条件下で共重合ポリエステルの溶融粘度を求めた。
【0030】D.強度、伸度 東洋ボールドウィン社製テンシロン引張り試験機を用い
て試料長5cm 、引張り速度2cm /分の条件で応力−歪み
曲線から値を求めた。
て試料長5cm 、引張り速度2cm /分の条件で応力−歪み
曲線から値を求めた。
【0031】E.捲縮度 試料に初荷重(2mg/d)をかけたときの長さをa、
荷重(300mg/d)をかけたときの長さをbとし、
次式にしたがって捲縮度(%)を算出する。試験回数は
10回とし、その平均値で表す。
荷重(300mg/d)をかけたときの長さをbとし、
次式にしたがって捲縮度(%)を算出する。試験回数は
10回とし、その平均値で表す。
【0032】F.繊維の経時変化 原綿を20℃、70%RHの雰囲気下に一ヶ月放置し、
C項に記した強伸度特性について延伸後1日以内に測定
した強伸度と比較し、伸度の低下度合いを測定した。延
伸直後からの伸度低下が8%未満の場合を○、延伸直後
より伸度が8%以上低下した場合(例えば40%であっ
た伸度が32%以下となる場合)を△、16%以上と大
きく低下した場合(例えば40%であった伸度が24%
以下となる場合)を×とした。
C項に記した強伸度特性について延伸後1日以内に測定
した強伸度と比較し、伸度の低下度合いを測定した。延
伸直後からの伸度低下が8%未満の場合を○、延伸直後
より伸度が8%以上低下した場合(例えば40%であっ
た伸度が32%以下となる場合)を△、16%以上と大
きく低下した場合(例えば40%であった伸度が24%
以下となる場合)を×とした。
【0033】実施例1 共重合ポリエステルとして、ジメチルテレフタル酸19
4部、エチレングリコール135部、5−ナトリウムス
ルホイソフタル酸ジメチル(SSIA)26.6部、ト
リメリット酸トリメチル(TMTM)7.5部およびテ
トラブチルチタネート0.1部を加え、140〜230
℃でメタノールを留出しつつエステル交換反応を行った
後、リン酸トリメチル0.08部のエチレングリコール
溶液および分子量4000のポリエチレングリコール
(PEG)328部、抗酸化剤としてIrganox 1010
(チバガイキー社製)0.2部、消泡剤としてシリコン
0.2部、およびテトラブチルチタネート0.1部を加
え、1.0mmHgの減圧下250℃の条件下4時間重
合を行い共重合ポリエステルを得た。またこの共重合体
に共重合されたPEGの割合は70wt%であった。得
られた共重合ポリエステルのΔMRは28.0%(MR
1=1.5%、MR2=29.5%)であった。
4部、エチレングリコール135部、5−ナトリウムス
ルホイソフタル酸ジメチル(SSIA)26.6部、ト
リメリット酸トリメチル(TMTM)7.5部およびテ
トラブチルチタネート0.1部を加え、140〜230
℃でメタノールを留出しつつエステル交換反応を行った
後、リン酸トリメチル0.08部のエチレングリコール
溶液および分子量4000のポリエチレングリコール
(PEG)328部、抗酸化剤としてIrganox 1010
(チバガイキー社製)0.2部、消泡剤としてシリコン
0.2部、およびテトラブチルチタネート0.1部を加
え、1.0mmHgの減圧下250℃の条件下4時間重
合を行い共重合ポリエステルを得た。またこの共重合体
に共重合されたPEGの割合は70wt%であった。得
られた共重合ポリエステルのΔMRは28.0%(MR
1=1.5%、MR2=29.5%)であった。
【0034】該共重合ポリエステルを芯成分とし、相対
粘度2.6であるナイロン6を鞘成分として別々に溶融
し、芯鞘型口金から芯/鞘比率(重量比)=15/85
になるように吐出して未延伸糸を得、次いで液浴で延伸
後、135℃で熱処理、押し込み方式による機械捲縮を
付与、切断し、2デニール、51mm、捲縮度15%の
同心円芯鞘複合短繊維を得た。この原綿を使用して綿番
手30番の紡績糸とした。この紡績糸の吸放湿特性を測
定したところΔMR=5.8%であり、木綿以上の吸湿
性を示した。また、強伸度特性も良好であり、経時的な
伸度低下も生じなかった。
粘度2.6であるナイロン6を鞘成分として別々に溶融
し、芯鞘型口金から芯/鞘比率(重量比)=15/85
になるように吐出して未延伸糸を得、次いで液浴で延伸
後、135℃で熱処理、押し込み方式による機械捲縮を
付与、切断し、2デニール、51mm、捲縮度15%の
同心円芯鞘複合短繊維を得た。この原綿を使用して綿番
手30番の紡績糸とした。この紡績糸の吸放湿特性を測
定したところΔMR=5.8%であり、木綿以上の吸湿
性を示した。また、強伸度特性も良好であり、経時的な
伸度低下も生じなかった。
【0035】実施例2、比較例1 実施例1において、共重合ポリエステル中のPEG共重
合比率を一定として、SSIA量またはTMTM量を変
更させた以外は実施例1と同様な方法により共重合ポリ
エステルを得た。比較例1においては、共重合ポリエス
テル(芯成分)の溶融粘度が低いため、紡糸性が不十分
であったほか、経時的な伸度低下を起こすとともに、や
や吸湿特性も低かった。
合比率を一定として、SSIA量またはTMTM量を変
更させた以外は実施例1と同様な方法により共重合ポリ
エステルを得た。比較例1においては、共重合ポリエス
テル(芯成分)の溶融粘度が低いため、紡糸性が不十分
であったほか、経時的な伸度低下を起こすとともに、や
や吸湿特性も低かった。
【0036】
【表1】 実施例3〜4、比較例2 実施例1〜2および比較例1において共重合ポリエステ
ル中のポリエチレングリコールの代わりに分子量400
0のビスフェノールAのエチレンオキサイド(EO)付
加物(BPA)を用いた以外は同様にして共重合ポリマ
および吸湿性複合短繊維を得た。比較例2においては、
共重合ポリエステル(芯成分)の溶融粘度が低いため、
紡糸性が不十分であったほか、経時的な伸度低下を起こ
すとともに、やや吸湿特性も低かった。
ル中のポリエチレングリコールの代わりに分子量400
0のビスフェノールAのエチレンオキサイド(EO)付
加物(BPA)を用いた以外は同様にして共重合ポリマ
および吸湿性複合短繊維を得た。比較例2においては、
共重合ポリエステル(芯成分)の溶融粘度が低いため、
紡糸性が不十分であったほか、経時的な伸度低下を起こ
すとともに、やや吸湿特性も低かった。
【0037】
【表2】 実施例5〜14、比較例3、4 実施例1と同様にSSIAを8モル%、TMTMを3モ
ル%と一定にし、PEGの分子量または共重合量を変更
する以外は実施例1と同様な方法により共重合ポリエス
テルを得た。実施例1と同様に短繊維化して繊維特性を
表3にまとめた。PEGの共重合量が45%より少ない
もの(比較例3)は十分な吸湿性が得られず、PEGの
共重合量が95%より多い(比較例4)と吸湿性が低
く、またこれを用いて紡糸した結果、共重合ポリエステ
ルの曳糸性が低く、糸切れが多発した。なお、PEGの
分子量の低い実施例9はやや吸湿性が低い傾向にあっ
た。
ル%と一定にし、PEGの分子量または共重合量を変更
する以外は実施例1と同様な方法により共重合ポリエス
テルを得た。実施例1と同様に短繊維化して繊維特性を
表3にまとめた。PEGの共重合量が45%より少ない
もの(比較例3)は十分な吸湿性が得られず、PEGの
共重合量が95%より多い(比較例4)と吸湿性が低
く、またこれを用いて紡糸した結果、共重合ポリエステ
ルの曳糸性が低く、糸切れが多発した。なお、PEGの
分子量の低い実施例9はやや吸湿性が低い傾向にあっ
た。
【0038】
【表3】 実施例15〜22、比較例5 実施例1と同様に分子量4000のPEGを用い、共重
合量を60重量%とし、SSIA共重合量またはTMT
M共重合量を変更する以外は実施例1と同様な方法によ
り共重合ポリエステルを得た。実施例1と同様に短繊維
化して繊維特性を表4にまとめた。TMTM共重合量の
多い比較例5は紡糸中、ゲル化が発生し、紡糸不調とな
った。なお、SSIAの共重合量の多いもの(実施例1
8)に若干の経時変化が認められた。
合量を60重量%とし、SSIA共重合量またはTMT
M共重合量を変更する以外は実施例1と同様な方法によ
り共重合ポリエステルを得た。実施例1と同様に短繊維
化して繊維特性を表4にまとめた。TMTM共重合量の
多い比較例5は紡糸中、ゲル化が発生し、紡糸不調とな
った。なお、SSIAの共重合量の多いもの(実施例1
8)に若干の経時変化が認められた。
【0039】
【表4】 実施例23〜26、比較例6、7 実施例1で得られた共重合ポリエステルを芯成分とし、
実施例1と同様に相対粘度2.6のナイロン6を鞘成分
として別々に溶融し、同心円芯鞘複合口金から芯鞘複合
比を変更して未延伸糸を得た。次いで液浴で延伸後、押
し込み方式による機械捲縮を付与し、135℃で熱処理
した後切断し、2デニール、51mmの芯鞘複合短繊維
を得た。この芯鞘複合短繊維特性を表5にまとめた。芯
鞘複合比が3/97より低い比較例6は本発明の目的と
する吸湿性が不十分であった。また、芯鞘複合比が35
/65より大きな比較例7は紡糸性が不良で、糸切れが
多発した。
実施例1と同様に相対粘度2.6のナイロン6を鞘成分
として別々に溶融し、同心円芯鞘複合口金から芯鞘複合
比を変更して未延伸糸を得た。次いで液浴で延伸後、押
し込み方式による機械捲縮を付与し、135℃で熱処理
した後切断し、2デニール、51mmの芯鞘複合短繊維
を得た。この芯鞘複合短繊維特性を表5にまとめた。芯
鞘複合比が3/97より低い比較例6は本発明の目的と
する吸湿性が不十分であった。また、芯鞘複合比が35
/65より大きな比較例7は紡糸性が不良で、糸切れが
多発した。
【0040】
【表5】 実施例27〜30、比較例8、9 実施例1で得られた共重合ポリエステルを芯成分とし、
実施例1と同様に相対粘度2.6のナイロン6を鞘成分
として別々に溶融し、同心円芯鞘複合口金を用いて紡糸
速度1350m/minで紡糸を実施し、未延伸糸を得
た。次いで液浴で延伸後、押し込み方式による機械捲縮
を付与し、135℃で熱処理した後、表6に示す条件で
切断し、2デニールの芯鞘複合短繊維を得た。なお、比
較例8と実施例27はギロチンカッターを用い、実施例
30と比較例9はトウ紡績後押し込み方式による機械捲
縮付与を実施した。この芯鞘複合短繊維特性を表6にま
とめた。
実施例1と同様に相対粘度2.6のナイロン6を鞘成分
として別々に溶融し、同心円芯鞘複合口金を用いて紡糸
速度1350m/minで紡糸を実施し、未延伸糸を得
た。次いで液浴で延伸後、押し込み方式による機械捲縮
を付与し、135℃で熱処理した後、表6に示す条件で
切断し、2デニールの芯鞘複合短繊維を得た。なお、比
較例8と実施例27はギロチンカッターを用い、実施例
30と比較例9はトウ紡績後押し込み方式による機械捲
縮付与を実施した。この芯鞘複合短繊維特性を表6にま
とめた。
【0041】繊維長が3mm未満の比較例8は湿式抄紙
を実施したが、芯成分の共重合ポリエステルが繊維末端
から抜け出てしまい、吸湿性が低かった。また、繊維長
が200mmを越える比較例9は紡績工程でもつれが発
生し、均一性の不良な紡績糸になった。
を実施したが、芯成分の共重合ポリエステルが繊維末端
から抜け出てしまい、吸湿性が低かった。また、繊維長
が200mmを越える比較例9は紡績工程でもつれが発
生し、均一性の不良な紡績糸になった。
【0042】
【表6】 実施例31〜34、比較例10、11 実施例1で得られた共重合ポリエステルを芯成分とし、
相対粘度2.8のナイロン66を鞘成分として別々に溶
融し、同心円芯鞘複合口金を用いて紡糸速度1350m
/minで紡糸を実施し、未延伸糸を得た。次いで液浴
で延伸後、押し込み方式により機械捲縮の数を変更して
捲縮を付与し、135℃で熱処理した後切断し、2デニ
ール、51mmで捲縮度の異なる芯鞘複合短繊維を得
た。この芯鞘複合短繊維特性を表7にまとめた。
相対粘度2.8のナイロン66を鞘成分として別々に溶
融し、同心円芯鞘複合口金を用いて紡糸速度1350m
/minで紡糸を実施し、未延伸糸を得た。次いで液浴
で延伸後、押し込み方式により機械捲縮の数を変更して
捲縮を付与し、135℃で熱処理した後切断し、2デニ
ール、51mmで捲縮度の異なる芯鞘複合短繊維を得
た。この芯鞘複合短繊維特性を表7にまとめた。
【0043】捲縮度が5%未満である比較例10は、絡
合性が低いため、カード工程でウェッブ切れが頻発し、
均一性の低い紡績糸になった。また、捲縮度が35%を
越える比較例11は絡合性が高すぎるため、紡績工程で
もつれが発生し、不均一な紡績糸になった。
合性が低いため、カード工程でウェッブ切れが頻発し、
均一性の低い紡績糸になった。また、捲縮度が35%を
越える比較例11は絡合性が高すぎるため、紡績工程で
もつれが発生し、不均一な紡績糸になった。
【0044】
【表7】
【0045】
【発明の効果】本発明によって得られた吸湿性複合短繊
維は非常に高い吸湿特性を有しており、該糸を用いた紡
績糸からなるインナー、スポーツ衣料は、着用快適性を
得るのに十分な吸湿性を有し、かつ高い染色堅牢性を有
している。また、シーツ、フトンカバー、詰め綿等の快
適寝装用の他、快適芯地用不織布等に適しており、極め
て実用性の高いものである。
維は非常に高い吸湿特性を有しており、該糸を用いた紡
績糸からなるインナー、スポーツ衣料は、着用快適性を
得るのに十分な吸湿性を有し、かつ高い染色堅牢性を有
している。また、シーツ、フトンカバー、詰め綿等の快
適寝装用の他、快適芯地用不織布等に適しており、極め
て実用性の高いものである。
【図1】本発明の芯鞘型複合短繊維の横断面の例示図
1:共重合ポリエステル 2:繊維形成性ポリエステル
Claims (7)
- 【請求項1】 親水性化合物(A)を全ポリマ重量に対
して45〜95重量%共重合し、かつ全ポリマ中に含有
する酸成分に対して架橋剤(B)を0.5〜15モル%
含有した、吸放湿パラメータ(ΔMR)が12%以上で
ある共重合ポリエステルを芯成分とし、ポリアミドを鞘
成分とする芯鞘複合短繊維であって、芯成分/鞘成分の
複合比率(重量%)が3/97〜35/65であり、繊
維長が3〜200mm、捲縮度が5〜35%であること
を特徴とする吸湿性複合短繊維。 - 【請求項2】 芯成分の共重合ポリエステルの親水性化
合物(A)としてポリオキシアルキレン化合物を用いた
ことを特徴とする請求項1記載の吸湿性複合短繊維。 - 【請求項3】 芯成分の共重合ポリエステルの親水性化
合物(A)として結晶化抑制因子成分を含有するポリオ
キシアルキレン化合物を用いたことを特徴とする請求項
2項記載の吸湿性複合短繊維。 - 【請求項4】 芯成分の共重合ポリエステルの親水性化
合物(A)の分子量が1000〜10000であること
を特徴とする請求項1〜3いずれか1項記載の吸湿性複
合短繊維。 - 【請求項5】 芯成分の共重合ポリエステルが極性基含
有化合物(C)を含有することを特徴とする請求項1〜
4いずれか1項記載の吸湿性複合短繊維。 - 【請求項6】 芯成分の共重合ポリエステルが極性基含
有化合物(C)を1〜40モル%含有することを特徴と
する請求項1〜5のいずれか1項記載の吸湿性複合短繊
維。 - 【請求項7】 鞘成分のポリアミドがナイロン6もしく
はナイロン66であることを特徴とする請求項1〜6の
いずれか1項記載の吸湿性複合短繊維。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3045196A JPH09228155A (ja) | 1996-02-19 | 1996-02-19 | 吸湿性複合短繊維 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3045196A JPH09228155A (ja) | 1996-02-19 | 1996-02-19 | 吸湿性複合短繊維 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09228155A true JPH09228155A (ja) | 1997-09-02 |
Family
ID=12304286
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3045196A Pending JPH09228155A (ja) | 1996-02-19 | 1996-02-19 | 吸湿性複合短繊維 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09228155A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11269724A (ja) * | 1998-03-19 | 1999-10-05 | Toray Ind Inc | 芯鞘型複合繊維および混繊糸 |
-
1996
- 1996-02-19 JP JP3045196A patent/JPH09228155A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11269724A (ja) * | 1998-03-19 | 1999-10-05 | Toray Ind Inc | 芯鞘型複合繊維および混繊糸 |
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