JPH09227886A - 冷凍機作動流体用組成物 - Google Patents
冷凍機作動流体用組成物Info
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- JPH09227886A JPH09227886A JP8056857A JP5685796A JPH09227886A JP H09227886 A JPH09227886 A JP H09227886A JP 8056857 A JP8056857 A JP 8056857A JP 5685796 A JP5685796 A JP 5685796A JP H09227886 A JPH09227886 A JP H09227886A
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Abstract
(57)【要約】
【解決手段】(A)環状ケタールあるいは環状アセター
ルを主成分とする基油、(B)リン化合物、及び(C)
酸素含有アミン化合物を配合してなる潤滑油組成物と、
(D)ハイドロフルオロカーボンを含有することを特徴
とする冷凍機作動流体用組成物。 【効果】本発明により、熱安定性、電気絶縁性に優れ、
吸湿性が低く、かつ安価な潤滑油組成物が提供され、か
かる潤滑油組成物とハイドロフルオロカーボンを配合し
た本発明の冷凍機作動流体用組成物は、金属接触面にお
ける摩耗量の低減が可能であり、相溶性に優れ、熱安定
性、電気絶縁性、吸湿性に優れ、かつ安価なものであ
る。
ルを主成分とする基油、(B)リン化合物、及び(C)
酸素含有アミン化合物を配合してなる潤滑油組成物と、
(D)ハイドロフルオロカーボンを含有することを特徴
とする冷凍機作動流体用組成物。 【効果】本発明により、熱安定性、電気絶縁性に優れ、
吸湿性が低く、かつ安価な潤滑油組成物が提供され、か
かる潤滑油組成物とハイドロフルオロカーボンを配合し
た本発明の冷凍機作動流体用組成物は、金属接触面にお
ける摩耗量の低減が可能であり、相溶性に優れ、熱安定
性、電気絶縁性、吸湿性に優れ、かつ安価なものであ
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は冷凍機作動流体用組
成物に関する。さらに詳しくは、環状ケタールあるいは
環状アセタール化合物を主成分とする基油に、特定のリ
ン化合物及び分子内に酸素を含有するアミン化合物を配
合した潤滑油組成物とハイドロフルオロカーボンを含有
する冷凍機作動流体用組成物を提供するものである。
成物に関する。さらに詳しくは、環状ケタールあるいは
環状アセタール化合物を主成分とする基油に、特定のリ
ン化合物及び分子内に酸素を含有するアミン化合物を配
合した潤滑油組成物とハイドロフルオロカーボンを含有
する冷凍機作動流体用組成物を提供するものである。
【0002】
【従来の技術】最近、オゾン層保護のため冷蔵庫やカー
クーラーに使用されているジクロロジフルオロメタン
(CFC12)が使用規制され、1995年末には使用
禁止されることが決まった。また、続いてルームエアコ
ン等に使用されているクロロジフルオロメタン(HCF
C22)の使用も規制されようとしている。そのため、
このCFC12やHCFC22の代替品として、オゾン
層を破壊することのない各種のハイドロフルオロカーボ
ン(HFC)系の冷媒、例えば1、1、1、2−テトラ
フルオロエタン(HFC134a)やジフルオロメタン(H
FC32)やペンタフルオロエタン(フロン125 )が開発
されている。
クーラーに使用されているジクロロジフルオロメタン
(CFC12)が使用規制され、1995年末には使用
禁止されることが決まった。また、続いてルームエアコ
ン等に使用されているクロロジフルオロメタン(HCF
C22)の使用も規制されようとしている。そのため、
このCFC12やHCFC22の代替品として、オゾン
層を破壊することのない各種のハイドロフルオロカーボ
ン(HFC)系の冷媒、例えば1、1、1、2−テトラ
フルオロエタン(HFC134a)やジフルオロメタン(H
FC32)やペンタフルオロエタン(フロン125 )が開発
されている。
【0003】これらのHFC系の冷媒はCFC12やH
CFC22に比べて極性が高く、従来より冷凍機油とし
て一般的に使用されているナフテン系鉱油やポリαーオ
レフィン、アルキルベンゼン等の潤滑油を用いると、こ
れらの潤滑油とHFC系冷媒との相溶性が悪く、低温に
おいて二層分離を起こす。二層分離を起こすと、オイル
戻りが悪くなり、熱交換機としての凝縮器や蒸発器の付
近に厚い油膜を付着して伝熱を妨げたり、潤滑不良や起
動時の発泡の発生等の重要欠陥の原因となる。そのため
に、従来の冷凍機油はこれらの新しい冷媒雰囲気下での
冷凍機油として使用することができない。従って、ハイ
ドロフルオロカーボンとの相溶性が良い潤滑油が求めら
れている。
CFC22に比べて極性が高く、従来より冷凍機油とし
て一般的に使用されているナフテン系鉱油やポリαーオ
レフィン、アルキルベンゼン等の潤滑油を用いると、こ
れらの潤滑油とHFC系冷媒との相溶性が悪く、低温に
おいて二層分離を起こす。二層分離を起こすと、オイル
戻りが悪くなり、熱交換機としての凝縮器や蒸発器の付
近に厚い油膜を付着して伝熱を妨げたり、潤滑不良や起
動時の発泡の発生等の重要欠陥の原因となる。そのため
に、従来の冷凍機油はこれらの新しい冷媒雰囲気下での
冷凍機油として使用することができない。従って、ハイ
ドロフルオロカーボンとの相溶性が良い潤滑油が求めら
れている。
【0004】又、潤滑性についてもCFC12やHCF
C22においては、それが一部分解して塩化水素を発生
させ、この塩化水素が摩擦面と反応して、塩化物皮膜を
形成して潤滑性を良好にするという効果があった。しか
しながら、塩素原子を含んでいないペンタフルオロエタ
ンや1,1,1−トリフルオロエタン、ジフルオロメタ
ン、1,1,1,2−テトラフルオロエタン等のような
HFC系冷媒にはこのような効果が期待できないため、
これと共に使用する冷凍機油には従来のものより一層優
れた潤滑性が求められる。
C22においては、それが一部分解して塩化水素を発生
させ、この塩化水素が摩擦面と反応して、塩化物皮膜を
形成して潤滑性を良好にするという効果があった。しか
しながら、塩素原子を含んでいないペンタフルオロエタ
ンや1,1,1−トリフルオロエタン、ジフルオロメタ
ン、1,1,1,2−テトラフルオロエタン等のような
HFC系冷媒にはこのような効果が期待できないため、
これと共に使用する冷凍機油には従来のものより一層優
れた潤滑性が求められる。
【0005】これらのハイドロフルオロカーボンとの相
溶性の問題に対しては、エステル系の潤滑油、ポリアル
キレングリコール系の潤滑油やカーボネート系の潤滑油
を用いることにより解決される。しかしながら、潤滑
性、特に耐摩耗性については十分良好であるとはいえ
ず、従来のクロロフルオロカーボンやハイドロクロロフ
ルオロカーボン−ナフテン系鉱油の系に比べ、ハイドロ
フルオロカーボン−エステル系潤滑油、ポリアルキレン
グリコール系潤滑油やカーボネート系潤滑油の系は劣
る。
溶性の問題に対しては、エステル系の潤滑油、ポリアル
キレングリコール系の潤滑油やカーボネート系の潤滑油
を用いることにより解決される。しかしながら、潤滑
性、特に耐摩耗性については十分良好であるとはいえ
ず、従来のクロロフルオロカーボンやハイドロクロロフ
ルオロカーボン−ナフテン系鉱油の系に比べ、ハイドロ
フルオロカーボン−エステル系潤滑油、ポリアルキレン
グリコール系潤滑油やカーボネート系潤滑油の系は劣
る。
【0006】冷凍機作動流体の分野において、潤滑性を
向上させる方法として冷凍機油に添加剤を加える方法が
数多く提案されている。ハイドロフルオロカーボン共存
下で潤滑性を向上させる方法としては、特開平2-87104
、特開平3-28297 、特開平3-285992、特開平4-28792
、特開平4-100894、特開平5-59388 、特開平5-23048
7、特開平6-88086 、特開平6-145688、特開平6-184582
に見られるようなリン酸トリエステルを添加する方法が
述べられており、特開平4-100894、特開平5-59388 、特
開平6-145688、特開平6-184582に見られるような亜リン
酸トリエステルを添加する方法、又、特開平5-230488、
特開平5-302093に見られるようなハイドロジェンフォス
ファイトを添加する方法、特開平5-302093に見られるフ
ォスフォネートを添加する方法が述べられている。更
に、特開平5-17794 、特開平5-230487に見られるように
酸性リン酸エステルとアミン化合物を添加する方法が見
られる。
向上させる方法として冷凍機油に添加剤を加える方法が
数多く提案されている。ハイドロフルオロカーボン共存
下で潤滑性を向上させる方法としては、特開平2-87104
、特開平3-28297 、特開平3-285992、特開平4-28792
、特開平4-100894、特開平5-59388 、特開平5-23048
7、特開平6-88086 、特開平6-145688、特開平6-184582
に見られるようなリン酸トリエステルを添加する方法が
述べられており、特開平4-100894、特開平5-59388 、特
開平6-145688、特開平6-184582に見られるような亜リン
酸トリエステルを添加する方法、又、特開平5-230488、
特開平5-302093に見られるようなハイドロジェンフォス
ファイトを添加する方法、特開平5-302093に見られるフ
ォスフォネートを添加する方法が述べられている。更
に、特開平5-17794 、特開平5-230487に見られるように
酸性リン酸エステルとアミン化合物を添加する方法が見
られる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記の課題を解決させ
得るリン酸エステルとしては、リン酸トリエステル、亜
リン酸トリエステル等が提案されているが、これらのリ
ン酸エステルを添加するだけでは、エステル系、ポリア
ルキレングリコール系又はカーボネート系潤滑油を基油
とした場合に摩耗抑制効果が不十分である。さらに、ハ
イドロジェンフォスファイト及びフォスフォネートを添
加するとこれらの基油の加水分解を促進する問題があ
る。また、特開平5-17794 号公報、特開平5-230487号公
報に開示されている酸性リン酸エステルとアミン化合物
の併用は、摩耗抑制効果が不十分であった。
得るリン酸エステルとしては、リン酸トリエステル、亜
リン酸トリエステル等が提案されているが、これらのリ
ン酸エステルを添加するだけでは、エステル系、ポリア
ルキレングリコール系又はカーボネート系潤滑油を基油
とした場合に摩耗抑制効果が不十分である。さらに、ハ
イドロジェンフォスファイト及びフォスフォネートを添
加するとこれらの基油の加水分解を促進する問題があ
る。また、特開平5-17794 号公報、特開平5-230487号公
報に開示されている酸性リン酸エステルとアミン化合物
の併用は、摩耗抑制効果が不十分であった。
【0008】従って、本発明の目的は、潤滑性に優れ、
ハイドロフルオロカーボンとの相溶性等に優れると共
に、金属接触面における耐摩耗性に優れた冷凍機作動流
体用組成物を提供することにある。
ハイドロフルオロカーボンとの相溶性等に優れると共
に、金属接触面における耐摩耗性に優れた冷凍機作動流
体用組成物を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するために鋭意研究を重ねた結果、環状ケタール
あるいは環状アセタールを主成分とする基油に、特定の
構造を有するリン化合物と酸素含有アミン化合物を添加
することにより上記目的を達成しうることを見出し、本
発明を完成するに到った。
を達成するために鋭意研究を重ねた結果、環状ケタール
あるいは環状アセタールを主成分とする基油に、特定の
構造を有するリン化合物と酸素含有アミン化合物を添加
することにより上記目的を達成しうることを見出し、本
発明を完成するに到った。
【0010】即ち、本発明の要旨は、 〔1〕 (A)環状ケタールあるいは環状アセタール
を主成分とする基油、(B)一般式(1)及び/又は
(2)で表されるリン化合物
を主成分とする基油、(B)一般式(1)及び/又は
(2)で表されるリン化合物
【0011】
【化9】
【0012】(式中、R1 及びR2 は同一であっても又
は異なっていてもよく、炭素数2〜4の直鎖又は分岐鎖
アルキレン基を表す。p及びqは0〜30を表す。R3
及びR4 は同一であっても又は異なっていてもよく、水
素原子、炭素数1〜18を有する直鎖アルキル基、炭素
数3〜18を有する分岐鎖アルキル基、炭素数2〜18
を有する直鎖アルケニル基、炭素数3〜18を有する分
岐鎖アルケニル基、炭素数6〜18を有するアリール
基、炭素数7〜18を有するアラルキル基、炭素数1〜
18を有するハロゲン化アルキル基、又は炭素数6〜1
8を有するハロゲン化アリール基を表す。ただし、p及
びqが共に0のときはR3 及びR4 は同時に水素原子で
はない。)
は異なっていてもよく、炭素数2〜4の直鎖又は分岐鎖
アルキレン基を表す。p及びqは0〜30を表す。R3
及びR4 は同一であっても又は異なっていてもよく、水
素原子、炭素数1〜18を有する直鎖アルキル基、炭素
数3〜18を有する分岐鎖アルキル基、炭素数2〜18
を有する直鎖アルケニル基、炭素数3〜18を有する分
岐鎖アルケニル基、炭素数6〜18を有するアリール
基、炭素数7〜18を有するアラルキル基、炭素数1〜
18を有するハロゲン化アルキル基、又は炭素数6〜1
8を有するハロゲン化アリール基を表す。ただし、p及
びqが共に0のときはR3 及びR4 は同時に水素原子で
はない。)
【0013】
【化10】
【0014】(式中、R5 は炭素数2〜4の直鎖又は分
岐鎖アルキレン基を表す。rは0〜30を表す。R6 及
びR7 は同一であっても異なっていても良く、水素原
子、炭素数1〜18を有する直鎖アルキル基、炭素数3
〜18を有する分岐鎖アルキル基、炭素数2〜18を有
する直鎖アルケニル基、炭素数3〜18を有する分岐鎖
アルケニル基、炭素数6〜18を有するアリール基、炭
素数7〜18を有するアラルキル基、炭素数1〜18を
有するハロゲン化アルキル基、又は炭素数6〜18を有
するハロゲン化アリール基を表す。rが0のときはR6
及びR7 は同時に水素原子ではない。)、並びに(C)
一般式(3)で表される酸素含有アミン化合物
岐鎖アルキレン基を表す。rは0〜30を表す。R6 及
びR7 は同一であっても異なっていても良く、水素原
子、炭素数1〜18を有する直鎖アルキル基、炭素数3
〜18を有する分岐鎖アルキル基、炭素数2〜18を有
する直鎖アルケニル基、炭素数3〜18を有する分岐鎖
アルケニル基、炭素数6〜18を有するアリール基、炭
素数7〜18を有するアラルキル基、炭素数1〜18を
有するハロゲン化アルキル基、又は炭素数6〜18を有
するハロゲン化アリール基を表す。rが0のときはR6
及びR7 は同時に水素原子ではない。)、並びに(C)
一般式(3)で表される酸素含有アミン化合物
【0015】
【化11】
【0016】(式中、R8 、R9 及びR10は同一であっ
ても又は異なっていてもよく、水素原子、炭素数1〜1
8の直鎖アルキル基、炭素数3〜18の分岐鎖アルキル
基、炭素数2〜18の直鎖アルケニル基、炭素数3〜1
8の分岐鎖アルケニル基、炭素数6〜18のアリール
基、炭素数7〜18のアラルキル基、又はR13−(OR
14)s−基(R13は水素原子、炭素数1〜18の直鎖ア
ルキル基、炭素数3〜18の分岐鎖アルキル基、炭素数
2〜18の直鎖アルケニル基、炭素数3〜18の分岐鎖
アルケニル基、炭素数6〜18のアリール基、炭素数7
〜18のアラルキル基を表す。R14は炭素数2〜18の
直鎖アルキレン基、炭素数3〜18の分岐鎖アルキレン
基、炭素数6〜18のアリーレン基、−Ph−CH2 −
基、又は−Ph−CH2 −CH2 −基を表す。sは1〜
30である。)を表す。ただし、R8、R9 及びR10の
うちの少なくとも一つはR13−(OR14)s−基であ
る。またR8 、R9 及びR10における一つ以上の水素原
子がヒドロキシル基、ニトロ基、ニトロソ基、又はメト
キシ基と置換していても良い。R8 、R9 及びR10の任
意の二つ以上の基の間で環構造を作っていても良い。さ
らに環構造を構成している1つ以上の炭素原子が酸素原
子あるいは窒素原子と置換していても良い。)、を配合
してなる潤滑油組成物と、(D)ハイドロフルオロカー
ボン、を含有することを特徴とする冷凍機作動流体用組
成物、 〔2〕 リン化合物及び酸素含有アミン化合物の配合
量の合計が、環状ケタールあるいは環状アセタールを主
成分とする基油100重量部に対して0.05〜5.0
重量部である前記〔1〕記載の冷凍機作動流体用組成
物、 〔3〕 環状ケタールあるいは環状アセタールが、4
価以上8価以下の価数が偶数の多価アルコールの1種以
上と、一般式(4)
ても又は異なっていてもよく、水素原子、炭素数1〜1
8の直鎖アルキル基、炭素数3〜18の分岐鎖アルキル
基、炭素数2〜18の直鎖アルケニル基、炭素数3〜1
8の分岐鎖アルケニル基、炭素数6〜18のアリール
基、炭素数7〜18のアラルキル基、又はR13−(OR
14)s−基(R13は水素原子、炭素数1〜18の直鎖ア
ルキル基、炭素数3〜18の分岐鎖アルキル基、炭素数
2〜18の直鎖アルケニル基、炭素数3〜18の分岐鎖
アルケニル基、炭素数6〜18のアリール基、炭素数7
〜18のアラルキル基を表す。R14は炭素数2〜18の
直鎖アルキレン基、炭素数3〜18の分岐鎖アルキレン
基、炭素数6〜18のアリーレン基、−Ph−CH2 −
基、又は−Ph−CH2 −CH2 −基を表す。sは1〜
30である。)を表す。ただし、R8、R9 及びR10の
うちの少なくとも一つはR13−(OR14)s−基であ
る。またR8 、R9 及びR10における一つ以上の水素原
子がヒドロキシル基、ニトロ基、ニトロソ基、又はメト
キシ基と置換していても良い。R8 、R9 及びR10の任
意の二つ以上の基の間で環構造を作っていても良い。さ
らに環構造を構成している1つ以上の炭素原子が酸素原
子あるいは窒素原子と置換していても良い。)、を配合
してなる潤滑油組成物と、(D)ハイドロフルオロカー
ボン、を含有することを特徴とする冷凍機作動流体用組
成物、 〔2〕 リン化合物及び酸素含有アミン化合物の配合
量の合計が、環状ケタールあるいは環状アセタールを主
成分とする基油100重量部に対して0.05〜5.0
重量部である前記〔1〕記載の冷凍機作動流体用組成
物、 〔3〕 環状ケタールあるいは環状アセタールが、4
価以上8価以下の価数が偶数の多価アルコールの1種以
上と、一般式(4)
【0017】
【化12】
【0018】(式中、R1 は水素原子又は炭素数1〜1
2の直鎖アルキル基、炭素数3〜12の分岐鎖アルキル
基、もしくは炭素数3〜12の環状アルキル基を示し、
R2 は炭素数1〜12の直鎖アルキル基、炭素数3〜1
2の分岐鎖アルキル基、もしくは炭素数3〜12の環状
アルキル基を示し、あるいはR1 とR2 は一緒になって
炭素数2〜13のアルキレン基を形成してもよいが、い
ずれの場合もR1 とR2の合計炭素数は1〜13であ
る。)で表されるカルボニル化合物又はその反応性誘導
体であるケタールもしくはアセタールの1種以上とから
得られる環状ケタールあるいは環状アセタールであるこ
とを特徴とする前記〔1〕又は〔2〕記載の冷凍機作動
流体用組成物、 〔4〕 多価アルコールが、エーテル結合を持たない
ものである前記〔3〕記載の冷凍機作動流体用組成物、 〔5〕 多価アルコールが、エーテル結合を1つ持つ
ものである前記〔3〕記載の冷凍機作動流体用組成物、 〔6〕 多価アルコールが、4価又は6価の炭素数4
〜25の飽和脂肪族アルコールである前記〔3〕〜
〔5〕いずれか記載の冷凍機作動流体用組成物、 〔7〕 環状ケタールあるいは環状アセタールが、1,
3-ジオキソラン構造及び/又は1,3-ジオキサン構造を含
むものである前記〔1〕〜〔6〕いずれか記載の冷凍機
作動流体用組成物、 〔8〕 環状ケタールあるいは環状アセタールが、式
(5)又は(6)
2の直鎖アルキル基、炭素数3〜12の分岐鎖アルキル
基、もしくは炭素数3〜12の環状アルキル基を示し、
R2 は炭素数1〜12の直鎖アルキル基、炭素数3〜1
2の分岐鎖アルキル基、もしくは炭素数3〜12の環状
アルキル基を示し、あるいはR1 とR2 は一緒になって
炭素数2〜13のアルキレン基を形成してもよいが、い
ずれの場合もR1 とR2の合計炭素数は1〜13であ
る。)で表されるカルボニル化合物又はその反応性誘導
体であるケタールもしくはアセタールの1種以上とから
得られる環状ケタールあるいは環状アセタールであるこ
とを特徴とする前記〔1〕又は〔2〕記載の冷凍機作動
流体用組成物、 〔4〕 多価アルコールが、エーテル結合を持たない
ものである前記〔3〕記載の冷凍機作動流体用組成物、 〔5〕 多価アルコールが、エーテル結合を1つ持つ
ものである前記〔3〕記載の冷凍機作動流体用組成物、 〔6〕 多価アルコールが、4価又は6価の炭素数4
〜25の飽和脂肪族アルコールである前記〔3〕〜
〔5〕いずれか記載の冷凍機作動流体用組成物、 〔7〕 環状ケタールあるいは環状アセタールが、1,
3-ジオキソラン構造及び/又は1,3-ジオキサン構造を含
むものである前記〔1〕〜〔6〕いずれか記載の冷凍機
作動流体用組成物、 〔8〕 環状ケタールあるいは環状アセタールが、式
(5)又は(6)
【0019】
【化13】
【0020】(式中、R1 は水素原子又は炭素数1〜1
2の直鎖アルキル基、炭素数3〜12の分岐鎖アルキル
基もしくは炭素数3〜12の環状アルキル基を示し、R
2 は炭素数1〜12の直鎖アルキル基、炭素数3〜12
の分岐鎖アルキル基もしくは炭素数3〜12の環状アル
キル基を示し、あるいはR1 とR2 は一緒になって炭素
数2〜13のアルキレン基を形成してもよいが、いずれ
の場合も同一の炭素原子に結合したR1 とR2 の合計炭
素数は1〜13である。)
2の直鎖アルキル基、炭素数3〜12の分岐鎖アルキル
基もしくは炭素数3〜12の環状アルキル基を示し、R
2 は炭素数1〜12の直鎖アルキル基、炭素数3〜12
の分岐鎖アルキル基もしくは炭素数3〜12の環状アル
キル基を示し、あるいはR1 とR2 は一緒になって炭素
数2〜13のアルキレン基を形成してもよいが、いずれ
の場合も同一の炭素原子に結合したR1 とR2 の合計炭
素数は1〜13である。)
【0021】
【化14】
【0022】(式中、R1 は水素原子又は炭素数1〜1
2の直鎖アルキル基、炭素数3〜12の分岐鎖アルキル
基もしくは炭素数3〜12の環状アルキル基を示し、R
2 は炭素数1〜12の直鎖アルキル基、炭素数3〜12
の分岐鎖アルキル基もしくは炭素数3〜12の環状アル
キル基を示し、あるいはR1 とR2 は一緒になって炭素
数2〜13のアルキレン基を形成してもよいが、いずれ
の場合も同一の炭素原子に結合したR1 とR2 の合計炭
素数は1〜13である。)で表される環状ケタール又は
環状アセタールの1種以上である前記〔1〕〜〔3〕い
ずれか記載の冷凍機作動流体用組成物、
2の直鎖アルキル基、炭素数3〜12の分岐鎖アルキル
基もしくは炭素数3〜12の環状アルキル基を示し、R
2 は炭素数1〜12の直鎖アルキル基、炭素数3〜12
の分岐鎖アルキル基もしくは炭素数3〜12の環状アル
キル基を示し、あるいはR1 とR2 は一緒になって炭素
数2〜13のアルキレン基を形成してもよいが、いずれ
の場合も同一の炭素原子に結合したR1 とR2 の合計炭
素数は1〜13である。)で表される環状ケタール又は
環状アセタールの1種以上である前記〔1〕〜〔3〕い
ずれか記載の冷凍機作動流体用組成物、
〔9〕 環状ケタールあるいは環状アセタールが、式
(7)又は(8)
(7)又は(8)
【0023】
【化15】
【0024】(式中、R1 は水素原子又は炭素数1〜1
2の直鎖アルキル基、炭素数3〜12の分岐鎖アルキル
基もしくは炭素数3〜12の環状アルキル基を示し、R
2 は炭素数1〜12の直鎖アルキル基、炭素数3〜12
の分岐鎖アルキル基もしくは炭素数3〜12の環状アル
キル基を示し、あるいはR1 とR2 は一緒になって炭素
数2〜13のアルキレン基を形成してもよいが、いずれ
の場合も同一の炭素原子に結合したR1 とR2 の合計炭
素数は1〜13である。)
2の直鎖アルキル基、炭素数3〜12の分岐鎖アルキル
基もしくは炭素数3〜12の環状アルキル基を示し、R
2 は炭素数1〜12の直鎖アルキル基、炭素数3〜12
の分岐鎖アルキル基もしくは炭素数3〜12の環状アル
キル基を示し、あるいはR1 とR2 は一緒になって炭素
数2〜13のアルキレン基を形成してもよいが、いずれ
の場合も同一の炭素原子に結合したR1 とR2 の合計炭
素数は1〜13である。)
【0025】
【化16】
【0026】(式中、R1 は水素原子又は炭素数1〜1
2の直鎖アルキル基、炭素数3〜12の分岐鎖アルキル
基もしくは炭素数3〜12の環状アルキル基を示し、R
2 は炭素数1〜12の直鎖アルキル基、炭素数3〜12
の分岐鎖アルキル基もしくは炭素数3〜12の環状アル
キル基を示し、あるいはR1 とR2 は一緒になって炭素
数2〜13のアルキレン基を形成してもよいが、いずれ
の場合も同一の炭素原子に結合したR1 とR2 の合計炭
素数は1〜13である。)で表される環状ケタール又は
環状アセタールの1種以上である前記〔1〕〜〔3〕い
ずれか記載の冷凍機作動流体用組成物、 〔10〕 ハイドロフルオロカーボンと潤滑油組成物の
混合比が、ハイドロフルオロカーボン/潤滑油組成物=
50/1〜1/20(重量比)である前記〔1〕〜
2の直鎖アルキル基、炭素数3〜12の分岐鎖アルキル
基もしくは炭素数3〜12の環状アルキル基を示し、R
2 は炭素数1〜12の直鎖アルキル基、炭素数3〜12
の分岐鎖アルキル基もしくは炭素数3〜12の環状アル
キル基を示し、あるいはR1 とR2 は一緒になって炭素
数2〜13のアルキレン基を形成してもよいが、いずれ
の場合も同一の炭素原子に結合したR1 とR2 の合計炭
素数は1〜13である。)で表される環状ケタール又は
環状アセタールの1種以上である前記〔1〕〜〔3〕い
ずれか記載の冷凍機作動流体用組成物、 〔10〕 ハイドロフルオロカーボンと潤滑油組成物の
混合比が、ハイドロフルオロカーボン/潤滑油組成物=
50/1〜1/20(重量比)である前記〔1〕〜
〔9〕いずれか記載の冷凍機作動流体用組成物、に関す
るものである。
るものである。
【0027】
1.環状ケタールあるいは環状アセタールについて 本発明に用いられる環状ケタールあるいは環状アセター
ルとしては、環状ケタール構造又は環状アセタール構造
を有する化合物であれば特に限定されないが、以下に述
べる多価アルコールの1種以上と、カルボニル化合物又
はその反応性誘導体より得られるものが好ましい。
ルとしては、環状ケタール構造又は環状アセタール構造
を有する化合物であれば特に限定されないが、以下に述
べる多価アルコールの1種以上と、カルボニル化合物又
はその反応性誘導体より得られるものが好ましい。
【0028】本発明に用いられる環状ケタール又は環状
アセタールの原料となる多価アルコールの価数は、4
価、6価又は8価が好ましく、さらに好ましくは4価又
は6価である。多価アルコールの価数が、8価より大き
いと得られる環状ケタールあるいは環状アセタールの粘
度が高くなりすぎ、又、ハイドロフルオロカーボンとの
相溶性が悪くなる場合がある。又、多価アルコールの価
数が、4価より小さいと分子量が低くなりすぎ、沸点、
引火点が低くなるので好ましくない。多価アルコールの
価数が奇数の場合、必ず未反応の水酸基が残り、粘度が
高くなるため好ましくない。又、水酸基が残ると、ハイ
ドロフルオロカーボンとの相溶性が悪くなるため好まし
くない。未反応の水酸基をアルキル化反応によってエー
テル構造にすることにより、粘度やハイドロフルオロカ
ーボンとの相溶性を改善できるが、製造における反応工
程が増えるため好ましくない。又、そのために高純度の
ものが得にくくなる。
アセタールの原料となる多価アルコールの価数は、4
価、6価又は8価が好ましく、さらに好ましくは4価又
は6価である。多価アルコールの価数が、8価より大き
いと得られる環状ケタールあるいは環状アセタールの粘
度が高くなりすぎ、又、ハイドロフルオロカーボンとの
相溶性が悪くなる場合がある。又、多価アルコールの価
数が、4価より小さいと分子量が低くなりすぎ、沸点、
引火点が低くなるので好ましくない。多価アルコールの
価数が奇数の場合、必ず未反応の水酸基が残り、粘度が
高くなるため好ましくない。又、水酸基が残ると、ハイ
ドロフルオロカーボンとの相溶性が悪くなるため好まし
くない。未反応の水酸基をアルキル化反応によってエー
テル構造にすることにより、粘度やハイドロフルオロカ
ーボンとの相溶性を改善できるが、製造における反応工
程が増えるため好ましくない。又、そのために高純度の
ものが得にくくなる。
【0029】又、環状ケタール又は環状アセタールの原
料となる多価アルコールの炭素数は4〜25が好まし
く、さらに好ましくは4〜15、特に好ましくは4〜1
0である。多価アルコールの炭素数が25より大きい
と、得られる環状ケタール又は環状アセタールのハイド
ロフルオロカーボンとの相溶性が悪くなり好ましくな
い。又、多価アルコールの炭素数が4より小さいと分子
量が低くなりすぎ、沸点、引火点が低くなり好ましくな
い。
料となる多価アルコールの炭素数は4〜25が好まし
く、さらに好ましくは4〜15、特に好ましくは4〜1
0である。多価アルコールの炭素数が25より大きい
と、得られる環状ケタール又は環状アセタールのハイド
ロフルオロカーボンとの相溶性が悪くなり好ましくな
い。又、多価アルコールの炭素数が4より小さいと分子
量が低くなりすぎ、沸点、引火点が低くなり好ましくな
い。
【0030】具体的には、エリスリトール、ジグリセリ
ン、アラビノース、リボース、ソルビトール、マンニト
ール、ガラクチトール、イディトール、タリトール、ア
リトール、4,7-ジオキサデカン-1,2,9,10-テトラオー
ル、5-メチル-4,7- ジオキサデカン-1,2,9,10-テトラオ
ール、4,7,10- トリオキサトリデカン-1,2,12,13- テト
ラオール、1,6-ジメトキシヘキサン-2,3,4,5- テトラオ
ール、3,4-ジエトキシヘキサン-1,2,5,6- テトラオール
等の多価アルコールや、ペンタエリスリトール、ジトリ
メチロールエタン、ジトリメチロールプロパン、ジペン
タエリスリトール、トリペンタエリスリトール、2,9-ジ
エチル-2,9- ジヒドロキシメチル-4,7- ジオキサデカン
-1,10-ジオール、2,12- ジエチル-2,12-ジヒドロキシメ
チル-5,8-ジメチル-4,7,10-トリオキサトリデカン-1,13
-ジオール等のヒンダードアルコールである。
ン、アラビノース、リボース、ソルビトール、マンニト
ール、ガラクチトール、イディトール、タリトール、ア
リトール、4,7-ジオキサデカン-1,2,9,10-テトラオー
ル、5-メチル-4,7- ジオキサデカン-1,2,9,10-テトラオ
ール、4,7,10- トリオキサトリデカン-1,2,12,13- テト
ラオール、1,6-ジメトキシヘキサン-2,3,4,5- テトラオ
ール、3,4-ジエトキシヘキサン-1,2,5,6- テトラオール
等の多価アルコールや、ペンタエリスリトール、ジトリ
メチロールエタン、ジトリメチロールプロパン、ジペン
タエリスリトール、トリペンタエリスリトール、2,9-ジ
エチル-2,9- ジヒドロキシメチル-4,7- ジオキサデカン
-1,10-ジオール、2,12- ジエチル-2,12-ジヒドロキシメ
チル-5,8-ジメチル-4,7,10-トリオキサトリデカン-1,13
-ジオール等のヒンダードアルコールである。
【0031】このうち、4,7-ジオキサデカン-1,2,9,10-
テトラオール、5-メチル-4,7- ジオキサデカン-1,2,9,1
0-テトラオール、4,7,10- トリオキサトリデカン-1,2,1
2,13- テトラオール、1,6-ジメトキシヘキサン-2,3,4,5
- テトラオール、3,4-ジエトキシヘキサン-1,2,5,6- テ
トラオール、2,9-ジエチル-2,9- ジヒドロキシメチル-
4,7- ジオキサデカン-1,10-ジオール、2,12- ジエチル-
2,12-ジヒドロキシメチル-5,8- ジメチル-4,7,10-トリ
オキサトリデカン-1,13-ジオールのようにエーテル結合
を2個以上持つ多価アルコールは、工業的な入手が容易
ではなく、製造に数工程を要するため高価となり好まし
くない。
テトラオール、5-メチル-4,7- ジオキサデカン-1,2,9,1
0-テトラオール、4,7,10- トリオキサトリデカン-1,2,1
2,13- テトラオール、1,6-ジメトキシヘキサン-2,3,4,5
- テトラオール、3,4-ジエトキシヘキサン-1,2,5,6- テ
トラオール、2,9-ジエチル-2,9- ジヒドロキシメチル-
4,7- ジオキサデカン-1,10-ジオール、2,12- ジエチル-
2,12-ジヒドロキシメチル-5,8- ジメチル-4,7,10-トリ
オキサトリデカン-1,13-ジオールのようにエーテル結合
を2個以上持つ多価アルコールは、工業的な入手が容易
ではなく、製造に数工程を要するため高価となり好まし
くない。
【0032】又、本発明に用いられる環状ケタール又は
環状アセタールの原料となる多価アルコールは飽和脂肪
族アルコールが好ましい。不飽和結合を持つと得られる
潤滑油組成物の熱安定性が悪くなり、その結果冷凍機作
動流体用組成物の熱安定性も悪くなるので好ましくな
い。
環状アセタールの原料となる多価アルコールは飽和脂肪
族アルコールが好ましい。不飽和結合を持つと得られる
潤滑油組成物の熱安定性が悪くなり、その結果冷凍機作
動流体用組成物の熱安定性も悪くなるので好ましくな
い。
【0033】又、本発明に用いられる環状ケタール又は
環状アセタールの原料となる多価アルコールは、良好な
電気絶縁性を持つという観点からすれば分子内にエーテ
ル結合を持たないものが最も好ましい。又、エーテル結
合を持つ場合でも1つだけのものが好ましい。2つ以上
持つと、電気絶縁性が悪くなるため、好ましくない。分
子内にエーテル結合を持たない多価アルコールの具体例
は、エリスリトール、ソルビトール、マンニトール、ガ
ラクチトール、イディトール、タリトール、アリトー
ル、ペンタエリスリトール等であり、エーテル結合を1
つ持つ多価アルコールの具体例は、ジグリセリン、ジト
リメチロールプロパン、ジトリメチロールエタン等であ
る。又、ペンタエリスリトールのような対称性の高いア
ルコールを用いた場合は、得られる環状ケタールあるい
は環状アセタールの融点が高くなる為、得られる潤滑油
組成物の融点が高くなる為、冷凍機作動流体用としては
好ましくない。
環状アセタールの原料となる多価アルコールは、良好な
電気絶縁性を持つという観点からすれば分子内にエーテ
ル結合を持たないものが最も好ましい。又、エーテル結
合を持つ場合でも1つだけのものが好ましい。2つ以上
持つと、電気絶縁性が悪くなるため、好ましくない。分
子内にエーテル結合を持たない多価アルコールの具体例
は、エリスリトール、ソルビトール、マンニトール、ガ
ラクチトール、イディトール、タリトール、アリトー
ル、ペンタエリスリトール等であり、エーテル結合を1
つ持つ多価アルコールの具体例は、ジグリセリン、ジト
リメチロールプロパン、ジトリメチロールエタン等であ
る。又、ペンタエリスリトールのような対称性の高いア
ルコールを用いた場合は、得られる環状ケタールあるい
は環状アセタールの融点が高くなる為、得られる潤滑油
組成物の融点が高くなる為、冷凍機作動流体用としては
好ましくない。
【0034】本発明で用いられる環状ケタール又は環状
アセタールの原料となるカルボニル化合物は、一般式
(4)で示されるケトンやアルデヒドである。
アセタールの原料となるカルボニル化合物は、一般式
(4)で示されるケトンやアルデヒドである。
【0035】
【化17】
【0036】一般式(4)で示されるケトンやアルデヒ
ドの炭素数は2〜14、好ましくは炭素数2〜11、さ
らに好ましくは炭素数2〜6である。炭素数が14を超
えると得られる環状ケタールあるいは環状アセタールの
ハイドロフルオロカーボンとの相溶性が悪くなるため、
好ましくない。
ドの炭素数は2〜14、好ましくは炭素数2〜11、さ
らに好ましくは炭素数2〜6である。炭素数が14を超
えると得られる環状ケタールあるいは環状アセタールの
ハイドロフルオロカーボンとの相溶性が悪くなるため、
好ましくない。
【0037】R1 は水素原子又は炭素数1〜12の直鎖
アルキル基、炭素数3〜12の分岐鎖アルキル基、もし
くは炭素数3〜12の環状アルキル基を示し、好ましく
は水素原子又は炭素数1〜8の直鎖アルキル基、炭素数
3〜8の分岐鎖アルキル基、もしくは炭素数3〜8の環
状アルキル基を示し、さらに好ましくは水素原子又は炭
素数1〜5の直鎖アルキル基、炭素数3〜5の分岐鎖ア
ルキル基、もしくは炭素数3〜5の環状アルキル基を示
す。R2 は炭素数1〜12の直鎖アルキル基、炭素数3
〜12の分岐鎖アルキル基、もしくは炭素数3〜12の
環状アルキル基を示し、好ましくは炭素数1〜8の直鎖
アルキル基、炭素数3〜8の分岐鎖アルキル基、もしく
は炭素数3〜8の環状のアルキル基を示し、さらに好ま
しくは炭素数1〜5の直鎖アルキル基、炭素数3〜5の
分岐鎖アルキル基、もしくは炭素数3〜5の環状のアル
キル基を示す。あるいはR1 とR2 は一緒になって炭素
数2〜13、好ましくは炭素数4〜10、さらに好まし
くは炭素数4〜5のアルキレン基を形成してもよい。
アルキル基、炭素数3〜12の分岐鎖アルキル基、もし
くは炭素数3〜12の環状アルキル基を示し、好ましく
は水素原子又は炭素数1〜8の直鎖アルキル基、炭素数
3〜8の分岐鎖アルキル基、もしくは炭素数3〜8の環
状アルキル基を示し、さらに好ましくは水素原子又は炭
素数1〜5の直鎖アルキル基、炭素数3〜5の分岐鎖ア
ルキル基、もしくは炭素数3〜5の環状アルキル基を示
す。R2 は炭素数1〜12の直鎖アルキル基、炭素数3
〜12の分岐鎖アルキル基、もしくは炭素数3〜12の
環状アルキル基を示し、好ましくは炭素数1〜8の直鎖
アルキル基、炭素数3〜8の分岐鎖アルキル基、もしく
は炭素数3〜8の環状のアルキル基を示し、さらに好ま
しくは炭素数1〜5の直鎖アルキル基、炭素数3〜5の
分岐鎖アルキル基、もしくは炭素数3〜5の環状のアル
キル基を示す。あるいはR1 とR2 は一緒になって炭素
数2〜13、好ましくは炭素数4〜10、さらに好まし
くは炭素数4〜5のアルキレン基を形成してもよい。
【0038】但し、上記のいずれの場合もR1 とR2 の
合計炭素数は1〜13であり、好ましくは1〜10であ
り、さらに好ましくは1〜5である。又、R1 とR2 は
同一でも異なっていても良い。R1 又はR2 の炭素数が
13を超えると、得られる環状ケタール又は環状アセタ
ールのハイドロフルオロカーボンとの相溶性が悪くなる
ため好ましくない。又、R1 とR2 が一緒になって形成
するアルキレン基の炭素数が13を超えると、得られる
環状ケタール又は環状アセタールのハイドロフルオロカ
ーボンとの相溶性が悪くなるため好ましくない。又、得
られる環状ケタール又は環状アセタールのハイドロフル
オロカーボンとの相溶性から、R1 、R2 のアルキル基
は直鎖構造より分岐鎖構造や環状構造が好ましく、又、
R1 とR2 は一諸になってアルキレン基を形成するより
は形成しない方が好ましい。
合計炭素数は1〜13であり、好ましくは1〜10であ
り、さらに好ましくは1〜5である。又、R1 とR2 は
同一でも異なっていても良い。R1 又はR2 の炭素数が
13を超えると、得られる環状ケタール又は環状アセタ
ールのハイドロフルオロカーボンとの相溶性が悪くなる
ため好ましくない。又、R1 とR2 が一緒になって形成
するアルキレン基の炭素数が13を超えると、得られる
環状ケタール又は環状アセタールのハイドロフルオロカ
ーボンとの相溶性が悪くなるため好ましくない。又、得
られる環状ケタール又は環状アセタールのハイドロフル
オロカーボンとの相溶性から、R1 、R2 のアルキル基
は直鎖構造より分岐鎖構造や環状構造が好ましく、又、
R1 とR2 は一諸になってアルキレン基を形成するより
は形成しない方が好ましい。
【0039】具体的には、R1 とR2 がアルキル基であ
るケトンとしてはアセトン、メチルエチルケトン、メチ
ルプロピルケトン、ジエチルケトン、メチルイソプロピ
ルケトン、メチルブチルケトン、エチルプロピルケト
ン、メチル-sec- ブチルケトン、メチルイソブチルケト
ン、エチルイソプロピルケトン、メチル-tert-ブチルケ
トン、メチルアミルケトン、エチルブチルケトン、ジイ
ソプロピルケトン、メチルイソアミルケトン、ジプロピ
ルケトン、イソプロピルプロピルケトン、メチルネオペ
ンチルケトン、エチル-tert-ブチルケトン、メチルヘキ
シルケトン、エチルペンチルケトン、6-メチル-2- ヘプ
タノン、4-メチル-3- ヘプタノン、2-メチル-3- ヘプタ
ノン、5-メチル-3- ヘプタノン、メチルシクロヘキシル
ケトン、メチルヘプチルケトン、エチルヘキシルケト
ン、ジブチルケトン、ジイソブチルケトン、メチルオク
チルケトン、メチルノニルケトン、ジペンチルケトン、
メチルデシルケトン、メチルウンデシルケトン、ジヘキ
シルケトン、6,10- ジメチル-2- ウンデカノン等があげ
られる。
るケトンとしてはアセトン、メチルエチルケトン、メチ
ルプロピルケトン、ジエチルケトン、メチルイソプロピ
ルケトン、メチルブチルケトン、エチルプロピルケト
ン、メチル-sec- ブチルケトン、メチルイソブチルケト
ン、エチルイソプロピルケトン、メチル-tert-ブチルケ
トン、メチルアミルケトン、エチルブチルケトン、ジイ
ソプロピルケトン、メチルイソアミルケトン、ジプロピ
ルケトン、イソプロピルプロピルケトン、メチルネオペ
ンチルケトン、エチル-tert-ブチルケトン、メチルヘキ
シルケトン、エチルペンチルケトン、6-メチル-2- ヘプ
タノン、4-メチル-3- ヘプタノン、2-メチル-3- ヘプタ
ノン、5-メチル-3- ヘプタノン、メチルシクロヘキシル
ケトン、メチルヘプチルケトン、エチルヘキシルケト
ン、ジブチルケトン、ジイソブチルケトン、メチルオク
チルケトン、メチルノニルケトン、ジペンチルケトン、
メチルデシルケトン、メチルウンデシルケトン、ジヘキ
シルケトン、6,10- ジメチル-2- ウンデカノン等があげ
られる。
【0040】又、R1 とR2 が一緒になってアルキレン
基を形成するケトンとしては、シクロプロパノン、シク
ロブタノン、シクロペンタノン、シクロヘキサノン、2-
メチルシクロペンタノン、3-メチルシクロペンタノン、
2-メチルシクロヘキサノン、3-メチルシクロヘキサノ
ン、4-メチルシクロヘキサノン、シクロヘプタノン、2,
4-ジメチルシクロヘキサノン、2,6-ジメチルシクロヘキ
サノン、シクロオクタノン、3-エチルシクロヘキサノ
ン、4-エチルシクロヘキサノン、3,5,5-トリメチルシク
ロヘキサノン、2-tert- ブチルシクロヘキサノン、4-te
rt- ブチルシクロヘキサノン、2-イソプロピル-4- メチ
ルシクロヘキサノン、シクロデカノン、シクロドデカノ
ン等があげられる。
基を形成するケトンとしては、シクロプロパノン、シク
ロブタノン、シクロペンタノン、シクロヘキサノン、2-
メチルシクロペンタノン、3-メチルシクロペンタノン、
2-メチルシクロヘキサノン、3-メチルシクロヘキサノ
ン、4-メチルシクロヘキサノン、シクロヘプタノン、2,
4-ジメチルシクロヘキサノン、2,6-ジメチルシクロヘキ
サノン、シクロオクタノン、3-エチルシクロヘキサノ
ン、4-エチルシクロヘキサノン、3,5,5-トリメチルシク
ロヘキサノン、2-tert- ブチルシクロヘキサノン、4-te
rt- ブチルシクロヘキサノン、2-イソプロピル-4- メチ
ルシクロヘキサノン、シクロデカノン、シクロドデカノ
ン等があげられる。
【0041】又、R1 が水素原子であるアルデヒドとし
ては、アセトアルデヒド、プロピオンアルデヒド、ブチ
ルアルデヒド、イソブチルアルデヒド、バレルアルデヒ
ド、イソバレルアルデヒド、2-メチルブチルアルデヒ
ド、カプロアルデヒド、2-メチルペンタナール、3-メチ
ルペンタナール、4-メチルペンタナール、2-エチルブタ
ナール、2,3-ジメチルブタナール、3,3-ジメチルブタナ
ール、シクロペンチルアセトアルデヒド、ヘプタナー
ル、2-メチルヘキサナール、3-メチルヘキサナール、4-
メチルヘキサナール、5-メチルヘキサナール、2-エチル
ペンタナール、シクロヘキシルアルデヒド、オクタナー
ル、2-メチルヘプタナール、2-エチルヘキサナール、2-
プロピルペンタナール、2,2,4-トリメチルペンタナー
ル、ノニルアルデヒド、3,5,5-トリメチルヘキサナー
ル、デシルアルデヒド、イソデシルアルデヒド、3,7-ジ
メチルオクタナール、2-イソプロピル-5- メチルヘキサ
ナール、ウンデカナール、ドデカナール等があげられ
る。
ては、アセトアルデヒド、プロピオンアルデヒド、ブチ
ルアルデヒド、イソブチルアルデヒド、バレルアルデヒ
ド、イソバレルアルデヒド、2-メチルブチルアルデヒ
ド、カプロアルデヒド、2-メチルペンタナール、3-メチ
ルペンタナール、4-メチルペンタナール、2-エチルブタ
ナール、2,3-ジメチルブタナール、3,3-ジメチルブタナ
ール、シクロペンチルアセトアルデヒド、ヘプタナー
ル、2-メチルヘキサナール、3-メチルヘキサナール、4-
メチルヘキサナール、5-メチルヘキサナール、2-エチル
ペンタナール、シクロヘキシルアルデヒド、オクタナー
ル、2-メチルヘプタナール、2-エチルヘキサナール、2-
プロピルペンタナール、2,2,4-トリメチルペンタナー
ル、ノニルアルデヒド、3,5,5-トリメチルヘキサナー
ル、デシルアルデヒド、イソデシルアルデヒド、3,7-ジ
メチルオクタナール、2-イソプロピル-5- メチルヘキサ
ナール、ウンデカナール、ドデカナール等があげられ
る。
【0042】本発明で用いられる一般式(4)で示され
るケトンは脂肪酸の高温脱炭酸二量化反応や、オレフィ
ンの触媒酸化反応(ワッカー法)や第2級アルコールの
酸化、脱水素やシクロアルカンの酸化等によって容易に
得られる。ワッカー法の場合、得られるケトンは精密蒸
留により単品に分離精製することができる。又、本発明
で用いられる一般式(4)で示されるアルデヒドは、例
えば脂肪アルコールの脱水素反応、オレフィンのヒドロ
ホルミル化反応(オキソ法)、脂肪酸クロライドのロー
ゼンムント還元や脂肪酸の直接水添等によって容易に得
られる。オキソ法の場合、直鎖体と分岐鎖体が生成する
が、精密蒸留により単品に分離精製することができる。
るケトンは脂肪酸の高温脱炭酸二量化反応や、オレフィ
ンの触媒酸化反応(ワッカー法)や第2級アルコールの
酸化、脱水素やシクロアルカンの酸化等によって容易に
得られる。ワッカー法の場合、得られるケトンは精密蒸
留により単品に分離精製することができる。又、本発明
で用いられる一般式(4)で示されるアルデヒドは、例
えば脂肪アルコールの脱水素反応、オレフィンのヒドロ
ホルミル化反応(オキソ法)、脂肪酸クロライドのロー
ゼンムント還元や脂肪酸の直接水添等によって容易に得
られる。オキソ法の場合、直鎖体と分岐鎖体が生成する
が、精密蒸留により単品に分離精製することができる。
【0043】又、本発明で用いられるカルボニル化合物
の反応性誘導体としては、上に述べたケトン、アルデヒ
ドと炭素数1〜6の低級アルコールから酸触媒によって
容易に合成されるケタール、アセタールがある。炭素数
1〜6の低級アルコールの具体例として、メタノール、
エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノ
ール、イソブタノール、sec-ブタノール、tert- ブタノ
ール、アミルアルコール、イソアミルアルコール、ネオ
ペンチルアルコール、1-メチルブタノール、1,1-ジメチ
ルプロパノール、1-エチルプロパノール、ヘキサノー
ル、イソヘキサノール、2-エチルブタノール、1-メチル
アミルアルコール、1,3-ジメチルブタノール、1-エチル
ブタノール等があげられる。
の反応性誘導体としては、上に述べたケトン、アルデヒ
ドと炭素数1〜6の低級アルコールから酸触媒によって
容易に合成されるケタール、アセタールがある。炭素数
1〜6の低級アルコールの具体例として、メタノール、
エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノ
ール、イソブタノール、sec-ブタノール、tert- ブタノ
ール、アミルアルコール、イソアミルアルコール、ネオ
ペンチルアルコール、1-メチルブタノール、1,1-ジメチ
ルプロパノール、1-エチルプロパノール、ヘキサノー
ル、イソヘキサノール、2-エチルブタノール、1-メチル
アミルアルコール、1,3-ジメチルブタノール、1-エチル
ブタノール等があげられる。
【0044】本発明において用いられる環状ケタール、
環状アセタールは以下のようにして得ることができる。
多価アルコールと上記ケトンとの反応はケタール化反応
であり、この反応は触媒としてパラトルエンスルホン
酸、メタンスルホン酸、硫酸等の酸触媒を多価アルコー
ルに対して0.05〜10モル%、好ましくは0.1〜
7.0モル%、更に好ましくは0.5〜5.0モル%用
いて行う。この反応は無溶媒、あるいはキシレン、トル
エン、ベンゼン、オクタン、イソオクタン、ヘプタン、
ヘキサン、シクロヘキサン、ペンタン、リグロイン、石
油エーテルなどの不活性溶媒中、あるいはこれらの混合
溶媒中で、使用するケトンの沸点にもよるが40〜16
0℃、好ましくは60〜100℃の温度にて、生成する
水を除去しながら行うのが好ましい。場合により、減圧
下で反応を行うことも有効である。温度がこれより低い
と反応が進行せず、高いと着色が激しく副反応が生じ好
ましくない。又、窒素流通条件下、窒素雰囲気下及び乾
燥空気雰囲気下の何れでも良い。反応時間は種々の条件
によって変わりうるが、通常5〜200時間が好まし
い。得られた環状ケタールは、中和した後、濾過、洗浄
等の前処理を行い、その後、白土処理、晶析、蒸留など
の操作によって精製することができる。
環状アセタールは以下のようにして得ることができる。
多価アルコールと上記ケトンとの反応はケタール化反応
であり、この反応は触媒としてパラトルエンスルホン
酸、メタンスルホン酸、硫酸等の酸触媒を多価アルコー
ルに対して0.05〜10モル%、好ましくは0.1〜
7.0モル%、更に好ましくは0.5〜5.0モル%用
いて行う。この反応は無溶媒、あるいはキシレン、トル
エン、ベンゼン、オクタン、イソオクタン、ヘプタン、
ヘキサン、シクロヘキサン、ペンタン、リグロイン、石
油エーテルなどの不活性溶媒中、あるいはこれらの混合
溶媒中で、使用するケトンの沸点にもよるが40〜16
0℃、好ましくは60〜100℃の温度にて、生成する
水を除去しながら行うのが好ましい。場合により、減圧
下で反応を行うことも有効である。温度がこれより低い
と反応が進行せず、高いと着色が激しく副反応が生じ好
ましくない。又、窒素流通条件下、窒素雰囲気下及び乾
燥空気雰囲気下の何れでも良い。反応時間は種々の条件
によって変わりうるが、通常5〜200時間が好まし
い。得られた環状ケタールは、中和した後、濾過、洗浄
等の前処理を行い、その後、白土処理、晶析、蒸留など
の操作によって精製することができる。
【0045】又、多価アルコールと上記アルデヒドとの
反応はアセタール化反応であり、この反応は触媒として
パラトルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、硫酸等の
酸触媒を多価アルコールに対して0.01〜5.0モル
%、好ましくは0.05〜3.0モル%、さらに好まし
くは0.1〜2.0モル%用いて行う。この反応は無溶
媒、あるいはキシレン、トルエン、ベンゼン、オクタ
ン、イソオクタン、ヘプタン、ヘキサン、シクロヘキサ
ン、ペンタン、リグロイン、石油エーテルなどの不活性
溶媒中、あるいはこれらの混合溶媒中で、使用するアル
デヒドの沸点にもよるが20〜130℃、好ましくは4
0〜100℃の温度にて、生成する水を除去しながら行
うのが好ましい。場合により、減圧下で反応を行うこと
も有効である。温度がこれより低いと反応が進行せず、
高いと着色が激しく副反応が生じ好ましくない。又、窒
素流通条件下、窒素雰囲気下及び乾燥空気雰囲気下の何
れでも良い。反応時間は種々の条件によって変わりうる
が、通常1〜30時間が好ましい。得られた環状アセタ
ールは、中和した後、濾過、洗浄等の前処理を行い、そ
の後、白土処理、晶析、蒸留などの操作によって精製す
ることができる。
反応はアセタール化反応であり、この反応は触媒として
パラトルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、硫酸等の
酸触媒を多価アルコールに対して0.01〜5.0モル
%、好ましくは0.05〜3.0モル%、さらに好まし
くは0.1〜2.0モル%用いて行う。この反応は無溶
媒、あるいはキシレン、トルエン、ベンゼン、オクタ
ン、イソオクタン、ヘプタン、ヘキサン、シクロヘキサ
ン、ペンタン、リグロイン、石油エーテルなどの不活性
溶媒中、あるいはこれらの混合溶媒中で、使用するアル
デヒドの沸点にもよるが20〜130℃、好ましくは4
0〜100℃の温度にて、生成する水を除去しながら行
うのが好ましい。場合により、減圧下で反応を行うこと
も有効である。温度がこれより低いと反応が進行せず、
高いと着色が激しく副反応が生じ好ましくない。又、窒
素流通条件下、窒素雰囲気下及び乾燥空気雰囲気下の何
れでも良い。反応時間は種々の条件によって変わりうる
が、通常1〜30時間が好ましい。得られた環状アセタ
ールは、中和した後、濾過、洗浄等の前処理を行い、そ
の後、白土処理、晶析、蒸留などの操作によって精製す
ることができる。
【0046】又、多価アルコールとケトンの反応性誘導
体であるケタールとの反応は、トランスケタール化反応
であり、この反応は触媒としてパラトルエンスルホン
酸、メタンスルホン酸、硫酸等の酸触媒を多価アルコー
ルに対して0.05〜10モル%、好ましくは0.1〜
7.0モル%、更に好ましくは0.5〜5.0モル%用
いて行う。この反応は無溶媒、あるいはキシレン、トル
エン、ベンゼン、オクタン、イソオクタン、ヘプタン、
ヘキサン、シクロヘキサン、ペンタン、リグロイン、石
油エーテルなどの不活性溶媒中、あるいはこれらの混合
溶液中で、使用するケタール及び生成する低級アルコー
ルの沸点にもよるが40〜160℃、好ましくは60〜
130℃の温度にて、生成する低級アルコールを除去し
ながら行うのが好ましい。場合により、減圧下で反応を
行うことも有効である。温度がこれより低いと反応が進
行せず、高いと着色が激しく副反応が生じ好ましくな
い。又、窒素流通条件下、窒素雰囲気下及び乾燥空気雰
囲気下の何れでも良い。反応時間は種々の条件によって
変わりうるが、通常5〜200時間が好ましい。得られ
た環状ケタールは、中和した後、濾過、洗浄等の前処理
を行い、その後、白土処理、晶析、蒸留などの操作によ
って精製することができる。
体であるケタールとの反応は、トランスケタール化反応
であり、この反応は触媒としてパラトルエンスルホン
酸、メタンスルホン酸、硫酸等の酸触媒を多価アルコー
ルに対して0.05〜10モル%、好ましくは0.1〜
7.0モル%、更に好ましくは0.5〜5.0モル%用
いて行う。この反応は無溶媒、あるいはキシレン、トル
エン、ベンゼン、オクタン、イソオクタン、ヘプタン、
ヘキサン、シクロヘキサン、ペンタン、リグロイン、石
油エーテルなどの不活性溶媒中、あるいはこれらの混合
溶液中で、使用するケタール及び生成する低級アルコー
ルの沸点にもよるが40〜160℃、好ましくは60〜
130℃の温度にて、生成する低級アルコールを除去し
ながら行うのが好ましい。場合により、減圧下で反応を
行うことも有効である。温度がこれより低いと反応が進
行せず、高いと着色が激しく副反応が生じ好ましくな
い。又、窒素流通条件下、窒素雰囲気下及び乾燥空気雰
囲気下の何れでも良い。反応時間は種々の条件によって
変わりうるが、通常5〜200時間が好ましい。得られ
た環状ケタールは、中和した後、濾過、洗浄等の前処理
を行い、その後、白土処理、晶析、蒸留などの操作によ
って精製することができる。
【0047】又、多価アルコールとアルデヒドの反応性
誘導体であるアセタールとの反応はトランスアセタール
化反応であり、この反応は触媒としてパラトルエンスル
ホン酸、メタンスルホン酸、硫酸等の酸触媒を多価アル
コールに対して0.01〜5.0モル%、好ましくは
0.05〜3.0モル%、さらに好ましくは0.1〜
2.0モル%用いて行う。この反応は無溶媒、あるいは
キシレン、トルエン、ベンゼン、オクタン、イソオクタ
ン、ヘプタン、ヘキサン、シクロヘキサン、ペンタン、
リグロイン、石油エーテルなどの不活性溶媒中、あるい
はこれらの混合溶媒中で、使用するアセタール及び生成
する低級アルコールの沸点にもよるが20〜130℃、
好ましくは40〜100℃の温度にて、生成する低級ア
ルコールを除去しながら行うのが好ましい。場合によ
り、減圧下で反応を行うことも有効である。温度がこれ
より低いと反応が進行せず、高いと着色が激しく副反応
が生じ好ましくない。又、窒素流通条件下、窒素雰囲気
下及び乾燥空気雰囲気下の何れでも良い。反応時間は種
々の条件によって変わりうるが、通常1〜30時間が好
ましい。得られた環状アセタールは、中和した後、濾
過、洗浄等の前処理を行い、その後、白土処理、晶析、
蒸留などの操作によって精製することができる。
誘導体であるアセタールとの反応はトランスアセタール
化反応であり、この反応は触媒としてパラトルエンスル
ホン酸、メタンスルホン酸、硫酸等の酸触媒を多価アル
コールに対して0.01〜5.0モル%、好ましくは
0.05〜3.0モル%、さらに好ましくは0.1〜
2.0モル%用いて行う。この反応は無溶媒、あるいは
キシレン、トルエン、ベンゼン、オクタン、イソオクタ
ン、ヘプタン、ヘキサン、シクロヘキサン、ペンタン、
リグロイン、石油エーテルなどの不活性溶媒中、あるい
はこれらの混合溶媒中で、使用するアセタール及び生成
する低級アルコールの沸点にもよるが20〜130℃、
好ましくは40〜100℃の温度にて、生成する低級ア
ルコールを除去しながら行うのが好ましい。場合によ
り、減圧下で反応を行うことも有効である。温度がこれ
より低いと反応が進行せず、高いと着色が激しく副反応
が生じ好ましくない。又、窒素流通条件下、窒素雰囲気
下及び乾燥空気雰囲気下の何れでも良い。反応時間は種
々の条件によって変わりうるが、通常1〜30時間が好
ましい。得られた環状アセタールは、中和した後、濾
過、洗浄等の前処理を行い、その後、白土処理、晶析、
蒸留などの操作によって精製することができる。
【0048】多価アルコールと反応させるケトン又はケ
トンの反応性誘導体であるケタール、あるいはアルデヒ
ド又はアルデヒドの反応性誘導体であるアセタール(以
下カルボニル化合物と略す)の比率は、多価アルコール
1モルに対して、カルボニル化合物A/2モル(Aは多
価アルコールの価数)である。反応速度を早めるため
に、A/2モルより過剰のカルボニル化合物を用いて反
応を行い、反応終了後過剰のカルボニル化合物を除去す
る方法も有効である。
トンの反応性誘導体であるケタール、あるいはアルデヒ
ド又はアルデヒドの反応性誘導体であるアセタール(以
下カルボニル化合物と略す)の比率は、多価アルコール
1モルに対して、カルボニル化合物A/2モル(Aは多
価アルコールの価数)である。反応速度を早めるため
に、A/2モルより過剰のカルボニル化合物を用いて反
応を行い、反応終了後過剰のカルボニル化合物を除去す
る方法も有効である。
【0049】本発明に用いられる環状ケタールあるいは
環状アセタールは、1種以上の多価アルコールと、1種
以上のケトンもしくはケトンの反応性誘導体であるケタ
ール又はアルデヒドもしくはアルデヒドの反応性誘導体
であるアセタールとを反応させて得ることができる。
又、ここに得られた環状ケタールあるいは環状アセター
ルを混合して使用することもできる。例えば、ソルビト
ール1モルとメチルエチルケトン3モルから得られる環
状ケタール(40℃粘度63.1mm2/s )とジグリセリ
ン1モルとメチルエチルケトン2モルから得られる環状
ケタール(40℃粘度7.69mm2/s )を個々に合成
し、両者を混合して望ましい粘度に調整することができ
る。具体的な例としては、ソルビトール1モルとメチル
エチルケトン3モルから得られる環状ケタール1モル
と、ジグリセリン1モルとメチルエチルケトン2モルか
ら得られる環状ケタール1モルを混合してVG22の潤
滑油を得ることができる。あるいはソルビトール1モル
とジグリセリン1モルとメチルエチルケトン5モルを反
応させて上記の混合体を得ることもできる。又、ソルビ
トール1モルと2種類のケトンやアルデヒド、例えば、
3,5,5-トリメチルヘキサナール2モル、メチルエチルケ
トン1モルを反応させて、本発明に用いる環状ケタール
や環状アセタールを得ることもできる。
環状アセタールは、1種以上の多価アルコールと、1種
以上のケトンもしくはケトンの反応性誘導体であるケタ
ール又はアルデヒドもしくはアルデヒドの反応性誘導体
であるアセタールとを反応させて得ることができる。
又、ここに得られた環状ケタールあるいは環状アセター
ルを混合して使用することもできる。例えば、ソルビト
ール1モルとメチルエチルケトン3モルから得られる環
状ケタール(40℃粘度63.1mm2/s )とジグリセリ
ン1モルとメチルエチルケトン2モルから得られる環状
ケタール(40℃粘度7.69mm2/s )を個々に合成
し、両者を混合して望ましい粘度に調整することができ
る。具体的な例としては、ソルビトール1モルとメチル
エチルケトン3モルから得られる環状ケタール1モル
と、ジグリセリン1モルとメチルエチルケトン2モルか
ら得られる環状ケタール1モルを混合してVG22の潤
滑油を得ることができる。あるいはソルビトール1モル
とジグリセリン1モルとメチルエチルケトン5モルを反
応させて上記の混合体を得ることもできる。又、ソルビ
トール1モルと2種類のケトンやアルデヒド、例えば、
3,5,5-トリメチルヘキサナール2モル、メチルエチルケ
トン1モルを反応させて、本発明に用いる環状ケタール
や環状アセタールを得ることもできる。
【0050】又、環状ケタールや環状アセタールの未反
応水酸基は少ないほど好ましく、10%以下、好ましく
は5%以下、さらに好ましくは3%以下、特に好ましく
は2%以下、最も好ましくは1%以下である。10%を
超える未反応の水酸基が残るとハイドロフルオロカーボ
ンとの相溶性や電気絶縁性が劣り好ましくない。
応水酸基は少ないほど好ましく、10%以下、好ましく
は5%以下、さらに好ましくは3%以下、特に好ましく
は2%以下、最も好ましくは1%以下である。10%を
超える未反応の水酸基が残るとハイドロフルオロカーボ
ンとの相溶性や電気絶縁性が劣り好ましくない。
【0051】又、本発明に用いる環状ケタールあるいは
環状アセタールは、原料となる多価アルコールがエーテ
ル結合を持たない構造のものが、電気絶縁性が高くなり
好ましい。従って、前記のようにソルビトール、マンニ
トール、ガラクチトール、イディトール、タリトール、
アリトール等の6価アルコールやエリスリトールのよう
な多価アルコールから得られる環状ケタールや環状アセ
タールを用いる方が、ジグリセリンやジトリメチロール
プロパンのようなエーテル結合を1個持つアルコールか
ら得られる環状ケタールや環状アセタールを用いるより
好ましい。
環状アセタールは、原料となる多価アルコールがエーテ
ル結合を持たない構造のものが、電気絶縁性が高くなり
好ましい。従って、前記のようにソルビトール、マンニ
トール、ガラクチトール、イディトール、タリトール、
アリトール等の6価アルコールやエリスリトールのよう
な多価アルコールから得られる環状ケタールや環状アセ
タールを用いる方が、ジグリセリンやジトリメチロール
プロパンのようなエーテル結合を1個持つアルコールか
ら得られる環状ケタールや環状アセタールを用いるより
好ましい。
【0052】又、用いる環状ケタールや環状アセタール
は1,3-ジオキソラン構造及び/又は1,3-ジオキサン構造
を含むものが、電気絶縁性を高くするため好ましい。
又、この中でも特に1,3-ジオキソラン構造を含むものが
特に好ましい。従って、エリスリトール、ジグリセリ
ン、ソルビトール、マンニトール、ガラクチトール、イ
ディトール、タリトール、アリトール等の隣接位に水酸
基を持つアルコールを用いることが好ましい。又、ソル
ビトール、マンニトール、ガラクチトール、イディトー
ル、タリトール、アリトール等の6価アルコールを用い
た場合、式(5a)と式(5b)に示す環状ケタールや
環状アセタールが得られるが、3つの1,3-ジオキソラン
構造を持つ式(5a)の方が、電気絶縁性が高くなるた
め好ましい。又、エリスリトールを用いた場合、式(6
a)と式(6b)に示す環状ケタールや環状アセタール
が得られるが、2つの1,3-ジオキソラン構造を持つ式
(6a)の方が、電気絶縁性が高くなるため好ましい。
ソルビトール、マンニトール、ガラクチトール、イディ
トール、タリトール、アリトール等の6価アルコールや
エリスリトールは、ケトンもしくはケタールと反応させ
ると式(5a)、式(6a)の環状ケタールが生成しや
すく、アルデヒドもしくはアセタールと反応させると式
(5b)、式(6b)の環状アセタールが生成しやす
い。従って、これらのアルコールに対しては、ケトンも
しくはケタールを用いて反応させるのが好ましい。
は1,3-ジオキソラン構造及び/又は1,3-ジオキサン構造
を含むものが、電気絶縁性を高くするため好ましい。
又、この中でも特に1,3-ジオキソラン構造を含むものが
特に好ましい。従って、エリスリトール、ジグリセリ
ン、ソルビトール、マンニトール、ガラクチトール、イ
ディトール、タリトール、アリトール等の隣接位に水酸
基を持つアルコールを用いることが好ましい。又、ソル
ビトール、マンニトール、ガラクチトール、イディトー
ル、タリトール、アリトール等の6価アルコールを用い
た場合、式(5a)と式(5b)に示す環状ケタールや
環状アセタールが得られるが、3つの1,3-ジオキソラン
構造を持つ式(5a)の方が、電気絶縁性が高くなるた
め好ましい。又、エリスリトールを用いた場合、式(6
a)と式(6b)に示す環状ケタールや環状アセタール
が得られるが、2つの1,3-ジオキソラン構造を持つ式
(6a)の方が、電気絶縁性が高くなるため好ましい。
ソルビトール、マンニトール、ガラクチトール、イディ
トール、タリトール、アリトール等の6価アルコールや
エリスリトールは、ケトンもしくはケタールと反応させ
ると式(5a)、式(6a)の環状ケタールが生成しや
すく、アルデヒドもしくはアセタールと反応させると式
(5b)、式(6b)の環状アセタールが生成しやす
い。従って、これらのアルコールに対しては、ケトンも
しくはケタールを用いて反応させるのが好ましい。
【0053】
【化18】
【0054】
【化19】
【0055】又、本発明に用いる環状ケタールや環状ア
セタールは、多価アルコールの価数が偶数のものの中で
も式(5)に示す6価アルコールの環状ケタールあるい
は環状アセタールや、式(6)〜(8)に示すエリスリ
トール、ジグリセリン、ジトリメチロールプロパン等の
4価アルコールから得られる環状ケタールや環状アセタ
ールが、ハイドロフルオロカーボンとの相溶性や電気絶
縁性、融点、粘度等の種々の物性のバランスが取れてい
る点から特に好ましい。同じ4価アルコールでも、式
(9a)又は式(9b)で示される対称性の良いペンタ
エリスリトールから得られる環状ケタールは共に室温で
固体となるため好ましくない。式(5)〜(8)に示す
化合物の中でも1,3-ジオキソラン構造を有する(5
a)、 (5b)、(6a)、(7)に示す化合物が好ま
しく、この中でも特に1,3-ジオキソラン構造のみを持つ
(5a)、 (6a)、(7)に示す化合物、更にこの中
でも多価アルコール部分がエーテル結合を持たない(5
a)、 (6a)に示す化合物が好ましい。
セタールは、多価アルコールの価数が偶数のものの中で
も式(5)に示す6価アルコールの環状ケタールあるい
は環状アセタールや、式(6)〜(8)に示すエリスリ
トール、ジグリセリン、ジトリメチロールプロパン等の
4価アルコールから得られる環状ケタールや環状アセタ
ールが、ハイドロフルオロカーボンとの相溶性や電気絶
縁性、融点、粘度等の種々の物性のバランスが取れてい
る点から特に好ましい。同じ4価アルコールでも、式
(9a)又は式(9b)で示される対称性の良いペンタ
エリスリトールから得られる環状ケタールは共に室温で
固体となるため好ましくない。式(5)〜(8)に示す
化合物の中でも1,3-ジオキソラン構造を有する(5
a)、 (5b)、(6a)、(7)に示す化合物が好ま
しく、この中でも特に1,3-ジオキソラン構造のみを持つ
(5a)、 (6a)、(7)に示す化合物、更にこの中
でも多価アルコール部分がエーテル結合を持たない(5
a)、 (6a)に示す化合物が好ましい。
【0056】
【化20】
【0057】
【化21】
【0058】本発明に用いられる環状ケタールや環状ア
セタールの融点は10℃以下が好ましく、さらに好まし
くは−10℃以下、特に好ましくは−30℃以下であ
る。(9a)、(9b)のように融点が10℃を超える
環状ケタールや環状アセタールは、融点の低い本発明に
用いる他の環状ケタールや環状アセタール、あるいはそ
れ以外の潤滑油と混合し、添加量を制限することにより
使用できる。
セタールの融点は10℃以下が好ましく、さらに好まし
くは−10℃以下、特に好ましくは−30℃以下であ
る。(9a)、(9b)のように融点が10℃を超える
環状ケタールや環状アセタールは、融点の低い本発明に
用いる他の環状ケタールや環状アセタール、あるいはそ
れ以外の潤滑油と混合し、添加量を制限することにより
使用できる。
【0059】
【化22】
【0060】本発明に用いられる環状ケタールや環状ア
セタールは、100℃の粘度が1mm2/s 以上100mm2/
s 以下が好ましく、さらに好ましくは1mm2/s 以上50
mm2/s 以下、特に好ましくは1mm2/s 以上30mm2/s 以
下である。
セタールは、100℃の粘度が1mm2/s 以上100mm2/
s 以下が好ましく、さらに好ましくは1mm2/s 以上50
mm2/s 以下、特に好ましくは1mm2/s 以上30mm2/s 以
下である。
【0061】本発明に用いられる環状ケタールや環状ア
セタールは、ハイドロフルオロカーボンとの二層分離温
度が低いことが望ましく、10℃以下、好ましくは0℃
以下、さらに好ましくは−10℃以下、特に好ましくは
−30℃以下であることが望ましい。しかし、ハイドロ
フルオロカーボンとの二層分離温度が10℃を超える環
状ケタールや環状アセタールであっても、混合する他の
環状ケタールや環状アセタールあるいは他の潤滑油のハ
イドロフルオロカーボンとの二層分離温度が低く、混合
物として10℃以下となる場合には、ハイドロフルオロ
カーボンとの二層分離温度が10℃を超える環状ケター
ルや環状アセタールを冷凍機作動流体用組成物に用いる
ことができる。
セタールは、ハイドロフルオロカーボンとの二層分離温
度が低いことが望ましく、10℃以下、好ましくは0℃
以下、さらに好ましくは−10℃以下、特に好ましくは
−30℃以下であることが望ましい。しかし、ハイドロ
フルオロカーボンとの二層分離温度が10℃を超える環
状ケタールや環状アセタールであっても、混合する他の
環状ケタールや環状アセタールあるいは他の潤滑油のハ
イドロフルオロカーボンとの二層分離温度が低く、混合
物として10℃以下となる場合には、ハイドロフルオロ
カーボンとの二層分離温度が10℃を超える環状ケター
ルや環状アセタールを冷凍機作動流体用組成物に用いる
ことができる。
【0062】2.リン化合物について 本発明に用いられるリン化合物としては、一般式(1)
及び/又は(2)で表されるものである。
及び/又は(2)で表されるものである。
【0063】
【化23】
【0064】(式中、R1 及びR2 は同一であっても又
は異なっていてもよく、炭素数2〜4の直鎖又は分岐鎖
アルキレン基を表す。p及びqは0〜30を表す。R3
及びR4 は同一であっても又は異なっていてもよく、水
素原子、炭素数1〜18を有する直鎖アルキル基、炭素
数3〜18を有する分岐鎖アルキル基、炭素数2〜18
を有する直鎖アルケニル基、炭素数3〜18を有する分
岐鎖アルケニル基、炭素数6〜18を有するアリール
基、炭素数7〜18を有するアラルキル基、炭素数1〜
18を有するハロゲン化アルキル基、又は炭素数6〜1
8を有するハロゲン化アリール基を表す。ただし、p及
びqが共に0のときはR3 及びR4 は同時に水素原子で
はない。)
は異なっていてもよく、炭素数2〜4の直鎖又は分岐鎖
アルキレン基を表す。p及びqは0〜30を表す。R3
及びR4 は同一であっても又は異なっていてもよく、水
素原子、炭素数1〜18を有する直鎖アルキル基、炭素
数3〜18を有する分岐鎖アルキル基、炭素数2〜18
を有する直鎖アルケニル基、炭素数3〜18を有する分
岐鎖アルケニル基、炭素数6〜18を有するアリール
基、炭素数7〜18を有するアラルキル基、炭素数1〜
18を有するハロゲン化アルキル基、又は炭素数6〜1
8を有するハロゲン化アリール基を表す。ただし、p及
びqが共に0のときはR3 及びR4 は同時に水素原子で
はない。)
【0065】
【化24】
【0066】(式中、R5 は炭素数2〜4の直鎖又は分
岐鎖アルキレン基を表す。rは0〜30を表す。R6 及
びR7 は同一であっても異なっていても良く、水素原
子、炭素数1〜18を有する直鎖アルキル基、炭素数3
〜18を有する分岐鎖アルキル基、炭素数2〜18を有
する直鎖アルケニル基、炭素数3〜18を有する分岐鎖
アルケニル基、炭素数6〜18を有するアリール基、炭
素数7〜18を有するアラルキル基、炭素数1〜18を
有するハロゲン化アルキル基、又は炭素数6〜18を有
するハロゲン化アリール基を表す。rが0のときはR6
及びR7 は同時に水素原子ではない。)
岐鎖アルキレン基を表す。rは0〜30を表す。R6 及
びR7 は同一であっても異なっていても良く、水素原
子、炭素数1〜18を有する直鎖アルキル基、炭素数3
〜18を有する分岐鎖アルキル基、炭素数2〜18を有
する直鎖アルケニル基、炭素数3〜18を有する分岐鎖
アルケニル基、炭素数6〜18を有するアリール基、炭
素数7〜18を有するアラルキル基、炭素数1〜18を
有するハロゲン化アルキル基、又は炭素数6〜18を有
するハロゲン化アリール基を表す。rが0のときはR6
及びR7 は同時に水素原子ではない。)
【0067】(i)R3 、R4 、R6 及びR7 について R3 、R4 、R6 及びR7 で示される基のうち、直鎖又
は分岐鎖アルキル基、直鎖又は分岐鎖アルケニル基、ア
リール基、アラルキル基、ハロゲン化アルキル基及びハ
ロゲン化アリール基の炭素数は、ハイドロフルオロカー
ボンとの相溶性の観点から18以下である。
は分岐鎖アルキル基、直鎖又は分岐鎖アルケニル基、ア
リール基、アラルキル基、ハロゲン化アルキル基及びハ
ロゲン化アリール基の炭素数は、ハイドロフルオロカー
ボンとの相溶性の観点から18以下である。
【0068】炭素数1〜18を有する直鎖アルキル基と
しては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、
ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノ
ニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデ
シル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘキサデシ
ル基、オクタデシル基等が挙げられる。
しては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、
ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノ
ニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデ
シル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘキサデシ
ル基、オクタデシル基等が挙げられる。
【0069】炭素数3〜18を有する分岐鎖アルキル基
としては、イソプロピル基、1−メチルプロピル基、2
−メチルプロピル基、t−ブチル基、1−メチルブチル
基、2−メチルブチル基、3−メチルブチル基、1−エ
チルプロピル基、1,1−ジメチルプロピル基、1,2
−ジメチルプロピル基、2,2−ジメチルプロピル基、
1−メチルペンチル基、2−メチルペンチル基、3−メ
チルペンチル基、4−メチルペンチル基、1−エチルブ
チル基、2−エチルブチル基、1,2−ジメチルブチル
基、1,3−ジメチルブチル基、2,3−ジメチルブチ
ル基、1,1−ジメチルブチル基、2,2−ジメチルブ
チル基、3,3−ジメチルブチル基、1−エチル−2−
メチルプロピル基、1−エチル−1−メチルプロピル
基、1,1,2−トリメチルプロピル基、1,2,2−
トリメチルプロピル基、シクロヘキシル基、シクロペン
チルメチル基、メチルシクロペンチル基、1−メチルヘ
キシル基、2−メチルヘキシル基、3−メチルヘキシル
基、4−メチルヘキシル基、5−メチルヘキシル基、1
−エチルペンチル基、2−エチルペンチル基、2,4−
ジメチルペンチル基、3,4−ジメチルペンチル基、
1,1−ジメチルペンチル基、1,4−ジメチルペンチ
ル基、1−プロピルブチル基、1−イソプロピルブチル
基、1,3,3−トリメチルブチル基、1,1−ジエチ
ルプロピル基、2,3−ジメチル−1−エチルプロピル
基、1,2−ジメチル−1−エチルプロピル基、1−イ
ソプロピル−2−メチルプロピル基、シクロヘキシルメ
チル基、メチルシクロヘキシル基、1−メチルヘプチル
基、2−メチルヘプチル基、1−エチルヘキシル基、2
−エチルヘキシル基、1,1,3,3−テトラメチルブ
チル基、1,1−ジイソプロピルエチル基、1−エチル
−1,2,2−トリメチルプロピル基、1,5ージメチ
ルヘキシル基、3,5ージメチルヘキシル基、2−プロ
ピルペンチル基、2,4,4−トリメチルペンチル基、
1−エチル−2−メチルペンチル基、2,2−ジメチル
ヘキシル基、1,1−ジメチルヘキシル基、シクロヘプ
チルメチル基、ジメチルシクロヘキシル基、4−メチル
シクロヘキシルメチル基、1−シクロヘキシルエチル
基、2−シクロヘキシルエチル基、エチルシクロヘキシ
ル基、1−メチルオクチル基、5−メチルオクチル基、
1−(2’−メチルプロピル)−3−メチルブチル基、
1,1−ジエチル−2,2−ジメチルプロピル基、3,
5,5−トリメチルヘキシル基、3−シクロヘキシルプ
ロピル基、1,1−ジメチルヘプチル基、イソデシル
基、1−メチルノニル基、1−プロピルヘプチル基、
3,7−ジメチルオクチル基、2,4,6−トリメチル
ヘプチル基、4−シクロヘキシルブチル基、ブチルシク
ロヘキシル基、3,3,5,5−テトラメチルシクロヘ
キシル基、1−メチルデシル基、2−メチルデシル基、
2−エチルノニル基、1−メチルウンデシル基、2−メ
チルウンデシル基、2−エチルデシル基、1−(2’−
メチルプロピル)−3,5−ジメチルヘキシル基、イソ
トリデシル基、2,4,6,8−テトラメチルノニル
基、2−メチルドデシル基、2−エチルウンデシル基、
1−(3’−メチルブチル)−6−メチルヘプチル基、
1−(1’−メチルブチル)−4−メチルヘプチル基、
1−メチルトリデシル基、2−メチルトリデシル基、2
−エチルドデシル基、2−(3’−メチルブチル)−7
−メチルオクチル基、2−(1’−メチルブチル)−5
−メチルオクチル基、1−ヘキシルノニル基、2−メチ
ルテトラデシル基、2−エチルトリデシル基、2−ペン
チルノニル基、2−(3’−メチルブチル)−7−メチ
ルオクチル基、イソペンタデシル基、1−メチルペンタ
デシル基、イソヘプタデシル基、1−(1’,3’,
3’−トリメチルブチル)−4,6,6−トリメチルヘ
プチル基、1−(3’−メチルヘキシル)−6−メチル
ノニル基、2−ヘプチルウンデシル基、イソステアリル
基、2−(1’,3’,3’−トリメチルブチル)−
5,7’,7’−トリメチルオクチル基、2−(3’−
メチルヘキシル)−7−メチルデシル基等が挙げられ
る。
としては、イソプロピル基、1−メチルプロピル基、2
−メチルプロピル基、t−ブチル基、1−メチルブチル
基、2−メチルブチル基、3−メチルブチル基、1−エ
チルプロピル基、1,1−ジメチルプロピル基、1,2
−ジメチルプロピル基、2,2−ジメチルプロピル基、
1−メチルペンチル基、2−メチルペンチル基、3−メ
チルペンチル基、4−メチルペンチル基、1−エチルブ
チル基、2−エチルブチル基、1,2−ジメチルブチル
基、1,3−ジメチルブチル基、2,3−ジメチルブチ
ル基、1,1−ジメチルブチル基、2,2−ジメチルブ
チル基、3,3−ジメチルブチル基、1−エチル−2−
メチルプロピル基、1−エチル−1−メチルプロピル
基、1,1,2−トリメチルプロピル基、1,2,2−
トリメチルプロピル基、シクロヘキシル基、シクロペン
チルメチル基、メチルシクロペンチル基、1−メチルヘ
キシル基、2−メチルヘキシル基、3−メチルヘキシル
基、4−メチルヘキシル基、5−メチルヘキシル基、1
−エチルペンチル基、2−エチルペンチル基、2,4−
ジメチルペンチル基、3,4−ジメチルペンチル基、
1,1−ジメチルペンチル基、1,4−ジメチルペンチ
ル基、1−プロピルブチル基、1−イソプロピルブチル
基、1,3,3−トリメチルブチル基、1,1−ジエチ
ルプロピル基、2,3−ジメチル−1−エチルプロピル
基、1,2−ジメチル−1−エチルプロピル基、1−イ
ソプロピル−2−メチルプロピル基、シクロヘキシルメ
チル基、メチルシクロヘキシル基、1−メチルヘプチル
基、2−メチルヘプチル基、1−エチルヘキシル基、2
−エチルヘキシル基、1,1,3,3−テトラメチルブ
チル基、1,1−ジイソプロピルエチル基、1−エチル
−1,2,2−トリメチルプロピル基、1,5ージメチ
ルヘキシル基、3,5ージメチルヘキシル基、2−プロ
ピルペンチル基、2,4,4−トリメチルペンチル基、
1−エチル−2−メチルペンチル基、2,2−ジメチル
ヘキシル基、1,1−ジメチルヘキシル基、シクロヘプ
チルメチル基、ジメチルシクロヘキシル基、4−メチル
シクロヘキシルメチル基、1−シクロヘキシルエチル
基、2−シクロヘキシルエチル基、エチルシクロヘキシ
ル基、1−メチルオクチル基、5−メチルオクチル基、
1−(2’−メチルプロピル)−3−メチルブチル基、
1,1−ジエチル−2,2−ジメチルプロピル基、3,
5,5−トリメチルヘキシル基、3−シクロヘキシルプ
ロピル基、1,1−ジメチルヘプチル基、イソデシル
基、1−メチルノニル基、1−プロピルヘプチル基、
3,7−ジメチルオクチル基、2,4,6−トリメチル
ヘプチル基、4−シクロヘキシルブチル基、ブチルシク
ロヘキシル基、3,3,5,5−テトラメチルシクロヘ
キシル基、1−メチルデシル基、2−メチルデシル基、
2−エチルノニル基、1−メチルウンデシル基、2−メ
チルウンデシル基、2−エチルデシル基、1−(2’−
メチルプロピル)−3,5−ジメチルヘキシル基、イソ
トリデシル基、2,4,6,8−テトラメチルノニル
基、2−メチルドデシル基、2−エチルウンデシル基、
1−(3’−メチルブチル)−6−メチルヘプチル基、
1−(1’−メチルブチル)−4−メチルヘプチル基、
1−メチルトリデシル基、2−メチルトリデシル基、2
−エチルドデシル基、2−(3’−メチルブチル)−7
−メチルオクチル基、2−(1’−メチルブチル)−5
−メチルオクチル基、1−ヘキシルノニル基、2−メチ
ルテトラデシル基、2−エチルトリデシル基、2−ペン
チルノニル基、2−(3’−メチルブチル)−7−メチ
ルオクチル基、イソペンタデシル基、1−メチルペンタ
デシル基、イソヘプタデシル基、1−(1’,3’,
3’−トリメチルブチル)−4,6,6−トリメチルヘ
プチル基、1−(3’−メチルヘキシル)−6−メチル
ノニル基、2−ヘプチルウンデシル基、イソステアリル
基、2−(1’,3’,3’−トリメチルブチル)−
5,7’,7’−トリメチルオクチル基、2−(3’−
メチルヘキシル)−7−メチルデシル基等が挙げられ
る。
【0070】炭素数2〜18を有する直鎖アルケニル基
としては、プロペニル基、2−デセニル基、9−デセニ
ル基、9−ウンデセニル基、10−ウンデセニル基、2
−ドデセニル基、3−ドデセニル基、2−トリデセニル
基、4−テトラデセニル基、9−テトラデセニル基、9
−ペンタデセニル基、9−ヘキサデセニル基、9−ヘプ
タデセニル基、9−オクタデセニル基等が挙げられる。
としては、プロペニル基、2−デセニル基、9−デセニ
ル基、9−ウンデセニル基、10−ウンデセニル基、2
−ドデセニル基、3−ドデセニル基、2−トリデセニル
基、4−テトラデセニル基、9−テトラデセニル基、9
−ペンタデセニル基、9−ヘキサデセニル基、9−ヘプ
タデセニル基、9−オクタデセニル基等が挙げられる。
【0071】炭素数3〜18を有する分岐鎖アルケニル
基としては、イソプロペニル基、3−メチル−2−ノネ
ニル基、2,4−ジメチル−2−デセニル基、2−メチ
ル−9−ヘプタデセニル基等が挙げられる。
基としては、イソプロペニル基、3−メチル−2−ノネ
ニル基、2,4−ジメチル−2−デセニル基、2−メチ
ル−9−ヘプタデセニル基等が挙げられる。
【0072】炭素数6〜18を有するアリール基及びア
ルキルアリール基としては、フェニル基、2−又は3−
又は4−メチルフェニル基、2−又は3−又は4−エチ
ルフェニル基、2,3−、2,4−、2,5−、2,6
−、3,4−、又は3,5−ジメチルフェニル基、2
−、3−、又は4−イソプロピルフェニル基、2−、3
−、又は4−プロピルフェニル基、2,3,5−、2,
3,6−、又は3,4,5−トリメチルフェニル基、2
−、3−、又は4−t−ブチルフェニル基、2−、3
−、又は4−sec−ブチルフェニル基、4−又は5−
イソプロピル−3−メチルフェニル基、4−t−アミル
フェニル基、3−、4−、又は5−メチル−2−t−ブ
チルフェニル基、ペンタメチルフェニル基、ナフチル
基、2−メチルナフチル基、2,6−ジイソプロピルフ
ェニル基、4−t−オクチルフェニル基、2,4−、
2,6−、又は3,5−ジ−t−ブチルフェニル基、ジ
−sec−ブチルフェニル基、2,6−ジ−t−ブチル
−4−メチルフェニル基、2,4,6−トリ−t−ブチ
ルフェニル基、2,4−ジ−tert−ペンチル基や4
−ドデシルフェニル基等が挙げられる。
ルキルアリール基としては、フェニル基、2−又は3−
又は4−メチルフェニル基、2−又は3−又は4−エチ
ルフェニル基、2,3−、2,4−、2,5−、2,6
−、3,4−、又は3,5−ジメチルフェニル基、2
−、3−、又は4−イソプロピルフェニル基、2−、3
−、又は4−プロピルフェニル基、2,3,5−、2,
3,6−、又は3,4,5−トリメチルフェニル基、2
−、3−、又は4−t−ブチルフェニル基、2−、3
−、又は4−sec−ブチルフェニル基、4−又は5−
イソプロピル−3−メチルフェニル基、4−t−アミル
フェニル基、3−、4−、又は5−メチル−2−t−ブ
チルフェニル基、ペンタメチルフェニル基、ナフチル
基、2−メチルナフチル基、2,6−ジイソプロピルフ
ェニル基、4−t−オクチルフェニル基、2,4−、
2,6−、又は3,5−ジ−t−ブチルフェニル基、ジ
−sec−ブチルフェニル基、2,6−ジ−t−ブチル
−4−メチルフェニル基、2,4,6−トリ−t−ブチ
ルフェニル基、2,4−ジ−tert−ペンチル基や4
−ドデシルフェニル基等が挙げられる。
【0073】炭素数7〜18を有するアラルキル基とし
ては、ベンジル基、2−、3−、又は4−メチルベンジ
ル基、フェネチル基、sec−フェネチル基、2,4
−、2,5−、3,4−、又は3,5−ジメチルベンジ
ル基、4−エチルベンジル基、2−、3−、又は4−メ
チルフェネチル基、α−又はβ−メチルフェネチル基、
α,α−ジメチルベンジル基、1−又は3−フェニルプ
ロピル基、α−又はβ−エチルフェネチル基、4−イソ
プロピルベンジル基、α−イソプロピルベンジル基、
α,α−ジメチルフェネチル基、1−、3−又は4−フ
ェニルブチル基、α−エチル−α−メチルベンジル基、
4−ブチルベンジル基、4−t−ブチルベンジル基、
1,1−ジメチル−3−フェニルプロピル基、1−又は
3−フェニル−2,2−ジメチルプロピル基、α−プロ
ピルフェネチル基、5−フェニルペンチル基、ナフチル
メチル基、ナフチルエチル基、6−フェニルヘキシル基
等が挙げられる。
ては、ベンジル基、2−、3−、又は4−メチルベンジ
ル基、フェネチル基、sec−フェネチル基、2,4
−、2,5−、3,4−、又は3,5−ジメチルベンジ
ル基、4−エチルベンジル基、2−、3−、又は4−メ
チルフェネチル基、α−又はβ−メチルフェネチル基、
α,α−ジメチルベンジル基、1−又は3−フェニルプ
ロピル基、α−又はβ−エチルフェネチル基、4−イソ
プロピルベンジル基、α−イソプロピルベンジル基、
α,α−ジメチルフェネチル基、1−、3−又は4−フ
ェニルブチル基、α−エチル−α−メチルベンジル基、
4−ブチルベンジル基、4−t−ブチルベンジル基、
1,1−ジメチル−3−フェニルプロピル基、1−又は
3−フェニル−2,2−ジメチルプロピル基、α−プロ
ピルフェネチル基、5−フェニルペンチル基、ナフチル
メチル基、ナフチルエチル基、6−フェニルヘキシル基
等が挙げられる。
【0074】炭素数1〜18を有するハロゲン化アルキ
ル基のハロゲン原子としては、フッ素、塩素、臭素、及
びヨウ素原子などが挙げられるが、塩素が好ましい。ハ
ロゲン化アルキル基の具体例としては、β−クロロエチ
ル基、2,3−ジクロロプロピル基等が挙げられる。
ル基のハロゲン原子としては、フッ素、塩素、臭素、及
びヨウ素原子などが挙げられるが、塩素が好ましい。ハ
ロゲン化アルキル基の具体例としては、β−クロロエチ
ル基、2,3−ジクロロプロピル基等が挙げられる。
【0075】炭素数6〜18を有するハロゲン化アリー
ル基のハロゲン原子としては、フッ素、塩素、臭素、及
びヨウ素原子などが挙げられるが、塩素が好ましい。ハ
ロゲン化アリール基の具体例としては、2−、3−又は
4−モノクロロフェニル基、ジクロロフェニル基、モノ
クロロ−4−メチルフェニル基、ジクロロ−4−メチル
フェニル基等が挙げられる。
ル基のハロゲン原子としては、フッ素、塩素、臭素、及
びヨウ素原子などが挙げられるが、塩素が好ましい。ハ
ロゲン化アリール基の具体例としては、2−、3−又は
4−モノクロロフェニル基、ジクロロフェニル基、モノ
クロロ−4−メチルフェニル基、ジクロロ−4−メチル
フェニル基等が挙げられる。
【0076】(ii)R1 、R2 及びR5 について R1 、R2 及びR5 は、炭素数2〜4の直鎖又は分岐鎖
アルキレン基を示すが、炭素数2〜4の直鎖又は分岐鎖
アルキレン基としては、エチレン基、プロピレン基、ト
リメチレン基、ブチレン基、イソブチレン基、テトラメ
チレン基等が挙げられる。
アルキレン基を示すが、炭素数2〜4の直鎖又は分岐鎖
アルキレン基としては、エチレン基、プロピレン基、ト
リメチレン基、ブチレン基、イソブチレン基、テトラメ
チレン基等が挙げられる。
【0077】p、q及びrは0〜30の数を示し、好ま
しくは0〜20であり、さらに好ましくは0〜10であ
る。p、q及びrは同一であっても異なっていても良
い。ここで、p,q及びrが大きいとリン濃度が低下
し、添加効果が低下することからp、q及びrは30以
下の数が好ましい。
しくは0〜20であり、さらに好ましくは0〜10であ
る。p、q及びrは同一であっても異なっていても良
い。ここで、p,q及びrが大きいとリン濃度が低下
し、添加効果が低下することからp、q及びrは30以
下の数が好ましい。
【0078】一般式(1)又は(2)で表されるリン化
合物のうち、直鎖若しくは分岐鎖アルキル基、直鎖若し
くは分岐鎖アルケニル基、アリール基、又はアラルキル
基を有するリン化合物は、直鎖若しくは分岐鎖アルキル
アルコール、直鎖若しくは分岐鎖アルケニルアルコー
ル、アリールアルコール、又はアラルキルアルコールと
無水リン酸(P2 O5 )との反応等により得られ、この
際、水、オルトリン酸又はポリリン酸の存在下で反応を
行うと高収率で得ることができる。
合物のうち、直鎖若しくは分岐鎖アルキル基、直鎖若し
くは分岐鎖アルケニル基、アリール基、又はアラルキル
基を有するリン化合物は、直鎖若しくは分岐鎖アルキル
アルコール、直鎖若しくは分岐鎖アルケニルアルコー
ル、アリールアルコール、又はアラルキルアルコールと
無水リン酸(P2 O5 )との反応等により得られ、この
際、水、オルトリン酸又はポリリン酸の存在下で反応を
行うと高収率で得ることができる。
【0079】ハロゲン化アルキル基及びハロゲン化アリ
ール基は、相当するリン化合物のアルキル基又はアリー
ル基の水素原子をハロゲンで置換反応することなどによ
り得ることができる。直鎖又は分岐鎖のオキシアルキレ
ン基を含むリン化合物は、オキシアルキレングリコール
とのエステル化反応もしくはアルキレンオキサイド付加
反応などにより得ることができる。なお、本発明におい
ては、上記リン化合物は単独で用いてもよく、2種以上
のリン化合物を用いてもよい。
ール基は、相当するリン化合物のアルキル基又はアリー
ル基の水素原子をハロゲンで置換反応することなどによ
り得ることができる。直鎖又は分岐鎖のオキシアルキレ
ン基を含むリン化合物は、オキシアルキレングリコール
とのエステル化反応もしくはアルキレンオキサイド付加
反応などにより得ることができる。なお、本発明におい
ては、上記リン化合物は単独で用いてもよく、2種以上
のリン化合物を用いてもよい。
【0080】一般式(1)又は(2)で表されるリン化
合物の具体例としては、モノブチルアシッドフォスフェ
ート、ジブチルアシッドフォスフェート、セスキブチル
アシッドフォスフェート、セスキプロピルアシッドフォ
スフェート、ジ2−エチルヘキシルアシッドフォスフェ
ート、2−エチルヘキシルフォスフォン酸モノ−2−エ
チルヘキシル、セスキ3−メチル−2−ノネニルアシッ
ドフォスフェート、セスキオクタデシルアシッドフォス
フェート、セスキオクタデセニルアシッドフォスフェー
ト、セスキエチレングリコールアシッドフォスフェー
ト、セスキ4−メチルフェニルアシッドフォスフェー
ト、セスキβ−クロロエチルアシッドフォスフェート、
セスキ4−クロロフェニルアシッドフォスフェート、セ
スキエチルアシッドフォスフェート、セスキブトキシエ
チルアシッドフォスフェート、セスキイソプロピルアシ
ッドフォスフェート、セスキイソデシルアシッドフォス
フェート、セスキラウリルアシッドフォスフェート、プ
ロピルアシッドハイドロジェンフォスファイト、2−エ
チルヘキシルアシッドハイドロジェンフォスファイト、
オクタデシルアシッドハイドロジェンフォスファイト、
オクタデセニルアシッドハイドロジェンフォスファイ
ト、3−メチル−2−ノネニルアシッドハイドロジェン
フォスファイト、4−メチルフェニルアシッドハイドロ
ジェンフォスファイト、4−クロロフェニルアシッドハ
イドロジェンフォスファイト、β−クロロエチルアシッ
ドハイドロジェンフォスファイト等が挙げられる。
合物の具体例としては、モノブチルアシッドフォスフェ
ート、ジブチルアシッドフォスフェート、セスキブチル
アシッドフォスフェート、セスキプロピルアシッドフォ
スフェート、ジ2−エチルヘキシルアシッドフォスフェ
ート、2−エチルヘキシルフォスフォン酸モノ−2−エ
チルヘキシル、セスキ3−メチル−2−ノネニルアシッ
ドフォスフェート、セスキオクタデシルアシッドフォス
フェート、セスキオクタデセニルアシッドフォスフェー
ト、セスキエチレングリコールアシッドフォスフェー
ト、セスキ4−メチルフェニルアシッドフォスフェー
ト、セスキβ−クロロエチルアシッドフォスフェート、
セスキ4−クロロフェニルアシッドフォスフェート、セ
スキエチルアシッドフォスフェート、セスキブトキシエ
チルアシッドフォスフェート、セスキイソプロピルアシ
ッドフォスフェート、セスキイソデシルアシッドフォス
フェート、セスキラウリルアシッドフォスフェート、プ
ロピルアシッドハイドロジェンフォスファイト、2−エ
チルヘキシルアシッドハイドロジェンフォスファイト、
オクタデシルアシッドハイドロジェンフォスファイト、
オクタデセニルアシッドハイドロジェンフォスファイ
ト、3−メチル−2−ノネニルアシッドハイドロジェン
フォスファイト、4−メチルフェニルアシッドハイドロ
ジェンフォスファイト、4−クロロフェニルアシッドハ
イドロジェンフォスファイト、β−クロロエチルアシッ
ドハイドロジェンフォスファイト等が挙げられる。
【0081】3.酸素含有アミン化合物について 本発明に用いられる酸素含有アミン化合物としては、下
記の一般式(3)で表されるものである。
記の一般式(3)で表されるものである。
【0082】
【化25】
【0083】(式中、R8 、R9 及びR10は同一であっ
ても又は異なっていてもよく、水素原子、炭素数1〜1
8の直鎖アルキル基、炭素数3〜18の分岐鎖アルキル
基、炭素数2〜18の直鎖アルケニル基、炭素数3〜1
8の分岐鎖アルケニル基、炭素数6〜18のアリール
基、炭素数7〜18のアラルキル基、又はR13−(OR
14)s−基(R13は水素原子、炭素数1〜18の直鎖ア
ルキル基、炭素数3〜18の分岐鎖アルキル基、炭素数
2〜18の直鎖アルケニル基、炭素数3〜18の分岐鎖
アルケニル基、炭素数6〜18のアリール基、炭素数7
〜18のアラルキル基を表す。R14は炭素数2〜18の
直鎖アルキレン基、炭素数3〜18の分岐鎖アルキレン
基、炭素数6〜18のアリーレン基、−Ph−CH2 −
基、又は−Ph−CH2 −CH2 −基を表す。sは1〜
30である。)を表す。ただし、R8、R9 及びR10の
うちの少なくとも一つはR13−(OR14)s−基であ
る。またR8 、R9 及びR10における一つ以上の水素原
子がヒドロキシル基、ニトロ基、ニトロソ基、又はメト
キシ基と置換していても良い。R8 、R9 及びR10の任
意の二つ以上の基の間で環構造を作っていても良い。さ
らに環構造を構成している1つ以上の炭素原子が酸素原
子あるいは窒素原子と置換していても良い。)
ても又は異なっていてもよく、水素原子、炭素数1〜1
8の直鎖アルキル基、炭素数3〜18の分岐鎖アルキル
基、炭素数2〜18の直鎖アルケニル基、炭素数3〜1
8の分岐鎖アルケニル基、炭素数6〜18のアリール
基、炭素数7〜18のアラルキル基、又はR13−(OR
14)s−基(R13は水素原子、炭素数1〜18の直鎖ア
ルキル基、炭素数3〜18の分岐鎖アルキル基、炭素数
2〜18の直鎖アルケニル基、炭素数3〜18の分岐鎖
アルケニル基、炭素数6〜18のアリール基、炭素数7
〜18のアラルキル基を表す。R14は炭素数2〜18の
直鎖アルキレン基、炭素数3〜18の分岐鎖アルキレン
基、炭素数6〜18のアリーレン基、−Ph−CH2 −
基、又は−Ph−CH2 −CH2 −基を表す。sは1〜
30である。)を表す。ただし、R8、R9 及びR10の
うちの少なくとも一つはR13−(OR14)s−基であ
る。またR8 、R9 及びR10における一つ以上の水素原
子がヒドロキシル基、ニトロ基、ニトロソ基、又はメト
キシ基と置換していても良い。R8 、R9 及びR10の任
意の二つ以上の基の間で環構造を作っていても良い。さ
らに環構造を構成している1つ以上の炭素原子が酸素原
子あるいは窒素原子と置換していても良い。)
【0084】R8 、R9 及びR10で示される直鎖もしく
は分岐鎖アルキル基、直鎖もしくは分岐鎖アルケニル
基、アリール基、又はアラルキル基の炭素数はハイドロ
フルオロカーボンとの相溶性の観点からそれぞれ18以
下である。R8 、R9 及びR10における炭素数1〜18
の直鎖アルキル基、炭素数3〜18の分岐鎖アルキル
基、炭素数2〜18の直鎖アルケニル基、炭素数3〜1
8の分岐鎖アルケニル基、及び炭素数6〜18のアリー
ル基の具体例としては、一般式(1)及び一般式(2)
の説明において例示したものと同様の基が挙げられる。
は分岐鎖アルキル基、直鎖もしくは分岐鎖アルケニル
基、アリール基、又はアラルキル基の炭素数はハイドロ
フルオロカーボンとの相溶性の観点からそれぞれ18以
下である。R8 、R9 及びR10における炭素数1〜18
の直鎖アルキル基、炭素数3〜18の分岐鎖アルキル
基、炭素数2〜18の直鎖アルケニル基、炭素数3〜1
8の分岐鎖アルケニル基、及び炭素数6〜18のアリー
ル基の具体例としては、一般式(1)及び一般式(2)
の説明において例示したものと同様の基が挙げられる。
【0085】R13−(OR14)s−基のR13は水素原
子、炭素数1〜18の直鎖アルキル基、炭素数3〜18
の分岐鎖アルキル基、炭素数2〜18の直鎖アルケニル
基、炭素数3〜18の分岐鎖アルケニル基、炭素数6〜
18のアリール基、炭素数7〜18のアラルキル基を表
し、好ましくは水素原子、炭素数1〜9の直鎖アルキル
基、炭素数3〜9の分岐鎖アルキル基、炭素数2〜9の
直鎖アルケニル基、炭素数3〜9の分岐鎖アルケニル
基、炭素数6〜16のアリール基、炭素数7〜17のア
ラルキル基を表す。また、R13における水素原子の1つ
以上が、ヒドロキシル基、ニトロ基、ニトロソ基、メト
キシ基と置換していても良い。R13の具体例としては、
一般式(1)及び一般式(2)の説明において例示した
ものと同様の基が挙げられる。
子、炭素数1〜18の直鎖アルキル基、炭素数3〜18
の分岐鎖アルキル基、炭素数2〜18の直鎖アルケニル
基、炭素数3〜18の分岐鎖アルケニル基、炭素数6〜
18のアリール基、炭素数7〜18のアラルキル基を表
し、好ましくは水素原子、炭素数1〜9の直鎖アルキル
基、炭素数3〜9の分岐鎖アルキル基、炭素数2〜9の
直鎖アルケニル基、炭素数3〜9の分岐鎖アルケニル
基、炭素数6〜16のアリール基、炭素数7〜17のア
ラルキル基を表す。また、R13における水素原子の1つ
以上が、ヒドロキシル基、ニトロ基、ニトロソ基、メト
キシ基と置換していても良い。R13の具体例としては、
一般式(1)及び一般式(2)の説明において例示した
ものと同様の基が挙げられる。
【0086】R13−(OR14)s−基のR14は、炭素数
2〜18の直鎖アルキレン基、炭素数3〜18の分岐鎖
アルキレン基、炭素数6〜18のアリーレン基、−Ph
−CH2 −基、又は−Ph−CH2 −CH2 −基を表
し、好ましくは炭素数2〜9の直鎖アルキレン基、炭素
数3〜9の分岐鎖アルキレン基、炭素数6〜18のアリ
ーレン基、−Ph−CH2 −基、又は−Ph−CH2 −
CH2 −基を表す。また、R14における水素原子の1つ
以上が、ヒドロキシル基、ニトロ基、ニトソロ基、メト
キシ基と置換していてもよい。
2〜18の直鎖アルキレン基、炭素数3〜18の分岐鎖
アルキレン基、炭素数6〜18のアリーレン基、−Ph
−CH2 −基、又は−Ph−CH2 −CH2 −基を表
し、好ましくは炭素数2〜9の直鎖アルキレン基、炭素
数3〜9の分岐鎖アルキレン基、炭素数6〜18のアリ
ーレン基、−Ph−CH2 −基、又は−Ph−CH2 −
CH2 −基を表す。また、R14における水素原子の1つ
以上が、ヒドロキシル基、ニトロ基、ニトソロ基、メト
キシ基と置換していてもよい。
【0087】R14の炭素数2〜18の直鎖アルキレン
基、炭素数3〜18の分岐鎖アルキレン基の具体例とし
ては、以下に示す2価アルコールのアルコール残基等が
挙げられる。エチレングリコール、1,2−プロパンジ
オール、1,3−プロパンジオール、1,2−ブタンジ
オール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオ
ール、2,3−ブタンジオール、2−メチル−1,2−
プロパンジオール、2−メチル−1,3−プロパンジオ
ール、1,2−ペンタンジオール、1,3−ペンタンジ
オール、1,4−ペンタンジオール、1,5−ペンタン
ジオール、2,4−ペンタンジオール、2,2−ジメチ
ル−1,3−プロパンジオール、1,3−シクロペンタ
ンジオール、1,6−ヘキサンジオール、2,5−ヘキ
サンジオール、3,3−ジメチル−1,2−ブタンジオ
ール、2−エチル−2−メチル−1,3−プロパンジオ
ール、2−メチル−2,4−ペンタンジオール、2,3
−ジメチル−2,3−ブタンジオール、1,2−シクロ
ヘキサンジオール、1,3−シクロヘキサンジオール、
1,4−シクロヘキサンジオール、2,2−ジエチル−
1,3−プロパンジオール、2−イソプロピル−2−メ
チル−1,3−プロパンジオール、2,4−ジメチル−
2,4−ペンタンジオール、1,7−ペンタンジオー
ル、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、2,5−
ジメチル−2,5−ヘキサンジオール、1,2−オクタ
ンジオール、1,8−オクタンジオール、2,2,4−
トリメチル−1,3−ペンタンジオール、2−n−ブチ
ル−2−エチル−1,3−プロパンジオール、1,9−
ノナンジオール、1,2−デカンジオール、1,10−
デカンジオール、1,2−ドデカンジオール、1,12
−ドデカンジオール、1,2−テトラデカンジオール、
1,14−テトラデカンジオール、1,2−ヘキサデカ
ンジオール、1,16−ヘキサデカンジオール、1,2
−オクタデカンジオール、1,18−オクタデカンジオ
ール等。
基、炭素数3〜18の分岐鎖アルキレン基の具体例とし
ては、以下に示す2価アルコールのアルコール残基等が
挙げられる。エチレングリコール、1,2−プロパンジ
オール、1,3−プロパンジオール、1,2−ブタンジ
オール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオ
ール、2,3−ブタンジオール、2−メチル−1,2−
プロパンジオール、2−メチル−1,3−プロパンジオ
ール、1,2−ペンタンジオール、1,3−ペンタンジ
オール、1,4−ペンタンジオール、1,5−ペンタン
ジオール、2,4−ペンタンジオール、2,2−ジメチ
ル−1,3−プロパンジオール、1,3−シクロペンタ
ンジオール、1,6−ヘキサンジオール、2,5−ヘキ
サンジオール、3,3−ジメチル−1,2−ブタンジオ
ール、2−エチル−2−メチル−1,3−プロパンジオ
ール、2−メチル−2,4−ペンタンジオール、2,3
−ジメチル−2,3−ブタンジオール、1,2−シクロ
ヘキサンジオール、1,3−シクロヘキサンジオール、
1,4−シクロヘキサンジオール、2,2−ジエチル−
1,3−プロパンジオール、2−イソプロピル−2−メ
チル−1,3−プロパンジオール、2,4−ジメチル−
2,4−ペンタンジオール、1,7−ペンタンジオー
ル、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、2,5−
ジメチル−2,5−ヘキサンジオール、1,2−オクタ
ンジオール、1,8−オクタンジオール、2,2,4−
トリメチル−1,3−ペンタンジオール、2−n−ブチ
ル−2−エチル−1,3−プロパンジオール、1,9−
ノナンジオール、1,2−デカンジオール、1,10−
デカンジオール、1,2−ドデカンジオール、1,12
−ドデカンジオール、1,2−テトラデカンジオール、
1,14−テトラデカンジオール、1,2−ヘキサデカ
ンジオール、1,16−ヘキサデカンジオール、1,2
−オクタデカンジオール、1,18−オクタデカンジオ
ール等。
【0088】R14の炭素数6〜18のアリーレン基の具
体例としては、以下に示す2価のフェノール又はアルコ
ールの残基等が挙げられる。カテコール、レゾルシン、
2−、3−又は4−ヒドロキシベンジルアルコール、3
−又は4−メチルカテコール、2−メチルレゾルシノー
ル、1,2−、1,3−又は1,4−ベンゼンジメタノ
ール、4−エチルレゾルシノール、2−、3−又は4−
ヒドロキシフェネチルアルコール、1−フェニル−1,
2−エタンジオール、2−(4−ヒドロキシフェニル)
−1−プロパノール、2−フェニル−1,2−プロパン
ジオール、4−tーブチルカテコール、4−ヘキシルレ
ゾルシノール、3,5−ジイソプロピルカテコール、
α,α,α’,α’、−テトラメチル−1,4−ベンゼ
ンジメタノール、3,5−ジ−t−ブチルカテコール、
4−ドデシルレゾルシノール等。これらの中で、R14と
しては経済的な観点からエチレン基、プロピレン基、ト
リメチレン基、テトラメチレン基、ブチレン基が好まし
い。ここで、sは1〜30であるが、1〜20がより好
ましく、1〜10さらに好ましく、1〜3が特に好まし
い。
体例としては、以下に示す2価のフェノール又はアルコ
ールの残基等が挙げられる。カテコール、レゾルシン、
2−、3−又は4−ヒドロキシベンジルアルコール、3
−又は4−メチルカテコール、2−メチルレゾルシノー
ル、1,2−、1,3−又は1,4−ベンゼンジメタノ
ール、4−エチルレゾルシノール、2−、3−又は4−
ヒドロキシフェネチルアルコール、1−フェニル−1,
2−エタンジオール、2−(4−ヒドロキシフェニル)
−1−プロパノール、2−フェニル−1,2−プロパン
ジオール、4−tーブチルカテコール、4−ヘキシルレ
ゾルシノール、3,5−ジイソプロピルカテコール、
α,α,α’,α’、−テトラメチル−1,4−ベンゼ
ンジメタノール、3,5−ジ−t−ブチルカテコール、
4−ドデシルレゾルシノール等。これらの中で、R14と
しては経済的な観点からエチレン基、プロピレン基、ト
リメチレン基、テトラメチレン基、ブチレン基が好まし
い。ここで、sは1〜30であるが、1〜20がより好
ましく、1〜10さらに好ましく、1〜3が特に好まし
い。
【0089】本発明に用いられる酸素含有アミン化合物
は、以下に示すものがより好ましい。 即ち1つ目の好ましい酸素含有アミン化合物は、直鎖
もしくは分岐鎖アルキル基、直鎖もしくは分岐鎖アルケ
ニル基、アリール基、又はアラルキル基を有する一級ア
ミン、二級アミンと、エポキシ化合物との開環付加反応
によって得られるものである。ここで用いられる各種ア
ミン化合物とは、下記の一般式(16)で表されるアミ
ン化合物である。
は、以下に示すものがより好ましい。 即ち1つ目の好ましい酸素含有アミン化合物は、直鎖
もしくは分岐鎖アルキル基、直鎖もしくは分岐鎖アルケ
ニル基、アリール基、又はアラルキル基を有する一級ア
ミン、二級アミンと、エポキシ化合物との開環付加反応
によって得られるものである。ここで用いられる各種ア
ミン化合物とは、下記の一般式(16)で表されるアミ
ン化合物である。
【0090】
【化26】
【0091】(式中、R8 、R9 及びR10は同一であっ
ても又は異なっていてもよく、水素原子、炭素数1〜1
8の直鎖アルキル基、炭素数3〜18の分岐鎖アルキル
基、炭素数2〜18の直鎖アルケニル基、炭素数3〜1
8の分岐鎖アルケニル基、炭素数6〜18のアリール
基、炭素数7〜18のアラルキル基を表す。ただし、R
8、R9 、及びR10のうち、少なくともひとつは水素原
子を表す。)
ても又は異なっていてもよく、水素原子、炭素数1〜1
8の直鎖アルキル基、炭素数3〜18の分岐鎖アルキル
基、炭素数2〜18の直鎖アルケニル基、炭素数3〜1
8の分岐鎖アルケニル基、炭素数6〜18のアリール
基、炭素数7〜18のアラルキル基を表す。ただし、R
8、R9 、及びR10のうち、少なくともひとつは水素原
子を表す。)
【0092】なお、一般式(16)で表されるアミン化
合物は、一般式(3)で表される酸素含有アミン化合物
の原料であるため、R8 、R9 及びR10に関しては注釈
のみで区別してある。さらに、R8 、R9 及びR10の各
置換基の具体例としては、一般式(3)におけるR8 、
R9 及びR10の炭化水素基の具体例と同様、一般式
(1)及び一般式(2)の説明中において例示したもの
と同様の基が挙げられる。
合物は、一般式(3)で表される酸素含有アミン化合物
の原料であるため、R8 、R9 及びR10に関しては注釈
のみで区別してある。さらに、R8 、R9 及びR10の各
置換基の具体例としては、一般式(3)におけるR8 、
R9 及びR10の炭化水素基の具体例と同様、一般式
(1)及び一般式(2)の説明中において例示したもの
と同様の基が挙げられる。
【0093】また、ここで用いられる各種エポキシ化合
物とは、下記の化学式
物とは、下記の化学式
【0094】
【化27】
【0095】や一般式(a)、(b)、(c)に示すよ
うな、その構造の末端に1,2−エポキシ基を有する化
合物である。
うな、その構造の末端に1,2−エポキシ基を有する化
合物である。
【0096】
【化28】
【0097】
【化29】
【0098】
【化30】
【0099】(式中、R24は水素原子、炭素数1〜18
の直鎖アルキル基、炭素数3〜18の分岐鎖アルキル
基、炭素数2〜18の直鎖アルケニル基、炭素数3〜1
8の分岐鎖アルケニル基、炭素数6〜18のアリール
基、炭素数7〜18のアラルキル基を表す。R25及びR
26はそれぞれ炭素数1〜18の直鎖アルキル基、炭素数
3〜18の分岐鎖アルキル基、炭素数2〜18の直鎖ア
ルケニル基、炭素数3〜18の分岐鎖アルケニル基、炭
素数6〜18のアリール基、炭素数7〜18のアラルキ
ル基を表す。)
の直鎖アルキル基、炭素数3〜18の分岐鎖アルキル
基、炭素数2〜18の直鎖アルケニル基、炭素数3〜1
8の分岐鎖アルケニル基、炭素数6〜18のアリール
基、炭素数7〜18のアラルキル基を表す。R25及びR
26はそれぞれ炭素数1〜18の直鎖アルキル基、炭素数
3〜18の分岐鎖アルキル基、炭素数2〜18の直鎖ア
ルケニル基、炭素数3〜18の分岐鎖アルケニル基、炭
素数6〜18のアリール基、炭素数7〜18のアラルキ
ル基を表す。)
【0100】上記アミン化合物とエポキシ化合物により
得られる酸素含有アミン化合物の具体例としては、ポリ
オキシエチレンドデシルアミン、ポリオキシプロピレン
プロピルアミン、ポリオキシエチレンイソオクタデシル
アミン、ポリオキシエチレンオクタデセニルアミン、ポ
リオキシプロピレンオクタデセニルアミン、ポリオキシ
エチレンドデシルプロピレンジアミン、ポリオキシエチ
レンフェニルアミン、N−イソブチルジエタノールアミ
ン、N−メチルジエタノールアミン、N−ドデシルジエ
タノールアミン、N,N−ビス−2,3−ジヒドロキシ
プロピル−2−ヒドロキシテトラデシルアミン、N,N
−ジエチルエタノールアミン、N−(2−アミノエチ
ル)−エタノールアミン、N,N−ジメチル−2−ヒド
ロキシテトラデシルアミン、2−ヒドロキシテトラデシ
ルジエタノールアミン、2−(メチルアミノ)エタノー
ル、エチルモルフォリン、3−ジメチルアミノプロパノ
ール、3−アミノ−1,2−プロパンジオール、1−ジ
エチルアミノ−2−プロパノール、3−(ジエチルアミ
ノ)−1,2−プロパンジオール、α−(メチルアミノ
メチル)ベンジルアルコール、2−アミノ−1−フェニ
ル−1,3−プロパンジオール、3−ジイソプロピルア
ミノ−1,2−プロパンジオール、3−ジプロピルアミ
ノ−1,2−プロパンジオール、3−アミノ−2−ナフ
トール、2−アミノ−4−tert−アミルフェノー
ル、3−(N−ベンジル−N−メチルアミノ)−1,2
−プロパンジオール、2−アミノ−1,2−ジフェニル
エタノール、2−エチルヘキシルオキシプロピルアミ
ン、3−エトキシプロピルアミン、ブチル−ジ−エタノ
ールアミン、2−ヒドロキシテトラデシル−ジ−エタノ
ールアミン等が挙げられる。
得られる酸素含有アミン化合物の具体例としては、ポリ
オキシエチレンドデシルアミン、ポリオキシプロピレン
プロピルアミン、ポリオキシエチレンイソオクタデシル
アミン、ポリオキシエチレンオクタデセニルアミン、ポ
リオキシプロピレンオクタデセニルアミン、ポリオキシ
エチレンドデシルプロピレンジアミン、ポリオキシエチ
レンフェニルアミン、N−イソブチルジエタノールアミ
ン、N−メチルジエタノールアミン、N−ドデシルジエ
タノールアミン、N,N−ビス−2,3−ジヒドロキシ
プロピル−2−ヒドロキシテトラデシルアミン、N,N
−ジエチルエタノールアミン、N−(2−アミノエチ
ル)−エタノールアミン、N,N−ジメチル−2−ヒド
ロキシテトラデシルアミン、2−ヒドロキシテトラデシ
ルジエタノールアミン、2−(メチルアミノ)エタノー
ル、エチルモルフォリン、3−ジメチルアミノプロパノ
ール、3−アミノ−1,2−プロパンジオール、1−ジ
エチルアミノ−2−プロパノール、3−(ジエチルアミ
ノ)−1,2−プロパンジオール、α−(メチルアミノ
メチル)ベンジルアルコール、2−アミノ−1−フェニ
ル−1,3−プロパンジオール、3−ジイソプロピルア
ミノ−1,2−プロパンジオール、3−ジプロピルアミ
ノ−1,2−プロパンジオール、3−アミノ−2−ナフ
トール、2−アミノ−4−tert−アミルフェノー
ル、3−(N−ベンジル−N−メチルアミノ)−1,2
−プロパンジオール、2−アミノ−1,2−ジフェニル
エタノール、2−エチルヘキシルオキシプロピルアミ
ン、3−エトキシプロピルアミン、ブチル−ジ−エタノ
ールアミン、2−ヒドロキシテトラデシル−ジ−エタノ
ールアミン等が挙げられる。
【0101】上記酸素含有アミン化合物のうち特に好ま
しい形態は、一般式(16)に示すアミン化合物におい
て、R8 、R9 及びR10のうち2つが水素原子であるア
ミン化合物と、一般式(a)で示すエポキシ化合物のう
ちR24が水素原子またはメチル基であるエポキシ化合物
との開環反応で得られる、一般式(10)で示すような
酸素含有アミン化合物である。
しい形態は、一般式(16)に示すアミン化合物におい
て、R8 、R9 及びR10のうち2つが水素原子であるア
ミン化合物と、一般式(a)で示すエポキシ化合物のう
ちR24が水素原子またはメチル基であるエポキシ化合物
との開環反応で得られる、一般式(10)で示すような
酸素含有アミン化合物である。
【0102】
【化31】
【0103】(R27は炭素数1〜18の直鎖アルキル
基、炭素数3〜18の分岐鎖アルキル基、炭素数2〜1
8の直鎖アルケニル基、炭素数3〜18の分岐鎖アルケ
ニル基、炭素数6〜18のアリール基、炭素数7〜18
のアラルキル基を表す。R28は−(OR29)−基を表
す。(R29は炭素数1〜3の直鎖アルキレン基、あるい
は炭素数3の分岐鎖アルキレン基を表す。)n個又はo
個のR28はそれぞれ同一であっても異なっていても良
く、n個又はo個のR29もそれぞれ同一であっても異な
っていても良い。)
基、炭素数3〜18の分岐鎖アルキル基、炭素数2〜1
8の直鎖アルケニル基、炭素数3〜18の分岐鎖アルケ
ニル基、炭素数6〜18のアリール基、炭素数7〜18
のアラルキル基を表す。R28は−(OR29)−基を表
す。(R29は炭素数1〜3の直鎖アルキレン基、あるい
は炭素数3の分岐鎖アルキレン基を表す。)n個又はo
個のR28はそれぞれ同一であっても異なっていても良
く、n個又はo個のR29もそれぞれ同一であっても異な
っていても良い。)
【0104】一般式(10)で表される酸素含有アミン
化合物の具体例としては、例えばポリオキシエチレンド
デシルアミン、ポリオキシプロピレンプロピルアミン、
ポリオキシエチレンイソオクタデシルアミン、ポリオキ
シエチレンオクタデセニルアミン、ポリオキシエチレン
フェニルアミン、N−メチルジエタノールアミン、N−
イソブチルジエタノールアミン、N−ドデシルジエタノ
ールアミン等が挙げられる。
化合物の具体例としては、例えばポリオキシエチレンド
デシルアミン、ポリオキシプロピレンプロピルアミン、
ポリオキシエチレンイソオクタデシルアミン、ポリオキ
シエチレンオクタデセニルアミン、ポリオキシエチレン
フェニルアミン、N−メチルジエタノールアミン、N−
イソブチルジエタノールアミン、N−ドデシルジエタノ
ールアミン等が挙げられる。
【0105】2つ目の好ましい酸素含有アミン化合物
は、直鎖もしくは分岐鎖アルキル基、直鎖もしくは分岐
鎖アルケニル基、又はアリール基を有する一級アルコー
ル、二級アルコール、またはポリアルコールとアクリロ
ニトリルとのシアノエチル化反応を行って得られる化合
物を水添することによって得られるものである。
は、直鎖もしくは分岐鎖アルキル基、直鎖もしくは分岐
鎖アルケニル基、又はアリール基を有する一級アルコー
ル、二級アルコール、またはポリアルコールとアクリロ
ニトリルとのシアノエチル化反応を行って得られる化合
物を水添することによって得られるものである。
【0106】シアノエチル化/水添反応によって得られ
る酸素含有アミン化合物の具体例としては、3−メトキ
シプロピルアミン、3−エトキシプロピルアミン、プロ
ポキシプロピルアミン、イソプロポキシプロピルアミ
ン、ブトキシプロピルアミン、イソブトキシプロピルア
ミン、N,N−ジメチルイソブトキシプロピルアミン、
2−エチルヘキシルオキシプロピルアミン、2−アミノ
−1−メトキシプロパン、デシロキシプロピルアミン、
ラウリロキシプロピルアミン、ミリスチロキシプロピル
アミン等が挙げられる。なお、本発明においては、上記
酸素含有アミン化合物は単独で用いても良く、2種以上
の酸素含有アミン化合物を用いても良い。
る酸素含有アミン化合物の具体例としては、3−メトキ
シプロピルアミン、3−エトキシプロピルアミン、プロ
ポキシプロピルアミン、イソプロポキシプロピルアミ
ン、ブトキシプロピルアミン、イソブトキシプロピルア
ミン、N,N−ジメチルイソブトキシプロピルアミン、
2−エチルヘキシルオキシプロピルアミン、2−アミノ
−1−メトキシプロパン、デシロキシプロピルアミン、
ラウリロキシプロピルアミン、ミリスチロキシプロピル
アミン等が挙げられる。なお、本発明においては、上記
酸素含有アミン化合物は単独で用いても良く、2種以上
の酸素含有アミン化合物を用いても良い。
【0107】4.潤滑油組成物および冷凍機作動流体用
組成物 (1)本発明における潤滑油組成物 本発明における潤滑油組成物は、前記のようなリン化合
物及び酸素含有アミン化合物を、環状ケタールあるいは
環状アセタールを主成分とする基油に配合して得られる
ものである。ここで、リン化合物及び酸素含有アミン化
合物は、基油に対してそれぞれ別々に配合する方法と、
リン化合物と酸素含有アミン化合物を予め中和した後に
基油に配合する方法とがあり、いずれの方法でもよい。
組成物 (1)本発明における潤滑油組成物 本発明における潤滑油組成物は、前記のようなリン化合
物及び酸素含有アミン化合物を、環状ケタールあるいは
環状アセタールを主成分とする基油に配合して得られる
ものである。ここで、リン化合物及び酸素含有アミン化
合物は、基油に対してそれぞれ別々に配合する方法と、
リン化合物と酸素含有アミン化合物を予め中和した後に
基油に配合する方法とがあり、いずれの方法でもよい。
【0108】リン化合物と酸素含有アミン化合物を中和
する場合、リン化合物の酸価(mgKOH/g)に対す
る酸素含有アミン化合物の塩基価(mgKOH/g)の
比率は1.0〜5.0であるのが好ましい。この比率の
さらに好ましい範囲は1.0〜3.0であり、特に好ま
しい範囲は1.0〜1.5である。即ち、過剰のリン化
合物による腐食摩耗を抑える観点から、この比率は1.
0以上が好ましく、過剰の酸素含有アミン化合物による
腐食摩耗や着色を抑える観点から、5.0以下が好まし
い。
する場合、リン化合物の酸価(mgKOH/g)に対す
る酸素含有アミン化合物の塩基価(mgKOH/g)の
比率は1.0〜5.0であるのが好ましい。この比率の
さらに好ましい範囲は1.0〜3.0であり、特に好ま
しい範囲は1.0〜1.5である。即ち、過剰のリン化
合物による腐食摩耗を抑える観点から、この比率は1.
0以上が好ましく、過剰の酸素含有アミン化合物による
腐食摩耗や着色を抑える観点から、5.0以下が好まし
い。
【0109】また、リン化合物と酸素含有アミン化合物
を別々に配合する場合の配合比率も同様の理由により、
リン化合物の酸価(mgKOH/g)に対する酸素含有
アミン化合物の塩基価(mgKOH/g)の比率は1.
0〜5.0であるのが好ましい。
を別々に配合する場合の配合比率も同様の理由により、
リン化合物の酸価(mgKOH/g)に対する酸素含有
アミン化合物の塩基価(mgKOH/g)の比率は1.
0〜5.0であるのが好ましい。
【0110】リン化合物及び酸素含有アミン化合物の基
油への配合量は、少なくとも本発明の冷凍機作動流体用
組成物が金属表面に接触している間に摩耗を抑制するの
に十分な量であれば特に限定されるものではないが、好
ましくは環状ケタールあるいは環状アセタールを主成分
とする基油100重量部に対して、リン化合物及び酸素
含有アミン化合物の配合量の合計が、0.05〜5.0
重量部である。この配合量の合計は、より好ましくは
0.3〜3.0重量部であり、特に好ましくは0.5〜
2.0重量部である。所望の摩耗抑制効果を得る観点か
ら、当該配合量の合計は0.05重量部以上が好まし
く、ハイドロフルオロカーボンとの相溶性及び冷凍機油
の要求特性である体積抵抗率の観点から5.0重量部以
下が好ましい。また、5.0重量部を超える量を配合し
ても摩耗抑制効果は頭打ちとなり経済的に不利となる。
油への配合量は、少なくとも本発明の冷凍機作動流体用
組成物が金属表面に接触している間に摩耗を抑制するの
に十分な量であれば特に限定されるものではないが、好
ましくは環状ケタールあるいは環状アセタールを主成分
とする基油100重量部に対して、リン化合物及び酸素
含有アミン化合物の配合量の合計が、0.05〜5.0
重量部である。この配合量の合計は、より好ましくは
0.3〜3.0重量部であり、特に好ましくは0.5〜
2.0重量部である。所望の摩耗抑制効果を得る観点か
ら、当該配合量の合計は0.05重量部以上が好まし
く、ハイドロフルオロカーボンとの相溶性及び冷凍機油
の要求特性である体積抵抗率の観点から5.0重量部以
下が好ましい。また、5.0重量部を超える量を配合し
ても摩耗抑制効果は頭打ちとなり経済的に不利となる。
【0111】本発明における潤滑油組成物の融点は10
℃以下が好ましく、さらに好ましくは−10℃以下、特
に好ましくは−30℃以下である。本発明における潤滑
油組成物は、ハイドロフルオロカーボンとの二層分離温
度が低いことが望ましく、10℃以下、好ましくは0℃
以下、さらに好ましくは−10℃以下、特に好ましくは
−30℃以下であることが望ましい。
℃以下が好ましく、さらに好ましくは−10℃以下、特
に好ましくは−30℃以下である。本発明における潤滑
油組成物は、ハイドロフルオロカーボンとの二層分離温
度が低いことが望ましく、10℃以下、好ましくは0℃
以下、さらに好ましくは−10℃以下、特に好ましくは
−30℃以下であることが望ましい。
【0112】本発明における潤滑油組成物は、100℃
の粘度が1mm2/s 以上100mm2/s以下が好ましく、さ
らに好ましくは1mm2/s 以上50mm2/s 以下、特に好ま
しくは1mm2/s 以上30mm2/s 以下である。
の粘度が1mm2/s 以上100mm2/s以下が好ましく、さ
らに好ましくは1mm2/s 以上50mm2/s 以下、特に好ま
しくは1mm2/s 以上30mm2/s 以下である。
【0113】本発明における潤滑油組成物の酸価(mgKOH
/g) は、5以下、好ましくは1以下、さらに好ましくは
0.5以下、特に好ましくは0.1以下が好ましい。酸
価が5を超えると、リン化合物の加水分解を促進するだ
けでなく、潤滑油組成物自身の熱酸化安定性を損ない、
又、金属材料の腐食、引火点の低下、異臭、電気絶縁性
の低下等を引き起こすため好ましくない。
/g) は、5以下、好ましくは1以下、さらに好ましくは
0.5以下、特に好ましくは0.1以下が好ましい。酸
価が5を超えると、リン化合物の加水分解を促進するだ
けでなく、潤滑油組成物自身の熱酸化安定性を損ない、
又、金属材料の腐食、引火点の低下、異臭、電気絶縁性
の低下等を引き起こすため好ましくない。
【0114】又、本発明における潤滑油組成物の水酸基
価(mgKOH/g) は50以下、好ましくは20以下、さらに
好ましくは10以下、特に好ましくは5以下が好まし
い。水酸基価が50を超えると、得られる潤滑油組成物
の引火点の低下、電気絶縁性の低下等を引き起こすため
好ましくない。
価(mgKOH/g) は50以下、好ましくは20以下、さらに
好ましくは10以下、特に好ましくは5以下が好まし
い。水酸基価が50を超えると、得られる潤滑油組成物
の引火点の低下、電気絶縁性の低下等を引き起こすため
好ましくない。
【0115】本発明における潤滑油組成物は他の潤滑油
と混合して用いることもできる。他の潤滑油としては鉱
物油やポリブテン,ポリαオレフィン,アルキルベンゼ
ン等の炭化水素系合成油,脂肪族ジエステルやネオペン
チルポリオールエステル,ポリアルキレングリコール,
ポリフェニルエーテル,カーボネート,シリケートエス
テル,シリコーン油,パーフルオロポリエーテル等があ
げられ、具体的な例は新版潤滑の物理化学(幸書房)や
潤滑油の基礎と応用(コロナ社)等に述べられている。
と混合して用いることもできる。他の潤滑油としては鉱
物油やポリブテン,ポリαオレフィン,アルキルベンゼ
ン等の炭化水素系合成油,脂肪族ジエステルやネオペン
チルポリオールエステル,ポリアルキレングリコール,
ポリフェニルエーテル,カーボネート,シリケートエス
テル,シリコーン油,パーフルオロポリエーテル等があ
げられ、具体的な例は新版潤滑の物理化学(幸書房)や
潤滑油の基礎と応用(コロナ社)等に述べられている。
【0116】本発明における潤滑油組成物を他の潤滑油
と混合する場合の混合比率は、混合した潤滑油中に本発
明における潤滑油組成物が50重量%、好ましくは70
重量%、さらに好ましくは90重量%以上含まれること
が望ましい。本発明における潤滑油組成物の含まれる量
が50重量%より少ないと、本発明における潤滑油組成
物の効果が十分に発揮できない。
と混合する場合の混合比率は、混合した潤滑油中に本発
明における潤滑油組成物が50重量%、好ましくは70
重量%、さらに好ましくは90重量%以上含まれること
が望ましい。本発明における潤滑油組成物の含まれる量
が50重量%より少ないと、本発明における潤滑油組成
物の効果が十分に発揮できない。
【0117】又、混合する他の潤滑油はハイドロフルオ
ロカーボンとの相溶性に優れたものが好ましく、ネオペ
ンチルポリオールエステル、ポリアルキレングリコー
ル、パーフルオロポリエーテル、カーボネート、パーフ
ルオロエステル等が好ましい。しかし、本発明における
潤滑油組成物のハイドロフルオロカーボンとの相溶性が
十分優れている場合、たとえば二層分離温度が−30℃
以下、好ましくは−50℃以下の場合には、ハイドロフ
ルオロカーボンとの相溶性に劣る潤滑油、たとえばアル
キルベンゼンや鉱物油等を、二層分離温度が10℃を超
えない範囲で混合することもできる。
ロカーボンとの相溶性に優れたものが好ましく、ネオペ
ンチルポリオールエステル、ポリアルキレングリコー
ル、パーフルオロポリエーテル、カーボネート、パーフ
ルオロエステル等が好ましい。しかし、本発明における
潤滑油組成物のハイドロフルオロカーボンとの相溶性が
十分優れている場合、たとえば二層分離温度が−30℃
以下、好ましくは−50℃以下の場合には、ハイドロフ
ルオロカーボンとの相溶性に劣る潤滑油、たとえばアル
キルベンゼンや鉱物油等を、二層分離温度が10℃を超
えない範囲で混合することもできる。
【0118】(2)本発明の冷凍機作動流体用組成物 本発明の冷凍機作動流体用組成物中の、ハイドロフルオ
ロカーボンと潤滑油組成物との混合比は特に限定される
ものではないが、ハイドロフルオロカーボン/潤滑油組
成物=50/1〜1/20(重量比)が好ましく、より
好ましくは10/1〜1/5(重量比)である。充分な
冷凍能力を得る観点から、ハイドロフルオロカーボン/
潤滑油組成物の比が1/20よりハイドロフルカーボン
の比率が高いのが好ましく、冷凍機作動流体用組成物の
粘度を好適にする観点から50/1より潤滑油組成物の
比率が高いのが好ましい。
ロカーボンと潤滑油組成物との混合比は特に限定される
ものではないが、ハイドロフルオロカーボン/潤滑油組
成物=50/1〜1/20(重量比)が好ましく、より
好ましくは10/1〜1/5(重量比)である。充分な
冷凍能力を得る観点から、ハイドロフルオロカーボン/
潤滑油組成物の比が1/20よりハイドロフルカーボン
の比率が高いのが好ましく、冷凍機作動流体用組成物の
粘度を好適にする観点から50/1より潤滑油組成物の
比率が高いのが好ましい。
【0119】ここで用いられるハイドロフルオロカーボ
ンは、通常冷凍機油に用いられるものであれば特に限定
されないが、好ましくは、ジフルオロメタン(HFC3
2)、1, 1- ジフルオロエタン(HFC152a)、
1, 1, 1- トリフルオロエタン(HFC143a)、
1, 1, 1, 2- テトラフルオロエタン(HFC134
a)、1, 1, 2, 2- テトラフルオロエタン(HFC
134)、ペンタフルオロエタン(HFC125)等で
あり、1, 1, 1, 2- テトラフルオロエタン、ジフル
オロメタン、ペンタフルオロエタン、1, 1, 1- トリ
フルオロエタンが特に好ましい。これらのハイドロフル
オロカーボンは単独で用いても良く、2種類以上のハイ
ドロフルオロカーボンを混合して用いても良い。
ンは、通常冷凍機油に用いられるものであれば特に限定
されないが、好ましくは、ジフルオロメタン(HFC3
2)、1, 1- ジフルオロエタン(HFC152a)、
1, 1, 1- トリフルオロエタン(HFC143a)、
1, 1, 1, 2- テトラフルオロエタン(HFC134
a)、1, 1, 2, 2- テトラフルオロエタン(HFC
134)、ペンタフルオロエタン(HFC125)等で
あり、1, 1, 1, 2- テトラフルオロエタン、ジフル
オロメタン、ペンタフルオロエタン、1, 1, 1- トリ
フルオロエタンが特に好ましい。これらのハイドロフル
オロカーボンは単独で用いても良く、2種類以上のハイ
ドロフルオロカーボンを混合して用いても良い。
【0120】本発明の冷凍機作動流体用組成物には、必
要に応じて通常使用される種々の追加的添加剤が使用で
きる。本発明の冷凍機作動流体用組成物は、それ自身、
水が共存しても問題がないが、絶縁材であるPETフィ
ルム等は加水分解し、PETオリゴマーを生じ、キャピ
ラリーチューブ等を詰まらせる可能性がある。従って、
本発明の冷凍機作動流体用組成物には、水を除去する添
加剤を加えることが望ましい。水を除去する添加剤とし
てはエポキシ基を有する化合物や、オルトエステル、ア
セタール(ケタール)、カルボジイミド等の添加剤であ
る。
要に応じて通常使用される種々の追加的添加剤が使用で
きる。本発明の冷凍機作動流体用組成物は、それ自身、
水が共存しても問題がないが、絶縁材であるPETフィ
ルム等は加水分解し、PETオリゴマーを生じ、キャピ
ラリーチューブ等を詰まらせる可能性がある。従って、
本発明の冷凍機作動流体用組成物には、水を除去する添
加剤を加えることが望ましい。水を除去する添加剤とし
てはエポキシ基を有する化合物や、オルトエステル、ア
セタール(ケタール)、カルボジイミド等の添加剤であ
る。
【0121】エポキシ基を有する化合物としては、炭素
数4〜60、好ましくは炭素数5〜25のものである。
具体的にはフェニルグリシジルエーテル、ブチルグリシ
ジルエーテル、2−エチルヘキシルグリシジルエーテ
ル、クレジルグリシジルエーテル、ネオペンチルグリコ
ールジグリシジルエーテル、1,6−ヘキサンジオール
グリシジルエーテル、グリセリントリグリシジルエーテ
ル、トリメチロールプロバントリグリシジルエーテル、
ペンタエリスリトールトリグリシジルエーテル等のグリ
シジルエーテル類や、フタル酸グリシジルエステル、シ
クロヘキサンジカルボン酸グリシジルエステル、アジピ
ン酸グリシジルエステル、2−エチルヘキサン酸グリシ
ジルエステル等のグリシジルエステル類や、エポキシ化
ステアリン酸メチル、エポキシ化ステアリン酸ブチル等
のエポキシ化脂肪酸モノエステル類や、エポキシ化大豆
油、エポキシ化アマニ油等のエポキシ化植物油や、エポ
キシシクロオクチル基、エポキシシクロヘプチル基、エ
ポキシシクロヘキシル基、またはエポキシシクロペンチ
ル基を有する化合物等の脂環式エポキシ化合物が挙げら
れる。これらのエポキシ基を有する化合物等の中で、エ
ポキシシクロヘキシル基を有する化合物、エポキシシク
ロペンチル基を有する化合物が特に優れている。
数4〜60、好ましくは炭素数5〜25のものである。
具体的にはフェニルグリシジルエーテル、ブチルグリシ
ジルエーテル、2−エチルヘキシルグリシジルエーテ
ル、クレジルグリシジルエーテル、ネオペンチルグリコ
ールジグリシジルエーテル、1,6−ヘキサンジオール
グリシジルエーテル、グリセリントリグリシジルエーテ
ル、トリメチロールプロバントリグリシジルエーテル、
ペンタエリスリトールトリグリシジルエーテル等のグリ
シジルエーテル類や、フタル酸グリシジルエステル、シ
クロヘキサンジカルボン酸グリシジルエステル、アジピ
ン酸グリシジルエステル、2−エチルヘキサン酸グリシ
ジルエステル等のグリシジルエステル類や、エポキシ化
ステアリン酸メチル、エポキシ化ステアリン酸ブチル等
のエポキシ化脂肪酸モノエステル類や、エポキシ化大豆
油、エポキシ化アマニ油等のエポキシ化植物油や、エポ
キシシクロオクチル基、エポキシシクロヘプチル基、エ
ポキシシクロヘキシル基、またはエポキシシクロペンチ
ル基を有する化合物等の脂環式エポキシ化合物が挙げら
れる。これらのエポキシ基を有する化合物等の中で、エ
ポキシシクロヘキシル基を有する化合物、エポキシシク
ロペンチル基を有する化合物が特に優れている。
【0122】本発明に用いられるエポキシシクロヘキシ
ル基を有する化合物、エポキシシクロペンチル基を有す
る化合物は、炭素数5〜40、好ましくは炭素数5〜2
5のものである。具体的には特開平5−209171号
公報、カラム11、34行から46行に記載されてい
る。特に限定されるものではないが、好ましくは1,2
−エポキシシクロヘキサン、1,2−エポキシシクロペ
ンタン、ビス(3,4−エポキシシクロヘキシルメチ
ル)アジペート、ビス(3,4−エポキシ−6−メチル
シクロヘキシルメチル)アジペート、3,4−エポキシ
シクロヘキシルメチル−3,4−エポキシシクロヘキサ
ンカルボキシレート、2−(7−オキサビシクロ[4.1.
0] ヘプト−3−イル)−スピロ(1,3−ジオキサン
−5,3’[7]オキサビシクロ[4.1.0] ヘプタン)で
ある。
ル基を有する化合物、エポキシシクロペンチル基を有す
る化合物は、炭素数5〜40、好ましくは炭素数5〜2
5のものである。具体的には特開平5−209171号
公報、カラム11、34行から46行に記載されてい
る。特に限定されるものではないが、好ましくは1,2
−エポキシシクロヘキサン、1,2−エポキシシクロペ
ンタン、ビス(3,4−エポキシシクロヘキシルメチ
ル)アジペート、ビス(3,4−エポキシ−6−メチル
シクロヘキシルメチル)アジペート、3,4−エポキシ
シクロヘキシルメチル−3,4−エポキシシクロヘキサ
ンカルボキシレート、2−(7−オキサビシクロ[4.1.
0] ヘプト−3−イル)−スピロ(1,3−ジオキサン
−5,3’[7]オキサビシクロ[4.1.0] ヘプタン)で
ある。
【0123】本発明においては、これらのエポキシ基を
有する化合物の単独又は2種以上を併用してもよい。そ
の添加量は環状ケタールあるいは環状アセタールを主成
分とする基油100重量部に対して、通常0. 05〜
2.0重量部、好ましくは0.1〜1.5重量部、さら
に好ましくは0. 1〜1.0重量部である。
有する化合物の単独又は2種以上を併用してもよい。そ
の添加量は環状ケタールあるいは環状アセタールを主成
分とする基油100重量部に対して、通常0. 05〜
2.0重量部、好ましくは0.1〜1.5重量部、さら
に好ましくは0. 1〜1.0重量部である。
【0124】本発明に用いられるオルトエステルは、炭
素数4〜70のものであり、さらに好ましくは炭素数4
〜50のものである。具体的には特開平6−1707
3、カラム10、27行から41行に記載されている。
オルトエステルの添加量は、環状ケタールあるいは環状
アセタールを主成分とする基油100重量部に対して、
通常0. 01〜100重量部、好ましくは0. 05〜3
0重量部である。
素数4〜70のものであり、さらに好ましくは炭素数4
〜50のものである。具体的には特開平6−1707
3、カラム10、27行から41行に記載されている。
オルトエステルの添加量は、環状ケタールあるいは環状
アセタールを主成分とする基油100重量部に対して、
通常0. 01〜100重量部、好ましくは0. 05〜3
0重量部である。
【0125】本発明に用いられるアセタール又はケター
ルは、炭素数4〜70のものであり、さらに好ましくは
炭素数4〜50のものである。具体的には特開平6−1
7073、カラム11、21行目に記載されている。ア
セタール又はケタールの添加量は、環状ケタールあるい
は環状アセタールを主成分とする基油100重量部に対
して、通常0. 01〜100重量部、好ましくは0. 0
5〜30重量部である。
ルは、炭素数4〜70のものであり、さらに好ましくは
炭素数4〜50のものである。具体的には特開平6−1
7073、カラム11、21行目に記載されている。ア
セタール又はケタールの添加量は、環状ケタールあるい
は環状アセタールを主成分とする基油100重量部に対
して、通常0. 01〜100重量部、好ましくは0. 0
5〜30重量部である。
【0126】本発明に用いられるカルボジイミドは下記
一般式で表されるものである。 R5 −N=C=N−R6 上記一般式中、R5 及びR6 は炭素数1〜18の炭化水
素基を表し、さらに好ましくは炭素数1〜12のもので
ある。R5 及びR6 は同一でも異なっていても良い。R
5 及びR6 の具体例としては、水素原子、炭素数1〜1
8を有する直鎖アルキル基、炭素数3〜18を有する分
岐鎖アルキル基、炭素数2〜18を有する直鎖アルケニ
ル基、炭素数3〜18を有する分岐鎖アルケニル基、炭
素数6〜18を有するアリール基、炭素数7〜18を有
するアラルキル基が挙げられ、具体的には一般式
(1)、(2)におけるR3 及びR4 で例示した中で対
応する基が挙げられる。かかるカルボジイミドの具体的
な例としては、1,3−ジイソプロピルカルボジイミ
ド、1,3−ジ−t−ブチル−カルボジイミド、1,3
−ジシクロヘキシルカルボジイミド、1,3−ジ−p−
トリルカルボジイミド、1,3−ビス−(2,6−ジイ
ソプロピルフェニル)カルボジイミド等である。好まし
くは、1,3−ジイソプロピルカルボジイミド、1,3
−ジ−p−トリルカルボジイミド、1,3−ビス−
(2,6−ジイソプロピルフェニル)カルボジイミドで
ある。
一般式で表されるものである。 R5 −N=C=N−R6 上記一般式中、R5 及びR6 は炭素数1〜18の炭化水
素基を表し、さらに好ましくは炭素数1〜12のもので
ある。R5 及びR6 は同一でも異なっていても良い。R
5 及びR6 の具体例としては、水素原子、炭素数1〜1
8を有する直鎖アルキル基、炭素数3〜18を有する分
岐鎖アルキル基、炭素数2〜18を有する直鎖アルケニ
ル基、炭素数3〜18を有する分岐鎖アルケニル基、炭
素数6〜18を有するアリール基、炭素数7〜18を有
するアラルキル基が挙げられ、具体的には一般式
(1)、(2)におけるR3 及びR4 で例示した中で対
応する基が挙げられる。かかるカルボジイミドの具体的
な例としては、1,3−ジイソプロピルカルボジイミ
ド、1,3−ジ−t−ブチル−カルボジイミド、1,3
−ジシクロヘキシルカルボジイミド、1,3−ジ−p−
トリルカルボジイミド、1,3−ビス−(2,6−ジイ
ソプロピルフェニル)カルボジイミド等である。好まし
くは、1,3−ジイソプロピルカルボジイミド、1,3
−ジ−p−トリルカルボジイミド、1,3−ビス−
(2,6−ジイソプロピルフェニル)カルボジイミドで
ある。
【0127】ここでカルボジイミド添加量は、環状ケタ
ールあるいは環状アセタールを主成分とする基油100
重量部に対して、通常0. 01〜10重量部、好ましく
は0. 05〜5重量部である。
ールあるいは環状アセタールを主成分とする基油100
重量部に対して、通常0. 01〜10重量部、好ましく
は0. 05〜5重量部である。
【0128】又、カルボン酸等による金属の腐食を防ぐ
目的で、添加剤として金属表面を保護するためのベンゾ
トリアゾール及び/又はベンゾトリアゾール誘導体を添
加したり、熱安定性を向上させるためのラジカルトラッ
プ能を有するフェノール系化合物やキレート能を有する
金属不活性剤を添加することが有効である。本発明に用
いられるベンゾトリアゾール及び/又はベンゾトリアゾ
ール誘導体の添加量は、環状ケタールあるいは環状アセ
タールを主成分とする基油100重量部に対して、通常
0.001〜0.1重量部であり、好ましくは0.00
3〜0.03重量部である。又、本発明に用いられるベ
ンゾトリアゾール、ベンゾトリアゾール誘導体として
は、特開平5−209171号公報に記載されているよ
うな化合物が挙げられる。特に限定されるものではない
が、好ましくはベンゾトリアゾール、5−メチル−1H
−ベンゾトリアゾール等である。
目的で、添加剤として金属表面を保護するためのベンゾ
トリアゾール及び/又はベンゾトリアゾール誘導体を添
加したり、熱安定性を向上させるためのラジカルトラッ
プ能を有するフェノール系化合物やキレート能を有する
金属不活性剤を添加することが有効である。本発明に用
いられるベンゾトリアゾール及び/又はベンゾトリアゾ
ール誘導体の添加量は、環状ケタールあるいは環状アセ
タールを主成分とする基油100重量部に対して、通常
0.001〜0.1重量部であり、好ましくは0.00
3〜0.03重量部である。又、本発明に用いられるベ
ンゾトリアゾール、ベンゾトリアゾール誘導体として
は、特開平5−209171号公報に記載されているよ
うな化合物が挙げられる。特に限定されるものではない
が、好ましくはベンゾトリアゾール、5−メチル−1H
−ベンゾトリアゾール等である。
【0129】本発明に用いられるラジカルトラップ能を
有するフェノール系化合物としては特開平6−1707
3号公報に記載されているような化合物が挙げられる。
好ましいものとしては、2,6 −ジ−t−ブチルフェノー
ル、2,6 −ジ−t−ブチル−4 −メチルフェノール、4,
4'−メチレンビス(2,6 −ジ−t−ブチルフェノー
ル)、4,4'−ブチリデンビス(3 −メチル−6 −t−ブ
チルフェノール)、2,2'−メチレンビス(4 −エチル−
6 −t−ブチルフェノール)、2,2'−メチレンビス(4
−メチル−6 −t−ブチルフェノール)、4,4'−イソプ
ロピリデンビスフェノール、2,4 −ジメチル−6 −t−
ブチルフェノール、テトラキス[メチレン−3 −(3,5
−ジ−t−ブチル−4 −ヒドロキシフェニル)プロピオ
ネート]メタン、1,1,3 −トリス(2 −メチル−4 −ヒ
ドロキシ−5 −t−ブチルフェニル)ブタン、1,3,5 −
トリメチル−2,4,6 −トリス(3,5 −ジ−t−ブチル−
4 −ヒドロキシベンジル)ベンゼン、2,6 −ジ−t−ブ
チル−4 −エチルフェノール、2,6 −ビス(2'−ヒドロ
キシ−3'−t−ブチル−5'−メチルベンジル)−4 −メ
チルフェノール、ビス[2 −(2 −ヒドロキシ−5 −メ
チル−3 −t−ブチルベンジル)−4 −メチル−6 −t
−ブチルフェニル]テレフタレート、トリエチレングリ
コール−ビス[3 −(3 −t−ブチル−5 −メチル−4
−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、1,6 −ヘキ
サンジオール−ビス[3 −(3,5 −ジ−t−ブチル−4
−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]等が挙げられ
る。当該フェノール系化合物の添加量は、環状ケタール
あるいは環状アセタールを主成分とする基油100重量
部に対して、通常0. 05〜2. 0重量部であり、好ま
しくは0. 05〜0. 5重量部である。
有するフェノール系化合物としては特開平6−1707
3号公報に記載されているような化合物が挙げられる。
好ましいものとしては、2,6 −ジ−t−ブチルフェノー
ル、2,6 −ジ−t−ブチル−4 −メチルフェノール、4,
4'−メチレンビス(2,6 −ジ−t−ブチルフェノー
ル)、4,4'−ブチリデンビス(3 −メチル−6 −t−ブ
チルフェノール)、2,2'−メチレンビス(4 −エチル−
6 −t−ブチルフェノール)、2,2'−メチレンビス(4
−メチル−6 −t−ブチルフェノール)、4,4'−イソプ
ロピリデンビスフェノール、2,4 −ジメチル−6 −t−
ブチルフェノール、テトラキス[メチレン−3 −(3,5
−ジ−t−ブチル−4 −ヒドロキシフェニル)プロピオ
ネート]メタン、1,1,3 −トリス(2 −メチル−4 −ヒ
ドロキシ−5 −t−ブチルフェニル)ブタン、1,3,5 −
トリメチル−2,4,6 −トリス(3,5 −ジ−t−ブチル−
4 −ヒドロキシベンジル)ベンゼン、2,6 −ジ−t−ブ
チル−4 −エチルフェノール、2,6 −ビス(2'−ヒドロ
キシ−3'−t−ブチル−5'−メチルベンジル)−4 −メ
チルフェノール、ビス[2 −(2 −ヒドロキシ−5 −メ
チル−3 −t−ブチルベンジル)−4 −メチル−6 −t
−ブチルフェニル]テレフタレート、トリエチレングリ
コール−ビス[3 −(3 −t−ブチル−5 −メチル−4
−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、1,6 −ヘキ
サンジオール−ビス[3 −(3,5 −ジ−t−ブチル−4
−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]等が挙げられ
る。当該フェノール系化合物の添加量は、環状ケタール
あるいは環状アセタールを主成分とする基油100重量
部に対して、通常0. 05〜2. 0重量部であり、好ま
しくは0. 05〜0. 5重量部である。
【0130】本発明に用いられる金属不活性剤はキレー
ト能を持つものが好ましく、特開平5−209171号
公報に記載されているような化合物が挙げられる。好ま
しいものとしてはN,N'−ジサリチリデン−1,2 −ジアミ
ノエタン、N,N'−ジサリチリデン−1,2 −ジアミノプロ
パン、アセチルアセトン、アセト酢酸エステル、アリザ
リン、キニザリン等が挙げられる。
ト能を持つものが好ましく、特開平5−209171号
公報に記載されているような化合物が挙げられる。好ま
しいものとしてはN,N'−ジサリチリデン−1,2 −ジアミ
ノエタン、N,N'−ジサリチリデン−1,2 −ジアミノプロ
パン、アセチルアセトン、アセト酢酸エステル、アリザ
リン、キニザリン等が挙げられる。
【0131】本発明に用いられる金属不活性剤の添加量
は、環状ケタールあるいは環状アセタールを主成分とす
る基油100重量部に対して、通常0. 001〜2.0
重量部、好ましくは0. 003〜0.5重量部である。
は、環状ケタールあるいは環状アセタールを主成分とす
る基油100重量部に対して、通常0. 001〜2.0
重量部、好ましくは0. 003〜0.5重量部である。
【0132】その他にも、必要に応じて通常使用される
種々の追加的添加剤が使用できる。これらには、酸化防
止剤、極圧剤、油性向上剤、消泡剤、清浄分散剤、粘度
指数向上剤、防錆剤、抗乳化剤等の潤滑油添加剤を添加
することができる。
種々の追加的添加剤が使用できる。これらには、酸化防
止剤、極圧剤、油性向上剤、消泡剤、清浄分散剤、粘度
指数向上剤、防錆剤、抗乳化剤等の潤滑油添加剤を添加
することができる。
【0133】例えば、酸化防止剤としては先に挙げたフ
ェノール系酸化防止剤の他に、p,p−ジオクチルフェ
ニルアミン、モノオクチルジフェニルアミン、フェノチ
アジン、3,7−ジオクチルフェノチアジン、フェニル
−1−ナフチルアミン、フェニル−2−ナフチルアミ
ン、アルキルフェニル−1−ナフチルアミン、アルキル
フェニル−2−ナフチルアミン等のアミン系抗酸化剤
や、アルキルジサルファイド、チオジプロピオン酸エス
テル、ベンゾチアゾール等の硫黄系酸化防止剤や、ジア
ルキルジチオリン酸亜鉛、ジアリールジチオリン酸亜鉛
等が挙げられる。その添加量は、環状ケタールあるいは
環状アセタールを主成分とする基油100重量部に対し
て、0. 05〜2. 0重量部である。
ェノール系酸化防止剤の他に、p,p−ジオクチルフェ
ニルアミン、モノオクチルジフェニルアミン、フェノチ
アジン、3,7−ジオクチルフェノチアジン、フェニル
−1−ナフチルアミン、フェニル−2−ナフチルアミ
ン、アルキルフェニル−1−ナフチルアミン、アルキル
フェニル−2−ナフチルアミン等のアミン系抗酸化剤
や、アルキルジサルファイド、チオジプロピオン酸エス
テル、ベンゾチアゾール等の硫黄系酸化防止剤や、ジア
ルキルジチオリン酸亜鉛、ジアリールジチオリン酸亜鉛
等が挙げられる。その添加量は、環状ケタールあるいは
環状アセタールを主成分とする基油100重量部に対し
て、0. 05〜2. 0重量部である。
【0134】極圧剤、油性向上剤として使用可能なもの
は、例えばジアルキルジチオリン酸亜鉛、ジアリールジ
チオリン酸亜鉛などの亜鉛化合物や、チオジプロピオン
酸エステル、ジアルキルサルファイド、ジベンジルサル
ファイド、ジアルキルポリサルファイド、アルキルメル
カプタン、ジベンゾチオフェン、2,2'−ジチオビス(ベ
ンゾチアゾール)等の硫黄化合物、塩素化パラフィン等
の塩素化合物、モリブデンジチオカーバメイト、モリブ
デンジチオフォスフェート、二硫化モリブデン等のモリ
ブデン化合物、パーフルオロアルキルポリエーテルや、
三フッ化塩化エチレン重合物、フッ化黒鉛などのフッ素
化合物、脂肪酸変性シリコーンなどのケイ素化合物、グ
ラファイト等である。その添加量は、環状ケタールある
いは環状アセタールを主成分とする基油100重量部に
対して0. 05〜10重量部である。
は、例えばジアルキルジチオリン酸亜鉛、ジアリールジ
チオリン酸亜鉛などの亜鉛化合物や、チオジプロピオン
酸エステル、ジアルキルサルファイド、ジベンジルサル
ファイド、ジアルキルポリサルファイド、アルキルメル
カプタン、ジベンゾチオフェン、2,2'−ジチオビス(ベ
ンゾチアゾール)等の硫黄化合物、塩素化パラフィン等
の塩素化合物、モリブデンジチオカーバメイト、モリブ
デンジチオフォスフェート、二硫化モリブデン等のモリ
ブデン化合物、パーフルオロアルキルポリエーテルや、
三フッ化塩化エチレン重合物、フッ化黒鉛などのフッ素
化合物、脂肪酸変性シリコーンなどのケイ素化合物、グ
ラファイト等である。その添加量は、環状ケタールある
いは環状アセタールを主成分とする基油100重量部に
対して0. 05〜10重量部である。
【0135】消泡剤として使用されるものは、ジメチル
ポリシロキサン等のシリコーン油やジエチルシリケート
等のオルガノシリケート類等である。その添加量は、環
状ケタールあるいは環状アセタールを主成分とする基油
100重量部に対して、0.0005〜1重量部であ
る。
ポリシロキサン等のシリコーン油やジエチルシリケート
等のオルガノシリケート類等である。その添加量は、環
状ケタールあるいは環状アセタールを主成分とする基油
100重量部に対して、0.0005〜1重量部であ
る。
【0136】清浄分散剤として使用されるものは、スル
フォネート、フェネート、サリシレート、フォスフォネ
ート、ポリブテニルコハク酸イミド、ポリブテニルコハ
ク酸エステル等である。その添加量は、環状ケタールあ
るいは環状アセタールを主成分とする基油100重量部
に対して、0. 05〜10重量部である。
フォネート、フェネート、サリシレート、フォスフォネ
ート、ポリブテニルコハク酸イミド、ポリブテニルコハ
ク酸エステル等である。その添加量は、環状ケタールあ
るいは環状アセタールを主成分とする基油100重量部
に対して、0. 05〜10重量部である。
【0137】防錆剤、抗乳化剤としては、通常潤滑油添
加剤として使用される公知のものが挙げられる。その添
加量は、環状ケタールあるいは環状アセタールを主成分
とする基油100重量部に対して、0.01〜5重量部
である。
加剤として使用される公知のものが挙げられる。その添
加量は、環状ケタールあるいは環状アセタールを主成分
とする基油100重量部に対して、0.01〜5重量部
である。
【0138】また、有機錫化合物、ホウ素化合物等のフ
ロン冷媒を安定させる添加剤を加えても良い。その添加
量は、環状ケタールあるいは環状アセタールを主成分と
する基油100重量部に対して0. 001〜10重量部
である。
ロン冷媒を安定させる添加剤を加えても良い。その添加
量は、環状ケタールあるいは環状アセタールを主成分と
する基油100重量部に対して0. 001〜10重量部
である。
【0139】
【実施例】以下、 製造例及び実施例により本発明をより
詳細に説明するが、本発明は下記の実施例等に何ら限定
されるものではない。
詳細に説明するが、本発明は下記の実施例等に何ら限定
されるものではない。
【0140】製造例1 3リットルの4つ口フラスコに攪拌機、温度計、窒素吹
き込み管、及び冷却器付きの脱水管を取り付けた。D−
ソルビトール336.8g(1.85mol)、メチル
エチルケトン800.0g(11.1mol)、パラト
ルエンスルホン酸1水和物17.6g(0.092mo
l)、及びヘキサン200mlを前記フラスコにとっ
た。窒素雰囲気下常圧で69〜79℃で8時間反応を行
い、水を留去した。反応終了後、60℃に冷却し、炭酸
ナトリウム19.6g(0.185mol、パラトルエ
ンスルホン酸の2倍当量)を加えて中和し、60℃で3
0分間攪拌した。水200gを加えて、60℃で30分
間攪拌し、静置して分層した。下層を除いた後、飽和食
塩水200gで洗浄し、ヘキサン及び過剰のメチルエチ
ルケトンをロータリーエバポレーターを用いて減圧下で
除去した。さらに減圧蒸留し、環状ケタールA1 (水酸
基価12.9mgKOH/g、ガスクロマトグラフィー
純度97.3%)を得た。そしてさらに環状ケタールA
1 の一部をカラムクロマトグラフィーにより精製して、
環状ケタールA2 (水酸基価4.6mgKOH/g、ガ
スクロマトグラフィー純度99.1%)を得た。
き込み管、及び冷却器付きの脱水管を取り付けた。D−
ソルビトール336.8g(1.85mol)、メチル
エチルケトン800.0g(11.1mol)、パラト
ルエンスルホン酸1水和物17.6g(0.092mo
l)、及びヘキサン200mlを前記フラスコにとっ
た。窒素雰囲気下常圧で69〜79℃で8時間反応を行
い、水を留去した。反応終了後、60℃に冷却し、炭酸
ナトリウム19.6g(0.185mol、パラトルエ
ンスルホン酸の2倍当量)を加えて中和し、60℃で3
0分間攪拌した。水200gを加えて、60℃で30分
間攪拌し、静置して分層した。下層を除いた後、飽和食
塩水200gで洗浄し、ヘキサン及び過剰のメチルエチ
ルケトンをロータリーエバポレーターを用いて減圧下で
除去した。さらに減圧蒸留し、環状ケタールA1 (水酸
基価12.9mgKOH/g、ガスクロマトグラフィー
純度97.3%)を得た。そしてさらに環状ケタールA
1 の一部をカラムクロマトグラフィーにより精製して、
環状ケタールA2 (水酸基価4.6mgKOH/g、ガ
スクロマトグラフィー純度99.1%)を得た。
【0141】製造例2 3リットルの4つ口フラスコに攪拌機、温度計、塩化カ
ルシウム管、及び冷却器付きの脱水管を取り付けた。D
−ソルビトール450.0g(2.47mol)、イソ
ブチルアルデヒド588.0g(8.15mol)、パ
ラトルエンスルホン酸1水和物4.7g(0.025m
ol)、及び沸点が30〜60℃の石油エーテル400
mlを前記フラスコにとった。乾燥空気雰囲気下常圧で
40〜65℃で15時間反応を行い、水を留去した。
ルシウム管、及び冷却器付きの脱水管を取り付けた。D
−ソルビトール450.0g(2.47mol)、イソ
ブチルアルデヒド588.0g(8.15mol)、パ
ラトルエンスルホン酸1水和物4.7g(0.025m
ol)、及び沸点が30〜60℃の石油エーテル400
mlを前記フラスコにとった。乾燥空気雰囲気下常圧で
40〜65℃で15時間反応を行い、水を留去した。
【0142】反応終了後、60℃に冷却し、炭酸ナトリ
ウム5.24g(0.049mol、パラトルエンスル
ホン酸の2倍当量)を加えて中和し、60℃で30分間
攪拌した。水100gを加えて、60℃で30分間攪拌
し、静置して分層した。下層を除いた後、飽和食塩水1
00gで洗浄し、石油エーテル及び過剰のイソブチルア
ルデヒドをロータリーエバポレーターを用いて減圧下で
除去した。さらに減圧蒸留し、環状アセタールB(水酸
基価6.0mgKOH/g、ガスクロマトグラフィー純
度99.0%)を得た。
ウム5.24g(0.049mol、パラトルエンスル
ホン酸の2倍当量)を加えて中和し、60℃で30分間
攪拌した。水100gを加えて、60℃で30分間攪拌
し、静置して分層した。下層を除いた後、飽和食塩水1
00gで洗浄し、石油エーテル及び過剰のイソブチルア
ルデヒドをロータリーエバポレーターを用いて減圧下で
除去した。さらに減圧蒸留し、環状アセタールB(水酸
基価6.0mgKOH/g、ガスクロマトグラフィー純
度99.0%)を得た。
【0143】製造例3 3リットルの4つ口フラスコに攪拌機、温度計、窒素吹
き込み管、及び冷却器付きの脱水管を取り付けた。ジグ
リセリン460.7g(2.28mol)、メチルエチ
ルケトン800.0g(11.1mol)、パラトルエ
ンスルホン酸1水和物8.74g(0.046mo
l)、及びヘキサン200mlを前記フラスコにとっ
た。窒素雰囲気下常圧で66〜81℃で15時間反応を
行い、水を留去した。反応終了後、60℃に冷却し、炭
酸ナトリウム9.8g(0.092mol、パラトルエ
ンスルホン酸の2倍当量)を加えて中和し、60℃で3
0分間攪拌した。水200gを加えて、60℃で30分
間攪拌し、静置して分層した。下層を除いた後、水20
0gで洗浄し、ヘキサン及び過剰のメチルエチルケトン
をロータリーエバポレーターを用いて減圧下で除去し
た。さらに減圧蒸留し、環状ケタールC(水酸基価1
5.7mgKOH/g、ガスクロマトグラフィー純度9
8.7%)を得た。
き込み管、及び冷却器付きの脱水管を取り付けた。ジグ
リセリン460.7g(2.28mol)、メチルエチ
ルケトン800.0g(11.1mol)、パラトルエ
ンスルホン酸1水和物8.74g(0.046mo
l)、及びヘキサン200mlを前記フラスコにとっ
た。窒素雰囲気下常圧で66〜81℃で15時間反応を
行い、水を留去した。反応終了後、60℃に冷却し、炭
酸ナトリウム9.8g(0.092mol、パラトルエ
ンスルホン酸の2倍当量)を加えて中和し、60℃で3
0分間攪拌した。水200gを加えて、60℃で30分
間攪拌し、静置して分層した。下層を除いた後、水20
0gで洗浄し、ヘキサン及び過剰のメチルエチルケトン
をロータリーエバポレーターを用いて減圧下で除去し
た。さらに減圧蒸留し、環状ケタールC(水酸基価1
5.7mgKOH/g、ガスクロマトグラフィー純度9
8.7%)を得た。
【0144】製造例で得られた本発明品に用いる環状ケ
タールや環状アセタールA1〜Cの水酸基価(JIS K −
0070)及びこの水酸基価より求めた原料多価アルコール
の水酸基数に対する未反応水酸基の割合、40℃及び1
00℃における動粘度(JISK −2283)、流動点(JIS K
−2269)を測定した。その結果を表1に示す。又、比
較品に用いる油D〜Hの40℃及び100℃における動
粘度(JIS K −2283)、流動点(JIS K −2269)を測定
した。その結果を表2に示す。
タールや環状アセタールA1〜Cの水酸基価(JIS K −
0070)及びこの水酸基価より求めた原料多価アルコール
の水酸基数に対する未反応水酸基の割合、40℃及び1
00℃における動粘度(JISK −2283)、流動点(JIS K
−2269)を測定した。その結果を表1に示す。又、比
較品に用いる油D〜Hの40℃及び100℃における動
粘度(JIS K −2283)、流動点(JIS K −2269)を測定
した。その結果を表2に示す。
【0145】
【表1】
【0146】
【表2】
【0147】実施例1 本発明品1〜40の耐摩耗性を調べるために、ASTM D 2
670-81に準じたFalex試験を行った。A1 〜Cの基油1
00重量部に対し、表3及び表4に示したリン化合物及
び酸素含有アミン化合物をそれぞれの添加量で配合した
潤滑油組成物にVブロックとピンを浸し、1,1,1,2 −テ
トラフルオロエタン(HFC134a)を10リットル
/hrで吹き込みながら、温度を80℃にて無負荷で10
分間回転し、続いて200 lbで5分間予備回転した後、30
0 lbで60分間運転し、運転後のVブロックとピンの摩
耗量を調べた。比較品として、リン化合物及び酸素含有
アミン化合物を添加しないA1 〜C及びE〜Hの基油等
を用いて試験を行った。試験結果を表5及び表6に示
す。本発明品1〜40は、優れた耐摩耗特性を示した
が、比較品の摩耗量は本発明品よりも多く、耐摩耗特性
が劣ることが判った。
670-81に準じたFalex試験を行った。A1 〜Cの基油1
00重量部に対し、表3及び表4に示したリン化合物及
び酸素含有アミン化合物をそれぞれの添加量で配合した
潤滑油組成物にVブロックとピンを浸し、1,1,1,2 −テ
トラフルオロエタン(HFC134a)を10リットル
/hrで吹き込みながら、温度を80℃にて無負荷で10
分間回転し、続いて200 lbで5分間予備回転した後、30
0 lbで60分間運転し、運転後のVブロックとピンの摩
耗量を調べた。比較品として、リン化合物及び酸素含有
アミン化合物を添加しないA1 〜C及びE〜Hの基油等
を用いて試験を行った。試験結果を表5及び表6に示
す。本発明品1〜40は、優れた耐摩耗特性を示した
が、比較品の摩耗量は本発明品よりも多く、耐摩耗特性
が劣ることが判った。
【0148】
【表3】
【0149】
【表4】
【0150】
【表5】
【0151】
【表6】
【0152】実施例2 表7に示した潤滑油組成物とHFC134aとの組成物
である本発明品1〜40と比較品9について、低温での
二層分離温度を測定することにより、HFC134aと
の相溶性を調べた。結果を表7に示す。表7から明らか
なように、本発明品は、低温での相溶性に優れていた。
である本発明品1〜40と比較品9について、低温での
二層分離温度を測定することにより、HFC134aと
の相溶性を調べた。結果を表7に示す。表7から明らか
なように、本発明品は、低温での相溶性に優れていた。
【0153】
【表7】
【0154】実施例3 本発明品1〜40について、熱安定性を調べるために以
下に示す条件でシールドチューブ試験を行った。すなわ
ち、予め水分濃度を10ppm以下、酸価を0.0 3
(mgKOH/g )以下に調製した潤滑油10g、及びHFC
134a5gをガラス管に取り、触媒として鉄、銅、ア
ルミニウムを加えて封管した。175℃で14日間試験
した後、HFC134aと油の組成物の外観と析出物の
有無を調べ、封管を開けてHFC134aを除去した
後、油の酸価を調べた。結果を表8に示す。表8から明
らかなように、本発明品はいずれも外観は良好であり、
析出物もなく、又、酸価の上昇もなく、熱安定性は良好
であった。
下に示す条件でシールドチューブ試験を行った。すなわ
ち、予め水分濃度を10ppm以下、酸価を0.0 3
(mgKOH/g )以下に調製した潤滑油10g、及びHFC
134a5gをガラス管に取り、触媒として鉄、銅、ア
ルミニウムを加えて封管した。175℃で14日間試験
した後、HFC134aと油の組成物の外観と析出物の
有無を調べ、封管を開けてHFC134aを除去した
後、油の酸価を調べた。結果を表8に示す。表8から明
らかなように、本発明品はいずれも外観は良好であり、
析出物もなく、又、酸価の上昇もなく、熱安定性は良好
であった。
【0155】
【表8】
【0156】実施例4 本発明品1〜40と比較品6〜8について、水存在下で
の熱安定性を調べるために以下に示す条件でシールドチ
ューブ試験を行った。すなわち、予め水分濃度を300
0ppm、酸価を0.03(mgKOH/g )以下に調製した
潤滑油10g、及びHFC134a5gをガラス管に取
り、触媒として鉄、銅、アルミニウムを加えて封管し
た。175℃で14日間試験した後、HFC134aと
油の組成物の外観と析出物の有無を調べ、封管を開けて
HFC134aを除去した後、油の酸価を調べた。結果
を表9に示す。表9から明らかなように、本発明品は比
較品に比べ、いずれも外観は良好であり、析出物もな
く、又、酸価の上昇もなく、熱安定性は良好であった。
の熱安定性を調べるために以下に示す条件でシールドチ
ューブ試験を行った。すなわち、予め水分濃度を300
0ppm、酸価を0.03(mgKOH/g )以下に調製した
潤滑油10g、及びHFC134a5gをガラス管に取
り、触媒として鉄、銅、アルミニウムを加えて封管し
た。175℃で14日間試験した後、HFC134aと
油の組成物の外観と析出物の有無を調べ、封管を開けて
HFC134aを除去した後、油の酸価を調べた。結果
を表9に示す。表9から明らかなように、本発明品は比
較品に比べ、いずれも外観は良好であり、析出物もな
く、又、酸価の上昇もなく、熱安定性は良好であった。
【0157】
【表9】
【0158】実施例5 表10に示した本発明に用いられる潤滑油組成物1〜4
0と比較品に用いられる潤滑油組成物5について電気絶
縁性を調べた。JIS C−2101に基づき、25℃
における体積抵抗率を測定した。結果を表10に示す。
表10から明らかなように、本発明品に用いられる潤滑
油組成物は体積抵抗率が高く、比較品に用いられる潤滑
油組成物に比べいずれも電気絶縁性が良好であった。
0と比較品に用いられる潤滑油組成物5について電気絶
縁性を調べた。JIS C−2101に基づき、25℃
における体積抵抗率を測定した。結果を表10に示す。
表10から明らかなように、本発明品に用いられる潤滑
油組成物は体積抵抗率が高く、比較品に用いられる潤滑
油組成物に比べいずれも電気絶縁性が良好であった。
【0159】
【表10】
【0160】実施例6 本発明品に用いられる潤滑油組成物1、3、7、8と比
較品に用いられる潤滑油組成物5の吸湿性を調べた。内
径18mm,内容積約10mlのガラス管に、予め水分
濃度50ppm以下に調製した油2gを取り、25℃,
湿度80%の恒温槽に入れた。一定時間放置後、油の水
分濃度をカールフィッシャー法(JIS K−227
5)により測定した。結果を表11に示す。表11から
明らかなように、本発明品に用いられる潤滑油組成物は
比較品に用いられる潤滑油組成物に比べ非常に吸湿性が
低く優れていた。
較品に用いられる潤滑油組成物5の吸湿性を調べた。内
径18mm,内容積約10mlのガラス管に、予め水分
濃度50ppm以下に調製した油2gを取り、25℃,
湿度80%の恒温槽に入れた。一定時間放置後、油の水
分濃度をカールフィッシャー法(JIS K−227
5)により測定した。結果を表11に示す。表11から
明らかなように、本発明品に用いられる潤滑油組成物は
比較品に用いられる潤滑油組成物に比べ非常に吸湿性が
低く優れていた。
【0161】
【表11】
【0162】
【発明の効果】本発明により、熱安定性、電気絶縁性に
優れ、吸湿性が低く、かつ安価な潤滑油組成物が提供さ
れ、かかる潤滑油組成物とハイドロフルオロカーボンを
配合した本発明の冷凍機作動流体用組成物は、金属接触
面における摩耗量の低減が可能であり、相溶性に優れ、
熱安定性、電気絶縁性、吸湿性に優れ、かつ安価なもの
である。
優れ、吸湿性が低く、かつ安価な潤滑油組成物が提供さ
れ、かかる潤滑油組成物とハイドロフルオロカーボンを
配合した本発明の冷凍機作動流体用組成物は、金属接触
面における摩耗量の低減が可能であり、相溶性に優れ、
熱安定性、電気絶縁性、吸湿性に優れ、かつ安価なもの
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C10M 137:04 137:12 133:06 133:08 133:12) C10N 30:00 30:06 40:30 (72)発明者 冨樫 博靖 和歌山市湊1334番地 花王株式会社研究所 内 (72)発明者 萩原 敏也 和歌山市湊1334番地 花王株式会社研究所 内
Claims (10)
- 【請求項1】 (A)環状ケタールあるいは環状アセタ
ールを主成分とする基油、(B)一般式(1)及び/又
は(2)で表されるリン化合物 【化1】 (式中、R1 及びR2 は同一であっても又は異なってい
てもよく、炭素数2〜4の直鎖又は分岐鎖アルキレン基
を表す。p及びqは0〜30を表す。R3 及びR4 は同
一であっても又は異なっていてもよく、水素原子、炭素
数1〜18を有する直鎖アルキル基、炭素数3〜18を
有する分岐鎖アルキル基、炭素数2〜18を有する直鎖
アルケニル基、炭素数3〜18を有する分岐鎖アルケニ
ル基、炭素数6〜18を有するアリール基、炭素数7〜
18を有するアラルキル基、炭素数1〜18を有するハ
ロゲン化アルキル基、又は炭素数6〜18を有するハロ
ゲン化アリール基を表す。ただし、p及びqが共に0の
ときはR3 及びR4 は同時に水素原子ではない。) 【化2】 (式中、R5 は炭素数2〜4の直鎖又は分岐鎖アルキレ
ン基を表す。rは0〜30を表す。R6 及びR7 は同一
であっても異なっていても良く、水素原子、炭素数1〜
18を有する直鎖アルキル基、炭素数3〜18を有する
分岐鎖アルキル基、炭素数2〜18を有する直鎖アルケ
ニル基、炭素数3〜18を有する分岐鎖アルケニル基、
炭素数6〜18を有するアリール基、炭素数7〜18を
有するアラルキル基、炭素数1〜18を有するハロゲン
化アルキル基、又は炭素数6〜18を有するハロゲン化
アリール基を表す。rが0のときはR6 及びR7 は同時
に水素原子ではない。)、並びに(C)一般式(3)で
表される酸素含有アミン化合物 【化3】 (式中、R8 、R9 及びR10は同一であっても又は異な
っていてもよく、水素原子、炭素数1〜18の直鎖アル
キル基、炭素数3〜18の分岐鎖アルキル基、炭素数2
〜18の直鎖アルケニル基、炭素数3〜18の分岐鎖ア
ルケニル基、炭素数6〜18のアリール基、炭素数7〜
18のアラルキル基、又はR13−(OR14)s−基(R
13は水素原子、炭素数1〜18の直鎖アルキル基、炭素
数3〜18の分岐鎖アルキル基、炭素数2〜18の直鎖
アルケニル基、炭素数3〜18の分岐鎖アルケニル基、
炭素数6〜18のアリール基、炭素数7〜18のアラル
キル基を表す。R14は炭素数2〜18の直鎖アルキレン
基、炭素数3〜18の分岐鎖アルキレン基、炭素数6〜
18のアリーレン基、−Ph−CH2 −基、又は−Ph
−CH2 −CH2 −基を表す。sは1〜30である。)
を表す。ただし、R8、R9 及びR10のうちの少なくと
も一つはR13−(OR14)s−基である。またR8 、R
9 及びR10における一つ以上の水素原子がヒドロキシル
基、ニトロ基、ニトロソ基、又はメトキシ基と置換して
いても良い。R8 、R9 及びR10の任意の二つ以上の基
の間で環構造を作っていても良い。さらに環構造を構成
している1つ以上の炭素原子が酸素原子あるいは窒素原
子と置換していても良い。)、を配合してなる潤滑油組
成物と、(D)ハイドロフルオロカーボン、を含有する
ことを特徴とする冷凍機作動流体用組成物。 - 【請求項2】 リン化合物及び酸素含有アミン化合物の
配合量の合計が、環状ケタールあるいは環状アセタール
を主成分とする基油100重量部に対して0.05〜
5.0重量部である請求項1記載の冷凍機作動流体用組
成物。 - 【請求項3】 環状ケタールあるいは環状アセタール
が、4価以上8価以下の価数が偶数の多価アルコールの
1種以上と、一般式(4) 【化4】 (式中、R1 は水素原子又は炭素数1〜12の直鎖アル
キル基、炭素数3〜12の分岐鎖アルキル基、もしくは
炭素数3〜12の環状アルキル基を示し、R2 は炭素数
1〜12の直鎖アルキル基、炭素数3〜12の分岐鎖ア
ルキル基、もしくは炭素数3〜12の環状アルキル基を
示し、あるいはR1 とR2 は一緒になって炭素数2〜1
3のアルキレン基を形成してもよいが、いずれの場合も
R1 とR2の合計炭素数は1〜13である。)で表され
るカルボニル化合物又はその反応性誘導体であるケター
ルもしくはアセタールの1種以上とから得られる環状ケ
タールあるいは環状アセタールであることを特徴とする
請求項1又は2記載の冷凍機作動流体用組成物。 - 【請求項4】 多価アルコールが、エーテル結合を持た
ないものである請求項3記載の冷凍機作動流体用組成
物。 - 【請求項5】 多価アルコールが、エーテル結合を1つ
持つものである請求項3記載の冷凍機作動流体用組成
物。 - 【請求項6】 多価アルコールが、4価又は6価の炭素
数4〜25の飽和脂肪族アルコールである請求項3〜5
いずれか記載の冷凍機作動流体用組成物。 - 【請求項7】 環状ケタールあるいは環状アセタール
が、1,3-ジオキソラン構造及び/又は1,3-ジオキサン構
造を含むものである請求項1〜6いずれか記載の冷凍機
作動流体用組成物。 - 【請求項8】 環状ケタールあるいは環状アセタール
が、式(5)又は(6) 【化5】 (式中、R1 は水素原子又は炭素数1〜12の直鎖アル
キル基、炭素数3〜12の分岐鎖アルキル基もしくは炭
素数3〜12の環状アルキル基を示し、R2 は炭素数1
〜12の直鎖アルキル基、炭素数3〜12の分岐鎖アル
キル基もしくは炭素数3〜12の環状アルキル基を示
し、あるいはR1 とR2 は一緒になって炭素数2〜13
のアルキレン基を形成してもよいが、いずれの場合も同
一の炭素原子に結合したR1 とR2 の合計炭素数は1〜
13である。) 【化6】 (式中、R1 は水素原子又は炭素数1〜12の直鎖アル
キル基、炭素数3〜12の分岐鎖アルキル基もしくは炭
素数3〜12の環状アルキル基を示し、R2 は炭素数1
〜12の直鎖アルキル基、炭素数3〜12の分岐鎖アル
キル基もしくは炭素数3〜12の環状アルキル基を示
し、あるいはR1 とR2 は一緒になって炭素数2〜13
のアルキレン基を形成してもよいが、いずれの場合も同
一の炭素原子に結合したR1 とR2 の合計炭素数は1〜
13である。)で表される環状ケタール又は環状アセタ
ールの1種以上である請求項1〜3いずれか記載の冷凍
機作動流体用組成物。 - 【請求項9】 環状ケタールあるいは環状アセタール
が、式(7)又は(8) 【化7】 (式中、R1 は水素原子又は炭素数1〜12の直鎖アル
キル基、炭素数3〜12の分岐鎖アルキル基もしくは炭
素数3〜12の環状アルキル基を示し、R2 は炭素数1
〜12の直鎖アルキル基、炭素数3〜12の分岐鎖アル
キル基もしくは炭素数3〜12の環状アルキル基を示
し、あるいはR1 とR2 は一緒になって炭素数2〜13
のアルキレン基を形成してもよいが、いずれの場合も同
一の炭素原子に結合したR1 とR2 の合計炭素数は1〜
13である。) 【化8】 (式中、R1 は水素原子又は炭素数1〜12の直鎖アル
キル基、炭素数3〜12の分岐鎖アルキル基もしくは炭
素数3〜12の環状アルキル基を示し、R2 は炭素数1
〜12の直鎖アルキル基、炭素数3〜12の分岐鎖アル
キル基もしくは炭素数3〜12の環状アルキル基を示
し、あるいはR1 とR2 は一緒になって炭素数2〜13
のアルキレン基を形成してもよいが、いずれの場合も同
一の炭素原子に結合したR1 とR2 の合計炭素数は1〜
13である。)で表される環状ケタール又は環状アセタ
ールの1種以上である請求項1〜3いずれか記載の冷凍
機作動流体用組成物。 - 【請求項10】 ハイドロフルオロカーボンと潤滑油組
成物の混合比が、ハイドロフルオロカーボン/潤滑油組
成物=50/1〜1/20(重量比)である請求項1〜
9いずれか記載の冷凍機作動流体用組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8056857A JPH09227886A (ja) | 1996-02-19 | 1996-02-19 | 冷凍機作動流体用組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8056857A JPH09227886A (ja) | 1996-02-19 | 1996-02-19 | 冷凍機作動流体用組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09227886A true JPH09227886A (ja) | 1997-09-02 |
Family
ID=13039093
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8056857A Pending JPH09227886A (ja) | 1996-02-19 | 1996-02-19 | 冷凍機作動流体用組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09227886A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000239688A (ja) * | 1999-02-17 | 2000-09-05 | Sanyo Chem Ind Ltd | 耐摩耗性向上剤 |
JP2017533311A (ja) * | 2014-10-21 | 2017-11-09 | メキシケム フロー エセ・ア・デ・セ・ヴェ | フッ素化ジエステル化合物及び伝熱システムにおけるそれらの使用 |
-
1996
- 1996-02-19 JP JP8056857A patent/JPH09227886A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000239688A (ja) * | 1999-02-17 | 2000-09-05 | Sanyo Chem Ind Ltd | 耐摩耗性向上剤 |
JP2017533311A (ja) * | 2014-10-21 | 2017-11-09 | メキシケム フロー エセ・ア・デ・セ・ヴェ | フッ素化ジエステル化合物及び伝熱システムにおけるそれらの使用 |
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