JPH09227717A - 帯電防止処理されたポリマー - Google Patents

帯電防止処理されたポリマー

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JPH09227717A
JPH09227717A JP9041515A JP4151597A JPH09227717A JP H09227717 A JPH09227717 A JP H09227717A JP 9041515 A JP9041515 A JP 9041515A JP 4151597 A JP4151597 A JP 4151597A JP H09227717 A JPH09227717 A JP H09227717A
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JP9041515A
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Bruno Hilti
ヒルチ ブルーノ
Markus Buerkle
ビュルクレ マルクス
Juergen Pfeiffer
プファイッフェル ユルゲン
Ernst Minder
ミンデル エルンスト
Markus Grob
グロープ マルクス
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CHIBA SPECIALTY CHEM HOLDING Inc
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Ciba Spezialitaetenchemie Holding AG
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Abstract

(57)【要約】 【課題】環境に悪影響を及ぼさず、低湿度でも有効で、
製造・処理が容易で、ポリマーに付与する体積導電率を
長期にわたって維持し、市販ポリマーに制限なしに使用
され得る帯電防止剤系の提供。 【解決手段】相互に接触している繊維または粒子の形態
にある極性の吸着性無機または有機材料(セルロース繊
維等)と、該材料に吸着して結合されている極性帯電防
止剤〔5以上のCと3以上の異原子を有する極性有機化
合物(ポリエチレングリコールラウレート等)と該化合
物に溶媒和または錯体化されている無機プロトン酸の塩
(NaClO4 等)の混合物〕とからなる組成物。該組
成物を含む熱可塑性の構造的に架橋された弾性ポリマー
または熱硬化性ポリマー(ポリプロピレン等)からなる
組成物。該ポリマーの帯電防止処理に上記組成物を使用
する方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、 (a)相互に接触している繊維または粒子の形態にある
極性の吸着性無機または有機材料と、該材料に吸着して
結合されている (b)以下のb1およびb2の混合物: b1)少なくとも5個の炭素原子および少なくとも3個
の異原子を有する少なくとも1種の極性有機化合物、お
よび b2)該極性有機化合物に溶媒和されているか、または
錯体化されている無機プロトン酸の塩を含有する極性帯
電防止剤とを含有する熱可塑性の構造的に架橋された弾
性ポリマーまたは熱硬化性ポリマーからなる組成物に関
するものである。本発明はまた、b)極性無機または有
機材料、b1)少なくとも5個の炭素原子および少なく
とも3個の異原子を有する極性有機化合物、およびb
2)無機塩からなる第2の組成物、該第2の組成物をポ
リマーの帯電防止処理のために使用する方法、および帯
電防止処理されたポリマーを製造するための方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】ポリマーが強い静電荷電に晒されるこ
と、そしてポリマーの低い導電率のために、いったん加
えられた電荷は低い速度でしか放電され得ないことが知
られている。審美性に加え、安全性はしばしば急速な電
荷消失を要求する。記載され得る使用中の悪影響は以下
のものを包含する:ポリマー表面の汚染,ポリマーと接
触する人に対する電気ショック,フィルムウエブの膠着
の結果としての中断される生産,電子部品の破壊,ポリ
マー粉末の凝集,および過去において時おり重大な爆発
を引起したことのある、過剰な電荷蓄積の結果として引
き続く点火によるスパーク放電。
【0003】静電荷電が表面の導電率を高める添加剤の
使用により抑えられ得ることは知られている。しかしな
がら、これらの物質はそれらが低い大気湿度ではほとん
ど全体的に無効になるという欠点を有する。それ故に、
体積導電率(volume conductivity) を高める添加剤を使
用することがより好ましい。しかしながら、体積導電率
を高めることが知られている物質、例えばカーボンブラ
ックおよび金属粉末はポリマーの機械的特性を低下さ
せ、そして透明ポリマーのために使用できない。言及さ
れる回数が増加しているその他の要求は、添加剤が環境
に悪影響を及ぼさないべきであるということである。帯
電防止剤や静電荷電の機構についてのその他の詳細は、
例えばエル.ゲヒターおよびハー.ミュラーにより編集
された「プラスチック添加剤ハンドブック(Plastics Ad
ditives Handbook) 」, Hanser Verlag, 第3版,19
90年,749−775頁に見出され得る。
【0004】永続的な帯電防止処理を行うために、大き
い表面積を有する材料、例えば繊維を無色半導体材料、
例えば酸化スズでコーティングすることがDE4324
062に既に提案されている。このコーティングされた
材料は次いでポリマー粒子と混合され、そしてそれらと
一緒に加工され得る。しかしながら、このコーティング
物の調製は、半導体性コーティングを調製するために繊
維状基材を水性塩溶液に浸漬し、次にそれらを乾燥し、
そして析出した塩を引続き熱調整することが必要である
ので、複雑である。繊維へのこれらの化学的および熱的
処理は該繊維に損傷を与え得、結果として、半導体の導
電率から期待されるであろう導電率に比べより低くな
る。その他の欠点は、機械的負荷の下で繊維が曲がるこ
と、そして脆い半導体コーティングが損傷されることに
よっても導電率を損なうことである。
【0005】別の提案はDE4316607に記載され
ており、それには、既に市販されているような、金属化
されたポリマー繊維に潤滑添加剤またはコーティング剤
を添加すること、そしてそれによりそれらの導電率を高
めることが提案されている。しかしながら、金属化され
た繊維は比較的高価であり、製造が困難で、そして配合
されるポリマーの透明度を極端に低下させる。この場合
もまた、導電性コーティングの機械的損傷や繊維に対す
る機械的損傷(破断)さえも全体的に防止できない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように、帯電防止
作用を有し、環境に悪影響を及ぼすことなく、低い周囲
の湿度で有効であり、製造や操作が容易であり、ポリマ
ーに付与する体積導電率を長期にわたって維持し、そし
て全ての市販の利用可能なポリマーに顕著な制限なしに
使用され得る体積導電率を高めるための添加剤系に対す
る要望がある。本発明はそのような要望に応えるための
ものであり、上記のような新規添加剤系の提供を課題と
するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】無機または有機材料の表
面上または細孔中への吸着剤として吸着して結合される
無機塩と組み合わせた少なくとも5個の炭素原子および
少なくとも3個の異原子を有する極性有機化合物が熱可
塑性の構造的に架橋されたまたは硬化性のポリマー(架
橋し得るポリマー)に配合されて、それらに顕著で永続
性の帯電防止効果を付与し得ることが今見出された。
【0008】極性の無機または有機材料が細孔を有する
場合、上記無機塩と一緒になった有機化合物はその中に
挿入されるか、吸着され得、特に安定した帯電防止処理
を導く。非常に優れた利点は、本発明による帯電防止処
理がなされないならばポリマー材料の表面から排出され
やすい極性または表面活性化合物および無機塩の比較的
低分子量物質の組合せでさえも、極性無機または有機材
料に吸着によりまず結合され得ることである。塩を含有
する極性有機化合物は、担体物質の官能基とイオン結合
または共有結合を形成する官能基をさらに持っていても
よい。これらの官能基は重合性基であってよく、その場
合、重合または架橋により特に永続性のコーティングの
生成が可能である。
【0009】良好な導電性のための本質的な前提条件は
ポリマー中に配合された時、極性無機または有機材料の
粒子または繊維ができるだけ多くの部位で交差するか、
または相互に接触することである。これにより、電荷が
消失され得る電気伝達通路が形成される。ポリマーの安
定性、例えば熱安定性、光安定性および耐加水分解性は
ほとんどの場合において実際的に影響を受けない。添加
剤の低含量の範囲において、光学特性もまた大きく変更
されず、そして透明材料は実質的に透明のままである。
【0010】本発明は、 (a)相互に接触している繊維または粒子の形態にある
極性の吸着性無機または有機材料と、該材料に吸着して
結合されている (b)以下のb1およびb2の混合物: b1)少なくとも5個の炭素原子および少なくとも3個
の異原子を有する少なくとも1種の極性有機化合物、お
よび b2)該極性有機化合物に溶媒和(to solvate)されてい
るか、または錯体化(tocomplex)されている無機プロト
ン酸の塩を含有する極性帯電防止剤とを含有する熱可塑
性の構造的に架橋された弾性ポリマー(thermoplastic,
structually crosslinked elastomeric polymer)または
熱硬化性ポリマーからなる組成物を提供する。
【0011】熱可塑性の構造的に架橋されたポリマーま
たは熱硬化性ポリマーの例は以下のとおりである: 1.モノオレフィンおよびジオレフィンのポリマー、例
えばポリプロピレン、ポリイソブチレン、ポリブテン−
1、ポリ−4−メチルペンテン−1、ポリイソプレンま
たはポリブタジエン、並びにシクロオレフィン例えばシ
クロペンテンまたはノルボルネンのポリマー、ポリエチ
レン(非架橋でも架橋されていてもよい)、例えば高密
度ポリエチレン(HDPE)、低密度ポリエチレン(L
DPE)、線状低密度ポリエチレン(LLDPE)、分
岐低密度ポリエチレン(BLDPE)。
【0012】ポリオレフィン、すなわち前項に例示した
モノオレフィンのポリマー、好ましくはポリエチレンお
よびポリプロピレンは異なる方法、特に以下の方法によ
り製造され得る: a)ラジカル重合(通常、高温高圧下)。 b)周期表のIVb、Vb、VIbまたはVIII族の
金属1種以上を通常含有する触媒を用いる接触重合。こ
れらの金属は通常1以上の配位子、典型的にはπ(パ
イ)−またはσ(シグマ)−配位されていてよい酸化
物、ハロゲン化物、アルコレート、エステル、エーテ
ル、アミン、アルキル、アルケニルおよび/またはアリ
ールを有する。これらの金属錯体は遊離体であっても、
または基体(substrate) 、典型的には活性化塩化マグネ
シウム、塩化チタン(III)、アルミナまたは酸化ケ
イ素に固定されていてもよい。これらの触媒は重合化媒
体に可溶性であっても、不溶性であってもよい。触媒は
重合においてそれ自体で使用され得、またその他の活性
化剤、典型的には金属アルキル、金属水素化物、金属ア
ルキルハロゲン化物、金属アルキル酸化物または金属ア
ルキルオキサンが使用され得る(上記金属は周期表のI
a、IIaおよび/またはIIIa族の元素である)。
活性化剤はその他のエステル、エーテル、アミンまたは
シリルエーテル基で慣用方法により変性されてもよい。
上記触媒系は通常フィリップス、スタンダード・オイル
・インディアナ、チーグラー(−ナッタ)、TNZ(デ
ュポン)、メタロセンまたは単一部位触媒(single sit
e catalyst, SSC)と命名されている。
【0013】2.前項1.に記載したポリマーの混合
物、例えばポリプロピレンとポリイソブチレンとの混合
物、ポリプロピレンとポリエチレンとの混合物(例えば
PP/HDPE,PP/LDPE)および異なる種類の
ポリエチレンの混合物(例えばLDPE/HDPE)。
【0014】3.モノオレフィンとジオレフィン相互ま
たは他のビニルモノマーとのコポリマー、例えばエチレ
ン/プロピレンコポリマー、線状低密度ポリエチレン
(LLDPE)およびこれと低密度ポリエチレン(LD
PE)との混合物、プロピレン/ブテン−1コポリマ
ー、プロピレン/イソブチレンコポリマー、エチレン/
ブテン−1コポリマー、エチレン/ヘキセンコポリマ
ー、エチレン/メチルペンテンコポリマー、エチレン/
ヘプテンコポリマー、エチレン/オクテンコポリマー、
プロピレン/ブタジエンコポリマー、イソブチレン/イ
ソプレンコポリマー、エチレン/アルキルアクリレート
コポリマー、エチレン/アルキルメタクリレートコポリ
マー、エチレン/酢酸ビニルコポリマーおよびそれらの
一酸化炭素とのコポリマーまたはエチレン/アクリル酸
コポリマーおよびそれらの塩類(アイオノマー)、並び
にエチレンとプロピレンとジエン例えばヘキサジエン、
ジシクロペンタジエンまたはエチリデンノルボルネンと
のターポリマー;および上記コポリマー相互の、および
項1.に記載のポリマーとの混合物、例えばポリプロピ
レン/エチレンプロピレンコポリマー、LDPE/エチ
レン−酢酸ビニルコポリマー、LDPE/エチレン−ア
クリル酸コポリマー、LLDPE/酢酸ビニルコポリマ
ー、LLDPE/エチレン−アクリル酸コポリマーおよ
び交互またはランダムポリアルキレン/一酸化炭素コポ
リマー、およびそれらとその他のポリマー例えばポリア
ミドとの混合物。
【0015】4.炭化水素樹脂(例えば炭素原子数5な
いし9のもの)およびそれらの水素化変性体(例えば粘
着付与樹脂)およびポリアルキレンとデンプンとの混合
物。 5.ポリスチレン、ポリ(p−メチルスチレン)、ポリ
(α−メチルスチレン)。 6.スチレンまたはα−メチルスチレンとジエンまたは
アクリル誘導体とのコポリマー、例えばスチレン/ブタ
ジエン、スチレン/アクリロニトリル、スチレン/アル
キルメタクリレート、スチレン/ブタジエン/アルキル
アクリレート、スチレン/ブタジエン/アルキルメタク
リレート、スチレン/無水マレイン酸、スチレン/アク
リロニトリル/メチルアクリレート;スチレンコポリマ
ーと別のポリマー、例えばポリアクリレート、ジエンポ
リマーまたはエチレン/プロピレン/ジエンターポリマ
ーからの高耐衝撃性混合物;およびスチレンのブロック
コポリマー例えばスチレン−ブタジエン−スチレン、ス
チレン−イソプレン−スチレン、スチレン−エチレン/
ブチレン−スチレンまたはスチレン−エチレン/プロピ
レン−スチレン。
【0016】7.スチレンまたはα−メチルスチレンの
グラフトコポリマー、例えばポリブタジエンにスチレ
ン、ポリブタジエン−スチレンまたはポリブタジエン−
アクリロニトリルコポリマーにスチレン、ポリブタジエ
ンにスチレンおよびアクリロニトリル(またはメタクリ
ロニトリル)、ポリブタジエンにスチレン、アクリロニ
トリルおよびメチルメタアクリレート、ポリブタジエン
にスチレンおよび無水マレイン酸;ポリブタジエンにス
チレン、アクリロニトリルおよび無水マレイン酸;ポリ
ブタジエンにスチレンおよびマレイミド;ポリブタジエ
ンにスチレンおよびアルキルアクリレートまたはアルキ
ルメタクリレート;エチレン/プロピレン/ジエンター
ポリマーにスチレンおよびアクリロニトリル、ポリアル
キルアクリレートまたはポリアルキルメタクリレートに
スチレンおよびアクリロニトリル、アクリレート/ブタ
ジエンコポリマーにスチレンおよびアクリロニトリル、
並びにこれらと項6.に列挙したコポリマーとの混合
物、例えばABS−、MBS−、ASA−またはAES
−ポリマーとして知られているコポリマー混合物。
【0017】8.ハロゲン含有ポリマー、例えばポリク
ロロプレン、塩素化ゴム、塩素化またはスルホ塩素化ポ
リエチレン、エチレンと塩素化エチレンとのコポリマ
ー、エピクロロヒドリンホモ−およびコポリマー、特に
ハロゲン含有ビニル化合物のポリマー、例えばポリ塩化
ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリフッ化ビニル、ポリ
フッ化ビニリデン並びにこれらのコポリマー、例えば塩
化ビニル/塩化ビニリデン、塩化ビニル/酢酸ビニルま
たは塩化ビニリデン/酢酸ビニルコポリマー。
【0018】9.α,β−不飽和酸およびその誘導体か
ら誘導されるポリマー、例えばポリアクリレートおよび
ポリメタアクリレート;ブチルアクリレートで耐衝撃性
に変性されたポリメチルメタクリレート、ポリアクリル
アミドおよびポリアクリロニトリル。
【0019】10.前項9.に挙げたモノマー相互のま
たは他の不飽和モノマーとのコポリマー、例えばアクリ
ロニトリル/ブタジエンコポリマー、アクリロニトリル
/アルキルアクリレートコポリマー、アクリロニトリル
/アルコキシアルキルアクリレートコポリマー、アクリ
ロニトリル/ハロゲン化ビニルコポリマーまたはアクリ
ロニトリル/アルキルメタアクリレート/ブタジエンタ
ーポリマー。
【0020】11.不飽和アルコールおよびアミンまた
はそれらのアシル誘導体もしくはアセタールから誘導さ
れるポリマー、例えばポリビニルアルコール、ポリ酢酸
ビニル、ポリビニルステアレート、ポリビニルベンゾエ
ート、ポリビニルマレエート、ポリビニルブチラール、
ポリアリルフタレートまたはポリアリルメラミン;並び
にこれらと項1.に記載したオレフィンとのコポリマ
ー。
【0021】12.環状エーテルのホモポリマーおよび
コポリマー、例えばポリアルキレングリコール、ポリエ
チレンオキシド、ポリプロピレンオキシドまたはこれら
とビスグリシジルエーテルとのコポリマー。
【0022】13.ポリアセタール、例えばポリオキシ
メチレンおよびエチレンオキシド等をコモノマーとして
含むポリオキシメチレン;熱可塑性ポリウレタン、アク
リレートまたはMBSで変性されたポリアセタール。
【0023】14.ポリフェニレンオキシドおよびスル
フィド、およびそれらのスチレンポリマーまたはポリア
ミドとの混合物。
【0024】15.一方の成分としてヒドロキシ末端基
を含むポリエーテル、ポリエステルまたはポリブタジエ
ンと他方の成分として脂肪族または芳香族ポリイソシア
ネートとから誘導されたポリウレタン並びにその前駆
体。
【0025】16.ジアミンおよびジカルボン酸および
/またはアミノカルボン酸または相当するラクタムから
誘導されたポリアミドおよびコポリアミド。例えばポリ
アミド4、ポリアミド6、ポリアミド6/6、6/1
0、6/9、6/12、4/6、12/12、ポリアミ
ド11、ポリアミド12、m−キシレン、ジアミンおよ
びアジピン酸から出発する芳香族ポリアミド;ヘキサメ
チレンジアミンとイソフタル酸および/またはテレフタ
ル酸とから、変性剤としてエラストマーを添加して、ま
たは添加せずに製造されたポリアミド、例えばポリ−
2,4,4−トリメチルヘキサメチレンテレフタルアミ
ドまたはポリ−m−フェニレンイソフタルアミド;上記
ポリアミドとポリオレフィン、オレフィンコポリマー、
アイオノマーまたは化学結合化もしくはグラフト化エラ
ストマーとの、またはポリエーテル、例えばポリエチレ
ングリコール、ポリプロピレングリコールまたはポリテ
トラメチレングリコールとのブロックコポリマー;並び
にEPDMまたはABSで変性させたポリアミドまたは
コポリアミド;および加工の間に縮合したポリアミド
(RIMポリアミド系)。
【0026】17.ポリ尿素、ポリイミド、ポリアミド
イミドおよびポリベンズイミダゾール。
【0027】18. ジカルボン酸およびジオールおよび
/またはヒドロキシカルボン酸から誘導されたポリエス
テルまたは相当するラクトン、例えばポリエチレンテレ
フタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリ−1,
4−ジメチロール−シクロヘキサンテレフタレートおよ
びポリヒドロキシベンゾエート並びにヒドロキシ末端ポ
リエーテルから誘導されたブロックコポリエーテルエス
テル;およびポリカーボネートまたはMBSで変性され
たポリエステル。
【0028】19.ポリカーボネートおよびポリエステ
ルカーボネート。
【0029】20.ポリスルホン、ポリエーテルスルホ
ンおよびポリエーテルケトン。
【0030】21.一方の成分としてアルデヒドおよび
他方の成分としてフェノール、尿素およびメラミンから
誘導された架橋ポリマー、例えばフェノール/ホルムア
ルデヒド樹脂、尿素/ ホルムアルデシド樹脂およびメラ
ミン/ホルムアルデヒド樹脂。
【0031】22.乾性および不乾性アルキド樹脂。
【0032】23.飽和および不飽和ジカルボン酸と多
価アルコールとのコポリエステルおよび架橋剤としての
ビニル化合物から誘導された不飽和ポリエステル樹脂、
および燃焼性の低いそれらのハロゲン含有変性物。
【0033】24.置換アクリル酸エステル、例えばエ
ポキシアクリレート、ウレタンアクリレートまたはポリ
エステルアクリレートから誘導された架橋性アクリル樹
脂。
【0034】25.メラミン樹脂、尿素樹脂、ポリイソ
シアネートまたはエポキシ樹脂と架橋されたアルキド樹
脂、ポリエステル樹脂およびアクリレート樹脂。
【0035】26.ポリエポキシド、例えばビスグリシ
ジルエーテルまたは脂環式ジエポキシドから誘導された
架橋エポキシ樹脂。
【0036】27.天然ポリマー、例えばセルロース、
天然ゴム、ゼラチンおよびこれらの化学的に変性させた
重合同族体誘導体、例えば酢酸セルロース、プロピオン
酸セルロースおよび酪酸セルロースまたはセルロースエ
ーテル例えばメチルセルロース;並びにロジンおよびそ
れらの誘導体。
【0037】28. 前記したポリマーの混合物(ポリブ
レンド)、例えばPP/EPDM、ポリアミド/EPD
MまたはABS、PVC/EVA、PVC/ABS、P
VC/MBS、PC/ABS、PBTP/ABS、PC
/ASA、PC/PBT、PVC/CPE、PVC/ア
クリレート、POM/熱可塑性PUR、PC/熱可塑性
PUR、POM/アクリレート、POM/MBS、PP
O/HIPS、PPO/PA6.6およびコポリマー、
PA/HDPE、PA/PPまたはPA/PPO。
【0038】熱可塑性の構造的に架橋されたポリマーま
たは熱硬化性ポリマーの好ましい例はポリオレフィン、
ポリスチレン、α,β−不飽和酸のポリマー、ハロゲン
含有ポリマー、環状エーテルのホモ−およびコポリマ
ー、不飽和アルコールおよびアミンのポリマー、ポリア
セタール、ポリフェニレンオキシド、ポリウレタン、ポ
リアミド、ポリエステル、ポリ尿素、ポリカーボネー
ト、ポリスルホン、一方がアルデヒドで他方がフェノー
ル、尿素またはメラミンの架橋性生成物、アルキド樹
脂、架橋し得るアクリル樹脂、架橋エポキシ樹脂、セル
ロースまたは天然ゴムからなる群から選択される。
【0039】特に好ましいのは、ポリオレフィン、ポリ
スチレン、α,β−不飽和酸のポリマー、ハロゲン含有
ポリマー、特にPVC、環状エーテルのホモ−およびコ
ポリマー、特にビスフェノールAジグリシジルエーテル
とのものである。なかでも好ましいのは、ポリオレフィ
ン、例えばポリエチレンやその種々の変性体およびポリ
プロピレン、またはハロゲン含有ポリマー、例えばポリ
塩化ビニル(PVC)、特に懸濁ポリマーまたは塊状ポ
リマー形態にあるものである。
【0040】極性の吸着性無機または有機材料は繊維ま
たは分離した粒子の形態であってよい。吸着は該繊維ま
たは粒子の表面および/または細孔空隙において起こり
得る。本発明において、多孔性(多孔質)という属性
は、無機または有機材料が少なくとも1m2 /gの内部
表面積を有する内部空隙を有し、それによりこれらの細
孔内に物質およびイオンを収容および保持し得ることを
意味する。内部表面積は、例えばBET法に従って決定
され得る。有機または無機材料が多孔性であるならば、
内部表面積は好ましくは5−500m2 /gである。
【0041】使用され得る多孔性の吸着性無機材料の例
は、カルサイト(方解石,calcite)、タルク、カオリ
ン、珪藻土、モンモリロナイトまたはアタパルジャイト
等の天然鉱物粉である。セピオライトまたはベントナイ
ト等のフィロケイ酸塩、高分散ケイ酸、合成高吸収ケイ
酸、シリカゲル、モレキュラーシーブ(分子ふるい)ゼ
オライト、軽石、破砕レンガまたは多孔質ガラスを使用
することも可能である。多孔性の吸着性無機材料は水性
溶液中で酸性、中性または塩基性反応を与えてもよい。
【0042】モレキュラーシーブゼオライトは結晶性の
水和されたケイ酸アルミニウムであると理解され、置換
可能なアルカリ金属またはアルカリ土類金属カチオンを
包含する骨格構造を有し、合成または天然に存在する
(D. W. Breck, Zeolite Molecular Sieves, J. Wiley,
New York, 1974 に準拠した定義)。適当なモレキュラ
ーシーブゼオライトの例は各々Na、KまたはCa体に
あるゼオライトA、ゼオライトZSM−5、モルデナイ
ト、ゼオライトL、ゼオライトX、ゼオライトYであ
る。
【0043】Si原子が四面体構造で酸素原子により囲
まれているフィロケイ酸塩もまた適している。これらの
四面体のSi層の2つが八面体構造に配位された金属、
例えばAlまたはMgの層により酸素原子を介して連結
されている。これにより次の反復構造単位まで二次元の
空隙により分離される四面体、八面体および四面体の層
配置が得られる。この空隙は電荷消費のための対イオン
を含んでいてもよい。可能な対イオンは金属イオン、オ
リゴおよびポリオキシ金属イオン、または有機カチオン
である。特に適当なフィロケイ酸塩は繊維性成分を有す
るものである。特にホルミット(hormit)基は流路状の間
隙を有する鎖状繊維性構造を形成する性質を有し、そし
てとりわけ適している。繊維性フィロケイ酸塩としてア
タパルジャイトまたはセピオライトを使用することが特
に好ましい。互いに異なる繊維性フィロケイ酸塩の混合
物またはモレキュラーシーブゼオライトとの混合物もま
た非常に適している。ホルミット基(hormite group) に
関する文献およびその存在はUllmann's Encyclopedia o
f Ind. Chem., 第5版,1986年,VCH Verlag Weinh
eim,第A7巻,第118頁に見出され得る。天然および
合成の多孔性の吸着性無機材料は市販のものが広範囲に
利用可能である。
【0044】使用され得る多孔性の吸着性有機材料は例
えば合成多孔性ポリマー、例えば尿素−ホルムアルデヒ
ド重縮合物(ペルゴパック,Pergopak)であるが、天然
に存在する吸着剤である多孔性の天然物質であってよ
い。吸着性有機繊維として、非常に多数の粒状または繊
維状の天然に存在する有機材料、例えば粉砕された木材
もしくは植物残留物、または加工された天然繊維を使用
することが可能である。好ましい天然に存在する繊維の
例は、セルロース繊維、例えば綿、靱皮繊維(バスト,
vast)、カポック(ジャワ綿)、ジュート(黄麻)、ラ
ミー、亜麻(フラックス)および大麻である。しかしな
がら、羊毛繊維または絹繊維を使用することも可能であ
る。天然に存在するセルロースは、例えばビスコースと
して、セルロースエステルまたはセルロースエーテルと
してさらに誘導化され得る。該エーテルまたはエステル
は異なる置換基を有し得、その平均数は通常1と3の間
である。有機繊維材料は長いスパン繊維の形態で、また
はカットステープル繊維の形態で使用され得る。編物
(織物)片して、不織布またはフェルトとして二次元の
網目状の形態にある繊維を使用することも可能である。
【0045】十分に高い表面極性を持ち、そして極性帯
電防止剤を吸着的に結合し得るならば、合成ポリマー繊
維を使用することもできる。適当な繊維の例は、ポリア
ミド、ポリエステルおよびポリアクリロニトリル繊維で
ある。それ自身は非極性である繊維、例えばポリオレフ
ィン繊維の表面はまた、引き続く化学的および/または
物理的処理により変性され得、これらの繊維もまた、本
発明に従って使用され得る。そのような変性の典型例は
例えばポリプロピレン繊維の引き続くプラズマ処理また
はコロナ処理である。
【0046】極性ポリマー繊維、例えばポリアミド繊維
が使用されるならば、その時は、それに吸着される極性
有機化合物は重合または架橋され得る官能基を有するこ
とが好ましい。この重合または架橋の結果として、特に
永続性の帯電防止特性が得られる。所望の有利な効果を
得るために、ポリマーマトリックス中の繊維または粒子
は互いに接触されていなければならない。これは、それ
により体積導電率(体積導電性)がイオンまたは電子伝
導により生じ得ることを意味するからである。
【0047】無機または有機粒子は針状、板状、筒状、
オフセット板状(ホイスカー)、規則的または不規則球
状の形態で存在し得るか、またはその他のあらゆる不規
則な形状を有し得る。それらは通常1ないし5000μ
m、好ましくは10ないし1000μm、そして特に好
ましくは50ないし500μmの平均粒度を有する。非
球形で、そして一方向に優先的に伸長する粒子が好まし
い。例えば針状物、筒状物および板状物である。極性無
機または極性有機繊維が使用されることが有利である。
これは、それにより、球形粒子の場合に比べ、充填の程
度の低下を良好な導電率を有して達成できるからであ
る。無機または有機繊維は通常0.01ないし200m
m、好ましくは0.1ないし20mmの長さを有する。
帯電防止剤は一部が少なくとも5個の炭素原子および少
なくとも3個の異原子を有する極性有機化合物からな
る。異原子の例はそれぞれ種々の酸化状態にある酸素原
子、窒素原子、硫黄原子およびリン原子である。本発明
に従って使用され得る帯電防止剤は多数知られており、
そして例えばKunststoffe 67 (1977) 3, 154-159に記載
されている。
【0048】無機プロトン酸の塩を錯体化または溶媒和
することができる少なくとも5個の炭素原子および少な
くとも3個の異原子を有する極性有機化合物の例は、ポ
リエーテル、クラウンエーテル、ポリオール、ポリイミ
ン、ポリアミン、ピリジンから誘導されるポリマー、大
環状アザ化合物、ポリスルフィドおよびポリホスフィン
である。極性有機化合物は好ましくは3ないし20個の
異原子と5ないし100個の炭素原子を有する。好まし
い異原子は酸素原子および窒素原子である。極性有機化
合物の分子量は好ましくは200ないし5000、特に
好ましくは300ないし3000ダルトンである。極性
有機化合物は60℃までの温度で液体であるか、または
有機溶媒中で可溶性であることが好ましい。重合性官能
基の例はオレフィン性不飽和炭素結合、例えばα,β−
不飽和カルボン酸もしくはその誘導体から誘導される官
能基、グリシジル基、例えばグリシジルエーテル基、ま
たはイソシアネート基である。。
【0049】本発明に従って使用され得る無機塩の例は
無機鉱酸、オキソ酸または低級アルキルスルホン酸の亜
鉛、アルカリ金属、アルカリ土類金属またはアンモニウ
ム塩である。無機塩はLiClO4 、LiCF3
3 、NaClO4 、LiBF4 、NaBF4 、KBF
4 、NaCF3 SO3 、KClO4 、KPF6 、KCF
3 SO3、KC4 9 SO3 、Ca(ClO4 2 、C
a(PF6 2 、Ca(CF3 SO3 2 、Mg(Cl
4 2 、Mg(CF3 SO3 2 、Zn(ClO4
2、Zn(PF6 2 およびCa(CF3 SO3 2
らなる群から選択されることが好ましい。
【0050】好ましい組成物は、 (a)相互に接触している繊維または粒子の形態にある
極性の吸着性無機または有機材料と、該材料に吸着して
結合されている (b)以下のb1およびb2の混合物: (b1)次式(I): R1 −O−〔CH(R3 )−CH2 −O−〕n −〔CH2 −〔CH(OH)〕p −CH2 −O〕q −〔C(O)〕r −R2 (I) (式中、R1 はH、炭素原子数1ないし24のアルキル
基、炭素原子数2ないし24のアルケニル基、炭素原子
数1ないし24のアルキル−C(O)−基、炭素原子数
2ないし24のアルケニル−C(O)−基、CH2 =C
H−C(O)−基またはCH2 =C(CH3 )−C
(O)−基を表し、R2 は炭素原子数1ないし24のア
ルキル基、炭素原子数2ないし24のアルケニル基、C
2 −COOH基またはN(炭素原子数1ないし8のア
ルキル)3 Hal基を表すか、またはrが0ならば、さ
らにCH2 =CH−C(O)−基またはCH2 =C(C
3 )−C(O)−基を表し、R3 はHまたはCH3
表し、HalはCl、BrまたはIを表し、nは2また
は2より大きい数を表し、pは1ないし6の数を表し、
そしてqおよびrは互いに独立して0または1を表す)
で表されるポリオキシアルキレン、および(b2)錯体
化または溶媒和されている次式:{M
z+ a (az/b)- b }(式中、Mはz価のアルカリ金属、
アルカリ土類金属または亜鉛カチオンを表し、aおよび
bは互いに独立して1と6の間の数を表し、そしてAは
無機プロトン酸のアニオンまたは硫黄の有機酸素酸のア
ニオンを表す)で表される無機塩を含有する極性帯電防
止剤とを含有する熱可塑性の構造的に架橋された弾性ポ
リマーまたは熱硬化性ポリマーからなる組成物である。
【0051】本発明に従って成分(b1)として使用さ
れ得る次式(I): R1 −O−〔CH(R3 )−CH2 −O−〕n −〔CH2 −〔CH(OH)〕p −CH2 −O〕q −〔C(O)〕r −R2 (I) (式中、R1 はH、炭素原子数1ないし24のアルキル
基、炭素原子数2ないし24のアルケニル基、炭素原子
数1ないし24のアルキル−C(O)−基、炭素原子数
2ないし24のアルケニル−C(O)−基、CH2 =C
H−C(O)−基またはCH2 =C(CH3 )−C
(O)−基を表し、R2 は炭素原子数1ないし24のア
ルキル基、炭素原子数2ないし24のアルケニル基、C
2 −COOH基またはN(炭素原子数1ないし8のア
ルキル)3 Hal基を表すか、またはrが0ならば、さ
らにCH2 =CH−C(O)−基またはCH2 =C(C
3 )−C(O)−基を表し、R3 はHまたはCH3
表し、HalはCl、BrまたはIを表し、nは2また
は2より大きい数を表し、pは1ないし6の数を表し、
そしてqおよびrは互いに独立して0または1を表す)
で表されるポリオキシアルキレンは一般に公知であり、
そして市販のものが利用できるか、または公知の単純な
化学反応により製造され得る。
【0052】上記式(I)で表される化合物中の置換基
が炭素原子数1ないし24のアルキル基である場合、適
当な基はメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、
ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノ
ニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデ
シル基、テトラデシル基、ヘキサデシル基、オクタデシ
ル基、エイコシル基、ドコシル基およびテトラコシル基
であり、そしてまた相当する分岐した位置異性体であ
る。上記式(I)で表される化合物中の置換基が炭素原
子数2ないし24のアルケニル基である場合、これらの
基は上記アルキル基から誘導され、そして1またはそれ
以上の二重結合を含有する。二重結合を1つのみ含有す
る場合、それは炭化水素鎖の中央に位置することが好ま
しい。2またはそれ以上の二重結合が炭化水素鎖に存在
する場合、包含される基は好ましくは不飽和脂肪酸から
誘導される。特に好ましいアルケニル基はオレイル基で
ある。
【0053】上記式(I)で表される化合物において、
1 は好ましくはH、炭素原子数1ないし4のアルキル
基、CH2 =CH−C(O)−基またはCH2 =C(C
3)−C(O)−基である。上記式(I)で表される
化合物において、R2 は好ましくは炭素原子数6ないし
20のアルキル基、炭素原子数6ないし20のアルケニ
ル基またはN(炭素原子数1ないし8のアルキル)3
l基、CH2 =CH−C(O)−基またはCH2 =C
(CH3 )−C(O)−基である。上記式(I)で表さ
れる化合物において、nは好ましくは2と20の間の数
であり、そしてpは好ましくは2と6の間の数である。
【0054】上記式Iで表される特に好ましい個々の化
合物はポリプロピレングリコールラウリルエステル、ポ
リプロピレングリコールオレイルエーテル、ポリプロピ
レングリコールメチルジエチルアンモニウムクロリド、
ポリエチレングリコールモノメチルエーテル、ポリエチ
レングリコールジメチルエーテル、ポリエチレングリコ
ールラウリルエステル、ポリエチレングリコールオレイ
ルエステル、ポリエチレングリコールオレイルエーテ
ル、ポリエチレングリコールソルビタンモノラウリルエ
ステル、ポリエチレングリコールステアリルエステル、
ポリエチレングリコールポリプロピレングリコールラウ
リルエーテル、ポリエチレングリコールラウリルエーテ
ル−カルボン酸、ポリエチレングリコールジアクリレー
ト、モノアクリレートおよびトリアクリレート、または
ポリエチレングリコールジメタクリレート、モノメタク
リレートおよびトリメタクリレートである。
【0055】オレフィン性不飽和化合物が使用されるな
らば、それは繊維上に重合または架橋されてもよい。こ
れにより繊維上にコーティングが生成され、そこでは無
機塩が錯体化または溶媒和されている。
【0056】特に望ましい立体配置(コンフィグレーシ
ョン)は、ポリエチレングリコールジアクリレートまた
はポリエチレングリコールジメタクリレートが使用さ
れ、そして極性有機または無機材料に重合または架橋さ
れている場合に得られる。このようにして、特に安定な
帯電防止処理は、無機塩または有機成分の浸出が特に十
分に防止されている場合に得られる。架橋は繊維もしく
は粒子の表面または内部空隙(細孔)で起こり得る。
【0057】さらに使用され得る適当なその他の架橋成
分の例はトリメチロールプロパントリアクリレート、ト
リメチロールプロパントリメタクリレートまたはその他
の3価化合物である。これらの化合物は市販のものが利
用できる。架橋または重合反応は公知であり、そして熱
的または光化学的のいずれかで行われ得る。触媒の例は
過酸化物例えばH2 2 または光開始剤例えばベンジル
ジメチルケタールである。これらの触媒は公知であり、
そして同様に市販のものが利用可能である。
【0058】極性無機または有機材料はポリマー100
重量部あたり0.01ないし70重量部、特に0.1な
いし30重量部の量で使用されることが好ましい。少な
くとも5個の炭素原子および少なくとも3個の異原子を
有する極性有機化合物はポリマー100重量部あたり
0.01ないし20重量部の量で使用されることが好ま
しい。使用される無機塩はポリマー100重量部あたり
0.01ないし5重量部の量で使用されることが好まし
い。少なくとも5個の炭素原子および少なくとも3個の
異原子を有する有機化合物:無機塩の比は好ましくは2
00:1ないし1:1である。
【0059】一般に、無機塩は、まず最初に少なくとも
5個の炭素原子および少なくとも3個の異原子を有する
極性有機化合物と混合され、次に極性無機または有機材
料がこの混合物で含浸される。
【0060】新規な熱可塑性の構造的に架橋されたポリ
マーまたは熱硬化性ポリマーはその他の添加剤を包含し
てもよい。これらのその他の添加剤は特に熱および/ま
たは光安定剤の群に属する。熱安定剤は本明細書におい
て加工および使用(長期安定性)の両方に関する。これ
らのその他の添加剤は当業者に公知であり、そして多く
が市販されて利用可能である。
【0061】当該ポリマーが上記のような帯電防止性の
ハロゲン含有ポリマーである場合、それらは有利には、
そしてさらに少なくとも1種の無機亜鉛、バリウム、カ
ドミウム、アルミニウム、カルシウム、マグネシウムま
たは希土類化合物、例えば亜鉛酸化物、水酸化物、塩化
物もしくは硫化物または超塩基性亜鉛酸化物/水酸化物
付加化合物、または炭素原子数2ないし22の脂肪族飽
和カルボキシレート、炭素原子数3ないし22の脂肪族
および飽和カルボキシレート、または少なくとも1つの
OH基で置換された炭素原子数2ないし22の脂肪族カ
ルボキシレート、またはその鎖が少なくとも1つのO原
子により中断されたもの(オキサ酸)、炭素原子数5な
いし22の環状および2環状カルボキシレート、非置換
または少なくとも1つのOH基および/または炭素原子
数1ないし16のアルキル基により置換されたフェニル
カルボキシレート、非置換または少なくとも1つのOH
基および/または炭素原子数1ないし16のアルキル基
により置換されたナフチルカルボキシレート、フェニル
−炭素原子数1ないし16のアルキルカルボキシレー
ト、ナフチル−炭素原子数1ないし16のアルキルカル
ボキシレート、または非置換または炭素原子数1ないし
12のアルキル置換されたフェノレートの系列からの有
機亜鉛、バリウム、カドミウム、アルミニウム、カルシ
ウム、マグネシウムまたは希土類化合物を包含する。上
記金属化合物は異なる化合物の混合物として存在し得
る。この場合、好ましいのは、いわゆる相乗性金属セッ
ケン混合物、例えば金属CaとZnまたはBaとZnの
セッケン混合物である。有機亜鉛、バリウム、カドミウ
ム、アルミニウム、カルシウム、マグネシウムまたは希
土類化合物がヒドロタルサイト、ゼオライトまたはドー
ソナイト(dawsonite) 上にコーティングされることもま
た好ましい。この点に関してはDE−A−403181
8をも参照。
【0062】適当な酸化防止剤の例は以下のとおりであ
る: 1.アルキル化モノフェノールの例 2,6−ジ−第三ブチル−4−メチルフェノール、2−
第三ブチル−4,6−ジメチルフェノール、2,6−ジ
−第三ブチル−4−エチルフェノール、2,6−ジ−第
三ブチル−4−n−ブチルフェノール、2,6−ジ−第
三ブチル−4−イソブチルフェノール、2,6−ジシク
ロペンチル−4−メチルフェノ−ル、2−(α−メチル
シクロヘキシル)−4,6−ジメチルフェノール、2,
6−ジオクタデシル−4−メチルフェノ−ル、2,4,
6−トリシクロヘキシルフェノール、2,6−ジ−第三
ブチル−4−メトキシメチルフェノール、2,6−ジノ
ニル−4−メチルフェノール、2,4−ジメチル−6−
(1’−メチルウンデシ−1’−イル)フェノール、
2,4−ジメチル−6−(1’−メチルヘプタデシ−
1’−イル)フェノール、2,4−ジメチル−6−
(1’−メチルトリデシ−1’−イル)フェノール、オ
クチルフェノール、ノニルフェノールおよびその混合
物。
【0063】2.アルキルチオメチルフェノールの例 2,4−ジオクチルチオメチル−6−第三ブチルフェノ
ール、2,4−ジオクチルチオメチル−6−メチルフェ
ノール、2,4−ジオクチルチオメチル−6−エチルフ
ェノール、2,6−ジドデシルチオメチル−4−ノニル
フェノール。
【0064】3.ヒドロキノンおよびアルキル化ヒドロ
キノンの例 2,6−ジ第三ブチル−4−メトキシフェノール、2,
5−ジ第三ブチルヒドロキノン、2,5−ジ第三アミル
ヒドロキノン、2,6−ジフェニル−4−オクタデシル
オキシフェノール、2,6−ジ第三ブチルヒドロキノ
ン、2,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシアニソー
ル、3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシアニソー
ル、3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニルス
テアレート、ビス(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロ
キシフェニル)アジペート。
【0065】4.ヒドロキシル化チオジフェニルエーテ
ルの例 2,2’−チオビス(6−第三ブチル−4−メチルフェ
ノール)、2,2’−チオビス(4−オクチルフェノー
ル)、4,4’−チオビス(6−第三ブチル−3−メチ
ルフェノール)、4,4’−チオビス(6−第三ブチル
−2−メチルフェノール)、4,4’−チオビス(3,
6−ジ第二アミルフェノール)、4,4’−ビス(2,
6−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)ジスルフィ
ド。
【0066】5.アルキリデンビスフェノールの例 2,2’−メチレンビス(6−第三ブチル−4−メチル
フェノール)、2,2’−メチレンビス(6−第三ブチ
ル−4−エチルフェノール)、2,2’−メチレンビス
〔4−メチル−6−(α−メチルシクロヘキシル)フェ
ノール〕、2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−
シクロヘキシルフェノール)、2,2’−メチレンビス
(6−ノニル−4−メチルフェノール)、2,2’−メ
チレンビス(4,6−ジ−第三ブチルフェノール)、
2,2’−エチリデンビス(4,6−ジ−第三ブチルフ
ェノール)、2,2’−エチリデンビス(6−第三ブチ
ル−4−イソブチルフェノール)、2,2’−メチレン
ビス〔6−(α−メチルベンジル)−4−ノニルフェノ
ール〕、2,2’−メチレンビス〔6−(α,α−ジメ
チルベンジル)−4−ノニルフェノール〕、4,4’−
メチレンビス(2,6−ジ−第三ブチルフェノール)、
4,4’−メチレンビス(6−第三ブチル−2−メチル
フェノール)、1,1−ビス(5−第三ブチル−4−ヒ
ドロキシ−2−メチルフェニル)ブタン、2,6−ビス
(3−第三ブチル−5−メチル−2−ヒドロキシベンジ
ル)−4−メチルフェノール、1,1,3−トリス(5
−第三ブチル−4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)
ブタン、1,1−ビス(5−第三ブチル−4−ヒドロキ
シ−2−メチルフェニル)−3−n−ドデシルメルカプ
トブタン、エチレングリコール−ビス〔3,3−ビス
(3’−第三ブチル−4’ーヒドロキシフェニル)ブチ
レート〕、ビス(3−第三ブチル−4ーヒドロキシ−5
−メチルフェニル)ジシクロペンタジエン、ビス〔2−
(3’−第三ブチル−2’ーヒドロキシ−5’−メチル
ベンジル)−6−第三ブチル−4−メチルフェニル〕テ
レフタレート、1,1−ビス(3,5−ジメチル−2−
ヒドロキシフェニル)ブタン、2,2−ビス(3,5−
ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、
2,2−ビス(5−第三ブチル−4−ヒドロキシ−2−
メチルフェニル)−4−n−ドデシルメルカプトブタ
ン、1,1,5,5−テトラ(5−第三ブチル−4−ヒ
ドロキシ−2−メチルフェニル)ペンタン。
【0067】6.O−,N−およびS−ベンジル化合物
の例 3,5,3’,5’−テトラ第三ブチル−4,4’−ジ
ヒドロキシジベンジルエーテル、オクタデシル−4−ヒ
ドロキシ−3,5−ジメチルベンジルメルカプトアセテ
ート、トリス(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシ
ベンジル)アミン、ビス(4−第三ブチル−3−ヒドロ
キシ−2,6−ジメチルベンジル)ジチオテレフタレー
ト、ビス(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベン
ジル)スルフィド、イソオクチル−3,5−ジ第三ブチ
ル−4−ヒドロキシベンジルメルカプトアセテート。
【0068】7.ヒドロキシベンジル化マロネートの例 ジオクタデシル−2,2−ビス(3,5−ジ第三ブチル
−2−ヒドロキシベンジル)マロネート、ジオクタデシ
ル−2−(3−第三ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチ
ルベンジル)マロネート、ジドデシルメルカプトエチル
−2,2−ビス(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキ
シベンジル)マロネート、ビス〔4−(1,1,3,3
−テトラメチルブチル)フェニル〕2,2−ビス(3,
5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)マロネー
ト。
【0069】8.芳香族ヒドロキシベンジル化合物の例 1,3,5−トリス(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒド
ロキシベンジル)−2,4,6−トリメチルベンゼン、
1,4−ビス(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシ
ベンジル)−2,3,5,6−テトラメチルベンゼン、
2,4,6−トリス(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒド
ロキシベンジル)フェノール。
【0070】9.トリアジン化合物の例 2,4−ビス(オクチルメルカプト)−6−(3,5−
ジ第三ブチル−4−ヒドロキシアニリノ)−1,3,5
−トリアジン、2−オクチルメルカプト−4,6−ビス
(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシアニリノ)−
1,3,5−トリアジン、2−オクチルメルカプト−
4,6−ビス(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシ
フェノキシ)−1,3,5−トリアジン、2,4,6−
トリス(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェノ
キシ)−1,2,3−トリアジン、1,3,5−トリス
(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)イ
ソシアヌレート、1,3,5−トリス(4−第三ブチル
−3−ヒドロキシ−2,6−ジメチルベンジル)イソシ
アヌレート、2,4,6−トリス(3,5−ジ第三ブチ
ル−4−ヒドロキシフェニルエチル)−1,3,5−ト
リアジン、1,3,5−トリス(3,5−ジ第三ブチル
−4−ヒドロキシフェニルプロピオニル)ヘキサヒドロ
−1,3,5−トリアジン、1,3,5−トリス(3,
5−ジシクロヘキシル−4−ヒドロキシベンジル)イソ
シアヌレート。
【0071】10.ホスホネート、ホスフィットおよび
ホスホナイトの例 ジメチル−2,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベン
ジルホスホネート、ジエチル−3,5−ジ第三ブチル−
4−ヒドロキシベンジルホスホネート、ジオクタデシル
3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジルホスホ
ネート、ジオクタデシル5−第三ブチル−4−ヒドロキ
シ3−メチルベンジルホスホネート、3,5−ジ第三ブ
チル−4−ヒドロキシベンジルホスホン酸のモノエチル
エステルのカルシウム塩、トリフェニルホスフィット、
ジフェニルアルキルホスフィット、フェニルジアルキル
ホスフィット、トリス(ノニルフェニル)ホスフィッ
ト、トリラウリルホスフィット、トリオクタデシルホス
フィット、ジステアリルペンタエリトリトールジホスフ
ィット、トリス(2,5−ジ第三ブチルフェニル)ホス
フィット、ジイソデシルペンタエリトリトールジホスフ
ィット、ビス(2,4−ジ第三ブチルフェニル)ペンタ
エリトリトールジホスフィット、ビス(2,6−ジ第三
ブチル−4−メチルフェニル)ペンタエリトリトールジ
ホスフィット、ビスイソデシルオキシペンタエリトリト
ールジホスフィット、ビス(2,4−ジ第三ブチル−6
−メチルフェニル)ペンタエリトリトールジホスフィッ
ト、ビス(2,4,6−トリ第三ブチルフェニル)ペン
タエリトリトールジホスフィット、トリステアリルソル
ビトールトリホスフィット、テトラキス(2,4−ジ第
三ブチルフェニル)4,4’−ビフェニレンジホスホナ
イト、6−イソオクチルオキシ−2,4,,8,10−
テトラ第三ブチル−12H−ジベンゾ〔d,g〕−1,
3,2−ジオキサホスホシン、6−フルオロ−2,
4,,8,10−テトラ第三ブチル−12−メチルジベ
ンゾ〔d,g〕−1,3,2−ジオキサホスホシン、ビ
ス(2,4−ジ第三ブチル−6−メチルフェニル)メチ
ルホスフィット、ビス(2,4−ジ第三ブチル−6−メ
チルフェニル)エチルホスフィット、(C919−C6
4 1.5 −P−(O−C12-13 25-27 1.5
【0072】11.アシルアミノフェノールの例 4−ヒドロキシラウリン酸−アニリド、4−ヒドロキシ
ステアリン酸−アニリド、オクチルN−(3,5−ジ−
第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)−カルバメー
ト。
【0073】12.β−(3,5−ジ第三ブチル−4−
ヒドロキシフェニル)プロピオン酸と以下の一価または
多価アルコールとのエステル アルコールの例:メタノール、エタノール、オクタノー
ル、オクタデカノール、1,6−ヘキサンジオール、
1,9−ノナンジオール、エチレングリコール、1,2
−プロパンジオール、ネオペンチルグリコール、チオジ
エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチ
レングリコール、ペンタエリトリトール、トリス(ヒド
ロキシエチル)イソシアヌレート、N,N’−ビス(ヒ
ドロキシエチル)オキサミド、3−チアウンデカノー
ル、3−チアペンタデカノール、トリメチルヘキサンジ
オール、トリメチロールプロパン、4−ヒドロキシメチ
ル−1−ホスファ−2,6,7−トリオキサビシクロ
〔2.2.2〕オクタン。
【0074】13.β−(5−第三ブチル−4−ヒドロ
キシ−3−メチルフェニル)プロピオン酸と以下の一価
または多価アルコールとのエステル アルコールの例:メタノール、エタノール、オクタノー
ル、オクタデカノール、1,6−ヘキサンジオール、
1,9−ノナンジオール、エチレングリコール、1,2
−プロパンジオール、ネオペンチルグリコール、チオジ
エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチ
レングリコール、ペンタエリトリトール、トリス(ヒド
ロキシエチル)イソシアヌレート、N,N’−ビス(ヒ
ドロキシエチル)オキサミド、3−チアウンデカノー
ル、3−チアペンタデカノール、トリメチルヘキサンジ
オール、トリメチロールプロパン、4−ヒドロキシメチ
ル−1−ホスファ−2,6,7−トリオキサビシクロ
〔2.2.2〕オクタン。
【0075】14.β−(3,5−ジシクロシクロヘキ
シル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸と以下の
一価または多価アルコールとのエステル アルコールの例:メタノール、エタノール、オクタノー
ル、オクタデカノール、1,6−ヘキサンジオール、
1,9−ノナンジオール、エチレングリコール、1,2
−プロパンジオール、ネオペンチルグリコール、チオジ
エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチ
レングリコール、ペンタエリトリトール、トリス(ヒド
ロキシエチル)イソシアヌレート、N,N’−ビス(ヒ
ドロキシエチル)オキサミド、3−チアウンデカノー
ル、3−チアペンタデカノール、トリメチルヘキサンジ
オール、トリメチロールプロパン、4−ヒドロキシメチ
ル−1−ホスファ−2,6,7−トリオキサビシクロ
〔2.2.2〕オクタン。
【0076】15.3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロ
キシフェニル酢酸と以下の一価または多価アルコールと
のエステル アルコールの例:メタノール、エタノール、オクタノー
ル、オクタデカノール、1,6−ヘキサンジオール、
1,9−ノナンジオール、エチレングリコール、1,2
−プロパンジオール、ネオペンチルグリコール、チオジ
エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチ
レングリコール、ペンタエリトリトール、トリス(ヒド
ロキシエチル)イソシアヌレート、N,N’−ビス(ヒ
ドロキシエチル)オキサミド、3−チアウンデカノー
ル、3−チアペンタデカノール、トリメチルヘキサンジ
オール、トリメチロールプロパン、4−ヒドロキシメチ
ル−1−ホスファ−2,6,7−トリオキサビシクロ
〔2.2.2〕オクタン。
【0077】16.β−(3,5−ジ第三ブチル−4−
ヒドロキシフェニル)プロピオン酸のアミドの例 N,N’−ビス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロ
キシフェニルプロピオニル)ヘキサメチレンジアミン、
N,N’−ビス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロ
キシフェニルプロピオニル)トリメチレンジアミン、
N,N’−ビス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロ
キシフェニルプロピオニル)ヒドラジン。17.チオ二
酢酸およびチオジプロピオン酸のエステル
【0078】群5、10および14からの酸化防止剤が
好ましく、特に2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)プロパン、3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシ
フェニル)プロピオン酸とオクタデカノールまたはペン
タエリトリトールとのエステル、またはトリス(2,4
−ジ第三ブチルフェニル)ホスフィットが好ましい。所
望するならば、構造の異なる酸化防止剤の混合物を使用
することも可能である。酸化防止剤はポリマー100重
量部あたり例えば0.01ないし10重量部、有利には
0.1ないし10重量部、そして特に0.1ないし5重
量部の量で使用され得る。
【0079】適当なUV吸収剤および光安定剤の例は以
下のとおりである: 1.2−(2’−ヒドロキシフェニル) ベンゾトリアゾ
ールの例 2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベン
ゾトリアゾール、2−(3’,5’−ジ第三ブチル−
2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−
(5’−第三ブチル−2’−ヒドロキシフェニル)ベン
ゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−
(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェニル)ベ
ンゾトリアゾール、2−(3’,5’−ジ第三ブチル−
2’−ヒドロキシフェニル)−5−クロロベンゾトリア
ゾール、2−(3’−第三ブチル−2’−ヒドロキシ−
5’−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾー
ル、2−(3’−第二ブチル−5’−第三ブチル−2’
−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−
(2’−ヒドロキシ−4’−オクチルオキシフェニル)
ベンゾトリアゾール、2−(3’,5’−ジ第三アミル
−2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2
−(3’,5’−ビス(α,α−ジメチルベンジル)−
2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−
(3’−第三ブチル−2’−ヒドロキシ−5’−(2−
オクチルオキシカルボニルエチル)フェニル)−5−ク
ロロベンゾトリアゾール、2−(3’−第三ブチル−
5’−〔2−(2−エチルヘキシルオキシ)カルボニル
エチル〕−2’−ヒドロキシフェニル)−5−クロロベ
ンゾトリアゾール、2−(3’−第三ブチル−2’−ヒ
ドロキシ−5’−(2−メトキシカルボニルエチル)フ
ェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(3’
−第三ブチル−2’−ヒドロキシ−5’−(2−メトキ
シカルボニルエチル)フェニル)ベンゾトリアゾール、
2−(3’−第三ブチル−2’−ヒドロキシ−5’−
(2−オクチルオキシカルボニルエチル)フェニル)ベ
ンゾトリアゾール、2−(3’−第三ブチル−5’−
〔2−(2−エチルヘキシルオキシ)カルボニルエチ
ル〕−2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾー
ル、2−(3’−ドデシル−2’−ヒドロキシ−5’−
メチルフェニル)ベンゾトリアゾールおよび2−(3’
−第三ブチル−2’−ヒドロキシ−5’−(2−イソオ
クチルオキシカルボニルエチル)フェニルベンゾトリア
ゾールの混合物、2,2’−メチレンビス〔4−(1,
1,3,3−テトラメチルブチル)−6−ベンゾトリア
ゾール−2−イルフェノール〕;2−〔3’−第三ブチ
ル−5’−(2−メトキシカルボニルエチル)−2’−
ヒドロキシフェニル〕ベンゾトリアゾールとポリエチレ
ングリコール300とのエステル交換体;次式:〔R−
CH2 CH2 −COO(CH2 3 2 (式中、Rは
3’−第三ブチル−4’−ヒドロキシ−5’−2H−ベ
ンゾトリアゾール−2−イルフェニル基を表す)で表さ
れる化合物。
【0080】2.2−ヒドロキシ−ベンゾフェノンの例 4−ヒドロキシ−、4−メトキシ−、4−オクトキシ
−、4−デシルオキシ−、4−ドデシルオキシ−、4−
ベンジルオキシ−、4,2’,4’−トリヒドロキシ−
および2’−ヒドロキシ−4,4’−ジメトキシ誘導
体。
【0081】3.置換されたおよび非置換安息香酸のエ
ステルの例 4−第三ブチルフェニルサリチレート、フェニルサリチ
レート、オクチルフェニルサリチレート、ジベンゾイル
レゾルシノール、ビス(4−第三ブチルベンゾイル)レ
ゾルシノール、ベンゾイルレゾルシノール、2,4−ジ
−第三ブチルフェニル3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒ
ドロキシベンゾエート、ヘキサデシル3,5−ジ−第三
ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート、オクタデシル
3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベンゾエー
ト、2−メチル−4,6−ジ第三ブチルフェニル3,5
−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート。
【0082】4.アクリレートの例 エチルα−シアノ−β, β−ジフェニルアクリレート、
イソオクチルα−シアノ−β, β−ジフェニル−アクリ
レート、メチルα−カルボメトキシシンナメート、メチ
ルα−シアノ−β−メチル−p−メトキシシンナメー
ト、ブチルα−シアノ−β−メチル−p−メトキシシン
ナメート、メチルα−カルボメトキシ−p −メトキシシ
ンナメートおよびN−(β−カルボメトキシ−β−シア
ノビニル) −2−メチルインドリン。
【0083】5.ニッケル化合物の例 2,2’−チオビス−〔4−(1,1,3,3−テトラ
メチルブチル) フェノール〕のニッケル錯体、例えば
1:1または1:2錯体であって、所望によりn−ブチ
ルアミン、トリエタノールアミンもしくはN−シクロヘ
キシルジエタノールアミンのような他の配位子を伴うも
の、ニッケルジブチルジチオカルバメート、モノアルキ
ルエステル、例えば4−ヒドロキシ−3,5−ジ−第三
ブチルベンジルホスホン酸のメチルもしくはエチルエス
テルのニッケル塩、ケトキシム例えば2−ヒドロキシ−
4−メチル−フェニルウンデシルケトキシムのニッケル
錯体、1−フェニル−4−ラウロイル−5−ヒドロキシ
−ピラゾールのニッケル錯体であって、所望により他の
配位子を伴うもの。
【0084】6.立体障害性アミンの例 ビス(2,2,6,6−テトラメチルピペリジル)セバ
ケート、ビス(2,2,6,6−テトラメチルピペリジ
ル)スクシネート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタ
メチルピペリジル)セバケート、ビス(1,2,2,
6,6−ペンタメチルピペリジル)n−ブチル−3,5
−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジルマロネート、
1−ヒドロキシエチル−2,2,6,6−テトラメチル
−4−ヒドロキシピペリジンとコハク酸との縮合生成
物、N,N’−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−
4−ピペリジル)ヘキサメチレンジアミンと4−第三オ
クチルアミノ−2,6−ジクロロ−1,3,5−s−ト
リアジンとの縮合生成物、トリス(2,2,6,6−テ
トラメチル−4−ピペリジル)ニトリロトリアセテー
ト、テトラキス(2,2,6,6−テトラメチル−4−
ピペリジル)−1,2,3,4−ブタンテトラオエー
ト、1,1’−(1,2−エタンジイル)−ビス(3,
3,5,5−テトラメチルピペラジノン)、4−ベンゾ
イル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、4−
ステアリルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペ
リジン、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチルピペ
リジル)−2−n−ブチル−2−(2−ヒドロキシ−
3,5−ジ第三ブチルベンジル)マロネート、3−n−
オクチル−7,7,9,9−テトラメチル−1,3,8
−トリアザスピロ〔4.5〕デカン−2,4−ジオン、
ビス(1−オクチルオキシ−2,2,6,6−テトラメ
チルピペリジル)セバケート、ビス(1−オクチル−
2,2,6,6−テトラメチルピペリジル)スクシネー
ト、N,N’−ビス(2,2,6,6−テトラメチルピ
ペリジル−4−ピペリジル)ヘキサメチレンジアミンと
4−モルホリノ−2,6−ジクロロ−1,3,5−トリ
アジンとの縮合生成物、2−クロロ−4,6−ビス(4
−n−ブチルアミノ−2,2,6,6−テトラメチルピ
ペリジル)−1,3,5−トリアジンと1,2−ビス
(3−アミノプロピルアミノ)エタンとの縮合生成物、
2−クロロ−4,6−ジ(4−n−ブチルアミノ−1,
2,2,6,6−ペンタメチルピペリジル)−1,3,
5−トリアジンと1,2−ビス(3−アミノプロピルア
ミノ)エタンとの縮合生成物、8−アセチル−3−ドデ
シル−7,7,9,9−テトラメチル−1,3,8−ト
リアザスピロ〔4.5〕デカン−2,4−ジオン、3−
ドデシル−1−(2,2,6,6−テトラメチル−4−
ピヘリジル)ピロリジン−2,5−ジオン、3−ドデシ
ル−1−(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピ
ペリジル)ピロリジン−2,5−ジオンおよびチマソル
ブ966(Chimassorb 966)。
【0085】7.オキサミドの例 4,4’−ジオクチルオキシオキサニリド、2,2’−
ジオクチルオキシ−5,5’−ジ第三ブトキサニリド、
2,2’−ジドデシルオキシ−5,5’−ジ第三ブチル
オキサニリド、2−エトキシ−2’−エチルオキサニリ
ド、N,N’−ビス(3−ジメチルアミノプロピル)オ
キサルアミド、2−エトキシ−5−第三ブチル−2’−
エチルオキサニリドおよび該化合物と2エトキシ−2’
−エチル−5,4’−ジ第三ブチルオキサニリドとの混
合物、オルト−およびパラ−メトキシ−二置換オキサニ
リドの混合物およびo−およびp−エトキシ−二置換オ
キサニリドの混合物。
【0086】8.2−(2−ヒドロキシフェニル)−
1,3,5−トリアジンの例 2,4,6−トリス(2−ヒドロキシ−4−オクチルオ
キシフェニル) −1,3,5−トリアジン、2−(2−
ヒドロキシ−4−オクチルオキシフェニル)−4,6−
ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリ
アジン、2−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−4,
6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−
トリアジン、2,4−ビス(2−ヒドロキシ−4−プロ
ピルオキシフェニル)−6−(2,4−ジメチルフェニ
ル)−1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ
−4−オクチルオキシフェニル) −4,6−ビス(4−
メチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−(2
−ヒドロキシ−4−ドデシルオキシフェニル) −4,6
−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−ト
リアジン、2−〔2−ヒドロキシ−4−(2−ヒドロキ
シ−3−ブチルオキシプロポキシ)フェニル〕−4,6
−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−ト
リアジン、2−〔2−ヒドロキシ−4−(2−ヒドロキ
シ−3−オクチルオキシプロピルオキシ)フェニル〕−
4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,
5−トリアジン。
【0087】適当な過酸化物スカベンジャーの例は以下
のとおりである:β−チオジプロピオン酸のエステル、
例えばラウリル、ステアリル、ミリスチルまたはトリデ
シルエステル、メルカプトベンズイミダゾール、または
2−メルカプトベンズイミダゾールの亜鉛塩、ジブチル
ジチオカルバミン酸亜鉛、ジオクタデシルジスルフィ
ド、ペンタエリトリトールテトラキス(β−ドデシルメ
ルカプト)プロピオネートまたはエチレングリコールビ
スメルカプトアセテート。
【0088】本発明はまた、(a)粒子または繊維の形
態にある極性の吸着性無機または有機材料と、該材料に
吸着して結合されている (b)以下のb1およびb2の混合物: b1)少なくとも5個の炭素原子および少なくとも3個
の異原子を有する少なくとも1種の極性有機化合物、お
よび b2)該極性有機化合物に錯体化されているか、または
溶媒和されている無機プロトン酸の塩を含有する極性帯
電防止剤とからなり、そしてその他の添加剤を含有する
か、または含有しない組成物を該組成物自体で、または
個々の成分の形態で、熱可塑性の構造的に架橋された弾
性ポリマーまたは熱硬化性ポリマーと混合するために、
カレンダー、ミキサー、配合機および押出機等の装置を
用いることからなる帯電防止処理された熱可塑性の構造
的に架橋された弾性ポリマーまたは熱硬化性ポリマーの
製造方法を提供する。
【0089】上記の製造はそれ自体公知の方法で、上記
の添加剤および所望するならば別の添加剤をポリマー
と、それ自体公知である装置、例えばカレンダー、ミキ
サー、配合機または押出機等を用いて混合することによ
り行われ得る。この操作において、添加剤は個々に添加
されても、または互いの混合物で添加されてもよい。い
わゆるマスターバッチを使用することも可能である。
【0090】本発明に従って得られる帯電防止処理され
た熱可塑性ポリマーは公知技術により所望形状にするこ
とができる。そのような技術の例は混練(微粉砕)、圧
延(カレンダリング)、押出、射出成形、焼結、圧縮焼
結またはスピニング、および押出吹込成形、またはプラ
スチゾル法による加工である。帯電防止処理された熱可
塑性ポリマーはまた発泡材料に加工され得る。
【0091】本発明はさらに、 (a)粒子または繊維の形態にある極性の吸着性無機ま
たは有機材料と、該材料に吸着して結合されている (b)以下のb1およびb2の混合物: b1)少なくとも5個の炭素原子および少なくとも3個
の異原子を有する少なくとも1種の極性有機化合物、お
よび b2)該極性有機化合物に錯体化されているか、または
溶媒和されている無機プロトン酸の塩を含有する極性帯
電防止剤とからなる組成物を提供する。
【0092】好ましいものは、 (a)繊維または粒子の形態にある極性の吸着性無機ま
たは有機材料と、該材料に吸着して結合されている (b)以下のb1およびb2の混合物: (b1)次式(I): R1 −O−〔CH(R3 )−CH2 −O−〕n −〔CH2 −〔CH(OH)〕p −CH2 −O〕q −〔C(O)〕r −R2 (I) (式中、R1 はH、炭素原子数1ないし24のアルキル
基、炭素原子数2ないし24のアルケニル基、炭素原子
数1ないし24のアルキル−C(O)−基、炭素原子数
2ないし24のアルケニル−C(O)−基、CH2 =C
H−C(O)−基またはCH2 =C(CH3 )−C
(O)−基を表し、R2 は炭素原子数1ないし24のア
ルキル基、炭素原子数2ないし24のアルケニル基、C
2 −COOH基またはN(炭素原子数1ないし8のア
ルキル)3 Hal基を表すか、またはrが0ならば、さ
らにCH2 =CH−C(O)−基またはCH2 =CCH
3 −C(O)−基を表し、R3 はHまたはCH3 を表
し、HalはCl、BrまたはIを表し、nは2または
2より大きい数を表し、pは1ないし6の数を表し、そ
してqおよびrは互いに独立して0または1を表す)で
表されるポリオキシアルキレン、および(b2)それに
錯体化または溶媒和されている次式:{Mz+ a
(az/b)- b }(式中、Mはz価のアルカリ金属、アルカ
リ土類金属または亜鉛カチオンを表し、aおよびbは互
いに独立して1と6の間の数を表し、そしてAは無機プ
ロトン酸のアニオンまたは硫黄の有機酸素酸のアニオン
を表す)で表される無機塩を含有する極性帯電防止剤と
からなる組成物である。上記混合物の個々の成分の好ま
しい態様は、それぞれの上記した好ましい態様が当ては
まる。同様に、本組成物は上記のその他の成分を包含し
得る。
【0093】
【発明の実施の形態】本発明はまた、熱可塑性の構造的
に架橋された弾性ポリマーまたは熱硬化性ポリマーの帯
電防止性を改良するための新規組成物の使用方法を提供
する。新規ポリマー組成物はワイヤ外装およびケーブル
絶縁用途に特に適している。しかしながら、装飾用フィ
ルム、フォーム(発泡体)、農業用フィルム、ホース、
封止用形材および事務用フィルムを製造することも可能
である。新規ポリマー組成物はまた、中空物品(ボト
ル)、包装用フィルム(熱成形フィルム)、ブローフィ
ルム、防衛パッドフィルム(自動車用)、チューブ、フ
ォーム、重形材(窓枠)、半透明壁用形材、建築用形
材、サイディング(sidings)、家具類(fittings)、事務
用フィルムおよび装置外枠(コンピュータ,家庭用器
具)を製造するための成形用組成物として使用され得
る。それ故に、本発明はまた、ワイヤ外装およびケーブ
ル絶縁のための新規組成物の使用方法を提供する。
【0094】
【実施例】以下の実施例により本発明を説明する。 実施例1 セルロースパネル(堅材,漂白済)を細片(約6×1c
2 )に切断し、その7.28gを10%Liメチルス
ルホネート含有のポリエチレングリコールラウレート
〔イルガスタット51(Irgastat 51) ,チバ社製〕の溶
液中に入れる。上記細片を排気可能な容器中にある磁器
製の皿内に置く。0.5ミリバールの圧力下で約30分
間脱気を行う。含浸された細片を次にドリップドライま
で放置する。含浸されたセルロースの重量は今では1
1.39gである。このようにして含浸された細片を約
1×1cm2 の寸法の小片に切断し、そして0.5mm
の輪状篩を有する超遠心ミル〔レッシュ(Retsch),モデ
ルZM1000〕において繊維に細分する。
【0095】実施例2 実施例1に記載した含浸されたセルロース4.0gをポ
リプロピレンモプレンFLF20(Moplen FLF20)50
gに添加し、そして各成分を注意深く混合する。この混
合物を2本ロールミル(カレンダー)において180℃
で5分間処理し、ロールドシート(ニップ0.5mm)
を成形する。引続き、金属テンプレート(15×15×
0.05cm3 )を用いて加圧下で加熱された液圧プレ
スにおいてプレートを準備する(190℃で5分間処
理)。このようにして使用されるプレートは体積抵抗R
V 4×1011オーム〔電圧500Vおよびリング電極2
0cm2 ,間隙0.5cm(DIN53482),22
℃で測定〕を示す。約70%の相対湿度中22℃で1週
間貯蔵した後、RV は6×107 オーム(リング電極)
まで低下し、そして表面抵抗RS は4.2×108 オー
ム〔DIN53482に準拠するスプラング−タング電
極(sprung-tongue electrode) 〕である。
【0096】実施例3 ラミー繊維(長さ6mm,スイス国ドッチコンのフィッ
シャー社からのタイプ290)を0.12mmの輪状篩
を有する超遠心ミル(レトシュ,モデルZM1000)
において微粉砕する。上記繊維3gをガラスビーカーに
入れ、ポリエチレングリコール400ジアクリレートサ
ルトマーSR344(Sartomer SR344)および4%NaC
lO4 ・H2 Oの溶液で覆い、よく攪拌し、そして0.
5ミリバールで約30分間真空容器中で脱気する。この
溶液を次に濾過し、そして残渣(含浸された繊維)を液
圧プレスにおいて濾紙間に過剰な溶液から取り出す:残
渣=4.9g。
【0097】実施例4 実施例3に記載した含浸された繊維2gを細かく分割
し、ポリプロピレンモプレンFLF2060gに添加
し、そして混合する。この混合物を2本ロールミル(カ
レンダー)において180℃で7分間処理し、ロールド
シート(ニップ0.5mm)を成形する。引続き、金属
テンプレート(15×5×0.05cm3 )を用いて加
圧下で加熱された液圧プレスにおいてプレートを調製す
る(190℃で5分間処理)。この調製の直後、このよ
うにして調製されたプレートは体積抵抗RV 9.9×1
10オームおよび表面抵抗RS 1.3×1011オーム
〔電圧500Vおよびリング電極20cm2 ,間隙0.
5cm(DIN53482),22℃で測定〕を示す。
30−40%の相対湿度および室温で2ヵ月間貯蔵した
後、各数値はRV が2.5×109 オームであり、そし
てRS が6.0×1010オームである。
【0098】実施例5 セルロースパネル(堅材,漂白済)446gを細片(約
2.5×14.8cm2 )に切断し、これを3つに分け
て、ポリエチレングリコール400ジアクリレートサル
トマーSR344および4%NaClO4 ・H2 Oから
なる溶液中に入れる。上記細片を内部が排気可能な容器
である容器中に入れる。0.3ミリバールの圧力下で約
30分間脱気を行う。含浸された細片を次に乾燥するま
で放置する。含浸されたセルロースの重量は今では68
1gである。このようにして含浸された細片を約1×1
cm2 の寸法の小片に切断し、そして最初に2mmの輪
状篩、次に1mmの輪状篩を有する超遠心ミル(レトシ
ュ,モデルZM1000)において繊維に細分する。
【0099】実施例6 実施例5に記載した含浸されたセルロース(量および測
定結果は表1参照)を各々の場合においてポリプロピレ
ンプロファックス6501(Profax 6501 )45gに添
加し、そして各成分を注意深く混合する。この混合物を
2本ロールミル(カレンダー)において180℃で9分
間処理し、ロールドシート(ニップ0.4mm)を成形
する。引続き、金属テンプレート(15×15×0.0
5cm3)を用いて加圧下で加熱された液圧プレスにお
いてプレートを調製する(200℃で5分間処理)。こ
のようにして製造されるプレートをブルーゲル上で1週
間乾燥させる。そして表面抵抗値RS を測定する(DI
N53482に準拠するスプラング−タング電極を用い
る,電圧500V,22℃および相対湿度約15%未満
の乾燥雰囲気)。結果を表1にまとめて示す。
【0100】
【表1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 25/00 KGC C08L 25/00 KGC 59/04 LML 59/04 LML 67/00 KKF 67/00 KKF 69/00 KKN 69/00 KKN 71/12 LQP 71/12 LQP 75/04 NFZ 75/04 NFZ 77/00 KLC 77/00 KLC 101/12 LTB 101/12 LTB H01B 3/18 H01B 3/18 (72)発明者 ユルゲン プファイッフェル スイス国 4153 ラインナッハ アウマッ トシュトラーセ 112 (72)発明者 エルンスト ミンデル スイス国 4450 ズィッザッハ ベルンハ ルトスマットベーク 1 (72)発明者 マルクス グロープ スイス国 4123 アルシュビル クルツェ レンゲベーク 9

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)相互に接触している繊維または粒子
    の形態にある極性の吸着性無機または有機材料と、該材
    料に吸着して結合されている (b)以下のb1およびb2の混合物: b1)少なくとも5個の炭素原子および少なくとも3個
    の異原子を有する少なくとも1種の極性有機化合物、お
    よび b2)該極性有機化合物に溶媒和されているか、または
    錯体化されている無機プロトン酸の塩を含有する極性帯
    電防止剤とを含有する熱可塑性の構造的に架橋された弾
    性ポリマーまたは熱硬化性ポリマーからなる組成物。
  2. 【請求項2】 熱可塑性の構造的に架橋された弾性ポリ
    マーまたは熱硬化性ポリマーがポリオレフィン、ポリス
    チレン、α,β−不飽和酸のポリマー、ハロゲン含有ポ
    リマー、環状エーテルのホモ−およびコポリマー、不飽
    和アルコールおよびアミンのポリマー、ポリアセター
    ル、ポリフェニレンオキシド、ポリウレタン、ポリアミ
    ド、ポリエステル、ポリ尿素、ポリカーボネート、ポリ
    スルホン、一方がアルデヒドで他方がフェノール、尿素
    またはメラミンの架橋性生成物、アルキド樹脂、架橋し
    得るアクリル樹脂、架橋エポキシ樹脂、セルロースまた
    は天然ゴムからなる群から選択される請求項1記載の組
    成物。
  3. 【請求項3】 熱可塑性の構造的に架橋された弾性ポリ
    マーまたは熱硬化性ポリマーがポリオレフィン、ポリス
    チレン、α,β−不飽和酸のポリマー、ハロゲン含有ポ
    リマー、環状エーテルのホモ−およびコポリマーからな
    る群から選択される請求項2記載の組成物。
  4. 【請求項4】 有機または無機材料が多孔性ならば5−
    500m2 /gの内部表面積を有する請求項1記載の組
    成物。
  5. 【請求項5】 使用される多孔性の吸着性無機材料が、
    カルサイト、タルク、カオリン、珪藻土、モンモリロナ
    イトまたはアタパルジャイト等の天然鉱物粉、セピオラ
    イトまたはベントナイト等のフィロケイ酸塩、高分散ケ
    イ酸、合成高吸収ケイ酸、シリカゲル、モレキュラーシ
    ーブゼオライト、軽石、破砕レンガまたは多孔質ガラス
    である請求項1記載の組成物。
  6. 【請求項6】 使用される多孔性の吸着性有機材料が合
    成多孔性ポリマー、特に尿素−ホルムアルデヒド重縮合
    物である請求項1記載の組成物。
  7. 【請求項7】 用いられる吸着性有機繊維が粒状または
    繊維状の天然に存在する有機材料、特に粉砕された木材
    または植物残留物である請求項1記載の組成物。
  8. 【請求項8】 用いられる天然に存在する繊維が綿、靱
    皮繊維、ジュート、カポック、ラミー、亜麻、大麻、羊
    毛繊維または絹繊維である請求項1記載の組成物。
  9. 【請求項9】 粒子が1ないし5000μmの平均粒度
    を有する請求項1記載の組成物。
  10. 【請求項10】 無機または有機繊維が0.01ないし
    200mmの長さを有する請求項1記載の組成物。
  11. 【請求項11】 少なくとも5個の炭素原子および少な
    くとも3個の異原子を有する極性有機化合物がポリエー
    テル、クラウンエーテル、ポリオール、ポリイミン、ポ
    リアミン、ピリジンから誘導されるポリマー、大環状ア
    ザ化合物、ポリスルフィドおよびポリホスフィンからな
    る群から選択される請求項1記載の組成物。
  12. 【請求項12】 極性有機化合物がオレフィン性不飽和
    炭素結合、α,β−不飽和カルボン酸もしくはその誘導
    体から誘導される官能基、イソシアネート基またはグリ
    シジル基を有する請求項11記載の組成物。
  13. 【請求項13】 使用される無機塩が無機鉱酸またはオ
    キソ酸のZn、アルカリ金属、アルカリ土類金属または
    アンモニウム塩である請求項1記載の組成物。
  14. 【請求項14】 無機塩がLiClO4 、LiCF3
    3 、NaClO4、LiBF4 、NaBF4 、KBF
    4 、NaCF3 SO3 、KClO4 、KPF6 、KCF
    3 SO3 、KC4 9 SO3 、Ca(ClO4 2 、C
    a(PF6 2 、Ca(CF3 SO3 2 、Mg(Cl
    4 2 、Mg(CF3 SO3 2 、Zn(ClO4
    2 、Zn(PF6 2 およびCa(CF3 SO3 2
    らなる群から選択される請求項13記載の組成物。
  15. 【請求項15】(a)相互に接触している繊維または粒
    子の形態にある極性の吸着性無機または有機材料と、該
    材料に吸着して結合されている (b)以下のb1およびb2の混合物: (b1)次式(I): R1 −O−〔CH(R3 )−CH2 −O−〕n −〔CH2 −〔CH(OH)〕p −CH2 −O〕q −〔C(O)〕r −R2 (I) (式中、R1 はH、炭素原子数1ないし24のアルキル
    基、炭素原子数2ないし24のアルケニル基、炭素原子
    数1ないし24のアルキル−C(O)−基、炭素原子数
    2ないし24のアルケニル−C(O)−基、CH2 =C
    H−C(O)−基またはCH2 =C(CH3 )−C
    (O)−基を表し、R2 は炭素原子数1ないし24のア
    ルキル基、炭素原子数2ないし24のアルケニル基、C
    2 −COOH基またはN(炭素原子数1ないし8のア
    ルキル)3 Hal基を表すか、またはrが0ならば、さ
    らにCH2 =CH−C(O)−基またはCH2 =C(C
    3 )−C(O)−基を表し、R3 はHまたはCH3
    表し、HalはCl、BrまたはIを表し、nは2また
    は2より大きい数を表し、pは1ないし6の数を表し、
    そしてqおよびrは互いに独立して0または1を表す)
    で表されるポリオキシアルキレン、および(b2)錯体
    化または溶媒和されている次式:{M
    z+ a (az/b)- b }(式中、Mはz価のアルカリ金属、
    アルカリ土類金属または亜鉛カチオンを表し、aおよび
    bは互いに独立して1と6の間の数を表し、そしてAは
    無機プロトン酸のアニオンまたは硫黄の有機酸素酸のア
    ニオンを表す)で表される無機塩を含有する極性帯電防
    止剤とを含有する熱可塑性の構造的に架橋された弾性ポ
    リマーまたは熱硬化性ポリマーからなる請求項1記載の
    組成物。
  16. 【請求項16】 上記式中、R1 がH、炭素原子数1な
    いし4のアルキル基、CH2 =CH−C(O)−基また
    はCH2 =C(CH3 )−C(O)−基を表す請求項1
    5記載の組成物。
  17. 【請求項17】 上記式中、R2 が炭素原子数6ないし
    20のアルキル基、炭素原子数6ないし20のアルケニ
    ル基またはN(炭素原子数1ないし8のアルキル)3
    l基、CH2 =CH−C(O)−基またはCH2 =C
    (CH3 )−C(O)−基を表す請求項15記載の組成
    物。
  18. 【請求項18】 上記式中、nが2と20の間の数を表
    し、そしてpが2と6の間の数を表す請求項15記載の
    組成物。
  19. 【請求項19】 上記式Iで表される化合物がポリプロ
    ピレングリコールラウリルエステル、ポリプロピレング
    リコールオレイルエーテル、ポリプロピレングリコール
    メチルジエチルアンモニウムクロリド、ポリエチレング
    リコールモノメチルエーテル、ポリエチレングリコール
    ジメチルエーテル、ポリエチレングリコールラウリルエ
    ステル、ポリエチレングリコールオレイルエステル、ポ
    リエチレングリコールオレイルエーテル、ポリエチレン
    グリコールソルビタンモノラウリルエステル、ポリエチ
    レングリコールステアリルエステル、ポリエチレングリ
    コールポリプロピレングリコールラウリルエーテル、ポ
    リエチレングリコールラウリルエーテル−カルボン酸、
    ポリエチレングリコールジアクリレート、モノアクリレ
    ートおよびトリアクリレート、またはポリエチレングリ
    コールジメタクリレート、モノメタクリレートおよびト
    リメタクリレートである請求項15記載の組成物。
  20. 【請求項20】 極性無機または有機材料がポリマー1
    00重量部あたり0.01ないし70重量部の量で存在
    する請求項1記載の組成物。
  21. 【請求項21】 少なくとも5個の炭素原子および少な
    くとも3個の異原子を有する極性有機化合物がポリマー
    100重量部あたり0.01ないし20重量部の量で存
    在する請求項1記載の組成物。
  22. 【請求項22】 使用される無機塩がポリマー100重
    量部あたり0.01ないし5重量部の量で存在する請求
    項1記載の組成物。
  23. 【請求項23】 少なくとも5個の炭素原子および少な
    くとも3個の異原子を有する有機化合物:無機塩の比が
    200:1ないし1:1である請求項1記載の組成物。
  24. 【請求項24】(a)粒子または繊維の形態にある極性
    の吸着性無機または有機材料と、該材料に吸着して結合
    されている (b)以下のb1およびb2の混合物: b1)少なくとも5個の炭素原子および少なくとも3個
    の異原子を有する少なくとも1種の極性有機化合物、お
    よび b2)該極性有機化合物に錯体化されているか、または
    溶媒和されている無機プロトン酸の塩を含有する極性帯
    電防止剤とからなり、そしてその他の添加剤を含有する
    か、または含有しない組成物を該組成物自体で、または
    個々の成分の形態で、熱可塑性の構造的に架橋された弾
    性ポリマーまたは熱硬化性ポリマーと混合するために、
    カレンダー、ミキサー、配合機および押出機等の装置を
    用いることからなる帯電防止処理された熱可塑性の構造
    的に架橋された弾性ポリマーまたは熱硬化性ポリマーを
    製造する方法。
  25. 【請求項25】(a)粒子または繊維の形態にある極性
    の吸着性無機または有機材料と、該材料に吸着して結合
    されている (b)以下のb1およびb2の混合物: b1)少なくとも5個の炭素原子および少なくとも3個
    の異原子を有する少なくとも1種の極性有機化合物、お
    よび b2)該極性有機化合物に錯体化されているか、または
    溶媒和されている無機プロトン酸の塩を含有する極性帯
    電防止剤とからなる組成物。
  26. 【請求項26】(a)繊維または粒子の形態にある極性
    の吸着性無機または有機材料と、該材料に吸着して結合
    されている (b)以下のb1およびb2の混合物: (b1)次式(I): R1 −O−〔CH(R3 )−CH2 −O−〕n −〔CH2 −〔CH(OH)〕p −CH2 −O〕q −〔C(O)〕r −R2 (I) (式中、R1 はH、炭素原子数1ないし24のアルキル
    基、炭素原子数2ないし24のアルケニル基、炭素原子
    数1ないし24のアルキル−C(O)−基、炭素原子数
    2ないし24のアルケニル−C(O)−基、CH2 =C
    H−C(O)−基またはCH2 =C(CH3 )−C
    (O)−基を表し、R2 は炭素原子数1ないし24のア
    ルキル基、炭素原子数2ないし24のアルケニル基、C
    2 −COOH基またはN(炭素原子数1ないし8のア
    ルキル)3 Hal基を表すか、またはrが0ならば、さ
    らにCH2 =CH−C(O)−基またはCH2 =CCH
    3 −C(O)−基を表し、R3 はHまたはCH3 を表
    し、HalはCl、BrまたはIを表し、nは2または
    2より大きい数を表し、pは1ないし6の数を表し、そ
    してqおよびrは互いに独立して0または1を表す)で
    表されるポリオキシアルキレン、および(b2)それに
    錯体化または溶媒和されている次式:{Mz+ a
    (az/b)- b }(式中、Mはz価のアルカリ金属、アルカ
    リ土類金属または亜鉛カチオンを表し、aおよびbは互
    いに独立して1と6の間の数を表し、そしてAは無機プ
    ロトン酸のアニオンまたは硫黄の有機酸素酸のアニオン
    を表す)で表される無機塩を含有する極性帯電防止剤と
    からなる請求項25記載の組成物。
  27. 【請求項27】 熱可塑性の構造的に架橋された弾性ポ
    リマーまたは熱硬化性ポリマーの帯電防止性を改良する
    ために請求項25記載の組成物を使用する方法。
  28. 【請求項28】 ワイヤ外装またはケーブル絶縁のため
    に請求項25記載の組成物を使用する方法。
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