JPH09226863A - ディスペンサー装置 - Google Patents
ディスペンサー装置Info
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- JPH09226863A JPH09226863A JP8069338A JP6933896A JPH09226863A JP H09226863 A JPH09226863 A JP H09226863A JP 8069338 A JP8069338 A JP 8069338A JP 6933896 A JP6933896 A JP 6933896A JP H09226863 A JPH09226863 A JP H09226863A
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- Containers And Packaging Bodies Having A Special Means To Remove Contents (AREA)
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Abstract
る。さらに廃棄処分が容易なディスペンサー装置を提供
する。 【解決手段】 パイプ5、その上端に設けたドーム7お
よびそれらの内部に収容した合成樹脂製の内袋6からな
る容器本体1と、その容器本体1の上端開口部を塞ぐよ
うに設けられるマウンティングカップ8を備えたバルブ
2と、容器本体1内に充填された圧力2kg/cm2未満の圧
縮ガスおよび原液3とからなるディスペンサー装置A。
Description
に関する。さらに詳しくは、2kg/cm2未満の低圧で液体
などを噴霧ないし噴出させるディスペンサー装置に関す
る。なお本発明が対象とする内圧が2kg/cm2未満のもの
は、エヤゾール装置ではない(高圧ガス取締法参照)。
金属製または合成樹脂製の有底筒状の容器本体と、その
上端に設けられたマウンティングカップにより保持され
るエヤゾールバルブと、容器本体内に充填した液化ガス
あるいは圧縮ガスなどのプロペラントおよび原液とから
構成されている。プロペラントにより生じる容器本体内
の内圧は通常は2〜5kg/cm2であり、バルブを解放する
ことにより、バルブに取り付けたノズルから原液を噴霧
ないし吐出するようにしている。さらに容器本体は、環
境温度が50℃になったときでも破裂せず、漏れが所定
値以下となるような耐圧性およびシール性が要求されて
いる。
体を備えたエヤゾール装置は耐圧性が充分高い反面、重
量が大きく、しかも使用した後は廃棄物の容積が大き
い。すなわちエヤゾール装置はリサイクルしにくいので
全体を廃棄することになるが、容器本体はしっかりした
作りになっており、押しつぶしにくい。そのためそのま
まの形状で廃棄される。また焼却処分する場合は可燃性
の液化ガスはもちろんであるが、圧縮ガスの場合でも、
内圧が高くなって破裂する危険性がある。
ゾール装置は耐圧性の点から、かなり厚くする必要があ
る。そのため廃棄する場合につぶすことができない。し
たがって軽量にすることはできても容積はそれほど小さ
くすることはできない。また合成樹脂は周囲温度が高く
なると軟化して剛性が低下するので、それほど高温にな
らなくてもバルブが吹き飛ぶ場合がある。そのため従来
の合成樹脂製のエヤゾール装置は、100cm3 以下の小
容積のものしか採用されていない。
大きくならず、また周囲温度が所定の範囲内では剛性が
失われず、しかも使用後の廃棄処分が容易なエヤゾール
装置を提供することを技術課題としている。
装置は、熱可塑性を有さず、かつ可燃性の材料からなる
ガス非透過性の容器本体と、その容器本体の開口部を塞
ぐように設けられるバルブと、容器本体内に充填された
圧力2kg/cm2未満の圧縮ガスおよび原液とからなること
を特徴としている。容器本体は、紙を主体とする耐圧構
造壁と、ガス非透過性のシール壁とから構成することが
できる。また、紙を主体とする耐圧構造壁は、再使用可
能なものとすることができる。
製のシートないしフィルムから構成することができる。
さらに耐圧構造壁を剛性を有するパイプとし、シール壁
をそのパイプ内に密接して収容される合成樹脂製の袋か
ら構成するのが好ましい。その場合は前記紙パイプの上
端に剛性材料からなる筒状のドームを設け、そのドーム
の上端のビード部に、前記内袋の上端とバルブを保持す
るマウンティングカップの周縁とを一緒に巻き締めする
ようにしてもよい。
し、シール壁をその紙製の袋に密接された合成樹脂製の
袋としてもよい。その場合は内圧を1kg/cm2以内とする
のが好ましい。
本体が熱可塑性を有しない材料から構成されているの
で、周囲の温度がある程度上昇しても、バルブが抜け飛
ぶことが少ない。また可燃性の材料からなるので、使用
後に焼却することができる。そのため廃棄処分が簡単で
ある。ただし再使用可能な紙製の耐圧構造壁は、回収し
て再度使用することができる。容器本体を紙を主体とす
る耐圧構造壁とガス非透過製のシール壁とから構成する
場合は、紙を主体とする耐圧構造壁が内圧に抗して容器
の強度を保持し、形状を維持すると共に、シール壁が内
容物、すなわち圧縮ガスと原液の漏出を防ぐ。また充填
時の内圧が2kg/cm2未満と低いので、紙製の構造壁であ
っても充分に内圧に抗することができる。しかしながら
使用後は内圧が低下し、内圧が0近くなるので、外部か
ら部分的に力を加えると比較的容易に変形する。そのた
め廃棄するときにつぶして容積を小さくすることができ
る。また構造壁は紙を主体としているので、周囲温度が
上昇しても容器内部まで温度が伝わりにくく、内部の温
度は上昇しにくい。しかも紙製の構造壁は、所定の範囲
内であれば、剛性が低下しない。
のディスペンサー装置の好ましい実施の形態を説明す
る。図1は本発明のディスペンサー装置の一実施形態を
示す断面図、図2は図1の要部拡大断面図、図3は本発
明のディスペンサー装置の他の実施形態を示す一部切り
欠き斜視図、図4は本発明に関わるバルブの取りつけ状
態の他の実施形態を示す要部断面図、図5の本発明のデ
ィスペンサー装置のさらに他の実施形態を示す斜視図で
ある。
の容器本体1の上端開口部にはエヤゾールバルブ2によ
り気密に塞がれている。容器本体1の内部には、原液3
が充填され、その上の空所4には圧縮ガスが充填されて
いる。
プ5と、その中に収容される合成樹脂製の内袋6とを備
えており、パイプ5の上端にはアルミニウムなどの金属
板製の筒状のドーム7が固着されている。パイプ5はラ
ップフィルムなどの巻き芯に使用する厚さ0.3〜4mm
程度の板紙製の筒を、所定の長さに切断したものなどを
使用することができる。パイプ5の厚さは厚いほうが内
圧に対抗する強度、外部から加わる力に対抗する強度、
耐座屈性、断熱性などが高いため、たとえば1mm以上、
とくに1.5〜2mm以上にするのが好ましい。しかし材
料の節約および使用後の廃棄の容易さを考えると、3mm
以下、なかんずく2.5〜2.0mm以下にするのが好ま
しい。紙としては板紙などの外包装用の紙材料が好まし
いが、所定の強度を有するものであればいずれも使用す
ることができる。なお比較的厚手の紙製のパイプ5およ
びドーム7などは、回収して再使用することもできる。
とえばポリテトラフルオロエチレン、ポリプロピレン、
ポリ塩化ビニルなどのフィルムでラッピングないしコー
ティングすると、耐湿性が向上すると共に、引っ張り強
度が向上し、内圧に対抗する強度が高くなるので好まし
い。なおフィルムはパイプ5の内面にラッピングないし
コーティングしてもよく、また紙の間に積層してもよ
い。パイプ5の材料として、紙と合成樹脂フィルムとの
ラミネート材、あるいは紙とアルミニウム箔などの金属
箔とのラミネート材など、紙と他のシートとのラミネー
ト材を用いて、引っ張り強度を向上させたり、気密性を
向上させることもできる。それらの強度が高い紙材料を
用いる場合は場合は、厚さを薄くすることができる。し
かもこのような強度が高い紙製のパイプ5は、再使用し
易い利点がある。
たとえばエチレン酢酸ビニル共重合体、ポリプロピレ
ン、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ナイ
ロンなどの単層ないし多層のフィルムから構成されてい
る。この内袋6は平坦なフィルムを袋状に溶着して構成
することもできるが、充分な強度を与えるため、とくに
底部を球面状にして内圧に対抗する充分な強度を与える
ため、ブロー成形により立体的に一体に成型するのが好
ましい。そのような内袋として、いわゆる二重エヤゾー
ル容器、すなわち金属容器の内部に柔軟な内袋を収容
し、内袋内に原液を充填し、内袋と金属容器の間にプロ
ペラントを充填するタイプのエヤゾール装置における内
袋を、そのまま採用することができる。内袋6の底部側
は0.3〜2.0mm程度と厚くし、胴部は0.1〜1mm
程度、上部は0.2〜1mm程度と薄くするのが好まし
い。なお内袋6としてアルミニウム箔などの金属箔を採
用することもでき、金属箔と合成樹脂フィルムのラミネ
ートシートを採用することもできる。その場合の金属箔
の厚さは、たとえば5〜50μm 程度、ラミネートシー
トは50〜200μm 程度が好ましい。
5の内周面に接着される円筒部7aと、その上端から連
続する円錐台状の肩部7bと、その上端に形成される外
向きにカールしたビード部7cとからなり、たとえばア
ルミニウムの深絞り缶(1ピース缶)の上部を切断する
か、あるいは同様の製造工程により製造しうる。なおド
ーム7も紙製品または合成樹脂成形品などで製造するこ
ともできる。
ングカップ8と、それに対してバルブラバー9を介して
固着したハウジング10と、ハウジング10内に上下動
自在に収容されたステム11と、ステム11を上方に付
勢するバネ12とからなる公知のものである。またハウ
ジング10の下端にはディップチューブ13が嵌合され
ている。バルブ2は他の形態のもの、たとえばステム1
1を傾倒させることにより噴出させるものなどであって
もよい。本実施形態ではバルブ2のマウンティングカッ
プ8の周縁と内袋6の上端は一緒にドーム7のビード部
7cに巻き締めている。しかしマウンティングカップ8
の周縁を直接パイプ5の上端に固着するようにしてもよ
い。
い。すなわち金属缶で使用されている大きさのものは紙
パイプと内袋の容器本体でも可能であり、10〜300
cm3 程度が用いられる。パイプ5と内袋6の厚さおよび
強度は、容器本体の容積および内圧の大きさに応じて適
切に選択する。通常は2kg/cm2の基準内圧に対し、その
1.5〜2倍、すなわち3〜4kg/cm2の耐圧性を持たせ
るようにする。
上に取りつけた押しボタン14を押すことにより、バル
ブを開き、圧縮ガスの加圧力で原液を噴霧などの形態で
吐出することができる。圧縮ガスとしては通常は窒素を
用いるが、空気、炭酸ガス、酸素などであってもよい。
またこのようなエヤゾール装置で用いる原液は、トリー
トメント、整髪料、補湿液、除こう液、化粧水などの化
粧品、さらに園芸用、家庭用などの殺虫剤、飲料水、抗
菌スプレー、食用油などの食品など、通常のエヤゾール
装置で使用する原液を用いることができる。また吐出形
態も噴霧、液状吐出のいずれも採用しうる。ただし低圧
の圧縮ガスを用いることから、泡状に吐出する発泡吐出
はできない。
合成樹脂製の内袋6を容器本体1に用いているので、直
射日光が当たる位置に置いたり、ストーブのそばに置い
た場合でも、容器の温度が上がりにくく、安全である。
さらに使用後は比較的簡単につぶすことができ、低容積
で廃棄することができる。なおパイプ5の厚さを1〜2
mm程度と薄くしておけば、一層廃棄し易い。その場合は
内圧を1kg/cm2以下程度に下げておく。またパイプ5と
内袋6およびドーム7を外せるようにしておけば、可燃
物と非燃物とに分けて廃棄することもできる。さらに万
一、内圧が残存している状態で廃棄し、誤って焼却炉内
で焼却したとしても、残存圧力が低く、パイプ5や内袋
6が燃えるので、爆発する危険が少ない。
いる牛乳や酒の紙パックと同じ直方体状の紙容器20を
容器本体として用いたものである。紙容器20は紙の一
面に合成樹脂フィルムをコーティングした紙基材を箱状
に折り曲げ、所定の側縁同士を接着したものである。バ
ルブ2はたとえば合成樹脂製のマウンティングカップ8
を紙容器20の上面に接着することにより固定する。ま
た図4に示すように、マウンティングカップ8のフラン
ジ部21にネジ22を形成し、固定用のナット23で挟
み込むことにより固定することもできる。
厚さが1〜2mmと薄いので、内圧は1kg/cm2以下と低く
する。しかし廃棄する場合は、前述の板紙製のパイプ5
を用いるエヤゾール装置Aに比して一層廃棄し易い。こ
のものはたとえばステムの上端にチューブを取りつけ、
病人や幼児に飲料を飲ませるのに使用することができ
る。
ニウム箔および合成樹脂フィルムをラミネート下複合基
材を筒状に構成した紙容器24と、その開口部25に挟
んで固定したバルブ2とから構成される。開口部25は
ヒートシールなどで閉じることができる。このものも図
5のエヤゾール装置Bと同様の原液を収容することがで
きる。
を有さず、かつ可燃性の材料からなるガス非透過性の容
器本体を用いており、さらに内圧が2kg/cm2未満と低い
ので、周囲温度が高くなっても比較的安全である。また
使用後は焼却できるので、廃棄処分が容易で安全であ
る。容器本体を紙を主体とする耐圧構造壁と、ガス非透
過性のシール壁とから構成する場合は、容積が大きくて
も重量がそれほど大きくならない。また熱伝導率が低い
ので、周囲温度が高くなっても内部の温度はそれほど上
がらない。
す断面図である。
示す一部切り欠き斜視図である。
施形態を示す要部断面図である。
形態を示す斜視図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 熱可塑性を有さず、かつ可燃性の材料か
らなるガス非透過性の容器本体と、その容器本体の開口
部を塞ぐように設けられるバルブと、容器本体内に充填
された圧力2kg/cm2未満の圧縮ガスおよび原液とからな
るディスペンサー装置。 - 【請求項2】 前記容器本体が、紙を主体とする耐圧構
造壁と、ガス非透過性のシール壁とからなる請求項1記
載のディスペンサー装置。 - 【請求項3】 前記紙を主体とする耐圧構造壁が再使用
可能なものである請求項2記載のディスペンサー装置。 - 【請求項4】 前記シール壁がガス非透過性の合成樹脂
製のシートないしフィルムからなる請求項2記載のディ
スペンサー装置。 - 【請求項5】 前記耐圧構造壁が剛性を有するパイプで
あり、シール壁がそのパイプ内に密接して収容される合
成樹脂製の袋である請求項4記載のディスペンサー装
置。 - 【請求項6】 前記パイプの上端に剛性材料からなる筒
状のドームが設けられており、そのドームの上端のビー
ド部に、前記内袋の上端とバルブを保持するマウンティ
ングカップの周縁とが一緒に巻き締めされている請求項
5記載のディスペンサー装置。 - 【請求項7】 前記耐圧構造壁が柔軟な紙製の袋であ
り、シール壁がその紙製の袋に密接された合成樹脂製の
袋である請求項4記載のディスペンサー装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06933896A JP3803134B2 (ja) | 1996-02-28 | 1996-02-28 | ディスペンサー装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06933896A JP3803134B2 (ja) | 1996-02-28 | 1996-02-28 | ディスペンサー装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09226863A true JPH09226863A (ja) | 1997-09-02 |
JP3803134B2 JP3803134B2 (ja) | 2006-08-02 |
Family
ID=13399676
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP06933896A Expired - Fee Related JP3803134B2 (ja) | 1996-02-28 | 1996-02-28 | ディスペンサー装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3803134B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007297100A (ja) * | 2006-04-28 | 2007-11-15 | Yoshino Kogyosho Co Ltd | 微量液体流出容器 |
JP2013136155A (ja) * | 2011-12-28 | 2013-07-11 | Seiko Epson Corp | 液体収容体 |
-
1996
- 1996-02-28 JP JP06933896A patent/JP3803134B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007297100A (ja) * | 2006-04-28 | 2007-11-15 | Yoshino Kogyosho Co Ltd | 微量液体流出容器 |
JP2013136155A (ja) * | 2011-12-28 | 2013-07-11 | Seiko Epson Corp | 液体収容体 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3803134B2 (ja) | 2006-08-02 |
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