JPH09226581A - 車両用送受信装置及び車両用情報伝送装置 - Google Patents

車両用送受信装置及び車両用情報伝送装置

Info

Publication number
JPH09226581A
JPH09226581A JP3848296A JP3848296A JPH09226581A JP H09226581 A JPH09226581 A JP H09226581A JP 3848296 A JP3848296 A JP 3848296A JP 3848296 A JP3848296 A JP 3848296A JP H09226581 A JPH09226581 A JP H09226581A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
reception
loop coil
information
transmission
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3848296A
Other languages
English (en)
Inventor
Hidetaka Saegusa
秀隆 三枝
Hiroshi Yamada
浩 山田
Hidetaka Takamura
英孝 高村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Signal Co Ltd
Original Assignee
Nippon Signal Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Signal Co Ltd filed Critical Nippon Signal Co Ltd
Priority to JP3848296A priority Critical patent/JPH09226581A/ja
Publication of JPH09226581A publication Critical patent/JPH09226581A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Train Traffic Observation, Control, And Security (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 検出精度の高い車両位置検出を行なうことの
可能な車両用送受信装置及び車両用情報伝送装置を提供
する。 【構成】 ループコイル装置1は、少なくとも2つのル
ープコイル11、12を含む。ループコイル11、12
は、車両進行方向aに互いに位置を異ならせて順次に設
けられ、誘導ループコイル3の送信する第1の情報波S
1を受信し、誘導ループコイル3が境界P1部分にある
ときに、受信レベルが互いに逆方向に変化する第1の受
信信号S11、S12を出力する。処理装置2は、隣接する
ループコイル11、12の第1の受信信号S11、S12の
の大小に応じて、車輌位置が、隣接するループコイル1
1、12の何れの側にあるかを判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用送受信装置
及び車両用情報伝送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】地上ー車上間で双方向の情報伝送をする
車両用情報伝送装置としては、実開平4ー118864号公報に
開示された停止位置検知装置が知られている。この停止
位置検知装置は、車上子から送信される電力波を受信す
る2つの受信アンテナが、車両の進行方向に間隔を隔て
て備えられ、2つの受信アンテナの電力波の受信状況か
ら車両の位置を検出する。具体的には、一方の受信アン
テナのみが電力波を受信したときは、車両が停止位置の
手前であると判断し、両方の受信アンテナが電力波を受
信したときは、所定の停止位置であると判断し、他方の
受信アンテナのみが電力波を受信したときは、車両が停
止位置を超えていると判断する。受信アンテナが電力波
を受信したか否かは、受信された電力波が基準レベルを
越えたか否かで判定する。車両の停止位置は、2つの受
信アンテナの配置間隔と、車上子の車両進行方向の長さ
とで定まり、一方の受信アンテナが車上子と電磁結合し
電力波を受信した状態で、他方の受信アンテナと車上子
とが電磁結合し電力波を受信してから、一方の受信アン
テナと車上子との電磁結合がなくなり電力波を受信でき
なくなるまでとなる。また、車上子から送信される電力
波は、地上ー車上間で送受信される車両制御情報波とは
別個の信号として送受信される。
【0003】この従来技術の問題点の一つは、受信アン
テナが電力波を受信したか否かが、受信された電力波が
基準レベルを越えたか否かで判定されるので、電力波の
送信レベルが上昇すると、停止位置の幅も広くなる方向
に変化し、逆に送信レベルが低下すると、停止位置の幅
も狭くなる方向に変化することである。車上子と受信ア
ンテナとの間隔が広くなると、停止位置の幅も狭くなる
方向に変化し、逆に間隔が狭くなると、停止位置の幅も
広くなる方向に変化するので、車輌位置を高精度で検出
することができなくなる。
【0004】また、制御情報となる情報波と位置検出す
るための電力波とが別個に送信されるため、車両位置検
出用の送信器及び受信器が新たに必要となり、高価とな
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、検出
精度の高い車両位置検出を行なうことの可能な車両用送
受信装置及び車両用情報伝送装置を提供することであ
る。
【0006】本発明のもう一つの課題は、車両制御用の
情報波を車両位置検出用の情報波として共用し得る車両
用送受信装置及び車両用情報伝送装置を提供することで
ある。
【0007】本発明のもう一つの課題は、車両制御用の
情報波を車両位置検出用の情報波として共用しても、停
止位置精度及び情報伝送性能を低下させることのない車
両用送受信装置及び車両用情報伝送装置を提供すること
である。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述した課題解決のた
め、本発明に係る送受信装置は、ループコイル装置と、
処理装置とを含む。前記ループコイル装置は、地上側ま
たは車上側の何れか一方に設けられ、車上側または地上
側に設けられた誘導ループコイルと電磁結合する。
【0009】前記ループコイル装置は、少なくとも2つ
のループコイルを含む。前記ループコイルのそれぞれ
は、車両進行方向に互いに位置を異ならせて順次に設け
られ、前記誘導ループコイルの送信する第1の情報波を
受信し、前記誘導ループコイルが隣接する前記ループコ
イル間を通過するときに、前記受信のレベルが互いに逆
方向に変化する第1の受信信号を出力する。
【0010】前記処理装置は、前記ループコイル装置と
同一の側に設けられ、前記第1の受信信号が入力され、
隣接する前記ループコイルからそれぞれ出力される前記
第1の受信信号レベルの大小に応じて、車輌位置が隣接
する前記ループコイルの何れの側にあるかを判定する。
【0011】上述したように、ループコイル装置は、地
上側または車上側の何れか一方に設けられ、車上側また
は地上側に設けられた誘導ループコイルと電磁結合す
る。従って、ループコイル装置及び誘導ループの電磁結
合により、地上及び車上間で信号の送受信を行なうこと
ができる。
【0012】ループコイル装置は、少なくとも2つのル
ープコイルを含む。ループコイルのそれぞれは、車両進
行方向に互いに位置を異ならせて順次に設けられ、誘導
ループコイルの送信する第1の情報波を受信し、誘導ル
ープコイルが隣接するループコイル間を通過するとき
に、その受信レベルが互いに逆方向に変化する第1の受
信信号を出力する。具体的に述べれば、誘導ループコイ
ルが隣接するループコイル間を通過するとき、進路前方
に位置するループコイルからは、受信レベルが次第に上
昇する第1の受信信号が得られ、進路後方に位置するル
ープコイルからは受信レベルが次第に下降する第1の受
信信号が得られる。
【0013】隣接する2つのループコイルから得られる
2つの第1の受信信号は、ループコイル間に設定された
間隔のほぼ中間地点でほぼ同一の受信レベルとなる。2
つの第1の受信信号がほぼ同一の受信レベルとなる地点
は、両コイルの配置間隔のほぼ中間部と見ることができ
る。
【0014】しかも、第1の情報波の送信レベルが上昇
したときは、隣接するループコイルの受信信号レベルも
上昇し、第1の情報波の送信レベルが低下したときは、
隣接するループコイルの受信信号レベルも低下する。誘
導ループコイルとループコイル装置との距離が変化した
場合や、温度変動に対しても同様である。このため、2
つの第1の受信信号がほぼ同一の受信レベルとなる地点
は、第1の情報波の送信レベルの変動、誘導ループコイ
ルとループコイル装置との距離の変化、温度変動にかか
わらず、ほぼ一定に保たれる。
【0015】処理装置は、ループコイル装置と同一の側
に設けられ、隣接するループコイルからそれぞれ出力さ
れる第1の受信信号レベルの大小に応じて、車輌位置が
隣接する前記ループコイルの何れの側にあるかを判定す
る。
【0016】ここで、上述したように、隣接する2つの
ループコイルから得られる2つの第1の受信信号がほぼ
同一の受信レベルとなる地点は、両コイルの配置間隔の
ほぼ中間部である。従って、隣接するループコイルから
それぞれ出力される第1の受信信号レベルの大小に応じ
て、車輌位置が隣接するループコイルの何れの側にある
かを判定することにより、車輌位置を明確に検出するこ
とができる。
【0017】しかも、上述したように、2つの第1の受
信信号がほぼ同一の受信レベルとなる地点は、第1の情
報波の送信レベルの変動、誘導ループコイルとループコ
イル装置との距離の変化、温度変動にかかわらず、ほぼ
一定に保たれる。このため、これらの変動要因による影
響を受けることなく、車輌位置を高精度で検出すること
ができる。
【0018】次に本発明に係る車両用情報伝送装置は、
第1の送受信装置と、第2の送受信装置とを含み、前記
第1の送受信装置及び前記第2の送受信装置が地上及び
車上に分けて配置され、両者間で双方向の情報伝送をす
る。前記第1の送受信装置は、上述した本発明に係る送
受信装置で構成される。前記第2の送受信装置は、誘導
ループコイルと、別の処理装置とを含み、前記誘導ルー
プコイルが第1の情報波を送信し、前記別の処理装置が
前記誘導ループコイルに第1の制御情報を構成する前記
第1の情報波を供給する。この構成によれば、上述した
本発明に係る送受信装置の特徴の全てが得られ、検出精
度の高い車両位置検出を行なうことができ、車両制御用
の第1の情報波を車両位置検出用の情報波として共用し
得る車両用情報伝送装置が得られる。
【0019】本発明の他の特徴及びそれによる作用効果
は、添付図面を参照し、更に詳しく説明する。
【0020】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係る送受信装置及
び情報伝送装置の構成を示すブロック図である。本発明
に係る送受信装置は、ループコイル装置1と、処理装置
2とを含んでいる。図において、参照符号5は車両であ
る。ループコイル装置1は、地上側または車上側の何れ
か一方に設けられ、車上側または地上側に設けられた誘
導ループコイル3と電磁結合する。上述したループコイ
ル装置1及び誘導ループ3の電磁結合により、地上及び
車上間で信号の送受信を行なうことができる。実施例に
おいて、ループコイル装置1は地上側に設けられ、誘導
ループコイル3は車上側に設けられているが、その逆の
配置であってもよい。
【0021】ループコイル装置1は、更に、少なくとも
2つのループコイルを含んでいる。図1に示す例では、
3つのループコイル11〜13を含んで構成される。ル
ープコイル11〜13は、車両進行方向aに互いに位置
を異ならせて順次に設けられ、誘導ループコイル3と結
合する。ループコイル12は、ループコイル11から間
隔L1を隔てて設けられ、ループコイル13は、ループ
コイル12から間隔L2を隔てて設けられる。ループコ
イル11の長さL11、ループコイル12の長さL12及び
ループコイル13の長さL13は、誘導ループコイル3の
長さL3よりも長く設定される。ループコイル12の長
さL12は、適正停止位置LJの幅を考慮して設定され
る。
【0022】誘導ループコイル3は、第1の情報波S1
を送信する。第1の情報波S1は、例えば、列車番号等
の車両制御情報が3MHz、64kボーのFSK信号で与
えられる。
【0023】ループコイル11及び12のそれぞれは、
誘導ループコイル3が両者11、12と結合しながら、
両者11ー12間を通過するときに、受信レベルが互い
に逆方向に変化する第1の受信信号S11、S12を出力す
る。ループコイル12及び13のそれぞれも、誘導ルー
プコイル3が両者12、13と結合しながら、両者12
ー13間を通過するときに、受信レベルが互いに逆方向
に変化する第1の受信信号S12、S13を出力する。この
点について、図2を参照して、更に具体的に説明する。
【0024】図2は本発明に係る送受信装置の車両位置
検出機能を説明する図である。図において、図1と同一
参照符号は同一性ある構成部分を示している。横軸には
車両5の走行位置をとり、縦軸には受信信号S11〜S13
の受信レベルをとってある。
【0025】まず、誘導ループコイル3が、誘導ループ
コイル3が両者11、12と結合しながら、両者11ー
12間を通過するときに、進路前方に位置するループコ
イル12からは、受信レベルが次第に上昇する第1の受
信信号S12が得られ、進路後方に位置するループコイル
11からは受信レベルが次第に下降する第1の受信信号
S1が得られる。
【0026】同様に、誘導ループコイル3が両者12、
13と結合しながら、両者12ー13間を通過するとき
に、進路前方に位置するループコイル13からは、受信
レベルが次第に上昇する第1の受信信号S13が得られ、
進路後方に位置するループコイル12からは受信レベル
が次第に下降する第1の受信信号S12が得られる。
【0027】隣接する2つのループコイル11及び12
から得られる2つの第1の受信信号S11、S12は、ルー
プコイル11ー12間に設定された間隔のL1ほぼ中間
地点P1でほぼ同一の受信レベルとなる。この地点P1
はほぼ一定と見ることができる。
【0028】隣接する2つのループコイル12及び13
から得られる2つの第1の受信信号S12、S13も、ルー
プコイル12ー13間に設定された間隔のL2ほぼ中間
地点P2でほぼ同一の受信レベルとなる。この地点P2
もほぼ一定と見ることができる。
【0029】しかも、第1の情報波S1の送信レベルが
上昇したときは、ループコイル11及び12の受信信号
レベルも上昇し、第1の情報波S1の送信レベルが低下
したときは、両ループコイル11、12の第1の受信信
号S11、S12のレベルが共に低下する。誘導ループコイ
ル3と両ループコイル11、12との距離が変化した場
合や、温度変動に対しても同様である。このため、2つ
の第1の受信信号S11、S12がほぼ同一の受信レベルと
なる地点P1は、第1の情報波S1の送信レベルの変
動、誘導ループコイル3とループコイル11及び12と
の距離の変化、温度変動にかかわらず、ほぼ一定に保た
れる。
【0030】ループコイル12及び13の第1の受信信
号S12、S13のレベルが同一となる地点P2も、同様の
理由により、上記変動要因の影響を受けない。
【0031】次に、処理装置2は、ループコイル装置1
と同一の側、即ち、図1の例では地上側に設けられる。
処理装置2は、第1の受信信号S11〜S13が入力され、
第1の受信信号S11のレベルと第1の受信信号S12のレ
ベルの大小に応じて、車輌位置が、隣接するループコイ
ル11、12の何れの側にあるかを判定し、それに基づ
いて車両位置検出信号S3を出力する。
【0032】ここで、上述したように、隣接する2つの
ループコイル11及び12から得られる2つの第1の受
信信号S11及びS12は、両コイル11及び12の配置間
隔のほぼ中間部である地点P1において、ほぼ同一の受
信レベルとなる。従って、隣接するループコイル11、
12からそれぞれ出力される第1の受信信号レベルS11
及びS12の大小に応じて、車輌位置が、隣接するループ
コイル11、12の何れの側にあるかを判定することに
より、車輌位置を明確に検出することができる。
【0033】しかも、2つの第1の受信信号S11及びS
12がほぼ同一の受信レベルとなる地点P1は、第1の情
報波S1の送信レベルの変動、誘導ループコイル3とル
ープコイル装置1との距離の変化、温度変動にかかわら
ず、ほぼ一定に保たれる。このため、これらの変動要因
による影響を受けることなく、車輌位置を高精度で検出
することができる。この点について、図3を参照して更
に詳しく説明する。
【0034】図3は第1の情報波の送信レベルが変化し
た場合の車両検出特性の変化を説明する図である。図に
おいて、図2と同一参照符号は同一性ある構成部分を示
している。
【0035】第1の情報波S1の送信レベルが上昇した
ときは、点線で示すように、隣接する2つのループコイ
ル11及び12の受信信号S11、S12のレベルも上昇す
る。また、第1の情報波S1の送信レベルが低下したと
きは、一点鎖線で示すように、隣接する2つのループコ
イル11及び12の受信信号S11、S12のレベルも低下
する。誘導ループコイル3とループコイル装置1との距
離L4(図1参照)が変化した場合や、温度変動に対し
ても同様である。
【0036】この場合、2つの第1の受信信号S11及び
S12に関して、そのレベルは変化するものの、同一の受
信レベルとなる地点P1は不変である。換言すれば、地
点P1上に設定された線分上で第1の受信信号S11及び
S12のレベルが上下するだけである。このことは、2つ
の第1の受信信号S11及びS12がほぼ同一の受信レベル
となる地点P1は、第1の情報波S1の送信レベルの変
動、誘導ループコイル3とループコイル装置1との距離
の変化、温度変動にかかわらず、ほぼ一定に保たれるこ
とを意味する。よって、上述した変動要因による影響を
受けることなく、車輌位置を高精度で検出することがで
きる。
【0037】処理装置2は、隣接する2つのループコイ
ル11及び12の第1の受信信号S11及びS12のレベル
が一致したときに車両位置検出信号S3を出力する構成
であってもよい。
【0038】説明は省略したが、2つのループコイル1
2及び13から得られる2つの第1の受信信号S12及び
S13に関しても、車輌位置を高精度で検出することがで
きることは、上記説明から明らかである。
【0039】図1に示す実施例において、ループコイル
装置1が3つのループコイル11〜13を含んでいる。
この実施例の利点は、図1に示すように、地点P1が停
止位置LJの後方側境界を構成し、地点P2が停止位置
LJの前方側境界を構成できるので、車両5を停止位置
LJ内に確実に停止させることができることである。
【0040】一つの具体的態様として、処理装置2は、
車両位置検出信号S3を出力したときに、隣接するルー
プコイル(11、12)において第1の受信信号(S1
1、S12)のレベルが高い方に、第2の制御情報を構成
する第2の情報波S2を伝送する構成をとってもよい。
例えば、第1の受信信号S12の受信レベルが第1の受信
信号S11の受信レベルよりも高い場合には、ループコイ
ル12に第2の情報波S2を伝送する。第2の情報波S
2は、例えば、「適正停止位置LJにある」、「ショー
ト位置LSにある」、「オーバ位置LOにある」等の情
報が1.7MHz、64kボーのFSK信号で与えられ
る。処理装置2は、車両5が「オーバ位置LO」にある
場合は、例えばループコイル13を介して後退運転信号
を、車両5が「ショート位置LS」にある場合はループ
コイル11を介して前進運転信号を第2の情報波S2と
して送信でき、車両5を「適正停止位置」に自動的に停
止させることができる。これにより、処理装置2は、誘
導ループコイル3との結合度の高いループコイルを選択
して第2の情報波S2を伝送することができ、情報伝送
性能を低下させることがない。
【0041】図4は本発明を構成する処理装置の具体的
な回路構成を示すブロック図である。図において、図1
と同一参照符号は同一性ある構成部分を示している。参
照符号211〜213は受信増幅回路、214〜216は搬送波検知
回路、217は搬送波切替回路、218はA/D変換回路、2
2は制御回路、231は受信切替回路、232は受信増幅回
路、233は搬送波検知回路、241は復調切替回路、242は
復調回路、251は変調回路、252は選択回路、253〜255は
送信増幅回路である。
【0042】受信増幅回路211〜213は、ループコイル1
1〜13に個別に接続され、第1の受信信号S11〜S13
を増幅する。受信増幅回路211〜213は、3MHzの周波数
帯域の信号を選択的に増幅する。
【0043】搬送波検知回路214〜216は、受信増幅回路
211〜213に個別に接続され、第1の受信信号S11〜S13
から第1の情報波S1を構成する搬送波を抽出する。
【0044】搬送波切替回路217は、搬送波検知回路214
〜216に接続され、切替信号S41により指定された搬送
波検知回路214〜216の一つを選択する。切替信号S41
は、搬送波検知回路214〜216を順繰りに指定する。
【0045】A/D変換回路218は、搬送波検知回路214
〜216の出力をA/D変換し、A/D変換データを出力
する。A/D変換データは、第1の受信信号S11〜S13
の受信レベルのデータを含んでいる。
【0046】制御回路22は、搬送波検知回路214の出
力に基づくA/D変換データと搬送波検知回路215の出
力に基づくA/D変換データとを比較し、両者が一致し
た場合に、車両5が地点P1にあると判定し、車両位置
検出信号S3を出力する。搬送波検知回路215の出力に
基づくA/D変換データと搬送波検知回路216の出力に
基づくA/D変換データとを比較し、両者が一致した場
合に、車両5が地点P2にあると判定する。そして、搬
送波検知回路215の出力に基づくA/D変換データの値
が、搬送波検知回路214及び216の出力に基づくA/D変
換データの値よりも大きい時に、適正停止位置Ljと判
定し、車両位置検出信号S3を出力する。車両位置検出
信号S3は、必要に応じて中央で運行管理を行なう運行
管理装置に送信される。
【0047】受信切替回路231は、ループコイル11〜
13に接続され、切替信号S42に応じてループコイル1
1〜13の一つを選択し、ループコイル11〜13に供
給される第2の情報波S2を受信する。切替信号S42
は、第2の情報波S2を送信したループコイルを選択す
るように与えられる。受信切替回路231の出力は、ルー
プコイル11〜13が送信可能な状態にあるか否かを判
断する照査信号S25を構成する。
【0048】受信増幅回路232は、受信切替回路231に接
続され、照査信号S25を増幅する。受信増幅回路232
は、1.7MHzの周波数帯域の信号を選択的に増幅す
る。
【0049】搬送波検知回路233は、受信増幅回路232に
接続され、第2の情報波S2を構成する搬送波の有無を
検出し、搬送波検知信号S26を出力する。
【0050】制御回路22は、搬送波検知回路233から
搬送波「有」の搬送波検知信号S26が入力されたとき
に、切替信号S42で指定したループコイルが送信可能な
状態にあることを確認できる。
【0051】復調切替回路241は、受信増幅回路211〜21
3及び受信増幅回路232に個別に接続され、何れか一つを
選択する。切替信号S43は、通常は、受信増幅回路211
〜213の何れか一つを選択し、第2の情報波S2を送信
しているときには、受信増幅回路232を間欠的に選択す
るように構成される。
【0052】復調回路242は、復調切替回路241に接続さ
れ、復調切替回路241から択一的に供給される第1の受
信信号S11〜S13及び照査信号S25を復調し、復調して
得た第1の制御情報及び第2の制御情報を制御回路22
に供給する。
【0053】制御回路22は、送信した第2の制御情報
と復調して得られた第2の制御情報が一致した場合に、
第2の制御情報が正常に伝送されたものと判断する。
【0054】変調回路251は、周波数変移回路(Frequen
cy Shift Keying)で構成され、第2の制御情報に基づ
き第2の情報波S2を発生する。第2の制御情報は、
「適正停止位置にある」等の位置情報の他、走行速度、
出発指令またはドア開閉指令等の車両制御情報S20を含
む。車両制御情報20は、中央の運行管理装置から与え
られる。
【0055】選択回路252は、変調回路251と送信増幅回
路253〜253との間に設けられ、第2の情報波S21〜S23
を切替信号S44により指定された送信増幅回路253〜253
に択一的に供給する。切替信号S44は、第1の受信信号
S1の受信レベルが最も高いループコイルに接続される
送信増幅回路を選択するように与えられる。
【0056】送信増幅回路253〜255は、第2の情報波S
2を増幅し、増幅した第2の情報波S21〜S23をループ
コイル11〜13に個別に供給する。
【0057】再び、図1を参照すると、示す本発明に係
る車両用情報伝送装置は、第1の送受信装置Aと、第2
の送受信装置Bとを含み、第1の送受信装置A及び第2
の送受信装置Bが地上及び車上に分けて配置され、両者
間で双方向の情報伝送を行なう。第1の送受信装置A
は、上述した本発明に係る送受信装置で構成される。第
2の送受信装置Bは、誘導ループコイル3と、別の処理
装置4とを含む。誘導ループコイル3は、第1の情報波
S1を送信するとともに、第2の情報波S2を受信す
る。別の処理装置4は、誘導ループコイル3に第1の制
御情報を構成する第1の情報波S1を供給すると共に、
第2の情報波S2を復調し、解読する。この構成によれ
ば、本発明に係る送受信装置の特徴の全てが得られ、検
出精度の高い車両位置検出を行なうことができ、車両制
御用の第1の情報波S1を車両位置検出用の情報波とし
て共用できる車両用情報伝送装置が得られる。
【0058】処理装置2は、第1の受信信号S11〜S13
を解読して第1の制御情報を得る。これにより、車両制
御用の第1の情報波S1に基づいて車両位置検出を行な
うと共に、制御情報の伝送を行ない得る車両用情報伝送
装置が得られる。
【0059】誘導ループコイル3は、第1の送受信装置
Aから送信される第2の情報波S2を受信し、第2の受
信信号S24を出力する。別の処理装置4は、第2の受信
信号S24を復調して第2の制御情報を得る。
【0060】別の処理装置4は、変調器41と、復調器
42と、制御回路43とを有している。変調器41は、
制御回路43から供給される制御情報を3MHz、64k
ボーのFSK信号に変換し、第1の情報波S1を発生す
る。復調器42は、誘導ループコイル3で受信された第
2の受信信号S21を復調し、復調して得られた第2の制
御情報を制御回路43に供給する。制御回路43は、第
2の制御情報に応答して車両制御を行なう。
【0061】上記構成によれば、車両5を適正停止位置
に自動的に停止させるための車両用情報伝送装置が得ら
れる。これにより、自動列車運転装置(ATO装置)等
において好適な車両用情報伝送装置が得られる。図1に
示す実施例では、ハイブリッドコイルH4が備えられて
いる。ハイブリッドコイルH4は、第1の情報波S1を
送信するときに、変調器41と導通し、第1の情報波S
1を誘導ループコイル3に供給する。但し、このハイブ
リッドコイルH4は省略することができる。
【0062】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、以
下のような効果が得られる。 (a)検出精度の高い車両位置検出を行なうことの可能
な車両用送受信装置及び車両用情報伝送装置を提供でき
る。 (b)車両制御用の情報波を車両位置検出用の情報波と
して共用し得る車両用送受信装置及び車両用情報伝送装
置を提供できる。 (c)車両制御用の情報波を車両位置検出用の情報波と
して共用しても、停止位置精度及び情報伝送性能を低下
させることのない車両用送受信装置及び車両用情報伝送
装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る送受信装置及び情報伝送装置の構
成を示すブロック図である。
【図2】本発明に係る送受信装置の車両位置検出機能を
説明する図である。
【図3】第1の情報波の送信レベルが変化した場合の車
両検出特性の変化を説明する図である。
【図4】本発明を構成する処理装置の具体的な回路構成
を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 ループコイル装置 11 第1のループコイル 12 第2のループコイル 13 第3のループコイル 2 処理装置 3 誘導ループコイル 4 別の処理装置 5 車両 S1 第1の情報波 S11〜S13 第1の受信信号 S2 第2の情報波 S24 第2の受信信号 S3 車両位置検出信号 A 第1の送受信装置 B 第2の送受信装置

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ループコイル装置と、処理装置とを含む
    車両用送受信装置であって、 前記ループコイル装置は、地上側または車上側の何れか
    一方に設けられ、車上側または地上側に設けられた誘導
    ループコイルと電磁結合するものであって、少なくとも
    2つのループコイルを含んでおり、 前記ループコイルのそれぞれは、車両進行方向に互いに
    位置を異ならせて順次に設けられ、前記誘導ループコイ
    ルの送信する第1の情報波を受信し、前記誘導ループコ
    イルが隣接する前記ループコイル間を通過するときに、
    前記受信のレベルが互いに逆方向に変化する第1の受信
    信号を出力するものであり、 前記処理装置は、前記ループコイル装置と同一の側に設
    けられ、前記第1の受信信号が入力され、隣接する前記
    ループコイルからそれぞれ出力される前記第1の受信信
    号レベルの大小に応じて、車輌位置が、隣接する前記ル
    ープコイルの何れの側にあるかを判定する車両用送受信
    装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載された車両用送受信装置
    であって、 前記ループコイル装置は、3つのループコイルを含んで
    いる車両用送受信装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載された車両用送受信装置
    であって、 前記処理装置は、車両位置検出信号を出力したときに、
    隣接する前記ループコイルにおいて前記第1の受信信号
    のレベルが大きい方に第2の制御情報を構成する第2の
    情報波を伝送する車両用送受信装置。
  4. 【請求項4】 第1の送受信装置と、第2の送受信装置
    とを含み、前記第1の送受信装置及び前記第2の送受信
    装置を地上及び車上に分けて配置し、両者間で双方向の
    情報伝送をする車両用情報伝送装置であって、 前記第1の送受信装置は、請求項1乃至3に記載の何れ
    かであり、 前記第2の送受信装置は、誘導ループコイルと、別の処
    理装置とを含み、前記誘導ループコイルが第1の情報波
    を送信し、前記別の処理装置が前記誘導ループコイルに
    第1の制御情報を構成する前記第1の情報波を供給する
    車両用情報伝送装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載された車両用情報伝送装
    置であって、 前記処理装置は、前記第1の受信信号を解読して前記第
    1の制御情報を得る車両用情報伝送装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載された車両用情報伝送装
    置であって、 前記誘導ループコイルは、前記第1の送受信装置から送
    信される第2の情報波を受信し、第2の受信信号を出力
    するものであり、 前記別の処理装置は、前記第2の受信信号を復調して第
    2の制御情報を得る車両用情報伝送装置。
JP3848296A 1996-02-26 1996-02-26 車両用送受信装置及び車両用情報伝送装置 Pending JPH09226581A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3848296A JPH09226581A (ja) 1996-02-26 1996-02-26 車両用送受信装置及び車両用情報伝送装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3848296A JPH09226581A (ja) 1996-02-26 1996-02-26 車両用送受信装置及び車両用情報伝送装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09226581A true JPH09226581A (ja) 1997-09-02

Family

ID=12526483

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3848296A Pending JPH09226581A (ja) 1996-02-26 1996-02-26 車両用送受信装置及び車両用情報伝送装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09226581A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002321618A (ja) * 2001-02-23 2002-11-05 Nippon Signal Co Ltd:The 開扉可否判別システム
JP2007237762A (ja) * 2006-03-06 2007-09-20 Kyosan Electric Mfg Co Ltd 情報伝送装置
JP2009241679A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Tokyo Metro Co Ltd 列車停止位置検知装置
JP2009241675A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Tokyo Metro Co Ltd 列車停止位置検知装置
JP2010215167A (ja) * 2009-03-18 2010-09-30 Kyosan Electric Mfg Co Ltd 列車位置検出装置
KR102001475B1 (ko) * 2018-10-25 2019-07-18 한국철도기술연구원 열차 위치 측정 장치

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002321618A (ja) * 2001-02-23 2002-11-05 Nippon Signal Co Ltd:The 開扉可否判別システム
JP2007237762A (ja) * 2006-03-06 2007-09-20 Kyosan Electric Mfg Co Ltd 情報伝送装置
JP4646833B2 (ja) * 2006-03-06 2011-03-09 株式会社京三製作所 情報伝送装置
JP2009241679A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Tokyo Metro Co Ltd 列車停止位置検知装置
JP2009241675A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Tokyo Metro Co Ltd 列車停止位置検知装置
JP2010215167A (ja) * 2009-03-18 2010-09-30 Kyosan Electric Mfg Co Ltd 列車位置検出装置
KR102001475B1 (ko) * 2018-10-25 2019-07-18 한국철도기술연구원 열차 위치 측정 장치

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20140209755A1 (en) On-board device for train control system
US8998149B2 (en) Ground device for train control system
JP3698948B2 (ja) Dsrc車載器
EP0665656B1 (en) Inductive radio communication system
JPH09226581A (ja) 車両用送受信装置及び車両用情報伝送装置
JPH0661905A (ja) 列車無線システム
JP5292273B2 (ja) 車上信号システム,車両交通システム,車両
JPH04319824A (ja) 妨害波回避方式
JP4125143B2 (ja) 通信波式定位置停止制御方法
JP4931951B2 (ja) 列車位置検出装置
JP3371994B2 (ja) 車両位置検出装置
JPH04314217A (ja) 列車通信装置
JP2596175B2 (ja) 移動無線電話のチャネル切替方法
JP3200444B2 (ja) 列車通信装置
US20230260333A1 (en) Operating a communication device of a motor vehicle
JPH10304516A (ja) 車上用変周式ats受信装置
KR950014241B1 (ko) 자동차의 데이타 송수신장치
JPH0219431B2 (ja)
JP2001171521A (ja) 自動列車運転装置
JPH04270518A (ja) 列車通信制御方式
JPS5839304B2 (ja) シヤリヨウイチケンチホウシキ
KR100899797B1 (ko) 지상·이동체간 통신시스템
JP5521084B2 (ja) 車上信号システム,車両交通システム,車両
JPS5875933A (ja) 対車両通信方式
JP2024034509A (ja) 列車位置検知装置および列車位置検知方法