JPH09226469A - 車両用ルーフラックとその製造方法 - Google Patents

車両用ルーフラックとその製造方法

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JPH09226469A
JPH09226469A JP3511996A JP3511996A JPH09226469A JP H09226469 A JPH09226469 A JP H09226469A JP 3511996 A JP3511996 A JP 3511996A JP 3511996 A JP3511996 A JP 3511996A JP H09226469 A JPH09226469 A JP H09226469A
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JP
Japan
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roof rack
core material
vehicle
roof
core
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Application number
JP3511996A
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English (en)
Inventor
Akira Akatsu
明 赤津
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Hashimoto Forming Industry Co Ltd
Original Assignee
Hashimoto Forming Industry Co Ltd
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Publication date
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  • Fittings On The Vehicle Exterior For Carrying Loads, And Devices For Holding Or Mounting Articles (AREA)
  • Extrusion Of Metal (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ルーフラックの中央本体部分と端部が継ぎ目
がなく一体となって見映えと強度とを向上する。 【解決手段】 車両のルーフの前後又は幅方向に沿って
取り付けられるルーフラック2であって、このルーフラ
ック2が長手方向に同一断面形状の中空に形成された金
属製の芯材3と、その両端でルーフ面に向くように曲げ
加工された端末曲部3c,3dに取り付けられたブラケ
ット4,5とを表面被覆部材6で全体的に一体で継ぎ目
がないように被覆して、ルーフラック2に荷物を載せた
際に掛かる垂直方向の荷重を芯材3の中央本体部3bよ
り端末曲部3c,3dを経てブラケット4,5や表面被
覆部材6の脚部6a,bに分散して全体で負担させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車のルーフに荷
物を載せるために中央本体部分がルーフ面から離れ、両
端がルーフ面に取り付けられる車両用ルーフラックとそ
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の車両用ルーフラックの中には、例
えば実開平6−67194号公報、特開平6−1714
32号公報等に示されているように、ルーフラックに掛
かる垂直方向の荷重を実質的に受け持つラック本体とこ
れの両端に接続した2つの脚部との3体から構成された
ものが知られている。
【0003】また、実開平6−74505号に示されて
いるように、ラック本体の両端に脚部をバルジ成形した
ものも知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記前者のよ
うに3分割したものは、継ぎ目が見えることで見映えが
悪いうえ、継ぎ目にがたが出やすく強度が落ちるばかり
か、脚部が中実で重く、また、脚部とラック本体の色合
わせも難しい。
【0005】また、ルーフの前後の取付面との誤差によ
り、脚部とラック本体との継ぎ部が折れ曲がり易く、剛
性に欠ける不都合がある。
【0006】また前記後者のように脚部をバルジ成形し
たのは、成形性が悪くコスト的に不利となってしまうこ
とは否めない。
【0007】そこで本発明は好ましくは全体的に継ぎ目
がなく一体となって見映えと強度とを向上することがで
きると共にコスト的に有利に得ることができる車両用ル
ーフラックとその製造方法を提供しようとするものであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1にあっては、車
両のルーフ面上に取り付けられる長尺な車両用ルーフラ
ックであって、このルーフラックは、長手方向に沿って
実質的に同一断面形状で内部が中空に形成されて、車両
に取付けられたときルーフラックに掛かる垂直方向の荷
重を実質的に受け持つように剛性を有する金属材料によ
り前記ルーフ面に沿って軸線が大きい曲率半径の中央本
体部と、この中央本体部と一体で長手方向の端末で該ル
ーフ面に向くように軸線が所定の曲率半径で曲げ加工さ
れた端末曲部を有する長尺な芯材と、この芯材の端末曲
部の端面位置に設けられて、ルーフラックをルーフ面上
の所定位置に取り付け固定するための取付手段と、前記
芯材に一体的に形成されて芯材の表面を少なくとも部分
的に覆うと共に該芯材の長手方向の端末曲部で該芯材の
軸線と直交する方向の断面が端末曲部以外の部分よりも
外形状が大きい略末広がりの形状に形成された脚部を有
する合成樹脂製の表面被覆部材と、を備えたことを特徴
としている。
【0009】この請求項1の構成によれば、長手方向に
同一断面形状の中空の芯材と、これの両端でルーフの車
外側面に向くように曲げ加工された端末曲部に設けられ
た取付手段とを表面被覆部材で覆うことにより、全体的
に一体で継ぎ目がなく見映えを良くすることができる。
【0010】また、芯材が中央本体部よりルーフ面に向
くように曲げられた端末曲部を有して継ぎ目がないこと
により、ルーフラックに荷物を載せた際に掛かる垂直方
向の荷重を芯材の中央本体部より端末曲部を経て取付手
段や表面被覆部材の脚部に分散して全体で負担すること
ができて、全体的な強度を向上することができる。
【0011】また、ルーフラックの前から後まで略中空
に形成したことにより、全体の剛性を維持して軽量化を
図ることがことができる。
【0012】また、強度保持部材である芯材と造形部材
である表面被覆部材とが別物であることにより、特に端
末の脚部において芯材の形状によって制限を受けること
なく造形の自由度を向上することができる。
【0013】また、全体的に一体なので、精度を向上す
ることができる。
【0014】さらに、表面被覆部材に耐候性樹脂を使え
ば、無塗装で全体に均一な色味にすることができる。
【0015】請求項2にあっては、請求項1に記載の芯
材は端末曲部の端面が車両のルーフ面と略平行となるよ
うに軸線に対して斜めに切断されていることを特徴とし
ている。
【0016】この請求項2の構成によれば、ブラケット
を取り付ける芯材の端末曲部の端面を車両のルーフ面と
略平行となるように軸線に対して斜めに切断したことに
より、実質的に拡大された面積の端面が得られ取付手段
とルーフとの取付精度、安定度を向上することができ
る。
【0017】請求項3にあっては、請求項1、2に記載
の芯材の断面形状が略円形状であることを特徴としてい
る。
【0018】この請求項3の構成によれば、芯材を略円
形の中空に形成したことにより曲げ強度が高く、しか
も、丸みの有る造形で、見映えを良くすることができる
とともに市販されている安価な標準品が採用できる。
【0019】請求項4にあっては、請求項1、2に記載
の芯材の断面形状が多角形状であることを特徴としてい
る。
【0020】この請求項4の構成によれば、芯材を多角
形の中空に形成したことにより、角型を有する造形で荷
物の安置性を向上することができる。
【0021】請求項5にあっては、請求項1〜4に記載
の芯材の材質が普通鋼板、高張力鋼板、アルミニウム合
金押し出し材、ステンレス鋼板、プレコート普通鋼板の
いずれか1つであることを特徴としている。
【0022】この請求項5の構成によれば、要求される
芯材の剛性を確保することができる。
【0023】請求項6にあっては、請求項1〜5に記載
の表面被覆部材に長手方向の一部において軸線と交差す
る方向に突出するフックを一体に形成したことを特徴と
している。
【0024】この請求項6の構成によれば、フックを表
面被覆部材より一体に形成したことにより、荷物のロー
プ掛けを確実に、かつ容易に行うことができる。
【0025】請求項7にあっては、請求項1〜6に記載
の表面被覆部材が芯材の表面に形成された接着剤層によ
って一体的に固着されていることを特徴としている。
【0026】この請求項7の構成によれば、表面被覆部
材を芯材に接着剤層で一体的に固着したことにより、表
面被覆部材と芯材との結合強度を向上することができ
る。
【0027】請求項8にあっては、請求項1〜7に記載
の取付手段に芯材の内部空間が外部と連通される貫通孔
を設けたことを特徴としている。
【0028】この請求項8の構成によれば、取付手段に
芯材の内部空間が外部に連通される貫通孔を設けたこと
により、表面被覆部材の成形時において、及び塗装焼付
する場合において該成形時の熱により芯材の内部空間で
膨張した空気を外部に逃がして、芯材の変形を防止する
ことができる。
【0029】請求項9にあっては、車両のルーフ面上に
取り付けられる長尺な車両用ルーフラックの製造方法で
あって、長手方向に沿って実質的に同一断面形状で中空
に形成されて、車両に取付けられたときルーフラックに
掛かる垂直方向の荷重を実質的に受け持つ剛性を有する
金属材料により前記ルーフ面に沿って軸線が大きい曲率
半径の中央本体部と、この中央本体部と一体で長手方向
の端末で該ルーフ面に向くように軸線が所定の曲率半径
で曲げ加工された端末曲部の端面に取付手段が設けられ
た長尺な芯材を、分割面で開閉可能な射出成形型の内部
空間に配置固定すると共に、該射出成形型を型締めし
て、射出成形型の内部空間を形成する壁面と芯材の外表
面とで形成されるキャビティ空間に該キャビティ空間に
つながるゲートから液状の合成樹脂を射出して該芯材の
少なくとも一部を覆うように表面被覆部材を該芯材と一
体化するように成形することを特徴としている。
【0030】この請求項9の方法によれば、取付手段を
有する芯材をインサート部材として表面被覆部材を射出
成形することにより、好ましくは全体的に継ぎ目がなく
一体となって、見映えが良く強度の高いルーフラックを
容易に得ることができる。
【0031】請求項10にあっては、請求項9に記載の
取付手段が芯材の端面に形成された開口を塞ぐように設
けられ、射出される液状樹脂を該芯材の中空部に流入す
るのを防止することを特徴としている。
【0032】この請求項10の方法によれば、射出され
る液状樹脂が芯材の中空部に流入するのを取付手段で防
止することにより、表面被覆材の成形時の圧力低下を招
かず精度を高めることができる。
【0033】請求項11にあっては、請求項9、10に
記載の液状樹脂を芯材の中央本体部に対応して設けたゲ
ートから射出することを特徴としている。
【0034】この請求項11の方法によれば、液状樹脂
を中央のゲートからキャビティ空間に射出することによ
り、液状樹脂の分配性がよく成形時間を短縮することが
できる。
【0035】請求項12にあっては、請求項11に記載
の芯材の中央本体部に対応して設けたゲートから射出す
るに際して、このゲートに対応する位置に表面被覆部材
より突出される中央の脚部を一体に形成することを特徴
としている。
【0036】この請求項12の方法によれば、液状樹脂
を中央のゲートからキャビティ空間に射出する際に、こ
のゲートに対応する位置に表面被覆部材より突出される
中央の脚部を一体に形成することにより、該中央の脚部
も適正に成形することができる。
【0037】請求項13にあっては、請求項9、10に
記載の芯材の端末曲部に対応して設けたゲートから液状
樹脂を射出することを特徴としている。
【0038】この請求項13の方法によれば、液状樹脂
を端部のゲートからキャビティ空間に射出することによ
り、射出時の射出ゲート跡を目視されにくくして、ルー
フラックの見映えを良くすることができる。また長手方
向に沿って乱れなく樹脂を流動させて充填できる。
【0039】請求項14にあっては、請求項9〜13に
記載の表面被覆部材の成形材料として加熱溶融させた液
状熱可塑性樹脂を射出することを特徴としている。
【0040】この請求項14の方法によれば、加熱溶融
させた液状熱可塑性樹脂を射出して表面被覆部材を成形
することにより、該表面被覆部材を適正に成形すること
ができる。
【0041】請求項15にあっては、請求項9〜13に
記載の表面被覆部材の成形材料として混合することによ
って化学反応し硬化する混合樹脂液を射出することを特
徴としている。
【0042】この請求項15の方法によれば、混合する
ことによって化学反応し硬化する粘度の低い混合樹脂液
を射出して表面被覆部材を成形することにより、通常の
射出成形に比べて流動抵抗及び芯材にかかる圧力が少な
く、成形性を向上することができる。
【0043】請求項16にあっては、請求項9〜15に
記載の表面被覆部材の表面に耐候性を向上させるための
表面処理を施すことを特徴としている。
【0044】請求項16の方法によれば、表面被覆部材
表面に耐候性を向上させるための表面処理を施すことに
より、車体の色と合わせて装飾性を向上させたり色あせ
等を低減して、全体に均一な色味にすることができる。
【0045】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施形態を図面と共
に詳述する。
【0046】図1〜7は第1実施形態を示し、1は車両
のルーフ、2はルーフ1の車外側面上に前後方向に沿っ
て取り付けられる長尺なルーフラックである。
【0047】このルーフラック2は中空部3aを有する
金属製の芯材3と、前後に配置された金属製のブラケッ
ト4,5と、合成樹脂製の表面被覆部材6とを備えてい
る。
【0048】前記芯材3は長手方向に沿って実質的に同
一断面形状に形成されていると共に、ルーフラック2に
掛かる垂直方向の荷重を実質的に受け持つ剛性を有する
金属材料により形成されている。
【0049】この実施形態の場合、芯材3は普通鋼板、
引張強度35Kgf/mm2 以上、曲げ加工性と強度の
関係から好ましくは80〜120Kgf/mm2 の範囲
の高張力鋼板、ステンレス鋼板、プレコート普通鋼板等
の鋼板又はアルミニウム板からなる電縫管やロール成形
管、アルミニウム合金押し出し管により円形に限らず異
形の断面形状を有するパイプ状に形成されている。
【0050】この芯材3は軸線が、無限大を含む大きな
曲率半径でルーフ1に沿って円弧形状又は直線形状に形
成された中央本体部3bと、この中央本体部3bの長手
方向の両端よりルーフ1の面を向くように軸線が所定の
曲率半径で曲げ加工された端末曲部3c,3dとを備え
ている。
【0051】ルーフラック2が車両の前後方向に沿って
取付けられるものは、前側の曲率半径を後ろ側よりも相
対的に大きく、車両の幅方向に沿って取付けられるもの
では両端の曲率半径を等しくするのが好ましい。
【0052】これらの端末曲部3c,3dの先端はルー
フ1の形状に合わせて斜めに切断されて実質的に拡大さ
れた面積の端面を有していて、そこには取付手段とし
て、芯材3と同じ材質のブラケット4,5が溶接7(図
3参照)等でしっかりと強固に固着してある。
【0053】なお、ブラケット4,5は芯材3の中空部
を端末で塞ぐように固着しておくのが好ましい。
【0054】これらのブラケット4,5はルーフラック
2をルーフ1の面上の所定位置に取り付けるもので、プ
ロジェクション溶接8(図3参照)等で固定されたボル
ト4a,5aを備えている。
【0055】表面被覆部材6はインサート射出成形によ
り芯材3の表面を覆うように芯材3に樹脂系の接着剤層
9を介して一体的に固着されていて、芯材3の長手方向
の端末曲部3c,3dでは芯材3の軸線と直交する方向
の断面が中央本体部3bよりも外形状が大きい略末広が
りに形成された前後の脚部6a,6bを有している。
【0056】なお、接着剤層9は、芯材3と表面被覆部
材6に使用する材質によって適宜に選択すればよい。
【0057】前記射出成形には成形材料として粘度の低
い液状のポリオールとイソシアネイトのように混合する
ことによって化学反応し硬化する混合樹脂液を射出する
反応射出成形法(RIM成形)を使用すれば、成形材料
の流動抵抗が少なく比較的低い圧力でキャビティに充填
できるので好ましいが、PVC,ABS,PP等の熱可
塑性樹脂による通常の射出成形でもよい。
【0058】前記脚部6a,6bはボルト4a,5aの
みを突出させて芯材3の中央本体部3b側に膨出された
広平面な取付面部6c,6dを有し、各取付面部6c,
6dの全周縁より下方にシールリップ6e,6fを突設
している。
【0059】この表面被覆部材6の取付面部6c,6d
より突出されたブラケット4,5のボルト4a,5aに
はEPDM等のゴム又は軟質でフレキシブルな合成樹脂
からなるシールワッシャ10,11を外嵌装着してあ
る。
【0060】これらのシールワッシャ10,11の厚さ
は表面被覆部材6のシールリップ6e,6fの取付面部
6c,6dからの突出量よりも薄く形成されている。
【0061】この実施形態の構造によれば、ルーフラッ
ク2の長手方向の両端側に突出するボルト4a,5aを
ルーフ1の前後に間隔を隔てて形成された図外の貫通孔
に車外側より挿入した後、各ボルト4a,5aに図外の
ナットをルーフ1の車内側より締結することにより、シ
ールリップ6e,6fとシールワッシャ10,11とが
弾性変形してルーフ1に密接し、ルーフラック2を脚部
6a,6bの広平面な取付面部6c,6dを介してルー
フ1の面上に固定的に取り付けることができる。
【0062】このルーフラック2は表面被覆部材6で芯
材3とブラケット4,5とを被覆して継ぎ目がなく一体
に形成されているので、精度及び外観上の見映えを良く
することができる。
【0063】また、芯材3が中央本体部3bよりルーフ
1の面側を向くように曲げられた端末曲部3c,3dを
有して継ぎ目がないので、ルーフラック2に荷物を載せ
た際に掛かる垂直方向の荷重を芯材3の中央本体部3b
から端末曲部3c,3dを経由してブラケット4,5や
表面被覆部材6の脚部6a,6bに分散して全体で負担
することができて、全体的な強度を向上することができ
る。
【0064】また、ルーフラック2は長手方向の前から
後まで中空に形成されているので、剛性を維持して軽量
化を図ることができる。
【0065】また、ルーフラック2は強度保持部材であ
る芯材3と造形部材である表面被覆部材6とを備えてい
るので、芯材3の形状によって外観品質が制約を受ける
ことがなく造形の自由度を向上することができる。
【0066】さらに、表面被覆部材6にPVC樹脂やP
P樹脂のような耐候性樹脂を使えば無塗装で全体に均一
な色味にできる。
【0067】また、図6〜7に仮想線で示す中央の脚部
6gをルーフラック2の長手方向の中間部に設ける場合
には、芯材3にボルト12aを有するブラケット12を
突設し、表面被覆部材6の成形に際して、ブラケット1
2のボルト12a以外の部分を覆うように中央脚部6g
を成形すれば良い。
【0068】図8〜11は本発明の第2実施形態であっ
て、表面被覆部材6の肉厚部である脚部6a,6bに表
面被覆部材6と相溶性を有する合成樹脂からなるコア部
材15,16を入れてある。
【0069】各コア部材15,16は芯材3をインサー
ト部材とした射出成形で成形することにより芯材3に予
め固定しておくか、予め別成形したコア部材15,16
を芯材3と共に表面被覆部材6の成形型に収容して表面
被覆部材6を射出成形することにより固定している。
【0070】また、ブラケット4,5のいずれか一方、
例えばブラケット4に貫通孔17がボルト4aのまわり
でシールワッシャ10で覆われる位置に設けてある。
【0071】この実施形態の構造によれば、コア部材1
5,16により脚部6a,6bの部分的肉厚差を小さく
して成形時のひけを防止して、外観上の見映えを一段と
良くすることができる。
【0072】また、前記脚部6a,6bのひけ防止によ
り、反応射出成形以外のPVC、ABS、PP等の熱可
塑性樹脂による射出成形を有利に行わせることもでき
る。
【0073】また、ブラケット4に貫通孔17を設けた
ことで、表面被覆部材6の成形時において、該成形時の
熱により芯材3の内部で膨張した空気を外部に逃がし
て、芯材3の変形を防止することができる。また、この
孔17は、表面被覆部材6に塗装をして焼付けするよう
な場合にも上記と同じ理由で有用である。
【0074】なお、前記貫通孔17はルーフラック2を
ルーフ1に取り付けた際にシールワッシャ10で閉鎖さ
れるので、洗車水や雨水等が表面被覆部材6の内部に侵
入して発錆するような不都合も解消することができる。
【0075】図12〜14は本発明の第3実施形態であ
って、表面被覆部材6の脚部6a,6bに肉抜き部1
8,19,20,21を設けたことで、脚部6a,6b
の成形時のひけを防止して、外観上の見映えをより一層
良好にすることができる。
【0076】図15は本発明の第4実施形態であって、
芯材3にアルミニウムや光輝ステンレス材のような光輝
部材を用いて、芯材3の中央本体部3bの一部を露出さ
せて、それ以外の部分に接着剤層9を形成して表面被覆
部材6を成形することにより、該芯材3の中央本体部3
bの光輝表面22の一部を露出させて目視可能とし、外
観上の見映えを異ならせることができる。
【0077】この実施形態の場合、露出された光輝表面
22はルーフラック2をルーフ1に取り付けた場合に車
幅方向外側に位置される部分であって、図15に示すよ
うに表面被覆部材6が芯材3の中央本体部3bの直径を
車幅方向内側から外側に越えた略2/3の断面領域を覆
うことで、表面被覆部材6の芯材3との結合を外れにく
いものにすることができる。
【0078】また、表面被覆部材6の上部には上向きフ
ック23を、上側に向けて突出するように表面被覆部材
6と同一材料でその成形と同時成形して突設したことに
より、荷物のロープ掛けを確実に、かつ、容易に行うこ
とができる。
【0079】図16は本発明の第5実施形態であって、
芯材3の中央本体部3bを覆う表面被覆部材6の一部を
厚肉に偏肉24させることにより、ルーフラック2の造
形の自由度を持たせることができる。
【0080】この実施形態の場合、表面被覆部材6の偏
肉24はルーフラック2をルーフ1に取り付けた場合に
車幅方向外側に位置される部分であって、芯材3を三角
形断面にロール成形し、その一片の傾斜面を覆う部分に
形成してある。
【0081】この芯材3の車幅方向内側に位置された板
幅端末3e,3fは互いに重ね合わせてあるが、必ずし
も溶接されていなくても良い。
【0082】図17は本発明の第6実施形態であって、
ルーフラック2をルーフ1に取り付けた場合に車幅方向
内側に位置される部分に表面被覆部材6から一体に突出
する荷物固定用の横向きフック25を突設して、目視さ
れにくいようにしてある。
【0083】この実施形態の場合、ずれ止めフック25
は表面被覆部材6の成形型の内部空間に芯材3を位置決
めする後述する支持ピン45(図22参照)まわりに形
成して、該支持ピン45の抜き跡である凹部26を目視
されにくくすることができる。
【0084】図18は本発明の第7実施形態であって、
ルーフラック2をルーフ1に取り付けた場合に車幅方向
外側に位置される部分に、芯材3の中央本体部3bを覆
う表面被覆部材6と一体に光輝ステンレス板により形成
されたモール27をインサート成形してあり、該モール
27によってルーフラック2を部分的に光らせて、外観
上の見映えを良くすることができると共に、光輝部分の
造形の自由度を持たせることができる。
【0085】この実施形態の場合、モール27を表面被
覆部材6の成形型の内部空間に位置決め収容する際に、
該モール27の裏面に接着剤28を予め塗布しておき、
該接着剤28を介してモール27が表面被覆部材6に強
固に結合している。
【0086】なお、前記各実施形態では取付手段として
ブラケット4,5にボルト4a,5aを設けたが、該ボ
ルト4a,5aを図外のナットに代替して、ルーフラッ
ク2をルーフ1に取り付ける際に、該ナットに図外のボ
ルトをルーフ1の車内側より締結するようにしてもよ
い。
【0087】次に、図19〜22によりルーフラック2
の製造方法を説明する。
【0088】先ず、直線状の芯材3の軸線を長手方向両
端部3c,3d及び必要によっては中央本体部3bを含
めて曲げ加工した後に、端末曲部3c,3dの端面を該
芯材3の軸線と斜めに交差し、ルーフ1の面と平行にな
る方向に切断し、それらの切断された端面部分にボルト
4a,5aを有するブラケット4,5を溶接してしっか
りと固着する。
【0089】そして、ブラケット4,5の溶接された芯
材3の表面に脱脂処理を施した後に、コニシボンド社製
のKBS623のようなビニル樹脂系の液状接着剤9
(図1参照)を塗布して、200℃で5秒間程度の焼き
付け乾燥処理を行って、前記ブラケット4,5の溶接さ
れた芯材3の外表面に接着剤9の層を形成しておく。
【0090】その後、図19〜20に示すように、表面
被覆部材6の成形型であるコア型31とキャビティ型3
2を開いて、該コア型31の割型面に凹状に形成された
中央本体部分の内部型面31a内に前記焼き付け乾燥処
理の終わった芯材3を収容する。
【0091】引き続き、コア型31の型面31aの前後
端に設けられたスライドコア33,34を油圧シリンダ
35,36により前進駆動して、該スライドコア33,
34の前部に形成されたボルト収容孔33a,34aに
前記芯材3に結合されたブラケット4,5のボルト4
a,5aを個別に収容して、該スライドコア33,34
の駆動を停止すると共に、前記コア型31とキャビティ
型32とを閉じて型締めする。
【0092】これによりコア型31の型面31aとキャ
ビティ型32の型面32aと芯材3の外表面とで表面被
覆材6を形成するキャビティ空間39が形成される。
【0093】なお、ルーフラック2に中央の脚部6gを
設ける場合には、図19に仮想線で示す中央のスライド
コア37も油圧シリンダ38で前進駆動して、該スライ
ドコア37の上面に形成されたボルト収容孔37aに芯
材3の中央に結合されたブラケット12のボルト12a
を収容しておく。
【0094】次に、キャビティ型32の外側面に突設さ
れたノズルタッチ40に図外の射出成形機のノズルを接
触させて、該射出成形機より表面被覆部材6用の液状成
形材料例えば軟質塩化ビニル樹脂を射出してスプルー4
1及びランナー42を経由してゲート43よりキャビテ
ィ空間39に射出して充填することにより、表面被覆部
材6が芯材3及びブラケット4,5を覆うように成形さ
れる。
【0095】なお、芯材3の端末開口部はブラケット
4,5でフタをされた形になっているのでブラケット
4,5で成形材料が芯材3の中空部3aに流入するのを
阻止する。
【0096】その後、前記成形材料の供給を停止し冷却
硬化させた後に、スライドコア33,34やスライドコ
ア37を後退駆動すると共に、コア型31とキャビティ
型32を開いて、芯材3及びブラケット4,5が表面被
覆部材6で覆われた成形品を離型することにより、前記
各実施形態に示すルーフラック2が製造される。
【0097】この実施形態の場合、図21に示すよう
に、スライドコア33,34はその前部にボルト収容孔
33a,34aが形成された支持ピン44を個別に有し
ている。
【0098】これらの支持ピン44の先端はスライドコ
ア33,34の前面より突出してブラケット4,5のボ
ルト4a,5aまわりの面に接触されていて、キャビテ
ィ空間39に射出された成形材料がボルト4a,5aに
掛からないようにしている。
【0099】また、図17と図22に示すように、表面
被覆部材6の車幅方向内側にずれ止めフック25を設け
る場合に、ゲート43より角度で略90°位置がずれた
部分でコア型31に支持ピン45を設けておき、この支
持ピン45の先端に形成された小径部45aをコア型3
1の内部空間31aとキャビティ型32の内部空間32
aとに収容された芯材3を覆う接着剤層9に接触させ
て、キャビティ空間39に成形材料を射出することによ
り、前記ずれ止めフック25を形成することができる。
【0100】この実施形態の場合、芯材3に結合された
ブラケット4,5のボルト4a,5aを前後のスライド
コア33,34のそれぞれに設けた支持ピン44で支持
しているので、前記ずれ止めフック25を設ける以外は
前記支持ピン45は必要としない。
【0101】この実施形態の方法によれば、ブラケット
4,5を有する中空の芯材3をインサート部材として表
面被覆部材6を射出成形して、全体的に継ぎ目がなく一
体になった見映えが良く、かつ、強度の高いルーフラッ
ク2を容易に製造することができる。
【0102】また、前記ランナー42とゲート43に代
えて、図19に仮想線で示すように設けたランナー42
Aとゲート43Aにより成形材料を脚部6aのシールリ
ップ6eの部分からキャビティ空間39に射出すれば、
表面被覆部材6の成形時の射出ゲート跡が目視されにく
くなって、ルーフラック2の見映えを向上することがで
きる。
【0103】また、キャビティ空間39内において射出
された液状樹脂が長手方向に沿って比較的スムーズに流
動してフローマーク等が発生しにくい利点がある。
【0104】
【発明の効果】以上、本発明によれば次に述べる効果を
奏せられる。
【0105】請求項1によれば、表面被覆部材が長手方
向に同一断面形状の中空の芯材と、その端末の端末曲部
に取り付けられた取付手段とを被覆しているので、端末
で一体で継ぎ目がなく見映えを向上することができる。
【0106】また、芯材が中央本体部よりルーフ面に向
くように曲げられた端末曲部を有して継ぎ目がないの
で、ルーフラックに荷物を載せた際に掛かる垂直方向の
荷重を芯材の中央本体部より端末曲部を経てブラケット
や表面被覆部材の脚部に分散して全体で負担することが
できて、全体的な強度を向上することができる。
【0107】また、ルーフラックの前から後まで略中空
に形成しているので、全体の剛性を維持して軽量化を図
ることができる。
【0108】また、強度保持部材である芯材と造形部材
である表面被覆部材とが別物に形成されているので、芯
材の形状によって外観の制約を受けることなく造形の自
由度を向上することができる。
【0109】また、中央本体部分と端末が一体なので、
精度を向上することができる。
【0110】さらに、表面被覆部材に耐候性樹脂を使え
ば、無塗装で全体に均一な色味にすることができる。
【0111】請求項2によれば、取付手段を取り付ける
芯材の端末曲部の端面を車両のルーフの車外側面と略平
行となるように軸線に対して斜めに切断しているので、
実質的に拡大された面積を有する端面が得られ取付手段
とルーフとの取付精度、安定度を向上することができ
る。
【0112】請求項3によれば、芯材を略円形の中空に
形成しているので曲げ強度が高く、しかも、丸みの有る
造形で、見映えを良くすることができる。しかも市販の
安価な標準品が使用できる。
【0113】請求項4によれば、芯材を多角形の中空に
形成しているので、角型を有する造形で荷物の定置性を
向上することができる。
【0114】請求項5によれば、芯材を普通鋼板,高張
力鋼板,アルミニウム合金押し出し材,ステンレス鋼
板,プレコート普通鋼板等で形成しているので、要求に
応じた剛性のルーフラックを得ることができる。
【0115】請求項6によれば、フックを表面被覆部材
より一体に突出させて形成しているので、荷物のロープ
掛けを確実に、かつ、容易に行うことができる。
【0116】請求項7によれば、表面被覆部材を芯材に
接着剤で一体的に固着しているので、表面被覆部材と芯
材との結合強度を向上することができる。
【0117】請求項8によれば、取付手段に芯材の内部
空間が外部に連通される貫通孔を設けているので、表面
被覆部材の成形時や塗装焼付時において、該成形時や焼
付時の熱により芯材の内部空間で膨張した空気を外部に
逃がして、芯材の変形を防止することができる。
【0118】請求項9によれば、取付手段を有する芯材
をインサート部材として表面被覆部材を射出成形してい
るので、全体的に継ぎ目がなく一体となって、見映えが
良く強度の高いルーフラックを容易に得ることができ
る。
【0119】請求項10によれば、取付手段で射出され
る液状樹脂が芯材の中空部に流入するのを防止するして
いるので、表面被覆材の成形精度を高めることができ
る。
【0120】請求項11によれば、液状樹脂を中央のゲ
ートからキャビティ空間に射出しているので、液状樹脂
の分配性がよく成形時間を短縮することができる。
【0121】請求項12によれば、液状樹脂を中央のゲ
ートからキャビティ空間に射出する際に、このゲートに
対応する位置に表面被覆部材より突出される中央の脚部
を一体に形成しているので、該中央の脚部も適正に成形
することができる。
【0122】請求項13によれば、液状樹脂を端部のゲ
ートからキャビティ空間に射出しているので、射出時の
射出ゲート跡を目視されにくくして、ルーフラックの見
映えを良くすることができる。また、長手方向に沿って
樹脂を乱れなく流動させて充填できる。
【0123】請求項14によれば、加熱溶融させた樹脂
を射出して表面被覆部材を成形しているので、該表面被
覆部材を適正に成形することができる。
【0124】請求項15によれば、混合することによっ
て化学反応し硬化する低粘度の混合樹脂液を射出して表
面被覆部材を成形しているので、通常の射出成形に比べ
て流動抵抗及び芯材に掛る圧力が少なく、成形性を向上
することができる。
【0125】請求項16によれば、表面被覆部材表面に
耐候性を向上させるための表面処理を施しているので、
色あせを低減して、全体に均一な色味にすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す図7のA−A線に
沿う断面図。
【図2】同実施形態の側面図。
【図3】同実施形態を示す図6のB−B線に沿う断面
図。
【図4】図6のC−C線に沿う断面図。
【図5】図6のD−D線に沿う断面図。
【図6】本発明の第1実施形態を示す側面図。
【図7】本発明の第1実施形態を示す底面図。
【図8】本発明の第2実施形態を示す断面図。
【図9】同実施形態を示す図11のE1−E1線に沿う
断面図。
【図10】図8の矢印Fで囲まれた部分を拡大して示す
断面図。
【図11】同実施形態の側面図。
【図12】本発明の第3実施形態を示す断面図。
【図13】同実施形態を示す図14のE2−E2線に沿
う断面図。
【図14】同実施形態の側面図。
【図15】本発明の第4実施形態を示す断面図。
【図16】本発明の第5実施形態を示す断面図。
【図17】本発明の第6実施形態を示す断面図。
【図18】本発明の第7実施形態を示す断面図。
【図19】本発明の方法のコア型への芯材の収容状態を
示す側面図。
【図20】図19のH−H線に沿う断面図。
【図21】図20のI−I線に沿う断面図。
【図22】図20のJ−J線に沿う断面図。
【符号の説明】
1 ルーフ 2 ルーフラック 3 芯材 3a 中空部 3b 中央本体部 3c,3d 端末曲部 4,5,12 取付手段 4a,5a,12a ボルト 6 表面被覆部材 6a,6b,,6g 脚部 9 接着剤 23,25 フック 31 コア型 32 キャビティ型 39 キャビティ空間 43 ゲート

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両のルーフ面上に取り付けられる長尺
    な車両用ルーフラックであって、 このルーフラックは、 長手方向に沿って実質的に同一断面形状で内部が中空に
    形成されて、車両に取付けられたときルーフラックに掛
    かる垂直方向の荷重を実質的に受け持つように剛性を有
    する金属材料により前記ルーフ面に沿って軸線が大きい
    曲率半径の中央本体部と、この中央本体部と一体で長手
    方向の端末で該ルーフ面に向くように軸線が所定の曲率
    半径で曲げ加工された端末曲部を有する長尺な芯材と、 この芯材の端末曲部の端面位置に設けられて、ルーフラ
    ックをルーフ面上の所定位置に取り付け固定するための
    取付手段と、 前記芯材に一体的に形成されて芯材の表面を少なくとも
    部分的に覆うと共に該芯材の長手方向の端末曲部で該芯
    材の軸線と直交する方向の断面が端末曲部以外の部分よ
    りも外形状が大きい略末広がりの形状に形成された脚部
    を有する合成樹脂製の表面被覆部材と、を備えたことを
    特徴とする車両用ルーフラック。
  2. 【請求項2】 芯材は端末曲部の端面が車両のルーフ面
    と略平行となるように軸線に対して斜めに切断されてい
    ることを特徴とする請求項1記載の車両用ルーフラッ
    ク。
  3. 【請求項3】 芯材の断面形状が略円形状であることを
    特徴とする請求項1、2記載の車両用ルーフラック。
  4. 【請求項4】 芯材の断面形状が多角形状であることを
    特徴とする請求項1、2記載の車両用ルーフラック。
  5. 【請求項5】 芯材の材質が普通鋼板、高張力鋼板、ア
    ルミニウム合金押し出し材、ステンレス鋼板、プレコー
    ト普通鋼板のいずれか1つであることを特徴とする請求
    項1〜4の何れかに記載の車両用ルーフラック。
  6. 【請求項6】 表面被覆部材が長手方向の一部において
    軸線と交差する方向に突出するフックを一体に形成した
    ことを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の車両用
    ルーフラック。
  7. 【請求項7】 表面被覆部材が芯材の表面に形成された
    接着剤層によって一体的に固着されていることを特徴と
    する請求項1〜6の何れかに記載の車両用ルーフラッ
    ク。
  8. 【請求項8】 取付手段に芯材の内部空間が外部と連通
    される貫通孔を設けたことを特徴とする請求項1〜7の
    何れかに記載の車両用ルーフラック。
  9. 【請求項9】 車両のルーフ面上に取り付けられる長尺
    な車両用ルーフラックの製造方法であって、長手方向に
    沿って実質的に同一断面形状で中空に形成されて、車両
    に取付けられたときルーフラックに掛かる垂直方向の荷
    重を実質的に受け持つ剛性を有する金属材料により前記
    ルーフ面に沿って軸線が大きい曲率半径の中央本体部
    と、この中央本体部と一体で長手方向の端末で該ルーフ
    面に向くように軸線が所定の曲率半径で曲げ加工された
    端末曲部の端面に取付手段が設けられた長尺な芯材を、
    分割面で開閉可能な射出成形型の内部空間に配置固定す
    ると共に、該射出成形型を型締めして、射出成形型の内
    部空間を形成する壁面と芯材の外表面とで形成されるキ
    ャビティ空間に該キャビティ空間につながるゲートから
    液状の合成樹脂を射出して該芯材の少なくとも一部を覆
    うように表面被覆部材を該芯材と一体化するように成形
    することを特徴とする車両用ルーフラックの製造方法。
  10. 【請求項10】 取付手段が芯材の端面に形成された開
    口を塞ぐように設けられ、射出される液状樹脂を該芯材
    の中空部に流入するのを防止することを特徴とする請求
    項9記載の車両用ルーフラックの製造方法。
  11. 【請求項11】 液状樹脂を芯材の中央本体部に対応し
    て設けたゲートから射出することを特徴とする請求項
    9、10記載の車両用ルーフラックの製造方法。
  12. 【請求項12】 芯材の中央本体部に対応して設けたゲ
    ートから射出するに際して、このゲートに対応する位置
    に表面被覆部材より突出される中央の脚部を一体に形成
    することを特徴とする請求項11記載の車両用ルーフラ
    ックの製造方法。
  13. 【請求項13】 芯材の端末曲部に対応して設けたゲー
    トから液状樹脂を射出することを特徴とする請求項9、
    10記載の車両用ルーフラックの製造方法。
  14. 【請求項14】 表面被覆部材の成形材料として加熱溶
    融させた液状熱可塑性樹脂を射出することを特徴とする
    請求項9〜13の何れかに記載の車両用ルーフラックの
    製造方法。
  15. 【請求項15】 表面被覆部材の成形材料として混合す
    ることによって化学反応し硬化する混合樹脂液を射出す
    ることを特徴とする請求項9〜13の何れかに記載の車
    両用ルーフラックの製造方法。
  16. 【請求項16】 表面被覆部材の表面に耐候性を向上さ
    せるための表面処理を施すことを特徴とする請求項9〜
    15の何れかに記載の車両用ルーフラックの製造方法。
JP3511996A 1996-02-22 1996-02-22 車両用ルーフラックとその製造方法 Pending JPH09226469A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017024588A (ja) * 2015-07-23 2017-02-02 株式会社ファルテック ルーフレールアセンブリ
JP2021049727A (ja) * 2019-09-26 2021-04-01 住友理工株式会社 車両用樹脂モジュール及び車両用樹脂モジュールの製造方法
US11945408B2 (en) * 2017-02-16 2024-04-02 Lacks Enterprises, Inc. Method of forming a one-piece vehicle roof rail

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