JPH09226235A - 感圧転写磁気記録媒体 - Google Patents

感圧転写磁気記録媒体

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JPH09226235A
JPH09226235A JP3607296A JP3607296A JPH09226235A JP H09226235 A JPH09226235 A JP H09226235A JP 3607296 A JP3607296 A JP 3607296A JP 3607296 A JP3607296 A JP 3607296A JP H09226235 A JPH09226235 A JP H09226235A
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JP
Japan
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magnetic
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magnetic recording
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JP3607296A
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Inventor
Kazuo Miyai
一雄 宮井
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Fujicopian Co Ltd
Original Assignee
Fuji Kagakushi Kogyo Co Ltd
Fujicopian Co Ltd
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    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41MPRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
    • B41M5/00Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
    • B41M5/10Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein by using carbon paper or the like

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の用紙上のみならず、印鑑の朱肉や紙め
くりクリームの付着した用紙上にも鮮明な印字が安定的
に得られ、かつ磁気特性の高い磁気インク像を形成しう
る感圧転写磁気記録媒体を提供する。 【解決手段】 支持体上に、少なくとも、主剤樹脂バイ
ンダーであるポリアミド樹脂と、該主剤樹脂バインダー
の可塑剤としてのオイル類と、磁性体粉末と、表面改質
剤とからなる感圧転写磁性インク層を設けてなる感圧転
写磁気記録媒体であって、前記可塑剤として単環性のシ
クロアルカンを感圧転写磁性インク層中に1〜20重量
%含有することを特徴とする感圧転写磁気記録媒体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感圧転写磁気記録
媒体に関する。さらに詳しくは、磁気インク文字読出装
置(以下、MICRと略す)によって読みとるための高
い磁気特性を持った印字像を感圧プリンターにより簡単
に形成しうる感圧転写磁気記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】MICRは、磁性体粉末を含有したイン
クを用いて、手形、小切手、クレジットカード、定期
券、交通量調査票などに印字された文字や記号などの印
字像を磁気ヘッドで読みとるものであって、磁気ヘッド
は各種の文字や記号に対応する磁気部分の変化を所定の
信号に変え、この電圧を検出して文字や記号を識別する
ものである。しかして磁気ヘッドによって読みとられる
文字や記号は、所定の磁気信号レベルを有していると共
に、所定の字体、寸法および寸法許容範囲を有していな
ければならない。そのため、たとえばアメリカ銀行協会
で採用されているE13B活字について我が国でもJI
S X 9002で許容範囲を規定している。
【0003】JIS X 9002に規定されるE13
B活字は数字10個(0〜9)および特種記号4個の合
計14個の文字で構成されており、各文字について高
さ、文字幅、かどの半径、さらにこれらの各公称寸法に
対する許容範囲およびボイドの許容範囲が規定されてい
る。MICR用文字は、前記E13BのほかにCMC−
7と呼ばれる字形があり、このものは、7本の縦バーを
2種類の間隔で配列して文字が形成され、2種類の間隔
を組み合わせることによって磁気的に判別し得る数字1
0個、英大文字26個、特殊記号5個の合計41個の文
字からなっている。かかるCMC−7の寸法、磁気特性
などの規格はEMCA(欧州電子計算機製造工業会)で
決められている。
【0004】これらのMICR用の印字像は、通常磁性
体粉末とビヒクルとからなる磁性インク組成物をプラス
チックフィルムなどの支持体上に塗布乾燥して得られる
磁気記録媒体を用いてタイプライターのごとき感圧プリ
ンターにより前記磁性インクを所定の用紙に感圧転写せ
しめて形成される。
【0005】このような構成の感圧転写磁気記録媒体の
代表例として特開昭55−74896号公報、特開昭5
0−51706号公報、特公昭47−25485号公報
などに記載されているものが挙げられる。
【0006】一方、アジア圏内においては、古来より印
鑑を用いて証明、承認を許諾する慣習があるが、これに
用いられる朱肉上に印字可能であることや、紙めくりを
容易にするための滑り止め剤を指に塗りつけた場合の用
紙への転移成分上に磁気インク像を形成可能な磁気記録
媒体が新たに要求されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、上記の現状に鑑み、従来の用紙上のみなら
ず、印鑑の朱肉や紙めくりクリームの付着した用紙上に
も鮮明な印字が安定的に得られ、かつ磁気特性の高い磁
気インク像を形成しうる感圧転写磁気記録媒体を提供す
ることである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、(1)支持体
上に、少なくとも、主剤樹脂バインダーであるポリアミ
ド樹脂と、該主剤樹脂バインダーの可塑剤としてのオイ
ル類と、磁性体粉末と、表面改質剤とからなる感圧転写
磁性インク層を設けてなる感圧転写磁気記録媒体であっ
て、前記可塑剤として単環性のシクロアルカンを感圧転
写磁性インク層中に1〜20重量%含有することを特徴
とする感圧転写磁気記録媒体に関する。
【0009】さらに本発明は、(2)前記表面改質剤
が、ビス(ジオクチルパイロホスフェート)オキシアセ
テートチタネートであり、かつ磁性体粉末のpHが8以
上であることを特徴とする前記(1)項記載の感圧転写
磁気記録媒体に関する。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の感圧転写磁気記録媒体の
基本構成は、活字などの加圧部材によって支持体の裏面
から圧力を加えられた場合に、圧力が加えられた部分の
みが他から分離して受容体に転移されて印像を形成する
ところの選択転写性の感圧転写磁性インク層を支持体上
に有する構成であり、該磁性インク層はポリアミド樹脂
を主成分とし、可塑剤としてのオイル類を配合してなる
ビヒクル、表面改質剤で表面処理された強磁性の磁性体
粉末、さらに必要により適宜な着色剤またはワックス類
を有機溶剤に加え、均一に混合して支持体上に塗布乾燥
せしめて形成される。
【0011】本発明の特徴は、前記感圧転写磁性インク
層において、可塑剤として単環性のシクロアルカンを1
〜20%(重量%、以下同様)含有することであり、さ
らに好ましくは前記構成において用いられる表面改質剤
がビス(ジオクチルパイロホスフェート)オキシアセテ
ートチタネートであり、かつ磁性体粉末のpHが8以上
である点にある。
【0012】本発明に用いられる可塑剤としての単環性
のシクロアルカンは、一般式Cn2 n(nは3〜15の
整数である)で表されるものであり、特に、C510
好ましく用いられ、かつシクロアルカンの添加量が、感
圧転写磁性インク層の総量の1〜20%であることによ
り優れた性能を発揮できることが見出されている。シク
ロアルカンの添加量が1%より少ない場合、朱肉などに
対する転写性能におけるシクロアルカンの作用が充分に
発揮されず、朱肉上の印字欠けが多発する。また、20
%より多い場合、樹脂の可塑化が進み過ぎ、リボンの保
存性が劣化したり、支持体の伸長が促進され記録媒体と
しての基本的な性能が損なわれる。
【0013】さらに、本発明で推奨される組み合わせと
して、使用される表面改質剤がビス(ジオクチルパイロ
ホスフェート)オキシアセテートチタネートであり、か
つ用いられる磁性体粉末のpHが8以上である組み合せ
があげられ、この場合には、より効果的で優れた性能が
発揮される。
【0014】本発明における感圧転写磁性インク層は、
インク層総量に対して磁性体粉末20〜70%、ポリア
ミド樹脂10〜50%、オイル成分1〜60%、さらに
要すれば着色剤0〜30%、ワックス類0〜30%をト
ルエン、アルコール類、メチルエチルケトン、メチルイ
ソブチルケトン、シクロヘキサン、酢酸エチル、ジオキ
サン、エチルベンゼンなどの有機溶剤の1種または2種
以上の混合物に均一に溶解分散した塗工液を塗布乾燥し
て形成される。なお、単環性のシクロアルカンは、感圧
転写磁性インク層の総量に対して1〜20%の比率で含
有される。また表面改質剤は、磁性体粉末の重量に対し
て0.1〜20%の比率で含有されるのが好ましい。
【0015】前記オイル成分としては、単環性のシクロ
アルカンと必要に応じて他のオイルとの併用も可能であ
る。含有量としては、感圧転写磁性インク層の総量に対
して1〜60%であるのが好ましく、オイル成分の含有
量が前記範囲よりも少ないときは、樹脂の可塑化が進ま
ず印字の切れ性が劣化しMICRの規格を満たすことが
できなくなる傾向がある。前記範囲より多いときは、可
塑化が進み過ぎ印字の堅牢性が低下する。前記他のオイ
ル成分としては、たとえば動植物油、鉱油、ラノリン、
ワセリン、ジオクチルフタレート、トリクレジルホスフ
ェートなどが挙げられる。
【0016】前記ポリアミド樹脂の含有量は、感圧転写
磁性インク層の総量に対して10〜50%であるのが好
ましく、ポリアミド樹脂の含有量が前記範囲より少ない
ときは、転写層の層強度が不足し固着性も弱く印字が容
易に変形してしまいMICRでの使用に支障をきたし、
また前記範囲より多いときは、それだけ磁性体粉末、オ
イル類の含有量が少なくなり、磁気特性や層の切断性が
低下しMICRによる読みとりに支障をきたす傾向があ
る。
【0017】前記ポリアミド樹脂としては、溶融粘度が
160℃において2〜30ポイズであるものが好まし
い。
【0018】前記磁性体粉末の含有量は、感圧転写磁性
インク層の総量に対して20〜70%であるのが好まし
く、磁性体粉末の含有量が前記範囲より少ないときは得
られる印字像の磁気特性が低く、MICRによる読みと
りに支障をきたし、また前記範囲より多いときはそれだ
けビヒクルの含有量が少なくなり、感圧転写性および用
紙に対する印字像の固着強度が低下する傾向がある。
【0019】前記磁性体粉末としては、pHが8以上で
あれば、従来より種々の磁気記録媒体で使用されている
磁性酸化鉄がそのまま使用しうる。ここで、磁性体粉末
のpHは、JIS K 5101に規定されているpH
測定A法に準じた方法で測定される値である。
【0020】磁性体粉末のpHが8よりも低いときは、
前記表面改質剤との反応性が低下し均一な分散がなされ
ず磁気特性が低下する傾向がある。なお、磁性体粉末の
pHが高すぎても同様な傾向があるので、磁性体粉末の
pHは11以下が好ましい。
【0021】かかる磁性酸化鉄としては、αFe23
2Oを出発原料として得られる針状のガンマ型酸化鉄
(γFe23)があげられ、該酸化鉄は、得られる磁気
記録媒体の保磁力、磁気配向性、消去効果、熱安定性な
どが不安定とならないように微粉末状(約0.01〜2
0μm)で使用される。本発明においては、その他化合
物結合水および物理的含有水を有さないガンマ型、スピ
ネル型、マグネトプラムバイト型、ガーネット型、オル
ソフェライト型などの磁性酸化鉄、または鉄以外の金属
酸化物またはこれら両者の共融物である磁性体がいずれ
も前述の特定の分散剤との一定の組み合わせによって好
適に使用せられるものである。前記鉄以外の金属酸化物
としては、酸化クロムCr23などが挙げられる。また
前記共融物としては、CoO・Fe23、MnO・Fe
23、NiO・Fe23、CuO・Fe23、MgO・
Fe23、ZnO・Fe23などが挙げられる。これら
磁性体粉体はいずれも針状であって、そのアスペクト比
(L/D)が5:1〜20:1、なかんづく5:1〜1
0:1であり、平均直径が0.01〜1μm、なかんづ
く0.02〜0.5μm、平均長さが0.05〜20μ
m、なかんづく0.1〜5μmであるのが好ましい。
【0022】必要により使用される前記ワックス類とし
ては、たとえば木ロウ、セレシンワックス、鯨ロウ、カ
ルナバワックス、マイクロクリスタリンワックスなどが
挙げられる。
【0023】さらに必要により使用される前記着色剤と
しては、通常の染料や顔料がとくに制限なしに使用しう
る。
【0024】前記構成の感圧転写磁性インク層の厚さ
は、2〜25μmの範囲が好適である。
【0025】本発明に用いる支持体としては、従来公知
の種々のものを用いることができ、たとえばポリオレフ
ィン、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネー
ト、ポリイミド、セルロール系等のプラスチックフィル
ム類;コンデンサー紙、ラミネート紙、グラシン紙など
の紙類;紙−プラスチックフィルムのごときラミネート
フィルム紙;アルミ箔のごとき金属箔などがいずれも好
適に用いられ、厚さは一般に2〜100μm、とくに1
0〜20μmのものが良好な転写圧を得る上で好ましく
用いられる。
【0026】本発明の磁気記録媒体は、その使用にあた
り、所定の用紙(たとえば小切手など)と重ね合わさ
れ、タイプライターのごとき感圧プリンターにより印字
され、磁気印像を用紙上に感圧転写せしめる。その際、
前記ポリアミド樹脂の有する感圧転写性はとくに優れた
ものであるが、朱肉やクリーム上に転写するには、相溶
性の高い材料の介入が必要となる。本発明で用いる前記
単環性のシクロアルカンは、前記各成分との相溶性に優
れ、これらを活性的に接着させる働きをなすものであ
る。
【0027】さらに本発明におけるpH8以上の磁性体
粉末は、特定の表面改質剤で効果的に表面改質されてい
るために、感圧転写層内に高密度で均一に分散させるこ
とができ、それゆえ得られる磁気印像はきわめて高い磁
気特性を発揮しうる。
【0028】なお本発明における磁気印像は感圧プリン
ターにより得られるものであるために、前述のごときE
13B、CMC−7などの文字のみに限定されるもので
はなく、他の所定の文字をも容易に形成しうることはも
ちろんである。
【0029】
【実施例】つぎに、本発明を実施例および比較例をあげ
てさらに具体的に説明するが、本発明はこれら実施例で
限定されるものではない。
【0030】実施例1 感圧転写磁性インクの処方としてつぎのものを用いた。
【0031】 表面改質剤 0.50重量部 ビス(ジオクチルパイロホスフェート)オキシ アセテートチタネート(味の素(株)製プレン アクト KR 138S、SP値9.2(cal /cm30.5) ポリアミド樹脂 9.50重量部 バーサミド940(ヘンケル白水(株)製、 溶融粘度15ポイズ(160℃)) 磁性体粉末 14.00重量部 γFe23(平均直径0.03μm、平均長さ 0.2μm、pH=8.2) オイル成分 ラードオイル 9.00重量部 シクロペンタン 4.00重量部 インク溶解用溶剤 トルエン 13.00重量部 イソプロパノール 50.00重量部 磁性体粉末表面改質処理用溶剤 トルエン 32.00重量部
【0032】実施例2 実施例1におけるオイル成分中のラードオイルとシクロ
ペンタンの比率を下記のごとく変更した。
【0033】 ラードオイル 6.50重量部 シクロペンタン 6.50重量部
【0034】実施例3 実施例1におけるオイル成分中のラードオイルとシクロ
ペンタンの比率を下記のごとく変更した。
【0035】 ラードオイル 11.50重量部 シクロペンタン 1.50重量部
【0036】比較例1 実施例1におけるシクロペンタンを等量のラードオイル
で置換した。
【0037】比較例2 実施例1において表面改質剤を添加しなかった。
【0038】比較例3 実施例1において磁性体粉末をpH=6.2のγFe2
3(平均直径0.03μm、平均長さ0.2μm)で
置換した。
【0039】前記各処方にしたがって磁性インクを下記
手順で調製し、これを用いて感圧転写磁気記録媒体のサ
ンプルを作製し、評価を行なった。
【0040】(磁気インク調製法)下記に示す3つの手
順により各磁気インクを調製した。
【0041】1)磁性体粉末14.00重量部と表面改
質剤0.50重量部とトルエン32.00重量部をデス
パタンクを用いて10分間撹拌した後、減圧乾燥により
トルエンを除去することにより表面改質された磁性体粉
末を得る。
【0042】2)ポリアミド樹脂9.50重量部をトル
エン13.00重量部とイソプロパノール50重量部に
ホモジナイザーを用いて溶解する。
【0043】3)1)で得られた表面改質済みの磁性体
粉末と2)で得られた樹脂溶解液とオイル成分を混合し
ボールミルで90分間分散する。
【0044】(磁気記録媒体サンプルの作製)前記でえ
られた各インクを厚さ16μmのポリエチレンフィルム
上に均一に塗布、乾燥し、厚さ6μmの感圧転写磁性イ
ンク層を形成した。
【0045】(印字評価) 1)実施例および比較例で得た感圧転写磁気記録媒体の
転写特性を比較するために、被転写紙AとしてPPCを
用い、そしてPPCに市販の朱肉を用いて捺印したもの
を被転写紙Bとした。同様にPPCに市販の紙めくり用
クリームを塗りつけたものを被転写紙Cとした。これら
3種の被転写紙に対して実施例および比較例で得た各感
圧転写磁気記録媒体を重ね合わせ、CANON BUSINESS MAC
HINES, INC.製AP 110IIタイプライターでモダン
フォントを用いて、M文字と¶マークの印字を行なっ
た。
【0046】M文字は、印字圧(前記タイプライターで
規定されているもの、以下同様)3.5から4.0まで
印字圧の0.1毎に各25文字印字し、文字の欠けを計
数した。M文字の字欠けが少ないほど朱肉やクリーム上
への転写が良好と判断できる。逆に字欠けが多くなると
MICRでの読みとり時に支障を来すこととなる。
【0047】¶マークは印字圧2.8から4.0まで印
字圧の0.1毎に各25文字印字し印字の潰れを計数し
た。¶マークの印字潰れが少ないほどインク層の切断性
が良好と判断でき、鮮明なMICR文字が得られる。印
字潰れが多くなると印字の切れが劣り不鮮明となる。
【0048】2)実施例および比較例で得た各感圧転写
磁気記録媒体を8mm幅に截断し、富士システム(株)
製MICRエンコーダーFZ−1144用カセットに装
填した。富士システム(株)製MICRエンコーダーF
Z−1144を用いて指定紙上に自己印字パターンによ
りJIS X9002に規定されるE13B活字の磁気
印像を得た。
【0049】この磁気印像の磁気特性を知るためにCHEC
KMATE ELECTRONICS, Inc.製MICR−MATE PL
USを用いてSIGNAL STRENGTHの平均と
SIGNAL STRENGTHの範囲を測定した。好
適に許容される範囲としてSIGNAL STRENG
THの平均は105から135、SIGNAL STR
ENGTHの範囲としては最小80から最大160の範
囲が挙げられる。
【0050】3)分散性能の評価として実施例および比
較例で得た感圧転写磁気記録媒体の透過濃度をマクベス
TD−904(黒フィルター使用)を用いて測定した。
透過濃度が高いほど分散性が良好と判断できる。
【0051】表1、表2に評価結果を示す。
【0052】
【表1】
【0053】
【表2】
【0054】表1、2の結果より、実施例においては、
いずれの場合も適正な磁気特性と従来紙のみならず朱
肉、クリームの付着した被転写紙に対しても字欠けのな
い鮮明性の良好な磁気印像を得ることができた。
【0055】
【発明の効果】以上詳述したことから明らかなように、
本発明によれば、シクロアルカンの有する高い親和性に
より、従来の被転写紙のみならず朱肉やクリームが付着
した被転写紙に対して得られる印字像は字崩れを起こす
ことがなく、きわめてシャープな輪郭を有する。さらに
得られる磁気印像はその寸法精度にも優れており、MI
CRによる読み取りをより一層確実ならしめ、高い信頼
性を付与せしめることができる。さらに本発明における
磁性体粉末は相溶性の良い表面改質剤で表面改質されて
いるために、感圧転写層内に高密度で均一に分散させる
ことができ、それゆえ得られる磁気印像はきわめて高い
磁気特性を発揮しうる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に、少なくとも、主剤樹脂バイ
    ンダーであるポリアミド樹脂と、該主剤樹脂バインダー
    の可塑剤としてのオイル類と、磁性体粉末と、表面改質
    剤とからなる感圧転写磁性インク層を設けてなる感圧転
    写磁気記録媒体であって、前記可塑剤として単環性のシ
    クロアルカンを感圧転写磁性インク層中に1〜20重量
    %含有することを特徴とする感圧転写磁気記録媒体。
  2. 【請求項2】 前記表面改質剤が、ビス(ジオクチルパ
    イロホスフェート)オキシアセテートチタネートであ
    り、かつ磁性体粉末のpHが8以上であることを特徴と
    する請求項1記載の感圧転写磁気記録媒体。
JP3607296A 1996-02-23 1996-02-23 感圧転写磁気記録媒体 Pending JPH09226235A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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