JPH10275205A - 磁気記録媒体およびその製造方法 - Google Patents
磁気記録媒体およびその製造方法Info
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- JPH10275205A JPH10275205A JP8028697A JP8028697A JPH10275205A JP H10275205 A JPH10275205 A JP H10275205A JP 8028697 A JP8028697 A JP 8028697A JP 8028697 A JP8028697 A JP 8028697A JP H10275205 A JPH10275205 A JP H10275205A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】磁気バーコードの出力が十分に高いものを得
る。 【解決手段】基材上に磁気記録層を設け、該磁気記録層
と同じ面または反対面に磁気バーコードを設けた磁気記
録媒体であって、該磁気バーコードが、次式で定義され
る円形度の平均値が0.93以下でかつ保磁力が300
エルステッド以下の磁性粒子を含有することを特徴とす
る。尚、円形度=(粒子投影像の相当円の周囲長/粒子
投影像の周囲長)で表され、ここで相当円とは粒子投影
像の面積と同面積の円のことである。
る。 【解決手段】基材上に磁気記録層を設け、該磁気記録層
と同じ面または反対面に磁気バーコードを設けた磁気記
録媒体であって、該磁気バーコードが、次式で定義され
る円形度の平均値が0.93以下でかつ保磁力が300
エルステッド以下の磁性粒子を含有することを特徴とす
る。尚、円形度=(粒子投影像の相当円の周囲長/粒子
投影像の周囲長)で表され、ここで相当円とは粒子投影
像の面積と同面積の円のことである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般にプリペイド
カード、切符、定期券などで使用されている磁気記録媒
体に関するものであり、特に磁気バーコードを設け偽造
が困難な磁気記録媒体を提供するものである。
カード、切符、定期券などで使用されている磁気記録媒
体に関するものであり、特に磁気バーコードを設け偽造
が困難な磁気記録媒体を提供するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、流通業界や交通機関などでプリペ
イドカードなどの磁気記録媒体が盛んに利用されてい
る。このような磁気記録媒体は、一般にプラスチックフ
ィルムや紙などの基材に磁気記録層を設けたものであり
記録の改竄が社会的に大きな問題となっている。これに
対して、たとえば特開平1−208726号公報に見ら
れるように、磁気バーコードを設けこれを磁気ヘッドで
検出し偽造困難な固定信号として運用することが提案さ
れている。この磁気バーコードを構成する材料は、球状
のカルボニル鉄などの磁性材料をポリエステルなどの樹
脂に分散させたものであり、スクリーン印刷等で特定の
パターンを形成させている。また、特開平8−2037
17号公報においてはこのような磁気バーコード用の磁
性粒子として球状を呈した鉄を主成分とする金属磁性粒
子を使用することが記載されている。
イドカードなどの磁気記録媒体が盛んに利用されてい
る。このような磁気記録媒体は、一般にプラスチックフ
ィルムや紙などの基材に磁気記録層を設けたものであり
記録の改竄が社会的に大きな問題となっている。これに
対して、たとえば特開平1−208726号公報に見ら
れるように、磁気バーコードを設けこれを磁気ヘッドで
検出し偽造困難な固定信号として運用することが提案さ
れている。この磁気バーコードを構成する材料は、球状
のカルボニル鉄などの磁性材料をポリエステルなどの樹
脂に分散させたものであり、スクリーン印刷等で特定の
パターンを形成させている。また、特開平8−2037
17号公報においてはこのような磁気バーコード用の磁
性粒子として球状を呈した鉄を主成分とする金属磁性粒
子を使用することが記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、磁性材
料として球状のカルボニル鉄などの金属磁性粒子を使用
したときには磁気ヘッドで磁気バーコードパターンを検
知したときに十分な出力が得られないという問題があっ
た。本発明は、上記のような磁気バーコードの出力検知
に関する問題点を解決しようとするものである。
料として球状のカルボニル鉄などの金属磁性粒子を使用
したときには磁気ヘッドで磁気バーコードパターンを検
知したときに十分な出力が得られないという問題があっ
た。本発明は、上記のような磁気バーコードの出力検知
に関する問題点を解決しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明に係る磁気記録媒
体は、基材上に磁気記録層を設け、該磁気記録層と同じ
面または反対面に磁気バーコードを設けた磁気記録媒体
であって、該磁気バーコードが、次式で定義される円形
度の平均値が0.93以下でかつ保磁力が300エルス
テッド以下の磁性粒子を含有することを特徴とする。
尚、円形度=(粒子投影像の相当円の周囲長/粒子投影
像の周囲長)で表され、ここで相当円とは粒子投影像の
面積と同面積の円のことである。
体は、基材上に磁気記録層を設け、該磁気記録層と同じ
面または反対面に磁気バーコードを設けた磁気記録媒体
であって、該磁気バーコードが、次式で定義される円形
度の平均値が0.93以下でかつ保磁力が300エルス
テッド以下の磁性粒子を含有することを特徴とする。
尚、円形度=(粒子投影像の相当円の周囲長/粒子投影
像の周囲長)で表され、ここで相当円とは粒子投影像の
面積と同面積の円のことである。
【0005】また、更に磁気バーコード表面がバイアス
紗紋を有することが好ましい。本発明に係る磁気記録媒
体の製造方法では、磁気バーコードをバイアス紗のスク
リーンを使用したスクリーン印刷により形成する。
紗紋を有することが好ましい。本発明に係る磁気記録媒
体の製造方法では、磁気バーコードをバイアス紗のスク
リーンを使用したスクリーン印刷により形成する。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明は、基材上に磁気記録層を
設ける。ここで、基材は、紙、合成紙、ポリエステルや
ポリ塩化ビニルなどのプラスチックフィルムまたはシー
トから構成され、特に限定はしないが、厚みが100〜
5000μmのものから選択される。磁気記録層は、γ
−Fe2 O3 、バリウムフェライト、ストロンチウムフ
ェライトなどの磁性材、ポリウレタン樹脂、ポリエステ
ル樹脂、酢酸ビニル−塩化ビニル等の共重合体、セルロ
ース系樹脂、エポキシ樹脂などのバインダーなどから構
成される。また、必要に応じて架橋剤や分散剤などを添
加することができ、これらの原料を、サンドミル、ボー
ルミル、アトライターなどで混合分散し磁性塗料、また
は、磁性インキとしグラビアコーティング、ダイコーテ
ィング、ロールコーティング、あるいはスクリーン印刷
などの方法で形成される。
設ける。ここで、基材は、紙、合成紙、ポリエステルや
ポリ塩化ビニルなどのプラスチックフィルムまたはシー
トから構成され、特に限定はしないが、厚みが100〜
5000μmのものから選択される。磁気記録層は、γ
−Fe2 O3 、バリウムフェライト、ストロンチウムフ
ェライトなどの磁性材、ポリウレタン樹脂、ポリエステ
ル樹脂、酢酸ビニル−塩化ビニル等の共重合体、セルロ
ース系樹脂、エポキシ樹脂などのバインダーなどから構
成される。また、必要に応じて架橋剤や分散剤などを添
加することができ、これらの原料を、サンドミル、ボー
ルミル、アトライターなどで混合分散し磁性塗料、また
は、磁性インキとしグラビアコーティング、ダイコーテ
ィング、ロールコーティング、あるいはスクリーン印刷
などの方法で形成される。
【0007】本発明は、磁気記録層を設けた基材の上
に、磁気記録層と同じ面または反対面に磁気バーコード
を設ける。磁気バーコードは、次式で定義される円形度
の平均値が0.93以下の磁性粒子を含有する。 円形度=粒子投影像の相当円の周囲長/粒子投影像の周
囲長 ただし、ここで相当円とは粒子投影像の面積と同面積の
円のことである。円形度およびその平均値は、たとえ
ば、東亜医用電子社製フロー式粒子像分析装置FPIA
−1000により測定される。円形度の平均値は、粒子
像が真円であれば1となり、粒子像が細長ければ小さい
値になるものであるが、これが0.93以下のときは、
磁性粒子のパッキングが良くなり磁気バーコードが高出
力になる。簡単にいえば粒子像が細長ければ細長い程パ
ッキングが良くなるといえるが、実際的に入手可能な磁
性粒子としては円形度の下限値は0.4程度である。こ
れ以上小さくても使用可能であると考えられるが、経済
的にも実際に使用することは意味が無いと考えられる。
に、磁気記録層と同じ面または反対面に磁気バーコード
を設ける。磁気バーコードは、次式で定義される円形度
の平均値が0.93以下の磁性粒子を含有する。 円形度=粒子投影像の相当円の周囲長/粒子投影像の周
囲長 ただし、ここで相当円とは粒子投影像の面積と同面積の
円のことである。円形度およびその平均値は、たとえ
ば、東亜医用電子社製フロー式粒子像分析装置FPIA
−1000により測定される。円形度の平均値は、粒子
像が真円であれば1となり、粒子像が細長ければ小さい
値になるものであるが、これが0.93以下のときは、
磁性粒子のパッキングが良くなり磁気バーコードが高出
力になる。簡単にいえば粒子像が細長ければ細長い程パ
ッキングが良くなるといえるが、実際的に入手可能な磁
性粒子としては円形度の下限値は0.4程度である。こ
れ以上小さくても使用可能であると考えられるが、経済
的にも実際に使用することは意味が無いと考えられる。
【0008】この磁性粒子は、鉄、けい素鋼、センダス
ト、パーマロイなどの鉄合金などから選択して使用され
る。また、保磁力が300エルステッド以下であること
が必要である。保磁力が300エルステッドを越える
と、後述するように、バイアス電流をかけて測定したと
きの磁気バーコードの出力が十分得られない。また30
0エルステッド以下であれば保磁力の下限はないが、一
般的に低保磁力の磁性物質でも0.01エルステッド程
度が最下限である。
ト、パーマロイなどの鉄合金などから選択して使用され
る。また、保磁力が300エルステッド以下であること
が必要である。保磁力が300エルステッドを越える
と、後述するように、バイアス電流をかけて測定したと
きの磁気バーコードの出力が十分得られない。また30
0エルステッド以下であれば保磁力の下限はないが、一
般的に低保磁力の磁性物質でも0.01エルステッド程
度が最下限である。
【0009】これらの磁性粒子は、バインダーと混合さ
れる。このようなバインダーとしては、たとえば、ポリ
ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、尿素樹
脂、メラミン樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリエステル樹脂
などから適宜選択して使用される。また、必要に応じイ
ソシアネートなどの架橋剤や分散剤などを添加してもよ
い。磁性粒子の比率は、磁気バーコードを構成する固形
分に対して20〜90重量%が好ましい。磁性粒子の比
率がこれより低いとバーコードの検出出力が十分出なく
なり、また、これより高いと磁気バーコードの基材に対
する接着性が悪くなる。
れる。このようなバインダーとしては、たとえば、ポリ
ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、尿素樹
脂、メラミン樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリエステル樹脂
などから適宜選択して使用される。また、必要に応じイ
ソシアネートなどの架橋剤や分散剤などを添加してもよ
い。磁性粒子の比率は、磁気バーコードを構成する固形
分に対して20〜90重量%が好ましい。磁性粒子の比
率がこれより低いとバーコードの検出出力が十分出なく
なり、また、これより高いと磁気バーコードの基材に対
する接着性が悪くなる。
【0010】磁性粒子の分散は、必要であるならば、一
般に印刷インキの分野で使用されている溶剤を使用し
て、バインダーや添加物とともにボールミル、サンドミ
ル、アトライター、ロールミル、振動ミル、ホモミキサ
ー、ニーダーなどの分散・混練機を用いて分散させる。
磁気バーコードを基材上に設けるのは、グラビア印刷
機、スクリーン印刷機、オフセット印刷機、フレクソ印
刷機などでパターン印刷される。これらの印刷にに適用
される上で磁性粒子の粒径は0.1から20μmに調整
されることが望ましい。すなわち、磁性粒子の粒子径は
小さいほうが粒子が塗膜中で緊密に集中するために好ま
しいが、あまり小さ過ぎると取扱が困難になる。
般に印刷インキの分野で使用されている溶剤を使用し
て、バインダーや添加物とともにボールミル、サンドミ
ル、アトライター、ロールミル、振動ミル、ホモミキサ
ー、ニーダーなどの分散・混練機を用いて分散させる。
磁気バーコードを基材上に設けるのは、グラビア印刷
機、スクリーン印刷機、オフセット印刷機、フレクソ印
刷機などでパターン印刷される。これらの印刷にに適用
される上で磁性粒子の粒径は0.1から20μmに調整
されることが望ましい。すなわち、磁性粒子の粒子径は
小さいほうが粒子が塗膜中で緊密に集中するために好ま
しいが、あまり小さ過ぎると取扱が困難になる。
【0011】以上の印刷方式のなかでもスクリーン印刷
機を使用することが、インキのもり量を1〜20μm程
度の厚みにコントロールしやすいので特に好ましい。ま
た、このとき使用されるスクリーンは、ノーマル紗より
バイアス紗の方が磁気バーコードの検知出力で現れるノ
イズ出力が小さいため好ましい。尚、ノーマル紗とはス
クリーンの縁部に対して紗の向きが平行な紗をいい、こ
のような紗で磁気バーコードを印刷した場合は紗の向き
は磁気バーコードの読取り方向(普通は磁気カードの流
れ方向)に対して直交方向に筋が有るように観察され
る。またバイアス紗とはスクリーンの縁部に対して紗の
向きに角度がある、つまりバイアスがある紗をいい、こ
のような紗で磁気バーコードを印刷した場合は紗の向き
は磁気バーコードの読取り方向(普通は磁気カードの流
れ方向)に対して斜め方向に筋が有るように観察され
る。
機を使用することが、インキのもり量を1〜20μm程
度の厚みにコントロールしやすいので特に好ましい。ま
た、このとき使用されるスクリーンは、ノーマル紗より
バイアス紗の方が磁気バーコードの検知出力で現れるノ
イズ出力が小さいため好ましい。尚、ノーマル紗とはス
クリーンの縁部に対して紗の向きが平行な紗をいい、こ
のような紗で磁気バーコードを印刷した場合は紗の向き
は磁気バーコードの読取り方向(普通は磁気カードの流
れ方向)に対して直交方向に筋が有るように観察され
る。またバイアス紗とはスクリーンの縁部に対して紗の
向きに角度がある、つまりバイアスがある紗をいい、こ
のような紗で磁気バーコードを印刷した場合は紗の向き
は磁気バーコードの読取り方向(普通は磁気カードの流
れ方向)に対して斜め方向に筋が有るように観察され
る。
【0012】本明細書ではこのよう斜め方向に筋が有る
ことをバイアス紗紋を有するというようにいう。本発明
では、磁気バーコードを設けたあとに、隠蔽層、パター
ン印刷層、保護層を設けてもよい。
ことをバイアス紗紋を有するというようにいう。本発明
では、磁気バーコードを設けたあとに、隠蔽層、パター
ン印刷層、保護層を設けてもよい。
【0013】
【実施例】以下に、本発明をより具体的に説明するため
の実施例および比較例を記載するが、むろんこれらに限
定されるものではない。また、文中の「部」および
「%」は、とくに断らない限り、それぞれ「重量部」お
よび「重量%」を表すものとする。
の実施例および比較例を記載するが、むろんこれらに限
定されるものではない。また、文中の「部」および
「%」は、とくに断らない限り、それぞれ「重量部」お
よび「重量%」を表すものとする。
【0014】実施例1 基材として厚み188μmのポリエステルフィルムを用
い、その片面に下記組成の磁性塗料1をグラビアコータ
ーを利用して塗抹し磁気記録層を設けた。塗抹乾燥後の
コート量は25g/m2 であった。 磁性塗料1 バリウムフェライト粉末(戸田工業社製、MC−127) 80部 分散剤(味の素社製、レシチン) 3部 ポリウレタン樹脂(日本ポリウレタン社製、N−3022) 18部 イソシアネート(日本ポリウレタン社製、コロネートL) 5部 トルエン 78部 メチルエチルケトン 78部 磁気記録層を塗抹したのと同じ面に下記組成の磁気イン
キ1をスクリーン印刷により10μmの厚みとなるよう
に磁気バーコードパターンを印刷した。このときに使用
したスクリーンは225メッシュのバイアス紗であっ
た。
い、その片面に下記組成の磁性塗料1をグラビアコータ
ーを利用して塗抹し磁気記録層を設けた。塗抹乾燥後の
コート量は25g/m2 であった。 磁性塗料1 バリウムフェライト粉末(戸田工業社製、MC−127) 80部 分散剤(味の素社製、レシチン) 3部 ポリウレタン樹脂(日本ポリウレタン社製、N−3022) 18部 イソシアネート(日本ポリウレタン社製、コロネートL) 5部 トルエン 78部 メチルエチルケトン 78部 磁気記録層を塗抹したのと同じ面に下記組成の磁気イン
キ1をスクリーン印刷により10μmの厚みとなるよう
に磁気バーコードパターンを印刷した。このときに使用
したスクリーンは225メッシュのバイアス紗であっ
た。
【0015】 磁気インキ1 鉄粉[円形度の平均値0.898、保磁力35エルステッド] 40部 ポリエステル樹脂 60部 シクロヘキサノン 60部 イソホロン 40部 磁気バーコードを設けたのち、さらに、磁気隠蔽層とし
て銀インキ(帝国インキ社製、セリコールCADメタリ
ック銀)をスクリーン印刷により12μmの厚みとなる
ように印刷した。このとき使用したスクリーンは、18
0メッシュのバイアス紗であった。
て銀インキ(帝国インキ社製、セリコールCADメタリ
ック銀)をスクリーン印刷により12μmの厚みとなる
ように印刷した。このとき使用したスクリーンは、18
0メッシュのバイアス紗であった。
【0016】磁気隠蔽層を設けたのち、さらに、保護層
としてUV硬化OPニス(ザインクテック社製、PCD
OPニス)をオフセット印刷機により3μmの厚みとな
るように設け、磁気記録媒体を得た。尚、この円形度の
平均値0.898の鉄粉の複数の粒子の状態を示すの顕
微鏡による平面図(倍率約5000倍)を図1に示し
た。
としてUV硬化OPニス(ザインクテック社製、PCD
OPニス)をオフセット印刷機により3μmの厚みとな
るように設け、磁気記録媒体を得た。尚、この円形度の
平均値0.898の鉄粉の複数の粒子の状態を示すの顕
微鏡による平面図(倍率約5000倍)を図1に示し
た。
【0017】実施例2 実施例1と同様にして磁気記録層を設けたのち、それと
反対面の基材上に下記組成の磁気インキ2をスクリーン
印刷により厚み5μmとなるように磁気バーコードパタ
ーンを設けた。このとき使用したスクリーンは、300
メッシュのカレンダー処理を施したバイアス紗であっ
た。
反対面の基材上に下記組成の磁気インキ2をスクリーン
印刷により厚み5μmとなるように磁気バーコードパタ
ーンを設けた。このとき使用したスクリーンは、300
メッシュのカレンダー処理を施したバイアス紗であっ
た。
【0018】 磁気インキ2 Mn−Zn−フェライト [円形度の平均値0.900、保磁力250エルステッド] 85部 塩化ビニル・酢酸ビニル共重合樹脂 12部 アクリル樹脂 8部 シクロヘキサノン 60部 イソホロン 40部 さらに、磁気バーコードを設けたのち、磁気バーコード
に対するダミーバーコードとして白インキ(セイコーア
ドバンス社製、120ホワイト)を磁気バーコードを印
刷したときと同じメッシュのスクリーンを使用してスク
リーン印刷し、さらに、隠蔽層として金インキ(セイコ
ーアドバンス社製、ゴールド602C)を使用してスク
リーン印刷により8μmの厚みとなるように印刷した。
このとき使用したスクリーンは250メッシュであっ
た。
に対するダミーバーコードとして白インキ(セイコーア
ドバンス社製、120ホワイト)を磁気バーコードを印
刷したときと同じメッシュのスクリーンを使用してスク
リーン印刷し、さらに、隠蔽層として金インキ(セイコ
ーアドバンス社製、ゴールド602C)を使用してスク
リーン印刷により8μmの厚みとなるように印刷した。
このとき使用したスクリーンは250メッシュであっ
た。
【0019】さらに、隠蔽層の上に、保護層としてUV
硬化OPニス(T&K TOKA社製、ハクリOPニ
ス)をオフセット印刷機により2μmの厚みとなるよう
に設け、磁気記録媒体を得た。
硬化OPニス(T&K TOKA社製、ハクリOPニ
ス)をオフセット印刷機により2μmの厚みとなるよう
に設け、磁気記録媒体を得た。
【0020】実施例3 実施例1において磁気バーコードを設けるさいに使用し
たスクリーン印刷用のスクリーンを225メッシュのノ
ーマル紗にした以外は実施例1と同様にして、磁気記録
媒体を得た。
たスクリーン印刷用のスクリーンを225メッシュのノ
ーマル紗にした以外は実施例1と同様にして、磁気記録
媒体を得た。
【0021】比較例1 下記組成の磁気インキ3を使用した以外は実施例1と同
様にして磁気記録媒体を得た。 磁気インキ3 カルボニル鉄粉 [円形度の平均値0.955、保磁力20エルステッド] 50部 ポリエステル樹脂 50部 シクロヘキサノン 56部 イソホロン 44部
様にして磁気記録媒体を得た。 磁気インキ3 カルボニル鉄粉 [円形度の平均値0.955、保磁力20エルステッド] 50部 ポリエステル樹脂 50部 シクロヘキサノン 56部 イソホロン 44部
【0022】比較例2 下記組成の磁気インキ4を使用した以外は実施例1と同
様にして磁気記録媒体を得た。 磁気インキ4 フェライト粉 [円形度の平均値0.834、保磁力320エルステッド] 45部 ポリエステル樹脂 55部 シクロヘキサノン 45部 イソホロン 55部
様にして磁気記録媒体を得た。 磁気インキ4 フェライト粉 [円形度の平均値0.834、保磁力320エルステッド] 45部 ポリエステル樹脂 55部 シクロヘキサノン 45部 イソホロン 55部
【0023】比較例3 下記組成の磁気インキ5を使用した以外は実施例1と同
様にして磁気記録媒体を得た。 磁気インキ5 鉄粉[円形度の平均値0.898、保磁力35エルステッド] 15部 ポリエステル樹脂 85部 シクロヘキサノン 60部 イソホロン 40部
様にして磁気記録媒体を得た。 磁気インキ5 鉄粉[円形度の平均値0.898、保磁力35エルステッド] 15部 ポリエステル樹脂 85部 シクロヘキサノン 60部 イソホロン 40部
【0024】比較例4 下記組成の磁気インキ6を使用した以外は実施例1と同
様にして磁気記録媒体を得た。 磁気インキ6 鉄粉[円形度の平均値0.898、保磁力320エルステッド]92部 ポリエステル樹脂 8部 シクロヘキサノン 60部 イソホロン 40部 このようにして作成された7種類の磁気記録媒体に関し
て磁性粒子の特性および磁気バーコードの特性を調べ、
得られた結果を表1に示した。
様にして磁気記録媒体を得た。 磁気インキ6 鉄粉[円形度の平均値0.898、保磁力320エルステッド]92部 ポリエステル樹脂 8部 シクロヘキサノン 60部 イソホロン 40部 このようにして作成された7種類の磁気記録媒体に関し
て磁性粒子の特性および磁気バーコードの特性を調べ、
得られた結果を表1に示した。
【0025】[磁性粒子の円形度の平均値]磁性粒子を
花王株式会社製の分散剤(エマルゲン90)に1重量%
になるように添加し、超音波分散機(井内盛栄堂販売の
パソリナ)を使用して出力50Wで水中で5分間分散さ
せ、測定機(東亜医用電子社製フロー式粒子像分析装置
FPIA−1000)により磁性粒子の円形度の平均値
を測定した。 [磁気バーコードを構成する磁性粒子の保磁力]磁気バ
ーコードを形成するのと同様のインキを用い、ベタ印刷
を行い、VSM型磁力計を使用して保磁力を測定した。 [磁気バーコードの出力]ヘッドギャップが50μmで
幅3mmの磁気ヘッドであり、バイアスコイルを備え、
バイアスコイルに流す直流バイアス電流が50mAの磁
気ヘッドを用いて磁気バーコードの出力を測定した。磁
気バーコードの出力は、磁気バーのエッジ部分に対応す
る出力を測定することによって得られる。このときカー
ドの搬送速度は30cm/秒であった。
花王株式会社製の分散剤(エマルゲン90)に1重量%
になるように添加し、超音波分散機(井内盛栄堂販売の
パソリナ)を使用して出力50Wで水中で5分間分散さ
せ、測定機(東亜医用電子社製フロー式粒子像分析装置
FPIA−1000)により磁性粒子の円形度の平均値
を測定した。 [磁気バーコードを構成する磁性粒子の保磁力]磁気バ
ーコードを形成するのと同様のインキを用い、ベタ印刷
を行い、VSM型磁力計を使用して保磁力を測定した。 [磁気バーコードの出力]ヘッドギャップが50μmで
幅3mmの磁気ヘッドであり、バイアスコイルを備え、
バイアスコイルに流す直流バイアス電流が50mAの磁
気ヘッドを用いて磁気バーコードの出力を測定した。磁
気バーコードの出力は、磁気バーのエッジ部分に対応す
る出力を測定することによって得られる。このときカー
ドの搬送速度は30cm/秒であった。
【0026】[磁気バーコードのノイズ出力]磁気バー
コードのノイズ出力は、磁気バーコードに対して測定さ
れる出力(磁気バーコードの出力)のひとつのバーに対
して測定される二つのエッジ部分の出力の間にはさまれ
た領域に現れる出力で、磁気バーコードの出力と同様の
磁気ヘッドを使用して同じ搬送速度で測定した。 [磁気バーコードの接着性]磁気バーコードを印刷した
部分の磁気記録媒体について磁気バーコードを含む領域
を折り曲げ、元に戻したものを折り目のところにセロテ
ープを張りつけ、引きはがしたとき、折り目のところの
み印刷層がはがれた場合を○、折り目以外のところがは
がれた場合を×とした。
コードのノイズ出力は、磁気バーコードに対して測定さ
れる出力(磁気バーコードの出力)のひとつのバーに対
して測定される二つのエッジ部分の出力の間にはさまれ
た領域に現れる出力で、磁気バーコードの出力と同様の
磁気ヘッドを使用して同じ搬送速度で測定した。 [磁気バーコードの接着性]磁気バーコードを印刷した
部分の磁気記録媒体について磁気バーコードを含む領域
を折り曲げ、元に戻したものを折り目のところにセロテ
ープを張りつけ、引きはがしたとき、折り目のところの
み印刷層がはがれた場合を○、折り目以外のところがは
がれた場合を×とした。
【0027】
【表1】
【0028】
【発明の効果】表1から明らかなように、磁気バーコー
ドを構成する磁性粒子の円形度の平均値が0.93以下
で、磁性粒子の保磁力が300エルステッド以下のもの
を使用すると、磁気バーコードの出力が十分に高いもの
が得られた。さらに、磁気バーコードをスクリーン印刷
によって設けた場合は、スクリーン印刷で使用するスク
リーンがバイアス紗の方がノーマル紗よりも磁気バーコ
ードのノイズ出力が十分に低く磁気バーコードの判別性
により優れている。
ドを構成する磁性粒子の円形度の平均値が0.93以下
で、磁性粒子の保磁力が300エルステッド以下のもの
を使用すると、磁気バーコードの出力が十分に高いもの
が得られた。さらに、磁気バーコードをスクリーン印刷
によって設けた場合は、スクリーン印刷で使用するスク
リーンがバイアス紗の方がノーマル紗よりも磁気バーコ
ードのノイズ出力が十分に低く磁気バーコードの判別性
により優れている。
【0029】本発明の磁気記録媒体は、磁気バーコード
を有し、その磁気バーコードの検知出力が十分高く、記
録の改竄が困難でセキュリティ性に優れたものである。
を有し、その磁気バーコードの検知出力が十分高く、記
録の改竄が困難でセキュリティ性に優れたものである。
【図1】円形度の平均値0.898の鉄粉の複数の粒子
の状態を示す顕微鏡による平面図。
の状態を示す顕微鏡による平面図。
Claims (3)
- 【請求項1】基材上に磁気記録層を設け、該磁気記録層
と同じ面または反対面に磁気バーコードを設けた磁気記
録媒体であって、該磁気バーコードが、次式で定義され
る円形度の平均値が0.93以下でかつ保磁力が300
エルステッド以下の磁性粒子を含有することを特徴とす
る磁気記録媒体。 円形度=粒子投影像の相当円の周囲長/粒子投影像の周
囲長 ここで相当円とは粒子投影像の面積と同面積の円のこと
である。 - 【請求項2】前記磁気バーコード表面がバイアス紗紋を
有する請求項1記載の磁気記録媒体。 - 【請求項3】前記磁気バーコードをバイアス紗のスクリ
ーンを使用したスクリーン印刷により形成する請求項1
記載の磁気記録媒体の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8028697A JPH10275205A (ja) | 1997-03-31 | 1997-03-31 | 磁気記録媒体およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8028697A JPH10275205A (ja) | 1997-03-31 | 1997-03-31 | 磁気記録媒体およびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10275205A true JPH10275205A (ja) | 1998-10-13 |
Family
ID=13714038
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8028697A Pending JPH10275205A (ja) | 1997-03-31 | 1997-03-31 | 磁気記録媒体およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10275205A (ja) |
-
1997
- 1997-03-31 JP JP8028697A patent/JPH10275205A/ja active Pending
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