JPH09225570A - 線材端部の処理方法及び処理装置 - Google Patents

線材端部の処理方法及び処理装置

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JPH09225570A
JPH09225570A JP3693596A JP3693596A JPH09225570A JP H09225570 A JPH09225570 A JP H09225570A JP 3693596 A JP3693596 A JP 3693596A JP 3693596 A JP3693596 A JP 3693596A JP H09225570 A JPH09225570 A JP H09225570A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 線材の切断・成形・およびその後の整列払い
出しを、互いに関連させながら一連の流れの中で行うこ
とができ、生産効率の向上が図れる線材端部の処理方法
及び処理装置を提供することを課題とする。 【解決手段】 線材1をその軸線方向に沿って前方へ供
給し、この供給する線材を一対のダイスの間で挟持し、
線材をダイスごと線材の軸線に直交する方向へ移動させ
て線材の基端側をカッタで切断し、切断した後の線材を
一対のダイスで挟持したまま側方へ移動させながら同側
方へ移動するパンチ30によって線材の先端側を打って
線材の頭部を所定形状に成形し、その後、切断・成形さ
れた線材を線材払い出し手段40によって払い出す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、線材端部の処理方
法及び該方法を実施するのに使用される処理装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従来
の半導体リード端子には端部に鍔が一段あるいは二段形
成され、それら複数のリード端子の鍔間に半導体を挟ん
だ状態でハンダ付け接着されて半導体素子が形成され
る。
【0003】上記のように半導体リード端子の端部に鍔
を形成する場合には、通常、成形機が使用される。成形
機は、通常、線材をカッタで所定の長さに切断し、この
切断した線材を例えば上型と下型からなる一対のダイス
で挟み込み、この状態で線材の端部をパンチにより打っ
て鍔を形成できるようになっている。
【0004】しかしながら、従来の成形機を用いた半導
体リード端子の成形方法にあっては、切断および成形後
の線材をそのまま下方へ落下させるものであり、成形
後、線材が所望形状に形成されているか否かを検査する
場合、あるいは、続いて線材の一部にメッキ等の追加工
を施す場合に、成形後の線材を頭部が一方向に向くよう
に整列させなければならず、その作業が面倒であるた
め、生産性を向上させるのに支障を来していた。ここ
で、一旦線材を切断した後、該線材を次工程に移しそこ
で線材の頭部にパンチを打ち当てて所定形状に成形する
ことも考えられるが、切断と頭部成形とを別個独立して
行う場合には、線材の搬送時間等が無駄になることもあ
って、思うように作業効率があがらない。本発明は、上
記事情に鑑みてなされたものであり、線材の切断・成形
・およびその後の整列払い出しを、互いに関連させなが
ら一連の流れの中で行うことができ、生産効率の向上が
図れる線材端部の処理方法及び処理装置を提供すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1記載の発明では、線材をその軸線方向に
沿って前方へ供給し、この供給する線材を一対のダイス
の間で挟持し、線材をダイスごと線材の軸線に直交する
側方へ移動させて線材の基端側をカッタで切断し、切断
した後の線材を一対のダイスで挟持したまま前記側方へ
移動させながら同方向へ移動するパンチによって線材の
先端側を打って線材の頭部を所定形状に成形することを
特徴とする。請求項2記載の発明では、線材をその長さ
方向に沿って前方へ供給する線材供給手段と、該線材供
給手段から送られてくる線材を互いに平行に保ったまま
挟持する一対のダイスと、ダイスの線材供給側に組み込
まれて前記線材を切断するカッタと、前記一対のダイス
に対して接近する方向へ相対移動されてダイスにより挟
持された前記線材の先端を押圧して変形させるパンチ
と、前記ダイスとパンチとを一体的に側方へ移動させる
移動手段と、切断された線材を払い出す線材払い出し手
段を備えてなることを特徴とする。請求項3記載の発明
では、前記一対のダイスのうち下側のダイス10に前記
線材の長さ方向に直交する溝(44)が形成されるとと
もに、前記線材払い出し手段をラックを3分割された構
造とし、中央の固定ラックが前記ダイスの溝に嵌入され
て前記ダイスから線材が線材払い出し部へ移されること
を特徴とする。本発明によれば、線材を切断した後、該
線材を移動させながら同時にその先端側を打って所定形
状に形成して払い出すので、線材の切断・成形・および
その後の整列払い出しを、互いに関連させながら一連の
流れの中で行うことができ、生産効率の向上が図れる。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明にか
かる実施の形態を説明する。図1は半導体リード端子の
成形機の概略を表す側面図、図2は同成形機の概略を表
す平面図である。図において符号1は半導体のリード端
子となる線材を示し、これら線材は線材供給手段2によ
って互いに平行に整列させた状態で該線材1の長さ方向
に沿って進行方向前方へ供給されるようになっている。
10は線材供給手段2から送られてくる複数の線材を互
いに平行に保ったまま上下方向から挟持する一対のダイ
スであり、該ダイス10には前記複数の線材1,…を切
断するカッタ20が組み込まれている。30は一対ダイ
ス10間に挟持された前記複数の線材の一端を押圧して
所望形状に形成するパンチ、40は切断及び成形後の線
材1,…を側方の排出口へ払い出すための払い出し機構
を示す。
【0007】前記線材供給手段2は、図1及び図2に示
すように、複数(図では5個)配列された各ドラム3か
ら巻回を解かれる線材1を互いに平行にかつ互いに等間
隔をあけて処理側へ供給するものであり、水平面に沿っ
て配される前記複数のドラム3と、各線材1どうしの間
隔を所定値に保つ整列用ローラ4,…と、線材1の縦方
向の巻きぐせをとる線材縦方向規制部5と、線材1の横
方向の巻きぐせをとる線材横方向規制部6と、線材1の
送り方向の位置決めを行う位置決め用クランプ7と、線
材1を進行方向前方へ送る送り用クランプ8と、線材ガ
イド9とが、線材1の進行方向に沿って手前から前方へ
向けて順に配置されて構成されている。
【0008】線材縦方向規制部5は、線材1と直交する
方向へのびる複数の横ローラ5a…が、線材1,…の移
送方向に間隔をあけてかつ線材1の上下に位置するよう
に上下方向交互に配されて構成されている。また、線材
横方向規制部6は、線材1と直交する方向へのびる複数
の縦ローラ6a…が、線材の移送方向に間隔をあけてか
つ線材1の左右に位置するように線材1の左右方向に交
互に配されて構成されている。なお、一の線材1に対応
する線材横方向規制部6とそれに隣接する他の線材1に
対応する線材横方向規制部6とは、それら線材横方向規
制部6を構成する縦ローラ6aどうしが互いに干渉しな
いように、線材1の長さ方向にずらして配されている。
【0009】前記位置決め用クランプ7は、上下に配さ
れる一対のクランプ片7a,7aが互いに接近あるいは
離間するように移動されることで、前記複数の線材1,
…をまとめて挟持し、あるいはその挟持を解除し得るも
のである。また、前記送り用クランプ8は、上下に配さ
れる一対のクランプ片8a,8aが互いに接近あるいは
離間するように、しかも、線材1の移動方向へ移動され
るようになっている。そして、前記位置決め用のクラン
プ7によって線材1,…を挟持した際、送り用クランプ
8を作動させて線材1を挟持し、この状態で、位置決め
用のクランプ7による挟持を解除した後、送り用クラン
プ8を線材の移送方向前方へ移動させることにより、線
材1を所定長分だけ前方へ移送させることができる。な
お、線材1を移送させた後は、送り用クランプ8による
挟持を解除し、同時に前記位置決め用クランプ7によっ
て再び線材を挟持した後、送り用クランプ8を図1中左
方向へ移動させて初期位置に戻し、前記した一連の動作
を繰り返すことによって、線材1を所定長ずつ移送する
ことができる。
【0010】一対のダイス10について説明すると、図
1〜図4において符号11は固定的に配されるベースフ
レームであり、このベースフレーム11の起立板部11
aには、図3に示すようにレール11bを介して横フレ
ーム12が左右方向へ移動可能に設けられ、この横フレ
ーム12は図示せぬ溝カムと連動されたリンクを介して
左右方向に移動操作される。横フレーム12にはレール
12aを介して縦フレーム13が上下方向へ移動可能に
設けられ、この縦フレーム13は通常は図示せぬスプリ
ングによって常に下方へ押圧されていて、図4において
左右方向へ移動可能に配されているクサビ部材13aが
左方向へ移動される際にクサビ部材13aの大径側によ
り、下面の傾斜部13bを押圧されて上方向へ移動操作
される。つまり、縦フレーム13はクサビ部材13aの
左右方向の移動に追従して上下方向へ移動操作される。
【0011】また、縦フレーム13にはレール13cを
介して上下の小フレーム14A,14Bがそれぞれ上下
方向へ移動可能に設けられ、各小フレーム14A,14
Bは図示せぬ上下動手段によって個々に移動操作され
る。また、小フレーム14A,14Bには前記一対のダ
イス10を構成する上型10Aと下型10Bが上下方向
に移動可能に設けられている。一対のダイス10のうち
上型10Aは、図示せぬスプリングによって上方へ押圧
されていて、クサビ部材10aが左右方向に移動される
のに追従し、ダイスホルダと一体的に設けられたブロッ
クの上面の傾斜部10bがクサビ部材により押圧される
こと等によって上下方向へ移動操作される。なお、下型
10Bも同様に、図示せぬスプリングによって下方へ押
圧されていて、クサビ部材10cが左右方向に移動され
るのに追従し、ダイスホルダと一体的に設けられたブロ
ックの下面の傾斜部10dがクサビ部材10cにより押
圧されることによって上下方向へ移動操作される。
【0012】前記一対のダイス10は、上下対称形状と
されており、ここでは説明の便宜上図5〜図7に示すよ
うに、片方のダイスのみについて説明し、他方は同一符
号を付してその説明を省略する。図6に示すように、ダ
イスホルダ15は、前板部15aと底板部15bと後板
部15cとによって断面コ字状に形成されたものであ
り、それらの内部には前記下型10B(上型10A)が
前板部15aの内面に当接するようにしかも前記カッタ
20が後板部15cに当接するように設けられている。
下型10B(上型10A)とカッタ20との間にはクサ
ビ部材16が介装されている。クサビ部材16は、該ク
サビ部材16を貫通するとともに先端をダイスホルダ1
5に固定された側板15dに螺合されたボルト17が締
め付けられることによって奥方へ移動され、これによ
り、下型10B(上型10A)及びカッタ20はそれぞ
れ互いに対向する壁体である前板部15a、および後板
部15cの内面に強く押しつけられる。前記前板部15
aの内面と後板部15cの内面は、所定距離になるよう
にかつ所定の平行度が確保されるように予め高精度に加
工されており、この結果、それら下型10Bの前面とカ
ッタ20の後面の距離並びにそれらの平行度が許容範囲
の高精度が確保されるようになっている。また、前記下
型10B及びカッタ20の上面(上型10Aおよびカッ
タ20の下面)には、線材1を受けるための溝18が複
数互いに平行となるように形成されており、これら溝1
8の間隔は前記線材ガイド9が線材1を係止する箇所の
間隔と同程度に設定されている。
【0013】前記パンチ30について説明すると、図2
及び図4に示すように、前記横フレーム12には直角3
角形の頂点に位置する3本のスライダ31,31,31
を介してパンチ支持台32が、横フレーム12に対して
平行に保持されたまま前後方向へ移動可能に取り付けら
れており、このパンチ支持台32によって前記パンチ3
0が、左右方向において前記一対のダイス10と同じ位
置になるようにかつ高さ方向が前記線材ガイド9よりも
若干高い位置になるように支持されている。また、パン
チ30は、スライダ31内に組み込まれたスプリングに
よって常に後方へ付勢されている。パンチ30は、図7
にも示すように前記パンチ支持台32に固定されるパン
チホルダ30Aと、該パンチホルダ30Aによって一対
のダイスに対向するように保持されるパンチ本体30B
とからなる。
【0014】一方、第1図,第2図,第3図に示すよう
に、前記ベースフレーム11には前記パンチ30の前方
に位置するように起立板11cが設けられ、この起立板
11cのパンチ側にはパンチ押圧体35が前後方向へ移
動可能にかつスプリング35aによって起立板11c側
へ付勢されて取りつけられている。また、パンチ押圧体
35と起立板11cとの間にはクサビ部材36が侵入・
退出方向へ移動可能に設けられ、該クサビ部材36がシ
リンダ37によって移動されることにより、前記パンチ
押圧体35が前後方向へ移動操作される。
【0015】図5および図8に示すように、パンチ押圧
体35の後面(パンチ30側の面)には複数の段部38
aを介してパンチ30側へ出っ張る突出部38が形成さ
れており、この突出部38に対応するようにパンチホル
ダ30Aの前面には凹凸部39が形成されている。そし
て、前記パンチ押圧体35がクサビ部材36によって後
方(パンチ30が存する側)へ移動されているときに、
図8に示すように横フレーム12と一体的にパンチ30
が同図中右方へ押圧移動されると、パンチホルダ30A
の凹凸部39の傾斜面39aがパンチ押圧体35の後面
の傾斜段部38aaにより押圧されることによって後方
へも移動されることとなり、結局、図8(c)に示すよ
うに、斜め右後方へ移動される。この結果、図12にも
示すように、パンチ30で線材1,…の端部を打つこと
により、同線材1,…端部の押圧変形が可能になる。
【0016】前記払い出し機構40は、図5に示すよう
に、所定間隔をあけて互いに平行に設けられた左右の可
動ラック41a、41bと、それらの間に介装される固
定ラック42とからなっている。そして、それら可動ラ
ック41a、41b及び可動ラックの上面には線材1,
…を受けるための溝43が所定間隔置きに形成されてい
る。なお、可動ラック41a,41bの内面の離間距離
と、前記ダイスホルダ15によって支持される下型10
Bとカッタ20の内面の離間距離は同程度に設定され、
しかも、それら各ラックの上面に形成される溝43の間
隔は前記下型10Bの上面に形成される溝18と同じ値
に設定されている。また、前記可動ラック41a、41
bは前記下側の小フレーム14Bに固定的に取りつけら
れており、該小フレーム14Bと一体的に左右方向及び
上下方向へ移動されるようになっている。そして、固定
ラック42が、図7に示すように、下側のダイスホルダ
15の下型10Bとカッタ20との間に形成される隙間
44に嵌まり込んでおり、可動ラック41a、41bが
一対のダイス10とともに一旦上昇し、その後図18に
おいて右方へ線材5本分だけ移動した後、下方へ下がっ
て該可動ラック41a、41b上で係止させている線材
1を固定ラック42に受け渡すことにより、線材1,…
を5本ずつ同図中右方へ移送できるようになっている。
なお、この払い出し機構40の末端には、必要に応じて
コンベアが接続されて払い出される線材1,…を例えば
所定の加工機まで搬送してもよく、あるいは、トレーで
受けて検査工程に移行させるようにしてもよい。
【0017】次に、上記構成の半導体リード端子の成形
機を用いた成形方法について説明する。
【0018】図1,図2に示すように、ドラム3上に巻
回されたそれぞれの線材1,…の先端をほどき、整列用
ローラ4に係合させた後、線材縦方向規制部5及び線材
横方向規制部6を通過させ、さらに位置決めクランプ7
及び送り用クランプ8をそれぞれ通過させた後、その先
端を線材ガイド9に挿入する(図5参照)。そして、図
示せぬスタートボタンを押す。すると、まず、位置決め
クランプ7が5本の線材1,…を挟み込む。ついで、そ
の前方で送り用クランプ8が5本の線材1,…を挟み込
むが、これと同時に位置決めクランプ7による挟み込み
を解除する。次に、送り用クランプ8が、図1及び図2
に示すように前方へ移動して線材1,…を所定長前方へ
移送する。該線材1,…の移送が完了した時点で位置決
めクランプ7は再び線材1,…を挟み込み、送り用クラ
ンプ8は線材の挟み込みを解除し、後退して初期位置に
戻す。このようにして、5本の線材1,…を所定長づつ
移送する。このとき、線材1,…の巻きぐせは、線材縦
方向規制部5及び線材横方向規制部6を通過する際にし
ごかれて、位置決めクランプ7で挟み込まれる時点では
直線状に矯正される。
【0019】上記線材1,…が所定長前方へ移送される
と、図7に示すように、線材1,…はその移送長だけ線
材ガイド9から前方へ突出した状態になる(図9参
照)。続いて、エアーシリンダ等の図示せぬ操作手段に
よってクサビ部材10a,10bを図4において左方へ
押圧移動させ、これに伴い、ダイスホルダ15ともども
上型10を下降させるとともに下型10Bを上昇させ、
結局、一対のダイス10間で5本の線材1,…を強く挟
み込む(図10,図15参照)。
【0020】このように一対のダイス10間で線材1,
…を挟み込んだまま、シリンダを作動させてクサビ部材
13aを図4において左方向へ押圧移動させる。これに
伴い、一対のダイス10が縦フレーム13ごと上昇し、
同時に可動ラック41a、41bも一体的に上昇する
(図11参照)。このとき、5本の線材1,…はガイド
9とカッタとの間で剪断力を受けて5本同時に切断され
る。
【0021】その後、切断された線材1,…は一対のダ
イス10によって挟み込まれたまま、横フレーム12が
溝カムに連動されたリンク12bを介して図4において
右方へ移動されるのに伴い、該ダイス10および縦フレ
ーム13、小フレーム14A,14B等とともに右方向
へ移動する。このとき、横フレーム12にスライダ31
を介して取りつけられているパンチ30も一対のダイス
10に対向したまま同方向へ移動する。
【0022】このようにパンチ30が右方へ移動すると
きに、事前にシリンダ37が作動し、クサビ部材36を
介してパンチ押圧体35を後方(図2において左方)へ
押圧移動させる。このため、パンチ30が図11におい
て右方へ移動するときに、パンチホルダ30Aの前面に
形成された凹凸部39の傾斜面39aがパンチ押圧体3
5の後面の傾斜断部38aaにより押圧されて後方へも
移動されるため(図8(b)参照)、結局、図8(c)
及び図12に示すように、パンチ30は斜め右後方へ移
動されることとなる。この結果、パンチの後面(一対の
ダイス10と対向する面)は一対のダイス10に近づい
て5本の線材1,…の先端を一度に打って鍔を形成す
る。つまり、リードピンの頭部を形成する。このとき、
一対のダイス10及びそれに挟み込まれている線材1,
…も横フレーム12を介してパンチ30と一体的に右方
へ移動するため、線材1,…とパンチ30の間では、左
右方向の相対移動はなく、結局、線材1,…に対してパ
ンチ30は単に線材1,…の長さ方向に沿って近づいて
その先端を打つだけとなる。したがって、パンチ30が
線材1,…を打つときに、線材1,…には左右方向(剪
断方向)の荷重は加わらず単に軸方向の押圧力が作用す
るに止まるため、線材1の中間部分に対して同芯状上の
鍔部が形成される。
【0023】その後、頭部に鍔が形成された線材5,…
は一対のダイス10に挟み込まれたまま、パンチ30と
ともにさらに右方へ移動され、結局、初期の位置から線
材5本分の距離だけ移動されることとなる。
【0024】ついで、クサビ部材10aが操作されて図
13に示すように上側のダイス10Aが上昇するととも
に下側のダイス10Bが下降して線材1,…を固定ラッ
ク42上の溝43に受け渡す。
【0025】その後、図14に示すように一対のダイス
10及び可動ラック41a,41bは、線材ガイド9に
対向するようその前方の初期位置に戻る。
【0026】以上の一連の作動が半導体リード端子の成
形方法の一行程であり、以下、この一連の作動が繰り返
されて、5本の線材を連続的に成形、並びに払い出し機
構40の末端から払い出す。
【0027】なお、上記実施の形態では、線材1,…の
加工例として半導体リード端子を例に挙げて説明してい
るが、本発明は何ら半導体のリード端子に限られること
なく、他の線材でも成形可能である。また、具体的な加
工形状の例として、線材の先端に鍔を形成する場合を例
に挙げているが、これについても、鍔形状に限られるこ
となく、先端を曲げる加工、あるいは押しつぶす加工等
であってもよい。また、前記実施の形態では一度に5本
の線材1,…を成形しているが、これに限られることな
く、3本、4本、あるいは6本以上であってもよく、要
は一度で複数本の線材が処理できる構造であれば足り
る。また、前記実施の形態では、横フレーム12や縦フ
レーム13をあるいは小フレーム14A,14Bを駆動
させる手段として、溝カムやエアーシリンダを用いてい
るが、これに限られることなく、ステッピングモータあ
るいは油圧シリンダを駆動手段として用いてもよい。さ
らに、前記実施の形態では、線材1,…の先端に鍔を一
段だけ形成しているが、鍔を2段形成する場合にも勿論
本発明は適用可能である。このように鍔を2段形成する
場合には、下型および上型を図19に示すように、前側
の第1の型10Baと後側の第2の型10Bbの2分割
とし、それらを個々に独立して上下動させ得るような構
造にすればよい。また、パンチ30を後方へ押し出すパ
ンチ押圧体35の後面に形成する突出部38も例えば2
個以上設け、パンチ30によって数段階に打つことがで
きる構造にすればよい。。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように本発明は以下の優れ
た効果を奏する。請求項1または2記載の発明によれ
ば、線材を切断した後、線材を移動させながら同時にそ
の先端側を打って所定形状に形成して払い出すので、線
材の切断・成形・およびその後の整列払い出しを、互い
に関連させながら一連の流れの中で行うことができ、も
って、従来のものに比べて生産性を格段に向上させるこ
とができる。請求項3記載の発明によれば、ダイスから
線材の払い出し手段へ線材を速やかに移し替えることが
でき、しかも、構成が簡素化されているため、コストも
低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す線材端部の処理装置
の概略を示す側面図である。
【図2】同線材端部の処理装置の概略を示す平面図であ
る。
【図3】線材端部の処理装置の要部を示す側断面図であ
る。
【図4】図3の(イ)方向からみた矢視図である。
【図5】同線材端部の処理装置の要部を示す斜視図であ
【図6】ホルダの詳細を示すもので、(a)は平面図、
(b)は正面図、(c)は(b)のC−C線に沿う断面
図である。
【図7】線材端部の処理装置の要部を示す断面図であ
る。
【図8】それぞれパンチの動きを示す平面図である。
【図9】線材端部の処理手順を説明する斜視図である。
【図10】線材端部の処理手順を説明する斜視図であ
る。
【図11】線材端部の処理手順を説明する斜視図であ
る。
【図12】線材端部の処理手順を説明する斜視図であ
る。
【図13】線材端部の処理手順を説明する斜視図であ
る。
【図14】線材端部の処理手順を説明する斜視図であ
る。
【図15】線材端部の処理手順を説明する断面図であ
る。
【図16】線材端部の処理手順を説明する断面図であ
る。
【図17】線材端部の処理手順を説明する断面図であ
る。
【図18】それぞれ線材端部の処理手順を示す正面図で
ある。
【図19】本発明の他の形態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 線材 2 線材供給手段 10 一対のダイス 10A 上型 10B 下型 12 横フレーム(移動手段) 20 カッタ 30 パンチ 40 払い出し機構(線材払い出し手段) 42 固定ラック 44 溝

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 線材(1)をその軸線方向に沿って前方
    へ供給し、この供給する線材を一対のダイス(10)の
    間で挟持し、線材をダイスごと線材の軸線に直交する方
    向へ移動させて線材の基端側をカッタ(20)で切断
    し、切断した後の線材を一対のダイスで挟持したまま側
    方へ移動させながら同側方へ移動するパンチ(30)に
    よって線材の先端側を打って線材の頭部を所定形状に成
    形することを特徴とする線材端部の処理方法。
  2. 【請求項2】 線材(1)をその長さ方向に沿って前方
    へ供給する線材供給手段(2)と、該線材供給手段から
    送られてくる線材を挟持する一対のダイス(10)と、
    ダイスの線材供給側に組み込まれて前記線材を切断する
    カッタ(20)と、前記一対のダイスに対して接近する
    方向へ相対移動されてダイスにより挟持された前記線材
    の先端を押圧して変形させるパンチ(30)と、前記ダ
    イスと前記パンチとを一体的に側方へ移動させる移動手
    段(12)と、切断された線材を払い出す線材払い出し
    手段(40)を備えてなることを特徴とする線材端部の
    処理装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の線材端部の処理装置にお
    いて、 前記一対のダイスのうち下側のダイス(10)に前記線
    材の長さ方向に直交する溝(44)が形成されるととも
    に、前記線材払い出し手段をラックを3分割された構造
    とし、中央の固定ラック(42)が前記ダイスの溝に嵌
    入されて前記ダイスから線材が線材払い出し部へ移され
    ることを特徴とする線材端部の処理装置。
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