JP2711089B2 - 線材の矯正装置 - Google Patents

線材の矯正装置

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JP2711089B2
JP2711089B2 JP3693696A JP3693696A JP2711089B2 JP 2711089 B2 JP2711089 B2 JP 2711089B2 JP 3693696 A JP3693696 A JP 3693696A JP 3693696 A JP3693696 A JP 3693696A JP 2711089 B2 JP2711089 B2 JP 2711089B2
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康雄 三輪
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ドラム等にそれぞ
れ巻回されてそこから巻き解かれる複数の線材を巻き癖
をなくすように直線状に矯正する線材の矯正装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】半導体リード端子には端部に鍔が一段あ
るいは二段形成され、それら複数のリード端子の鍔間に
半導体を挟んだ状態でハンダ付け接着されて半導体素子
が形成される。上記のように半導体リード端子の端部に
鍔を形成する場合には、通常、成形機が使用される。成
形機は、通常、ドラム等に巻回されてそこから巻き解か
れる線材をカッタで所定の長さに切断し、この切断した
線材を例えば上型と下型からなる一対のダイスで挟み込
み、この状態で線材の端部をパンチにより打って鍔を形
成するようになっている。
【0003】ところで、上記した従来の成形機を用いた
半導体リード端子の成形方法にあっては、線材を1本つ
づしか処理することができず、生産性を向上させるのに
限界があった。そこで、本発明者等は、一度で複数本の
線材を処理することができる線材の端部の処理方法を案
出した。しかしながら、この案出した線材の端部の処理
方法を実施するにあたり、次の解決すべき問題があるこ
とがわかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、本発明者等
が案出した、一度で複数本の線材を処理することができ
る線材の端部の処理方法は、基本的には、各ドラムから
巻き解かれる複数の線材を互いに平行となるように線材
ガイド等により導いて一対のダイスで挟持し、それら複
数本の線材が同じ長さになるようにカッタで切断し、そ
の後線材を一対のダイスで挟持したまま該線材の先端を
共通のパンチで打って所定形状に成形するものである。
上記複数本の線材を互いに平行となるように一対のダイ
スに導くにあたり、できるだけ互いの間隔を狭く設定す
る必要がある。さもないと、一対のダイスは幅広とな
り、その分、線材の切断あるいは成形精度が落ちるから
である。ところが、ドラムから巻き解かれる複数の線材
はまず線材の矯正装置によって直線状となるようにその
巻き癖がとられるが、そのとき、前記したように複数の
線材に対しそれぞれ巻き癖をとる必要があることから、
線材の矯正装置を構成する、各線材矯正用の縦ローラが
互いに干渉してしまい、これがために線材同士の間隔を
狭くすることができず、ひいては高精度の加工が行えな
いという問題がある。本発明は、上記事情に鑑みてなさ
れたもので、線材の間隔を狭くした状態で、それら各線
材を直線状となるように矯正することができる線材の矯
正装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1記載の発明では、複数の線材を互いに平
行に整列させた状態で該線材の長さ方向に沿って供給す
る線材供給路の上下方向あるいは側方に設けられ、該線
材を巻き癖をなくすように直線状に矯正する線材の矯正
装置であって、線材の縦方向の巻き癖をとる線材縦方向
矯正装置と、線材の横方向の巻き癖をとる線材横方向矯
正装置とを備えてなり、前記線材横方向矯正装置は、一
つの線材に対して横方向の巻き癖をとる専用の線材横方
向矯正機構が、線材と同数個設けられ、かつ、それら線
材横方向矯正機構は、隣り合う線材横方向矯正機構が線
材の長さ方向にそれぞれずらして配置されていることを
特徴とする。請求項2記載の発明は、前記複数の線材横
方向矯正機構は、線材の長さ方向にそれぞれ交互にずら
して千鳥状に配置されていることを特徴とする。請求項
3記載の発明は、前記線材横方向矯正機構は、矯正しよ
うとする線材の左右方向に複数の縦ローラが交互に配置
されて構成されていることを特徴とする。本発明によれ
ば、複数の線材横方向矯正機構を、隣り合うもの同士が
線材の長さ方向にそれぞれずらして配置しているので、
それら線材横方向矯正機構が互いに干渉するのを未然に
防ぐことができ、この結果、線材同士の間隔を狭めて配
置することが可能となる。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明にか
かる実施の形態を説明する。図1は半導体リード端子の
成形機の概略を表す側面図、図2は同成形機の概略を表
す平面図である。図において符号1は半導体のリード端
子となる線材を示し、これら線材は線材供給手段2によ
って互いに平行に整列させた状態で該線材1の長さ方向
に沿って進行方向前方へ供給されるようになっている。
10は線材供給手段2から送られてくる複数の線材を互
いに平行に保ったまま上下方向から挟持する一対のダイ
スであり、該ダイス10には前記複数の線材1,…を切
断するカッタ20が組み込まれている。30は一対ダイ
ス10間に挟持された前記複数の線材の一端を押圧して
所望形状に形成するパンチ、40は切断及び成形後の線
材1,…を側方の排出口へ払い出すための払い出し機構
を示す。
【0007】前記線材供給手段2は、図1及び図2に示
すように、複数(図では5個)配列された各ドラム3か
ら巻回を解かれる線材1を互いに平行にかつ互いに等間
隔をあけて処理側へ供給するものであり、水平面に沿っ
て配される前記複数のドラム3と、各線材1どうしの間
隔を所定値に保つ整列用ローラ4,…と、線材1の巻き
癖をなくすように直線状に矯正する線材の矯正装置5
と、線材1の送り方向の位置決めを行う位置決め用クラ
ンプ7と、線材1を進行方向前方へ送る送り用クランプ
8と、線材ガイド9とが、線材1の進行方向に沿って手
前から前方へ向けて順に配置されて構成されている。前
記線材の矯正装置5は、線材1の縦方向(鉛直方向)の
巻き癖をとる線材縦方向矯正装置5Aと、線材1の横方
向(水平方向)の巻き癖をとる線材横方向矯正装置5B
とを備える。
【0008】線材縦方向矯正装置5Aは、線材1と直交
する方向へのびる複数の水平ローラ5a…が、線材1,
…の移送方向に間隔をあけてかつ線材1の上下に位置す
るように上下方向交互に配されて構成されている。ま
た、線材横方向矯正装置5Bは、一つの線材1に対して
横方向の巻き癖をとる、複数の縦ローラ6a,…からな
る専用の線材横方向矯正機構6が、線材1と同数個(5
個)設けられ、しかも、それら線材横方向矯正機構6,
…が、隣り合う機構同士が線材1の長さ方向にそれぞれ
ずらして、具体的には千鳥状に配置されて構成されてい
る。また、線材横方向矯正機構6は、矯正しようとする
線材1の左右方向に複数の縦ローラ6a,…が左右交互
に配置されて構成されている。縦ローラ6aの具体的な
配置構造について図19を参照しながら説明すると、線
材1の移送路の下方に配されるテーブル100には略直
方体形状とされた複数のローラ収納ブロック101が線
材1の長さ方向に沿って複数、しかも、おのおのブロッ
ク101の長手方向が線材1に直交するように配されて
いる。また、個々のローラ収納ブロック101は図示し
ない調整機構によってその長さ方向に移動調整可能とさ
れている。ローラ収納ブロック101には、複数の穴1
02,…が所定間隔置きに形成され、この穴102には
ローラホルダ103が挿入されている。そして、このロ
ーラホルダによりベアリングを介して前記縦ローラ6a
の下側小径部が回転可能に支持されている。ここで、前
記したように線材横方向矯正機構6を千鳥状に配置した
のは、ローラホルダ103が縦ローラ6aより径が大き
く、線材横方向矯正機構6を線材1に直交するように配
置した場合、ローラホルダ同士が互いに干渉することと
なり、これを未然に防止するためである。言い換える
と、できるだけ線材1同士を近づけて配置することがで
き、これにより、後述する一対のダイス10及びパンチ
30を小形化し、ひいては、線材1の切断あるいは成形
精度を向上させ得るためである。なお、線材1を直線状
に矯正するには、前記したように単に縦ローラ6,…や
水平ローラ5a,…の間に線材1を通すだけでは足り
ず、線材1にある程度の張力をかける必要がある。これ
は、例えば、線材1の張力を測定するセンサを設けてお
き、送り用クランプ8によって線材1を前方へ送る際
に、該センサによって線材1に加わる張力を測定し、そ
の値が一定値以上になったときに、駆動機構により前記
ドラム3を線材1が巻き解かれる方向へ強制的に回転さ
せるようにすることで達成される。
【0009】前記位置決め用クランプ7は、上下に配さ
れる一対のクランプ片7a,7aが互いに接近あるいは
離間するように移動されることで、前記複数の線材1,
…をまとめて挟持し、あるいはその挟持を解除し得るも
のである。また、前記送り用クランプ8は、上下に配さ
れる一対のクランプ片8a,8aが互いに接近あるいは
離間するように、しかも、線材1の移動方向へ移動され
るようになっている。そして、前記位置決め用のクラン
プ7によって線材1,…を挟持した際、送り用クランプ
8を作動させて線材1を挟持し、この状態で、位置決め
用のクランプ7による挟持を解除した後、送り用クラン
プ8を線材の移送方向前方へ移動させることにより、線
材1を所定長分だけ前方へ移送させることができる。な
お、線材1を移送させた後は、送り用クランプ8による
挟持を解除し、同時に前記位置決め用クランプ7によっ
て再び線材を挟持した後、送り用クランプ8を図1中左
方向へ移動させて初期位置に戻し、前記した一連の動作
を繰り返すことによって、線材1を所定長ずつ移送する
ことができる。
【0010】一対のダイス10について説明すると、図
1〜図4において符号11は固定的に配されるベースフ
レームであり、このベースフレーム11の起立板部11
aには、図3に示すようにレール11bを介して横フレ
ーム12が左右方向へ移動可能に設けられ、この横フレ
ーム12は図示せぬ溝カムと連動されたリンクを介して
左右方向に移動操作される。横フレーム12にはレール
12aを介して縦フレーム13が上下方向へ移動可能に
設けられ、この縦フレーム13は通常は図示せぬスプリ
ングによって常に下方へ押圧されていて、図4において
左右方向へ移動可能に配されているクサビ部材13aが
左方向へ移動される際にクサビ部材13aの大径側によ
り、下面の傾斜部13bを押圧されて上方向へ移動操作
される。つまり、縦フレーム13はクサビ部材13aの
左右方向の移動に追従して上下方向へ移動操作される。
【0011】また、縦フレーム13にはレール13cを
介して上下の小フレーム14A,14Bがそれぞれ上下
方向へ移動可能に設けられ、各小フレーム14A,14
Bは図示せぬ上下動手段によって個々に移動操作され
る。また、小フレーム14A,14Bには前記一対のダ
イス10を構成する上型10Aと下型10Bが上下方向
に移動可能に設けられている。一対のダイス10のうち
上型10Aは、図示せぬスプリングによって上方へ押圧
されていて、クサビ部材10aが左右方向に移動される
のに追従し、ダイスホルダと一体的に設けられたブロッ
クの上面の傾斜部10bがクサビ部材により押圧される
こと等によって上下方向へ移動操作される。なお、下型
10Bも同様に、図示せぬスプリングによって下方へ押
圧されていて、クサビ部材10cが左右方向に移動され
るのに追従し、ダイスホルダと一体的に設けられたブロ
ックの下面の傾斜部10dがクサビ部材10cにより押
圧されることによって上下方向へ移動操作される。
【0012】前記一対のダイス10は、上下対称形状と
されており、ここでは説明の便宜上図5〜図7に示すよ
うに、片方のダイスのみについて説明し、他方は同一符
号を付してその説明を省略する。図6に示すように、ダ
イスホルダ15は、前板部15aと底板部15bと後板
部15cとによって断面コ字状に形成されたものであ
り、それらの内部には前記下型10B(上型10A)が
前板部15aの内面に当接するようにしかも前記カッタ
20が後板部15cに当接するように設けられている。
下型10B(上型10A)とカッタ20との間にはクサ
ビ部材16が介装されている。クサビ部材16は、該ク
サビ部材16を貫通するとともに先端をダイスホルダ1
5に固定された側板15dに螺合されたボルト17が締
め付けられることによって奥方へ移動され、これによ
り、下型10B(上型10A)及びカッタ20はそれぞ
れ互いに対向する壁体である前板部15a、および後板
部15cの内面に強く押しつけられる。前記前板部15
aの内面と後板部15cの内面は、所定距離になるよう
にかつ所定の平行度が確保されるように予め高精度に加
工されており、この結果、それら下型10Bの前面とカ
ッタ20の後面の距離並びにそれらの平行度が許容範囲
の高精度が確保されるようになっている。また、前記下
型10B及びカッタ20の上面(上型10Aおよびカッ
タ20の下面)には、線材1を受けるための溝18が複
数互いに平行となるように形成されており、これら溝1
8の間隔は前記線材ガイド9が線材1を係止する箇所の
間隔と同程度に設定されている。
【0013】前記パンチ30について説明すると、図2
及び図4に示すように、前記横フレーム12には直角3
角形の頂点に位置する3本のスライダ31,31,31
を介してパンチ支持台32が、横フレーム12に対して
平行に保持されたまま前後方向へ移動可能に取り付けら
れており、このパンチ支持台32によって前記パンチ3
0が、左右方向において前記一対のダイス10と同じ位
置になるようにかつ高さ方向が前記線材ガイド9よりも
若干高い位置になるように支持されている。また、パン
チ30は、スライダ31内に組み込まれたスプリングに
よって常に後方へ付勢されている。パンチ30は、図7
にも示すように前記パンチ支持台32に固定されるパン
チホルダ30Aと、該パンチホルダ30Aによって一対
のダイスに対向するように保持されるパンチ本体30B
とからなる。
【0014】一方、第1図,第2図,第3図に示すよう
に、前記ベースフレーム11には前記パンチ30の前方
に位置するように起立板11cが設けられ、この起立板
11cのパンチ側にはパンチ押圧体35が前後方向へ移
動可能にかつスプリング35aによって起立板11c側
へ付勢されて取りつけられている。また、パンチ押圧体
35と起立板11cとの間にはクサビ部材36が侵入・
退出方向へ移動可能に設けられ、該クサビ部材36がシ
リンダ37によって移動されることにより、前記パンチ
押圧体35が前後方向へ移動操作される。
【0015】図5および図8に示すように、パンチ押圧
体35の後面(パンチ30側の面)には複数の段部38
aを介してパンチ30側へ出っ張る突出部38が形成さ
れており、この突出部38に対応するようにパンチホル
ダ30Aの前面には凹凸部39が形成されている。そし
て、前記パンチ押圧体35がクサビ部材36によって後
方(パンチ30が存する側)へ移動されているときに、
図8に示すように横フレーム12と一体的にパンチ30
が同図中右方へ押圧移動されると、パンチホルダ30A
の凹凸部39の傾斜面39aがパンチ押圧体35の後面
の傾斜段部38aaにより押圧されることによって後方
へも移動されることとなり、結局、図8(c)に示すよ
うに、斜め右後方へ移動される。この結果、図12にも
示すように、パンチ30で線材1,…の端部を打つこと
により、同線材1,…端部の押圧変形が可能になる。
【0016】前記払い出し機構40は、図5に示すよう
に、所定間隔をあけて互いに平行に設けられた左右の可
動ラック41a、41bと、それらの間に介装される固
定ラック42とからなっている。そして、それら可動ラ
ック41a、41b及び可動ラックの上面には線材1,
…を受けるための溝43が所定間隔置きに形成されてい
る。なお、可動ラック41a,41bの内面の離間距離
と、前記ダイスホルダ15によって支持される下型10
Bとカッタ20の内面の離間距離は同程度に設定され、
しかも、それら各ラックの上面に形成される溝43の間
隔は前記下型10Bの上面に形成される溝18と同じ値
に設定されている。また、前記可動ラック41a、41
bは前記下側の小フレーム14Bに固定的に取りつけら
れており、該小フレーム14Bと一体的に左右方向及び
上下方向へ移動されるようになっている。そして、固定
ラック42が、図7に示すように、下側のダイスホルダ
15の下型10Bとカッタ20との間に形成される隙間
44に嵌まり込んでおり、可動ラック41a、41bが
一対のダイス10とともに一旦上昇し、その後図18に
おいて右方へ線材5本分だけ移動した後、下方へ下がっ
て該可動ラック41a、41b上で係止させている線材
1を固定ラック42に受け渡すことにより、線材1,…
を5本ずつ同図中右方へ移送できるようになっている。
なお、この払い出し機構40の末端には、必要に応じて
コンベアが接続されて払い出される線材1,…を例えば
所定の加工機まで搬送してもよく、あるいは、トレーで
受けて検査工程に移行させるようにしてもよい。
【0017】次に、上記構成の半導体リード端子の成形
機を用いた成形方法について説明する。
【0018】図1,図2に示すように、ドラム3上に巻
回されたそれぞれの線材1,…の先端をほどき、整列用
ローラ4に係合させた後、線材縦方向規制部5及び線材
横方向規制部6を通過させ、さらに位置決めクランプ7
及び送り用クランプ8をそれぞれ通過させた後、その先
端を線材ガイド9に挿入する(図5参照)。そして、図
示せぬスタートボタンを押す。すると、まず、位置決め
クランプ7が5本の線材1,…を挟み込む。ついで、そ
の前方で送り用クランプ8が5本の線材1,…を挟み込
むが、これと同時に位置決めクランプ7による挟み込み
を解除する。次に、送り用クランプ8が、図1及び図2
に示すように前方へ移動して線材1,…を所定長前方へ
移送する。該線材1,…の移送が完了した時点で位置決
めクランプ7は再び線材1,…を挟み込み、送り用クラ
ンプ8は線材の挟み込みを解除し、後退して初期位置に
戻す。このようにして、5本の線材1,…を所定長づつ
移送する。このとき、線材1,…の巻きぐせは、線材縦
方向規制部5及び線材横方向規制部6を通過する際にし
ごかれて、位置決めクランプ7で挟み込まれる時点では
直線状に矯正される。
【0019】上記線材1,…が所定長前方へ移送される
と、図7に示すように、線材1,…はその移送長だけ線
材ガイド9から前方へ突出した状態になる(図9参
照)。続いて、エアーシリンダ等の図示せぬ操作手段に
よってクサビ部材10a,10bを図4において左方へ
押圧移動させ、これに伴い、ダイスホルダ15ともども
上型10を下降させるとともに下型10Bを上昇させ、
結局、一対のダイス10間で5本の線材1,…を強く挟
み込む(図10,図15参照)。
【0020】このように一対のダイス10間で線材1,
…を挟み込んだまま、シリンダを作動させてクサビ部材
13aを図4において左方向へ押圧移動させる。これに
伴い、一対のダイス10が縦フレーム13ごと上昇し、
同時に可動ラック41a、41bも一体的に上昇する
(図11参照)。このとき、5本の線材1,…はガイド
9とカッタとの間で剪断力を受けて5本同時に切断され
る。
【0021】その後、切断された線材1,…は一対のダ
イス10によって挟み込まれたまま、横フレーム12が
溝カムに連動されたリンク12bを介して図4において
右方へ移動されるのに伴い、該ダイス10および縦フレ
ーム13、小フレーム14A,14B等とともに右方向
へ移動する。このとき、横フレーム12にスライダ31
を介して取りつけられているパンチ30も一対のダイス
10に対向したまま同方向へ移動する。
【0022】このようにパンチ30が右方へ移動すると
きに、事前にシリンダ37が作動し、クサビ部材36を
介してパンチ押圧体35を後方(図2において左方)へ
押圧移動させる。このため、パンチ30が図11におい
て右方へ移動するときに、パンチホルダ30Aの前面に
形成された凹凸部39の傾斜面39aがパンチ押圧体3
5の後面の傾斜断部38aaにより押圧されて後方へも
移動されるため(図8(b)参照)、結局、図8(c)
及び図12に示すように、パンチ30は斜め右後方へ移
動されることとなる。この結果、パンチの後面(一対の
ダイス10と対向する面)は一対のダイス10に近づい
て5本の線材1,…の先端を一度に打って鍔を形成す
る。つまり、リードピンの頭部を形成する。このとき、
一対のダイス10及びそれに挟み込まれている線材1,
…も横フレーム12を介してパンチ30と一体的に右方
へ移動するため、線材1,…とパンチ30の間では、左
右方向の相対移動はなく、結局、線材1,…に対してパ
ンチ30は単に線材1,…の長さ方向に沿って近づいて
その先端を打つだけとなる。したがって、パンチ30が
線材1,…を打つときに、線材1,…には左右方向(剪
断方向)の荷重は加わらず単に軸方向の押圧力が作用す
るに止まるため、線材1の中間部分に対して同芯状上の
鍔部が形成される。
【0023】その後、頭部に鍔が形成された線材5,…
は一対のダイス10に挟み込まれたまま、パンチ30と
ともにさらに右方へ移動され、結局、初期の位置から線
材5本分の距離だけ移動されることとなる。
【0024】ついで、クサビ部材10aが操作されて図
13に示すように上側のダイス10Aが上昇するととも
に下側のダイス10Bが下降して線材1,…を固定ラッ
ク42上の溝43に受け渡す。
【0025】その後、図14に示すように一対のダイス
10及び可動ラック41a,41bは、線材ガイド9に
対向するようその前方の初期位置に戻る。
【0026】以上の一連の作動が半導体リード端子の成
形方法の一行程であり、以下、この一連の作動が繰り返
されて、5本の線材を連続的に成形、並びに払い出し機
構40の末端から払い出す。
【0027】なお、上記実施の形態では、半導体リード
端子を形成するための成形機に組み込まれた、線材の矯
正装置を例に挙げて説明しているが、本発明の線材の矯
正装置は何ら半導体のリード端子成形用の成形機に組み
込まれるものに限定されることはなく、他の、ものを成
形する成形機にも、あるいは、成形機に限られることな
く他の装置にも適応可能である。要は、複数の線材を供
給する際に、それら個々の線材を直線状に矯正する目的
に使用される場合に全て適用される。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように本発明は以下の優れ
た効果を奏する。請求項1記載の発明によれば、隣り合
う線材横方向矯正機構を線材の長さ方向にそれぞれずら
して配置しているので、それら線材横方向矯正機構が互
いに干渉するのを未然に防ぐことができ、ひいては、線
材同士の間隔を狭めて配置することが可能となる。この
結果、複数の線材を一括して加工するための、例えば、
ダイスやパンチ等の加工構成部品を小型化することがで
き、もって、複数の線材を加工する際の加工精度を向上
することができる。請求項2記載の発明によれば、複数
の線材横方向矯正機構を、線材の長さ方向にそれぞれ交
互にずらして千鳥状に配置されているので、線材横方向
矯正機構を階段状に配置する場合に比べて、当該線材の
矯正装置の長さを短くすることができる。請求項3記載
の発明によれば、線材横方向矯正機構は、矯正しようと
する線材の左右方向に複数の縦ローラを交互に配置して
構成しており、構成の簡素化が図れ、コストダウンを図
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す線材端部の処理装置
の概略を示す側面図である。
【図2】同線材端部の処理装置の概略を示す平面図であ
る。
【図3】線材端部の処理装置の要部を示す側断面図であ
る。
【図4】図3の(イ)方向からみた矢視図である。
【図5】同線材端部の処理装置の要部を示す斜視図であ
【図6】ホルダの詳細を示すもので、(a)は平面図、
(b)は正面図、(c)は(b)のC−C線に沿う断面
図である。
【図7】線材端部の処理装置の要部を示す断面図であ
る。
【図8】それぞれパンチの動きを示す平面図である。
【図9】線材端部の処理手順を説明する斜視図である。
【図10】線材端部の処理手順を説明する斜視図であ
る。
【図11】線材端部の処理手順を説明する斜視図であ
る。
【図12】線材端部の処理手順を説明する斜視図であ
る。
【図13】線材端部の処理手順を説明する斜視図であ
る。
【図14】線材端部の処理手順を説明する斜視図であ
る。
【図15】線材端部の処理手順を説明する断面図であ
る。
【図16】線材端部の処理手順を説明する断面図であ
る。
【図17】線材端部の処理手順を説明する断面図であ
る。
【図18】それぞれ線材端部の処理手順を示す正面図で
ある。
【図19】縦ローラの支持構造の詳細を示す一部を断面
した斜視図である。
【符号の説明】
1 線材 2 線材供給手段 5 線材の矯正装置 5A 線材縦方向矯正装置 5B 線材横方向矯正装置 6 線材縦方向矯正機構 6a 縦ローラ 10 一対のダイス 20 カッタ 30 パンチ 40 払い出し機構 101 ローラ収納ブロック 103 ローラホルダ

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の線材(1)を互いに平行に整列さ
    せた状態で該線材の長さ方向に沿って供給する線材供給
    路の上下方向あるいは側方に設けられ、該線材を巻き癖
    をなくすように直線状に矯正する線材の矯正装置(5)
    であって、線材の縦方向の巻き癖をとる線材縦方向矯正
    装置(5A)と、線材の横方向の巻き癖をとる線材横方
    向矯正装置(5B)とを備えてなり、 前記線材横方向矯正装置は、一つの線材に対して横方向
    の巻き癖をとる専用の線材横方向矯正機構(6)が、線
    材と同数個設けられ、かつ、それら線材横方向矯正機構
    は、隣り合う線材横方向矯正機構が線材の長さ方向にそ
    れぞれずらして配置されていることを特徴とする線材の
    矯正装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の線材の矯正装置におい
    て、 前記複数の線材横方向矯正機構は、線材の長さ方向にそ
    れぞれ交互にずらして千鳥状に配置されていることを特
    徴とする線材の矯正装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の線材の矯正装置
    において、 前記線材横方向矯正機構は、矯正しようとする線材の左
    右方向に複数の縦ローラ(6a)が交互に配置されて構
    成されていることを特徴とする線材の矯正装置。
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