JPH09223703A - 電界効果トランジスタ - Google Patents

電界効果トランジスタ

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JPH09223703A
JPH09223703A JP2761896A JP2761896A JPH09223703A JP H09223703 A JPH09223703 A JP H09223703A JP 2761896 A JP2761896 A JP 2761896A JP 2761896 A JP2761896 A JP 2761896A JP H09223703 A JPH09223703 A JP H09223703A
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JP
Japan
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field effect
effect transistor
gate
gate electrode
electrode
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Pending
Application number
JP2761896A
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English (en)
Inventor
Yasunobu Saito
泰伸 斉藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 動作時に高温になる部分の発熱を抑え、ゲー
ト電極に平行な方向の動作層の温度分布を平坦に近く
し、熱暴走やエレクトロマイグレーションを防いだ電界
効果トランジスタの提供。 【解決手段】 ゲート電極の能動層領域に接する面の一
部を広くし、ここから能動層の熱を逃がす。また必要に
応じこの広くした部分の直下の半導体層を非導電領域と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高出力動作に好適
で信頼性の高い電極構造を有する電界効果トランジスタ
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に電界効果トランジスタ(以下、F
ETという)を複数個並列配置してなる半導体装置で
は、ゲート、ソース、およびドレインの各電極をクシ型
に配置する構造が採用される。
【0003】例えば、図5(a)の平面図で示すよう
に、能動層領域1の上に所定間隔で並べたゲート電極2
を配置するとともに、これら複数のゲート電極2間にソ
ース電極3およびドレイン電極4をそれぞれ交互に配置
している。ゲート電極2はゲート・バス配線8を介して
集合しゲート引出し電極5に接続し、ソース電極3およ
びドレイン電極4は各々引出し電極7、6において集合
されている。
【0004】図5(b)は図5(a)のA−A´切断図
である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来構造の電界効
果トランジスタにおいては、実際の動作状態における能
動層の温度分布は、能動層領域1のゲート電極直下での
発熱と、発熱部からの熱放散により決定される。
【0006】図6は並列配置された電界効果トランジス
タの単位となる一つのFETを取り出して示した平面図
で、ソース電極3、ドレイン電極4に挟まれたゲート電
極2に平行な方向の能動層1の温度分布をあわせ示して
いる。縦軸は温度(℃)で、横軸はゲート電極2に平行
な方向のゲート・バス配線8からの距離である。
【0007】この図から明らかなように、ゲート電極2
の中央部付近が高温になる。このような温度差が生じる
と、高温部、すなわち図6に示したゲート電極中央部で
は、他の比較的温度の低い部分にくらべ熱暴走による破
壊やエレクトロマイグレーションが加速されやすくな
る。また、この温度分布に対応して電気特性も分布を持
つようになり、全体としての動作が均一でなくなり、高
温部では低温部より性能が劣るようになる。その結果F
ET全体としての性能を発揮できず、特性向上が難しく
なり、不均一動作に起因する熱暴走も起こりやすくな
る。
【0008】上記のような問題を解決するためには、動
作時の能動層温度を下げることが最も効果的な方法であ
る。動作時の温度を下げるためには、熱の発生を押さえ
ることは勿論であるが、発生した熱をできるだけスムー
ズに移動させ、速やかに逃がす必要がある。この目的の
ために従来から半導体基板を薄くし、基板裏面への熱放
散を効果的に行うPHS(Plated Heat S
ink)構造が用いられてきた。この構造は熱放散とい
う点では効果も大きく、広く用いられている。しかし、
他方でPHS構造は、半導体基板の薄層化、基板裏面の
選択的めっきなどの工程でプロセスが繁雑になるため、
歩留り低下をひきおこし、製造コストが上昇するといっ
た問題もある。一方、発熱部からの熱の一部はゲート電
極に伝わり、ここからも放散されることは周知の事実で
ある。一般にゲート電極は熱の良導体であるため、ゲー
ト電極が十分な厚さと半導体との接触面積とを持ってい
れば、ここからの熱放散も動作時の能動層の温度を下げ
ることに大きな効果が期待できる。
【0009】しかしFETの高周波特性に対する要請か
ら、一般にゲート電極の能動層領域との接触面積はむし
ろ小さくなる傾向にあり、ゲート電極からの熱放散効果
は小さかった。
【0010】本発明は上記従来FETの欠点を改良し、
ゲ−ト電極の形状を工夫することによりゲート電極によ
る熱の放散を効果的に行わせ、FETの能動層温度を低
くし、高出力動作に好適で信頼性の高い電界効果トラン
ジスタを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、ゲート、ソース、ドレインの各電極からなる
単位電界効果トランジスタを並列に複数個接続して構成
される電界効果トランジスタにおいて、ゲート電極の少
なくとも能動層領域に接する面の一部が広くなっている
ことを特徴とする電界効果トランジスタである。
【0012】また、ゲート電極の一部が広くなっている
箇所の直下の半導体部分が非導電領域であることを特徴
とする。
【0013】また、電界効果トランジスタがGaAsシ
ョットキ電界効果トランジスタであることを特徴とす
る。
【0014】また、ゲート電極がAlであることを特徴
とする。
【0015】本発明による電界効果トランジスタはゲー
ト、ソース、ドレインの各電極からなる単位電界効果ト
ランジスタにおいて、ゲート電極の能動層領域に接する
面の一部が広くなっている(以下この広くなったゲート
電極の部分を放熱フィンと呼ぶ)。放熱フィンは能動層
から発生した熱を効率的に逃がす働きをする。
【0016】また請求項2に対応する発明では、この放
熱フィンに接している部分の半導体が非導電領域となっ
ている。一般的に導電領域上に面積の広いゲート電極が
存在すると、ゲート電極の容量成分が増え、FETの特
性が低下する。このことを避けるために本発明では放熱
フィンの直下を非導電領域としてある。放熱フィンの直
下を非導電領域としたことにより、ゲート電極の容量増
加が避けられるだけでなく、放熱フィンの直下が発熱し
ないため、放熱フィンからの放熱効率も向上する。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体的な実施の形
態によって説明する。
【0018】図1にはGaAsショットキ電界効果トラ
ンジスタについて、電極と能動層部分の平面構成を説明
するため示す平面図(図1(a))、および(a)にお
けるAA´断面図(図1(b))を示す。図に示すよう
に電界効果トランジスタの素子領域上には複数のAl製
ゲート電極2が並列配置され、このゲート電極2間には
それぞれ複数本のソース電極3およびドレイン電極4が
前記ゲート電極2と平行かつ交互に並列配置されてい
る。
【0019】そして、前記ゲート電極2にはゲート・バ
ス配線8およびゲート引出し電極5が、またドレイン電
極4にはドレイン引出し電極6が、ソース電極3にはソ
ース引出し電極7がそれぞれ接続されている。
【0020】本発明では能動層領域1(図1(a)の斜
線部分)上のゲート電極2の半導体に接する面の一部を
他の部分に比べて広くし、放熱フィン9としている。こ
のため、図に示した電界効果トランジスタにおいては、
能動層部分のゲート電極2直下で発生した熱の一部はゲ
ート電極2に伝わり、この熱が放熱フィン9より効率的
に放熱される。
【0021】このため図2に示すように動作時の能動層
温度が低下し、かつ温度分布が平坦に近くなる。図2の
縦軸は温度(℃)で、横軸はゲート電極2に平行な方向
のゲート・バス配線8からの距離である。
【0022】実施の形態2 次に本発明の第二の実施の形態について図面を参照して
説明する。第一の実施の形態と対応する部分には同一の
符号を付し、重複する説明は省略する。
【0023】図3(a)は本発明の第二の実施の形態の
GaAsショットキ電界効果トランジスタについて電極
と能動層部分の平面構成を説明するため示す平面図(図
3(a))、および(a)におけるAA´断面図(図3
(b))を示す。
【0024】第二の実施の形態では、能動層領域1(図
1(a)の斜線部分)が、選択イオン注入やメサ分離に
より1aと1bに非導電性領域10を挟んで分割形成さ
れ、前記非導電性領域10上に放熱フィン9が形成され
ている。
【0025】前記第一の実施の形態では、放熱フィンが
能動層領域上に形成されているため、放熱フィンの面積
の分だけゲート容量が増加する。しかしこの第二の実施
の形態では、放熱フィンが非導電領域10上に形成され
ているため、放熱フィンに起因するゲート容量の増加は
小さい。
【0026】またこの領域10では発熱がないため、放
熱フィンからの放熱効率がさらに高くなる。この結果、
図4に示すように発熱のピーク温度が低下し、かつ温度
分布が平坦に近くなる。またこの第二の実施の形態で
は、ゲート容量の増加が少ないため、高周波特性の劣化
も殆どない。
【0027】以上のように、本発明によればゲート電極
に沿った能動層の中央部が高温になることに起因した、
熱暴走による破壊やエレクトロマイグレーションを抑制
できる。また温度分布に対応した不均一動作に起因する
熱暴走も抑制することができる。
【0028】なお、上記実施の形態では放熱フィンが一
個の場合を示したが、動作時の温度分布の状況によって
は一個のゲート電極2上に二個以上形成してもよい。ま
たその形成する位置も上記実施の形態に限られない。ま
たそれに伴う非導電層の位置や数も上記実施の形態に限
られないのは以上の説明から明らかである。
【0029】また、上記実施の形態では、GaAsショ
ットキFET、Alゲート電極の場合について説明し
た。しかし、半導体、電極の材質はこれに限られるもの
ではない。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、従
来の電界効果トランジスタでは避けることが困難であっ
た、ゲート電極中央部にピークを持つような温度分布を
平坦に近くできる。また、ピーク温度を低下させること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の第一の実施の形態の電界効果
トランジスタを透視して示す平面図である。(b)は
(a)のAA´線断面図である。
【図2】電界効果トランジスタのゲート電極に平行な方
向の温度分布を示す図である。
【図3】(a)は本発明の第二の実施の形態の電界効果
トランジスタを透視して示す平面図である。(b)は
(a)のAA´線断面図である。
【図4】電界効果トランジスタのゲート電極に平行な方
向の温度分布を示す図である。
【図5】(a)は従来例の電界効果トランジスタを透視
して示す平面図である。(b)は(a)のAA´線断面
図である。
【図6】電界効果トランジスタのゲート電極に平行な方
向の温度分布を示す図である。
【符号の説明】
1…能動層領域 1a…第一の能動層領域 1b…第二の能動層領域 2…ゲート電極 3…ソース電極 4…ドレイン電極 5…ゲート引出し電極 6…ドレイン引出し電極 7…ソース引出し電極 8…ゲート・バス配線 9…放熱フィン 10…非導電領域

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゲート、ソース、ドレインの各電極から
    なる単位電界効果トランジスタを並列に複数個接続して
    構成される電界効果トランジスタにおいて、ゲート電極
    の少なくとも能動層領域に接する面の一部が広くなって
    いることを特徴とする電界効果トランジスタ。
  2. 【請求項2】 ゲート電極の一部が広くなっている箇所
    の直下の半導体部分が非導電領域であることを特徴とす
    る請求項1記載の電界効果トランジスタ。
  3. 【請求項3】 電界効果トランジスタがGaAsショッ
    トキ電界効果トランジスタであることを特徴とする請求
    項1記載の電界効果トランジスタ。
  4. 【請求項4】 電界効果トランジスタがGaAsショッ
    トキ電界効果トランジスタであることを特徴とする請求
    項2記載の電界効果トランジスタ。
  5. 【請求項5】 ゲート電極がAlであることを特徴とす
    る請求項1記載の電界効果トランジスタ。
  6. 【請求項6】 ゲート電極がAlであることを特徴とす
    る請求項2記載の電界効果トランジスタ。
JP2761896A 1996-02-15 1996-02-15 電界効果トランジスタ Pending JPH09223703A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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