JPH09222613A - 液晶パネル - Google Patents
液晶パネルInfo
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- JPH09222613A JPH09222613A JP2883196A JP2883196A JPH09222613A JP H09222613 A JPH09222613 A JP H09222613A JP 2883196 A JP2883196 A JP 2883196A JP 2883196 A JP2883196 A JP 2883196A JP H09222613 A JPH09222613 A JP H09222613A
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- resin
- sealing resin
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 均一で、良好な表示の液晶パネルを提供する
ことを目的とする。 【解決手段】 基板1a,1b間に液晶3が樹脂マトリ
クス4中に分散保持された液晶樹脂複合体において、両
基板を封口する封口樹脂5として、封口樹脂の熱膨張係
数と前記液晶樹脂複合体の熱膨張係数の比率が“ 4
”より小さくなる封口樹脂5を用いる。これにより温
度が変化してもパネルに歪みが生じず、均一で、良好な
表示の液晶パネルを得ることができる。
ことを目的とする。 【解決手段】 基板1a,1b間に液晶3が樹脂マトリ
クス4中に分散保持された液晶樹脂複合体において、両
基板を封口する封口樹脂5として、封口樹脂の熱膨張係
数と前記液晶樹脂複合体の熱膨張係数の比率が“ 4
”より小さくなる封口樹脂5を用いる。これにより温
度が変化してもパネルに歪みが生じず、均一で、良好な
表示の液晶パネルを得ることができる。
Description
【0001】
【発明の属する分野】本発明は液晶表示装置や光シャッ
タなどに利用される液晶パネルに関するものである。
タなどに利用される液晶パネルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】液晶パネルは薄型化、軽量化、低電圧駆
動可能などの長所により腕時計、電子卓上計算機、パー
ソナルコンピュータ、パーソナルワードプロセッサなど
に利用されている。しかし現在使用されているTN(ツ
イスティッドネマティック)型液晶パネルやSTN(ス
ーパーツイスティッドネマティック)型液晶パネルは偏
光板が必要なために透過率が悪く、また耐光性にも難が
ある。
動可能などの長所により腕時計、電子卓上計算機、パー
ソナルコンピュータ、パーソナルワードプロセッサなど
に利用されている。しかし現在使用されているTN(ツ
イスティッドネマティック)型液晶パネルやSTN(ス
ーパーツイスティッドネマティック)型液晶パネルは偏
光板が必要なために透過率が悪く、また耐光性にも難が
ある。
【0003】これに対して高分子分散型液晶(PDL
C)パネルは偏光板が不要なために前記のような欠点が
ない。高分子分散型液晶は図5の(a)(b)に示すよ
うに、透明電極膜2a,2bの付いたガラス基板1a,
1bの間に液晶小滴3が樹脂4中に分散保持されたもの
(あるいは樹脂マトリクスが液晶中に粒子状あるいはネ
ットワーク状に存在しているもの)であり、電圧を印加
しない状態では液晶分子がランダムな方向を向いている
ために樹脂と液晶の屈折率に差が生じ、図5の(a)に
示すように光は散乱され、電圧を印加すると液晶分子が
電界の方向に配列し、液晶と樹脂の屈折率が一致するた
めに図5の(b)に示すように光を透過するという光の
散乱・透過現象を利用したものである。
C)パネルは偏光板が不要なために前記のような欠点が
ない。高分子分散型液晶は図5の(a)(b)に示すよ
うに、透明電極膜2a,2bの付いたガラス基板1a,
1bの間に液晶小滴3が樹脂4中に分散保持されたもの
(あるいは樹脂マトリクスが液晶中に粒子状あるいはネ
ットワーク状に存在しているもの)であり、電圧を印加
しない状態では液晶分子がランダムな方向を向いている
ために樹脂と液晶の屈折率に差が生じ、図5の(a)に
示すように光は散乱され、電圧を印加すると液晶分子が
電界の方向に配列し、液晶と樹脂の屈折率が一致するた
めに図5の(b)に示すように光を透過するという光の
散乱・透過現象を利用したものである。
【0004】両基板の間に形成された注入口〔図示せ
ず〕を閉塞する封口樹脂としては、熱膨張係数が“ 2
0×10-5/℃ ”程度の光硬化性の樹脂が使用されて
いる。またシール樹脂としては体積収縮率が13%程度
の樹脂が使用されている。
ず〕を閉塞する封口樹脂としては、熱膨張係数が“ 2
0×10-5/℃ ”程度の光硬化性の樹脂が使用されて
いる。またシール樹脂としては体積収縮率が13%程度
の樹脂が使用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし従来のような封
口樹脂では、表示領域内部のPDLCと表示領域外の封
口樹脂との熱膨張係数が異なるために、パネル化した後
の温度変化によりパネルに歪みが生じ、表示ムラになっ
てしまうという欠点があった。
口樹脂では、表示領域内部のPDLCと表示領域外の封
口樹脂との熱膨張係数が異なるために、パネル化した後
の温度変化によりパネルに歪みが生じ、表示ムラになっ
てしまうという欠点があった。
【0006】また従来のようなシール樹脂では、表示領
域内部のPDLCと表示領域外のシール樹脂との体積収
縮率が異なるために、シールとPDLCを光照射により
同時に硬化した場合、歪みが生じ、表示ムラになってし
まうという欠点があった。
域内部のPDLCと表示領域外のシール樹脂との体積収
縮率が異なるために、シールとPDLCを光照射により
同時に硬化した場合、歪みが生じ、表示ムラになってし
まうという欠点があった。
【0007】本発明は上記の欠点を解消し、温度が変化
しても均一で、良好な表示の液晶パネルを得ることを目
的とする。
しても均一で、良好な表示の液晶パネルを得ることを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明は、2枚の基板間に液晶が樹脂マトリクス中に
分散保持された、あるいは樹脂マトリクスが液晶材料中
に粒子状またはネットワーク状に存在している液晶樹脂
複合体において、両基板の間に形成された注入口を封口
する封口樹脂として、前記封口樹脂の熱膨張係数をA、
前記液晶樹脂複合体の熱膨張係数をBとした時、“(A
/B) < 4 ”となるような封口樹脂を用いること
を特徴とし、封口樹脂として封口樹脂の熱膨張係数と液
晶樹脂複合体の熱膨張係数の比率が“ 4 ”より小さ
くなる封口樹脂を用いることにより、温度が変化しても
パネルに歪みが生じず、均一で、良好な表示の液晶パネ
ルを得ることができる。
に本発明は、2枚の基板間に液晶が樹脂マトリクス中に
分散保持された、あるいは樹脂マトリクスが液晶材料中
に粒子状またはネットワーク状に存在している液晶樹脂
複合体において、両基板の間に形成された注入口を封口
する封口樹脂として、前記封口樹脂の熱膨張係数をA、
前記液晶樹脂複合体の熱膨張係数をBとした時、“(A
/B) < 4 ”となるような封口樹脂を用いること
を特徴とし、封口樹脂として封口樹脂の熱膨張係数と液
晶樹脂複合体の熱膨張係数の比率が“ 4 ”より小さ
くなる封口樹脂を用いることにより、温度が変化しても
パネルに歪みが生じず、均一で、良好な表示の液晶パネ
ルを得ることができる。
【0009】さらに本発明の液晶パネルは、シール樹脂
の硬化後の体積収縮率をE、液晶樹脂複合体の体積収縮
率をFとした時、“|E−F| < 10 ”となるよ
うなシール樹脂を用いることを特徴とし、シールと液晶
樹脂複合体の体積収縮率の差を小さくすることにより、
歪みのない良好な表示品位の液晶パネルを得ることがで
きる。
の硬化後の体積収縮率をE、液晶樹脂複合体の体積収縮
率をFとした時、“|E−F| < 10 ”となるよ
うなシール樹脂を用いることを特徴とし、シールと液晶
樹脂複合体の体積収縮率の差を小さくすることにより、
歪みのない良好な表示品位の液晶パネルを得ることがで
きる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の各実施の形態を図
1〜図4に基づいて説明する。 〔第1の実施の形態〕図1と図2は〔第1の実施の形
態〕を示す。
1〜図4に基づいて説明する。 〔第1の実施の形態〕図1と図2は〔第1の実施の形
態〕を示す。
【0011】図1に示すように2枚の透明なガラス基板
1a,1bの上に透明導電膜(ITO膜)2a,2bを
形成する。このガラス基板1a,1bを洗浄・乾燥した
後、絶縁膜7a,7bとしてポリイミド膜(AL541
7:日本合成ゴム製)を印刷し、80℃で1分間仮硬化
した後、190℃で30分間硬化する。
1a,1bの上に透明導電膜(ITO膜)2a,2bを
形成する。このガラス基板1a,1bを洗浄・乾燥した
後、絶縁膜7a,7bとしてポリイミド膜(AL541
7:日本合成ゴム製)を印刷し、80℃で1分間仮硬化
した後、190℃で30分間硬化する。
【0012】その後、一方のガラス基板1bにスペーサ
6として直径13μm の接着性SiO2粒を散布し、140
℃で30分加熱することによりSiO2粒を基板1bの上に
接着させる。その後この基板1bの上に液晶3としてE
−7(BDH社製)を80wt%、紫外線硬化型樹脂4
としてポリエステルアクリレートを1.8wt%と2−
エチルヘキシルアクリレートを18wt%、光硬化開始
剤としてダロキュア−1173(メルク社製)を0.2
wt%用いたものの混合物8を図2に示すように滴下
し、他方のガラス基板1aと貼り合わせ、紫外線を50
mW/cm2で5分間照射して液晶と樹脂を相分離させると同
時に樹脂を硬化した。図2の9は表示領域を示してい
る。
6として直径13μm の接着性SiO2粒を散布し、140
℃で30分加熱することによりSiO2粒を基板1bの上に
接着させる。その後この基板1bの上に液晶3としてE
−7(BDH社製)を80wt%、紫外線硬化型樹脂4
としてポリエステルアクリレートを1.8wt%と2−
エチルヘキシルアクリレートを18wt%、光硬化開始
剤としてダロキュア−1173(メルク社製)を0.2
wt%用いたものの混合物8を図2に示すように滴下
し、他方のガラス基板1aと貼り合わせ、紫外線を50
mW/cm2で5分間照射して液晶と樹脂を相分離させると同
時に樹脂を硬化した。図2の9は表示領域を示してい
る。
【0013】この液晶パネルの端部に封口樹脂5とし
て、それぞれ下記の第1〜第5の樹脂P1〜P5を用い
て封口を行った5つの液晶パネルを制作した。なお、何
れの液晶パネルも高分子分散型液晶(PDLC)の熱膨
張係数は5×10-5/℃である。 第1の樹脂P1 熱膨張係数が20×10-5/℃ 第2の樹脂P2 熱膨張係数が15×10-5/℃ 第3の樹脂P3 熱膨張係数が10×10-5/℃ 第4の樹脂P4 熱膨張係数が 5×10-5/℃ 第5の樹脂P5 熱膨張係数が 3×10-5/℃ これらのパネルを20℃,30℃,40℃で観察したと
ころ、封口樹脂として第1の樹脂P1を用いたパネル
は、表示領域内部のPDLCと表示領域外の封口樹脂と
の熱膨張係数の比が4倍とかなり異なるために温度の変
化により表示領域9の内部と表示領域の外部で差がで
き、歪みが生じてしまうために温度によりムラが生じ、
表示が不均一になってしまうことが確認された。
て、それぞれ下記の第1〜第5の樹脂P1〜P5を用い
て封口を行った5つの液晶パネルを制作した。なお、何
れの液晶パネルも高分子分散型液晶(PDLC)の熱膨
張係数は5×10-5/℃である。 第1の樹脂P1 熱膨張係数が20×10-5/℃ 第2の樹脂P2 熱膨張係数が15×10-5/℃ 第3の樹脂P3 熱膨張係数が10×10-5/℃ 第4の樹脂P4 熱膨張係数が 5×10-5/℃ 第5の樹脂P5 熱膨張係数が 3×10-5/℃ これらのパネルを20℃,30℃,40℃で観察したと
ころ、封口樹脂として第1の樹脂P1を用いたパネル
は、表示領域内部のPDLCと表示領域外の封口樹脂と
の熱膨張係数の比が4倍とかなり異なるために温度の変
化により表示領域9の内部と表示領域の外部で差がで
き、歪みが生じてしまうために温度によりムラが生じ、
表示が不均一になってしまうことが確認された。
【0014】これに対して第2〜第5の樹脂P2,P
3,P4,P5を用いたパネルは、表示領域9の内部の
PDLCと表示領域9の外部の封口樹脂との熱膨張係数
の比が4倍より小さいために、温度が変化しても歪みが
小さく、均一で良好な表示を得ることができた。
3,P4,P5を用いたパネルは、表示領域9の内部の
PDLCと表示領域9の外部の封口樹脂との熱膨張係数
の比が4倍より小さいために、温度が変化しても歪みが
小さく、均一で良好な表示を得ることができた。
【0015】特に封口樹脂として液晶樹脂複合体と同じ
熱膨張係数である第4の樹脂P4を用いたパネルは、熱
膨張係数が全く同じであるために、温度が変化しても歪
みのない、均一で良好な表示を得ることができた。
熱膨張係数である第4の樹脂P4を用いたパネルは、熱
膨張係数が全く同じであるために、温度が変化しても歪
みのない、均一で良好な表示を得ることができた。
【0016】なお、封口樹脂として液晶樹脂複合体と同
一の材料を使用することによっても目的を達成できる。
一の材料を使用することによっても目的を達成できる。
【0017】〔第2の実施の形態〕図3に示すように2
枚の透明なガラス基板1a,1b上に透明導電膜(IT
O膜)2a,2bを形成する。このガラス基板1a,1
bを洗浄・乾燥した後、絶縁膜7a,7bとしてポリイ
ミド膜(AL5417:日本合成ゴム製)を印刷し、8
0℃で1分間仮硬化した後、190℃で30分間硬化す
る。
枚の透明なガラス基板1a,1b上に透明導電膜(IT
O膜)2a,2bを形成する。このガラス基板1a,1
bを洗浄・乾燥した後、絶縁膜7a,7bとしてポリイ
ミド膜(AL5417:日本合成ゴム製)を印刷し、8
0℃で1分間仮硬化した後、190℃で30分間硬化す
る。
【0018】その後、一方のガラス基板1aにスペーサ
6として直径13μm のSiO2粒を散布し、他方のガラス
基板1bの縁部に図4に示すようにシール樹脂10を印
刷する。なお、図4においてシール樹脂10が途切れて
いる部分11が、ガラス基板1a,1bを張り合わせた
ときに本明細書で注入口と云っている個所である。
6として直径13μm のSiO2粒を散布し、他方のガラス
基板1bの縁部に図4に示すようにシール樹脂10を印
刷する。なお、図4においてシール樹脂10が途切れて
いる部分11が、ガラス基板1a,1bを張り合わせた
ときに本明細書で注入口と云っている個所である。
【0019】シール樹脂10としては、下記の第1〜第
5の樹脂P1〜P5を用いて5つの液晶パネルを制作し
た。 第1の樹脂P1 熱膨張係数が20×10-5/℃ 第2の樹脂P2 熱膨張係数が15×10-5/℃ 第3の樹脂P3 熱膨張係数が10×10-5/℃ 第4の樹脂P4 熱膨張係数が 5×10-5/℃ 第5の樹脂P5 熱膨張係数が 3×10-5/℃ これら両方の基板を貼り合わせ、紫外線を照射すること
でシール樹脂10を硬化させる。その後、このガラス基
板1a,1bの間に液晶3としてE−7(BDH社製)
を80wt%、紫外線硬化型樹脂4としてポリエステル
アクリレートを1.8wt%と2−エチルヘキシルアク
リレートを18wt%、光硬化開始剤としてダロキュア
−1173(メルク社製)を0.2wt%用いたものの
混合物8を注入した。なお、何れの液晶パネルも高分子
分散型液晶(PDLC)の熱膨張係数は“ 5×10-5
/℃ ”である。
5の樹脂P1〜P5を用いて5つの液晶パネルを制作し
た。 第1の樹脂P1 熱膨張係数が20×10-5/℃ 第2の樹脂P2 熱膨張係数が15×10-5/℃ 第3の樹脂P3 熱膨張係数が10×10-5/℃ 第4の樹脂P4 熱膨張係数が 5×10-5/℃ 第5の樹脂P5 熱膨張係数が 3×10-5/℃ これら両方の基板を貼り合わせ、紫外線を照射すること
でシール樹脂10を硬化させる。その後、このガラス基
板1a,1bの間に液晶3としてE−7(BDH社製)
を80wt%、紫外線硬化型樹脂4としてポリエステル
アクリレートを1.8wt%と2−エチルヘキシルアク
リレートを18wt%、光硬化開始剤としてダロキュア
−1173(メルク社製)を0.2wt%用いたものの
混合物8を注入した。なお、何れの液晶パネルも高分子
分散型液晶(PDLC)の熱膨張係数は“ 5×10-5
/℃ ”である。
【0020】注入後の液晶パネルに紫外線を50mW/cm2
で5分間照射して液晶と樹脂を相分離させると同時に樹
脂を硬化した後、注入口を封口した。これらのパネルを
20,30,40℃で観察したところ、シール樹脂10
として熱膨張係数が“ 20×10-5/℃ ”である第
1の樹脂P1を用いたパネルは、表示領域9の内部のP
DLCと表示領域9の外部のシール樹脂との熱膨張係数
の比が4倍とかなり異なるために温度の変化により表示
領域の内部と表示領域の外部で差ができ、歪みが生じて
しまうために温度によりムラが生じ、表示が不均一にな
ってしまうことが確認された。
で5分間照射して液晶と樹脂を相分離させると同時に樹
脂を硬化した後、注入口を封口した。これらのパネルを
20,30,40℃で観察したところ、シール樹脂10
として熱膨張係数が“ 20×10-5/℃ ”である第
1の樹脂P1を用いたパネルは、表示領域9の内部のP
DLCと表示領域9の外部のシール樹脂との熱膨張係数
の比が4倍とかなり異なるために温度の変化により表示
領域の内部と表示領域の外部で差ができ、歪みが生じて
しまうために温度によりムラが生じ、表示が不均一にな
ってしまうことが確認された。
【0021】これに対して第2〜第5の樹脂P2,P
3,P4,P5を用いたパネルは表示領域9の内部のP
DLCと表示領域9の外部のシール樹脂との熱膨張係数
の比が4倍より小さいために、温度が変化しても歪みが
小さく、均一で良好な表示を得ることができた。特にシ
ール樹脂として液晶樹脂複合体と同じ熱膨張係数である
第4の樹脂P4を用いたパネルは熱膨張係数が全く同じ
であるために、温度が変化しても歪みのない、均一で良
好な表示を得ることができた。
3,P4,P5を用いたパネルは表示領域9の内部のP
DLCと表示領域9の外部のシール樹脂との熱膨張係数
の比が4倍より小さいために、温度が変化しても歪みが
小さく、均一で良好な表示を得ることができた。特にシ
ール樹脂として液晶樹脂複合体と同じ熱膨張係数である
第4の樹脂P4を用いたパネルは熱膨張係数が全く同じ
であるために、温度が変化しても歪みのない、均一で良
好な表示を得ることができた。
【0022】なお、シール樹脂として液晶樹脂複合体と
同一の材料を使用することによっても目的を達成でき
る。
同一の材料を使用することによっても目的を達成でき
る。
【0023】〔第3の実施の形態〕図3に示すように2
枚の透明なガラス基板1a,1bの上に透明導電膜(I
TO膜)2a,2bを形成する。このガラス基板1a,
1bを洗浄・乾燥した後、絶縁膜7a,7bとしてポリ
イミド膜(AL5417:日本合成ゴム製)を印刷し、
80℃で1分間仮硬化した後、190℃で30分間硬化
する。
枚の透明なガラス基板1a,1bの上に透明導電膜(I
TO膜)2a,2bを形成する。このガラス基板1a,
1bを洗浄・乾燥した後、絶縁膜7a,7bとしてポリ
イミド膜(AL5417:日本合成ゴム製)を印刷し、
80℃で1分間仮硬化した後、190℃で30分間硬化
する。
【0024】その後、一方のガラス基板1aにスペーサ
6として直径13μm のSiO2粒を散布し、140℃で3
0分加熱することによりSiO2粒を基板1bの上に接着さ
せる。また他方のガラス基板1bの縁部に光硬化型シー
ル樹脂10を印刷する。
6として直径13μm のSiO2粒を散布し、140℃で3
0分加熱することによりSiO2粒を基板1bの上に接着さ
せる。また他方のガラス基板1bの縁部に光硬化型シー
ル樹脂10を印刷する。
【0025】シール樹脂10としては、下記の第6〜第
9の樹脂P6〜P9を用いて封口を行った4つの液晶パ
ネルを制作した。 第6の樹脂P6 光硬化後の体積収縮率が13% 第7の樹脂P7 光硬化後の体積収縮率が 8% 第8の樹脂P8 光硬化後の体積収縮率が 5% 第9の樹脂P9 光硬化後の体積収縮率が 3% その後、この基板の上にPDLCの液晶3としてE−7
(BDH社製)を80wt%、紫外線硬化型樹脂4とし
てポリエステルアクリレートを1.8wt%と2−エチ
ルヘキシルアクリレートを18wt%、光硬化開始剤と
してダロキュア−1173(メルク社製)を0.2wt
%用いたものの混合物8を滴下し、他方のガラス基板1
aと貼り合わせ、50mW/cm2で5分間照射して液晶と樹
脂を相分離させると同時に樹脂を硬化した。この時シー
ル樹脂も同時に硬化される。なお、PDLCの体積収縮
率は3%である。
9の樹脂P6〜P9を用いて封口を行った4つの液晶パ
ネルを制作した。 第6の樹脂P6 光硬化後の体積収縮率が13% 第7の樹脂P7 光硬化後の体積収縮率が 8% 第8の樹脂P8 光硬化後の体積収縮率が 5% 第9の樹脂P9 光硬化後の体積収縮率が 3% その後、この基板の上にPDLCの液晶3としてE−7
(BDH社製)を80wt%、紫外線硬化型樹脂4とし
てポリエステルアクリレートを1.8wt%と2−エチ
ルヘキシルアクリレートを18wt%、光硬化開始剤と
してダロキュア−1173(メルク社製)を0.2wt
%用いたものの混合物8を滴下し、他方のガラス基板1
aと貼り合わせ、50mW/cm2で5分間照射して液晶と樹
脂を相分離させると同時に樹脂を硬化した。この時シー
ル樹脂も同時に硬化される。なお、PDLCの体積収縮
率は3%である。
【0026】これらのパネルを観察したところ、シール
樹脂として体積収縮率が13%である第6の樹脂P6を
用いたパネルは表示領域9の内部のPDLCと表示領域
の外部のシール樹脂との体積収縮率の差が“ 10(=
| 13−3 |) ”以上と大きいために表示領域の
内部と表示領域の外部で差ができ、歪みが生じてしまう
ために、表示が不均一になってしまうことが確認され
た。
樹脂として体積収縮率が13%である第6の樹脂P6を
用いたパネルは表示領域9の内部のPDLCと表示領域
の外部のシール樹脂との体積収縮率の差が“ 10(=
| 13−3 |) ”以上と大きいために表示領域の
内部と表示領域の外部で差ができ、歪みが生じてしまう
ために、表示が不均一になってしまうことが確認され
た。
【0027】これに対してシール樹脂第6〜第9の樹脂
P7〜P9を用いたパネルは表示領域の内部のPDLC
と表示領域の外部のシール樹脂との体積収縮率の差が
“ 10 ”より小さいために、歪みが小さく、均一で
良好な表示を得ることができた。特にシール樹脂として
液晶樹脂複合体と同じ体積収縮率である第9の樹脂P9
を用いたパネルは体積収縮率が全く同じであるために、
歪みのない、均一で良好な表示を得ることができた。
P7〜P9を用いたパネルは表示領域の内部のPDLC
と表示領域の外部のシール樹脂との体積収縮率の差が
“ 10 ”より小さいために、歪みが小さく、均一で
良好な表示を得ることができた。特にシール樹脂として
液晶樹脂複合体と同じ体積収縮率である第9の樹脂P9
を用いたパネルは体積収縮率が全く同じであるために、
歪みのない、均一で良好な表示を得ることができた。
【0028】なお、〔第3の実施の形態〕では液晶パネ
ルの封口樹脂の熱膨張係数については触れられていない
が、封口樹脂は液晶樹脂複合体と同じ熱膨張係数の樹脂
を用いた方が良いのはいうまでもない。封口樹脂は液晶
樹脂複合体と同じ材料を使用しても同様である。
ルの封口樹脂の熱膨張係数については触れられていない
が、封口樹脂は液晶樹脂複合体と同じ熱膨張係数の樹脂
を用いた方が良いのはいうまでもない。封口樹脂は液晶
樹脂複合体と同じ材料を使用しても同様である。
【0029】なお、光硬化型樹脂としてポリエステルア
クリレートと2−エチルヘキシルアクリレートの混合物
を用いたが、2−ヒドロキシエチルアクリレートやトリ
メチロールプロパントリアクリレートなどでも良い。
クリレートと2−エチルヘキシルアクリレートの混合物
を用いたが、2−ヒドロキシエチルアクリレートやトリ
メチロールプロパントリアクリレートなどでも良い。
【0030】また液晶に関してもE−8(BDH社)や
ZLI4792(メルク社製)やTL202(メルク社
製)などでも良く、重合開始剤もイルガキュア184
(チバガイギー社製)やイルガキュア651(チバガイ
ギー社製)などでも良い。すなわち本発明は液晶材料や
樹脂材料によらずに有効である。
ZLI4792(メルク社製)やTL202(メルク社
製)などでも良く、重合開始剤もイルガキュア184
(チバガイギー社製)やイルガキュア651(チバガイ
ギー社製)などでも良い。すなわち本発明は液晶材料や
樹脂材料によらずに有効である。
【0031】また一方の電極基板に能動素子を設けたア
クティブマトリクス基板を用いても良い。また電極上に
絶縁膜を形成しなくても良い。上記の各実施の形態にお
いては液晶が樹脂マトリクス中に分散保持されている場
合を例に挙げて説明したが、樹脂マトリクスが液晶材料
中に粒子状またはネットワーク状に存在している液晶樹
脂複合体の場合にも同様に実施可能である。
クティブマトリクス基板を用いても良い。また電極上に
絶縁膜を形成しなくても良い。上記の各実施の形態にお
いては液晶が樹脂マトリクス中に分散保持されている場
合を例に挙げて説明したが、樹脂マトリクスが液晶材料
中に粒子状またはネットワーク状に存在している液晶樹
脂複合体の場合にも同様に実施可能である。
【0032】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、液晶樹脂
複合体において、両基板を封口する封口樹脂として、封
口樹脂の熱膨張係数と前記液晶樹脂複合体の熱膨張係数
の比率が“ 4 ”より小さくなる封口樹脂を用いるこ
とにより、温度が変化してもパネルに歪みが生じず、均
一で、良好な表示の液晶パネルを実現できる。
複合体において、両基板を封口する封口樹脂として、封
口樹脂の熱膨張係数と前記液晶樹脂複合体の熱膨張係数
の比率が“ 4 ”より小さくなる封口樹脂を用いるこ
とにより、温度が変化してもパネルに歪みが生じず、均
一で、良好な表示の液晶パネルを実現できる。
【0033】またシールと液晶樹脂複合体の体積収縮率
の差を小さくすることにより、歪みのない良好な表示品
位の液晶パネルを実現できる。
の差を小さくすることにより、歪みのない良好な表示品
位の液晶パネルを実現できる。
【図1】〔第1の実施の形態〕の液晶パネルの断面図で
ある。
ある。
【図2】同実施の形態の液晶パネルの分解斜視図であ
る。
る。
【図3】〔第2の実施の形態〕の液晶パネルの断面図で
ある。
ある。
【図4】同実施の形態の液晶パネルの分解斜視図であ
る。
る。
【図5】液晶の動作状態を示す模式図である。
1a,1b ガラス基板 2a,2b 透明電極 3 液晶小滴 4 光硬化型樹脂 5 封口樹脂 7a,7b 絶縁膜 8 液晶と樹脂の混合物 9 表示領域 10 シール樹脂
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上村 強 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内
Claims (9)
- 【請求項1】 少なくとも2枚の基板間に液晶が樹脂マ
トリクス中に分散保持、あるいは樹脂マトリクスが液晶
材料中に粒子状またはネットワーク状に存在している液
晶樹脂複合体において、両基板の間に形成された注入口
を封口する封口樹脂として、前記封口樹脂の熱膨張係数
をA、前記液晶樹脂複合体の熱膨張係数をBとした時、
“(A/B) < 4 ”となる封口樹脂を用いた液晶
パネル。 - 【請求項2】 封口樹脂として、液晶樹脂複合体と熱膨
張係数が同一の樹脂材料を用いた請求項1記載の液晶パ
ネル。 - 【請求項3】 封口樹脂として、液晶樹脂複合体で用い
た樹脂と同一の樹脂材料を用いることを特徴とする請求
項1記載の液晶パネル。 - 【請求項4】 少なくとも2枚の基板間に液晶が樹脂マ
トリクス中に分散保持された、あるいは樹脂マトリクス
が液晶材料中に粒子状またはネットワーク状に存在して
いる液晶樹脂複合体において、両基板を接着するシール
樹脂として、前記シール樹脂の熱膨張係数をC、前記液
晶樹脂複合体の熱膨張係数をBとした時、“(C/B)
< 4 ”となるシール樹脂を用いた液晶パネル。 - 【請求項5】 シール樹脂として、液晶樹脂複合体と熱
膨張係数が同一の樹脂材料を用いた請求項4記載の液晶
パネル。 - 【請求項6】 少なくとも2枚の基板間に液晶が樹脂マ
トリクス中に分散保持された、あるいは樹脂マトリクス
が液晶材料中に粒子状またはネットワーク状に存在して
いる液晶樹脂複合体において、両基板を接着するシール
樹脂として、前記シール樹脂の硬化後の体積収縮率を
E、前記液晶樹脂複合体の体積収縮率をFとした時、
“|E−F| < 10 ”のシール樹脂を用いた液晶
パネル。 - 【請求項7】 シール樹脂として液晶樹脂複合体と体積
収縮率が同一の樹脂材料を用いた請求項4,請求項6記
載の液晶パネル。 - 【請求項8】 シール樹脂として液晶樹脂複合体で用い
た樹脂と同一の樹脂材料を用いた請求項4及び6記載の
液晶パネル。 - 【請求項9】 封口樹脂ならびにシール樹脂として、液
晶樹脂複合体と熱膨張係数が同一の樹脂材料を用いた請
求項1記載の液晶パネル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2883196A JPH09222613A (ja) | 1996-02-16 | 1996-02-16 | 液晶パネル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2883196A JPH09222613A (ja) | 1996-02-16 | 1996-02-16 | 液晶パネル |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000065833A Division JP2000267118A (ja) | 2000-01-01 | 2000-03-10 | 液晶パネル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09222613A true JPH09222613A (ja) | 1997-08-26 |
Family
ID=12259339
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2883196A Pending JPH09222613A (ja) | 1996-02-16 | 1996-02-16 | 液晶パネル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09222613A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013018617A1 (ja) * | 2011-08-01 | 2013-02-07 | シャープ株式会社 | 液晶表示パネル、電子機器および液晶表示パネルの製造方法 |
WO2013018619A1 (ja) * | 2011-08-02 | 2013-02-07 | シャープ株式会社 | 液晶表示パネル、電子機器および液晶表示パネルの製造方法 |
US8979607B2 (en) | 2013-08-12 | 2015-03-17 | Japan Display Inc. | Method of manufacturing liquid crystal display panel |
-
1996
- 1996-02-16 JP JP2883196A patent/JPH09222613A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013018617A1 (ja) * | 2011-08-01 | 2013-02-07 | シャープ株式会社 | 液晶表示パネル、電子機器および液晶表示パネルの製造方法 |
US9366915B2 (en) | 2011-08-01 | 2016-06-14 | Sharp Kabushiki Kaisha | LCD panel, electronic device, and method for producing LCD panel |
WO2013018619A1 (ja) * | 2011-08-02 | 2013-02-07 | シャープ株式会社 | 液晶表示パネル、電子機器および液晶表示パネルの製造方法 |
US8979607B2 (en) | 2013-08-12 | 2015-03-17 | Japan Display Inc. | Method of manufacturing liquid crystal display panel |
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