JPH09221925A - 収納庫 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 収納室への大型荷物の出し入れがスムーズに
行える収納庫を提供するにある。 【解決手段】 収納庫の前側面に、前記収納室５の前部
を外部に開放する前部開口部６を設けると共に、前記収
納庫における左右両側面の前部側に、前記前部開口６に
連続して、前記収納室５の側部を外部に開放する側部開
口７ａ・７ｂを設ける一方、前記収納庫に、該収納庫の
外周縁部に沿って移動して前記前部開口６及び側部開口
７ａ・７ｂを開閉する扉９ａ・９ｂを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、自転車や日用雑貨
類などを保管しておくための収納庫に関する。

【０００２】

【従来の技術】一般にこの種の収納庫は、例えば図５に
概略的に示すように、屋根Ａと床Ｂとの間の左右両側に
架設する左右側壁Ｃと、屋根Ａと床Ｂとの間の前側及び
後側に架設する前側壁Ｄ及び後側壁（図示せず）とを備
え、前記前側壁Ｄに、収納室Ｅを外部に開放する開口Ｆ
を設けると共に、該開口Ｆを開閉する左右一対とした引
き違い式の扉Ｇを設けている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上の
収納庫にあっては、小型の荷物である場合には前記開口
Ｆから格納室に容易に出し入れが行えるにしても、例え
ば自転車のように大型の物品や長尺の物品を前記収納室
内に格納する場合には、前記扉Ｇを開いて収納庫前面側
の開口Ｆを一部開放しただけでは格納し難く、荷物の格
納に手間取る不具合があるし、場合によっては、格納出
来ない場合も生じる。

【０００４】かかる不具合は、特に収納室の奥に荷物が
格納されて、収納庫の前部しか空いていない時、格納し
ようとする物品が収納室内の幅に略近い大きさである場
合に顕著である。

【０００５】本発明は以上の実情に鑑みて開発したもの
であって、目的とするところは、収納室への大型荷物の
出し入れがスムーズに行える収納庫を提供するにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
め、本発明は、内部に収納室５を備えたボックス状の収
納庫であって、該収納庫の前側面に、前記収納室５の前
部を外部に開放する前部開口部６を設けると共に、前記
収納庫における左右両側面の少なくとも前部側に、前記
前部開口６に連続して、前記収納室５の側部を外部に開
放する側部開口７ａ・７ｂを設ける一方、前記収納庫
に、該収納庫の外周縁部に沿って移動して前記前部開口
６及び側部開口７ａ・７ｂを開閉する扉９ａ・９ｂを設
けたのである。

【０００７】

【作用】本発明によれば、前記扉９ａ・９ｂを全開すれ
ば、収納室５の前部開口のみならず、該前部開口６に連
続する側部開口７ａ・７ｂも外部に開放されることにな
り、従って前記前部開口６からでは格納し難い自転車な
どの大型の物品も、開放されている一方の側部開口７ａ
側から容易に格納することが出来るのであり、また小型
の荷物等を出し入れする場合には、前記扉９ａ・９ｂを
一部開いて、前記前部開口６のみを開放すればよいので
ある。

【０００８】

【発明の実施の形態】図に示す収納庫は、図１及び図２
に示すように、平面視略矩形状の屋根部材１と床部材２
とを備え、これら屋根部材１の後縁部と床部材２の後縁
部との間に後側壁３を架設し、また前記屋根部材１の左
右側縁部の後部と床部材２の左右側縁部の後部との間に
は、前記後側壁の両端から一体に屈曲する左右側壁４ａ
・４ｂを架設して、これら屋根部材１・床部材２・後側
壁３・左右側壁４ａ・４ｂ並びに後記の扉９ａ・９ｂで
収納室５を画成している。

【０００９】そして前記屋根部材１の前縁部と前記床部
材２の前縁部との間には、前記収納室５の前部を外部に
開放する正面視矩形状とした前部開口６を設けると共
に、前記屋根部材１における左右両側縁部の前部と前記
床部材２における左右両側縁部の前部との間には、前記
前部開口６の両側に連続して、前記収納室５の側部を外
部に開放する側部開口７ａ・７ｂを設けている。

【００１０】また前記屋根材１における下面の四方外周
縁部と前記床材２における上面の四方外周縁部には、断
面略Ｕ字状に窪むガイド溝８ａ・８ｂをそれぞれ周設す
る一方、これら両ガイド溝８ａ・８ｂ間に、前記前部開
口６及び側部開口７ａ・７ｂを開閉する左右一対の扉９
ａ・９ｂを該ガイド溝８ａ・８ｂを介して収納庫の外周
縁部に沿って移動可能に配設している。

【００１１】図に示す実施例では、前記ガイド溝８ａ・
８ｂにおける収納庫周縁部の四方コーナーに位置する部
位を平面視円弧状に曲成する一方、前記扉９ａ・９ｂ
は、上下方向に延びる細幅とした複数のパネル９１をそ
の幅方向一側縁で互いに揺動自由に枢着して、前記ガイ
ド溝８ａ・８ｂにおける円弧状としたコーナー部位でも
移動可能な所謂よろい戸としている。

【００１２】尚、前記ガイド溝８ａ・８ｂの溝底には、
前記扉９ａ・９ｂの走行性能を高めるためにガイドロー
ラを内装するのが好ましい。

【００１３】また以上の実施例では、前記収納室５の奥
部において、前記屋根部材１の下面と床部材２の上面と
の間に、矩形状とした枠１１を所定間隔開けて架設する
と共に、これら枠１１間に複数枚の棚板１２を掛け渡し
ている。

【００１４】以上の収納庫にあっては、前記扉９ａ・９
ｂの一方を全開するか、若しくは図１・図３に示すよう
に、両扉９ａ・９ｂを全開すれば、収納室５の前部開口
のみならず、該前部開口６に連続する側部開口７ａ・７
ｂも外部に開放されることとなり、従って前記前部開口
６からでは格納し難い自転車などの大型の物品も、例え
ば図３において矢印Ｘで示すように、開放されている一
方の側部開口７ａ側から他方の側部開口７ｂ方向に向け
て簡単に格納することが出来る。

【００１５】尚、小型の荷物等を出し入れする場合に
は、前記扉９ａ・９ｂの一方、若しくは両扉９ａ・９ｂ
を一部開いて、前記前部開口６のみを開放するだけでよ
いのは云うまでもない。

【００１６】

【発明の効果】以上のごとく本発明によれば、前記扉９
ａ・９ｂを全開することにより、収納室５の前部開口の
みならず、該前部開口６に連続する側部開口７ａ・７ｂ
をも外部に開放することが出来、従って前記前部開口６
からだけでは格納し難い大型の物品も、該前部開口６に
連続して開口する側部開口７ａ側から容易に格納するこ
とが出来、荷物の出し入れがスムーズに行えるに至った
のである。

【図面の簡単な説明】

【図１】扉を開いた状態を示す収納庫の斜視図。

【図２】扉を閉じた状態を示す収納庫の斜視図。

【図３】扉を開いた状態の収納庫の概略断面図。

【図４】扉を閉じた状態の収納庫の概略断面図。

【図５】従来の収納庫の概略斜視図。

【符号の説明】

５ 収納室 ６ 前部開口 ７ａ・７ｂ 側部開口 ９ａ・９ｂ 扉

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】内部に収納室（５）を備えたボックス状の
   収納庫であって、該収納庫の前側面に、前記収納室
   （５）の前部を外部に開放する前部開口部（６）を設け
   ると共に、前記収納庫における左右両側面の少なくとも
   前部側に、前記前部開口（６）に連続して、前記収納室
   （５）の側部を外部に開放する側部開口（７ａ）（７
   ｂ）を設ける一方、前記収納庫に、該収納庫の外周縁部
   に沿って移動して前記前部開口（６）及び側部開口（７
   ａ）（７ｂ）を開閉する扉（９ａ）（９ｂ）を設けてい
   ることを特徴とする収納庫。