JPH09221532A - ポリカルボジイミド誘導体及びその製造方法 - Google Patents

ポリカルボジイミド誘導体及びその製造方法

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JPH09221532A
JPH09221532A JP8330597A JP33059796A JPH09221532A JP H09221532 A JPH09221532 A JP H09221532A JP 8330597 A JP8330597 A JP 8330597A JP 33059796 A JP33059796 A JP 33059796A JP H09221532 A JPH09221532 A JP H09221532A
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polycarbodiimide
carbodiimide
reaction
compound
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Application number
JP8330597A
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English (en)
Inventor
Takeshi Hachiman
健 八幡
Yasuyuki Takiguchi
泰之 滝口
Hiroshi Miyoshi
洋 三好
Yasuyoshi Kawamoto
泰良 河本
Akira Hayashida
章 林田
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Shin Etsu Chemical Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Chemical Co Ltd
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  • Macromolecular Compounds Obtained By Forming Nitrogen-Containing Linkages In General (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カルボジイミド結合を有する高分子化合物を
水酸基又はメルカプト基を有する化合物と反応させ、水
酸基又はメルカプト基を有する化合物を付加させる。ま
た、該付加体に残存するカルボジイミド結合を架橋する
ことにより、新規な材料を提供する。 【解決手段】 水酸基又はメルカプト基を有する有機化
合物とポリカルボジイミド化合物を、アルカリ金属のア
ルコラート又はアルカリ土類金属のアルコラートの存在
下で反応させる。該反応によって生じたポリマーのカル
ボジイミド結合を架橋させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、反応性官能基であ
るカルボジイミド結合を有する高分子化合物に対して、
水酸基又はメルカプト基を有する化合物を付加して得ら
れるポリカルボジイミド誘導体及びその製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ジシクロヘキシルカルボジイミド、ジイ
ソプロピルカルボジイミド、及びジ−p−トルオイルカ
ルボジイミドなどの低分子カルボジイミドは、脱水縮合
試薬として一般に使用されている反応性の高い試薬であ
り、エステル合成、ペプチド合成等の分野で利用されて
いる。
【0003】また、複数のカルボジイミド結合を分子中
に持つポリカルボジイミドは、一般に、適当な溶媒中で
カルボジイミド化触媒の存在下、ジイソシアネートの脱
炭酸縮合により製造される。特に、芳香族系のジイソシ
アネートから得られるものは、耐熱性高分子として有用
であることが開示されている(J.Org.Che
m.,28,2069,1963,米国特許第2,94
1,966号)。この様なカルボジイミド結合は、アル
コール類等の水酸基を有する化合物と反応して、イソウ
レア型付加体を形成するとされている。
【0004】ポリカルボジイミド化合物の熱架橋に関し
ては、特開平3−247504号公報及び特開平3−2
47505号公報によって開示されているように、最終
的にガラス状炭素が得られることが知られている。ま
た、ポリカルボジイミドのカルボジイミド結合を三量化
して架橋する方法に関しては、特開昭61−23541
4号公報及び特開昭61−268714号公報による開
示がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】カルボジイミド結合は
高い反応性をもつにもかかわらず、アルコール類等の水
酸基を有する化合物と反応して、イソウレア型付加体を
形成するには、過剰の試薬、高温、長時間の反応などの
反応条件が必要であることがJ.Org.Chem.,
34,3707,1969に報告されている。また、こ
の反応は収率も低く、完全に反応させるのが難しいの
で、反応の制御が困難である。特に、高分子ポリカルボ
ジイミドは、低分子カルボジイミドに比べてかなり低い
反応性しか示さないことが本発明者らによって明らかに
されている。すなわち、ポリカルボジイミドは、固体状
態では上記試薬に対して非常に安定であり、全く反応せ
ず、また、溶媒に溶解した溶液状態にして過酷な条件を
用いてもほとんど反応しない。上述したように、ポリカ
ルボジイミドの高分子量体に対し、水酸基又はメルカプ
ト基を有する化合物の付加反応については報告されてい
ない。
【0006】また、カルボジイミドとアルコール類の反
応には、トリアルキル鉛アルコキシド(J.Chem.
Soc.(C),1480,1968)、ホウフッ化水
素酸(Arch.Pharm.(Weinheim),
305,654,1972)、塩化亜鉛(ドイツ特許第
2423482号)等が有効であるという報告がある。
しかし、これらは重金属を含むかあるいは強酸であるた
め、後処理過程において、環境汚染や取り扱いに厳重な
注意が必要である等の問題がある。
【0007】低分子カルボジイミドに対しては、ナトリ
ウムアルコキシドを使用した報告もあるが(An.Qu
im.,67,901,1971)、ポリカルボジイミ
ドの高分子量体に対する報告はなされていない。
【0008】また、上述のように、ポリカルボジイミド
化合物の熱架橋は特開平3−247504号公報及び特
開平3−247505号公報によって知られているが、
部分的に水酸基又はメルカプト基によって修飾された高
分子ポリカルボジイミド化合物の架橋に関しては知られ
ていない。
【0009】従って、本発明は、カルボジイミド結合を
有する高分子化合物と水酸基又はメルカプト基を有する
化合物の反応を速やかに進行させ、常法では得られにく
い付加体を容易に得ることを目的とする。また、該付加
体に残存するカルボジイミド結合を架橋することによ
り、新規な材料を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、本
発明者らはより安定で、かつ高分子量体であるポリカル
ボジイミドに対しても有効な方法を求めて鋭意検討した
結果、この水酸基を有する化合物との付加反応には、触
媒量のアルカリ金属のアルコラート又はアルカリ土類金
属のアルコラートの添加が有効であり、さらには、メル
カプト基を有する化合物の付加反応に対しても有効であ
ることを見いだした。このアルカリ金属のアルコラート
又はアルカリ金属のアルコラートの添加によって、低分
子カルボジイミドよりも反応性の低い高分子量ポリカル
ボジイミド、特に分子量5,000以上の高分子量のポ
リカルボジイミドであっても、室温下で短時間に、かつ
定量的に反応することを発見した。
【0011】従って、高分子のポリカルボジイミドの場
合、任意の割合で水酸基又はメルカプト基を有する化合
物を系内に添加して反応することにより、任意の割合で
アルコキシ基、シロキシ基又はチオアルコキシ基を導入
することができ、導入量の制御が容易となった。
【0012】上記目的達成のため、本発明者らは、水酸
基又はメルカプト基を有する有機化合物とポリカルボジ
イミド化合物との反応において、アルカリ金属のアルコ
ラート又はアルカリ土類金属のアルコラートの存在下で
反応させることにより得られる、イソウレア結合又はイ
ソチオウレア結合を有する(1)又は(2)の化学構造
を含むポリマーの製造方法を開発した。
【0013】
【化3】
【0014】
【化4】 式中、R1 、R2 、R3 、R4 、R5 及びR6 は炭素及
び/又はケイ素を有する有機基である。
【0015】さらに、本発明者らは、水酸基又はメルカ
プト基を有する有機化合物とポリカルボジイミド化合物
との反応において、アルカリ金属のアルコラート又はア
ルカリ土類金属のアルコラートの存在下に反応させるこ
とにより得られるイソウレア結合又はイソチオウレア結
合と、カルボジイミド結合とを有するポリマーの製造方
法を開発した。
【0016】また、本発明者らは、上記イソウレア結合
又はイソチオウレア結合と、カルボジイミド結合とを有
するポリマーにおいて、カルボジイミド結合を架橋する
ことによって得られた架橋ポリマーの製造方法を開発し
た。
【0017】上記化学式(1)及び(2)のR1
2 、R4 、R5 は、一般的には炭素及び/又はケイ素
を有する有機基であり、特に限定されるものではない
が、具体的には、炭素、ケイ素以外に窒素、酸素、水
素、イオウ、リン、ハロゲン原子等を1個以上有してい
る場合がある。また、その炭素数は低級アルキル基程度
から分子量が5000以上のポリマーの炭素数という広
い範囲にわたりうる、1個以上のイソウレア結合及び/
又はイソチオウレア結合を有し得る鎖状化合物である。
そして、R3 、R6 はポリカルボジイミドと反応させる
水酸基又はメルカプト基を有する有機化合物から誘導さ
れるものであり、特に限定されるものではないが、具体
的には、炭素、水素以外に窒素、酸素、ケイ素、イオ
ウ、リン、ハロゲン原子等を1個以上有している場合が
ある。また、R3 、R6 は、一般に炭素数1〜10程度
の脂肪族化合物又は1又は2個の芳香環を有する芳香族
化合物がいずれも好ましい。
【0018】カルボジイミド結合を架橋させる方法とし
ては、加熱により架橋させても良いし、カルボジイミド
結合の三量化反応を促進する塩基性物質を添加させても
良い。
【0019】これによって、水酸基又はメルカプト基を
有する化合物とカルボジイミド結合を有する高分子化合
物との反応を速やかに進行させ、常法では得られにくい
付加体を容易に得ることができる。また、該付加体に残
存するカルボジイミド結合を架橋することにより、機械
的強度及び耐熱性などに優れた新規な機能材料を提供で
きる。
【0020】
【発明の実施の形態】ポリカルボジイミドの調製 ポリカルボジイミドは、通常、トルエン、キシレン及び
デカヒドロナフタレンなどの炭化水素系溶剤中、有機ジ
イソシアネートの加熱脱炭酸により製造される。しか
し、この方法では、一般に不溶性の架橋生成物を与える
ため、引き続く水酸基又はメルカプト基を有する化合物
の付加反応に対して好ましくない。よって、本発明者ら
の特願平7−140144号に記載した様に、反応温
度、反応時間等を制御して分子量を調整する方法が好ま
しい。特願平7−140144号に記載のポリカルボジ
イミドの製造方法では、有機ジイソシアネートの濃度を
触媒に対し1〜20w/v%とし、3−メチル−1−フ
ェニル−3−ホスホレン−1−オキシドなどの触媒を有
機ジイソシアネートに対して0. 05〜0. 20mol
%添加する。100〜120℃に加熱し、反応時間を2
時間から4時間に適宜調節することによって、溶液状態
で存在しうる分子量のポリカルボジイミドを得ることが
できる。
【0021】また、特開平2−292316号公報、及
び特開平4−279618号公報に開示されているテト
ラクロロエチレンなどのハロゲン化脂肪族炭化水素系溶
剤や、テトラヒドロフランなどの脂環式エーテル系溶剤
を用いて得られるポリカルボジイミドは、安定なポリカ
ルボジイミドの溶液として得られるので、本発明に採用
される出発物質として望ましい。本発明者らが特願平7
−140145号に開示した様に、ハロゲン化芳香族炭
化水素系溶剤を用いて、又は特願平7−208689号
に開示した様に、芳香族カルボン酸エステル系溶剤を用
いて、有機ジイソシアネートを1〜20w/w%、0.
05〜0. 20mol%の触媒を添加し、100〜15
0℃の範囲で加熱し、1時間から4時間程度反応させる
ことによって得られるポリカルボジイミドも同様の理由
で出発物質として望ましい。
【0022】ポリカルボジイミドの原材料として用いる
有機ジイソシアネートとしては、ヘキサメチレンジイソ
シアネート、フェニレンジイソシアネート、トリレンジ
イソシアネート、メチレンビス(4−フェニルイソシア
ネート)、ナフチレンジイソシアネート等が挙げられ
る。特に、トリレンジイソシアネート及びメチレンビス
(4−フェニルイソシアネート)が望ましい。
【0023】本発明は、上記に述べたポリカルボジイミ
ドの製造方法によって制限されるものではなく、他の方
法によって得られる溶液状態のカルボジイミド結合を有
する化合物すべてに使用可能である。一般に使用し得る
ポリカルボジイミドとしては、分子内にカルボジイミド
結合を2以上有するものであり、好ましくは5以上有す
るものがよい。高分子としての一般的な特性を引き出す
ためには、好ましくは分子量が5,000以上のポリカ
ルボジイミドがよい。
【0024】ポリカルボジイミドへの水酸基又はメルカ
プト基を有する化合物の付加 ポリカルボジイミドに水酸基又はメルカプト基を有する
化合物を付加する場合には、ポリカルボジイミドを適当
な溶媒に溶解した状態で、上記化合物とアルカリ金属の
アルコラート又はアルカリ土類金属のアルコラートを加
えればよい。ポリカルボジイミドを溶かすための溶媒と
しては、上記合成に用いる溶媒と同じ溶媒を用いること
ができる。触媒としてアルカリ金属のアルコラート又は
アルカリ土類金属のアルコラートを加えない系では、高
温で加熱しても反応はほとんど進行しないが、それらを
加えることにより、室温程度でも短時間で反応し、しか
も、加えた水酸基又はメルカプト基を有する化合物が、
ほぼ定量的に反応する。より反応速度を高めたい場合
は、溶媒の沸点以下までの加熱が有効である。
【0025】本発明で触媒として用いるアルカリ金属の
アルコラート又はアルカリ金属のアルコラートとして
は、炭素数1〜30、好ましくは炭素数1〜5のアルコ
ラートを用いることができ、例えば、カリウムメトキシ
ド、カリウムエトキシド、ナトリウムメトキシド、ナト
リウムエトシキド、カルシウムジメトキシド、マグネシ
ウムジメトキシド等が挙げられる。特に、ナトリウムメ
トキシド及びナトリウムエトキシドが望ましい。アルカ
リ金属のアルコラート又はアルカリ土類金属のアルコラ
ートの添加量としては、極微量でよく、カルボジイミド
結合の0. 1〜20mol%、より好ましくは、0. 5
〜10mol%の添加が好ましい。
【0026】水酸基又はメルカプト基を有する化合物と
しては、アルコール類、シラノール類、チオール類など
が挙げられる。例えば、アルコール類としては、メタノ
ール、エタノール、プロパノール、オクタノール、ベン
ジルアルコールが例示される。シラノール類としては、
トリメチルシラノール、トリエチルシラノール、ジフェ
ニルメチルシラノールが例示される。チオール類として
は、エタンチオール、チオベンジルアルコールなどが例
示される。これらの化合物は、カルボジイミド結合に対
し、1〜100mol%添加することが好ましい。ま
た、完全に反応させるには過剰に添加してもよい。
【0027】ポリカルボジイミドに水酸基又はメルカプ
ト基を有する化合物を付加する場合は、すべてのカルボ
ジイミド結合に対して付加させることも可能である。こ
の場合は、通常の方法では合成が困難であるポリイソウ
レア又はポリイソチオウレアの製造方法として有効であ
る。
【0028】また、加える水酸基又はメルカプト基を有
する化合物の量を制御することによって、イソウレア結
合又はイソチオウレア結合とカルボジイミド結合の割合
を任意の割合で容易に制御することができる。従って、
カルボジイミド結合を反応させずに残しておいて様々な
反応に利用することも可能である。また、数種類の異な
った水酸基又はメルカプト基を有する化合物を導入する
ことも容易に可能であり、イソウレア結合、イソチオウ
レア結合及びカルボジイミド結合の3種類の結合を持っ
たポリマーの合成も可能である。反応させずに残してお
いたカルボジイミド結合は、加熱処理あるいは三量化す
るなどして架橋することにより、より機械的強度及び耐
熱性の高い高分子材料を得ることができる。
【0029】加熱による架橋ポリマーの形成 カルボジイミド結合を持つポリマーを加熱する場合に
は、50℃以上300℃以下、好ましくは100℃以上
260℃以下の温度に加熱すればよい。50℃以下の加
熱では、カルボジイミド結合の自己架橋が進まず、30
0℃以上の加熱では、有機基の脱離が起こり、強度特性
の劣化を引きおこすため望ましくない。このとき、真空
中あるいは窒素、アルゴン等の非酸化性雰囲気下で行う
ことが好ましいが、300℃以下であれば空気中での加
熱も可能である。
【0030】塩基性物質の添加による架橋ポリマーの形
カルボジイミド結合の触媒による架橋は、1,5−ジア
ザビシクロ[4. 3.0]ノネン、1,4−ジアザビシ
クロ[2. 2. 2]オクタン、及び1,8−ジアザビシ
クロ[5. 4. 0]ウンデセン等の塩基性物質の添加に
よる三量体化反応によっても可能である。塩基性物質の
添加量は、成形加工のときに支障のないような架橋速度
が得られる程度の触媒量でよく、カルボジイミド結合に
対し、0. 1〜10mol%の添加でよい。また、温度
も室温(−10℃〜30℃)で可能であるが、より反応
を短時間で行うには、200℃以下、好ましくは、10
0℃以下での加熱が効果的である。反応時間は、1〜6
0分が好ましい。
【0031】これらのカルボジイミド結合の架橋によ
り、水酸基又はメルカプト基を有する化合物の付加によ
る高機能性を持ちつつ、より機械的強度及び耐熱性に優
れた高分子材料を得ることができる。
【0032】
【実施例】以下に実施例を挙げて、本発明をさらに詳細
に説明するが、これらにより本発明を制限するものでは
ない。ポリカルボジイミドの合成例1 (2,4−トリレンジイソシアネートからのポリカルボ
ジイミドの合成)市販の2,4−トリレンジイソシアネ
ートを5. 40g、3−メチル−1−フェニル−3−ホ
スホレン−1−オキシドを12. 0mg、反応溶媒とし
てテトラクロロエチレンを50ml加え、窒素雰囲気下
で攪拌しながら4時間還流することによって、ポリカル
ボジイミド溶液を得た。
【0033】ポリカルボジイミドの合成例2 (メチレンビス(4−フェニルイソシアネート)からの
ポリカルボジイミドの合成)市販のメチレンビス(4−
フェニルイソシアネート)を7. 75g、3−メチル−
1−フェニル−3−ホスホレン−1−オキシドを12.
0mg、反応溶媒としてクロロベンゼンを50ml加
え、窒素雰囲気下で攪拌しながら120℃で1時間加熱
することによって、ポリカルボジイミド溶液を得た。
【0034】実施例1 (ポリカルボジイミドとベンジルアルコールのナトリウ
ムメトキシド触媒による反応)合成例1の方法で得られ
たポリカルボジイミド0. 41g(カルボジイミド結合
3. 1mmol)とテトラクロロエチレン5mlの溶液
に、ベンジルアルコールを0. 34g(カルボジイミド
結合に対して等モル)加えた。上記溶液を無触媒で、8
0℃で1時間加熱した。反応前及び80℃で加熱後の赤
外吸収スペクトル(以下、「IRスペクトル」と略す)
をそれぞれ図1A及びBに示す。反応前と反応後ではI
Rスペクトルに変化はみられず、この条件では反応しな
いことが示された。上記溶液に、触媒として28%ナト
リウムメトキシド/メタノール溶液を10mg(カルボ
ジイミド結合に対して1. 7mol%)加えて、室温で
攪拌した。IRスペクトルの経時変化を図1C、D、E
に示す。Cは、触媒添加直後のものであり、カルボジイ
ミド結合由来の2140cm-1の吸収はかなり減少し、
代わりに1660cm-1のイソウレア結合由来の吸収帯
が現れているのがわかる。DおよびEは、それぞれ触媒
添加後10分、30分のものであり、カルボジイミド結
合の吸収は完全に消失しているのがわかる。室温でもほ
ぼ瞬時に、しかも加えたベンジルアルコールがほぼ完全
に反応していて、本発明がポリカルボジイミドと水酸基
を有する化合物の反応に対して有効であることが示され
た。
【0035】実施例2 (ポリカルボジイミドとオクタノールのナトリウムメト
キシド触媒による反応)合成例1の方法で得られたポリ
カルボジイミド0. 41g(カルボジイミド結合3. 1
mmol)とテトラクロロエチレン5mlの溶液に、オ
クタノールを0. 41g(カルボジイミド結合に対して
等モル)、さらに、触媒として28%のナトリウムメト
キシド/メタノール溶液を10mg(カルボジイミド結
合に対して1. 7mol%)加えて、室温で1時間攪拌
した。反応前及び反応後のIRスペクトルを図2A及び
Bに示す。反応後、カルボジイミド結合由来の2140
cm-1の吸収がなくなり、代わりに1660cm-1のイ
ソウレア結合由来の吸収帯が現れた。しかも、加えたオ
クタノールがほぼ完全に反応しており、本発明がポリカ
ルボジイミドと水酸基を有する化合物に対して有効であ
ることが示された。
【0036】実施例3 (ポリカルボジイミドとオクタノールのナトリウムエト
キシド触媒による反応)合成例1の方法で得られたポリ
カルボジイミド0. 41g(カルボジイミド結合3. 1
mmol)とテトラクロロエチレン5mlの溶液に、オ
クタノールを0. 41g(カルボジイミド結合に対して
等モル)、さらに、触媒として15%ナトリウムエトキ
シド/エタノール溶液(カルボジイミド結合に対して
2. 1mol%)を加えて、室温で30分攪拌した。反
応の前後でのIRスペクトルを図3に示す。図3Aは触
媒添加前、Bは触媒添加直後、Cは触媒添加後30分の
ものである。ナトリウムエトキシド溶液添加後、カルボ
ジイミド結合由来の2140cm-1の吸収がほとんどな
くなり、代わりに1660cm-1のイソウレア結合の吸
収帯が現れている。しかも、加えたオクタノールがほぼ
完全に反応しており、本発明がポリカルボジイミドと水
酸基を有する化合物に対して有効であることが示され
た。
【0037】実施例4 (イソウレア結合とカルボジイミド結合とを有するポリ
マーの合成)合成例1の方法で得られたポリカルボジイ
ミド0. 81g(カルボジイミド結合6. 2mmol)
とテトラクロロエチレン10mlの溶液に0. 42gの
オクタノール(3. 2mmol、カルボジイミド結合に
対して51. 6mol%)を加えた。上記溶媒を無触媒
で、80℃で1時間加熱した。反応前及び80℃で加熱
後の赤外吸収スペクトルをそれぞれ図4A及びBに示
す。反応前と反応後ではIRスペクトルに変化はみられ
ず、この条件では反応しないことが示された。上記溶液
に、触媒として28%ナトリウムメトキシド/メタノー
ル溶液を10mg(カルボジイミド結合に対して0. 8
3mol%)加え、80℃で1時間攪拌しながら加熱し
て、イソウレア結合とカルボジイミド結合とを有するポ
リマーを得た。IRスペクトルの経時変化を図4C、D
に示す。Cは、触媒添加直後のものであり、Dは、触媒
添加後60分のものである。C及びDから、1660c
-1のイソウレア結合由来の吸収帯が現れているのがわ
かる。生じたポリマーの13CNMRは、次の通りであっ
た。
【0038】
【化5】
【0039】13CNMR(75MHz,CDCl3 ):
δ13. 99(C−16)、17. 03(broad 、C−
7)、22. 66(C−15)、26. 12(C−1
4)、28. 76(C−13)、29. 26(C−1
2)、31. 84(C−11)、32. 79(C−1
0)、119. 71(C−6)、120. 00(C−
5)、128. 47(C−1)、129. 37(C−
3)、130. 71(broad 、C−2 andC−4)、1
36. 90、137.40、146. 50、149. 1
3(broad 、C−8)
【0040】13CNMRのC−16とC−7の強度比か
ら組成比を計算したところ、イソウレア結合の割合は5
3. 2mol%であり、加えたオクタノールの割合とほ
ぼ同じで、反応がほぼ定量的であることがわかった。こ
れにより、水酸基を有する化合物の添加量を調節するだ
けで、容易かつ任意にイソウレア結合とカルボジイミド
結合の割合を制御することが示された。
【0041】実施例5 (ポリカルボジイミドとメタノールのナトリウムメトキ
シド触媒による反応)合成例2の方法で得られたポリカ
ルボジイミド1. 28g(カルボジイミド結合6. 2m
mol)とクロロベンゼン10mlの溶液にメタノール
を0. 24g(7. 4mmol、カルボジイミド結合に
対して120mol%)加えた。上記溶媒を無触媒で、
80℃で1時間加熱した。反応前及び80℃で加熱後の
IRスペクトルをそれぞれ図5A及びBに示す。反応前
と反応後ではIRスペクトルに変化はみられず、この条
件では反応しないことが示された。上記溶液に、触媒と
して28%ナトリウムメトキシド/メタノール溶液を1
0mg(カルボジイミド結合に対して0. 83mol
%)加えて、室温で10分攪拌した。触媒添加後10分
のIRスペクトルを図5Cに示す。カルボジイミド結合
由来の2140cm-1の吸収は、ほとんどなくなり、代
わりに1660cm-1のイソウレア結合由来の吸収帯が
現れている。室温でしかも短時間で反応が完結してお
り、本発明がポリカルボジイミドと水酸基を有する化合
物に対して有効であることが示された。
【0042】実施例6 (ポリカルボジイミドとトリエチルシラノールのナトリ
ウムメトキシド触媒による反応)合成例1の方法で得ら
れたポリカルボジイミド0. 41g(カルボジイミド結
合3. 1mmol)とテトラクロロエチレン5mlの溶
液に、トリエチルシラノールを0. 42g(カルボジイ
ミド結合に対して等モル)、さらに、触媒として28%
ナトリウムメトキシド/メタノール溶液50mg(カル
ボジイミド結合に対して8. 5mol%)を加えて、8
0℃で30分加熱した。反応前及び反応後のIRスペク
トルを図6A及びBに示す。反応後、カルボジイミド結
合由来の2140cm-1の吸収がほとんどなくなり、代
わりに1660cm-1のイソウレア結合由来の吸収帯が
現れた。本発明がポリカルボジイミドとシラノール類に
対しても有効であることが示された。
【0043】実施例7 (ポリカルボジイミドと3−メルカプトプロピルトリメ
トキシシランのナトリウムメトキシド触媒による反応)
合成例1の方法で得られたポリカルボジイミド0. 41
g(カルボジイミド結合3. 1mmol)とテトラクロ
ロエチレン5mlの溶液に、3−メルカプトプロピルト
リメトキシシランを0. 61g(カルボジイミド結合に
対して等モル)加えた。上記溶液を無触媒で、80℃で
1時間加熱した。反応前及び80℃で加熱後の赤外吸収
スペクトルをそれぞれ図7A及びBに示す。反応前と反
応後ではIRスペクトルに変化はみられず、この条件で
は反応しないことが示された。上記溶液に、触媒として
28%ナトリウムメトキシド/メタノール溶液を10m
g(カルボジイミド結合に対して1. 7mol%)加え
て、室温で1時間攪拌した後のIRスペクトルを図7C
に示す。反応後、カルボジイミド結合由来の2140c
-1の吸収がなくなり、代わりに1623cm-1のイソ
チオウレア結合由来の吸収帯が現れており、メルカプト
基を有する化合物に対しても本発明の有効性が示され
た。
【0044】実施例8 (イソウレア結合とカルボジイミド結合とを有するポリ
マーの熱による架橋)実施例4の方法で得られたポリマ
ーのテトラクロロエチレン溶液をガラス板上にキャスト
した。これを風乾、さらに真空乾燥により溶媒を除去
し、イソウレア結合とカルボジイミド結合とを有するポ
リマーのフィルムを得た。このフィルムを真空中にて、
200℃で1時間加熱処理することによって、厚さ33
μmの架橋したポリマーのフィルムを得た。得られたフ
ィルムの引張強度を測定したところ、未処理のフィルム
は、41kgf/cm2 、加熱処理後のフィルムは2.
30×102 kgf/cm2 であり、加熱処理による架
橋によって大幅に強度が向上し、また柔軟性もかなり保
たれていた。
【0045】実施例9 (イソウレア結合とカルボジイミド結合とを有するポリ
マーの塩基性物質による架橋)実施例4の方法で得られ
たポリマーのテトラクロロエチレン溶液に、1,8−ジ
アザビシクロ[5. 4. 0]ウンデセンをカルボジイミ
ド結合に対して1mol%加えた後、ガラス板にキャス
トした。これを風乾、真空乾燥、さらに80℃で1時間
加熱することにより、イソウレア結合とカルボジイミド
結合を有するポリマーをカルボジイミド結合の三量化反
応により架橋した厚さ25μmのフィルムを得た。得ら
れたフィルムの引張強度を測定したところ、未処理のフ
ィルムは41kgf/cm2 、塩基性物質を添加して架
橋したフィルムは3. 8×102 kgf/cm2 であ
り、架橋により大幅に強度が向上し、また、柔軟性も保
たれていた。
【0046】
【発明の効果】上記したところから明らかなように、本
発明によれば、水酸基又はメルカプト基を有する化合物
とカルボジイミド結合を有する高分子化合物との反応を
速やかに進行させ、常法では得られにくい付加体を容易
に得ることができる。また、本発明の定量的反応性は、
ポリイソウレア又はポリイソチオウレアの製造方法とし
て有用である。また、本発明のポリマーの製造方法は、
水酸基またはメルカプト基を有する化合物の添加量を調
節するだけで、任意にイソウレア結合又はイソチオウレ
ア結合とカルボジイミド結合の割合を制御できるので、
イソウレア結合又はイソチオウレア結合とカルボジイミ
ド結合とを有するポリマーも容易に取得可能である。本
発明によれば、カルボジイミド結合と水酸基又はメルカ
プト基を有する化合物の反応性を利用することにより、
様々な機能性官能基を容易に高分子中に導入することが
できるので、高機能材料の製造の分野でも幅広く応用可
能である。また、該付加体に残存するカルボジイミド結
合を架橋することにより、機械的強度及び耐熱性などに
優れた新規な機能材料を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ポリカルボジイミドとベンジルアルコールの反
応において、触媒にナトリウムメトキシドを使用した場
合の反応前後のIRスペクトルを示す図である。
【図2】ポリカルボジイミドとオクタノールの反応にお
いて、触媒にナトリウムメトキシドを使用した場合の反
応前後のIRスペクトルを示す図である。
【図3】ポリカルボジイミドとオクタノールの反応にお
いて、触媒にナトリウムエトキシドを使用した場合の反
応前後のIRスペクトルを示す図である。
【図4】ポリカルボジイミドとオクタノールの反応にお
いて、触媒にナトリウムメトキシドを使用し、オクタノ
ールをカルボジイミド結合に対して約50mol%添加
した場合の反応前後のIRスペクトルを示す図である。
【図5】メチレンビス(4−フェニルイソシアネート)
からのポリカルボジイミドとメタノールの反応におい
て、触媒にナトリウムメトキシドを使用した場合の反応
前後のIRスペクトルを示す図である。
【図6】ポリカルボジイミドとトリエチルシラノールの
反応において、触媒にナトリウムメトキシドを使用した
場合の反応前後のIRスペクトルを示す図である。
【図7】ポリカルボジイミドと3−メルカプトプロピル
トリメトキシシランの反応において、触媒にナトリウム
メトキシドを使用した場合の反応前後のIRスペクトル
を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三好 洋 神奈川県川崎市高津区坂戸3丁目2番1号 信越化学工業株式会社コーポレートリサ ーチセンター内 (72)発明者 河本 泰良 神奈川県川崎市高津区坂戸3丁目2番1号 信越化学工業株式会社コーポレートリサ ーチセンター内 (72)発明者 林田 章 神奈川県川崎市高津区坂戸3丁目2番1号 信越化学工業株式会社コーポレートリサ ーチセンター内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水酸基又はメルカプト基を有する有機化
    合物とポリカルボジイミド化合物とをアルカリ金属のア
    ルコラート又はアルカリ土類金属のアルコラートの存在
    下に反応させることにより得られる、イソウレア結合又
    はイソチオウレア結合を有する(1)又は(2)の化学
    構造を含むポリマー。 【化1】 【化2】 式中、R1 、R2 、R3 、R4 、R5 及びR6 は炭素及
    び/又はケイ素を有する有機基である。
  2. 【請求項2】 水酸基又はメルカプト基を有する有機化
    合物とポリカルボジイミド化合物との反応において、ア
    ルカリ金属のアルコラート又はアルカリ土類金属のアル
    コラートの存在下に反応させる工程を含む、イソウレア
    結合又はイソチオウレア結合を有するポリマーの製造方
    法。
  3. 【請求項3】 水酸基又はメルカプト基を有する有機化
    合物とポリカルボジイミド化合物とをアルカリ金属のア
    ルコラート又はアルカリ土類金属のアルコラートの存在
    下に反応させることにより得られるイソウレア結合又は
    イソチオウレア結合と、カルボジイミド結合とを有する
    ポリマー。
  4. 【請求項4】 水酸基又はメルカプト基を有する有機化
    合物とポリカルボジイミド化合物との反応において、ア
    ルカリ金属のアルコラート又はアルカリ土類金属のアル
    コラートの存在下に反応させる工程を含む、イソウレア
    結合又はイソチオウレア結合と、カルボジイミド結合と
    を有するポリマーの製造方法。
  5. 【請求項5】 水酸基又はメルカプト基を有する有機化
    合物とポリカルボジイミド化合物とを触媒の存在下に反
    応させて得られるイソウレア結合又はイソチオウレア結
    合と、カルボジイミド結合とを有し、カルボジイミド結
    合を架橋して得られる架橋ポリマー。
  6. 【請求項6】 水酸基又はメルカプト基を有する有機化
    合物とポリカルボジイミド化合物とを触媒の存在下に反
    応させて得られたイソウレア結合又はイソチオウレア結
    合と、カルボジイミド結合とを有し、カルボジイミド結
    合を架橋することを特徴とする架橋ポリマーの製造方
    法。
  7. 【請求項7】 カルボジイミド結合を架橋するために、
    加熱して得られる請求項5に記載の架橋ポリマー。
  8. 【請求項8】 カルボジイミド結合を架橋するために、
    加熱することを特徴とする請求項6に記載の架橋ポリマ
    ーの製造方法。
  9. 【請求項9】 カルボジイミド結合を架橋するために、
    カルボジイミド結合の三量化反応を促進する塩基性物質
    を添加して得られる請求項5に記載の架橋ポリマー。
  10. 【請求項10】 カルボジイミド結合を架橋するため
    に、カルボジイミド結合の三量化反応を促進する塩基性
    物質を添加することを特徴とする請求項6に記載の架橋
    ポリマーの製造方法。
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WO2019163344A1 (ja) 2018-02-23 2019-08-29 日清紡ケミカル株式会社 金属アルコキシド、並びにこれを用いた水性樹脂用架橋剤組成物及び水性樹脂組成物

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