JPH0922129A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH0922129A
JPH0922129A JP17088395A JP17088395A JPH0922129A JP H0922129 A JPH0922129 A JP H0922129A JP 17088395 A JP17088395 A JP 17088395A JP 17088395 A JP17088395 A JP 17088395A JP H0922129 A JPH0922129 A JP H0922129A
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Application number
JP17088395A
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English (en)
Inventor
Satoru Haneda
哲 羽根田
Hisayoshi Nagase
久喜 永瀬
Hiroyuki Tokimatsu
宏行 時松
州太 ▲浜▼田
Shiyuuta Hamada
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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  • Discharging, Photosensitive Material Shape In Electrophotography (AREA)
  • Photoreceptors In Electrophotography (AREA)
  • Exposure Or Original Feeding In Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 像露光光の光吸収の良い像形成体を提供し、
像露光光の像形成体よりの透過光が少なく、画像形成プ
ロセス部材や機構部材による反射及び乱反射や、感光体
層表面からの反射光による像形成体上の潜像や光除電に
よるトナー像の乱れによる画像乱れや画像ゴーストを生
じること無く良好な画像の得られる画像形成装置の提供
を目的としたものである。 【構成】 像形成体は電荷発生層と電荷発生層の外周面
に設けられた電荷輸送層とからなり、電荷輸送層が像露
光手段よりの像露光光を吸収することを特徴とする画像
形成装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機、プリンタ、F
AX等の画像形成装置で、像形成体の周面に帯電手段、
像露光手段と現像手段を配置し、像形成体として有機感
光体を用いた画像形成装置に関し、特に像形成体の周面
に複数の帯電手段、像露光手段と現像手段を配置して像
形成体の一回転中にトナー像を重ね合わせてカラー画像
を形成する電子写真方式のカラー画像形成装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、多色のカラー画像を形成する方法
の1つとして、1つの感光体の一回転以内に各色毎の帯
電、像露光ならびに現像を順次行ってカラー画像を形成
するカラー画像形成装置が知られている。
【0003】しかし前記のカラー画像形成装置は、多色
のカラー画像を形成する方法としては、高速の画像形成
を可能とするものの、感光体の一回転内に帯電器、像露
光手段と現像器を複数組配設する必要があること、像露
光を行う光学系が近接する現像器から洩れるトナーに汚
れて画質を損なうおそれがあり、これを避けるため像露
光手段と現像器の間隔を大きくとる必要があることから
必然的に感光体の径が大きくなって装置を大型化すると
云う矛盾がある。この欠点を避ける目的から、像形成体
の基体を透明体の素材によって形成し、その内部に複数
の像露光手段を収容して、画像を前記の基体を通してそ
の外周に形成した感光層に露光する形態の装置が、例え
ば、特開平5−307307号公報によって提案されて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、像形成
体の基体が透明の素材によって形成され、該透明基体の
外周面に導電層及び電荷発生層(CGL)と電荷輸送層
(CTL)とによる2層構成の感光体層が設けられた像
形成体を用い、像形成体に対し内部に像露光手段が、ま
た外側に帯電器、現像器、転写器、除電器、クリーニン
グ装置等の画像形成プロセス手段が配置された構造の画
像形成装置を用いて画像形成を行ってみると、図4に像
露光光による画像ゴーストの原因を示すが、像形成体の
内部に設けられた像露光手段212より透明基体を用い
た像形成体210に射出された像露光光が半透明に作ら
れたCGLで電荷発生物質による電荷発生のために用い
られる光吸収が100%とならず、照射された像露光光
に対し光吸収が80〜95%であり、残りが透過され
る。この像形成体210を透過した像露光光は、像形成
体の外部に設けられた機構部材や像形成体の外部の画像
形成プロセス手段等の外部部材223に反射して像形成
体を照射し、像形成体上の潜像や光除電によるトナー像
に乱れを生じさせ画像乱れや画像ゴーストを生じさせる
原因となる。
【0005】また、像露光手段212よりの像露光光が
像形成体210の感光体層の表面で乱反射され、像形成
体上の潜像やトナー像に乱れを生じさせ、画像乱れや画
像ボケを生じさせる原因となることが問題となった。
【0006】一方、これを防ぐために電荷発生層に電荷
発生物質を多く入れてやると、或は電荷発生層を厚くす
ると、像形成体の感度の低下や残留電荷により繰り返し
特性が悪くなる。
【0007】この様な問題は、特に像露光手段212と
して半導体レーザやLED等を用い、像露光光として多
値変調によるドット露光を用いると、中間調画像に対し
てノイズが大となり像形成体上の潜像の乱れが著しい。
【0008】本発明はこの点を解決して改良した結果、
像露光光の光吸収の良い像形成体を提供し、像露光光の
像形成体よりの透過光が少なく、画像形成プロセス部材
や機構部材による反射及び乱反射や、感光体層表面から
の反射光による像形成体上の潜像や光除電によるトナー
像の乱れによる画像乱れや画像ゴーストを生じること無
く良好な画像の得られる画像形成装置、特にトナー像の
重ね合わせによる良好なカラー画像の得られるカラー画
像形成装置の提供を目的としたものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的は、潜像を形成
する像形成体と前記像形成体の内周面に沿って像露光手
段を設け、前記像形成体の内面より前記像露光手段によ
り像露光を行う画像形成装置において、前記像形成体は
電荷発生層と前記電荷発生層の外周面に設けられた電荷
輸送層とからなり、前記電荷輸送層が前記像露光手段よ
りの像露光光を吸収することを特徴とする画像形成装置
によって達成される。
【0010】
【実施例】本発明の像形成体の一実施例及び本発明の像
形成体を用いるに好適な画像形成装置の一実施例である
カラー画像形成装置の画像形成プロセスおよび各機構に
ついて、図1〜図3を用いて説明する。図1は、本発明
を実施するに好適な画像形成装置の一実施例のカラー画
像形成装置の断面構成図であり、図2は、感光体層の機
能を示す図であり、図3は、感光体層の除電器を示す図
である。
【0011】本実施例のカラー画像形成装置は、像形成
体である感光体ドラムの基体が透明の素材によって形成
され、透明の基体の外周面に導電層及び電荷発生層(C
GL)と電荷輸送層(CTL)とによる感光体層とが設
けられた2層構成の有機感光体を用いた感光体ドラムを
用い、感光体ドラムに対し内部に像露光手段が、また外
側に帯電器、現像器、転写器、除電器、クリーニング装
置等の画像形成プロセス手段が配置された構造である。
【0012】像形成体である感光体ドラム10は、例え
ば、内側に光学ガラスもしくは透明なプラスチック等の
透明部材によって形成される円筒状の基体1を設け、円
筒状基体1の外周面に透明な導電層2と、導電層2の外
周に下側に電荷発生層(CGL)4と上側に電荷輸送層
(CTL)5とによる2層構成の光導電性の感光体層と
しての有機感光体層(OPC)3とをドラム上に形成し
たものであり、接地された状態で時計方向に、例えば7
5mm/secの線速度で駆動回転される。
【0013】帯電手段であるスコロトロン帯電器11は
イエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C)および
黒色(K)の各色の画像形成プロセスに用いられ、感光
体ドラム10の前述した有機感光体層に対し所定の電位
に保持された制御グリッドと放電ワイヤによるコロナ放
電とによって帯電作用を行い、感光体ドラム10に対し
一様な電位を与える。
【0014】各色毎の像露光手段である露光光学系12
は、感光体ドラム10の軸方向に配列した発光素子を、
例えば300dpi或は600dpiの密度でアレイ状
に並べた線状のFL(蛍光体発光),EL(エレクトロ
ルミネッセンス),PL(プラズマ放電),LED(発
光ダイオード)や、光シャッタ機能をもつ素子を並べた
線状のLISA(光磁気効果光シャッタアレイ),PL
ZT(透過性圧電素子シャッタアレイ),LCS(液晶
シャッタ)等の露光素子と、等倍結像素子としてのセル
フォックレンズとによりユニットとして構成され、感光
体ドラム10に内包して設けられた露光光学系を保持す
る保持部材51に取り付けられており、別体の画像読み
取り装置によって読み取られた各色の画像信号がメモリ
より順次取り出されて各色毎の露光光学系12にそれぞ
れ電気信号として入力される。この実施例で使用される
発光素子の発光波長は600〜900nmの範囲のもの
である。
【0015】イエロー(Y),マゼンタ(M),シアン
(C)および黒色(K)の一成分あるいは二成分の現像
剤をそれぞれ収容する非接触現像法を用いた各色毎の現
像手段である現像器13は、それぞれ感光体ドラム10
の周面に対し所定の間隙を保って同方向に回転する現像
スリーブ131を備えている。
【0016】前記の各色毎の現像器13は、前述したス
コロトロン帯電器11による帯電,露光光学系12によ
る像露光によって形成される感光体ドラム10上の静電
潜像を現像バイアス電圧の印加により非接触の状態で反
転現像する。
【0017】原稿画像は本装置とは別体の画像読み取り
装置において、撮像素子により読み取られた画像あるい
は、コンピュータで編集された画像を、Y,M,Cおよ
びKの各色別の画像信号として一旦メモリに記憶し格納
する。
【0018】画像記録のスタートにより不図示の感光体
駆動モータが回動して感光体ドラム10を時計方向へと
回転し、同時に感光体ドラム10の左下に配置されたY
のスコロトロン帯電器11の帯電作用により感光体ドラ
ム10に電位の付与が開始される。
【0019】感光体ドラム10は電位を付与されたあ
と、Yの露光光学系12において第1の色信号すなわち
Yの画像信号に対応する電気信号による露光が開始され
ドラムの回転走査によってその表面の感光層に原稿画像
のYの画像に対応する静電潜像を形成する。
【0020】前記の潜像はYの現像器13により現像ス
リーブ上の現像剤が非接触の状態で反転現像され感光体
ドラム10の回転に応じイエロー(Y)のトナー像が形
成される。
【0021】次いで感光体ドラム10は前記イエロー
(Y)のトナー像の上に、さらに感光体ドラム10の左
上に配置されたマゼンタ(M)のスコロトロン帯電器1
1の帯電作用により電位を付与され、Mの露光光学系1
2の第2の色信号すなわちMの画像信号に対応する電気
信号による露光が行われ、Mの現像器13による非接触
の反転現像によって前記のイエロー(Y)のトナー像の
上にマゼンタ(M)のトナー像が順次重ね合わせて形成
される。
【0022】同様のプロセスにより感光体ドラム10の
上部に配置されたシアン(C)のスコロトロン帯電器1
1、Cの露光光学系12およびCの現像器13によって
さらに第3の色信号に対応するシアン(C)のトナー像
が、また感光体ドラム10の右方に配置された黒色
(K)のスコロトロン帯電器11、露光光学系12およ
び現像器13によって第4の色信号に対応する黒色
(K)のトナー像が順次重ね合わせて形成され、感光体
ドラム10の一回転以内にその周面上にカラーのトナー
像が形成される。
【0023】これ等Y,M,C及びKの露光光学系12
による感光体ドラム10の有機感光層に対する露光はド
ラムの内部より前述した透明の基体を透して行われる。
従って第2,第3および第4の色信号に対応する画像の
露光は何れも先に形成されたトナー像の影響を全く受け
ることなく行われ、第1の色信号に対応する画像と同等
の静電潜像を形成することが可能となる。なお露光光学
系12の発熱による感光体ドラム10内の温度の安定化
及び温度上昇の防止は、保持部材20に熱伝導性の良好
な材料を用い、低温の場合はヒータを用い、高温の場合
は空気冷却して外部に放熱する等の措置を講ずることに
より支障のない程度迄抑制することができる。
【0024】現像スリーブ131が感光体ドラム10と
所定の値、例えば100μm〜1000μmの間隙をあ
けて非接触に保たれ、各色毎の現像器13による現像作
用に際しては、現像スリーブ131に対し直流あるいは
さらに交流を加えた現像バイアスが印加され、現像器の
収容する一成分或いは二成分現像剤によるジャンピング
現像が行われて、透明電導層を接地する感光体ドラム1
0に対してトナーと同極性の直流バイアスを印加して、
露光部にトナーを付着させる非接触の反転現像が行われ
るようになっている。
【0025】転写材である転写紙Pが転写材収納手段で
ある給紙カセット15より送り出され、タイミングロー
ラ16へ搬送される。感光体ドラム10の周面上に形成
されたカラーのトナー像が、転写器14aにおいて、タ
イミングローラ16の駆動によって、感光体ドラム10
上のトナー像と同期して給紙される転写材である転写紙
Pに転写される。
【0026】トナー像の転写を受けた転写紙Pは、除電
器14bにおいては帯電の除去を受けてドラム周面より
分離した後、搬送手段である搬送ベルト14eにより定
着装置17へ搬送される。定着装置17において加熱・
圧着されトナーを転写紙P上に溶着・定着したのち、定
着装置17より排出され、排紙搬送ローラ対18aによ
り搬送されて排紙ローラ18を介して装置上部のトレイ
上にトナー像面を下面にして排出される。
【0027】一方、転写紙を分離した感光体ドラム10
はクリーニング装置19においてクリーニングブレード
19aによって感光体ドラム10面を摺擦され残留トナ
ーを除去、清掃されて原稿画像のトナー像の形成を続行
するかもしくは一旦停止して新たな原稿画像のトナー像
の形成にかかる。クリーニングブレード19a及びクリ
ーニングローラ19bによって掻き落とされた廃トナー
は、トナー搬送スクリュウ19cによって不図示の廃ト
ナー容器へと排出される。
【0028】本発明の画像形成装置に用いられる像形成
体としての感光体ドラム10は、図2に示されるよう
に、例えば直径100mmの光学ガラスもしくは透明な
プラスチックの円筒状基体1と、円筒状基体1の外周面
に形成された透明な導電層2と、透明な導電層2の外周
に形成された下側に電荷発生層(CGL)4と上側に電
荷輸送層(CTL)5とによる2層構成の光導電性の感
光体層としての有機感光体層(OPC)3とにより構成
され、電荷輸送層(CTL)5の内部に光吸収物質6を
分散させたものである。
【0029】光吸収物質6としては、電荷発生層(CG
L)4を透過してきた像露光光に対して光吸収をする、
即ち電荷輸送層(CTL)5が像露光光が透過しない色
に着色した、例えば着色したポリビニルブチラール樹脂
又はポリカーボネート樹脂等のバインダー樹脂を用いる
か、またはバインダー樹脂中に単純な絶縁性着色部材を
分散したものが用いられるが、特に後者では後述するよ
うに電荷発生層(CGL)4に用いられると同様な電荷
発生物質を着色部材として、未着色の上記バインダー樹
脂中に分散することが好ましい。例えば電荷輸送層(C
TL)5に含有されるCGMとしては、LED,LD等
の光源光に感光性を有するアゾ系顔料、アズレニウム顔
料、各種フタロシアニン系顔料、ペリレン系顔料が用い
られ、なかでも赤外光(700nm〜850nm)に感
光するOPC感光体のCGMとしては、銅フタロシアニ
ンやチタニルフタロシアニン顔料が好ましく用いられ
る。
【0030】透光性の基体1の素材としては、ソーダガ
ラス、パイレックスガラス、ホウ珪酸ガラスや一般光学
部材などに使用されるアクリル、フッ素、ポリエステ
ル、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレートや
メタクリル酸メチルエステルモノマーを用い重合したも
の、その他ポリメタクリル酸エチル、ポリメタクリル酸
ブチル、ポリアクリル酸エチル、ポリアクリル酸ブチ
ル、ポリスチレン、ポリイミド、ポリエステルあるいは
ポリ塩化ビニル等、又はこれらの共重合体などの各種透
光性樹脂が使用可能である。
【0031】導電層2としては、インジウム・スズ・酸
化物(ITO)、酸化錫、酸化鉛、酸化インジウム、ヨ
ウ化銅や、Au、Ag、Ni、Alなどからなる金属薄
膜や、ITOやアルミナ導電性微粒子と樹脂とを混合し
た導電性樹脂が用いられ、成膜法としては、真空蒸着
法、活性反応蒸着法、各種スパッタリング法、各種CV
D法、浸漬塗工法、スプレー塗布法などが利用される。
【0032】有機感光体層3は、電荷発生物質(CG
M)を主成分とする電荷発生層(CGL)4と電荷輸送
物質(CTM)を主成分とする電荷輸送層(CTL)5
とに機能分離された二層構成の感光層とされる。二層構
成の有機感光層は、CTLがコロナ帯電の保護層として
の役割を有してCGLを保護する構成のため複数のスコ
ロトロン帯電器を有する本発明に適する。
【0033】前記二層構成の有機感光層を有する像形成
体としての電子写真感光体において、CGL4に含有さ
れるCGMとしては、LED,LD等の光源光に感光性
を有するアゾ系顔料、アズレニウム顔料、フタロシアニ
ン系顔料、ペリレン系顔料が用いられ、なかでも赤外光
(700nm〜850nm)に感光するOPC感光体の
CGMとしては、銅フタロシアニンやチタニルフタロシ
アニン顔料が好ましく用いられる。
【0034】CGL4に用いられるバインダー樹脂とし
ては、ポリビニルブチラール樹脂又はポリカーボネート
樹脂が用いられ、感度、繰り返し使用時の電位変化等に
おいて優れる。これらのバインダー樹脂は、単独である
いは2種以上の混合物として用いることができる。
【0035】CGL4の形成に用いられる溶媒あるいは
分散媒としては、ケトン系又はハロゲン系溶剤が好まし
く用いられ、感度、繰り返し使用時の電位変化等が更に
良好となる。また、これらの溶媒は単独あるいは2種以
上の混合溶媒として用いることもできる。
【0036】CGL4中のCGMとバインダー樹脂との
重量比は100:1〜1000とされ、CGL4の膜厚
は0.01〜10μmとされ、さらに0.1〜3μmが
好ましく、CGL4の形成のための塗布方法としては、
ブレード塗布、ワイヤーバー塗布、スプレー塗布、ディ
ップ塗布、スライドホッパー塗布等の各塗布方法があ
る。
【0037】次に前記CTL5に含有されるCTMとし
ては、ヒドラゾン系化合物、スチリル系化合物、ベンジ
ジン系化合物、スチルベン系化合物等が用いられる。
【0038】前記CTL5に用いられるバインダー樹脂
としては、広範囲な絶縁性樹脂から適時選択して使用す
ることができ、好ましい結着樹脂としては、シリコン−
アルキッド樹脂、フェノール−ホルムアルデヒド樹脂、
ポリ−N−ビニルカルバゾール、ポリシラン等の絶縁性
樹脂を挙げることができ、これらの結着樹脂は単独ある
いは2種以上混合して用いることができる。
【0039】バインダー樹脂とCTMとの配合比は1:
10〜500とされ、さらには1:20〜150が好ま
しい。CTL5の膜厚は1〜100μmとされるが、さ
らに15〜50μmが好ましい。
【0040】塗布方法としては、CGL4と同様な方法
を用いることができる。
【0041】又、有機感光体層と導電層との間に必要に
より中間層が設けられるが、中間層としては、例えば塩
ビ酢ビ共重合体、塩ビ酢ビマレイン酸共重合体、エチル
セルロース、カルボキシメチルセルロース、共重合タイ
プ若しくは変性タイプのアルコール可溶性ポリアミド樹
脂等の0.01〜2μm厚の樹脂層とされる。
【0042】スコロトロン帯電器11により、例えば−
850Vに感光体ドラム10が一様帯電される。感光体
ドラム10の内部に設けられた露光光学系12により内
面より透明な基体1及び導電層2を通して図2の矢印に
て示す多値変調によるドット露光の像露光光が感光体層
3に行われる。像露光光の照射を受け電荷発生層(CG
L)4に電子と正孔の対が発生される。正孔は感光体層
表面のマイナス電荷に引かれ電荷輸送層(CTL)5内
を移動し、一部電荷輸送層(CTL)5にトラップされ
るが、表面のマイナス電荷と結合し中和される。一方、
電荷発生層(CGL)4の電子は基体1を通して流れ、
導電層2の電荷を中和する。この様にして、感光体ドラ
ム10上の帯電が略0Vに除電される。
【0043】この際、電荷発生層(CGL)4の電荷発
生物質に吸収される像露光光は導電層2を透過した光の
うち80〜95%であり、残りの20〜5%が点線で示
す如く電荷輸送層(CTL)5内に向かう。電荷輸送層
(CTL)5に分散された光吸収物質6、例えば着色し
たポリビニルブチラール樹脂又はポリカーボネート樹脂
等のバインダー樹脂または単純な絶縁性着色部材により
光吸収される。着色したポリビニルブチラール樹脂又は
ポリカーボネート樹脂等のバインダー樹脂または単純な
絶縁性着色部材は電荷発生層(CGL)4からの正孔が
トラップされ易いため未着色の上記バインダー樹脂に光
吸収物質6を分散する。光吸収物質6としては電荷発生
層(CGL)4に用いられると同様な電荷発生物質が好
ましく、光吸収物質6として、電荷発生層(CGL)4
に用いられると同様な電荷発生物質を用いることにより
効率的に透過光が吸収され、電荷輸送層(CTL)5で
の正孔のトラップがより少ない像形成体を造ることが出
来る。
【0044】電荷輸送層(CTL)5中に含ませる電荷
発生物質の濃度が低くても、電荷発生層(CGL)4の
層厚0.1〜3μmに比べ、電荷輸送層(CTL)5の
層厚は15〜50μmと厚くすることが出来るので高い
吸収率を実現出来る。
【0045】電荷輸送層(CTL)中に含ませる電荷発
生物質等の着色部材とCTL中のバインダー樹脂との比
重は100:500〜100000とされるのが好まし
い。着色部材の含有が多すぎると光感度が低下し、残留
電位が上昇する。一方、少なすぎると光吸収が不充分と
なる。
【0046】露光光学系12の像露光光が多値変調のド
ット露光の場合、潜像の乱れが画像に現れ易いので、残
りの20〜5%の透過光を吸収しトータルとしての透過
光が5%以下となるまで電荷輸送層(CTL)5に光吸
収物質を混入することが好ましい。トータルとしての透
過光が5%程度以下であれば機内の反射部材や感光体層
表面よりの再入射光は1%程度となり電位コントラスト
≒800Vに対して8V程度であり、多値変調のドット
露光による多値記録が行われても問題とならないレベル
となる。機内の像露光光に対向する部材や露光光学系の
保持部材を黒色としておくことがさらに好ましい。
【0047】また、感光体層の電荷輸送層は電荷がトラ
ップされ易く、残留電位や電位変動の原因となり易いの
で、図3に示すように、前述の画像形成プロセスの直前
或いは画像形成プロセス終了後の何れかにおいて、感光
体ドラム10に内包される保持部材20に設けられた光
除電器125による光除電或いは感光体ドラム10の外
周面に設けられたAC除電器125aによるAC除電が
行われ電荷輸送層(CTL)5内にトラップされた正孔
の電荷が消滅される構成とすることが好ましい。これら
は併用されることが好ましい。また、光除電器125は
感光体ドラム10の外側に配置してもよい。
【0048】実施例1 アクリルドラム上に酸化インジュウム微粉末と樹脂とを
混合した導電性樹脂層を浸漬塗布により厚さ5μmに設
ける。次にポリビニルブチラール樹脂エスレックBX−
1(積水化学(株)社)5gをメチルエチルケトン(M
EK)1000ml中に溶解し、更に電荷発生物質であ
るチタニルフタロシアニン5gを混合した後、サンドミ
ルを用いて20時間分散を行った。この液を用いて、導
電層上に浸漬塗布により厚さ0.5μmの電荷発生層を
形成した。
【0049】続いて、スチリル系電荷物質150gと電
荷発生物質であるチタニルフタロシアニン0.25gと
BPZ型ポリカーボネート樹脂パンライトTS−205
0(帝人化成(株)社)100gをジクロロメタン10
00ml中に溶解した。この液を用いて、上記電荷発生
層上に浸漬塗布により厚さ35μmの電荷輸送層を形成
した。
【0050】上記の工程と100℃での乾燥を繰り返し
た後に、最後に、110℃で1時間過熱乾燥し、導電
層、電荷発生層、電荷輸送層を積層してなる像形成体を
作製した。
【0051】上記の感光体ドラムを用い図1にて説明し
た画像形成装置により画像出しを行ったところ、画像乱
れや画像ゴーストを生じることのない、良好な画像が得
られた、特にトナー像の重ね合わせによる良好なカラー
画像が得られた。
【0052】比較例1 実施例1と同様の処方であるが、電荷輸送層に電荷発生
物質であるチタニルフタロシアニンを混入せずに像形成
体を形成し実施例1と同様の条件で画像出しを行ったと
ころ、画像乱れや画像ゴーストを生じ、良好な画像が得
られなかった。
【0053】実施例2 アクリルドラム上に酸化インジュウム微粉末と樹脂とを
混合した導電性樹脂層を浸漬塗布により厚さ5μmに設
ける。次にポリビニルブチラール樹脂エスレックBX−
1(積水化学(株)社)5gをメチルエチルケトン(M
EK)1000ml中に溶解し、更に電荷発生物質であ
るチタニルフタロシアニン5gを混合した後、サンドミ
ルを用いて20時間分散を行った。この液を用いて、導
電層上に浸漬塗布により厚さ0.5μmの電荷発生層を
形成した。
【0054】続いて、スチリル系電荷物質150gと電
荷発生物質である銅フタロシアニン5gとBPZ型ポリ
カーボネート樹脂パンライトTS−2050(帝人化成
(株)社)100gをジクロロメタン1000ml中に
溶解した。この液を用いて、上記電荷発生層上に浸漬塗
布により厚さ20μmの電荷輸送層を形成した。
【0055】上記の工程と100℃での乾燥を繰り返し
た後に、最後に、110℃で1時間過熱乾燥し、導電
層、電荷発生層、電荷輸送層を積層してなる像形成体を
作製した。
【0056】上記の感光体ドラムを用い図1にて説明し
た画像形成装置により画像出しを行ったところ、画像乱
れや画像ゴーストを生じることのない、良好な画像が得
られた、特にトナー像の重ね合わせによる良好なカラー
画像が得られた。
【0057】比較例2 実施例2と同様の処方であるが、電荷輸送層に電荷発生
物質である銅フタロシアニンを混入せずに像形成体を形
成し実施例2と同様の条件で画像出しを行ったところ、
画像乱れや画像ゴーストを生じ、良好な画像が得られな
かった。
【0058】
【発明の効果】請求項1によれば、像露光光の光吸収の
良い像形成体を提供し、像露光光の像形成体よりの透過
光が少なく、画像形成プロセス部材や機構部材による反
射及び乱反射や、感光体層表面からの反射光による像形
成体上の潜像や光除電によるトナー像の乱れによる画像
乱れや画像ゴーストを生じることのない、良好な画像の
得られる画像形成装置、特にトナー像の重ね合わせによ
る良好なカラー画像の得られるカラー画像形成装置の提
供が可能となった。
【0059】請求項2によれば、特に像露光手段として
半導体レーザやLED等を用い、像露光光として多値変
調によるドット露光を用いても、像形成体上の潜像の乱
れや画像ゴーストを生じることのない、良好な画像の得
られる画像形成装置の提供が可能となった。
【0060】請求項3によれば、光吸収物質として電荷
発生層に用いられると同様の電荷発生物質を用いること
により効率的に透過光が吸収され、電荷発生層での正孔
のトラップがより少ない像形成体を造ることが出来る。
【0061】請求項4によれば、電荷輸送層内にトラッ
プされた正孔の電荷が消滅され良好な画像の得られる画
像形成装置の提供が可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施するに好適な画像形成装置の一実
施例のカラー画像形成装置の断面構成図である。
【図2】感光体層の機能を示す図である。
【図3】感光体層の除電器を示す図である。
【図4】像露光光による画像ゴーストの原因を示す図で
ある。
【符号の説明】
1 基体 2 導電層 3 感光体層 4 電荷発生層 5 電荷輸送層 6 光吸収物質 10 感光体ドラム 11 スコロトロン帯電器 12 露光光学系 125 光除電器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ▲浜▼田 州太 東京都八王子市石川町2970番地コニカ株式 会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 潜像を形成する像形成体と前記像形成体
    の内周面に沿って像露光手段を設け、前記像形成体の内
    面より前記像露光手段により像露光を行う画像形成装置
    において、前記像形成体は電荷発生層と前記電荷発生層
    の外周面に設けられた電荷輸送層とからなり、前記電荷
    輸送層が前記像露光手段よりの像露光光を吸収すること
    を特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記像露光手段よりの像露光が多値変調
    によるドット露光であることを特徴とする請求項1に記
    載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記電荷輸送層に電荷発生物質が含有さ
    れることを特徴とする請求項1または2に記載の画像形
    成装置。
  4. 【請求項4】 前記像形成体への画像形成に先立って光
    除電をおこなうことを特徴とする請求項3に記載の画像
    形成装置。
JP17088395A 1995-07-06 1995-07-06 画像形成装置 Pending JPH0922129A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014222326A (ja) * 2013-05-14 2014-11-27 富士ゼロックス株式会社 透明管状体、転写定着装置、及び画像形成装置
JP2017049519A (ja) * 2015-09-04 2017-03-09 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 積層型電子写真感光体

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014222326A (ja) * 2013-05-14 2014-11-27 富士ゼロックス株式会社 透明管状体、転写定着装置、及び画像形成装置
JP2017049519A (ja) * 2015-09-04 2017-03-09 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 積層型電子写真感光体

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