JPH11338170A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH11338170A
JPH11338170A JP15836098A JP15836098A JPH11338170A JP H11338170 A JPH11338170 A JP H11338170A JP 15836098 A JP15836098 A JP 15836098A JP 15836098 A JP15836098 A JP 15836098A JP H11338170 A JPH11338170 A JP H11338170A
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Katsumi Ito
功已 伊藤
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  • Discharging, Photosensitive Material Shape In Electrophotography (AREA)
  • Photoreceptors In Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 グラフィック画像を高解像度に得ることがで
き、ベタ画像を高濃度に得ることができて、これらが1
画像中に混在した画像を高解像度で十分な濃度に得るこ
とができる画像形成装置を提供することである。 【解決手段】 感光ドラム表面の感光層の電荷発生層2
1の構成材料の分子構造を光照射で破壊して、像露光に
対し電位が減衰しない微小領域(破壊ドット)Aを分散
して形成し、現像されるドットのサイズを画像形成装置
の解像度の適正サイズとする現像コントラストでも、ベ
タ画像の潜像のベタ部内をエッジ効果を利用して高い現
像性で現像可能とし、ベタ画像の濃度を十分に得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真装置およ
び静電気録装置等の画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真法としては、米国特許第
2,297,691合名最初、特効小42−23910
号公報および特公昭43−24748号公報等に記載さ
れているように、多数の方法が知られている。
【0003】一般には、光導電物質を利用し、種々の手
段により感光体上に電気的潜像を形成し、ついでトナー
を用いて潜像を現像してトナー像として可視化し、必要
に応じて紙等の転写材にトナー像を転写し、その後加熱
あるいは溶剤蒸気等により定着して、複写物を得るもの
である。
【0004】トナーを用いて電気的潜像を可視化する方
法も種々知られている。たとえば、米国特許第2,87
4,063号明細書に記載されている磁気ブラシ現像
法、同第221,7776号明細書に記載されているパ
ウダークラウド法、およびファーブラシ現像法、液体現
像法など、多数の現像法がある。
【0005】これらの現像法のうち、特にトナーおよび
キャリアを主体とする二成分現像剤を用いる磁気ブラシ
法、カスケード法等が広く実用化されている。これらの
方法は、いずれも、比較的安定に良好な画像を得られる
優れた方法である。しかし、トナーとキャリアの混合比
の変動、装置の複雑化、トナーの飛散、キャリアによる
すじむら等の共通の欠点がある。
【0006】このような二成分現像法の欠点を回避する
ために、トナーのみからなる一成分現像剤を用いる現像
方法が各種提案されている。たとえば米国特許第3,9
09,258号明細書には、電気的に導電性を有する磁
性トナーを用いて現像する方法が記載されている。これ
は、内部に磁石を配した導電性の円筒体(現像スリー
ブ)に導電性の磁性トナーを支持し、これを現像部にお
いて、感光体上の静電潜像に接触させて現像するもので
ある。現像部では、トナー粒子により感光体と現像スリ
ーブ表面の間に導電路が形成され、この導電路を経て現
像スリーブからトナー粒子に電荷が導かれ、静電潜像と
の間のクーロン力によりトナー粒子が潜像に付着して、
潜像を現像する。
【0007】この導電性磁性トナーを用いる現像方法
は、従来の2成分現像法にまつわる問題点を回避した優
れた方法であるが、その反面、トナーが導電性であるた
め、現像したトナー像を感光体から最終的な支持部材で
ある紙等の転写材に静電的に転写することが困難である
問題を有する。
【0008】この問題を解決するために、静電的に転写
することが可能な高抵抗の磁性トナーを用いる現像方法
が提案され、特開昭52−94140号公報は、トナー
粒子の誘電分極を利用した現像方法を開示している。し
かし、かかる方法は、本質的に現像速度が遅く、画像の
濃度が十分にえられない等の欠点があり、実用上困難で
あった。
【0009】高抵抗の磁性トナーを用いるその他の方法
として、トナー粒子相互の摩擦、トナー粒子と現像スリ
ーブとの摩擦等により、トナー粒子を摩擦帯電し、これ
を感光体に接触して現像する方法が知られている。しか
し、これらの方法は、トナー粒子と摩擦部材との接触回
数が少なく、摩擦帯電が不十分になりやすい。あるいは
帯電したトナー粒子と現像スリーブとの間のクーロン力
が強いときには、トナー粒子が現像スリーブ上で凝集し
やすい等の難点があり、実用上困難なことが多い指摘が
ある。
【0010】これに対し、特開昭54−43036号公
報において、上述の欠点を除去した新規な現像方法が提
案されている。これは、現像スリーブ上に磁性トナーを
極めて薄く塗布し、そのトナーを良好に摩擦帯電し、つ
いで、これを磁界の作用下で静電潜像に接触することな
く極めて近接して対向し、潜像を現像させるものであ
る。
【0011】このような一成分現像方法によれば、磁性
トナーを極めて薄く塗布することにより、磁性トナーと
現像スリーブとの接触の機械が増加し、現像に供するの
に好適な摩擦帯電電荷量をトナーに付与することが可能
になる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上記一成分現像方法
は、簡易に高精細な画像を得ることができる画像形成を
可能にするが、最近の高解像なデジタル機での画像形成
においては、濃度と高解像度とを両立させることが難し
くなっている。
【0013】本発明者らは、図6に示すような現像器を
用い、図示しない感光ドラムと現像スリーブ11の距離
を100〜500μm、好ましくは200〜300μm
とし、トナーとして重量平均粒径が5μm以上の負帯電
性の磁性トナーを使用した条件で現像し、得られた画像
の品質を検討した。
【0014】その結果、ドットなどの微細な潜像では、
潜像がベタ画像の潜像の周辺部に相当する状態となって
おり、微細な潜像全体にエッジ効果が働いて現像されや
すいこと、また、ある程度の面積を持った最大画像濃度
のベタ画像などの潜像では、潜像のベタ画像部周辺部が
白地部との電位勾配により電界が集中して、エッジ効果
により現像されやすくなっているが、ベタ画像の領域内
部は電位勾配がないために現像されにくくなっているこ
とが分かった。
【0015】このため、1画素のドットを機械の解像度
通りのサイズ(600dpiでは42.3μm、120
0dpiでは21.2μmなど)に現像するための、感
光ドラムと現像スリーブ間のコントラスト電位(Vcont
-D)と、ベタ画像を一様十分な濃度に現像するための、
感光ドラムと現像スリーブ間のコントラスト(Vcont)
の間には、Vcont-D<Vcontのような関係があることが
分かった。
【0016】従って、ベタ画像の一様十分な濃度の画像
形成を優先して条件設定した場合、写真などのグラフィ
ック画像に対しては、画像を構成する1ドットのサイズ
が大きめになるため、得られるグラフィック画像は濃度
が高くなりすぎる。逆に、グラフィック画像の画像形成
を優先した条件設定の場合には、画像内のベタ部分の濃
度が低くなってしまうという問題があった。
【0017】本発明の目的は、グラフィック画像を高解
像度に得ることができ、ベタ画像を高濃度に得ることが
できて、これらが1画像中に混在した画像を高解像度で
十分な濃度に得ることができる画像形成装置を提供する
ことである。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的は、本発明にか
かる画像形成装置にて達成される。要約すれば、本発明
は、光導電性の感光層が形成された像担持体の表面に対
し、帯電、像露光および現像を行って可視画像を形成す
る画像形成装置において、前記像露光に対し電位が減衰
しない微小領域を前記感光層に分散して形成したことを
特徴とする画像形成装置である。
【0019】本発明によれば、前記感光層は少なくとも
電荷発生層およびその上の電荷輸送層を備えてなり、前
記電荷発生層を形成する分子の構造を光照射によって破
壊することにより、前記電位が減衰しない微小領域を形
成することができる。また、前記電荷発生層で生成した
フォトキャリアの輸送を阻害する絶縁性粒子を電荷輸送
層中に配合することにより、もしくは、前記電荷発生層
中にフォトキャリアの生成を阻害する光吸収性粒子を配
合することにより、前記電位が減衰しない微小領域を形
成することもできる。
【0020】好ましくは、前記電位が減衰しない微小領
域の大きさが21.2μm以下であり、微小領域の割合
が感光層に対する上面からの投影面の面積比で1〜20
%であり、好適には1〜10%である。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に即
して詳細に説明する。
【0022】実施例1 図1は、本発明の画像形成装置の一実施例を示す概略図
である。本実施例において、画像形成装置は2値で画像
形成を行い、出力画像の解像度が600dpiとされて
いる。
【0023】本画像形成装置は、概略、感光ドラム1、
その周囲に配設された帯電ローラ2、図示しない露光装
置、現像器4、転写ローラおよびクリーナ6、さらに図
示しない定着器からなっている。
【0024】像担持体としての感光ドラム1は、図4に
示すように、導電性を有する円筒状の基体20の表面上
に、電荷発生層21およびその上の電荷輸送層22を少
なくとも有する光導電性の感光層25を形成してなって
いる。
【0025】基体20としては、材料自体が導電性を有
するもの、たとえばアルミニウム、アルミニウム合金、
銅、亜鉛、ステンレス、クロム、チタン、ニッケル、マ
グネシウム、インジウム、金、白金、銀、鉄等を用いる
ことができる。
【0026】その他、基体20として、プラスチックな
どの誘電体材料の基体上にアルミニウム、酸化インジウ
ム、酸化スズ、金などの導電性被膜を蒸着等により成膜
したもの、導電性微粒子をプラスチックや紙に混合し
て、基体に形成したものを使用することができる。
【0027】基体20と電荷発生層21との間に、基体
20への電荷の注入阻止機能と、電荷発生層21の基体
20への接着機能とを持つ下引き層を設けることができ
る。下引き層は、カゼイン、ポリビニルアルコール、ニ
トロセルロース、エチレンアクリル酸コポリマー、ポリ
ビニルブチラール、フェノール樹脂、ポリアミド、ポリ
ウレタン、ゼラチン等を使用して形成することができ
る。下引き層の膜厚は0.1〜10μm、好ましくは
0.3〜3μmである。
【0028】電荷発生層(光導電層)21には、たとえ
ばセレン−テルル、ピリリウム系染料、チオピリリウム
系染料、フタロシアニン系顔料、アントトロン系顔料、
ジベンズピレンキノン系顔料、ピラントロン系顔料、ト
リスアゾ系顔料、ジスアゾ系顔料、アゾ系顔料、インジ
ゴ系顔料、キナクリドン系顔料、シアニン系顔料などを
用いることができる。
【0029】電荷輸送層22には、ポリ−N−ビニルカ
ルバゾール、ポリスチルアントラセンなどの複素環や縮
合多環芳香族を有する高分子化合物や、ピラゾリン、イ
ミダゾール、オキサゾール、オキサジアゾール、トリア
ゾール、カルバゾールなどの複素環化合物、トリフェニ
ルメタン等のトリアリールアルカン誘導体、トリフェニ
ルアミン等のトリアリールアミン誘導体、フェニレンジ
アミン誘導体、N−フェニルカルバゾール誘導体、スチ
ルベン誘導体、ヒドラゾン誘導体等の低分子化合物を用
いることができる。
【0030】電荷発生層21や電荷輸送層22の材料
は、必要に応じてバインダーポリマーを用いることがで
きる。バインダーポリマーの例としては、スチレン、酢
酸ビニル、塩化ビニル、アクリル酸エステル、メタクリ
ル酸エステル、フッ化ビニリデン、トリフルオロエチレ
ン等のビニル化合物の重合体および共重合体、ポリビニ
ルアルコール、ポリビニルアセタール、ポリカーボネー
ト、ポリエステル、ポリスルホン、ポリフェニレンオキ
サイド、ポリウレタン、セルロース樹脂、フェノール樹
脂、ケイ素樹脂、エポキシ樹脂等が挙げられる。
【0031】電荷発生層21には、前記の化合物以外に
も、機械的特性の改良や耐久性向上の目的で、種々の添
加剤を付加することができる。このような添加剤として
は、酸化防止剤、紫外線吸収剤、安定化剤、架橋剤、潤
滑剤、導電性制御剤等が挙げられる。
【0032】一次帯電手段としては、接触式の帯電手段
である前記の帯電ローラ2の他に、非接触式のコロナ帯
電器を用いることができる。
【0033】本実施例で用いた電子写真装置は、上述し
たように、画像の解像度が600dpiであり、感光ド
ラム1の露光手段には、光学スポット径が45μmの半
導体レーザーを用い、感光ドラム1の表面電位(暗部電
位)を−400V、ベタの露光部である表面電位(明部
電位)を−50Vとした。露光手段としては、LEDに
セルフォックレンズを介したものや、EL素子やプラズ
マ発光素子その他の光学系等も使用することが可能であ
る。
【0034】現像器4の現像スリーブ4aは、感光ドラ
ム1との距離を300μmとし、現像スリーブ4aに印
加する現像バイアスは、2.0kHz 、1.5kVppの
矩形波の交流電圧と−200Vの直流電圧を重畳した電
圧とし、現像コントラストをドット再現性が良好な15
0V(Vcont-D)に設定した。
【0035】磁性トナーは、磁性体を10重量%以上含
み、重量平均粒径が5μm以上の負帯電性トナーを用い
た。
【0036】本発明の大きな特徴は、感光ドラム1の表
面の感光層25に電荷が減衰しない微小領域を分散して
持たせたことにある。本実施例では、感光層25の電荷
発生層21を構成する材料の分子構造をレーザービーム
の照射により破壊して、電荷発生層21中に電荷の発生
のない、つまり電荷が減衰しない微小領域を形成した。
【0037】図2は、本実施例で用いた電荷発生層の破
壊パターンのモデル図である。図2において、電荷発生
層21は、上から見て解像度が600dpiの1画素を
1辺が42.3μmの模式的な四角のドットBで仮に区
画してある。この電荷発生層21の構成材料の分子構造
を破壊した部分を、1辺が21.2μmの模式的な四角
のドット(破壊ドット)Aで示している。
【0038】電荷発生層21に破壊ドットAが複数個集
中して形成されると、そこが画像中の白地部になってし
まうので、これを防止するために、図2に示すように、
あるドットAの中心から1辺42μm以内に別のドット
Aが存在しないように、電荷発生層に対する面積比で1
〜20%でドットAを形成する。実際は、レーザーの光
スポットによる画像露光のドットは円形になるので、あ
るドットAから半径42μm以内に別のドットAが存在
しないように、電荷発生層に対し上面からの投影面の面
積比で1〜20%でドットAを形成した。破壊ドットA
の面積比は好ましくは1〜10%である。
【0039】このように電荷発生層21の処理を行った
感光ドラム1の表面は、画像露光3により画像部で電位
の減衰が起こるが、電荷発生層材料の分子構造を破壊し
た破壊ドットAの部分に対応した箇所では、画像部であ
っても電位の減衰が起こらず、このため、図3に示すよ
うに、電位−50Vのベタ潜像部中に、電位が−400
Vの減衰していないドットサイズ21.2μm以下の微
小領域が形成される。
【0040】本実施例では、非画像部においては、白地
部と破壊ドットAの部分は同じ電位であるため、画像上
の影響はなく、ライン等の微細な画像でも、ドットAは
出力画像の解像度に対応して十分に小さいので、高精細
な画像を出力することができる。
【0041】本実施例において、ベタ画像の潜像の周辺
部は、非画像部との間の電位差によるエッジ効果により
現像されやすくなっていることは、従来の均一な電位の
潜像の場合と同じである。さらに、本実施例によれば、
上記したように、ベタ画像の潜像内部に電位が減衰して
いない領域が存在するため、潜像内部でもエッジ効果が
働き、周辺部と同じように現像性が高い。このためドッ
ト再現性が良好なグラフィック画像に好適な現像コント
ラスト(Vcont-D)を用いても、ベタ潜像を良好に現像
することができ、濃度が十分なベタ画像を得ることがで
きる。
【0042】従って、グラフィック画像、ベタ画像が混
在した画像を高解像度かつ十分な濃度で得ることができ
る。
【0043】実施例2 図4は、本発明の他の実施例における感光ドラムの感光
層を示す断面図である。
【0044】本実施例では、感光ドラム1表面の感光層
25に電荷が減衰しない微小領域を分散して持たせるた
めに、電荷発生層21で生成したフォトキャリアの感光
層25の表面への輸送を阻害する絶縁性粒子23を電荷
輸送層22中に配合した。
【0045】この絶縁性粒子23は、粒径が22μm以
下を有しており、電荷輸送層22に対し上面からの投影
面の面積比で1〜20%、好ましくは1〜10%となる
ように電荷輸送層22中に分散した。
【0046】本実施例は、以上のように構成され、これ
によれば、感光ドラム1の表面は、画像露光により画像
部で電位の減衰が起こるが、電荷輸送層22に絶縁性粒
子23を分散した箇所では、電荷発生層21で発生した
フォトキャリアが粒子23により、電荷輸送層22の表
面に移動するのが阻害されるので、電荷が減衰せず、実
施例1と同様、先の図3に示すように、電位−50Vの
ベタ潜像部中に、電位が−400Vの減衰していないド
ットサイズ21.2μm以下の微小領域が形成される。
【0047】従って、同様に、グラフィック画像、ベタ
画像が混在した画像を高解像度かつ十分な濃度で得るこ
とができる。
【0048】実施例3 本実施例では、図5に示すように、感光ドラム1表面の
感光層25の電荷発生層21中に、フォトキャリアの生
成を阻害するため光吸収性粒子24を配合することによ
り、感光層25に電荷が減衰しない微小領域を分散形成
した。
【0049】この光吸収性粒子24は、像露光の光源の
波長に対する光吸収率が70%以上、好ましくは80%
以上であり、またその粒径は22μm以下である。この
光吸収性粒子24は、電荷輸送層22に対し上面からの
投影面の面積比で1〜20%、好ましくは1〜10%と
なるように、電荷輸送層22中に分散する。
【0050】光吸収性粒子24としては、カーボンブラ
ック、マグネタイト、フェライトなどの全波長域に対し
光吸収を示す材料や、アントラキノン系、ポリメチン
系、シアニン系、アミニウム系、ジイモニウム系などの
赤外領域に光吸収を示す色素を、スチレン、酢酸ビニ
ル、塩化ビニル、アクリル酸エステル、メタクリル酸エ
ステル、フッ化ビニリデン、トリフロオロエチレンなど
のビニル化合物の重合体および共重合体、ポリビニルア
ルコール、ポリビニルアセタール、ポリカーボネート、
ポリエステル、ポリスルホン、ポリフェニレンオキサイ
ド、ポリウレタン、セルロース樹脂、フェノール樹脂、
メラミン樹脂、ケイ素樹脂、エポキシ樹脂等の各種バイ
ンダー樹脂でコートしたものが使用できる。
【0051】本実施例では、光吸収性粒子24としてカ
ーボンブラック(粒径22μm以下)を用いた。
【0052】本実施例は、以上のように構成され、感光
ドラム1の表面は、画像露光により画像部で電位の減衰
が起こるが、電荷発生層21に光吸収性粒子23を分散
した箇所では、粒子23に露光光が吸収されてフォトキ
ャリアが生成しないので電荷が減衰せず、これまでと同
様、電位−50Vのベタ潜像部中に、電位が−400V
で減衰していないドットサイズ21.2μm以下の微小
領域が形成されるになる。
【0053】従って、グラフィック画像、ベタ画像が混
在した画像を高解像度かつ十分な濃度で得ることができ
る。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
像担持体表面の感光層の電荷発生層を形成する分子の構
造を光照射によって破壊するなどにより、感光層に像露
光に対し電位が減衰しない微小領域を分散して形成した
ので、現像されるドットのサイズを画像形成装置の解像
度の適正サイズとする現像コントラストでも、ベタ画像
の潜像のベタ部内をエッジ効果を利用して高い現像性で
現像することができ、ベタ画像の濃度を十分に得ること
ができる。その結果、グラフィック画像、ベタ画像は勿
論、これらが1画像中に混在した画像を高解像度かつ十
分な濃度で得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置の一実施例における要部
を示す概略構成図である。
【図2】図1の画像形成装置に設置された感光ドラム表
面の感光層の電荷発生層に対する構成材料の分子構造破
壊のパターンを示すモデル図である。
【図3】図2の感光ドラムにベタ画像の潜像を形成した
ときの電位を示す電位分布図である。
【図4】本発明の他の実施例における感光ドラム表面の
感光層の電荷輸送層中に絶縁性粒子を分散したところを
示す断面図である。
【図5】本発明のさらに他の実施例における感光ドラム
表面の感光層の電荷発生層中に光吸収性粒子を分散した
ところを示す断面図である。
【図6】従来の画像形成装置に設置された現像装置を示
す概略図である。
【符号の説明】
1 感光ドラム 2 帯電ローラ 3 像露光 4 現像器 20 基体 21 電荷発生層 22 電荷輸送層 23 絶縁性粒子 24 光吸収性粒子 25 感光層

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光導電性の感光層が形成された像担持体
    の表面に対し、帯電、像露光および現像を行って可視画
    像を形成する画像形成装置において、前記像露光に対し
    電位が減衰しない微小領域を前記感光層に分散して形成
    したことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記感光層は少なくとも電荷発生層およ
    びその上の電荷輸送層を備えてなり、前記電荷発生層を
    形成する分子の構造を光照射によって破壊することによ
    り、前記電位が減衰しない微小領域を形成した請求項1
    の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記感光層は少なくとも電荷発生層およ
    びその上の電荷輸送層を備えてなり、前記電荷発生層で
    生成したフォトキャリアの輸送を阻害する絶縁性粒子を
    電荷輸送層中に配合することにより、前記電位が減衰し
    ない微小領域を形成した請求項1の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記感光層は少なくとも電荷発生層およ
    びその上の電荷輸送層を備えてなり、前記電荷発生層中
    にフォトキャリアの生成を阻害する光吸収性粒子を配合
    することにより、前記電位が減衰しない微小領域を形成
    した請求項1の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記電位が減衰しない微小領域の大きさ
    が21.2μm以下であり、微小領域の割合が感光層に
    対する上面からの投影面の面積比で1〜20%である請
    求項1〜4のいずれかの項に記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記微小領域の割合が感光層に対する上
    面からの投影面の面積比で1〜10%である請求項5の
    画像形成装置。
JP15836098A 1998-05-22 1998-05-22 画像形成装置 Pending JPH11338170A (ja)

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JP15836098A Pending JPH11338170A (ja) 1998-05-22 1998-05-22 画像形成装置

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JP (1) JPH11338170A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7471909B2 (en) 2005-09-21 2008-12-30 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus
US8326165B2 (en) 2005-09-21 2012-12-04 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus having a photosenstive member of high capacitance

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US7471909B2 (en) 2005-09-21 2008-12-30 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus
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