JPH0922117A - ポジ型レジスト組成物 - Google Patents
ポジ型レジスト組成物Info
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- JPH0922117A JPH0922117A JP7191020A JP19102095A JPH0922117A JP H0922117 A JPH0922117 A JP H0922117A JP 7191020 A JP7191020 A JP 7191020A JP 19102095 A JP19102095 A JP 19102095A JP H0922117 A JPH0922117 A JP H0922117A
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Abstract
する溶解性が増大する樹脂成分、(B)放射線の照射に
より酸を発生する化合物、及び(C)有機カルボン酸化
合物を含むポジ型レジスト組成物において、(A)成分
が(a)水酸基の10〜60モル%が一般式(1) (式中、R1は水素原子又はメチル基であり、R2はメチ
ル基又はエチル基であり、R3は炭素数1〜4の低級ア
ルキル基である)で表わされる残基で置換された重量平
均分子量8,000〜22,000のポリヒドロキシス
チレンと(b)水酸基の10〜60モル%がtert−
ブトキシカルボニルオキシ基で置換された重量平均分子
量8,000〜22,000のポリヒドロキシスチレン
との混合物であるポジ型レジスト組成物。 【効果】高感度であり、クオーターミクロン以下の高解
像性を有し、かつ耐熱性等に優れたレジスト組成物を提
供する。
Description
成物、さらに詳しくは、高感度、高解像性で、かつ耐熱
性、焦点深度幅特性、引置き経時安定性及びレジスト溶
液の保存安定性に優れるとともに、基板依存性がなくプ
ロファイル形状の優れたレジストパターンを形成できる
紫外線、遠紫外線、KrF、ArFなどのエキシマレー
ザー、X線、及び電子線などの放射線に感応する化学増
幅型のポジ型レジスト組成物に関する。
は、ホトレジスト組成物を用いたホトリソグラフイー、
エッチング、不純物拡散及び配線形成などの工程を数回
繰り返し製造されている。ホトリソグラフイーにおいて
は、ホトレジスト組成物をシリコンウエーハ上に回転塗
布などにより塗布し薄膜を形成し、それをマスクパター
ンを介して、紫外線などの放射線を照射し、現像してレ
ジストパターンを形成したのち、前記レジストパターン
を保護膜としてエッチングが行われている。これまで、
前記ホトリソグラフイーで使用されているホトレジスト
組成物は、それに要求される解像性が、サブミクロン
(1μm以下)、ハーフミクロン(0.5μm以下)程
度であり、g線(436nm)、i線(365nm)な
どの紫外線を利用したアルカリ可溶性ノボラック樹脂と
キノンジアジド基含有化合物を基本成分としたポジ型ホ
トレジストで十分実用に供することができた。
が益々高まり、今日ではクオーターミクロン(0.25
μm以下)の超微細パターンを用いた超LSIの量産が
はじまろうとしている。このようなクオーターミクロン
の超微細パターンを得るには、従来のアルカリ可溶性ノ
ボラック樹脂とキノンジアジド基含有化合物を基本成分
としたポジ型ホトレジストでは困難なことから、より短
波長の遠紫外線(200〜300nm)、KrF、Ar
Fなどのエキシマレーザー、電子線及びX線を利用した
レジストの開発が要望されている。かかるレジストとし
て高解像性が達成される上に、放射線の照射により発生
した酸の触媒反応、連鎖反応が利用でき量子収率が1以
上で、しかも高感度が達成できる化学増幅型レジストが
注目され、盛んに開発が行われている。
ポリヒドロキシスチレンの水酸基をtert−ブトキシ
カルボニルオキシ基で置換した樹脂成分とオニウム塩な
どの酸発生剤を組み合わせたレジスト組成物が米国特許
4,491,628号明細書に提案されている。
ジスト組成物は、解像度、焦点深度幅特性において十分
なものでない上に、露光後一定時間放置した後、現像し
た場合、化学増幅型レジストに特有の露光により発生し
た酸の失活に起因するパターン形状劣化の問題(以下引
置き安定性という)、すなわちレジストパターン上部が
庇状に連なってしまうブリッジングの問題がある。この
ようなブリッジングができると所望の配線パターンが得
られないため、半導体素子製造において致命的なものと
なる。このような引置き経時の問題を解決する方法とし
て、レジスト層上に露光により発生した酸の失活を防止
するためトップコート層を設ける方法があるが、このよ
うな方法は、製造工程が増えスループットが悪くなる上
に、コスト高となるため好ましくない。そこで、トップ
コート層を設ける必要のない引置き安定性に優れたレジ
ストの出現が強く望まれている。
ン窒化膜(SiN)、ホウ素−リン−シリケートガラス
(BPSG)などの絶縁膜やチタンナイトライド(Ti
N)の膜を設けた基板に対して裾引きのパターン形状と
なる問題(以下基板依存性という)がある。これは前記
膜を形成する際に基板付近にアミンが残存し、これによ
り露光で発生した酸が失活し、裾引きの形状となるもの
と推測されている。
Si−Cu)の合金、タングステン(W)などの金属膜
を設けた基板を使用すると定在波の影響を受けパターン
断面形状が波形となる問題がある。これらの基板依存性
と定在波の問題点を解決する方法としては、基板とレジ
スト層との間に反射防止層を設ける方法があるが、この
方法は上述トップコート層と同様に製造工程が増えスル
ープットが悪くなる上に、コスト高となるため好ましく
ない。そこで、基板依存性がなく反射防止層を設ける必
要がなく、しかも定在波の影響を受けにくいプロファイ
ル形状の優れたレジストパターンを形成できるレジスト
が強く望まれている。
物は、それを溶液としたとき、しばしばその保存中に異
物が発生するなど保存安定性に欠けるという問題点があ
る。そのため、前記異物の発生しない保存安定性に優れ
たレジスト溶液が得られるレジスト組成物であることも
要望されている。
研究を重ねた結果、酸の作用によりアルカリ水溶液に対
する溶解性が増大する樹脂成分として、異なる2種の置
換基を特定の割合でそれぞれ置換し、かつ特定の分子量
を有するポリヒドロキシスチレンの混合物及び放射線の
照射により酸を発生する化合物を使用し、さらに有機カ
ルボン酸化合物を配合することで、高感度、高解像性
で、耐熱性、引置き経時安定性、焦点深度幅特性及びレ
ジスト溶液の保存安定性に優れるとともに、基板依存性
がなくプロファイル形状の優れたレジストパターンを形
成できる紫外線、遠紫外線、KrF、ArFなどのエキ
シマレーザー、X線、及び電子線などの放射線に感応す
る化学増幅型のポジ型レジスト組成物が得られることを
見出し、本発明を完成したものである。
KrF、ArFなどのエキシマレーザー光に対する光透
過性に優れ、高感度、高解像性で、耐熱性、焦点深度幅
特性、引置き経時安定性及びレジスト溶液の保存安定性
に優れるポジ型レジスト組成物を提供することを目的と
する。
ァイル形状の優れたレジストパターンを形成できるポジ
型レジスト組成物を提供することを目的とする。
明は、(A)酸の作用によりアルカリ水溶液に対する溶
解性が増大する樹脂成分、(B)放射線の照射により酸
を発生する化合物、及び(C)有機カルボン酸化合物を
含むポジ型レジスト組成物において、(A)成分が
(a)水酸基の10〜60モル%が一般式化5
ル基又はエチル基であり、R3は炭素数1〜4の低級ア
ルキル基である)で表わされる残基で置換された重量平
均分子量8,000〜22,000のポリヒドロキシス
チレンと(b)水酸基の10〜60モル%がtert−
ブトキシカルボニルオキシ基で置換された重量平均分子
量8,000〜22,000のポリヒドロキシスチレン
との混合物であることを特徴とするポジ型レジスト組成
物に係る。
成分が30〜90重量%、(b)成分が10〜70重量
%、好ましくは(a)成分が50〜80重量%、(b)
成分が20〜50重量%の範囲がよい。そして前記
(a)成分における一般式化5で表わされる残基の具体
例としては、例えば1−メトキシエトキシ基、1−エト
キシエトキシ基、1−n−プロポキシエトキシ基、1−
イソプロポキシエトキシ基、1−n−ブトキシエトキシ
基、1−イソブトキシエトキシ基、1−(1,1−ジメ
チルエトキシ)−1−メチルエトキシ基、1−メトキシ
−1−メチルエトキシ基、1−エトキシ−1−メチルエ
トキシ基、1−n−プロポキシ−1−メチルエトキシ
基、1−イソブトキシ−1−メチルエトキシ基、1−メ
トキシ−n−プロポキシ基、1−エトキシ−n−プロポ
キシ基などが挙げられる。中でも、特に1−エトキシエ
トキシ基及び1−メトキシ−n−プロポキシ基が感度、
解像力がバランス良く向上するので好ましい。
生剤から生じる酸がtert−ブトキシカルボニルオキ
シ基や一般式化5で表わされる残基を分解し、これらが
樹脂成分の露光部におけるアルカリに対する溶解性と未
露光部における溶解阻害能を程よく釣り合わせ、高感
度、高解像性及び高耐熱性を達成することができるとと
もに、焦点深度幅特性をも向上させることができる。
ンの水酸基を、例えば1−クロロ−1−エトキシエタン
や1−クロロ−1−メトキシプロパンなどにより、公知
の置換反応に従い前記一般式化5の残基で置換したもの
で、その置換率は10〜60モル%、好ましくは20〜
50モル%が好ましい。この置換率が10モル%未満で
は形状の優れたパターンが得られず、また60モル%を
超えるとレジストの感度が低下するため好ましくなく、
実用的には20〜50モル%が有効である。
レンの水酸基を、例えばジーtert−ブチル−ジ−カ
ーボネートなどにより、公知の置換反応に従いtert
−ブトキシカルボニルオキシ基で置換したもので、その
置換率は10〜60モル%、好ましくは20〜50モル
%の範囲が好ましい。この置換率が10モル%未満では
プロファイル形状に優れたレジストパターンが得られ
ず、また60モル%を超えると感度が低下するため好ま
しくなく、実用上は20〜50モル%が有効である。
パーミエーションクロマトグラフィ法(GPC法)に基
づきポリスチレン基準で8,000〜22,000の範
囲である。重量平均分子量が前記範囲未満では被膜性が
良好でなく、また前記上限範囲を超えるとアルカリ水溶
液に対する溶解性が劣る。さらに、本発明の樹脂成分は
重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)の比で表
わされる分子量分布(Mw/Mn)が3〜5の範囲である
のが好ましい。重量平均分子量及び分子量分布が前記範
囲にあることにより焦点深度幅特性及びレジスト溶液の
保存安定性が向上する。
より酸発生剤として公知のものを使用することができ、
特に制限はないが、具体的には(a)ビス(p−トルエ
ンスルホニル)ジアゾメタン、メチルスルホニル−p−
トルエンスルホニルジアゾメタン、1−シクロヘキシル
スルホニル−1−(1,1−ジメチルエチルスルホニ
ル)ジアゾメタン、ビス(1,1−ジメチルエチルスル
ホニル)ジアゾメタン、ビス(1−メチルエチルスルホ
ニル)ジアゾメタン、ビス(シクロヘキシルスルホニ
ル)ジアゾメタン、ビス(2,4−ジメチルフェニルス
ルホニル)ジアゾメタン、ビス(4−エチルフェニルス
ルホニル)ジアゾメタン、ビス(3−メチルフェニルス
ルホニル)ジアゾメタン、ビス(4−メトキシフェニル
スルホニル)ジアゾメタン、ビス(4−フルオロフェニ
ルスルホニル)ジアゾメタン、ビス(4−クロロフェニ
ルスルホニル)ジアゾメタン、ビス(4−tert−ブ
チルフェニルスルホニル)ジアゾメタンなどのビススル
ホニルジアゾメタン類、(b)2−メチル−2−(p−
トルエンスルホニル)プロピオフエノン、2−(シクロ
ヘキシルカルボニル)−2−(p−トルエンスルホニ
ル)プロパン、2−メタンスルホニル−2−メチル−
(4−メチルチオ)プロピオフエノン、2,4−ジメチ
ル−2−(p−トルエンスルホニル)ペンタン−3−オ
ンなどのスルホニルカルボニルアルカン類、(c)1−
p−トルエンスルホニル−1−シクロヘキシルカルボニ
ルジアゾメタン、1−ジアゾ−1−メチルスルホニル−
4−フエニル−2−ブタノン、1−シクロヘキシルスル
ホニル−1−シクロヘキシルカルボニルジアゾメタン、
1−ジアゾ−1−シクロヘキシルスルホニル−3,3−
ジメチル−2−ブタノン、1−ジアゾ−1−(1,1−
ジメチルエチルスルホニル)−3,3−ジメチル−2−
ブタノン、1−アセチル−1−(1−メチルエチルスル
ホニル)ジアゾメタン、1−ジアゾ−1−(p−トルエ
ンスルホニル)−3,3−ジメチル−2−ブタノン、1
−ジアゾ−1−ベンゼンスルホニル−3,3−ジメチル
−2−ブタノン、1−ジアゾ−1−(p−トルエンスル
ホニル)−3−メチル−2−ブタノン、2−ジアゾ−2
−(p−トルエンスルホニル)酢酸シクロヘキシル、2
−ジアゾ−2−ベンゼンスルホニル酢酸tert−ブチ
ル、2−ジアゾ−2−メタンスルホニル酢酸イソプロピ
ル、2−ジアゾ−2−ベンゼンスルホニル酢酸シクロヘ
キシル、2−ジアゾ−2−(p−トルエンスルホニル)
酢酸tert−ブチルなどのスルホニルカルボニルジア
ゾメタン類、(d)p−トルエンスルホン酸2−ニトロ
ベンジル、p−トルエンスルホン酸2,6−ジニトロベ
ンジル、p−トリフルオロメチルベンゼンスルホン酸
2,4−ジニトロベンジルなどのニトロベンジル誘導
体、(e)ピロガロールのメタンスルホン酸エステル、
ピロガロールのベンゼンスルホン酸エステル、ピロガロ
ールのp−トルエンスルホン酸エステル、ピロガロール
のp−メトキシベンゼンスルホン酸エステル、ピロガロ
ールのメシチレンスルホン酸エステル、ピロガロールの
ベンジルスルホン酸エステル、没食子酸アルキルのメタ
ンスルホン酸エステル、没食子酸アルキルのベンゼンス
ルホン酸エステル、没食子酸アルキルのp−トルエンス
ルホン酸エステル、没食子酸アルキルのp−メトキシベ
ンゼンスルホン酸エステル、没食子酸アルキルのメシチ
レンスルホン酸エステル、没食子酸アルキルのベンジル
スルホン酸エステルなどのポリヒドロキシ化合物と脂肪
族または芳香族スルホン酸エステル類などを挙げること
ができる。前記没食子酸アルキルにおけるアルキル基
は、炭素数1〜15のアルキル基、特にオクチル基及び
ラウリル基が好ましい。また、(f)次の一般式化6、
化7で表わされるオニウム塩系酸発生剤、(g)一般式
化8で表わされるベンゾイントレシート系酸発生剤も使
用できる。
基であり、それぞれ同一であっても異なってもよく、X
-はAsF- 6、PF- 6、BF- 4SbF- 6、CF3SO- 3の
いずれかである)
リール基であり、それぞれ同一であっても異なってもよ
く、X-はAsF- 6、PF- 6、BF- 4SbF- 6、CF3S
O- 3のいずれかである)
であり同一でも異なっていてもよく、R11、R12は水素
原子、低級アルキル基、水酸基、アリール基であり同一
でも異なってもよい。nは0又は1である)
塩の具体的なものとしては、以下の化9〜30の化合物
が挙げられる。
スルホネートを陰イオンとするオニウム塩が半導体素子
製造の際に使用されるリン、ホウ素、アンチモンなどの
拡散剤として用いられる原子を含まないため好ましい。
剤の具体的なものとしては以下の化31〜35の化合物
が挙げられる。
種以上を組み合せて用いてもよい。前記酸発生剤の中
で、エキシマレーザ用のレジストに好適なものとしては
特にビススルホニルジアゾメタン系酸発生剤が好まし
く、中でもビス(シクロヘキシルスルホニル)ジアゾメ
タン又はビス(2,4−ジメチルフェニルスルホニル)
ジアゾメタン、或はこれらの混合物が好適である。特に
これらの混合物はより高感度となるため好ましい。
は、上記(i)、(iii)以外の酸発生剤、特には、
(iv)のニトロベンジル誘導体、中でもp−トルエン
スルホン酸2,6−ジニトロベンジル、(v)のポリヒ
ドロキシ化合物の脂肪族又は芳香族スルホン酸エステ
ル、中でもピロガロールトリメシレート、(vi)のオ
ニウム塩、中でもビス(p−tert−ブチルフェニ
ル)ヨードニウムトリフルオロメタンスルホネート、ト
リフェニルスルホニウムトリフルオロメタンスルホネー
ト、及び(vii)ベンゾイントシレート系酸発生剤が
好ましい。上記酸発生剤の配合割合は、樹脂成分100
重量部に対し1〜20重量部、好ましくは2〜10重量
部の割合である。酸発生剤が1重量部未満の配合では効
果が不十分であり、20重量部を超えると、溶剤に溶け
切れず、また樹脂成分との混和性が悪くなる。
添加することにより、感度、解像度に優れ、断面形状の
良好なレジストパターンを形成できるとともに、露光後
の引置き経時安定性にも優れるレジスト組成物となる。
さらには種々の基板に対して断面形状の良好なレジスト
パターンが得られるようになる。
しては、飽和又は不飽和脂肪族カルボン酸、脂環式カル
ボン酸、オキシカルボン酸、アルコキシカルボン酸、ケ
トカルボン酸、芳香族カルボン酸などいずれも使用で
き、特に限定されるものではなく、例えば、ギ酸、酢
酸、プロピオン酸、酪酸、イソ酪酸、シュウ酸、マロン
酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸などの1価或は
多価脂肪族カルボン酸、1,1−シクロヘキサンジカル
ボン酸、1,2−シクロヘキサンジカルボン酸、1,3
−シクロヘキサンジカルボン酸、1,4−シクロヘキサ
ンジカルボン酸、1,1−シクロヘキシルジ酢酸などの
脂環式カルボン酸、アクリル酸、クロトン酸、イソクロ
トン酸、3−ブテン酸、メタクリル酸、4−ペンテン
酸、プロピオル酸、2−ブチン酸、マレン酸、フマル
酸、アセチレンカルボン酸などの不飽和脂肪族カルボン
酸、オキシ酢酸などのオキシカルボン酸、メトキシ酢
酸、エトキシ酢酸などのアルコキシカルボン酸、ピルビ
ン酸などのケトカルボン酸や一般式化36
酸基、ニトロ基、カルボキシル基、ビニル基を表す(た
だし、R13 及びR14 が共に水素原子の場合は除く。)]
及び一般式化37
芳香族カルボン酸などが挙げることができるが、脂環式
カルボン酸、不飽和脂肪族カルボン酸、及び芳香族カル
ボン酸が好ましく使用される。
ン酸としては、例えばp−ヒドロキシ安息香酸、o−ヒ
ドロキシ安息香酸、2−ヒドロキシ−3−ニトロ安息香
酸、3,5−ジニトロ安息香酸、2−ニトロ安息香酸、
2,4−ジヒドロキシ安息香酸、2,5−ジヒドロキシ
安息香酸、2,6−ジヒドロキシ安息香酸、3,4−ジ
ヒドロキシ安息香酸、3,5−ジヒドロキシ安息香酸、
2ービニル安息香酸、4ービニル安息香酸、フタル酸、
テレフタル酸、イソフタル酸などを挙げることができ、
特にo−位に置換基を有する安息香酸、例えばo−ヒド
ロキシ安息香酸、o−ニトロ安息香酸、フタル酸などが
好適である。
ボン酸化合物としては、式中のnが単一のもののみ、ま
たは異種のものを組み合わせても使用することができる
が、実用的にはフェノール化合物として市販されている
SAX(商品名、三井東圧化学社製)が好ましく用いら
れる。
香族カルボン酸化合物は、それぞれ単独でも2種以上を
混合して用いてもよい。これらの芳香族カルボン酸化合
物の配合により断面形状の良好なレジストパターンを形
成することができるとともに、露光後の引置き経時安定
性が優れ、露光後に施される加熱処理までの時間の長さ
に関係なく、良好なプロファイル形状が形成でき、特に
一般式化37で表される芳香族カルボン酸化合物は矩形
の断面形状が形成できるため好適である。
ン酸化合物の配合量としては、樹脂成分及び酸発生剤の
合計量に対して0.01〜1重量%、好ましくは0.0
5〜0.5重量%の範囲で用いられる。有機カルボン酸
化合物の配合量が0.01重量%未満では断面形状の良
好なレジストパターンが得られず、また1重量%を超え
ると現像性が低下するため好ましくない。
成分、酸発生剤及び有機カルボン酸化合物に加えて感度
や解像性を向上させるため吸光剤を配合するのが良い。
前記吸光剤としては、例えば1−[1−(4−ヒドロキ
シフェニル)イソプロピル]−4−[1,1−ビス(4
−ヒドロキシフェニル)エチル]ベンゼン、ビス(4−
ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)−3,4−ジ
ヒドロキシフェニルメタンなどのポリフェノール類のナ
フトキノン−1,2−ジアジド−5−スルホン酸エステ
ル、ベンゾフエノンを挙げることができ、これらの吸光
剤を配合することにより感度及び解像性の向上効果に優
れるとともに、定在波の影響を抑制し断面形状が波状と
ならず矩形のレジストパターンを形成する作用をも有す
るため好ましく使用できる。この吸光剤の配合量として
は上記した(A)樹脂成分と(B)酸発生剤との合計量
に対して30重量%を超えない範囲で配合され、好まし
くは0.5〜15重量%の範囲で配合される。この配合
量が30重量%を超えるとプロファイル形状が悪くなる
ため好ましくない。
用に当たっては上記成分を溶剤に溶解した溶液の形で用
いるのが好ましい。このような溶剤の例としては、アセ
トン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、メチル
イソアミルケトン、2−ヘプタノンなどのケトン類;エ
チレングリコール、エチレングリコールモノアセテー
ト、ジエチレングリコール、ジエチレングリコールモノ
アセテート、プロピレングリコール、プロピレングリコ
ールモノアセテート、ジプロピレングリコール又はジプ
ロピレングリコールモノアセテートのモノメチルエーテ
ル、モノエチルエーテル、モノプロピルエーテル、モノ
ブチルエーテル又はモノフエニルエーテルなどの多価ア
ルコール類及びその誘導体;ジオキサンのような環式エ
ーテル類;及び乳酸メチル、乳酸エチル、酢酸メチル、
酢酸エチル、酢酸ブチル、ピルビン酸メチル、ピルビン
酸エチル、メトキシプロピオン酸メチル、エトキシプロ
ピオン酸エチルなどのエステル類を挙げることができ
る。これらは単独で用いてもよいし、2種以上混合して
用いてもよい。
に所望により混和性のある添加物、例えばレジスト膜の
性能を改良するための付加的樹脂、可塑剤、安定剤、着
色剤、界面活性剤などの慣用されているものを添加含有
させることができる。
に溶解しそれをスピンナー等を用いて、例えばシリコン
窒化膜(SiN)、BPSG等の絶縁膜を設けた基板、
チタンナイトライド(TiN),Al−Si−Cu、タ
ングステン等の金属膜を設けた基板等に塗布し、乾燥
し、感光層を形成させたのち、縮小投影露光装置等によ
り、deepーUV光、エキシマレーザー光を所望のマ
スクパターンを介して照射するか、電子線により描画
し、現像液、例えば1〜10重量%テトラメチルアンモ
ニウムヒドロキシド水溶液のような弱アルカリ性水溶液
などを用いて現像処理すると、マスクパターンに忠実で
良好なレジストパターンが各種基板に依存することなく
形成される。
らに詳細に説明するが、本発明はこれらの例によってな
んら限定されるものではない。
シ基で置換されたポリヒドロキシスチレンの合成) 重量平均分子量20,000、分子量分布(Mw/Mn)
4.0のポリヒドロキシスチレン120gをN,N−ジ
メチルアセトアミド680gに溶解し、この溶液の中に
ジ−tert−ブチル−ジ−カーボネート17.4gを
加え、かき混ぜて完全に溶解したのち、かき混ぜながら
トリエチルアミン59gを約15分間かけて滴下した。
滴下終了後、そのまま約3時間かき混ぜた。次いで、得
られた溶液に対して20倍量の純水を加え、かき混ぜて
水酸基がtert−ブトキシカルボニルオキシ基で置換
されたポリヒドロキシスチレンを析出させた。該析出物
を純水で洗浄、脱水、乾燥して、水酸基の8モル%がt
ert−ブトキシカルボニルオキシ基で置換されたポリ
ヒドロキシスチレン(重量平均分子量20,000、分
子量分布(Mw/Mn)4.0)125gを得た。
オキシ基で置換されたポリヒドロキシスチレンの合成) 製造例1において、ジ−tert−ブチル−ジ−カーボ
ネートの添加量を76.5gに代えた以外は、製造例1
と同様にして、水酸基の35モル%がtert−ブトキ
シカルボニルオキシ基で置換されたポリヒドロキシスチ
レン(重量平均分子量20,000、分子量分布(Mw
/Mn)4.0)145gを得た。
オキシ基で置換されたポリヒドロキシスチレンの合成) 製造例1において、ジ−tert−ブチル−ジ−カーボ
ネートの添加量を85.0gに代えた以外は、製造例1
と同様にして、水酸基の39モル%がtert−ブトキ
シカルボニルオキシ基で置換されたポリヒドロキシスチ
レン(重量平均分子量20,000、分子量分布(Mw
/Mn)4.0)150gを得た。
オキシ基で置換されたポリヒドロキシスチレンの合成) 製造例1において、ジ−tert−ブチル−ジ−カーボ
ネートの添加量を153gに代えた以外は、製造例1と
同様にして、水酸基の70モル%がtert−ブトキシ
カルボニルオキシ基で置換されたポリヒドロキシスチレ
ン(重量平均分子量20,000、分子量分布(Mw/
Mn)4.0)180gを得た。
ポリヒドロキシスチレンの合成) 重量平均分子量20,000、分子量分布(Mw/Mn)
4.0のポリヒドロキシスチレン120gをN,N−ジ
メチルアセトアミド680gに溶解し、この溶液の中に
1−クロロ−1−エトキシエタン37.2gを加え、か
き混ぜて完全に溶解したのち、かき混ぜながらトリエチ
ルアミン78.8gを約30分間かけて滴下した。滴下
終了後、そのまま約3時間かき混ぜた。次いで、得られ
た溶液に対して20倍量の純水を加え、かき混ぜて水酸
基の35モル%が1−エトキシエトキシ基で置換された
ポリヒドロキシスチレン(重量平均分子量20,00
0、分子量分布(Mw/Mn)4.0)130gを得た。
で置換されたポリヒドロキシスチレンの合成) 重量平均分子量20,000、分子量分布(Mw/Mn)
4.0のポリヒドロキシスチレン120gをN,N−ジ
メチルアセトアミド680gに溶解し、この溶液の中に
1−クロロ−1−メトキシプロパン8.6gを加え、か
き混ぜて完全に溶解したのち、かき混ぜながらトリエチ
ルアミン78.8gを約30分間かけて滴下した。滴下
終了後、そのまま約3時間かき混ぜた。次いで、得られ
た溶液に対して20倍量の純水を加え、かき混ぜて水酸
基が1−メトキシ−n−プロピルオキシ基で置換された
ポリヒドロキシスチレンを析出させた。該析出物を洗
浄、脱水、乾燥して、水酸基の8モル%が1−メトキシ
−n−プロピルオキシ基で置換されたポリヒドロキシス
チレン(重量平均分子量20,000、分子量分布(M
w/Mn)4.0)125gを得た。
基で置換されたポリヒドロキシスチレンの合成) 製造例6において、1−クロロ−1−メトキシプロパン
の添加量を42.3gに代えた以外は、製造例6と同様
にして水酸基の39モル%が1−メトキシ−n−プロピ
ルオキシ基で置換されたポリヒドロキシスチレン(重量
平均分子量20,000、分子量分布(Mw/Mn)4.
0)130gを得た。
基で置換されたポリヒドロキシスチレンの合成) 製造例6において、1−クロロ−1−メトキシプロパン
の添加量を75.6gに代えた以外は、製造例6と同様
にして水酸基の70モル%が1−メトキシ−n−プロピ
ルオキシ基で置換されたポリヒドロキシスチレン(重量
平均分子量20,000、分子量分布(Mw/Mn)4.
0)150gを得た。
トキシカルボニルオキシ基で置換したポリヒドロキシス
チレン(重量平均分子量20,000、分子量分布(M
w/Mn)4.0)1.48gと製造例5で得られた水酸
基の35モル%をエトキシエトキシ基で置換したポリヒ
ドロキシスチレン(重量平均分子量20,000、分子
量分布(Mw/Mn)4.0)1.48gをプロピレング
リコールモノメチルエーテルアセテート16.8gに溶
解したのち、ビス(シクロヘキシルスルホニル)ジアゾ
メタン0.148gとベンゾフエノン0.093gとo
−ヒドロキシ安息香酸0.0032gを更に加えて溶解
して得られた溶液を孔径0.2μmのメンブレンフイル
ターでろ過したものをポジ型レジストの塗布液として調
製した。
6インチシリコンウエ−ハ上に塗布し、ホットプレート
で90℃、90秒間乾燥して膜厚0.7μmのレジスト
膜を得た。この膜に縮小投影露光装置NSR−2005
EX8A(ニコン社製)を用い、テストチャートマスク
を介してエキシマレーザーを露光したのち、120℃、
90秒間加熱し、次いで2.38重量%テトラメチルア
ンモニウムヒドロキシド水溶液で65秒間パドル現像
し、30秒間水洗・乾燥してレジストパターンを形成し
た。形成されたレジストパターン断面は、若干トップが
丸みを帯びているが、定在波の影響はなく矩形に近い良
好なものであり、0.21μmのラインアンドスペース
パターンが形成された。また、目視で確認できる大面積
のレジストパターンがパターニングされ基板表面が現れ
る最小露光量(以下最小露光量という)を測定した結
果、7mJ/cm2であった。さらに、形成された0.
5μmのラインパターンの耐熱性(熱によるフローが生
じる温度)を調べた結果、130℃であった。焦点深度
幅として0.25μmのラインアンドスペースパターン
が1:1に形成される焦点の最大幅(μm)が1.0μ
m以上をAとし、1.0μm未満をBとして評価したと
ころ、Aであった。このレジスト溶液を褐色ビン中25
℃で保存し保存安定性を調べたところ、6ヶ月間異物の
発生がなかった。
置してから120℃、90秒間の加熱処理を施した以外
は、上記と同様にしてレジストパターンを形成したとこ
ろ、側面が垂直で良好なプロファイル形状の0.21μ
mのラインアンドスペースパターンが形成された。
いた以外は実施例1と同様の操作によりレジストパター
ンを形成した。形成されたレジストパターン断面は、若
干トップが丸みを帯び、波を打っているが支障のない程
度のものであり、矩形に近い良好なもので、0.23μ
mのラインアンドスペースパターンが形成された。ま
た、最小露光量を測定した結果、8mJ/cm2であっ
た。さらに、形成された0.5μmのラインパターンの
耐熱性を調べた結果、130℃であった。実施例1と同
様に焦点深度幅を評価したところAであった。さらに、
レジスト溶液の保存安定性について調べた結果、6ヶ月
間異物の発生がなかった。
置してから120℃、90秒間の加熱処理を施した以外
は、実施例1と同様にしてレジストパターンを形成した
ところ、良好なプロファイル形状の0.23μmのライ
ンアンドスペースパターンが形成された。
香酸の代わりに、フエノール化合物として市販されてい
るSAX(商品名、三井東圧化学社製)0.0062g
を加えた以外は実施例1と同様の操作によりレジストパ
ターンを形成した。形成されたレジストパターン断面
は、定在波の影響はなく矩形状の良好なものであり、
0.21μmのラインアンドスペースパターンが形成さ
れた。また、最小露光量を測定した結果、7mJ/cm
であった。さらに形成された0.5μmのラインパター
ンの耐熱性を調べた結果、130℃であった。実施例1
と同様に焦点深度幅を評価したところAであった。さら
に、レジスト溶液の保存安定性について調べた結果、6
ヶ月間異物の発生がなかった。
置してから120℃、90秒間の加熱処理を施した以外
は、実施例1と同様にしてレジストパターンを形成した
ところ、側面が垂直で、かつ矩形の良好なプロファイル
形状の0.21μmのラインアンドスペースパターンが
形成された。
香酸の代わりにアクリル酸0.0062gを加えた以外
は実施例1と同様の操作によりレジストパターンを形成
した。形成されたレジストパターン断面は、定在波の影
響はなく矩形状の良好なものであり、0.21μmのラ
インアンドスペースパターンが形成された。また、最小
露光量を測定した結果、7mJ/cm2であった。さら
に形成された0.5μmのラインパターンの耐熱性を調
べた結果、130℃であった。実施例1と同様に焦点深
度幅を評価したところAであった。さらに、レジスト溶
液の保存安定性について調べた結果、6ヶ月間異物の発
生がなかった。
置してから120℃、90秒間の加熱処理を施した以外
は、実施例1と同様にしてレジストパターンを形成した
ところ、側面が垂直で良好なプロファイル形状の0.2
1μmのラインアンドスペースパターンが形成された。
トキシカルボニルオキシ基で置換したポリヒドロキシス
チレン(重量平均分子量20,000、分子量分布(M
w/Mn)4.0)1.05gと製造例7で得られた水酸
基の39モル%を1−メトキシ−n−プロピルオキシ基
で置換したポリヒドロキシスチレン(重量平均分子量2
0,000、分子量分布(Mw/Mn)4.0)1.95
gをプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテー
ト16.8gに溶解したのち、ビス(シクロヘキシルス
ルホニル)ジアゾメタン0.21gとo−ニトロ安息香
酸0.009gを更に加えて、溶解して得られた溶液を
孔径0.2μmのメンブレンフイルターでろ過し、ポジ
型レジストの塗布液として調製した。
6インチシリコンウエ−ハ上に塗布し、ホットプレート
で90℃、90秒間乾燥して膜厚0.7μmのレジスト
膜を得た。この膜に縮小投影露光装置NSR−2005
EX8A(ニコン社製)を用い、テストチャートマスク
を介して露光したのち、110℃、90秒間加熱し、次
いで2.38重量%テトラメチルアンモニウムヒドロキ
シド水溶液で65秒間パドル現像し、30秒間水洗し、
次いで乾燥させレジストパターンを形成したところ、
0.22μmのラインアンドスペースパターンが形成さ
れた。そのレジストパターン断面は、若干波を打ってい
るものの支障のない程度のものであり、矩形で良好なも
のであった。また、最小露光量を測定した結果、15m
J/cm2であった。さらに、形成された0.5μmの
ラインパターンの耐熱性を調べた結果、130℃であっ
た。実施例1と同様に焦点深度幅を評価したところAで
あった。さらに、レジスト溶液の保存安定性について調
べた結果、6ヶ月間異物の発生がなかった。
をSAX(商品名、三井東圧化学社製)に代え、さらに
ベンゾフェノン0.128gを加えた以外は、実施例5
と同様の操作によりレジスト特性の評価を行ったとこ
ろ、0.22μmのラインアンドスペースパターンが形
成され、そのレジストパターン断面は、定在波の影響は
なく矩形で良好なものであった。また、最小露光量を測
定した結果、13mJ/cm2であった。さらに形成さ
れた0.5μmのラインパターンの耐熱性を調べた結
果、130℃であった。実施例1と同様に焦点深度幅を
評価したところAであった。さらに、レジスト溶液の保
存安定性について調べた結果、6ヶ月間異物の発生がな
かった。
をサリチル酸に代え、かつその添加量を0.003gに
代え、さらにベンゾフェノン0.128gを加えた以外
は、実施例5と同様にして塗布液を調製した。
評価を行ったところ、0.22μmのラインアンドスペ
ースパターンが形成され、そのレジストパターン断面
は、トップがやや丸みを帯びているが、定在波の影響は
なく矩形に近い良好なものであった。また、最小露光量
は7mJ/cm2であった。さらに形成された0.5μ
mのラインパターンの耐熱性を調べた結果、130℃で
あった。実施例1と同様に焦点深度幅を評価したところ
Aであった。さらに、レジスト溶液の保存安定性につい
て調べた結果、6ヶ月間異物の発生がなかった。
を、1,1−シクロヘキサンジカルボン酸0.009g
代えた以外は、実施例5と同様にして塗布液を調製し
た。
評価を行ったところ、0.21μmのラインアンドスペ
ースパターンが形成され、そのレジストパターン断面
は、若干波を打っているが支障のない程度のものであ
り、矩形で良好なものであった。また、最小露光量を測
定した結果、13mJ/cm2であった。形成された
0.5μmのラインパターンの耐熱性を調べた結果、1
30℃であった。実施例1と同様に焦点深度幅を評価し
たところAであった。さらに、レジスト溶液の保存安定
性について調べた結果、6ヶ月間異物の発生がなかっ
た。さらに、露光処理を施したのち、30分間静置して
から110℃、90秒間の加熱処理を施した以外は、上
記と同様にしてレジストパターンを形成したところ、側
面が垂直で良好なプロファイル形状の0.21μmのラ
インアンドスペースパターンが形成された。
ン0.12gを加えた以外は実施例8と同様にしてポジ
型レジストの塗布液として調製した。
評価を行ったところ、0.21μmのラインアンドスペ
ースパターンが形成され、そのレジストパターン断面
は、定在波の影響はなく矩形で良好なものであった。ま
た、最小露光量は、13mJ/cm2であった。さら
に、形成された0.5μmのラインパターンの耐熱性を
調べた結果、130℃であった。実施例1と同様に焦点
深度幅を評価したところAであった。さらに、レジスト
溶液の保存安定性について調べた結果、6ヶ月間異物の
発生がなかった。
置してから110℃、90秒間の加熱処理を施したもの
は、側面が垂直で良好なプロファイル形状の0.21μ
mのラインアンドスペースパターンが形成された。
トキシカルボニルオキシ基で置換されたポリヒドロキシ
スチレン2.96gをプロピレングリコールモノメチル
エーテルアセテート16.8gに溶解したのち、トリフ
ェニルスルホニウムヘキサフルオロアンチモネート0.
09gを加えて溶解して得られた溶液を0.2μmメン
ブレンフイルターでろ過したものをポジ型レジストの塗
布液として調製した。
の操作によりシリコンウェーハ上にレジストパターンを
形成したが、0.30μmのラインアンドスペースパタ
ーンが限界であり、そのレジストパターン断面は、庇状
の不良なものであった。また、最小露光量を測定した結
果、10mJ/cmであった。さらに形成された0.5
μmのラインパターンの耐熱性を調べたところ、140
℃であった。実施例1と同様に焦点深度幅を評価したと
ころBであった。
してから120℃、90秒間の加熱処理を施した後のレ
ジストパターン形状はTトップ形状であり、0.5μm
のラインアンドスペースパターンが限界であった。
キシ基で置換されたポリヒドロキシスチレン2.96g
をプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート
16.8gに溶解したのち、ビス(シクロヘキシルスル
ホニル)ジアゾメタン0.148gとベンゾフエノン
0.093gを更に加えて溶解して得られた溶液を0.
2μmメンブレンフイルターでろ過したものをポジ型レ
ジストの塗布液として調製した。
の操作によりレジストパターンを形成したところ、0.
25μmのラインアンドスペースパターンが限界であ
り、そのレジストパターン断面は、逆三角形状の不良な
ものであった。また、最小露光量を測定した結果、7m
J/cmであった。さらに形成された0.5μmのライ
ンパターンの耐熱性を調べたところ、120℃であっ
た。
カルボニルオキシ基で置換されたポリヒドロキシスチレ
ン1.05gと製造例6で得られた水酸基の8%がメト
キシ−n−プロピルオキシ基で置換されたポリヒドロキ
シスチレン1.95gをプロピレングリコールモノメチ
ルエーテルアセテート16.8gに溶解したのち、ビス
(シクロヘキシルスルホニル)ジアゾメタン0.21
g、o−ニトロ安息香酸0.009g、ベンゾフェノン
0.128gを更に加えて、溶解して得られた溶液を
0.2μmメンブレンフイルターでろ過し、ポジ型レジ
ストの塗布液を調製した。
スト特性の評価を行ったが、レジストパターンが得られ
ず、評価が不能であった。
トキシカルボニルオキシ基で置換されたポリヒドロキシ
スチレン(重量平均分子量20,000)1.48gと
製造例5で得られた水酸基の35モル%をエトキシエト
キシ基で置換されたポリヒドロキシスチレン(重量平均
分子量20,000)1.48gをプロピレングリコー
ルモノメチルエーテルアセテート16.8gに溶解した
のち、ビス(シクロヘキシルスルホニル)ジアゾメタン
0.148gとベンゾフエノン0.093gを更に加え
て溶解して得られた溶液を0.2μmメンブレンフイル
ターでろ過して塗布液を調製した。
6インチシリコンウエ−ハ上に塗布し、ホットプレート
で90℃、90秒間乾燥して膜厚0.7μmのレジスト
膜を得た。この膜に縮小投影露光装置NSR−2005
EX8A(ニコン社製)を用い、テストチャートマスク
を介して露光したのち、120℃、90秒間加熱したの
ち、2.38重量%テトラメチルアンモニウムヒドロキ
シド水溶液で65秒間パドル現像し、30秒間水洗、乾
燥してレジストパターンを形成したところ、0.21μ
mのラインアンドスペースパターンが形成され、そのレ
ジストパターン断面は、若干台形状であるが、定在波の
影響はなく矩形に近い良好なものであった。また、目視
で確認できる大面積のレジストパターンがパターニング
され基板表面が現れる最小露光量(以下最小露光量とい
う)を測定した結果、7mJ/cmであった。さらに形
成された0.5μmのラインパターンの耐熱性(熱によ
るフローが生じる温度、以下耐熱性という)を調べた結
果、130℃であった。
5分間静置してから120℃、90秒間の加熱処理を施
したものは、Tシェープ形状となり、0.3μmのライ
ンアンドスペースパターンが最小解像度であった。
シカルボニルオキシ基で置換たポリヒドロキシスチレン
1.05gと製造例8で得られた水酸基の70%が1−
メトキシ−n−プロピルオキシ基で置換されたポリヒド
ロキシスチレン1.95gをプロピレングリコールモノ
メチルエーテルアセテート16.8gに溶解したのち、
ビス(シクロヘキシルスルホニル)ジアゾメタン0.2
1g、SAX(商品名、三井東圧化学社製)0.009
g、ベンゾフェノン0.128gを更に加えて、溶解し
て得られた溶液を0.2μmメンブレンフイルターでろ
過し、ポジ型レジストの塗布液を調製した。
スト特性の評価を行ったところ、0.3μmのラインア
ンドスペースパターンが限界であり、そのレジストパタ
ーン断面は、T字形を呈し不良なものであった。また、
最小露光量は20mJ/cmであった。さらに形成され
た0.5μmのラインパターンの耐熱性を調べた結果、
130℃であった。
カルボニルオキシ基で置換たポリヒドロキシスチレン
1.05gと製造例8で得られた水酸基の70%が1−
メトキシ−n−プロピルオキシ基で置換されたポリヒド
ロキシスチレン1.95gをプロピレングリコールモノ
メチルエーテルアセテート16.8gに溶解したのち、
ビス(シクロヘキシルスルホニル)ジアゾメタン0.2
1g、フタル酸0.009g、ベンゾフェノン0.12
8gを更に加えて、溶解して得られた溶液を0.2μm
メンブレンフイルターでろ過し、ポジ型レジストの塗布
液を調製した。
スト特性の評価を行ったところ、0.3μmのラインア
ンドスペースパターンが限界であり、そのレジストパタ
ーン断面は、逆三角形に近い形を呈し不良なものであっ
た。また、最小露光量は10mJ/cmであった。さら
に形成された0.5μmのラインパターンの耐熱性を調
べた結果、130℃であった。
N)が形成されたシリコンウェーハとした以外は、実施
例1と同様にしてレジストパターンを形成した。形成さ
れたレジストパターン断面は、定在波の影響がなく矩形
に近い良好なものであり、0.23μmのラインアンド
スペースパターンが形成された。
シリコンウェーハとした以外は、実施例1と同様にして
レジストパターンを形成した。形成されたレジストパタ
ーン断面は、定在波の影響がなく矩形に近い良好なもの
であり、0.23μmのラインアンドスペースパターン
が形成された。
シリコンウェーハとした以外は、実施例3と同様にして
レジストパターンを形成した。形成されたレジストパタ
ーン断面は、定在波の影響がなく矩形に近い良好なもの
であり、0.23μmのラインアンドスペースパターン
が形成された。
リコンウェーハとした以外は、比較例1と同様にしてレ
ジストパターンを形成した。形成されたレジストパター
ン断面は、基板界面部に裾引きの現れたものであり、
0.30μmのラインアンドスペースパターンが形成さ
れた。
リコンウェーハに比較例4と同様にレジストパターンを
形成したところ裾引きの形状となった。
トキシカルボニルオキシ基で置換されたポリヒドロキシ
スチレン(重量平均分子量20,000、分子量分布
(Mw/Mn)4.0)0.9g、製造例5で得られた水
酸基の35モル%をエトキシエトキシ基で置換したポリ
ヒドロキシスチレン(重量平均分子量20,000、分
子量分布(Mw/Mn)4.0)2.1gをプロピレング
リコールモノメチルエーテルアセテート16.8gに溶
解したのち、ピロガロールトリメシレート0.15g、
サリチル酸6.3mgを更に加えて、溶解して得られた
溶液を孔径0.2μmのメンブレンフイルターでろ過
し、ポジ型レジストの塗布液として調製した。
6インチシリコンウエ−ハ上に塗布し、ホットプレート
で90℃、90秒間乾燥して膜厚0.7μmのレジスト
膜を得た。この膜に電子線照射装置HL−8000(日
立製作所社製)を用い描画したのち、110℃、90秒
間加熱し、それを2.38重量%テトラメチルアンモニ
ウムヒドロキシド水溶液で65秒間パドル現像し、30
秒間水洗し、次いで乾燥させレジストパターンを形成し
たところ、0.12μmのコンタクトホールが形成さ
れ、そのレジストパターン断面は、垂直で良好なもので
あった。また、このときの露光量を測定した結果、25
μC/cm2であった。
メシレートをビス(p−tert−ブチルフェニル)ヨ
ードニウムトリフルオロメタンスルホネートに代え、そ
の添加量を0.15gとした以外は、実施例13と同様
にして、ポジ型レジストの塗布液を調製した。
トパターンを形成したところ、0.15μmのコンタク
トホールが形成され、そのレジストパターン断面は、垂
直で良好なものであった。また、このときの露光量は1
0μC/cm2であった。
メシレートをp−トルエンスルホン酸2,6−ジニトロ
ベンジルに代え、その添加量を0.15gにした以外
は、実施例13と同様にして、ポジ型レジストの塗布液
を調製した。
トパターンを形成したところ、0.14μmのコンタク
トホールが形成され、そのレジストパターン断面は、垂
直で良好なものであった。また、このときの露光量は3
5μC/cm2であった。
メシレートをトリフェニルスルホニウムトリフルオロメ
タンスルホネートに代え、その添加量を0.15gとし
た以外は、実施例13と同様にして、ポジ型レジストの
塗布液を調製した。
トパターンを形成したところ、0.15μmのコンタク
トホールが形成され、そのレジストパターン断面は、垂
直で良好なものであった。また、このときの露光量は1
0μC/cm2であった。
キシカルボニルオキシ基で置換されたポリヒドロキシス
チレン(重量平均分子量20,000、分子量分布(M
w/Mn)4.0)0.9g、製造例7で得られた水酸基
の39モル%が1−メトキシ−n−プロピルオキシ基で
置換されたポリヒドロキシスチレン(重量平均分子量2
0,000、分子量分布(Mw/Mn)4.0)2.1g
をプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート
16.8gに溶解したのち、ビス(シクロヘキシルスル
ホニル)ジアゾメタン0.03g、ビス(2,4−ジメ
チルフェニルスルホニル)ジアゾメタン0.15g、o
−ヒドロキシ安息香酸0.0064gを更に加えて、溶
解して得られた溶液を孔径0.2μmのメンブレンフイ
ルターでろ過し、ポジ型レジストの塗布液として調製し
た。
のレジスト特性の評価を行ったところ、0.2μmのラ
インアンドスペースパターンが形成され、そのレジスト
パターン断面は、若干波を打っているものの実際の使用
において支障のない程度のものであり、矩形で良好なも
のであった。また、最小露光量は5mJ/cmであっ
た。さらに形成された0.5μmのラインパターンの耐
熱性を調べた結果、130℃であった。実施例1と同様
に焦点深度幅を評価したところAであった。さらに、レ
ジスト溶液の保存安定性について調べた結果、6ヶ月間
異物の発生がなかった。
高感度であり、クオーターミクロン以下の高解像性を有
し、かつ耐熱性、焦点深度幅特性、引置き経時安定性に
優れ、基板依存性がなくプロファイル形状の優れたレジ
ストパターンを形成できるレジスト組成物であり、クオ
ーターミクロンの解像性が必要とされる半導体素子の製
造プロセスに十分適用できる。さらに、従来技術として
挙げた水酸基がtert−ブトキシカルボニルオキシ基
で置換された樹脂成分と酸発生剤からなるレジスト組成
物に比べ、レジスト特性に優れ、製造工程を増やすトッ
プコート層や反射防止層を設けることなく、単層で半導
体素子の製造が行えるので、低コストであり、その効果
は極めて大きく、実用的である。
Claims (15)
- 【請求項1】(A)酸の作用によりアルカリ水溶液に対
する溶解性が増大する樹脂成分、(B)放射線の照射に
より酸を発生する化合物、及び(C)有機カルボン酸化
合物を含むポジ型レジスト組成物において、(A)成分
が(a)水酸基の10〜60モル%が一般式化1 【化1】 (式中、R1は水素原子又はメチル基であり、R2はメチ
ル基又はエチル基であり、R3は炭素数1〜4の低級ア
ルキル基である)で表わされる残基で置換された重量平
均分子量8,000〜22,000のポリヒドロキシス
チレンと(b)水酸基の10〜60モル%がtert−
ブトキシカルボニルオキシ基で置換された重量平均分子
量8,000〜22,000のポリヒドロキシスチレン
との混合物であることを特徴とするポジ型レジスト組成
物。 - 【請求項2】(A)成分が(a)水酸基の10〜60モ
ル%が一般式化2 【化2】 (式中、R1は水素原子又はメチル基であり、R2はメチ
ル基又はエチル基であり、R3は炭素数1〜4の低級ア
ルキル基である)で表される残基で置換された重量平均
分子量8,000〜22,000、分子量分布(Mw/
Mn)3〜5のポリヒドロキシスチレンと(b)水酸基
の10〜60モル%がtert−ブトキシカルボニルオ
キシ基で置換された重量平均分子量8,000〜22,
000、分子量分布(Mw/Mn)3〜5のポリヒドロキ
シスチレンとの混合物である請求項1記載のポジ型レジ
スト組成物。 - 【請求項3】(A)成分が(a)成分30〜90重量%
と(b)成分10〜70重量%の混合物である請求項1
記載のポジ型レジスト組成物。 - 【請求項4】(A)成分が(a)成分50〜80重量%
と(b)成分20〜50重量%の混合物である請求項1
記載のポジ型レジスト組成物。 - 【請求項5】(B)成分がビススルホニルジアゾメタン
系酸発生剤であることを特徴とする請求項1記載のポジ
型レジスト組成物。 - 【請求項6】(B)成分がニトロベンジル系酸発生剤、
ポリヒドロキシ化合物の脂肪族又は芳香族スルホン酸エ
ステル系酸発生剤、オニウム塩系酸発生剤、及びベンゾ
イントシレート系酸発生剤からなる群から選ばれる少な
くとも1種であることを特徴とする請求項1記載のポジ
型レジスト組成物。 - 【請求項7】(B)成分の配合量が(A)成分100重
量部に対し1〜20重量部である請求項1記載のポジ型
レジスト組成物。 - 【請求項8】(C)成分が、芳香族カルボン酸、脂環式
カルボン酸、及び不飽和脂肪族カルボン酸からなる群か
ら選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求
項1記載のポジ型レジスト組成物。 - 【請求項9】芳香族カルボン酸化合物が、一般式化3 【化3】 [式中、R13及びR14はそれぞれ独立して水素原子、水
酸基、ニトロ基、カルボキシル基、ビニル基を表す(た
だし,R13及びR14が共に水素原子の場合は除く。)]
で表される化合物であることを特徴とする請求項8記載
のポジ型レジスト組成物。 - 【請求項10】芳香族カルボン酸化合物が、一般式化4 【化4】 (式中、nは0又は1〜10の整数を示す)で表される
化合物であることを特徴とする請求項8記載のポジ型レ
ジスト組成物。 - 【請求項11】脂環式カルボン酸が1,1−シクロヘキ
サンジカルボン酸、1,2−シクロヘキサンジカルボン
酸、1,3−シクロヘキサンジカルボン酸、1,4−シ
クロヘキサンジカルボン酸、及び1,1−シクロヘキシ
ルジ酢酸からなる群から選ばれる少なくとも1種である
ことを特徴とする請求項8記載のポジ型レジスト組成
物。 - 【請求項12】不飽和脂肪族カルボン酸化合物がアクリ
ル酸、クロトン酸、イソクロトン酸、3−ブテン酸、メ
タクリル酸、4−ペンテン酸、プロピオル酸、2−ブチ
ン酸、マレイン酸、フマル酸、及びアセチレンカルボン
酸からなる群から選ばれる少なくとも1種であることを
特徴とする請求項8記載のポジ型レジスト組成物。 - 【請求項13】(C)成分が、(A)成分及び(B)成
分の合計量に対して0.01〜1重量%を含むことを特
徴とする請求項1記載のポジ型レジスト組成物。 - 【請求項14】吸光剤を含有することを特徴とする請求
項1記載のポジ型レジスト組成物。 - 【請求項15】 吸光剤がベンゾフェノンであることを
特徴とする請求項14記載のポジ型レジスト組成物。
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US6660455B2 (en) | 2000-03-22 | 2003-12-09 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Pattern formation material, pattern formation method, and exposure mask fabrication method |
JP2012194380A (ja) * | 2011-03-16 | 2012-10-11 | Tokyo Ohka Kogyo Co Ltd | レジスト組成物、レジストパターン形成方法 |
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-
1995
- 1995-07-05 JP JP19102095A patent/JP3615273B2/ja not_active Expired - Fee Related
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