JPH09220295A - ツーピースソリッドゴルフボール - Google Patents
ツーピースソリッドゴルフボールInfo
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- JPH09220295A JPH09220295A JP8053824A JP5382496A JPH09220295A JP H09220295 A JPH09220295 A JP H09220295A JP 8053824 A JP8053824 A JP 8053824A JP 5382496 A JP5382496 A JP 5382496A JP H09220295 A JPH09220295 A JP H09220295A
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- cover
- solid core
- golf ball
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Abstract
ール性が良好なツーピースソリッドゴルフボールを提供
する。 【解決手段】 ソリッドコアとカバーからなるツーピー
スソリッドゴルフボールにおいて、カバーを厚みが1〜
3mmで、かつ、−30℃〜+20℃の弾性率が100
0〜9000kgf/cm2 で、損失正接が0.02〜
0.1になるようにし、ソリッドコアを直径が36.7
〜40.7mmで、かつ、該ソリッドコアを圧縮変形し
た時のバネ定数(変位に対する荷重の比)が20〜60
kgf/mmになるようにする。
Description
ドゴルフボールに関し、さらに詳しくは、飛距離が大き
く、かつ打球感(打球時のフィーリング)およびコント
ロール性が良好なツーピースソリッドゴルフボールに関
する。
は、飛距離が大きいことからゴルファーに好まれてき
た。しかし、ツーピースソリッドゴルフボールはカバー
に硬質の樹脂を用いているため、飛距離は出るものの、
打球感が悪く、またスピンがかかりにくくてコントロー
ル性が悪いという問題があった。
平1−308577号公報に見られるごとく、カバーに
軟質のアイオノマー樹脂を用いるなど、材料面からの検
討がなされているが、いまだ不充分であって、打球感、
コントロール性と飛距離のバランスのとれたツーピース
ソリッドゴルフボールは得られていない。
ソリッドゴルフボールにおいて、その大きな飛距離を維
持しながら、打球感とコントロール性の向上を達成する
ことを目的とする。
を解決するため、従来の材料面からの検討だけではな
く、ツーピースソリッドゴルフボールの構造特性にも着
目し、特定の材料物性と構造特性とを組み合わせること
によって、カバーに反発性能と柔軟性を付与し、ソリッ
ドコアに適度な打撃変形性を付与することにより、ツー
ピースソリッドゴルフボールの大きな飛距離と良好な打
球感、コントロール性とを両立できることを見出し、本
発明を完成するにいたった。
リッドコアを被覆するカバーとからなるツーピースソリ
ッドゴルフボールにおいて、上記カバーを厚みが1〜3
mmで、その−30℃〜+20℃の弾性率(E* )が1
000〜9000kgf/cm2 の範囲内で、−30℃
〜+20℃の損失正接(tanδ)が0.02〜0.1
の範囲内になるようにし、かつ、ソリッドコアを直径が
36.7〜40.7mmで、該ソリッドコアを圧縮変形
した時のバネ定数(変位に対する荷重の比)が20〜6
0kgf/mmの範囲内になるようにし、そのカバーと
ソリッドコアとを組み合わせて使用したことを特徴とす
るツーピースソリッドゴルフボールである。
δ)、弾性率(E* )、厚み、ソリッドコアのバネ定
数、直径の順にそれらの持つ意義について詳細に説明す
る。
て使用した「損失正接」は、動的粘弾性の測定から得ら
れる値であり、この損失正接が小さいほど反発性能が高
くなる。すなわち、損失正接(tanδ)が小さい場合
は、エネルギーロスが少なく、ゴルフボールの場合に
は、与えられたエネルギーの大部分を運動エネルギーに
変えることができるので、反発性能が高くなり、飛距離
が大きくなる。
0℃における損失正接(tanδ)は0.02〜0.1
であることが必要であるが、これは損失正接が上記範囲
内にあるときは、高反発性能であり、かつ良好な加工性
などを保ち得るからである。すなわち、上記損失正接が
0.02より小さい場合は、反発性能は良くなっていく
が加工性などが悪くなり、また打球感も悪くなる。そし
て、上記損失正接が0.1より大きい場合は、ボールの
反発性能が低下し、飛距離が低下する。
−30℃〜+20℃における弾性率(E* )も特定す
る。この弾性率も動的粘弾性の測定から得られるもので
あり、本発明においては、前記のように、−30℃〜+
20℃における弾性率(E* )は1000〜9000k
gf/cm2 であることが必要であり、特に2000〜
8000kgf/cm2 であることが好ましいが、これ
は弾性率(E* )が上記範囲内にあるときは、適度な硬
さで、良好なコントロール性と打球感を保持できるから
である。すなわち、上記温度領域での弾性率が1000
kg/cm2 より低い場合は、スピンがかかりすぎて飛
距離が低下するとともに、軟らかくなりすぎてカバーの
表面が傷付きやすくなり、そのため耐久性が低下し、ま
た、打球感も軟らかすぎて重くなり、悪化する。そし
て、上記温度領域での弾性率が9000kgf/cm2
より高くなると、反発性能は高くなるが、打球感が硬く
なるとともに、コントロール性が低下し、また、脆くな
ってしまうため、耐久性が悪くなる。
特定する温度領域を−30℃〜+20℃にしているの
は、その温度領域での損失正接や弾性率と反発性能との
相関性が深いからである。また、上記カバーの損失正接
(tanδ)や弾性率(E* )の測定は、カバー用組成
物から厚さ2mm、幅4mm、長さ30mmの短冊状の
試験片を作製し、測定機器には例えば(株)島津製作所
の粘弾性スペクトロメータDVE−200改造型を用
い、変形モード:引張り、動歪み:0.25%、温度
域:−100℃〜+70℃、周波数:10Hzの条件下
で動的損失正接と動的弾性率の温度分散を測定すること
によって行われる。
を1〜3mmにする。カバーの厚みが3mmより厚くな
ると、たとえ好適なカバー材料を用いたとしても、反発
弾性が低下して飛距離が低下し、また打球感が悪くな
り、逆にカバーの厚みが1mmより薄くなると、耐久性
が悪くなり、実用に耐えなくなる。
合わせて使用するソリッドコアは、スピンのかかりやす
さと適正な反発性能を得るために、そのバネ定数(変位
に対する荷重の比=荷重/変位)が20〜60kgf/
mmであることが必要であり、特に25〜50kgf/
mmであることが好ましい。
さい場合は、たとえ好適なカバー材料を用いたとして
も、反発性能が低く、そのため飛距離が低下し、逆に上
記範囲より大きくなると、硬くて打球感が悪くなり、ス
ピンもかかりすぎて飛距離が低下する。
定数は、変位荷重試験機を用い、1mm圧縮変形時の荷
重と3mm圧縮変形時の荷重を測定し、その傾きから求
めたものである。
径を36.7〜40.7mmにする。これは、ボールの
外径をR&Aで規定しているゴルフボールの外径の下限
値:42.7mmとして、前記のようにカバーの厚みを
1〜3mmにしたことに基づいている。すなわち、ソリ
ッドコアの直径が36.7mmより小さくなると、カバ
ーが厚くなりすぎ、反発性能が低下して、飛距離が低下
し、かつ打球感が悪くなり、ソリッドコアの直径が4
0.7mmより大きくなると、カバーが薄くなって、耐
久性が低下し、実用に適さなくなる。
材料について説明する。カバーが前記の動的粘弾性を持
ち得るようにするには、例えば、その基材成分としてア
イオノマー樹脂とジエン系ゴムとの混合物を用いるか、
またはガラス転移温度が低い分子単位をソフトセグメン
トとする熱可塑性エラストマーを単独でまたはアイオノ
マー樹脂と混合(ブレンド)して用いることが好まし
い。
三井デュポンポリケミカル(株)製のハイミラン160
5(商品名、ナトリウムイオン中和タイプのエチレン−
メタクリル酸共重合体系アイオノマー樹脂)、ハイミラ
ン1707(商品名、ナトリウムイオン中和タイプのエ
チレン−メタクリル酸共重合体系アイオノマー樹脂)、
ハイミラン1706(商品名、亜鉛イオン中和タイプの
エチレン−メタクリル酸共重合体系アイオノマー樹
脂)、ハイミランAM7315(商品名、亜鉛イオン中
和タイプのエチレン−メタクリル酸共重合体系アイオノ
マー樹脂)、ハイミランAM7317(商品名、亜鉛イ
オン中和タイプのエチレン−メタクリル酸共重合体系ア
イオノマー樹脂)、ハイミラン1555(商品名、ナト
リウムイオン中和タイプのエチレン−メタクリル酸共重
合体系アイオノマー樹脂)、ハイミラン1557(商品
名、亜鉛イオン中和タイプのエチレン−メタクリル酸共
重合体系アイオノマー樹脂)、ハイミラン1855(商
品名、亜鉛イオン中和タイプのエチレン−ブチルアクリ
レート−メタクリル酸三元共重合体系アイオノマー樹
脂)、ハイミラン1856(商品名、ナトリウムイオン
中和タイプのエチレン−ブチルアクリレート−メタクリ
ル酸三元共重合体系アイオノマー樹脂)、エクソン化学
社製のアイオテック7010(商品名、亜鉛イオン中和
タイプのエチレン−アクリル酸共重合体系アイオノマー
樹脂)、アイオテック8000(商品名、ナトリウムイ
オン中和タイプのエチレン−アクリル酸共重合体系アイ
オノマー樹脂)、デュポン社製のサーリン7930(商
品名、リチウムイオン中和タイプのエチレン−メタクリ
ル酸共重合体系アイオノマー樹脂)、サーリンAD85
11(商品名、亜鉛イオン中和タイプのエチレン−メタ
クリル酸共重合体系アイオノマー樹脂)、サーリンAD
8512(商品名、ナトリウムイオン中和タイプのエチ
レン−メタクリル酸共重合体系アイオノマー樹脂)など
が挙げられるが、これらに限定されることはない。
ゴムとしては、例えば、エチレンプロピレンジエンゴム
(EPDM)、ブタジエンゴム(BR)、イソプレンゴ
ム(IR)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、アク
リロニトリルブタジエンゴム(NBR)などが挙げられ
るが、それらの中でもガラス転移温度が−30℃以下の
ものが適している。すなわち、ガラス転移温度では、損
失正接(tanδ)の値が極大となるため、ガラス転移
温度が−30℃より高い場合は、本発明で規定する「−
30℃〜+20℃における損失正接が0.1以下」とい
う条件に適合しなくなるおそれがある。
比は、カバーの動的粘弾性を前記範囲内にできるもので
あれば、特に限定されることはないし、また使用するア
イオノマー樹脂とジエン系ゴムの種類によっても種々に
変わり得るが、通常、アイオノマー樹脂とジエン系ゴム
との混合比が重量比で90:10〜40:60の範囲、
特に80:20〜50:50の範囲から選択するのが好
ましい。
混合は、ニーダー、バンバリーミキサーなどの密閉型混
合機を用いて行ってもよいし、オープンロールなどの開
放型混合機を用いて行ってもよい。また、連続的に混合
するために押出機を用いて行ってもよいし、樹脂中でゴ
ムを加硫する動的加硫と呼ばれる方法を採用して行って
もよい。
フトセグメントとする熱可塑性エラストマーとしては、
ポリブタジエン鎖、ポリイソプレン鎖、ポリジメチルシ
ロキサン鎖、ポリエーテル鎖、ポリ(ブチレン−エチレ
ン)鎖などをソフトセグメントとして有するものが挙げ
られ、その好適な具体例としては、例えば、スチレン−
ブタジエン−スチレン(SBS)系、水添スチレン−ブ
タジエン−スチレン(SEBS)系、それらのエポキシ
変性品、ポリアミド−ポリエーテル系、ポリエステル−
ポリエーテル系熱可塑性エラストマーなどが挙げられ
る。
製にあたっては、上記基材成分に、必要に応じて、種々
の添加剤、例えば、二酸化チタンなどの顔料、分散剤、
老化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤などを添加するこ
とができるし、さらには、必要に応じて、上記基材成分
以外のエラストマーも添加することができる。
上記バネ定数が得られる限り特に限定的ではないが、一
般のソリッドコアの組成、すなわち、ポリブタジエンゴ
ムに共架橋剤としてアクリル酸亜鉛を用いて有機パーオ
キサイドで架橋したものが、前記のバネ定数が容易に得
られ、また耐久性も優れていることから好ましい。
フボールの一例を図面を参照しつつ説明する。図1は本
発明のツーピースソリッドゴルフボールの一例を模式的
に示す断面図であり、図中、1はソリッドコアで、2は
カバーであり、2aはディンプルである。
径が36.7〜40.7mmであり、かつ該ソリッドコ
アを圧縮変形した時に20〜60kgf/mmというバ
ネ定数を有するものである。
しており、このカバー2は厚みが1〜3mmで、かつ−
30℃〜+20℃における弾性率(E* )が1000〜
9000kgf/cm2 で、−30℃〜+20℃におけ
る損失正接(tanδ)が0.02〜0.1という動的
粘弾性を有するものである。そして、ディンプル2a
は、必要に応じ、また所望とする特性に合わせて、カバ
ー2の表面に適数個設けられるものであり、また、必要
に応じ、ボール表面にペイントやマーキングが施され
る。
さらに詳細に説明する。ただし、本発明はそれらの実施
例のみに限定されるものではない。
較例1〜8のツーピースソリッドゴルフボールを作製し
た。
い、共架橋剤としてアクリル酸亜鉛を用い、比重調節用
充填剤として酸化亜鉛を用い、ジクミルパーオキサイド
で架橋してソリッドコアを作製した。上記架橋は160
℃、30分で行い、ソリッドコアは各実施例および比較
例で使用するのに適するように、バネ定数が17kgf
/mm、30kgf/mm、40kgf/mm、50k
gf/mm、63kgf/mmとなるようにした。そし
て、そのバネ定数の調整は、主としてアクリル酸亜鉛の
配合量によって行った。
した。表1〜表4中の各成分の配合量は重量部によるも
のであり、表1〜表4中に商品名で示したものについて
は、その詳細を表4の後に示す。これらの表1〜表4中
に記載のそれぞれのカバー用組成物が対応する同一番号
の実施例および比較例のゴルフボールのカバーの形成に
用いられる。なお、上記カバー用組成物の調製は二軸押
出機により加熱混合することによって行った。
0℃の温度領域における弾性率と損失正接を測定した。
測定には(株)島津製作所製の粘弾性スペクトロメータ
DVE−200改造型を用い、各カバー用組成物から、
厚さ2mm、幅4mm、長さ30mmの短冊状の試験片
を作製し、それを用いて弾性率と損失正接の測定を行っ
た。測定条件は次の通りである。
表4にカバー用組成物の組成と共に示す。なお、弾性率
と損失正接は、両者とも、−30℃〜+20℃の温度領
域における最大値と最小値の両方について示す。
クリル酸共重合体系アイオノマー樹脂 ※2:サーリンAD8512(商品名) デュポン社製のナトリウムイオン中和タイプのエチレン
−メタクリル酸共重合体系アイオノマー樹脂 ※3:エスプレン501(商品名) 住友化学工業(株)製のエチレンプロピレンジエンゴム ※4:タッキロール(商品名) 住友化学工業(株)製のフェノール系樹脂(樹脂架橋
剤)
中和タイプのエチレン−メタクリル酸共重合体系アイオ
ノマー樹脂。 ※6:ハイミラン1706(商品名) 三井デュポンポリケミカル(株)製の亜鉛イオン中和タ
イプのエチレン−メタクリル酸共重合体系アイオノマー
樹脂。 ※7:ハイミラン1707(商品名) 三井デュポンポリケミカル(株)製のナトリウムイオン
中和タイプのエチレン−メタクリル酸共重合体系アイオ
ノマー樹脂。 ※8:ハイミラン1855(商品名) 三井デュポンポリケミカル(株)製の亜鉛イオン中和タ
イプのエチレン−ブチルアクリレート−メタクリル酸三
元共重合体系アイオノマー樹脂。
ジェクション成形法で被覆してカバーを形成し、それを
シームバフ、ペイント前処理した後、ペイントを2層塗
装し、かつマークを施して、外径42.7mmのツーピ
ースソリッドゴルフボールを作製した。
について、ボール重量、飛距離およびスピン量を測定
し、また、実打テストによりコントロール性、打球感お
よび飛びを調べた。その結果を表5〜表8に示す。表5
〜表8には使用したカバーの厚み、弾性率、損失正接お
よび使用したソリッドコアの直径、バネ定数も併せて示
す。上記ソリッドコアのバネ定数は変位荷重試験機を用
い、ソリッドコアを1mmおよび3mm圧縮変形し、そ
れぞれの圧縮変形時の荷重を測定し、その傾きに基づい
た求めたものである。
スイングロボットにウッド1番クラブを取り付け、ヘッ
ドスピード45m/sでボールを打ち出し、落下点まで
の距離を測定することによって行い、スピン量の測定
は、ツルーテンパー社製スイングロボットにウッド1番
クラブとアイアン9番クラブを取り付け、ウッド1番ク
ラブの場合はヘッドスピード45m/sでボールを打ち
出し、アイアン9番クラブの場合はヘッドスピード35
m/sでボールを打ち出し、打ち出されたボールに付さ
れたマークを連続写真撮影することによって行った。
について行い、表中には、その平均値で表示した。ま
た、表中への使用クラブの表示にあたっては、ウッド1
番クラブはW♯1で表示し、アイアン9番クラブはI♯
9で表示した。
のトップアマチュア20名により、コントロール性はア
イアンクラブで、打球感と飛びはウッドクラブでボール
を打球することによって行った。その評価結果を下記に
示す評価基準により表示した。なお、コントロール性、
打球感、飛びの評価基準はいずれも同じであり、また、
表中への評価結果の表示にあたっては、同一の記号で表
示するが、その場合は16名以上がその評価を下したこ
とを示している。
に、カバーの厚みが1〜3mmの範囲内で、弾性率が1
000〜9000kgf/cm2 の範囲内で、かつ損失
正接が0.02〜0.1の範囲内にあり、ソリッドコア
の直径が36.7〜40.7mmの範囲内で、バネ定数
が20〜60kgf/cm2 の範囲内にある実施例1〜
8は、飛距離が大きく、かつコントロール性、打球感が
良好であった。
バネ定数が本発明で規定する範囲より小さく、比較例2
はソリッドコアのバネ定数が本発明で規定する範囲より
大きく、比較例3はカバーの厚みが本発明で規定する範
囲より薄く、かつソリッドコアの直径が本発明で規定す
る範囲より大きく、比較例4はカバーの厚みが本発明で
規定する範囲より厚く、かつソリッドコアの直径が本発
明で規定する範囲より小さいため、表7に示すように、
それぞれ飛距離が小さくなったり、コントロール性や打
球感が悪くなっていた。
成分として硬質のアイオノマー樹脂のみを用いているの
で、カバーの弾性率の最大値が本発明で規定する範囲よ
り大きく、そのため、表8に示すように、飛距離は大き
いものの、コントロール性や打球感が悪く、比較例7は
カバーの基材成分として軟質のアイオノマー樹脂のみを
用い、比較例8はカバーの基材成分として軟質のアイオ
ノマー樹脂を多量に用いているので、カバーの損失正接
の最大値が本発明で規定する範囲より大きく、そのた
め、反発性能が低下して、表8に示すように、飛距離が
小さく、また打球感が重くなった。
距離が大きく、かつコントロール性や打球感が良好なツ
ーピースソリッドゴルフボールを提供することができ
た。
の一例を模式的に示す断面図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 ソリッドコアと上記ソリッドコアを被覆
するカバーとからなるツーピースソリッドゴルフボール
において、上記カバーとソリッドコアとがそれぞれ次の
材料物性と構造特性を有することを特徴とするツーピー
スソリッドゴルフボール。カバー 厚み:1〜3mm 動的粘弾性:−30℃〜+20℃の弾性率(E* )が1
000〜9000kgf/cm2 であり、かつ、−30
℃〜+20℃の損失正接(tanδ)が0.02〜0.
1である。ソリッドコア: 直径が36.7〜40.7mmであり、
かつ、該ソリッドコアを圧縮変形した時のバネ定数(変
位に対する荷重の比)が20〜60kgf/mmであ
る。 - 【請求項2】 カバーの基材成分がアイオノマー樹脂と
ジエン系ゴムとの混合物からなる請求項1記載のツーピ
ースソリッドゴルフボール。 - 【請求項3】 ソリッドコアがブタジエンゴム、アクリ
ル酸亜鉛および有機パーオキサイドを必須成分とする架
橋弾性体からなる請求項1記載のツーピースソリッドゴ
ルフボール。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8053824A JPH09220295A (ja) | 1996-02-16 | 1996-02-16 | ツーピースソリッドゴルフボール |
US08/785,509 US5833552A (en) | 1996-01-18 | 1997-01-17 | Golf ball |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8053824A JPH09220295A (ja) | 1996-02-16 | 1996-02-16 | ツーピースソリッドゴルフボール |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09220295A true JPH09220295A (ja) | 1997-08-26 |
Family
ID=12953549
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8053824A Pending JPH09220295A (ja) | 1996-01-18 | 1996-02-16 | ツーピースソリッドゴルフボール |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09220295A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002136619A (ja) * | 2000-10-30 | 2002-05-14 | Kasco Corp | ゴルフボール |
US6575850B1 (en) * | 1999-08-31 | 2003-06-10 | Sumitomo Rubber Industries, Ltd. | Golf ball |
-
1996
- 1996-02-16 JP JP8053824A patent/JPH09220295A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6575850B1 (en) * | 1999-08-31 | 2003-06-10 | Sumitomo Rubber Industries, Ltd. | Golf ball |
JP2002136619A (ja) * | 2000-10-30 | 2002-05-14 | Kasco Corp | ゴルフボール |
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Legal Events
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---|---|---|---|
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