JPH09219003A - ディスク記録再生装置及びそれに適用するマルチヘッド方式の磁気ヘッド装置 - Google Patents

ディスク記録再生装置及びそれに適用するマルチヘッド方式の磁気ヘッド装置

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JPH09219003A
JPH09219003A JP2561396A JP2561396A JPH09219003A JP H09219003 A JPH09219003 A JP H09219003A JP 2561396 A JP2561396 A JP 2561396A JP 2561396 A JP2561396 A JP 2561396A JP H09219003 A JPH09219003 A JP H09219003A
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JP2561396A
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Yuji Sakai
裕児 酒井
Tomoko Taguchi
知子 田口
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Toshiba Corp
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】マルチヘッド方式のディスク記録再生装置にお
いて、データの記録再生処理回路の複雑化やコスト増大
化を招くことなく、データ転送速度の高速化を実現する
ことにある。 【解決手段】複数のデータトラック5,6それぞれに記
録データを同時に記録するための複数の記録素子3,4
を有する記録ヘッド13と、構造的には単一の再生素子
を有する再生ヘッド7とからなる記録再生分離型であっ
て、かつマルチヘッド方式の磁気ヘッド装置を備えたデ
ィスク記録再生装置である。記録ヘッド13は各記録素
子3,4がデータトラック5,6のトラック幅を組とし
て、1組以上の間隔を有するように構成されている。さ
らに、本装置は、再生ヘッド7からは、各データトラッ
クに対応する各再生信号の振幅比が例えば2のべき乗の
級数比(1:2:4:8:…:2n-1 )となるような合
成再生信号を出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばハードディ
スク装置等に適用し、記録媒体であるディスクにデータ
を記録再生するヘッドとして、マルチヘッド方式の記録
再生分離型ヘッドを使用したディスク記録再生装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、ハードディスク装置(HDD)や
光ディスク装置等のディスク記録再生装置は、マルチメ
ディア等に利用される大容量記憶装置としての要求が高
まっている。このため、各種の技術開発により記憶容量
の増大化が図られている。この記憶容量と比較して、デ
ータ転送速度については必ずしも向上していない。しか
し、マルチメディア等に大容量記憶装置として利用する
場合に、データ転送速度の高速化は必要不可欠な条件に
なりつつある。
【0003】また、コンピュータシステムでは、CPU
やICメモリの性能が急速に向上しているため、システ
ムのトータルパフォーマンスとしても、外部記憶装置と
して使用されるディスク記録再生装置の高速化の要求は
必然的に強くなっている。
【0004】以下、具体例としてHDDについて説明す
る。HDDの装置単位で、データ転送速度を向上させる
方法としては、ディスクの回転速度をさらに高速化する
ことが考えられる。しかし、HDDではディスクの回転
速度はかなり高速化されており、これ以上の高速化はデ
ィスクやスピンドルモータの耐久性や、消費電力の増大
化などの問題により制限がある。
【0005】また、別の方法として、ディスクの1面当
たりのヘッドを複数化して、複数のトラックに対して、
一度にデータを記録再生するマルチヘッド方式が提案さ
れている。このマルチヘッド方式は、各トラックに対し
て記録再生する複数のヘッド、および記録再生対象の各
トラック毎にデータの記録再生処理を行なう信号処理回
路が必要となる。従って、単にヘッドを複数化しただけ
では、データの記録再生処理回路が複雑化し、結果的に
コスト増大化を招く結果となる。
【0006】また、ディスクアレイ(RAID)のよう
な複数のHDDを並列に駆動するシステムにより、結果
的にデータ転送速度を向上させることが可能である。し
かしながら、RAIDのようなシステムは、本来の目的
が信頼性の向上にあるため、複数のHDDの使用によ
り、データ転送速度の利点と比較して、記録データのビ
ットコストの増大という実用上の面で無視できない問題
がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】データ転送速度の向上
を図る方法として、前述の各種の方式が提案されている
が、実用上の観点からマルチヘッド方式が有効である。
しかし、前述したように、従来のマルチヘッド方式は、
データの記録再生処理回路が複雑化し、結果的にコスト
増大化を招く結果となる。
【0008】本発明の目的は、マルチヘッド方式のディ
スク記録再生装置において、データの記録再生処理回路
の複雑化やコスト増大化を招くことなく、データ転送速
度の高速化を実現することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数のデータ
トラックのそれぞれに記録データを同時に記録するため
の複数の磁気記録素子を有する記録ヘッドと、構造的に
は単一の磁気再生素子を有する再生ヘッドとからなる記
録再生分離型であって、かつマルチヘッド方式の磁気ヘ
ッド装置を備えたディスク記録再生装置である。記録ヘ
ッドは、各磁気記録素子が前記データトラックのトラッ
ク幅を単位として1トラック幅以上の間隔を有するよう
に構成されている。さらに、本装置は、再生ヘッドから
出力された合成再生信号から、各データトラックに対応
する各再生データを識別して生成するデータ再生処理回
路を有する。また、本装置は合成再生信号が、各データ
トラックに対応する各再生信号の振幅比が例えば2のべ
き乗の級数比(1:2:4:8:…:2n-1 )となるよ
うに構成されている。
【0010】本発明によれば、複数(n個)の磁気記録
素子により、同時に記録される複数(n個)のデータト
ラックにバイナリデータを記録する場合に、単位時間当
たり2n-1 倍の情報を得ることができるため、2n-1
の高速データ転送化が実現される。また、再生ヘッドは
単一構造であるため、同時に記録再生するデータトラッ
ク数とは無関係に、データ再生処理回路も単一の回路構
成となる。さらに、例えば再生ヘッドとしてMRヘッド
を使用した場合に、複数の再生ヘッドを使用する方式と
比較して、再生特性のばらつきが発生するような事態を
防止することが可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
の形態を説明する。図1は第1の実施形態に関係する磁
気ヘッド装置の構成を説明するための図である。本実施
形態はHDDに適用し、記録ヘッドと再生ヘッドとから
なる記録再生分離型でかつ複数の記録ヘッドを有するマ
ルチヘッド方式の磁気ヘッド装置を使用したディスク記
録再生装置である。 (磁気ヘッド装置の記録ヘッドの構造)本実施形態のヘ
ッド装置は、図1(A),(B)に示すように、ヘッド
本体(スライダ)1に記録ヘッド13と再生ヘッド7と
が一体的に構成された記録再生分離型ヘッド構造をして
いる。記録ヘッド13は、記録媒体であるディスク2上
にデータを記録して、そのヘッド幅に相当するトラック
幅(Tw1,Tw2)のデータトラック5,6を構成する。
本実施形態の記録ヘッド13は、複数の磁気記録素子
(単に記録素子と称する)3,4を有し、同時に異なる
複数のデータトラック5,6にデータを記録する。
【0012】各記録素子3,4はトラック幅(ヘッド
幅)が異なり、記録素子4のトラック幅Tw2が、記録素
子3のトラック幅Tw1のほぼ2倍に設定されている。即
ち、データ記録時に、ディスク2上には記録素子3によ
りトラック幅Tw1のデータトラック5が形成されて、記
録素子4によりデータトラック5のほぼ2倍のトラック
幅Tw2を有するデータトラック6が形成される。データ
記録動作は、記録素子3,4によりデータトラック5,
6に対して同時に実行される。
【0013】さらに、各記録素子3,4は、図1(A)
に示すように、データトラック5,6に記録磁界を発生
することによる記録素子間の相互干渉を避けるために、
一定の距離Lをもって配置されている。具体的には、デ
ィスク2上において、各記録素子3,4に対応するデー
タトラック5,6の間に、データトラック5,6を1組
とした場合に、1組以上が配置されるような間隔が設け
られている。但し、実際には、データトラック間にガー
ドバンドa,bを設けるため、各記録素子3,4の中心
間の距離Lは、「(Tw1+Tw2)/2+a+(Tw1+T
w2+a+b)×n」となる。「n」はデータトラック
5,6の組数である。
【0014】ここで、記録素子間の相互干渉を避けるた
めには、各記録素子3,4の間には1トラック以上のデ
ータトラックが配置される構成でもよい。しかしなが
ら、記録素子3,4に対応するデータトラックのトラッ
ク幅Tw1,Tw2は異なるため、最適な記録効率のトラッ
クフォーマットを実現するには、データトラック5,6
の組が1組以上配置される構成が望ましい。さらに、デ
ータトラック5,6は交互に配置されるのがよい。 (磁気ヘッド装置の再生ヘッドの構造)次に、図1
(B)に示すように、ヘッド本体1には、記録ヘッド1
3と共に、再生ヘッド7が実装されている。本実施形態
の再生ヘッド7は、磁気抵抗効果型のMR(magne
toresistive)ヘッドを想定しており、マル
チヘッド構造である記録ヘッド13に対して単一ヘッド
構造である。
【0015】再生ヘッド7には、1組のデータトラック
5,6に対応する磁気信号検出部(以下センサ部と称す
る)7a,7bが不感帯8を介して設けられている。再
生ヘッド7は、各データトラック5,6からセンサ部7
a,7bにより読出された各再生信号を合成した合成再
生信号を出力する。ここで、合成再生信号から各データ
トラック5,6に対応する再生データを、後述するデー
タ再生処理回路(図4を参照)により弁別するために、
例えばデータトラック6から再生される信号振幅が、デ
ータトラック5から再生される信号振幅の2倍となるよ
うに設計する。このため、図1(B)に示すように、デ
ータトラック6から信号を検出するセンサ部7bの幅T
r2が、データトラック5から信号を検出するセンサ部7
aの幅Tr1の2倍となるように形成する(Tr2=2Tr
1)。なお、Tr1とTw1、Tr2とTw2は等しい必要はな
く、0≦Tr1≦Tw1、0≦Tr2≦Tw2でTr2=2Tr1を
満たせばよい。
【0016】また、再生ヘッド7は、同時に記録された
1組のデータトラック5,6からの信号を再生するセン
サ部7a,7b以外は、信号(記録磁界)を検出しない
(感応しない)不感帯8となっている。再生ヘッド7
は、図1(C)に示すように、記録ヘッド13とは相互
に干渉しないように、シールド9により磁気的に遮蔽さ
れた構造である。図1(C)は、ヘッド1を下方向(デ
ィスク2の面に対向する側)から見た図である。各記録
素子3,4とセンサ部7a,7bとは、ディスク2上の
同一データトラック上に配置されるように構成されてい
る。
【0017】再生ヘッド7は、具体的にはMR素子から
なり、図2に示すように、各センサ部7a,7bがMR
膜11から構成されている。このMR膜11の不感帯8
に相当する表面部には、銅(Cu)膜12が設けられ
て、ディスク2からの磁束をセンスしない領域を形成し
ている。MR膜11の両端には、MR膜11にセンス電
流を供給し、かつ記録信号を検出するための電極20が
設けられている。即ち、再生ヘッド7は、MR膜11に
より1組のデータトラック5,6からの磁束を検出し、
電極20を介して合成された合成生信号を読出して出力
する。 (第1の実施形態の変形例)図3(A),(B)は、本
実施形態の変形例を示す図であり、記録ヘッドとして3
個の記録素子14〜16とそれに対応する単一構造の再
生ヘッド22を有するヘッド本体21を示す。
【0018】即ち、図3(A)に示すように、ヘッド本
体21には、記録ヘッドとして3個の記録素子14,1
5,16が設けられて、記録素子14,15,16の各
トラック幅Tw1、Tw2、Tw4は、ほぼTw4=2Tw2=4
Tw1の比率になっている。従って、ディスク2上には、
記録素子14により、トラック幅Tw1のデータトラック
17が形成される。また、記録素子15により、データ
トラック17のほぼ2倍のトラック幅Tw2のデータトラ
ック18が形成される。さらに、記録素子16により、
データトラック18のほぼ2倍のトラック幅Tw4のデー
タトラック19が形成される。データ記録動作は、記録
素子14,15,16によりデータトラック17,1
8,19に対して同時に実行される。
【0019】さらに、記録素子14,15が同時に記録
するデータトラック17,18の間には、データトラッ
ク17,18,19の組が1組以上配置される。また、
記録素子15,16が同時に記録するデータトラック1
8,19の間には、データトラック17,18,19の
組が1組以上配置される。データトラック17,18,
19は、順番に繰り返すように配置される。これは、前
述したように、記録素子の14,15,16の各トラッ
ク幅が異なるため、最適な記録効率のトラックフォーマ
ットを実現するためである。
【0020】ここで、記録素子14の中心から記録素子
15の中心までの間隔L1は、「(Tw1+Tw2)/2+
a+[(Tw1+Tw2+Tw4)+a+b+c]×m」に設
定される。また、記録素子15の中心から記録素子16
の中心までの間隔L2は、「(Tw2+Tw4)/2+b+
[(Tw1+Tw2+Tw4)+a+b+c]×nに設定され
る。なお、m、nは1以上の整数である。また、a、
b、cはデータトラック17,18,19の間に設けら
れるガードバンドの幅であり、これは無くても良く、
a、b、c≧0である。
【0021】また、図3(B)に示すように、ヘッド本
体21には、記録ヘッドと共に、再生ヘッド22が実装
されている。再生ヘッド22は、1組のデータトラック
17,18,19から、同時に記録データを読出すため
の単一構造のMR膜からなるセンサ部22a,22b,
22cを有する。再生ヘッド22は、1組のデータトラ
ック17,18,19からセンサ部22a,22b,2
2cにより読出された各再生信号を合成した合成再生信
号を出力する。
【0022】さらに、第1の実施形態と同様に、合成再
生信号から各データトラック17,18,19に対応す
る再生データを弁別するために、データトラック17,
18,19から再生される各信号振幅の比が、1:2:
4となるように設計する。このため、図3(B)に示す
ように、データトラック17から信号を検出するセンサ
部22bの幅Tr1、データトラック18から信号を検出
するセンサ部22bの幅Tr2、データトラック19から
信号を検出するセンサ部22cの幅Tr4の比は、1:
2:4となるように形成する。なお、0≦Tr1≦Tw1、
0≦Tr2≦Tw2、0≦Tr4≦Tw4である。また、再生ヘ
ッド22には、同時に記録された1組のデータトラック
17,18,19からの信号を検出するセンサ部22
a,22b,22c以外の領域は、信号をセンスしない
不感帯23が構成されている。 (データ再生処理回路の構成)図4は、第1の実施形態
の磁気ヘッド装置(ヘッド本体1)を使用したHDD3
0の要部を示す図であり、特にデータ記録再生処理回路
を示すものである。
【0023】ヘッド本体1は、前述したように、ここで
は2個の記録素子3,4および単一構造の再生ヘッド7
を実装しており、図示しないヘッドアクチュエータ機構
によりディスク2の半径方向にシークするように構成さ
れている。
【0024】データ記録再生処理回路は、データ記録処
理回路を構成する記録回路31,32およびデータ再生
処理回路を構成するアンプ33,等化器34,弁別回路
35に大別される。記録回路31,32は、ディスクコ
ントローラ(HDC)から転送された各データトラック
5,6毎の記録データを所定の変調信号に変換して、対
応する記録素子3,4に供給する。また、データ再生系
は、後述するように、再生ヘッド7からの合成再生信号
をアンプ33により増幅し、等化器34により波形等化
し、さらに弁別回路35により、各データトラック5,
6のデータに弁別した再生データRDをHDCに出力す
る。
【0025】ここで、記録データWDとしては、2値デ
ータ1、0の2ビットの組合わせからなる4値データ0
0、01、10、11が使用される。最上位ビット(M
SB)、最下位ビット(LSB)のそれぞれが記録素子
3,4によりデータトラック5,6に同時にNRZI記
録される。即ち、図5に示すように、2値データ0、1
のうちの“1”はディスク2上に磁化の反転として記録
される。従って、記録回路31,32は、2値データ
“1”が来るたびに極性が反転する記録電流を生成し
て、記録ヘッドの記録素子3,4に供給する。
【0026】次に、データ再生時には、再生ヘッド7の
各センサ部7a,7bにより、データトラック5,6に
記録されたデータが同時に読出されて、図5に示すよう
な合成再生信号をデータ再生処理回路に出力する。ここ
で、センサ部7aによりデータトラック5に記録された
磁化反転を読出されると、その再生信号振幅を+A,−
Aと想定すると、センサ部7bによりデータトラック6
からの再生信号振幅は+2A,−2Aとなる(図5の合
成再生信号振幅を参照)。これは、前述したように、デ
ータトラック6のトラック幅Tw2が、データトラック5
のトラック幅Tw1の2倍のためである(Tw2=2Tw
1)。
【0027】即ち、図5に示す合成再生信号振幅は、4
値データのMSBとLSBとの組み合わせ(00)、
(01)、(10)、(11)において、(00)では
センサ部7a,7bからの各再生信号振幅は“0”,
“0”であり、合成信号振幅は“0”となる。以下同様
に、(01)ではセンサ部7a,7bからの各再生信号
振幅は“0”,“±2A”であり、合成信号振幅は“±
2A”となる。(10)ではセンサ部7a,7bからの
各再生信号振幅は“±A”,“0”であり、合成信号振
幅は“±A”となる。(11)ではセンサ部7a,7b
からの各再生信号振幅は“±A”,“±2A”であり、
合成信号振幅は“±A,±3A”となる。
【0028】ここで、合成信号振幅が+Aあるいは−A
のとき、4値データ10と11のどちらか区別できずこ
のままではデータ弁別が不可能である。そこで、データ
弁別回路35では、磁化の方向すなわち再生信号の極性
をデータ弁別に利用する。NRZI記録では、前述した
ように、データ“1”に対応して磁化反転記録されるた
め、そこから読み出される再生信号の極性は必ず交互と
なる。
【0029】図6は、入力として4値の記録データを、
出力に再生信号振幅をとったときの入出力状態遷移図で
ある。図6に示すように、ある状態になる以前のデータ
トラック5,6から再生される信号の極性のそれぞれの
組合せ(4通り)を状態に持つ状態遷移が得られる。状
態遷移上の記載されているものは、図6に示すように、
データトラック5,6への記録データとそれらからの再
生信号の振幅値である。なお、検出されるのは、再生ヘ
ッド7による合成再生信号であり、データトラック5,
6に対向するセンサ部7a,7bから読出される信号や
その極性は、直接検出されるものではない。
【0030】図6に示す状態遷移に従ってデータは記録
されるため、再生ヘッド7から読み出される合成信号の
振幅値に従って、遷移パス上をトレースすることにより
逆に記録されたデータを決定することができる。合成信
号振幅値が+Aの場合あるいは−Aの場合であっても同
じ状態からは発生しないため、データの弁別が可能とな
る。あるいはまた、弁別回路35として、最尤復号器で
あるビタビ復号器を適用することも可能である。ビタビ
復号器では、状態遷移図から展開されるトレリス線図に
従って復号処理を行なうものである。
【0031】また、再生ヘッド7からの合成再生信号
は、1個のアンプ33により増幅されて、1個の等化器
34により所望の波形(ここでは符号間干渉のない波
形)へ等化される。各データトラック5,6から読出さ
れる再生信号の周波数特性は全く同一であり、振幅だけ
が異なるので、それらの合成再生信号を唯一の等化器で
等化すればよい。
【0032】本実施形態では、記録ヘッドとして2個の
記録素子(n=2)の場合について説明したが、図3に
示すように、n個の記録素子と単一構造の再生ヘッドと
を備えた磁気ヘッド装置の場合でも、同様の作用効果と
なる。但し、n個の記録素子により、同時に記録される
n本のデータトラックの各トラック幅の比が、ほぼ2の
べき乗の級数比(1:2:4:8:…:2n-1 )となる
ように、各記録素子のトラック幅を設定する。また、単
一構造の再生ヘッドにより、n本のデータトラックから
読出される合成再生信号において、各データトラック当
たりから再生される再生信号の振幅の比はほぼ2のべき
乗の級数比(1:2:4:8:…:2n-1 )となる。従
って、図6に示す同様の状態遷移図が得られ、再生デー
タの弁別処理が可能となる。このとき、状態数は2n
個、各状態から出るパスの数(各状態に入るパスの数に
等しい)は2n 個である。
【0033】以上のように本実施形態によれば、複数の
記録素子を有するマルチヘッド構造の記録ヘッドによ
り、ディスク上の複数のデータトラックに同時にデータ
を記録する。一方、n本のデータトラックに対して、単
一構造の再生ヘッド(MRヘッド)により、各データト
ラックから同時にデータを読出し、合成再生信号を出力
する。この合成再生信号をデータ再生処理回路により弁
別することにより、各データトラックに対応する再生デ
ータを生成する。従って、従来のマルチヘッド方式と同
様に、高速データ転送を実現することができる。さら
に、従来のマルチヘッド方式とは異なり、再生ヘッドは
単一構造であり、データ再生処理回路も合成再生信号を
弁別する弁別回路を必要とするが、単一回路構成であ
る。このため、特に複雑な構成のデータ再生処理回路を
必要とすることなく、高速データ転送を実現できる。 (第2の実施形態)第2の実施形態は、図7(A)に示
すように、記録ヘッドの各記録素子70のトラック幅が
同一であり、例えば1トラック幅の間隔を以て配置され
ている磁気ヘッド装置である。従って、ディスク2上に
おいて、各記録素子70により同時に記録される各デー
タトラック80は同一トラック幅となる。
【0034】一方、図7(B)に示すように、ヘッド本
体には、単一構造の再生ヘッド71が実装されており、
この再生ヘッド71はn個(ここでは3個)の記録素子
70により同時に記録されたデータトラック80から、
同時にデータを読出し、単一の合成再生信号として出力
する。再生ヘッド71は、各データトラックに対応する
センサ部71a〜71cを有し、各センサ部71a〜7
1cが不感帯72により隔離されている。再生ヘッド7
1はMRヘッドから構成されており、後述するように、
n本のデータトラックに対応する再生信号の信号振幅の
比が2のべき乗の級数比(1:2:4:8:…:2
n-1 )になるように構成されている。 (記録ヘッドの構造)本実施形態の記録ヘッドは、図8
に示すように、各記録素子毎に記録電流を印加するため
の巻線70bと、磁路を形成するための記録コア70a
と、記録磁界発生部を構成する記録ポール70cと、シ
ールド膜70dとを有する。ここでは、各記録素子70
が、1個のデータトラックを挟んで隣接する3本のデー
タトラック80に同時にデータを記録するように構成さ
れている。 (再生ヘッドの構造)一方、再生ヘッドは、図9に示す
ように、単一構造のMR膜11が形成されており、その
両側にはMR膜11にセンス電流Iを供給し、かつ電位
差変化として再生信号を取り出すための電極20を有す
る。MR膜11は、各データトラック80に対応するセ
ンサ部71a〜71c以外の領域として、銅(Cu)膜
12からなる不感帯72が形成されて、ディスク2から
の磁束をセンスしない領域としている。なお、再生ヘッ
ド71と記録ヘッド70とは、図10に示すように、2
枚のシールド膜70d,90により磁気的にシールドさ
れた状態でヘッド本体に実装されている。シールド膜7
0dは記録素子の片側の記録ボールを兼用している。な
お、図10は、ヘッド本体1をディスク2の接面の側か
ら見た図である(図1(C)に相当する)。
【0035】さらに、再生ヘッドは、各センサ部71a
〜71cで再生される再生信号の信号振幅の比が2のべ
き乗の級数比(1:2:4:8:…:2n-1 )になるよ
うに構成されている。このような構成を実現するため
に、本実施形態は、図9に示すように、各センサ部71
a〜71cに対応するMR膜11のギャップ深さ方向の
面積の比率を、4:2:1に設定する。これにより、各
センサ部71a〜71cからの信号振幅の比率を、ほぼ
1:2:4に設定することができる。即ち、MRヘッド
では、単位トラック幅当たりのMR膜に流入する磁束が
同じであるとき、そのMR膜断面に流れるセンス電流の
密度に抵抗変化率、即ち信号振幅は比例することが知ら
れている。従って、各データトラック幅およびMR膜厚
が同一であると想定すると、センス電流密度は各センサ
部71a〜71cのMR膜の高さ、即ち総面積に比例し
て小さくなる。このため、MR膜11の各センサ部71
a〜71cに対応する面積の比率を4:2:1に設定す
ることにより、各センサ部71a〜71cからの信号振
幅の比率を、ほぼ1:2:4に設定することができる。
より厳密には、電流密度の分布のばらつきなどにより、
MR膜の各センサ部71a〜71cの再生感度分布など
が多少異なるため、その面積比は信号振幅がほぼ1:
2:4になるように調整する必要はある。 (再生ヘッド構造の変形例)図11は、各データトラッ
ク幅およびMR膜厚が同一である条件を前提として、M
R膜11の各センサ部71a〜71cに対応する面積
(即ち高さ)を同一した構造の再生ヘッドを示す図であ
る。
【0036】この再生ヘッドは、各センサ部71a〜7
1cを隔離するための不感帯12に相当する部分を、導
電体からなる電極101,102を形成した構造であ
る。即ち、MR膜11の両側の電極100,103(電
極20に相当)に、電極101,102を付加した構造
である。電極101,102は導電体であるため、磁気
信号を検知しない不感帯の機能も兼ねている。
【0037】このような再生ヘッドにおいて、各センサ
部71a〜71cに対して、1:2:4比率からなる電
流量のセンス電流を供給することにより、各センサ部7
1a〜71cからの信号振幅の比率を、ほぼ1:2:4
に設定することができる。
【0038】ここで、片側の電極100、中間の各電極
101,102のそれぞれに、センス電流I1,I2,
I3を供給し、片側の電極103から流れ出る電流をI
4とした場合に、各電流は「I2=I1,I3=2×I
1,I4=4×I1」と設定される。従って、各センサ
部71a〜71cには、1:2:4比率からなる電流量
のセンス電流が供給される。従って、各センサ部71a
〜71cからの信号振幅の比率を、ほぼ1:2:4に設
定することができる。なお、前記と同様に、より厳密に
は、電流密度の分布のばらつきなどにより、MR膜の各
センサ部71a〜71cの再生感度分布などが多少異な
るため、そのセンス電流は信号振幅がほぼ1:2:4に
なるように調整する必要はある。
【0039】また、図12に示すように、前述の図9と
図11に示す構造を組み合わせた再生ヘッドの構造でも
よい。この再生ヘッドは、各データトラック80に対応
するMR膜11の各センサ部71a〜71cの面積を変
化させて、この各面積で除算した各センス電流I1,I
2,I3の各電流密度を、1:2:4の比率になるよう
に設定する。具体的には、各データトラック幅およびM
R膜厚が同一である条件を前提として、MR膜11の各
センサ部71a〜71cの面積をS1,S2,S3とし
た場合に、各センサ部71a〜71cの電流密度を、
「I1/S1:(I1+I2)/S2:(I1+I2+
I3)/S3=1:2:4」になるように設定する。こ
れにより、各センサ部71a〜71cからの信号振幅の
比率を、ほぼ1:2:4に設定することができる。
【0040】さらに、図13に示すように、MR膜11
の各センサ部71a〜71cからの再生信号V1,V
2,V3の信号振幅が同一の再生ヘッドを使用して、別
に付加したアンプ131a〜131cと加算器130に
より、前述の合成再生信号を生成する構成でもよい。
【0041】即ち、各センサ部71a〜71cからの再
生信号V1,V2,V3は、それぞれ対応するアンプ1
31a〜131cのゲインg1〜g3により、各振幅比
が「1:2:4」の比率になるように増幅される。加算
器130は、各振幅比が異なる再生信号V1,V2,V
3を加算して、合成再生信号V4を出力する。従って、
結果的には単一構造の再生ヘッドにより、各データトラ
ック毎に振幅比が異なる信号を合成した合成再生信号を
得ることができる。なお、この構造の再生ヘッドでは、
中間の各電極101,102は信号電圧を取り出すため
のみに使用されるセンス電流の流出または流入はない
が、センス電流の印加に利用してもよい。
【0042】なお、本実施形態では、各センサ部71a
〜71cからの再生信号の信号振幅比が順番に「1:
2:4」のように2のべき乗の級数比になる場合につい
て説明したが、順番についてはランダムでもよい。さら
に、本実施形態の再生ヘッド71から出力された合成再
生信号は、前述の第1の実施形態と同様に、図4に示す
ような弁別回路35を有するデータ再生処理回路によ
り、各データトラック80毎の再生データに弁別されて
出力される。データ再生処理の原理については、前述の
第1の実施形態と同様である(図5と図6を参照)。
【0043】さらに、本実施形態では、図7(A),
(B)に示すように、複数の記録素子70およびそれに
対応する再生ヘッドの各センサ部71a〜71cは、デ
ータトラック80の1トラック幅に相当する間隔をもっ
て配置されている場合について説明した。しかし、隣接
する各データトラック80で相互干渉を阻止できる程度
の間隔があれば、図14(A),(B)に示すように、
1トラック幅に相当する間隔を設けることなく、隣接す
る各データトラック(ここでは3個のトラック)80に
対してデータの記録再生を行なうように、記録ヘッドの
各記録素子70と再生ヘッドの各センサ部71a〜71
cを配置させた構造でもよい。
【0044】以上のように第2の本実施形態によれば、
前述の第1の実施形態と同様に、複数の記録素子を有す
るマルチヘッド構造の記録ヘッドにより、ディスク上の
複数のデータトラックに同時にデータを記録する。ま
た、単一構造の再生ヘッド(MRヘッド)により、各デ
ータトラックから同時にデータを読出して生成した合成
再生信号から各データトラックに対応する再生データを
生成する。従って、特に複雑な構成のデータ再生処理回
路を必要とすることなく、高速データ転送を実現でき
る。
【0045】また、第2の実施形態では、前述の第1の
実施形態とは異なり、同時に記録するn本のデータトラ
ック80のトラック幅を全て同一にすることができる。
従って、記録ヘッドの各記録素子のトラック幅を同一に
設定することができる。また、再生ヘッドの各センサ部
についても同様である。さらに、データトラック80の
トラック幅を全て同一にできるため、前述の第1の実施
形態の場合と比較して、ディスク2上のトラックフォー
マットの効率を向上することができる。従って、前述の
第1の実施形態の場合と比較すると、相対的にディスク
2のトラック密度を高密度化することができる。
【0046】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、n
個の記録素子からなるマルチヘッド方式の記録ヘッドに
よりn本のデータトラックに同時にデータを記録し、単
一構造の再生ヘッドにより同時にデータを再生すること
ができる。従って、データ転送速度の高速化を実現する
ことができる。具体的には、n本のデータトラックにバ
イナリデータを記録する場合に、単位時間当たり2n-1
倍の情報を得ることができるため、2n-1 倍の高速デー
タ転送化を実現することが可能となる。さらに、ディス
ク上の記録データから再生データを復号化するための再
生ヘッドとデータ再生処理回路は、データトラックのト
ラック数とは関係なく単一である。従って、データ再生
処理回路の回路規模の増大化(複雑化)やそれに伴うコ
ストの増大化を招くことはなく、実際の製品化の上で有
効である。また、バイナリデータの単一再生チャネルで
高速データ転送化しようとした場合、回路の動作周波数
制約や、回路およびメカ系の消費電力制約を受けること
があるが、本発明ではそのようなことは全くない。さら
に、再生ヘッドを単一構造のMR素子等により構成でき
るため、製造が容易である上に、複数の再生素子を使用
する場合と比較して、再生信号のばらつきが発生するよ
うな事態も防止することができる。
【0047】本発明によれば、複数(n個)の磁気記録
素子により、同時に記録される複数(n個)のデータト
ラックにバイナリデータを記録する場合に、単位時間当
たり2n-1 倍の情報を得ることができるため、2n-1
の高速データ転送化が実現される。また、再生ヘッドは
単一構造であるため、同時に記録再生するデータトラッ
ク数とは無関係に、データ再生処理回路も単一の回路構
成となる。さらに、例えば再生ヘッドとしてMRヘッド
を使用した場合に、複数の再生ヘッドを使用する方式と
比較して、再生特性のばらつきが発生するような事態を
防止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に関係する磁気ヘッド
装置の構成を説明するための図。
【図2】第1の実施形態に関係する再生ヘッドの構成を
説明するための図。
【図3】第1の実施形態の変形例を説明するための図。
【図4】第1の実施形態に関係するデータ記録再生処理
回路の構成を説明するための図。
【図5】第1の実施形態に関係する記録データと合成再
生信号を説明するための図。
【図6】第1の実施形態に関係する記録データと再生信
号振幅の入出力状態遷移図。
【図7】本発明の第2の実施形態に関係する磁気ヘッド
装置の構成を説明するための図。
【図8】第2の実施形態に関係する記録ヘッドの構造を
説明するための図。
【図9】第2の実施形態に関係する再生ヘッドの構造を
説明するための図。
【図10】第2の実施形態に関係する記録ヘッドと再生
ヘッドの位置関係を示す図。
【図11】第2の実施形態の変形例に関係する再生ヘッ
ドの構造を説明するための図。
【図12】第2の実施形態の変形例に関係する再生ヘッ
ドの構造を説明するための図。
【図13】第2の実施形態の変形例に関係する再生ヘッ
ドの構造を説明するための図。
【図14】第2の実施形態の変形例に関係する磁気ヘッ
ド装置の構成を説明するための図。
【符号の説明】
1…ヘッド本体 2…ディスク(記録媒体) 3…記録素子 4…記録素子 5…データトラック 6…データトラック 7…再生ヘッド 7a…センサ部 7b…センサ部 8…不感帯 9…シールド膜 11…MR膜 12…銅(Cu)膜 13…記録ヘッド 14…記録素子 15…記録素子 16…記録素子 17…データトラック 18…データトラック 19…データトラック 20…電極 21…ヘッド本体 22…再生ヘッド 31…記録回路 32…記録回路 33…アンプ 34…等化器 35…弁別回路

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体であるディスクに対してデータ
    の記録再生を行なうヘッドとして記録再生分離型ヘッド
    を使用したディスク記録再生装置であって、 前記ディスクに構成される同心円状の複数のデータトラ
    ックのそれぞれに記録データを同時に記録するための複
    数の磁気記録素子を有し、前記各磁気記録素子が前記デ
    ータトラックのトラック幅を単位として1トラック幅以
    上の間隔を有するように構成された記録ヘッド手段と、 前記記録ヘッド手段により同時に記録された複数のデー
    タトラックから各データを同時に読出して、各データを
    含む合成再生信号を出力する再生ヘッド手段と、 前記記録ヘッド手段の前記各磁気記録素子に対して、前
    記各データトラックに記録すべき各記録データを供給す
    るデータ記録処理手段と、 前記再生ヘッドから出力された前記合成再生信号から前
    記各データトラックに対応する各再生データを弁別して
    生成するデータ再生処理手段とを具備したことを特徴と
    するディスク記録再生装置。
  2. 【請求項2】 記録媒体であるディスクに構成される同
    心円状の多数のデータトラックに対してデータの記録再
    生を行なうディスク記録再生装置に適用する記録再生分
    離型ヘッド装置であって、 複数のデータトラックのそれぞれに、再生したときの信
    号振幅比が異なるように各記録データを同時に記録する
    ための複数の磁気記録素子を有し、前記各磁気記録素子
    が前記データトラックのトラック幅を単位として1トラ
    ック幅以上の間隔を有するように構成された記録ヘッド
    と、 前記記録ヘッド手段により同時に記録された複数のデー
    タトラックから各データを同時に読出し、前記信号振幅
    比が異なる前記各データを含む合成再生信号を出力する
    再生ヘッドとを具備したことを特徴とする磁気ヘッド装
    置。
  3. 【請求項3】 前記記録ヘッド手段の各磁気記録素子
    は、前記データトラック幅に相当する各トラック幅の比
    が、ほぼ2のべき乗の級数比(1:2:4:8:…:2
    n-1 )であることを特徴とする請求項1記載のディスク
    記録再生装置。
  4. 【請求項4】 前記記録ヘッド手段の各磁気記録素子
    は、同時にデータを記録する各データトラックの組を単
    位として、1組以上の間隔を有するように隔離して配置
    されたことを特徴とする請求項1記載のディスク記録再
    生装置。
  5. 【請求項5】 前記再生ヘッド手段は、前記各データト
    ラックから読出した再生信号を合成した前記合成再生信
    号を出力する単一構造の磁気再生素子であって、前記各
    データトラックに対応する磁気記録の各検出部を有し、
    前記各検出部がデータトラックのトラック幅以上の不感
    帯からなる間隔を介して配置されて構成されることを特
    徴とする請求項1記載のディスク記録再生装置。
  6. 【請求項6】 前記再生ヘッドは、前記各データトラッ
    クから読出した再生信号を合成した前記合成再生信号を
    出力する単一構造の磁気再生素子であって、前記各デー
    タトラックに対応する磁気記録の各検出部を有し、前記
    各検出部はデータトラックのトラック幅以上の不感帯か
    らなる間隔を介して配置されて、前記各データトラック
    に対応する再生信号の信号振幅比が2のべき乗の級数比
    (1:2:4:8:…:2n-1 )となるような特性を備
    えていることを特徴とする請求項2記載の磁気ヘッド装
    置。
  7. 【請求項7】 記録媒体であるディスクに対してデータ
    の記録再生を行なうヘッドとして記録再生分離型ヘッド
    を使用したディスク記録再生装置であって、 前記ディスクに構成される同心円状で、同一トラック幅
    の複数のデータトラックのそれぞれに記録データを同時
    に記録するための複数の磁気記録素子を有し、前記各磁
    気記録素子が前記データトラックのトラック幅を単位と
    して1トラック幅以上の間隔を有するように構成された
    記録ヘッド手段と、 前記記録ヘッド手段により同時に記録された複数のデー
    タトラックから各データを同時に読出して、各データを
    含む合成再生信号を出力する再生ヘッド手段と、 前記記録ヘッド手段の前記各磁気記録素子に対して、前
    記各データトラックに記録すべき各記録データを供給す
    るデータ記録処理手段と、 前記再生ヘッドから出力された前記合成再生信号から前
    記各データトラックに対応する各再生データを弁別して
    生成するデータ再生処理手段とを具備したことを特徴と
    するディスク記録再生装置。
  8. 【請求項8】 前記再生ヘッド手段は、前記各データト
    ラックから読出した再生信号を合成した前記合成再生信
    号を出力する単一構造のMRヘッドであって、前記各デ
    ータトラックに対応する磁気記録の検出部を構成する各
    MR膜部を有し、 前記各データトラックに対応する再生信号の信号振幅比
    が2のべき乗の級数比(1:2:4:8:…:2n-1
    となるように、前記MRヘッドのギャップ深さ方向であ
    って前記各MR膜部の面積が設定されることを特徴とす
    る請求項7記載のディスク記録再生装置。
  9. 【請求項9】 前記再生ヘッド手段は、前記各データト
    ラックから読出した再生信号を合成した前記合成再生信
    号を出力する単一構造のMRヘッドであって、前記各デ
    ータトラックに対応する磁気記録の検出部を構成する各
    MR膜部を有し、 前記各データトラックに対応する再生信号の信号振幅比
    が2のべき乗の級数比(1:2:4:8:…:2n-1
    となるように、前記MRヘッドに供給するセンス電流で
    あって前記各MR膜部に供給するセンス電流値が設定さ
    れることを特徴とする請求項7記載のディスク記録再生
    装置。
  10. 【請求項10】 前記再生ヘッド手段は、前記各データ
    トラックから読出した再生信号を合成した前記合成再生
    信号を出力する単一構造のMRヘッドであって、前記各
    データトラックに対応する磁気記録の検出部を構成する
    各MR膜部を有し、各MR膜部がデータトラックのトラ
    ック幅以上の不感帯からなる間隔を介して配置されて構
    成されることを特徴とする請求項7記載のディスク記録
    再生装置。
  11. 【請求項11】 記録媒体であるディスクに対してデー
    タの記録再生を行なうヘッドとして記録再生分離型ヘッ
    ドを使用したディスク記録再生装置であって、 前記ディスクに構成される同心円状で、同一トラック幅
    のn本のデータトラックのそれぞれに記録データを同時
    に記録するためのn個の磁気記録素子を有し、前記各磁
    気記録素子が前記データトラックのトラック幅を単位と
    して1トラック幅以上の間隔を有するように構成された
    記録ヘッド手段と、 前記記録ヘッド手段により同時に記録されたn本のデー
    タトラックから各データを同時に読出す単一MRヘッド
    構造であって、n本のデータトラックから各データを読
    出すためのn+1本の電極を有する再生ヘッド手段と、 前記記録ヘッド手段の前記各磁気記録素子に対して、前
    記各データトラックに記録すべき各記録データを供給す
    るデータ記録処理手段と、 前記再生ヘッドの前記各電極から出力された再生信号を
    増幅する手段であって前記各データトラックから再生さ
    れる再生信号の信号振幅比が2のべき乗の級数比(1:
    2:4:8:…:2n-1 )となるように調整するための
    n個の増幅器を有する増幅手段と、 前記n個の増幅器の出力を加算して単一の合成再生信号
    を生成し、前記合成再生信号から前記各データトラック
    に対応する各再生データを弁別する機能を備えたデータ
    再生処理手段とを具備したことを特徴とするディスク記
    録再生装置。
JP2561396A 1996-02-13 1996-02-13 ディスク記録再生装置及びそれに適用するマルチヘッド方式の磁気ヘッド装置 Pending JPH09219003A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004075175A1 (ja) * 2003-02-19 2004-09-02 Fujitsu Limited 磁気ディスク装置、そのアクセス制御方法、記録媒体
US7230784B2 (en) 2004-12-03 2007-06-12 Searete, Llc High bandwidth data transfer to and from rotating data storage devices
US8279545B2 (en) 2004-12-03 2012-10-02 The Invention Science Fund I, Llc High bandwidth data transfer to and from rotating data storage devices
US9043639B2 (en) 2004-11-05 2015-05-26 Drobo, Inc. Dynamically expandable and contractible fault-tolerant storage system with virtual hot spare

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