JP3217296B2 - 磁気ディスク装置及び磁気ディスク - Google Patents

磁気ディスク装置及び磁気ディスク

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JP3217296B2
JP3217296B2 JP13146197A JP13146197A JP3217296B2 JP 3217296 B2 JP3217296 B2 JP 3217296B2 JP 13146197 A JP13146197 A JP 13146197A JP 13146197 A JP13146197 A JP 13146197A JP 3217296 B2 JP3217296 B2 JP 3217296B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は磁気ディスク装置及
び磁気ディスクに係り、特に信頼性を高めるのに適した
磁気ディスク装置及び磁気ディスクに関する。
【0002】
【従来の技術】図14は、磁気ディスク装置の制御系及
びホストコンピュータの制御系の一部の構成の従来例を
示す概略図である。図14において、参照符号45は磁
気ディスク装置の制御回路系を、参照符号35はホスト
コンピュータの制御系の一部を示す。この磁気ディスク
装置制御回路系45は、インターフェース部36、リー
ド/ライト制御部37、ヘッド位置決め制御部38、ス
ピンドルモータ制御部39とからなり、インターフェー
ス部36は、リード/ライト制御部37、ヘッド位置決
め制御部38、スピンドルモータ制御部39、及びホス
トコンピュータ35内の磁気ディスク装置インターフェ
ース部41にそれぞれ接続されている。さらに、リード
/ライト制御部37は磁気ヘッド2に、ヘッド位置決め
制御部38はヘッドキャリッジ31に、スピンドルモー
タ制御部39はスピンドルモータ32にそれぞれ接続さ
れている。
【0003】ホストコンピュータ35からの指示が、ホ
ストコンピュータ35内の磁気ディスク装置インターフ
ェース部41から磁気ディスク装置制御系45のインタ
ーフェース部36に送られ、情報の記録/再生が行われ
る。記録/再生を行う場合には、まずスピンドルモータ
32により磁気ディスクを回転し、次にヘッドキャリッ
ジ31により磁気ヘッド2を所望のトラックに移動し、
次に磁気ヘッド2により記録磁化の形成(記録)及び検
出(再生)を行う。これらの動作は、スピンドルモータ
制御部39、ヘッド位置決め制御部38、及びリード/
ライト制御部37によってそれぞれ制御されている。な
お、上記のような構成の磁気ディスク装置に関しては、
例えば「トランジスタ技術スペシャル ハードディスク
とSCSI活用技術のすべて」(CQ出版社)第8頁に
記載されている。
【0004】また、図12は従来の磁気ディスク装置に
おける、磁気ヘッド摺動面形状及び磁気ディスクの記録
磁化状態の概略説明図である。図12において、参照符
号2は磁気ヘッドを示し、この磁気ヘッド2は記録用の
電磁誘導型磁気ヘッドと再生用の磁気抵抗効果型ヘッド
を組み合わせた記録再生分離型ヘッドである。ヘッドス
ライダ1上に下部シールド6が設けられ、下部シールド
6上に非磁性層7が設けられ、非磁性層7内の磁界検出
用構造物8と非磁性層7を介して上部シールド9が設け
られ、上部シールド9上に非磁性層10が設けられ、さ
らに非磁性層10上に上部磁極11が設けられ、上部磁
極11と上部シールド9とは所定のギャップ長となるよ
うに非磁性層10を挟んで対向して配置されている。な
お、非磁性層10と上部磁極11の間の図示しない部分
にコイル及び非磁性層が設けられている。更に、上部シ
ールド9と上部磁極11は図示しない部分で接続されて
いる。
【0005】磁界検出用構造物8を下部シールド6と上
部シールド9で挟んだ部分が再生ヘッドとして働き、上
部磁極11から上部シールド9までの部分が記録ヘッド
として働く。上記のような構成の磁気ヘッド2に関して
は、例えば、IEEE TRANSACTIONS ON MAGNETICS, MAG 17
(1981)、2890〜2892頁において論じられてい
る。
【0006】また、図12において、参照符号3は磁気
記録媒体を示す。この磁気記録媒体3では、記録トラッ
ク4に記録磁化が形成され、位置決め信号以外の一般の
信号を記録する領域では、記録トラック間に意図的に磁
化パターンが形成されることはない。このような構成の
記録方式については、例えば、IEEE PRESS MAGNETICSTO
RAGE HANDBOOK、第2.11項において論じられてい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、磁気ディス
クの媒体ノイズを低減するために磁性粒子を微細化した
結果、IEEE TRANSACTIONS ON MAGNETICS,MAG 32 (199
6)、97〜102頁において論じられているように、記
録磁化が時間の経過と共に減少し、再生出力も減少する
ことが明らかになった。再生出力が減少すると、記録さ
れた情報を誤りなく再生するのが困難になるため、装置
としての信頼性を維持するのが困難になる。
【0008】本発明は、前記従来技術の問題点を解決
し、磁性粒子を微細化して媒体ノイズを低減した磁気デ
ィスクを用いる磁気ディスク装置の信頼性を維持、向上
することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明による磁気ディス
ク装置は、記録トラックの記録磁化に対して極性が反対
の磁化を記録トラックに隣接する領域に形成する機能を
有することによって前記目的を達成する。また、本発明
による磁気ディスクは、記録トラックに隣接する領域
に、記録トラックに形成された記録磁化に対して逆極性
の磁化が形成されていることを特徴とする。
【0010】すなわち、本発明による磁気ディスク装置
は、磁気記録媒体と、磁気記録媒体を駆動する磁気記録
媒体駆動手段と、磁気記録媒体に信号を記録/再生する
第1の磁気ヘッドと、第1の磁気ヘッドを駆動する磁気
ヘッド駆動手段と、第1の磁気ヘッドへの記録信号及び
第1の磁気ヘッドからの再生信号を処理すると共に磁気
記録媒体駆動手段及び磁気ヘッド駆動手段の制御信号を
処理する制御回路系とを有する磁気ディスク装置におい
て、記録トラックの記録磁化に対し極性が反対の磁化を
記録トラックに隣接する領域に形成する機能を有するこ
とを特徴とする。磁気記録媒体は垂直媒体とするのが好
ましい。
【0011】記録トラックの記録磁化に対し極性が反対
の磁化を記録トラックに隣接する領域に形成すること
は、電流値が通常の値よりも大きく、かつ記録電流に対
し極性が反対の電流を第1の磁気ヘッドに流して第1の
記録を行い、その後、通常の電流値及び通常の極性を有
する記録電流を第1の磁気ヘッドに流し、第1の記録に
重ねて第2の記録を行うことで実現することができる。
【0012】第1の磁気ヘッドを正規の記録トラック位
置より内周側及び外周側にトラックピッチと記録トラッ
ク幅との差以下の値だけ順次移動し、記録電流に対し極
性が反対の電流を第1の磁気ヘッドに流して第1及び第
2の記録を重ねて行い、その後、第1の磁気ヘッドを正
規の記録トラック位置に移動し、通常の極性を有する記
録電流を第1の磁気ヘッドに流し、第1及び第2の記録
に重ねて第3の記録を行うことによっても、記録トラッ
クの記録磁化に対し極性が反対の磁化を記録トラックに
隣接する領域に形成することができる。
【0013】また、第1の磁気ヘッドにおける記録用磁
極のトラック幅よりも大きいトラック幅を有する第2の
磁気ヘッドを備え、記録電流に対して極性が反対の電流
を第2の磁気ヘッドに流して第1の記録を行い、その
後、通常の極性を有する記録電流を第1の磁気ヘッドに
流して第1の記録に重ねて第2の記録を行うことによっ
ても、記録トラックの記録磁化に対し極性が反対の磁化
を記録トラックに隣接する領域に形成することができ
る。なお、第1の磁気ヘッドと第2の磁気ヘッドでコイ
ルの巻線方向が逆の場合には、第1の磁気ヘッドに流す
電流と第2の磁気ヘッドに流す電流の極性を同じにす
る。
【0014】あるいは、トラックピッチと第1の磁気ヘ
ッドのトラック幅との差以下のトラック幅を有する第2
の磁気ヘッドを備え、第1の磁気ヘッドによって記録ト
ラックに信号の記録を行う前あるいは後に、第2の磁気
ヘッドによって記録トラックに隣接する領域に記録トラ
ックの記録磁化に対して極性が反対の磁化を形成するこ
とによっても、記録トラックの記録磁化に対し極性が反
対の磁化を記録トラックに隣接する領域に形成すること
ができる。
【0015】また、トラックピッチと第1の磁気ヘッド
のトラック幅との差以下のトラック幅を有する第2の磁
気ヘッドを2個備え、2個の第2の磁気ヘッドをトラッ
ク幅方向に第1の磁気ヘッドのトラック幅だけ離して配
置し、かつ、コイルを共用すると、記録トラックの両側
の記録トラック隣接領域に記録トラックの磁化に対し極
性が反対の磁化を1回の動作で記録することができる。
【0016】第2の磁気ヘッドのコイルは第1の磁気ヘ
ッドのコイルと巻線の向きを逆にすることもできる。そ
の場合には、第2の磁気ヘッドに流す電流の極性を第1
の磁気ヘッドに流す電流の極性と同じにする。前記第2
の磁気ヘッドは第1の磁気ヘッドの内周トラック側及び
外周トラック側に設けてもよい。このように第1の磁気
ヘッドの両側に第2の磁気ヘッドを備えると、磁気ヘッ
ドのシーク範囲に限界がある場合においても、すべての
記録トラックに対してその両側の記録トラック隣接領域
に第2の磁気ヘッドを用いて極性が反対の磁化を形成す
ることが可能になる。
【0017】このように、記録トラックに隣接する領域
に記録トラックに形成された記録磁化に対して逆極性の
磁化を形成すると、特に垂直媒体においては、両者の磁
化が互いに強め合うため記録磁化を長時間安定に保つこ
とができ、磁気ディスク装置としての信頼性を高めるこ
とができる。
【0018】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につ
き、添付図面を参照しながら詳細に説明する。以下の図
では、説明を簡単にするために、従来例を示す図12、
図14と同じ機能部分には図12、図14と同じ符号を
付し、その詳細な説明を省略する。 〔実施の形態1〕図1は、本発明による磁気ディスク装
置の一実施の形態の磁気ヘッド摺動面形状及び磁気ディ
スクの記録磁化状態の概略説明図である。図1におい
て、ヘッドスライダ1、磁気ヘッド2及び磁気記録媒体
3の構造については従来例と同一である。なお、図1で
は、磁気記録媒体3に形成される正の向きの磁化を白色
で、負の向きの磁化を黒色で示してある。
【0019】記録トラック4上の記録磁化に対し、極性
が反対の磁化が記録トラック4に隣接する領域5に形成
される。この例では、記録トラック4への信号の記録に
先立ち、電流値が通常の記録電流値よりも大きく、かつ
記録電流に対し極性が反対となる逆極性電流を磁気ヘッ
ド2に流して記録を行い、その後に同一トラックに重ね
て通常の電流で信号の記録を行うことにより、図1に示
すような記録磁化状態を形成する。
【0020】本実施の形態による記録方式を、図2を用
いて説明する。例えば図2(a)に示すような記録電流
を磁気ヘッド2に流して磁気ディスクの記録トラック4
に記録を行う場合、これに先立ち、図2(b)に示すよ
うな、図2(a)に対し極性が反対であり、かつ電流値
が大きい逆極性電流を生成し、これを磁気ヘッド2に流
して記録を行う。この段階で磁気ディスク上には、図2
(c)に示すように、記録トラック4と記録トラック隣
接領域5にまたがった記録磁化パターンが形成される。
なお、図2でも正の向きの磁化を白色で、負の向きの磁
化を黒色で示してある。この後、通常の電流値で図2
(a)の電流を磁気ヘッド2に流して同一トラック上に
重ねて信号を記録する。その結果、図2(d)に示すよ
うに、記録トラック隣接領域5が記録トラック4と逆極
性に磁化された記録磁化パターンが形成される。
【0021】ここで、本実施の形態の記録方式を実現す
る磁気ディスク装置の一例について図11を用いて説明
する。図11は本発明に係る磁気ディスク装置の概略構
成図であり、(a)は平面図、(b)は平面図中にA−
A’線で示した部分の断面図である。磁気ディスク装置
30は、磁気ディスク3と、磁気ディスク3を回転駆動
するスピンドルモータ32と、磁気ディスク3に信号を
記録/再生する磁気ヘッド2と、磁気ヘッド2の基体で
あり磁気ヘッド2を磁気ディスク装置上で安定的に浮上
もしくは接触させるヘッドスライダ1と、磁気ヘッド2
を磁気ディスク3上で径方向に移動するためのいわゆる
ロータリーアクチュエータと呼ばれるヘッドキャリッジ
31と、磁気ヘッド2への記録信号及び磁気ヘッド2か
らの再生信号を処理すると共にスピンドルモータ32及
びヘッドキャリッジ31の制御信号を処理する制御回路
系33を備える。
【0022】図13は、前記磁気ディスク装置の制御系
の構成例を示すブロック図である。図13において参照
符号33は磁気ディスク装置制御回路系を示し、この磁
気ディスク装置制御回路系33は、記録電流反転回路4
2、記録電流増幅回路43、記録制御回路44、インタ
ーフェース部36、リード/ライト制御部37、ヘッド
位置決め制御部38、及びスピンドルモータ制御部39
からなる。記録制御回路44は、記録電流反転回路4
2、記録電流増幅回路43、インターフェース部36、
及びリード/ライト制御部37、ヘッド位置決め制御部
38、スピンドルモータ制御部39にそれぞれ接続され
ており、さらにインターフェース部36はリード/ライ
ト制御部37及びヘッド位置決め制御部38及びスピン
ドルモータ制御部39にそれぞれ接続されている。記録
電流反転回路42と記録電流増幅回路43は接続されて
おり、さらにリード/ライト制御部37は磁気ヘッド2
に、ヘッド位置決め制御部38はヘッドキャリッジ31
に、スピンドルモータ制御部39はスピンドルモータ3
2にそれぞれ接続されている。
【0023】通常、再生を行う場合の動作は、従来例と
同一である。まずスピンドルモータ32により磁気ディ
スクを回転し、次にヘッドキャリッジ31により磁気ヘ
ッド2を所望のトラックに移動し、磁気ヘッド2により
記録磁化の検出を行う。これらの動作は、スピンドルモ
ータ制御部39、ヘッド位置決め制御部38、及びリー
ド/ライト制御部37によってそれぞれ制御されてい
る。
【0024】上記の通常動作を行うのに加えて、記録の
際には、信号の記録に先立ち、電流値が通常の値よりも
大きく、かつ記録電流に対し極性が反対となる逆極性電
流を磁気ヘッド2に流して記録を行い、その後に同一ト
ラックに通常の電流で信号の記録を行うことにより、記
録トラック4上の記録磁化に対し極性が反対の磁化を記
録トラック間の領域、すなわち記録トラック隣接領域5
に形成する。
【0025】この磁気ディスク装置における再生波形信
号処理にはPRML方式を用い、磁気ヘッド2の位置決
めにはサーボトラック位置決め方式を用いた。Co系ス
パッタ媒体を用いた磁気ディスク3の磁気特性は、残留
磁化と磁性膜厚の積が150Gμm(ガウスミクロ
ン)、垂直方向保磁力が2000Oe、磁性粒子の直径
は約50nm、スピンドルモータの回転数は7200r
pmである。磁気ヘッド2は記録用として自己誘導型ヘ
ッド、再生用として磁気抵抗効果型ヘッドをそれぞれ用
いた。記録ヘッドのトラック幅及びギャップ長はそれぞ
れ1.2μm及び0.4μmである。再生ヘッドのトラ
ック幅及びギャップ長はそれぞれ1.0μm及び0.2
μmである。面記録密度は1平方インチ当たり4ギガビ
ットである。
【0026】このような構成の磁気ディスク装置を用い
て、磁気ディスク3に線記録密度50kFCIの信号を
記録した場合における、再生出力の経過時間依存性の測
定結果を、図15に特性曲線aとして示す。記録トラッ
ク隣接領域に逆極性の信号を記録しない従来の構成で同
様の測定を行った場合の特性曲線bについても併せて示
す。図15から、本実施の形態の記録方式の方が従来の
記録方式よりも再生出力の経時変化が小さくなっている
ことが分かる。このように、本実施の形態の記録方式は
再生出力の経時変化を抑制するのに有効であり、本実施
の形態の磁気ディスク装置はトラック端部に逆極性の磁
化を形成しない従来構成の磁気ディスク装置よりも信頼
性を高めることができる。
【0027】なお、ここではリングヘッドを用いたが、
単磁極ヘッドを用いてもよい。また、本実施の形態で
は、図2(b)の逆極性電流による記録動作と、図2
(a)の通常の記録電流による記録動作を連続して行っ
たが、図2(b)の逆極性電流により、図2(c)に示
したような記録トラック隣接領域5にまたがる逆極性の
磁化パターンを一通り形成した後、ホストコンピュータ
から磁気ディスク装置への指示がない時間帯に、逆極性
の記録磁化を検出して図2(a)の記録電流により図2
(d)に示したように正極性電流の記録を重ねて行って
もよい。
【0028】その場合には、図2(c)に示したように
逆極性電流による記録を行った状態のままになっている
磁気ディスク上の領域についての情報を磁気ディスク装
置のメモリに記憶しておく。その後、ホストコンピュー
タから磁気ディスク装置への指示がない時間帯に、その
領域に磁気ヘッドを位置決めして図2(c)の磁化を読
み取り、読み取った磁化と逆極性の磁化を通常の電流値
で記録すればよい。 〔実施の形態2〕図3は、本発明による磁気ディスク装
置の記録方式の他の例を示す説明図である。磁気ヘッド
及び磁気記録媒体の構造は、実施の形態1と同一であ
る。
【0029】例えば図3(a)に示すような電流を磁気
ヘッド2に流して磁気ディスクに記録する場合、これに
先立ち、磁気ヘッド2を正規の記録トラック4の位置よ
り内周側に記録トラック間隔以下の値だけ移動し、図3
(b)に示すような、図3(a)に対し極性が反対とな
る逆極性電流を磁気ヘッド2に流して記録を行う。この
時点で磁気ディスク上には図3(c)に示すような記録
磁化パターンが形成される。
【0030】次に、磁気ヘッド2を正規の記録トラック
4の位置より外周側に記録トラック間隔以下の値だけ移
動し、図3(b)に示すような逆極性電流を磁気ヘッド
2に流して記録を行う。この時点で磁気ディスク上には
図3(d)に示すような記録磁化パターンが形成され
る。この後、磁気ヘッド2を正規の記録トラック4の位
置に移動し、図3(a)に示すような電流を磁気ヘッド
2に流して信号を記録する。その結果、図3(e)に示
すように、記録トラック4上の記録磁化に対し極性が反
対の磁化が記録トラック隣接領域5に形成される。
【0031】図11に示す磁気ディスク装置を用い、制
御回路系33において本実施の形態の記録方式を実施す
る制御を行ったところ、信号を記録した磁気記録媒体3
に対する再生出力の経過時間依存性の測定結果は、図1
5に示した実施の形態1の特性曲線aと同等になった。
このように、本実施の形態の記録方式も信頼性の維持に
効果があった。
【0032】本実施例ではリングヘッドを用いたが、単
磁極ヘッドを用いてもよい。また、ここでは、図3に示
したような記録動作を連続して行ったが、実施の形態1
と同様に、図3(b)〜(d)に示した逆極性電流によ
る記録を一通り行った後、ホストコンピュータから磁気
ディスク装置への指示がない時間帯に、逆極性の記録磁
化を検出して図3(a)及び図3(e)に示した正極性
電流の記録を行ってもよい。 〔実施の形態3〕図4は、本発明による磁気ディスク装
置の他の実施の形態における磁気ヘッド摺動面形状及び
磁気ディスクの記録磁化状態の概略説明図である。
【0033】ヘッドスライダ1上の第1の磁気ヘッド2
と並列する位置に、第1の磁気ヘッド2の記録トラック
幅より大きいトラック幅を有する第2の磁気ヘッド12
が設けられている。信号の記録に先立ち、記録電流に対
し極性が反対となる逆極性電流をトラック幅の大きな第
2の磁気ヘッド12に流して記録を行い、その後、同一
トラックに第1の磁気ヘッド2を用いて通常の極性の電
流で重ねて信号の記録を行うことにより、磁気ディスク
3上に図示するような記録磁化状態を形成する。
【0034】図7は、第2の磁気ヘッド12の一例を模
式的に示す要部斜視図である。この第2の磁気ヘッド1
2は、ヘッドスライダ1上に形成された電磁誘導型磁気
ヘッドである。この磁気ヘッド12は、酸化Al・炭化
Tiを主成分とする焼結体であるヘッドスライダ1上
に、下部磁極13とこれを覆うように非磁性層14が設
けられると共に、非磁性層14上のコイル24と非磁性
層25を介して上部磁極15が設けられ、上部磁極15
と下部磁極13とは端部において所定のギャップ長とな
るように非磁性層14を挟んで対向して構成されてい
る。なお、図中でコイル24は切断して示してあるが、
実際は連続した平面スパイラルコイルを構成している。
更に、下部磁極13と上部磁極15は図示しない部分で
接続されている。
【0035】下部磁極13及び上部磁極15の磁極材料
には、例えばCoNiFe合金膜を用いている。本実施
の形態では、下部磁極13及び上部磁極15のトラック
幅を、第1の磁気ヘッド2のトラック幅よりも大きい
1.4μmに設定した。また、第1の磁気ヘッド2と第
2の磁気ヘッド12のコイルの巻線は同じ向きになるよ
うに形成されている。
【0036】第2の磁気ヘッド12の位置決めは、第1
の磁気ヘッド2の位置を決めることによって行う。すな
わち、磁気ヘッド2と磁気ヘッド12との間隔Lを予め
測定しておき、磁気ヘッド12を位置決めしたい場合に
は、所望の位置から間隔Lだけずれた位置に磁気ヘッド
2が移動するように磁気ヘッド2を位置決めする。これ
により磁気ヘッド12が所望の位置に移動する。
【0037】図11に示す磁気ディスク装置の磁気ヘッ
ドとして図4に示した磁気ヘッドを用い、制御回路系3
3において磁気ヘッド12もリード/ライト制御部37
と接続し、本実施の形態の記録方式を実施する制御を行
ったところ、信号を記録した磁気ディスク3に対する再
生出力の経過時間依存性の測定結果は、図15に示した
実施の形態1の特性曲線aと同等になった。このよう
に、本実施の形態の記録方式も信頼性の維持に効果があ
ることが分かる。
【0038】なお、ここでは磁気ヘッド2の記録に要す
る部分及び磁気ヘッド12としてリングヘッドを用いた
が、単磁極ヘッドを用いてもよい。また、ヘッドスライ
ダ上に第2の磁気ヘッド12を複数設けることにより、
特に磁気ヘッド2のトラック内周側と外周側に1個ずつ
設けることにより磁気ディスクの内周から外周まで有効
に使用することができる。
【0039】また、ここでは本記録方式に係る一連の動
作を連続して行ったが、第2の磁気ヘッド12に逆極性
電流を流して記録を行った後、ホストコンピュ−タから
磁気ディスク装置への指示がない時間帯に、第1の磁気
ヘッド2によって記録磁化を検出し、磁気ヘッド2に正
極性電流を流して同一トラック及び同一セクタへの記録
を行ってもよい。 〔実施の形態4〕図5は、本発明による磁気ディスク装
置の他の実施の形態における磁気ヘッド摺動面形状及び
磁気ディスクの記録磁化状態の概略説明図である。
【0040】この実施の形態では、ヘッドスライダ1上
の磁気ヘッド2と並列する位置に、トラックピッチと記
録再生に用いる第1の磁気ヘッド2の記録トラック幅と
の差以下のトラック幅、典型的にはトラックピッチと磁
気ヘッド2のトラック幅との差の半分程度のトラック幅
を有する第2の磁気ヘッド16を有している。第1の磁
気ヘッド2によって信号を記録した後、信号が記録され
た記録トラックの記録磁化に対し極性が反対となる磁化
を第2の磁気ヘッド16によって記録トラック隣接領域
5に形成する。
【0041】図8は、第2の磁気ヘッド16の一例を模
式的に示す要部斜視図である。第2の磁気ヘッド16
は、ヘッドスライダ1上に形成された記録用の電磁誘導
型磁気ヘッドである。この第2の磁気ヘッド16は、酸
化Al・炭化Tiを主成分とする焼結体であるヘッドス
ライダ1上に、下部磁極17とこれを覆うように非磁性
層18が設けられると共に、非磁性層18上のコイル2
6と非磁性層27を介して上部磁極19が設けられ、上
部磁極19と下部磁極17とは端部において所定のギャ
ップ長となるように非磁性層18を挟んで対向して構成
されている。なお、図中でコイル26は切断して示して
あるが、実際は連続した平面スパイラルコイルを構成し
ている。更に、下部磁極17と上部磁極19は図示しな
い部分で接続されている。
【0042】下部磁極17及び上部磁極19の磁極材料
には、例えばCoNiFe合金膜を用いている。本実施
の形態では、下部磁極17及び上部磁極19のトラック
幅を、トラックピッチと磁気ヘッド2のトラック幅との
差の半分に等しい0.2μmに設定した。また、第1の
磁気ヘッド2と第2の磁気ヘッド16のコイルの巻線は
同じ向きになるように形成されている。
【0043】第2の磁気ヘッド16の位置決めは、第1
の磁気ヘッド2の位置を決めることによって行う。すな
わち、第1の磁気ヘッド2と第2の磁気ヘッド16との
間隔Lを予め測定しておき、第2の磁気ヘッド16を位
置決めしたい場合には所望の位置から間隔Lだけずれた
位置に磁気ヘッド2が移動するように磁気ヘッド2を位
置決めする。これにより第2の磁気ヘッド16が所望の
位置に移動する。
【0044】図11に示す磁気ディスク装置に図5に示
した磁気ヘッドを取り付け、制御回路系33において磁
気ヘッド16もリード/ライト制御部37と接続し、本
実施の形態の記録方式を実施する制御を行うようにした
ところ、信号を記録した磁気ディスク3に対する再生出
力の経過時間依存性の測定結果は、図15に示した実施
の形態1の特性曲線aと同等になった。このように、本
実施の形態の記録方式も信頼性の維持に効果があること
が分かる。
【0045】また、本実施の形態では本記録方式に係る
一連の動作を連続して行ったが、第1の磁気ヘッド2に
よる信号の記録を一通り行った後、ホストコンピュータ
から磁気ディスク装置への指示がない時間帯に、第1の
磁気ヘッド2によって記録磁化を検出し、磁気ヘッド1
6に電流を流して記録トラック隣接領域5への記録を行
ってもよい。あるいは、初めに記録トラック4に隣接す
る領域5への磁気ヘッド16による記録を行い、次いで
記録トラック4への磁気ヘッド2による記録を行っても
良い。 〔実施の形態5〕図6は、本発明による磁気ディスク装
置の他の実施の形態における磁気ヘッド摺動面形状及び
磁気ディスクの記録磁化状態の概略説明図である。
【0046】ヘッドスライダ1上の第1の磁気ヘッド2
と並列する位置にトラックピッチと磁気ヘッド2のトラ
ック幅との差の半分程度のトラック幅を有する第2の磁
気ヘッド20が2個設けられている。2個の第2の磁気
ヘッド20は、コイルを共有する形で構成されており、
第1の磁気ヘッド2によって記録トラック4に信号の記
録を行った後、記録トラック4上に形成された記録磁化
と逆極性の磁化を磁気ヘッド20によって記録トラック
4に隣接した領域5に形成する。
【0047】図9は、第2の磁気ヘッド20の一例を模
式的に示す要部斜視図である。第2の磁気ヘッド20
は、ヘッドスライダ1上に形成された記録用の電磁誘導
型磁気ヘッドである。この磁気ヘッド20は、酸化Al
・炭化Tiを主成分とする焼結体であるヘッドスライダ
1上に下部磁極21とこれを覆うように非磁性層22が
設けられると共に、非磁性層22上のコイル28と非磁
性層29を介して上部磁極23が設けられ、上部磁極2
3と下部磁極21とは端部において所定のギャップ長と
なるように非磁性層22を挟んで対向して構成されてい
る。なお、図中でコイル28は切断して示してあるが、
実際は連続した平面スパイラルコイルを構成している。
更に、下部磁極21と上部磁極23は図示しない部分で
接続されている。下部磁極21及び上部磁極23の磁極
材料には、例えばCoNiFe合金膜を用いている。
【0048】本実施の形態では、下部磁極21及び上部
磁極23のトラック幅を、トラックピッチと磁気ヘッド
2のトラック幅との差の半分に等しい0.2μmに設定
した。摺動面における左右磁極間の間隔はトラック幅に
等しい1.2μmとした。また、第1の磁気ヘッド2と
第2の磁気ヘッド20のコイルの巻線は同じ向きになる
ように形成されている。
【0049】第2の磁気ヘッド20の位置決めは、磁気
ヘッド2の位置を決めることによって行う。すなわち、
第1の磁気ヘッド2と第2の磁気ヘッド20との間隔L
を予め測定しておき、第2の磁気ヘッド20を位置決め
したい場合には、所望の位置から間隔Lだけずれた位置
に第1の磁気ヘッド2が移動するように第1の磁気ヘッ
ド2を位置決めする。これにより第2の磁気ヘッド20
が所望の位置に移動する。
【0050】図11に示す磁気ディスク装置に図6に示
した磁気ヘッドを取り付け、制御回路系33において第
2の磁気ヘッド20もリード/ライト制御部37と接続
し、本実施の形態の記録方式を実施する制御を行うよう
にしたところ、信号を記録した磁気ディスク3に対する
再生出力の経過時間依存性の測定結果は、図15に示し
た実施の形態1の特性曲線aと同等になった。このよう
に、本実施の形態の記録方式も信頼性の維持に効果があ
ることが分かる。
【0051】なお、ここでは磁気ヘッド2の記録に要す
る部分及び磁気ヘッド20としてリングヘッドを用いた
が、単磁極ヘッドを用いてもよい。また、ヘッドスライ
ダ上に磁気ヘッド20を複数設けることにより、特に磁
気ヘッド2の両側に一対ずつ設けることにより磁気ディ
スクの内周から外周まで有効に使用できる。また、本実
施の形態では本記録方式に係る一連の動作を連続して行
ったが、第1の磁気ヘッド2による信号の記録を一通り
行った後、ホストコンピュータから磁気ディスク装置へ
の指示がない時間帯に、磁気ヘッド2によって記録磁化
を検出し、磁気ヘッド20に逆極性電流を流して記録ト
ラックに隣接する磁気記録媒体部分への記録を行っても
よい。あるいは、初めに記録トラック4に隣接する磁気
記録媒体部分5への磁気ヘッド20による記録を行い、
次いで記録トラック4への磁気ヘッド2による記録を行
っても良い。 〔実施の形態6〕図10は、本発明による磁気ディスク
装置の他の実施の形態における、ヘッドスライダの流出
端側から見た第1の磁気ヘッド及び第2の磁気ヘッドの
コイル形状の概略構成図である。第1の磁気ヘッドのコ
イル46の巻線と第2の磁気ヘッドのコイル47の巻線
は向きが逆になるように形成されている。この場合、双
方のヘッドに同極性の電流を流しても、発生するヘッド
磁界の向きは逆になる。
【0052】本実施の形態の磁気ディスク装置は、図4
に示すように、記録再生に用いる第1の磁気ヘッド2の
記録トラック幅より大きいトラック幅を有する第2の磁
気ヘッド12を有して成り、信号の記録に先立ち、記録
電流を第2の磁気ヘッド12に流して記録を行い、その
後、同一トラック及び同一セクタに第1の磁気ヘッド2
に記録電流を流して信号の記録を行うことにより、図1
に示すような記録磁化状態を形成する。
【0053】図11に示す磁気ディスク装置に、本実施
の形態の磁気ヘッドを取り付け、制御回路系33におい
て第2の磁気ヘッド12もリード/ライト制御部に接続
し、本実施の形態の記録方式を実施する制御を行うよう
にしたところ、信号を記録した磁気ディスク3に対する
再生出力の経過時間依存性の測定結果は、図15に示し
た実施の形態1の特性曲線aと同等になった。このよう
に、本実施の形態の記録方式も信頼性の維持に効果があ
ることが分かる。
【0054】なお、ここでは第1の磁気ヘッドの記録に
要する部分及び第2の磁気ヘッドとしてリングヘッドを
用いたが、単磁極ヘッドを用いてもよい。また、ヘッド
スライダ1上に第2の磁気ヘッド12を複数設けること
により、特に磁気ヘッド2の内周トラック側及び外周ト
ラック側に第2の磁気ヘッドを1個ずつ設けることによ
り磁気ディスクの内周から外周までを有効に利用でき
る。
【0055】また、本実施の形態では本記録方式に係る
一連の動作を連続して行ったが、第2の磁気ヘッドに記
録電流を流して記録を行った後、ホストコンピュータか
ら磁気ディスク装置への指示がない時間帯に、第1の磁
気ヘッドによって記録磁化を検出し、第1の磁気ヘッド
に記録電流を流して同一トラック及び同一セクタへの記
録を行ってもよい。
【0056】また、図4に示したヘッドに代えて、トラ
ックピッチと第1の磁気ヘッドの記録トラック幅との差
以下のトラック幅を有する第2の磁気ヘッドを有する図
5又は図6に示した構造のヘッドを用いてもよい。
【0057】
【発明の効果】本発明によると、記録磁化の経時変化を
抑制でき、磁気ディスク装置の高記録密度化と信頼性の
維持を共に実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による磁気ディスク装置に用いられる磁
気ヘッド摺動面形状及び磁気ディスクの記録磁化状態の
一実施の形態を示す概略構成図。
【図2】本発明による磁気ディスク装置に用いられる記
録方式の一実施の形態の磁気記録過程を模式的に示す説
明図であり、(a)及び(b)は記録電流波形図、
(c)及び(d)は磁気記録媒体の記録磁化状態図。
【図3】本発明による磁気ディスク装置に用いられる記
録方式の他の実施の形態の磁気記録過程を模式的に示す
説明図であり、(a)及び(b)は記録電流波形図、
(c)〜(e)は磁気記録媒体の記録磁化状態図。
【図4】本発明による磁気ディスク装置に用いられる磁
気ヘッド摺動面形状及び磁気ディスクの記録磁化状態の
他の実施の形態を示す概略構成図。
【図5】本発明による磁気ディスク装置に用いられる磁
気ヘッド摺動面形状及び磁気ディスクの記録磁化状態の
他の実施の形態を示す概略構成図。
【図6】本発明による磁気ディスク装置に用いられる磁
気ヘッド摺動面形状及び磁気ディスクの記録磁化状態の
他の実施の形態を示す概略構成図。
【図7】本発明による第2の磁気ヘッドの一例を示す要
部斜視図。
【図8】本発明による第2の磁気ヘッドの他の例を示す
要部斜視図。
【図9】本発明による第2の磁気ヘッドの他の例を示す
要部斜視図。
【図10】本発明による第1の磁気ヘッド及び第2の磁
気ヘッドにおける、ヘッドスライダの流出端側から見た
コイルの形状の一例を示す概略構成図。
【図11】本発明による磁気ヘッド及び記録方式を備え
た磁気ディスク装置の一例を示す概略構成図であり、
(a)は平面図、(b)は平面図中にA−A’線で示し
た部分の断面図。
【図12】磁気ディスク装置に用いられる磁気ヘッド摺
動面形状及び磁気ディスクの記録磁化状態の従来例を示
す概略構成図。
【図13】本発明による磁気ディスク装置に用いられる
制御回路系の一例を示すブロック図。
【図14】磁気ディスク装置に用いられる制御回路系の
従来例を示すブロック図。
【図15】本発明による磁気ヘッド及び記録方式を備え
た磁気ディスク装置における、線記録密度50kFCI
の信号の再生出力の経過時間依存性を従来例と比較して
示す特性線図。
【符号の説明】
1…ヘッドスライダ、2…磁気ヘッド、3…磁気記録媒
体、4…記録トラック、5…記録トラック隣接領域、6
…下部シールド、7…非磁性層、8…磁界検出構造物、
9…上部シールド、10…非磁性層、11…上部磁極、
12…磁気ヘッド、13…下部磁極、14…非磁性層、
15…上部磁極、16…磁気ヘッド、17…下部磁極、
18…非磁性層、19…上部磁極、20…磁気ヘッド、
21…下部磁極、22…非磁性層、23…上部磁極、2
4…コイル、25…非磁性層、26…コイル、27…非
磁性層、28…コイル、29…非磁性層、30…磁気デ
ィスク装置、31…ヘッドキャリッジ、32…スピンド
ルモータ、33…制御回路系、35…ホストコンピュー
タ、36…インターフェース部、37…リード/ライト
制御部、38…ヘッド位置決め制御部、39…スピンド
ルモータ制御部、41…磁気ディスク装置インターフェ
ース部、42…記録電流反転回路、43…記録電流増幅
回路、44…記録制御回路、45…制御回路系、46…
コイル、47…コイル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−223003(JP,A) 特開 昭60−163207(JP,A) 特開 平3−12001(JP,A) 特開 平1−133201(JP,A) 特開 昭63−103591(JP,A) 特開 昭63−119001(JP,A) 特開 平7−6356(JP,A) 特開 平7−249201(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 5/02

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気記録媒体と、前記磁気記録媒体を駆
    動する磁気記録媒体駆動手段と、前記磁気記録媒体に信
    号を記録/再生する第1の磁気ヘッドと、前記第1の磁
    気ヘッドを駆動する磁気ヘッド駆動手段と、前記第1の
    磁気ヘッドへの記録信号及び前記第1の磁気ヘッドから
    の再生信号を処理すると共に前記磁気記録媒体駆動手段
    及び前記磁気ヘッド駆動手段の制御信号を処理する制御
    回路系とを有する磁気ディスク装置において、 記録トラックの記録磁化に対し極性が反対の磁化を前記
    記録トラックに隣接する領域に形成する機能を有するこ
    とを特徴とする磁気ディスク装置。
  2. 【請求項2】 電流値が通常の値よりも大きく、かつ記
    録電流に対し極性が反対の電流を前記第1の磁気ヘッド
    に流して第1の記録を行い、その後、通常の電流値及び
    通常の極性を有する記録電流を前記第1の磁気ヘッドに
    流し、前記第1の記録に重ねて第2の記録を行う機能を
    有することを特徴とする請求項1記載の磁気ディスク装
    置。
  3. 【請求項3】 前記第1の磁気ヘッドを正規の記録トラ
    ック位置より内周側及び外周側にトラックピッチと記録
    トラック幅との差以下の値だけ順次移動し、記録電流に
    対し極性が反対の電流を前記第1の磁気ヘッドに流して
    第1及び第2の記録を重ねて行い、その後、前記第1の
    磁気ヘッドを正規の記録トラック位置に移動し、通常の
    極性を有する記録電流を前記第1の磁気ヘッドに流し、
    前記第1及び第2の記録に重ねて第3の記録を行う機能
    を有することを特徴とする請求項1記載の磁気ディスク
    装置。
  4. 【請求項4】 前記第1の磁気ヘッドにおける記録用磁
    極のトラック幅よりも大きいトラック幅を有する第2の
    磁気ヘッドを備えることを特徴とする請求項1記載の磁
    気ディスク装置。
  5. 【請求項5】 記録電流に対して極性が反対の電流を前
    記第2の磁気ヘッドに流して第1の記録を行い、その
    後、通常の極性を有する記録電流を前記第1の磁気ヘッ
    ドに流して前記第1の記録に重ねて第2の記録を行う機
    能を有することを特徴とする請求項4記載の磁気ディス
    ク装置。
  6. 【請求項6】 前記第2の磁気ヘッドのコイルは前記第
    1の磁気ヘッドのコイルと巻線の向きが逆であることを
    特徴とする請求項4記載の磁気ディスク装置。
  7. 【請求項7】 トラックピッチと前記第1の磁気ヘッド
    のトラック幅との差以下のトラック幅を有する第2の磁
    気ヘッドを備えることを特徴とする請求項1記載の磁気
    ディスク装置。
  8. 【請求項8】 トラックピッチと前記第1の磁気ヘッド
    のトラック幅との差以下のトラック幅を有する第2の磁
    気ヘッドを2個備え、前記2個の第2の磁気ヘッドはト
    ラック幅方向に前記第1の磁気ヘッドのトラック幅だけ
    離して配置され、かつ、コイルを共用していることを特
    徴とする請求項1記載の磁気ディスク装置。
  9. 【請求項9】 前記第1の磁気ヘッドによって記録トラ
    ックに信号の記録を行う前あるいは後に、前記第2の磁
    気ヘッドによって記録トラックに隣接する領域に前記記
    録トラックの記録磁化に対して極性が反対の磁化を形成
    する機能を有することを特徴とする請求項7又は8記載
    の磁気ディスク装置。
  10. 【請求項10】 前記第2の磁気ヘッドのコイルは前記
    第1の磁気ヘッドのコイルと巻線の向きが逆であること
    を特徴とする請求項7又は8記載の磁気ディスク装置。
  11. 【請求項11】 前記第2の磁気ヘッドを前記第1の磁
    気ヘッドの内周トラック側及び外周トラック側に備える
    ことを特徴とする請求項4〜10のいずれか1項記載の
    磁気ディスク装置。
  12. 【請求項12】 前記磁気記録媒体は垂直媒体であるこ
    とを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項記載の磁
    気ディスク装置。
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