JPH0850709A - 磁気抵抗効果型磁気ヘッド - Google Patents

磁気抵抗効果型磁気ヘッド

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JPH0850709A
JPH0850709A JP18439894A JP18439894A JPH0850709A JP H0850709 A JPH0850709 A JP H0850709A JP 18439894 A JP18439894 A JP 18439894A JP 18439894 A JP18439894 A JP 18439894A JP H0850709 A JPH0850709 A JP H0850709A
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magnetic
film
layer
magnetoresistive effect
hard
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JP18439894A
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English (en)
Inventor
Susumu Soeya
進 添谷
Takao Imagawa
尊雄 今川
Koichi Nishioka
浩一 西岡
Katsuya Mitsuoka
勝也 光岡
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】狭トラックにしても、バルクハウゼンノイズフ
リ−かつ高出力とできる磁気抵抗効果型磁気ヘッドを提
供する。 【構成】磁気抵抗センサ層30両端部に電気的、磁気的
連続性を保ちながら隔離して縦バイアス磁界を印加する
ための残留磁束密度、保磁力の異なる第一の硬磁性層4
1、第二の硬磁性層42よりなる2層の硬磁性層を配置
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気記録装置、特に、
磁気ディスク装置に用いられる磁気抵抗効果を利用した
磁気抵抗効果型磁気ヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】従来技術として、特開平3−12531
1号公報に、磁気抵抗センサ層両端部に電気的、磁気的
連続性を保ちながら硬磁性層を形成することが記載され
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、磁気
抵抗効果型磁気ヘッドの狭トラック化に有利な構造であ
り、磁気抵抗センサ層両端部に配置された硬磁性層によ
り、磁気抵抗効果膜、軟磁性膜に縦バイアス磁界が印加
でき、これら強磁性膜の磁壁発生を防止でき、バルクハ
ウゼンノイズ防止の点で優れるものの、軟磁性膜に必要
以上の大きなバイアスフラックスが流入し、磁気抵抗効
果膜への横バイアス磁界印加を困難とさせ、磁気ヘッド
の磁気応答特性、いわゆる、再生感度が劣化するという
問題点があった。
【0004】そこで、本発明の目的は、バルクハウゼン
ノイズを抑制し、磁気応答特性を高めた磁気抵抗効果型
磁気ヘッドならびにそれを搭載した磁気ディスク装置を
提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的は、磁気抵抗効
果を用いて磁気的信号を電気的信号に変換する磁気抵抗
効果膜を含む磁気抵抗センサ層を軟磁性膜、非磁性スペ
−サ層、磁気抵抗効果膜を順次積層して形成し、磁気抵
抗センサ層両端部に電気的、磁気的連続性を保ちながら
隔離して残留磁束密度、保磁力の異なる2種類の硬磁性
層を順次形成して配置することにより達成できる。
【0006】さらに、上記目的は上層の硬磁性層を第一
の硬磁性層、下層の硬磁性層を第二の硬磁性層と定義す
ると第一の硬磁性層の残留磁束密度、保磁力あるいは残
留磁束密度と膜厚との積を第二の硬磁性層のそれよりも
大とし、磁気抵抗効果膜と軟磁性膜に、それぞれ所望の
バイアスフラックスを与えるよう設計することにより達
成できる。
【0007】
【作用】本発明に係る第一の硬磁性層は磁気抵抗効果膜
にバイアスフラックスを与え、磁気抵抗効果膜の磁壁発
生を防止してバルクハウゼンノイズを抑止する作用をす
る。
【0008】本発明に係る第二の硬磁性層は軟磁性膜に
バイアスフラックスを与え、軟磁性膜の磁壁発生防止の
作用をする。しかし、同業者なら公知のように硬磁性層
から流入する一方向磁束が大きすぎる場合は、磁気抵抗
効果膜への横バイアス磁界の印加が困難となる。本発明
では、この問題に対処すべく第二の硬磁性層の残留磁束
密度、保磁力あるいは残留磁束密度と膜厚との積を第一
の硬磁性層のそれよりも小とし、軟磁性膜に与えるバイ
アスフラックスを所望の大きさに設計しており、第二の
硬磁性層は軟磁性膜の磁壁発生防止かつ磁気抵抗効果膜
への横バイアス磁界印加を容易とできる作用がある。
【0009】そのため、磁気抵抗効果型磁気ヘッドを線
形領域で動作させることが可能となり、狭トラックとし
ても高出力、かつバルクハウゼンノイズレスとできる磁
気抵抗効果型磁気ヘッドを提供できる。
【0010】
【実施例】実施例として、本発明に係る磁気抵抗効果型
磁気ヘッドを適用した磁気ディスク装置200につい
て、図2を用いて説明する。図2は、この磁気ディスク
装置200の概略構造を示す斜視図である。
【0011】この磁気ディスク装置200の概略構造を
説明する。同図に示すように、磁気ディスク装置200
は、等間隔で一軸(スピンドル202)上に積層された
複数の磁気ディスク204a、204b、204c、2
04d、204eと、スピンドル202を駆動するモ−
タ203と、移動可能なキャリッジ206に保持された
磁気ヘッド郡205a、205b等と、このキャリッジ
206を駆動するボイスコイルモ−タ213を構成する
マグネット208及びボイスコイル207と、これらを
支持するベ−ス201とを備えて構成される。又、磁気
ディスク制御装置などの上位装置212から送出される
信号に従って、ボイスコイルモ−タ213を制御するボ
イスコイルモ−タ制御回路209を備えている。また、
上位装置212から送られてきたデ−タを書き込み方式
に対応し、磁気ヘッドに流すべき電流に変換する機能
と、磁気ディスク204aなどから送られてきたデ−タ
を増幅し、ディジタル信号に変換する機能とを持つライ
ト/リ−ド回路210を備え、このライト/リ−ド回路
210は、インタ−フェイス211を介して、上位装置
212と接続されている。
【0012】次に、この磁気ディスク装置200の動作
を、読みだしの場合を例として説明する。上位装置21
2から、インタ−フェイス211を介して、ボイスコイ
ルモ−タ制御回路209に、読みだすべきデ−タの支持
を与える。ボイスコイルモ−タ制御回路209からの制
御電流によって、ボイスコイルモ−タ213がキャリッ
ジ206を駆動させ、指示されたデ−タが記憶されてい
るトラックの位置に、磁気ヘッド郡205a、205b
等を高速で移動させ、正確に位置ずけする。この位置付
けは、ボイスコイルモ−タ制御回路209と接続されて
いる位置決め用磁気ヘッド205bが、磁気ディスク2
04c上の位置を検出して提供し、デ−タ用磁気ヘッド
205aの位置制御を行なうことによって行なわれる。
又、ベ−ス201に支持されたモ−タ203は、スピン
ドル202に取り付けた直径3.5インチの複数の磁気
ディスク204a、204b、204c、204d、2
04eを回転させる。次に、ライト/リ−ド回路210
からの信号に従って、指示された所定の磁気ヘッドを選
択し、指示された領域の先頭位置を検出後、磁気ディス
ク上のデ−タ信号を読みだす。この読みだしは、ライト
/リ−ド回路210に接続されているデ−タ用磁気ヘッ
ド205aが、磁気ディスク204dとの間で信号の授
受を行なうことにより行なわれる。読みだされたデ−タ
は、所定の信号に変換され、上位装置212に送出され
る。
【0013】本発明に係る磁気抵抗効果型磁気ヘッド
は、バルクハウゼンノイズが無く、高感度である。その
ため、本発明の磁気抵抗効果型磁気ヘッドと記録専用の
電磁誘導型の薄膜磁気ヘッドを組み合わせてデュアルヘ
ッドを形成し、このヘッドを磁気ディスク装置に搭載す
ることにより、面記録密度が1平方インチ当り1〜2G
b/in2の磁気ディスク装置を作成することができ
る。
【0014】次に、上記磁気ディスク装置200に使用
する、本発明の1実施例である磁気抵抗効果型磁気ヘッ
ド100について、図1を用いて説明する。図1は、本
発明に係る磁気抵抗効果型磁気ヘッド100の概略構造
を示す拡大断面図である。
【0015】この磁気抵抗効果型磁気ヘッド100は、
図1に示すように、非磁性基板1の上方に、下部磁気シ
−ルド層10と、この下部磁気シ−ルド層10の上に形
成される下部ギャップ膜20と、この下部ギャップ膜2
0の上に順次形成される軟磁性膜31と、非磁性スペ−
サ−層32と、磁気抵抗効果膜33から構成される磁気
抵抗センサ層30と、この磁気抵抗センサ層30と電気
的、磁気的な接触を保ちながら、磁気抵抗センサ層30
両端部と下部ギャップ膜20上に順次形成される第二の
硬磁性層42とこの第二の硬磁性層42の上方に形成さ
れる第一の硬磁性層41とこの第一の硬磁性層41の上
方に形成される信号取り出し用電極50と上記各膜、各
層、及び信号取り出し電極50を覆うように形成される
上部ギャップ膜60と、この上部ギャップ膜60の上に
形成される上部磁気シ−ルド層70とを備えて構成され
る。
【0016】各層、各膜の作用、材料などを次に説明す
る。上部、下部磁気シ−ルド層70、10は、磁気抵抗
効果膜33に、必要信号以外の磁界が影響するのを防止
し、磁気抵抗効果型磁気ヘッド100の信号分解能を高
める作用を行なう。その材料は、NiFe合金、Co系
の非晶質等の軟磁性であり、膜厚はおおよそ0.5〜3
μmである。
【0017】上記磁気シ−ルド層70、10に隣接し
て、磁気抵抗センサ層30と、第一の硬磁性層41と、
第二の硬磁性層42と、信号取り出し電極50とを挾み
込むように配置される上部、下部ギャップ膜60、20
は、上記磁気抵抗センサ層30と、上部、下部磁気シ−
ルド層70、10とを電気的、磁気的に隔離する作用を
し、ガラス、アルミナ等の非磁性、絶縁物よりなる。上
部、下部ギャップ膜60、20の膜厚は、磁気抵抗効果
型磁気ヘッド100の再生分解能に影響するため、磁気
ヘッドに望まれる記録密度に依存し、通常は、0.4〜
0.1μmの範囲である。
【0018】磁気抵抗効果膜33は、記録媒体の磁化の
方向によって、その電気抵抗が変化し、磁気信号を電気
信号に変換する。磁気抵抗効果膜33は、NiFe合
金、NiCo合金、NiFeCo合金などのような、強
磁性薄膜で形成される。その膜厚は、約0.01〜0.
045μmである。
【0019】一対の信号取り出し電極50は、磁気抵抗
効果膜33の電気抵抗を検出するために、磁気抵抗効果
膜33に十分な電流(1×106〜2×107A/c
2)を流す。信号取り出し用電極50は、通常、電気
抵抗が小さい銅や、金などの薄膜が用いられる。
【0020】同業者なら公知のように非磁性スペ−サ−
層32と軟磁性膜31は、磁気抵抗効果膜33に、横バ
イアス磁界を印加し、磁気抵抗効果型磁気ヘッドを高感
度にする作用をする。非磁性スペ−サ−層32は、非磁
性スペ−サ−層32に流れる電流によって生じる横バイ
アス磁界を、磁気抵抗効果膜33に印加する。材料とし
ては、Ti、Nb、Ta、Mo、Wなどの金属が用いら
れる。非磁性スペ−サ−層32は、膜厚と比抵抗を調節
して設計する。軟磁性膜31は、磁気抵抗効果膜33に
よって流れる電流によって発生する磁界を効率良く、磁
気抵抗効果膜33に印加する。軟磁性膜31膜の材料と
しては、比抵抗が大きく、軟磁気特性を持つ結晶質の強
磁性体や、Co系非晶質合金、強磁性合金に酸化物等を
散在させたの強磁性体が用いられる。
【0021】次に、本発明に係る磁気抵抗効果型磁気ヘ
ッドのバルクハウゼンノイズレスかつ高感度とするため
の縦バイアス磁界ならびに横バイアス磁界の印加手法を
説明する。
【0022】図3は、第一の硬磁性層41と、第二の硬
磁性層42と、磁気抵抗センサ層30の拡大断面図であ
る。第一の硬磁性層41と、第二の硬磁性層42は磁気
抵抗効果型磁気ヘッド長手方向に着磁されており、図3
矢印に示すように一方向の磁束を発生させている。第一
の硬磁性層41より発生した一方向磁束は磁気抵抗効果
膜33にバイアスフラックスとして流入し、磁気抵抗効
果膜33内部の磁壁発生を防止し、バルクハウゼンノイ
ズレスとできる。第二の硬磁性層42より発生した一方
向磁束は軟磁性膜31に流入し、軟磁性膜31内部の磁
壁発生を防止する。一方、この一方向磁束が強すぎる場
合は、軟磁性膜31の磁化回転を困難とさせ、磁気抵抗
効果膜33への横バイアス磁界の印加を困難にさせてし
まう。この問題に対処すべく本発明では、第二の硬磁性
層42の残留磁束密度、保磁力あるいは残留磁束密度と
膜厚の積を第一の硬磁性層41よりも小とし、軟磁性膜
31に所望のバイアスフラックスが与えられるよう設計
しており、軟磁性膜31の磁化回転を容易とさせ、磁気
抵抗効果膜33への横バイアス磁界印加を容易とさせて
いる。
【0023】図4は、本発明に係る第一の硬磁性層41
と、第二の硬磁性層42と、磁気抵抗効果膜33と、軟
磁性膜31の通電下での磁気モ−メントの様子を上方か
ら示したものである。磁気抵抗効果膜33には強めのバ
イアスフラックスが与えられ、バルクハウゼンノイズレ
スとでき、軟磁性膜31には弱めのバイアスフラックス
が与えられ、軟磁性膜31の磁壁発生防止かつ磁気抵抗
効果膜33への横バイアス磁界印加が容易となるように
各硬磁性層からのバイアスフラックスを独立制御してい
る。そのため、図4矢印のように磁気抵抗効果膜33
は、軟磁性膜31からの横バイアス磁界によって最適バ
イアスが容易に獲得できる。したがって、磁気抵抗効果
型磁気ヘッドを線形領域で動作させることが可能とな
り、高出力、バルクハウゼンノイズレスで再生できる磁
気抵抗効果型磁気ヘッドを形成できる。
【0024】本発明に係る第一の硬磁性層41、ならび
に第二の硬磁性層42の材料としては、CoCr、Co
Pt、CoCrPt、CoCrTaなどのCo合金系の
永久磁石膜が良い。残留磁束密度ならびに保磁力等の調
整は、膜中の非磁性Cr、Pt、Ta等の含有量を適度
とすることにより容易に調整可能である。
【0025】次に、図1を用いて磁気抵抗効果型磁気ヘ
ッド100の製造方法を説明する。尚、下記の薄膜形成
法およびパタ−ニング方法は、スパッタリング法やエッ
チング、フォトリソグラフィ−の方法を用いた。
【0026】基板1に、下部シ−ルド膜10とするNi
Fe合金を2μmの厚さに形成し、その後、その上部に
下部ギャップ膜20とするアルミナを0.3μmの厚さ
に形成する。そして、この下部シ−ルド膜10と下部ギ
ャップ膜20とを所定の形状に加工する。次に、下部ギ
ャップ膜20上に、磁気抵抗センサ層とする軟磁性膜3
1、非磁性スペ−サ−層32、磁気抵抗効果膜33を順
次積層する。その後、磁気抵抗センサ層30上にPMJ
I、レジストなどよりなる特定のパタ−ンを形成し、こ
のパタ−ンによって、磁気抵抗センサ層30を所定の形
状に加工する。その後、下部ギャップ膜20とこのパタ
−ンを覆うように第二の硬磁性層42、第一の硬磁性層
41、信号取り出し電極50を形成し、その後、レジス
トパタ−ンを剥離する。その後、信号検出電極50、磁
気抵抗効果膜33上に上部ギャップ膜60、上部シ−ル
ド膜70を形成して、磁気抵抗効果型磁気ヘッドの作成
を完了する。磁気抵抗効果型磁気ヘッド形成後、その上
方に電磁誘導型磁気ヘッドを形成し、デュアルヘッドと
して磁気ディスク装置200に搭載する。
【0027】本発明によると、磁気抵抗センサ層に縦バ
イアス磁界を供給するための第一の硬磁性層41と第二
の硬磁性層42の着磁工程が含まれなければない。この
着磁は、磁気抵抗効果型磁気ヘッド長手方向に行なわ
れ、硬磁性層の材料にもよるが数キロエルステッドの磁
界を印加すればよい。着磁工程は、第一の硬磁性層41
と第二の硬磁性層42形成後、磁気ヘッド製造工程途中
で行ってもよく、磁気ヘッド形成後に行ってもよい。
【0028】さらに、本発明によると磁気抵抗効果膜3
3のプロセスダメ−ジを保護するため、磁気抵抗効果膜
33の上方に非磁性で非抵抗の大きな膜Ta、NiCr
合金等を形成してもよい。
【0029】さらに、第二の硬磁性層42の下地層とし
てCr、Ta、W、Au等を形成してもよい。
【0030】さらに、本発明によると、第一の硬磁性層
41から磁気抵抗効果膜33へ、第二の硬磁性層42か
ら軟磁性膜31へ効果的にバイアスフラックスを供給す
るため、第一の硬磁性層41と磁気抵抗効果膜33、第
二の硬磁性層42と軟磁性膜31の高さ方向の位置がほ
ぼ同等となるよう最適化するのが望ましい。
【0031】さらに、本発明によると図5に示す磁気抵
抗効果型磁気ヘッド101のように、磁気抵抗センサ層
30を磁気抵抗効果膜33、非磁性スペ−サ−層32、
軟磁性膜31として順次形成し、硬磁性層を第一の硬磁
性層41、第二の硬磁性層42を順次形成した磁気抵抗
効果型磁気ヘッドでも目的は達成できる。
【0032】さらに、本発明によると図6に示す磁気抵
抗効果型磁気ヘッド102のように、第一の硬磁性層4
1から磁気抵抗効果膜33へ、第二の硬磁性層42から
軟磁性膜31へ各々の硬磁性層からの最適化した一方向
磁束を各々の膜に各々所望のバイアスフラックスを効果
的に流入させるため、第二の硬磁性層42と軟磁性膜3
1の高さ方向の位置、非磁性膜43を介して第一の硬磁
性層41と磁気抵抗効果膜33の高さ方向の位置を同等
としてもよい。非磁性膜43の材料としては、Crが望
ましい。非磁性膜43にCrを用いることにより、第一
の硬磁性層41の保磁力を大きくしやすいという利点が
ある。
【0033】尚、図5、6では非磁性基板1、下部シ−
ルド膜10、下部ギャップ膜20、上部ギャップ膜6
0、上部シ−ルド膜70を省略した。
【0034】さらに、本発明に係る磁気抵抗効果型磁気
ヘッドは、シ−ルド膜を備えて構成しているが、ノンシ
−ルド型磁気抵抗効果型磁気ヘッド、ヨ−クタイプ磁気
抵抗効果型磁気ヘッド、さらに強磁性膜の磁気抵抗効果
を利用した磁気センサ−にも適用は可能である。
【0035】
【発明の効果】本発明に係る磁気抵抗効果型磁気ヘッド
は、磁気抵抗効果膜、軟磁性膜に各々所望のバイアスフ
ラックスを独立に与えており、バルクハウゼンノイズレ
スかつ横バイアス磁界の印加が容易とできる。
【0036】そのため、磁気抵抗効果型磁気ヘッドを線
形領域で動作させることが可能となり、高い記録密度で
記録された情報を高出力、かつバルクハウゼンノイズレ
スで再生できる。従って、この磁気抵抗効果型磁気ヘッ
ドを使用することにより面記録密度の大きな磁気ディス
ク装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁気抵抗効果型磁気ヘッド100の拡
大断面図。
【図2】本発明の磁気ディスク装置及び情報処理システ
ムの構成を示す概略図。
【図3】本発明の第一の硬磁性層、第二の硬磁性層の機
能を示す拡大断面図。
【図4】本発明の第一の硬磁性層、第二の硬磁性層の機
能を上方から示した拡大図。
【図5】本発明の磁気抵抗効果型磁気ヘッド101の拡
大断面図。
【図6】本発明の磁気抵抗効果型磁気ヘッド102の拡
大断面図。
【符号の説明】
1 基板 10 下部シ−ルド膜 20 下部ギャ
ップ膜 30 磁気抵抗センサ層 31 軟磁性
膜 32 非磁性スペ−サ−層 33 磁気抵
抗効果膜 41 第一の硬磁性膜 42 第二の硬磁性膜 4
3 非磁性膜 50 信号検出電極 60 上部ギャップ膜 7
0 上部シ−ルド膜 100 磁気抵抗効果型磁気ヘッド 2
01 ベ−ス 202 スピンドル 203 モ−タ 2
04 磁気ディスク 205 磁気ヘッド 206 キャリッジ 2
07 ボイスコイル 208 マグネット 209 ボイスコイルモ−タ
制御回路 210 ライト/リ−ド回路 211 インタ−フェ
イス 212 上位装置 213 ボイスコイル
モ−タ
フロントページの続き (72)発明者 光岡 勝也 神奈川県小田原市国府津2880番地 株式会 社日立製作所ストレージシステム事業部内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁気抵抗効果を用いて磁気的信号を電気的
    信号に変換する磁気抵抗効果膜を含む磁気抵抗センサ層
    が軟磁性膜、非磁性スペ−サ−層、磁気抵抗効果膜を順
    次積層して形成され、該磁気抵抗センサ層両端部に電気
    的、磁気的連続性を保ちながら隔離して配置した硬磁性
    層を含む磁気抵抗効果型磁気ヘッドであって、 前記硬磁性層が残留磁束密度、保磁力の異なる第二の硬
    磁性層と第一の硬磁性層とを順次積層した2層の硬磁性
    層で構成されることを特徴とする磁気抵抗効果型磁気ヘ
    ッド。
JP18439894A 1994-08-05 1994-08-05 磁気抵抗効果型磁気ヘッド Pending JPH0850709A (ja)

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