JP2002222505A - 磁気抵抗効果素子を用いた磁気ヘッド及び磁気再生装置 - Google Patents

磁気抵抗効果素子を用いた磁気ヘッド及び磁気再生装置

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JP2002222505A
JP2002222505A JP2001016276A JP2001016276A JP2002222505A JP 2002222505 A JP2002222505 A JP 2002222505A JP 2001016276 A JP2001016276 A JP 2001016276A JP 2001016276 A JP2001016276 A JP 2001016276A JP 2002222505 A JP2002222505 A JP 2002222505A
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yoke
magnetic
magnetic head
recording medium
thickness
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JP2001016276A
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Kenji Machida
賢司 町田
Naoto Hayashi
直人 林
Yasuyoshi Miyamoto
泰敬 宮本
Takahiko Tamaki
孝彦 玉城
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Japan Broadcasting Corp
Original Assignee
Nippon Hoso Kyokai NHK
Japan Broadcasting Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 簡単な構成で製作が容易であり、しかも再生
感度の優れた磁気抵抗効果素子を用いる薄膜磁気ヘッド
を提供する。 【解決手段】 磁気記録媒体10に記録された磁気情報
を検出する磁気抵抗効果素子110と、前記磁気記録媒
体の表面に対向する再生ギャップを形成しつつ前記磁気
抵抗効果素子と磁気回路を形成するように配置される第
1ヨーク102及び第2ヨーク103を有する磁気ヘッ
ドであって、前記第1ヨーク102及び前記第2ヨーク
103のそれぞれは、互いに重なり合うように配置され
る前部102a,103aと、互いに距離をもって配置
される後部102b,103bとで形成され、前記第1
ヨークの後部102bと前記第2ヨークの後部103b
とを橋渡しするように、前記磁気抵抗効果素子110が
配設される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気記録媒体に磁
気的に記録されたデジタル情報を読取るために磁気抵抗
効果(MR)素子を用いる薄膜磁気ヘッドに関する。M
R素子を用いる薄膜磁気ヘッドは、コンピュータ用の大
容量記憶装置、ビデオテープレコーダ、ビデオハードデ
ィスクなどに幅広く採用されている。昨今のデジタル情
報時代においては更なる大容量化、すなわち高記録密度
化の要請が高い。
【0002】本発明の薄膜磁気ヘッドは超高記録密度で
の磁気記録を可能とするものであり、情報通信、映像音
声などのあるゆるデジタル情報を磁気的に記録する種々
の装置に搭載され、磁気的に記録された情報を高感度に
再生することができる。
【0003】
【従来の技術】従来からMR素子を用いた薄膜磁気ヘッ
ドの1つの形態としてヨーク型の磁気ヘッドが知られて
いる。従来のヨーク型磁気ヘッドは、例えば、磁気記録
媒体上に記録された信号ビットを検出するように、再生
ギャップを設けたヨークを備える構成である。このヨー
クは端部に僅かな間隙を持って形成された前記再生ギャ
ップを有し、全体として略環状をなすように形成されて
いる。このヨークの途中にMR素子が配置されている。
このような構成で、再生ギャップ、ヨーク、MR素子及
びヨークによる磁気回路を構成する。
【0004】MR素子としては巨大磁気抵抗効果を利用
するスピンバルブ素子が良く知られているが、最近特に
MR素子の1つとして非常に高い感度を有するトンネル
磁気抵抗効果(TMR)素子が注目されている。このT
MR素子を用いることにより高い再生出力を得ることが
できるので、これを前記ヨークの途中に配置させたヨー
ク型TMRヘッドの提案もある。
【0005】図10及び図11は、従来のヨーク型TM
Rヘッドの一例を示している。図10はヨーク型TMR
ヘッド500を側部から見た構成を示す図であり、図1
1は同ヨーク型TMRヘッド500を上部から見た構成
を示す図である。ヨーク型TMRヘッド500は、非磁
性の基板501上に強磁性膜で形成された下部ヨーク5
02及び上部ヨーク503を備えている。下部ヨーク5
02及び上部ヨーク503は一端(図10において右
側)で接続され、他端(図10において左側)は再生ギ
ャップ520を形成すべく所定間隔を持って配置されて
いる。下部ヨーク502は、さらに下部ヨーク前部50
2a及び下部ヨーク後部502bで構成され、これらの
間にTMR素子510が介在するように配置された構造
である。
【0006】このTMR素子510は、少なくとも1層
以上の絶縁層(トンネル絶縁層)を有し、この絶縁層を
間にして両側に、各々少なくとも1層の強磁性層を設け
て絶縁層を挟み込む様に形成した公知の積層構造を備え
ている。
【0007】このような構成で、再生ギャップ520、
下部ヨーク前部502a、TMR素子510、下部ヨー
ク後部502b及び上部ヨーク503による磁気回路を
形成している。
【0008】さらに、前記ヨーク型TMRヘッド500
の電気的な接続について説明する。ヨーク型TMRヘッ
ド500は、TMR素子510の上下を挟み込むように
上部引出し電極508と、下部引出し電極506とが配
設されている。これら上下の電極同士は互いに絶縁さ
れ、上部引出し電極508からの出力検出電流はTMR
素子510を介して下部引出し電極506へ流れる。よ
って、TMR素子510の磁気的な変化は、上部引出し
電極508と下部引出し電極506との電圧変化として
検出できる。
【0009】すなわち、上記ヨーク型TMRヘッド50
0においては、再生ギャップ520にて磁気記録媒体1
0からの信号磁束を検出し、その大部分の信号磁束が前
記磁気回路の一部を構成するTMR素子510において
電気信号に変換され、再生出力を得る構成である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記ヨーク
型TMRヘッド500で、上部ヨーク503の下面とこ
れに対向配置されている下部ヨーク502間、或いはT
MR素子510の下面とこれに対向配置される下部ヨー
ク502間で、磁気記録媒体10からの信号磁束が短絡
するとTMR素子510への信号磁束が十分に供給され
ないことになる。このような磁気的な短絡が生じて信号
磁束の減衰があると、TMR素子510の磁気的変化に
基づく電圧変化が減少して磁気ヘッドとしての検出感度
が低下する。そこで、従来は係る信号磁束の短絡を防止
するために、上部ヨーク503と下部ヨーク502との
間に溝509を形成し、この溝509を非磁性絶縁膜5
21で満たして確実な磁気絶縁がなされる構造としてい
る。
【0011】さらに、前記溝509を形成するには、精
密な機械加工或いはイオンミリング法等の高精度な薄膜
パターニング技術を用いて薄膜形成加工を施することが
必要となる。しかし、前記機械加工や薄膜形成加工を精
密に実行しても、100(Gbit/inch)以上
に用いる薄膜磁気ヘッドを作製することは極めて困難と
なってきている。また、これらの加工法で作製された磁
気ヘッドの特性にはバラツキが生じるという問題があ
る。
【0012】また、前述した信号磁束の漏洩を確実に防
止するには、前記非磁性絶縁膜521の深さは、少なく
とも数μm程度となるように形成する必要がある。その
ため、前述した再生ギャップ520、下部ヨーク前部5
02a、TMR素子510、下部ヨーク後部502b及
び上部ヨーク503とで形成される環状の磁気回路長を
短くすることには限界がある。その結果、TMR素子を
用いた磁気ヘッドとしてもその機能を効果的に用いるこ
とができず、TMR素子本来の高い再生出力を得ること
ができないという問題があった。
【0013】また、再生ギャップ520から見て、磁気
ヘッド内の構造が対称的とはならないので、磁気記録媒
体からの信号磁束を再生すると、例えば図12に一例と
して示すように、その再生波形に歪みが生じるという問
題がある。この歪みは、特に磁気記録媒体からの長波長
の記録信号を再生するときに顕著な問題となって現われ
る。
【0014】またさらに、図10及び図11に示した前
記ヨーク型TMRヘッド500は、前述したように小さ
く形成することに限界があるので、垂直記録型の磁性層
を採用する垂直磁気記録媒体から磁気情報を再生すると
ビット誤りを生じ易いという問題も有している。垂直磁
気記録媒体は磁性層を形成している膜面に対して垂直な
方向に磁化を反転させて記録をしている。この磁気情報
を再生する際、ヨーク502、503間に形成された再
生ギャップ520で信号磁束を捉えるが、ヨーク端部の
膜厚(下部ヨーク前部502aと上部ヨーク503の膜
厚)は再生ギャップ520のギャップ長Tgの2倍程度
までに抑えることが望ましい。
【0015】しかし、上部ヨーク503の膜厚Tと下
部ヨーク前部502aの膜厚Tは、図10に示すよう
にギャップ長Tの2倍を大きく上回る厚さとなってし
まう。このように垂直磁気記録媒体に対向するヨークの
膜厚が厚過ぎると、垂直磁気記録媒体からの信号磁束が
ヨークの前端で損失する割合が大きくなり、長波長の再
生出力に対する短波長の再生出力の割合が著しく低下す
るので再生時に前述したビット誤りを生じることにな
る。
【0016】したがって、本発明の主な目的は、簡単な
構成で製作が容易であり、しかも再生感度の優れた、磁
気抵抗効果素子を用いる薄膜磁気ヘッドを提供すること
であり、好ましくは強磁性トンネル効果型のMR素子を
用いることで垂直磁気記録媒体の磁気情報でも高い再生
出力を得ることができる薄膜磁気ヘッドを提供すること
である。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的は請求項1に記
載の如く、磁気記録媒体に記録された磁気情報を検出す
る磁気抵抗効果素子と、前記磁気記録媒体の表面に対向
する再生ギャップを形成しつつ前記磁気抵抗効果素子と
磁気回路を形成するように配置される第1ヨーク及び第
2ヨークを有する磁気ヘッドであって、前記第1ヨーク
及び前記第2ヨークのそれぞれは、互いに重なり合うよ
うに配置される前部と、互いに距離をもって配置される
後部とで形成され、前記第1ヨークの後部と前記第2ヨ
ークの後部とを橋渡しするように、前記磁気抵抗効果素
子が配設されている、構成により達成される。
【0018】また、請求項2に記載される如く、請求項
1に記載の磁気ヘッドにおいて、前記磁気抵抗効果素子
は、少なくとも1層の絶縁層と該絶縁層の両側を挟むよ
うに形成した各々少なくとも1層の強磁性層とを含む、
トンネル磁気抵抗効果素子である、構成とすることがで
きる。
【0019】また、請求項3に記載される如く、請求項
2に記載の磁気ヘッドにおいて、前記強磁性層であっ
て、前記磁気記録媒体からの信号磁束によって磁化の向
きを変更させる磁化自由層を、前記第1ヨークの後部及
び前記第2ヨークの後部に接触するように形成した、構
成とすることができる。
【0020】また、請求項4に記載される如く、請求項
3に記載の磁気ヘッドにおいて、前記磁化自由層と前記
第1ヨークの後部及び前記第2ヨークの後部との接触部
は、互いの端部がオーバーラップするように形成されて
いる、構成とすることができる。
【0021】また、請求項5に記載される如く、請求項
3又は4に記載の磁気ヘッドにおいて、前記磁化自由層
の膜厚は1nm以上10nm以下の範囲に設定されてい
る、構成とすることが好ましい。
【0022】また、請求項6に記載される如く、請求項
1から5いずれかに記載の磁気ヘッドにおいて、前記第
1ヨーク及び前記第2ヨークの各々は、前記前部よりも
前記後部の膜厚が厚くなるように形成されている、構成
とすることが好ましい。
【0023】また、請求項7に記載される如く、請求項
1から6いずれかに記載の磁気ヘッドにおいて、前記第
1ヨーク及び前記第2ヨークの前部の膜厚は、前記再生
ギャップの長さの2倍以下である、構成とすることがで
きる。
【0024】また、請求項8に記載される如く、請求項
1から7いずれかに記載の磁気ヘッドにおいて、前記第
1ヨーク前部の飽和磁化量と膜厚をそれぞれMs、t
とし、前記第2ヨーク前部の飽和磁化量と膜厚をそれ
ぞれMs、tとし、前記磁気記録媒体の残留磁化量
と磁気記録層の膜厚をそれぞれMr、δとしたときに、
次の条件: 2Mr・δ≦Ms・t かつ 2
Mr・δ≦Ms・t が成立するように形成されてい
る、構成が好ましい。
【0025】そして、請求項9に記載される如く、請求
項1から8いずれかに記載の磁気ヘッドを用いて、磁気
記録媒体に記録された磁気情報を再生する磁気再生装置
を構成することができる。
【0026】本発明によれば、従来のように溝を形成す
ることがなく製作が容易であり、磁気回路を小さく形成
できるので再生出力を向上させることができる薄膜磁気
ヘッドとなる。また、この磁気ヘッドは対称性のある構
造となるので再生波形の歪みの問題も解消される。ま
た、この磁気ヘッドでは磁気記録媒体からの信号磁束の
短絡を確実に防止できる。また、ヨーク端部の膜厚を従
来の磁気ヘッドと比較して格段に薄く形成できるので、
長波長の再生出力に対する短波長の再生出力の割合が増
加し、再生時のビット誤りを確実に低下させることがで
きる磁気ヘッドとなる。よって、垂直記録型の磁気記録
媒体に好適な磁気ヘッドとして提供できる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施例を説明する。
【0028】図1は本発明の実施例に係るヨーク型TM
Rヘッド(以下、単にTMRヘッドという)100を側
部から見た構成を示す図であり、図2は同TMRヘッド
100を上部から見た構成を示す図である。
【0029】図1及び図2において、TMRヘッド10
0は大略するとTMR素子110、第1ヨーク102、
第2ヨーク103、上部引出し電極108及び下部引出
し電極106により構成されている。第1ヨーク102
は磁気記録媒体側の前部102aと後部102bとで構
成されている。第2ヨーク103は磁気記録媒体側の前
部103aと後部103bとで構成されている。これら
のヨーク102、103は、強磁性材料により形成され
ている。
【0030】第1ヨーク前部102aと第2ヨーク前部
103aとは非磁性絶縁層を介して上下で重なり合うよ
うに配置され、この部分が再生ギャップ120となる。
この再生ギャップ120は、従来の磁気ヘッドと同様に
磁気記録媒体10に対向して配置される。
【0031】一方、第1ヨーク後部102bと第2ヨー
ク後部103bとは、互いに上下で重なり合わないよう
に間隔を持って非磁性絶縁層111、112上に形成さ
れている。すなわち、図2に示されるように、第1ヨー
ク102と第2ヨーク103は、その前部102aと1
03aとは上下関係をもって配置される状態であるが、
これらの後部102bと103bとは互いに弧状に広が
る状態で間隔をもって配置されている。本実施例では、
第1ヨーク後部102bと第2ヨーク後部103bとに
形成される間隔をヨーク間ギャップ109と称する。図
2では、第1ヨーク後部102bと第2ヨーク後部10
3bとの間で、上部引出し電極108の下にヨーク間ギ
ャップ109が存在している。
【0032】前述した説明から明らかなように、第1ヨ
ーク102と第2ヨーク103とは磁気ヘッドの積層構
造に対して平行な面内(図1の紙面に対して直角である
面内)に存在する様に配設されるので、従来のように溝
を形成する必要がない。すなわち、従来の構成では上下
に位置するヨークの間隔を取るための溝を必要としてい
るが、本実施例のTMRヘッド100の構造ではその必
要がなくなるのである。
【0033】また、磁気記録媒体10に対する、第1ヨ
ーク前部102a及び第2ヨーク前部103aの膜厚
は、高密度記録を行う際にはできるだけ薄く形成されて
いることが好ましい。しかしながら、第1ヨーク前部1
02a及び第2ヨーク前部103aの膜厚を薄くする
と、磁気ヘッド全体の磁気抵抗が増加して再生出力が低
下する。そこで、TMRヘッド100の第1ヨーク10
2及び第2ヨーク103の各々は、その後部102b及
び103bを前部102a及び103aよりも厚く形成
している。このような構成とすることで、TMRヘッド
100全体の磁気抵抗の増加を最小限として、再生出力
の維持を図ることができる。これら第1ヨーク前部10
2a及び第2ヨーク前部103aの膜厚に関しては後に
詳述する。
【0034】そして、本実施例のTMRヘッド100で
は、TMR素子110がこのヨーク間ギャップ109を
橋渡して、第1ヨーク102の後部102bと第2ヨー
ク103の後部103bとを磁気的に接続している。図
2を参照すると、TMR素子110と第1ヨーク後部1
02bとは、TMR素子110の下端部に第1ヨーク後
部102bの上側端部がオーバーラップする様な物理的
な接続部119をもって接続されている。同様にTMR
素子110と第2ヨーク後部103bとは、TMR素子
110の上端部に第2ヨーク後部103bの下側端部が
オーバーラップする様な接続部118をもって接続され
ている。このようにオーバーラップさせた構成とするこ
とで、第1ヨーク102及び第2ヨーク103の各々と
TMR素子110との磁気的結合力を高めることができ
る。すなわち、効率良くTMR素子110が励磁される
構成とすることができる。
【0035】なお、TMR素子110の上面及び下面の
それぞれには、上部引出し電極108と下部引出し電極
106が形成されており、これら引出し電極に外部から
電流を供給することによって、TMR素子110の膜面
に対し垂直な方向に電流が流れるようになる。上部引出
し電極108及び下部引出し電極106の周部は電気的
に絶縁されるように非磁性絶縁層111、112、12
2が形成されている。
【0036】次に、本実施例のTMRヘッド100で採
用しているTMR素子110の構成について図3を用い
て説明する。図3は図2のL−L’断面で、TMR素子
110の周辺構成を側部から見た図である。図1及び図
2と同一部位には同一符号を付している。
【0037】TMR素子110は、少なくとも1層の絶
縁層(トンネル絶縁層)を有し、この絶縁層を両側から
挟み込むように各々少なくとも1層の強磁性層が形成さ
れる。本実施例のTMR素子110では、前記非磁性の
基板101上で下部引出し電極106を介して、第1強
磁性層230、絶縁層231及び第2強磁性層232が
下から順に形成された構成であり、その上には前記上部
引出し電極108が配置されている。このようにTMR
素子110は絶縁層231を必須の構成とするので、絶
縁層231の膜厚が厚過ぎると上部引出し電極108及
び下部引出し電極106間に検出電流を流すことが困難
となる。
【0038】そこで、本実施例ではその膜厚は0.3n
m〜2nm程度の範囲に薄く形成している。このTMR
素子110の膜面に対し垂直な方向に流れる電流は、ト
ンネル電流と称される。
【0039】上記第1強磁性層230は常に所定方向に
磁化が固定されるように構成された磁化固定層である。
そのため、この第1強磁性層230は外部磁界の変動に
より磁化の方向が変化することがないような硬質磁性材
料で形成される。この第1強磁性層230は、反強磁性
膜による交換結合磁界によって常に所定の方向に磁化さ
れている状態となる軟磁性膜で形成してもよい。また、
第1強磁性層230は、下部磁性層、非磁性層及び上部
磁性層の少なくとも3層以上で形成し、この下部磁性層
と上部磁性層との間の磁気結合力により上部磁性層が所
定の方向に磁化されている状態の積層構造としてもよ
い。
【0040】前記第2強磁性層232は、外部磁界に応
じてその磁化方向が回転(変化)するように構成される
磁化自由層である。本実施例においては、この第2強磁
性層232がヨーク間ギャップ109で、第1ヨーク後
部102bの端部と第2ヨーク後部103bの端部とを
橋渡すように形成される。前述したように、これらの端
部は第2強磁性層232の端部と、互いが物理的に接触
するようにオーバーラップされており、磁気的接続が確
実になされている。したがって、第1ヨーク後部102
bと第2ヨーク後部103bとは、TMR素子110の
第2強磁性層232により磁気的結合力が高められてい
る。よって、磁気ヘッド100はTMR素子110から
高い再生出力を得ることができる。
【0041】また、本実施例においては上記磁化自由層
としての第2強磁性層232による安定した動作を実現
するため、図3に例示するように、TMR素子110の
前後にハードバイアス膜243、244を配置してい
る。このハードバイアス膜243、244により同図中
で矢印x方向のバイアス磁界が印加されるので、第2強
磁性層232に準単磁区構造を形成できる。このハード
バイアス膜243、244は、CoPtなどの導電性を
有する磁性材料を用いて形成することができる。このよ
うに導電性を有する材料を用いるので、絶縁膜241、
242をTMR素子110との間に形成して、前記第1
強磁性層230と第2強磁性層232とが電気的に短絡
しない構成としている。
【0042】上記磁化自由層としての第2強磁性層23
2へバイアス磁界を印加する構成は他の形態も採用でき
る。図4及び図5はTMR素子110の周辺構成を変え
たTMRヘッド100の変形例について示す図である。
図4及び図5でも、図1及び図2と同一部位には同一符
号を付している。
【0043】図4で示すTMRヘッド100は、ハード
バイアス膜343、344に高比抵抗を示すCo−Fe
−O等の磁性材料を用いている。この変形例のTMRヘ
ッド100の場合は図3に示した絶縁膜241、242
が不要となるので、ヘッドの製作がより容易となる。
【0044】さらに図5は、下部引出し電極106とし
てCoPtなどの導電性を有する磁性材料を用いた他の
変形例を示している。ハードバイアス膜の機能も有する
下部引出し電極106から、磁化自由層としての第2強
磁性層232へ漏洩する磁界によりバイアス磁界を印加
する構成である。よって、本変形例によるとさらに磁気
ヘッドの構造を簡素化できるので、作製を容易化するこ
とができる。
【0045】以下さらに、図1及び図2のTMRヘッド
100による磁気記録媒体10からの信号磁束を再生す
る原理を説明すると共に、その特徴を更に明らかにす
る。
【0046】本実施例のTMRヘッド100は、再生ギ
ャップ120、第1ヨーク前部102a、第1ヨーク後
部102b、TMR素子110、第2ヨーク後部103
b及び第2ヨーク前部103aが環状の磁気回路を構成
している。再生ギャップ120は磁気記録媒体10の表
面に対向して配置されている。よって、磁気記録媒体1
0からの信号磁束が再生ギャップ120で検出され、第
1ヨーク102及び第2ヨーク103を介してTMR素
子110を効率良く励磁する。
【0047】このように励磁されたTMR素子110
は、流入した磁束の大きさと同じ向きに応じて電気抵抗
を変化させるために、上部引出し電極108と下部引出
し電極106間に電圧変化として現われる。これを外部
回路にて検出することにより磁気記録媒体10に記録さ
れていた磁気的な信号を高感度に再生することができ
る。
【0048】前述したように本実施例での磁気回路は、
従来とは異なり図1の紙面に対して垂直な面内に形成さ
れるので、第1ヨーク102と第2ヨーク103との間
に溝を形成する必要がない。よって、本TMRヘッド1
00は小さく形成できる。そして、第1ヨーク前部10
2aと第2ヨーク前部103aとは、これらの後部より
も薄く形成しているので、ギャップ長tに対する第1
ヨーク前部102aの膜厚t及び第2ヨーク前部10
3aの膜厚tを従来磁気ヘッドの場合と比較して小さ
く設定することができる。
【0049】具体的にはギャップ長tに対して、第1
ヨーク前部102aの膜厚t及び第2ヨーク前部10
3aの膜厚tを2倍以下の厚さに抑制して形成するこ
とも容易に行うことができる。本実施例で作製したTM
Rヘッド100の具体的な数値例を示すと、第2ヨーク
前部103bの光学的な再生トラック幅(W)は125
nm、第1ヨーク前部102aの膜厚t及び第2ヨー
ク前部103aの膜厚tは共に40nm、第1ヨーク
後部102bの膜厚及び第2ヨーク後部103bの膜厚
は共に200nmであり、またTMR素子110の幅は
600nm、高さは600nmである。再生ギャップ長
tgは30nmであった。
【0050】よって、ギャップ長tに対する第1ヨー
ク前部102aの膜厚t及び第2ヨーク前部103a
の膜厚tは4/3倍であり、ヨーク端部の膜厚t
がギャップ長tより薄く2倍以下の厚さに形成さ
れている。
【0051】磁気記録媒体10に対する、第1ヨーク前
部102a及び第2ヨーク前部103aの膜厚を薄く形
成できることは、高密度記録を行う観点から好ましい。
しかし、第1ヨーク102及び第2ヨーク103の膜厚
を全体として薄くすると磁気抵抗が増加して、磁気ヘッ
ド全体の再生出力が低下することになる。そこで、本実
施例の第1ヨーク102及び第2ヨーク103各々は、
その後部102b及び103bを、前部102a及び1
03aよりも厚く形成している。このような構成とする
ことで、磁気ヘッド全体の磁気抵抗の増加を最小限とし
て、TMR素子110を用いることによる高い再生出力
を維持できる。
【0052】前記第1ヨーク前部102a及び第2ヨー
ク前部103aの膜厚の設定は、高密度磁気記録を実現
する上で特に重要である。よって、この点について更に
説明する。図6は本実施例のTMRヘッド100を用い
て、垂直磁気記録媒体上の磁気情報を再生したときの再
生波形の一例を示す図である。同図に示すように、本実
施例のTMRヘッド100による再生波形は、単一のピ
ークを有するローレンツ型の波形が得られている。
【0053】ここで、信号処理回路を用いてこのような
再生波形からビット信号を検出して、ビット誤り率を低
下させるためには、瞬時に立ち上がり瞬時に立ち下がる
鋭いピークを有した波形であることが好ましい。一般
に、波形の鋭さを表現するために図7に示すように再生
波形のピーク値(V)が半分になる値における再生波
形の幅(PW50)が評価の指標とされている。
【0054】図8は、PW50の再生ギャップ長t
対する比を縦軸に、再生ギャップ長tに対する第1ヨ
ーク前部102a膜厚t及び第2ヨーク前部103a
膜厚tの比を横軸とし、本実施例のTMRヘッド10
0のヨーク前部の膜厚を変化させて得た値をプロットし
た図である。但し、図8は第1ヨーク前部102aの膜
厚t及び第2ヨーク前部103aの膜厚tを同一に
して変更した場合について示しており、ヨーク前部の膜
厚tとして示している。
【0055】現在一般に用いられている信号処理回路で
はPW50の値は、再生ギャップ長の4倍以下であるこ
とが望ましいとされている。よって、図8の縦軸のPW
50/tg値は4以下とすることが必要である。そのた
めには、図8の横軸のt/t値を2以下とする必要
がある。すなわち、第1ヨーク前部102aの膜厚t
と第2ヨーク前部103aの膜厚tを再生ギャップ長
の2倍以下とする必要があることになるのである
が、本実施例のTMRヘッド100はこれを満足する様
に形成されている。
【0056】一方、第1ヨーク前部102aの膜厚t
及び第2ヨーク前部103aの膜厚tは、使用する磁
気記録媒体10の特性も考慮して定めることが好まし
い。すなわち、第1ヨーク前部102a及び第2ヨーク
前部103aの膜厚が薄過ぎると磁気記録媒体10から
の磁束でこれらヨーク前部の磁化が飽和して、再生波形
が歪むことがある。
【0057】このような事態の発生を予め防止するに
は、第1ヨーク前部102aの飽和磁化量をMs、第
2ヨーク前部103aの飽和磁化量をMs、磁気情報
が記録される磁気記録媒体10の残留磁化量と磁気記録
層の膜厚をそれぞれMr、δと示したとき、少なくとも
次の条件: 2Mr・δ ≦ Ms・t、かつ 2Mr・δ ≦
Ms・t が成立するようにTMRヘッド100を設計することが
推奨される。
【0058】本実施例におけるTMRヘッド100の場
合について数値例を持って示すと、Ms=Ms=8
00emu/cc、t=t=30nm、Mr=26
0emu/cc、δ=25nmである。よって、上記条
件を十分に満足するように形成されている。
【0059】さらに、TMR素子110を構成する磁化
自由層としての第2強磁性層232(以下、磁化自由層
232とする)の膜厚も再生出力特性に影響を及ぼすの
で考慮することが好ましい。TMR素子110の出力は
磁化自由層232に流入する磁束量ではなく、磁束密度
にほぼ比例するからである。例えば、磁化自由層232
の膜厚を半分の厚さにするとTMRヘッド100全体の
磁気抵抗が増加して、磁化自由層232に流入する磁束
量は減少する。しかしながら、磁化自由層232の厚さ
は数十nm程度で十分であるため、TMRヘッド100
全体でみれば磁気抵抗が増加する割合は極めて僅かであ
る。これに対して、磁化自由層232の厚さが半分にな
ると磁束密度は2倍となり、再生出力も約2倍に増加す
る。したがって、磁化自由層232はできるだけ薄く形
成することによって再生出力の増加を図ることができ
る。
【0060】図9は磁化自由層232の層厚に対する磁
化自由層232に流入する磁束密度の変化を示してい
る。この図9から、磁化自由層232の厚さは10nm
以下とすることによって、十分に高い出力を得ることが
できる。その一方で、この磁化自由層232の膜厚が薄
過ぎると磁性体として十分に機能しなくなってしまう。
よって、磁化自由層232の膜厚は1nm程度を最少厚
とするのがよい。以上から、本実施例におけるTMR素
子110の磁化自由層の膜厚は1nmから10nmの範
囲とすることが好ましい。
【0061】前述したような本実施例のTMRヘッド1
00は、デジタル情報を磁気情報として記録している磁
気記録媒体10から読取り(再生)を行う磁気ディスク
装置(磁気再生装置)に適用すると高い再生出力を得る
ことができる。すなわち、図1に示したように、本実施
例におけるTMRヘッド100は再生120、第1ヨー
ク前部102a、第1ヨーク後部102b、TMR素子
110、第2ヨーク後部103bそして第2ヨーク前部
103aによる環状の磁気回路を構成している。また、
再生ギャップ120に対向して磁気記録媒体10が配置
されている。したがって、磁気記録媒体10からの信号
磁束が再生ギャップ120で検出され、第1ヨーク10
2及び第2ヨーク103を介してTMR素子110を効
果的に励磁する。励磁されたTMR素子110は流入し
た磁束の大きさと向きに応じて電気抵抗を変化させる。
すなわち、上部引出し電極108と下部引出し電極10
6間の電圧変化として現われる。これを外部回路にて検
出することにより、磁気記録媒体10に記録されていた
磁気情報を高感度に再生することができる。
【0062】特に、垂直磁気記録媒体を用いた場合に、
ローレンツ型の再生波形が得られるので従来の信号処理
回路を用いて磁気再生装置を構成することができる。
【0063】以上本発明の好ましい実施例について詳述
したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるもの
ではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の
範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
【0064】前述した実施例では、特に好ましいMR素
子として強磁性トンネル効果型のMR素子を用いた例を
示したが、これに限らずスピンバルブ型のMR素子を用
いてもよい。また、磁気記録媒体についても従来一般的
な面内記録型の磁気記録媒体を用いてもよい。
【0065】
【発明の効果】以上詳述したところから明らかなよう
に、本発明によれば、従来のように溝を形成することが
なく製作が容易であり、磁気回路を小さく形成できるの
で再生出力を向上させることができる薄膜磁気ヘッドを
提供できる。
【0066】また、この磁気ヘッドは対称性のある構造
となるので再生波形の歪みの問題も解消することができ
る。また、この磁気ヘッドでは磁気記録媒体からの信号
磁束の短絡を確実に防止できる。
【0067】さらに、ヨーク端部の膜厚を従来の磁気ヘ
ッドと比較して格段に薄く形成できるので、長波長の再
生出力に対する短波長の再生出力の割合が増加し、再生
時のビット誤りを確実に低下させることができる高密度
記録に対応した磁気ヘッドとなる。よって、垂直記録型
の磁気記録媒体に好適な磁気ヘッドとして提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るヨーク型TMRヘッドの
側部構成を示す図である。
【図2】実施例のヨーク型TMRヘッドの上部構成を示
す図である。
【図3】実施例のヨーク型TMRヘッドで採用している
TMR素子の構成を示す図である。
【図4】実施例のTMR素子の変形例を説明する図であ
る。
【図5】実施例のTMR素子の他の変形例を説明する図
である。
【図6】実施例のヨーク型TMRヘッドを用いて、垂直
磁気記録媒体上の磁気情報を再生したときの再生波形の
一例を示す図である。
【図7】再生波形の幅PW50について説明する図であ
る。
【図8】実施例のヨーク型TMRヘッドにおける第1ヨ
ーク前部及び第2ヨーク前部の膜厚に対するPW50
変化の様子を示す図である。
【図9】実施例のヨーク型TMRヘッドにおける磁化自
由層の層厚に対する磁化自由層に流入する磁束密度の変
化について示す図である。
【図10】従来のヨーク型TMRヘッドの側部構成を示
す図である。
【図11】従来のヨーク型TMRヘッドの上部構成を示
す図である。
【図12】従来のヨーク型TMRヘッドにより磁気記録
媒体の磁気情報を再生したときの再生波形の一例を示す
図である。
【符号の説明】
10 磁気記録媒体 100 ヨーク型TMRヘッド 102 第1ヨーク 102a 第1ヨーク前部 102b 第1ヨーク後部 103 第2ヨーク 103a 第2ヨーク前部 103b 第2ヨーク後部 106 下部引出し電極 108 上部引出し電極 109 ヨーク間ギャップ 110 TMR素子 120 再生ギャップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮本 泰敬 東京都世田谷区砧一丁目10番11号 日本放 送協会 放送技術研究所内 (72)発明者 玉城 孝彦 東京都世田谷区砧一丁目10番11号 日本放 送協会 放送技術研究所内 Fターム(参考) 2G017 AA01 AB07 AD55 AD65 5D034 AA02 BA02 BA03 BA18 BA19 CA06 5D111 AA12 BB01 BB04 BB05 BB15 BB25 CC21 FF04 FF45

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気記録媒体に記録された磁気情報を検
    出する磁気抵抗効果素子と、前記磁気記録媒体の表面に
    対向する再生ギャップを形成しつつ前記磁気抵抗効果素
    子と磁気回路を形成するように配置される第1ヨーク及
    び第2ヨークを有する磁気ヘッドであって、 前記第1ヨーク及び前記第2ヨークのそれぞれは、互い
    に重なり合うように配置される前部と、互いに距離をも
    って配置される後部とで形成され、 前記第1ヨークの後部と前記第2ヨークの後部とを橋渡
    しするように、前記磁気抵抗効果素子が配設されてい
    る、ことを特徴とする磁気ヘッド。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の磁気ヘッドにおいて、 前記磁気抵抗効果素子は、少なくとも1層の絶縁層と該
    絶縁層の両側を挟むように形成した各々少なくとも1層
    の強磁性層とを含む、トンネル磁気抵抗効果素子である
    ことを特徴とする磁気ヘッド。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の磁気ヘッドにおいて、 前記強磁性層であって、前記磁気記録媒体からの信号磁
    束によって磁化の向きを変化させる磁化自由層を、前記
    第1ヨークの後部及び前記第2ヨークの後部に接触する
    ように形成した、ことを特徴とする磁気ヘッド。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の磁気ヘッドにおいて、 前記磁化自由層と前記第1ヨークの後部及び前記第2ヨ
    ークの後部との接触部は、互いの端部がオーバーラップ
    するように形成されている、ことを特徴とする磁気ヘッ
    ド。
  5. 【請求項5】 請求項3又は4に記載の磁気ヘッドにお
    いて、 前記磁化自由層の膜厚は1nm以上10nm以下の範囲
    に設定されている、ことを特徴とする磁気ヘッド。
  6. 【請求項6】 請求項1から5いずれかに記載の磁気ヘ
    ッドにおいて、 前記第1ヨーク及び前記第2ヨークの各々は、前記前部
    よりも前記後部の膜厚が厚くなるように形成されてい
    る、ことを特徴とする磁気ヘッド。
  7. 【請求項7】 請求項1から6いずれかに記載の磁気ヘ
    ッドにおいて、 前記第1ヨーク及び前記第2ヨークの前部の膜厚は、前
    記再生ギャップの長さの2倍以下である、ことを特徴と
    する磁気ヘッド。
  8. 【請求項8】 請求項1から7いずれかに記載の磁気ヘ
    ッドにおいて、 前記第1ヨーク前部の飽和磁化量と膜厚をそれぞれMs
    、tとし、前記第2ヨーク前部の飽和磁化量と膜厚
    をそれぞれMs、tとし、前記磁気記録媒体の残留
    磁化量と磁気記録層の膜厚をそれぞれMr、δとしたと
    きに、次の条件: 2Mr・δ≦Ms・t かつ 2Mr・δ≦M
    ・t が成立するように形成されている、ことを特徴とする磁
    気ヘッド。
  9. 【請求項9】 請求項1から8いずれかに記載の磁気ヘ
    ッドを用いて、磁気記録媒体に記録された磁気情報を再
    生する磁気再生装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6785100B2 (en) * 2000-04-10 2004-08-31 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Magnetic head comprising a multilayer magnetoresistive device and a yoke for introducing magnetic flux from a medium to the magnetoresistive device

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6785100B2 (en) * 2000-04-10 2004-08-31 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Magnetic head comprising a multilayer magnetoresistive device and a yoke for introducing magnetic flux from a medium to the magnetoresistive device
US6977799B2 (en) 2000-04-10 2005-12-20 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Magnetic head comprising a multilayer magnetoresistive device and a yoke for introducing magnetic flux from a medium to the magnetoresistive device
US7012790B2 (en) 2000-04-10 2006-03-14 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Magnetic head with yoke and multiple magnetic layers

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