JPH09217U - ガイドローラ又は偏向ローラに対するウェブ又はコンベヤベルトの位置を制御する装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガイドローラ及び／又は偏向ローラに対する
ウェブ又は無端コンベヤベルトの側方における位置を制
御する装置を提供することである。 【解決手段】 走査用ローラ２５、２６がキャリア２０
に取付けられ、キャリア２０が、整合ローラ４とほぼ平
行に延び、キャリアの長手方向に移動できるように機械
フレーム３に取付けられ、キャリア２０は、少なくとも
その一方の端部分が、リンク２７によって、キャリアの
一方の端部分と同じウェブ１の側に配置された整合ロー
ラの軸７のジャーナル９に、又は、整合ローラのジャー
ナルに枢着され、リンク２７は、これがキャリア２０に
枢着された位置から外方に傾けられ、ウェブ１の走行方
向で見たときリンク２７が、ウェブの縁に対して９０°
よりも小さい鋭角を有する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、ガイドローラ及び／又は偏向ローラに対するウェブ又は無端コンベ ヤベルトの側方における位置を制御する装置であって、ウェブと係合して回転さ れ、ガイドフォークなどに回転自在に取付けられた回転自在取付式整合ローラを 有し、前記ガイドフォークが、前記整合ローラの中間部分で前記ウェブの平面に 対して直角であるピボットに枢着され、伝達手段によって走査用ローラに連結さ れ、これらの走査用ローラが、前記ウェブの側縁を走査し、前記ウェブの側方逸 れに対応して整合ローラを復帰方向に調節する装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

コンベヤベルト、特に２重ベルトコンベヤのベルトならびにガイドローラおよ び偏向用ローラ上に供給されたウェッブは、関連ガイドローラおよび／または偏 向用ローラに対して望ましくない横方向の遊走を行うことがあり、この場合、ガ イドローラおよび偏向用ローラと整合して問題なく走行するように復帰しなけれ ばならない。 西独特許公告第1246542 号は上記種類の装置を述べており、この装置では、ウ ェッブまたはベルトの斜縁部を走査するためのローラは制御ローラよりなり、こ れらの制御ローラは機械フレーム内に回転自由なシャフトに設けられかつスプラ イン付きスパーギヤによって相互に作動連結されている。これらのシャフトのう ちの一方はねじよりなり、このねじにはナットが設けられ、このねじはベルクラ ンクレバの一端に枢着され、ベルクランクレバーはその他端がプッシュロッドに 枢着され、このプッシュロッドは垂直な中央の横方向軸線を中心とする回動を整 合用ローラにもたらす。この公告の装置は、多くの可動部品を備えるため、複雑 かつ高価である。装置全体にわたる摩擦および制御ローラの慣性により感度のよ い応答を妨げてしまい、また乱調する恐れもある。

【０００３】 西独特許明細書第47,845号はエンドレスコンベヤベルトを整合させるのに役立 つ装置を述べており、この装置では、整合用ローラはフォークの横部片に隣接し て設けられており、フォークは制御レバーを構成する二又部を有し、制御レバー は走査ローラを支持している。二又部をベルトの縁部が及ぼす小さい力によって 調整することができるようにこれら二又部が非常に長い長さを有していなければ ならないか、あるいは短い制御レバーが縁部を損傷し得る調整用の強い力を受け なければならない。 西独公開特許出願第2734325 号は、ウェッブの縁部を走査するセンサがレバー によっておよび任意のリンクおよび他のレバーによって必要とされる調整用の力 を整合用ローラに伝えるようにした装置を述べている。この装置では、整合用ロ ーラに回動をもたらすために及ぼすことができる調整用の力の大きさはまたレバ ーの長さに依存し、従って、ウェッブの縁部からセンサに伝えられる小さい力に よって整合用ローラを回動させようとするなら、この装置は比較的長い長さを有 していなければならない。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

この理由で、本考案の目的は以上に初めに述べた種類のものであって、短い長 さを有し、かつ可成りの力をウェッブまたはコンベヤベルトの遊走縁部から走査 用ローラに伝えないで整合用ローラを機械的手段だけで調整し得る装置を提供す ることである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案によれば、上記目的は、走査用ローラ２５、２６がキャリア２０に取付 けられ、前記キャリア２０が、整合ローラ４とほぼ平行に延び、キャリアの長手 方向に移動できるように機械フレーム３に取付けられ、前記キャリア２０は、少 なくともその一方の端部分が、リンク２７によって、前記キャリアの一方の端部 分と同じウェブ１の側に配置された前記整合ローラの軸７のジャーナル９に、又 は、前記整合ローラのジャーナルに枢着され、前記リンク２７は、これがキャリ ア２０に枢着された位置から外方に傾けられ、前記ウェブ１の走行方向で見たと き前記リンク２７が、ウェブの縁に対して９０°よりも小さい鋭角を有すること を特徴とすることによって達成される。 リンクがトグルジョイトと同様な手段によって連結されているため、キャリヤ の横方向変位により調整用の強い力を整合用ローラに及ぼし、角度が小さくなる につれて機械的利点が増す。本発明による装置では、ウェッブまたはコンベヤベ ルトの縁部が走査用ローラに及ぼす圧力が小さくても、整合用ローラは調整され 、従って、ウェッブまたはベルトの縁部が損傷する恐れがない。このため、本考 案による装置は、縁部が走査ローラに小さい圧力しか及ぼさない比較的肉薄のウ ェッブの場合にも使用することができる。

【０００６】 リンクを枢着してある、整合用ローラと関連したジャーナルは適当に延長され ている。整合用ローラの両端のジャーナルは、中央枢軸線を中心とする低摩擦調 整を行うために転動要素ベアリングによって機械フレームの平らな案内路に支持 されるのがよい。 キャリヤの側部には、キャリヤを低摩擦で案内するための転動要素ベアリング ２１〜２４が適当に係合する。明らかに、キャリヤは更らに転動要素ベアリング によって付加的に支持されてもよい。 リンクはガイドフォーク等に、あるいはガイドフォークに連結されたアームに 択一的に枢着されるのがよい。 好適な構造では、フレームにはスイッチが固定され、このスイッチはキャリヤ に隣接して設けられ、キャリヤの過剰の変位に応答してキャリヤによって作動さ れてウェッブまたはベルトを駆動する装置を止める。ウェッブが整合用ローラの 調整だけでは修正を行なうことができない程度まで遊走しなければ、このスイッ チは作動されない。

【０００７】

【考案の実施の形態】

図面を参照して本考案の例示的実施例を以下により詳細に説明する。 エンドレスコンベヤ１は機械フレーム３に設けられた整合ローラ４上を矢印２ で指示された方向に走行する。転勤要素ベアリング５、６によって、整合用ロー ラ４は軸７に自由に回転可能に設けられている。軸７のジャーナル８、９は整合 用ローラから突出しかつガイドフォーク１２の二又部１０、１１で保持されてい る。ガイドフォーク１２は横部片１３を備え、この横部片１３は整合用ローラ４ と平行であって、その中間位置でピボット１４で枢着されており、このピボット １４はフレームに固定されかつコンベヤベルト１に対してほぼ直角に延びている 。 ガイドフォーク１２の二又部１０、１１の外側では、転動要素ベアリング１５ 、１６がジャーナル８、９に取付けられている。これらのベアリングの外レース は機械フレームの平らな案内路１７、１８に支持されている。 機械フレームにはキャリヤ２０が設けられており、このキャリヤ２０は整合用 ローラ４と平行に延びかつその軸線方向に自由に変位できる。このキャリヤ２０ は転動要素ベアリング２１〜２４間を案内され、また他の転動要素ベアリングで 更に支持されてもよい。キャリヤ２０は走査用ローラ２５、２６を備え、これら の走査用ローラはウェッブの平面に対して直角に延びる軸に設けられている。走 査用ローラ２５、２６はウェッブベルト１の縁部と軽く接触していて、これらの 縁部を走査する。

【０００８】 キャリヤ２０は第１図の下側である側でリンク２７に枢着されており、このリ ンク２７はその他端が延長ジャーナル９に枢着されている。 コンベヤベルト１の走行の方向で見たとき、リンク２７は、ベルト１の縁に対 して９０°よりも小さい鋭角を有する。 コンベヤベルト１が例えば矢印Ｂの方向に移動してしまったときには、コンベ ヤベルト１の縁Ｋは走査用ローラ２６と接触し、コンベヤベルト１が走査用ロー ラ２６を介して側方に移動し続けると、キャリヤ２０も矢印方向Ｂに変位される ことになる。かかる変位運動中、リンク２７は、回動点Ｃと回動点Ｄとの間の距 離が増すようにだんだん長くされる。回動点Ｄは、整合ローラ４のジャーナル９ でヒンジ止めされている点である。整合ローラ４はボールベアリング１５、１６ を有し、これらのボールベアリングによって整合ローラ４は機械フレームのガイ ドウェイで支持される。整合ローラはフォーク１２に支持され、このフォーク１ ２は整合ローラと共に軸１４を中心に回動する。回動点Ｃが矢印方向Ｂに変位さ れている間、回動点Ｄは矢印方向Ｅに変位されるので、ボールベアリング１５は 方向Ｆに傾いて変位され、ボールベアリング１６は方向Ｇに傾いて変位される。 このことは、整合ローラ４が軸１４を中心に反時計方向に回動されることを意味 する。従って、整合ローラ４の傾き位置のため整合ローラ４上を走行するコンベ ヤベルト１は矢印方向Ｈに強制的に移動され、ついには、走査用ローラ２６は、 最早、矢印方向Ｂにおいて、コンベヤベルト１の側縁Ｋによって側方に向けて押 しつけられないことになる。

【０００９】 コンベヤベルト１が矢印Ｂと反対の方向に走行したときには、コンベヤベルト １の縁Ｋと反対側の縁はローラ２５と接触し、キャリヤ２０はローラ２５を介し て矢印方向Ｉに変位されることになる。これにより、回動点Ｃ、Ｄ間の距離は減 じされ、整合ローラ４は次いで時計方向に回動される。かかる場合には、コンベ ヤベルト１は、時計方向に変位される整合ローラ４によって、矢印方向Ｈと反対 の方向において側方に僅かに移動するように強制される。 例えばボールベアリングの漏洩により整合ローラの面がオイルによって汚れる ことがあるかもしれない。このような場合、整合ローラ４が傾いているにも関わ らず、静摩擦がないため、コンベヤベルト１を側方に調節することができないこ とがある。かかる場合におけるウェブ、すなわち、ベルトの更なる逸れを回避す るため、キャリヤ２０には下方に曲げられたアーム３０が設けられている。この アームはスイッチ３１を走査する。アーム３０がスイッチ３１の走査領域の外に 移動すると、コンベヤベルト１の駆動装置が停止される。

【図面の簡単な説明】

【図１】エンドレスコンベヤベルトの位置を制御する装
置を示す頂平面図である。

【図２】本装置を示す、図１の線Ｉ−Ｉにおける断面図
である。

【符号の説明】

１ エンドレスコンベヤベルト ３ フレーム ４ 整合用ローラ ５、６、１５、１６、２１〜２４ 転動要素ベアリン
グ ７ 軸 ８、９ ジャーナル １０、１１ 二又部 １２ ガイドフォーク １７、１８ 案内路 ２０ キャリヤ ２５、２６ 走査用ローラ ２７ リンク ３１ スイッチ

Claims (7)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ガイドローラ及び／又は偏向ローラに対
   するウェブ又は無端コンベヤベルトの側方における位置
   を制御する装置であって、 ウェブと係合して回転され、ガイドフォークなどに回転
   自在に取付けられた回転自在取付式整合ローラを有し、
   前記ガイドフォークが、前記整合ローラの中間部分で前
   記ウェブの平面に対して直角であるピボットに枢着さ
   れ、伝達手段によって走査用ローラに連結され、これら
   の走査用ローラが、前記ウェブの側縁を走査し、前記ウ
   ェブの側方逸れに対応して整合ローラを復帰方向に調節
   する、前記装置において、 走査用ローラ２５、２６がキャリア２０に取付けられ、
   前記キャリア２０が、整合ローラ４とほぼ平行に延び、
   キャリアの長手方向に移動できるように機械フレーム３
   に取付けられ、前記キャリア２０は、少なくともその一
   方の端部分が、リンク２７によって、前記キャリアの一
   方の端部分と同じウェブ１の側に配置された前記整合ロ
   ーラの軸７のジャーナル９に、又は、前記整合ローラの
   ジャーナルに枢着され、前記リンク２７は、これがキャ
   リア２０に枢着された位置から外方に傾けられ、前記ウ
   ェブ１の走行方向で見たとき前記リンク２７が、ウェブ
   の縁に対して９０°よりも小さい鋭角を有することを特
   徴とする前記装置。
2. 【請求項２】 リンクを枢着している整合用ローラと関
   連したジャーナルは延長されていることを特徴とする実
   用新案登録請求の範囲請求項１に記載の装置。
3. 【請求項３】 整合用ローラの両端に配置されたジャー
   ナルは転動要素ベアリングによって機械フレームの平ら
   な案内路に支持されていることを特徴とする実用新案登
   録請求の範囲請求項１または請求項２に記載の装置。
4. 【請求項４】 キャリアを低摩擦で案内するための転動
   要素ベアリングはキャリアの両側で延びていることを特
   徴とする実用新案登録請求の範囲請求項１乃至請求項３
   のいずれかの項に記載の装置。
5. 【請求項５】 キャリア（２０）は転動要素ベアリング
   によって支持されていることを特徴とする実用新案登録
   請求の範囲請求項１乃至請求項４のいずれかの項に記載
   の装置。
6. 【請求項６】 リンクはガイドフォーク等に、あるいは
   該ガイドフォークに連結されたアームに枢着されること
   を特徴とする実用新案登録請求の範囲請求項１に記載の
   装置。
7. 【請求項７】 フレームにはスイッチが固定され、該ス
   イッチは、キャリヤに隣接して設けられていて、キャリ
   ヤの過剰変位に応答してキャリヤによって作動されてウ
   ェッブまたはベルトを駆動する装置を止めるようにした
   ことを特徴とする実用新案登録請求の範囲請求項１乃至
   請求項６の何れか一項に記載の装置。