JPH09217611A - 内燃機関用弁機構 - Google Patents

内燃機関用弁機構

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JPH09217611A
JPH09217611A JP2713896A JP2713896A JPH09217611A JP H09217611 A JPH09217611 A JP H09217611A JP 2713896 A JP2713896 A JP 2713896A JP 2713896 A JP2713896 A JP 2713896A JP H09217611 A JPH09217611 A JP H09217611A
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JP
Japan
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valve
cotter
internal combustion
combustion engine
copper
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JP2713896A
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Masaji Sasaki
正司 佐々木
Kenichi Asano
謙一 浅野
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Mitsubishi Motors Corp
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Mitsubishi Motors Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内燃機関用の吸気弁又は排気弁としてそなえ
られてポペット弁とコッタとを有する内燃機関用弁機構
に関し、バルブ軸部におけるコッタとの接触部分のフレ
ッティング磨耗を抑制し、クラックの発生を防止できる
ようにして、吸気弁や排気弁の疲労強度を向上させるこ
とができるようにする。 【解決手段】 内燃機関における吸気弁又は排気弁とし
てそなえられ、バルブスプリングリテーナ取付用のコッ
タ26を外嵌されるバルブ軸部16を有するポペット弁
により構成された内燃機関用弁機構において、ポペット
弁がβ型チタン合金材料により形成されるとともに、コ
ッタ26がポペット弁の材料のヤング率に近いヤング率
を有する銅・亜鉛系合金材料により形成されるように構
成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関用の吸気
弁又は排気弁としてそなえられてポペット弁(きのこ型
弁)とバルブスプリングリテーナ取付用のコッタ(リテ
ーナロック)とを有する内燃機関用弁機構に関し、特
に、弁とこの弁の軸部に外嵌されるコッタとを互いにヤ
ング率の異なる材料で形成されたものに用いて好適の、
内燃機関用弁機構に関する。
【0002】
【従来の技術】内燃機関(以下、エンジンという)の性
能向上のためにエンジンの高速回転化が図られている
が、このようなエンジンの高速回転化に対応するために
は、動弁系の慣性質量の低減が重要である。特に、動弁
系の中でも大きな質量を占める吸気弁や排気弁等の弁本
体の軽量化は、エンジンの高速回転化に極めて効果が大
きい。
【0003】そこで、例えばβ型チタン合金もしくはγ
型金属間化合物を材料とした吸気弁などの内燃機関用弁
と、炭素鋼等の鉄系金属を材料としたコッタとを有する
内燃機関用弁機構が開発されている。このような内燃機
関の動弁系は、例えば図3(エンジンのシリンダヘッド
部分の横断面図)に示すように構成される。
【0004】図3において、10はシリンダヘッドであ
り、下部に燃焼室11の上面部11Aが形成され、この
燃焼室上面部11Aに通じるように吸気ポート12及び
排気ポート13が形成されている。そして、吸気ポート
12の燃焼室側開口11Bに吸気弁14が、排気ポート
13の燃焼室側開口11Cに排気弁15がそれぞれそな
えられている。
【0005】これらの吸気弁14及び排気弁15は、バ
ルブ軸部16の一端(図中、下端)に、開口11B,1
1Cを開閉する弁体としてのバルブ傘部17をそなえた
ポペット弁で構成され、シリンダヘッド10にそなえら
れたバルブガイド18に摺動自在に嵌挿されている。ま
た、開口11B,11Cにはバルブ傘部17の整合する
バルブシート19がそなえられる。
【0006】ここでは、これらの吸気弁14及び排気弁
15のうち、よりバルブ傘部の直径が大きく軽量化を要
求される吸気弁14についてはチタン合金製に、また、
比較的バルブ傘部の直径が小さく軽量化の要求度の低い
排気弁15については炭素鋼製になっている。このよう
な吸気弁14及び排気弁15の動弁系は、図示しないク
ランクシャフトに連動してクランクシャフトの二分の一
の回転速度で回転するカムシャフト20A,20Bと、
これらのカムシャフト20A,20Bに設けられたカム
21A,21B及びバルブ軸部16の他端(図中、上
端)にそれぞれ当接しながらカム21A,21Bの形状
に応じて揺動するロッカアーム22A,22Bと、吸気
弁14,排気弁15を閉方向(図中、上方)へ付勢する
バルブスプリング23A,23Bとをそなえている。
【0007】このうちバルブスプリング23A,23B
は、シリンダヘッド10側の座面24A,24Bとバル
ブ軸部16の上端部との間に圧縮状態で介装されてい
る。特に、バルブスプリング23A,23Bの上端は、
バルブスプリングリテーナ25及びコッタ26を介して
バルブ軸部16の上端部に係止されている。コッタ26
は、図4に示すように、その内周面26Aに形成された
環状嵌合凸部26Bを、バルブ軸部16の上端部外周に
おけるコッタ26との嵌合面16Aに形成された環状嵌
合溝部16B内に嵌合させることにより、軸方向へ抜け
ることなくバルブ軸部16の外周に嵌着される。
【0008】このコッタ26の外周面26Cは、下方の
バルブ傘部17へ向けて次第に縮径したテーパ面状に形
成され、バルブスプリングリテーナ25の内周面25A
は、このコッタ26の外周面26Cと整合するように下
方のバルブ傘部17へ向けて次第に縮径したテーパ面状
に形成されている。そして、バルブスプリングリテーナ
25は、その内周面25Aをコッタ26の外周面26C
に当接させるようにして装備され、バルブスプリング2
3A,23Bを圧縮状態に保持している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述の内燃
機関の動弁系では、内燃機関用弁機構を構成する吸気弁
14はβ型チタン合金で形成されるが、内燃機関用弁機
構を構成するコッタ26は、それほど軽量化の要求がな
いため安価な炭素鋼で形成される。このような異種材料
間で接触するためか、チタン合金製の吸気弁14と炭素
鋼製のコッタ26との接触部には、フレッティングが発
生する。これは、チタン合金と炭素鋼とはヤング率が異
なるため、応力変化や機関温度変化等に伴ってチタン合
金製の吸気弁14と炭素鋼製のコッタ26との接触部で
微小な滑りの繰り返しが生じるようになり、フレッティ
ング摩耗と称される表面損傷が発生するものと考えられ
る。
【0010】このフレッティング摩耗は、微小な滑りの
サイクルの繰り返しにより、接合面に酸化金属の粉末を
発生させ、この進行により接合面が損傷し、摩耗状況を
呈するようになるものと推定できる。β型チタン合金製
の吸気弁14と炭素鋼製のコッタ26との間におけるフ
レッティング摩耗は、互いの接触部、即ち吸気弁14の
バルブ軸部16の外周面(嵌合面)16Aと、コッタ2
6の内周面26Aとの間の摩擦で発生するが、特に、図
4に示すように、吸気弁14のバルブ軸部16の外周面
に発生するフレッティング摩耗によるクラック27が発
生し、破断や折損に至るなどのおそれもある。なお、疲
労試験,耐久試験等において実際に折損に至っている。
【0011】図4中に符号27で示すように、バルブ軸
部16では、バルブ軸部16外周のコッタ26との嵌合
面16Aにおけるバルブ傘部側(図4中下方側)端部近
傍にフレッティング摩耗によるクラック27が生じる。
これは、楔状断面を有するコッタ26の先端(即ち、図
4中の下端)側により大きな摩擦が生じるためと考えら
れるが、このように、バルブ軸部16外周の一部に集中
的にフレッティング摩耗によるクラック27が生じ、折
損に至ることになる。
【0012】ここで、β型チタン合金製の吸気弁14と
同じ成分のβ型チタン合金によりコッタ26を形成する
ことも考えられるが、コストが高くなり、経済的でな
い。本発明は、上述の課題に鑑み創案されたもので、バ
ルブ軸部におけるコッタとの接触部分のフレッティング
摩耗を抑制し、クラックの発生を防止できるようにし
て、一般的な炭素鋼とは異なるチタン合金等の材料で形
成された吸気弁や排気弁の疲労強度を向上させることが
できるようにした、内燃機関用弁機構を提供することを
目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1記載
の本発明の内燃機関用弁機構は、内燃機関における吸気
弁又は排気弁としてそなえられてバルブ軸部を有するポ
ペット弁と、該ポペット弁の該バルブ軸部に外嵌された
バルブスプリングリテーナ取付用のコッタとを有する内
燃機関用弁機構において、該ポペット弁がβ型チタン合
金材料により形成されるとともに、該コッタが該ポペッ
ト弁の材料のヤング率に近いヤング率を有する銅・亜鉛
系合金材料により形成されていることを特徴としてい
る。
【0014】請求項2記載の本発明の内燃機関用弁機構
は、請求項1記載の内燃機関用弁機構において、該銅・
亜鉛系合金材料が、銅を主成分として亜鉛をほぼ3%含
有していることを特徴としている。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面により、本発明の実施
の形態について説明する。図1,図2は本発明の一実施
形態としての内燃機関用弁機構を説明するためのもので
ある。この実施形態の内燃機関用弁機構は、図3を参照
して従来技術として既に説明したように、内燃機関(エ
ンジン)における吸気弁14を有する内燃機関用弁機
構,排気弁15を有する内燃機関用弁機構の両方又は一
方に用いられるものである。このような内燃機関用弁機
構を構成する弁の材料としては、β型チタン合金が用い
られている。
【0016】図3に示すように、吸気弁14又は排気弁
15の動弁系は、図示しないクランクシャフトの二分の
一の回転速度で回転するカムシャフト20A,20B
と、これらのカムシャフト20A,20Bのカム21
A,21B及びバルブ軸部16の他端(図中、上端)に
それぞれ当接しながらカム21A,21Bの形状に応じ
て揺動するロッカアーム22A,22Bと、吸気弁1
4,排気弁15を閉方向(図中、上方)へ付勢するバル
ブスプリング23A,23Bとをそなえている。
【0017】そして、バルブスプリング23A,23B
の上端は、バルブスプリングリテーナ25及びコッタ
(リテーナロック)26を介してバルブ軸部16の上端
部に係止されているが、コッタ26は、図1に示すよう
に、その内周面26Aに形成された環状嵌合凸部26B
を、バルブ軸部16の上端部外周におけるコッタ26と
の嵌合面16Aに形成された環状嵌合溝部16B内に嵌
合させることにより、軸方向へ抜けることなくバルブ軸
部16の外周に嵌着される。
【0018】また、コッタ26の外周面26Cは、下方
のバルブ傘部17へ向けて次第に縮径したテーパ面状に
形成され、バルブスプリングリテーナ25の内周面25
Aは、このコッタ26の外周面26Cと整合するように
下方のバルブ傘部17へ向けて次第に縮径したテーパ面
状に形成されており、バルブスプリングリテーナ25
は、その内周面25Aをコッタ26の外周面26Cに当
接させるようにして装備され、バルブスプリング23
A,23Bを圧縮状態に保持している。
【0019】さらに、内燃機関用弁機構を構成する吸気
弁14がβ型チタン合金製であるのに対して、内燃機関
用弁機構を構成するコッタ26は、銅・亜鉛系合金によ
り形成されている。ところで、本内燃機関用弁機構を構
成する吸気弁14の材料としてのβ型チタン合金の成分
はTi−10Cr−5Al−3V−2Cと示され、チタ
ン(Ti)を主成分として、10%のクロム(Cr)、
5%のアルミニウム(Al)、3%のバナジウム(V)
及び2%の炭素(C)を含有している。このβ型チタン
合金のヤング率は11500kgf/mm2 である。
【0020】また、本内燃機関用弁機構を構成するコッ
タ26の材料としての銅・亜鉛合金の成分はCu−3.
0Zn−2.7Alと示され、銅(Cu)を主成分とし
て、3.0%の亜鉛(Zn)、2.7%のアルミニウム
(Al)を含有している。この銅・亜鉛合金のヤング率
は10500kgf/mm2 である。本発明の一実施形
態としての内燃機関用弁機構は、上述のように構成され
ているので、内燃機関用弁機構を構成する吸気弁14の
材料であるβ型チタン合金のヤング率に近いヤング率を
有する材料を、内燃機関用弁機構を構成するコッタ26
の材料として使用し、吸気弁14とコッタ26とのなじ
み性を向上させることにより、フレッティング摩耗を抑
制し、クラックの発生を防止することができるようにな
り、チタン合金製の吸気弁14(内燃機関用弁)の疲労
強度を向上させうる効果がある。具体的には、従来のよ
うにコッタ26の材料として炭素鋼を使用した場合より
も疲労強度を約10%向上させることも期待できる。ま
た、コッタ26の材料として、比較的広く使用されてい
る銅・亜鉛合金(Cu−3.0Zn−2.7Al)を使
用しているため、コストを抑えることができ、経済的で
ある。
【0021】例えば、表1は炭素鋼(Fe−0.45
C),銅・亜鉛合金(Cu−3.0Zn−2.7A
l),銅・ベリリウム合金(99.5(Cu+Be+N
i+Co+Fe)),チタン合金(Ti−22V−4A
l)の材料特性を示すものである。ここで、炭素鋼はコ
ッタ26の材料として従来から使用されているものであ
り、銅・亜鉛合金,銅・ベリリウム合金,チタン合金は
比較的広く使用されている一般的なものである。この中
の銅・亜鉛合金を本実施形態におけるコッタ26の材料
として使用している。
【0022】
【表1】
【0023】この表1によると、引張強さ,伸び,硬さ
については、従来から使用されている炭素鋼(Fe−
0.45C)と比較して、なじみ性に影響を与える程の
大きな差はない。
【0024】次に、ヤング率について見てみると、コッ
タ26の材料として従来から使用されている炭素鋼(F
e−0.45C)のヤング率は21000kgf/mm
2 であり、吸気弁14の材料として使用されているβ型
チタン合金(Ti−10Cr−5Al−3V−2C)の
ヤング率11500kgf/mm2 とは大きな差があ
る。これに対し、本実施形態においてコッタ26の材料
として使用している銅・亜鉛合金(Cu−3.0Zn−
2.7Al)のヤング率は10500kgf/mm2
あり、吸気弁14の材料として使用されているβ型チタ
ン合金(Ti−10Cr−5Al−3V−2C)のヤン
グ率11500kgf/mm2 に近いことがわかる。
【0025】また、銅・ベリリウム合金(99.5(C
u+Be+Ni+Co+Fe))のヤング率は1300
0kgf/mm2 ,チタン合金(Ti−22V−4A
l)のヤング率は8200kgf/mm2 であり、いず
れの合金のヤング率も銅・亜鉛合金(Cu−3.0Zn
−2.7Al)ほど吸気弁14の材料として使用されて
いるβ型チタン合金(Ti−10Cr−5Al−3V−
2C)のヤング率11500kgf/mm2 に近くない
ことがわかる。
【0026】ここで、それぞれの材料により形成された
コッタ26を使用して疲労強度の試験結果を比較する。
図2は疲労試験の試験方法を示す図であり、表2は疲労
試験の試験結果を示すものである。疲労試験の試験方法
は、図2に示すようにコッタ26とバルブ傘部17とを
引張点として予め設定された引張荷重を繰り返して与
え、破断が生じるまでの繰り返し数nを記録する。
【0027】
【表2】
【0028】この表2によると、従来使用している炭素
鋼(Fe−0.45C)製のコッタ26の場合には、疲
労限荷重が750kgfであるのに対して、本実施形態
において使用している銅・亜鉛合金(Cu−3.0Zn
−2.7Al)製のコッタ26の場合には、疲労限荷重
が820kgfと向上している。なお、銅・ベリリウム
合金(99.5(Cu+Be+Ni+Co+Fe))製
のコッタ26の場合及びチタン合金(Ti−22V−4
Al)製のコッタ26の場合には、どちらも疲労限荷重
が700kgfであり、従来使用している炭素鋼製のコ
ッタ26の場合と比較して疲労限荷重が向上していな
い。
【0029】したがって、比較的広く使用されている合
金のうち、特に、銅・亜鉛合金(Cu−3.0Zn−
2.7Al)を使用した場合には、疲労強度が向上する
ことがわかる。なお、本実施形態では、コッタ26の材
料を銅・亜鉛合金(Cu−3.0Zn−2.7Al)と
しているが、一般に銅・亜鉛合金が吸気弁14の材料と
して使用されているチタン合金(Ti−10Cr−5A
l−3V−2C)となじみ性が良いと考えられる。した
がって、銅・亜鉛合金の成分割合は、本実施形態のもの
に限定されるものではなく、他の成分割合の銅・亜鉛合
金を使用することにより、フレッティング摩耗等の損傷
防止効果を得ることも考えられる。
【0030】特に、本実施形態では、コッタ26の材料
を銅・亜鉛合金(Cu−3.0Zn−2.7Al)とし
ているが、吸気弁14の材料として使用されているβ型
チタン合金(Ti−10Cr−5Al−3V−2C)の
ヤング率11500kgf/mm2 により近いヤング率
の銅・亜鉛合金を開発することも考えられ、この場合
は、なじみ性をより向上させることができ、フレッティ
ング摩耗等の損傷防止効果が大きいと考えられる。
【0031】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1記載の本
発明の内燃機関用弁機構によれば、内燃機関における吸
気弁又は排気弁としてそなえられてバルブ軸部を有する
ポペット弁と、該ポペット弁の該バルブ軸部に外嵌され
たバルブスプリングリテーナ取付用のコッタとを有する
内燃機関用弁機構において、該ポペット弁がβ型チタン
合金材料により形成されるとともに、該コッタが該ポペ
ット弁の材料のヤング率に近いヤング率を有する銅・亜
鉛系合金材料により形成されるという構成により、バル
ブ軸部とコッタのなじみ性が向上し、バルブ軸部外周に
おけるフレッティング摩耗が抑制されるようになり、一
般的な炭素鋼とは異なるβ型チタン合金等の材料で形成
された吸気弁や排気弁のクラック発生を防止することが
できるようになる。
【0032】請求項2記載の本発明の内燃機関用弁機構
によれば、請求項1記載の内燃機関用弁機構において、
該銅・亜鉛系合金材料が、銅を主成分として亜鉛をほぼ
3%含有しているという構成により、バルブ軸部とコッ
タのなじみ性が向上し、バルブ軸部外周におけるフレッ
ティング摩耗が抑制されるようになり、一般的な炭素鋼
とは異なるβ型チタン合金等の材料で形成された吸気弁
や排気弁のクラック発生を防止することができるように
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としての内燃機関用弁機構
の要部を一部破断して示す側面図である。
【図2】本発明の効果を説明する図であって、疲労試験
の試験方法を示す図である。
【図3】従来の内燃機関の動弁系を示す断面図である。
【図4】本発明の課題を説明する従来の内燃機関用弁機
構の要部を一部破断して示す側面図である。
【符号の説明】
10はシリンダヘッド 11 燃焼室 11A 燃焼室11の上面部 11B,11C 燃焼室側開口 12 吸気ポート 13 排気ポート 14 吸気弁 15 排気弁 16 バルブ軸部 16A バルブ軸部16の嵌合面 16B バルブ軸部16の環状嵌合溝部 17 バルブ傘部 18 バルブガイド 19 バルブシート 20A,20B カムシャフト 21A,21B カム 22A,22B ロッカアーム 23A,23B バルブスプリング 24A,24B シリンダヘッド10側の座面 25 バルブスプリングリテーナ 25A バルブスプリングリテーナ25の内周面 26 コッタ(リテーナロック) 26A コッタ26の内周面 26B コッタ26の環状嵌合凸部 26C コッタ26の外周面 27 クラック(クラック発生箇所)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関における吸気弁又は排気弁とし
    てそなえられてバルブ軸部を有するポペット弁と、該ポ
    ペット弁の該バルブ軸部に外嵌されたバルブスプリング
    リテーナ取付用のコッタとを有する内燃機関用弁機構に
    おいて、 該ポペット弁がβ型チタン合金材料により形成されると
    ともに、該コッタが該ポペット弁の材料のヤング率に近
    いヤング率を有する銅・亜鉛系合金材料により形成され
    ていることを特徴とする、内燃機関用弁機構。
  2. 【請求項2】 該銅・亜鉛系合金材料が、銅を主成分と
    して亜鉛をほぼ3%含有していることを特徴とする、請
    求項1記載の内燃機関用弁機構。
JP2713896A 1996-02-14 1996-02-14 内燃機関用弁機構 Pending JPH09217611A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2022003351A (ja) * 2016-02-19 2022-01-11 クレアディティヴ・アーゲー 時計、計器、機械式ムーブメント、機械式ムーブメントまたは計器用の金属シャフト及びその製造方法

Cited By (1)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2022003351A (ja) * 2016-02-19 2022-01-11 クレアディティヴ・アーゲー 時計、計器、機械式ムーブメント、機械式ムーブメントまたは計器用の金属シャフト及びその製造方法

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