JPS6346641Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPS6346641Y2 JPS6346641Y2 JP13715481U JP13715481U JPS6346641Y2 JP S6346641 Y2 JPS6346641 Y2 JP S6346641Y2 JP 13715481 U JP13715481 U JP 13715481U JP 13715481 U JP13715481 U JP 13715481U JP S6346641 Y2 JPS6346641 Y2 JP S6346641Y2
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- JP
- Japan
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- cam lobe
- stem
- camshaft
- sleeve
- lobe body
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- Expired
Links
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Description
【考案の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本考案は内燃機関の吸排弁開閉用カムシヤフト
に関するものであり、特に異種材料を複合した複
合カムシヤフトに関するものである。
に関するものであり、特に異種材料を複合した複
合カムシヤフトに関するものである。
カムシヤフトはチルド鋳鉄や浸炭焼入鋼が用い
られてきたが、高出力化と軽量化の要求される内
燃機関では、これらに代つて耐摩耗性に優れる焼
結合金製カムロブに軽量高強度の鋼パイプ製ステ
ムを組合せた複合カムシヤフトが注目されてい
る。
られてきたが、高出力化と軽量化の要求される内
燃機関では、これらに代つて耐摩耗性に優れる焼
結合金製カムロブに軽量高強度の鋼パイプ製ステ
ムを組合せた複合カムシヤフトが注目されてい
る。
この複合カムシヤフトに対して、軟窒化処理を
施して、更に耐ピツチング性や耐スカツフイング
性をを向上させようという試みはあるが、後述の
如く問題点を有するため、カムロブの耐摩耗性向
上の目的で使用されたものは皆無である。
施して、更に耐ピツチング性や耐スカツフイング
性をを向上させようという試みはあるが、後述の
如く問題点を有するため、カムロブの耐摩耗性向
上の目的で使用されたものは皆無である。
複合カムシヤフトに軟窒化処理を施したものと
しては、特開昭51−117134号があるが、これはカ
ムロブとステムとの嵌合強度向上のために軟窒化
処理が施された複合カムシヤフトである。
しては、特開昭51−117134号があるが、これはカ
ムロブとステムとの嵌合強度向上のために軟窒化
処理が施された複合カムシヤフトである。
カムシヤフトは高い面圧を受けて摺動するた
め、前述の焼結合金製カムロブにも限界がある。
め、前述の焼結合金製カムロブにも限界がある。
使用条件の極めて苛酷な場合には、更に耐ピツ
チング性や耐スカツフイング性を向上させるため
の公知の手段として軟窒化処理があるが、複合カ
ムシヤフトにこの軟窒化処理を適用するには下記
の如く問題を有する。
チング性や耐スカツフイング性を向上させるため
の公知の手段として軟窒化処理があるが、複合カ
ムシヤフトにこの軟窒化処理を適用するには下記
の如く問題を有する。
即ち、高面圧に耐えるために液相焼結鍜造され
た高密度の焼結合金は、耐摩耗性向上のために
Cr、Mo、Ni等の元素が多量に含まれた鉄系合金
であつて軟窒化層の深さが得難く、必要な軟窒化
層厚さを得るのに、およそ４時間30分〜５時間と
長時間の処理を要する。一方ステムに用いられる
鋼は炭素鋼や構造用鋼が用いられ焼結合金に比較
し低合金鋼であり軟窒化層深さが得易いため焼結
合金と同時に軟窒化した場合には、軟窒化層が深
く施されすぎて脆化し強度的に不安視される。
た高密度の焼結合金は、耐摩耗性向上のために
Cr、Mo、Ni等の元素が多量に含まれた鉄系合金
であつて軟窒化層の深さが得難く、必要な軟窒化
層厚さを得るのに、およそ４時間30分〜５時間と
長時間の処理を要する。一方ステムに用いられる
鋼は炭素鋼や構造用鋼が用いられ焼結合金に比較
し低合金鋼であり軟窒化層深さが得易いため焼結
合金と同時に軟窒化した場合には、軟窒化層が深
く施されすぎて脆化し強度的に不安視される。
従つて、ステムの脆化を防止して軟窒化処理を
せざるを得ず、このように軟窒化処理した場合に
は、カムロブには殆ど軟窒化層は形成されず、目
的とする耐ピツチング性や耐スカツフイング性の
向上は得られない。
せざるを得ず、このように軟窒化処理した場合に
は、カムロブには殆ど軟窒化層は形成されず、目
的とする耐ピツチング性や耐スカツフイング性の
向上は得られない。
本考案は上述の如く問題点を解決することを目
的としたカムシヤフトである。
的としたカムシヤフトである。
本考案は上述の問題点を解決するために、ステ
ムにカムロブ本体を組付けたカムシヤフトにおい
て、前記カムロブが真円の中空部３０を有する焼
結合金製カムロブ本体３と、該中空部３０と嵌合
されるスリーブ２とによりなり、かつ該カムロブ
本体３とスリーブ２との結合がカムロブ本体の焼
結収縮と拡散による結合によりなり、さらに前記
カムロブ本体に軟窒化層を有し、前記スリーブ２
とステム１との結合部が溶接、ろう付、又は圧入
により結合されているカムシヤフトとなしたもの
である。
ムにカムロブ本体を組付けたカムシヤフトにおい
て、前記カムロブが真円の中空部３０を有する焼
結合金製カムロブ本体３と、該中空部３０と嵌合
されるスリーブ２とによりなり、かつ該カムロブ
本体３とスリーブ２との結合がカムロブ本体の焼
結収縮と拡散による結合によりなり、さらに前記
カムロブ本体に軟窒化層を有し、前記スリーブ２
とステム１との結合部が溶接、ろう付、又は圧入
により結合されているカムシヤフトとなしたもの
である。
通常の複合カムシヤフトではステム１にカムロ
ブ３を組付けた後に軟窒化処理してカムロブ本体
３に必要な厚さの軟窒化層を得ようとしたら前記
した如くステム１が脆化する。そこでカムロブ本
体３に予め軟窒化処理してステムへ組付けようと
すると、組付け手段が溶接、ろう付又は圧入によ
らざるを得ないが、焼結合金は空孔を有すること
によつて圧入に対しての靭性が低く圧入強度が得
られない。又ろう付けしようとした場合も適当な
ろう剤がない事によつてろう付け強度が低く、大
きな回転ねじり力の加わるステム１とカムロブ３
間に用いるには適さない。一方溶接は焼結合金と
鋼の異種材料溶接であるため技術的な困難性が高
く、割れや歪を生じ易い。
ブ３を組付けた後に軟窒化処理してカムロブ本体
３に必要な厚さの軟窒化層を得ようとしたら前記
した如くステム１が脆化する。そこでカムロブ本
体３に予め軟窒化処理してステムへ組付けようと
すると、組付け手段が溶接、ろう付又は圧入によ
らざるを得ないが、焼結合金は空孔を有すること
によつて圧入に対しての靭性が低く圧入強度が得
られない。又ろう付けしようとした場合も適当な
ろう剤がない事によつてろう付け強度が低く、大
きな回転ねじり力の加わるステム１とカムロブ３
間に用いるには適さない。一方溶接は焼結合金と
鋼の異種材料溶接であるため技術的な困難性が高
く、割れや歪を生じ易い。
これに対して本考案においてはカムロブとステ
ム間にスリーブを介することにより、カムロブを
予め軟窒化処理し、かつステムと強固に結合する
ことが可能となるものである。
ム間にスリーブを介することにより、カムロブを
予め軟窒化処理し、かつステムと強固に結合する
ことが可能となるものである。
本考案カムシヤフトを実施例である第１図と第
１図Ａ−Ａ断面である第２図に基き説明する。
１図Ａ−Ａ断面である第２図に基き説明する。
カムシヤフトは鋼パイプ製ステム１にカムロブ
本体３、ジヤーナル４、ギア５、及びカムギア６
が組付けられてなるが、特別耐摩耗性が要求され
るカムロブ本体３及びカムギア６は焼結合金によ
つて形成され、カムロブ本体の中空部３０及びカ
ムギア６にはスリーブ２が結合されて、スリーブ
２がステム１と結合される。一方ステム１の軸端
にはキヤツプ８とクランク軸から回転伝達するベ
ルト車９と結合される軸端部品７が結合され、カ
ムシヤフトが完成される。さらにカムロブ本体３
及び／又はカムギア６には表面に軟窒化層Ｎが設
けられる。
本体３、ジヤーナル４、ギア５、及びカムギア６
が組付けられてなるが、特別耐摩耗性が要求され
るカムロブ本体３及びカムギア６は焼結合金によ
つて形成され、カムロブ本体の中空部３０及びカ
ムギア６にはスリーブ２が結合されて、スリーブ
２がステム１と結合される。一方ステム１の軸端
にはキヤツプ８とクランク軸から回転伝達するベ
ルト車９と結合される軸端部品７が結合され、カ
ムシヤフトが完成される。さらにカムロブ本体３
及び／又はカムギア６には表面に軟窒化層Ｎが設
けられる。
本考案のカムシヤフトを製造するには、まずカ
ムロブ本体３を形成する粉末圧粉体をスリーブ２
と組付け、これを液相焼結することによつてカム
ロブ本体とスリーブ２とをカムロブ本体の液相焼
結による収縮と拡散によつて結合させる。この結
合は冶金学的な拡散結合であり、極めて強固なも
のである。次にこれに軟窒化処理を施しカムロブ
本体及びスリーブ表面に軟窒化層を形成する。
ムロブ本体３を形成する粉末圧粉体をスリーブ２
と組付け、これを液相焼結することによつてカム
ロブ本体とスリーブ２とをカムロブ本体の液相焼
結による収縮と拡散によつて結合させる。この結
合は冶金学的な拡散結合であり、極めて強固なも
のである。次にこれに軟窒化処理を施しカムロブ
本体及びスリーブ表面に軟窒化層を形成する。
その後スリーブ２とステム１とを結合するが、
スリーブ２とステム１とは同種材料の鋼であるこ
とによつて溶接性に優れており、又ろう付に際し
てもろう剤の選択性が広い。かつ鋼製スリーブに
よつて補強されているためカムロブのスリーブへ
の圧入が可能であり、圧入によつても比較的軽負
荷の機関では結合力は充分に得られる。
スリーブ２とステム１とは同種材料の鋼であるこ
とによつて溶接性に優れており、又ろう付に際し
てもろう剤の選択性が広い。かつ鋼製スリーブに
よつて補強されているためカムロブのスリーブへ
の圧入が可能であり、圧入によつても比較的軽負
荷の機関では結合力は充分に得られる。
以上記した如く本考案のカムシヤフトにおいて
は軟窒化層を有するカムロブを鋼製のステムと組
付けることが可能となつたことにより、耐ピツチ
ング性及び耐スカツフイング性を向上させること
ができ且つステムの強度も全く損うことのないカ
ムシヤフトが効率よく得られる効果を有する。
は軟窒化層を有するカムロブを鋼製のステムと組
付けることが可能となつたことにより、耐ピツチ
ング性及び耐スカツフイング性を向上させること
ができ且つステムの強度も全く損うことのないカ
ムシヤフトが効率よく得られる効果を有する。
第１図は本考案カムシヤフトの一実施例を示す
断面図、第２図は第１図のＡ−Ａ断面図、第３図
は第１図の要部拡大図である。 符号の説明、１……ステム、２……スリーブ、
３……カムロブ本体、４……ジヤーナル、５……
ギア、６……カムギア、Ｎ……軟窒化層。
断面図、第２図は第１図のＡ−Ａ断面図、第３図
は第１図の要部拡大図である。 符号の説明、１……ステム、２……スリーブ、
３……カムロブ本体、４……ジヤーナル、５……
ギア、６……カムギア、Ｎ……軟窒化層。
Claims (1)
- ステムにカムロブを組付けたカムシヤフトにお
いて、前記カムロブが真円の中空部３０を有する
焼結合金製カムロブ本体３と、該中空部３０と嵌
合されるスリーブ２とによりなり、かつ該カムロ
ブ本体３とスリーブ２との結合がカムロブ本体の
焼結収縮と拡散による結合によりなり、さらに前
記カムロブ本体に軟窒化層を有し、前記スリーブ
２とステム１との結合部が溶接、ろう付、又は圧
入により結合されていることを特徴とするカムシ
ヤフト。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13715481U JPS5842307U (ja) | 1981-09-17 | 1981-09-17 | カムシヤフト |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13715481U JPS5842307U (ja) | 1981-09-17 | 1981-09-17 | カムシヤフト |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5842307U JPS5842307U (ja) | 1983-03-22 |
| JPS6346641Y2 true JPS6346641Y2 (ja) | 1988-12-02 |
Family
ID=29930447
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP13715481U Granted JPS5842307U (ja) | 1981-09-17 | 1981-09-17 | カムシヤフト |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5842307U (ja) |
Families Citing this family (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6058922U (ja) * | 1983-09-28 | 1985-04-24 | 日本ピストンリング株式会社 | 軸部材 |
| JP2010025011A (ja) * | 2008-07-22 | 2010-02-04 | Jtekt Corp | カムシャフト装置 |
| JP2010025012A (ja) * | 2008-07-22 | 2010-02-04 | Jtekt Corp | カムシャフト装置 |
| JP2010025013A (ja) * | 2008-07-22 | 2010-02-04 | Jtekt Corp | カムシャフト装置 |
| JP6102407B2 (ja) * | 2013-03-27 | 2017-03-29 | 三菱自動車工業株式会社 | カムの製造方法 |
-
1981
- 1981-09-17 JP JP13715481U patent/JPS5842307U/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5842307U (ja) | 1983-03-22 |
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