JPH0639095Y2 - ディーゼル機関用燃料噴射ノズル - Google Patents
ディーゼル機関用燃料噴射ノズルInfo
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- JPH0639095Y2 JPH0639095Y2 JP3130188U JP3130188U JPH0639095Y2 JP H0639095 Y2 JPH0639095 Y2 JP H0639095Y2 JP 3130188 U JP3130188 U JP 3130188U JP 3130188 U JP3130188 U JP 3130188U JP H0639095 Y2 JPH0639095 Y2 JP H0639095Y2
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- JP
- Japan
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- nozzle tip
- nozzle
- fuel injection
- tip
- diesel engine
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Description
【考案の詳細な説明】 <産業上の利用分野> この考案は、ディーゼル機関用燃料噴射ノズルに関する
ものである。
ものである。
<従来技術とこの考案が解決しようとする課題> 第8図に示すように、ディーゼルエンジンの燃焼室内に
配置される燃料噴射ノズル1は、噴口部2Aを有するノズ
ルチップ2、ニードル弁3などから構成され、従来にお
いてはノズルチップ2の上部にニードル弁3の弁座4が
形成され、ノズルチップ2がノズルと弁座を兼用する構
造とされている。
配置される燃料噴射ノズル1は、噴口部2Aを有するノズ
ルチップ2、ニードル弁3などから構成され、従来にお
いてはノズルチップ2の上部にニードル弁3の弁座4が
形成され、ノズルチップ2がノズルと弁座を兼用する構
造とされている。
したがって、従来のノズルチップ材料は、耐熱性・耐エ
ロージョン(摩耗)性を考慮して選定され、例えばSKH5
1が用いられていた。
ロージョン(摩耗)性を考慮して選定され、例えばSKH5
1が用いられていた。
そして、その後、エンジンの高性能化に伴う苛酷な運転
条件下では、耐高温腐食性を考慮する必要があり、メッ
キ・溶射等の表面コーティング材料(第9図参照)およ
びステライト・Ti合金等の単一材料が選定され適用され
てきた。
条件下では、耐高温腐食性を考慮する必要があり、メッ
キ・溶射等の表面コーティング材料(第9図参照)およ
びステライト・Ti合金等の単一材料が選定され適用され
てきた。
しかしながら、このような処理あるいは材料を用いて
も、高温腐食、欠損、へたり等により耐久性が悪く、苛
酷な使用環境下においてノズルチップの寿命が短いとい
う問題点がある。
も、高温腐食、欠損、へたり等により耐久性が悪く、苛
酷な使用環境下においてノズルチップの寿命が短いとい
う問題点がある。
この考案は、前述のような問題点を解消すべくなされた
もので、その目的は、苛酷な使用環境下においてもノズ
ルチップの寿命を著しく向上させることのできるディー
ゼル機関用燃料噴射ノズルを提供することにある。
もので、その目的は、苛酷な使用環境下においてもノズ
ルチップの寿命を著しく向上させることのできるディー
ゼル機関用燃料噴射ノズルを提供することにある。
<課題を解決するための手段> 本考案の燃料噴射ノズルは、ノズルチップを、 C:0.20%以下 Si:1.0%以下 Mn:1.0%以下 Ni:30〜45% Cr:25〜35% B:0.001〜0.010% Mg:0.005〜0.030% Al:1.0〜5.0% 及び残部が実質的にFeと不可避的不純物とからなる高Ni
-Cr-Al系合金で形成し、溶体化処理後、時効処理したノ
ズルチップを使用して構成される。
-Cr-Al系合金で形成し、溶体化処理後、時効処理したノ
ズルチップを使用して構成される。
また、ノズルチップと弁座を別体とし、弁座の材料をノ
ズルチップ材質よりも硬度の高い材料とする。
ズルチップ材質よりも硬度の高い材料とする。
さらに、ノズルチップ自体も先端部と基端部とを別体と
し、基端部の材料を先端部の材質よりも硬度の高い材料
とし、これらを溶接、圧接等により冶金的に接合して形
成する。
し、基端部の材料を先端部の材質よりも硬度の高い材料
とし、これらを溶接、圧接等により冶金的に接合して形
成する。
なお、本考案のノズルチップに用いる高Ni-Cr-Al系合金
の成分元素含有量の範囲の限定理由は以下のとおりであ
る。
の成分元素含有量の範囲の限定理由は以下のとおりであ
る。
C:0.20%以下 Cは母相に固溶して基地を強化させるために必要な元素
であるが、0.20%を超えて添加すると耐食性が低下する
ため上限を0.20%とした。
であるが、0.20%を超えて添加すると耐食性が低下する
ため上限を0.20%とした。
Si:1.0%以下 Siは製鋼時の脱酸剤として有効な元素であるが1.0%を
超えて添加するとフェライトが生成し易くなるのでその
上限を1.0%とした。。
超えて添加するとフェライトが生成し易くなるのでその
上限を1.0%とした。。
Mn:1.0%以下 Mnは製鋼時の脱酸及び脱硫剤として有効な成分元素であ
るが、1.0%を超えて添加すると加工性が低下し、しか
も、耐食性が劣化するので、その上限を1.0%とした。
るが、1.0%を超えて添加すると加工性が低下し、しか
も、耐食性が劣化するので、その上限を1.0%とした。
Ni:30〜45% Niは安定なオーステナイト組織を得るために重要な元素
であり、Crの含有量に応じてその含有量を決定すること
が好ましい。例えば、Crの含有量が35%の場合、要求さ
れるNiの含有量は少なくとも30%である。一方、Niの含
有量が45%を超えると、性能面では略飽和に達する反面
コストを徒に上昇させるので、その上限を45%とした。
であり、Crの含有量に応じてその含有量を決定すること
が好ましい。例えば、Crの含有量が35%の場合、要求さ
れるNiの含有量は少なくとも30%である。一方、Niの含
有量が45%を超えると、性能面では略飽和に達する反面
コストを徒に上昇させるので、その上限を45%とした。
Cr:25〜35% CrはFe-Niと共にオーステナイト組織を形成するために
重要な元素である。Crの含有量が25%未満では充分な耐
食性を得ることが困難であり、一方、35%を超えると熱
間加工性が低下すると共に、時効硬化処理により得られ
る硬度が低くなるという不具合がある。
重要な元素である。Crの含有量が25%未満では充分な耐
食性を得ることが困難であり、一方、35%を超えると熱
間加工性が低下すると共に、時効硬化処理により得られ
る硬度が低くなるという不具合がある。
B:0.001〜0.010% Bは熱間加工性を向上させるために資する元素である。
その含有量が0.001%未満では、その効果を充分に発揮
させることができず、又、0.010%を超えて添加すると
逆に加工性が低下してしまう。
その含有量が0.001%未満では、その効果を充分に発揮
させることができず、又、0.010%を超えて添加すると
逆に加工性が低下してしまう。
Mg:0.005〜0.030% MgはBと共に熱間加工性の向上に資する元素である。そ
の含有量が0.005%未満では充分な効果を得ることがで
きず、又、0.030%を超えて添加すると、Niとの低融点
共晶化合物が生成して加工性を低下させる。
の含有量が0.005%未満では充分な効果を得ることがで
きず、又、0.030%を超えて添加すると、Niとの低融点
共晶化合物が生成して加工性を低下させる。
Al:1.0〜5.0% AlはFe-Ni-Crのオーステナイト基地から金属間化合物
γ′(Ni3Al)相を析出させて上記基地全体を硬化させ
るために必須の元素である。Alの含有量が1.0%未満で
は充分な硬度が得られず、又、5.0%を超えると熱間加
工性が低下し、加工が困難になるという問題が生じる。
γ′(Ni3Al)相を析出させて上記基地全体を硬化させ
るために必須の元素である。Alの含有量が1.0%未満で
は充分な硬度が得られず、又、5.0%を超えると熱間加
工性が低下し、加工が困難になるという問題が生じる。
<作用> 高Ni-Cr-Al系合金は、耐高温腐食性(バジウムアタック
・硫化)・耐低温腐食性(エンジン停止時の結露生成硫
酸による腐食に耐えること)・耐エロージョン性(燃料
噴射による噴口拡大に耐えること)・耐折損及び耐欠損
性(組み付け運搬時及び熱衝撃等による)の4つの特性
を併せ持ち、従来材よりも著しくノズルチップ寿命を延
長し得る。
・硫化)・耐低温腐食性(エンジン停止時の結露生成硫
酸による腐食に耐えること)・耐エロージョン性(燃料
噴射による噴口拡大に耐えること)・耐折損及び耐欠損
性(組み付け運搬時及び熱衝撃等による)の4つの特性
を併せ持ち、従来材よりも著しくノズルチップ寿命を延
長し得る。
また、溶体化処理後の時効処理により、硬度が向上し、
耐エロージョン性がより向上し、よりノズルチップの延
命化を図れる。
耐エロージョン性がより向上し、よりノズルチップの延
命化を図れる。
さらに、ノズルチップと弁座を別体とすることにより、
弁座に適した材料を用いることができ、高Ni-Cr-Al系合
金と相まってノズルの寿命を延長させることができる。
弁座に適した材料を用いることができ、高Ni-Cr-Al系合
金と相まってノズルの寿命を延長させることができる。
また、ノズル自身も先端部と基端部とを別体とすること
により、装着キャップ被覆側に硬度の高い材料を用いる
ことができ、よりいっそうの延命化を図れる。
により、装着キャップ被覆側に硬度の高い材料を用いる
ことができ、よりいっそうの延命化を図れる。
<実施例> 以下、この考案を図示する一実施例に基づいて説明す
る。
る。
第1図に示すように、ノードル弁3の弁座5とノズルチ
ップ6を別材料の別体とし、ノズルチップ6を、 C:0.20%以下 Si:1.0%以下 Mn:1.0%以下 Ni:30〜45% Cr:25〜35% B:0.001〜0.010% Mg:0.005〜0.030% Al:1.0〜5.0% 及び残部が実質的にFeと不可避的不純物とからなる高Ni
-Cr-Al系合金材料で形成し、さらに溶体化処理後、時効
処理もしくは、冷間加工した後時効処理して硬化させた
ものを使用する。
ップ6を別材料の別体とし、ノズルチップ6を、 C:0.20%以下 Si:1.0%以下 Mn:1.0%以下 Ni:30〜45% Cr:25〜35% B:0.001〜0.010% Mg:0.005〜0.030% Al:1.0〜5.0% 及び残部が実質的にFeと不可避的不純物とからなる高Ni
-Cr-Al系合金材料で形成し、さらに溶体化処理後、時効
処理もしくは、冷間加工した後時効処理して硬化させた
ものを使用する。
ディーゼルエンジンの燃焼室内におけるノズルチップ
は、燃料噴射による噴口部のエロージョン(摩耗)、燃
焼生成灰による高温腐食、エンジン停止時の結露硫酸に
よる低温腐食等を受け、また、製造・運搬過程における
ノズルチップ衝突による折損および運転中の熱衝撃等に
よるコーティングの欠損等が生じるが、前述のような材
質のノズルチップ6であれば、耐高温腐食性、耐低温腐
食性、耐エロージョン性、耐折損・欠損性を併せ持つた
め、ノズルチップの寿命の著しい延長を図ることができ
る。
は、燃料噴射による噴口部のエロージョン(摩耗)、燃
焼生成灰による高温腐食、エンジン停止時の結露硫酸に
よる低温腐食等を受け、また、製造・運搬過程における
ノズルチップ衝突による折損および運転中の熱衝撃等に
よるコーティングの欠損等が生じるが、前述のような材
質のノズルチップ6であれば、耐高温腐食性、耐低温腐
食性、耐エロージョン性、耐折損・欠損性を併せ持つた
め、ノズルチップの寿命の著しい延長を図ることができ
る。
このようなノズルチップ6について実験室試験および実
船実機試験を行なった結果を従来例と比較して次に述べ
る。なお、表1にノズルチップ材料を示す。
船実機試験を行なった結果を従来例と比較して次に述べ
る。なお、表1にノズルチップ材料を示す。
第3図は、諸材料による耐高温腐食性を示す。縦軸の腐
食減量の大きい材料が耐食性が悪く、従来材に対して本
考案の高Ni-Cr-Al系合金は非常に良好であることが明瞭
である。なお、ノズルチップの寿命を最も支配するのが
耐食性であり、特に従来材(8)に対して265倍の耐久
性があり、従来材(11)に対しても12倍である。
食減量の大きい材料が耐食性が悪く、従来材に対して本
考案の高Ni-Cr-Al系合金は非常に良好であることが明瞭
である。なお、ノズルチップの寿命を最も支配するのが
耐食性であり、特に従来材(8)に対して265倍の耐久
性があり、従来材(11)に対しても12倍である。
第4図は、耐折損性を示す。従来材(8)に対して本考
案(20)は約6倍の耐久性がある。また、従来材(11)
と同等である。
案(20)は約6倍の耐久性がある。また、従来材(11)
と同等である。
第5図、第6図は、耐エロージョン性を示す。本考案
(20)は使用環境(室温〜約600℃)において、規定値3
00Hv(ビッカース硬さ)以上を満足しており、従来材
(8)、(11)と同等である。
(20)は使用環境(室温〜約600℃)において、規定値3
00Hv(ビッカース硬さ)以上を満足しており、従来材
(8)、(11)と同等である。
第7図は、耐硫酸(耐低温)腐食性を示す。硫酸生成時
および昇温による濃縮条件を考慮しても本考案(20)は
非常に良好である。
および昇温による濃縮条件を考慮しても本考案(20)は
非常に良好である。
表2は実船実機試験結果の一例であり、苛酷な運転下の
A船において、本考案の高Ni-Cr-Al系合金のノズルチッ
プは、従来材SKH51の27.6倍、ステライトの6倍の寿命
を示している。耐用時間でみると、SKH51が 500〜1000時間、ステライトが3000時間、本考案ノズル
チップでは20000時間間以上が確認された。
A船において、本考案の高Ni-Cr-Al系合金のノズルチッ
プは、従来材SKH51の27.6倍、ステライトの6倍の寿命
を示している。耐用時間でみると、SKH51が 500〜1000時間、ステライトが3000時間、本考案ノズル
チップでは20000時間間以上が確認された。
さらに、時効処理することにより硬度を250〜300Hvから
400Hvに向上させることができ(特に噴口部6Aのエロー
ジョン対策)、耐エロージョン性の向上により、より寿
命を延長させることができる。
400Hvに向上させることができ(特に噴口部6Aのエロー
ジョン対策)、耐エロージョン性の向上により、より寿
命を延長させることができる。
また、ノズルチップ6と弁座5を別体としてあるため、
500Hv以上の硬度が要求される弁座5に例えばSKH51を使
用できる。弁座5に適した材料を用いることができ、高
Ni-Cr-Al系合金の使用と相まってノズルの寿命を延長さ
せることができる。
500Hv以上の硬度が要求される弁座5に例えばSKH51を使
用できる。弁座5に適した材料を用いることができ、高
Ni-Cr-Al系合金の使用と相まってノズルの寿命を延長さ
せることができる。
さらに、弁座5とノズルチップ6の当接面は平坦面とさ
れ、シール性の向上により、油洩れが防止され、異常燃
焼が一掃されている。
れ、シール性の向上により、油洩れが防止され、異常燃
焼が一掃されている。
また、第2図に示すようにノズルチップ6自体も、更
に、燃焼室内に露出する先端部6′と、装着キャップで
覆われる基端部6″とを別体とし、先端部6′を高Ni-C
r-Al系合金で製作し、基部6″をSKH51で製作し、両者
を溶接、圧接等の冶金的接合により一体に形成し、基端
部6″を焼入硬化させるようにしておくと、ノズルの寿
命延長にいっそう有効となる。
に、燃焼室内に露出する先端部6′と、装着キャップで
覆われる基端部6″とを別体とし、先端部6′を高Ni-C
r-Al系合金で製作し、基部6″をSKH51で製作し、両者
を溶接、圧接等の冶金的接合により一体に形成し、基端
部6″を焼入硬化させるようにしておくと、ノズルの寿
命延長にいっそう有効となる。
<考案の効果> 本考案は以上のような構成からなるので次のような効果
を奏する。
を奏する。
(i)ノズルチップが高Ni-Cr-Al系合金から形成され、
高Ni-Cr-Al系合金は、耐高温腐食性・耐低温腐食性・耐
エロージョン性・耐衝撃性等の特性を併せ持ち、特に耐
高温腐食性に優れ、従来材に比べて苛酷な使用環境下に
おけるノズルチップ寿命を著しく延長させることができ
る。
高Ni-Cr-Al系合金は、耐高温腐食性・耐低温腐食性・耐
エロージョン性・耐衝撃性等の特性を併せ持ち、特に耐
高温腐食性に優れ、従来材に比べて苛酷な使用環境下に
おけるノズルチップ寿命を著しく延長させることができ
る。
(ii)溶体化処理後、時効処理を施すことにより、硬度
が高くなり、耐エロージョン性がより向上し、ノズルチ
ップ寿命をより向上させることができる。
が高くなり、耐エロージョン性がより向上し、ノズルチ
ップ寿命をより向上させることができる。
(iii)ノズルチップと弁座を別体とし、弁座の材料を
ノズルチップ材質よりも硬度の高い材料とすることによ
り、高Ni-Cr-Al系合金の使用と相まってノズルの寿命を
延長させることができる。
ノズルチップ材質よりも硬度の高い材料とすることによ
り、高Ni-Cr-Al系合金の使用と相まってノズルの寿命を
延長させることができる。
(iv)ノズルチップ自身も先端部と基端部とを別体と
し、両者を冶金的に接合すれば、装着キャップ被覆側に
ノズルチップ材質よりも硬度の高い材料を用いることが
でき、よりいっそうの延命化を図れる。
し、両者を冶金的に接合すれば、装着キャップ被覆側に
ノズルチップ材質よりも硬度の高い材料を用いることが
でき、よりいっそうの延命化を図れる。
第1図は本考案の燃料噴射ノズルを示す縦断面図、第2
図は燃料噴射ノズルの変形例を示す縦断面図、第3図は
諸材料の耐高温腐食性を示すグフ、第4図は耐折損性を
示すグラフ、第5図、第6図は耐エロージョン性を示す
グラフ、第7図は耐低温(硫酸)腐食性を示すグラフ、
第8図、第9図は従来のノズルを示す断面図である。 1……燃料噴射ノズル、2……ノズルチップ、2A……噴
口部、3……ニードル弁、4……弁座、5……弁座、6
……ノズルチップ。
図は燃料噴射ノズルの変形例を示す縦断面図、第3図は
諸材料の耐高温腐食性を示すグフ、第4図は耐折損性を
示すグラフ、第5図、第6図は耐エロージョン性を示す
グラフ、第7図は耐低温(硫酸)腐食性を示すグラフ、
第8図、第9図は従来のノズルを示す断面図である。 1……燃料噴射ノズル、2……ノズルチップ、2A……噴
口部、3……ニードル弁、4……弁座、5……弁座、6
……ノズルチップ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 岩丸 正明 神奈川県茅ケ崎市下町屋3丁目1―17― 108 (56)参考文献 特開 昭61−163238(JP,A) 実開 昭61−1659(JP,U)
Claims (3)
- 【請求項1】ディーゼル機関の燃焼室内に配置されるノ
ズルチップ、このノズルチップの後部に設けられるニー
ドル弁および弁座を備えた燃料噴射ノズルにおいて、 前記ノズルチップを、 C:0.20%以下 Si:1.0%以下 Mn:1.0%以下 Ni:30〜45% Cr:25〜35% B:0.001〜0.010% Mg:0.005〜0.030% Al:1.0〜5.0% 及び残部が実質的にFeと不可避的不純物とからなる高Ni
-Cr-Al系合金で形成し、溶体化処理後、時効処理したノ
ズルチップを使用してなることを特徴とするディーゼル
機関用燃料噴射ノズル。 - 【請求項2】ノズルチップと弁座を別体とし、弁座の材
料をノズルチップ材質よりも硬度の高い材料としたこと
を特徴とする請求項(1)記載のディーゼル機関用燃料
噴射ノズル。 - 【請求項3】ノズルチップ自体の燃焼室内露出側先端部
と装着キャップ被覆側基端部とを別体とし、この基端部
の材料を前記先端部の材質より硬度の高い材料とし、こ
れら両者を冶金的に接合して形成したことを特徴とする
請求項(1)あるいは(2)記載のディーゼル機関用燃
料噴射ノズル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3130188U JPH0639095Y2 (ja) | 1988-03-09 | 1988-03-09 | ディーゼル機関用燃料噴射ノズル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3130188U JPH0639095Y2 (ja) | 1988-03-09 | 1988-03-09 | ディーゼル機関用燃料噴射ノズル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01134773U JPH01134773U (ja) | 1989-09-14 |
JPH0639095Y2 true JPH0639095Y2 (ja) | 1994-10-12 |
Family
ID=31257065
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3130188U Expired - Lifetime JPH0639095Y2 (ja) | 1988-03-09 | 1988-03-09 | ディーゼル機関用燃料噴射ノズル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0639095Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1991009683A1 (en) * | 1989-12-28 | 1991-07-11 | Yoshino Kogyosho Co., Ltd. | Liquid sprayer |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4567827B2 (ja) * | 1999-08-26 | 2010-10-20 | 株式会社東芝 | 錠剤成形用杵および臼とその製造方法 |
JP4567826B2 (ja) * | 1999-08-26 | 2010-10-20 | 株式会社東芝 | 加圧成形型用合金 |
DE50309291D1 (de) * | 2002-04-11 | 2008-04-17 | Waertsilae Nsd Schweiz Ag | Düsenkopf für eine Brennstoffeinspritzdüse |
EP1566539B1 (de) * | 2004-02-23 | 2009-01-14 | Wärtsilä Schweiz AG | Brennstoffeinspritzdüse |
JP5518861B2 (ja) | 2009-06-30 | 2014-06-11 | 日本ピストンリング株式会社 | 内燃機関燃料噴射ノズル、ノズル素材およびその製造方法 |
-
1988
- 1988-03-09 JP JP3130188U patent/JPH0639095Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1991009683A1 (en) * | 1989-12-28 | 1991-07-11 | Yoshino Kogyosho Co., Ltd. | Liquid sprayer |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01134773U (ja) | 1989-09-14 |
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