JPH09217008A - 硬化型組成物及び複層ガラスシーリング材 - Google Patents

硬化型組成物及び複層ガラスシーリング材

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JPH09217008A
JPH09217008A JP8057496A JP8057496A JPH09217008A JP H09217008 A JPH09217008 A JP H09217008A JP 8057496 A JP8057496 A JP 8057496A JP 8057496 A JP8057496 A JP 8057496A JP H09217008 A JPH09217008 A JP H09217008A
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filler
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JP8057496A
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Kazunori Matsumoto
松本和則
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Toray Thiokol Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】チオ−ル基含有ポリマーをMnO2 を用いて硬
化させる場合に、温水浸せき後の引張り強度低下率が効
果的に抑制できる硬化型組成物及びかかる硬化型組成物
からなる複層ガラスシーリング材を提供すること。 【解決手段】末端に少なくとも2個のチオ−ル基を持つ
チオ−ル基含有ポリマーと、MnO2 と、老化防止剤及
び/又は酸化剤とを含有せしめてなる硬化型組成物及び
かかる硬化型組成物からなる複層ガラスシーリング材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はMnO2 とチオ−ル
基の反応により硬化する硬化型組成物及び複層ガラスシ
ーリング材に関し、特に温水浸せき後の引張り強度低下
率が小さく、シ−リング材として利用可能な硬化型組成
物及び複層ガラスシーリング材に関する。
【0002】
【従来の技術】1分子中に2個以上のチオ−ル基を含む
ポリマ−は酸化剤と混合すれば容易に硬化し、又チオ−
ル基はエポキシ基、イソシアネート基等とも容易に反応
して高分子量化することから、シ−リング材、塗料、接
着剤に広く用いられている。特に複層ガラス用の2次シ
−ルには、水蒸気・ガス低透過性、接着性等の性能面の
良さ及び作業性の良さなどからチオ−ル基を含むポリマ
−が主流として使用されている。
【0003】これらのチオ−ル基含有ポリマーの酸化剤
としては、無機酸化物、無機過酸化物、有機過酸化物等
が知られているが、一般的にはPbO2 、MnO2 、Z
nO2 、CaO2 等の金属酸化物が広く使われており、
上記した複層ガラス用のシ−ラント用途においてはMn
2 が主に使われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】チオ−ル基含有ポリマ
ーはMnO2 を用いて硬化させた場合、容易に硬化され
かつ良好な物性を発現する。しかし、複層ガラスシ−ラ
ント用途のような耐温水浸せき性が必要とされる場合
に、温水浸せき試験を行うと、引張り強度が浸せき後に
大幅に低下してしまう問題があった。
【0005】従って、本発明の目的は、チオ−ル基含有
ポリマーをMnO2 を用いて硬化させた場合に、温水浸
せき後に引張り強度の低下率が抑制できる硬化型組成物
及びかかる硬化型組成物からなる複層ガラスシーリング
材を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的に鑑み鋭意研究
の結果、本発明者らは、ポリサルファイドポリマー等の
チオ−ル基を有するポリマーに、硬化剤であるMnO2
とともに、特定の化合物を添加すれば、温水浸せき後で
も引張強度の低下率を抑制できる硬化型組成物が得られ
ることを見いだし、本発明に想到した。
【0007】すなわち本発明の硬化型組成物は、(1)
末端に少なくとも2個のチオ−ル基を有するポリマ−1
00重量部に対して、(2)MnO2 0.5〜50重量
部と、(3)老化防止剤0.01〜50重量部及び/又
は酸化剤0.01〜50重量部とを含有せしめてなるも
のである。
【0008】そして、本発明において、老化防止剤はフ
ェノール系化合物であることが好ましく、また、酸化剤
は過酸化亜鉛、酸化カルシウム、及び酸化亜鉛であるこ
とが好ましい。
【0009】また、本発明の複層ガラスシーリング材
は、かかる硬化型組成物からなる複層ガラスシーリング
材である。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明を以下詳細に説明する。本
発明の硬化型組成物は、(1)末端に少なくとも2個の
チオ−ル基を有するポリマ−100重量部に対して、
(2)MnO2 0.5〜50重量部と、(3)老化防止
剤0.01〜50重量部及び/又は酸化剤0.01〜5
0重量部との組成物である。 [1]チオ−ル基含有ポリマー 本発明におけるチオ−ル基を含有するポリマーとして
は、例えば米国特許第2,466,963号に記載され
ているポリサルファイドポリマー、特公昭47−482
79号記載のチオ−ル基含有ポリエーテルポリマー、特
開平4−363325記載のポリサルファイドポリエー
テルポリマーが挙げられる。
【0011】この他の既知ポリマーとしては、米国特許
3,923,748号記載の液状ポリマー、米国特許
4,092,293号及び特公昭46−3389号に記
載のポリメルカプタン等が挙げられる。好ましいチオ−
ル基含有ポリマーの一例を表す一般式を以下に示す。
【0012】
【化1】 ただし、pは0〜25の整数、q、r、s、t、uは2
〜100の整数、vは0〜50の整数、zは1〜4の整
数、Rは水素又はメチル基を表す。 [2]MnO2 MnO2 は、従来の硬化型組成物の硬化剤として用いら
れたもので良い。本発明の組成物において、MnO2
配合量はチオ−ル基含有ポリマー100重量部に対し
て、0.1〜50重量部であるのが好ましい。MnO2
配合量が0.1部未満であると(1)チオ−ル基含有ポ
リマーの硬化が不十分となり、50重量部を越えると経
済上好ましくない。 [3]老化防止剤及び/又は酸化剤 (a)老化防止剤 老化防止剤は、種々の原因によって起こる、ポリマ−の
劣化を抑制する性質を有する化合物であり、アミン系、
アミン−ケトン系、フェノ−ル系、ベンツイミダゾ−ル
系、ジチオカルバミン酸塩系、チオウレア系、亜リン酸
系、有機チオ酸系、特殊ワックス系及びこれらの混合物
等に分類される。これらの物質はいずれの使用も可能で
あるが、その中でも、フェノ−ル系老化防止剤を用いる
のが好ましい。フェノ−ル系老化防止剤の具体例として
は、2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノ
−ル[略号DTBMP:大内新興化学工業(株)製「ノ
クラック 200」、川口化学工業(株)製「アンテ−
ジ BHT」、精工化学(株)製「スワノックス BH
T」]、モノ(又はジ又はトリ)(α−メチルベンジ
ル)[略号SP:大内新興化学工業(株)製「ノクラッ
ク SP」、川口化学工業(株)製「アンテ−ジ SP
−P」、精工化学(株)製「ノンフレックスWS」]、
2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−tert−
ブチルフェノ−ル)[略号MBMTB:大内新興化学工
業(株)製「ノクラック NS−6」、川口化学工業
(株)製「アンテ−ジ W−400」、精工化学(株)
製「ノンフレックス MBP」]、2,2’−メチレン
ビス(4−エチル−6−tert−ブチルフェノ−ル)
[大内新興化学工業(株)製「ノクラック NS−
5」、川口化学工業(株)製「アンテ−ジ W−50
0」、精工化学(株)製「ノンフレックス EB
T」]、4,4’−ブチリデンビス(3−メチル−6−
tert−ブチルフェノ−ル)[略号BBMTBP:大
内新興化学工業(株)製「ノクラック NS−30」、
川口化学工業(株)製「アンテ−ジ W−300」、精
工化学(株)製「ノンフレックス BB」]、4,4’
−チオビス(3−メチル−6−tert−ブチルフェノ
−ル)[略号TBMTBP:大内新興化学工業(株)製
「ノクラック 300」、川口化学工業(株)製「アン
テ−ジ クリスタル」、精工化学(株)製「ノンフレッ
クス BPS」]、1,1−ビス(4ヒドロキシフェニ
ル)−シクロヘキサン[略号BHOPC]、2,5−ジ
−tert−ブチルハイドロキノン[略号DBHQ:大
内新興化学工業(株)製「ノクラック NS−7」、川
口化学工業(株)製「アンテ−ジ DBH」、精工化学
(株)製「ノンフレックス アルバ」]、2,5−ジ−
tert−アミルハイドロキノン[略号DAHQ:大内
新興化学工業(株)製「ノクラック DAH」、川口化
学工業(株)製「アンテ−ジ DAH」]等が挙げられ
る。 (b)酸化剤 酸化剤としては、従来のチオ−ル基含有ポリマーの硬化
剤として用いられる物質が使用できる。これらの具体例
としては、FeO2 、PbO2 、ZnO2 、CaO2
の無機過酸化物、CuO、CaO、BaO、ZnO、S
2 3 等の無機酸化物、Na2 CrO4 、NaBO3
・4H2 O、KMnO4 、過炭酸ソ−ダ(2Na2 CO
3 +3H2 2 )等の無機酸化剤、過酢酸ナトリウム、
ベンゾイルパーオキサイド、過酸化尿素等の有機過酸化
物、ニトロベンゼン、パラキノンジオキシム等の有機酸
化剤が挙げられる。その中でも、特にZnO2 、Ca
O、及びZnOを用いるのが好ましい。
【0013】上記老化防止剤及び酸化剤のいずれか一種
を用いても良いし、老化防止剤と酸化剤を組み合わせて
用いても良い。老化防止剤又は酸化剤のどちらかを用い
る場合、本発明の組成物における特定物質(3)(a)
老化防止剤又は(b)酸化剤の配合量は、(1)チオ−
ル基含有ポリマー100重量部に対して、0.1〜50
重量部とするのが好ましい。(a)老化防止剤と(b)
酸化剤を組み合わせて用いる場合、本発明の組成物にお
ける特定の物質(3)((a)+(b))の配合量は、
(1)チオ−ル基含有ポリマー100重量部に対しして
0.2〜100重量部とし、(a)、(b)の配合量は
共に0.1〜50重量部とするのが好ましい。(a)及
び(b)の配合量が0.1重量部未満では、温水浸せき
後の引張り強度低下率を抑制する効果に乏しく、50重
量部を越えると経済上好ましくない。 (C)その他の添加物 本発明の硬化性組成物には、さらに経済性、組成物を施
工する際の作業性及び硬化後の物性を改良する目的で、
炭酸カルシウム、タルク、クレ−、酸化チタン、カ−ボ
ン、シリカ等充填剤や、可塑剤、接着付与剤、加硫促進
剤、イオウ粉等の通常のチオ−ル基含有ポリマー硬化物
に使用されるものを添加すことができる。
【0014】次に、本発明の作用について述べる。チオ
−ル基含有ポリマーはMnO2 を用いて硬化させた場
合、硬化し易く、かつ良好な物性を発現する。しかし、
温水浸せき後の引張り強度が大幅に低下してしまう。本
発明では、チオ−ル基含有ポリマーをMnO2 で硬化さ
せる際に、老化防止剤及び/又は酸化剤を加えることに
より、温水浸せき後の引張り強度低下率を効果的に抑制
できる。このような効果が得られる理由は必ずしも明ら
かではないが、老化防止剤が、硬化組成物内ポリマ−が
温水浸せき中に受ける熱や水による酸化(劣化)を抑制
する為と考えられる。また、酸化剤添加による効果も同
様に明らかではないが、チオ−ル基との反応だ生じた水
溶性のMn化合物を酸化し、水に溶け難いMnO2 にす
るためと考えられる。
【0015】
【実施例】本発明を以下の実施例によりさらに詳細に説
明する。なお、これらは本発明の範囲を限定するもので
はない。 [実施例1]ポリサルファイドポリマ−(東レチオコー
ル(株)製、「チオコ−ルLP23」)100重量部に
充填剤(カーボン)50重量部と、老化防止剤DAHQ
(大内新興化学工業(株)製、「ノクラック DA
H」)とを配合し、三本ロ−ルで混練し主剤を得た。ま
た、MnO2 10重量部と、可塑剤(ブチルベンジルフ
タレ−ト)15重量部を配合し、三本ロ−ルで混練し硬
化剤を得た。このようにして得られた主剤、硬化剤を混
合させ硬化型組成物とした。 [実施例2]ポリサルファイドポリマ−(東レチオコー
ル(株)製、「チオコ−ルLP23」)100重量部に
充填剤(カーボン)50重量部と、老化防止剤W−50
0(川口化学工業(株)製、「アンテ−ジ W−50
0」)とを配合し、三本ロ−ルで混練し主剤を得た。ま
た、MnO2 10重量部と、可塑剤(ブチルベンジルフ
タレ−ト)15重量部を配合し、三本ロ−ルで混練し硬
化剤を得た。このようにして得られた主剤、硬化剤を混
合させ硬化型組成物とした。 [実施例3]ポリサルファイドポリマ−(東レチオコー
ル(株)製、「チオコ−ルLP23」)100重量部に
可塑剤(ブチルベンジルフタレ−ト)52重量部、充填
剤(シリカ)1重量部、充填剤(炭酸カルシウム)17
1重量部、接着付与剤(エポキシシラン)2重量部、イ
オウ粉0.1重量部、さらに老化防止剤W−500(川
口化学工業(株)製、「アンテ−ジ W−500」)と
を配合し、三本ロ−ルで混練し主剤を得た。また、Mn
2 10重量部と、可塑剤(ブチルベンジルフタレ−
ト)14重量部、充填剤(カ−ボン)1重量部、充填剤
(炭酸カルシウム)7重量部、加硫促進剤(チウラム系
+ジチオジチオカルバミン酸塩系)0.8重量部、さら
に酸化剤(ZnO2 )2重量部とを配合し、三本ロ−ル
で混練し硬化剤を得た。このようにして得られた主剤、
硬化剤を混合させ硬化型組成物とした。 [実施例4]ポリサルファイドポリマ−(東レチオコー
ル(株)製、「チオコ−ルLP23」)100重量部に
可塑剤(ブチルベンジルフタレ−ト)52重量部、充填
剤(シリカ)1重量部、充填剤(炭酸カルシウム)17
1重量部、接着付与剤(エポキシシラン)2重量部、イ
オウ粉0.1重量部、さらに老化防止剤DAHQ(大内
新興化学工業(株)製、「ノクラック DAH」)とを
配合し、三本ロ−ルで混練し主剤を得た。また、MnO
2 10重量部と、可塑剤(ブチルベンジルフタレ−ト)
14重量部、充填剤(カ−ボン)1重量部、充填剤(炭
酸カルシウム)7重量部、加硫促進剤(チウラム系+ジ
チオジチオカルバミン酸塩系)0.8重量部、さらに酸
化剤(ZnO2 )2重量部とを配合し、三本ロ−ルで混
練し硬化剤を得た。このようにして得られた主剤、硬化
剤を混合させ硬化型組成物とした。 [実施例5]ポリサルファイドポリマ−(東レチオコー
ル(株)製、「チオコ−ルLP23」)100重量部に
可塑剤(ブチルベンジルフタレ−ト)52重量部、充填
剤(シリカ)1重量部、充填剤(炭酸カルシウム)17
1重量部、接着付与剤(エポキシシラン)2重量部、イ
オウ粉0.1重量部、さらに老化防止剤W−500(川
口化学工業(株)製、「アンテ−ジ W−500」)と
を配合し、三本ロ−ルで混練し主剤を得た。また、Mn
2 10重量部と、可塑剤(ブチルベンジルフタレ−
ト)14重量部、充填剤(カ−ボン)1重量部、充填剤
(炭酸カルシウム)7重量部、加硫促進剤(チウラム系
+ジチオジチオカルバミン酸塩系)0.8重量部、さら
に酸化剤(ZnO2 )2重量部とを配合し、三本ロ−ル
で混練し硬化剤を得た。このようにして得られた主剤、
硬化剤を混合させ硬化型組成物とした。 [実施例6]ポリサルファイドポリマ−(東レチオコー
ル(株)製、「チオコ−ルLP23」)100重量部に
可塑剤(ブチルベンジルフタレ−ト)52重量部、充填
剤(シリカ)1重量部、充填剤(炭酸カルシウム)17
1重量部、接着付与剤(エポキシシラン)2重量部、イ
オウ粉0.1重量部、さらに酸化剤(CaO)2重量部
とを配合し、三本ロ−ルで混練し主剤を得た。また、M
nO2 10重量部と、可塑剤(ブチルベンジルフタレ−
ト)14重量部、充填剤(カ−ボン)1重量部、充填剤
(炭酸カルシウム)7重量部、加硫促進剤(チウラム系
+ジチオジチオカルバミン酸塩系)0.8重量部とを三
本ロ−ルで混練し硬化剤を得た。このようにして得られ
た主剤、硬化剤を混合させ硬化型組成物とした。 [実施例7]ポリサルファイドポリマ−(東レチオコー
ル(株)製、「チオコ−ルLP23」)100重量部に
可塑剤(ブチルベンジルフタレ−ト)52重量部、充填
剤(シリカ)1重量部、充填剤(炭酸カルシウム)17
1重量部、接着付与剤(エポキシシラン)2重量部、イ
オウ粉0.1重量部、さらに酸化剤(ZnO)2重量部
とを配合し、三本ロ−ルで混練し主剤を得た。また、M
nO2 10重量部と、可塑剤(ブチルベンジルフタレ−
ト)14重量部、充填剤(カ−ボン)1重量部、充填剤
(炭酸カルシウム)7重量部、加硫促進剤(チウラム系
+ジチオジチオカルバミン酸塩系)0.8重量部とを三
本ロ−ルで混練し硬化剤を得た。このようにして得られ
た主剤、硬化剤を混合させ硬化型組成物とした。 [比較例1]ポリサルファイドポリマ−(東レチオコー
ル(株)製、「チオコ−ルLP23」)100重量部に
充填剤(カーボン)50重量部を配合し、三本ロ−ルで
混練し主剤を得た。また、MnO2 10重量部と、可塑
剤(ブチルベンジルフタレ−ト)15重量部を配合し、
三本ロ−ルで混練し硬化剤を得た。このようにして得ら
れた主剤、硬化剤を混合させ硬化型組成物とした。 [比較例2]ポリサルファイドポリマ−(東レチオコー
ル(株)製、「チオコ−ルLP23」)100重量部に
可塑剤(ブチルベンジルフタレ−ト)52重量部、充填
剤(シリカ)1重量部、充填剤(炭酸カルシウム)17
1重量部、接着付与剤(エポキシシラン)2重量部、イ
オウ粉0.1重量部とを配合し、三本ロ−ルで混練し主
剤を得た。また、MnO2 10重量部と、可塑剤(ブチ
ルベンジルフタレ−ト)14重量部、充填剤(カ−ボ
ン)1重量部、充填剤(炭酸カルシウム)7重量部、加
硫促進剤(チウラム系+ジチオジチオカルバミン酸塩
系)0.8重量部、さらに酸化剤(ZnO2 )2重量部
とを配合し、三本ロ−ルで混練し硬化剤を得た。このよ
うにして得られた主剤、硬化剤を混合させ硬化型組成物
とした。
【0016】各実施例および比較例により得られた硬化
型組成物の諸物性の測定方法および測定結果は次のとお
りである。 [初期物性の測定]上記各実施例及び比較例の硬化型組
成物の初期物性を測定するために、主剤、硬化剤を混合
し、50℃×1日間硬化させ2mm厚のシ−ト状硬化物
を得た。この2mm厚の硬化物をASTM D412に
規定されているDie C型に切り抜き、速度500m
m/minの速度で引張り試験を行い、100%伸張時
の強度(100%M:kg/cm2 )及び最大引張り強
度(Tmax:kg/cm2)を測定した。結果を表1
及び2に示した。 [温水浸せき後の物性の測定]上記各実施例及び比較例
の硬化型組成物の温水浸せき後の物性を測定するため
に、主剤、硬化剤を混合し、50℃×1日間硬化させ2
mm厚のシ−ト状硬化物を得た。この硬化物を80℃温
水に7日間浸せきさせた後、ASTM D412に規定
されているDieC型に切り抜き、速度500mm/m
inの速度で引張り試験を行い、100%伸張時の強度
(100%M:kg/cm2 )及び最大引張り強度(T
max:kg/cm2 )を測定した。結果を表1及び2
に示した。 [温水浸せき後の引張り強度低下率]上記各実施例及び
比較例の硬化型組成物の温水浸せき後の引張り強度低下
率は、((初期の引張り強度)−(温水浸せき後の引張
り強度))/(初期の引張り強度)×100で算出し、
100%伸張時の強度(100%M)及び最大引張り強
度(Tmax)のそれぞれの低下率について%で表し、
表1及び2に示した。
【0017】
【表1】
【0018】
【表2】
【0019】
【表3】 表1〜3から明らかなように、本発明の硬化型組成物
は、温水浸せき後の引張り強度低下率が比較例に比べ明
らかに小さいことがわかる。
【0020】
【発明の効果】以上詳述したとおり、本発明の硬化型組
成物は、チオ−ル基含有ポリマーと、硬化剤のMnO2
とともに、老化防止剤及び/又は酸化剤を含有している
ので、温水浸せき後の引張り強度低下率が効果的に抑制
できる。
【0021】よって、本発明の硬化型組成物は、耐温水
浸せき性を必要とするような、複層ガラスシーリング
材、建築用シーリング材及び各種接着剤等に有効に使用
することが出来る。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(1)末端に少なくとも2個のチオ−ル基
    を有するポリマ−100重量部に対して、 (2)MnO2 0.5〜50重量部と、 (3)老化防止剤0.01〜50重量部及び/又は酸化
    剤0.01〜50重量部とを含有せしめてなる硬化型組
    成物。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の硬化型組成物において、
    前記老化防止剤はフェノ−ル系であることを特徴とする
    硬化型組成物。
  3. 【請求項3】請求項1又は請求項2に記載の硬化型組成
    物において、前記酸化剤は過酸化亜鉛であることを特徴
    とする硬化型組成物。
  4. 【請求項4】請求項1又は請求項2に記載の硬化型組成
    物において、前記酸化剤は酸化カルシウムであることを
    特徴とする硬化型組成物。
  5. 【請求項5】請求項1又は請求項2に記載の硬化型組成
    物において、前記酸化剤は酸化亜鉛であることを特徴と
    する硬化型組成物。
  6. 【請求項6】請求項1〜5のいずれかの硬化型組成物か
    らなる複層ガラスシーリング材。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7166666B2 (en) 2002-07-24 2007-01-23 Toray Fine Chemicals Co., Ltd. Curing composition comprising a polymer having two or more thiol groups per molecule, a compound having two or more isocyanate groups per molecule, carbon black and silicic acid or silicate filler, and/or a pulverized coal filler

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