JP2589426B2 - 変成ポリサルファイド系シーリング材組成物 - Google Patents

変成ポリサルファイド系シーリング材組成物

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JP2589426B2
JP2589426B2 JP32912091A JP32912091A JP2589426B2 JP 2589426 B2 JP2589426 B2 JP 2589426B2 JP 32912091 A JP32912091 A JP 32912091A JP 32912091 A JP32912091 A JP 32912091A JP 2589426 B2 JP2589426 B2 JP 2589426B2
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spatula
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潤一郎 中島
幸市 西中
宣夫 山▼崎▲
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NITSUTO HORIMAA KOGYO KK
Sekisui Chemical Co Ltd
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NITSUTO HORIMAA KOGYO KK
Sekisui Chemical Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、作業性を改良した変成
ポリサルファイド系シーリング材組成物に関し、さらに
詳しくは建築・土木用、船舶用、自動車用等に有用な一
液型シーリング材組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】末端にメルカプト基を有し主鎖にポリエ
ーテル結合またはポリエステル結合を有するポリマー
は、変成ポリサルファイドと称され、このポリマーを含
むシーリング材は変成ポリサルファイド系シーリング材
と称されており、近年開発が進められている。
【0003】このような変成ポリサルファイド系シーリ
ング材組成物は、変成ポリサルファイドポリマーと、そ
の硬化触媒と、ジオクチルフタレート、ジイソデシルフ
タレート等の可塑剤および充填剤とを混合して調製され
ており、この組成物の硬化物は大きい伸び、大きい破断
強度などの優れた引張物性、優れた接着性、良好な塗料
塗布性などを有するため、建築、船舶、自動車、土木等
の各分野においてシーリング材、パテ材などの用途に使
用されている。
【0004】そして、このような組成のシーリング材組
成物を、パテ材として使用する場合には、例えば、建築
物の外壁の目地に専用のシーリングガンで施工した後、
ヘラ等を用いてそのパテ材の表面仕上げを行っている。
【0005】ところが、従来のシーリング材組成物はヘ
ラさばきが悪いために作業性に劣るという欠点があっ
た。このシーリング材組成物のヘラさばき性を良くする
ために、従来から、例えば可塑剤、充填剤の種類を選択
したり、その配合量を調整することが行われているが、
その場合には被着体に対する密着性が低下したり、ブリ
ード、残留タック等の問題を招来し、またゴム物性が大
きく低下するなどの欠点が見られた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の点に鑑
みてなされたものであり、その目的とするところは、密
着性や、ブリード、残留タック等の問題を招来すること
がなく、またゴム物性を大きく低下することなく、ヘラ
さばき性を良くすることができる変成ポリサルファイド
系シーリング材組成物を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の変成ポリサルフ
ァイド系シーリング材組成物は、変成ポリサルファイド
ポリマーと、ポリプロピレングリコールおよび/または
ポリエチレングリコールとを含有し、そのことにより上
記目的が達成される。
【0008】本発明に使用される変成ポリサルファイド
ポリマーとしては、分子末端に架橋可能なメルカプト基
(−SH基)を少なくとも一つ以上有し、主鎖にポリエ
ーテルウレタン結合を主として有するものがあり、例え
ば、一般式(A)で表されるものを使用することができ
る。
【0009】
【化1】 式中、R1 ,R2 ,R3 ,R4 は2価の有機基を示し、
Rは水素又はメチル基を示す。
【0010】このポリマーの市販品としては、例えば、
Rがメチル基で示されるパーマポールP-965 、P-500 、
P-700 (いずれも日本触媒化学工業(株)製)があげら
れる。
【0011】本発明に使用される変成ポリサルファイド
ポリマーの硬化触媒としては、変成ポリサルファイドポ
リマーを硬化させ得る触媒であれば公知の全てのものを
使用することができ、例えば、以下のものがあげられ
る。
【0012】
【化2】
【0013】なお、一般式(1)および(2)におい
て、R5、R6は独立して水素、炭素数1〜18の炭化水
素基、R7は炭素数1〜18の2価の炭化水素基、Xは
1、2、3または4、M1は周期律表のVIIbまたはVII
I族の金属を表す。
【0014】また、一般式(3)および(4)におい
て、R8、R9は独立して水素、炭素数1〜18の炭化水
素基、R10は炭素数1〜18の2価の炭化水素基、Yは
1、2、3または4、M2は周期律表のIa、Ib、I
Ia、IIb、IIIa、IVa、VIa、VIbの金属
を表す。
【0015】硬化触媒の添加量は、上記ポリマー100
重量部に対して、0.01〜10重量部が好ましい。上
記硬化触媒の添加量が上記範囲より少ない場合には、得
られるシーリング材組成物の硬化速度が充分でなく、逆
に多すぎると硬化物性を低下させるおそれがある。
【0016】本発明に使用されるポリプロピレングリコ
ールまたはポリエチレングリコールは、水酸基2〜8官
能、分子量10,000以下のものが好ましく、さらに
好ましくは水酸基2〜4官能、分子量400〜4,00
0である。
【0017】水酸基9官能以上のポリプロピレングリコ
ールまたはポリエチレングリコールを用いた場合には、
シーリング材組成物の粘度が上がりすぎ、分子量10,
000を超えるものを用いた場合もシーリング材組成物
の粘度が上がりすぎる。
【0018】ポリプロピレングリコールおよび/または
ポリエチレングリコールの配合量は、ポリマー100重
量部に対して、ポリプロピレングリコールおよび/また
はポリエチレングリコール10〜120重量部が好まし
く、さらに好ましくは20〜100重量部である。ポリ
プロピレングリコールとポリエチレングリコールは、両
者のうち少なくともいずれか一方が使用されればよく、
またそれぞれ上記水酸基の官能基数または分子量が異な
るものが併用されてもよい。
【0019】本発明のシーリング材組成物は、従来使用
されている可塑剤を含有してもよい。可塑剤と上記ポリ
プロピレングリコールおよび/またはポリエチレングリ
コールとを併用する場合は、ポリマー100重量部に対
して、ポリプロピレングリコールおよび/またはポリエ
チレングリコールは、10〜100重量部が好ましく、
さらに好ましくは10〜80重量部である。可塑剤は、
ポリマー100重量部に対し60重量部以下が好ましく
用いられる。
【0020】そのような可塑剤としては、例えば、リン
酸トリブチル、リン酸トリフェニル、リン酸トリクレジ
ル、リン酸トリオクチル、リン酸オクチルジフェニル、
リン酸イソデシルジフェニル、リン酸t-ブチルフェニル
ジフェニル等のリン酸エステル;フタル酸ジメチル、フ
タル酸ジエチル、フタル酸ジブチル、フタル酸ジ2−エ
チルヘキシル、フタル酸ジイソデシル、フタル酸ブチル
ベンジル、フタル酸ペンチルベンジル、フタル酸ヘキシ
ルベンジル、フタル酸ヘプチルベンジル、フタル酸オク
チルベンジル、フタル酸ジベンジル等のフタル酸エステ
ル;アジピン酸ジブチル、アジピン酸ジヘキシル、アジ
ピン酸ジオクチル等の脂肪酸エステル等があげられる。
【0021】本発明のシーリング材組成物は、上記ポリ
マー、その硬化触媒、ポリプロピレングリコールおよび
/またはポリエチレングリコールを含有し、必要に応じ
て上記可塑剤、充填剤、顔料、老化防止剤等の各種添加
剤、溶剤等を含むことができる。これら充填剤、顔料、
老化防止剤等の各種添加剤、溶剤等は、この種のシーリ
ング材組成物に従来より使用されている公知のものが使
用できる。
【0022】本発明のシーリング材組成物を製造するに
は、常法に従って上記材料を配合し混練して得ることが
できる。
【0023】本発明のシーリング材組成物は、空気中の
酸素に触れることにより硬化が始まり、弾性な硬化物と
なるものであり、従って、通常はカートリッジ等の密閉
容器に充填され、使用に際してカートリッジのノズル部
の先端を開封し、目地内に押し出すものである。この目
地内に充填されたシーリング材は、空気中の酸素によっ
てポリマーの硬化が始まる。
【0024】本発明のシーリング材組成物は上記したよ
うに、大気中に開放することにより硬化が始まるので、
一液シーリング材として非常に有効であり、例えば、建
築用の内外装のシーリング材として、あるいは船舶用、
自動車用、道路用等のシーリング材として広く使用する
ことができる。
【0025】
【作用】従来の変成ポリサルファイド系シーリング材組
成物に配合されている可塑剤の一部または全部にかえ
て、ポリプロピレングリコールおよび/またはポリエチ
レングリコールを使用することにより、シーリング材組
成物のヘラさばき性を改良することができる。従って、
可塑剤、充填材等の選択やその配合量を調整することな
く、ヘラさばき性を良くすることができるから、シーリ
ング材の被着体に対する密着性が低下したり、ブリー
ド、残留タック等の問題を招来したり、またゴム物性が
大きく低下するおそれがない。
【0026】
【実施例】以下に、本発明を比較例及び実施例を挙げて
具体的に説明する。
【0027】実施例1〜7及び比較例1、2 ポリマー、可塑剤、ポリプロピレングリコール(PP
G)、老化防止剤、触媒および有機溶剤を表1に示す所
定量(重量部)配合して、シーリング材組成物を得た。
【0028】なお、表1において、原料の詳細は、次の
通りである。
【0029】P−500:変成ポリサルファイドポリマ
ー(日本触媒(株)製) Diol-400:PPG、水酸基2官能、分子量400(三井東
圧化学(株)製) Diol-3000:PPG、水酸基2官能、分子量3000(三井
東圧化学(株)製) MN-3050:PPG、水酸基3官能、分子量3050(三井東
圧化学(株)製) フィンダードフェノール:老化防止剤 フィンダードアミン:老化防止剤 ジメチルジチオカルバミン酸第二鉄:触媒 得られたシーリング材組成物のヘラさばき性、粘度を測
定し、また密着性、接着性、耐久性、耐候性等の各物性
を評価した。ヘラさばき性と粘度の測定結果を表1に示
す。
【0030】ヘラさばき性は、比較例1をブランクとし
て各実施例の組成物を10人の試験員によって官能的に
評価した。
【0031】粘度測定は、BS型粘度計、ロータNo.
7、10rpm、20℃で行った。
【0032】
【表1】
【0033】表1において、ヘラさばき性の判定基準は
次の通りとした。
【0034】◎:かなり良い。
【0035】〇:良い。
【0036】△:普通。
【0037】×:悪い。
【0038】表1の結果から、本実施例のシーリング材
組成物はヘラさばき性はもちろん、密着性、接着性、耐
久性、耐候性等の物性にも優れ、シーリング材及びパテ
材としての性能を充分に有していたことが確認された。
【0039】また、ポリプロピレングリコールまたはポ
リエチレングリコールを添加して得られたシーリング材
及びパテは柔軟性に富み、フタル酸系可塑剤などの可塑
剤をさらに添加することにより、モジュラスが低く、か
つ伸張率の高いシーリング材及びパテ材が得られること
がわかった。
【0040】
【発明の効果】本発明によれば、シーリング材の物性を
低下させることなく、ヘラさばき性を良くすることがで
きる。従って、従来のシーリング組成物に比べて、ヘラ
仕上げ後のシーリング材の外観を良好にし、かつ作業性
を向上することができる。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】変成ポリサルファイドポリマーと、ポリプ
    ロピレングリコールおよび/またはポリエチレングリコ
    ールとを含有する変成ポリサルファイド系シーリング材
    組成物。
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