JPH09216995A - 透明なポリエステル/ポリカーボネート組成物 - Google Patents

透明なポリエステル/ポリカーボネート組成物

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JPH09216995A
JPH09216995A JP11201896A JP11201896A JPH09216995A JP H09216995 A JPH09216995 A JP H09216995A JP 11201896 A JP11201896 A JP 11201896A JP 11201896 A JP11201896 A JP 11201896A JP H09216995 A JPH09216995 A JP H09216995A
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Japan
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acid
polycarbonate
polyester
weight
component
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JP11201896A
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Koji Nagai
孝司 長井
Akihiro Saito
明宏 斉藤
Kazunari Kosaka
一成 小坂
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SABIC Innovative Plastics Japan KK
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GE Plastics Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 ポリエステルとポリカーボネートとの様な実
質的に相溶しない樹脂を、押出機等による短時間の溶融
混練でガラス転移点が単一で、かつ透過型電子顕微鏡観
察でモホロジーが単一相である、透明なポリエステル/
ポリカーボネート組成物を提供すること。 【解決手段】 A)フェノール性水酸基末端が5%以上
のポリカーボネート1〜99重量部と、B)ポリエステ
ル99〜1重量部と、を溶融混練する際に、成分A)、
B)の合計100重量部に対し、C)エステル交換反応
触媒0.000005〜1重量部と、D)プロトン酸お
よび/またはその誘導体0.001〜3重量部とを添加
することによって得られる、透明なポリエステル/ポリ
カーボネート組成物である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、透明なポリエステ
ル/ポリカーボネート組成物に関する。このような透明
なポリエステル/ポリカーボネート組成物は、例えば、
食品関連用途、包装材用途、医療品関連用途、農業関連
用途、建材部門用途、電気電子部品関連用途、情報産業
関連用途、光学部門関連用途等の広範な分野に適し、特
に高い透明性を要求する多くの用途に適用可能である。
【0002】
【従来の技術】ポリカーボネートは、透明性および耐衝
撃性に優れているため、容器の材料などとして広く用い
られているが、これを単体で使用した場合には一般的に
流動性が低く、したがって成形性に難点がある。
【0003】ポリカーボネートの流動性を改善するに
は、その分子量を低く抑える方法があるが、このような
方法では耐衝撃性の低下を招くという問題がある。
【0004】そこで、ポリカーボネートの優れた透明性
および耐衝撃性を有すると共に、成形性も良好な樹脂組
成物として、ポリカーボネートとポリブチレンテレフタ
レート、ポリエチレンフタレートなどのポリエステルと
を混合したポリカーボネート組成物が提案されている
(例えば、特開昭48-54160号、特開昭49-107354号およ
び特開昭58-18391号公報参照)。
【0005】しかしながら、このような従来の樹脂組成
物では、未だ充分な透明性を得るに至っていない。これ
は、エステル交換反応によるポリカーボネートとポリエ
ステルとの反応が進行していないためと考えられる。
【0006】このエステル交換反応を進行させるためポ
リカーボネートとポリエステルとのオリゴマー同士を触
媒の存在下重合反応させた樹脂組成物(特開平1-236235
号公報参照)が得られている。しかしながら、この様な
樹脂は透明には成るものの、反応装置が必要であり、ま
た反応時間に長時間を要するため好ましくなかった。
【0007】この改良法として、ポリカーボネートの反
応性を向上させた、末端に水酸基を有するポリカーボネ
ートとポリエステルとの溶融混練法(特開平3-203956号
公報参照)が提案されている。
【0008】しかしながら、ガラス転移温度付近あるい
はそれ以上の温度で熱処理(たとえば150℃、1hr)
した後は不透明になる等の問題点がある。これは、エス
テル交換反応が未だ不十分のためであろうと考えられ
る。
【0009】このガラス転移温度付近あるいはそれ以上
の温度での熱処理でも不透明にならず、透明性を保持で
きれば、滅菌処理用途や耐熱用途、フィルム用途、ホッ
トメルト接着用途などに広く使用可能となる。また、成
形時の冷却条件による、成形品の不透明化およびその結
果生じる寸法変化や、熱のかかる用途に使用した場合の
ポリエステルの相分離による結晶化による不透明化およ
びその結果生じる寸法変化などの問題が解決される。
【0010】従来、ポリエステルの重合触媒として、ル
イス酸等が使用されており、たとえば、ポリブチレンテ
レフタレートの場合チタン系のルイス酸触媒が、またポ
リエチレンテレフタレートの場合ゲルマニウムやアンチ
モン系のルイス酸触媒が使用されている。ポリカーボネ
ートは製造法により異なるが、溶融法では、塩基性触媒
および/またはルイス酸触媒が使用されている。たとえ
ば、塩基性触媒としてアルキルアンモニウムヒドロキシ
ドやナトリウムなどのアルカリ金属およびアミンなど
が、ルイス酸触媒ではスズやアンチモンなどが使用され
ている。
【0011】当然、これらの触媒は樹脂中に残存してい
ると考えられるが、重合過程でその活性を失うなどする
ためか、ポリカーボネートとポリエステルとを混練のみ
で透明にし、さらに熱処理後も透明性を保持させる事を
目的とした場合、ポリエステルやポリカーボネートに残
留する触媒では、未だ不十分であった。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
従来技術の問題点を改良するものであって、ポリブチレ
ンテレフタレートやポリエチレンフタレートなどのポリ
エステルとポリカーボネートの如く、実質的に相溶しな
い樹脂を、押出機等の短時間の溶融混練でガラス転移点
が単一で、しかも透過型電子顕微鏡観察でモホロジーが
単一相である透明なポリエステル/ポリカーボネート組
成物を提供することを課題とする。
【0013】この課題を解決すべく鋭意検討した結果、
混練時エステル交換反応触媒を添加することによって、
押出機等での短時間の溶融混練にもかかわらず、ガラス
転移点が単一で、透過型電子顕微鏡観察でも単一相のモ
ホロジーを示す、完全相容した透明なポリエステル/ポ
リカーボネート組成物が得られることを見出した。
【0014】さらに、混練による黄色への着色を酸の添
加で防止した、無色透明な極めて商品価値の高い組成物
が得られることを見出した。
【0015】このようにして混練した透明なポリエステ
ル/ポリカーボネート組成物は、ガラス転移温度付近お
よびそれ以上の温度(たとえば150℃で1時間)で熱
処理した後も透明性を保持することができ、滅菌処理等
の高温下での処理を行っても透明性が保持できる特徴が
ある。
【0016】また、ポリエステル含量を変化させること
で、任意のガラス転移温度の組成物や、耐溶剤性を有す
る組成物等、優れた特徴を有する透明なポリエステル/
ポリカーボネート組成物が得ることができる。
【0017】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明の課題
は、A)フェノール性水酸基末端が5%以上のポリカー
ボネートと、B)ポリエステルとを溶融混練する際、成
分A)、B)合計100重量部に対し、C)エステル交
換反応触媒0.000005〜1重量部を添加すること
によって得られる、透明なポリエステル/ポリカーボネ
ート組成物によって解決される。
【0018】また、A)フェノール性水酸基末端が5%
以上のポリカーボネート1〜99重量部と、B)ポリエ
ステル99〜1重量部と、を溶融混練する際に、成分
A),B)合計100重量部に対し、C)エステル交換
反応触媒0.000005〜1重量部と、D)プロトン
酸および/またはその誘導体0.0001〜3重量部
と、を添加することによって得られる透明なポリエステ
ル/ポリカーボネート組成物によって解決される。
【0019】ここで、フェノール性末端が5%以上と
は、ポリマー全末端のフェノール性水酸基末端の割合が
5〜100%で、非フェノール性水酸基末端が95〜0
%であることを示す。
【0020】ここで、成分A)ポリカーボネートは、芳
香族ジヒドロキシ化合物とカーボネート先駆体とを反応
させることによって製造させる芳香族ホモ・ポリカーボ
ネートまたはコ・ポリカーボネートである。
【0021】本明細書において使用する用語「透明」と
は、JIS K 7105に従って測定されたヘイズ
(曇価(H)=(拡散透過率Td)/(全光線透過率T
t)×100:JISではヘーズと記述)が、20%以
下のもの、好ましくは10%以下,より好ましくは5%
以下、特に好ましくは3%以下のものをいう(本発明の
実施例においては、厚さ3mmの試験片で測定した)。
また、一般に熱処理を行なうとヘイズHは増加するが、
「熱処理後も透明性を保持するもの」とは、熱処理後の
ヘイズと熱処理前のヘイズとの差ΔH、すなわち、ΔH
={(熱処理後のヘイズ)−(熱処理前のヘイズ)}の
値が10以下、好ましくは5以下、さらに好ましくは3
以下、特に好ましくは、1以下であるものをさす。
【0022】また、本発明のポリカーボネートは分岐し
ていても良い。その様な分岐ポリカーボネートは、多官
能性芳香族化合物を芳香族ジヒドロキシ化合物及びカー
ボネート先駆体と反応させることにより得られる。分岐
ポリカーボネートを製造するために使用する多官能性芳
香族化合物の代表例は、米国特許明細書第3,028,385
号、第3,334,154号、第4,001,124号、第4,131,576号に
挙げられている。
【0023】ポリカーボネート系樹脂は一般に、次式
(化1);
【化1】(−O−A−O−C(=O)−) (上記式中、Aは芳香族ジヒドロキシ化合物の二価の残
基である)で示される繰り返し構造単位を有するものと
して特徴ずけられる。使用される芳香族ジヒドロキシ化
合物は、官能基としてヒドロキシ基を2個含有し、その
それぞれが、芳香核の炭素原子に直接結合している、単
核もしくは多核の芳香族化合物である。芳香族ジヒドロ
キシ化合物としては特に制限はなく、種々の公知のもの
を使用することができる。例として、次式(化2);
【0024】
【化2】
【0025】(式中、RaおよびRbはそれぞれ独立し
て、ハロゲン原子(例えば塩素、臭素、フッ素、沃素)
または、一価の炭化水素基であり、Xは−(Rc−)C
(−Rd)−、−C(=Re)−、−O−、−S−、−S
O−または−SO2−であり、RcおよびRdはそれぞれ
独立して水素原子または一価の炭化水素基であり、Re
は二価の炭化水素基であり、n および n'はそれぞれ独
立して0〜4の整数であり、dは0または1である)で
示される化合物が挙げられる。
【0026】具体的には、ビス(4ヒドロキシフェニ
ル)メタン、1,1ビス(4ヒドロキシフェニル)エタ
ン、1,2ビス(4ヒドロキシフェニル)エタン、ビス
(4ヒドロキシフェニル)フェニルメタン、ビス(4ヒ
ドロキシフェニル)ジフェニルメタン、2,2ビス(4
ヒドロキシフェニル)プロパン(いわゆるビスフェノー
ルA)、2,2ビス(4ヒドロキシフェニル)ブタン、
2,2ビス(4ヒドロキシフェニル)オクタン、、ビス
(3,5ジメチル-4ヒドロキシフェニル)メタン、1,
1ビス(3,5ジメチル-4ヒドロキシフェニル)エタ
ン、1,2ビス(3,5ジメチル-4ヒドロキシフェニ
ル)エタン、2,2ビス(3メチル-4ヒドロキシフェニ
ル)プロパン、2,2ビス(3,5ジメチル-4ヒドロキ
シフェニル)プロパン、2,2ビス(3,5ジメチル-4
ヒドロキシフェニル)ブタン、ビス(3,5ジメチル-4
ヒドロキシフェニル)フェニルメタン、ビス(3,5ジ
メチル-4ヒドロキシフェニル)ジフェニルメタン、1,
1ビス(4ヒドロキシーt−ブチルフェニル)プロパ
ン、ビス(3,5ジクロロ-4ヒドロキシフェニル)メタ
ン、2,2ビス(3,5ジクロロ-4ヒドロキシフェニ
ル)プロパン、ビス(3,5ジブロモ-4ヒドロキシフェ
ニル)メタン、2,2ビス(3ブロモ-4ヒドロキシフェ
ニル)プロパン、2,2ビス(3,5ジブロモ-4ヒドロ
キシフェニル)プロパンなどのジヒドロキシアリールア
ルカン類、1,1ビス(4ヒドロキシフェニル)シクロ
ペンタン、1,1ビス(4ヒドロキシフェニル)シクロ
ヘキサンなどのビス(ヒドロキシアリール)シクロアル
カン類、ビス(4ヒドロキシフェニル)スルホン、ビス
(3,5ジメチル-4ヒドロキシフェニル)スルホン、ビ
ス(3,5ジブロモ-4ヒドロキシフェニル)スルホンな
どのジヒドロキシアリールスルホン類、ビス(4ヒドロ
キシフェニル)エーテル、ビス(3,5ジメチル-4ヒド
ロキシフェニル)エーテル、ビス(3,5ジブロモ-4ヒ
ドロキシフェニル)エーテルなどのジヒドロキシアリー
ルエーテル類、ビス(4ヒドロキシフェニル)スルフィ
ド、ビス(3,5ジメチル-4ヒドロキシフェニル)スル
フィド、ビス(3,5ジブロモ-4ヒドロキシフェニル)
スルフィドなどのジヒドロキシアリールスルフィド類、
4,4’ジヒドロキシベンゾフェノンなどのジヒドロキ
シアリールケトン類、ビス(4ヒドロキシフェニル)ス
ルフォキシドなどのスルフォキシド類、4,4'-ビフェ
ノール類を挙げることができる。これらの内で、特に、
2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパンが好ま
しく用いられる。上記以外にも、芳香族ジヒドロキシ化
合物として、次の一般式(化3);
【0027】
【化3】
【0028】(ここでRfは夫々独立して、炭素数1〜
10個の炭化水素基もしくはそのハロゲン化合物または
ハロゲン原子であり、mは0〜4の整数である。)で示
される化合物、例えばレゾルシン、および3−メチルレ
ゾルシン、3−エチルレゾルシン、3−プロピルレゾルシ
ン、3−ブチルレゾルシン、3−t−ブチルレゾルシン、
3−フェニルレゾルシン、3−クミルレゾルシン、2,3,
4,6−テトラフルオロレゾルシン、2,3,4,6−テトラ
ブロムレゾルシン等の置換レゾルシン;カテコール;ハ
イドロキノン、及び3−メチルハイドロキノン、3−エチ
ルハイドロキノン、3−プロピルハイドロキノン、3−ブ
チルハイドロキノン、3−t−ブチルハイドロキノン、3
−フェニルハイドロキノン、3−クミルハイドロキノ
ン、2,3,5,6−テトラメチルハイドロキノン、2,3,
5,6−テトラ−t−ブチルハイドロキノン、2,3,5,6
−テトラフルオロハイドロキノン、2,3,5,6−テトラ
ブロムハイドロキノンなどの置換ハイドロキノン等、及
び、次式(化4);
【0029】
【化4】
【0030】で表される2,2,2',2'−テトラヒドロ−3,
3,3',3'−テトラメチル−1,1'−スピロビス(1H−イ
ンデン)−7,7'ジオール等を用いることもできる。
【0031】これらの芳香族ジヒドロキシ化合物は、単
独で用いてもよく、また、二種以上を組み合わせて用い
ても良い。
【0032】ポリカーボネートの製造には、公知の製造
方法が使用でき、例えば、芳香族ジヒドロキシ化合物
とカーボネート前駆体(例えば炭酸ジエステル)とを溶
融状態でエステル交換反応させてポリカーボネートを合
成する方法;溶液中で芳香族ジヒドロキシ化合物とカ
ーボネート前駆体(例えばホスゲン)とを反応させる方
法(特に界面法)などが挙げられる。
【0033】これらの製造方法については、例えば、特
開平2-175723号、特開平2-124934号公報、米国特許第4,
001,184号、第4,238,569号、第4,238,597号、第4,474,9
99号明細書等に記載されている。の方法において、使
用される炭酸ジエステル、触媒等については、上記した
特開平2-175723号、特開平2-124934号公報に記載のもの
を好ましく使用できる。
【0034】そのような炭酸ジエステルとしては、例え
ば、ジフェニルカーボネート、ジトリールカーボネー
ト、ビス(クロロフェニル)カーボネート、m−クレジ
ルカーボネート、ジナフチルカーボネート、ビス(ジフ
ェニル)カーボネート、ジエチルカーボネート、ジメチ
ルカーボネート、ジブチルカーボネート、ジシクロヘキ
シルカーボネートなどが挙げられるが、これらに限定さ
れるものではない。
【0035】好ましくは、ジフェニルカーボネートを使
用する。また好ましい触媒としては、ルイス酸触媒、塩
基性化合物触媒等、例えば本出願人が特開平4ー175368号
公報において提案した化合物を用いることができる。
【0036】の方法において使用されるカーボネート
前駆体としては、例えばハロゲン化カルボニル、ジアリ
ールカーボネート、ビスハロホルメートが挙げられ、い
ずれを使用してもよい。ハロゲン化カルボニルとして
は、例えば臭化カルボニル、塩化カルボニル(いわゆる
ホスゲン)およびこれらの混合物が挙げられる。
【0037】アリールカーボネートとしては、、例え
ば、ジフェニルカーボネート、ジトリールカーボネー
ト、ビス(クロロフェニル)カーボネート、m−クレジ
ルカーボネート、ジナフチルカーボネート、ビス(ジフ
ェニル)カーボネートなどが挙げられる。
【0038】また、ビスハロホルメートとしては、例え
ば2,2ビス(4ヒドロキシフェニル)プロパン(いわ
ゆるビスフェノールA)、ハイドロキノンなどの芳香族
ジヒドロキシ化合物のビスクロロホルメートもしくは、
ビスブロモホルメート;エチレングリコールなどのグリ
コール類のビスクロロホルメートもしくは、ビスブロモ
ホルメート等があげられる。上記したカーボネート前駆
体はいずれも有用であるが、塩化カルボニル(いわゆる
ホスゲン)が好ましい。
【0039】他に酸成分として、ジカルボン酸またはそ
の誘導体(ジカルボン酸エステル、ジカルボン酸クロラ
イド等)を含有していても良い。
【0040】ジカルボン酸の例としては、テレフタル
酸、イソフタル酸などの芳香族ジカルボン酸類;コハク
酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン
酸、アゼッライン酸、セバシン酸、デカン二酸、ドデカ
ン二酸などの脂肪族ジカルボン酸類;シクロプロパンジ
カルボン酸、1,2−シクロブタンジカルボン酸、1,3−
シクロブタンジカルボン酸、1,2’−シクロペンタンジ
カルボン酸、1,3−,シクロペンタンカルボン酸、1,2
−シクロヘキサンジカルボン酸、1,3−シクロヘキサン
ジカルボン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸など
の脂環族ジカルボン酸類を挙げることができる。もちろ
んこれらのカルボン酸誘導体、すなわちカルボン酸のア
ルキルエステル、アリールエステル、酸クロライド等を
使用できる。
【0041】これらジカルボン酸またはその誘導体は、
単独で用いられてもよく、また、二種以上組み合わせて
用いられても良い。
【0042】ジカルボン酸またはその誘導体は、上記炭
酸ジエステルに、好ましくは50モル%以下、さらに好
ましくは30モル%以下の量で含有される。
【0043】ポリカーボネートを製造する際に、芳香族
ジヒドロキシ化合物と炭酸ジエステルと共に、1分子中
に3個以上の官能基を有する多官能性化合物を使用する
事もできる。
【0044】これら多官能性化合物としては、フェノー
ル性水酸基またはカルボキシルを有する化合物が好まし
く、特にフェノール性水酸基を3個含有する化合物が好
ましい。
【0045】このような化合物の好ましい具体例として
は、1,1,1−トリス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、
2,2',2"−トリス(4−ヒドロキシフェニル)ジイソプロ
ピルベンゼン、α−メチル−α,α',α'−トリス(4−
ヒドロキシフェニル)−1,4−ジエチルベンゼン、α,
α',α"トリス(4−ヒドロキシフェニル)−1,3,5−ト
リイソプロピルベンゼン、フロログリシン、4,6−ジメ
チル−2,4,6−トリ(4−ヒドロキシフェニル)−ヘプタ
ン−2、1,3,5−トリ(4−ヒドロキシフェニル)ベンゼ
ン、2,2−ビス−(4,4−(4,4'−ジヒドロキシフェニ
ル)−シクロヘキシル)−プロパン、トリメット酸、1,
3,5−ベンゼントリカルボン酸、ピロメリット酸などが
挙げられる。
【0046】さらに好ましくは、1,1,1−トリス(4−ヒ
ドロキシフェニル)エタン、α,α',α"−トリス(4−
ヒドロキシフェニル)−1,3,5−トリイソプロピルベン
ゼンなどを使用する。
【0047】多官能性化合物は、芳香族ジヒドロキシ化
合物1モルに対して、好ましくは0.03モル以下、よ
り好ましくは0.001〜0.02モル、特に、好まし
くは0.01〜0.02モルとすることができる。
【0048】末端に水酸基を有するポリカーボネートは
以下の方法などにより得ることができる。
【0049】すなわち、ポリカーボネートの末端水酸基
量の調整は、例えば溶融重合の場合ポリカーボネートを
製造する際に、原料である二価フェノールと炭酸ジエス
テルのモル比を変えることによって容易に実施すること
ができる。
【0050】例えば、芳香族ジヒドロキシ化合物として
ビスフェノールA、炭酸ジエステルとしてジフェニルカ
ーボネートを用いたときは、ポリカーボネートの末端基
はビスフェノールAに由来するフェノール性残基、及び
ジフェニルカーボネートに由来するフェニル基であり、
ビスフェノールAのモル比を大きくすると、生成される
ポリカーボネート中のフェノール性末端基(I)および
非フェノール性末端基(II)の当量比(I)/(II)が
大となる。
【0051】また、2価フェノールとカーボネート先駆
体とを反応させることによって製造する上記方法以外
に、ポリカーボネートに水酸基を有する化合物を反応さ
せる方法もある。
【0052】例えば、ポリカーボネートを分解(たとえ
ば加水分解)することでも容易にフェノール性水酸基末
端が5%以上のポリカーボネートを得ることができる。
分解の方法としては、ポリカーボネートと水酸基やカル
ボキシル基を有する化合物および/または水などとを、
押出機等の溶融混練可能な装置によって混練する方法が
ある。
【0053】この場合、触媒の添加が好ましく、このよ
うな触媒としては、本発明における成分C)が有効であ
る。
【0054】ここで、水酸基を有する化合物とは、アル
コール性またはフェノール性水酸基を有する化合物であ
れば、化合物中の水酸基の位置がどこにあっても良く、
たとえば、水酸基を1個有する化合物としては、炭素数
1〜30の脂肪属、脂環属、芳香属およびそれらを組み
合わせ化合物で、例えば、エタノール、ブタノール、オ
クタノール、ステアリルアルコール、シクロヘキサノー
ル、メチルシクロヘキサノール、オクチルシクロヘキサ
ノール、フェノール、ナフトール、クレゾール、キシレ
ノール、t−ブチルフェノール、ジオクチルフェノール
およびステアリルフェノールなどを挙げることができ
る。
【0055】水酸基を2個以上有する化合物としては、
上記および下記、成分A)、成分B)の構成成分として
挙げたジオールおよび3個以上水酸基を有する化合物の
例示に加え、グリセロールやペンタエリスリトールなど
を挙げることができる。
【0056】また、水酸基を2個以上有する化合物で
は、水酸基の一部がエステルであってもよい。
【0057】さらに、2、3価フェノールとカルボニル
前駆体、たとえば、ジフェニルカーボネートとビスフェ
ノールAを用いたフェノール性水酸基を末端に有する分
子量5000以下のポリカーボネートオリゴマーや、ジ
カルボン酸とビスフェノールAを用いたフェノール性水
酸基を末端に有する分子量5000以下のポリエステル
オリゴマー、および脂肪属または脂環族ジオールとジカ
ルボン酸を用いた、末端に水酸基を有する分子量500
0以下のポリエステルオリゴマーを挙げることが出来
る。これらのなかでは、芳香属ジオール、たとえばビス
フェノールAやポリカーボネートオリゴマーなどが好ま
しい。
【0058】カルボキシル基を有する化合物としては、
酢酸、酪酸、ステアリン酸や安息香酸などの炭素数2〜
30の脂肪属、脂環属および芳香属モノカルボン酸など
を挙げることができる。
【0059】カルボキシル基を2個以上有する化合物と
しては、下記、成分A)、成分B)の構成成分として挙
げた2塩基酸やクエン酸やリンゴ酸などを挙げることが
できる。
【0060】その他、分解可能な化合物としてはアミン
等の求核性を有する化合物や2塩基酸以上の酸や塩など
を挙げることができる。
【0061】これら、水酸基を有する化合物や水および
求核性を有する化合物の添加量はポリカーボネート10
0重量部に対し0.001〜10重量部、好ましくは0.
01〜5重量部、より好ましくは0.03〜3重量部、
さらに好ましくは0.05〜2重量部、特に好ましくは
0.05〜1重量部がポリカーボネートの物性保持上好
ましい。
【0062】末端水酸基の割合は、フェノール性末端基
(I)および非フェノール性末端基(II)の当量比
(I):(II)が好ましくは5:95〜100:0、さ
らに好ましくは10:90〜100:0がよい。
【0063】このような、末端に水酸基を有するポリカ
ーボネートを用いることで、水酸基を有しないポリカー
ボネートに比べポリエステルとの溶融混練後の透明性が
より向上する。
【0064】ポリエステル(成分B))としては、ジオ
ール(あるいはそのエステル形成性誘導体)とジカルボ
ン酸(あるいはそのエステル形成性誘導体)とのポリエ
ステルでジオール成分、ジカルボン酸成分共に、下記化
合物をおのおの単独で使用しても組み合わせて使用して
も良い。さらにラクトンの如く1分子中に水酸基とカル
ボン酸基を有するものを組み合わせても良い。
【0065】ジオール成分としては、エチレングリコー
ル、プロピレン1,2-グリコール、プロピレン1,3-グ
リコール、1,4-ブタンジオール、2,3-ブタンジオール、
へキサン1,6ージ゛オール、オクタン1,8ージオール,ネオ
ペンチルグリコール、デカン1,10ージオール、ジエチレ
ングリコール、トリエチレングリコール、等の炭素数2
〜15の脂肪族ジオール等を挙げることができる。好適
な脂肪族ジオールはエチレングリコール、1,4-ブタンジ
オールである。
【0066】また、1,2-シクロヘキサンジオール、1,4-
シクロヘキサンジオール、1,4-シクロヘキサンジメタノ
ールなどが挙げられる。これらの脂環式ジオールはシス
またはトランス立体配置のいずれか、または両者の混合
物として使用できる。好適な脂環族ジオールは1,4-シク
ロヘキサンジメタノールである。
【0067】さらに、レゾルシン、ハイドロキノン、ナ
フタレンジオールなどの芳香族二価フェノール類、分子
量400〜6000のポリエチレングリコール、ポリプロピレ
ングリコールやポリテトラメチレングリコールなどのポ
リグリコール類、ビスフェノールAなど特開平3-203956
号に記載されているビスフェノール類なども挙げること
ができる。
【0068】ジカルボン酸成分としては、イソフタル
酸、テレフタル酸、オルトフタル酸、2,2'-ビフェニル
ジカルボン酸、3,3'-ビフェニルジカルボン酸、4,4'-ビ
フェニルジカルボン酸、4、4'-ジフェニルエーテルジカ
ルボン酸、1,5-ナフタレンジカルボン酸、1,4-ナフタレ
ンジカルボン酸、2,6-ナフタレンジカルボン酸や1,2-ジ
(4-カルボキシフェニル)エタンなどの芳香族ジカルボ
ン酸類、アジピン酸、こはく酸、蓚酸、マロン酸、スベ
リン酸、アゼライン酸、セバシン酸、デカンジカルボン
酸やシクロヘキサンジカルボン酸などの脂肪族および脂
環族ジカルボン酸類などを挙げることが出来る。好適な
ジカルボン酸はテレフタル酸やナフタレンジカルボン酸
である。
【0069】成分B)として、これらのジオールとジカ
ルボン酸をそれぞれ単独で使用しても良いし、カプロラ
クトンのごとく1分子中に水酸基とカルボキシル基を有
する化合物を用いても良いし、2種以上のジオールある
いはジカルボン酸を組み合わせて用いても良い。また、
得られたポリエステルは単独で使用しても、組み合わせ
て使用しても良い。
【0070】また、ポリエステルを製造する際に用いる
触媒は、通常の触媒、たとえばアンチモン化合物、チタ
ン化合物、スズ化合物やゲルマニウム化合物等、いずれ
の触媒を用いても良い。
【0071】さらに、カルボン酸エステルとジオールと
を重合してなるポリエステルでは、ジオールに由来する
水酸基末端が多いほど、本法によるポリカーボネートと
の混練組成物は透明になり易い。
【0072】ポリエステル類で、好ましくは、芳香族ジ
カルボン酸とアルキレングリコールとのポリエステル
で、具体的には、ポリエチレンテレフタレート、ポリブ
チレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポ
リ1,4-シクロヘキシレンメチレンテレフタレート、ポリ
(1,4-シクロヘキシレンメチレンテレフタレートーコ-
イソフタレート)、ポリ(1,4-ブチレンテレフタレート-
コ-イソフタレート)やポリ(エチレン-コ-1,4-シクロヘ
キシレンメチレンテレフタレート)等を挙げることが出
来る。なかでもポリエチレンテレフタレート、ポリブチ
レンテレフタレートが特に好ましい。
【0073】混練に際し、ポリカーボネート(成分
A))とポリエステル(成分B))との組成比は、A/
Bが99/1〜1/99、好ましくは95/5〜20/
80、より好ましくは90/10〜25/75、さらに
好ましくは85/15〜30/70、特に好ましくは8
0/20〜40/60、最も好ましくは70/30〜5
0/50の重量比が良い。
【0074】また、好ましくは、ポリカーボネートの固
有粘度(IV:塩化メチレン、25℃)は0.3〜1.
0dl/g、さらに好ましくは0.35〜0.8dl/g、特に
好ましくは0.4〜0.7dl/gがよく、ポリエステルの
固有粘度(IV:テトラクロルエタン/フェノール=2
/1、30℃)が0.3〜2.0dl/g、さらに好ましく
は0.5〜1.7dl/g、特に好ましくは0.6〜1.4
dl/gがよい。IV値が上記値より低いと混練組成物の機
械強度が低下し、高いと成形性が低下する。
【0075】エステル交換反応触媒(成分C))として
は、エステル交換触媒として公知の触媒を使用すること
ができる。
【0076】例えば、ルイス酸系触媒では、ジブチルス
ズオキシド、蓚酸スズ、酢酸スズ、酸化スズ、ジブチル
スズジメトキシド、ブチルスズヒドロキシドオキシド等
のスズ化合物、テトラブトキシチタン、テトラフェノキ
シチタン、酸化チタン、蓚酸チタン等のチタン化合物、
三酸化アンチモン、酒石酸酸化アンチモン等のアンチモ
ン化合物、酢酸亜鉛、ステアリン酸亜鉛、亜鉛アセチル
アセトン等の亜鉛化合物、トリフェノキシボロン、ほう
酸亜鉛等のホウ酸化合物、酸化ゲルマニウム、ゲルマニ
ウムエトキシド等のゲルマニウム化合物、酢酸マンガ
ン、酢酸コバルト等を挙げることができる。
【0077】また、塩基性触媒では、有機塩基性化合
物、アルカリ金属およびアルカリ土類金属等を挙げるこ
とができる。
【0078】有機塩基化合物として、たとえば、テトラ
メチルアンモニウムヒドロキシド、テトラエチルアンモ
ニウムヒドロキシド、テトラブチルアンモニウムヒドロ
キシド、テトラフェニルアンモニウムヒドロキシドなど
のアルキル、アリール基などを有するアンモニウムヒド
ロキシド類、前記アンモニウムとPKa4より弱い酸との
塩などを挙げることができる。
【0079】また、上記以外の含窒素塩基性化合物とし
て、トリエチルアミン、トリブチルアミン、トリオクチ
ルアミン、トリフェニルアミン、ジベンジルメチルアミ
ンなどの一般式NR3(式中Rはメチル、エチル、フェ
ニル、ベンジル、トルイルなどの炭素数が1〜25まで
のアルキル、アリール基などである)であらわされる三
級アミン類、NHR2およびNH2R(式中Rは上記と同
じである)で示される二級および一級アミン類、および
ピリジン、メチルピリジン、メトキシピリジン、キノリ
ン、イミダゾールなどを挙げることができる。
【0080】さらに、テトラブチルホスホニウムヒドロ
キシドなどのテトラアルキルまたはアリールホスホニウ
ムヒドロキシドを挙げることができる。
【0081】アルカリまたはアルカリ土類金属化合物と
して、たとえば、無機化合物では、ナトリウム、カリウ
ム、リチウム、セシウム等のアルカリ金属類およびカル
シウム、マグネシウム、バリウム等のアルカリ土類金属
類の水酸化物、ハイドライド、アミドなどを挙げること
ができる。
【0082】また、上記アルカリ、アルカリ土類金属と
酸との塩、たとえば炭酸塩、燐酸塩、ほう酸塩等を挙げ
ることができる。
【0083】さらに、有機酸類との塩として、カルボン
酸塩、フェノール性水酸基との塩を挙げることができ
る。
【0084】また、アルコール性水酸基との化合物やア
セチルアセトンとのキレート化合物等を挙げることがで
きる。
【0085】エステル交換反応触媒(成分C))の添加
量は、成分A)、B)合計100重量部に対し、ルイス
酸触媒の場合は、好ましくは、0.0001〜 1重量
部、より好ましくは、0.0005〜0.5重量部、さ
らに好ましくは0.001〜0.1重量部、特に好まし
くは0.005〜0.05重量部の範囲である。また、
塩基性触媒の場合は、好ましくは0.00001〜0.
1重量部、より好ましくは、0.00005〜0.05
重量部、さらに好ましくは0.0001〜0.01重量
部、特に好ましくは0.0005〜0.005重量部の
範囲である。
【0086】また、ルイス酸触媒と塩基性触媒を同時に
使用してもよく、その場合は各々単独で使用する場合に
比べ、触媒の使用量を少なくすることができ、混練中の
分子量低下を少なくすることができる。
【0087】添加量が上記範囲より少ない場合は添加効
果が現れず、また多い場合は混練中に分子量の低下をき
たし、物性が低下する。
【0088】プロトン酸および/またはその誘導体(成
分D))としては、プロトン酸であればいずれの酸も有
効である。誘導体としては、造粒時、熱や樹脂との反応
によって酸性を示す化合物、たとえば、スルホン酸のエ
ステルや強酸のアンモニュム塩や金属塩等を挙げること
ができる。
【0089】また、2塩基酸以上の酸では部分エステル
化化合物でも部分金属塩であっても良い。これら酸性化
合物の例を以下に示すが、これらを単独で使用しても、
混合して使用しても良い。
【0090】プロトン酸としては、たとえば、フェノー
ル、クレゾールやキシレノールなどのフェノール類、2,
4ジニトロフェノールや2,4,6トリニトロフェノールなど
の電子吸引基を置換基に持つフェノール類、蟻酸、メト
キシ酢酸、酢酸、酪酸、クエン酸、リンゴ酸などのカル
ボン酸類、トリフルオル酢酸、トリクロロ酢酸、1,1ー
ジフルオロプロピオン酸、モノクロル酢酸、ジクロロ酢
酸、モノフルオロ酢酸、ニトロ酢酸やシアノ酢酸などの
α位に電子吸引基を持つカルボン酸類、m-ニトロ安息香
酸、2,4ジニトロ安息香酸や2,4,6トリニトロ安息香酸な
どの電子吸引基を置換基に持つ芳香族カルボン酸類、蓚
酸、2-カルボキシプロピオン酸、マロン酸、こはく酸、
フマル酸やマレイン酸などのジカルボン酸類、フタル
酸、イソフタル酸、テレフタル酸や1,3ナフタレンジカ
ルン酸などの芳香族ジカルボン酸類、ホウ酸、臭酸、硝
酸、ヨー素酸、過塩素酸、過ヨー素酸、臭素酸や硫酸な
どの無機酸類、ベンゼンスルホン酸、p-トルエンスルホ
ン酸、ナフタレンスルホン酸、メチルスルホン酸やフル
オロスルホン酸などのスルホン酸類、燐酸、亜燐酸、次
亜燐酸、ピロ燐酸、メタ燐酸やポリ燐酸などの燐酸類を
挙げることができる。
【0091】これらの中で、好ましくはPkaが10以
下、さらに好ましくはPkaが6以下、特に好ましくはP
kaが4以下の酸を使用することが好ましい。
【0092】エステル誘導体としては、たとえば、ベン
ゼンスルホン酸メチル、ベンゼンスルホン酸エチル、ベ
ンゼンスルホン酸ブチル、p-トルエンスルホン酸ブチ
ル、p-トルエンスルホン酸フェニル、p-トルエンスルホ
ン酸ベンジル、ナフタレンスルホン酸ブチルやメチルス
ルホン酸ブチルなどのスルホン酸のエステル類、燐酸モ
ノ(2,4ジターシャリーブチルフェニル)、燐酸ジ(2,4ジ
ターシャリーブチルフェニル)、亜燐酸モノフェニル、
燐酸ジメチル、燐酸ジ(2,4ジメチルフェニル)や亜燐酸
ジエチルなどのモノおよびジエステル類やジメチル硫酸
などを挙げることができる。
【0093】また、上記プロトン酸と含窒素塩基性化合
物とからなる塩誘導体としては、たとえば、テトラメチ
ルアンモニウム、テトラエチルアンモニウム、テトラブ
チルアンモニウム、テトラフェニルアンモニウムなどの
アルキル、アリールなどのアンモニウム塩等を挙げるこ
とができる。
【0094】さらに、金属塩誘導体としては、たとえ
ば、炭酸モノナトリウム、燐酸モノナトリウム、燐酸モ
ノアンモニウム、燐酸ジナトリウム、燐酸モノカリウ
ム、酸性ピロ燐酸ナトリウム、燐酸ジリチウム、燐酸マ
グネシウム、亜燐酸モノナトリウム、亜燐酸ジナトリウ
ム、亜燐酸モノカリウム、亜燐酸ジリチウム、亜燐酸カ
ルシウム、蓚酸モノナトリウム、フタル酸モノカリウ
ム、ほう酸モノナトリウムや硫酸モノカリウムなどを挙
げることができる。
【0095】これらの中では、スルホン酸アンモニウ
ム、燐酸モノナトリウム、酸性ピロ燐酸ナトリウムなど
が好ましい。
【0096】酸成分(成分D))の添加量は、成分
A)、成分B)の合計100重量部に対し、0.000
1〜3重量部、好ましくは0.001〜1重量部、より
好ましくは0.005〜0.5重量部、さらに好ましく
は0.01〜0.1重量部、特に好ましくは0.02〜
0.08重量部の範囲である。成分D)の添加量が、
0.0001重量部より少ないと添加効果が現れず、3
重量部より多いと造粒中や成形中に樹脂成分に悪影響を
およぼし、機械強度が低下し好ましくない。
【0097】混練は1軸および2軸押出機、ニーダー、
ロール、ミキサーや攪はん機能を有する縦型槽および横
型槽等、溶融混練機能を有する機器であれば、いずれの
機器を用いてもよい。なかでも押出機を用いた方法が、
滞留時間が短く、生産性の点からも好ましい。
【0098】また、混練に際し各成分をどのような順番
で混練してもよいが、成分D)の酸成分を除く各成分を
混練した後、成分D)を添加混練する方法、またはサイ
ドフィード等の方法で混練の途中に成分D)を添加する
方法が透明性を向上させるのに好ましい。
【0099】また、本発明により得られる透明なポリエ
ステル/ポリカーボネート組成物は、その特徴を活かし
フィルムやシートおよびそれを真空成形などによって成
形された容器や蓋などの成形体用途、レンズおよびCD
板等記録媒体を含めた光学用途に用いることができる。
【0100】また、任意のガラス転移温度組成物を得ら
れることから、ヒートシール用途等のラミネートや積層
用途に好適であるし、耐熱耐薬品性を活かしたボトル用
途や医療用途に、またガスバリアー用途や他樹脂とのブ
レンド基材等種々な用途に用いることができる。さら
に、保香性や保味性等が必要とされる用途にも適してい
る。
【0101】また、本ポリエステル/ポリカーボネート
組成物は流動性に優れることから、通常の射出成形、特
に薄肉射出成形用途(例えば、ノートパソコン、電話
機、カメラ等のハウジングなど)にも適している。その
他、押出し成形、圧縮成形、ブロー成形等に適する各種
分野の用途に適している。
【0102】本発明の主旨を阻害しない範囲で種々の添
加物を添加しても良い。添加物として例えば、安定剤で
は、Irgafos168(商標:チバ・ガイギー社製),Chelex L
(商標:坂井化学工業(株)製),3P2S(商標:イハラケミ
カル工業(株)製),Mark 329K(商標:旭電化工業(株)
製),Mark P(同前),Weston 618 (商標:三光化学(株)
製)等燐系、BHT(商品名:武田薬品工業(株)製),Ionox
100(商標:シェルケミカル社製),Age Rite Superlite
(商標:Vander bilt),Santonox R(商標:モンサント社
製),Antioxidant ZKF(商標:バイエル社製),Irganox 10
76(商標:チバ・ガイギー社製),HYoechst VPOSPI(商
標:ヘキスト社製),Irganox 1010(商標:チバ・ガイギ
ー社製)等ヒンダードフェノール系、Cyasorb UV-5411
(商標:A.C.C製),Cyasorb UV-531 (商標:A.C.C製),Tin
uvin 326 (商標:チバ・ガイギー社製),Tinuvin 320
(同前), Tinuvin 234 (同前),Tinuvin 120 (同前),Uvi
nul D49(商標:GAF製)等トリアゾール系などの紫外線吸
収剤、その他エポキシ系、チオール系、金属塩系等の安
定剤を挙げることができる。
【0103】上記エポキシ系安定剤の例としては、具体
的には、エポキシ化大豆油、エポキシ化アマニ油、フェ
ニルグリシジルエーテル、アリルグリシジルエーテル、
3,4−エポキシシクロヘキシルメチル3’,4’−エ
ポキシシクロヘキサンカルボキシレート等があり、商業
的には、セロキサイド2021P(商標:ダイセル化学
(株)製)、アデカサイザーO−180A(商標:旭電
化(株)製)などが挙げられる。
【0104】難燃剤では、TPP,レゾルシノールポリホス
フェート、ビスフェノール−Aポリホスフェート(大八
化学工業(株)製)等燐酸エステル系やハロゲン系、例
えばブロム化BPA、ブロム化BPAポリカーボネート
及び同オリゴマー等および無機難燃剤や難燃助剤、例え
ば3酸化アンチモン、水酸化マグネシウム、水酸化カル
シウム等を挙げることができる。その他顔料、染料など
の着色剤、シリコンオイルや低分子量ポリオレフィンお
よびペンタエリスリトールステアレートやグリセリンス
テアレートなどのアルキルエステル系等の離型剤、ガラ
ス繊維や炭素繊維等の繊維状強化剤、タルク、クレイ、
マイカ、ミルドガラス、ガラスフレーク、ガラスビー
ズ、シリカ、アルミナ、炭酸カルシウムや架橋ポリマー
等の充填剤、ポリカプロラクトン、ポリエステルおよび
ポリカーボネートのオリゴマー等の可塑剤、スルホン酸
とアルカリ金属やアルキルホスホニウムなどとの塩化合
物やポリエチレンオキシドやポリプロピレンオキシドな
どのポリアルキレングリコール等の帯電防止剤等および
赤外線吸収剤、抗菌剤等を添加しても良い。
【0105】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施例を挙げ説明
するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0106】 樹脂 :A-1 PC LEXAN(商標:日本ジーイープラスチックス(株 ) 製) 末端封止率 68% 塩化メチレン中25℃での固有粘度が0.5dl/g A-2 封止率100%のホ゜リカーホ゛ネートにヒ゛スフェノール-A 200ppmを添加 し押出機で混練した。 末端封止率 59% 塩化メチレン中25℃での固有粘度が0.4dl/g A-3 封止率100%のホ゜リカーホ゛ネートに水 1000ppmとテトラメチルアンモニウ ムヒト゛ロキシト゛ 100ppmを添加し押出機で混練し。た 末端封止率 80% 塩化メチレン中25℃での固有粘度が0.4dl/g B-1 PBT VALOX(商標:日本ジーイープラスチックス ( 株)製) テトラクロルエタン/フェノール=2/1,30℃での固有粘度が1.0dl/g B-2 PET Mitui PET J025(商標:三井石油化学工業( 株)製) 混練 :試料を30φmm、2軸押出機で混練した。 混練条件 シリンダー温度 270℃,スクリュウ 150rpm 射出成形 :乾燥した試料を日精樹脂工業社製PS60型射出成形機を 用い試験板を作成した 成形条件 シリンダー温度 270℃,金型温度 80℃ 熱処理試験 :下記試験板を150℃で、1時間エージングした。 試験片 5cm角x厚さ3mm 射出成形片 オーブン タバイ社製ハ゜ーフェクトオーフ゛ンGPHH 色相(YI) :x,y,z値を日本電色工業(株)のND−1001DP を用い、射出成形板(板厚3mm)を透過法で測定し黄色度 (YI)を求めた。 ヘイズ、光線透過率:日本電色工業(株)のNDH−200を用い、射出成形 板(板厚3mm)のヘイズ、光線透過率を測定した。 ガラス転移温度(Tg):レオメトリックス社(株)のRDX(動的粘弾性測定装 置)を用い、昇温速度3℃/分、フリクエンシー6.28rad/ sec、ストレイン0.1%で射出成形板(3.2mm厚)を測定 した。 示差走査熱量計(DSC):セイコー電子工業(株)SSC5200を用い、下記 温度条件で測定した。 測定条件 室温 → 300℃(80℃/min)、2分間保持 300℃ → 20℃(20℃/min)、2分間保持 20℃ → 300℃(20℃/min)
【0107】
【実施例1〜17、比較例1〜5】ポリカーボネート
(成分A):A-1,A-2,A-3 wt%)、ポリエステル(成分
B):B-1,B-2 wt%)、エステル交換反応触媒(成分
C):試薬 )、水酸基を有する化合物(成分C):試
薬)および酸(成分E):試薬)とを表1の組成比で配
合し押出機で混練ペレット化した。次いで、射出成形機
で成形し試験板を得た。得られた試験板の物性を表2に
示す。
【0108】
【表1】
【0109】
【表2】
【0110】なお、実施例4、8、12、16について
酸化ルテニウム(RuO4)で染色後、透過型電子顕微
鏡観察を行ったが、相分離構造は確認されず、単一相で
あった。
【0111】さらに、実施例12の試験片を150℃
で、1時間熱処理した後でも相分離構造は観察されなか
った。
【0112】また、示差走査熱量計(DSC)を用いた
測定において、実施例12ではポリエステルに起因する
結晶化および融点のピークは観察されなかったが、比較
例3では220℃付近にポリエステルに起因する融点の
ピークが観察された。
【0113】
【本発明の効果】実施例から明らかなように、本発明に
よりポリエステルとポリカーボネートを溶融混練するこ
とで、透過型電子顕微鏡で単一相のモホロジーを示し、
かつガラス転移点が単一の透明なポリエステル/ポリカ
ーボネート組成物が得られる。そして、得られた組成物
の諸物性も優れており、特に透明性が熱処理後において
も保たれており、幅広い用途への適用が期待される。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 A)フェノール性水酸基末端が5%以上
    のポリカーボネート1〜99重量部と、B)ポリエステ
    ル99〜1重量部と、を溶融混練する際に、成分A)お
    よび成分B)の合計100重量部に対し、C)エステル
    交換反応触媒0.000005〜1重量部を添加するこ
    とを特徴とする透明なポリエステル/ポリカーボネート
    組成物。
  2. 【請求項2】 A)フェノール性水酸基末端が5%以上
    のポリカーボネート1〜99重量部と、B)ポリエステ
    ル99〜1重量部と、を溶融混練する際に、成分A)お
    よび成分B)の合計100重量部に対し、C)エステル
    交換反応触媒0.000005〜1重量部と、D)プロ
    トン酸および/またはその誘導体0.0001〜3重量
    部と、を添加することを特徴とする透明なポリエステル
    /ポリカーボネート組成物。
  3. 【請求項3】 前記成分C)エステル交換反応触媒が、
    塩基性化合物および/またはルイス酸化合物である、請
    求項1または2のいずれかに記載の透明なポリエステル
    /ポリカーボネート組成物
  4. 【請求項4】 前記成分D)のプロトン酸がPka6以下
    の酸である、請求項2、3または4のいずれかに記載の
    透明なポリエステル/ポリカーボネート組成物。
  5. 【請求項5】 前記成分A)ポリカーボネートと、成分
    B)ポリエステルと、の組成比(A/B)が40/60
    〜95/5である、請求項1ないし4のいずれかに記載
    の透明なポリエステル/ポリカーボネート組成物。
  6. 【請求項6】 前記成分B)ポリエステルがポリエチレ
    ンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートの中か
    ら選ばれるポリエステルで単独または2種の組み合わせ
    から成る請求項1ないし5のいずれかに記載の透明なポ
    リエステル/ポリカーボネート組成物。
  7. 【請求項7】 ガラス転移点が単一で、かつ、モホロジ
    ーが単一相(完全相容型)である請求項1ないし6のい
    ずれかに記載の透明なポリエステル/ポリカーボネート
    組成物。
  8. 【請求項8】 ガラス転移温度付近、あるいはそれ以上
    の温度で熱処理しても結晶化が抑制され、透明性を保持
    することを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記
    載の透明なポリエステル/ポリカーボネート組成物
  9. 【請求項9】各成分A)〜D)を混練するに際し、成分
    D)を除く成分をあらかじめ混練後、またはサイドフィ
    ードで混練の途中に成分D)を添加することを特徴とす
    る、請求項2ないし8のいずれかに記載の透明なポリエ
    ステル/ポリカーボネート組成物
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