JPH092158A - 車両用収納装置の飛び出し防止構造 - Google Patents

車両用収納装置の飛び出し防止構造

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JPH092158A
JPH092158A JP18345095A JP18345095A JPH092158A JP H092158 A JPH092158 A JP H092158A JP 18345095 A JP18345095 A JP 18345095A JP 18345095 A JP18345095 A JP 18345095A JP H092158 A JPH092158 A JP H092158A
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Takashi Setoguchi
隆 瀬戸口
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 車両特有の慣性力などによってハートカムロ
ックが不測に解除されることを防止する。 【構成】 本体2をリテーナ1に収納した状態で、か
つ、ストッパ30が復帰手段であるコイルスプリング4
0によって復帰状態にあるときには、本体2に慣性力な
どの不測の外力が加わってもリテーナ1に設けられた規
制部材26と本体側に設けられたストッパ30の係合部
33とが当たり、本体2がリテーナ1に入り込もうとす
るのが阻止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用収納装置の飛び
出し防止構造に関し、特にハートカムロック機構を備え
た収納装置に不測の力が働き勝手にロック解除がなされ
て収納装置が飛び出してしまわないようにする車両用収
納装置の飛び出し防止構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の車両用収納装置は、図8に示すよ
うに、車両本体に固定されるリテーナ50と、そのリテ
ーナ50に対し出し入れ自在に保持される本体60とか
ら構成されている。リテーナの内側にはガイド51が設
けられており、このガイド51に本体60に設けられた
レール61が係合することで、本体60の出し入れをス
ムーズに行えるようにしている。また、図8の裏面視で
ある図9に示すように本体60とリテーナ50との間に
は本体60をリテーナ50から飛び出す方向に付勢する
付勢手段52が設けられると共に、ハート形のカム17
を有する周知のハートカムロック機構15が設けられて
いる。より具体的には、付勢手段52の一端が本体60
へ、そして他端がリテーナ50へ接続され、本体60が
リテーナ50の外へ出るように付勢している。また、リ
テーナ50側にロックピン16が回動可能に軸支され、
そのロックピン16と対向し係合するハートカム17が
本体側に設けられている。そして、図10(a)〜
(c)に示すように本体60を付勢手段52の付勢力に
抗してリテーナ50に押し込み、そして、押し込みを止
めると付勢手段52によってロックピン16がハートカ
ム17に係合した状態となり、本体60がリテーナ50
に収納されたままの状態となる。
【0003】次いで、更に本体60を押し込むと図10
の(d)に示すようにハートカム17とロックピン16
との係合が解除され、(a)及び図9に示すように付勢
手段52の付勢力により本体60がリテーナ50から飛
び出した状態となる。そして、その飛び出しはリテーナ
50の上面に設けられた溝55と、本体奥側に設けられ
た弾性突起64との係合により規制され、本体60がリ
テーナ50から脱落しない位置で停止するようになって
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記したよ
うな従来技術にあっては、カセットテープなどの小物が
入った本体がリテーナに収納された状態のときに、ブレ
ーキなどの外力がかかると、慣性によって本体がリテー
ナに押し込まれたように力が働きハートカムのロックが
解除されてリテーナから本体が飛び出してしまうという
恐れがあった。そこで、本発明は上記のような問題を解
決するためになされ、その目的は本体に不測の力が加わ
っても、本体がリテーナから飛び出さないようにする車
両用収納装置の飛び出し防止構造を提供することであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】そして、上記の課題を解
決するために、本発明にあっては、車体側に固定される
リテーナと、該リテーナに対して出し入れ自在に保持さ
れる本体と、該本体をリテーナから飛び出す方向に付勢
する付勢手段と、該付勢手段に抗して前記リテーナに本
体を押し入れることで、リテーナに対し本体を収納状態
にロックし、ロック状態から更に押し入れることでロッ
ク解除を行い、前記付勢手段により本体をリテーナから
飛び出し可能とするハートカムロック機構と、前記本体
をリテーナに押し入れるときに押圧する本体のドア部を
覆う操作部と該操作部に連動する係合部とから構成され
ると共に本体に対し移動可能に設けられるストッパと、
該ストッパの操作部をドア部から常時離隔復帰させる復
帰手段と、本体がリテーナに収納され、かつ、ストッパ
の復帰状態で前記ストッパの係合部と当接係合して、ス
トッパと一体になった本体のリテーナ奥側への移動を規
制するリテーナに設けられる規制部材とを備えた車両用
収納装置の飛び出し防止構造を、その要旨とするもので
ある。
【0006】
【作用】本発明にかかる車両用収納装置の飛び出し防止
構造においては、本体がリテーナに収納された状態で、
かつ、ストッパが復帰位置にある状態では係合部と規制
部とが当接係合しリテーナに対する本体の押し込みが規
制されハートカムロック機構のロック解除が行われるの
を防止することができる。
【0007】
【実施例】以下、本発明を一実施例を用いて説明する。 (第1実施例)本実施例の車両用収納装置は、図1乃至
図5に示されるように車両の例えばインストルメントパ
ネルなどに設けられる凹部(図示せず)に組み付け固定
されるリテーナ1と、そのリテーナ1に対し出し入れ自
在に保持されることで、前記車両の凹部に対し出没可能
となる、上方に開口を有する箱状の本体2とから構成さ
れる。
【0008】リテーナ1は図1に示すように、鋼板を略
コ字状に折り曲げ形成したカバー部材3と、該カバー部
材3に相対する略コ字状に樹脂成形された底部部材4と
が一体的に組み付けられて構成される。カバー部材3の
上面部には、折り曲げに沿って手前から奥側に延びる溝
5が左右にそれぞれ設けられている。また、下方に折り
曲げられた左右の部分には、角形の係合孔6が貫設され
ている。
【0009】底部部材4には、左右両端に上方に向かっ
て延びる片7がそれぞれ設けられ、その片の外側には断
面形状山形の係合突起8が設けられており、この係合突
起8が前記カバー部材3の係合孔6に係合することで、
カバー部材3と底部部材4とが一体的に組み付けられた
状態となる。底部部材4の片7の上方には片7と一体に
なって、少し離れた位置で平行に延びる棒9が設けられ
ており、片7の上面とこの棒との間にできる隙間によっ
て後述する本体2のレール11を摺動可能に保持するガ
イド溝10を構成している。
【0010】また、底部部材4にはその手前側の中央部
に後述する付勢手段であるコンストンスプリング19の
一端を組み付けるための角孔12が設けられている。さ
らに底部部材4の右側にはガイドギア13が手前から奥
側へ延びるように、すなわち本体2の出し入れ方向に沿
って一体的に成形されており、本体2の奥側裏面に組み
付けられたダンパギア14(図2参照)と係合可能とな
っている。
【0011】底部部材4には他に左奥側にハートカムロ
ック機構15の一部を構成するロックピン16が回動可
能に軸支されており、本体2側に設けられるハート形状
のカム17と係合するようになっている。(図2参照) そのようなリテーナ1に対し、本体2は上面に開口を有
する箱形状に形成され、その左右両側の壁の外側には前
記したリテーナ1のガイド溝10の幅よりもやや小さい
厚みを持ったレール11が張り出すようにして一体に設
けられており、ガイド溝10に係合することでリテーナ
1に対して本体2を一定の軌道でスムーズに出し入れで
きるようにしている。
【0012】また、本体奥側上面にはリテーナ1(カバ
ー部3)の上面部の溝5に入る弾性突起18が設けられ
ている。この弾性突起18は根元が本体に一体成形さ
れ、そうでない方は自由端となっている。自由端側は山
形に形成されその山形部分は本体2の開口面より上に位
置している。したがって、本体2がリテーナ1に押し込
まれた際には、溝5に弾性突起18の山形部分が入り込
んだ状態となり、また、本体2が引き出される際には溝
5の終端部(手前側)に弾性突起18の山形部分が当接
した状態となり本体2のリテーナ1からの脱落が防止さ
れ、さらに、その位置よりも本体2を手前側に引くと弾
性突起18が下方へ撓んで溝5から抜け出た状態とな
り、リテーナ1からの本体2の取り出しが可能となる。
【0013】本体2の奥側裏面には、図2乃至図3に示
すようにリテーナ1のロックピン16と対向する位置に
ハート形のカム17が設けられ、ロックピン16と係合
してハートカムロック機構15を構成している。そし
て、前記したようにガイド溝10とレール11とによっ
て一定軌道上を相対的に移動する本体2とリテーナ1と
の間に設けられたハートカムロック機構15は従来技術
の説明にて利用した図10に示すようにリテーナ1に対
する本体2のロック/解除を可能とするものである。
【0014】また、そのハート形のカム17に隣接する
ようにして本体2の中央部分には、リテーナ1から本体
2を飛び出させるように付勢する付勢手段であるコンス
トンスプリング19の一端が組み付けられている。コン
ストンスプリング19の他端は前記したようにリテーナ
1の角孔12に引っかけるようにして固定されるのに対
し、本体2側の一端はコンストンスプリング19を巻き
付けるケース20に固定される。そして、そのケース2
0が本体2に回動可能に軸支されている。このコンスト
ンスプリング19は自然状態では渦を巻いた(ケースに
巻き付けられた)状態となっているものである。従っ
て、本体2がリテーナ1に収納された状態ではコンスト
ンスプリング19は図2に示すようにハートカムロック
機構15の働きにより延びた状態に維持されたままとな
っており、ハートカムロックが解除されるとコンストン
スプリング19がケース20に巻き戻ろうとするためそ
の作用により本体2をリテーナ1から飛び出させること
ができる。(図3参照)
【0015】さらに、本体2にはコンストンスプリング
19に隣接するようにしてダンパ14が固定されてい
る。このダンパ14は密閉されたケースの中に粘性の高
い流体であるオイルが充填され、そのオイルの粘性抵抗
を受けるようなフィンの付いた軸が回動可能にケース内
に組み付けられ、また、その軸の一部がケースの外部に
突出しており、そこにギアが固定されたもので、それに
よってギアの回動をオイルの粘性抵抗によって減速させ
るためのものである。つまり、このダンパ14はリテー
ナ1に設けられたガイドギア13と噛み合うことで、前
記コンストンスプリング19の付勢による本体2のリテ
ーナ1からの飛び出し速度を減速させるためのものであ
る。このダンパ14による減速とリテーナ1の溝5の終
端部と当接する弾性突起21との協働により、リテーナ
1からの本体2の脱落を防止している。
【0016】次に本件発明の特徴的構成について説明す
る。本体2の手前側、すなわち本体2をリテーナ1に押
し込む際に押圧する面であるドア部22には、ドア部2
2全面を覆うような略平板状に形成されたストッパ30
が本体2に対し移動可能に組み付けられる。詳しくは、
本体2のドア部22の左右両端には張り出し部23が設
けられており、その張り出し部23の側面には外側に向
かって延びる軸24が垂設されている。そして、その軸
24に係合可能な軸孔31を有するストッパ30が本体
2に対し揺動可能に組み付けられる。
【0017】ストッパ30は、本体2のドア部22全面
を覆うことのできる略平板状の操作部32と、その操作
部32の下端からほぼ垂直に奥側に向かって延びる係合
部33とから構成されている。本体に設けられた張り出
し部23は、上に行くほど張り出す量が少なくなる斜面
形状に形成されており、本体2に対し組み付けられたス
トッパ30は、操作部32の裏面が張り出し部23の斜
面部に当たるまで、つまり、斜面の角度だけ奥側に傾倒
させることができる。
【0018】これに対し、手前側への傾倒は、操作部3
2が本体2のドア部22に平行になる起立状態の位置
で、操作部32に一体に設けられた係合部33が本体2
の底面に当接することでそれ以上の傾倒が規制される。
本体2のドア部22には十字状の取付部25が左右1ヶ
所ずつ一体成形されている。また、前記したようにスト
ッパ30を本体2に対し揺動可能に組み付けた時に、ド
ア部22の取付部25に対向するストッパ30の裏面に
も十字状の取付部34が一体成形されている。
【0019】そして、それら対向する十字状の取付部2
5、34の間には、取付部25、34の外形よりもやや
小さい直径を有する復帰手段であるコイルスプリング4
0の一端がドア部22側に、もう一方の端部が操作部3
2側に嵌合されている。このコイルスプリング40によ
って、操作部32が奥側に傾倒されても本体2のドア部
22からストッパ30の操作部32を離隔させ、起立状
態に復帰させることができる。
【0020】リテーナ1には、前記した底部部材4の角
孔12より少し奥の左右の位置に規制部材である突出部
26が設けられている。突出部26は図4に示すように
略L字状をなしており、底部部材4より少し離れた位置
に規制部27が配され規制部27の下面には空間28が
形成されている。この規制部27の設けられる位置は、
本体2がリテーナ1に収納された状態で、かつ、本体2
側に設けられるストッパ30がコイルスプリング40に
よって復帰状態にあるときに、ストッパ30の係合部3
3と同じ高さで隣接するところである。
【0021】次に第1実施例における作用について説明
する。まず、レール11とガイド10を使って本体2を
リテーナ1に保持させた状態で本体ドア部22を覆って
いるストッパ30の操作部32を押圧すると、ストッパ
30は少し奥側に傾倒しながら本体2がリテーナ1に押
し込まれる。そして、本体2がリテーナ1の奥まで押し
込まれると、リテーナ1に設けられたロックピン16が
本体2裏面に設けたハート形のカム17と係合し、ロッ
クが行われ押圧を止めても本体2はリテーナ1に収納さ
れたままの状態となる。また、それと同時にドア部22
に設けられたストッパ30も復帰手段であるコイルスプ
リング40により係合部33が本体裏面に当接するまで
起立させられた状態となる。
【0022】次に、本体2がリテーナ1に収納された状
態では、ストッパ30の係合部33はコイルスプリング
40の付勢力によって本体裏面に当接しており、その位
置にある係合部33と対向する位置にはリテーナ1に設
けられた規制部材である突出部26の規制部27があ
る。この状態で、本体2に慣性力などの不測の力がかか
っても、ストッパ30の係合部33とリテーナ1の規制
部材である突出部26の規制部27とが当たるため、本
体2のリテーナ1奥側への移動が規制される。
【0023】次に、リテーナ1に収納されている本体2
をさらにリテーナ1奥側に押し込もうとすると、ストッ
パ30が奥側に傾倒するため係合部33が、突出部26
の規制部27の下に設けられた空間28と同じ高さまで
下がることになる。その状態で押し込みを続けるとハー
ト形のカム17からロックピン16が外れる。そして、
押し込みを止めれば付勢手段であるコンストンスプリン
グ19によって本体2がリテーナ1から突出する。この
突出は、本体2とリテーナ1との間に設けられたダンパ
14とガイドギヤ13との噛み合いによって減速され、
かつ、リテーナ1上面の溝5の終端部と本体上面の弾性
突起18との係合当接によって停止させられる。
【0024】(第2実施例)次に第2実施例を図6及び
図7を用いて説明する。第2実施例は第1実施例の構成
に準じるので、準じる部分については同一の符号を付し
説明を省略する。第1実施例では、ストッパを本体に対
し揺動可能に組み付けているのに対し、第2実施例で
は、本体に対し摺動可能に組み付けている。
【0025】詳しくは、ストッパ130の両側部に設け
られた先端に爪131を有する保持爪132が、本体の
側面に設けられた段差133を有する保持溝134に係
合する。保持爪132と保持溝134は本体102のリ
テーナ101への出し入れ方向に沿って設けられてお
り、ストッパ130が本体102の出し入れ方向に沿っ
て本体102に対し摺動可能に組み付けられる。また、
本体102からのストッパ130の脱落は、爪131が
段差133に引っかかることにより防がれる。
【0026】ストッパ130は本体102のドア部13
5を覆う操作部136と、その操作部136の裏面から
垂直に延びる先端の上面に斜面を有するカム部材137
と、そのカム部材137と当接しそのカム部材137の
斜面によって上昇させられる係合部138とから構成さ
れる。ストッパ130の操作部136に設けられるカム
部材137の側面には溝139が設けられており、本体
102の裏面に設けられた爪形状を有する保持部材14
0がその溝139と係合可能となっている。これによっ
てストッパ130を本体102に対し補助的に摺動可能
に組み付けている。
【0027】係合部138は本体102の裏面に昇降可
能に組み付けられる。具体的には、係合部138は平板
部141とその平板部141の左右両端から上側に向か
って延びる側片142を有する略コ字形状に形成され、
その側片の内側には爪143が形成されている。そし
て、本体102の裏面にはその係合部138が収納可能
となるような形状を有する凹部144が刻設されてい
る。凹部144にはさらに一段深い凹み146が設けら
れ、この凹み146によって段差部145が形成されて
いる。段差部145は凹部144に係合部138が組み
付けられたとき凹部144の段差部145に爪143
が、引っかかることで係合部138が凹部144から脱
落しないようにするためのものである。また、凹み14
6の大きさは爪143が上下方向に移動することが出来
るように爪143の大きさに比べ大きいものとなってい
る。
【0028】以上の構成により、本体102の裏面には
係合部138が昇降可能に組み付けられることとなる。
そして、その係合部138は前記したように前記カム部
材137の斜面と当接するようになっており、カム部材
137の進退によって、持ち上げられ上昇したり自重に
よって下降したりする。以上のようにストッパ130
は、本体102に対し摺動可能に設けられる操作部13
6とカム部材137と係合部138とによって構成され
ている。また、リテーナ101にはストッパ130の係
合部138が下降位置にあるときには、図7(a)に示
すように係合部138とほぼ同じ高さとなるような規制
部材147が設けられている。
【0029】このように構成された第2実施例の作用を
説明する。本体102をリテーナ101に収納するとき
は、操作部136を押圧しながら押し込んでいく。そし
て、本体102がリテーナ101の奥まで押し込まれる
と、リテーナ101と本体102の間に設けられたハー
トカムロック機構15によりロックがかかり、本体10
2がリテーナ101に収納されたままとなる。
【0030】次に本体102がリテーナ101に収納さ
れた状態ではストッパ130を構成している本体裏面に
設けられた係合部138が、下降位置にあるため同じ高
さ位置にある規制部材147と当接することとなり、こ
の状態で、本体102に慣性力などの不測の力がかかっ
ても、ストッパ130の係合部138とリテーナ101
の規制部147とが当たるため、本体102のリテーナ
101奥側への移動が規制される。
【0031】次に、その状態から本体102をリテーナ
101に対しさらに押し込むと、ストッパ130と一緒
にカム部材137が奥側へ移動する。そして、その移動
により図7(b)に示すように係合部138が上方へ持
ち上げられ、規制部材147よりも高い位置となる。従
って、本体102の押し込みが可能となりハートカムロ
ックの解除が行われ、その状態で押し込みを止めると付
勢手段19により本体102がリテーナ101から突出
させられる。そして、その突出の規制は、第1実施例同
様ダンパとガイドギヤによる減速とリテーナ上面の溝の
終端部と本体上面の弾性突起との係合当接によって行わ
れる。
【0032】なお、各実施例は、車両用の収納装置に適
用した場合を示したが、この収納装置は、小物入れや灰
皿やカップホルダなどの装備品であって、ハートカムロ
ック機構によってリテーナに対し収納状態が保持されて
いるもので、車両特有の慣性などにハートカムロックが
解除されるのを阻止する機能が必要なものであればよ
い。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る車両
用収納装置の飛び出し防止構造によれば、本体をリテー
ナに収納した状態では、本体に慣性力などの不測の外力
が加わってもリテーナに設けられた規制部材と本体側に
設けられた係合部とが当たり、本体がリテーナに入り込
もうとするのが阻止され、それによってハートカムロッ
クが勝手に解除されないため収納装置の飛び出しを防止
することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る車両用収納装置の飛び
出し防止構造を示す分解斜視図である。
【図2】図1のものを組み付けて本体をリテーナに収納
した状態の裏面透視図である。
【図3】図2において本体をリテーナから出した状態の
図である。
【図4】図2に対応する状態の側面視で、一部透視した
図である。
【図5】図3に対応する状態の側面視で、一部透視した
図である。
【図6】本発明の他の実施例に係る車両用収納装置の飛
び出し防止構造を分解した状態で、腰部のみを示した斜
視図である。
【図7】図6における車両用収納装置の飛び出し防止構
造を示す斜視図で、図4、図5に対応する図である。
【図8】従来における車両用収納装置を示す分解斜視図
である。
【図9】図9を組み付けた状態の裏面視である。
【図10】ハートカムロック機構を説明する図である。
【符号の説明】
1、101 リテーナ 2、102 本体 19 付勢手段 15 ハートカムロック機構 22、135 ドア部 32、136 操作部 33、138 係合部 30、130 ストッパ 40 復帰手段 26、147 規制部材 137 カム部材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体側に固定されるリテーナと、 該リテーナに対して出し入れ自在に保持される本体と、 該本体をリテーナから飛び出す方向に付勢する付勢手段
    と、 該付勢手段に抗して前記リテーナに本体を押し入れるこ
    とで、リテーナに対し本体を収納状態にロックし、ロッ
    ク状態から更に押し入れることでロック解除を行い、前
    記付勢手段により本体をリテーナから飛び出し可能とす
    るハートカムロック機構と、 前記本体をリテーナに押し入れるときに押圧する本体の
    ドア部を覆う操作部と該操作部に連動する係合部とから
    構成されると共に本体に対し移動可能に設けられるスト
    ッパと、 該ストッパの操作部をドア部から常時離隔復帰させる復
    帰手段と、 本体がリテーナに収納され、かつ、ストッパの復帰状態
    で前記ストッパの係合部と当接係合して、ストッパと一
    体になった本体のリテーナ奥側への移動を規制するリテ
    ーナに設けられる規制部材とを備え、 本体がリテーナに収納された状態で、かつ、ストッパが
    復帰位置にある状態では係合部と規制部材とが当接係合
    しリテーナに対する本体の押し込みが規制されハートカ
    ムロック機構のロック解除が行われるのを防止すること
    を特徴とする車両用収納装置の飛び出し防止構造。
  2. 【請求項2】 前記請求項1において、ストッパは前記
    本体をリテーナに押し入れるときに押圧する本体のドア
    部を覆う操作部と、 該操作部に一体に設けられる係合部とから構成されるこ
    とを特徴とする車両用収納装置の飛び出し防止構造。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 ストッパは前記本体をリテーナに押し入れるときに押圧
    する本体のドア部を覆うと共に本体に摺動可能に組み付
    けられる操作部と、 該操作部に一体的に設けられるカム部材と、 該カム部材と係合し移動する、本体に摺動可能に組み付
    けられる係合部とから構成されることを特徴とする車両
    用収納装置の飛び出し防止構造。
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