JP2603677Y2 - カードホルダー - Google Patents
カードホルダーInfo
- Publication number
- JP2603677Y2 JP2603677Y2 JP1993064832U JP6483293U JP2603677Y2 JP 2603677 Y2 JP2603677 Y2 JP 2603677Y2 JP 1993064832 U JP1993064832 U JP 1993064832U JP 6483293 U JP6483293 U JP 6483293U JP 2603677 Y2 JP2603677 Y2 JP 2603677Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- card
- case
- slider
- wall
- card holder
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Landscapes
- Sheet Holders (AREA)
- Vehicle Step Arrangements And Article Storage (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は押込み操作によりカード
を取り出し可能に収納するカードホルダーに関する。
を取り出し可能に収納するカードホルダーに関する。
【0002】
【従来の技術】図13に示すように、自動車には、シフ
トレバー80等が取付けられたセンタクラスター82
に、キャシュカード等を収納するカードホルダー84が
一体に固定されたものがある。
トレバー80等が取付けられたセンタクラスター82
に、キャシュカード等を収納するカードホルダー84が
一体に固定されたものがある。
【0003】このようなカードホルダー84では、ケー
ス86の挿入口88から挿入するカードで、コイルスプ
リングの付勢力に抗してホルダを押し込み、このホルダ
をラッチで係止することによって、カードをケース86
内に収納するようになっている。
ス86の挿入口88から挿入するカードで、コイルスプ
リングの付勢力に抗してホルダを押し込み、このホルダ
をラッチで係止することによって、カードをケース86
内に収納するようになっている。
【0004】また、上記の状態から再度カードを押し込
むと、ラッチがホルダの係止状態を解除し、コイルスプ
リングの付勢力によって、ホルダが押し出され、カード
をケース86から抜き出せるようになっている。
むと、ラッチがホルダの係止状態を解除し、コイルスプ
リングの付勢力によって、ホルダが押し出され、カード
をケース86から抜き出せるようになっている。
【0005】ところで、このようなカードホルダー84
では、カードの挿入操作を容易にするため、挿入口88
及びケース86の内壁間の隙間がカードの肉厚より大き
く設定されており、さらに、挿入口88が上方に向けら
れている。
では、カードの挿入操作を容易にするため、挿入口88
及びケース86の内壁間の隙間がカードの肉厚より大き
く設定されており、さらに、挿入口88が上方に向けら
れている。
【0006】しかしながら、このようなクリアランスを
カードホルダー84に設定すると、自動車の振動等によ
って、ケース86内に収納されたカードがガタ付いた
り、また、ケース86内にコインが落下する等の不都合
が生じる。
カードホルダー84に設定すると、自動車の振動等によ
って、ケース86内に収納されたカードがガタ付いた
り、また、ケース86内にコインが落下する等の不都合
が生じる。
【0007】特に、カードホルダー84がセンタクラス
ター82に一体に固定されているタイプであると、コイ
ンがケース86内へ落下した場合、分解しないとコイン
を取り出すことができず、何らかのコイン落下防止機構
が必要となってくる。
ター82に一体に固定されているタイプであると、コイ
ンがケース86内へ落下した場合、分解しないとコイン
を取り出すことができず、何らかのコイン落下防止機構
が必要となってくる。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】本考案は上記事実を考
慮し、収納されたカードのガタ付をなくし、コインがケ
ース内へ落下しないカードホルダーを提供することを目
的とする。
慮し、収納されたカードのガタ付をなくし、コインがケ
ース内へ落下しないカードホルダーを提供することを目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のカード
ホルダーは、被取付部材に取り付けられ開口部から挿入
されるカードを収納可能なケースと、ケース内に配設さ
れ挿入されるカードで押込み可能なスライダーと、スラ
イダーをカード抜出方向へ付勢する付勢手段と、カード
の押込操作でスライダーをカード収納位置で係止あるい
は係止状態を解除するラッチ手段と、前記ケースの収納
空間に張り出し前記開口部に向かって傾斜して、カード
の押込み操作により弾性変形し前記収納空間へのカード
の挿入を許容するガイド板と、前記ガイド板と対面する
ケースの内壁に形成され前記ガイド板により傾斜して開
口部に落ちた落下物を引っ掛ける段部と、を有すること
を特徴としている。
ホルダーは、被取付部材に取り付けられ開口部から挿入
されるカードを収納可能なケースと、ケース内に配設さ
れ挿入されるカードで押込み可能なスライダーと、スラ
イダーをカード抜出方向へ付勢する付勢手段と、カード
の押込操作でスライダーをカード収納位置で係止あるい
は係止状態を解除するラッチ手段と、前記ケースの収納
空間に張り出し前記開口部に向かって傾斜して、カード
の押込み操作により弾性変形し前記収納空間へのカード
の挿入を許容するガイド板と、前記ガイド板と対面する
ケースの内壁に形成され前記ガイド板により傾斜して開
口部に落ちた落下物を引っ掛ける段部と、を有すること
を特徴としている。
【0010】
【0011】
【作用】上記構成の本考案によれば、ケースの開口部か
らカードを挿入すると、ケース内に配設されたスライダ
ーが付勢手段の付勢力に抗して押し込まれる。このスラ
イダーがカード収納位置まで押し込まれると、ラッチ手
段がスライダーを係止して、カードがケース内へ収納さ
れる。
らカードを挿入すると、ケース内に配設されたスライダ
ーが付勢手段の付勢力に抗して押し込まれる。このスラ
イダーがカード収納位置まで押し込まれると、ラッチ手
段がスライダーを係止して、カードがケース内へ収納さ
れる。
【0012】また、カードの押込み操作により、開口部
に向かって傾斜するガイド板が弾性変形し、カードが収
納空間へ挿入される。このガイド板は、押込み力が作用
しないと弾性変形しない。このため、コイン等が開口部
に落ちても、ガイド板に当たり傾いた状態となり、ケー
スの内壁に形成された段部に引っ掛かるので、ケース内
へ落ちない。
に向かって傾斜するガイド板が弾性変形し、カードが収
納空間へ挿入される。このガイド板は、押込み力が作用
しないと弾性変形しない。このため、コイン等が開口部
に落ちても、ガイド板に当たり傾いた状態となり、ケー
スの内壁に形成された段部に引っ掛かるので、ケース内
へ落ちない。
【0013】このように、ガイド部材はある程度のカー
ドの挿入力がないと変形せず、また、コインはケースの
内壁に当たり傾いた状態で係止されるので、ケース内へ
入ることがない。
ドの挿入力がないと変形せず、また、コインはケースの
内壁に当たり傾いた状態で係止されるので、ケース内へ
入ることがない。
【0014】
【0015】次に、収納状態のカードをさらに押し込む
と、ラッチ手段がスライダーの係止状態を解除し付勢手
段の付勢力でスライダーがケースから押し出されカード
がケース内から抜け出す。これによってカードがケース
から取り出し可能となる。
と、ラッチ手段がスライダーの係止状態を解除し付勢手
段の付勢力でスライダーがケースから押し出されカード
がケース内から抜け出す。これによってカードがケース
から取り出し可能となる。
【0016】
【実施例】図1及び図4〜図6に示すように、第1実施
例に係るカードホルダー10は、薄板状のカードCを所
定のクリアランスを持って収納できる薄箱状のケース1
2と、このケース12に収容されカードCの先端部で押
込み可能なスライダー14とを備えている。
例に係るカードホルダー10は、薄板状のカードCを所
定のクリアランスを持って収納できる薄箱状のケース1
2と、このケース12に収容されカードCの先端部で押
込み可能なスライダー14とを備えている。
【0017】ケース12のカード挿入口16の外周部
は、厚肉とされフランジ18が形成されている。このフ
ランジ18と所定の間隔を置いて、立面壁12A、12
Bから爪20が突設されている。この爪20とフランジ
18の角部とで、ケース12が取付孔22へ挿入された
際、取付孔22の周縁部を挟持するようになっている。
また、カードCの挿入口16には、カードCの摘み用し
て円弧状の切込み24が形成されている。
は、厚肉とされフランジ18が形成されている。このフ
ランジ18と所定の間隔を置いて、立面壁12A、12
Bから爪20が突設されている。この爪20とフランジ
18の角部とで、ケース12が取付孔22へ挿入された
際、取付孔22の周縁部を挟持するようになっている。
また、カードCの挿入口16には、カードCの摘み用し
て円弧状の切込み24が形成されている。
【0018】一方、立面壁12Aには、爪20の下端か
ら長手方向へ開口され、幅方向が側面壁12C付近まで
切り開かれた逃げ窓26が形成されている。この逃げ窓
26は、後述する誘いガイド板28をケース12の外側
へ逃がす役割を有している。また、逃げ窓26の下側の
立面壁12Aには、ガイド用の長孔29が形成されてい
る。
ら長手方向へ開口され、幅方向が側面壁12C付近まで
切り開かれた逃げ窓26が形成されている。この逃げ窓
26は、後述する誘いガイド板28をケース12の外側
へ逃がす役割を有している。また、逃げ窓26の下側の
立面壁12Aには、ガイド用の長孔29が形成されてい
る。
【0019】立面壁12Aと対面する立面壁12Bの内
壁面には、ケース12の中心線を挟んで一対の長板形状
の厚肉部30が、底壁12Dから逃げ窓26の上辺付近
まで延設されている。この厚肉部30で立面壁12Bの
内壁面との間にコイン係止用の段部33と(図8参
照)、ケース12の長さ方向へ延びるガイド溝32とを
構成している。ガイド溝32の底面には、長孔状のスラ
イド長穴34が穿設され、また、底壁12D側には、矩
形状の開口40が設けられている。スライド長穴34に
は、後述する湾曲押え片36の先端に設けられたガイド
突起38が挿入され、湾曲押え片36をケース12の長
手方向へ案内するようになっている。
壁面には、ケース12の中心線を挟んで一対の長板形状
の厚肉部30が、底壁12Dから逃げ窓26の上辺付近
まで延設されている。この厚肉部30で立面壁12Bの
内壁面との間にコイン係止用の段部33と(図8参
照)、ケース12の長さ方向へ延びるガイド溝32とを
構成している。ガイド溝32の底面には、長孔状のスラ
イド長穴34が穿設され、また、底壁12D側には、矩
形状の開口40が設けられている。スライド長穴34に
は、後述する湾曲押え片36の先端に設けられたガイド
突起38が挿入され、湾曲押え片36をケース12の長
手方向へ案内するようになっている。
【0020】さらに、厚肉部30の幅方向の両側には、
ケース12の長さ方向へ延びるガイド溝42を構成する
ように、側壁12Cまで至る幅の厚肉部44が形成され
ている。この厚肉部44の側壁12C側は、挿入口16
付近まで至り、カードCを案内するガイド面44Aとな
っている。
ケース12の長さ方向へ延びるガイド溝42を構成する
ように、側壁12Cまで至る幅の厚肉部44が形成され
ている。この厚肉部44の側壁12C側は、挿入口16
付近まで至り、カードCを案内するガイド面44Aとな
っている。
【0021】また、立面壁12Aの内壁面には、ガイド
溝42と対向してガイド溝46が、さらに、ガイド溝3
2に対向して狭幅のスライド溝48が形成されている。
このスライド溝48は、図2に示すように、ラッチ手段
を構成する循環溝50に至り、ロックピン72をガイド
するようになっている。
溝42と対向してガイド溝46が、さらに、ガイド溝3
2に対向して狭幅のスライド溝48が形成されている。
このスライド溝48は、図2に示すように、ラッチ手段
を構成する循環溝50に至り、ロックピン72をガイド
するようになっている。
【0022】一方、ガイド溝42の下端には、ばね保持
壁51が設けられている。このばね保持壁51には、コ
イルばね52の下端部が保持されている。このコイルば
ね52の上端部は、カードCで押し込まれるスライダー
14の両端から突出したばね受け部54へ挿入され、ス
ライダー14をケース12の挿入口16側へ付勢してい
る。
壁51が設けられている。このばね保持壁51には、コ
イルばね52の下端部が保持されている。このコイルば
ね52の上端部は、カードCで押し込まれるスライダー
14の両端から突出したばね受け部54へ挿入され、ス
ライダー14をケース12の挿入口16側へ付勢してい
る。
【0023】このばね受け部54の反対側には、ガイド
突起58が形成され、ガイド溝42の中を摺動し、スラ
イダー14をケース12の長手方向へ案内するようにな
っている。また、スライダー14の両端部には、ブロッ
ク60が配設されている。このブロック60の正面はコ
字状に切り込まれ、自由端が突出するストッパー片62
が形成されている。このストッパー片62は、長孔29
の中へ挿入されて外側へ突出して、長孔29の終端に当
接し、コイルばね52の付勢力に抗して、スライダー1
4を所定の位置で係止するようになっている。
突起58が形成され、ガイド溝42の中を摺動し、スラ
イダー14をケース12の長手方向へ案内するようにな
っている。また、スライダー14の両端部には、ブロッ
ク60が配設されている。このブロック60の正面はコ
字状に切り込まれ、自由端が突出するストッパー片62
が形成されている。このストッパー片62は、長孔29
の中へ挿入されて外側へ突出して、長孔29の終端に当
接し、コイルばね52の付勢力に抗して、スライダー1
4を所定の位置で係止するようになっている。
【0024】また、スライダー14の両端からは、フレ
ーム64が立設されている。このフレーム64の上板6
6は両側へ張り出し、図2に示すように、その両端部は
ケース12の側壁12Cの内壁に形成されたガイド溝6
8に嵌め込まれる。この上板66がガイド溝68に案内
されることによって、図4に示すように、フレーム64
は、立面壁12B側へ湾曲される。また、上板66の角
部からは、立面壁12A側へ傾斜し挿入口16方向へ延
出する誘いガイド板28が設けられている。この誘いガ
イド板28は、ケース12の収納空間を縮幅し、また、
上板66の角部がカードCが収納されていない状態で、
段部33の上方に位置している。
ーム64が立設されている。このフレーム64の上板6
6は両側へ張り出し、図2に示すように、その両端部は
ケース12の側壁12Cの内壁に形成されたガイド溝6
8に嵌め込まれる。この上板66がガイド溝68に案内
されることによって、図4に示すように、フレーム64
は、立面壁12B側へ湾曲される。また、上板66の角
部からは、立面壁12A側へ傾斜し挿入口16方向へ延
出する誘いガイド板28が設けられている。この誘いガ
イド板28は、ケース12の収納空間を縮幅し、また、
上板66の角部がカードCが収納されていない状態で、
段部33の上方に位置している。
【0025】さらに、スライダー14の中央部からは、
湾曲押え片36が立設している。この湾曲押え片36の
中間部は、図4に示すように、立面壁12A側へ湾曲し
先端に設けられたガイド突起38がスライド長穴34へ
挿入されている。この湾曲押え片36の湾曲部はケース
12の収納空間に張り出し、カードCに押圧されなが
ら、弾性反力でカードCを立面壁12A側へ付勢する。
湾曲押え片36が立設している。この湾曲押え片36の
中間部は、図4に示すように、立面壁12A側へ湾曲し
先端に設けられたガイド突起38がスライド長穴34へ
挿入されている。この湾曲押え片36の湾曲部はケース
12の収納空間に張り出し、カードCに押圧されなが
ら、弾性反力でカードCを立面壁12A側へ付勢する。
【0026】また、スライダー14の中央には、取付孔
70が貫通されており、この取付孔70には、両端が屈
曲されたロックピン72の取付部72Aが嵌入される。
このロックピン72は、取付ブロック74に凹部76が
固定された板ばね78で立面壁12A側へ押圧されてい
る。この立面壁12Aの内壁面には、循環溝50が形成
されており、図2に示すように、スライド溝48と連通
している。
70が貫通されており、この取付孔70には、両端が屈
曲されたロックピン72の取付部72Aが嵌入される。
このロックピン72は、取付ブロック74に凹部76が
固定された板ばね78で立面壁12A側へ押圧されてい
る。この立面壁12Aの内壁面には、循環溝50が形成
されており、図2に示すように、スライド溝48と連通
している。
【0027】循環溝50の溝底には、戻り止め用の段部
が設けられており、ロックピン72のトレース部72B
が時計方向に循環するようになっている。循環溝50の
中央部にはハート突起90が突設されている。このハー
ト突起90の凹部92は、循環溝50を循環するトレー
ス部72Bを係止し、コイルばね52の付勢力に抗して
スライダー14の抜け出しを阻止するようになってい
る。また、ロックピン72の両側には、スライダー14
から脚板94、96が突設されている。この脚板94、
96がケース12の底壁12Dに当たって、スライダー
14の押込み量を規制している。
が設けられており、ロックピン72のトレース部72B
が時計方向に循環するようになっている。循環溝50の
中央部にはハート突起90が突設されている。このハー
ト突起90の凹部92は、循環溝50を循環するトレー
ス部72Bを係止し、コイルばね52の付勢力に抗して
スライダー14の抜け出しを阻止するようになってい
る。また、ロックピン72の両側には、スライダー14
から脚板94、96が突設されている。この脚板94、
96がケース12の底壁12Dに当たって、スライダー
14の押込み量を規制している。
【0028】次に本実施例に係るカードホルダーの作用
を説明する。カードホルダー10は、第4図に示される
ように車室内の被取付部材98に形成された取付孔22
へ、挿入口16を上向きにして挿入固定され、カードC
の収納用として用いられる。
を説明する。カードホルダー10は、第4図に示される
ように車室内の被取付部材98に形成された取付孔22
へ、挿入口16を上向きにして挿入固定され、カードC
の収納用として用いられる。
【0029】カードCが収納されていない状態では、図
2及び図4に示すように、コイルばね52の付勢力でス
ライダー14は挿入口16側へ移動し、ストッパー片6
2が長孔29の終端に係止された位置で止まっている。
このとき、ロックピン72のトレース部72Bは、循環
溝50から離れ、スライド溝48に位置している。
2及び図4に示すように、コイルばね52の付勢力でス
ライダー14は挿入口16側へ移動し、ストッパー片6
2が長孔29の終端に係止された位置で止まっている。
このとき、ロックピン72のトレース部72Bは、循環
溝50から離れ、スライド溝48に位置している。
【0030】この状態で、図7及び図8に示すように、
挿入口16へコイン99が誤って落下すると、コイン9
9は誘いガイド板28のテーパー面に当たり、傾いた状
態となる。ここで、上板66の角部と立面壁12Bとの
隙間はカードCの肉厚より狭くなるように設定されてい
るので、コイン99は、誘いガイド板28と立面壁12
Bの内壁との間に挟まって、ケース12の中には入らな
い。また、上板66の角部の下方には、段部33が設け
られているので、この段部33に傾斜したコイン99の
先端が引っ掛かり、挿入口16の付近で確実に係止され
る。
挿入口16へコイン99が誤って落下すると、コイン9
9は誘いガイド板28のテーパー面に当たり、傾いた状
態となる。ここで、上板66の角部と立面壁12Bとの
隙間はカードCの肉厚より狭くなるように設定されてい
るので、コイン99は、誘いガイド板28と立面壁12
Bの内壁との間に挟まって、ケース12の中には入らな
い。また、上板66の角部の下方には、段部33が設け
られているので、この段部33に傾斜したコイン99の
先端が引っ掛かり、挿入口16の付近で確実に係止され
る。
【0031】次に、図4に示すように、挿入口16から
カードCをガイド面44Aで案内させながらケース12
中へ挿入すると、カードCの押込み力でフレーム64及
び上板66が弾性変形し、誘いガイド板28が逃げ窓2
6へ退避して、上板66の角部と立面壁12Bとの隙間
からカードCの挿入を許容する。また、厚肉部30と厚
肉部44は同じ肉厚とされ、カードCは、その幅方向両
端がガイド面44Aに案内されてケース12内へ挿入さ
れるので、段部33で引っ掛かることがない。
カードCをガイド面44Aで案内させながらケース12
中へ挿入すると、カードCの押込み力でフレーム64及
び上板66が弾性変形し、誘いガイド板28が逃げ窓2
6へ退避して、上板66の角部と立面壁12Bとの隙間
からカードCの挿入を許容する。また、厚肉部30と厚
肉部44は同じ肉厚とされ、カードCは、その幅方向両
端がガイド面44Aに案内されてケース12内へ挿入さ
れるので、段部33で引っ掛かることがない。
【0032】図5に示すように、さらに、カードCが押
込まれると、湾曲押え片36は立面壁12B側へ押圧さ
れ、その弾性反力でカードCを立面壁12A側へ付勢す
る。次に、カードCの先端がスライダー14に当たり、
スライダー14をケース12の底壁12D側へ押し付け
る。このとき、脚板94、96が底壁12Dに当たっ
て、スライダー14を底壁12Dの手前で止めると共
に、長孔29に挿入されたストッパー片62によって、
スライダー14は振れることなくスムーズに移動する。
また、スライダー14の移動に伴って、湾曲押え片36
も底壁12D側へスライドして、ガイド突起38がスラ
イド長穴34の下端に位置する。
込まれると、湾曲押え片36は立面壁12B側へ押圧さ
れ、その弾性反力でカードCを立面壁12A側へ付勢す
る。次に、カードCの先端がスライダー14に当たり、
スライダー14をケース12の底壁12D側へ押し付け
る。このとき、脚板94、96が底壁12Dに当たっ
て、スライダー14を底壁12Dの手前で止めると共
に、長孔29に挿入されたストッパー片62によって、
スライダー14は振れることなくスムーズに移動する。
また、スライダー14の移動に伴って、湾曲押え片36
も底壁12D側へスライドして、ガイド突起38がスラ
イド長穴34の下端に位置する。
【0033】上記の状態に至るまで、板ばね78で押圧
されたロックピン72のトレース部72Bは、戻り止め
用の段部を乗り越えながら、循環溝50を時計方向へ循
環する。
されたロックピン72のトレース部72Bは、戻り止め
用の段部を乗り越えながら、循環溝50を時計方向へ循
環する。
【0034】ここで、カードCの押込み操作を止める
と、図6に示すように、コイルばね52の付勢力で、ス
ライダー14が挿入口16の方向へ押し戻され、ロック
ピン72のトレース部72Bがハート突起90の凹部9
2に係止される。これによって、カードCをケース内に
収納した状態で、スライダー14がケース内に保持され
る。この収納状態では、カードCは、湾曲押え片36に
より立面壁12A側へ付勢されているので、自動車の振
動等によってケース12内でガタ付くことがない。
と、図6に示すように、コイルばね52の付勢力で、ス
ライダー14が挿入口16の方向へ押し戻され、ロック
ピン72のトレース部72Bがハート突起90の凹部9
2に係止される。これによって、カードCをケース内に
収納した状態で、スライダー14がケース内に保持され
る。この収納状態では、カードCは、湾曲押え片36に
より立面壁12A側へ付勢されているので、自動車の振
動等によってケース12内でガタ付くことがない。
【0035】また、カードCを取り出すには、カードC
をケース内の奥方に押し込めばよく、この押し込み操作
でスライダー14が押し込み限度(脚板94、96が底
壁12Dに当たる位置)まで押し込まれる。これによっ
て、ロックピン72のトレース部72Bがハート突起9
0の凹部92から外れ、循環溝50を循環しながら図2
に示すように、スライド溝48に至り、コイルばね52
の付勢力で長孔29の終端にストッパー片62が係止さ
れる位置までスライダー14が移動して停止し、カード
Cの抜き取りが可能となる。
をケース内の奥方に押し込めばよく、この押し込み操作
でスライダー14が押し込み限度(脚板94、96が底
壁12Dに当たる位置)まで押し込まれる。これによっ
て、ロックピン72のトレース部72Bがハート突起9
0の凹部92から外れ、循環溝50を循環しながら図2
に示すように、スライド溝48に至り、コイルばね52
の付勢力で長孔29の終端にストッパー片62が係止さ
れる位置までスライダー14が移動して停止し、カード
Cの抜き取りが可能となる。
【0036】このように、本実施例に係るカードホルダ
ー10は、コイン99がケース12内へ落ちることがな
く、また、カードCをガタ付くことなく収納できる。
ー10は、コイン99がケース12内へ落ちることがな
く、また、カードCをガタ付くことなく収納できる。
【0037】次に、第2実施例に係るカードホルダーを
説明する。図9に示すように、第2実施例に係るカード
ホルダーでは、第1実施例で説明したフレーム64が省
略され、湾曲押え片36の先端に上板66が取付けられ
ている。この上板66の角部には、誘いガイド板28が
設けられ、第1実施例と同様にコイン99の落下を防止
している。このように、フレーム64を省略すること
で、部品点数の削減が図られる。
説明する。図9に示すように、第2実施例に係るカード
ホルダーでは、第1実施例で説明したフレーム64が省
略され、湾曲押え片36の先端に上板66が取付けられ
ている。この上板66の角部には、誘いガイド板28が
設けられ、第1実施例と同様にコイン99の落下を防止
している。このように、フレーム64を省略すること
で、部品点数の削減が図られる。
【0038】なお、以上説明した実施例では、いずれも
誘いガイド板28がスライダー14に連結され、スライ
ダー14の移動に伴って移動するようになっているが、
誘いガイド板28の両端をケース12の側壁12Cに掛
け渡し、カード挿入時に、逃げ窓26に向かって弾性変
形するようにしてもよい。また、湾曲押え片36の一端
をケース12の内壁面に固定し、他端を内壁面に形成し
たスリットへ挿入して、カードCの押圧によって湾曲の
度合いを変化させ、カードCを付勢するようにしてもよ
い。
誘いガイド板28がスライダー14に連結され、スライ
ダー14の移動に伴って移動するようになっているが、
誘いガイド板28の両端をケース12の側壁12Cに掛
け渡し、カード挿入時に、逃げ窓26に向かって弾性変
形するようにしてもよい。また、湾曲押え片36の一端
をケース12の内壁面に固定し、他端を内壁面に形成し
たスリットへ挿入して、カードCの押圧によって湾曲の
度合いを変化させ、カードCを付勢するようにしてもよ
い。
【0039】次に、第3実施例に係るカードホルダーを
説明する。図10に示すように、第3実施例に係るカー
ドホルダーでは、第1実施例の湾曲押え片36に替え
て、スライダー14の中央から折曲フレーム100が立
設されている。この折曲フレーム100に中間部には、
それぞれ薄肉ヒンジ部102、104が形成され、それ
ぞれ反対方向に折曲可能とされている。また、折曲フレ
ーム100の先端からは、誘いガイド板106が両側へ
張り出している。この誘いガイド板106の中央部に
は、ストッパー片108が突設されており、図11に示
すように、逃げ窓26の上辺に係止されるようになって
いる。
説明する。図10に示すように、第3実施例に係るカー
ドホルダーでは、第1実施例の湾曲押え片36に替え
て、スライダー14の中央から折曲フレーム100が立
設されている。この折曲フレーム100に中間部には、
それぞれ薄肉ヒンジ部102、104が形成され、それ
ぞれ反対方向に折曲可能とされている。また、折曲フレ
ーム100の先端からは、誘いガイド板106が両側へ
張り出している。この誘いガイド板106の中央部に
は、ストッパー片108が突設されており、図11に示
すように、逃げ窓26の上辺に係止されるようになって
いる。
【0040】このため、図12に示すように、カードC
が収納されていない状態では、コイルばね52(図1参
照)の付勢力によって折曲フレーム100が挿入口16
方向へ押し上げられ、薄肉ヒンジ部102、104が折
れ曲がり、誘いガイド板106がケース12の挿入口1
6の奥方を遮蔽して、コイン99がケース12内へ落下
しないようにしている。
が収納されていない状態では、コイルばね52(図1参
照)の付勢力によって折曲フレーム100が挿入口16
方向へ押し上げられ、薄肉ヒンジ部102、104が折
れ曲がり、誘いガイド板106がケース12の挿入口1
6の奥方を遮蔽して、コイン99がケース12内へ落下
しないようにしている。
【0041】また、図11に示すように、カードCが挿
入されると、カードCに押されて薄肉ヒンジ部102、
104が伸び、カードCの挿入を許容する。さらに、カ
ードCの収納状態では、薄肉ヒンジ部102、104の
弾性復元力でカードCは立面壁12B側へ付勢され、ケ
ース12内でガタ付くことがない。
入されると、カードCに押されて薄肉ヒンジ部102、
104が伸び、カードCの挿入を許容する。さらに、カ
ードCの収納状態では、薄肉ヒンジ部102、104の
弾性復元力でカードCは立面壁12B側へ付勢され、ケ
ース12内でガタ付くことがない。
【0042】
【考案の効果】本考案は上記構成としたので、収納され
たカードがガタ付くことなく、また、コインがケース内
へ落下することがない。
たカードがガタ付くことなく、また、コインがケース内
へ落下することがない。
【図1】第1実施例に係るカードホルダーの分解斜視図
である。
である。
【図2】第1実施例に係るカードホルダーがカードを収
納していない状態を示した立断面図である。
納していない状態を示した立断面図である。
【図3】第1実施例に係るカードホルダーがカードを収
納している状態を示した立断面図である。
納している状態を示した立断面図である。
【図4】第1実施例に係るカードホルダーがカードを収
納していない状態を示した側断面図である。
納していない状態を示した側断面図である。
【図5】第1実施例に係るカードホルダーのスライダー
が押し込まれた状態を示した側断面図である。
が押し込まれた状態を示した側断面図である。
【図6】第1実施例に係るカードホルダーのスライダー
がラッチ手段に係止された状態を示した側断面図であ
る。
がラッチ手段に係止された状態を示した側断面図であ
る。
【図7】第1実施例に係るカードホルダーにコインが引
っ掛かった状態を示した部分斜視図である。
っ掛かった状態を示した部分斜視図である。
【図8】第1実施例に係るカードホルダーにコインが引
っ掛かった状態を示した側断面図である。
っ掛かった状態を示した側断面図である。
【図9】第2実施例に係るカードホルダーの要部を示し
た斜視図である。
た斜視図である。
【図10】第3実施例に係るカードホルダーの要部を示
した斜視図である。
した斜視図である。
【図11】第3実施例に係るカードホルダーへカードを
挿入した状態を示した側断面図である。
挿入した状態を示した側断面図である。
【図12】第3実施例に係るカードホルダーにコインが
引っ掛かった状態を示した部分斜視図である。
引っ掛かった状態を示した部分斜視図である。
【図13】カードホルダーの取付状態を示した概略図で
ある。
ある。
10 カードホルダー 12 ケース 14 スライダー 26 逃げ窓 28 誘いガイド板(ガイド部材) 36 湾曲押え片(付勢部材) 50 循環溝(ラッチ手段) 52 コイルばね(付勢手段) 72 ロックピン(ラッチ手段) 90 ハート突起(ラッチ手段)
Claims (1)
- 【請求項1】 被取付部材に取り付けられ開口部から挿
入されるカードを収納可能なケースと、ケース内に配設
され挿入されるカードで押込み可能なスライダーと、ス
ライダーをカード抜出方向へ付勢する付勢手段と、カー
ドの押込操作でスライダーをカード収納位置で係止ある
いは係止状態を解除するラッチ手段と、前記ケースの収
納空間に張り出し前記開口部に向かって傾斜して、カー
ドの押込み操作により弾性変形し前記収納空間へのカー
ドの挿入を許容するガイド板と、前記ガイド板と対面す
るケースの内壁に形成され前記ガイド板により傾斜して
開口部に落ちた落下物を引っ掛ける段部と、を有するこ
とを特徴とするカードホルダー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993064832U JP2603677Y2 (ja) | 1993-12-03 | 1993-12-03 | カードホルダー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993064832U JP2603677Y2 (ja) | 1993-12-03 | 1993-12-03 | カードホルダー |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0733121U JPH0733121U (ja) | 1995-06-20 |
JP2603677Y2 true JP2603677Y2 (ja) | 2000-03-15 |
Family
ID=13269620
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993064832U Expired - Lifetime JP2603677Y2 (ja) | 1993-12-03 | 1993-12-03 | カードホルダー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2603677Y2 (ja) |
-
1993
- 1993-12-03 JP JP1993064832U patent/JP2603677Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0733121U (ja) | 1995-06-20 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |