JPH09214403A - 無線通信システム - Google Patents

無線通信システム

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JPH09214403A
JPH09214403A JP8019987A JP1998796A JPH09214403A JP H09214403 A JPH09214403 A JP H09214403A JP 8019987 A JP8019987 A JP 8019987A JP 1998796 A JP1998796 A JP 1998796A JP H09214403 A JPH09214403 A JP H09214403A
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JP8019987A
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Akihiro Uchiumi
章博 内海
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 周波数ホッピングによる通信時、通信環境の
悪化により、特定の周波数帯域を使用した伝送が不可能
となる。 【解決手段】 送信側では、通信データを伝送フレーム
内の複数の領域に格納して送信し、受信側では、受信し
た伝送フレーム内の時間的に連続した複数の通信データ
を一時的に蓄積する。そして、受信した通信データに伝
送エラーが検出された場合、蓄積した複数の通信データ
の内、当該伝送エラー発生直前の通信データを抽出し、
抽出した通信データを出力することでデータの復元を行
なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無線を利用して端
末相互、あるいは端末と主装置との通信を行なう無線通
信システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年の急速な通信のデジタル無線化によ
り、電話機、交換機能を有する主装置と無線専用電話機
との間の通信を無線にて行なうシステム、データ端末
等、様々な通信分野で利用されている。このデジタル無
線通信の中で特に注目されているのがスペクトラム拡散
通信である。
【0003】このスペクトラム拡散通信は、伝送する情
報を広い帯域に拡散することで、妨害除去能力が高く、
秘話性に優れた通信を可能にする方式として知られてい
る。世界各国で、2.4GHz帯の周波数がスペクトラ
ム拡散通信のために割り当てられ、全世界でその普及が
進展しつつある。
【0004】スペクトラム拡散通信方式には、大きく分
けて周波数ホッピング(FH方式)と直接拡散(DS方
式)がある。これらの方式の内、直接拡散方式は、PS
K,FM,AM等で1次変調された搬送波を、送信デー
タよりも広帯域な拡散符号にて乗算することにより2次
変調を行なう。このように拡散変調された後の信号のス
ペクトラムは、1次変調後の信号のスペクトラムよりも
広帯域となるため、単位周波数当たりの電力密度が著し
く低下し、他の通信への妨害を回避できる。また、この
ような拡散符号を複数使用することで、複数の通信チャ
ネルを提供できる。
【0005】一方、周波数ホッピング方式は、日本にお
いてスペクトラム拡散による無線通信に関して使用が認
可されている26MHzの帯域を、1MHz程度の幅の
複数の周波数チャネルに分割して、単位時間毎に使用す
る周波数チャネルを所定の順番で切り換えることによ
り、送信データを広範囲に拡散する方式である。この周
波数の切り換えパターン(ホッピングパターン)を複数
使用することにより、直接拡散方式と同様に複数の通信
チャネルを提供できる。
【0006】特に、低速周波数ホッピング変調方式は、
周波数シンセサイザ等の回路規模を小さくできる等の利
点があり、また、隣接する周波数チャネルを同単位時間
に使用しないパターンを使用すれば、干渉等によるデー
タ誤りの発生を最小限にすることも可能となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のデジタル無線通信を使用する装置においては、電波
環境に対して次のような問題がある。すなわち、低周波
数ホッピング方式を用いたデジタル無線交換システムで
は、一定時間毎に使用する周波数帯域を切り替えなが
ら、通信を行なっているので、電波障害、干渉等の通信
環境の悪化により、特定の周波数帯域を使用した伝送が
不可能となる、いわゆる周波数チャネルつぶれが起こっ
た場合、その周波数を使用している期間、受信側での音
声の正確な復元が困難となり、それが細かい雑音となっ
て出力される。
【0008】本発明は、上述の課題に鑑みてなされたも
ので、その目的とするところは、通信環境が悪化して
も、受信データを正確に復元できる無線通信システムを
提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、無線回線を介して接続される無線端末を
収容する主装置を備え、該主装置は周波数ホッピング方
式により該無線端末と通信データ及び制御情報の送受信
を行ない、該通信データ及び制御情報は所定の伝送フレ
ームにて送受信される無線通信システムにおいて、前記
通信データを前記伝送フレーム内の複数の領域に格納し
て送信する手段と、受信した前記伝送フレーム内の時間
的に連続した複数の通信データを一時的に蓄積する手段
と、受信した通信データの伝送エラーを検出する手段
と、前記伝送エラーが検出された場合、前記蓄積した複
数の通信データの内、該伝送エラー発生直前の通信デー
タを抽出する手段と、前記抽出した通信データを出力す
る手段とを備える。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明に係る実施の形態を詳細に説明する。 (システム構成)図1は、本実施の形態に係る無線交換
システムの構成を示す図である。同図に示す無線交換シ
ステムは、公衆回線102を収容し、交換機能及び無線
接続機能を有する主装置101、主装置101との間で
制御データ及び音声データを交換し、公衆回線102を
介した音声通話を行なうとともに、相互に内線通話を行
なう複数の無線専用電話機103A,103B、そし
て、主装置101との間での制御データの通信、及び端
末間での直接のデータ通信を行なう無線データ端末10
4A〜104Gにて構成される。
【0011】なお、以下の説明では、無線専用電話機、
並びに無線データ端末を総称して無線端末と呼ぶ。ま
た、本実施の形態における無線データ端末は、任意の量
のデータをバースト的に送信する機能を有する端末(デ
ータ端末)に、データ端末と主装置の間の無線通信を司
る無線アダプタを接続した端末、または、これらを一体
化した端末を指している。
【0012】無線データ端末には、図1に示したコンピ
ュータ104A,104B、プリンタ104G、複写機
104C、マルチメディア端末104D、ファクシミリ
104E、LANブリッジ104Fの他に、図示はして
いないが、電子カメラ、ビデオカメラ、スキャナ等のデ
ータ処理を行なう様々な端末が該当する。
【0013】105は、無線専用電話機、無線データ端
末を本システムに収容するために、主装置101の制御
のもと、上記の無線端末の制御を行ない、無線伝送路を
確立するための接続装置である。また、106は、主装
置101に収容される端末の1つであるSLT(単独電
話機)である。これらの無線専用電話機や無線データ端
末は、それぞれの端末間で自由に通信を行なうことがで
きると同時に、公衆網102にもアクセス可能である。
【0014】以下、上記のシステムの構成要素である主
装置等の詳細構成とそれらの動作を説明する。 (システムの内部構成) (1)主装置 図2は、図1に示す主装置101の内部構成を示すブロ
ック図である。同図において、201は、主装置101
全体の制御を司る主制御部、202は、主装置の制御プ
ログラム等が格納されたROMや、主制御部201の制
御のための各種データを記憶するとともに、各種演算用
にワークエリアを提供するRAM等から構成されるメモ
リである。
【0015】203は接続装置I/Fで、204は、呼
の交換(時分割交換)を司る通話路部、205は、公衆
回線網(PSTN)211からの回線を収容して着信検
出、選択コマンド送信、直流ループ閉結、PCM変換等
のPSTN回線制御を行なうPSTN回線I/Fであ
る。また、206は、サービス総合デジタル通信網(I
SDN)212からの回線を収容し、ISDNのレイヤ
1、レイヤ2をサポートしてISDN回線制御、PCM
変換等を行なうISDN回線I/Fである。
【0016】207は、SLT210を収容可能とする
ための給電、ループ検出、選択コマンド受信、呼出コマ
ンド送出、PCM変換等を行なうSLTI/Fである。
また、208は、送受話器、ダイヤルキー、通話回路、
表示器等を有し、本システムへの通電が正常に行なわれ
ているときは内線無線専用電話機、停電時にはSLTと
して機能する無線専用電話機部である。そして、209
は、多周波波の選択信号であるPB信号、発信音、着信
音等の各種トーンを送出するトーン送出回路である。 (2)接続装置 図3は、図1の接続装置105の内部構成を示すブロッ
ク図である。同図において、301は、本接続装置10
5全体の制御を司る主制御部、302は、主制御部30
1の制御プログラムが格納されたROMや、本無線交換
システムの呼出符号(システムID)等を記憶するEE
PROM、各種制御のためのデータの記憶、演算用にワ
ークエリアを提供するRAM等から構成されるメモリで
ある。
【0017】303は、主装置101内の接続装置I/
F203と情報を交換する主装置I/F、304は、主
装置101からのPCM符号化された情報をADPCM
符号に変換し、それをフレーム処理部305に転送する
とともに、フレーム処理部305からのADPCM符号
化された情報をPCM符号に変換して、主装置101に
転送するためのPCM/ADPCM変換部である。30
5は、ADPCM符号化された情報にスクランブル等の
処理を施すとともに、所定のフレームに時分割多重化す
るフレーム処理部である。具体的には、このフレーム処
理部305では、図7に示すようなフレームに組み立て
られたデータが、後述する無線部307を介して、主装
置101や目的とする無線端末へ伝送される。
【0018】306は無線制御部であり、無線部307
での送受信の切り換え、周波数の切り換え等を制御し、
さらにキャリア検出、レベル検知、ビット同期を行なう
機能をも有する。また、無線部307は、フレーム処理
部305からのフレーム化されたデジタル情報を変調し
て、無線送信可能な形式に変換し、それを不図示のアン
テナに送るとともに、アンテナより無線受信した情報を
復調して、デジタル情報に処理する。 (3)無線専用電話機 図4は、図1の無線専用電話機103の内部構成を示す
ブロック図である。同図において、401は、本無線専
用電話機103全体の制御を司る主制御部、402は、
主制御部401の制御プログラムが格納されたROM
や、本無線交換システムの呼出符号(システムID)、
無線専用電話機のサブIDを記憶するEEPROM、主
制御部401の制御のための各種データを記憶するとと
もに各種演算用のワークエリアを提供するRAM等から
構成されるメモリである。
【0019】403は、送受話器408、マイク40
9、スピーカ410の入出力ブロックと、後述するAD
PCMコーデック404とのインターフェースを行なう
通話路部、404は、通話路部403からのアナログ音
声情報をADPCM符号に変換するとともに、ADPC
M符号化された情報をアナログ音声情報に変換するAD
PCMコーデック部である。
【0020】405は、ADPCM符号化された情報に
スクランブル等の処理を施すとともに、所定のフレーム
に時分割多重化するフレーム処理部である。このフレー
ム処理部405では、後述する各種フレームに組み立て
られたデータを、無線部407を介して、主装置101
や目的とする無線端末へ伝送する。
【0021】406は無線制御部であり、無線部407
での送受信、及び周波数切り換え、キャリア検出、レベ
ル検知、ビット同期を行なう機能を有する。また、40
7は、フレーム処理部405からのデジタル情報を変調
して無線送信可能な形式に変換し、不図示のアンテナに
送るとともに、アンテナより無線受信した情報を復調し
てデジタル情報に変換する無線部である。
【0022】なお、上述した408送受話器からは、通
話音声信号の入出力が行なわれ、マイク409からは音
声信号の集音入力が、そして、スピーカ410は、音声
信号を拡声出力する。
【0023】412は、キーマトリクス411を操作し
て入力されるダイヤル番号や公衆回線の使用状況等を表
示する表示部である。このキーマトリクス411は、ダ
イヤル番号等を入力するダイヤルキーや、外線キー、保
留キー、スピーカキー等の機能キーからなる。 (4)無線アダプタ 図5は、本システムに収容される無線データ端末の内部
構成を示すブロック図である。同図において、データ端
末501は、無線アダプタ502と通信ケーブルあるい
は内部バスを介して接続される、例えば、コンピュー
タ、ワークステーション、プリンタ、ファクシミリに代
表されるデータ端末機器を指す。
【0024】無線アダプタ502において、主制御部5
04は、不図示のCPU及び割り込み制御、DMA制御
等を行なう周辺デバイス、システムクロック用の発振器
等から構成され、本無線アダプタ内の各ブロックの制御
を行なう。メモリ505は、主制御部504が使用する
プログラムを格納するための、例えば、ROM、各種処
理用のバッファ領域として使用するRAM等から構成さ
れる。
【0025】通信i/f部506は、上述のデータ端末
501として示すような各種データ端末機器が標準装備
する通信i/f、例えば、RS‐232C、セントロニ
クス、LAN等の通信i/fや、パーソナルコンピュー
タ、ワークステーションの内部バス、例えば、ISAバ
ス、PCMCIA(personal computer memory card int
ernational association)i/f等が該当する。端末制
御部507は、通信i/f506を介したデータ端末5
01と無線アダプタ502との間のデータ通信の際に必
要となる各種の通信制御を司る。また、フレーム処理部
508は、所定のフレーム処理を行ない、ここでフレー
ムに組み立てられたデータが、無線部503を介して主
装置101や目的とする無線端末に伝送される。
【0026】無線制御部509は、無線部503の送受
信の切り換え、周波数の切り換え等を制御し、また、キ
ャリア検出、レベル検知、ビット同期を行なう機能を有
する。誤り訂正処理部510は、無線通信によりデータ
中に発生するビット誤りを低減するために用いる。送信
時には、通信データ中に誤り訂正符号を挿入し、受信時
には、演算処理により、誤り位置並びに誤りパターンを
算出し、受信データ中のビット誤りを訂正する。
【0027】なお、タイマー511は、本無線アダプタ
502内部の各ブロックにて使用するタイミング信号を
提供する。 (5)無線部 図6は、本システムの主装置、無線専用電話機、無線デ
ータ端末で共通に使用する無線部の構成を示すブロック
図である。同図に示すように、本無線部は、送受信用ア
ンテナ601a,b、アンテナ601a,bの切り替え
スイッチ602、不要な帯域の信号を除去するためのバ
ンド・パス・フィルタ(以下、BPFという)603、
送受信の切り替えスイッチ604、受信系のアンプ60
5、送信系のアンプ606、1st.IF用ダウンコン
バータ607、アップコンバータ608、送受信の切り
替えスイッチ609、ダウンコンバータ607により変
換された信号から、不要な帯域の信号を除去するための
BPF610、2nd.IF用のダウンコンバータ61
1を備え、これらのダウンコンバータ607,611に
より、ダブルコンバージョン方式の受信形態を構成す
る。
【0028】また、2nd.IF用のBPF612、9
0°移相器613、クオドラチャ検波器614を備え。
これらのBPF612、90°移相器613により、受
信した信号の検波、復調が行なわれる。さらに、波形整
形用のコンパレータ615、受信系の電圧制御型オシレ
ータ(以下、VCOという)616、ロー・パス・フィ
ルタ(以下、LPFという)617、プログラマブルカ
ウンタ、プリスケーラ、位相比較器等から構成されるP
LL618を有し、これらのVCO616、LPF61
7、PLL618により受信系の周波数シンセサイザが
構成される。
【0029】また、キャリアコマンド生成用のVCO6
19、LPF620、プログラマブルカウンタ、プリス
ケーラ、位相比較器等から構成されるPLL621を備
え、VCO619、LPF620、PLL621により
周波数ホッピング用の周波数シンセサイザが構成され、
変調機能を有する送信系のVCO622、LPF62
3、プログラマブルカウンタ、プリスケーラ、位相比較
器等から構成されるPLL623を備えて、VCO62
2、LPF623、PLL624により周波数変調の機
能を有する送信系の周波数シンセサイザが構成される。
【0030】なお、クロック625は、上記の各種PL
L618,621,624用の基準クロック、ベースバ
ンドフィルタ626は、送信データ(ベースバンドコマ
ンド)の帯域制限用フィルタである。 (無線フレーム)図7〜図13は、本システムにおいて
使用する無線フレームのフレーム構成を示す。本システ
ムにおいては、主装置が提供する通信サービス別に、
「主装置−無線専用電話機間通信フレーム」(以下、P
CFと略す)、「無線専用電話機間通信フレーム」(以
下、PPFと略す)、「バーストデータフレーム」(以
下、BDFと略す)の3つの異なるフレームを用いる。
【0031】それぞれのフレームは制御部とデータ部に
大別でき、制御部を交換する場合とチャネル部を交換す
る場合とでは、使用する周波数チャネルが異なる。図7
〜図9に示すように、後述するFSYN,LCCH−
T,LCCH−Tの各フィールドにて構成される制御部
は、主装置と無線端末間で交換される制御コマンドを伝
送するために用いる。この制御部の交換に用いる周波数
チャネルは、各無線端末毎に固定されている(この周波
数チャネルを総称して制御周波数チャネルと呼ぶ)。主
装置は、あるホッピングパターンに従って各周波数チャ
ネルを巡回するため、すべての無線端末と制御コマンド
を交換することができる。
【0032】一方、データ部に関しては、各フレーム種
別毎に使用する周波数チャネルが異なる。PCFの場
合、使用する周波数チャネルは、制御部で使用した周波
数チャネルと同一であり、PPF及びBDFの場合、使
用する周波数チャネルは、制御部で使用して、主装置よ
り割り当てられたホッピングパターンに従う。
【0033】以下、各フレームの構成について詳細に説
明する。
【0034】図7は、主装置−無線専用電話機間通信フ
レームであるPCFの構成を示す図である。PCFは、
主装置と無線専用電話機間の通信に用い、以下に示す1
2種類のフィールドからなる。
【0035】図7において、FSYNフィールドは同期
コマンド、LCCH−Tフィールドは、主装置から無線
専用電話機へ送られる制御コマンド、LCCH−Tフィ
ールドは、無線専用電話機から主装置へ送られる制御コ
マンドをそれぞれ格納する。また、T1,T2,T3,
T4は、主装置が無線専用電話機へ送る音声フィール
ド、R1,R2,R3,R4は、無線専用電話機から主
装置へ送られてくる音声フィールドである。
【0036】PCFは、4つの音声フィールドを持って
おり、これにより、最大で4台までの無線専用電話機が
主装置(換言すれば、公衆回線に接続された電話機等)
と音声データを交換できる。なお、GTは、周波数切り
換え等のためのガードタイムを表わす。
【0037】図8は、無線専用電話機間通信フレームで
あるPPFの構成を示す図である。同図に示すように、
PPFは、複数の無線専用電話機間の通信に用い、以下
に示す12種類のフィールドから構成される。すなわ
ち、FSYNフィールドは同期コマンド、LCCH−T
フィールドは、主装置から無線専用電話機へ送られる制
御コマンド、LCCH−Rフィールドは、無線専用電話
機から主装置へ送られる制御コマンドであり、T1,T
2,T3は、発呼側の無線専用電話機が着呼側の無線専
用電話機へ送る音声フィールド、R1,R2,R3は、
逆に着呼側の無線専用電話機が発呼側の無線専用電話機
へ送る音声フィールドである。
【0038】このように、PPFは3つの音声フィール
ドを持っており、最大6台までの無線専用電話機が相互
に音声データを交換できる。なお、GTフィールドは周
波数切り換え等のためのガードタイムを表わす。
【0039】また、同図に示す制御部とチャネル部で
は、同一フレーム内でも使用する周波数チャネルが異な
る。そして、2台の無線専用電話機間で通信を行なうた
め、制御周波数チャネルにおいて主装置からホッピング
パターンと音声フィールド番号が格納されたLCCH−
Tフィールドを受信した無線専用電話機は、データ部に
おいては、指定されたホッピングパターンに従った周波
数チャネルに切り換えてデータ部の交換を行なう。
【0040】図9は、バーストデータフレーム(BD
F)の構成を示す図である。同図に示すデータフレーム
は、複数の無線データ端末等の無線端末間の通信に用い
られ、以下に示す8種類のフィールドにて構成される。
【0041】図9において、FSYNフィールドは同期
コマンド、LCCH−Tフィールドは、主装置から無線
専用電話機へ送られる制御コマンド、LCCH−Rフィ
ールドは、無線専用電話機から主装置へ送られる制御コ
マンドである。データ部に関しては、上述したPCF,
PPFとは異なり、フィールドには分れておらず連続し
ている。
【0042】また、Rは、前フレームが終了したことを
確認したり、他の無線装置が電波を出していないかを確
認するためのキャリアセンスの時間、PR1はプリアン
ブルフィールド、DATAは、バーストデータを収容す
るデータフィールド、そして、GTはガードタイムを表
わす。そして、図9に示す制御部とデータ部では、同一
フレーム内でも使用する周波数チャネルが異なる。
【0043】2台の無線データ端末間で通信を行なうた
め、制御周波数チャネルにおいて主装置からホッピング
パターンと音声フィールド番号が格納されたLCCH−
Tフィールドを受信した無線データ端末は、データ部に
おいては、指定されたホッピングパターンに従った周波
数チャネルに切り換えてデータ部の交換を行なう。
【0044】図10は、6つのサブフィールドからなる
FSYNフレームの構成を示す。同図において、PR
は、財団法人「電波システム開発センター(以下、RC
Rと略す)」で指定する周波同期捕捉のための62ビッ
トのプリアンブル、SYNは、RCRで規定する31ビ
ットのフレーム同期コマンド、IDは、RCRで規定す
る63ビットの呼出しコマンド、FIは2ビットのフレ
ーム種別コマンドで、PDF・PPF・BDFを区別す
るコマンド、TSはタイムスロット情報(時間情報)、
NFRは、次のフレームの周波数チャネル情報を示す。
なお、図中の数字は、上記各コマンドのビット数を示
す。
【0045】図11は、音声フィールドのフレーム構成
を示す。ここでは、T1,T2,T3,T4とR1,R
2,R3,R4の2種類の音声フィールドは、6つのサ
ブフィールドから構成される。
【0046】図11において、Rは、前のフレームが終
了したことを確認したり、他の無線装置が電波を出して
いないかを確認するためのキャリアセンスの時間、PR
1は各スロット用プリアンブル、UWは、サブIDを含
むユニークワード、Dは、3.2kbpsのDチャネル
情報、Bは、32kbpsのBチャネル情報、GTはガ
ードタイムを表わす。なお、ここでも、図中の数字はビ
ット数を示す。
【0047】図12は、LCCH−Tフィールドのフレ
ーム構成を示す。主装置がこのLCCH−Tフィールド
を送信する周波数チャネルは、主装置が使用するホッピ
ングパターンに依存する。このLCCH−Tは、上述の
ように主装置から無線端末へ送られる制御コマンドで、
3つのサブフィールドにて構成される。すなわち、UW
は、サブIDを含むユニークワード、LCCHは制御コ
マンド、GTはガードタイムを表わす。
【0048】なお、LCCH−Tフィールドにはプリア
ンブルを含まないが、これは、FSYN内のプリアンブ
ルを代用できるからである。
【0049】図13は、LCCH−Rフィールドのフレ
ーム構成を示す。LCCH−Rフィールドは、無線端末
から主装置へ送られる制御コマンドで、5つのサブフィ
ールドからなる。なお、無線端末がこのLCCH−Rフ
ィールドを送信する周波数チャネルは、設定モードにお
いて主装置が各無線端末に対して割り当てる。
【0050】図13において、Rは、前のフレームが終
了したことを確認したり、他の無線装置が電波を出して
いないかを確認するためのキャリアセンスの時間、PR
1は各スロット用プリアンブル、UWは、サブIDを含
むユニークワード、LCCHは制御コマンド、GTはガ
ードタイムを表わす。 (フレーム処理部の動作)上記3種類のフレーム(PC
F,PPF,BDF)の組立及び分解は、フレーム処理
部が行なう。
【0051】図14は、フレーム処理部の内部構成を示
すブロック図である。同図において、801は、各内部
ブロックのタイミング制御を行なう主制御部、802は
送信時に、入力される音声、またはデータ情報を一時的
に保持するデータレジスタ部、803は、受信時に、受
信フレーム処理部812から入力される情報を一時的に
保持するデータレジスタ部である。
【0052】804は、外部より入力されたLCCH−
T,LCCH−RフィールドのLCCHサブフィールド
情報をフレーム内に組み込むLCCH設定部、805は
フレーム種別設定部であり、外部より入力されたFSY
NフィールドのFIサブフィールド情報を各フレーム内
に組み込む。また、806は、呼出しコマンドの設定を
行なうID設定部であり、外部より入力されたFSYN
フィールド内部のIDサブフィールド情報をフレーム内
に組み込む。
【0053】807はユニークワード設定部であり、外
部より入力されたUWサブフィールド情報をフレーム内
に組み込む。808はタイムスロット設定部であり、外
部より入力されたFSYNフィールドのTSサブフィー
ルド情報を各フレーム内に組み込む。また、809は周
波数設定部であり、外部より入力されたFSYNフィー
ルドのNFRサブフィールド情報を各フレーム内に組み
込む。
【0054】810はプリアンブル処理部であり、送信
時、各フィールドのPR,PR1サブフィールドをフレ
ーム内に自動的に組み込み、受信時には、受信フレーム
処理部812からPR、またはPR1サブフィールドを
自動的に削除する。811はガードタイム処理部であ
り、送信時、各フィールドのGTサブフィールドをフレ
ーム内に自動的に組み込み、受信時には、受信フレーム
処理部812から出力されるフレームからGTサブフィ
ールド自動的に削除する。
【0055】813は送信フレーム処理部であり、主制
御部801からのタイミング制御に同期して各ブロック
からの情報を無線部に出力する。また、812は受信フ
レーム処理部であり、主制御部801からのタイミング
制御に同期して無線部から送られてくるフレームを受信
し、それをフレーム処理部内部の各ブロックヘ出力す
る。
【0056】814は通信モード設定部であり、ここで
は、通信モードとして「通常モード」、「蓄積モー
ド」、デフォルトでは「通常モード」を外部から設定す
る。815はCRC処理部であり、送信フレーム処理部
813が送信するデータのCRC演算処理、受信フレー
ム処理部812が受信したフレーム内のデータの訂正を
行なう。そして、メモリ816は、通信モードが「蓄積
モード」の場合のデータを一時的に保存するためのメモ
リであり、カウンタ817は、後述する通信モード変更
処理に使用する。
【0057】なお、以下に示す処理では、通信モードが
「通常モード」、つまり、データを蓄積せず、リアルタ
イムのデータを外部CPUに転送する動作手順を行な
い、「蓄積モード」での詳細な動作については、後述す
る。 (1)フレーム送信 フレーム送信部全体を外部から制御する外部CPUは、
制御コマンド情報をLCCH設定部804に、送信する
フレームの種別をフレーム種別設定部805に、送信先
に対応した呼出符号を呼び出しコマンド設定部806
に、ユニークワードをユニークワード設定部807に、
使用する音声サブフィールド番号が決定しているのであ
れば音声サブフィールド番号をタイムスロット設定部8
08に、使用する周波数チャネル及びホッピングパター
ン等の周波数チャネル情報を周波数情報設定部809に
それぞれ設定する。その後、送信すべき情報をデータレ
ジスタ部802に書き込む。
【0058】設定された上記の情報をもとに、主制御部
801は、フレーム種別設定部805に設定されたフレ
ーム種別に対応したフレーム構成となるように各ブロッ
クを時分割制御し、送信フレーム処理部813にデータ
を送る。ただし、通信モードが「蓄積モード」の場合に
は、上記のデータはメモリ816に一時的に格納され、
次のデータがデータレジスタ部802に転送されるのを
待った後、2フレーム分のデータを一挙に送信フレーム
処理部813に転送する。
【0059】送信フレーム処理部813は、主制御部8
01から供給されるタイミング情報に同期して送られた
データを連続して無線部に出力する。また、この送信フ
レーム処理部813は、フレームにスクランブルをかけ
る。 (2)フレーム受信 受信フレーム処理部812は、主制御部801からのタ
イミング情報に同期して無線部から受信フレームを受
け、フレームにデスクランブル処理を行なった後、フレ
ーム処理部内部の各ブロックに受信データを出力する。
主制御部801は、受信フレーム処理部812が出力す
るフレームのFSYNフィールド内部のFIサブフィー
ルドを読み込み、フレーム種別を判別する。そして、主
制御部801は、各フレームに対応したプリアンブル、
ガードタイムサブフィールドを削除し、データレジスタ
部803に音声あるいはキャラクタデータを渡す。
【0060】ただし、通信モードが「蓄積モード」の場
合には、上記のデータはメモリ816に一時的に格納さ
れる。そして、CRC処理部815がエラー訂正不能と
判断した場合には、1つ前に受信したフレームデータを
引き出して、データレジスタ部803に転送する。 (周波数切り換え)図15は、本実施の形態に係る無線
交換システムで使用する周波数チャネルの概念を示す図
である。
【0061】本実施の形態に係る無線交換システムで
は、日本においてスペクトラム拡散無線に関して使用が
認可されている26MHzの周波数帯域を、それぞれが
1MHz幅の26個の周波数チャネルに分割して使用す
る。主装置及び無線端末は、これら26個の周波数チャ
ネル(図15のf1〜f26)を一定期間毎に所定の順
番(ホッピングパターン)で切り換えながら通信を行な
う。
【0062】本無線交換システムは、1通信フレームを
送受信するために5msの時間を必要とするものとして
(この時間を以下、1フレーム時間と呼ぶ)、1フレー
ム時間毎に周波数チャネルを切り換える。上記のホッピ
ングパターンは26種類使用でき、同一の単位時間内で
使用する周波数が重複しないパターンをとることが可能
である。
【0063】すなわち、1つのホッピングパターンは1
つの通信チャネルを形成すると考えることができ、原理
的には同時に26通信までをサポートすることが可能と
なる。また、例えば、主装置に接続する接続装置が複数
になる場合、それぞれの接続装置で異なるホッピングパ
ターンを使用することにより、接続装置間での電波干渉
を防止することもできる。そして、この方法により、マ
ルチセル構成のシステムを実現することが可能となり、
広いサービスエリアを得ることができる。
【0064】図16は、本実施の形態に係る周波数チャ
ネルの切り換えの例を示す図である。
【0065】周波数チャネルの切り換えは、PCFの場
合には1フレーム時間毎に1回、PPF,BDFの場合
には1フレーム時間毎に1回、ないしは2回、周波数チ
ャネルを切り換える。例えば、図16は、無線専用電話
機A〜Fが、主装置の制御下において動作しており、無
線専用電話機D,Eが相互に通信している場合を想定し
ている。
【0066】主装置は、ある特定のホッピングパターン
(ここでは、f1,f2,f3…の順番となっている)
に従い、PCFを送信している。各無線専用電話機は、
主装置からの制御を受けるために、主装置が送信するP
CFフレーム内の制御部、つまり、FSYN,LCCH
−Tフィールドを受信する必要がある。そのための周波
数チャネルを特に制御周波数チャネルと呼び、無線専用
電話機Aはf2、無線専用電話機Bはf3、無線専用電
話機Cはf4…、という具合に割り当てられている。ま
た、無線専用電話機からのLCCH−Rフィールドも、
この制御周波数チャネルにて送信される。
【0067】上述のように、各フレームのデータ部にお
いては、使用する周波数チャネルが異なる。図16で
は、無線専用電話機D,Eが、データ部の通信を行なう
にあたって、各々、割り当てられた制御周波数チャネル
を切り換え、主装置とは異なるホッピングパターン(こ
こでは、f26,f25,f24…の順番となってい
る)を用いている。この周波数チャネルの切り換え処理
により、複数の通信サービスを同時刻に行なうことが可
能となる。 (詳細動作の説明)本無線交換システムにおいては、主
装置、無線専用電話機、無線データ端末の間での通信に
際して、通信サービス毎に異なったフレームを構成する
とともに、使用する周波数チャネルを一定時間毎に切り
換える制御を行なっている。
【0068】以下、本無線交換システムでの具体的な動
作を、いくつかの場合に分けて説明する。なお、以下の
詳細動作において、主装置と無線端末間では、必ず接続
装置を介した通信を行なうのであるが、接続装置が何ら
かの処理、または制御を行なわない限り、ここでは接続
装置の動作を記述していない。 (1)基本動作手順 上述のLCCH−T,TCCH−RフィールドのLCC
Hサブフィールドには、無線端末ID、制御コマンド、
制御コマンドのパラメータ等が含まれる。ここでは、こ
の制御コマンドを使用して、外線着信の有無、無線専用
電話機の発呼要求、無線データ端末間の通信要求等の通
知を行なう。
【0069】アイドル状態の無線端末は、主装置から指
定された周波数チャネル(後述する設定モードにおいて
指定される)で受信を待機しており、一定期間毎に送ら
れてくる主装置からのLCCH−Tフィールドを監視し
ている。各無線端末は、通話またはデータ通信を行なう
前には、自分用に割り当てられた周波数チャネルを使用
して、主装置から送られてくるLCCH−Tフィールド
により、通話またはデータ通信で使用する音声フィール
ド番号とホッピングパターンの指定を受ける必要があ
る。
【0070】無線端末で、主装置に送信すべきデータが
発生した場合には、割り当てられた周波数チャネルにお
いてLCCH−Rフィールドを使って、制御コマンドを
主装置に送信する。さらに、音声フィールドを用いた通
信を開始したい場合には、LCCH−Rフィールドを用
いて、主装置にその旨を通知し、音声フィールド番号と
ホッピングパターンの割り当てを受ける。これらの割り
当てがなされた後、通話やデータ伝送を行なうことが可
能となる。 (2)電源投入直後の動作 電源投入直後は、主装置及び無線端末が、システムID
の通知、無線IDの登録や、使用するLCCH−T,L
CCH−Rフィールドの周波数チャネルの決定等を行な
う期間であり、ここではそれを設定モードと呼ぶ。以
下、この設定モードでの動作を説明する。
【0071】なお、図17は、本実施の形態に係る主装
置及び無線端末の電源投入時の動作を示すシーケンス図
である。 (2−1)主装置の設定モード 図18は、主装置の電源投入時の動作を示すフローチャ
ートである。
【0072】電源投入直後の主装置101は、その内部
の初期設定を行ない(ステップS1201)、その後、
無線通信で使用するホッピングパターンを決定する(ス
テップS1202)。続いて上記のホッピングパターン
(次の単位時間にホッピングする周波数)、並びに、本
無線交換システムのシステムIDを指定したFSYN及
びLCCH−Tフィールドを無線端末に送信する(ステ
ップS1203)。
【0073】このとき、FSYN内部のIDフィールド
(図10参照)にシステムIDを、NFRフィールド
に、次の単位時間にホッピングする周波数情報を、そし
て、LCCHサブフィールド(図12参照)に、無線端
末側で使用可能な周波数チャネルの情報を設定する。
【0074】主装置101は、無線端末からシステムI
D及び無線IDを受信したならば(ステップS120
4)、無線端末の無線IDを記憶し、この無線端末との
間でFSYNC及びLCCH−T,LCCH−Rフィー
ルドを交換するための周波数チャネルを決定して(ステ
ップS1205)、それを無線端末に通知する(ステッ
プS1206)。 (2−2)無線端末の設定モード 図19は、無線端末の電源投入時の動作を示すフローチ
ャートである。
【0075】電源投入直後の無線端末は、その内部の初
期設定を行ない(ステップS1301)、その後、ユー
ザが設定する無線端末用の無線IDを記憶する(ステッ
プS1302)。次に、主装置からLCCH−Tフィー
ルドを受信するため、任意の周波数での受信待機状態に
移る(ステップS1303)。
【0076】無線端末が、主装置からFSYN及びLC
CH−Tフィールドを受信したならば(ステップS13
04でYES)、IDサブフィールド(図10参照)か
らシステムIDを、LCCHサブフィールド(図12参
照)からは、無線端末から主装置へLCCH−Rフィー
ルドを送信する周波数を、そして、NFRサブフィール
ドから、次の単位時間に使用する周波数を読み込み、記
憶する(ステップS1305)。
【0077】次に、無線部の受信周波数を上記の周波数
チャネルに移動した後、受信を待機する。無線端末はこ
の動作を繰り返し、主装置の周波数チャネルに追従する
ことにより、主装置が使用するホッピングパターンを認
識し、記憶する(ステップS1306)。無線端末は、
ホッピングパターン及びシステムIDを認識したなら
ば、上記のLCCHサブフィールドによって主装置から
指定を受けた周波数チャネルを使用して、システムID
並びに無線IDを、LCCH−Rフィールドにて主装置
に送信する(ステップS1307)。
【0078】主装置から周波数チャネル指定の情報を受
け取ったならば(ステップS1308でYES)、無線
端末は、指定された周波数チャネルに固定し、間欠受信
を開始する(ステップS1309)。なお、間欠受信
は、無線端末においてバッテリーセービングを可能とす
るものである。 (3)無線専用電話機への外線着信時の処理 図20は、本実施の形態に係るシステムでの外線着信
時、つまり、主装置が、そこに接続された公衆回線から
着信を受けたときの動作を示すシーケンス図であり、主
装置101、接続装置105、並びに無線専用電話機1
03A,103B間で交わされる制御コマンドを示して
いる。また、図21は、外線着信時における主装置10
1の動作を示すフローチャートであり、図22は、外線
着信時の無線専用電話機の動作を示すフローチャートで
ある。
【0079】なお、説明の便宜上、無線専用電話機が主
装置101からのFSYN,LCCH−Tフィールドを
受信し、LCCH−Rフィールドを主装置101に対し
て送信するための周波数チャネルを、無線専用電話機1
03Aではf1、無線専用電話機103Bではf2とす
るが、上述のように、この周波数チャネルは、設定モー
ドにおいて主装置101から割り当てられるもので、一
意に決定するものではない。
【0080】まず、公衆回線102より着信があると
(図21のステップS1501)、主装置101は、無
線専用電話機103A,103Bに外線着信コマンド
(図20のシーケンスに示された1403,1405)
を送信する(ステップS1502)。例えば、図22の
ステップS1601で、この外線着信コマンドを受けて
着信音を鳴動した無線専用電話機103Aのユーザが、
オフフックによりその呼に応答した場合(ステップS1
602)、無線専用電話機103Aは、オフフックコマ
ンドを主装置101に送信する(ステップS160
3)。
【0081】主装置101は、オフフックコマンド(1
407)を受信したならば(ステップS1503)、無
線専用電話機103Aに、外線通話用に使用しているホ
ッピングパターン、及び音声チャネル番号等の情報を含
んだ外線応答許可コマンド(1408)を送信する(ス
テップS1504)。
【0082】主装置は、通信設定完了コマンド(141
1)を受信したならば(ステップS1505)、無線専
用電話機103Aに通話中表示指示コマンド(141
2)を送信する(ステップS1506)とともに、その
他の無線専用電話機(無線専用電話機103B)に対し
て、外線着信中止コマンド(1416)を送信する(ス
テップS1507)。そして、無線専用電話機103A
からの通信路を公衆回線102に接続し、通話(141
5)を開始する(ステップS1508)。
【0083】さらに、主装置101は、無線専用電話機
103Aからのオンフックコマンド(1419)を受け
取るまで、公衆回線102との接続を続ける(ステップ
S1509)。オンフックコマンド(1419)を受信
したならば(ステップS1509でYES)、通信設定
解除コマンド(1421)を出し(ステップS151
0)、公衆回線102との接続を中止する(ステップS
1511)。そして、その他の無線専用電話機103B
に外線使用中表示中止コマンド(1422)を送信する
(ステップS1512)。
【0084】図22に示す外線着信時の無線専用電話機
の動作手順において、専用無線電話機103A,Bは、
上述のように主装置101より外線着信コマンド(図2
0の1403,1405)を受け取ると(ステップS1
601)、鳴動音を鳴らすと同時にオフフックを検知す
る(ステップS1602)。ここで、無線専用電話機1
03Aにおいてオフフックが検出されたならば、無線専
用電話機103Aは、オフフックコマンド(1406)
を主装置101に送信する(ステップS1603)。
【0085】専用無線電話機は、次に、主装置101か
らの外線応答許可コマンド(1409)を受信したなら
ば(ステップS1604でYES)、無線専用電話機1
03Aは、フレーム処理部405に音声サブフィールド
番号を設定し(ステップS1605)、通信設定完了コ
マンド(1410)を送信する(ステップS160
6)。
【0086】主装置101から通話中表示コマンド(1
413)を受信したならば(ステップS1607でYE
S)、無線専用電話機103Aは、表示部412に通話
中表示をし(ステップS1608)、フレーム処理部4
05にPCFの設定を行なって(ステップS160
9)、通話を開始する(ステップS1610)。
【0087】さらに、無線専用電話機103Aは、オン
フックを検出するまで通話を続け、オンフックを検出し
たならば(ステップS1611でYES)、オンフック
コマンド(1418)を主装置101に送信する(ステ
ップS1612)。また、通信設定解除コマンド(14
21)を受信したならば(ステップS1613でYE
S)、無線専用電話機103Aは、フレーム処理部40
5の設定をクリアして、表示部412の通話中表示を消
灯し、通話を終了する。
【0088】また、オフフックを検出しない内に(ステ
ップS1602でNO)、他の無線専用電話機が通話を
始めたことが原因で、無線専用電話機103Bに対して
外線着信中止コマンド(1417)が送られたならば、
無線専用電話機103Bは、その表示部412に外線使
用中表示をする(ステップS1615)。さらに、無線
専用電話機103Bは、外線使用中表示中止コマンド
(1423)を受信するまで、表示部412に外線使用
中表示を続け(ステップS1616)、このコマンドを
受信したならば、外線使用中表示を消す(ステップS1
617)。 (4)無線専用電話機間の通話 同一の接続装置で管理されている、つまり、主装置10
1との間で通信を行なう際、介在する接続装置が同一で
ある2台の無線専用電話機103A,103Bが、相互
に内線間通話をする場合を想定し、発呼側の無線専用電
話機103Aと着呼側の無線専用電話機103B各々の
動作について説明する。
【0089】図23は、主装置101、接続装置10
5、無線専用電話機103A、無線専用電話機103B
がそれぞれ交換する制御コマンドのやり取りを示すシー
ケンス図である。また、図24は、内線間通話時におけ
る主装置101での処理手順を示すフローチャート、図
25は、内線間通話時における無線専用電話機103A
での処理手順を示すフローチャート、図26は、このと
きの無線専用電話機103Bでの処理手順を示すフロー
チャートである。
【0090】なお、説明の便宜上、無線専用電話機が主
装置101からのFSYN,LCCH−Tフィールドを
受信し、LCCH−Rフィールドを主装置101に対し
て送信するための周波数チャネルを、無線専用電話機1
03Aではf1、無線専用電話機103Bではf2とす
るが、ここでも、この周波数チャネルは、設定モードに
おいて主装置101から割り当てられるもので、一意に
決定するものではない。
【0091】無線専用電話機103Aにおいて、キーマ
トリクス411に配置された不図示の内線キーが押下さ
れたならば(図25のステップS1901でYES)、
周波数チャネルf1にて、内線通信コマンド(図23の
1702)をLCCH−Rフィールドを用いて送信する
(ステップS1902)。この内線通信コマンド(17
01)を受信した主装置101内の主制御部201は
(図24のステップS1801でYES)、RAM20
3に記憶して管理しているホッピングパターン、音声サ
ブフィールド(T1〜T4、R1〜R4)等の通信リソ
ースを無線専用電話機103Aに割り当て(ステップS
1802)、この通信リソース情報を、LCCH−Tフ
ィールドを用いた内線通信許可コマンド(1703)と
して、無線専用電話機103Aに送信する(ステップS
1803)。
【0092】また、接続装置105は、主装置101か
ら内線通信許可コマンド(1703)を受け取った時点
で、そのフレーム処理部305に所定の音声サブフィー
ルド番号を設定し、主装置101と無線専用電話機10
3Aとの間の通信経路を確立する。
【0093】内線通信許可コマンド(1704)を受信
した無線専用電話機103Aは(ステップS190
3)、そのフレーム処理部405に音声サブフィールド
番号を設定することにより、音声サブフィールドに同期
を取る(ステップS1904)。それと同時にホッピン
グパターンを設定する(ステップS1905)。これ以
降の制御データも、また音声データも、この音声チャネ
ルを用いて通信する。
【0094】具体的には、図11に示すように、制御デ
ータはDサブフィールド、音声データはBサブフィール
ドを使用する。
【0095】無線専用電話機103Aでは、音声サブフ
ィールド同期が完了すると、所定のDサブフィールドを
使用して、通信設定完了コマンド(1706)を送信す
る(ステップS1906)。次に、キーマトリクス41
1からダイヤル情報を受けた無線専用電話機103A
は、主装置101にダイヤルコマンド(1708)を送
信する(ステップS1907)。
【0096】そこで、主装置101は、ダイヤルコマン
ド(1707)を受信すると(ステップS1805でY
ES)、無線専用電話機103Bに、LCCH−Tフィ
ールドを使用して内線着信コマンド(1709)を送信
する(ステップS1806)。
【0097】内線着信コマンド(1710)を受信した
無線専用電話機103Bは(図26のステップS200
1)、内蔵するスピーカの鳴動、LED点滅を用いて、
着信をユーザに知らせて、その応答を促し(ステップS
2002)、ユーザがキーマトリクス411を操作して
応答するのを待つ。そして、ユーザからの応答を検出し
た場合(ステップS2003でYES)、無線専用電話
機103Bは、オフフックコマンド(1712)を、L
CCH−Rフィールドを用いて接続装置に送る(ステッ
プS2004)。
【0098】無線専用電話機103Bからのオフフック
コマンド(1711)を受信した主装置101は(ステ
ップS1807)、無線専用電話機103Bに、内線通
話用に使用しているホッピングパターン及び音声サブフ
ィールド番号等の通信リソース情報を含んだ内線通信許
可コマンド(1713)を送信する(ステップS180
8)。
【0099】内線通信許可コマンド(1714)を受信
した無線専用電話機103Bは(ステップS200
5)、上記の着信音を止め、内線通信許可コマンド(1
714)内の通信リソース情報から得られる音声サブフ
ィールド番号とホッピングパターンをフレーム処理部に
設定し(ステップS2006,S2007)、主装置1
01に対して、通信設定完了コマンド(1716)を送
信する(ステップS2008)。
【0100】主装置101は、無線専用電話機103B
からの通信設定完了コマンド(1715)を受信したな
らば(ステップS1809でYES)、無線専用電話機
103Aに内線応答コマンド(1717)を送信し(ス
テップS1810)、無線専用電話機103Bが応答し
たことを通知するとともに、無線専用電話機103Aと
無線専用電話機103Bが通話を開始したと判断して、
内線通信終了コマンドを待つ(ステップS1811)。
【0101】接続装置からの内線応答コマンド(171
8)により、相手応答を確認した無線専用電話機103
Aは、リングバックトーンの発生を止めて、通信相手と
通信するように割り当てられた論理チャネルに切り替
え、マイク409、スピーカ410を制御して、通話相
手との通話状態に入る。通話中においては、無線専用電
話機103A、及び無線専用電話機103Bは、無線回
線状態並びにユーザのキーマトリクス414の操作を監
視する。そして、通話が終了し、無線専用電話機103
Aがオンフックを検出すると(ステップS1911)、
無線専用電話機103Bにオンフックコマンド(172
0)を送信する(ステップS1912)。
【0102】一方、このオンフックコマンド(172
0)を受信した無線専用電話機103Bは(ステップS
2011でYES)、オンフック確認コマンド(172
1)を通信チャネル内の制御情報で送信する(ステップ
S2012)。オンフック確認コマンド(1721)を
受信した無線専用電話機103Aは(ステップS191
3でYES)、通信チャネルを論理制御チャネルに切り
替えて、内線通信終了コマンド(1723)を接続装置
に送信する(ステップS1914)。そして、内線通信
終了コマンド(1722)を受信した主装置101は、
無線専用電話機103A、及び無線専用電話機103B
に対して、通信設定解除コマンド(1724)を送信す
る(ステップS1812)。
【0103】次に、主装置101は、無線専用電話機1
03A,103Bに対して割り当てていた音声サブフィ
ールド及びホッピングパターン等の通信リソースを解放
する(ステップS1813)。そして、図23に示す通
信設定解除コマンド(1725,1727)を受信した
無線専用電話機103A、及び無線専用電話機103B
は(ステップS1915,S2013でYES)、通信
設定をクリアする。
【0104】以上の手順により、無線専用電話機による
内線相互の直接通話を実現することができる。
【0105】そこで、本実施の形態に係る無線交換シス
テムにおける特徴的な動作を詳細に説明する。なお、以
下の説明では、図21のステップ1508、図22のス
テップ1610、図25のステップ1910に示される
音声通話中の処理を例に説明し、通信形態は、主装置1
01から無線専用電話機103Aへ音声データを送信す
る場合の動作となっている。
【0106】また、以下の説明においても、主装置と無
線端末間の通信の際に接続装置を介する場合において、
接続装置が特に何らかの処理、または制御を行なわない
限り、接続装置の動作を記述していない。 (蓄積モードの概要)図31は、本実施の形態に係る蓄
積モードでのフレーム処理部の動作概要を説明するため
の図である。なお、図31では、主装置から無線専用電
話機103Aへ音声データが送信される場合を想定して
いる。また、図中、fは周波数を、Dは音声データを表
わしている。
【0107】まず、周波数f1では、主装置からは1フ
レーム内の2つの音声チャネルを使用して、D1,D2
の音声データが送信される。このフレームデータを受信
した無線専用電話機103Aでは、D1をスピーカに出
力し、D2を内部メモリに格納する。このような処理を
フレーム毎に繰り返し、例えば、周波数f3を使用して
データ伝送が行なわれている最中に、何らかの原因で障
害が発生し、D3,D4のデータが破壊された場合、無
線専用電話機103Aでは、その前の周波数f2で受信
を行なう。そして、メモリに記憶したD3の音声データ
を引き出し、スピーカに出力することで、音声データを
復元する。 (無線専用電話機への外線着信時の処理)ここでは、主
装置101と無線専用電話機103Aの動作を説明す
る。
【0108】図27は、主装置101の通話処理(音声
データ送信)を示すフローチャートである。
【0109】まず、主装置101内の主制御部(CP
U)201より、接続装置内部のフレーム処理部305
に音声データが転送されると(ステップS2101でY
ES)、図14に示すフレーム処理部内部の主制御部8
01は、通信モード設定部814に設定された通信モー
ドを確認する。ここで、通信モードが「通常モード」で
あれば(ステップS2102でYES)、受け取ったデ
ータ(データ1とする)をT1チャネルに格納し(ステ
ップS2110)、PCFフレームに組み立てて(ステ
ップS2107)、送信する(ステップS2108)。
【0110】また、通信モードが「蓄積モード」であれ
ば(ステップS2102でNO)、データ(データ1と
する)を、メモリ816に一時的に格納し(ステップS
2103)、次のデータが主装置の主制御部201より
送られるのを待つ(ステップS2104)。
【0111】次の音声データ(データ2とする)が主装
置より送られたならば(ステップS2104でYE
S)、メモリ816へ、このデータ2を格納するととも
に(ステップS2105)、メモリ816からデータ1
を取り出し、それをPCFフレームのT1サブフィール
ドに、また、データ2をT2サブフィールドに格納し
(ステップS2106)、PCFフレームを組み立てる
(ステップS2107)。そして、そのPCFフレーム
を送信し(ステップS2108)、それが最終データで
なければ(ステップS2109でNO)、処理をステッ
プS2101へ戻して、再び、次のデータを待つ。
【0112】図28は、無線専用電話機103Aでの通
話処理(音声データ受信)を示すフローチャートであ
る。
【0113】無線専用電話機103Aの内部のフレーム
処理部405が、PCFフレームを受信したならば(ス
テップS2201でYES)、まず、フレーム処理部の
通信モード設定部814に設定された通信モードを確認
する(ステップS2202)。ここで、通信モードが
「通常モード」であれば(ステップS2202でYE
S)、次にデータを、CRC処理部815によりCRC
計算を行なう(ステップS2210)。その結果、CR
Cエラーが発生していなければ(ステップS2211で
NO)、受信したフレームを分割して(ステップS22
07)、それを主制御部801に転送する(ステップS
2208)。
【0114】また、ステップS2211でCRCエラー
が発生していると判断されれば、エラーが訂正可能かど
うかを判断し(ステップS2212)、訂正可能であれ
ば、エラーを訂正して(ステップS2213)、上記と
同様のフレーム分解処理に入る(ステップS220
7)。しかし、ステップS2212で、エラーの訂正が
不可能と判断された場合には、後述する通話モード変更
処理に移行する(ステップS2214)。
【0115】一方、通信モードが「蓄積モード」であれ
ば(ステップS2202でNO)、受け取ったフレーム
より上記のデータ1を抽出し、それをメモリ816に格
納する(ステップS2203)。次に、データ1を、C
RC処理部815にてCRCを計算させ(ステップS2
204)、CRCエラーが発生していなければ(ステッ
プS2205でNO)、受信したフレームを分解し(ス
テップS2207)、それを主制御部801に転送する
(ステップS2208)。
【0116】また、ステップ2205でエラーが発生し
ていないと判断されれば、メモリ816からT2データ
を引き出し(ステップS2206)、フレームを分解し
て(ステップS2207)、それを主制御部801に転
送する(ステップS2208)。 (通信モード変更処理)図29は、無線専用電話機10
3Aでの通信モード切り換え処理を示すフローチャート
である。
【0117】図28のステップ2212で、エラー訂正
が不可能と判断されたならば、無線専用電話機103A
は、受信した周波数チャネルの番号を記憶し(ステップ
S2301)、内部のカウンタ817を1増加する(ス
テップS2302)。次に、このカウンタ817の値
が、設定された上限値に等しい、つまり、所定のエラー
回数を越えていると判断されたならば(ステップS23
03でYES)、その周波数チャネルが、例えば、外的
要因により乱されていると判断して、無線電話機103
Aは、主装置101へ通話チャネル変更コマンドを送信
する(ステップS2304)。
【0118】折り返し、主装置101から通信設定コマ
ンドを受信したならば(ステップS2305)、無線専
用電話機103Aは、使用する通話チャネル番号をフレ
ーム処理部405に設定し(ステップS2306)、通
信モードを「蓄積モード」に変更する(ステップS23
07)。
【0119】図30は、主装置101での通信モード切
り換え処理を示すフローチャートである。
【0120】主装置は、無線専用電話機103Aから通
信モード変更コマンドを受信したならば(ステップS2
401でYES)、現在使用されている通話チャネルT
1〜T4の使用状況を確認し(ステップS2402)、
空きチャネルがあれば(ステップS2403でYE
S)、その空きチャネル情報を通信設定コマンドに書き
込み(ステップS2404)、それを無線専用電話機1
03Aへ送信する(ステップS2406)。しかし、ス
テップS2403にて、空きチャネルがないと判断され
れば、変更拒否情報を通信設定コマンドに書き込み(ス
テップS2405)、それを無線専用電話機103Aへ
送信する(ステップS2406)。
【0121】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、時間的に連続した2フレーム分の音声データを一旦
蓄積し、2フレームとして伝送されるべきデータを1フ
レームとして交換することで、ある周波数帯域を使用し
ている最中に周波数障害が起こり、データが破壊された
場合にも、受信した一つ手前のフレームに格納されてい
たデータを抽出し、出力することでデータの復元が可能
となり、周波数障害によるノイズの発生を軽減できる。
【0122】また、伝送エラーが発生した周波数帯域と
エラーの発生状況を監視することで、エラーの発生頻度
が高くなった場合に、格納されたデータを抽出すること
で、破壊されたデータを容易かつ正確に復元できる。
【0123】本発明は、複数の機器から構成されるシス
テムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用して
も良い。また、本発明は、システムあるいは装置にプロ
グラムを供給することによって実施される場合にも適用
できることは言うまでもない。この場合、本発明に係る
プログラムを格納した記憶媒体が本発明を構成すること
になる。そして、該記憶媒体からそのプログラムをシス
テムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステ
ムあるいは装置が、あらかじめ定められた仕方で動作す
る。
【0124】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
時間的に連続した通信データを一時的に格納し、伝送エ
ラーが検出された場合、直前に受信し、格納した通信デ
ータを抽出して出力することで、通信環境の悪化時にお
いても通信データを正確に復元することが可能となり、
周波数障害によるノイズを軽減できる。
【0125】
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る無線交換システムの構成を
示す図である。
【図2】主装置101の内部構成を示すブロック図であ
る。
【図3】接続装置105の内部構成を示すブロック図で
ある。
【図4】無線専用電話機103の内部構成を示すブロッ
ク図である。
【図5】本システムに収容される無線データ端末の内部
構成を示すブロック図である。
【図6】本システムの主装置、無線専用電話機、無線デ
ータ端末で共通に使用する無線部の構成を示すブロック
図である。
【図7】主装置−無線専用電話機間通信フレームである
PCFの構成を示す図である。
【図8】無線専用電話機間通信フレームであるPPFの
構成を示す図である。
【図9】バーストデータフレーム(BDF)の構成を示
す図である。
【図10】FSYNのフレーム構成を示す図である。
【図11】音声フィールドのフレーム構成を示す図であ
る。
【図12】LCCH‐Tのフレーム構成を示す図であ
る。
【図13】LCCH‐Rのフレーム構成を示す図であ
る。
【図14】フレーム処理部の内部構成を示すブロック図
である。
【図15】本実施の形態に係る無線交換システムで使用
する周波数チャネルの概念を示す図である。
【図16】本実施の形態に係る周波数チャネルの切り換
えの例を示す図である。
【図17】本実施の形態に係る主装置及び無線端末の電
源投入時の動作を示すシーケンス図である。
【図18】主装置の電源投入時の動作を示すフローチャ
ートである。
【図19】無線端末の電源投入時の動作を示すフローチ
ャートである。
【図20】本実施の形態に係るシステムでの外線着信時
の動作を示すシーケンス図である。
【図21】外線着信時における主装置101の動作を示
すフローチャートである。
【図22】外線着信時の無線専用電話機の動作を示すフ
ローチャートである。
【図23】主装置101、接続装置105、無線専用電
話機103A、無線専用電話機103Bがそれぞれ交換
する制御コマンドのやり取りを示すシーケンス図であ
る。
【図24】内線間通話時における主装置101での処理
手順を示すフローチャートである。
【図25】内線間通話時における無線専用電話機103
Aでの処理手順を示すフローチャートである。
【図26】内線間通話時における無線専用電話機103
Bでの処理手順を示すフローチャートである。
【図27】主装置101の通話処理(音声データ送信)
を示すフローチャートである。
【図28】無線専用電話機103Aでの通話処理(音声
データ受信)を示すフローチャートである。
【図29】無線専用電話機103Aでの通信モード切り
換え処理を示すフローチャートである。
【図30】主装置101での通信モード切り換え処理を
示すフローチャートである。
【図31】本実施の形態に係る蓄積モードでのフレーム
処理部の動作概要を説明するための図である。
【符号の説明】
101 主装置 103 無線専用電話機 104A,104B コンピュータ 104C 複写機 104D マルチメディア端末 104E ファクシミリ 104F LANブリッジ 104G プリンタ 105 接続装置 106 単独電話機 211 アナログ公衆回線 212 デジタル公衆回線

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無線回線を介して接続される無線端末を
    収容する主装置を備え、該主装置は周波数ホッピング方
    式により該無線端末と通信データ及び制御情報の送受信
    を行ない、該通信データ及び制御情報は所定の伝送フレ
    ームにて送受信される無線通信システムにおいて、 前記通信データを前記伝送フレーム内の複数の領域に格
    納して送信する手段と、 受信した前記伝送フレーム内の時間的に連続した複数の
    通信データを一時的に蓄積する手段と、 受信した通信データの伝送エラーを検出する手段と、 前記伝送エラーが検出された場合、前記蓄積した複数の
    通信データの内、該伝送エラー発生直前の通信データを
    抽出する手段と、 前記抽出した通信データを出力する手段とを備えること
    を特徴とする無線通信システム。
  2. 【請求項2】 前記伝送フレームの単位フレームには通
    信データチャネルが2スロット割り当てられ、該2スロ
    ット分の通信データが1フレームとして交換されること
    を特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。
  3. 【請求項3】 さらに、前記伝送エラーの生じた周波数
    帯域を記憶する手段と、 前記伝送エラーの生じた回数を計数する手段と、 前記伝送エラーの回数と所定値とを比較する手段とを備
    え、 前記比較の結果、前記伝送エラーの回数が所定値に等し
    い場合、前記記憶した周波数帯域において該伝送エラー
    が発生したとして使用チャネルを変更することを特徴と
    する請求項1に記載の無線通信システム。。
  4. 【請求項4】 前記通信データには、少なくとも音声デ
    ータ、キャラクタデータ、画像データ、映像データが含
    まれることを特徴とする請求項1に記載の無線通信シス
    テム。
  5. 【請求項5】 前記周波数ホッピング方式は低速周波数
    ホッピング方式であることを特徴とする請求項1に記載
    の無線通信システム。
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