JPH09187061A - 無線交換システム - Google Patents

無線交換システム

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JPH09187061A
JPH09187061A JP7354084A JP35408495A JPH09187061A JP H09187061 A JPH09187061 A JP H09187061A JP 7354084 A JP7354084 A JP 7354084A JP 35408495 A JP35408495 A JP 35408495A JP H09187061 A JPH09187061 A JP H09187061A
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telephone
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JP7354084A
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Takumi Takahashi
匠 高橋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 交換を行う主装置と1つまたは複数の端末と
を有し、周波数ホッピング方式を用いた無線交換システ
ムにおいて、主装置から無線端末のモード選択を有効に
行うことができる無線交換システムを提供することを目
的とする。 【解決手段】 無線端末には、主装置と無線端末との間
で通信する第1の通信モードと、前記無線端末同士の間
で直接通信する第2の通信モードとを有し、前記主装置
は、前記各無線端末の位置を測定する機能を有し、その
測定結果により、前記無線端末に第1の通信モードまた
は第2の通信モードによる通信を指示するようにして、
無線交換システムが通信状況によって2つの通信モード
を選択することを可能とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無線を利用した通
信ネットワークに関し、特に、公衆回線への接続と交換
機能を有する交換システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、通信の無線化が急速に進み、さま
ざまな分野で利用されてきている。電話交換システム
(ボタン電話装置を含む)も例外ではなく、交換機能を
有する主装置と無線端末との間の通信を無線で行うシス
テムが実用化されている。
【0003】以下、従来の無線電話交換システムについ
て説明を行う。 (システム構成)従来の無線交換システムにおいて、一
般に、内線無線端末(子機)と主装置(親機)との間の
無線通信には、小電力アナログコードレス電話用の無線
伝送方式が用いられていた。すなわち、変調方式はFM
変調であり、2チャネルの制御チャネルと87チャネル
の音声通話用チャネルを使用することができる。通信
は、ポイント・トゥ・ポイントのみ可能であり、内線無
線端末が主装置と通信を行うためには、この内線無線端
末用の接続装置が必要となるものである。
【0004】また、この小電力アナログコードレス電話
用の無線伝送方式では、内線無線端末同士が内線間で主
装置を介さない直接通信を行う方法は規定されず、簡易
的に、子機が親機との無線通信に使用していた380M
Hz帯のチャネルをそのまま使用して相手子機と通話す
る方法がある。しかし、この方法は、通話時間が30秒
に制限されているうえ、片方向通話となるため、実質的
には、親機との通話を異なる子機に転送する際の事前通
知に使用されることを想定している。
【0005】また、小電力アナログコードレス電話用の
無線伝送方式の通信開始に当たっては、まず制御チャネ
ルを使って、使用する音声通話チャネルを決定する。そ
して、使用する通話チャネルの決定後は、そのチャネル
に移り、以後、そのチャネルを使って通話を継続するこ
とになる。
【0006】以下、従来の無線交換システムの各部の構
成および基本動作について説明を行う。 (主装置の構成)図16は、従来のシステムおよび主装
置の構成を示すブロック図である。
【0007】主装置9001は、本交換システムの主要
部であり、複数の外線と複数の端末を収容し、それらの
間で呼の交換を行うものである。接続装置9002は、
無線で1対1に接続される無線端末(後述する無線専用
電話機)をシステムに収容可能とするために、主装置の
制御を受けて無線により無線端末の制御を行い、無線伝
送路の確立を行う装置である。
【0008】無線専用電話機9003は、上記接続装置
9002を介して主装置9001に収容された外線と通
話を行うとともに、内線通話を行うための端末である。
PSTN回線9005は、主装置9001に収容する外
線網の1つであるPSTN(既存公衆網)9004から
の外線であり、SLT(単独電話機)9006は、主装
置9001に収容する端末の1つである。
【0009】以下、主装置9001の内部構成について
説明する。CPU9101は、主装置9001の中枢で
あり、交換制御を含め主装置全体の制御を司るものであ
る。ROM9102は、CPU9101の制御プログラ
ムが格納されたものである。RAM9103は、CPU
9101の制御のための各種データを記憶するととも
に、各種演算用にワークエリアを提供するものである。
【0010】通話路部9104は、CPU9101の制
御の下、呼の交換(時分割交換)を司るものである。P
STN回線i/f9105は、CPU9101の制御の
下、PSTN回線9005を収容するための着信検出、
選択信号送信、直流ループ閉結等PSTN回線制御を行
うインタフェースである。SLTi/f9106は、C
PU9101の制御の下、SLT9006を収容可能と
するための給電、ループ検出、選択信号受信、呼出信号
送出等を行うインタフェースである。
【0011】電話機部9107は、送受話器、ダイヤル
キー、通話回路、表示器等を有するものであり、通電時
はCPU9101の制御の下、表示器等を有する専用電
話機として機能し、停電時は、SLT9006として通
話のみを行うものである。トーン送出回路9108は、
PB信号、発信音、着信音等各種トーンを送出するもの
である。接続装置i/f9109は、CPU9101の
制御の下、接続装置9002を収容するために接続装置
9002と通話信号、制御信号を送受するインタフェー
スである。 (接続装置の構成)図17は、従来のシステムにおける
接続装置9002の構成を示すブロック図である。
【0012】CPU9201は、接続装置9002の中
枢であり、通話チャネル制御、無線部制御を含め接続装
置9002全体の制御を司るものである。ROM920
2は、CPU9201の制御プログラムが格納されたも
のであり、EEPROM9203は、本交換システムの
呼出符号(システムID)を記憶するものである。RA
M9204は、CPU9201の制御のための各種デー
タを記憶するとともに各種演算用のワークエリアを提供
するものである。
【0013】主装置i/f9205は、CPU9201
の制御の下、主装置9001の接続装置i/f9109
と通話信号、制御信号を送受するものである。
【0014】PCM−CODEC9206は、CPU9
201の制御の下、主装置i/f9205からのPCM
符号化された通話信号をアナログ音声信号に変換し、後
述の音声処理LSI9207に送信するとともに、音声
処理LSI9207からのアナログ音声信号をPCM符
号に変換して主装置i/f9205に送信するものであ
る。
【0015】音声処理LSI9207は、CPU920
1の制御の下、後述の無線部9208からの復調信号を
受信し、該受信した信号が制御データの場合、A/D変
換を行い、CPU9201に出力し、該受信した信号が
音声信号の場合、伸長等の処理を行い、PCM−COD
EC9206に出力するとともに、CPU9201から
送信される制御データをD/A変換し、無線部9208
に送信して、PCM−CODEC9206からの音声信
号の圧縮等の処理を行い、無線部9208に送信するも
のである。
【0016】無線部9208は、CPU9201の制御
の下、前述した音声処理LSI9207からの制御デー
タおよび音声信号を変調して無線で送信できるように処
理して無線専用電話機9003に送信するとともに、無
線専用電話機9003より受信した無線専用電話機から
の信号を復調して制御データおよび音声信号を取り出
し、音声処理LSI9207に送信するものである。 (無線専用電話機の構成)図18は、従来のシステムに
おける無線専用電話機9003の構成を示すブロック図
である。
【0017】CPU9301は、無線専用電話機900
3の中枢であり、無線部制御、通話制御を含め無線専用
電話機9003全体の制御を司るCPUである。ROM
9302は、CPU9301の制御プログラムが格納さ
れたものであり、EEPROM9303は、本交換シス
テムの呼出符号(システムID)、無線専用電話機のサ
ブIDを記憶するものである。
【0018】また、RAM9304は、CPU9301
の制御のための各種データを記憶するとともに各種演算
用にワークエリアを提供するものである。通話回路93
05は、CPU9301の制御の下、後述する送受話器
9308、マイク9309、スピーカ9310からの通
話信号の入出力を行う回路である。
【0019】音声処理LSI9306は、CPU930
1の制御の下、無線部9307からの復調信号を受信
し、該受信した信号が制御データの場合、A/D変換を
行い、CPU9301に出力し、該受信した信号が音声
信号の場合、伸長等の処理を行い、通話回路9305に
出力すると共に、CPU9301から送信される制御デ
ータをD/A変換し、無線部9307に送信し、通話回
路9305からの音声信号の圧縮等の処理を行い、無線
部9307に送信するものである。
【0020】無線部9307は、CPU9301の制御
の下、前述した音声処理LSI9306からの制御デー
タおよび音声信号を変調して無線で送信可能な状態に処
理して無線接続装置9002に送信するとともに、無線
接続装置9002より無線で受信した信号を復調して制
御データおよび音声で信号を取り出し、音声処理LSI
9306に送信するものである。
【0021】送受話器9308は、通話するために音声
信号を入出力するものであり、マイク9309は、音声
信号を集音入力するものである。また、スピーカ931
0は、音声信号を拡声出力するものであり、表示部93
11は、キーマトリクス9312より入力したダイヤル
番号や外線の使用状況等を表示するものである。さら
に、キーマトリクス9312は、ダイヤル番号等を入力
するダイヤルキーや、外線キー、保留キー、スピーカキ
ー等の機能キーからなる。 (従来のシステムの動作説明)次に、従来の無線交換シ
ステムの基本的な動作について説明する。図19は、従
来の動作シーケンスを示す説明図である。
【0022】まず、無線専用電話機において発信要求が
あると、無線専用電話機9003は接続装置9002に
対して、予め定まった無線制御チャネル上で接続通知信
号(9401)を送信する。この接続通知信号(940
1)を受信した接続装置では、無線通話チャネルの使用
状況をチェックし、使用可能な通話チャネルが存在する
場合、接続応答信号(9402)を無線専用電話機90
03に送信する。
【0023】無線専用電話機9003は、接続応答信号
(9402)を受信すると、無線制御チャネルから無線
通話チャネルに使用周波数を切り替え、接続装置に対し
てチャネル移動通知信号(9403)を送信する。以
降、通話チャネル上で信号の送受信を行う。
【0024】前記信号を受信した接続装置9002は、
通話チャネルへの移行を確認し、チャネル移動応答信号
(9404)を無線専用電話機に送信する。引き続き接
続装置9002は、主装置9001に対して回線接続通
知(9405)を送信する。無線専用電話機9003
は、上記チャネル移動応答信号(9405)を受信し、
無線回線の確立を確認した場合、外線発信信号(940
6)を接続装置に送信する。外線発信信号(9406)
を受信した接続装置は、主装置に対して外線発信(94
07)を送信する。
【0025】主装置9001からダイヤルトーンが送信
されると(9408)、無線専用電話機9003は、相
手内線番号をダイヤルする(9409)。ダイヤルを受
けた主装置9001は、相手先の無線専用電話機900
3が空状態にあると回線接続要求を送信する(941
0)。回線接続要求を受信した着信側の接続装置は、無
線通話チャネルの使用状況をチェックし、使用可能な通
話チャネルが存在する場合、接続通知信号(9411)
を無線専用電話機9003に送信する。発信時と同様
に、無線専用電話機9003は、接続通知信号を受信す
ると、無線制御チャネルから無線通話チャネルに使用周
波数を切り替え、接続装置9002に対してチャネル移
動通知信号(9412)を送信する。以降、チャネル上
で信号の送受信を行う。前記信号を受信した接続装置9
002は、通話チャネルへの変更を確認し、チャネル移
動応答信号(9414)を無線専用電話機に送信する。
引き続き接続装置9002は、主装置9001に対して
回線接続確認(9413)を送信し、以後、無線伝送路
上は通話中状態に遷移する。
【0026】主装置9001は、回線接続確認を接続装
置9002から受けると、内線着信を着信側の接続装置
9002に通知する(9415)。接続装置9002
は、内線着信信号を無線内線電話機9003に通知する
(9416)。着信側の無線専用電話機9003で使用
者が応答すると、オフフック信号を接続装置9002に
上げ(9417)、接続装置9002は、オフフックを
主装置9001に送信する(9418)。オフフックを
着信側から受けると、主装置9001は、通話路部を介
して両無線専用電話機の通話を可能とする(941
9)。以上のような手順で、無線専用電話機9003同
士の内線通話を行うことができる。
【0027】また、近年、TDMA−TDD(Time Div
ision Multi Access−Time Division Duplex)方式を採
用した無線交換システムでは、(財)電波システム開発
センタ(RCR)により「第二世代コードレス電話シス
テム標準規格案」(RCRSTD−28)として規格査
定作業が進められている。
【0028】この規格の中にも子機間直接通話として、
必要な信号構成および通信プロトコルが規定されている
が、無線通信の諸条件は無線端末(子機)側で判断し決
定する条件になっており、主装置(親機)が判断するわ
けではなかった。
【0029】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の小電力コードレス電話では、子機間の直接通信が簡
易的にしか定められておらず、主装置を介した内線無線
通信と無線端末間で直接通信する内線無線通信を使い分
けることはできなかった。
【0030】また、RCR STD−28においては、
無線通信の諸条件を無線端末側が決定し、主装置の介在
がないため、主装置での制御ができなかった。しかし、
現状の無線交換システムでは、ほとんどの交換、無線制
御が主装置を中心に行われており、無線端末間だけで無
線制御を行うと、現状の無線交換システムと交換制御に
おいて不整合が生じる問題がある。
【0031】本発明は、主装置から無線端末のモード選
択を有効に行うことができる無線交換システムを提供す
ることを目的とする。
【0032】
【課題を解決するための手段】本出願の第1の発明で
は、回線を収容し交換制御を行う主装置と、前記主装置
と無線通信を行う複数の無線端末とを有する無線交換シ
ステムにおいて、前記無線端末には、前記主装置と前記
無線端末との間で通信する第1の通信手段と、前記無線
端末同士の間で直接通信する第2の通信手段とを有し、
前記主装置は、前記各無線端末の位置測定手段と、前記
無線端末に対して前記第1の通信手段による通信を指示
する第1の指示手段と、前記無線端末に対して前記第2
の通信手段による通信を指示する第2の指示手段とを有
し、前記無線端末から内線発信要求を受信した時に、前
記位置測定手段の測定結果により、前記無線端末に第1
の通信手段または第2の通信手段による通信を指示する
ようにして、無線交換システムが状況によって2つの通
信手段を選択可能となる。
【0033】本出願の第2の発明では、前記位置測定手
段は、無線端末の距離と電波の受信方向を測定し、前記
主装置は、被呼側無線端末が発呼側無線端末の電波到達
距離位置内にある場合は第2の通信手段による通信を指
示し、被呼側無線端末が発呼側無線端末の電波到達距離
位置内にない場合は第1の通信手段による通信を指示す
ることにより、無線端末が内線発呼した場合、通話相手
の無線端末の位置によって適切な通信手段を選択でき
る。
【0034】本出願の第3の発明では、主装置の位置測
定手段は、被測定無線端末が位置登録情報を送信した時
に、測定動作を行うことから、被測定無線端末の位置を
早期に把握できる。
【0035】本出願の第4の発明では、主装置の位置測
定手段は、無線端末が内線発信要求を送信した時に、測
定動作を行うことかた、内線通話要求時の無線端末の位
置を把握できる。
【0036】本出願の第5の発明では、主装置は、周波
数ホッピング方式のスペクトラム拡散方式を使用し、さ
らに第1の通信手段と第2の通信手段とで異なる周波数
ホッピングパターンを使用することにより、主装置と無
線端末間の通話と各無線端末同士の内線通話が混在した
システムが効率的に構築できる。
【0037】本出願の第6の発明では、主装置は、直接
拡散方式のスペクトラム拡散方式を使用し、さらに第1
の通信手段と第2の通信手段とで異なる擬似雑音符号を
使用することにより、主装置と無線端末間の通話と各無
線端末同士の内線通話が混在したシステムが効率的に構
築できるとともに、雑音に対し、より強いシステムを得
ることができる。
【0038】
【発明の実施の形態および実施例】近年、デジタル無線
通信方式の中で特に注目されているのがスペクトラム拡
散通信である。スペクトラム拡散通信は伝送する情報を
広い帯域に拡散することで、妨害除去能力が高く、秘話
性に優れたものとして知られている。世界各国で、2.
4GHz帯の周波数がスペクトラム拡散通信のために割
り当てられ、全世界で普及が進もうとしている。
【0039】そして、スペクトラム拡散通信方式として
は、大きく分けて周波数ホッピング(FH方式)と直接
拡散(DS方式)がある。前者は変調周波数を一定時間
以内に変化させることによって、広い帯域を使用した伝
送を行うものであり、後者は伝送する情報をその十倍か
ら数百倍の速度の疑似雑音符号で拡散変調することによ
り広い帯域を使用するものである。
【0040】このようなスペクトラム拡散通信方式の周
波数ホッピング方式では、ホッピングする周波数の組み
合わせを違えたパターンを幾つか用いることにより、同
一時間帯に幾つもの無線通信路を設定可能である。した
がって、主装置と無線端末間および無線端末同士間の無
線通信が同時に可能となる。また、直接拡散方式におい
ても、擬似雑音符号パターンを変えることにより、同様
に幾つもの無線通信路を設定可能である。
【0041】そこで、本発明の実施例では、このような
デジタル無線技術を利用した無線交換システムを構成
し、主装置において、内線発信要求時の無線端末の位置
測定を行うことにより、その測定結果に基づいて、無線
端末の通信モードを主装置から指示するようにした。
【0042】以下、本発明の第1実施例においては、周
波数ホッピング方式によるデジタル無線通信を交換シス
テムの内線伝送に使用する場合について、順次詳細に説
明する。 (システム構成)図1は、本実施例で想定するシステム
の構成を示す説明図である。
【0043】本システムは、公衆回線102を収容し、
交換機能および無線接続機能を有する交換機101と、
この交換機101との間で制御データおよび音声データ
の通信を行う複数の無線専用電話機103−A、103
−Bと、交換機との間での制御データの通信および端末
間の直接のデータ通信を行うデータ端末装置104−A
〜104−Fとを有して構成される。
【0044】本実施例におけるデータ端末装置の定義
は、「任意の量のデータをバースト的に送信する機能を
有する端末(データ端末)と、このデータ端末と主装置
の間の無線通信を司る無線アダプタとを合わせたもの」
であり、データ端末としては、コンピュータ104−A
に限らず、プリンタ104−B、複写機104−C、テ
レビ会議端末104−D、ファクシミリ104−E、L
ANブリッジ104−F、その他、電子カメラ、ビデオ
カメラ、スキャナなど、データ処理を行うさまざまな端
末が該当する。
【0045】これらの無線専用電話機やデータ端末は、
それぞれの端末間で自由に通信を行うことができると同
時に、公衆網にもアクセス可能である点が本システムの
大きな特徴である。
【0046】以下、その詳細構成と動作を説明する。 (主装置の構成)まず、回線を収容する主装置の構成に
ついて説明を行う。
【0047】図2は、本実施例のシステムおよび主装置
の構成を示すブロック図である。
【0048】主装置1は、本交換システムの主要部であ
り、複数の外線と複数の端末を収容し、それらの間で呼
の交換を行うものである。接続装置2は、無線端末(後
述する無線専用電話機、無線アダプタを接続したデータ
端末)をシステムに収容可能とするために、主装置1の
制御を受けて無線により無線端末の制御を行い、無線伝
送路の確立を行うものである。
【0049】無線専用電話機3は、上記接続装置2を介
して主装置に収容された外線と通話を行うとともに、相
互に内線通話を行うための電話機である。無線アダプタ
4は、コンピュータやプリンタ等のデータ端末5、SL
T(単独電話機)10、ファクシミリ11、ISDN端
末12に接続することにより、同様に構成したデータ端
末間で無線によるデータ伝送を可能とするものである。
【0050】PSTN(既存公衆網)6は、主装置1に
収容する外線網の1つであり、PSTN回線7は、PS
TN6からの外線である。ISDN(デジタル通信網)
8は、主装置1に収容する外線網の1つであり、ISD
N回線9は、ISDN8からの外線である。SLT(単
独電話機)10は、主装置1に収容する端末の1つであ
る。
【0051】以下、主装置1の内部構成について説明す
る。まず、CPU201は、主装置1の中枢であり、交
換制御を含め主装置全体の制御を司るものである。な
お、CPU201は、接続装置i/f210からくる端
末からのチャネル割り当て要求に応じて、チャネルを割
当てるとともに空チャネルを管理し、その情報はRAM
203に一時記憶しておく。
【0052】ROM202は、CPU201の制御プロ
グラムが格納されたものであり、RAM203は、CP
U201の制御のための各種データを記憶するととも
に、各種演算用にワークエリアを提供するものである。
【0053】通話路部204は、CPU201の制御の
下、呼の交換(時分割交換)を司るものであり、PST
N回線i/f205は、CPU201の制御の下、PS
TN回線を収容するための着信検出、選択信号送信、直
流ループ閉結等、PSTN回線制御を行うインタフェー
スである。ISDN回線i/f206は、CPU201
の制御の下、ISDN回線を収容するためのISDNの
レイア1、レイア2をサポートし、ISDN回線制御を
行うインタフェースである。
【0054】電話機部207は、送受話器、ダイヤルキ
ー、通話回路、表示器等を有するものであり、通電時
は、CPU201の制御の下、表示器等を有する専用電
話機として機能し、停電時は、SLTとして通話のみを
行うものである。無線専用電話機部208は、送受話
器、ダイヤルキー、通話回路、表示器等を有し、通電時
はCPU201の制御の下、内線無線専用電話機として
機能し、停電時はSLTとして機能するものである。
【0055】トーン送出回路209は、PB信号、発信
音、着信音等各種トーンを送出するものである。接続装
置i/f210は、CPU201の制御の下、接続装置
2を収容するために、接続装置2と通話信号、制御信号
を送受するインタフェースである。 (接続装置の構成)図3は、接続装置2の構成を示すブ
ロック図である。
【0056】CPU301は、接続装置2の中枢であ
り、通話チャネル制御、無線部制御を含め接続装置2全
体の制御を司るものである。ROM302は、CPU3
01の制御プログラムが格納されたものであり、EEP
ROM303は、本交換システムの呼出符号(システム
ID)を記憶するものである。RAM304は、CPU
301の制御のための各種データを記憶するとともに、
各種演算用にワークエリアを提供するものである。
【0057】主装置i/f305は、CPU301の制
御の下、主装置1の接続装置i/fと通話信号、制御信
号を送受するインタフェースである。ADPCM変換部
306は、CPU301の制御の下、主装置1からのP
CM符号化された通話信号をADPCM符号に変換し、
後述のチャネルコーデック307に送信するとともに、
チャネルコーデック307からのADPCM符号化され
た通話信号をPCM符号に変換して、主装置1に送信す
るものである。
【0058】チャネルコーデック307は、CPU30
1の制御の下、ADPCM符号化された通話信号および
制御信号に、スクランブル等の処理を行うとともに、所
定のフレームに時分割多重化するものである。無線部3
08は、CPU301の制御の下、チャネルコーデック
307からのフレーム化されたデジタル信号を変調して
無線で送信できるように処理してアンテナに送信すると
ともに、アンテナより無線で受信した信号を復調してフ
レーム化したデジタル信号に処理するものである。 (無線専用電話機の構成)図4は、無線専用電話機3の
構成を示すブロック図である。
【0059】CPU401は、無線専用電話機3の中枢
であり、無線部制御、通話制御を含め無線専用電話機3
全体の制御を司るものであり、ROM402は、CPU
401の制御プログラムが格納されたものである。
【0060】EEPROM403は、本交換システムの
呼出符号(システムID)、無線専用電話機のサブID
を記憶するものであり、RAM404は、CPU401
の制御のための各種データを記憶するとともに、各種演
算用にワークエリアを提供するものである。
【0061】通話回路405は、CPU401の制御の
下、後述する送受話器410、マイク411、スピーカ
412からの通話信号の入出力を行うものである。
【0062】ADPCMコーデック406は、CPU4
01の制御の下、通話回路405からのアナログ音声信
号をADPCM符号に変換し、後述のチャネルコーデッ
ク407に送信するとともに、チャネルコーデック40
7からのADPCM符号化された通話信号をアナログ音
声信号に変換して通話回路に送信するものである。
【0063】チャネルコーデック407は、CPU40
1の制御の下、ADPCM符号化された通話信号および
制御信号にスクランブル等の処理を行うとともに、所定
のフレームに時分割多重化するものである。
【0064】無線部408は、CPU401の制御の
下、チャネルコーデック407からのフレーム化された
デジタル信号を変調して無線で送信できるように処理し
て後述するアンテナに送信するとともに、アンテナより
無線で受信した信号を復調してフレーム化したデジタル
信号に処理するものである。
【0065】送受話器410は、通話するために音声信
号を入出力するものであり、マイク411は、音声信号
を集音入力するものである。スピーカ412は、音声信
号を拡声出力するものであり、表示部413は、後述す
るキーマトリクスより入力したダイヤル番号や外線の使
用状況等を表示する。
【0066】キーマトリクス414は、ダイヤル番号等
を入力するダイヤルキーや、外線キー、保留キー、スピ
ーカキー等の機能キーからなる。 (無線フレーム)図5(1)〜(7)は、本システムに
おいて使用する無線フレーム構成を示す説明図である。
【0067】本システムにおいては、「主装置−無線専
用電話機間通信フレーム」(以下、PCFという)、
「無線専用電話機間通信フレーム」(以下、PPFとい
う)、「バーストデータフレーム」(以下、BDFとい
う)の3つの異なるフレームを用いる。以下、それぞれ
のフレームの内部データの詳細の説明を行う。
【0068】図5(1)はPCFを示している。ここ
で、FSYNは、同期信号である。また、LCCH−T
は、主装置から無線専用電話機へ送られる論理制御チャ
ネルであり、LCCH−Rは、無線専用電話機から主装
置へ送られる論理制御チャネルである。また、T1とT
2とT3とT4は、4台の異なる無線専用電話機へ送る
音声チャネルであり、R1とR2とR3とR4は、4台
の異なる無線専用電話機から送られてくる音声チャネル
である。また、GTはガードタイムを表す。
【0069】また、この図5(1)において、F1、F
3とあるのは、このフレームを無線で伝送する際に使用
する周波数チャネルのことで、1フレーム毎に周波数チ
ャネルを変更することを示す。
【0070】図5(2)はPPFを示している。ここ
で、FSYNは、同期信号である。また、LCCH−T
は、主装置から無線専用電話機へ送られる論理制御チャ
ネルであり、LCCH−Rは、無線専用電話機から主装
置へ送られる論理制御チャネルである。また、T1とT
2とT3は、3台の異なる無線専用電話機へ送る音声チ
ャネルであり、R1とR2とR3は、3台の異なる無線
専用電話機から送られてくる音声チャネルである。ま
た、GTはガードタイム、RVはリザーブビットを表
す。
【0071】また、この図5(2)において、F1、F
3、F5、F7とあるのは、このフレームを無線で伝送
する際に使用する周波数チャネルのことで、PCFと異
なり、F1で主装置から論理制御情報LCCH−Tを受
け取った後、周波数チャネルを無線専用電話機間通信に
確保されたF5に切り替え、無線専用電話機間通信を行
う。その後、周波数チャネルをF3に切り替えて主装置
から論理制御情報を受け取り、周波数チャネルを無線専
用電話機間通信に確保されたF7に切り替えるという手
順を無線専用電話機間通信が終了するまで繰り返す。
【0072】図5(3)はBDFを示している。ここ
で、FSYNは、同期信号である。また、LCCH−T
は、主装置から無線専用電話機へ送られる論理制御チャ
ネルであり、LCCH−Rは、無線専用電話機から主装
置へ送られる論理制御チャネルである。また、Rは、前
のフレームが終了したことを確認するためや、他の無線
装置が電波を出していないかを確認するためのキャリア
センスの時間であり。また、PR1はプリアンブル、D
ATAはバーストデータを収容するデータ用スロット、
GTはガードタイムを表す。
【0073】また、この図5(3)において、F1、F
3、F5、F7とあるのは、このフレームを無線で伝送
する際に使用する周波数チャネルのことで、PCFと異
なり、F1で主装置から論理制御情報を受け取った後、
周波数チャネルをバーストデータ通信に確保されたF5
に切り替え、無線専用電話機間通信を行う。その後、周
波数チャネルをF3に切り替えて主装置から論理制御情
報を受け取り、周波数チャネルをバーストデータ通信に
確保されたF7に切り替えるという手順をバーストデー
タ通信が終了するまで繰り返す。
【0074】図5(4)はFSYNフレームを示してい
る。ここで、PRは、財団法人電波システム開発センタ
ー(以下、RCRという)で規定する周波数同期捕捉の
ための62ビットのプリアンブルである。また、SYN
は、RCRで規定する31ビットのフレーム同期信号で
あり、IDは、RCRで規定する63ビットの呼び出し
信号である。また、FIは、2ビットのチャネル種別信
号でPCF・PPF・BDFを区別する信号である、さ
らに、TSはタイムスロット情報、NFRは次のフレー
ムの周波数情報を示す。また、図中の数字は、本実施例
におけるビット数を示す。
【0075】図5(5)は音声チャネルのフレームを示
している。ここで、T1とT2とT3とT4とR1とR
2とR3とR4の構成は共通であるので、以下では、送
信用音声チャネルをまとめてTnと表示し、受信用音声
チャネルをまとめてRnと表示する。また、TnとRn
の構成も共通である。
【0076】図5(5)において、Rは、前のフレーム
が終了したことを確認するためや、他の無線装置が電波
を出していないかを確認するためのキャリアセンスの時
間である。また、PR1は、各スロット用プリアンブル
であり、UWは、サブIDを含むユニークワードであ
る。また、Dは、3.2kbpsのDチャネル情報であ
り、Bは、32kbpsのBチャネル情報である。さら
に、GTはガードタイムを表す。また、図中の数字は、
本実施例におけるビット数を示す。
【0077】図5(6)は論理制御チャネルLCCH−
Tのフレーム構成を示している。ここで、LCCH−T
は、主装置から無線専用電話機へ送られる論理制御チャ
ネルである。また、UWはサブIDを含むユニークワー
ド、LCCHは論理制御情報、GTはガードタイムを表
す。なお、LCCH−Tは、FSYN送出後、続けて送
られるので、プリアンブルなどは付加されていない。
【0078】図5(7)は論理制御チャネルLCCH−
Rのフレーム構成を示している。ここで、LCCH−R
は、無線専用電話機から主装置へ送られる論理制御チャ
ネルのことである。また、Rは、前のフレームが終了し
たことを確認するためや、他の無線装置が電波を出して
いないかを確認するためのキャリアセンスの時間であ
る。さらに、PR1は各スロット用プリアンブル、UW
はサブIDを含むユニークワード、LCCHは論理制御
情報、GTはガードタイムを表す。 (周波数ホッピングパターンについて)図6は、本実施
例のシステムで使用する周波数ホッピングの概念を示す
説明図である。
【0079】本実施例のシステムでは、日本において使
用が認められている26MHzの帯域を利用した、1M
Hz幅の26の周波数チャネルを使用する。妨害ノイズ
などで使用できない周波数がある場合を考慮し、26の
チャネルの中から20の周波数チャネルを選択し、選択
した周波数チャネルを所定の順番で周波数ホッピングを
行う。
【0080】このシステムでは、1フレームが5msの
長さをもち、1フレーム毎に周波数チャネルをホッピン
グしていく。そのため1つのホッピングパターンの1周
期の長さは100msである。
【0081】同図において、異なるホッピングパターン
は異なる模様で示している。このように、同じ時間で同
じ周波数が使用されることがないようなパターンを、各
フレームで使用することにより、データ誤りなどが発生
することを防ぐことが可能となるものである。
【0082】また、複数の接続装置を収容する場合、接
続装置間での干渉を防止するために、それぞれの接続装
置で異なるホッピングパターンを使用することも本シス
テムの特徴となっている。この方法により、マルチセル
構成のシステムを実現することが可能となり、広いサー
ビスエリアを得ることができるものである。 (詳細動作説明)以上説明したように、本システムにお
いては主装置と無線専用電話機やデータ端末の間、端末
相互間での通信のためにフレームを組み立て、また使用
する周波数を一定時間ごとに切り替える制御を行ってい
る。
【0083】以下、本システムの具体的な動作をいくつ
かの場合に分けて説明を行う。 1.基本動作手順 本システムにおいては、通話チャネルを使用する前に、
フレーム内に時分割多重化されている論理制御チャネル
(LCCH−TおよびLCCH−R)を用いて、使用す
るスロットとホッピングパターンを決定することが特徴
となっている。さらに、各端末が間欠受信を行い、バッ
テリセービングを可能とするために、各端末は予め割り
当てられた周波数で伝送する論理制御チャネルのみにお
いて、送受信するように設計されている。
【0084】ただし、電源立ち上げ直後は、端末はホッ
ピングパターンも認識していない。そこで、任意の周波
数で待機し、その周波数でフレームを受信する。1つ目
のフレームを受信すると、その中に入っている次のフレ
ームの周波数情報を取り込み、以下周波数ホッピングを
開始することになる。
【0085】複数の接続装置が使用される場合は、1回
目にフレームを受信することのできた接続装置の使用す
るホッピングパターンに追従することになる。
【0086】また、電源立ち上げ直後は、どの端末がど
の周波数に割り当てられるかが定まっていない。そこ
で、電源立ち上げ時には、設定モードにおいて各端末の
IDの登録、論理制御チャネル周波数の割り当てを行う
ものとしている。
【0087】論理制御チャネルの割り当てがされると、
各端末は間欠受信状態となり、自端末宛の論理制御デー
タのみの受信を行う。また、主装置に送信するデータが
発生した場合のみ、割り当てられた周波数のLCCH−
Rを使って、データを主装置に送信する。
【0088】通話スロットを用いた通信を開始したい場
合には、論理制御チャネルを用いて主装置にその旨を通
知し、スロットとホッピングパターンの割り当てを受け
なければならない。それらの割り当てがなされた後は、
通話やデータ伝送を行うことが可能となる。
【0089】以下、いくつかの場合の詳細動作の説明を
行う。 2.主装置(接続装置)および無線端末電源投入時の動
作(設定モード) これはIDの登録や、使用する論理制御チャネルの周波
数の設定などを行うモードである。
【0090】図7は、本実施例における主装置(接続装
置)および無線端末電源投入時の動作シーケンスを示す
説明図である。また、図8は、本実施例における主装置
(接続装置)電源投入時の動作を示すフローチャートで
あり、図9は、本実施例における無線端末電源投入時の
動作を示すフローチャートである。 (1)主装置(接続装置)の電源投入時の動作の説明 まず、主装置1(接続装置2)本体の電源スイッチを投
入すると、主装置1(接続装置2)は、図16のS22
01により本体の初期設定を行った後、S2202で無
線通信で使用する周波数ホッピングのホッピングパター
ンを決定し、続いてS2203により前記ホッピングパ
ターン(次の単位時間にホッピングする周波数)ならび
に本システムのIDを付加したPCFフレームを無線端
末103宛に送信する。
【0091】この時、PCFフレーム中のID部(図5
(4))には、システムIDを、NFR部(図5
(4))には、前記ホッピングパターンで次の単位時間
にホッピングする周波数の情報を含み、またLCCH部
(図5(6))には、無線端末側で使用可能な空き制御
チャネルの情報が含まれている。
【0092】次に、主装置1(接続装置2)は、無線端
末103からシステムIDおよび無線端末ID等の位置
登録のための情報を受信(S2204)したならば、S
2205で前記無線端末103のIDを記憶し、該無線
端末103宛の無線通信制御情報を伝送する制御チャネ
ルを決定して、S2206にてこれを該無線端末103
宛に通知する(2103)。また、主装置は、受信した
無線端末の電波の強度と指向性から位置情報を得る。 (2)無線端末の位置測定の説明 次に、主装置における無線端末の位置測定方法につい
て、図14に基づいて説明する。
【0093】上述したように、主装置1は、無線端末1
03より位置登録情報を受信した時に、受信電波の強度
と受信方向とを測定する。電波強度は、一般に距離を変
数とした減衰関数として表される。
【0094】主装置1は、予めこの関係を記したテーブ
ルをRAM203に用意しておき、受信電波の強度から
距離を求める。なお、このテーブルは、文献等から引用
した一般的な値を用いて作成しても良いし、特別な測定
モードを用意し、定められた距離での電波強度を順次測
定した値を元に作成したものでも良い。
【0095】また、主装置1は、同時に、電波の受信方
向を測定する。受信方向を測定するには、指向性の強い
アンテナを用いる。
【0096】図14は、主装置1、無線端末103の位
置関係を、主装置1を座標軸の中心においてX−Y平面
上に投影した図である。
【0097】X軸を始点に時計回りにアンテナを回転さ
せて、電波を受信し、X軸との位相差を受信方向とす
る。このようにして得られた距離とX軸からの位相差
と、これらのデータを基に算出した2つの無線端末間の
距離を各無線端末毎にデータとしてRAM203に記憶
しておく。
【0098】そして、2つの無線端末間の距離は、次の
方法で導き出す。
【0099】まず、図14において、主装置1の位置を
A、発呼側の無線端末Bの位置をB、被呼側の無線端末
Cの位置をC、無線端末Bの位置のX軸からの位相差を
β、無線端末CのX軸からの位相差をαとする。
【0100】この時、ABCを頂点とする三角形を考
え、それぞれの対辺の長さを、a、b、cとすると、頂
点Aの角度は、(1)β−α≦πの時は、∠A=B−
α、(2)β−α≦πの時は、∠A=2π−(β−α)
となる。従って、aの長さは、次の式で表される。
【0101】a=(b2 +c2 −2bc cosA)1/2 このようにして、無線端末Bと無線端末Cの間の距離を
求め、主装置1は、両無線端末間の通信が可能かどうか
判断する。 (3)無線端末の電源投入時の動作の説明 まず、無線端末103本体の電源スイッチを投入すると
設定モードとなり、無線端末103は、図9のS230
1により本体の初期設定を行う。続いてS2302にお
いて手入力により無線端末103のIDを入力し、無線
端末103はこのIDを記憶する。
【0102】次に、S2303で主装置1(接続装置
2)からのPCFフレームを受信するため、任意の周波
数で受信待機状態に移る。S2304で主装置1(接続
装置2)からのPCFフレームを受信できたならば、S
2305によりPCFフレーム中のID部(図5
(4))からシステムIDを認識・記憶するとともに、
LCCH部(図5(6))から空きチャネル情報(無線
端末から主装置へPCFフレームを送信する周波数)を
取得する。また、PCFフレーム中のNFR部から次の
単位時間にホッピングする周波数を取得し、無線端末1
03は受信周波数をその周波数へ移動し、次のPCFフ
レームを待つ。
【0103】無線端末103は、この動作を繰り返し、
周波数のホッピングパターンを認識してこれを記憶する
(S2306)。
【0104】無線端末103は、ホッピングパターンお
よびシステムのIDが判明すると、前記LCCH部によ
って得られた空き制御チャネルにおいて、システムID
ならびに自無線端末103のID情報を付加したフレー
ムを位置登録情報として主装置宛に送信する(S230
7)。この後、主装置1(接続装置2)から制御チャネ
ル周波数指定の情報を受け取ったならば、指定された制
御チャネルにて間欠受信を開始(S2308)し、設定
モードから通常モードに移行する。 3.内線間通話の処理 次に、同じ接続装置で管理されている(つまり、主装置
との間で通信を行う際に介する接続装置が同一である)
2台の無線専用電話機が内線間通話をする場合を想定
し、主装置1の位置測定手段と発呼側の無線専用電話機
と着呼側の無線専用電話機の各々の動作について説明す
る。
【0105】図10は、内線通信の主装置、接続装置、
発呼側専用電話機、着呼側専用電話機の制御データのシ
ーケンスを示す説明図である。また、図11は、主装置
における処理の概要を示すフローチャートであり、図1
2は、発信側専用電話機における処理の概要を示すフロ
ーチャートである。さらに、図13は、着呼側専用電話
機における処理の概要を示すフローチャートであり、図
14は、通信中断内線通信シーケンスを示す説明図であ
る。ただし、各図は、関係する処理の部分のみ記載して
いる。
【0106】無線専用電話機103−Aにおいて、キー
マトリックス414に配置された内線キーを押下すると
(S3201)、無線専用電話機103−Aは内線通信
信号(3002)を、無線専用電話機103−Aと接続
装置2との間の無線リンク上で図5(1)に示すPCF
フレームのLCCH−Rを用いて送信する(S320
2)。接続装置2は送られた前記内線通信信号(300
2)を受信すると主装置に通知する。
【0107】内線通信(3001)を受信した主装置の
CPU201は、発信した無線専用電話機103−Aの
端末属性等を分析し、内線発信が可能であれば(S31
02)、PCFフレームのLCCH−Tを用いた内線通
信許可(3003)として接続装置2を介して無線専用
電話機103−Aに送信する(S3104)。
【0108】次に、キーマトリックス414からダイヤ
ル情報を受けた無線専用電話機103−Aは、主装置1
にダイヤル情報(3008)を送信する(S320
4)。なお、最終ダイヤルはタイムアウトで監視され
る。
【0109】主装置1では、ダイヤル情報(3007)
を受信すると(S3105)、このダイヤルを解析し
て、着信側の無線専用電話機103−Bを特定し、上記
無線端末の位置測定の説明で述べた方法により、無線専
用電話機間の距離を測定し(S3113)、接続装置2
を介して無線専用電話機103−Bに、PCFフレーム
のLCCH−Tを使用して内線着信(3009)を送信
する(S3106)。
【0110】位置測定の結果により、主装置1は第1の
通信手段を用いるか、第2の通信手段を用いるかを専用
電話機に制御コマンドにより指示する。
【0111】内線着信信号(3010)を受信した無線
専用電話機103−Bは、スピーカを用いて、着信をオ
ペレータに知らせ、応答を促し(S3302)、ユーザ
がキーマトリックス414により、応答するのを待つ。
【0112】ユーザからの応答を検出した場合は、無線
専用電話機103−Bはオフフック信号(3012)を
PCFフレームのLCCH−Rを用いて接続装置に送
り、主装置に通知する(S3304)。
【0113】無線専用電話機103−Bからのオフフッ
ク(3012)を受信した主装置1は(S3107)、
無線専用電話機103−Aに内線応答(3013)を送
信して無線専用電話機103−Bが応答したことを通知
する。
【0114】この内線応答(3013)には、第1の通
信手段を用いるか第2の通信手段を用いるかの指示と、
第1の通信手段と指示した時には、使用するPCFフレ
ーム内の音声チャネル(T1〜T4、R1〜R4)等の
通信リソースを主装置1と無線専用電話機103−Aの
間の通信に割り当て、第2の通信手段と指示した時に
は、主装置1のCPU201が、RAM203に記憶
し、管理している空タイムスロットやホッピングパター
ン、使用するPPFフレーム内の音声チャネル(T1〜
T4、R1〜R4)等の通信リソースを無線専用電話機
103−Aと無線専用電話機103−Bの直接通信に割
り当て、この通信リソース情報をPCFフレームのLC
CH−Tを用いた内線応答(3013)として接続装置
2を介して無線専用電話機103−Aに送信する(S3
108)。
【0115】無線専用電話機103−Aは、内線応答信
号を受信すると、LCCH−Rを使用して音声チャネル
接続完了信号(3006)を送信する(S3206)。
接続装置2は、無線専用電話機103−Aからの音声チ
ャネル接続完了コマンド(3005)を主装置1に通知
する。
【0116】主装置1は、同時に無線専用電話機103
−Bにも、無線専用電話機103−Aと同様に、指示す
る通信手段と直接通信用に使用しているホッピングパタ
ーンおよび音声チャネル番号等の通信リソース情報を含
んだ内線通信許可(3015)を送信する(S310
8)。
【0117】内線応答信号(3014)により通信手段
と相手応答を確認した無線専用電話機103−Aは、リ
ングバックトーンを止めて、通信相手と通信するように
割り当てられた論理チャネルに切り替えて、マイク、ス
ピーカを制御し、通話相手との通話状態になる。
【0118】一方、内線通信許可信号(3016)を受
信した無線専用電話機103−Bは着信音を止め、内線
通信許可信号(3016)内の通信リソース情報から得
られる音声チャネルに同期を取り、主装置1に対して音
声信号接続完了信号(3018)を送信する。
【0119】つまり、第1の通信手段を指示された時
は、これ以降の無線専用電話機間の通信時も、電話機間
でやり取りする制御データと音声データは、全て主装置
1を介して通信する。
【0120】また、第2の通信手段を指示された時は、
これ以降の無線専用電話機間の直接通信時は、電話機間
でやり取りする制御データと音声データを、この音声チ
ャネルで通信する。具体的には、図5(2)のPPFフ
レームのTnとRnにおいて、図5(5)に示すよう
に、制御データはDタイムスロット、音声データはBタ
イムスロットで通信される。
【0121】なお、電話機間で直接通信を行う間も、フ
レームの先頭部のタイミングでPCFの送信されている
周波数に切り替え、LCCH−Tを受信したり、LCC
H−Rを送信したりすることが可能であることは、本シ
ステムの大きな特徴となっている。このようにすること
で、内線での通信中にも、主装置1からのデータを受信
することが可能となり、通話中着信などのサービスに対
応することが可能となる。
【0122】主装置1は、無線専用電話機103−Bか
らの音声信号接続完了(3017)を受信したならば
(S3109)、無線専用電話機103−Aと無線専用
電話機103−Bが通話を開始したと判断して、内線通
信終了を待つ(S3110)。一方、無線専用電話機1
03−Aおよび無線専用電話機103−Bは、無線回線
状態並びにユーザのキーマトリクス414を監視する。
【0123】第1の通信手段を指示された時は(S31
14、S3215、S3312)、通話が終了し、無線
専用電話機103−Aがオンフックを検出すると(S3
209)、無線専用電話機103−Aはオンフック信号
(3020)を接続装置2に送信する(S3210)。
接続装置2からオンフック(3028)を受信した主装
置1は(S3115)、無線専用電話機103−Aに対
して音声チャネル切断(3024)を送信し(S311
1)、無線専用電話機103−Bに対して通話終了を音
等で知らせる。
【0124】また、主装置1は、無線専用電話機103
−Bからオンフック(3029)を受信すると(S33
13、S3115)、同様に、無線専用電話機103−
Aに対して音声チャネル切断(3026)を送信する
(S3111)。
【0125】次に、主装置1は、無線専用電話機A、B
に対して割り当てていた音声チャネル等の通信リソース
を解放する(S3112)。音声チャネル切断信号(3
025、3027)を受信(S3213、S3310)
した無線専用電話機103−Aおよび103−Bは、音
声チャネルを切断して(S3214、S3311)、リ
ソースを解放する。
【0126】第2の通信手段を指示された時は(S31
14、S3215、S3312)、通話が終了し、無線
専用電話機103−Aがオンフックを検出すると(S3
209)、無線専用電話機103−Aはオンフック信号
(3020)を無線専用電話機103−Bに送信する
(S3210)。一方、オンフック信号(3020)を
受信した無線専用電話機103−Bは、オンフック確認
信号(3021)を通信チャネル内の制御情報で送信す
る(S3309)。
【0127】前記オンフック確認信号(3021)を受
信(S3211)した無線専用電話機103−Aは通信
チャネルを論理制御チャネルに切り替えて、内線通信終
了信号(3023)を接続装置2に送信する(S321
2)。前記内線通信終了(3002)は、主装置1に送
信され、これを受信(S3110)した主装置1は、無
線専用電話機103−Aに対して音声チャネル切断(3
024)を送信する(S3111)。同様に、主装置1
は、無線専用電話機103−Bに対しても音声チャネル
切断(3026)を送信する(S3111)。
【0128】次に、主装置1は、無線専用電話機A、B
に対して割り当てていた音声チャネル等の通信リソース
を解放する(S3112)。音声チャネル切断信号(3
025、3027)を受信した無線専用電話機103−
Aおよび103−Bは、リソースを解放する(S321
4、S3311)。
【0129】以上の手順により内線間の直接通話を実現
することができる。
【0130】次に、本発明の第2実施例について説明す
る。
【0131】上記第1実施例においては、主装置1の位
置測定手段は、無線端末103の位置登録情報を受信し
た時に、位置測定を起動するようにしていたが、内線発
信要求を受信した時に起動することも可能である。
【0132】つまり、図23の内線通信シーケンスにお
いて、無線専用電話機103−Aが内線通信信号(30
02)を送信し、接続装置2は送られた内線通信信号
(3002)を受信すると主装置に通知する。
【0133】内線通信(3001)を受信した主装置の
CPU201は、発信した無線専用電話機103−Aの
端末属性等を分析するとともに、主装置1と無線専用電
話機103−Aの位置関係から、距離と位相差を求め
る。
【0134】また、主装置1では、ダイヤル情報(30
07)を受信した時に(S3105)、このダイヤルを
解析して、着信側の無線専用電話機103−Bを特定
し、主装置1と無線専用電話機103−Bの位置関係か
ら距離と位相差を求め、無線専用電話機103−Aの情
報と合わせて、無線専用電話機103−Aと無線専用電
話機103−Bの間の距離を求め、通信手段を選択す
る。
【0135】次に、本発明の第3実施例について説明す
る。
【0136】以上の実施例においては低速周波数ホッピ
ングを用いていた。しかしながら、直接拡散方式を用い
た場合でも同様の効果を期待できる。これは図2に示す
主装置の構成において、接続装置2や無線専用電話機3
や無線アダプタ4の無線部に直接拡散方式を用いること
により実現できる。
【0137】図15(1)は、直接拡散方式を用いた場
合の通信手順の一例を示す説明図である。
【0138】まず、通信は、時間軸上で主装置送信フレ
ームと子機送信フレームに分けられる。すなわち、主装
置送信フレームと子機送信フレームは交互に送出され
る。
【0139】図15(2)は、主装置送信フレームの一
例を示す説明図である。
【0140】主装置送信フレームは、各無線端末に対す
る制御情報やデータスロットを有する。図中のFSYN
は同期信号であり、Ckは主装置から無線端末kに対す
る制御情報であり、Tkはそれに対する送信データであ
り、GTはガードタイムである。
【0141】また、図15(3)は、子機送信フレーム
の一例を示す説明図である。
【0142】各無線端末は、子機送信フレームの中の割
り当てられたある時間スロットにおいて制御情報やデー
タを送出する。図中のFSYNは同期信号であり、GT
はガードタイムであり、Ckは無線端末kの主装置に対
する制御情報であり、Tkはそれに対する送信データで
ある。
【0143】各送信データには、それに先立ち制御信号
が付随しており、受信装置はその送信データがどの接続
装置もしくは無線端末に対するものかを判別することで
通信が成立する。本無線交換システムでは、内線通信や
外線との通信が行われるが、通信路確立の制御は主装置
によってなされ、主装置は各無線端末の状態とすべての
通信を管理している。
【0144】直接拡散通信方式を用いることにより、チ
ャネル伝送速度を増加できるため、フレーム内のスロッ
ト多重数を増加できるという効果を得ることができる。
また、FH方式を用いた場合以上に、秘話性や耐ノイズ
性に優れた無線交換システムを実現することが可能にな
る。
【0145】なお、以上の実施例においては、無線通信
機能を有する接続装置2を主装置1の外部に接続した構
成例について説明しているが、接続装置2を主装置1に
内蔵したものについても同様の作用効果を得ることがで
きる。すなわち、本出願において、特許請求の範囲に記
載した主装置とは、上述のような接続装置を含む概念で
あり、実施例で示すように接続装置を外付けした構成
も、また、接続装置の機能を内蔵した構成も、ともに本
発明に含まれるものである。
【0146】
【発明の効果】以上説明したように、本出願の第1の発
明によれば、前記主装置と前記無線端末との間で通信す
る第1の通信手段と、前記無線端末同士の間で直接通信
する第2の通信手段と、各無線端末の位置を測定する手
段とを有し、位置の測定結果により、主装置から無線端
末に第1の通信手段または第2の通信手段による通信を
指示することから、無線交換システムが無線端末の状況
によって2つの通信手段を選択できるという効果があ
る。
【0147】本出願の第2の発明によれば、前記主装置
は、被呼側無線端末が発呼側無線端末の電波到達距離位
置内にある時には第2の通信手段を指示し、被呼側無線
端末が所定が発呼側無線端末の電波到達距離位置内にな
い時には第1の通信手段を指示することにより、内線発
信時に無線端末間の直接通話では電波が届かない範囲で
も、主装置を介して広範囲に通信が可能となるという効
果がある。
【0148】本出願の第3の発明によれば、上記位置測
定手段は、被呼側無線端末が位置登録情報を送信したと
きに測定を実行することにより、全無線端末の位置関係
を総括的に把握できるとともに、移動エリアの狭い無線
端末に対して、位置の測定を頻繁に行わなくてもよく、
主装置の負担を軽減できるという効果がある。
【0149】本出願の第4の発明によれば、上記位置測
定手段は、被呼側無線端末が内線発信要求を送信したと
きに測定を実行することにより、無線端末が内線発信要
求を送信した位置を正確に把握でき、電波到達距離を正
確に測定できるという効果がある。
【0150】本出願の第5の発明によれば、主装置は、
周波数ホッピング方式のスペクトラム拡散方式を使用
し、さらに第1の通信手段と第2の通信手段とで異なる
周波数ホッピングパターンを使用することにより、外線
通話と内線通話が混在したシステムが効率的に構築でき
る。
【0151】本出願の第6の発明によれば、主装置は、
直接拡散方式のスペクトラム拡散方式を使用し、さらに
第1の通信手段と第2の通信手段とで異なる擬似雑音符
号を使用することにより、外線通話と内線通話が混在し
たシステムが効率的に構築できるとともに、雑音に対
し、より強いシステムを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例によるシステム構成を示す
説明図である。
【図2】第1実施例の主装置の構成を示すブロック図で
ある。
【図3】第1実施例の接続装置の構成を示すブロック図
である。
【図4】第1実施例の無線専用電話機の構成を示すブロ
ック図である。
【図5】第1実施例で使用するフレームフォーマットを
示す説明図である。
【図6】第1実施例で使用する周波数ホッピング方式を
示す説明図である。
【図7】第1実施例の電源投入時のシーケンスを示す説
明図である。
【図8】第1実施例の主装置の電源投入時の動作を示す
フローチャートである。
【図9】第1実施例の無線端末の電源投入時の動作を示
すフローチャートである。
【図10】第1実施例の内線通信時のシーケンスを示す
説明図である。
【図11】第1実施例の主装置の内線通信時の動作を示
すフローチャートである。
【図12】第1実施例の無線端末の内線発信時の動作を
示すフローチャートである。
【図13】第1実施例の無線端末の内線着信時の動作を
示すフローチャートである。
【図14】上記実施例における無線端末の位置測定方法
を示す説明図である。
【図15】本発明の第3実施例による通信手順と通信用
フレームを示す説明図である。
【図16】従来の無線通信システムの主装置の構成例を
示すブロック図である。
【図17】従来の無線通信システムの接続装置の構成例
を示すブロック図である。
【図18】従来の無線通信システムの無線端末の構成例
を示すブロック図である。
【図19】従来の無線通信システムの発信シーケンスの
例を示す説明図である。
【符号の説明】
1…主装置、 2…接続装置、 3…無線専用電話機、 4…無線アダプタ、 5…データ端末、 7…アナログ公衆回線、 9…デジタル公衆回線、 10…単独電話機、 11…ファクシミリ。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回線を収容し交換制御を行う主装置と、
    前記主装置と無線通信を行う複数の無線端末とを有する
    無線交換システムにおいて、 前記無線端末には、前記主装置と前記無線端末との間で
    通信する第1の通信手段と、前記無線端末同士の間で直
    接通信する第2の通信手段とを有し、 前記主装置は、前記各無線端末の位置測定手段と、前記
    無線端末に対して前記第1の通信手段による通信を指示
    する第1の指示手段と、前記無線端末に対して前記第2
    の通信手段による通信を指示する第2の指示手段とを有
    し、前記無線端末から内線発信要求を受信した時に、前
    記位置測定手段の測定結果により、前記無線端末に第1
    の通信手段または第2の通信手段による通信を指示する
    ことを特徴とする無線交換システム。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記位置測定手段は、無線端末の距離と電波の受信方向
    を測定し、前記主装置は、被呼側無線端末が発呼側無線
    端末の電波到達距離位置内にある場合は第2の通信手段
    による通信を指示し、被呼側無線端末が発呼側無線端末
    の電波到達距離位置内にない場合は第1の通信手段によ
    る通信を指示することを特徴とする無線交換システム。
  3. 【請求項3】 請求項2において、 前記位置測定手段は、被測定無線端末が位置登録情報を
    送信した時に、測定動作を行うことを特徴とする無線交
    換システム。
  4. 【請求項4】 請求項2において、 前記位置測定手段は、無線端末が内線発信要求を送信し
    た時に、測定動作を行うことを特徴とする無線交換シス
    テム。
  5. 【請求項5】 請求項1において、 主装置は、前記第1の通信手段と第2の通信手段に周波
    数ホッピング方式のスペクトラム拡散方式を使用し、さ
    らに第1の通信手段と第2の通信手段とで異なる周波数
    ホッピングパターンを使用することを特徴とする無線交
    換システム。
  6. 【請求項6】 請求項1において、 主装置は、前記第1の通信手段と第2の通信手段に直接
    拡散方式のスペクトラム拡散方式を使用し、さらに第1
    の通信手段と第2の通信手段とで異なる擬似雑音符号を
    使用することを特徴とする無線交換システム。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007503788A (ja) * 2003-05-19 2007-02-22 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 軟スイッチのための装置及び方法
JP2011047952A (ja) * 2010-11-01 2011-03-10 Ricoh Co Ltd 無線ネットワークシステム
WO2017046943A1 (ja) * 2015-09-18 2017-03-23 三菱電機株式会社 帯域割当て装置およびフレームフォーマット

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