JPH09200089A - 無線通信システム - Google Patents

無線通信システム

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JPH09200089A
JPH09200089A JP2166696A JP2166696A JPH09200089A JP H09200089 A JPH09200089 A JP H09200089A JP 2166696 A JP2166696 A JP 2166696A JP 2166696 A JP2166696 A JP 2166696A JP H09200089 A JPH09200089 A JP H09200089A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 データ伝送の遅延や転送速度の低下をもたら
さず、信号秘匿能力を落とさず、且つ回路規模を増大さ
せることなく、電波環境の変化に応じて最も状態のよい
ホッピング周波数帯域と帯域数を使用できるようにした
無線通信システムを提供する。 【解決手段】 例えば、無線電話機103が集中制御局
であると、その立ち上げ時、電波環境を周波数帯域毎に
測定して使用可能な周波数帯域とその帯域数を求めて記
憶し、この記憶内容と別途記憶しておいたシステム内の
端末局(104〜109)の数と一致する基準値とに基
づいて、ホッピング周波数帯域とその前記基準値以上の
帯域数を決定することにより得られたホッピングパター
ンを端末局に割り当てる。端末局は集中制御局から割り
当てられたホッピングパターンを用いて通信を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は周波数ホッピング方
式によるスペクトラム拡散通信方式を用いた無線通信シ
ステムに係わり、特にホッピング周波数帯域とその帯域
数の決定に関するものである。
【0002】
【従来の技術】周波数ホッピング方式によるスペクトラ
ム拡散通信方式に関わる従来技術を記載した公知文献と
しては、「スペクトル拡散通信システム」(横山光男著
P16〜22科学技術出版)がある。この文献によれ
ば、周波数ホッピング(FH)方式について次のように
説明されている。「この方式におけるスペクトル分布
は、長時間観測すると広帯域を占有していることが分か
るが、1ビット単位で観測すると特定の周波数帯域のみ
を占有する狭帯域信号である。周波数拡散の原理は、情
報で変調された信号の搬送周波数を、与えられた帯域幅
内をランダムに離散的に切り替え掃引することで実現さ
れる。即ち、搬送波の周波数が特定の周波数に固定され
るのではなく、ある周波数から別の周波数へと、ぴょん
ぴょん飛び回ることでスペクトル拡散を実現してい
る。」
【0003】また、ホッピング周波数帯域数について
は、「希望していないユーザから送信された信号との衝
突をできるだけ回避する方策を企てることである。その
ためには、望ましいホッピングパターンを発生するスペ
クトル拡散用の符号が必要であるが、効果を充分確かな
ものにするため、利用できる周波数の異なる搬送波の数
をできるだけ多く用意しなければならない。
【0004】しかし、使用可能な周波数帯域が無限にあ
るわけではないので、できることなら、伝送する信号の
狭帯域化を図り、帯域の広がりを押さえ、その後、ホッ
ピング搬送波を殖やすことである。」と述べられてい
る。我が国では、(財)電波システム開発センター(R
CR)より「小電力データ通信システムの無線局の無線
設備」(RCR STD−33A)によって、占有周波
数帯域幅は26MHz以下、拡散帯域幅は500kHz
以上、拡散率波は10以上に規格されており、伝送速度
にも因るが、使用可能なホッピング周波数帯域数が制限
されている。このような中で、従来の無線通信システム
では、伝送する信号の狭帯域化は周波数変調方式(FS
K)等の一次変調方式の改良により最適化がなされてい
るが、これ以上の改良化は技術的困難さもあってそう簡
単に進むものではない。従って、対雑音性を上げるた
め、ホッピング周波数帯域数を前記RCR STD−3
3Aに許容される範囲で最大値を取り、固定的に定めて
いた。
【0005】また、特開平6−343066では、希望
波と干渉波の衝突を防止するために、ホッピング周期毎
に希望波と、干渉波の衝突を検出し、衝突が検出された
時は、送信局は、搬送波の周波数の変更、衝突している
搬送波の周波数の送信時間帯の変更、又は衝突している
時間帯の信号の送信の停止を行うと記されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来技
術では、ホッピング周波数帯域と帯域数が、固定的に割
り当てられているため、特定の周波数帯域に雑音が発生
しているとこれを回避できず、データ伝送品質が悪化す
るという欠点があった。FH方式では単位時間帯を考え
ると、特定の周波数帯域を占有していることになり、そ
のため、無線通信システムの周囲の電波環境に非常に依
存していることになる。従って、頻繁に雑音が発生する
周波数帯域は、ホッピング周波数帯域に使用できなかっ
た。
【0007】また、希望波と干渉波の衝突検出をホッピ
ング周期毎に行い、衝突が検出した際に、送信局でその
対応を処理すると、その処理時間により、データ伝送に
遅延をもたらし、また、周波数の変更によっては、1周
期のホッピング中に同じ周波数を2回使うことになるの
で、FH方式の特徴である信号秘匿能力が落ち、また、
時間帯の変更によっては、同一周期内に2波を受信する
必要があるので、2系統の受信回路が必要となり、更
に、送信を停止すると、信号の連続性が失われ、データ
転送速度の低下をもたらす欠点があった。
【0008】そこで本発明は上記のような課題を解決す
るためになされたもので、ホッピング周波数帯域とその
帯域数を可変にすることにより、データ伝送の遅延や転
送速度の低下をもたらさず、信号秘匿能力を落とさず、
且つ回路規模を増大させることなく、電波環境の変化に
応じて最も状態のよいホッピング周波数帯域と帯域数を
使用できるようにした無線通信システムを提供すること
を目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、ホッ
ピングパターンをシステムに収容されている複数の端末
局に割り当てる集中制御局と、この集中制御局により割
り当てられたホッピングパターンを用いて無線通信を行
う端末局とを有する無線通信システムにおいて、電波環
境を周波数帯域毎に測定して使用可能な周波数帯域を求
める電波測定手段と、この電波測定手段の測定結果から
前記ホッピングパターンを構成するホッピング周波数帯
とその帯域数を決定する決定手段とを前記集中制御局に
具備したことを特徴とする。
【0010】請求項2の発明は、前記集中制御局は、前
記帯域数の最低限の基準数を前記システムに収容されて
いる端末局の数と定め、前記決定手段は前記帯域数が前
記最低限の基準数以上となるようにホッピング周波数帯
とその帯域数を決定することを特徴とする。
【0011】請求項3の発明は、前記集中制御局は、前
記帯域数の最低限の基準数を前記端末局と定め、前記決
定手段は、前記電波測定手段によって求められた使用可
能な周波数帯域の帯域数がこの最低限の基準数を下回る
時、複数の端末局でホッピング周波数を共用又は競合す
るようにホッピング周波数帯域とその帯域数を決定する
ことを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は本発明の一実施の形態の構
成を示したシステム構成図である。図において、101
は公衆回線102を収容し、システム内の端末局103
〜109に公衆網通信サービスを提供する網制御装置、
103は網制御装置101又は他の端末局との間で制御
データ又は音声データを交換し、公衆回線102を介し
た音声通話を行うと共に複数の端末局間で所謂、内線間
通話を行う無線電話機、104〜109は網制御装置1
01又は他の端末局との間での制御データの通信及びデ
ータ通信を行う無線データ端末である。
【0013】尚、以下、無線電話機103、無線データ
端末104〜109の端末局を総称して無線端末110
(103から109の総称番号)と呼ぶ。又、無線デー
タ端末104とは、データをバースト的に送受信する機
能を有する端末機器(データ端末)若しくは、データ入
出力機器と無線通信を司る無線アダプタを接続したも
の、又は、それらを一体化した端末機器を指しており、
例えば図中に示す、コンピュータ104、マルチメディ
ア端末105、プリンタ106、ファクシミリ107、
複写機108、LANゲートウエイ109の他に、電子
カメラ、ビデオカメラ、スキャナ等の機器が該当する。
【0014】上記のような本無線通信システムは、シス
テム内に収容される無線端末110同士の通信を管理/
制御する集中制御局(例えば無線端末110のいずれか
1つ)と端末局(残りの無線端末110)から構成さ
れ、端末局同志が、後述する本無線通信システムの無線
フレームを用いて、集中御局から指定された制御データ
を元に無線通信を行う。尚、この集中御局には、システ
ム内の無線端末110の中から任意の1台(又は、それ
以上)がなることが出来る。更に、無線電話機103や
無線データ端末104は、それぞれの端末間で自由に通
信を行うことができると同時に、網制御装置110を介
して公衆回線102にもアクセスできる。
【0015】以下、図1に示した本無線通信システムを
構成する個々の無線端末110を詳細に説明する。図2
は図1に示した無線電話機103の内部構成を示したブ
ロック図である。201は無線電話機103の全体の制
御を司る主制御部、202は主制御部201の制御プロ
グラムが格納されたROM、本無線通信システムの呼出
符号(システムID)、無線電話機のサブIDを記憶す
るEEPROM及び主制御部201の制御の為のワーク
エリアとなるRAM等から構成されるメモリで、203
は、送受話器208、マイク209、スピーカ210の
入出力ブロックとADPCMコーデック204のインタ
フェースを行う通話路部、204は、通話路部203か
らのアナログ音声情報をADPCM符号に変換すると共
に、ADPCM符号化された情報をアナログ音声情報に
変換するADPCMコーデック、205は、ADPCM
符号化された情報にスクランブル等の処理を施す共に所
定のフレームに時分割多重化するチャネルコーデック部
である。このチャネルコーデック部205で後述する無
線フレームに組み立てられたデータが無線部207を介
して集中制御局や目的とする端末局へ伝送されることに
なる。
【0016】206は無線部207の送受信及び周波数
切り換え、キャリア検出、レベル検知、ビット同期を行
う無線制御部、207はチャネルコーデック部205か
らのデジタル情報を変調して無線送信可能な形式に変換
してアンテナ(図示せず)に送ると共に、アンテナより
無線受信した情報を復調してデジタル情報に変換する無
線部、208は通話音声信号を入出力する送受話器、2
09は音声信号を集音入力するマイク、210は音声信
号を拡声出力するスピーカ、211はダイヤル番号等を
入力するダイヤルキー、外線キー、保留キー及びスピー
カキー等の機能キーから成るキーマトリクス、212は
キーマトリクス211より入力されるダイヤル番号や公
衆回線の使用状況等を表示するLCD等の表示部であ
る。
【0017】図1に示した104から109までの無線
データ端末は無線アダプタを接続又は内蔵するが、図3
はこの無線アダプタの内部構成を示すブロック図であ
る。301はコンピュータに代表されるデータ端末やプ
リンタ、或いはファクシミリに代表される周辺機器、3
02はデータ端末若しくは周辺機器に、通信ケーブル若
しくは内部バスを介して接続可能な無線アダプタ、30
3は無線アダプタ302に含まれ、チャネルコーデック
部308からのデジタル情報を変調して無線送信可能な
形式に変換してアンテナに送ると共に、アンテナより無
線受信した情報を復調してデジタル情報に変換する無線
部、304は、CPU、割り込み制御及びDMA制御等
を行う周辺デバイス、システムクロック用の発振器など
から構成される主制御部であり、無線アダプタ302内
の各ブロックの制御を行う。
【0018】305は主制御部304が使用するプログ
ラムを格納する為のROM、各種処理用のバッファ領域
として使用するRAM等から構成されるメモリ、306
は通信インタフェース部であり、上述の301に示すよ
うなデータ端末又は周辺機器機器が装備する、例えば、
RS232C、セントロニクス、LAN等の通信インタ
フェースや、パーソナルコンピュータ、ワークステーシ
ョンの内部バス、例えば、ISAバス、PCMCIAイ
ンタフェース等を使用して無線アダプタ302が通信を
行う為の制御を司る。307は無線アダプタ302内部
の各ブロックが使用するタイミング情報を提供するタイ
マ、308はチャネルコーデック部であり、このチャネ
ルコーデック部において、図5に示す様な無線フレーム
の組立、分解を行うだけでなく、CRCに代表される簡
易的な誤り検出処理、スクランブル処理、無線部303
の制御等を行う。309は無線制御部であり、無線部3
03の送受信の切り換え、周波数切り換え等を制御し、
また、キャリア検出、レベル検知、ビット同期を行う機
能も有する。310は誤り訂正処理部であり、様々な無
線環境により通信データ中に発生するビットまたはバイ
ト誤りを検出若しくは訂正する為に用いられ、送信時に
は、通信データ中に誤り訂正符号を挿入してデータに冗
長性を持たせると共に、受信時には、演算処理により誤
りの発生した位置並びに誤りパターンを算出することで
受信データ中に発生したビット誤りを訂正する。
【0019】図4は図1に示した網制御装置101の内
部構成を示したブロック図である。401は網制御装置
101の全体制御を司る主制御部、402はプログラム
や本無線通信システムの呼出符号(システムID)等を
格納するROM、主制御部401の制御の為の各種デー
タを記憶すると共に各種演算用のワークエリアを提供す
るRAM等から構成されるメモリ、403は公衆網回線
102を収容する為の給電、選択コマンド送信、直流ル
ープ閉結、PCM変換、公衆網制御、選択コマンド受信
及び呼出コマンド送出等を行う回線インタフェース部で
ある。404は公衆回線102を介して回線インタフェ
ース部403が受信したアナログ音声信号をADPCM
符号に変換してチャネルコーデック部405に転送する
と共に、チャネルコーデック部405からのADPCM
符号化された音声信号をアナログ音声信号に変換するA
DPCMコーデック部である。
【0020】405はADPCM符号化された情報にス
クランブル等の処理を施すと共に、所定のフレームに時
分割多重化するチャネルコーデック部であり、このチャ
ネルコーデック部で後述する無線フレームに組み立てら
れたデータが無線部407を介して網制御装置101や
目的とする無線端末110へ伝送されることになる。4
06は無線制御部であり、無線部407の送受信の切り
換え及び周波数切り換え等を制御し、また、キャリア検
出、レベル検知、ビット同期を行う機能も有する。40
7は、チャネルコーデック部405からのフレーム化さ
れた情報を変調して無線送信可能な形式に変換してアン
テナに送ると共に、アンテナより無線受信した情報を復
調してデジタル情報処理する無線部、408は着信検
出、ループ検出及びPB信号、発信音、着信音等の各種
トーンを送出する検出部である。
【0021】次に上記した無線電話機103、無線アダ
プタ302、網制御装置101に内蔵されているチャネ
ルコーデック部205、308、405で扱うフレーム
の構成について説明する。図5は本例で用いるフレーム
内部のチャネル構成を示した模式図である。図におい
て、CNTはシステム制御チャネルを示し、LCCHは
論理制御チャネルを示し、2つある音声チャネルを用い
て双方向で音声データをやり取りし、ENDは次のフレ
ームで周波数ホッピングするために周波数を変更するた
めのガード時間を示すチャネルである。従って、このよ
うなフレームは、その内部をCNT、LCCH、2つの
音声チャネル、データチャネル、ENDの6つのチャネ
ルから構成している。
【0022】図6は、上記した各チャネルの内部構成例
である。同図において、CSは12.8μsec分のキ
ャリアセンス時間、PRはビット同期捕捉のための56
ビットのプリアンブル、SYNは1ダミービット+RC
Rで規定する31ビットのフレーム同期信号、IDはR
CRで規定する63ビットの呼出信号+1ダミービッ
ト、UWは26ビットのユニークワード(バイト同期の
捕捉用)、BFは8ビットの基本フレーム番号情報(1
〜20をサイクル)、WAはスリープモードの端末のう
ち、起動させる端末局のシステムアドレスを記入するフ
ィールド、Revはリザーブ、隣接セルとの区別のため
のエリア番号用、GTはガードタイム、CS0・CS1
・CSはキャリアセンス時間、DAはシステムアドレス
を記入するフィールド、システム制御チャネルのCRC
はBFからRevまでのCRC情報、論理制御チャネル
のCRCはデータに対するCRC情報、音声チャネルの
CRCはT/DRのCRC情報、論理制御チャネル中の
Dataは制御情報を書き込むフィールド、データチャ
ネル中のDataはデータ伝送すべきデータを書き込む
フィールド、CFは周波数切り換えようのガードタイ
ム、T/Rは32kbpsのBチャネル情報を示す。ま
た、同図内に書いてある数字は、ビット数を表し、各部
の長さの一例を示している。
【0023】ここで、CNTチャネルは集中制御局が毎
フレームの開始時に送信し、集中制御局以外の端末局は
ビット同期とフレーム同期を確立するために必ずCNT
チャネルを受信する。LCCHチャネルは回線接続や回
線切断、回線接続に先立って集中制御局とホッピングパ
ターンの割り当て要求をやり取りしたり、回線切断時に
集中制御局とホッピングパターンの割り当て解除をやり
取りする時等に使用する。回線の接続や切断は、LCC
Hチャネル内に設けたDAフィールドに通信を希望する
相手のシステムアドレスを記入し、直接相手とやり取り
する。音声チャネルは、2つあるうちの一方を送信で使
用し、もう一方を受信とすることで音声通話を実現す
る。2つあるうちのどちらを送信で使用するかは回線接
続時にやり取りするLCCHチャネルで相手と打ち合わ
せを行うことで決定する。データチャネルは回線接続時
にやり取りするLCCHチャネルで相手と打ち合わせを
行うことで、どのようにデータ伝送を行うかを決定す
る。
【0024】次に図1で示した本無線システムで用いる
周波数ホッピングについて説明する。図7は周波数ホッ
ピングの一例を示した説明図である。この図では、ベー
スフレーム(以下BFと略称することもある)を8フレ
ーム持ち、周波数をF1からF8までの8つを使用する
システムを例にしている。各ベースフレームで、第1の
HP、第2のHP、第3のHPがどの周波数を使用する
のかを示している。図に示すように、各々のホッピング
パターン(以下HPと略称することもある)は同一のベ
ースフレームでは同じ周波数を使用せず、必ず異なる周
波数を使用する。また、1ベースフレーム中には図5で
示したフレームがひとつ存在し、フレーム毎、即ち、ベ
ースフレームが終了する毎に各HPは決められた順番で
周波数を変更する。
【0025】次にシステムでどのように周波数ホッピン
グを行うかを図7、図8を用いて説明する。但し、以降
説明する周波数ホッピングは無線電話機103の主制御
部201又は無線仇婦た302の主制御部304によっ
て制御されるものとする。集中制御局がシステム制御チ
ャネルを送信するホッピングパターンを図7の第1のH
Pとする。即ち、BF1のときF1、BF2のときF
2、BF3のときF3・・・と言う具合に周波数を各々
のBFで変更する。集中制御局以外の全無線端末110
(端末局)は、図8に示すように、BF1では、まず、
集中制御局が送信しているシステム制御チャネルを受信
するために、無線部207(又は303)にセットする
周波数を第1のHPがBF1で使用する周波数F1にセ
ットする。集中制御局以外の全無線端末110は、ここ
で受信したシステム制御チャネルでフレーム同期を取
る。
【0026】通信の接続要求や切断要求をやり取りする
論理制御チャネルは、システム制御チャネルと同じ周波
数でやり取りされる。論理制御チャネルで送信すべき通
信回線接続や通信回線切断といった制御データを持つ端
末局は、論理制御チャネルのときに、直接相手に論理制
御チャネルで制御データを送信する。論理制御チャネル
で送信すべき制御データを持っていない端末も、他の端
末が論理制御チャネルで送信している制御データを受信
するために、必ず受信する。受信した結果、自端末宛て
の制御データでなければ、受信した制御データを廃棄す
る。
【0027】音声又はデータ通信している端末局は、音
声チャネルとデータチャネルにおいて、予め集中制御局
から割り当てを受けたHPに対応する周波数に変える。
この時、集中制御局からの割り当て状況によっては、シ
ステム制御チャネルと論理制御チャネルと同じHPが割
り当てられることもある。図8に示す例は、システム制
御チャネルと論理制御チャネルの第1のHPに対して、
端末局A、B間の音声通信に第2のHPが割り当てら
れ、端末局A、B間のデータ通信に第3のHPが割り当
てられた例を示す。この例の場合、1フレーム中で、3
回周波数を変更することになる。
【0028】ここで、図7は図8は、第1のHPで端末
局Aと端末局Bが通信を行い、第2のHPで端末局Cと
端末局Dが通信を行っている様子を示している。また、
2つあるうちの最初の音声チャネルでは端末局Aと端末
局Cが送信を行い、2つ目の音声チャネルでは端末局B
と端末局Dが送信を行う。論理制御チャネルが終了する
と、音声通信中の端末局は、システム制御チャネルから
割り当てられた周波数ホッピングパターンにしたがっ
て、現在のベースフレーム番号から変更すべき周波数を
無線部207(又は303)にセットする。また、予め
通信相手との間で、どちらが第1の音声チャネルで送信
するかといった通信制御情報をやり取りしておき、その
通信制御情報に基づいて、無線部207(又は303)
の送受信を制御する。
【0029】図9は音声チャネルにおける周波数ホッピ
ングと送受信状態の一例を示した説明図である。この図
9では、図7に示す第1のHPで端末局Aと端末局Bが
通信を行い、第2のHPで端末局Cと端末局Dが通信を
行っている様子を示している。また、2つあるうちの最
初の音声チャネルでは端末局Aと端末局Cが送信を行
い、2つ目の音声チャネルでは端末局Bと端末局Dが送
信を行う。論理制御チャネルが終了すると、音声通信中
の端末局は、システム制御チャネルから割り当てられた
周波数ホッピングパターンにしたがって、現在のベース
フレーム番号から変更すべき周波数を無線部207(又
は303)にセットする。また、予め通信相手との間
で、どちらが第1の音声チャネルで送信するかといった
通信制御情報をやり取りしておき、その通信制御情報に
基づいて、無線部207(又は303)の送受信を制御
する。図9の場合、端末局Aと端末局Cが最初の音声チ
ャネルで送信を行っている。
【0030】BF1のときを説明すると、論理制御チャ
ネルが終了してから、端末局Aと端末局Cはそれぞれの
音声通信に割り当てられた周波数ホッピングパターンに
したがって周波数を変更する。周波数を変更した結果、
端末局Aと端末局Bは第1のHPが割り当てられている
ため、周波数は変化しなかったが、端末局Cと端末局D
は周波数をF3に変更した。端末局Aと端末局Cは無線
部207(又は303)を送信にセットし、端末局Bと
端末局Dは無線部207(又は303)を受信にセット
し、最初の音声チャネルで音声データをやり取りする。
音声チャネル終了時に端末局Aと端末局Cは無線部20
7(又は303)を受信にセットし、端末局Bと端末局
Dは無線部207(又は303)を送信にセットし、2
つ目の音声チャネルで音声データをやり取りする。2つ
目の音声チャネル終了時に、次のデータ通信に備えて、
各端末局は無線部にデータ通信に割り当てられた周波数
ホッピングパターンと現在のベースフレーム番号から求
まる周波数を無線部207(又は303)にセットす
る。
【0031】データチャネル終了後、ENDの間に、次
のBF2でシステム制御チャネルを受信するため、端末
局は周波数を第1のHPでBF2で使用する周波数であ
るF2を無線部207(又は303)にセットする。ベ
ースフレームがBF2になってからの周波数ホッピング
の手順は、上記手順を繰り返す。
【0032】次に図1に示した無線通信システムにおけ
る電源立ち上げ時の端末局及び集中制御局の動作につい
て具体的に述べる。但し、以降説明するシーケンス又は
フローチャートの各処理は無線電話機103の主制御部
201又は無線アダプタ302の主制御部304によっ
て実行され、その際使用されるフレームはチャネルコー
デック部203又は308により組み立てられるものと
する。図10は本システムにおける電源投入時の集中制
御局及び端末局の動作を示すシーケンスである。シーケ
ンスS5101で電源立ち上げが行われて無線端末11
0の初期化が行われると、無線端末110は自分が集中
制御局であるか端末局であるかを判断し、集中制御局で
あることを認識すると、ホッピングパターンを決定し、
同期信号、ホッピングパターン情報、自分のエリア番号
等をチャネルコーデック部205(又は308)でフレ
ームに組立、所定のタイミング毎にCNTフレームとし
て無線部207(又は303)から送信する。
【0033】同様に無線端末110の立ち上げ後、自端
末が端末局であることを認識すると、自端末のアドレス
及び受信する制御局のエリア番号をメモリ202(又は
305)に記憶する。この処理が終了すると、集中制御
局からのCNTフレームを任意の周波数で待つ。集中制
御局からのCNTフレームを受信すると、このフレーム
中のNFRを基に次の単位時間にホップする周波数を取
得する。端末局は受信した周波数を基に受信周波数を変
え、次のCNTフレームを待つ。端末局ではこの処理を
繰り返し、集中制御局で使用しているホッピングパター
ンを認識し、これをメモリ202(又は305)に記憶
する。
【0034】端末局においてホッピングパターンの記憶
が終了すると、シーケンスS5102で端末局よりLC
CHフレームを用いて集中制御局に新たに端末局として
加わることを通知する。この時、LCCHフレームのD
Aに全ての端末局が受信するグローバルアドレスをい
れ、またデータ部には新規の登録を行うことを示すデー
タをいれて送信する。集中制御局ではLCCHフレーム
を受信し、その中のDAにグローバルアドレスがある
と、データ部のデータを受信し、端末局のアドレス及び
登録要求信号があった場合は、この情報を基に端末局ア
ドレスを記憶して新規に登録する。
【0035】この登録が終了すると、シーケンスS51
03で集中制御局は新規登録した端末局に対して、集中
制御局のアドレスをLCCHフレームを用いて通知す
る。端末局ではLCCHフレームにより制御局のアドレ
スを受信すると、制御局のアドレスを記憶し、この処理
が終了後、シーケンスS5104で集中制御局に対して
LCCHフレームを用いて立ち上げ完了通知を行う。集
中制御局で端末局からの立ち上げ完了通知を受信する
と、通常の処理への移行する。端末局では立ち上げ完了
通知を集中制御局に送信後に、シーケンスS5105に
おいて端末局からの発信が可能となる。
【0036】次に集中制御局における電源立ち上げ時の
動作について説明する。図11は集中制御局における電
源投入時の動作フローチャートである。図において、ス
テップ5201で無線端末110の電源がオンされる
と、ステップ5202でこの端末の初期化が行われ動作
状態となる。この処理の結果、ステップ5203で端末
が集中制御局であることを認識すると、ステップ520
4で自端末のアドレス情報及びエリア情報をメモリ20
2(又は303)に記憶するための処理を行う。これら
エリア情報および端末アドレス情報を入力する手段とし
ては、端末立ち上げ時にDIPスイッチなどで設定して
おいた値を記憶する場合や、電話機等のダイヤルキーに
より入力された値を記憶する場合や、コンピュータなど
のキーボードで入力された値を、バスを介して受取り記
憶する場合がある。
【0037】このアドレス情報を受信すると、ステップ
5205で入力された値が有効であるかどうかを判断
し、有効でない場合はステップ5204で再度アドレス
情報を前記メモリに記憶する処理を行う。ステップ52
05で記憶されたアドレスが有効であることを確認する
と、ステップ5206で使用するホッピングパターンを
決定するための処理を行う。この時、集中制御局はチャ
ネルコーデック部205(又は308)を用いて予め定
められた使用可能な周波数を全てをキャリアセンスし、
電波状態の良い周波数帯域を所定の数選んで前記メモリ
202(又は305)に設定された第1記憶エリアに記
憶すると共に、これらをホッピングパターンとする。
【0038】図12は上記した第1記憶エリアの内容例
である。ここで、集中制御局はキャリア搬送波周波数を
2.471GHzから1MHz毎に設定し、使用可否を
キャリアセンスによって確認する。また、使用可能なキ
ャリア搬送波周波数の合計を使用可能周波数帯域数とし
て記憶する。詳細は次節で説明する。又、前記メモリ2
02(又は305)には使用可能周波数帯域数の最低限
の基準数を記憶する第2の記憶エリアが設定されてお
り、ステップ5207では前記第1記憶エリアとこの第
2記憶エリアの内容が比較される。
【0039】図13は第2の記憶エリアの内容例を示し
た図である。ここで、最低限の基準数とは、RCR S
TD−33Aで規定される拡散率(10)が一般的であ
るが、システムに収容される無線端末数が拡散率より大
きければ、無線端末数としてもよい。最低限の基準数を
無線端末数とした場合は、各無線端末が使用する論理制
御チャネルが、各キャリア搬送周波数毎に割り付けられ
ることになる。
【0040】図8の例で説明すると、論理制御チャンネ
ルは、BFIの時にはF1、BF2の時にはF2と順次
ホッピングしているが、F1、F2の各周波数毎に、論
理制御チャンネルで集中制御局と制御データの送受信を
行う端末局を各々割り当てておくことができる。いずれ
にしろ、ホッピングする周波数が多ければ多いほど、対
雑音性、秘匿性が高まるので、第1記憶エリアの使用可
能周波数帯域数(n)が第2記憶エリアの基準数(m)
より多い場合は(n≧m)、第1記憶エリアの値(n)
をホッピングする周波数帯域数とする。使用可能な周波
数が基準の数以下(n≦m)であった場合は、ステップ
5211で所定の時間キャリアセンスを行ったかを検出
する。所定の時間行っていない場合はステップ5206
でホッピングパターンを決定するための処理を続ける。
【0041】ステップ5211で所定の時間経過したこ
とを検出すると、集中制御局においてホッピングパター
ンを決定できなかったことをステップ5212で画面表
示や音により通知する。この処理後ステップS5213
で再びホッピングパターンを決定する要求がある場合
は、ステップ5206でホッピングパターンを決定する
ための処理を行う。ステップ5213で再試行の要求が
ない場合は、ステップ5212でホッピングパターンを
決定不可能であることを端末局に通知する。
【0042】一方、ステップ5207で所定のホッピン
グパターンを獲得できた場合、ステップ5208でCN
Tフレームをチャネルコーデック部205(又は30
8)にて組み立てるための処理を行う。CNTフレーム
は同期信号ID、エリア番号、周波数情報を含んだフレ
ームである。このCNTフレームの組立が終了すると、
ステップ5201で決定したホッピングパターンのうち
の1つの周波数を用いてCNTフレームを送信する処理
を行い、ステップ5211で決定したホッピングパター
ンを基に周波数を変えながらCNTフレームを無線部2
07(又は303)送信する通常の処理へと移行する。
【0043】次に集中制御局におけるホッピングパター
ン決定処理の動作を説明する。図14は集中制御局にお
けるHP決定処理、即ち、図12におけるステップ52
06の詳細動作を示すフローチャートである。集中制御
局は、ステップ5301で第1記憶エリアから、キャリ
アセンスを行うキャリア搬送波周波数を引き出し、ステ
ップ5302でキャリアセンス時間を設定し、ステップ
5303でチャネルコーディック部205(又は30
8)に対してキャリアセンスの指示を行う。
【0044】チャネルコーディック部205(又は30
8)では、予め定められたた受信レベル閾値を設定し、
ステップ5304で閾値を越える信号が検出されたかど
うかを設定されたキャリアセンス時間監視する。閾値を
越える信号が検出されると、その周波数では、雑音レベ
ルが高すぎて使用不可と判断し、ステップ5308で第
1記憶エリアに周波数使用不可表示(図12の×印)を
行って、ステップ5307に進む。閾値を越えない時
は、ステップ5305でキャリア検出時間のタイムアウ
トを監視し、タイムアウトになると、ステップ5306
で周波数使用可能表示(図12の○印)を行って、ステ
ップ5307に進む。ステップ5307で全周波数に同
調させたかどうか調べ、同調させていないときには、ス
テップ5309で次の周波数を設定した後、ステップ5
301に戻って同様の処理を繰り返す。全周波数に同調
すると、使用可能周波数帯域数を計算し、第1記憶エリ
アに設定して、本処理を終了する。
【0045】本実施の形態によれば、集中制御局は、シ
ステム立ち上がり時に、電波状態の良い周波数帯域とそ
の帯域数を選んでホッピングパタ−ンとして端末局に通
知し、端末局は通知されたホッピングパタ−ンを用いた
通信を行うため、電波環境が変化した時にも、伝送品質
を劣化させることない通信を行うことができると共に、
その時、十分な数のホッピングパタ−ンが選ばれておれ
ば、所定の信号秘匿能力を維持することができる。又、
本例では、希望波と干渉波の衝突を検出し、これを検出
する毎に集中制御局で対応処理を行うわけではないた
め、データ伝送の遅延や転送速度の低下をもたらすこと
なく、上記効果を得ることができる。更に、各端末局は
同一周期内に2波を受信する必要がないため、無線部2
07(又は303)内の受信回路の回路規模を増大させ
ることはない。
【0046】又、集中制御局は、使用周波数帯数の最低
限の基準数を無線端末数と定めることにより、無線通信
システムに収容される無線端末数の無線チャネルが確保
され、各無線端末は遅延なく制御データ通信を行うこと
ができる。
【0047】本発明の他の実施の形態について説明す
る。本例の構成は前実施の形態の構成と同様であり、集
中制御局における電源立ち上げ時の動作が異なるだけで
あるため、前実施の形態で用いた構成図を借用して以降
の説明を行う。
【0048】図15は集中制御局における特にホッピン
グ周波数を共用する場合の電源投入時の動作を示したフ
ローチャートである。ステップ5401で無線端末11
0の電源がオンされると、ステップ5402で端末の初
期化が行われて動作状態となる。この処理の結果、ステ
ップ5403で端末が集中制御局であることを認識する
と、ステップ5404で自端末のアドレス情報及びエリ
ア情報をメモリ202(又は305)に記憶するための
処理を行う。エリア情報および端末アドレス情報を入力
する手段としては立ち上げ時にDIPスイッチなどで設
定しておいた値を記憶する場合や、電話機等のダイヤル
キーにより入力された値を記憶する場合や、コンピュー
タなどのキーボードで入力された値を、バスを介して受
取り記憶する場合がある。
【0049】このアドレス情報を受信すると、ステップ
5405で入力された値が有効であるかを判断し、有効
でない場合はステップ5404で再度アドレス情報をメ
モリ202(又は305)に記憶する処理を行う。ステ
ップ5405で記憶されたアドレスが有効であることを
確認すると、ステップ5406で使用するホッピングパ
ターンを決定するための処理を行う。この時、集中制御
局はチャネルコーデック部205(又は308)を用い
て予め定められた使用可能な周波数を全てをキャリアセ
ンスし、電波状態の良い周波数を所定の数選んでメモリ
202(又は305)に設定された第1の記憶エリアに
記憶すると共に、ホッピングパターンとする。
【0050】図12は第1記憶エリアの例である。ここ
で、集中制御局はキャリア搬送波周波数を2.471G
Hzから1MHz毎に設定し、使用可否をキャリアセン
スによって確認する。また、使用可能なキャリア搬送波
周波数の合計を使用可能周波数帯域数として記憶する。
詳細は次節で説明する。又、前記メモリ202(又は3
05)には使用可能周波数帯域数の最低限の基準数を記
憶する第2の記憶エリアが設定されており、ステップ5
407では前記第1記憶エリアとこの第2記憶エリアの
内容が比較される。
【0051】図13に第2記憶エリアの例を示す。最低
限の基準数とは、RCR STDー33Aで規定される
拡散率(10)が一般的であるが、システムに収容され
る無線端末数が拡散率より大きければ無線端末数として
もよい。最低限の基準数を無線端末数とした場合は、各
無線端末が使用する論理制御チャネルが、各キャリア搬
送周波数毎に割り付けられることになる。
【0052】いずれにしろ、ホッピングする周波数が多
ければ多いほど、対雑音性、秘匿性が高まるので、第1
記憶エリアの使用可能周波数帯域数(n)が第2記憶エ
リアの基準数(m)より多い場合は(n≧m)、第1記
憶エリアの値(n)をホッピングする周波数帯域数とす
る。使用可能な周波数が基準の数以下(n≦m)であっ
た場合は、ステップ5411で所定の時間キャリアセン
スを行ったかを検出する。所定の時間行っていない場合
はステップ5406でホッピングパターンを決定するた
めの処理を続ける。
【0053】ステップ5411で所定の時間経過したこ
とを検出すると、集中制御局においてホッピングパター
ンを決定できなかったことをステップ5412で画面表
示や音により通知する。この処理後、ステップ5413
で再びホッピングパターンを決定する要求がある場合
は、ステップ5406でホッピングパターンを決定する
ための処理を行う。ステップ5413で再試行の要求が
ない場合はステップ5412でホッピングパターンを複
数の端末局に共用又は競合させる処理を行う。
【0054】この場合の共用処理は、複数の端末局に対
して、同一BF期間内に同一周波数で論理制御チャネル
を共用するよう指示する処理であり、同一周期数に割り
当てる無線端末数は、使用可能周波数帯域数に依存す
る。この場合、制御データの送信元を明らかにするため
に、例えばDataエリアに送信元端末局の識別番号を
入れ、送信相手が識別できるようにする。また、場合に
よっては、同一周波数に割り当てる端末局数をフリーに
して、競合制御方式を取ることもある。この方式では、
端末局数が少なく、且つ制御データの衝突が起こり難い
時に有用である。
【0055】ステップ5407で所定のホッピングパタ
ーンを獲得できた場合、ステップ5408でCNTフレ
ームを組み立てるための処理を行う。CNTフレームは
同期信号ID、エリア番号、周波数情報を含んだフレー
ムである。このCNTフレームの組立が終了すると、ス
テップ5410で決定したホッピングパターンのうち1
つの周波数を用いてCNTフレームを送信する処理を行
い、ステップ5411で決定したホッピングパターンを
基に周波数を変えながらCNTフレームを送信する処理
へと移行する。
【0056】本実施の形態によれば、集中制御局で選択
したホッピング周波数の帯域数が、システム内の端末局
数を下まわる時、複数の端末局でホッピング周波数を共
用又は競合させることができるため、電波障害時におい
ても通信可能な端末局を確保することができる。他の効
果は前実施例と同様である。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように請求項1において
は、集中制御局は、システム立ち上がり時又はシステム
運用中に、電波環境を週は巣帯域幅毎に推定して第1記
憶エリアに記憶し、その結果と第2記憶エリアとを比較
した結果から、ホッピング集は酢帯域と帯域数を決定
し、無線端末に通知することにより、電波環境が変化し
た時にも伝送品質を劣化させることなく通信が行える効
果がある。
【0058】請求項2においては、集中制御局は、使用
周波数帯数の最低限の基準数を端末局数と定めることに
より、無線通信システムに収容される端末局の無線チャ
ネルが確保され、端末局が遅延なく制御データ通信を行
える効果がある。
【0059】請求項3においては、確保したホッピング
周波数の帯域数が、端末局数を下回る時、複数の端末局
でホッピング周波数を共用又は競合することにより、電
波障害時においても通信可能な端末局を確保することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の無線通信システムの一実施の形態の構
成を示したブロック図である。
【図2】無線電話機の内部構成図である。
【図3】無線アダプタ内部構成図である。
【図4】網制御装置の内部構成図である。
【図5】チャネルコーデック部で組み立てられるフレー
ム内部のチャネル構成を示した図である。
【図6】図5に示した各チャネルの内部構成例である。
【図7】周波数ホッピングの一例を示した説明図であ
る。
【図8】各チャンネルでの周波数の使用状況を示した説
明図である。
【図9】音声チャネルのホッピングと送受信状態の一例
を示す説明図である。
【図10】集中制御局および端末局間の電源投入時の動
作を示したシーケンスである。
【図11】集中制御局における電源投入時の動作を示し
たフローチャートである。
【図12】第1記憶エリアの内容例である。
【図13】第2記憶エリアの内容例である。
【図14】集中制御局におけるHP決定処理の動作を示
したフローチャートである。
【図15】集中制御局における電源投入時の動作を示し
たフローチャート(ホッピング周波数共用/競合)であ
る。
【符号の説明】
101…網制御装置 102…公衆回線 103…無線電話機 104〜109…無線データ端末 201、304、401…主制御部 202、305、402…メモリ 203…通話路部 204、404…ADPCMコーデック部 205、308、405…チャネルコーデック部 206、309、406…無線制御部 207、303、407…無線部 208…送受話器 209…マイク 210…スピーカ 211…キーマトリックス 212…表示部 301…データ端末 302…無線アダプタ 306…通信インタフェース部 307…タイマ 310…誤り訂正部 403…回線インタフェース部 408…検出部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホッピングパターンをシステムに収容さ
    れている複数の端末局に割り当てる集中制御局と、この
    集中制御局により割り当てられたホッピングパターンを
    用いて無線通信を行う端末局とを有する無線通信システ
    ムにおいて、電波環境を周波数帯域毎に測定して使用可
    能な周波数帯域を求める電波測定手段と、この電波測定
    手段の測定結果から前記ホッピングパターンを構成する
    ホッピング周波数帯とその帯域数を決定する決定手段と
    を前記集中制御局に具備したことを特徴とする無線通信
    システム。
  2. 【請求項2】 前記集中制御局は、前記帯域数の最低限
    の基準数を前記システムに収容されている端末局の数と
    定め、前記決定手段は前記帯域数が前記最低限の基準数
    以上となるようにホッピング周波数帯とその帯域数を決
    定することを特徴とする請求項1記載の無線通信システ
    ム。
  3. 【請求項3】 前記集中制御局は、前記帯域数の最低限
    の基準数を前記端末局と定め、前記決定手段は、前記電
    波測定手段によって求められた使用可能な周波数帯域の
    帯域数がこの最低限の基準数を下回る時、複数の端末局
    でホッピング周波数を共用又は競合するようにホッピン
    グ周波数帯域とその帯域数を決定することを特徴とする
    請求項1記載の無線通信システム。
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