JPH0936774A - 無線通信装置及びその通信仕様の設定方法 - Google Patents

無線通信装置及びその通信仕様の設定方法

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JPH0936774A
JPH0936774A JP7184200A JP18420095A JPH0936774A JP H0936774 A JPH0936774 A JP H0936774A JP 7184200 A JP7184200 A JP 7184200A JP 18420095 A JP18420095 A JP 18420095A JP H0936774 A JPH0936774 A JP H0936774A
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frequency band
wireless
antenna power
wireless communication
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JP7184200A
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Atsushi Katayama
敦之 片山
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Original Assignee
Canon Inc
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  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)
  • Transceivers (AREA)
  • Transmitters (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
  • Radio Transmission System (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成で周波数帯域および/または空中
線電力を自在に設定,取消及び変更が可能な、特に、ス
ペクトラム拡散方式の無線通信が認可されているか否か
を認知し、あるいは各国に対応して認可されている周波
数帯域および/または空中線電力を自在に選択可能な無
線通信装置及びその通信仕様の設定方法を提供する。 【解決手段】 外部より周波数帯域及び/又は空中線電
力を指定する情報を入力可能とし(S10〜S13,S
21〜S23)、該入力情報に基づいて、周波数帯域及
び/又は空中線電力を設定し(S17)、該設定された
周波数帯域及び/又は空中線電力により通信を行う。こ
こで、予め所定の周波数帯域及び/又は空中線電力の
値、または前記通信が認可されている国名と該国で使用
が認可されている周波数帯域及び/又は空中線電力の値
とを記憶し、前記記憶されている値を表示し(S1
2)、前記表示された値から所望の値を選択する(S1
3)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は無線で通信を行う無
線通信装置、及びその周波数帯域および/または空中線
電力等を含む通信仕様の設定方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】無線通信システムにおいて、無線通信シ
ステムを販売する場合には、販売する時に無線通信装置
ごとに周波数帯域および/または空中線電力等をROM
などの記憶媒体に記憶させて設定した後に、販売をして
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の無線通信装置では、周波数帯域および/または空中
線電力等が変更できないので、記憶設定された周波数帯
域および/または空中線電力が間違っていた場合には、
他の無線通信装置と通信ができない。また、上記無線通
信システムにおいて、無線通信の問題点として秘話性や
雑音の問題を解決するために、スペクトラム拡散方式
(以下SSともいう)を使用する場合、SS方式が使用
できる周波数帯域および空中線電力が国によって違って
いて、販売した国以外の国でSS無線通信システムを使
用しようとすると、販売した国では認可されていた周波
数帯域および/または空中線電力が、販売した国以外の
国では認可されていない場合もあって、使用すると違法
になるので使用できない場合がある。更に、SS方式を
使用することが認可されていない国もあって、認可され
ていないのにSS無線通信システムを設置して使用して
しまう場合もある。
【0004】本発明は、前記従来の欠点を除去し、簡単
な構成で周波数帯域および/または空中線電力を自在に
設定,取消及び変更が可能な無線通信装置及びその通信
仕様の設定方法を提供する。又、スペクトラム拡散方式
の無線通信が認可されているか否かを認知し、あるいは
各国に対応して認可されている周波数帯域および/また
は空中線電力を自在に選択可能な無線通信装置及びその
通信仕様の設定方法を提供する。
【0005】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、本発明の無線通信装置は、所定の空中線電力及び周
波数帯域で無線通信を行う無線通信装置において、外部
より周波数帯域及び/又は空中線電力を指定する情報を
入力する入力手段と、該入力情報に基づいて、周波数帯
域及び/又は空中線電力を設定する設定手段と、該設定
された周波数帯域及び/又は空中線電力により通信を行
う通信手段とを有し、周波数帯域および/または空中線
電力の自在な設定を可能とする。
【0006】ここで、所定の周波数帯域及び/又は空中
線電力の値を記憶する記憶手段を更に備え、前記入力手
段は、記憶された周波数帯域及び/又は空中線電力の値
を表示する表示手段と、前記表示された値から所望の値
を選択する選択手段とを含み、正確な値を知らなくても
簡単な操作で周波数帯域および/または空中線電力の自
在な設定を可能とする。
【0007】また、前記記憶手段は、前記通信が認可さ
れている国名と該国で使用が認可されている周波数帯域
及び/又は空中線電力の値とを記憶し、前記表示手段
は、記憶された前記通信が認可されている国名と該国で
使用が認可されている周波数帯域及び/又は空中線電力
の値とを表示し、各国が認可している値を知らなくても
簡単な操作で周波数帯域および/または空中線電力の自
在な設定を可能とする。
【0008】また、前記入力手段は、入力される前記情
報を変更する変更手段を更に備え、簡単な構成で周波数
帯域および/または空中線電力の入力間違いを訂正す
る。また、前記設定手段により設定された値を取り消す
取消手段を更に備え、簡単な構成で周波数帯域および/
または空中線電力の自在な取消を可能とする。また、前
記設定手段による設定回数をカウントし、該カウントが
所定値以上の場合に、前記設定手段による設定を禁止す
る設定禁止手段を更に備え、1度設定された値の変更を
制限する。また、前記設定手段は、前記値を不揮発性記
憶手段に記憶し、電源切断によっても設定値を保持す
る。
【0009】また、前記入力手段は、パスワードが入力
可能であって、前記入力手段及び設定手段のいずれか
に、前記パスワードが予め記憶されたパスワードと一致
するか否かを判定する手段と、一致しない場合に前記入
力手段からの入力或は設定手段の設定を禁止する手段を
備え、不特定のユーザによる設定,変更等をなくす。ま
た、前記設定手段は、前記無線通信装置の電源立ち上げ
時に動作することが、好ましい。また、前記無線通信
は、スペクトラム拡散方式を用いた無線通信であること
により、より効果が大きくなる。
【0010】又、本発明の通信仕様の設定方法は、所定
の空中線電力及び周波数帯域で無線通信を行う無線通信
装置の通信仕様の設定方法であって、外部より周波数帯
域及び/又は空中線電力を指定する情報を入力可能と
し、該入力情報に基づいて、周波数帯域及び/又は空中
線電力を設定し、該設定された周波数帯域及び/又は空
中線電力により通信を行い、周波数帯域および/または
空中線電力の自在な設定を可能とする。
【0011】ここで、予め所定の周波数帯域及び/又は
空中線電力の値を記憶し、前記入力工程では、前記記憶
されている周波数帯域及び/又は空中線電力の値を表示
し、前記表示された値から所望の値を選択し、正確な値
を知らなくても簡単な操作で周波数帯域および/または
空中線電力の自在な設定を可能とする。また、前記記憶
は、前記通信が認可されている国名と該国で使用が認可
されている周波数帯域及び/又は空中線電力の値との記
憶であって、前記表示工程では、前記通信が認可されて
いる国名と該国で使用が認可されている周波数帯域及び
/又は空中線電力の値とが表示され、各国が認可してい
る値を知らなくても簡単な操作で周波数帯域および/ま
たは空中線電力の自在な設定を可能とする。
【0012】また、入力される前記情報を変更する変更
工程を更に備え、簡単な構成で周波数帯域および/また
は空中線電力の入力間違いを訂正する。また、前記設定
された値を取り消す取消工程を更に備え、簡単な構成で
周波数帯域および/または空中線電力の自在な取消を可
能とする。また、設定回数をカウントし、該カウントが
所定値以上の場合に、前記設定を禁止する第1の禁止工
程を更に備え、1度設定された値の変更を制限する。
【0013】また、パスワードが入力可能であって、前
記入力されたパスワードが予め記憶されたパスワードと
一致するか否かを判定し、一致しない場合に前記入力或
は設定を禁止する第2の禁止工程を更に備え、不特定の
ユーザによる設定,変更等をなくす。また、前記設定工
程は、前記無線通信装置の電源立ち上げ時に動作するに
が好ましい。また、前記無線通信は、スペクトラム拡散
方式を用いた無線通信であることにより、より効果が大
きくなる。
【0014】
【発明の実施の形態】本実施の形態においては、周波数
ホッピング方式によるデジタル無線通信を交換システム
の内線伝送に使用する場合について詳細に説明を行う
が、これに限定されない。 <無線交換システムの構成例>本実施の形態で想定する
無線交換システムの構成例を図1に示す。
【0015】本システムは、公衆回線102を収容し、
交換機能および無線接続機能を有する交換機101と、
交換機101との間で制御データおよび音声データの通
信を行う複数の無線専用電話機103−A,103−B
と、交換機との間での制御データの通信および端末間の
直接のデータ通信を行うデータ端末装置104−A〜1
04−Fとから構成される。
【0016】本実施の形態におけるデータ端末装置は、
「任意の量のデータをバースト的に送信する機能を有す
る端末(データ端末)と該データ端末と主装置の間の無
線通信を司る無線アダプタを合わせたもの」と定義さ
れ、データ端末としては、コンピュータ104−Aに限
らず、プリンタ104−B、複写機104−C、テレビ
会議端末104−D、ファクシミリ104−E、LAN
ブリッジ104−F、その他電子カメラ,ビデオカメ
ラ,スキャナなどデータ処理を行うさまざまな端末が該
当する。これらの無線専用電話機やデータ端末は、それ
ぞれ端末間で自由に通信を行うことができると同時に、
公衆網にもアクセス可能である点が本システムの大きな
特徴である。
【0017】以下、各構成要素の詳細な構成と動作を説
明する。 (交換機101の構成例)まず、公衆回線を収容する交
換機101の構成について説明を行う。図2は本実施の
形態の詳細なシステム構成及び交換機101の構成を示
した図面である。1は複数の外線と複数の端末を収容
し、それらの間で呼の交換を行う、本交換システムの主
要部である主装置、2は無線端末(後述する無線専用電
話機、無線アダプタを接続したデータ端末)をシステム
に収容可能とする為に、主装置の制御を受けて無線によ
り無線端末の制御を行い、無線伝送路の確立を行う接続
装置である。主装置1と接続装置2とが交換機101を
構成する。
【0018】3は上記接続装置2を介して主装置に収容
された外線と通話を行うと共に、相互に内線通話を行う
為の無線専用電話機である。4はパソコン,プリンタ等
のデータ端末5やSLT(単独電話機)10、ファクシ
ミリ11、ISDN端末12に接続することにより同様
に構成したデータ端末間で無線によるデータ伝送を可能
とする無線アダプタである。6は主装置1に収容する外
線網の1に収容する外線網の1つであるPSTN(既存
公衆網)、7はPSTN6からの外線であるPSTN回
線、8は主装置1に収容する外線網の1つであるISD
N、9はISDN8からの外線であるISDN回線であ
る。10は主装置1に収容する端末の1つであるSLT
(単独電話機)である。
【0019】(主装置1の構成例)以下、主装置1の内
部構成について説明する。201は主装置1の中枢であ
り交換制御を含め主装置全体の制御を司るCPUであ
る。202はCPU201の制御プログラムが格納され
たROM、203はCPU201の制御の為の各種デー
タを記憶すると共に各種演算用にワークエリアを提供す
るRAMである。204はCPU201の制御の下、呼
の交換(時分割交換)を司る通話路部、205はCPU
201の制御の下、PSTN回線を収容する為の着信検
出、選択信号送信、直流ループ閉結等PSTN回線制御
を行うPSTN回線i/fである。206はCPU20
1の制御の下、ISDN回線を収容する為のISDNの
レイア1、レイア2をサポートしISDN回線制御を行
うISDN回線i/fである。
【0020】207はSLTと通話路部204との間の
接続制御を行うSLTi/fであり、通電時はCPU2
01の制御の下で表示器等を有する専用電話機として機
能し、停電時はSLTとして通話のみを行うようSLT
204を制御するものである。208は通電時はCPU
201の制御の下、内線無線専用電話機とし、停電時は
SLTとして機能する、送受話器,ダイヤルキー,通話
回路,表記器等を有する無線専用電話機部である。20
9はPB信号、発信音、着信音等各種トーンを送出する
トーン送出回路である。210はCPU201の制御の
下、接続装置2を収容する為に接続装置2と通話信号、
制御信号を送受する接続装置i/fである。
【0021】(接続装置2の構成例)図3は接続装置2
の構成を示した図面である。301は接続装置2の中枢
であり、通話チャネル制御や無線部制御を含め接続装置
2全体の制御と司るCPUである。302はCPU30
1の制御プログラムが格納されたROM、303は本交
換システムの呼出し符号(システムID)を記憶するE
EPROM、304はCPU301の制御の為の各種デ
ータを記憶すると共に各種演算用ワークエリアを提供す
るRAMである。305はCPU301の制御の下、主
装置1の接続装置i/f201と通話信号、制御信号を
送受する主装置i/fである。
【0022】306はCPU301の制御の下、主装置
1からのPCM符号化された通話信号をADPCM符号
に変換し後述のチャネルコーデック307に送信すると
共に、チャネルコーデック307からのADPCM符号
化された通話信号をPCM符号に変換して主装置1に送
信する為のPCM/ADPCM符号化された通話信号を
PCM符号に変換して主装置1に送信する為のPCM/
ADPCM変換部である。307はCPU301の制御
の下、ADPCM符号化された通話信号及び制御信号
に、スクランブル等の処理を行うと共に所定のフレーム
に時分割多重化するチャネルコーデックである。308
はCPU301の制御の下、チャネルコーデック307
からのフレーム化されたデジタル信号を変調して無線で
送信できる様に処理してアンテナに送信すると共に、ア
ンテナより受信した信号を復調してフレーム化したデジ
タル信号に処理しする、無線部である。
【0023】(無線専用電話機3の構成例)図4は無線
専用電話機3の構成を示した図面である。401は無線
専用電話機3の中枢であり、無線部制御や通話制御を含
め無線専用電話機3全体の制御を司るCPUである。4
02はCPU401の制御プログラムが格納されたRO
M、403は本交換システムの呼出し符号(システムI
D)、無線専用電話機のサブIDを記憶するEEPRO
M、404はCPU401の制御の為の各種データを記
憶すると共に各種演算用にワークエリアを提供するRA
Mである。405はCPU401の制御の下、後述する
送受話器410、マイク411、スピーカ412からの
通話信号の入出力を行う通話回路である。406はCP
U401の制御の下、通話回路405からのアナログ音
声信号をADPCM符号に変換し後述のチャネルコーデ
ック407に送信すると共に、チャネルコーデック40
7からのADPCM符号化された通話信号をアナログ音
声信号に変換して通話回路に送信する為のADPCMコ
ーデックである。
【0024】407はCPU401の制御の下、ADP
CM符号化された通話信号及び制御信号にスクランブル
等の処理を行うと共に所定のフレームに時分割多重化す
るチャネルコーデックである。408はCPU401の
制御の下、チャネルコーデック407からのフレーム化
されたデジタル信号を変調して無線で送信できる様に処
理して後述するアンテナに送信すると共に、アンテナよ
り無線で受信した信号を復調してフレーム化したデジタ
ル信号に処理する、無線部である。410は通話する為
に音声信号を入出力する送受話器、411は音声信号を
集音入力するマイク、412は音声信号を拡声出力する
スピーカである。413は後述するキーマトリクスより
入力したダイヤル番号や外線の使用状況等を表示する表
示部である。414はダイヤル番号等を入力するダイヤ
ルキーや、外線キー、保留キー、スピーカキー等の機能
キーからなるキーマトリクスである。
【0025】(無線アダプタ4の構成例1)図5はシス
テムに収容可能なデータ通信端末の構成と、データ端末
に接続される無線アダプタの内部ブロック構成を示す図
である。同図において、501はデータ端末、502は
無線アダプタ、503は無線部であり、データ端末50
1は無線アダプタ502と通信ケーブルもしくは内部バ
スを介して接続される、例えばパーソナルコンピュー
タ、ワークステーション、プリンタ、ファクシミリ、そ
の他のデータ端末機器を指す。
【0026】504は主制御部であり、CPU及び、割
り込み制御、DMA制御等を行う周辺デバイス、システ
ムクロック用の発振器などから構成され、無線アダプタ
内の各ブロックの制御を行う。505はメモリであり、
主制御部504が使用するプログラムを格納する為のR
OM、各種処理用のバッファ領域として使用するRAM
等から構成される。506は通信i/f部であり、上述
のデータ端末501に示すようなデータ端末機器が標準
装備する通信i/f、例えば、RS232C,セントロ
ニクス,LAN等の通信i/fや、パーソナルコンピュ
ータ,ワークステーションの内部バス、例えば、ISA
バス,PCMCIAi/f等が該当する。507は端末
制御部であり、通信i/f506を介したデータ端末5
01と無線アダプタ502間のデータ通信の際に必要と
なる各種の通信制御を司る。
【0027】508はフレーム処理、無線制御を行うチ
ャネルコーデックであり、その内部構成は図8に示す。
チャネルコーデックでフレームに組み立てられたデータ
が無線部を介して主装置や対向端末に伝送されることに
なる。509は誤り訂正処理部であり、無線通信により
データ中に発生するビット誤りを低減する為に用いる。
送信時には、通信データ中に誤り訂正符号を挿入する。
また受信時には、演算処理により誤り位置並びに誤りパ
ターンを算出し、受信データ中のビット誤りを訂正す
る。510はタイマであり、無線アダプタ内部の各ブロ
ックが使用するタイミング信号を提供する。
【0028】(無線アダプタ4の構成例2)図6は公衆
回線ヘのデータ伝送を行う場合に必要となる、モデム内
蔵のタイプの無線アダプタの構成を示すものである。同
図において、511はデータを音声帯域信号に変調する
モデム、512はモデムで変調された信号を符号化する
ADPCMコーデックである。ADPCM符号化された
データをチャネルコーデックによりフレームに組み立
て、無線部を介して主装置に伝送されることになる。
【0029】(無線部の構成)図7は本システムの接続
装置2、無線専用電話機3、データ端末の無線アダプタ
4で共通に使用する無線部(308,408,503)
の構成を示す図である。601a,bは送受信用アンテ
ナ、602はアンテナ601の切り換えスイッチ、60
3は不要な帯域の信号を除去するためのバンド・パス・
フィルター(以下BPF)、604は送受信の切り換え
スイッチ、605は受信系のアンプ、606は送信系の
アンプ(パワーコントロール付)607は1st.IF
用ダウンコンバータ、608はアップコンバータ、60
9は送受信の切り換えスイッチ、610はダウンコンバ
ータ607によりコンバートされた信号から不要な帯域
の信号を除去するためのBPF、611は2nd.IF
用のダウンコンバータであり、ダウンコンバータ60
7,611によりダブルコンヴァージョン方式の受信形
態を構成する。
【0030】612は2nd.IF用のBPF、613
は90°移相器、614はクオドラチャ検波器で、BP
F612,90°移相器613により受信した信号の検
波、復調が行われる。615は波形整形用のコンパレー
タ、616は受信系の電圧制御型オシレータ(以下VC
O)、617はロー・パス・フィルター(以下LP
F)、618はプログラマブルカウンタ,プリスケー
ラ,位相比較器などから構成されるPLLで、VCO6
16,LPF617,PLL618により受信系の周波
数シンセサイザが構成される。
【0031】619はキャリア信号生成用のVCO、6
20はLPF、621はプログラマブルカウンタ,プリ
スケーラ,位相比較器等から構成されるPLLで、VC
O619,LPF620,PLL621によりホッピン
グ用の周波数シンセサイザが構成される。622は変調
機能を有する送信系のVCO、623はLPF、624
はプログラマブルカウンタ,プリスケーラ,位相比較器
などから構成されるPLLで、VCO622,LPF6
23,PLL624により周波数変調の機能を有する送
信系の周波数シンセサイザが構成される。
【0032】625は各種PLL618,621,62
4用の基準クロック、626は送信データ(ベースバン
ド信号)の帯域制限用フィルターである。以下、本無線
部の動作説明を行う。 1.送信時 プロセッサ等の外部回路から入力されたデータ(ディジ
タルデータ)はベースバンドフィルター626により帯
域制限を受けた後、送信系VCO622の変調端子に入
力される。送信系VCO622は送信系PLL624と
LPF623の回路より出力される制御電圧により周波
数を決定し、直接変調により中間周波(IF)の変調波
を生成する。周波数シンセサイザ622,623,62
4により生成された中間周波(IF)の変調波はアップ
コンバータ608に入力され、VCO619、LPF6
20、ホッピング用PLLから構成される周波数シンセ
サイザにより生成されたキャリア信号と加算された後、
送信系アンプ606に入力される。送信系アンプ606
により所定のレベルに増幅された信号は、BPF603
により不要な帯域の信号を除去された後アンテナ601
から電波として空間に発射される。
【0033】2.受信時 アンテナ601により受信された信号は、BPF603
により不要な帯域の信号を除去された後受信系のアンプ
605により所定のレベルに増幅される。所定のレベル
に増幅された受信信号は、ダウンコンバータ607によ
りキャリア信号を除去され1st.IFの周波数にコン
バータされる。1st.IFの受信信号は、BPF61
0で不要な帯域の信号を除去された後、2nd.IF用
のダウンコンバータ611に入力される。ダウンコンバ
ータ611は、VCO616、LPF617、受信系P
LL618から構成される周波数シンセサイザにより生
成された信号と1st.IFからの入力信号により2n
d.IFの周波数の信号を生成する。2nd.IFの周
波数にダウンコンバータされた受信信号は、BPF61
2により不要な帯域の信号を除去された後、90°位相
器613とクオドラチャ検波器614に入力される。
【0034】クオドラチャ検波器614は、90°位相
器613により位相をシフトされた信号と元の信号を使
用して検波,復調を行う。クオドラチャ検波器614に
より復調されたデータ(アナログデータ)は、コンパレ
ータ615によりディジタルデータとして波形整形され
外部の回路に出力される。 (無線フレーム)図8は本システムにおいて使用する無
線フレームの全体構成例を示し、図9は図8の全体構成
中の各フレームを示すものである。本システムにおいて
は、「主装置−無線専用電話機間通信フレーム」(以
下、PCFと略)、「無線専用電話機間通信フレーム」
(以下、PPFと略)、「バーストデータフレーム」
(以下、BDFと略)の3つの異なるフレームを用い
る。以下、それぞれのフレームの内部データの詳細の説
明を行う。
【0035】図8の(a)にPCFを示す。同図におい
て、FSYNは同期信号、LCCH−Tは主装置から無
線専用電話機へ送られる論理制御チャネル、LCCH−
Rは無線専用電話機から主装置へ送られる論理制御チャ
ネル、T1とT2とT3とT4は4台の異なる無線専用
電話機へ送る音声チャネル、R1とR2とR3とR4は
4台の異なる無線専用電話機から送られてくる音声チャ
ネル、GTはガードタイムを表す。また、この図におい
て、F1、F3とあるのは、このフレームを無線で伝送
する際に使用する周波数チャネルのことで、1フレーム
毎に周波数チャネルを変更することを示す。
【0036】図8の(b)にPPFを示す。同図におい
て、FSYNは同期信号、LCCH−Tは主装置から無
線専用電話機ヘ送られる論理制御チャネル、LCCH−
Rは無線専用電話機から主装置へ送られる論理制御チャ
ネル、T1とT2とT3は3台の異なる無線専用電話機
へ送る音声チャネル、R1とR2とR3は3台の異なる
無線専用電話機から送られてくる音声チャネル、GTは
ガードタイムを表す。また、この図において、F1,F
3,F5,F7とあるのは、このフレームを無線で伝送
する際に使用する周波数チャネルのことで、PCFと異
なり、F1で主装置から論理制御情報LCCH−Tを受
け取った後、周波数チャネルを無線専用電話機間通信に
確保されたF5に切り替え、無線専用電話機間通信を行
う。その後周波数チャネルをF3に切り替えて主装置か
ら論理制御情報を受け取り、周波数チャネルを無線専用
電話機間通信に確保されたF7に切り替えるという手順
を無線専用電話機間通信が終了するまで繰り返す。
【0037】図8の(c)にBDFを示す。同図におい
て、FSYNは同期信号、LCCH−Tは主装置から無
線専用電話機へ送られる論理制御チャネル、LCCH−
Rは無線専用電話機から主装置へ送られる論理制御チャ
ネル、Rは前のフレームが終了したことを確認するため
や、他の無線装置が電波を出していないかを確認するた
めのキャリアセンスの時間、PR1はプリアンブル、D
ATAはバーストデータを収容するデータ用スロット、
GTはガードタイムを表す。また、この図において、F
1,F3,F5,F7とあるのは、このフレームを無線
で伝送する際に使用する周波数チャネルのことで、PC
Fと異なり、F1で主装置から論理制御情報を受け取っ
た後、周波数チャネルをバーストデータ通信に確保され
たF5に切り替え、無線専用電話機間通信を行う。その
後周波数チャネルをF3に切り替えて主装置から論理制
御情報を受け取り、周波数チャネルをバーストデータ通
信に確保されたF7に切り替えるという手順をバースト
データ通信が終了するまで繰り返す。
【0038】図9の(a)にFSYNフレームを示す。
同図において、PRは財団法人電波システム開発センタ
ー(以下、RCRと略)で規定する周波数同期補足のた
めの62ビットのプリアンブル、SYNはRCRで規定
する31ビットのフレーム同期信号、IDはRCRで規
定する63ビットの呼出信号、FIは2ビットのチャネ
ル種別信号でPCF・PPF・BDFを区別する信号、
TSはタイムスロット情報、NFRは次のフレームの周
波数情報を示す。また、図中の数字は、本実施の形態に
おけるビット数を示す。
【0039】図9の(b)に音声チャネルのフレームを
示す。T1とT2とT3とT4とR1とR2とR3とR
4の構成は共通であるので、送信用音声チャネルを以下
まとめてTnと表示し、受信用音声チャネルをまとめて
Rnと表示する。また、TnとRnの構成も共通であ
る。同図において、Rは前のフレームが終了したことを
確認するためや、他の無線装置が電波を出していないか
を確認するためのキャリアセンスの時間、PR1は各ス
ロット用プリアンブル、UWは端末IDを含むユニーク
ワード、Dは3.2kbpsのDチャネル情報、Bは3
2kbpsのBチャネル情報、GTはガードタイムを表
す。また、図中の数字は、本実施の形態におけるビット
数を示す。
【0040】図9の(c)に論理制御チャネルLCCH
−Tのフレーム構成を示す。LCCH−Tは主装置から
無線専用電話機へ送られる論理制御チャネルである。同
図に追いって、UWはサブIDを含むユニークワード、
LCCHは論理制御情報、GTはガードタイムを表す。
LCCH−TはFSYN送出後、続けて送られるので、
プリアンブルなどは付加されていない。
【0041】図9の(d)に論理制御チャネルLCCH
−Rのフレーム構成を示す。LCCH−Rは無線専用電
話機から主装置へ送られる論理制御チャネルのことであ
る。同図において、Rは前のフレームが終了したことを
確認するためや、他の無線装置が電波を出していないか
を確認するためのキャリアセンスの時間、PR1はっ買
うスロット用プリアンブル、UWはサブIDを含むユニ
ークワード、LCCっは論理制御情報、GTはガードタ
イムを表す。
【0042】(チャネルコーデック)上記のフレームは
チャネルコーデックによって処理される。図10にチャ
ネルコーデックの内部構成を示す。同図において、80
1はチャネルコーデック、802は無線部、803は無
線専用電話機等に内蔵されるADPCMコーデック、8
04は無線専用電話機や無線アダプタのCPUである。
【0043】チャネルコーデック801の内部において
は、805は無線制御部であり、無線部に対して送受信
の切り替えの制御と周波数ホッピングを制御する。さら
に、データ送信に先立ちキャリア検出を行う機能も有す
る。807は、CPU804との間で制御情報をやり取
りするためのi/fであり、ASIC内の各部の状態や
動作モードを記憶するレジスタを内蔵する。CPUから
の制御信号やASIC内の各部の状態に応じてASIC
各部の制御を行うものである。806はADPCMコー
デックi/fであり、ADPCMコーデックとの間で、
音声信号をやり取りするためのシリアルデータ及び同期
クロックのやり取りを行う。808は送信フレーム処理
部であり、ADPCMコーデックからの信号やCPUか
ら入力された論理制御データを、図8に示した送信フレ
ームに組み立てる。809は受信フレーム処理部であ
り、無線部からの信号のフレームから制御情報や音声デ
ータを取りだし、ADPCMコーデックi/fやCPU
i/fに渡す。810はDPLLで構成される同期処理
部であり、受信信号からクロックを再生し、ビット同期
の捕捉を行う。
【0044】以下、このASICの基本動作を説明す
る。 1.送信 送信データフレームに付与する制御情報を、CPU80
6からCPUi/f807で受け取る。ASICが無線
専用電話機および主装置内の接続装置で使用される場合
には、ADPCMコーデック803からのデータと合わ
せて送信フレーム処理部で送信フレームを組み立てる。
ASICがデータ端末で使用される場合には、誤り訂正
符号化されたバーストデータと合わせて、送信フレーム
処理部808で送信フレームを組み立てる。フレーム組
立に際しては、データにスクランブルをかける。無線伝
送時の直流平衡を保つために必要となるものである。無
線制御部805は受信信号が終了するタイミングを取
り、キャリアセンス後、無線部を送信にし、送信フレー
ムを無線部802に渡す。
【0045】2.受信 無線制御部805は、送信すべきデータが終了した時点
で無線部を受信に切り替え、受信フレームを待つ。受信
フレームを受けると、データにデスクランブルをかけた
後で、受信フレームから制御情報とデータと取りだす。
制御情報はCPUi/f806を通じてCPU803に
渡す。受信したフレームがPCFあるいはPPFの場合
には、受信したデータはADPCMコーデックi/f8
06に渡し、無線専用電話機であればADPCMコーデ
ック803を通して音声として出力し、主装置であれば
通話路へと送られる。受信したフレームがBDFデある
場合には、受信したデータはデータ端末内のメモリに転
送される。
【0046】3.論理制御データの扱い (3−1)無通信時 あらかじめ主装置によって割り当てられた周波数で待機
し、定期的に送られてくる主装置からのLCCH−Tを
受信する。この時、主装置から送られるLCCHには、
外線着信の有無、無線専用電話機側に発呼要求の有無の
確認といった情報が含まれている。無線専用電話機は受
信フレーム処理部で取り出したLCCHをCPUに送
る。その後、CPUから指示された主装置へ送るLCC
Hを同じフレーム内のLCCH−Rで主装置に送る。こ
のように無線専用電話機は、発呼か着呼が生じるまでこ
の手順を繰り返す。
【0047】(3−2)通信時 無線専用電話機Aが発呼する場合を例として説明する。
無線専用電話機Aは無線通信時周波数チャネルF1と主
装置との間でLCCHをやり取りしているものとする。
無線専用電話機Aは発呼が生じるまで(3−1)で述べ
た手順で、周波数チャネルF1で主装置からのLCCH
をモニタしている。無線専用電話機Aで発呼が生じる
と、(3−1)の手順で主装置に送るLCCH−Rに発
呼要求を入れて主装置に送る。主装置側から通信可能か
どうかを知らせるLCCHは、100ms後に周波数チ
ャネルF1で送られてくるLCCHによって判断する。
【0048】発呼要求後の主装置からのLCCHの内容
が回線がいっぱいで接続できないことを示していたら、
無線専用電話機Aは話中として使用者に知らせる。発呼
要求後の主装置からのLCCHの内容が接続可能である
ことを示していたら、同じLCCH−Tないで通話で使
用する音声チャネルの時間スロットを指定される。例え
ば「1」を指示されたとすると、T1とR1を使用して
通信することを表す。FSYNフレーム内のFSとNF
Rで指定された周波数ホッピングパターンで周波数チャ
ネルを切り替えながら、通信を行う。主装置と接続した
あとの制御情報のやり取りは、TnおよびRnフレーム
内のDチャネル情報によって行う。
【0049】無線専用電話機間通信の場合、無線専用電
話機間の制御情報をDチャネル情報で行い、通信終了後
に各無線専用電話機が指定されている周波数チャネルの
LCCH−Rで、即ち前例の場合なら無線専用電話機A
は無通信時周波数チャネルF1で主装置との間で制御情
報をやり取りする場合に無線専用電話機間通信が終了し
たことを無線専用電話機から主装置へ通知する。
【0050】(周波数ホッピングパターンについて)図
11に本システムで使用する周波数ホッピングの概念図
を示す。本実施の形態のシステムでは、日本において使
用が認められている26MHzの帯域を利用した、1M
Hz幅の26の周波数チャネルを使用する。妨害ノイズ
などで使用できない周波数がある場合を考慮し、26の
チャネルの中から20の周波数チャネルを選択し、選択
した周波数チャネルを所定の順番で周波数ホッピングを
行う。このシステムでは、1フレームが5msの長さを
持ち、1フレーム毎に周波チャネルをホッピングしてい
く。そのため一つのホッピングパターンの1周期の長さ
は100msである。
【0051】同図において、異なるホッピングパターン
は異なる色で示している。このように、同じ時間で同じ
周波数が使用されることがないようなパターンを、各フ
レームで使用することにより、データ誤りが発生するこ
とを防ぐことが可能となるものである。また、複数の接
続装置を収容する場合、接続装置間での干渉を防止する
ために、それぞれの接続装置で異なるホッピングパター
ンを使用することも本システムの特徴となっている。こ
の方法により、マルチセル構成のシステムを実現するこ
とが可能となり、広いサービスエリアを得ることができ
るものである。
【0052】<無線通信システムの動作例>以上説明し
たように、本システムにおいては主装置と無線専用電話
機やデータ端末の間や端末相互間で、通信のためにフレ
ームを組立てまた使用する周波数を一定時間ごとに切り
替える制御を行っている。以下、本システムの具体的な
動作について説明を行う。
【0053】1.基本動作手順例 本システムにおいては、通話チャネルを使用する前に、
フレーム内に時分割多重化されている論理制御チャネル
(LCCHTおよびLCCHR)を用いて、使用するス
ロットとホッピングパターンとを決定する。さらに、各
端末が間欠受信を行いバッテリセービングを可能とする
ために、各端末は予め割り当てられた周波数で伝送する
論理制御チャネルのみにおいて、送受信するように設計
されている。
【0054】ただし、電源立ち上げ直後は、端末はホッ
ピングパターンも認識していない。そこで、任意の周波
数で待機し、その周波数でフレームを受信する。1つ目
のフレームを受信すると、その中に入っている次のフレ
ームの周波数情報を取り込み、以下周波数ホッピングを
開始することになる。複数の接続装置が使用される場合
は、1回目にフレームを受信することのできた接続装置
の使用するホッピングパターンに追従することになる。
【0055】また、電源立ち上げ直後は、どの端末がど
の周波数に割り当てられるかが定まっていない。そこ
で、電源立ち上げ時には、設定モードにおいて各端末の
IDの登録と論理制御チャネル周波数の割り当てとを行
うものとしている。論理制御チャネルの割り当てがされ
ると、各端末は間欠受信状態となり、自端末宛の論理制
御データのみの受信を行う。また、主装置に送信するデ
ータが発生した場合のみ、割り当てられた周波数のLC
CHRを使って、データを主装置に送信する。
【0056】通話スロットを用いた通信を開始したい場
合には、論理制御チャネルを用いて主装置にその旨を通
知し、スロットとホッピングパターンとの割り当てを受
けなければならない。それらの割り当てがなされた後
は、通話やデータ伝送を行うことが可能となるのであ
る。以下、、いくつかの場合の詳細動作の説明を行う。
【0057】2.主装置−接続装置を含む−と無線端末
の電源投入時の動作例:設定モード設定モードは、ID
の登録や使用する論理制御チャネルの周波数の設定等を
行うモードである。図12は本実施の形態の主装置およ
び無線端末電源投入時の動作シーケンスを示す図であ
る。図13は本実施の形態の主装置電源投入時の動作手
順を示すフローチャートである。図14は本実施の形態
の無線端末電源投入時の動作手順を示すフローチャート
である。
【0058】(1)主装置電源投入時の動作フローの説
明 まず、主装置1(あるいは接続装置2)本体の電源スイ
ッチを投入すると、主装置1は図13のステップS22
01により本体の初期設定を行った後、ステップS22
02で無線通信で使用する空中線電力を決定し、ステッ
プS2203で無線通信で使用する周波数帯域を決定
し、ステップS2204で周波数ホッピングのホッピン
グパターンを決定し、続いて、ステップS2205によ
り前記ホッピングパターン(次の単位時間にホッピング
する周波数)ならびに本システムIDを付加したPCF
フレーム2101を、無線端末103宛に送信する。こ
の時、PCFフレーム2101中のID部(図9の
(a))にはシステムIDを、NFR部(図9の
(a))には前記ホッピングパターンで次の単位時間に
ホッピングする周波数の情報を含み、またLCCH部
(図9の(c))には、無線端末側で使用可能な空き制
御チャネルの情報が含まれている。
【0059】次に、主装置1は、無線端末103からシ
ステムIDおよび無線端末ID等の位置登録のための情
報2102を受信(S2206)したならば、ステップ
S2207で前記無線端末103のIDを記憶し、該無
線端末103宛の無線通信制御情報を伝送する制御チャ
ネルを決定して、ステップS2208にて制御チャネル
2103を該無線端末103宛に通知する。
【0060】(2)無線端末電源投入時の動作フローの
説明 まず、無線端末103本体の電源スイッチを投入すると
設定モードとなり、図14のステップS2301により
本体の初期設定を行う。続いて、ステップS2302に
おいて使用する空中線電力を設定する。続いて、ステッ
プS2303において使用する周波数帯域を設定する。
次に、ステップS2304において、無線端末103の
IDが入力されたならば、このIDを記憶する。
【0061】次に、ステップS2305で、主装置1か
らのPCFフレームを受信するため、任意の周波数で受
信待機状態に移る。ステップS2306で主装置1から
のPCFフレーム2101を受信できたならば、ステッ
プS2307によりPCFフレーム2101中のID部
(図9の(a))からシステムIDを認識して記憶する
と共に、LCCH部(図9の(c))から空きチャネル
情報(無線端末から主装置へPCFフレームを送信する
周波数)を取得する。また、PCFフレーム2101中
のNFR部から次の単位時間にホッピングする周波数を
取得し、無線端末103は受信周波数をその周波数へ移
動し、次のPCFフレームを待つ。無線端末103はこ
の動作を繰り返し、周波数のホッピングパターンを認識
してこれを記憶する(S2308)。
【0062】無線端末103は、ホッピングパターンお
よびシステムのIDが判明すると、前記LCCH部によ
って得られた空き制御チャネルにおいて、システムID
ならびに自無線端末103のID情報を付加したフレー
ム2102を主装置宛に送信する(S2309)。この
後、主装置1から制御チャネルの周波数指定情報210
3を受け取ったならば、指定された制御チャネルにて間
欠受信を開始(S2310)し、設定モードから通常モ
ードへ移行する。
【0063】(3)空中線電力及び周波数帯域設定の例 以下に、主装置の電源投入時および無線端末の電源投入
時に、使用する空中線電力及び周波数帯域の設定(S2
202,S2203,S2302,S2303)の仕方
についてさらに詳細に説明する。ここでは、主装置と無
線端末とをまとめて無線通信装置とよぶ。
【0064】本実施の形態のシステムで使用する無線通
信装置の各入力部を図15に示し、各表示部への表示例
を図16に示す。図15で、1は無線通信装置の入力
部、2は空中線電力を設定する際に始めに押し、また、
空中線電力の値を入力した後に空中線電力の値を設定す
るために使用する空中線電力設定ボタン、3は周波数帯
域を設定する際に初めに押し、また、周波数帯域の値を
入力した後に設定するために使用する周波数帯域設定ボ
タン、4は設定した内容をメモリに記憶させる記憶ボタ
ン、5は入力した内容を入れ直すための再入力ボタン、
6は無線通信装置のIDを設定する際に初めに押し、ま
た、無線通信装置のIDの値を入力した後にその値を設
定するために使用するID設定ボタン、7は設定した空
中線電力を取り消すための空中線電力取り消しボタン、
8は設定した周波数帯域幅を取り消すための周波数帯域
取り消しボタン、9は記憶した内容を表示させたい場合
に使用する表示ボタン、10は設定したい値が少数であ
った場合に使用する小数点ボタン、11は空中線電力を
設定する際に、実際の値を入力したあとのWの単位を入
力するためのWボタン、12は周波数帯域を入力する際
に、実際の値を入力したあとのHzの単位を入力するた
めのHzボタン、13は設定したい数値を入力するため
の数字ボタン、14は国の名前やパスワードなどを入力
するための英字ボタン、15はパスワードを設定するた
めのパスワード設定ボタン、16はパスワードの認識を
行うためのパスワード認識ボタンである。
【0065】図16の(a)は、使用する空中線電力を
設定する表示画面の一例であり、各国で使用されている
空中線電力が対応して表示され(空中線電力の値は
例)、使用国を指定することで当該無線通信装置の空中
線電力が設定される。図16の(b)は、周波数帯域を
設定する表示画面の一例であり、周波数の最低値と最高
値を入力するようになっている。尚、空中線電力を値で
入力するようにしても、周波数帯域を国別に用意し選択
するようにしてもよい。かかる入力方法は本例で限定さ
れない。又、表示画面からの入力は、タッチパネルやポ
インティングデバイスによるものも考えられる。
【0066】以下、空中線電力と周波数帯域との設定例
について、数例を挙げて説明する。 <設定例1>手入力により、空中線電力と周波数帯域と
を設定する方法について説明する。無線通信装置の使用
する空中線電力を設定する際には、無線通信装置の入力
部1の空中線電力設定ボタン2を手入力により押し、空
中線電力設定モードに入る。空中線電力設定モードに入
ると、設定したい空中線電力を数値ボタン13と小数点
ボタン10とWボタン11とにより入力する。設定した
い空中線電力の値を入力すると、もう一度空中線電力設
定ボタン2を押す。空中線電力設定ボタン2が押される
と、CPUが認識し、無線制御部に空中線電力を設定値
にするように命令する。無線制御部がその命令を受ける
と、無線制御部は図7の空中線電力設定部607の値を
入力された値に設定する。このようにして、簡単に手入
力により空中線電力を設定することができる。
【0067】無線通信装置の使用する周波数帯域を設定
する際には、無線通信装置の入力部の周波数帯域設定ボ
タン3を手入力により押し、周波数帯域設定モードに入
る。周波数帯域設定モードに入ると、設定したい周波数
帯域の最小値の周波数を数値ボタン13と少数点ボタン
10とHzボタン12とにより入力する。設定したい最
小値の周波数の値を入力すると、もう一度周波数帯域設
定ボタン3を押す。周波数帯域設定ボタン3が押される
と、CPUが認識し、無線制御部に周波数帯域の最小値
を入力された値にする様に命令する。無線制御部がその
命令を受けると、無線制御部は図7の周波数帯域設定部
621の周波数帯域の最小値を入力された値に設定す
る。これで、周波数帯域の最小値が設定されたことにな
る。
【0068】次に、同様にして、周波数帯域の最大値を
設定するために、周波数帯域設定ボタン3を押す。次に
設定したい周波数帯域の最大値の周波数を数値ボタン1
3と小数点ボタン10とHzボタン12とにより入力す
る。設定したい最大値の周波数の値を入力すると、もう
一度周波数帯域設定ボタン3を押す。周波数帯域設定ボ
タン3が押されると、CPUが認識し、無線制御部に周
波数帯域の最大値を入力された値にする様に命令する。
無線制御部がその命令を受けると、無線制御部は図7の
周波数帯域設定部621の周波数帯域の最大値を入力さ
れた値に設定する。これで、周波数帯域の最大値が設定
されたことになる。これにより、周波数帯域の最小値と
最大値が周波数帯域設定部621に設定され、周波数帯
域の設定が行えたことになる。このようにして、簡単に
手入力により周波数帯域を設定することができる。
【0069】これにより、無線通信装置が、ROMなど
の記憶媒体に記憶させた周波数帯域および/または空中
線電力により通信を行っていて、周波数帯域および/ま
たは空中線電力が変更できない場合に、記憶させた周波
数帯域および/または空中線電力が間違っていた場合に
も、その無線通信装置は他の無線通信装置と通信するこ
とが可能になる。
【0070】また、上記実施の形態によりスペクトラム
拡散方式の中でも周波数ホッピング方式について通信を
行う方法について説明したが、スペクトラム拡散方式を
用いることにより、秘話性や雑音の問題を解消すること
が可能になり、また、周波数ホッピング方式を用いるこ
とにより、同期回路が簡単に構成できるため、システム
全体の回路構成が簡単にでき、また無線部の変復調部が
拡散、逆拡散のような複雑な構成を必要としないため変
復調部が簡素化できる。
【0071】また、この設定を電源立ち上げ時に空中線
電力および周波数帯域を設定することにより、通信を行
う直前に設定を行うよりもすぐに通信することができ
る。また、無線部(図7)の空中線電力設定部606と
無線部の周波数帯域設定部621に設定した回数をカウ
ントするカウンタを各々設け、そのカウンタが2以上に
なると、その無線部の空中線電力設定部606と無線部
の周波数帯域設定部621にアクセスすることが出来な
くなるようにする。これにより、設定以降は、ユーザが
自由に無線通信装置に周波数帯域および/または空中線
電力を設定することができなくなる。
【0072】<設定例2>先ず、SS方式を用いて通信
することが認可されている国のSS方式における周波数
帯域および/または空中線電力を、無線通信装置の記憶
媒体のROMに記憶させておく。無線通信装置の使用す
る空中線電力を設定する際には、無線通信装置の入力部
の空中線電力設定ボタン2を手入力により押し、空中線
電力設定モードに入る。空中線電力設定モードに入る
と、表示ボタン9を押す。表示ボタンが押されると記憶
媒体のROMに記憶されていた空中線電力が表示部に表
示される。
【0073】これにより、SS無線通信システムを設置
する人が、設置する国の空間線電力を確実に知らない場
合でも、SS無線通信システムを設置する人が、確実に
設定する国の空中線電力を設定することができる。その
表示された空中線電力には、それぞれの国の空中線電力
に対し番号が付けられている。この番号を入力部の数字
ボタン13により手入力により選択することができるよ
うになっている。そのため、設定する場合には、設定し
たい空中線電力の数字ボタン13を押し、空中線電力設
定ボタン2を押す。2度目の設定ボタンが押されると、
CPUが認識し、無線制御部に空中線電力を設定値にす
るように命令する。無線制御部がその命令を受けると、
無線制御部は図7の空中線電力設定部606の値を入力
された値に設定する。このようにして、簡単に手入力に
より空中線電力を設定することができる。
【0074】この際、空中線電力設定モードで数字ボタ
ンを押した回数をカウントするカウンタを設け、そのカ
ウンタが2以上になると、空中線電力を設定するため
に、空中線電力設定ボタン2を押して空中線電力を選択
するための数字ボタン13を押しても、その無線部の空
中線電力設定部606にアクセスすることができなくな
る。
【0075】無線通信装置の使用する周波数帯域を設定
する際には、無線通信装置の入力部の周波数帯域設定ボ
タン3を手入力により押し、周波数帯域設定モードに入
る。周波数帯域設定モードに入ると、表示ボタン9を押
す。表示ボタンが押されると記憶媒体のROMに記憶さ
れていた周波数帯域が表示部に表示される。これによ
り、SS無線通信システムを設置する人が、設置する国
の周波数帯域を確実に知らない場合でも、SS無線通信
システムを設置する人が、設置する国の周波数帯域を確
実に設定することができる。
【0076】その表示された周波数帯域には、それぞれ
の国の周波数帯域に対し番号が付けられている。この番
号を入力部の数字ボタン13により選択することができ
るようになっている。そのため、設定する場合には、設
定したい周波数帯域の数字ボタン13を押し、周波数帯
域設定ボタン3を押す。2度目の設定ボタンが押される
と、CPUが認識し、無線制御部にその値の周波数帯域
にするように命令する。無線制御部がその命令を受ける
と、無線制御部は図7の周波数帯域設定部621の値を
入力された値に設定する。このようにして、簡単に手入
力により周波数帯域を設定することができる。
【0077】この際、周波数帯域設定モードで数字ボタ
ンを押した回数をカウントするカウンタを設け、そのカ
ウンタが2以上になると、周波数帯域を設定するため
に、周波数帯域設定ボタン3を押し、周波数帯域を選択
するための数字ボタンを押しても、無線部(図7)の周
波数帯域設定部621にアクセスすることができなくな
るようになる。これにより、ユーザが自由に無線通信装
置に周波数帯域を設定することができなくなる。
【0078】この空中線電力および周波数帯域を設定す
る方法により、ある国に販売したSS無線通信システム
を移動させてその国以外の国で使用することが可能にな
る。 <設定例3>先ず、無線通信装置は、SS方式を用いて
通信することが認可されている国と、その国のSS方式
における周波数帯域および/または空中線電力を記憶媒
体のROMに記憶させておく。
【0079】無線通信装置の使用する空中線電力を設定
する際には、無線通信装置の入力部の空中線電力設定ボ
タン2を手入力により押し、空中線電力設定モードに入
る。空中線電力設定モードに入ると、表示ボタン9を押
す。表示ボタン9が押されると記憶媒体のROMに記憶
されていた国が表示部に表示される。これにより、SS
無線通信システムを設置する人が、SS無線通信システ
ムを設置する国が、SS方式を使用することが認可され
ているかが理解することができ、間違えてSS無線通信
システムを設置し使用してしまうということがなくな
る。
【0080】その表示された国には、それぞれの国に対
し番号が付けられている。この番号を入力部の数字ボタ
ン13により手入力によりその国を選択することができ
るようになっている。そのため、設定する場合には、設
定したい国の数字ボタンを入力し、空中線電力設定ボタ
ン2を押す。この際、空中線電力設定モードで数字ボタ
ンを押した回数をカウントするカウンタを設け、そのカ
ウンタが2以上になると、空中線電力を設定するため
に、空中線電力設定ボタン2を押し、空中線電力を選択
するための数字ボタン13を押しても、無線部(図7)
の空中線電力設定部606にアクセスすることができな
くなる。これにより、ユーザが自由に無線通信装置の空
中線電力を設定することができなくなる。
【0081】2度目の設定ボタンが押されると、CPU
が認識し、CPUはその国に対応する空中線電力をRO
Mの中から引き出し、CPUは無線制御部にその値の空
中線電力にするように命令する。無線制御部がその命令
を受けると、無線制御部は図6の606の空中線電力設
定部の値を入力された値に設定する。このようにして、
簡単に手入力により空中線電力を設定することができ
る。
【0082】無線通信装置の使用する周波数帯域を設定
する際には、無線通信装置の入力部の周波数帯域設定ボ
タン3を手入力により押し、周波数帯域設定モードに入
る。周波数帯域設定モードに入ると、表示ボタン9を押
す。表示ボタン9が押されると記憶媒体のROMに記憶
されていた国が表示部に表示される。その表示された国
には、それぞれの国に対し番号が付けられている。この
番号を入力部の数字ボタンにより手入力により選択する
ことができるようになっている。そのため、設定する場
合には、設定したい国の数字ボタンを入力して周波数帯
域設定ボタン3を押す。
【0083】この際、周波数帯域設定モードで数字ボタ
ンを押した回数をカウントするカウンタを設け、そのカ
ウンタが2以上になると、周波数帯域を設定するため
に、周波数帯域設定ボタン3を押し、周波数帯域を選択
するための数字ボタンを押しても、無線部(図7)の周
波数帯域設定部621にアクセスすることができなくな
るようになる。これにより、ユーザが自由に無線通信装
置に周波数帯域を設定することができなくなる。
【0084】2度目の設定ボタンが押されると、CPU
が認識し、CPUはその国に対応する周波数帯域をRO
Mの中から引き出し、CPUは無線制御部にその値の周
波数帯域にするように命令する。無線制御部がその命令
を受けると、無線制御部は図6の621の周波数帯域設
定部の値を入力された値に設定する。このようにして、
簡単に手入力により周波数帯域を設定することができ
る。
【0085】この空中線電力および周波数帯域を設定す
る方法により、ある国に販売したSS無線通信システム
を移動させてその国以外の国で使用することが可能にな
る。 <設定例4>先ず、無線通信装置は、SS方式を用いて
通信することが認可されている国と、その国のSS方式
における周波数帯域および/または空中線電力を記憶媒
体のROMに記憶させておく。
【0086】無線通信装置の使用する空中線電力を設定
する際には、無線通信装置の入力部の空中線設定ボタン
2を手入力により押し、空中線電力設定モードに入る。
空中線電力設定モードに入ると、表示ボタン9を押す。
表示ボタンが押されると、表示部に、記憶媒体のROM
に記憶させたSS方式を用いて通信することが認可され
ている国と、その国で認可されているSS方式における
周波数帯域および/または空中線電力が表示される。
【0087】これにより、SS無線通信システムを設置
する人が、設置する国でSS方式が認可されているか、
また、認可されている周波数帯域および/または空中線
電力がいくつであるか、全くわからない場合であって
も、この表示を見ながら入力することにより、簡単に周
波数帯域および/または空中線電力を設定することがで
きる。
【0088】以下、実際に設定する方法は、設定例1と
同じである。 <取消例>先ず、空中線電力を取り消したい場合には、
無線通信装置の入力部の空中線電力取り消しボタン7を
押す。このボタンが押されると、CPUが認識し、CP
Uは無線制御部に設定されている空中線電力を取り消す
ように命令する。無線制御部がその命令を受けると、無
線制御部は図7の空中線設定部606の値を取り消す。
このようにして、間違って設定した場合でも簡単に手入
力により空中線電力を取り消すことができる。
【0089】また、周波数帯域を取り消したい場合に
も、同ようにして、無線通信装置の入力部の周波数帯域
取り消しボタン8を押す。このボタンが押されると、C
PUが認識し、CPUは無線制御部に設定されている周
波数帯域を取り消すように命令する。無線制御部がその
命令を受けると、無線制御部は図7の周波数帯域設定部
621の値を取り消す。このようにして、間違って設定
した場合でも簡単に手入力により周波数帯域を取り消す
ことができる。
【0090】取り消しを行った場合は、上記設定例1〜
4に示した設定用のカウンタはクリアされて、再度の設
定が可能となる。 <電源切断時の例>電源を切断した場合、無線部の空中
線電力を設定している空中線電力設定部606には、電
源を供給されることにより空中線電力を設定していたた
め、電源の供給が少なくなると空中線電力の設定をする
ことができなくなる。また同様に、無線部の周波数帯域
を設定している周波数帯域設定部621は、電源を供給
されることにより周波数帯域を設定していたため、電源
の供給がなくなると周波数帯域の設定をすることができ
なくなる。
【0091】又、上記設定例1〜4で設定された値は、
EEPROM303(図3),403(図4)に記憶さ
れるようにする。これにより、電源を切断した後にも設
定内容が保持され変化することが無くなるので、間違っ
た周波数帯域および空中線電力で通信を行うことがなく
なる。 <設定値確認例1>設定例2において、空中線電力を設
定する際に、間違えて空中線電力を選択してしまった場
合には、空中線電力設定ボタン2を押す前に、手入力に
より、再入力ボタン5を押す。再入力ボタン5が押され
ると、先程選択した空中線電力が取り消される。そし
て、もう一度選択する。これにより、間違えて空中線電
力を選択してしまった場合にも、簡単に取り消すことが
可能になる。
【0092】また、周波数帯域を設定する際に、間違え
て周波数帯域を選択してしまった場合には、周波数帯域
設定ボタン3を押す前に、手入力により、再入力ボタン
5を押す。再入力ボタン5が押されると、先程選択した
周波数帯域が取り消される。そして、もう一度選択す
る。これにより、間違えて周波数帯域を選択してしまっ
た場合にも、簡単に選択のし直しが可能になる。
【0093】<設定値確認例2>設定例3において、空
中線電力を設定する際に、間違えて国を選択してしまっ
た場合には、空中線電力設定ボタン2を押す前に、手入
力により、再入力ボタン5を押す。再入力ボタン5が押
されると、先程選択した国が取り消される。そして、も
う一度選択する。これにより、間違えて国を選択してし
まった場合にも、簡単に取り消すことが可能になる。
【0094】また、周波数帯域を設定する際に、間違え
て国を選択してしまった場合には、周波数帯域設定ボタ
ン3を押す前に、手入力により、再入力ボタン5を押
す。取り消しボタンが押されると、先程選択した国が取
り消される。そして、もう一度選択する。これにより、
間違えて国を選択してしまった場合にも、簡単に取り消
すことが可能になる。
【0095】<機密保持例>設定例1から4において、
無線通信システムを設置する人は、電源を立ち上げると
すぐに、無線通信装置のパスワードの設定を行う。その
仕方は、先ず、パスワード設定ボタン15を押す。そし
て、複数桁のパスワードを数字ボタン13および/また
は英字ボタン14より選択し入力する。入力が終わった
らもう一度、パスワード設定ボタン15を押す。これに
より、パスワードが設定されたことになる。尚、設定さ
れたパスワードは、EEPROM303(図3),40
3(図4)に記憶されるようにする。
【0096】空中線電力および/または周波数帯域を設
定する際には、パスワード認識ボタン16を押し、複数
桁のパスワードを打ち、パスワード認識ボタン16を押
す。そのパスワードが初めに設定したパスワードと同じ
場合には、空中線電力設定ボタン2および周波数電力設
定ボタン3を使用可能にし、同じでない場合には、同じ
になるまで空中線電力設定ボタン2および周波数電力設
定ボタン3を使用可能にしない。
【0097】これにより、不特定のユーザが、勝手に無
線通信装置に空中線電力および/または周波数帯域を設
定することができなくなる。 (フローチャート例)図17に、特に上記機密保持例,
設定例3を含む空中線電力の設定手順のフローチャート
を示す。尚、煩雑さを避けるために、周波数電力の設定
の詳細は省くが、その手順は他の設定例等の手順と共に
このフローチャート例から容易に想像できる。
【0098】ステップS1で、パスワード認識ボタン1
6の入力を待つ。入力があると、続いてステップS2で
数字ボタン13からのパスワードとパスワード認識ボタ
ン16の入力が行われる。ステップS3で、予め設定さ
れたパスワードと入力されたパスワードが比較され、一
致すればステップS10に進む。ステップS10で空中
線電力設定ボタン2か否か、ステップS30で周波数電
力設定ボタン3か否かが判断される。空中線電力設定ボ
タン2が押されるとステップS11に進んで、表示ボタ
ン9か否かを判断する。表示ボタン9が押されると上記
設定例2〜3であるが、ここでは設定例3とすると、ス
テップS12でSS方式の認可されている国と、その国
の空中線電力の値が数字に対応して表示され、ステップ
S13で数字ボタン13により選択する。
【0099】一方、ステップS11で表示ボタン9でな
く、ステップS21で数字ボタン13と判断されると、
これは上記設定例1であり、ステップS22で数字ボタ
ン13及び少数点ボタン10により所望の数値が入力さ
れ、ステップS23でWボタンの入力を待つ。ステップ
S13で数字ボタンの選択あるいはステップS23でW
ボタンの入力があると、ステップS14で空中線電力設
定のカウンタをインクリメントし、カウンタ=1とな
る。ステップS15で再度の空中線電力設定ボタン2の
入力を待って、入力があるとステップS16でカウンタ
が2以上か否かをチェックし、2未満であればステップ
S17で空中線電力の設定を行う。2以上であればステ
ップS18で既に設定済みとのエラーメッセージを表示
する。尚、本フローチャートでは空中線電力設定のカウ
ンタを設定例1及び3で共通としたが、上記説明のよう
に異なるものでも良い。
【0100】かかるフローチャートは、各無線通信装置
のROMに格納されており、電源投入時あるいは適宜に
実行されてよいが、装置の使用前の設定であるので電源
投入時が好ましい。 3.無線専用電話機からの外線発信時の処理例 図18は、本実施の形態の外線発信時のシーケンスを示
す図であり、図19は、本実施の形態の外線発信時の無
線専用電話機3の動作手順を示すフローチャートであ
り、又、図20は、本実施の形態の外線発信時の主装置
1の動作手順を示すフローチャートである。
【0101】無線専用電話機3において、キーマトリク
ス414に配置された外線キーを押下すると(S250
1)、無線専用電話機3は、押下した外線ボタンに対応
する表示部413の外線LEDを発信点滅させ(S25
02)、外線発信信号2402を接続装置2を経由して
主装置1に送信する(S2503)。この外線発信信号
は、無線専用電話機3と接続装置2の間の無線リンク上
を、図8の(a)に示すPCFフレームのLCCH−R
で送信し、接続装置2では主装置i/f305により主
装置に通知する。
【0102】外線発信2401を受信した主装置1は、
外線発信が可能かどうか判断する(S2601)。外線
が空いており発信可能であれば、発信する外線と、PC
Fフレームのどの音声チャネル(T1〜T4,R1〜R
4)を使用するかとを決定する。決定した音声チャネル
番号をパラメータとして、外線発信許可2403を接続
装置2を経由して無線専用電話機3に送信し(S260
2)、外線を捕捉する(S2603)。この外線発信許
可は、PCFフレームのLCCH−Tで送信される。
【0103】無線専用電話機3では、外線発信許可信号
2404を受信すると(S2504)、許可信号で送ら
れてきたパラメータで指示された音声チャネルと同期を
取る。無縁専用電話機3での音声チャネル移行が完了す
ると、LCCH−Rにより音声チャネル接続完了信号2
406を送信する(S2505)。接続装置2は、主装
置1から外線発信許可を受け取った時点で、チャネルコ
ーデック307により所定の音声チャネルを受信し、主
装置1に渡す経路を作り出し、無線専用電話機3からの
音声チャネルを接続完了2405を主装置1に通知す
る。
【0104】主装置1は、音声チャネル接続完了240
5を受信すると(S2604)、無線専用電話機3側の
準備が整ったと見て、外線LEDを緑色に点灯する為に
外線表示緑常灯指示2407を送信する(S260
5)。また、捕捉した外線との通路を接続する(S26
06)。無線専用電話機3では、外線表示緑常灯指示信
号2408を受信し(S2506)、外線LEDを緑に
点灯すると共に無線専用電話機3内部の通話路を接続
し、ダイヤルトーン2411を聴取する(S250
7)。また、外線発信した無線専用電話機3以外の無線
専用電話機3の外線LEDを赤点灯にする為、外線表示
赤常灯指示2409を送信する。
【0105】次に、キーマトリクス414からダイヤル
を受けた無線専用電話機3は、主装置1にダイヤル信号
2413として送信する(S2508)。ダイヤルの終
了はタイムアウトで監視され(S2509)、タイムア
ウトになると通話中となる(S2510)。主装置1で
は、ダイヤル2412の1桁目を受信すると(S260
7)、外線にダイヤルを送信し始め、やはりタイムアウ
トで送信を監視している(S2608)。ダイヤル送信
が終了すると、通話中となる(S2609)。
【0106】通話が終了し、無線専用電話機3がオンフ
ックすると(S2511)、オンフック信号2416が
送出される(S2512)。オンフック信号2415は
主装置1に送信され(S2610)、音声チャネル切断
2417を返信する(S2611)。主装置1は、無線
専用電話機3に対する音声チャネルの割り当てを解除す
る。また主装置1は、無線専用電話機3の外線LEDを
消灯する為、外線表示消灯指示2419,2421を送
信する(S2612)。音声チャネル切断信号2418
を受信した無線専用電話機3は、通話路を開放し(S2
513)、続いて受信する外線表示消灯指示信号242
0,2422で外線LEDを消灯する(S2514)。
【0107】4.無線専用電話機への外線着信時の処理
例 図21は、本実施の形態の外線着信シーケンスを示す図
である。図22は、本実施の形態の外線着信時の主装置
の動作手順を示すフローチャートである。図23は、本
実施の形態の外線着信時の無線専用電話機の動作手順を
示すフローチャートである。
【0108】(1)主装置の動作手順 図22において、まずステップS2801で公衆回線1
02より着信があると、ステップS2802に進んで、
主装置1は、接続装置2から無線専用電話機103−
A,Bに外線着信信号2703,2705を送信する。
ステップS2803でオフフック信号106を受信した
ら、ステップS2804に進んで、オフフック信号27
06を送信した無線専用電話機103−Aに、外線通話
用に使用しているHPおよび音声チャネル番号といった
情報を載せた外線応答許可信号2709を送信する。ス
テップS2805で音声信号接続完了信号2710を受
信したら、ステップS2806に進み、前記無線専用電
話機103−Aに通話中表示信号2713を出すととも
に、ステップS2807に進み、その他の無線専用電話
機103−Bに対して外線着信中止信号2717を発信
する。
【0109】そして、ステップS2808において、無
線専用電話機103−Aからのデータ2715を公衆回
線102に接続し、通話を開始する。さらに、主装置1
はステップS2809で、無線専用電話機103−Aよ
りのオンフック信号2718を受け取るまで公衆回線1
02との接続を続ける。オフフック信号2718を着信
したら、ステップS2810に進み、公衆回線102と
の接続を中止して音声チャネル切断信号2712を出
す。さらに、ステップS2811において、その他の無
線専用電話機103−Bに外線使用中心信号2723を
送信する。
【0110】(2)無線専用電話機の動作手順 図23においては、ステップS2901において、主装
置1より外線着信信号2703を受け取ると、無線専用
電話機3−A,Bは着信音などをならし、ステップS2
902においてオフフックされたかを検知する。オフフ
ックされたらステップS2903に進んで、オフフック
信号2706を主装置1に送信する。ステップS290
4で主装置1より外線応答許可信号2709が来たら、
ステップS2905に進み、音声チャネルを接続して音
声チャネル接続完了信号2710を送信する。ステップ
S2906で主装置1より通話中表示信号113が来た
ら、無線専用電話機103−Aは表示部413に通話中
表示をし、ステップS2907で通話を開始する。
【0111】さらに、ステップS2908においてオン
フックされるまで通話を続け、オンフックがされると、
ステップS2909に進んでオンフック信号2718を
主装置1に送信する。ステップS2910において音声
チャネル切断信号1281が来たら、音声チャネルを切
断して表示部413の通話中表示を消し、通話を終了す
る。ステップS29028においてオフフックされない
うちに、ステップS2911において他の無線専用電話
機103−Aが通話を始めたために、無線専用電話機1
03−Bに対して、外線着信中止信号117が来たら、
無線専用電話機103−Bは、ステップS2912に進
み表示部413に外線使用中表示をする。さらに、無線
専用電話機103−Bは、ステップS2913において
外線使用中表示中止信号2723が来るまで表示部41
3に外線使用中表示を続け、前記外線使用中表示中止信
号2723が来たら、ステップS2914において外線
使用中表示を消す。
【0112】5.内線間通話の処理 次に、同じ接続装置で管理されている(つまり、主装置
との間で通信を行う際に、介する接続装置が同一であ
る)2台の無線専用電話機が内線間通話をする場合を想
定し、発呼側の無線専用電話機と着呼側の無線専用電話
機との各々の動作について説明を行う。
【0113】図24に、内線通信の主装置,接続装置,
発呼側専用電話機,着呼側専用電話機の制御データのシ
ーケンスを示す図を、図25に主装置の概要処理手順を
示すフローチャートを、図26に発信側専用電話機の概
要処理手順を示すフローチャートを、図27に着呼側専
用電話機の概要処理手順を示すフローチャートを示す。
但し、各フローチャートは、関連する処理の部分のみを
記載している。
【0114】まず、発信側の無線専用電話機103−A
において、キーマトリクス414に配置された内線キー
を押下すると(S3201)、無線専用電話機103−
Aは内線通信信号3002を、無線専用電話機103−
Aと接続装置2の間の無線リンク上で、図8の(a)に
示すPCFフレームのLCCH−Rを用いて送信する
(S3202)。接続装置2は送られた前記内線通信信
号3002を受信すると、主装置に通知する。
【0115】内線通信3001を受信した主装置内のC
PU201は、発信した無線専用電話機103−Aの端
末属性等を分析し、内線発信が可能であれば(S310
2)、PCFフレームのLCCH−Tを用いた内線通信
許可3003として、接続装置2を介して無線専用電話
機103−Aに送信する(S3104)。次に、キーマ
トリクス414からダイヤル情報を受けた無線専用電話
機103−Aは、主装置1にダイヤル情報3008を送
信する(S3204)。なお、最終ダイヤルはタイムア
ウトで監視される。
【0116】主装置1では、ダイヤル情報3007を受
信すると(S3105)、ダイヤルを解析して、接続装
置2を介して受信側の無線専用電話機103−Bに、P
CFフレームのLCCH−Tを使用して内線着信300
9を送信する(S3106)。内線着信信号3010を
受信した無線専用電話機103−Bは、スピーカを用い
て着信をオペレータに知らせて応答を促し(S330
2)、ユーザがキーマトリクス414により応答するの
を待つ。ユーザからの応答を検出した場合は、無線専用
電話機103−Bは、オフフック信号3012をPCF
フレームのLCCH−Rを用いて接続装置2に送り、主
装置1に通知する(S3304)。
【0117】無線専用電話機103−Bからのオフフッ
ク3012を受信した主装置1は(S3107)、無線
専用電話機103−Aに内線応答3013を送信して、
無線専用電話機103−Bが応答したことを通知する。
この内線応答3013には、主装置内のCPU201
が、RAM203に記憶して管理している空タイムスロ
ットやホッピングパターン、使用するPCFフレーム内
の音声チャネル(T1〜T4,R1〜R4)等の通信リ
ソースを、無線専用電話機103−Aと無線専用電話機
103−Bとの直接通信に割り当て、この通信リソース
情報をPCFフレームのLCCH−Tを用いた内線応答
3005として、接続装置2を介して無線専用電話機1
03−Aに送信する(S3108)。
【0118】無線専用電話機103−Aは、内線応答信
号3014を受信すると、LCCH−Rを使用して音声
チャネル接続完了信号3006を送信する(S320
6)。接続装置2は、無線専用電話機103−Aからの
音声チャネル接続完了コマンド3005を主装置1に通
知する。主装置1は、同時に、無線専用電話機103−
Bにも、直接通信用に使用しているホッピングパターン
および音声チャネル番号等の通信リソース情報を含んだ
内線通信許可3015を送信する(S3108)。
【0119】内線応答信号3014により相手応答を確
認した無線専用電話機103−Aは、リングバックトー
ンを止めて通信相手と通信するように割り当てられた論
理チャネルに切り替え、マイク及びスピーカを制御して
通話相手との通話状態になる。一方、内線通信許可信号
3016を受信した無線専用電話機103−Bは、着信
音を止めて内線通信許可信号3016内の通信リソース
情報から得られる音声チャネルに同期をとり、主装置1
に対して音声信号接続完了信号3018を送信する。
【0120】つまり、これ以降の無線専用電話機間の直
接通信時は、電話機間でやり取りする制御データと音声
データとを、この音声チャネルで通信する。具体的に
は、図8の(b)のPPFフレームのTnとRnとにお
いて、図9の(b)に示されるように、制御データはD
タイムスロット、音声データはBタイムスロットで通信
される。
【0121】なお、電話機間で直接通信を行う間も、フ
レームの先頭部のタイミングでPCFの送信されている
周波数に切り替え、LCCH−Tを受信したりLCCH
−Rを送信したりすることが可能であることは、本シス
テムの大きな特徴である。このようにすることで、内線
での通信中にも、主装置からのデータを受信することが
可能となり、通話中着信等のサービスに対応することが
可能となる。
【0122】さて、主装置1は無線専用電話機103−
Bからの音声信号接続完了3017を受信したならば
(S3109)、無線専用電話機103−Aと無線専用
電話機103−Bとが通話を開始したと判断して、内線
通信終了を待つ(S3110)。一方、無線専用電話機
103−A及び無線専用電話機103−Bは、無線回線
状態並びにユーザのキーマトリクス414を監視する。
【0123】通話が終了し、無線専用電話機103−A
がオンフックを検出すると(S3209)、無線専用電
話機103−Aはオンフック信号3020を無線専用電
話機103−Bに送信する。一方、オンフック信号30
20を受信した無線専用電話機103−Bは、オンフッ
ク確認信号3021を通信チャネル内の制御情報で送信
する。
【0124】前記オンフック確認信号3021を受信し
た無線専用電話機103−Aは、通信チャネルを論理制
御チャネルに切り替えて、内線通信終了信号3023を
接続装置2に送信する。前記内線通信終了3002は主
装置1に送信され、無線専用電話機103−Aに対して
音声チャネル切断3024を送信する。同様に、主装置
1は、無線専用電話機103−Bに対しても音声チャネ
ル切断3026を送信する(S3111)。
【0125】次に主装置1は、無線専用電話機A,Bに
対して割り当てていた音声チャネル等の通信リソースを
解放する(S3112)。音声チャネル切断信号302
5,3027を受信した無線専用電話機103−A及び
103−Bは、リソースを解放する。以上の手順により
内線間の直接通話を実現することができる。
【0126】また、この手順の基本部分は次項で説明す
るコンピュータからプリンタへのデータ伝送の際にも用
いられる。 6.コンピュータからプリンタへのデータ伝送時の処理
例 本実施の形態の無線交換システムの特徴の1つとして、
内線間で高速データ伝送が可能であるという点がある。
そこで、コンピュータからプリンタへデータをバースト
的に送信する場合の処理について説明を行う。主装置と
端末の間の制御手順は、基本的に既に述べた内線間通話
の処理と同じであるので、異なる部分を中心に説明す
る。
【0127】まず、コンピュータの印刷用アプリケーシ
ョンプログラムを起動する。すると、データ端末にイン
ストールされている無線アダプタドライバが動作し、通
信インターフェース部506を介して、無線アダプタ4
にデータ送信要求および送信先番号(プリンタの内線番
号)を送る。次に、無線アダプタは内線間通話の発信手
順に入る。つまり、論理制御チャネル(LCCHR)に
より、主装置側に内線発信要求を送る。ただし、先の内
線通話と異なり、バーストデータ用フレーム(BDF)
を使用する必要があるため、内線発信要求イベント情報
内にはBDFの割り当てを要求する情報が入っている。
【0128】内線発信要求イベント情報を受信した主装
置は、送信先であるプリンタに接続された無線アダプタ
に対し、論理制御チャネル(LCCHT)を使って着信
通知を行う。主装置は、プリンタ側から着信許可を受信
すると、送信側であるコンピュータと着信側であるプリ
ンタに対して使用するBDFのホッピングパターンを割
り当てる。
【0129】ホッピングパターンを割り当てられた後
は、コンピュータとプリンタとは主装置を介さないでデ
ータ通信を開始する。BDFはバースト伝送を行うため
のものであるので、通常は片方向のデータ伝送を行う
が、通信開始時は1フレームごとに、コンピュータとプ
リンタとが順番に送信を行うものとしている。この間
に、コンピュータから何フレーム分連続してデータを送
信し、その後何フレーム分プリンタからデータを送信す
るかを取り決められる。このような手順を踏むことによ
り、端末のアプリケーションに応じて最適化されたチャ
ネル使用を実現できる。
【0130】これらの手順の終了後、無線アダプタは、
コンピュータから受信した印刷データに誤り訂正処理を
施し、フレームを組み立てた後、プリンタに送信するこ
とになる。BDFを使用することにより、450kbp
s程度の伝送が可能となる。以上、コンピュータからプ
リンタへのデータ伝送について述べたが、コンピュータ
間のデータ伝送についても全く同様の手順を用いること
が可能となる。
【0131】7.コンピュータから公衆網へのパソコン
通信アクセス時の処理例 前項ではシステム内での高速データ伝送の手順について
説明した。本システムにおいては、システム内のみなら
ず、公衆網へのデータ伝送も可能となり、パソコン通信
などのアプリケーションにも対応することができる。基
本的な動作手順は、無線専用電話機から外線発信を行う
場合と同じであるので、異なる部分を中心に説明を行
う。
【0132】まず、コンピュータのパソコン通信用アプ
リケーションプログラムが起動する。すると、データ端
末にインストールされている無線アダプタドライバが動
作し、通信インターフェース部506を介して、無線ア
ダプタ4に外線発信要求を送る。次に、無線アダプタは
外線発信手順に入る。つまり、論理制御チャネル(LC
CHR)により、主装置側に外線発信要求を送り、PC
Fの空きスロットの割り当てを受ける。スロットの割り
当てを受けた後は、PCFの32kbpsのスロットを
用いてデータを伝送することになる。
【0133】アナログ公衆回線に対してデータを伝送す
るためには、モデムによるデータを変調しておくことが
必要である。そこで、外線ヘのデータ送信時には、無線
アダプタ4の内部でデータをモデムで変調し、音声帯域
(300Hz〜3.4KHz)で伝送可能な状態とす
る。モデムで変調されたデータは音声情報として扱うこ
とができるので、本情報をADPCM符号化し、フレー
ム組み立てを施すことになる。
【0134】このような手順を踏むことで、通常の音声
通話と同じ手順を用いて、パソコン通信などのアプリケ
ーションに対応することが可能となる。以上説明したと
おり、本システムにおいては、電話交換装置で行ってい
た通話機能に加え、高速データ伝送も可能となる。特
に、データ端末はシステム内で高速データ伝送を行うと
共に、公衆網へのアクセスも可能とするものである。
【0135】尚、本発明は、複数の機器から構成される
システムに適用しても、1つの機器から成る装置に適用
しても良い。また、本発明はシステム或は装置にプログ
ラムを供給することによって達成される場合にも適用で
きることはいうまでもない。この場合、本発明の係るプ
ログラムを格納した記憶媒体が、本発明を構成すること
になる。そして、該記憶媒体からそのプログラムをシス
テム或は装置に読み出すことによって、そのシステム或
は装置が、予め定められた仕方で動作する。
【0136】
【発明の効果】本発明により、簡単な構成で周波数帯域
および/または空中線電力を自在に設定,取消及び変更
が可能な無線通信装置及びその通信仕様の設定方法を提
供できる。又、スペクトラム拡散方式の無線通信が認可
されているか否かを認知し、あるいは各国に対応して認
可されている周波数帯域および/または空中線電力を自
在に選択可能な無線通信装置及びその通信仕様の設定方
法を提供できる。
【0137】例えば、正確な値を知らなくても簡単な操
作で周波数帯域および/または空中線電力の自在な設定
を可能とできる。また、各国が認可している値を知らな
くても簡単な操作で周波数帯域および/または空中線電
力の自在な設定を可能とできる。また、簡単な構成で周
波数帯域および/または空中線電力の入力間違いを訂正
できる。また、簡単な構成で周波数帯域および/または
空中線電力の自在な取消を可能とできる。また、1度設
定された値の変更を制限できる。また、電源切断によっ
ても設定値を保持できる。不特定のユーザによる設定,
変更等をなくすことができる。本発明は、前記無線通信
装置の電源立ち上げ時に動作することが好ましく、ま
た、スペクトラム拡散方式を用いた無線通信であること
により、より効果が大きくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態の無線交換システムの構成例を示
す図である。
【図2】本実施の形態の無線交換システムにおける交換
機の構成例を示す図である。
【図3】本実施の形態の無線交換システムにおける接続
装置の構成例を示す図である。
【図4】本実施の形態の無線交換システムにおける無線
専用電話機の構成例を示す図である。
【図5】本実施の形態の無線交換システムにおける無線
アダプタの構成例を示す図である。
【図6】本実施の形態の無線交換システムにおけるモデ
ム内臓無線アダプタの構成例を示す図である。
【図7】本実施の形態の無線交換システムにおける無線
部の構成例を示す図である。
【図8】本実施の形態の無線交換システムで使用するフ
レームフォーマットの全体構成を示す図である。
【図9】本実施の形態の無線交換システムで使用する各
フレームフォーマットを示す図である。
【図10】本実施の形態の無線交換システムで使用する
チャネルコーデックの構成例を示す図である。
【図11】本実施の形態の無線交換システムで使用する
周波数ホッピング方式を説明する図である。
【図12】本実施の形態の無線交換システムにおける電
源投入時のシーケンスを示す図である。
【図13】本実施の形態の無線交換システムにおける主
装置電源投入時の動作手順を示すフローチャートであ
る。
【図14】本実施の形態の無線交換システムにおける無
線端末電源投入時の動作手順を示すフローチャートであ
る。
【図15】本実施の形態の無線交換システムで使用する
無線通信装置の入力部の構成例を示す図である。
【図16】本実施の形態の無線交換システムで使用する
無線通信装置の表示部の表示例を示す図である。
【図17】本実施の形態の無線交換システムで使用する
無線通信装置での空中線電力及び周波数電力の設定手順
例を示すフローチャートである。
【図18】本実施の形態の無線交換システムにおける外
線発信時のシーケンスを示す図である。
【図19】本実施の形態の無線交換システムにおける外
線発信時の主装置の動作手順を示すフローチャートであ
る。
【図20】本実施の形態の無線交換システムにおける外
線発信時の無線専用電話機の動作手順を示すフローチャ
ートである。
【図21】本実施の形態の無線交換システムにおける外
線着信時のシーケンスを示す図である。
【図22】本実施の形態の無線交換システムにおける外
線着信時の主装置の動作手順を示すフローチャートであ
る。
【図23】本実施の形態の無線交換システムにおける外
線着信時の無線専用電話機の動作手順を示すフローチャ
ートである。
【図24】本実施の形態の無線交換システムにおける内
線通信の主装置、接続装置、発呼側専用電話機、着呼側
専用電話機の制御データのシーケンスを示す図である。
【図25】本実施の形態の無線交換システムにおける内
線通信時の主装置の動作手順を示すフローチャートであ
る。
【図26】本実施の形態の無線交換システムにおける内
線通信時の発呼側専用電話機の動作手順を示すフローチ
ャートである。
【図27】本実施の形態の無線交換システムにおける内
線通信時の着呼側専用電話機の動作手順を示すフローチ
ャートである。
【符号の説明】
1 主装置 2 接続装置 3 無線専用電話機 4 無線アダプタ 5 データ端末 7 アナログ公衆回線 9 デジタル公衆回線 10 単独電話機 11 ファクシミリ

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の空中線電力及び周波数帯域で無線
    通信を行う無線通信装置において、 外部より周波数帯域及び/又は空中線電力を指定する情
    報を入力する入力手段と、 該入力情報に基づいて、周波数帯域及び/又は空中線電
    力を設定する設定手段と、 該設定された周波数帯域及び/又は空中線電力により通
    信を行う通信手段とを有することを特徴とする無線通信
    装置。
  2. 【請求項2】 所定の周波数帯域及び/又は空中線電力
    の値を記憶する記憶手段を更に備え、 前記入力手段は、記憶された周波数帯域及び/又は空中
    線電力の値を表示する表示手段と、前記表示された値か
    ら所望の値を選択する選択手段とを含むことを特徴とす
    る請求項1記載の無線通信装置。
  3. 【請求項3】 前記記憶手段は、前記通信が認可されて
    いる国名と該国で使用が認可されている周波数帯域及び
    /又は空中線電力の値とを記憶し、 前記表示手段は、記憶された前記通信が認可されている
    国名と該国で使用が認可されている周波数帯域及び/又
    は空中線電力の値とを表示することを特徴とする請求項
    2記載の無線通信装置。
  4. 【請求項4】 前記入力手段は、入力される前記情報を
    変更する変更手段を更に備えることを特徴とする請求項
    1記載の無線通信装置。
  5. 【請求項5】 前記設定手段により設定された値を取り
    消す取消手段を更に備えることを特徴とする請求項1記
    載の無線通信装置。
  6. 【請求項6】 前記設定手段による設定回数をカウント
    し、該カウントが所定値以上の場合に、前記設定手段に
    よる設定を禁止する設定禁止手段を更に備えることを特
    徴とする請求項1記載の無線通信装置。
  7. 【請求項7】 前記設定手段は、前記値を不揮発性記憶
    手段に記憶することを特徴とする請求項1記載の無線通
    信装置。
  8. 【請求項8】 前記入力手段は、パスワードが入力可能
    であって、 前記入力手段及び設定手段のいずれかに、前記パスワー
    ドが予め記憶されたパスワードと一致するか否かを判定
    する手段と、一致しない場合に前記入力手段からの入力
    或は設定手段の設定を禁止する手段を備えることを特徴
    とする請求項1記載の無線通信装置。
  9. 【請求項9】 前記設定手段は、前記無線通信装置の電
    源立ち上げ時に動作することを特徴とする請求項1乃至
    8のいずれか1つに記載の無線通信装置。
  10. 【請求項10】 前記無線通信は、スペクトラム拡散方
    式を用いた無線通信であることを特徴とする請求項1乃
    至9のいずれか1つに記載の無線通信装置。
  11. 【請求項11】 所定の空中線電力及び周波数帯域で無
    線通信を行う無線通信装置の通信仕様の設定方法であっ
    て、 外部より周波数帯域及び/又は空中線電力を指定する情
    報を入力可能とし、 該入力情報に基づいて、周波数帯域及び/又は空中線電
    力を設定し、 該設定された周波数帯域及び/又は空中線電力により通
    信を行うことを特徴とする通信仕様の設定方法。
  12. 【請求項12】 予め所定の周波数帯域及び/又は空中
    線電力の値を記憶し、 前記入力工程では、前記記憶されている周波数帯域及び
    /又は空中線電力の値を表示し、前記表示された値から
    所望の値を選択することを特徴とする請求項11記載の
    通信仕様の設定方法。
  13. 【請求項13】 前記記憶は、前記通信が認可されてい
    る国名と該国で使用が認可されている周波数帯域及び/
    又は空中線電力の値との記憶であって、 前記表示工程では、前記通信が認可されている国名と該
    国で使用が認可されている周波数帯域及び/又は空中線
    電力の値とが表示されることを特徴とする請求項12記
    載の通信仕様の設定方法。
  14. 【請求項14】 入力される前記情報を変更する変更工
    程を更に備えることを特徴とする請求項11記載の通信
    仕様の設定方法。
  15. 【請求項15】 前記設定された値を取り消す取消工程
    を更に備えることを特徴とする請求項11記載の通信仕
    様の設定方法。
  16. 【請求項16】 設定回数をカウントし、該カウントが
    所定値以上の場合に、前記設定を禁止する第1の禁止工
    程を更に備えることを特徴とする請求項11記載の通信
    仕様の設定方法。
  17. 【請求項17】 パスワードが入力可能であって、 前記入力されたパスワードが予め記憶されたパスワード
    と一致するか否かを判定し、一致しない場合に前記入力
    或は設定を禁止する第2の禁止工程を更に備えることを
    特徴とする請求項11記載の通信仕様の設定方法。
  18. 【請求項18】 前記設定工程は、前記無線通信装置の
    電源立ち上げ時に動作することを特徴とする請求項11
    乃至17のいずれか1つに記載の通信仕様の設定方法。
  19. 【請求項19】 前記無線通信は、スペクトラム拡散方
    式を用いた無線通信であることを特徴とする請求項1乃
    至18のいずれか1つに記載の通信仕様の設定方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003111123A (ja) * 2001-09-28 2003-04-11 Toshiba Corp 無線通信機能を備えた情報処理装置及び無線通信機能設定方法
JP2009213144A (ja) * 2001-10-31 2009-09-17 Motorola Inc 無線パラメータデータ及び無線規制データへの構内接続及び遠隔接続、並びにその方法。
JP2014053804A (ja) * 2012-09-07 2014-03-20 Jvc Kenwood Corp 送信装置および送信方法

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