JP3814339B2 - 通信方法及び無線通信装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は通信方法及び無線通信装置に関し、特に周波数ホッピング通信を行なう通信方法及び無線通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、デジタル無線通信方式の中で特に注目されているのがスペクトル拡散通信である。スペクトル拡散通信は、伝送する情報を広い帯域に拡散することで、妨害除去能力が高く秘話性に優れたものとして知られている。世界各国で、2.4GHz帯の周波数がスペクトル拡散通信のために割り当てられ、全世界で普及が進もうとしている。
【0003】
スペクトル拡散通信方式としては大きく分けて周波数ホッピング(FH方式)と直接拡散(DS方式)とがある。前者は変調周波数を一定時間以内に変化させることによって、広い帯域を使用した伝送を行うものであり、後者は伝送する情報をその十倍から数百倍の速度の擬似雑音符号で拡散変調することにより、広い帯域を使用するものである。
【0004】
通常FHSS(Frequency Hopping Spread Spectrum) では、使用可能な周波数帯域を一定の帯域幅を持つ複数の周波数帯域(チャネル)に分割し、信号の搬送波は前記チャネルを高速に移動しながら通信を行う。送信側では、予め決められたホッピングパターンを用いて搬送波の周波数を切り替えながら信号を伝送し、受信側では送信側と同じホッピングパターンに同期した場合のみデータの復調が可能となるため、秘話性に優れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来例においては、ホッピングパターンとしてシステムに固定されたパターンを使用していたため、以下のような問題点があった。
(1)電波環境の悪化により特定の周波数チャネルが妨害等の干渉により使用不能となると、通信品質が著しく劣化する。
(2)固定された周波数ホッピングパターンでは、障害が生じた場合の回避ができない。
(3)使用されていない周波数チャネルを確認する手段がない。
(4)過去に使用不能となった周波数チャネルが存在したことを確認する手段がない。
(5)同時に複数のホッピングパターンを使用する場合、記憶部に予め複数のホッピングパターンを記憶すると、ホッピングパターンの選び方によっては同一時間に使用する周波数が隣接してしまい、周波数同士が干渉して無線通信が困難、或いは不可能になる。
【0006】
本発明の目的は、妨害や障害を回避して、安定した通信品質で周波数ホッピング通信を行えるようにするところにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、複数の通信装置と前記複数の通信装置の通信を制御する制御装置を有するシステムにおいて周波数ホッピングを行なう通信方法であって、通信相手を指定する情報を入力する入力工程と、前記制御装置を介さずに前記通信装置間で直接通信する際に、前記入力工程において入力された情報に基づいて、通信相手を呼び出す呼出工程と、周波数チャネルが使用可能か否かを判別する判別工程と、前記制御装置が、前記呼出工程において前記通信相手を呼び出す際に、前記判別工程の判別で使用不能な周波数チャネルがあった場合、前記直接通信に使用するホッピングパターンを変更する変更工程と、前記制御装置から前記直接通信する通信装置に対して、前記変更工程において変更した前記直接通信に使用するホッピングパターンを通知する通知工程と、を有することを特徴とする通信方法を提供する。
【0010】
又、複数の他の通信装置の通信を制御する無線通信装置であって、周波数ホッピングを行なう無線通信装置において、通信相手を指定する情報を入力する入力手段と、前記無線通信装置を介さずに前記他の通信装置間で直接通信する際に、前記入力手段により入力された情報に基づいて、通信相手を呼び出す呼出手段と、周波数チャネルが使用可能か否かを判別する判別手段と、前記呼出手段により前記通信相手を呼び出す際に、前記判別手段の判別で使用不能な周波数チャネルがあった場合、前記直接通信に使用するホッピングパターンを変更する変更手段と、前記直接通信を行う前記他の通信装置に対して、前記変更手段により変更した前記直接通信に使用するホッピングパターンを通知する通知手段と、を有することを特徴とする無線通信装置を提供する。
【0019】
【発明の実施の形態】
本実施の形態においては、周波数ホッピング方式によるデジタル無線通信を交換システムの内線伝送に使用する場合について詳細に説明を行うが、これに限定されない。
[実施の形態1]
<無線交換システムの構成例>
本実施の形態で想定する無線交換システムの構成例を図1に示す。
【0020】
本システムは、公衆回線102を収容し、交換機能および無線接続機能を有する交換機101と、交換機101との間で制御データおよび音声データの通信を行う複数の無線専用電話機103−A,103−Bと、交換機との間での制御データの通信および端末間の直接のデータ通信を行うデータ端末装置104−A〜104−Fとから構成される。
【0021】
本実施の形態におけるデータ端末装置は、「任意の量のデータをバースト的に送信する機能を有する端末(データ端末)と該データ端末と主装置の間の無線通信を司る無線アダプタを合わせたもの」と定義され、データ端末としては、コンピュータ104−Aに限らず、プリンタ104−B、複写機104−C、テレビ会議端末104−D、ファクシミリ104−E、LANブリッジ104−F、その他電子カメラ,ビデオカメラ,スキャナなどデータ処理を行うさまざまな端末が該当する。これらの無線専用電話機やデータ端末は、それぞれ端末間で自由に通信を行うことができると同時に、公衆網にもアクセス可能である点が本システムの大きな特徴である。
【0022】
以下、各構成要素の詳細な構成と動作を説明する。
(交換機101の構成例)
まず、公衆回線を収容する交換機101の構成について説明を行う。図2は本実施の形態の詳細なシステム構成及び交換機101の構成を示した図面である。
1は複数の外線と複数の端末を収容し、それらの間で呼の交換を行う、本交換システムの主要部である主装置、2は無線端末(後述する無線専用電話機、無線アダプタを接続したデータ端末)をシステムに収容可能とする為に、主装置の制御を受けて無線により無線端末の制御を行い、無線伝送路の確立を行う接続装置である。主装置1と接続装置2とが交換機101を構成する。
【0023】
3は上記接続装置2を介して主装置に収容された外線と通話を行うと共に、相互に内線通話を行う為の無線専用電話機である。4はパソコン,プリンタ等のデータ端末5やSLT(単独電話機)10、ファクシミリ11、ISDN端末12に接続することにより同様に構成したデータ端末間で無線によるデータ伝送を可能とする無線アダプタである。6は主装置1に収容する外線網の1に収容する外線網の1つであるPSTN(既存公衆網)、7はPSTN6からの外線であるPSTN回線、8は主装置1に収容する外線網の1つであるISDN、9はISDN8からの外線であるISDN回線である。10は主装置1に収容する端末の1つであるSLT(単独電話機)である。
【0024】
(主装置1の構成例)
以下、主装置1の内部構成について説明する。
201は主装置1の中枢であり交換制御を含め主装置全体の制御を司るCPUである。202はCPU201の制御プログラムが格納されたROM、203はCPU201の制御の為の各種データを記憶すると共に各種演算用にワークエリアを提供するRAMである。204はCPU201の制御の下、呼の交換(時分割交換)を司る通話路部、205はCPU201の制御の下、PSTN回線を収容する為の着信検出、選択信号送信、直流ループ閉結等PSTN回線制御を行うPSTN回線i/fである。206はCPU201の制御の下、ISDN回線を収容する為のISDNのレイア1、レイア2をサポートしISDN回線制御を行うISDN回線i/fである。
【0025】
207はSLTと通話路部204との間の接続制御を行うSLTi/fであり、通電時はCPU201の制御の下で表示器等を有する専用電話機として機能し、停電時はSLTとして通話のみを行うようSLT204を制御するものである。208は通電時はCPU201の制御の下、内線無線専用電話機とし、停電時はSLTとして機能する、送受話器,ダイヤルキー,通話回路,表記器等を有する無線専用電話機部である。209はPB信号、発信音、着信音等各種トーンを送出するトーン送出回路である。210はCPU201の制御の下、接続装置2を収容する為に接続装置2と通話信号、制御信号を送受する接続装置i/fである。
【0026】
(接続装置2の構成例)
図3は接続装置2の構成を示した図面である。
301は接続装置2の中枢であり、通話チャネル制御や無線部制御を含め接続装置2全体の制御と司るCPUである。302はCPU301の制御プログラムが格納されたROM、303は本交換システムの呼出し符号(システムID)を記憶するEEPROM、304はCPU301の制御の為の各種データを記憶すると共に各種演算用ワークエリアを提供するRAMである。305はCPU301の制御の下、主装置1の接続装置i/f201と通話信号、制御信号を送受する主装置i/fである。
【0027】
306はCPU301の制御の下、主装置1からのPCM符号化された通話信号をADPCM符号に変換し後述のチャネルコーデック307に送信すると共に、チャネルコーデック307からのADPCM符号化された通話信号をPCM符号に変換して主装置1に送信する為のPCM/ADPCM符号化された通話信号をPCM符号に変換して主装置1に送信する為のPCM/ADPCM変換部である。307はCPU301の制御の下、ADPCM符号化された通話信号及び制御信号に、スクランブル等の処理を行うと共に所定のフレームに時分割多重化するチャネルコーデックである。308はCPU301の制御の下、チャネルコーデック307からのフレーム化されたデジタル信号を変調して無線で送信できる様に処理してアンテナに送信すると共に、アンテナより受信した信号を復調してフレーム化したデジタル信号に処理しする、無線部である。
【0028】
(無線専用電話機3の構成例)
図4は無線専用電話機3の構成を示した図面である。
401は無線専用電話機3の中枢であり、無線部制御や通話制御を含め無線専用電話機3全体の制御を司るCPUである。402はCPU401の制御プログラムが格納されたROM、403は本交換システムの呼出し符号(システムID)、無線専用電話機のサブIDを記憶するEEPROM、404はCPU401の制御の為の各種データを記憶すると共に各種演算用にワークエリアを提供するRAMである。405はCPU401の制御の下、後述する送受話器410、マイク411、スピーカ412からの通話信号の入出力を行う通話回路である。406はCPU401の制御の下、通話回路405からのアナログ音声信号をADPCM符号に変換し後述のチャネルコーデック407に送信すると共に、チャネルコーデック407からのADPCM符号化された通話信号をアナログ音声信号に変換して通話回路に送信する為のADPCMコーデックである。
【0029】
407はCPU401の制御の下、ADPCM符号化された通話信号及び制御信号にスクランブル等の処理を行うと共に所定のフレームに時分割多重化するチャネルコーデックである。408はCPU401の制御の下、チャネルコーデック407からのフレーム化されたデジタル信号を変調して無線で送信できる様に処理して後述するアンテナに送信すると共に、アンテナより無線で受信した信号を復調してフレーム化したデジタル信号に処理する、無線部である。410は通話する為に音声信号を入出力する送受話器、411は音声信号を集音入力するマイク、412は音声信号を拡声出力するスピーカである。413は後述するキーマトリクスより入力したダイヤル番号や外線の使用状況等を表示する表示部である。414はダイヤル番号等を入力するダイヤルキーや、外線キー、保留キー、スピーカキー等の機能キーからなるキーマトリクスである。
【0030】
(無線アダプタ4の構成例1)
図5はシステムに収容可能なデータ通信端末の構成と、データ端末に接続される無線アダプタの内部ブロック構成を示す図である。
同図において、501はデータ端末、502は無線アダプタ、503は無線部であり、データ端末501は無線アダプタ502と通信ケーブルもしくは内部バスを介して接続される、例えばパーソナルコンピュータ、ワークステーション、プリンタ、ファクシミリ、その他のデータ端末機器を指す。
【0031】
504は主制御部であり、CPU及び、割り込み制御、DMA制御等を行う周辺デバイス、システムクロック用の発振器などから構成され、無線アダプタ内の各ブロックの制御を行う。505はメモリであり、主制御部504が使用するプログラムを格納する為のROM、各種処理用のバッファ領域として使用するRAM等から構成される。506は通信i/f部であり、上述のデータ端末501に示すようなデータ端末機器が標準装備する通信i/f、例えば、RS232C,セントロニクス,LAN等の通信i/fや、パーソナルコンピュータ,ワークステーションの内部バス、例えば、ISAバス,PCMCIAi/f等が該当する。507は端末制御部であり、通信i/f506を介したデータ端末501と無線アダプタ502間のデータ通信の際に必要となる各種の通信制御を司る。
【0032】
508はフレーム処理、無線制御を行うチャネルコーデックであり、その内部構成は図8に示す。チャネルコーデックでフレームに組み立てられたデータが無線部を介して主装置や対向端末に伝送されることになる。509は誤り訂正処理部であり、無線通信によりデータ中に発生するビット誤りを低減する為に用いる。送信時には、通信データ中に誤り訂正符号を挿入する。また受信時には、演算処理により誤り位置並びに誤りパターンを算出し、受信データ中のビット誤りを訂正する。510はタイマであり、無線アダプタ内部の各ブロックが使用するタイミング信号を提供する。
【0033】
(無線アダプタ4の構成例2)
図6は公衆回線ヘのデータ伝送を行う場合に必要となる、モデム内蔵のタイプの無線アダプタの構成を示すものである。
同図において、511はデータを音声帯域信号に変調するモデム、512はモデムで変調された信号を符号化するADPCMコーデックである。ADPCM符号化されたデータをチャネルコーデックによりフレームに組み立て、無線部を介して主装置に伝送されることになる。
【0034】
(無線部の構成)
図7は本システムの接続装置2、無線専用電話機3、データ端末の無線アダプタ4で共通に使用する無線部(308,408,503)の構成を示す図である。
601a,bは送受信用アンテナ、602はアンテナ601の切り換えスイッチ、603は不要な帯域の信号を除去するためのバンド・パス・フィルター(以下BPF)、604は送受信の切り換えスイッチ、605は受信系のアンプ、606は送信系のアンプ(パワーコントロール付)607は1st.IF用ダウンコンバータ、608はアップコンバータ、609は送受信の切り換えスイッチ、610はダウンコンバータ607によりコンバートされた信号から不要な帯域の信号を除去するためのBPF、611は2nd.IF用のダウンコンバータであり、ダウンコンバータ607,611によりダブルコンヴァージョン方式の受信形態を構成する。
【0035】
612は2nd.IF用のBPF、613は90°移相器、614はクオドラチャ検波器で、BPF612,90°移相器613により受信した信号の検波、復調が行われる。
615は波形整形用のコンパレータ、616は受信系の電圧制御型オシレータ(以下VCO)、617はロー・パス・フィルター(以下LPF)、618はプログラマブルカウンタ,プリスケーラ,位相比較器などから構成されるPLLで、VCO616,LPF617,PLL618により受信系の周波数シンセサイザが構成される。
【0036】
619はキャリア信号生成用のVCO、620はLPF、621はプログラマブルカウンタ,プリスケーラ,位相比較器等から構成されるPLLで、VCO619,LPF620,PLL621によりホッピング用の周波数シンセサイザが構成される。
622は変調機能を有する送信系のVCO、623はLPF、624はプログラマブルカウンタ,プリスケーラ,位相比較器などから構成されるPLLで、VCO622,LPF623,PLL624により周波数変調の機能を有する送信系の周波数シンセサイザが構成される。
【0037】
625は各種PLL618,621,624用の基準クロック、626は送信データ(ベースバンド信号)の帯域制限用フィルターである。
以下、本無線部の動作説明を行う。
1.送信時
プロセッサ等の外部回路から入力されたデータ(ディジタルデータ)はベースバンドフィルター626により帯域制限を受けた後、送信系VCO622の変調端子に入力される。送信系VCO622は送信系PLL624とLPF623の回路より出力される制御電圧により周波数を決定し、直接変調により中間周波(IF)の変調波を生成する。周波数シンセサイザ622,623,624により生成された中間周波(IF)の変調波はアップコンバータ608に入力され、VCO619、LPF620、ホッピング用PLLから構成される周波数シンセサイザにより生成されたキャリア信号と加算された後、送信系アンプ606に入力される。送信系アンプ606により所定のレベルに増幅された信号は、BPF603により不要な帯域の信号を除去された後アンテナ601から電波として空間に発射される。
【0038】
2.受信時
アンテナ601により受信された信号は、BPF603により不要な帯域の信号を除去された後受信系のアンプ605により所定のレベルに増幅される。所定のレベルに増幅された受信信号は、ダウンコンバータ607によりキャリア信号を除去され1st.IFの周波数にコンバータされる。1st.IFの受信信号は、BPF610で不要な帯域の信号を除去された後、2nd.IF用のダウンコンバータ611に入力される。ダウンコンバータ611は、VCO616、LPF617、受信系PLL618から構成される周波数シンセサイザにより生成された信号と1st.IFからの入力信号により2nd.IFの周波数の信号を生成する。2nd.IFの周波数にダウンコンバータされた受信信号は、BPF612により不要な帯域の信号を除去された後、90°位相器613とクオドラチャ検波器614に入力される。
【0039】
クオドラチャ検波器614は、90°位相器613により位相をシフトされた信号と元の信号を使用して検波,復調を行う。クオドラチャ検波器614により復調されたデータ(アナログデータ)は、コンパレータ615によりディジタルデータとして波形整形され外部の回路に出力される。
(無線フレーム)
図8は本システムにおいて使用する無線フレームの全体構成例を示し、図9は図8の全体構成中の各フレームを示すものである。本システムにおいては、「主装置−無線専用電話機間通信フレーム」(以下、PCFと略)、「無線専用電話機間通信フレーム」(以下、PPFと略)、「バーストデータフレーム」(以下、BDFと略)の3つの異なるフレームを用いる。以下、それぞれのフレームの内部データの詳細の説明を行う。
【0040】
図8の(a)にPCFを示す。同図において、FSYNは同期信号、LCCH−Tは主装置から無線専用電話機へ送られる論理制御チャネル、LCCH−Rは無線専用電話機から主装置へ送られる論理制御チャネル、T1とT2とT3とT4は4台の異なる無線専用電話機へ送る音声チャネル、R1とR2とR3とR4は4台の異なる無線専用電話機から送られてくる音声チャネル、GTはガードタイムを表す。また、この図において、F1、F3とあるのは、このフレームを無線で伝送する際に使用する周波数チャネルのことで、1フレーム毎に周波数チャネルを変更することを示す。
【0041】
図8の(b)にPPFを示す。同図において、FSYNは同期信号、LCCH−Tは主装置から無線専用電話機ヘ送られる論理制御チャネル、LCCH−Rは無線専用電話機から主装置へ送られる論理制御チャネル、T1とT2とT3は3台の異なる無線専用電話機へ送る音声チャネル、R1とR2とR3は3台の異なる無線専用電話機から送られてくる音声チャネル、GTはガードタイムを表す。また、この図において、F1,F3,F5,F7とあるのは、このフレームを無線で伝送する際に使用する周波数チャネルのことで、PCFと異なり、F1で主装置から論理制御情報LCCH−Tを受け取った後、周波数チャネルを無線専用電話機間通信に確保されたF5に切り替え、無線専用電話機間通信を行う。その後周波数チャネルをF3に切り替えて主装置から論理制御情報を受け取り、周波数チャネルを無線専用電話機間通信に確保されたF7に切り替えるという手順を無線専用電話機間通信が終了するまで繰り返す。
【0042】
図8の(c)にBDFを示す。同図において、FSYNは同期信号、LCCH−Tは主装置から無線専用電話機へ送られる論理制御チャネル、LCCH−Rは無線専用電話機から主装置へ送られる論理制御チャネル、Rは前のフレームが終了したことを確認するためや、他の無線装置が電波を出していないかを確認するためのキャリアセンスの時間、PR1はプリアンブル、DATAはバーストデータを収容するデータ用スロット、GTはガードタイムを表す。また、この図において、F1,F3,F5,F7とあるのは、このフレームを無線で伝送する際に使用する周波数チャネルのことで、PCFと異なり、F1で主装置から論理制御情報を受け取った後、周波数チャネルをバーストデータ通信に確保されたF5に切り替え、無線専用電話機間通信を行う。その後周波数チャネルをF3に切り替えて主装置から論理制御情報を受け取り、周波数チャネルをバーストデータ通信に確保されたF7に切り替えるという手順をバーストデータ通信が終了するまで繰り返す。
【0043】
図9の(a)にFSYNフレームを示す。同図において、PRは財団法人電波システム開発センター(以下、RCRと略)で規定する周波数同期補足のための62ビットのプリアンブル、SYNはRCRで規定する31ビットのフレーム同期信号、IDはRCRで規定する63ビットの呼出信号、FIは2ビットのチャネル種別信号でPCF・PPF・BDFを区別する信号、TSはタイムスロット情報、NFRは次のフレームの周波数情報を示す。また、図中の数字は、本実施の形態におけるビット数を示す。
【0044】
図9の(b)に音声チャネルのフレームを示す。T1とT2とT3とT4とR1とR2とR3とR4の構成は共通であるので、送信用音声チャネルを以下まとめてTnと表示し、受信用音声チャネルをまとめてRnと表示する。また、TnとRnの構成も共通である。同図において、Rは前のフレームが終了したことを確認するためや、他の無線装置が電波を出していないかを確認するためのキャリアセンスの時間、PR1は各スロット用プリアンブル、UWは端末IDを含むユニークワード、Dは3.2kbpsのDチャネル情報、Bは32kbpsのBチャネル情報、GTはガードタイムを表す。また、図中の数字は、本実施の形態におけるビット数を示す。
【0045】
図9の(c)に論理制御チャネルLCCH−Tのフレーム構成を示す。LCCH−Tは主装置から無線専用電話機へ送られる論理制御チャネルである。同図に追いって、UWはサブIDを含むユニークワード、LCCHは論理制御情報、GTはガードタイムを表す。LCCH−TはFSYN送出後、続けて送られるので、プリアンブルなどは付加されていない。
【0046】
図9の(d)に論理制御チャネルLCCH−Rのフレーム構成を示す。LCCH−Rは無線専用電話機から主装置へ送られる論理制御チャネルのことである。同図において、Rは前のフレームが終了したことを確認するためや、他の無線装置が電波を出していないかを確認するためのキャリアセンスの時間、PR1はっ買うスロット用プリアンブル、UWはサブIDを含むユニークワード、LCCっは論理制御情報、GTはガードタイムを表す。
【0047】
(チャネルコーデック)
上記のフレームはチャネルコーデックによって処理される。図10にチャネルコーデックの内部構成を示す。
同図において、801はチャネルコーデック、802は無線部、803は無線専用電話機等に内蔵されるADPCMコーデック、804は無線専用電話機や無線アダプタのCPUである。
【0048】
チャネルコーデック801の内部においては、805は無線制御部であり、無線部に対して送受信の切り替えの制御と周波数ホッピングを制御する。さらに、データ送信に先立ちキャリア検出を行う機能も有する。807は、CPU804との間で制御情報をやり取りするためのi/fであり、ASIC内の各部の状態や動作モードを記憶するレジスタを内蔵する。CPUからの制御信号やASIC内の各部の状態に応じてASIC各部の制御を行うものである。806はADPCMコーデックi/fであり、ADPCMコーデックとの間で、音声信号をやり取りするためのシリアルデータ及び同期クロックのやり取りを行う。808は送信フレーム処理部であり、ADPCMコーデックからの信号やCPUから入力された論理制御データを、図8に示した送信フレームに組み立てる。809は受信フレーム処理部であり、無線部からの信号のフレームから制御情報や音声データを取りだし、ADPCMコーデックi/fやCPUi/fに渡す。810はDPLLで構成される同期処理部であり、受信信号からクロックを再生し、ビット同期の捕捉を行う。
【0049】
以下、このASICの基本動作を説明する。
1.送信
送信データフレームに付与する制御情報を、CPU806からCPUi/f807で受け取る。ASICが無線専用電話機および主装置内の接続装置で使用される場合には、ADPCMコーデック803からのデータと合わせて送信フレーム処理部で送信フレームを組み立てる。ASICがデータ端末で使用される場合には、誤り訂正符号化されたバーストデータと合わせて、送信フレーム処理部808で送信フレームを組み立てる。フレーム組立に際しては、データにスクランブルをかける。無線伝送時の直流平衡を保つために必要となるものである。無線制御部805は受信信号が終了するタイミングを取り、キャリアセンス後、無線部を送信にし、送信フレームを無線部802に渡す。
【0050】
2.受信
無線制御部805は、送信すべきデータが終了した時点で無線部を受信に切り替え、受信フレームを待つ。受信フレームを受けると、データにデスクランブルをかけた後で、受信フレームから制御情報とデータと取りだす。制御情報はCPUi/f806を通じてCPU803に渡す。受信したフレームがPCFあるいはPPFの場合には、受信したデータはADPCMコーデックi/f806に渡し、無線専用電話機であればADPCMコーデック803を通して音声として出力し、主装置であれば通話路へと送られる。受信したフレームがBDFデある場合には、受信したデータはデータ端末内のメモリに転送される。
【0051】
3.論理制御データの扱い
(3−1)無通信時
あらかじめ主装置によって割り当てられた周波数で待機し、定期的に送られてくる主装置からのLCCH−Tを受信する。この時、主装置から送られるLCCHには、外線着信の有無、無線専用電話機側に発呼要求の有無の確認といった情報が含まれている。無線専用電話機は受信フレーム処理部で取り出したLCCHをCPUに送る。その後、CPUから指示された主装置へ送るLCCHを同じフレーム内のLCCH−Rで主装置に送る。このように無線専用電話機は、発呼か着呼が生じるまでこの手順を繰り返す。
【0052】
(3−2)通信時
無線専用電話機Aが発呼する場合を例として説明する。無線専用電話機Aは無線通信時周波数チャネルF1と主装置との間でLCCHをやり取りしているものとする。無線専用電話機Aは発呼が生じるまで(3−1)で述べた手順で、周波数チャネルF1で主装置からのLCCHをモニタしている。無線専用電話機Aで発呼が生じると、(3−1)の手順で主装置に送るLCCH−Rに発呼要求を入れて主装置に送る。主装置側から通信可能かどうかを知らせるLCCHは、100ms後に周波数チャネルF1で送られてくるLCCHによって判断する。
【0053】
発呼要求後の主装置からのLCCHの内容が回線がいっぱいで接続できないことを示していたら、無線専用電話機Aは話中として使用者に知らせる。発呼要求後の主装置からのLCCHの内容が接続可能であることを示していたら、同じLCCH−Tないで通話で使用する音声チャネルの時間スロットを指定される。例えば「1」を指示されたとすると、T1とR1を使用して通信することを表す。FSYNフレーム内のFSとNFRで指定された周波数ホッピングパターンで周波数チャネルを切り替えながら、通信を行う。主装置と接続したあとの制御情報のやり取りは、TnおよびRnフレーム内のDチャネル情報によって行う。
【0054】
無線専用電話機間通信の場合、無線専用電話機間の制御情報をDチャネル情報で行い、通信終了後に各無線専用電話機が指定されている周波数チャネルのLCCH−Rで、即ち前例の場合なら無線専用電話機Aは無通信時周波数チャネルF1で主装置との間で制御情報をやり取りする場合に無線専用電話機間通信が終了したことを無線専用電話機から主装置へ通知する。
【0055】
<周波数ホッピングパターンについて>
図11に本システムで使用する周波数ホッピングの概念図を示す。
本実施の形態のシステムでは、日本において使用が認められている26MHzの帯域を利用した、1MHz幅の26の周波数チャネルを使用する。妨害ノイズなどで使用できない周波数がある場合を考慮し、26のチャネルの中から20の周波数チャネルを選択し、選択した周波数チャネルを所定の順番で周波数ホッピングを行う。このシステムでは、1フレームが5msの長さを持ち、1フレーム毎に周波チャネルをホッピングしていく。そのため1つのホッピングパターンの1周期の長さは100msである。
【0056】
同図において、異なるホッピングパターンは異なる模様で示している。このように、同じ時間で同じ周波数が使用されることがないようなパターンを、各フレームで使用することにより、データ誤りが発生することを防ぐことが可能となるものである。また、複数の接続装置を収容する場合、接続装置間での干渉を防止するために、それぞれの接続装置で異なるホッピングパターンを使用することも本システムの特徴となっている。この方法により、マルチセル構成のシステムを実現することが可能となり、広いサービスエリアを得ることができるものである。
【0057】
(ホッピングパターンの変更例1)
図12に本システムで使用する周波数ホッピングパターン(以下FHパターン)の変更例を示す。
予め決められている周波数ホッピングパターンをFHパターン1で表す。搬送波は、F1から順にF20までの周波数チャネルに変更しながら通信を行なう。FHパターン2は、F2が妨害ノイズなどで使用できない場合に、F2のかわりにF21を使用することを示している。同様にFHパターン3は、F2とF19とが使用できない場合に、それぞれF21とF22とを使用することを示している。このように、妨害ノイズなどで使用できない周波数チャネルが存在する場合に、その使用不能の周波数チャネルを他の使用していない周波数チャネルに切り替えることにより、使用可能な周波数チャネルで構成されるFHパターンを確保することができる。
【0058】
次に、障害のある周波数チャネルの入れ替え方法について説明を行なう。図13は、本システムで使用する使用不能周波数チャネルの変更方式の処理手順を示すフローチャートである。
先ず、ステップS9301で、予め決められているFHパターンの周波数チャネルを読み込む。ステップS9302で、前記読み込んだ周波数チャネルをキャリアセンスし、ステップS9303で、その周波数チャネルは使用可能か否かの判定を行なう。キャリアセンスレベルがある値以下ならば通信可能とみなし、それ以外は通信不能とみなす。通信可能であれば、ステップS9307で必要数のチャネルが揃ったかを判定し、まだであればステップS9301に戻り、次のFHパターンの周波数チャネルを読み込む。
【0059】
キャリアセンスの結果使用不能であれば、ステップS9304で未使用周波数チャネルを読み込み、ステップS9305でシステムで使用するFHパターンを書き替える。最後にステップS9306で、使用不能周波数チャネルを未使用周波数チャネルに書き込み、ステップS9307で必要数のチャネルが揃ったかを判定し、まだであればステップS9301に戻り、次のFHパターンの周波数チャネルを読み込む。
【0060】
以上の処理を行うことにより、使用不能な周波数チャネルを回避したFHパターンを得ることができる。
上記方法において、使用不能チャネルを未使用周波数チャネルに書き込む方式として、図14に未使用周波数チャネルの入れ替え方式を、図15に未使用周波数チャネルの並び替え方式を示す。
【0061】
図14において、未使用周波数チャネル1はどの周波数チャネルの入れ替えも行っていない状態を示し、未使用周波数チャネル2はF21とF2との周波数チャネルを入れ換えた状態(図12のFHパターン2に対応)を示し、未使用周波数チャネル3はF21とF2、F22とF19を入れ換えた状態(図12のFHパターン3に対応)を示す。このように、未使用周波数チャネルと使用不能チャネルを入れ替えることにより、障害のある周波数チャネルを含まないFHパターンを高速に選択し、未使用周波数チャネルを記憶しておくことができる。
【0062】
また、図15において、未使用周波数チャネル1はどの周波数チャネルの入れ替えも行っていない状態を示し、未使用周波数チャネル2はF21をFHパターンに使用しシフトしてからF2を最後尾に付加した状態(図12のFHパターン2に対応)を示し、未使用周波数チャネル3はF21とF22をFHパターンに使用し、シフトしてからF2とF19を最後尾に付加した状態(図12のFHパターン3に対応)を示す。このように、未使用周波数チャネルを使用した後、シフトすることにより、使用不能と判定された周波数チャネルが未使用周波数チャネルの後部に配置することができる。
【0063】
上記FHパターンの変更によれば、周波数を切り替えるFHパターン内の各周波数チャネルをキャリアセンスし、そのレベルから使用不能な周波数チャネルを判定し、使用不能な周波数チャネルを未使用の周波数チャネルと入れ替えることにより、使用不能な周波数チャネルを回避した高品質な通信路を確保でき、使用可能な周波数チャネルで構成されるFHパターンを高速に得ることができる。
【0064】
(ホッピングパターンの変更例2)
図16は、本システムで使用する使用不能チャネルの履歴を保存する方式の処理手順を示すフローチャートである。
先ずステップS9601で、予め決められているFHパターンの周波数チャネルを読み込む。ステップS9602で、前記読み込んだ周波数をキャリアセンスし、ステップS9603で、その周波数チャネルが使用可能か否かの判定を行なう。キャリアセンスレベルがある値以下ならば通信可能とみなし、それ以外は通信不能とみなす。通信可能であれば、ステップS9607で必要数のチャネルが揃ったかを判定し、まだであればステップS9601に戻り、次のFHパターンの周波数チャネルを読み込む。
【0065】
キャリアセンスの結果使用不能であれば、ステップS9604で未使用周波数チャネルを読み込み、その周波数チャネルを未使用周波数チャネルから削除して、ステップS9605でシステムで、使用するFHパターンを書き換える。最後に、ステップS9606で使用不能と判断されたチャネルを使用不能履歴に書き込み、ステップS9607で必要数のチャネルが揃ったかを判定し、まだであればステップS9601に戻り、次のFHパターンの周波数チャネルを読み込む。
【0066】
以上の処理を行なうことにより、使用不能な周波数チャネルを回避したFHパターンを得ることができる。
図17に本システムで使用する使用不能チャネルの履歴方式を示す。
未使用周波数チャネル1はどの周波数チャネルも使用されていない状態を示し、使用不能履歴1には何も記憶されていない状態を示す。未使用周波数チャネル2はF21がシステムのFHパターンに使用され、使用不能周波数チャネルF2が使用不能履歴2に記憶されている状態(図12のFHパターン2に対応)を示す。未使用周波数チャネル3では、F21とF22がシステムのFHパターンに使用され、使用不能チャネルF2とF19が使用不能履歴に記憶されている状態(図12のFHパターン3に対応)を示す。
【0067】
このように、使用不能履歴に使用不能周波数チャネルを記憶することにより、使用不能周波数チャネルを再度選択する危険性を回避することができる。なお、ここで未使用周波数チャネルは使用された場合、削除されたままの状態を示したが、前述したように、未使用周波数チャネルをシフトしておくことも容易に応用ができるはずである。
【0068】
上記FHパターンの変更によれば、使用不能な周波数チャネルを入れ換えた履歴を記憶し、その履歴を参照して入れ替え周波数チャネルを選択することにより、使用不能な周波数を再度選択する冗長を避け、使用可能な周波数チャネルで構成されるFHパターンを効率的に得ることができる。
(ホッピングパターンの変更例3)
ところが、使用不能なチャネルが増えた場合に割り当てる周波数にも使用不能のものが増えて、周波数ホッピングに必要な周波数の数が不足するようになって、システムが動作を維持できなくなるという問題が起る。以下の変更例3及び4は、このような問題を解決しようとしたものであり、上記変更例1や変更例2と共に使用することで、更に効果を高めることができる。
【0069】
同図において、HP1は予め決められたホッピングパターンを示し、周波数F1から順にF20までの20の周波数を切り替えて使用することを表す。テーブル1は、ホッピングパターン中で使用不能となった周波数を記憶する領域である。テーブル2は、ホッピングパターン中で使用可能な周波数を記憶する領域である。始めにシステムが起動した状態では、テーブル1の記憶領域は空であり、テーブル2の記憶領域にはHP1と同等の周波数が記憶されている。これらの記憶領域にはメモリなどの記憶素子を用いる。
【0070】
ここで、周波数F2,F3,F19が妨害ノイズ等により使用不能になったとする。この時、テーブル1の記憶領域にはF2,F3,F19が登録される。同時に、テーブル2の記憶領域からF2,F3,F19が削除される。記憶素子での登録や削除の方法は、記憶効率や実行速度を考慮してさまざまな形態が考えられる。本例では、テーブル1の記憶領域もテーブル2の記憶領域もそれぞれ20必要であるが、例えば周波数が使用不能と使用可能の状態をフラグ等で管理することにより20の記憶領域で済むようになる。このようにして、使用可能の周波数と使用不能の周波数を参照することにより、F2,F3,F19を使用可能な周波数F1,F4,F5で置き換えたHP2を新たに作成する。
【0071】
この方法により、使用可能なホッピング周波数が必要なホッピング数に満たない場合でも、システムをダウンさせることなく通信が可能になる。尚、本例を前記変更例1や2と
併用するには、例えば、テーブル2のF2,F3,F19の領域にF21,F22,F23を入れていき、F26までを入れて更に使用不能のチャネルが発生した場合に、本例の方法に移行することが考えられる。
【0072】
本HPパターンの変更例によれば、HPパターン中の使用可能周波数と使用不能周波数の情報により、置き換えた履歴を記憶しながら使用不能周波数を使用可能周波数で置き換えるようにしたことにより、ホッピング周波数がHPパターン数よりも少ない場合でもシステム不動作を回避することができる。
図19は上記ホッピング周波数の置き換え方式を用いた場合の送信平均電力の概念図を示す。
【0073】
HP1の平均送信電力は、周波数の置き換えを行っていない場合の各送信周波数における平均送信電力であり、HP2の平均送信電力は、使用不能周波数F2,F3,F19を使用可能周波数F1,F4,F5で置き換えを行った場合の各送信周波数における平均送信電力である。このホッピング周波数の置き換え方式では、置き換えて使った周波数の平均送信電力は、置き換えを行っていない周波数の平均送信電力の2倍の送信電力がある。このように、周波数チャネル間での使用頻度及び平均送信電力がバラツクことは、秘話性や耐干渉性に影響を与えることのなる。
【0074】
(ホッピングパターンの変更例4)
図21に本システムで使用するホッピング周波数の置き換え変更方式の概念図を示す。
同図において、HP1は予め決められたホッピングパターンを示し、周波数F1から順にF20までの20の周波数を切り替えて使用することを表す。HP2は、HP1を繰り返して通信を行うことを表している。テーブル1は、ホッピングパターン中で使用不能となった周波数を記憶する領域である。テーブル2は、ホッピングパターン中で使用可能な周波数を記憶する領域である。始めにシステムが起動した状態では、テーブル1の記憶領域は空であり、テーブル2の記憶領域にはHP1と同等の周波数が記憶されている。これらの記憶領域にはメモリなどの記憶素子を用いる。
【0075】
ここで、周波数F2が妨害ノイズ等により使用不能になったとする。この時、テーブル1の記憶領域にはF2が登録される。同時に、テーブル2の記憶領域からF2が削除される。記憶素子での登録や削除の方法は、記憶効率や実行速度を考慮してさまざまな形態が考えられる。本例ではテーブル1の記憶領域もテーブル2の記憶領域もそれぞれ20必要であるが、例えば周波数が使用不能と使用可能の状態をフラグ等で管理することにより20の記憶領域で済む。
【0076】
テーブル2で使用可能周波数を便宜上E1,E2,E3,…,E17,E18,E19と番号を振ると、本例では使用不能周波数F2をHPパターンを繰り換えすにつれてE1から順に置き換えていく。このようにして使用可能の周波数と使用不能の周波数を参照することにより、使用不能となったF2を使用可能な周波数F1,F3,F4,…,F18,F19,F20で順に置き換えたHP3が得られる。
【0077】
この方法により、使用可能なホッピング周波数が必要なホッピング数に満たない場合でも、システムをダウンさせることなく通信が可能になり、かつ使用する周波数の平均送信電力が均一とすることができる。尚、本例において前記変更例1や2と併用するには、例えば、テーブル2のF2の領域にF21を入れ、以下使用不可の周波数が出るとF22…F26と入れていくことが考えられる。
【0078】
図21は上記ホッピング周波数の置き換え変更方式を用いた場合の送信平均電力の概念図を示す。
HP2の平均送信電力は、周波数の置き換えを行っていない場合の各送信周波数における平均送信電力であり、HP3の平均送信電力は、使用不能周波数F2を使用可能周波数F1,F3,F4,…,F18,F19,F20で置き換えを行った場合の各送信周波数における平均送信電力である。このホッピング周波数の置き換え変更方式では、使用可能周波数を順に切り替えながら使用するため、平均送信電力は各周波数均一となる。
【0079】
本HPパターンの変更例によれば、HPパターン中の使用可能周波数と使用不能周波数の情報により、置き換えた履歴を記憶しながら使用不能周波数を使用可能周波数で置き換えるようにしたことにより、ホッピング周波数がHPパターン数よりも少ない場合でもシステム不動作を回避することができ、さらに、ホッピングパターン中の使用可能周波数と使用不能周波数の情報と置き換えた履歴の情報により、使用可能な周波数を均一に使用することにより、各周波数の平均送信電力が均一になり秘話性や耐干渉性が改善される。
【0080】
<無線通信システムの動作例>
以上説明したように、本システムにおいては主装置と無線専用電話機やデータ端末の間や端末相互間で、通信のためにフレームを組立てまた使用する周波数を一定時間ごとに切り替える制御を行っている。本実施の形態における上記FHパターンの変更は、例えば主装置(接続装置を含む)の電源投入時(図23のステップS2202)や、端末より外線発信を受けた時(図26のステップS2602)や、公衆回線よりの外線着信時(図29のステップS2802)や、内線通信の内線発信端末からの受け付け時(図32のステップS3104)あるいは内線受信端末の呼び出し時(図32のステップS3106)に行われる。又、一定時間間隔で行われたり、システムのアイドル時に行われてもよい。更に、端末発信時あるいは受信時に端末側で、通信不能のチャネルを見付けて主装置に知らせることにより、実施してもよい。これら上記FHパターンの変更実施時期は、システム内の端末数や回線の飽和率等により適宜決められる。
【0081】
以下、本実施の形態の上記FHパターンの変更を有するシステムの具体的な動作について説明を行う。
1.基本動作手順例
本システムにおいては、通話チャネルを使用する前に、フレーム内に時分割多重化されている論理制御チャネル(LCCHTおよびLCCHR)を用いて、使用するスロットとホッピングパターンとを決定する。さらに、各端末が間欠受信を行いバッテリセービングを可能とするために、各端末は予め割り当てられた周波数で伝送する論理制御チャネルのみにおいて、送受信するように設計されている。
【0082】
ただし、電源立ち上げ直後は、端末はホッピングパターンも認識していない。そこで、任意の周波数で待機し、その周波数でフレームを受信する。1つ目のフレームを受信すると、その中に入っている次のフレームの周波数情報を取り込み、以下周波数ホッピングを開始することになる。複数の接続装置が使用される場合は、1回目にフレームを受信することのできた接続装置の使用するホッピングパターンに追従することになる。
【0083】
また、電源立ち上げ直後は、どの端末がどの周波数に割り当てられるかが定まっていない。そこで、電源立ち上げ時には、設定モードにおいて各端末のIDの登録と論理制御チャネル周波数の割り当てとを行うものとしている。論理制御チャネルの割り当てがされると、各端末は間欠受信状態となり、自端末宛の論理制御データのみの受信を行う。また、主装置に送信するデータが発生した場合のみ、割り当てられた周波数のLCCHRを使って、データを主装置に送信する。
【0084】
通話スロットを用いた通信を開始したい場合には、論理制御チャネルを用いて主装置にその旨を通知し、スロットとホッピングパターンとの割り当てを受けなければならない。それらの割り当てがなされた後は、通話やデータ伝送を行うことが可能となるのである。
以下、、いくつかの場合の詳細動作の説明を行う。
【0085】
2.主装置−接続装置を含む−と無線端末の電源投入時の動作例:設定モード設定モードは、IDの登録や使用する論理制御チャネルの周波数の設定等を行うモードである。図22は、本実施の形態の主装置および無線端末電源投入時の動作シーケンスを示す図である。図23は、本実施の形態の主装置電源投入時の動作手順を示すフローチャートである。図24は、本実施の形態の無線端末電源投入時の動作手順を示すフローチャートである。
【0086】
(1)主装置電源投入時の動作フローの説明
まず、主装置1(あるいは接続装置2)本体の電源スイッチを投入すると、主装置1は図23のステップS2201により本体の初期設定を行った後、ステップS2202で周波数ホッピングのホッピングパターンを決定し、続いて、ステップS2203により前記ホッピングパターン(次の単位時間にホッピングする周波数)ならびに本システムIDを付加したPCFフレーム2101を、無線端末103宛に送信する。この時、PCFフレーム2101中のID部(図9の(a))にはシステムIDを、NFR部(図9の(a))には前記ホッピングパターンで次の単位時間にホッピングする周波数の情報を含み、またLCCH部(図9の(c))には、無線端末側で使用可能な空き制御チャネルの情報が含まれている。
【0087】
次に、主装置1は、無線端末103からシステムIDおよび無線端末ID等の位置登録のための情報2102を受信(S2204)したならば、ステップS2205で前記無線端末103のIDを記憶し、該無線端末103宛の無線通信制御情報を伝送する制御チャネルを決定して、ステップS2206にて制御チャネル2103を該無線端末103宛に通知する。
【0088】
(2)無線端末電源投入時の動作フローの説明
まず、無線端末103本体の電源スイッチを投入すると設定モードとなり、図24のステップS2301により本体の初期設定を行う。続いて、ステップS2302において、無線端末103のIDが入力されたならば、このIDを記憶する。
【0089】
次に、ステップS2303で、主装置1からのPCFフレームを受信するため、任意の周波数で受信待機状態に移る。ステップS2304で主装置1からのPCFフレーム2101を受信できたならば、ステップS2305によりPCFフレーム2101中のID部(図9の(a))からシステムIDを認識して記憶すると共に、LCCH部(図9の(c))から空きチャネル情報(無線端末から主装置へPCFフレームを送信する周波数)を取得する。また、PCFフレーム2101中のNFR部から次の単位時間にホッピングする周波数を取得し、無線端末103は受信周波数をその周波数へ移動し、次のPCFフレームを待つ。無線端末103はこの動作を繰り返し、周波数のホッピングパターンを認識してこれを記憶する(S2306)。
【0090】
無線端末103は、ホッピングパターンおよびシステムのIDが判明すると、前記LCCH部によって得られた空き制御チャネルにおいて、システムIDならびに自無線端末103のID情報を付加したフレーム2102を主装置宛に送信する(S2307)。この後、主装置1から制御チャネルの周波数指定情報2103を受け取ったならば、指定された制御チャネルにて間欠受信を開始(S2308)し、設定モードから通常モードへ移行する。
【0091】
3.無線専用電話機からの外線発信時の処理例
図25は、本実施の形態の外線発信シーケンスを示す図であり、図26は、本実施の形態の外線発信時の主装置1の動作手順を示すフローチャートであり、図27は、本実施の形態の外線発信時の無線専用電話機3の動作手順を示すフローチャートである。
【0092】
無線専用電話機3において、キーマトリクス414に配置された外線キーを押下すると(S2501)、無線専用電話機3は、押下した外線ボタンに対応する表示部413の外線LEDを発信点滅させ(S2502)、外線発信信号2402を接続装置2を経由して主装置1に送信する(S2503)。この外線発信信号は、無線専用電話機3と接続装置2の間の無線リンク上を、図8の(a)に示すPCFフレームのLCCH−Rで送信し、接続装置2では主装置i/f305により主装置に通知する。
【0093】
外線発信2401を受信した主装置1は、外線発信が可能かどうか判断する(S2601)。外線が空いており発信可能であれば、発信する外線と、PCFフレームのどの音声チャネル(T1〜T4,R1〜R4)を使用するかとを決定する。決定した音声チャネル番号をパラメータとして、外線発信許可2403を接続装置2を経由して無線専用電話機3に送信し(S2602)、外線を捕捉する(S2603)。この外線発信許可は、PCFフレームのLCCH−Tで送信される。
【0094】
無線専用電話機3では、外線発信許可信号2404を受信すると(S2504)、許可信号で送られてきたパラメータで指示された音声チャネルと同期を取る。無縁専用電話機3での音声チャネル移行が完了すると、LCCH−Rにより音声チャネル接続完了信号2406を送信する(S2505)。接続装置2は、主装置1から外線発信許可を受け取った時点で、チャネルコーデック307により所定の音声チャネルを受信し、主装置1に渡す経路を作り出し、無線専用電話機3からの音声チャネルを接続完了2405を主装置1に通知する。
【0095】
主装置1は、音声チャネル接続完了2405を受信すると(S2604)、無線専用電話機3側の準備が整ったと見て、外線LEDを緑色に点灯する為に外線表示緑常灯指示2407を送信する(S2605)。また、捕捉した外線との通路を接続する(S2606)。無線専用電話機3では、外線表示緑常灯指示信号2408を受信し(S2506)、外線LEDを緑に点灯すると共に無線専用電話機3内部の通話路を接続し、ダイヤルトーン2411を聴取する(S2507)。また、外線発信した無線専用電話機3以外の無線専用電話機3の外線LEDを赤点灯にする為、外線表示赤常灯指示2409を送信する。
【0096】
次に、キーマトリクス414からダイヤルを受けた無線専用電話機3は、主装置1にダイヤル信号2413として送信する(S2508)。ダイヤルの終了はタイムアウトで監視され(S2509)、タイムアウトになると通話中となる(S2510)。主装置1では、ダイヤル2412の1桁目を受信すると(S2607)、外線にダイヤルを送信し始め、やはりタイムアウトで送信を監視している(S2608)。ダイヤル送信が終了すると、通話中となる(S2609)。
【0097】
通話が終了し、無線専用電話機3がオンフックすると(S2511)、オンフック信号2416が送出される(S2512)。オンフック信号2415は主装置1に送信され(S2610)、音声チャネル切断2417を返信する(S2611)。主装置1は、無線専用電話機3に対する音声チャネルの割り当てを解除する。また主装置1は、無線専用電話機3の外線LEDを消灯する為、外線表示消灯指示2419,2421を送信する(S2612)。音声チャネル切断信号2418を受信した無線専用電話機3は、通話路を開放し(S2513)、続いて受信する外線表示消灯指示信号2420,2422で外線LEDを消灯する(S2514)。
【0098】
4.無線専用電話機への外線着信時の処理例
図28は、本実施の形態の外線着信シーケンスを示す図である。図29は、本実施の形態の外線着信時の主装置の動作手順を示すフローチャートである。図30は、本実施の形態の外線着信時の無線専用電話機の動作手順を示すフローチャートである。 (1)主装置の動作手順
図29において、まずステップS2801で公衆回線102より着信があると、ステップS2802に進んで、主装置1は、接続装置2から無線専用電話機103−A,Bに外線着信信号2703,2705を送信する。ステップS2803でオフフック信号106を受信したら、ステップS2804に進んで、オフフック信号2706を送信した無線専用電話機103−Aに、外線通話用に使用しているHPおよび音声チャネル番号といった情報を載せた外線応答許可信号2709を送信する。ステップS2805で音声信号接続完了信号2710を受信したら、ステップS2806に進み、前記無線専用電話機103−Aに通話中表示信号2713を出すとともに、ステップS2807に進み、その他の無線専用電話機103−Bに対して外線着信中止信号2717を発信する。
【0099】
そして、ステップS2808において、無線専用電話機103−Aからのデータ2715を公衆回線102に接続し、通話を開始する。さらに、主装置1はステップS2809で、無線専用電話機103−Aよりのオンフック信号2718を受け取るまで公衆回線102との接続を続ける。
オフフック信号2718を着信したら、ステップS2810に進み、公衆回線102との接続を中止して音声チャネル切断信号2712を出す。さらに、ステップS2811において、その他の無線専用電話機103−Bに外線使用中心信号2723を送信する。
【0100】
(2)無線専用電話機の動作手順
図30においては、ステップS2901において、主装置1より外線着信信号2703を受け取ると、無線専用電話機3−A,Bは着信音などをならし、ステップS2902においてオフフックされたかを検知する。オフフックされたらステップS2903に進んで、オフフック信号2706を主装置1に送信する。ステップS2904で主装置1より外線応答許可信号2709が来たら、ステップS2905に進み、音声チャネルを接続して音声チャネル接続完了信号2710を送信する。ステップS2906で主装置1より通話中表示信号113が来たら、無線専用電話機103−Aは表示部413に通話中表示をし、ステップS2907で通話を開始する。
【0101】
さらに、ステップS2908においてオンフックされるまで通話を続け、オンフックがされると、ステップS2909に進んでオンフック信号2718を主装置1に送信する。ステップS2910において音声チャネル切断信号1281が来たら、音声チャネルを切断して表示部413の通話中表示を消し、通話を終了する。ステップS29028においてオフフックされないうちに、ステップS2911において他の無線専用電話機103−Aが通話を始めたために、無線専用電話機103−Bに対して、外線着信中止信号117が来たら、無線専用電話機103−Bは、ステップS2912に進み表示部413に外線使用中表示をする。さらに、無線専用電話機103−Bは、ステップS2913において外線使用中表示中止信号2723が来るまで表示部413に外線使用中表示を続け、前記外線使用中表示中止信号2723が来たら、ステップS2914において外線使用中表示を消す。
【0102】
5.内線間通話の処理
次に、同じ接続装置で管理されている(つまり、主装置との間で通信を行う際に、介する接続装置が同一である)2台の無線専用電話機が内線間通話をする場合を想定し、発呼側の無線専用電話機と着呼側の無線専用電話機との各々の動作について説明を行う。
【0103】
図31に、内線通信の主装置,接続装置,発呼側専用電話機,着呼側専用電話機の制御データのシーケンスを示す図を、図32に主装置の概要処理手順を示すフローチャートを、図33に発信側専用電話機の概要処理手順を示すフローチャートを、図34に着呼側専用電話機の概要処理手順を示すフローチャートを示す。但し、各フローチャートは、関連する処理の部分のみを記載している。
【0104】
まず、発信側の無線専用電話機103−Aにおいて、キーマトリクス414に配置された内線キーを押下すると(S3201)、無線専用電話機103−Aは内線通信信号3002を、無線専用電話機103−Aと接続装置2の間の無線リンク上で、図8の(a)に示すPCFフレームのLCCH−Rを用いて送信する(S3202)。接続装置2は送られた前記内線通信信号3002を受信すると、主装置に通知する。
【0105】
内線通信3001を受信した主装置内のCPU201は、発信した無線専用電話機103−Aの端末属性等を分析し、内線発信が可能であれば(S3102)、PCFフレームのLCCH−Tを用いた内線通信許可3003として、接続装置2を介して無線専用電話機103−Aに送信する(S3104)。
次に、キーマトリクス414からダイヤル情報を受けた無線専用電話機103−Aは、主装置1にダイヤル情報3008を送信する(S3204)。なお、最終ダイヤルはタイムアウトで監視される。
【0106】
主装置1では、ダイヤル情報3007を受信すると(S3105)、ダイヤルを解析して、接続装置2を介して受信側の無線専用電話機103−Bに、PCFフレームのLCCH−Tを使用して内線着信3009を送信する(S3106)。
内線着信信号3010を受信した無線専用電話機103−Bは、スピーカを用いて着信をオペレータに知らせて応答を促し(S3302)、ユーザがキーマトリクス414により応答するのを待つ。ユーザからの応答を検出した場合は、無線専用電話機103−Bは、オフフック信号3012をPCFフレームのLCCH−Rを用いて接続装置2に送り、主装置1に通知する(S3304)。
【0107】
無線専用電話機103−Bからのオフフック3012を受信した主装置1は(S3107)、無線専用電話機103−Aに内線応答3013を送信して、無線専用電話機103−Bが応答したことを通知する。この内線応答3013には、主装置内のCPU201が、RAM203に記憶して管理している空タイムスロットやホッピングパターン、使用するPCFフレーム内の音声チャネル(T1〜T4,R1〜R4)等の通信リソースを、無線専用電話機103−Aと無線専用電話機103−Bとの直接通信に割り当て、この通信リソース情報をPCFフレームのLCCH−Tを用いた内線応答3005として、接続装置2を介して無線専用電話機103−Aに送信する(S3108)。
【0108】
無線専用電話機103−Aは、内線応答信号3014を受信すると、LCCH−Rを使用して音声チャネル接続完了信号3006を送信する(S3206)。接続装置2は、無線専用電話機103−Aからの音声チャネル接続完了コマンド3005を主装置1に通知する。
主装置1は、同時に、無線専用電話機103−Bにも、直接通信用に使用しているホッピングパターンおよび音声チャネル番号等の通信リソース情報を含んだ内線通信許可3015を送信する(S3108)。
【0109】
内線応答信号3014により相手応答を確認した無線専用電話機103−Aは、リングバックトーンを止めて通信相手と通信するように割り当てられた論理チャネルに切り替え、マイク及びスピーカを制御して通話相手との通話状態になる。一方、内線通信許可信号3016を受信した無線専用電話機103−Bは、着信音を止めて内線通信許可信号3016内の通信リソース情報から得られる音声チャネルに同期をとり、主装置1に対して音声信号接続完了信号3018を送信する。
【0110】
つまり、これ以降の無線専用電話機間の直接通信時は、電話機間でやり取りする制御データと音声データとを、この音声チャネルで通信する。具体的には、図8の(b)のPPFフレームのTnとRnとにおいて、図9の(b)に示されるように、制御データはDタイムスロット、音声データはBタイムスロットで通信される。
【0111】
なお、電話機間で直接通信を行う間も、フレームの先頭部のタイミングでPCFの送信されている周波数に切り替え、LCCH−Tを受信したりLCCH−Rを送信したりすることが可能であることは、本システムの大きな特徴である。このようにすることで、内線での通信中にも、主装置からのデータを受信することが可能となり、通話中着信等のサービスに対応することが可能となる。
【0112】
さて、主装置1は無線専用電話機103−Bからの音声信号接続完了3017を受信したならば(S3109)、無線専用電話機103−Aと無線専用電話機103−Bとが通話を開始したと判断して、内線通信終了を待つ(S3110)。一方、無線専用電話機103−A及び無線専用電話機103−Bは、無線回線状態並びにユーザのキーマトリクス414を監視する。
【0113】
通話が終了し、無線専用電話機103−Aがオンフックを検出すると(S3209)、無線専用電話機103−Aはオンフック信号3020を無線専用電話機103−Bに送信する。一方、オンフック信号3020を受信した無線専用電話機103−Bは、オンフック確認信号3021を通信チャネル内の制御情報で送信する。
【0114】
前記オンフック確認信号3021を受信した無線専用電話機103−Aは、通信チャネルを論理制御チャネルに切り替えて、内線通信終了信号3023を接続装置2に送信する。前記内線通信終了3002は主装置1に送信され、無線専用電話機103−Aに対して音声チャネル切断3024を送信する。同様に、主装置1は、無線専用電話機103−Bに対しても音声チャネル切断3026を送信する(S3111)。
【0115】
次に主装置1は、無線専用電話機A,Bに対して割り当てていた音声チャネル等の通信リソースを解放する(S3112)。音声チャネル切断信号3025,3027を受信した無線専用電話機103−A及び103−Bは、リソースを解放する。
以上の手順により内線間の直接通話を実現することができる。
【0116】
また、この手順の基本部分は次項で説明するコンピュータからプリンタへのデータ伝送の際にも用いられる。
6.コンピュータからプリンタへのデータ伝送時の処理例
本実施の形態の無線交換システムの特徴の1つとして、内線間で高速データ伝送が可能であるという点がある。そこで、コンピュータからプリンタへデータをバースト的に送信する場合の処理について説明を行う。主装置と端末の間の制御手順は、基本的に既に述べた内線間通話の処理と同じであるので、異なる部分を中心に説明する。
【0117】
まず、コンピュータの印刷用アプリケーションプログラムを起動する。すると、データ端末にインストールされている無線アダプタドライバが動作し、通信インターフェース部506を介して、無線アダプタ4にデータ送信要求および送信先番号(プリンタの内線番号)を送る。
次に、無線アダプタは内線間通話の発信手順に入る。つまり、論理制御チャネル(LCCHR)により、主装置側に内線発信要求を送る。ただし、先の内線通話と異なり、バーストデータ用フレーム(BDF)を使用する必要があるため、内線発信要求イベント情報内にはBDFの割り当てを要求する情報が入っている。
【0118】
内線発信要求イベント情報を受信した主装置は、送信先であるプリンタに接続された無線アダプタに対し、論理制御チャネル(LCCHT)を使って着信通知を行う。主装置は、プリンタ側から着信許可を受信すると、送信側であるコンピュータと着信側であるプリンタに対して使用するBDFのホッピングパターンを割り当てる。
【0119】
ホッピングパターンを割り当てられた後は、コンピュータとプリンタとは主装置を介さないでデータ通信を開始する。BDFはバースト伝送を行うためのものであるので、通常は片方向のデータ伝送を行うが、通信開始時は1フレームごとに、コンピュータとプリンタとが順番に送信を行うものとしている。この間に、コンピュータから何フレーム分連続してデータを送信し、その後何フレーム分プリンタからデータを送信するかを取り決められる。このような手順を踏むことにより、端末のアプリケーションに応じて最適化されたチャネル使用を実現できる。
【0120】
これらの手順の終了後、無線アダプタは、コンピュータから受信した印刷データに誤り訂正処理を施し、フレームを組み立てた後、プリンタに送信することになる。BDFを使用することにより、450kbps程度の伝送が可能となる。以上、コンピュータからプリンタへのデータ伝送について述べたが、コンピュータ間のデータ伝送についても全く同様の手順を用いることが可能となる。
【0121】
7.コンピュータから公衆網へのパソコン通信アクセス時の処理例
前項ではシステム内での高速データ伝送の手順について説明した。本システムにおいては、システム内のみならず、公衆網へのデータ伝送も可能となり、パソコン通信などのアプリケーションにも対応することができる。基本的な動作手順は、無線専用電話機から外線発信を行う場合と同じであるので、異なる部分を中心に説明を行う。
【0122】
まず、コンピュータのパソコン通信用アプリケーションプログラムが起動する。すると、データ端末にインストールされている無線アダプタドライバが動作し、通信インターフェース部506を介して、無線アダプタ4に外線発信要求を送る。
次に、無線アダプタは外線発信手順に入る。つまり、論理制御チャネル(LCCHR)により、主装置側に外線発信要求を送り、PCFの空きスロットの割り当てを受ける。スロットの割り当てを受けた後は、PCFの32kbpsのスロットを用いてデータを伝送することになる。
【0123】
アナログ公衆回線に対してデータを伝送するためには、モデムによるデータを変調しておくことが必要である。そこで、外線ヘのデータ送信時には、無線アダプタ4の内部でデータをモデムで変調し、音声帯域(300Hz〜3.4KHz)で伝送可能な状態とする。モデムで変調されたデータは音声情報として扱うことができるので、本情報をADPCM符号化し、フレーム組み立てを施すことになる。
【0124】
このような手順を踏むことで、通常の音声通話と同じ手順を用いて、パソコン通信などのアプリケーションに対応することが可能となる。
以上説明したとおり、本システムにおいては、従来の電話交換装置で行っていた通話機能に加え、高速データ伝送も可能となる。特に、データ端末はシステム内で高速データ伝送を行うと共に、公衆網へのアクセスも可能とするものである。
【0125】
(デジタル公衆網への接続例)
上記実施の形態においては、公衆回線としてアナログ公衆網を想定していた。しかしながら、現在デジタル公衆網(例えば、ISDN)の整備も急速に進んでおり、今後システムにISDNを収容することが考えられる。
図35に、ISDN用の無線アダプタの構成を示す。
【0126】
同図において、1001はISDN端末、1002はISDN端末用無線アダプタ、1003は無線部、1004は主制御部であり、CPU及び、割り込み制御を行なう周辺デバイス、システムクロック用の発振器などから構成され、アダプタ内の各ブロックの制御を行なう。1005はメモリであり、主制御部が使用するプログラムを格納する為のROM、各種処理用のバッファ領域として使用するRAMから構成される。1006はISDNフレームの組立/分解部であり、ISDNフレームのレイヤ1の処理を行なう。つまり、AMI符号を2値の符号に変換する機能、BチャネルとDチャネルデータを多重化する機能、レイヤ1の起動を検出する機能などを有する。1009はフレーム処理、無線制御を行なうチャネルコーデックであり、ISDN端末から受信したデータを無線フレームに組み立てる機能を有する。
【0127】
図36にISDN端末と主装置との間のデータ通信用フレームを示す。
同図において、FSYNは同期信号、LCCH−Tは主装置から無線専用電話機へ送られる論理制御チャネル、LCCH−Rは無線専用電話機から主装置へ送られる論理制御チャネル、ISDN−Tは主装置からISDN用無線アダプタに送信するデータスロットで、64kbpsの音声チャネル2チャンネル分と、16kbpsの制御チャネル1チャネル分が多重化されている。ISDN−RはISDN用無線アダプタから主装置に送信するデータスロットで、64kbpsの音声チャネル2チャネル分と、16kbpsの制御チャネル1チャネル分が多重化されている。
【0128】
ISDN端末から受信した192kbpsのデータは、無線アダプタ内のISDNフレームの組立/分解部で分解され、BチャネルデータとDチャネルデータのみが取り出される。取り出した合計144kbps分のデータを、図36のフレーム中のISDN−Tに入れて主装置側に送信する。逆に、主装置からのデータはISDN−Rによって受信する。受信した144kbpsのデータに所定のレイヤ1情報を付加し、AMI符号に変換した上でISDN端末に送信する。
【0129】
ISDNI/Fを有するテレビ会議端末が主装置を介してISDNにアクセスする場合の手順を以下に説明する。
テレビ会議端末において発信要求が発生すると、ISDNレイヤ1〜レイヤ3が起動しデータの送信が開始される。無線アダプタにおいては、ISDNフレームの組立/分解部においてDチャネル情報を取り出し、内容を解析する。その結果、発信要求(SetUpコマンド)である場合には、無線リンクの獲得手順を開始する。つまり、実施の形態1で説明した無線専用電話機からの発信時と同じ手順で、発信要求を主装置に送出し、無線アダプタから発信要求を受けた主装置は、ISDN回線に発信要求を送出する。
【0130】
このような発信手順を終え、相手側が応答すると、ISDN回線側のBチャネルを接続装置に接続する交換制御を行なう。相手端末から受信したBチャネルデータは無線フレームのISDN−Tに入れてISDN端末に送られ、逆にISDN端末が送信したBチャネルデータは無線フレームのISDN−Rに入れて相手端末に送られる。このようにして、本無線交換システムにISDN端末を収容することが可能となる。
【0131】
なお、ISDNを介したテレビ会議などのアプリケーションを実施するためには、必ずしもISDNインタフェースを持った端末は必要ではないことを付け加えておく。64kbpsまたは129kbpsの伝送速度のデータを送受信する機能を有し、主装置と無線通信する機能を有する端末であれば、主装置内のISDN回線インタフェースを使ってISDNへのアクセスが可能である。特に、その端末自身が無線アダプタの機能を内蔵すれば、ISDNフレーム組立/分解部などは不要となり、より簡単な構成でテレビ会議などのアプリケーションを実現することができる。
【0132】
[実施の形態2]
以下、本発明にかかる実施の形態2の無線通信システムの構成を説明する。尚、以下に説明する本実施の形態2の特徴ある部分以外は、実施の形態1の構成及び動作と同様である。又、実施の形態1と2との組み合わせも可能である。
<無線フレーム>
図37は本実施の形態2のシステムにおいて使用する無線フレームの構成、図38は図37の全体構成中の各フレームを示すものである。本システムにおいては、「主装置−無線専用電話機間通信フレーム」(以下、PCFと略)、「無線専用電話機間通信フレーム」(以下、PPFと略)、「バスとデータフレーム」(以下、BDFと略)の3つの異なるフレームを用いる。PCFとPPFは回線交換チャネルであり、音声や映像などリアルタイム性の強いデータの通信を行う場合に使用する。BDFはパケット交換チャネルであり、データ端末間でピア−トゥ−ピアでのデータ通信を行う場合に使用する。以下、それぞれのフレームの内部データの詳細の説明を行う。
【0133】
図37の(a)にPCFを示す。同図において、CNT−Tは主装置から無線専用電話機ヘ送るフレーム同期信号、論理制御情報などを有する制御フィールド、T1〜T4は4台の異なる無線専用電話機へ送る音声チャネル、R1〜R4は4台の異なる無線専用電話機から送られてくる音声チャネル、CNT−Rは無銭端末から主装置に対して送る論理制御情報を含む制御フィールド、CFは周波数切り替え期間を表す。また、PCFにおいて、F1,F3とあるのは、このフレームを無線で伝送する際に使用する周波数チャネルのことで、1フレーム毎に周波数チャネルを変更することを示す。
【0134】
図37の(b)にPPFを示す。同図において、CNT−Tは主装置から無線専用電話機へ送るフレーム同期信号、論理制御情報などを有する制御フィールド、T1〜T3及びR1〜R3は3台の異なる無線専用電話機間の通信に用いる通話チャネルフィールド、CNT−Rは無線端末から主装置に対して送る論理制御情報を含む制御フィールド、CFは周波数切り替え期間を表す。また、このPPFにおいて、F1,F3,F5,F7とあるのは、このフレームを無線で伝送する際に使用する周波数チャネルのことで、PCFと異なり、F1で主装置から論理制御情報CNTを受け取ったあと、周波数チャネルを無線専用電話機間通信に確保されたF5に切り替え、無線専用電話機間通信を行う。その後周波数チャネルをF3に切り替えて主装置から論理制御情報を受取、周波数チャネルを無線専用電話機間通信に確保されたF7に切り替えるという手順を無線専用電話機間通信が終了するまで繰り返すことを示している。
【0135】
図37の(c)にBDFを示す。同図において、CNT−Tは主装置から無線専用電話機へ送るフレーム同期信号、論理制御情報などを有する制御フィールド、CSは端末間の競合制御を行うためのキャリアセンス期間、Rはランプ期間、PRはプリアンブル送出フィールド、UWはバイト同期をとるためのユニークワード、DATAはデータフィールド、CFは周波数切り替え期間を示す。また、この図において、F1,F3,F5,F7とあるのは、このフレームを無線で伝送する際に使用する周波数チャネルのことで、PCFと異なり、F1で主装置から論理制御情報を受け取ったあと、周波数チャネルをバーストデータ通信に確保されたF5に切り替え、無線データ端末間の通信を行う。その後周波数チャネルをF3に切り替えて主装置から論理制御情報を受け取り、周波数チャネルをバーストデータ通信に確保されたF7に切り替えるという手順をバーストデータ通信が終了するまで繰り返す。
【0136】
図38の(a)にCNT−Tフィールドを示す。同図において、CSはキャリアセンスフィールド、Rはランプ期間、PR0はビット同期補足のための64ビットのプリアンブル、SYNは32ビットのフレーム同期信号、IDは64ビットのシステム呼び出し信号、UWはユニークワード、BFは基本フレーム番号フィールド、MFはマルチフレーム番号フィールド、LCCHTは主装置から無線端末へ送信される論理制御情報、CRCはCNT−Tフィールドの誤り訂正符号である。なお、図中の数字は、本実施の形態の形態におけるビット数を示す。同期制御用接続装置3においては、他のシステムから受信するフレーム同期信号SYNを受信して、同期パルスを生成している。
【0137】
図38の(b)に音声チャネルのフレームを示す。同図において、T1〜T4とR1〜R4の構成は共通であるので、送信用音声チャネルを以下まとめてTnと表示し、受信用音声チャネルをまとめてRnと表示する。また、TnとRnの構成も共通である。同図において、RP1は各スロット用プリアンブル、UWはユニークワード、Bは32kbpsのBチャネル情報、CRCは音声チャネル用の誤り訂正符号、GTはガードタイム、RVはリザーブを表す。
【0138】
図38の(c)に論理制御チャネルCNT−Rのフレーム構成を示す。同図において、LCCHRは無線端末から主装置に送られる論理制御情報を示し、他の符号は上述したものと同様なので、説明は省略する。
<チャネルコーデック>
図39にチャネルコーデックの内部構成を示す。尚、図10と同じ参照番号は、同様の機能を果す要素である。同図において、801はチャネルコーデック、802は無線部、803は無線専用電話機などに内蔵されるADPCMコーデック、804は無線専用電話機や無線アダプタのCPUである。チャネルコーデック801の内部において、805は無線制御部であり、無線部に対して送受信の切り替えの制御と周波数ホッピングを制御する。さらに、データ送信に先立ちキャリア検出を行う機能も有する。806はCPU804との間で制御情報をやり取りするためのADPCMコーデックi/fであり、ASIC(Application Specific Integrated Circuit) 内の各部の状態や動作モードを記憶するレジスタを内蔵する。CPU804からの制御信号やASIC内の各部の状態に応じてASIC各部の制御を行うものである。
【0139】
807はADPCMコーデックi/fであり、ADPCMコーデック803との間で音声信号のやり取りするために、シリアルデータ、同期クロックのやり取りを行う。808は送信フレーム処理部であり、ADPCMコーデック803からの信号やCPU804から入力された論理制御データを、図37に示した送信フレームに組み立てる。809は受信フレーム処理部であり、無線部802からの信号のフレームから制御情報や音声データを取り出し、ADPCMコーデックi/f806やCPUi/f807に渡す。810はDPLLで構成される同期処理部であり、受信信号からクロックを再生してビット同期の捕捉を行う。
【0140】
811は、ホッピングパターンを保持するホッピングパターンレジスタである。812はADコンバータであり、無線部802からのアナログ信号をディジタル信号に変換してCPUi/f807へ渡す。
(ホッピングパターンレジスタ811)
ホッピングパターンレジスタ811の詳細ブロック図を図40に示す。
【0141】
図40において、821〜840は、基本フレーム番号フィールドBF1〜20に対応する周波数番号を記憶するレジスタである。841はデータバスであり、CPUi/f807を介してCPU804のデータバスに接続されている。842はアドレスバス、843はBF符号レジスタであり、セレクタ844によりどちらがアドレスデコーダ845に入力されるかが切り替えられる。BF番号レジスタ843には各時点におけるBF番号が入っている。845はアドレスデコード部であり、821〜840のどのレジスタにアクセスするかを決定するものである。846は無線制御部805を介して無線部内の周波数シンセサイザを制御する5ビットのデータバスである。
【0142】
CPU804がホッピングパターンで使用する周波数を決定する場合には、無線部802でキャリアセンスを行い、無線部802からのアナログ信号をADコンバータ812でディジタル信号に変換し、CPUi/f807へ渡す。CPUi/f807ではこのディジタル信号をCPU804へ渡し、CPU804でこのディジタル信号のレベルを測定する。このレベルを無線部802での受信レベルとし、この受信レベルが所定値より小さい周波数が雑音が少ない周波数と判定し、それぞれの周波数レジスタ821〜840のI/Oアドレスに受信レベルの小さい周波数番号を順に書き込む。書き込みの場合は、アドレスバス842がセレクタ844でセレクトされてそのデータがデコードされ、所定の周波数レジスタにデータが書き込まれる。
【0143】
一方、通常動作時には、BF番号レジスタ843のデータがセレクタ844でセレクトされてアドレスデコード部845に入力され、順次に周波数レジスタ821〜840をセレクトしてリードアクセスを行う。BF番号レジスタ843が出力する番号の周波数レジスタに入っている周波数番号情報が、無線部802に接続されるバスに出力され、所定のタイミングで無線部802の周波数シンセサイザに書き込まれるものである。
【0144】
ASICの基本動作については、上記実施の形態1と同様であり、以下本実施の形態2の特徴部分を説明する。以下で説明のない部分は実施の形態1の説明に従う。
<周波数ホッピングパターンの一例>
図41に本実施の形態で使用する周波数ホッピングの概念図を示す。本実施の形態のシステムでは、26MHzの帯域を利用した1MHz幅の26の周波数チャネルを使用する。妨害ノイズなどで使用できない周波数がある場合を考慮し、26のチャネルの中から20の周波数チャネルを選択し、選択した周波数チャネルを所定の順番で周波数ホッピングを行う。このシステムでは、1フレームが5msの長さを持ち、1フレーム毎に周波数チャネルをホッピングしていく。そのため1つのホッピングパターンの1周期の長さは100msである。
【0145】
同図において、異なるホッピングパターンは異なるアルファベットで示している。たとえばホッピングパターンAの場合であれば、T1の時間にはチャネルF1を、T2の時間にはチャネルF2を…というようにホップしていく。このように、同じ時間で同じ周波数が使用されることがないようなパターンを各フレームで使用することにより、データ誤りが発生することを防ぐことが可能となるものである。
【0146】
特に、本実施の形態では、相互干渉が起こらないように隣接チャネルが同時に使用されることがないようにしている。使用する周波数の順番はF1,F2,…,F19,F20,F1,…と全てのパターンで共通となっている。しかし、時間軸上では2タイムスロット(10ms)分だけシフトしているために、同一時間では隣接するチャネルが使用されていない。例えば、図41におけるT1スロットを縦に見ると、この時間に使用されている周波数はF1,F3,F5,F7,F9,F11,F13,F15,F17,F19であり、それぞれ隣接していないことがわかる。
【0147】
なお、本システムにおいては複数の接続装置を収容する場合、接続装置間での干渉を防止するために、それぞれの接続装置で異なるホッピングパターンを使用することも本システムの特徴となっている。これらのホッピングパターンは、接続装置及び無線端末内のチャネルコーデックのホッピングパターンレジスタ811に設定され、フレーム送信タイミングに同期して周波数データが無線部802内の周波数シンセサイザに書き込まれることになる。
【0148】
<主装置1(接続装置2)の電源投入時の動作フロー>
図42は本実施の形態の主装置1(接続装置2)の電源投入時の動作フローチャートである。尚、電源投入時のシーケンスは、図22と同様である。
図42において、主装置1(接続装置2)本体の電源スイッチを投入すると、主装置1(接続装置2)は、本体の初期設定を行う(ステップS1301)。次に接続装置2は、26個の全周波数チャネルでキャリア強度測定を行い、所定値よりキャリア(ノイズ)レベルの低いチャネルを20個選択し(ステップS1302)、主装置1のCPU201へ通知する(ステップS1303)。主装置1のCPU201はノイズレベルの低い周波数チャネルを通知されると、その周波数チャネルを用いて、図41に示した相互干渉が起こらないような同一時間には隣接しない周波数を用いて、接続装置2が使用するホッピングパターンと無線装置間で使用するホッピングパターンとを複数作成し、RAM203に記憶すると共に(ステップS1304)、各接続装置2が使用するホッピングパターンを各接続装置2のCPU301へ通知する(ステップS1305)。
【0149】
ホッピングパターンを通知された接続装置2のCPU301は、接続装置2内のチャネルコーデック307にホッピングパターンを書き込む(ステップS1306)。ここで、チャネルコーデックへの書き込み手順を説明する。ホッピングパターンは、時間単位を示す1〜20のBFでそれぞれどの周波数を使用するかを示すものである。従って、チャネルコーデックにあるBF1〜BF20に相当する20個の8ビットレジスタに、順次周波数番号を書き込むことで設定は完了できる。本実施の形態の場合に周波数チャネルは20個存在するので、それぞれの周波数レジスタに1〜26のうちのどれかの番号を設定することになる。
【0150】
このようにしてホッピングパターンのチャネルコーデックへの設定が終了すると、周波数を切り替えながら送信動作を行うことが可能となる。具体的には、チャネルコーデックで生成する周波数切り替えタイミング信号に同期して、そのフレームのBF番号に対する周波数番号を自動的に読み出し、無線部802内の周波数シンセサイザに書き込む。周波数切り替えタイミング信号は、図37においてCFと示されるフィールドである。
【0151】
続いてステップS1307で、前記ホッピングパターン(次の単位時間にホッピングする周波数)ならびに本システムのIDを付加したPCFフレームを無線端末103宛に送信する(図22の2101参照)。この時、PCFフレーム中のID部にはシステムIDを含み、またLCCH部には無線端末側で使用可能な空き制御チャネルの情報が含まれている。
【0152】
次に、主装置1(接続装置2)は無線端末103からのシステムIDおよび無線端末ID等の位置登録のための情報を受信したならば(ステップS1308,図22の2102参照)、ステップS1309で前記無線端末103のIDを記憶し、該無線通信制御情報を伝送する制御チャネルを決定して、ステップS1310にてこれを該無線端末103宛に通知する(図22の2103参照)。
【0153】
<コンピュータからプリンタへのデータ伝送時の処理例>
データ端末間の通信動作の例として、コンピュータからプリンタへのデータ伝送についての説明を、図43,図44,図45に従って行う。図43は発信側のデータ通信時の動作フローチャートであり、図44は着信側のデータ通信時の動作フローチャートであり、図45はデータ通信時の主装置の動作フローチャートである。本実施の形態では、データ端末間通信の一例として、コンピュータからプリンタへデータをバースト的に送信する場合の処理について説明する。この場合は、データ通信用のホッピングパターンがデータ端末に割り当てられるので、BDF用のホッピングパターンをチャネルコーデックに設定することが必要になる。
【0154】
先ず、コンピュータの印刷用アプリケーションプログラムを起動すると(S1801)、データ端末にインストールされている無線アダプタドライバが動作し、通信インターフェース部506を介して、無線アダプタ4にデータ送信要求及び送信先番号(プリンタの内線番号)を送る。無線アダプタ4は、このデータ送信要求と送信先番号を主装置1へ送信する(S1802)。
【0155】
無線アダプタからの発信要求を受信した主装置1は(図45のS2001)、受信した送信先番号の無線アダプタへ着信要求を送信する(S2002)。着信側無線アダプタが着信要求を受信すると(図43のS1901)、データ通信が可能かを判断し、不可能な場合はビジーを主装置に通知する(S1902)。主装置はビジーが通知されると、着信側がデータ通信不可能と判断し(S2003)、発信側の無線アダプタヘビジーを通知する(S2004)。ビジーを通知された発信側無線アダプタは、コンピュータへビジーを通知する(S1804)。
【0156】
また、着信要求を受信した着信側無線アダプタが、着信可能であると判断すると(S1901)、主装置に対して着信応答を通知する(S1903)。着信応答を受信した主装置は、着信側がデータ通信可能であると判断し(S2003)、RAM203に記憶されているホッピングパターンの中からBDF用のホッピングパターンを決定し(S2005)、発信側と着信側の無線アダプタに、そのホッピングパターンをLCCH−Tを使用して通知する(S2006)。
【0157】
発信側と着信側の無線アダプタでは、BDF用のホッピングパターンを受信すると(S1803,S1904)、BDF用のホッピングパターンをPCF用のホッピングパターンと区別してチャネルコーデック内のホッピングパターンレジスタ811に書き込む(S1805,S1905)。書き込み手順は、主装置立ち上げ時の手順と同様である。ホッピングパターンレジスタ811への書き込みが終了すると、主装置から送られてくるPCF用のCNT−T内のBFフィールドを参照して、その時点の基本フレーム番号を認識し、その基本フレーム番号に相当するホッピングパターンレジスタを読み出し、所定のタイミングで周波数シンセサイザを制御する。周波数シンセサイザへ書き込むタイミングは、CNT−Tの後段のCFフィールドである。
【0158】
以上のようにして、所定の周波数が無線部503にセットされると、着信側の無線アダプタはBDF用のホッピングパターンで受信待機を行う(S1906)。
また、所定の周波数が無線部503にセットされた発信側の無線アダプタは、BDFのキャリアセンサ用フィールドでキャリア検出を行う(S1806)。この間にキャリアを検出した場合には(S1808)、他の端末がBDFを使用してすると考えられるので、データ送信は中止する(S1807)。キャリアを検出しない場合には(S1808)、他の端末はBDFを使用しないと考えられるので、データ送信を行うことを他の端末へ知らせるために、キャリアを送出し(S1809)、無線アダプタ内のメモリからデータを読み取り、データの送出を開始する(S1810)。
【0159】
なお、キャリアセンスによる上記競合制御においては、全ての端末が同じタイミングでキャリア検出を行った場合、衝突の発生頻度が高くなる。従って、キャリアセンスを開始するタイミング、キャリア送出を開始するタイミングは、所定のキャリアセンス時間の範囲内でランダムに選択するようにしなければならない。
【0160】
一方、受信側であるプリンタも、BDFに割り当てられたホッピングパターンに従って周波数を切り替えながら、データの受信を行っている(S1907)。受信したデータのうち、プリンタのアドレスが付加されているもののみを自分当てのデータとして内部のメモリに取り込むことになる。なお、エラー情報などをプリンタからコンピュータに通知する必要が発生したときには、プリンタが送信手順を行うことになる。
【0161】
このようにして、BDFを使用すれば、最高で492kbps程度の伝送速度でコンピュータのデータをプリンタに送信することが可能となる。
<周波数ホッピングパターンの他例>
また、実施の形態2においては、図41に示した様に同一の順番に並べられた周波数チャネルを2タイムスロット分だけシフトして使用することにより、隣接チャネルを使用しないものであった。しかし、使用する周波数チャネルを2つ以上のグループに分割し、分割した各グループ内には隣接チャネルを入れないような方法で、隣接チャネルの同時使用を防止する方法もある。図46にこの場合のホッピングパターンを示す。
【0162】
同図においては、奇数番号のチャネルを第1のグループ、偶数番号のチャネルを第2のグループとし、T1〜T10においては第1のグループを、T11〜T20においては第2のグループを全ての端末が使用するようになっている。各グループ内ではA,B,C,…と順番に並んでいるが、この並び方は全く任意のものでよい。このようにして、同一時間においては隣接するチャネルを使用しないホッピングパターンを生成することが可能となる。
【0163】
尚、上記実施の形態1及び2においては、集中制御局がシステム全体の同期をとる交換通信システムについて説明を行った。しかしながら、集中制御局が存在しないような場合にも同様なホッピングパターンを使用することは可能である。この場合、それぞれの端末内のチャネルコーデックで電波環境を測定する機能を有し、独自で電波環境を測定するなどしてホッピングパターンを決定することになる。
【0164】
又、上記実施の形態1及び2においては、構内用の通信ネットワークを想定していたが、システム構成についてはこれに限るものではない。自動車電話システムなどの屋外のシステムであっても、同様のホッピングパターンを使用することが可能である。
なお、本発明は、複数の機器(例えばホストコンピュータ,インタフェイス機器,リーダ,プリンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの機器からなる装置(例えば、複写機,ファクシミリ装置など)に適用してもよい。
【0165】
また、本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても達成される。この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0166】
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピディスク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD−R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROMなどを用いることができる。
また、コンピュータが読出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
【0167】
さらに、記憶媒体から読出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
【0168】
本発明を上記記憶媒体に適用する場合、その記憶媒体には、先に説明したフローチャートに対応する処理を実行するプログラムコードを格納することになるが、簡単に説明すると、図47のメモリマップ例に示す各モジュールを記憶媒体に格納することになる。すなわち、少なくとも使用不可の周波数をホッピングパターンから除く周波数選択モジュール、および同一時間に互いの周波数が隣りあわないように複数のホッピングパターンを作成するホッピングパターン作成モジュールの各モジュールのプログラムコードを記憶媒体に格納すればよい。
【0169】
以上のように上記実施の形態によれば、妨害や障害を回避して、安定した通信品質で周波数ホッピング通信を行える。
【0170】
又、使用不能は周波数チャネルを再度選択する冗長を避け、効率的に使用可能な周波数チャネルを用いたホッピングパターンを得ることができる。
【0171】
又、使用可能な周波数の数が周波数ホッピングの数に不足するという問題も考慮して、通信できない状態を回避することができる。又、各周波数における平均送信電力を均一にすることができる。更に、通信環境に応じた周波数でホッピングパターンを作成することができる。
【0172】
又、使用不能な周波数チャネルを入れ換えた履歴を記憶し、その履歴を参照して入れ替え周波数チャネルを選択することにより、使用不能な周波数を再度選択する冗長を避け、使用可能な周波数チャネルで構成されるホッピングパターンを効率的に得ることができる。
又、ホッピングパターン中の使用可能周波数と使用不能周波数の情報により、置き換えた履歴を記憶しながら使用不能周波数を使用可能周波数で置き換えるようにしたことにより、ホッピング周波数がホッピングパターン数よりも少ない場合でもシステム不動作を回避することができる。
【0173】
又、ホッピングパターン中の使用可能周波数と使用不能周波数の情報と置き換えた履歴の情報によって使用可能な周波数を均一に使用することにより、各周波数の平均送信電力が均一になり、秘話性や耐干渉性が改善される。又、無線通信装置を使用する環境に応じた周波数でホッピングパターンを作成することができる。すなわち、同時に使用する周波数は隣接しない周波数で、ホッピングパターンを作成するので、同時に複数の通信を行っても相互干渉により通信が行えることを防ぐことができる。
【0174】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、制御装置を介さない直接通信する際に、指定された通信相手との通信直前の周波数チャネルの状態に応じたホッピングパターンを使用して、直接通信を開始することができる。更に、直接通信を制御する制御装置が直接通信用のホッピングパターンを変更して通知するので、システムとして安定した通信品質で直接通信を開始することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1の無線交換システムの構成例を示す図である。
【図2】実施の形態1の無線交換システムにおける交換機の構成例を示す図である。
【図3】実施の形態1の無線交換システムにおける接続装置の構成例を示す図である。
【図4】実施の形態1の無線交換システムにおける無線専用電話機の構成例を示す図である。
【図5】実施の形態1の無線交換システムにおける無線アダプタの構成例を示す図である。
【図6】実施の形態1の無線交換システムにおけるモデム内臓無線アダプタの構成例を示す図である。
【図7】実施の形態1の無線交換システムにおける無線部の構成例を示す図である。
【図8】実施の形態1の無線交換システムで使用するフレームフォーマットの全体構成を示す図である。
【図9】実施の形態1の無線交換システムで使用する各フレームフォーマットを示す図である。
【図10】実施の形態1の無線交換システムで使用するチャネルコーデックの構成例を示す図である。
【図11】実施の形態1の無線交換システムで使用する周波数ホッピング方式を説明する図である。
【図12】実施の形態1の無線交換システムで使用するFHパターン選択例を示す図である。
【図13】実施の形態1の無線交換システムで使用するFHパターン変更方式の処理手順を示すフローチャートである。
【図14】実施の形態1の無線交換システムで使用する未使用周波数チャネルの入れ替え方式を示す図である。
【図15】実施の形態1の無線交換システムで使用する未使用周波数チャネルの並び替え方式を示す図である。
【図16】実施の形態1の無線交換システムで使用する使用不能履歴蓄積方式の処理手順を示すフローチャートである。
【図17】実施の形態1の無線交換システムで使用する使用不能履歴方式を示す図である。
【図18】実施の形態1の無線交換システムで使用するホッピング周波数の置き換え方式を示す図である。
【図19】実施の形態1の無線交換システムで使用するホッピング周波数の置き換え方式の平均送信電力を示す図である。
【図20】実施の形態1の無線交換システムで使用するホッピング周波数の置き換え変更方式を示す図である。
【図21】実施の形態1の無線交換システムで使用するホッピング周波数の置き換え変更方式の平均送信電力を示す図である。
【図22】実施の形態1の無線交換システムにおける電源投入時のシーケンスを示す図である。
【図23】実施の形態1の無線交換システムにおける主装置電源投入時の動作手順を示すフローチャートである。
【図24】実施の形態1の無線交換システムにおける無線端末電源投入時の動作手順を示すフローチャートである。
【図25】実施の形態1の無線交換システムにおける外線発信時のシーケンスを示す図である。
【図26】実施の形態1の無線交換システムにおける外線発信時の主装置の動作手順を示すフローチャートである。
【図27】実施の形態1の無線交換システムにおける外線発信時の無線専用電話機の動作手順を示すフローチャートである。
【図28】実施の形態1の無線交換システムにおける外線着信時のシーケンスを示す図である。
【図29】実施の形態1の無線交換システムにおける外線着信時の主装置の動作手順を示すフローチャートである。
【図30】実施の形態1の無線交換システムにおける外線着信時の無線専用電話機の動作手順を示すフローチャートである。
【図31】実施の形態1の無線交換システムにおける内線通信の主装置、接続装置、発呼側専用電話機、着呼側専用電話機の制御データのシーケンスを示す図である。
【図32】実施の形態1の無線交換システムにおける内線通信時の主装置の動作手順を示すフローチャートである。
【図33】実施の形態1の無線交換システムにおける内線通信時の発呼側専用電話機の動作手順を示すフローチャートである。
【図34】実施の形態1の無線交換システムにおける内線通信時の着呼側専用電話機の動作手順を示すフローチャートである。
【図35】実施の形態1の無線交換システムで使用するISDN端末用無線アダプタの構成例を示す図である。
【図36】実施の形態1の無線交換システムで使用するISDN通信時のフレームフォーマット例を示す図である。
【図37】実施の形態2の無線交換システムで使用するフレームフォーマットの全体構成を示す図である。
【図38】実施の形態2の無線交換システムで使用する各フレームフォーマットを示す図である。
【図39】実施の形態2の無線交換システムで使用するチャネルコーデックの構成例を示す図である。
【図40】実施の形態2のホッピングパターンレジスタの構成例を示す図である。
【図41】実施の形態2の無線交換システムで使用する周波数ホッピング方式の一例を説明する図である。
【図42】実施の形態2の無線交換システムにおける主装置電源投入時の動作手順を示すフローチャートである。
【図43】実施の形態2の無線交換システムにおけるデータ通信時の発信側の動作手順を示すフローチャートである。
【図44】実施の形態2の無線交換システムにおけるデータ通信時の着信側の動作手順を示すフローチャートである。
【図45】実施の形態2の無線交換システムにおけるデータ通信時の主装置の動作手順を示すフローチャートである。
【図46】実施の形態2の無線交換システムで使用する周波数ホッピング方式の他例を説明する図である。
【図47】本実施の形態の無線交換システムでプログラムを供給するための記憶媒体の構成を示す図である。
【符号の説明】
1 主装置
2 接続装置
3 無線専用電話機
4 無線アダプタ
5 データ端末
7 アナログ公衆回線
9 デジタル公衆回線
10 単独電話機
11 ファクシミリ

Claims (9)

  1. 複数の通信装置と前記複数の通信装置の通信を制御する制御装置を有するシステムにおいて周波数ホッピングを行なう通信方法であって、
    通信相手を指定する情報を入力する入力工程と、
    前記制御装置を介さずに前記通信装置間で直接通信する際に、前記入力工程において入力された情報に基づいて、通信相手を呼び出す呼出工程と、
    周波数チャネルが使用可能か否かを判別する判別工程と、
    前記制御装置が、前記呼出工程において前記通信相手を呼び出す際に、前記判別工程の判別で使用不能な周波数チャネルがあった場合、前記直接通信に使用するホッピングパターンを変更する変更工程と、
    前記制御装置から前記直接通信する通信装置に対して、前記変更工程において変更した前記直接通信に使用するホッピングパターンを通知する通知工程と、
    を有することを特徴とする通信方法。
  2. 前記判別工程における判別は、周波数チャネルのキャリアレベルに基づいて行われることを特徴とする請求項1記載の通信方法。
  3. 周波数チャネルのキャリアレベルが予め決められたレベル以下の場合に該周波数チャネルを使用可能とし、それ以外の場合は周波数チャネルを使用不能とすることを特徴とする請求項2記載の通信方法。
  4. 前記判別工程では、使用不能な周波数チャネルがあった場合にその履歴を記憶し、前記変更工程では、前記使用不能な周波数チャネルを他の周波数チャネルと入れ換えてホッピングパターンを変更する場合に、前記履歴を参照して前記他の周波数チャネルを選択することを特徴とする請求項1記載の通信方法。
  5. 前記変更工程で使用不能な周波数チャネルを他の周波数チャネルと入れ換えてホッピングパターンを変更する場合に、前記他の周波数チャネルを使用可能な周波数チャネルから選択することを特徴とする請求項1又は4記載の通信方法。
  6. 前記変更工程では、前記使用可能な周波数チャネルの数が周波数チャネルの切り替えに必要な数に不足する場合に、前記使用不能な周波数チャネルを一度使用している使用可能な周波数チャネルに置き替えることを特徴とする請求項5記載の通信方法。
  7. 複数の他の通信装置の通信を制御する無線通信装置であって、周波数ホッピングを行なう無線通信装置において、
    通信相手を指定する情報を入力する入力手段と、
    前記無線通信装置を介さずに前記他の通信装置間で直接通信する際に、前記入力手段により入力された情報に基づいて、通信相手を呼び出す呼出手段と、
    周波数チャネルが使用可能か否かを判別する判別手段と、
    前記呼出手段により前記通信相手を呼び出す際に、前記判別手段の判別で使用不能な周波数チャネルがあった場合、前記直接通信に使用するホッピングパターンを変更する変更手段と、
    前記直接通信を行う前記他の通信装置に対して、前記変更手段により変更した前記直接通信に使用するホッピングパターンを通知する通知手段と、
    を有することを特徴とする無線通信装置。
  8. 前記判別手段による判別は、周波数チャネルのキャリアレベルに基づいて行われることを特徴とする請求項記載の無線通信装置。
  9. 前記変更手段は、使用不能な周波数チャネルを他の周波数チャネルと入れ換えてホッピングパターンを変更することを特徴とする請求項記載の無線通信装置。
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