JP3230559B2 - 無線交換システム及び無線制御装置 - Google Patents

無線交換システム及び無線制御装置

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JP3230559B2
JP3230559B2 JP03688495A JP3688495A JP3230559B2 JP 3230559 B2 JP3230559 B2 JP 3230559B2 JP 03688495 A JP03688495 A JP 03688495A JP 3688495 A JP3688495 A JP 3688495A JP 3230559 B2 JP3230559 B2 JP 3230559B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、無線を利用して端末相
互あるいは端末と公衆回線との交換を行なう無線交換シ
ステム及び無線制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、通信の無線化が急速に進み、さま
ざまな分野で利用されてきている。電話交換装置(ボタ
ン電話装置を含む)も例外ではなく、交換機能を有する
主装置と無線専用電話機との間の通信を無線で行なうシ
ステムが提案されてきている。
【0003】そこで、従来の無線電話交換装置について
説明する。 <システム構成>従来の無線交換システムでは、内線端
末と主装置との間の無線通信に小電力アナログコードレ
ス電話用の無線伝送方式が用いられている。すなわち、
変調方式はFM変調であり、2つの制御チャネルと87
の音声通話用チャネルを使用することができ、通信は
1:1(ポイント・トゥ・ポイント)のみ可能である。
そして、内線無線端末が主装置と通信を行なうために
は、その内線無線端末用の接続装置が必要とされる。
【0004】通信の開始にあたっては、まず、制御チャ
ネルにて、使用する音声通話チャネルを決定し、通話チ
ャネル決定後は、そのチャネルに移行し、以後、そのチ
ャネルを使って通話を継続することになる。
【0005】以下、従来の無線交換システムの各部の構
成及び基本動作の説明を行なう。 <主装置の構成>図29は、従来の無線交換システム構
成及びその主装置の構成を示すブロック図である。同図
において、主装置J1は交換システムの主要部であり、
複数の外線と複数の端末を収容し、それらの間で呼の交
換を行なう。接続装置J2は、無線にて1対1で接続さ
れる無線端末(後述する無線専用電話機)をシステムに
収容可能にするために、主装置J1からの制御を受け
て、無線により無線端末の制御を行ない、無線伝送路の
確立を行なう。また、無線専用電話機J3は、上記の接
続装置J2を介して、主装置J1に収容された外線との
通話を行なうとともに、内線通話を行なうための端末で
ある。
【0006】なお、主装置J1には、外線網の1つであ
るPSTN(既存の公衆電話網)J4、PSTN(J
4)からの外線であるPSTN回線J5、主装置J1に
接続される端末の1つであるSLT(単独電話機)J6
が収容されている。
【0007】以下、主装置J1の内部構成について説明
する。
【0008】図29に示すように、CPU(J101)
は、主装置J1の中枢部であり、交換制御を含む主装置
全体の制御を司る。ROM(J102)には、CPU
(J101)の制御プログラムが格納され、RAM(J
103)は、CPU(J101)の制御のための各種デ
ータを記憶するとともに、各種演算用にワークエリアを
提供する。
【0009】通話路部J104は、CPU(J101)
の制御の下、呼の交換(時分割交換)を行ない、PST
N回線i/f(J105)は、CPU(J101)の制
御の下、PSTN回線J5を収容するための着信検出、
選択信号送信、直流ループ閉結等のPSTN回線制御を
行なう。また、SLTi/f(J106)は、CPU
(J101)の制御の下、SLT(J6)を収容するた
めの給電、ループ検出、選択信号受信、呼出信号送出等
を行なう。電話器部J107は、主装置への通電が正常
のときには、CPU(J101)の制御の下、内線多機
能電話機として機能し、停電時は、SLTとして機能す
る、送受話器、ダイヤルキー、通話回路、表示器等を有
する。トーン送出回路J108は、PB信号、発信音、
着信音等の各種トーンを送出する。また、接続装置i/
f(J109)は、CPU(J101)の制御の下、接
続装置J2を収容するために、接続装置J1と通話信
号、制御信号を送受する。 <接続装置の構成>図30は、従来の無線交換システム
における接続装置J2の構成を示すブロック図である。
同図において、CPU(J201)は、本接続装置J2
の中枢部であり、通話チャネル制御、無線部制御を含め
た、本接続装置J2の全体の制御を司る。また、ROM
(J202)は、CPU(J201)の制御プログラム
を格納し、EEPROM(J203)は、本システムの
呼出符号(システムID)を記憶する。さらに、RAM
(J204)は、CPU(J201)の制御のための各
種データを記憶するとともに、各種演算用にワークエリ
アを提供する。
【0010】主装置i/f(J205)は、CPU(J
201)の制御の下、主装置J1の接続装置i/f(J
109)と通話信号、制御信号を送受する。PCMコー
デック(CODEC)J206は、CPU(J201)
の制御の下、主装置i/f(J205)からのPCM符
号化された通話信号をアナログ音声信号に変換し、それ
を、後述する音声処理LSI(J207)に送信すると
ともに、音声処理LSI(J207)からのアナログ音
声信号をPCM符号に変換して、主装置i/f(J20
5)に送信する。
【0011】音声処理LSI(J207)は、CPU
(J201)の制御の下、後述する無線ユニット部J2
08からの復調信号を受信し、受信信号が制御データの
場合、A/D変換を行なってCPU(J201)に送
り、受信信号が音声信号の場合には、ディスクランブ
ル、伸張等の処理を行なってPCMCODEC(J20
6)に出力する。音声処理LSIは、同時に、CPU
(J201)から送信される制御データをD/A変換し
て、それを無線ユニット部J208に送信し、また、P
CMCODEC(J206)からの音声信号をスクラン
ブル、圧縮等の処理を行なって無線ユニット部J208
に送信する。
【0012】無線ユニット部J208は、CPU(J2
01)の制御の下、後述する音声処理LSI(J20
7)からの制御データ及び音声信号を変調して、無線で
送信できるように処理し、それを無線専用電話機J3に
送信するとともに、無線専用電話機J3より受信した信
号を復調して、制御データ及び音声信号を取り出し、音
声処理LSI(J207)に送信する。 <無線専用電話機の構成>図31は、従来の無線交換シ
ステムに収容される無線専用電話機J3の構成を示すブ
ロック図である。同図において、CPU(J301)
は、本無線専用電話機J3の中枢であり、無線制御、通
話制御を含む、無線専用電話機J3全体の制御を司る。
ROM(J302)は、CPU(J301)の制御プロ
グラムを格納し、EEPROM(J303)は、本シス
テムの呼出し符号(システムID)、無線専用電話機J
3のサブIDを記憶する。また、RAM(J304)
は、CPU(J301)の制御のための各種データを記
憶するとともに、各種演算用ワークエリアを提供する。
【0013】通話路部J305は、CPU(J301)
の制御の下、後述する送受話器J308、マイクJ30
9、スピーカJ310からの通話信号の入出力を行な
う。音声処理LSI(J306)は、CPU(J30
1)の制御の下、無線ユニット部J307からの復調信
号を受信し、その信号が制御データの場合、A/D変換
を行なってCPU(J301)に出力し、また、受信信
号が音声信号の場合、ディスクランブル、伸張等の処理
を行なって通話路部J305に出力するとともに、CP
U(J301)から送信される制御データをD/A変換
して、無線ユニット部J307に送信し、通話路部J3
05からの音声信号をスクランブル、圧縮等の処理を行
ない、無線ユニット部J307に送信する。
【0014】一方、無線ユニット部J307は、CPU
(J301)の制御の下、上述した音声処理LSI(J
306)からの制御データ及び音声信号を変調して、無
線で送信可能な状態に処理し、それを無線接続装置J2
に送信する。同時に、無線接続装置J2より無線で受信
した信号を復調して、制御データ及び音声信号を取り出
し、音声処理LSI(J306)に送信する。
【0015】送受話器J308は、システムの使用者が
通話のために音声信号を入出力し、マイクJ309は、
音声信号の集音入力、スピーカJ310は、音声信号の
拡声出力を行なう。また、キーマトリクスJ311より
入力したダイヤル番号や、外線の使用状況などは、表示
部J312に表示される。なお、キーマトリクスJ31
1は、ダイヤル番号等を入力するための不図示のダイヤ
ルキーや、外線キー、保留キー、スピーカキー等の機能
キーからなる。 <従来の無線交換システムの動作説明>次に、従来の無
線交換システムの基本的な動作について説明する。
【0016】図32は、従来の無線交換システムの動作
シーケンス図である。同図に示すように、無線専用電話
機J3において発信要求があると、無線専用電話機J3
は、接続装置J2に対して、あらかじめ定められた無線
制御チャネル上で接続通知信号を送信する(シーケンス
J401)。この接続通知信号を受信した接続装置J2
は、無線通話チャネルの使用状況をチェックし、使用可
能な通話チャネルが存在する場合、接続応答信号を無線
専用電話機J3に送信する(J402)。
【0017】無線専用電話機J3は、上記の接続応答信
号を受信すると、無線制御チャネルから無線通話チャネ
ルに使用周波数を切り替え、接続装置J2に対してチャ
ネル移動通知信号を送信する(J403)。これ以降、
通話チャネル上での信号の送受信を行なう。
【0018】上記の移動通知信号を受信した接続装置J
2は、通話チャネルへの移行を確認し、チャネル移動応
答信号を無線専用電話機J3に送信する(J404)。
引き続き、接続装置J2は、主装置J1に対して回線接
続通知を送信し(J405)、これ以後、通話中状態に
遷移する。
【0019】無線専用電話機J3は、上記のシーケンス
J404におけるチャネル移動応答信号を受信し、無線
回線の確立を確認した場合、外線発信信号を接続装置J
2に送信する(J406)。この外線発信信号を受信し
た接続装置J2は、主装置J1に対して外線発信を行な
い(J407)、音声接続要求が主装置J1から接続装
置J2へ(J408)、また、接続装置J2から無線専
用電話機J3へ(J409)行なわれると、ダイヤルト
ーンが送出される(J410)。そこで、ダイヤル発信
が行なわれ(J411)、以降、主装置J1は、外線へ
の発信動作を行ない、相手が応答すると通話へ移行する
(J412)。
【0020】以上のような手順で、無線専用電話機は公
衆回線を介して通話を行なうことができるが、着信につ
いても、上記と同様の手順により、無線通話チャネルを
獲得することで、通話を開始、継続できる。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の無線交換システムにおいては、 (1) 内線の無線通信と、外線に接続されているISD
Nとの通信プロトコルが違うため、それらによる直接の
通信ができない。
【0022】(2) 内線に接続されている無線端末と、
ISDNとを接続するためのデータがないため、ISD
NへのDチャネルが確立できない。
【0023】(3) 内線に接続されている無線端末は、
ISDNへの接続のためのDチャネルパケットを作成で
きず、ISDNへの通信が確立できない。
【0024】(4) 内線の無線端末からのデータと、I
SDN用のデータフォーマット及びデータ伝送速度が異
なるため、無線端末からの送信データをISDNに出力
できない。
【0025】(5) 内線の無線端末からのデータと、I
SDN用のデータフォーマット及びデータの伝送速度が
異なるため、ISDNからのデータを、内線の無線通信
端末が受け取ることができない。
【0026】(6) ISDNより着信があった場合、そ
の通信データを受信できる端末が内線に収容された無線
端末に存在するか否かが不明な状態で接続しなければな
らず、通信料金がかかる。
【0027】(7) 内線の無線通信と、外線に接続され
ているISDNとの通信プロトコルが違うため、ISD
Nより着信があった場合、その着信情報を内線の無線端
末に伝送できない、という問題がある。
【0028】本発明は、ISDNの通信機能を持たな
い無線通信装置にISDN回線からの着呼に対する呼接
続を行なう場合に、無駄な呼接続を実行することを防止
し、無断な課金が発生しないようにすることを目的とす
【0029】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、ISDN回線及び無線通信装置と接続可
能な無線制御装置において、前記ISDN回線の呼接続
手順と、前記無線制御装置及び無線通信装置の間の呼接
続手順とに基づき、前記ISDN回線からの着呼に対す
る呼接続を前記無線通信装置との間で行なう呼接続手段
と、前記無線通信装置に関する前記ISDN回線のDチ
ャネル呼設定のための所定の情報を登録する登録手段
と、前記ISDN回線より着呼があった場合に、前記着
呼に係るDチャネルデータを解析する解析手段とを有
前記呼接続手段による呼接続は、前記登録手段によ
り登録された所定の情報と、前記解析手段による解析結
果とに応じて実行されることを特徴とする無線制御装置
及び無線制御装置を有する無線交換システムを提供す
【0030】以上の構成において、無線通信装置に関す
ISDN回線のDチャネル呼設定のための所定の情報
を登録しておき、ISDN回線から着呼があった場合
に、その着呼に係るDチャネルデータを解析し、その解
析結果と登録しておいた所定の情報とに応じてISDN
回線からの着呼に対する呼接続を無線通信装置との間で
行なう
【0031】
【実施例】以下、添付図面を参照して、本発明に係る好
適な実施例を詳細に説明する。
【0032】近年、デジタル無線通信方式の中で特に注
目されているのがスペクトル拡散通信である。このスペ
クトル拡散通信は、伝送する情報を広帯域に拡散するこ
とで、妨害除去能力を高め、秘話性に優れたものにする
技術として知られている。現在、世界各国で、2.4G
Hz帯の周波数がスペクトル拡散通信のために割り当て
られており、全世界で普及が進められている。
【0033】スペクトル拡散通信方式には、大きく分け
て周波数ホッピング(FH方式)と直接拡散(DS方
式)がある。FH方式は、変調周波数を一定時間以内に
変化させることによって、広い帯域を使用した伝送を行
なうものであり、DS方式は、伝送する情報をその十倍
から数百倍の速度の擬似雑音符号で拡散変調することに
より、広い帯域を使用するものである。
【0034】本実施例においては、上記の周波数ホッピ
ング方式によるデジタル無線通信を無線交換システムの
内線伝送に使用する場合について説明する。 <システム構成>図1は、本発明の実施例に係る無線交
換システム(以下、システムという)の全体構成を示す
図である。同図に示すシステムは、公衆回線102を収
容し、交換機能及び無線接続機能を有する交換機10
1、交換機101との間で制御データ及び音声データの
通信を行なう複数の無線専用電話機103−A,103
−B、交換機101との間での制御データの通信及び端
末間と直接データ通信を行なうデータ端末装置104−
A〜104−Eにて構成される。
【0035】本実施例に係るデータ端末装置は、「任意
の量のデータをバースト的に送信する機能を有する端末
(データ端末)と、そのデータ端末と主装置との間の無
線通信を司る無線アダプタを合わせたもの」と定義され
る。データ端末としては、コンピュータ104−Aに限
らず、プリンタ104−B、複写機104−C、テレビ
会議端末104−D、ファクシミリ104−E、LAN
ブリッジ104−F、その他、不図示の電子カメラ、ビ
デオカメラ、スキャナ等、データ処理を行なう種々の端
末が該当する。
【0036】上記の無線専用電話機やデータ端末は、そ
れぞれの端末間で自由に通信を行なうことができると同
時に、公衆回線網にもアクセス可能である点が本システ
ムの大きな特徴である。以下、その詳細構成と動作を説
明する。 <主装置の構成>最初に、公衆回線を収容する、本実施
例に係るシステムの主装置の構成について説明する。
【0037】図2は、本実施例に係るシステムの構成及
び主装置の構成を示すブロック図である。同図におい
て、主装置1は、複数の外線と複数の端末を収容し、そ
れらの間で呼の交換を行なう、本システムの主要部であ
る。また、接続装置2は、無線端末(後述する無線専用
電話機、無線アダプタを接続したデータ端末)をシステ
ムに収容可能とするために、主装置1の制御を受けて、
無線により無線端末の制御を行ない、無線伝送路の確立
を行なう。
【0038】無線専用電話機3は、上記の接続装置2を
介して、主装置1に収容された外線と通話を行なうとと
もに、相互に内線通話を行なうための電話機である。無
線アダプタ4は、例えば、パソコン、プリンタ等のデー
タ端末5やSLT(単独電話機)10、ファクシミリ
(FAX)11、ISDN端末12に接続することによ
り、同様に構成したデータ端末間で、無線によるデータ
伝送を可能とするアダプタである。
【0039】主装置1には、外線網の1つであるPST
N(既存の公衆電話網)6、PSTN6からの外線であ
るPSTN回線7、さらにまた、外線網の1つであるI
SDN(サービス総合デジタル通信網)8、ISDN8
からの回線であるISDN回線9が収容されている。そ
して、符号10は、主装置1に収容される端末の1つで
あるSLT(単独電話機)である。
【0040】そこで、主装置1の内部構成について説明
する。
【0041】CPU201は、主装置1の中枢であり、
交換制御を含めた主装置全体の制御と司る。ROM20
2は、CPU201の制御プログラムを格納し、RAM
203は、CPU201の制御のための各種データを記
憶するとともに、各種の演算用ようにワークエリアを提
供する。また、通話路部204は、CPU201の制御
の下、呼の交換(時分割交換)を司り、PSTN回線i
/f205は、CPU201の制御の下、PSTN回線
7を収容するための着信検出、選択信号送信、直流ルー
プ閉結等、PSTN回線制御を行なう。さらに、ISD
N回線i/f206は、CPU201の制御の下、IS
DN回線を収容するためのISDNのレイヤ1、レイヤ
2をサポートし、ISDN回線制御を行なう。そして、
SLTi/f207は、CPU201の制御の下、通電
時は、表示器等を有する専用電話機として機能し、停電
時には、SLTとして通話のみを行なうSLT10を収
容するための給電、ループ検出、選択信号受信、呼出信
号送出等を行なう。
【0042】電話機部208は、通電時には、CPU2
01の制御の下、内線無線専用電話機として機能し、停
電時には、SLTとして機能する、送受話器、ダイヤル
キー、通話回線、表示器等を有する無線専用電話機部で
ある。また、トーン送出回路209からは、PB信号、
発信音、着信音等の各種トーンが送出され、接続装置i
/f210は、CPU201の制御の下、上記の接続装
置2を収容するために、接続装置2と通話信号、制御信
号を送受する。 <接続装置の構成>図3は、本実施例の接続装置2の内
部構成を示したブロック図である。同図において、CP
U301は、本接続装置2の中枢であり、通話チャネル
制御、無線部制御を含めた接続装置2全体の制御を司
る。ROM302は、CPU301の制御プログラムを
格納し、EEPROM303は、本システムの呼出し符
号(システムID)を記憶する。また、RAM304
は、CPU301の制御のための各種データを記憶する
とともに、各種の演算用にワークエリアを提供する。
【0043】主装置i/f305は、CPU301の制
御の下、主装置1の接続装置i/f210と通話信号や
制御信号を送受する。PCM/ADPCM変換部306
は、CPU301の制御の下、主装置1からのPCM符
号化された通話信号をADPCM符号に変換し、それ
を、後述するチャネルコーデック307に送信するとと
もに、チャネルコーデック307からのADPCM符号
化された通話信号をPCM符号に変換して、主装置1に
送信する。
【0044】上記のチャネルコーデック307は、CP
U301の制御の下、ADPCM符号化された通話信号
及び制御信号にスクランブル等の処理を行なうととも
に、それらの信号を所定のフレームに時分割多重化す
る。また、無線部308は、CPU301の制御の下、
チャネルコーデック307からのフレーム化されたデジ
タル信号を変調して、無線で送信できるように処理した
後、アンテナに送信するとともに、アンテナより無線で
受信した信号を復調して、フレーム化したデジタル信号
に処理する。 <無線専用電話機の構成>図4は、本実施例に係る無線
専用電話機3の構成を示すブロック図である。同図にお
いて、CPU401は、本無線専用電話機3の中枢であ
り、無線部制御、通話制御を含めた無線専用電話機3全
体の制御を司る。また、ROM402は、CPU401
の制御プログラムを格納し、EEPROM403は、本
システムの呼出し符号(システムID)、無線専用電話
機のサブIDを記憶する。さらに、RAM404は、C
PU401の制御のための各種データを記憶するととも
に、各種演算用にワークエリアを提供する。
【0045】通話路部405は、CPU401の制御の
下、後述する送受話器410、マイク411、スピーカ
412から通話信号の入出力を行なう回路である。AD
PCMコーデック406は、CPU401の制御の下、
通話路部405からのアナログ音声信号をADPCM符
号に変換し、それを、後述するチャネルコーデック40
7に送信するとともに、チャネルコーデック407から
のADPCM符号化された通話信号をアナログ音声信号
に変換して、通話路部405に送信する。
【0046】チャネルコーデック407は、CPU40
1の制御の下、ADPCM符号化された通話信号及び制
御信号にスクランブル等の処理を行なうとともに、それ
らを所定のフレームに時分割多重化する。無線ユニット
部408は、CPU401の制御の下、チャネルコーデ
ック407からのフレーム化されたデジタル信号を変調
して、無線で送信できるように処理し、それを後述する
アンテナに送信するとともに、アンテナより無線で受信
した信号を復調してフレーム化したデジタル信号に処理
する。
【0047】送受話器410は、通話のための音声信号
を入出力し、マイク411からは、音声信号を集音入力
する。また、スピーカ412は、音声信号を拡声出力す
る。表示部414は、後述するキーマトリクス413よ
り入力したダイヤル番号や外線の使用状況等を表示す
る。なお、キーマトリクス413は、上述のようにダイ
ヤル番号等を入力するダイヤルキーや、外線キー、保留
キー、スピーカキーからなる。 <無線アダプタの構成>図5は、本システムに収容可能
なデータ端末に接続される無線アダプタの内部構成を示
すブロック図である。同図において、データ端末501
は、本無線アダプタ502と通信ケーブルあるいは内部
バスを介して接続される、例えば、パーソナルコンピュ
ータ、ワークステーション、プリンタ、ファクシミリ、
その他のデータ端末機器を指す。
【0048】データ端末502において、主制御部50
4は、不図示のCPU及び割り込み制御、DMA制御等
を行なう周辺デバイス、システムクロック用の発振器等
から構成され、本無線アダプタ内の各ブロックの制御を
行なう。メモリ505は、主制御部504が使用するプ
ログラムを格納するための、例えば、ROM、各種処理
用のバッファ領域として使用するRAM等から構成され
る。
【0049】通信i/f部506は、上述のデータ端末
501として示すような各種データ端末機器が標準装備
する通信i/f、例えば、RS‐232C、セントロニ
クス、LAN等の通信i/fや、パーソナルコンピュー
タ、ワークステーションの内部バス、例えば、ISAバ
ス、PCMCIA(personal computer memory card int
ernational association)i/f等が該当する。端末制
御部507は、通信i/f506を介したデータ端末5
01と無線アダプタ502との間のデータ通信の際に必
要となる各種の通信制御を司る。また、チャネルコーデ
ック508は、フレーム処理、無線制御を行ない、その
内部構成については後述する。そして、ここでは、この
チャネルコーデック508でフレームに組み立てられた
データが、無線部503を介して主装置や対向端末に伝
送される。
【0050】誤り訂正処理部509は、無線通信により
データ中に発生するビット誤りを低減するために用い
る。送信時には、通信データ中に誤り訂正符号を挿入
し、受信時には、演算処理により、誤り位置ならびに誤
りパターンを算出し、受信データ中のビット誤りを訂正
する。なお、タイマー510は、本無線アダプタ502
内部の各ブロックにて使用するタイミング信号を提供す
る。
【0051】図6は、公衆回線へのデータ伝送を行なう
場合に必要となる、モデム内蔵タイプの無線アダプタの
構成を示すブロック図である。なお、同図において、図
5に示す無線アダプタと同一構成要素には同一符号を付
し、ここでは、それらの説明を省略する。
【0052】図6において、モデム511は、データを
音声帯域信号に変調し、ADPCMコーデック512
は、モデム511で変調された信号を符号化する。そし
て、ADPCM符号化されたデータは、後述するチャネ
ルコーデックによりフレームに組み立て、無線部503
を介して主装置1に伝送されることになる。 <無線部の構成>図7は、本システムの主装置、無線専
用電話機、データ端末で共通に使用する無線部の構成を
示すブロック図である。同図に示すように、本無線部
は、送受信用アンテナ601a,b、アンテナ601
a,bの切り替えスイッチ602、不要な帯域の信号を
除去するためのバンド・パス・フィルタ(以下、BPF
という)603、送受信の切り替えスイッチ604、受
信系のアンプ605、送信系のアンプ(パワーコントロ
ール付)606、1st.IF用ダウンコンバータ60
7、アップコンバータ608、送受信の切り替えスイッ
チ609、ダウンコンバータ607により変換された信
号から、不要な帯域の信号を除去するためのBPF61
0、2nd.IF用のダウンコンバータ611を備え、
これらのダウンコンバータ607,611により、ダブ
ルコンバージョン方式の受信形態を構成する。
【0053】また、2nd.IF用のBPF612、9
0°移相器613、クオドラチャ検波器614を備え。
これらのBPF612、90°移相器613により、受
信した信号の検波、復調が行なわれる。さらに、波形整
形用のコンパレータ615、受信系の電圧制御型オシレ
ータ(以下、VCOという)616、ロー・パス・フィ
ルタ(以下、LPFという)617、プログラマブルカ
ウンタ、プリスケーラ、位相比較器等から構成されるP
LL618を有し、これらのVCO616、LPF61
7、PLL618により受信系の周波数シンセサイザが
構成される。
【0054】また、キャリア信号生成用のVCO61
9、LPF620、プログラマブルカウンタ、プリスケ
ーラ、位相比較器等から構成されるPLL621を備
え、VCO619、LPF620、PLL621により
周波数ホッピング用の周波数シンセサイザが構成され、
変調機能を有する送信系のVCO622、LPF62
3、プログラマブルカウンタ、プリスケーラ、位相比較
器等から構成されるPLL623を備えて、VCO62
2、LPF623、PLL624により周波数変調の機
能を有する送信系の周波数シンセサイザが構成される。
【0055】なお、クロック625は、上記の各種PL
L618,621,624用の基準クロック、ベースバ
ンドフィルタ626は、送信データ(ベースバンド信
号)の帯域制限用フィルタである。 <無線部の動作説明> (1)送信時の動作 無線部において、不図示のプロセッサ等の外部回路から
入力されたデータ(ディジタルデータ)は、ベースバン
ドフィルタ626により帯域制限を受けた後、送信系の
VCO622の変調端子に入力される。また、上記のV
CO622、LPF623、PLL624にて構成され
る周波数シンセサイザにより生成された中間周波(I
F)の変調波は、アップコンバータ608に入力され、
これが、VCO619、LPF620、ホッピング用の
PLL621にて構成される周波数シンセサイザにより
生成されたキャリア信号と加算された後、送信系アンプ
606に入力される。
【0056】送信時には、この送信系アンプ606によ
り所定のレベルに増幅された信号が、BPF603によ
り不要な帯域の信号を除去された後、アンテナ601
a,bから電波として空間に発射される。 (2)受信時の動作 アンテナ601a,bにより受信された信号は、BPF
603により不要な帯域の信号を除去された後、受信系
のアンプ605により所定のレベルに増幅される。そし
て、所定のレベルに増幅された受信信号は、ダウンコン
バータ607によりキャリア信号を除去され、1st.
IFの周波数に変換される。この1st.IFの受信信
号は、さらに、BPF610で不要な帯域の信号を除去
された後、2nd.ID用のダウンコンバータ611に
入力される。
【0057】ダウンコンバータ611は、VCO61
6、LPF617、受信系のPLL618から構成され
る周波数シンセサイザにより生成された信号と、1s
t.IFからの入力信号により、2nd.IFの周波数
の信号を生成する。そして、2nd.IFの周波数にダ
ウンコンバータされた受信信号は、BPF612により
不要な帯域の信号を除去された後、90°移相器613
とクオドラチャ検波器614に入力される。
【0058】クオドラチャ検波器614は、90°移相
器613により位相をシフトされた信号と元の信号を使
用して検波、復調を行なう。このクオドラチャ検波器6
14により復調されたデータ(アナログデータ)は、次
に、コンパレータ615によりデジタルデータとして波
形整形され、外部の回路に出力される。 <無線フレーム構成の説明>図8〜図14は、本システ
ムにおいて使用する無線フレームのフレーム構成を示
す。本システムにおいては、「主装置−無線専用電話機
間通信フレーム」(以下、PCFと略す)、「無線専用
電話機間通信フレーム」(以下、PPFと略す)、「バ
ーストデータフレーム」(以下、BDFと略す)の3つ
の異なるフレームを用いる。
【0059】以下、上記各々のフレームについて、その
内部データの詳細説明を行なう。
【0060】図8に示すPCFにおいて、FSYNは同
期信号、LCCH−Tは、主装置から無線専用電話機へ
送られる論理制御チャネル、LCCH−Tは、無線専用
電話機から主装置へ送られる論理制御チャネル、T1,
T2,T3,T4は、4台の異なる無線専用電話機へ送
る音声チャネル、R1,R2,R3,R4は、4台の異
なる無線専用電話機から送られてくる音声チャネル、G
Tはガードタイムを表わす。また、同図に示すF1,F
3は、上記のフレームを無線で伝送する際に使用する周
波数チャネルで、1フレームごとに周波数チャネルを変
更することを示す。
【0061】図9に示すPPFにおいて、FSYNは同
期信号、LCCH−Tは、主装置から無線専用電話機へ
送られる論理制御チャネル、LCCH−Rは、無線専用
電話機から主装置へ送られる論理制御チャネル、T1,
T2,T3は、3台の異なる無線専用電話機へ送る音声
チャネル、R1,R2,R3は、3台の異なる無線専用
電話機から送られてくる音声チャネル、GTはガードタ
イムを表わす。
【0062】また、同図におけるF1,F3,F5,F
7は、上記のフレームを無線で伝送する際に使用する周
波数チャネルのことで、PCFと異なり、周波数チャネ
ルF1で主装置から論理制御情報LCCH−Tを受け取
った後、周波数チャネルを無線専用電話機間通信に確保
されたF5に切り替えて、無線専用電話機間通信を行な
う。そして、その後、周波数チャネルをF3に切り替え
て主装置から論理制御情報を受け取り、さらに、周波数
チャネルを無線専用電話機間通信に確保されたF7に切
り替えるという手順を、無線専用電話機間通信が終了す
るまで繰り返す。
【0063】図10に示すBDFにおいて、FSYNは
同期信号、LCCH−Tは、主装置から無線専用電話機
へ送られる論理制御チャネル、LCCH−Rは、無線専
用電話機から主装置へ送られる論理制御チャネル、R
は、前フレームが終了したことを確認したり、他の無線
装置が電波を出していないかを確認するためのキャリア
センスの時間、PR1はプリアンプ、DATAは、バー
ストデータを収容するデータ用スロット、そして、GT
はガードタイムを表わす。
【0064】また、同図において、F1,F3,F5,
F7とあるのは、上記のフレームを無線で伝送する際に
使用する周波数チャネルで、PCFと異なり、F1で主
装置から論理制御情報を受け取った後、周波数チャネル
をバーストデータ通信に確保されたF5に切り替え、無
線専用電話機間通信を行なう。その後、周波数チャネル
をF3に切り替えて主装置から論理制御情報を受け取
り、さらに、周波数チャネルをバーストデータ通信に確
保されたF7に切り替えるという手順を、バーストデー
タ通信が終了するまで繰り返す。
【0065】図11は、同期信号FSYNフレームの構
成を示す。同図において、PRは、財団法人「電波シス
テム開発センター(以下、RCRと略す)」で指定する
周波同期捕捉のための62ビットのプリアンブル、SY
Nは、RCRで規定する31ビットのフレーム同期信
号、IDは、RCRで規定する63ビットの呼出し信
号、FIは2ビットのチャネル種別信号で、PDF・P
PF・BDFを区別する信号、TSはタイムスロット情
報、NFRは、次のフレームの周波数情報を示す。な
お、図中の数字は、上記各信号のビット数を示す。
【0066】図12は、音声チャネルのフレーム構成を
示す。ここでは、T1,T2,T3,T4とR1,R
2,R3,R4の構成は共通であるので、送信用音声チ
ャネルをまとめてTnと表示し、受信用音声チャネルを
まとめてRnと表示する。また、TnとRnの構成も共
通である。
【0067】図12において、Rは、前のフレームが終
了したことを確認したり、他の無線装置が電波を出して
いないかを確認するためのキャリアセンスの時間、PR
1は各スロット用プリアンブル、UWは、サブIDを含
むユニークワード、Dは、3.2kbpsのDチャネル
情報、Bは、32kbpsのBチャネル情報、GTはガ
ードタイムを表わす。なお、ここでも、図中の数字はビ
ット数を示す。
【0068】図13は、論理制御チャネルLCCH−T
のフレーム構成を示す。このLCCH−Tは、上述のよ
うに主装置から無線専用電話機へ送られる論理制御チャ
ネルで、UWは、サブIDを含むユニークワード、LC
CHは論理制御情報、GTはガードタイムを表わす。L
CCH−Tは、FSYN送出後、続けて送られるので、
プリアンブル等は付加されていない。
【0069】図14は、論理制御チャネルLCCH−R
のフレーム構成を示す。LCCH−Rは、無線専用電話
機から主装置へ送られる論理制御チャネルで、Rは、前
のフレームが終了したことを確認したり、他の無線装置
が電波を出していないかを確認するためのキャリアセン
スの時間、PR1は各スロット用プリアンブル、UW
は、サブIDを含むユニークワード、LCCHは論理制
御情報、GTはガードタイムを表わす。 <チャネルコーデックの説明>図15は、本実施例に係
るチャネルコーデックの内部構成を示すブロック図であ
る。上記のフレームは、このチャネルコーデックによっ
て処理される。
【0070】図15に示すように、本チャネルコーデッ
ク801は、無線部802、無線専用電話機等に内蔵さ
れるADPCMコーデック803、無線専用電話機や無
線アダプタのCPU804と接続される。また、チャネ
ルコーデック801の内部においては、無線制御部80
5が、無線部802に対して送受信の切替え制御と周波
数ホッピングの制御をする。この無線制御部805は、
さらに、データ送信に先立ちキャリア検出を行なう機能
をも有する。
【0071】CPUI/F807は、CPU804との
間で制御情報をやり取りするためのi/fであり、AS
IC内の各部の状態や動作モードを記憶するレジスタを
内蔵し、CPU804からの制御信号やASIC内の各
部の状態に応じてASIC各部の制御を行なう。ADP
CMコーデックi/f806は、ADPCMコーデック
803との間で音声信号をやり取りするためのシリアル
データ、同期クロックのやり取りを行なう。また、送信
フレーム処理部808は、ADPCMコーデック803
からの信号やCPU804から入力された論理制御デー
タを、上記の送信フレームに組み立てる。
【0072】受信フレーム処理部809は、無線部80
2からの信号フレームより制御情報や音声データを取り
出し、それらをADPCMコーデックi/f806やC
PUi/f807に渡す。同期処理部810は、DPL
Lで構成され、受信信号からクロックを再生し、ビット
同期の捕捉を行なう。
【0073】以下、上記のASICの基本動作について
説明する。 (1)送信時の動作 送信時には、送信データフレームに付与する制御情報
を、CPU80からCPUi/f807にて受け取る。
ASICが無線専用電話機及び主装置内の接続装置で使
用される場合には、ADPCMコーデック803からの
データと合わせて送信フレーム処理部808で送信フレ
ームを組み立てる。また、ASICがデータ端末で使用
される場合には、誤り訂正符号化されたバーストデータ
と合わせて送信フレーム処理部808で送信フレームを
組み立てる。
【0074】このフレーム組み立てに際しては、データ
にスクランブルをかける。これは、無線伝送時の直流平
衡を保つために必要となるものである。無線制御部80
5は、受信信号が終了するタイミングをとり、キャリア
センス後、無線部を送信にし、送信フレームを無線部に
渡す。 (2)受信時の動作 無線制御部805は、送信すべきデータが終了した時点
で無線部802を受信に切り替え、受信フレームを待
つ。受信フレームを受けると、データにデスクランブル
をかけた後で、受信フレームから制御情報とデータを取
り出す。この制御情報は、CPUi/f807を通じて
CPU804に渡される。
【0075】受信したフレームがPCFあるいはPPF
の場合には、受信データはADPCMコーデックi/f
806に渡され、ASICが無線専用電話機に使用され
ていれば、ADPCMコーデック803を通して音声と
して出力し、また、主装置にて使用されているのであれ
ば、通話路へと送られる。受信したフレームがBDFの
場合には、受信データはデータ端末内のメモリに転送さ
れる。 (3)論理制御データの扱い (3−1)無通信時 無通話時には、あらかじめ主装置によって割り当てられ
た周波数で待機し、定期的に送られてくる主装置からの
LCCH−Tを受信する。このとき、主装置から送られ
るLCCHには、外線着信の有無、無線専用電話機側へ
の発呼要求の有無の確認といった情報が含まれている。
そして、無線専用電話機は、受信フレーム処理部で取り
出したLCCHをCPUに送る。その後、CPUから指
示された主装置へ送るLCCHを、同じフレーム内のL
CCH−Rで主装置に送る。このように無線専用電話機
は、発呼か着呼が生じるまで、上記の手順を繰り返す。 (3−2)通信時 無線専用電話機Aが発呼する場合を例に説明する。
【0076】無線専用電話機Aは、無通信時に周波数チ
ャネルF1にて主装置との間でLCCHをやり取りして
いるものとする。無線専用電話機Aは、発呼が生じるま
で、上記(3−1)の無通信時にて述べた手順で、周波
数チャネルF1で主装置からのLCCHをモニターして
いる。そして、無線専用電話機Aで発呼が生じると、
(3−1)に示す手順で、主装置に送るLCCH−Rに
発呼要求を入れて、それを主装置に送る。主装置側から
通信可能かどうかを通知するLCCHは、100ms後
に、周波数チャネルF1で送られてくるLCCHによっ
て判断する。
【0077】発呼要求後の主装置からのLCCHの内容
が、回線塞がり状態で接続できない場合には、無線専用
電話機Aは、話中としてその旨を使用者に知らせる。し
かし、発呼要求後の主装置からのLCCHの内容が、接
続可能であることを示していれば、同じLCCH−T内
で通話で使用する音声チャネルの時間スロットが指定さ
れる。例えば、「1」が指示された場合、T1とR1を
使用して通信することを表わす。そして、FSYNフレ
ーム内のFSとNFRで指定された周波数ホッピングパ
ターンで周波数チャネルを切り替えながら通信を行な
う。なお、主装置と接続した後の制御情報のやり取り
は、Tn及びRnフレーム内のDチャネル情報によって
行なう。
【0078】無線専用電話機間通信の場合、無線専用電
話機間の制御情報のやり取りをDチャネル情報を使用し
て行ない、通信終了後には、各無線専用電話機が指定さ
れている周波数チャネルのLCCH−R、すなわち、上
記の例の場合ならば、無線専用電話機Aは無通信時周波
数チャネルF1にて主装置との間で制御情報をやり取り
する場合、無線専用電話機間通信が終了したことを無線
専用電話機から主装置へ通知する。 <周波数ホッピングパターンの説明>図16は、本シス
テムで使用する周波数ホッピングの概念を示す図であ
る。
【0079】本実施例に係るシステムでは、日本国内に
おいて使用が認められている26MHzの帯域を利用し
た、1MHz幅の26個の周波数チャネルを使用する。
そして、妨害ノイズ等で使用できない周波数がある場合
を考慮して、26個のチャネルの中から20個の周波数
チャネルを選択し、選択した周波数チャネルを所定の順
番で周波数ホッピングを行なう。
【0080】本システムでは、例えば、図8に示すよう
に、通信データの1フレームが5msの長さを有し、1
フレームごとに周波数チャネルをホッピングする。その
ため、1つのホッピングパターンの1周期の長さは10
0msである。
【0081】図16において、異なるホッピングパター
ンは異なる図柄で示され、同じ時間で同じ周波数が使用
されることがないようなパターンを、各フレームで使用
する。これにより、データ誤り等が発生することを防ぐ
ことが可能となる。また、複数の接続装置を収容する場
合、接続装置間での干渉を防止するために、それぞれの
接続装置で異なるホッピングパターンを使用する。この
方法により、マルチセル構成のシステムを実現すること
が可能となり、広いサービスエリアを得ることができ
る。 <詳細動作の説明>上記のように、本システムにおいて
は、主装置と無線専用電話機やデータ端末の間、端末相
互間での通信のためにフレームを組み立て、また、使用
する周波数を一定時間ごとに切り替える制御を行なって
いる。
【0082】以下、本システムの具体的な動作について
詳細に説明する。 <基本動作手順の説明>本システムにおいては、通話チ
ャネルを使用する前に、フレーム内に時分割多重化され
ている論理制御チャネル(LCCHT及びLCCHR)
を用いて、使用するスロットとホッピングパターンを決
定する。さらに、各端末が間欠受信を行なって省電力
(バッテリセービング)を可能とするために、各端末
は、あらかじめ割り当てられた周波数で伝送する論理制
御チャネルのみにおいて、送受信するように設計されて
いる。
【0083】電源立ち上げ直後は、端末は、ホッピング
パターンを認識していない。そこで、任意の周波数で待
機し、その周波数でフレームを受信する。そして、1つ
目のフレームを受信すると、その中に入っている次のフ
レームの周波数情報を取り込み、以降、周波数ホッピン
グを開始することになる。なお、複数の接続装置が使用
されている場合には、1回目にフレームを受信すること
のできた接続装置の使用するホッピングパターンに追従
することになる。
【0084】また、電源立ち上げ直後は、どの端末がど
の周波数に割り当てられるかが定まっていないので、電
源立ち上げ時には、設定モードにおいて各端末のIDの
登録、論理制御チャネル周波数の割り当てを行なう。そ
して、論理制御チャネルの割り当てがなされると、各端
末は間欠受信状態となり、自端末宛の論理制御データの
みの受信を行なう。また、主装置に送信するデータが発
生した場合のみ、割り当てられた周波数のLCCHRを
使って、データを主装置に送信する。
【0085】通話スロットを用いた通信を開始したい場
合には、論理制御チャネルを用いて主装置にその旨を通
知し、スロットとホッピングパターンの割り当てを受け
る。そして、それらの割り当てがなされた後、通話やデ
ータ伝送を行なうことが可能となる。 <主装置(接続装置)及び無線端末電源投入時の動作
(設定モード)>このモードは、IDの登録や、使用す
る論理制御チャネルの周波数の設定等を行なうモードで
ある。
【0086】図17は、主装置(接続装置)及び無線端
末電源投入時の動作を示すシーケンス図であり、図18
は、主装置(接続装置)電源投入時の動作を示すフロー
チャート、そして、図19は、無線端末電源投入時の動
作を示すフローチャートである。 (1)主装置(接続装置)電源投入の動作 図1に示す主装置1(接続装置2)本体の電源スイッチ
(不図示)を投入すると、主装置1(接続装置2)は、
図18のステップS2201において、本体の初期設定
を行ない、続くステップS2202で、無線通信で使用
する周波数ホッピングのホッピングパターンを決定す
る。続いて、ステップS2203で、上記のホッピング
パターン(次の単位時間にホッピングする周波数)、な
らびに、本システムのIDを付加したPCFフレームを
無線端末103(図1参照)宛に送信する。
【0087】このとき、PCFフレーム中のID部(図
11参照)にはシステムIDを、NFR部には、上記の
ホッピングパターンにて次の単位時間にホッピングする
周波数の情報を含ませ、また、LCCH部(図13参
照)には、無線端末側で使用可能な空き制御チャネルの
情報が含まれている。
【0088】主装置1(接続装置2)が、無線端末10
3からシステムID及び無線端末ID等の位置登録のた
めの情報、ならびに、無線端末103におけるBC,L
LC,HLC等のDチャネル制御用の情報を受信したと
判断された場合には(ステップS2204でYES)、
ステップS2205で、無線端末103のID,Dチャ
ネル制御用の情報を記憶し、また、無線端末103宛の
無線通信制御情報を伝送する制御チャネルを決定して、
次のステップS2206にて、決定した制御チャネルを
無線端末103に通知する。
【0089】以上の動作は、図17に示すシーケンス2
101〜2103に対応する。 (2)無線端末電源投入時の動作 無線端末103本体の電源スイッチが投入されると設定
モードとなり、無線端末103は、図19のステップS
2301に示すように、本体の初期設定を行なう。続い
て、ステップS2302において、手入力により無線端
末103のIDを入力すると、無線端末103はこのI
Dを記憶する。
【0090】ステップS2302では、主装置1(接続
装置2)からのPCFフレームを受信するため、任意の
周波数で受信待機状態に移る。続くステップS2304
で、主装置1(接続装置2)からのPCFフレームを受
信できたならば、ステップS2305で、PCFフレー
ム中のID部(図11参照)よりシステムIDを認識・
記憶するとともに、LCCH部(図13参照)より空き
チャネル情報(無線端末から主装置へPCFフレームを
送信する周波数)を取得する。また、PCFフレーム中
のNFR部から次に単位時間にホッピングする周波数を
取得し、無線端末103は、受信周波数をその周波数へ
移動し、次のPCFフレームを待つ。無線端末103は
この動作を繰り返し、周波数のホッピングパターンを認
識して、これを記憶する(ステップS2306)。
【0091】無線端末103は、ホッピングパターン及
びシステムIDが判明すると、上記のLCCH部より得
られた空き制御チャネルにおいて、システムIDならび
に自無線端末103のID情報、さらに、BC,LL
C,HLCというDチャネル制御用の情報を付加したフ
レーム(図17のシーケンス2102参照)を、主装置に
送信する(ステップS2307)。
【0092】上記の処理後、無線端末103は、主装置
1(接続装置2)から制御チャネル周波数指定の情報を受
け取ったならば、指定された制御チャネルにて間欠受信
を開始し(ステップS2308)、設定モードから通常モ
ードへ移行する。
【0093】上記のような手順により、主装置1が、内
線に接続されている端末の通信能力を登録することがで
き、ISDN8から着信があった場合、Dチャネルの情
報を解析して、内線端末との接続ができるかどうかを判
断でき、接続ができない場合には、ISDNに対して着
信を拒否できる。 <無線専用電話機からの外線発信時の処理>図20は、
本実施例における外線発信のシーケンス図であり、図2
1は、外線発信時の無線専用電話機3の動作を示すフロ
ーチャート、また、図22は、外線発信時の主装置1の
動作を示すフローチャートである。
【0094】本実施例に係る無線専用電話機3におい
て、キーマトリクス413に配置された外線キーを押下
すると(図21のステップS2501)、無線専用電話
機3は、押下した外線ボタンに対応する表示部414の
外線LEDを発信点滅させ(ステップS2502)、外
線発信信号(図20の2402)を、接続装置2を経由
して主装置1に送信する(ステップS2503)。この
外線発信信号は、無線専用電話機3と接続装置2間の無
線リンク上を、図8に示すPCFフレームのLCCH−
Rで送信する。このPCFフレームにおいて、無線専用
電話機3の通信能力情報(BC,LLC,HLC等、I
SDNのDチャネルの呼設定をする際に必要な情報)を
送信する。そして、接続装置2では、図3に示す主装置
i/f305により主装置に通知される。
【0095】ここで、ISDN8への外線発信信号(図
20の2401)を受信すると、主装置1は、ISDN
回線9へ外線発信が可能かどうか判断し(図22のステ
ップS2601)、外線が空いていて発信可能であれ
ば、発信するISDN回線と、PCFフレームのどの音
声チャネル(T1〜T4,R1〜R4)を使用するかを
決定する。そして、決定した音声チャネル番号をパラメ
ータとした外線発信許可(2403)を、接続装置2を
経由して無線専用電話機3に送信し(ステップS260
2)、ISDN回線9を捕捉する。このとき、主装置1
は、外線発信信号(2402)にて送られてきた無線専
用電話機3の通信能力情報から、Dチャネルの呼設定に
必要な情報を作成する(ステップS2603)。なお、
この外線発信許可は、PCFフレームのLCCH−Tで
送信される。
【0096】無線専用電話機3では、外線発信許可信号
(2404)を受信すると(ステップS2504)、こ
の許可信号で送られてきたパラメータにて指示された音
声チャネルに対して同期をとり、これ以降は、制御デー
タも音声データも、この音声チャネルで通信する。具体
的には、図12に示すように、制御データはDタイムス
ロット、音声データはBタイムスロットで通信される。
そして、無線専用電話機3での音声チャネルへの移行が
完了すると、LCCH−Rにより、音声チャネル接続完
了信号(2406)を送信する(ステップS250
5)。
【0097】接続装置2は、主装置1から外線発信許可
(2403)を受け取った時点で、チャネルコーデック
307により所定の音声チャネルを受信し、それを主装
置1に渡す経路を作り出して、無線専用電話機3からの
音声チャネル接続完了(2406)を、音声チャネル接
続完了(2405)として主装置1に通知する。
【0098】主装置1は、上記の音声チャネル接続完了
(2405)を受信すると(ステップS2604)、無
線専用電話機3側の準備が整ったと判断して、外線LE
Dを、例えば、緑色に点灯するため、接続装置2に外線
表示緑常灯指示(2407)を送信する(ステップS2
605)。
【0099】一方、無線専用電話機3は、接続装置2か
ら外線表示緑常灯指示信号(2408)を受信し(ステ
ップS2506)、外線LEDを緑に点灯するととも
に、無線専用電話機3内部の通話路を接続する(ステッ
プS2507)。また、外線発信した無線専用電話機3
以外の無線専用電話機3の対応する外線LEDを赤点灯
にするため、外線表示赤常灯指示(2409,241
0)の送信が行なわれる。
【0100】次に、キーマトリクス413におけるダイ
ヤル操作を受けた無線専用電話機3は、主装置1にダイ
ヤル信号(2412)を送信する(ステップS250
8)。このダイヤル操作の終了はタイムアウト(T.
O)で監視され(ステップS2509)、タイムアウト
になると通話中となる(ステップS2510)。
【0101】主装置1では、ダイヤル(2411)の1
桁目を受信すると(ステップS2606)、外線にダイ
ヤル信号を送信し始め、ここでもタイムアウトでダイヤ
ル送信を監視する(ステップS2607)。そして、ダ
イヤル送信が終了すると、受信したダイヤル番号と、作
成したDチャネル呼設定情報をもとに、呼出信号(SETU
P:2423)をISDN8に出力し、Dチャネルの呼
設定を行なう(ステップS2608)。そして、Dチャネ
ルの呼が確立したならば、図12に示すBタイムスロッ
トの音声データをISDNのBチャネルで通信し、通話
中となる(ステップS2609)。
【0102】通話が終了し、無線専用電話機3がオンフ
ックすると(ステップS2511でYES)、接続装置
2へオンフック信号(2416)が送出される(ステッ
プS2512)。そして、オンフック(2415)が主
装置1に送信されると(ステップS2610でYE
S)、主装置1は、音声チャネル切断(2417)を送
信する(ステップS2611)。さらに、主装置1は、
無線専用電話機3に対する音声チャネルの割り当てを解
除する。その後、無線専用電話機3の外線LEDを消灯
するため、主装置1からは外線表示消灯指示(241
9,2421)が送信される(ステップS2612)。
その結果、接続装置2から無線専用電話機3へは、外線
表示消灯指示信号(2420,2422)が送信され
る。
【0103】音声チャネル切断信号(2418)を受信
した無線専用電話機3は、通話路を解放し(ステップS
2513)、続いて、受信した外線表示消灯指示信号
(2420,2422)をもとに、対応する外線LED
を消灯する(ステップS2514)。
【0104】このような手順により、主装置1がISD
N8への通信と、無線通信の通信プロトコルの変換を行
ない、さらに、Dチャネルの接続が可能になる。このた
め、主装置1の内線に接続されている無線専用電話機3
からISDN8へのデータ送信が可能となる。 <無線専用電話機への外線着信時の処理>図23は、本
実施例における外線着信のシーケンス図であり、図24
は、外線着信時における主装置の動作を示すフローチャ
ートである。
【0105】図24のステップS2801で、ISDN
回線9より着信(SET UP:図23の2701)がある
と、ステップS2802で、主装置1は、接続装置2か
ら無線専用電話機103−A,Bに対して、PCFフレ
ームのLCCH−Tで外線着信信号2703,2705
を送信し、また、ISDN8へ呼出信号(ALERT:272
4)を出す。
【0106】ステップS2803では、LCCH−Rに
よるオフフック(2707)を受信したならば、ステッ
プS2804に進んで、主装置1は、オフフック信号
(2706)を送信した無線専用電話機103−Aに、
外線通話用に使用しているHP及び音声チャネル番号と
いった情報を載せた外線応答許可信号(2709)を、
LCCH−Tで送信する。そして、ステップS2805
で、無線専用電話機からの音声信号接続完了信号(27
10)をLCCH−Rで受信したならば、ISDN8へ
応答信号(CONN:2725)を出し、ISDN8より応
答確認信号(CONN ACK:2726)が返ってきたなら
ば、ステップS2806にて、LCCH−Tで無線専用
電話機103−Aに通話中表示信号(2713)を出
す。
【0107】同時に、ステップS2807にて、その他
の無線専用電話機である無線専用電話機103−Bに対
して、LCCH−Tで外線着信中止信号(2717)を
送信する。そして、ステップS2808において、無線
専用電話機103−Aから、図12に示すBタイムスロ
ットの形式で通信されるデータ(2715)を、ISD
N回線9のBチャネルとして接続し、通話を開始する。
【0108】さらに、主装置1は、ステップS2809
で、無線専用電話機103−Aよりのオンフック信号
(2718)を受け取るまで、ISDN回線9との接続
を続ける。そして、オフフック信号(2718)を着信
したならば、ステップS2810へ進み、ISDN8へ
切断信号(DISC:2727)を出す。
【0109】ステップS2811において、解放信号(R
EL:2728)が受信されたならば、無線専用電話機1
03−Aに音声チャネル切断信号(2721)を出し、
ISDN8には解放完了信号(REL COM:2729)を出
す。さらに、ステップS2812において、その他の無
線専用電話機103−Bに、外線使用中表示中止信号
(2723)を送信する。
【0110】図25は、本実施例における外線着信時の
無線専用電話機の動作を示すフローチャートである。同
図のステップS2901において、無線専用電話機が主
装置1より外線着信信号(図23の2703)を受け取
ると、無線専用電話機3−A,Bは着信音等を鳴動し、
ステップS2902において、オフフックされたかどう
かを検知する。そして、無線専用電話機103−Aがオ
フフックしたならば、ステップS2903に進んで、オ
フフック信号2706を主装置1に送信する。また、ス
テップS2904で、主装置1より外線応答許可信号2
709が送られきたならば、ステップS2905にて音
声チャネルを接続し、主装置1に対して音声チャネル接
続完了信号2710を送信する。
【0111】ステップS2906では、主装置1より、
接続装置2を介して通話中表示指示信号2713がきた
ならば、無線専用電話機103−Aは、その表示部41
4に通話中表示をし、ステップS2907で通話を開始
する。さらに、ステップS2908においてオンフック
が検出されるまで通話を続け、そこでオンフックが検出
されると、ステップS2909で、接続装置2にオンフ
ック信号2718を送るので、主装置1へは、接続装置
2からオンフック2719が送信される。
【0112】ステップS2910において、音声チャネ
ル切断信号2721を受信すると、無線専用電話機10
3−Aは音声チャネルを切断し、表示部414の通話中
表示を消して、通話を終了する。この通話中表示の中止
は、外線使用中表示中止信号2723に従う。
【0113】一方、ステップS2902において、ある
無線専用電話機においてオフフックされない内に、ステ
ップS2911において、例えば、他の無線専用電話機
103−Aが通話を始めたために、無線専用電話機10
3−Bに対して外線着信中止信号2717が送信される
と、無線専用電話機103−Bは、ステップS2912
にて、その表示部414に外線使用中表示をする。さら
に、無線専用電話機103−Bは、ステップS2913
において、外線使用中表示中止信号2723がくるま
で、表示部414に外線使用中表示を続け、上記の外線
使用中表示中止信号2723がきたならば、ステップS
2914において、外線使用中表示を消す。
【0114】このような手順により、ISDN8より着
信があった場合、内線として接続されている無線通信端
末3に対して通話路を確立し、通信を行なうことができ
る。
【0115】以上説明したように、本実施例によれば、
ISDNへの通信とシステムの主装置における無線通信
の通信プロトコル変換によるDチャネル接続、また、伝
送速度変換により、ISDN用の通信機能を持たない無
線通信端末からISDNに接続されている通信端末への
データ送信が可能となる。
【0116】具体的には、制御データ内にISDNのD
チャネルの呼設定に必要なベアラサービス機能(Bearer
Capability:BC),低レイヤ機能(Low Layer Capability:
LLC),高レイヤ機能(High Layer Capability:HLC)の情
報を載せることによって、主装置がDチャネルにてIS
DNと接続するためのデータを受け取ることができる。
また、主装置がISDNからのデータの内、Bチャネル
データを無線通信用のデータフレームに組み入れてIS
DNの通信データを解析し、データの内、Bチャネルデ
ータのみ取り出し、伝送速度変換を行なう。
【0117】さらに、あらかじめ通信端末のレイヤ機能
を主装置に登録し、ISDNより着信があった場合、D
チャネルデータを解析して、通信要求があった端末と同
等の能力がある通信端末が登録されている場合のみ着信
を受け付けることによって、内線に接続されている端末
の受信能力を主装置が知ることができるので、受信でき
る端末がない場合には、その着信を拒否でき、無駄な課
金が発生しないようにすることができる。
【0118】以下、上記実施例の変形例について説明す
る。 [変形例1]上記の実施例では、無線専用電話機におい
て通信する場合の手順について説明した。しかし、これ
に限定されず、公衆網へのデータ伝送、パソコン通信等
のアプリケーションにも対応できるようにしてもよい。
なお、本変形例においては、基本的な動作手順は、上記
実施例における無線専用電話機から外線発信を行なう場
合と同じであるので、ここでは、異なる部分を説明す
る。
【0119】まず、コンピュータのパソコン通信用アプ
リケーションプログラムを起動すると、データ端末に搭
載されている無線アダプタドライバが動作し、通信イン
タフェース部を介して、無線アダプタに外線発信要求が
送られる。
【0120】これにより、無線アダプタは外線発信手
順、つまり、論理制御チャネル(LCCH‐R)により主
装置側に外線発信要求を送り、PCFの空きスロットの
割り当てを受ける。そして、スロットの割り当てを受け
た後は、PCFの32kbpsのスロットを用いてデー
タを伝送する。
【0121】主装置1は、上記実施例におけるのと同様
の手順でDチャネルの呼設定を行なった後、PCFの3
2kbpsのスロットを用いて送られてきたデータを、
ISDNのBチャネルでISDNに送信する。また、B
チャネルで受信したデータを、PCFの32kbpsの
スロットを用いて無線アダプタに送信する。
【0122】このような手順を踏むことで、通常の音声
通話と同じ手順を用いて、パソコン通信等のアプリケー
ションに対応でき、従来の通話機能に加え、高速データ
伝送が可能となる。データ端末は、システム内で高速デ
ータ伝送を行なうとともに、ISDNへのアクセスも可
能となる。 [変形例2]上記の実施例に係るシステムでは、低速周
波数ホッピング方式を用いているが、直接拡散方式を用
いた場合でも、上記実施例と同様の効果が得られる。こ
れは、図2にその構成を示す主装置において、接続装置
2や無線専用電話機3、無線アダプタ4の無線部に直接
拡散方式を用いることにより、容易に実現できる。
【0123】図26は、直接拡散方式を用いた場合の通
信手順の一例を示す図であり、通信は、時間軸(t)上
で主装置送信フレームと子機送信フレームに分けられ
る。すなわち、主装置送信フレームと子機送信フレーム
は、交互に送出される。
【0124】図27に、主装置送信フレームの一例を示
す。ここでの主装置送信フレームは、各無線端末に対す
る制御情報やデータスロットを有する。図中、FSYN
は同期信号であり、Ck(k=1,2…n)は、主装置
から無線端末kに対する制御情報であり、Tkは、それ
に対する送信データ、GTはガードタイムである。
【0125】また、図28に子機送信フレームの一例を
示す。各無線端末は、子機送信フレーム中の割り当てら
れたある時間スロットにおいて、制御情報やデータを送
出する。図中のFSYNは同期信号、GTはガードタイ
ムであり、Ckは、無線端末kの主装置に対する制御情
報、Tkは、それに対する送信データである。
【0126】ここでは、各送信データには、それに先立
つ制御信号が付随しており、受信装置は、その送信デー
タがどの接続装置もしくは無線端末に対するものかを判
別することで通信が成立する。この無線交換システムで
は、内線通信や外線との通信が行なわれるが、通信路確
立の制御は主装置によってなされ、主装置は、各無線端
末の状態とすべての通信を管理している。
【0127】このように、直接拡散通信方式を用いるこ
とにより、チャネル伝送速度を増加できるため、フレー
ム内のスロット多重化数を増加できる。また、FH方式
を用いた場合以上に、秘話性や耐ノイズ性に優れた無線
交換システムを実現することが可能となる。
【0128】なお、本発明は、複数の機器から構成され
るシステムに適用しても、1つの機器から成る装置に適
用しても良い。また、本発明は、システムあるいは装置
にプログラムを供給することによって達成される場合に
も適用できることは言うまでもない。
【0129】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
登録されている無線通信装置に関する所定の情報とIS
DN回線からの着呼に係るDチャネルデータとに応じ
て、ISDN用の通信機能を持たない無線通信装置との
呼接続を実行するので、無駄な呼接続の実行を防止で
き、無断な課金の発生も防止できる
【0130】また、他の発明によれば、登録された端末
と同等の能力がある通信端末に対する着信のみを受け付
けることで、無駄な通信に対する課金を回避できる。
【0131】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る無線交換システムの全体
構成を示す図である。
【図2】実施例に係るシステムの構成及び主装置の構成
を示すブロック図である。
【図3】接続装置2の内部構成を示したブロック図であ
る。
【図4】無線専用電話機3の構成を示すブロック図であ
る。
【図5】無線アダプタの内部構成を示すブロック図であ
る。
【図6】モデム内蔵タイプの無線アダプタの構成を示す
ブロック図である。
【図7】共通に使用する無線部の構成を示すブロック図
である。
【図8】PCFのフレーム構成を示す図である。
【図9】PPFのフレーム構成を示す図である。
【図10】BDFのフレーム構成を示す図である。
【図11】FSYNのフレーム構成を示す図である。
【図12】音声チャネルのフレーム構成を示す図であ
る。
【図13】LCCH‐Tのフレーム構成を示す図であ
る。
【図14】LCCH‐Rのフレーム構成を示す図であ
る。
【図15】チャネルコーデックの内部構成を示すブロッ
ク図である。
【図16】本システムにおける周波数ホッピングの概念
を示す図である。
【図17】主装置(接続装置)及び無線端末電源投入時
の動作を示すシーケンス図である。
【図18】主装置(接続装置)電源投入時の動作を示す
フローチャートである。
【図19】無線端末電源投入時の動作を示すフローチャ
ートである。
【図20】実施例における外線発信のシーケンス図であ
る。
【図21】外線発信時の無線専用電話機3の動作を示す
フローチャート
【図22】外線発信時の主装置1の動作を示すフローチ
ャートである。
【図23】実施例における外線着信のシーケンス図であ
る。
【図24】外線着信時における主装置の動作を示すフロ
ーチャートである。
【図25】外線着信時の無線専用電話機の動作を示すフ
ローチャートである。
【図26】直接拡散方式の通信手順を説明するための図
である。
【図27】主装置送信フレームの一例を示す図である。
【図28】子機送信フレームの一例を示す図である。
【図29】従来の無線交換システム構成及びその主装置
の構成を示すブロック図である。
【図30】従来の無線交換システムにおける接続装置J
2の構成を示すブロック図である。
【図31】従来の無線交換システムに収容される無線専
用電話機J3の構成を示すブロック図である。
【図32】従来の無線交換システムの動作シーケンス図
である。
【符号の説明】
1 主装置 2 接続装置 3 無線専用電話機 4 無線アダプタ 5 データ端末 7 アナログ公衆回線 9 デジタル公衆回線 10 単独電話機 11 ファクシミリ 12 ISDN端末
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H04Q 7/26 7/30 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 7/26 H04Q 7/04 - 7/38 H04L 12/02 H04L 29/06 H04M 3/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ISDN回線及び無線通信装置と接続可
    能な無線制御装置において、前記ISDN回線の呼接続手順と、前記無線制御装置及
    び無線通信装置の間の呼接続手順とに基づき、前記IS
    DN回線からの着呼に対する呼接続を前記無線通信装置
    との間で行なう呼接続手段と、 前記無線通信装置に関する前記ISDN回線のDチャネ
    ル呼設定のための所定の情報を登録する登録手段と、 前記ISDN回線より着呼があった場合に、前記着呼に
    係るDチャネル データを解析する解析手段とを有し前記呼接続手段による呼接続は、前記登録手段により登
    録された所定の情報と、前記解析手段による解析結果と
    に応じて実行される ことを特徴とする無線制御装置
  2. 【請求項2】 前記ISDN回線のDチャネル呼設定の
    ための所定の情報は、ISDNのベアラサービス機能情
    報、低レイヤ機能情報、高レイヤ機能情報の何れかを含
    ことを特徴とする請求項1に記載の無線制御装置
  3. 【請求項3】 前記呼接続手段による呼接続は、前記D
    チャネルデータにより要求された機能と合致する無線通
    信装置が登録されている場合に実行されることを特徴と
    する請求項2に記載の無線制御装置
  4. 【請求項4】 前記呼接続手段は、前記Dチャネルデー
    タにより要求された機能と合致する無線通信装置が登録
    されていない場合、前記着呼を拒否することを特徴とす
    る請求項2に記載の無線制御装置。
  5. 【請求項5】 前記無線制御装置は、スペクトラム拡散
    方式による無線通信を行なうことを特徴とする請求項1
    に記載の無線制御装置
  6. 【請求項6】 ISDN回線及び無線通信装置と接続可
    能な無線制御装置を有する無線交換システムにおいて、 前記無線制御装置は、 前記ISDN回線の呼接続手順と、前記無線制御装置及
    び無線通信装置の間の呼接続手順とに基づき、前記IS
    DN回線からの着呼に対する呼接続を前記無線 通信装置
    との間で行なう呼接続手段と、 前記無線通信装置に関する前記ISDN回線のDチャネ
    ル呼設定のための所定の 情報を登録する登録手段と、前記 ISDN回線より着呼があった場合に、前記着呼に
    係るDチャネルデータを解析する解析手段とを有し、 前記呼接続手段による呼接続は、前記登録手段により登
    録された所定の情報と、前記解析手段による解析結果と
    に応じて実行されることを特徴とする無線交換システ
    ム。
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