JPH09214216A - 誘電体共振器 - Google Patents
誘電体共振器Info
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- JPH09214216A JPH09214216A JP3750796A JP3750796A JPH09214216A JP H09214216 A JPH09214216 A JP H09214216A JP 3750796 A JP3750796 A JP 3750796A JP 3750796 A JP3750796 A JP 3750796A JP H09214216 A JPH09214216 A JP H09214216A
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- dielectric
- projections
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 接着剤を用いることなく、かつ共振部のみに
誘電材料を適用するようにしてなる誘電体共振器を提供
する。 【解決手段】 誘電材料で形成され、中心に貫通孔３が
形成された板状誘電体磁器２と、樹脂材料で形成され、
前記貫通孔３に挿入される連結部７と、据付面に取付け
られる足部６とが連成された支持台５とを備えてなり、
主軸部８の周面から、上挟持突部９，９と、下挟持突部
１０，１０とを誘電体磁器２の厚さとほぼ等しい間隔を
置いて突成して、支持台５の連結部７を構成すると共
に、前記誘電体磁器２の貫通孔３を、前記連結部５の主
軸部８と上下の挟持突部９，１０とが所定角度位置で上
下方向に通過可能で、かつそれ以外の角度位置で挟持突
部９，１０に妨げられて上下方向に通過不能な形状と
し、その通過不能位置で、上下の挟持突部９，１０間に
板状誘電体磁器２を支持して、誘電体共振器１を構成し
た。
誘電材料を適用するようにしてなる誘電体共振器を提供
する。 【解決手段】 誘電材料で形成され、中心に貫通孔３が
形成された板状誘電体磁器２と、樹脂材料で形成され、
前記貫通孔３に挿入される連結部７と、据付面に取付け
られる足部６とが連成された支持台５とを備えてなり、
主軸部８の周面から、上挟持突部９，９と、下挟持突部
１０，１０とを誘電体磁器２の厚さとほぼ等しい間隔を
置いて突成して、支持台５の連結部７を構成すると共
に、前記誘電体磁器２の貫通孔３を、前記連結部５の主
軸部８と上下の挟持突部９，１０とが所定角度位置で上
下方向に通過可能で、かつそれ以外の角度位置で挟持突
部９，１０に妨げられて上下方向に通過不能な形状と
し、その通過不能位置で、上下の挟持突部９，１０間に
板状誘電体磁器２を支持して、誘電体共振器１を構成し
た。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、高周波帯域で濾波
器，発振器等に用いられる誘電体共振器装置を構成する
誘電体共振器に関する。
器，発振器等に用いられる誘電体共振器装置を構成する
誘電体共振器に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来この種の誘電体共振器ａは、図８に
示すように、金属製容器等の基体ｘに、その誘電体本来
のＱ特性を得るためにアルミナ、フォルステライト等か
らなる絶縁性支持台ｂを介して取付けられ、誘電体共振
器装置を構成している。この誘電体共振器ａと支持台ｂ
との接合面及び支持台ｂと基体ｘとの接合面は夫々ガラ
スグレース系接着剤やシリカ系無機接着剤等からなる耐
熱性接着剤層ｃ，ｄを介して接合される。
示すように、金属製容器等の基体ｘに、その誘電体本来
のＱ特性を得るためにアルミナ、フォルステライト等か
らなる絶縁性支持台ｂを介して取付けられ、誘電体共振
器装置を構成している。この誘電体共振器ａと支持台ｂ
との接合面及び支持台ｂと基体ｘとの接合面は夫々ガラ
スグレース系接着剤やシリカ系無機接着剤等からなる耐
熱性接着剤層ｃ，ｄを介して接合される。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】前記誘電体共振器ａ
は、その共振に伴なって自己発熱し、特に高パワーで駆
動する際には高周波になればなるほど発熱量が多くな
る。
は、その共振に伴なって自己発熱し、特に高パワーで駆
動する際には高周波になればなるほど発熱量が多くな
る。
【０００４】このため、共振器ａが蓄熱されて高温化
し、絶縁性支持台ｂや、基体ｘとの温度−線膨張係数の
相違により、誘電体共振器ａと支持台ｂとの接合面（接
着剤層ｃ）又は支持台ｂと基体ｘとの接合面（接着剤層
ｄ）で剥離を生じたり、共振特性の変化を生じるという
欠点があった。さらには、接着剤層の塗布及びその乾燥
時間を要し、作業性が悪い等の問題点もあった。
し、絶縁性支持台ｂや、基体ｘとの温度−線膨張係数の
相違により、誘電体共振器ａと支持台ｂとの接合面（接
着剤層ｃ）又は支持台ｂと基体ｘとの接合面（接着剤層
ｄ）で剥離を生じたり、共振特性の変化を生じるという
欠点があった。さらには、接着剤層の塗布及びその乾燥
時間を要し、作業性が悪い等の問題点もあった。
【０００５】一方、このような問題点を解決するため
に、誘電体共振器と支持台とを誘電材料で一体的に形成
する手段も提案されたが、該誘電体材料は高価なもので
あり、かかる構成にあっては一体形成によると、誘電体
材料の使用量が多くなり、誘電体共振器が高価となる。
しかも形状が複雑化するため、ラバープレス等の手段を
用いて成形する必要があり、製造が面倒である等の問題
点があった。本発明は、接着剤を用いることなく、かつ
共振部のみに誘電材料を適用するようにしてなる誘電体
共振器を提供することを目的とするものである。
に、誘電体共振器と支持台とを誘電材料で一体的に形成
する手段も提案されたが、該誘電体材料は高価なもので
あり、かかる構成にあっては一体形成によると、誘電体
材料の使用量が多くなり、誘電体共振器が高価となる。
しかも形状が複雑化するため、ラバープレス等の手段を
用いて成形する必要があり、製造が面倒である等の問題
点があった。本発明は、接着剤を用いることなく、かつ
共振部のみに誘電材料を適用するようにしてなる誘電体
共振器を提供することを目的とするものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明は、誘電材料で形
成され、中心に貫通孔が形成された板状誘電体磁器と、
樹脂材料で形成され、前記貫通孔に挿入される連結部
と、据付面に取付けられる足部とが連成された支持台と
を備えてなり、主軸部の周面から、上挟持突部と、下挟
持突部とを誘電体磁器の厚さとほぼ等しい間隔を置いて
突成して、支持台の連結部を構成すると共に、前記誘電
体磁器の貫通孔を、前記連結部の主軸部と上下の挟持突
部とが所定角度位置で上下方向に通過可能で、かつそれ
以外の角度位置で挟持突部に妨げられて上下方向に通過
不能な形状とし、その通過不能位置で、上下の挟持突部
間に板状誘電体磁器を支持したことを特徴とする誘電体
共振器である。
成され、中心に貫通孔が形成された板状誘電体磁器と、
樹脂材料で形成され、前記貫通孔に挿入される連結部
と、据付面に取付けられる足部とが連成された支持台と
を備えてなり、主軸部の周面から、上挟持突部と、下挟
持突部とを誘電体磁器の厚さとほぼ等しい間隔を置いて
突成して、支持台の連結部を構成すると共に、前記誘電
体磁器の貫通孔を、前記連結部の主軸部と上下の挟持突
部とが所定角度位置で上下方向に通過可能で、かつそれ
以外の角度位置で挟持突部に妨げられて上下方向に通過
不能な形状とし、その通過不能位置で、上下の挟持突部
間に板状誘電体磁器を支持したことを特徴とする誘電体
共振器である。
【０００７】ここで上下の挟持突部間に板状誘電体磁器
を緩みなく挟持するために、上下の挟持突部の一方又は
両方の対向面に、挟圧突縁を形成し、前記通過不能位置
で、挟圧突縁が誘電体磁器の表裏面に弾接するようにし
ても良い。
を緩みなく挟持するために、上下の挟持突部の一方又は
両方の対向面に、挟圧突縁を形成し、前記通過不能位置
で、挟圧突縁が誘電体磁器の表裏面に弾接するようにし
ても良い。
【０００８】また、上下の挟持突部の間隔を誘電体磁器
の厚さ以下とし、該上下の挟持突部の一方又は両方の側
端面に幅方向に傾斜する案内面を形成し、通過可能位置
から誘電体磁器を相対回転させると、前記案内面の案内
作用により、挟持突部が誘電体磁器の表裏面に乗り上が
って、誘電体磁器が上下の挟持突部により弾性的に挟持
されるようにしても良い。
の厚さ以下とし、該上下の挟持突部の一方又は両方の側
端面に幅方向に傾斜する案内面を形成し、通過可能位置
から誘電体磁器を相対回転させると、前記案内面の案内
作用により、挟持突部が誘電体磁器の表裏面に乗り上が
って、誘電体磁器が上下の挟持突部により弾性的に挟持
されるようにしても良い。
【０００９】かかる構成にあっては、誘電体磁器と支持
台との連結は、貫通孔に支持台の連結部を、通過可能位
置で挿入し、誘電体磁器を相対回転することにより、上
下の挟持突部で、該誘電体を挟持してなされ得るから、
組み付けが容易となる。
台との連結は、貫通孔に支持台の連結部を、通過可能位
置で挿入し、誘電体磁器を相対回転することにより、上
下の挟持突部で、該誘電体を挟持してなされ得るから、
組み付けが容易となる。
【００１０】また、誘電体磁器と支持台とは接着剤を用
いず、機械的に結合するものであるため、共振部（誘電
体磁器）が共振により自己発熱しても、該支持台との間
には接着剤層がないので、剥離して分離を生じることが
ない。
いず、機械的に結合するものであるため、共振部（誘電
体磁器）が共振により自己発熱しても、該支持台との間
には接着剤層がないので、剥離して分離を生じることが
ない。
【００１１】さらには、板状誘電体磁器のみを誘電材料
で形成したから、該材料の使用量が少なく低廉となり、
しかも誘電体磁器は単純形状であるため、成形に困難性
がなく、一方、支持台は、樹脂材料で形成したから、通
常の成形手段により、容易に形成できる。
で形成したから、該材料の使用量が少なく低廉となり、
しかも誘電体磁器は単純形状であるため、成形に困難性
がなく、一方、支持台は、樹脂材料で形成したから、通
常の成形手段により、容易に形成できる。
【００１２】ここで、据付面への固定は、前記支持台
に、その中心線に沿って螺子頭の係止面を備えた螺挿孔
を形成し、該螺挿孔に挿入した取付螺子により、据付面
に螺着したり、前記支持台の周囲に取付孔を有する鍔部
を形成し、該取付孔に挿入した取付螺子により、据付面
に螺着して施される。
に、その中心線に沿って螺子頭の係止面を備えた螺挿孔
を形成し、該螺挿孔に挿入した取付螺子により、据付面
に螺着したり、前記支持台の周囲に取付孔を有する鍔部
を形成し、該取付孔に挿入した取付螺子により、据付面
に螺着して施される。
【００１３】上述のように螺子固定した場合には、誘電
体磁器と支持台のみではなく、支持台と基体間も接着剤
を用いず、機械的に結合するものであるため、共振部が
共振により自己発熱しても、支持足部と基体間の剥離に
よる脱落等を生じることがない。また、支持台に螺挿孔
を形成した構成にあっては、露出面積が広くなり、放熱
効果が高い。さらには、支持台は基体に対して取付螺子
により据付面に固定しているから、連結強度が向上す
る。
体磁器と支持台のみではなく、支持台と基体間も接着剤
を用いず、機械的に結合するものであるため、共振部が
共振により自己発熱しても、支持足部と基体間の剥離に
よる脱落等を生じることがない。また、支持台に螺挿孔
を形成した構成にあっては、露出面積が広くなり、放熱
効果が高い。さらには、支持台は基体に対して取付螺子
により据付面に固定しているから、連結強度が向上す
る。
【００１４】
【発明の実施の形態】添付図面に従って本発明の実施例
を説明する。図１は、本発明に係る誘電体共振器１を、
金属製容器等の基体ｘの取付部ｙに固着した構成の誘電
体共振器装置を示すものである。
を説明する。図１は、本発明に係る誘電体共振器１を、
金属製容器等の基体ｘの取付部ｙに固着した構成の誘電
体共振器装置を示すものである。
【００１５】ここで、図２〜図３に従って、誘電体共振
器１の構成を説明する。この誘電体共振器１は径大の円
板状誘電体磁器２と、支持台５とを備えてなる。ここで
誘電体磁器２はTiO2系やBaO-TiO2系等の誘電材料でプレ
ス成形等により形成してなり、その中心に貫通孔３が形
成される。また誘電体磁器２の外周形状は、円形のほか
正方形としても良い。そして誘電体磁器２は支持台５に
固結され、該支持台５の下面を固定面とし、基体となる
金属製容器ｘの取付部ｙ上面を据付面として固定され
る。
器１の構成を説明する。この誘電体共振器１は径大の円
板状誘電体磁器２と、支持台５とを備えてなる。ここで
誘電体磁器２はTiO2系やBaO-TiO2系等の誘電材料でプレ
ス成形等により形成してなり、その中心に貫通孔３が形
成される。また誘電体磁器２の外周形状は、円形のほか
正方形としても良い。そして誘電体磁器２は支持台５に
固結され、該支持台５の下面を固定面とし、基体となる
金属製容器ｘの取付部ｙ上面を据付面として固定され
る。
【００１６】この支持台５の構成について説明すると、
該支持台５は、足部６と連結部７とをフッ素樹脂等の樹
脂材料により一体形成してなるものである。ここで連結
部７は、円柱状の主軸部８の周面から、１８０度離角し
た一対の上挟持突部９，９と、その下方で同じく１８０
度離角した一対の下挟持突部１０，１０とを突成してい
る。上挟持突部９，９と、下挟持突部１０，１０とは誘
電体磁器の厚さと等しい間隔を置き、しかも上下で一致
した位置に配置される。またこの上挟持突部９，９と下
挟持突部１０，１０とは同一形状としている。
該支持台５は、足部６と連結部７とをフッ素樹脂等の樹
脂材料により一体形成してなるものである。ここで連結
部７は、円柱状の主軸部８の周面から、１８０度離角し
た一対の上挟持突部９，９と、その下方で同じく１８０
度離角した一対の下挟持突部１０，１０とを突成してい
る。上挟持突部９，９と、下挟持突部１０，１０とは誘
電体磁器の厚さと等しい間隔を置き、しかも上下で一致
した位置に配置される。またこの上挟持突部９，９と下
挟持突部１０，１０とは同一形状としている。
【００１７】そしてこれに対応して、前記貫通孔３は、
主軸部８の径と等しくし、かつ挟持突部９，下挟持突部
１０，１０が通過する通過溝部４，４を形成している。
主軸部８の径と等しくし、かつ挟持突部９，下挟持突部
１０，１０が通過する通過溝部４，４を形成している。
【００１８】而して、通過溝部４，４に上挟持突部９，
９及び下挟持突部１０，１０を上下で一致させると、連
結部７は貫通孔３に挿入可能となる。そして上挟持突部
９，９，下挟持突部１０，１０間に誘電体磁器２が位置
した状態で、図３位置に誘電体磁器２を回転させると、
上挟持突部９，９及び下挟持突部１０，１０は誘電体磁
器２の上下で、通過溝部４，４の無い位置に一致する。
このため、この位置では、図２で示すように誘電体磁器
２を連結部７に対して上下方向へ離脱することができな
くなる。すなわち、通過不能位置となる。
９及び下挟持突部１０，１０を上下で一致させると、連
結部７は貫通孔３に挿入可能となる。そして上挟持突部
９，９，下挟持突部１０，１０間に誘電体磁器２が位置
した状態で、図３位置に誘電体磁器２を回転させると、
上挟持突部９，９及び下挟持突部１０，１０は誘電体磁
器２の上下で、通過溝部４，４の無い位置に一致する。
このため、この位置では、図２で示すように誘電体磁器
２を連結部７に対して上下方向へ離脱することができな
くなる。すなわち、通過不能位置となる。
【００１９】ところで、上挟持突部９，９と下挟持突部
１０，１０間で誘電体磁器２をさらに緩みなく挟持する
ために、図５，６で示すように、上下の挟持突部９，下
挟持突部１０，１０の対向面に、挟圧突縁１２，１２を
形成しても良い。この上下の挟圧突縁１２，１２間の間
隔は誘電体磁器２の厚みよりも小さくする。そしてこれ
により、図６で示すように、上挟持突部９，９，下挟持
突部１０，１０間に誘電体磁器２を位置させてから、こ
れを相対回転すると、支持台５が合成樹脂製であり、可
撓性を備えるため、挟圧突縁１２，１２は、前記通過不
能位置で、誘電体磁器２の表裏面に挟圧突縁１２，１２
が乗り上がって弾接し、誘電体磁器２は挟圧突縁１２，
１２間で挟持されることとなる。ここで図５では上挟持
突部９，９及び下挟持突部１０，１０の各内面に挟圧突
縁１２，１２を形成したが一方の内面のみに挟圧突縁１
２，１２を形成しても良い。
１０，１０間で誘電体磁器２をさらに緩みなく挟持する
ために、図５，６で示すように、上下の挟持突部９，下
挟持突部１０，１０の対向面に、挟圧突縁１２，１２を
形成しても良い。この上下の挟圧突縁１２，１２間の間
隔は誘電体磁器２の厚みよりも小さくする。そしてこれ
により、図６で示すように、上挟持突部９，９，下挟持
突部１０，１０間に誘電体磁器２を位置させてから、こ
れを相対回転すると、支持台５が合成樹脂製であり、可
撓性を備えるため、挟圧突縁１２，１２は、前記通過不
能位置で、誘電体磁器２の表裏面に挟圧突縁１２，１２
が乗り上がって弾接し、誘電体磁器２は挟圧突縁１２，
１２間で挟持されることとなる。ここで図５では上挟持
突部９，９及び下挟持突部１０，１０の各内面に挟圧突
縁１２，１２を形成したが一方の内面のみに挟圧突縁１
２，１２を形成しても良い。
【００２０】誘電体磁器２を緩みなく挟持する他の手段
としては、図７で示すように、上下の挟持突部９，１０
の間隔を誘電体磁器２の厚さ以下とし、該上下の挟持突
部９，１０の一方又は両方の側端面に幅方向に傾斜する
案内面１４を形成し、通過可能位置から誘電体磁器２を
相対回転させると、前記案内面１４の案内作用により、
挟持突部９，１０が誘電体磁器の表裏面に乗り上がり、
これにより誘電体磁器２が弾性的に挟持されるようにし
ても良い。
としては、図７で示すように、上下の挟持突部９，１０
の間隔を誘電体磁器２の厚さ以下とし、該上下の挟持突
部９，１０の一方又は両方の側端面に幅方向に傾斜する
案内面１４を形成し、通過可能位置から誘電体磁器２を
相対回転させると、前記案内面１４の案内作用により、
挟持突部９，１０が誘電体磁器の表裏面に乗り上がり、
これにより誘電体磁器２が弾性的に挟持されるようにし
ても良い。
【００２１】この支持台５の取付部ｙ等の据付面への固
定手段につき説明する。図２，３で示すように、支持台
５の下部には、鍔部１５が形成される。この鍔部１５に
は、複数の取付孔１６が等間隔で形成される。この取付
孔１６は透孔であっても良く、側方からの取付螺子２０
の付装を許容する側方へ開口した溝孔であっても良い。
そして、該取付孔１６に取付螺子２０が挿入され、取付
部ｙに形成した螺子孔２１に螺合緊締する。尚、この取
付螺子２０は、上述したように、取付部ｙに形成した透
孔に挿入して、その挿入端にナットを螺合緊締すること
により螺着させても良い。この構成にあっては、取付部
ｙに支持台５を螺着してから、上述したようにその連結
部７に誘電体磁器２を固着することとなる。
定手段につき説明する。図２，３で示すように、支持台
５の下部には、鍔部１５が形成される。この鍔部１５に
は、複数の取付孔１６が等間隔で形成される。この取付
孔１６は透孔であっても良く、側方からの取付螺子２０
の付装を許容する側方へ開口した溝孔であっても良い。
そして、該取付孔１６に取付螺子２０が挿入され、取付
部ｙに形成した螺子孔２１に螺合緊締する。尚、この取
付螺子２０は、上述したように、取付部ｙに形成した透
孔に挿入して、その挿入端にナットを螺合緊締すること
により螺着させても良い。この構成にあっては、取付部
ｙに支持台５を螺着してから、上述したようにその連結
部７に誘電体磁器２を固着することとなる。
【００２２】次に取付部ｙ等の据付面への他の固定手段
につき説明する。図５にあって、支持台５には、その中
心線に沿って螺挿孔２５が形成される。この螺挿孔２５
は、その下部を径小として、取付螺子３０の螺子頭が係
合する係止面２６を形成している。そして、螺挿孔２５
に取付螺子３０を挿入し、その螺子部を取付部ｙに形成
した透孔３１に挿入し、挿入端にナット３２を螺合して
緊締し、これにより、取付螺子３０で誘電体共振器１を
固定するようにしている。尚、取付部ｙに直接雌螺子を
形成し、該取付螺子３０の螺子部を螺合しても良い。
につき説明する。図５にあって、支持台５には、その中
心線に沿って螺挿孔２５が形成される。この螺挿孔２５
は、その下部を径小として、取付螺子３０の螺子頭が係
合する係止面２６を形成している。そして、螺挿孔２５
に取付螺子３０を挿入し、その螺子部を取付部ｙに形成
した透孔３１に挿入し、挿入端にナット３２を螺合して
緊締し、これにより、取付螺子３０で誘電体共振器１を
固定するようにしている。尚、取付部ｙに直接雌螺子を
形成し、該取付螺子３０の螺子部を螺合しても良い。
【００２３】ところで、このように螺挿孔２５を形成し
た場合には、外気と接触する露出面積が広くなり、共振
により自己発熱を生じた誘電体磁器２の熱は、螺挿孔２
５を介して気中又は、取付部ｙ側へ放熱され該誘電体磁
器２の温度上昇を防止することができる。このほか螺挿
孔２５の内部に、誘電体材料よりなるチューニング棒を
進退自在に挿入することにより、共振器本体１の共振周
波数を所定値に調整することを可能とする利点もあわせ
て生ずる。このため上述したように、誘電体共振器１を
固定するために、支持台５の下部に、鍔部１５を形成し
た場合にあっても、支持台５の中心線に沿って、貫通孔
又は有底孔を形成するようにしても良い。
た場合には、外気と接触する露出面積が広くなり、共振
により自己発熱を生じた誘電体磁器２の熱は、螺挿孔２
５を介して気中又は、取付部ｙ側へ放熱され該誘電体磁
器２の温度上昇を防止することができる。このほか螺挿
孔２５の内部に、誘電体材料よりなるチューニング棒を
進退自在に挿入することにより、共振器本体１の共振周
波数を所定値に調整することを可能とする利点もあわせ
て生ずる。このため上述したように、誘電体共振器１を
固定するために、支持台５の下部に、鍔部１５を形成し
た場合にあっても、支持台５の中心線に沿って、貫通孔
又は有底孔を形成するようにしても良い。
【００２４】前記実施例にあって、上挟持突部９，９と
下挟持突部１０，１０とは上下方向で必ずしも一致して
いる必要が無く、その場合にあって、貫通孔３は所定位
置で上挟持突部９，９，下挟持突部１０，１０が通過す
る形状であれば良い。
下挟持突部１０，１０とは上下方向で必ずしも一致して
いる必要が無く、その場合にあって、貫通孔３は所定位
置で上挟持突部９，９，下挟持突部１０，１０が通過す
る形状であれば良い。
【００２５】本発明に係る誘電体共振器１はストリップ
ライン等にも組み込むことができ、この場合には、誘電
体基板の表面が据付面となり、上述の固定手段を介して
その上面に実装固定することができる。
ライン等にも組み込むことができ、この場合には、誘電
体基板の表面が据付面となり、上述の固定手段を介して
その上面に実装固定することができる。
【００２６】
【発明の効果】本発明は、上述したように、誘電材料で
形成され、中心に貫通孔が形成された板状誘電体磁器
と、樹脂材料で形成され、主軸部の周面から上挟持突部
と、下挟持突部とを誘電体磁器の厚さとほぼ等しい間隔
を置いて突成してなり、前記貫通孔に所定角度位置で挿
入可能な連結部が形成された支持台とを備えてなり、挿
入不能位置で上挟持突部と、下挟持突部間で誘電体磁器
を挟持するようにしたものであり、このため、次のよう
な効果がある。イ ) 共振部（誘電体磁器）と、支持台とは接着剤を用い
ず、機械的に結合するものであるため、共振部が共振に
より自己発熱しても、誘電体磁器が熱歪みにより剥離す
ることがない。ロ ) 板状誘電体磁器のみを誘電材料で形成したから、該
材料の使用量が少なく低廉となる。ハ ) 誘電体磁器は単純形状であるため、成形に困難性が
なく、一方、支持台は、樹脂材料で形成したから、通常
の成形手段により、容易に形成でき、従って、製造が簡
単である。ニ ) 誘電体磁器と支持台との連結は、挿入可能位置で連
結部を誘電体磁器の貫通孔に挿入し、これを相対回転し
て、上挟持突部と、下挟持突部間で誘電体磁器を挟持す
ればよいから、組み付けが容易となる。ホ ) 支持台は基体に対して取付螺子により据付面に固定
した場合には、連結強度が向上し、該誘電体共振器の据
付面からの熱歪等による剥離を阻止できると共に、連結
用の接着剤を用いないから組み付け工程が簡易となる。ヘ ) 支持台に螺挿孔を形成した構成にあっては、露出面
積が広くなり、共振部で発生した熱の放散性を高めて、
該共振部の温度上昇を防止したり、螺挿孔の内部にチュ
ーニング棒を進退自在に挿入して共振器の共振周波数を
所定値に調整することが可能となる。
形成され、中心に貫通孔が形成された板状誘電体磁器
と、樹脂材料で形成され、主軸部の周面から上挟持突部
と、下挟持突部とを誘電体磁器の厚さとほぼ等しい間隔
を置いて突成してなり、前記貫通孔に所定角度位置で挿
入可能な連結部が形成された支持台とを備えてなり、挿
入不能位置で上挟持突部と、下挟持突部間で誘電体磁器
を挟持するようにしたものであり、このため、次のよう
な効果がある。イ ) 共振部（誘電体磁器）と、支持台とは接着剤を用い
ず、機械的に結合するものであるため、共振部が共振に
より自己発熱しても、誘電体磁器が熱歪みにより剥離す
ることがない。ロ ) 板状誘電体磁器のみを誘電材料で形成したから、該
材料の使用量が少なく低廉となる。ハ ) 誘電体磁器は単純形状であるため、成形に困難性が
なく、一方、支持台は、樹脂材料で形成したから、通常
の成形手段により、容易に形成でき、従って、製造が簡
単である。ニ ) 誘電体磁器と支持台との連結は、挿入可能位置で連
結部を誘電体磁器の貫通孔に挿入し、これを相対回転し
て、上挟持突部と、下挟持突部間で誘電体磁器を挟持す
ればよいから、組み付けが容易となる。ホ ) 支持台は基体に対して取付螺子により据付面に固定
した場合には、連結強度が向上し、該誘電体共振器の据
付面からの熱歪等による剥離を阻止できると共に、連結
用の接着剤を用いないから組み付け工程が簡易となる。ヘ ) 支持台に螺挿孔を形成した構成にあっては、露出面
積が広くなり、共振部で発生した熱の放散性を高めて、
該共振部の温度上昇を防止したり、螺挿孔の内部にチュ
ーニング棒を進退自在に挿入して共振器の共振周波数を
所定値に調整することが可能となる。
【図１】基体（金属製容器）ｘ内に固定した状態の誘電
体共振器装置の一例を示す一部切欠側面図である。
体共振器装置の一例を示す一部切欠側面図である。
【図２】誘電体共振器１の縦断側面図である。
【図３】誘電体共振器１の平面図である。
【図４】誘電体共振器１の分離斜視図である。
【図５】誘電体共振器１の変形例を示す縦断側面図であ
る。
る。
【図６】挟圧突縁１２，１２の作用を示す縦断側面図で
ある。
ある。
【図７】案内面１４の作用を示す縦断側面図である。
【図８】従来構成の縦断側面図である。
１ 誘電体共振器 ２ 誘電体磁器 ３ 貫通孔 ４，４ 通過溝部 ５ 支持台 ６ 足部 ７ 連結部 ８ 主軸部 ９，９ 上挟持突部 １０，１０ 下挟持突部 １２，１２ 挟圧突縁 １４ 案内面 ２５ 螺挿孔
Claims (5)
- 【請求項１】誘電材料で形成され、中心に貫通孔が形成
された板状誘電体磁器と、 樹脂材料で形成され、前記貫通孔に挿入される連結部
と、据付面に取付けられる足部とが連成された支持台と
を備えてなり、 主軸部の周面から、上挟持突部と、下挟持突部とを誘電
体磁器の厚さとほぼ等しい間隔を置いて突成して、支持
台の連結部を構成すると共に、 前記誘電体磁器の貫通孔を、前記連結部の主軸部と上下
の挟持突部とが所定角度位置で上下方向に通過可能で、
かつそれ以外の角度位置で挟持突部に妨げられて上下方
向に通過不能な形状とし、その通過不能位置で、上下の
挟持突部間に板状誘電体磁器を支持したことを特徴とす
る誘電体共振器。 - 【請求項２】上下の挟持突部の一方又は両方の対向面
に、挟圧突縁を形成したことを特徴とする請求項１記載
の誘電体共振器。 - 【請求項３】上下の挟持突部の間隔を誘電体磁器の厚さ
以下とし、該上下の挟持突部の一方又は両方の側端面に
幅方向に傾斜する案内面を形成したことを特徴とする請
求項１記載の誘電体共振器。 - 【請求項４】据付面への固定を、前記支持台に、その中
心線に沿って螺子頭の係止面を備えた螺挿孔を形成し、
該螺挿孔に挿入した取付螺子により、据付面に螺着して
施した請求項１記載の誘電体共振器。 - 【請求項５】据付面への固定を、前記支持台の周囲に取
付孔を有する鍔部を形成し、該取付孔に挿入した取付螺
子により、据付面に螺着して施した請求項１記載の誘電
体共振器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3750796A JPH09214216A (ja) | 1996-01-30 | 1996-01-30 | 誘電体共振器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3750796A JPH09214216A (ja) | 1996-01-30 | 1996-01-30 | 誘電体共振器 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09214216A true JPH09214216A (ja) | 1997-08-15 |
Family
ID=12499454
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3750796A Pending JPH09214216A (ja) | 1996-01-30 | 1996-01-30 | 誘電体共振器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09214216A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH1084206A (ja) * | 1996-09-06 | 1998-03-31 | Nec Corp | 誘電体共振器の支持構造 |
-
1996
- 1996-01-30 JP JP3750796A patent/JPH09214216A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH1084206A (ja) * | 1996-09-06 | 1998-03-31 | Nec Corp | 誘電体共振器の支持構造 |
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