JPH09213750A - フィルム回路とその製造方法 - Google Patents
フィルム回路とその製造方法Info
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- JPH09213750A JPH09213750A JP8019733A JP1973396A JPH09213750A JP H09213750 A JPH09213750 A JP H09213750A JP 8019733 A JP8019733 A JP 8019733A JP 1973396 A JP1973396 A JP 1973396A JP H09213750 A JPH09213750 A JP H09213750A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 絶縁性フィルム2と、その少なくとも一
方の主面に半導体素子4の電極5と他の電子部品との間
を電気的に接続する複数の配線膜(リード)3とからな
るフィルム回路1において、半導体素子4上にフィルム
回路1を載置するだけで半導体素子4を囲繞するリング
8の半導体素子4に対する位置合わせができるように
し、延いては半導体装置の組立工数を低減することがで
きるようにする。 【解決手段】 各配線膜3と電極にて電気的に接続され
る半導体素子4を囲繞する補強用リング8を吊り部10
を介して一体に設ける。該フィルム回路1は、三層以上
の積層板をベースとし一方の側にインナーリードを形成
し他方の側の表面層によりアウターリードを形成するリ
ードフレーム形成技術を応用して例えばアウターリード
の代わりにリングを形成することによりつくる。
方の主面に半導体素子4の電極5と他の電子部品との間
を電気的に接続する複数の配線膜(リード)3とからな
るフィルム回路1において、半導体素子4上にフィルム
回路1を載置するだけで半導体素子4を囲繞するリング
8の半導体素子4に対する位置合わせができるように
し、延いては半導体装置の組立工数を低減することがで
きるようにする。 【解決手段】 各配線膜3と電極にて電気的に接続され
る半導体素子4を囲繞する補強用リング8を吊り部10
を介して一体に設ける。該フィルム回路1は、三層以上
の積層板をベースとし一方の側にインナーリードを形成
し他方の側の表面層によりアウターリードを形成するリ
ードフレーム形成技術を応用して例えばアウターリード
の代わりにリングを形成することによりつくる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、絶縁性フィルム
と、その少なくとも一方の主面に形成され半導体素子の
電極と他の電子部品との間を電気的に接続する複数の配
線膜とからなるフィルム回路とその製造方法に関する。
と、その少なくとも一方の主面に形成され半導体素子の
電極と他の電子部品との間を電気的に接続する複数の配
線膜とからなるフィルム回路とその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置として、半導体素子上に、そ
の電極と一端部にて接続されるリードを絶縁性フィルム
の一方の面側に形成し更にリードの他端部に接続された
外部端子を該絶縁性フィルムの他方の面側に形成したフ
ィルム回路を載置し、そして、半導体素子の外側にそれ
を囲繞する補強用外形リングを形成したものがある。
の電極と一端部にて接続されるリードを絶縁性フィルム
の一方の面側に形成し更にリードの他端部に接続された
外部端子を該絶縁性フィルムの他方の面側に形成したフ
ィルム回路を載置し、そして、半導体素子の外側にそれ
を囲繞する補強用外形リングを形成したものがある。
【0003】図8はそのような半導体装置の一例を示す
断面図である。
断面図である。
【0004】図面において、1はフィルム回路、2は絶
縁性フィルム、3はリード(配線膜)で、その一端3a
は半導体素子4の例えばアルミニウムからなる電極パッ
ド5に接続され、他端3bには上記絶縁性フィルム2の
反半導体素子側に孔を通してボール状の外部端子6が形
成されている。
縁性フィルム、3はリード(配線膜)で、その一端3a
は半導体素子4の例えばアルミニウムからなる電極パッ
ド5に接続され、他端3bには上記絶縁性フィルム2の
反半導体素子側に孔を通してボール状の外部端子6が形
成されている。
【0005】上記フィルム回路1は例えばシリコングリ
ス等の緩衝材7を介して半導体素子4上に載置されてい
る。8は半導体素子4を囲繞する補強用外形リングであ
り、従来においては液状エポキシ樹脂やシリコーン樹脂
からなる封止剤9により半導体素子4との間が封止され
且つ固定されていた。
ス等の緩衝材7を介して半導体素子4上に載置されてい
る。8は半導体素子4を囲繞する補強用外形リングであ
り、従来においては液状エポキシ樹脂やシリコーン樹脂
からなる封止剤9により半導体素子4との間が封止され
且つ固定されていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来におい
ては、半導体素子4の周りにそれを囲繞する外形リング
8を配置し、該外形リング8と半導体素子4との位置合
わせをしたうえでその間に封止剤9を充填することが不
可欠であり、その位置合わせをする工程が必要であるこ
とが半導体装置の組立工数の低減を妨げる要因になって
いた。これは当然に半導体装置の低価格化を阻害する要
因になる。
ては、半導体素子4の周りにそれを囲繞する外形リング
8を配置し、該外形リング8と半導体素子4との位置合
わせをしたうえでその間に封止剤9を充填することが不
可欠であり、その位置合わせをする工程が必要であるこ
とが半導体装置の組立工数の低減を妨げる要因になって
いた。これは当然に半導体装置の低価格化を阻害する要
因になる。
【0007】本発明はこのような問題点を解決すべく為
されたものであり、半導体素子上にフィルム回路を載置
するだけで半導体素子を囲繞するリングの半導体素子に
対する位置合わせができ、延いては半導体装置の組立工
数を低減することのできる新規なフィルム回路と、その
製造方法を提供することを目的とする。
されたものであり、半導体素子上にフィルム回路を載置
するだけで半導体素子を囲繞するリングの半導体素子に
対する位置合わせができ、延いては半導体装置の組立工
数を低減することのできる新規なフィルム回路と、その
製造方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1のフィルム回路
は、フィルム回路主部に半導体素子を囲繞するリングを
吊り部を介して一体に設けたことを特徴とする。
は、フィルム回路主部に半導体素子を囲繞するリングを
吊り部を介して一体に設けたことを特徴とする。
【0009】従って、請求項1のフィルム回路によれ
ば、フィルム回路にリングが一体に取り付けられている
ので、単にフィルム回路を半導体素子上に載置するだけ
でリングが半導体素子に対して位置決めされ、半導体素
子に対して所定の位置関係でリングを設けるためだけの
特別の工程を設ける必要がない。
ば、フィルム回路にリングが一体に取り付けられている
ので、単にフィルム回路を半導体素子上に載置するだけ
でリングが半導体素子に対して位置決めされ、半導体素
子に対して所定の位置関係でリングを設けるためだけの
特別の工程を設ける必要がない。
【0010】依って、半導体装置の組立工数の低減を図
り、延いては半導体装置の製造価格の低減を図ることが
可能になる。
り、延いては半導体装置の製造価格の低減を図ることが
可能になる。
【0011】請求項2又は3のフィルム回路の製造方法
は、請求項1記載のフィルム回路を製造する方法であっ
て、三層以上の積層板の一方の表面側にその表面層自身
によりあるいは該表面層上に形成した別の金属層により
配線膜及び吊り部あるいはその他にリングを形成すると
共に、絶縁性フィルムを形成し、上記積層板に対するそ
れを貫通する選択的エッチングと、該積層板の他方の表
面側の層に対する選択エッチングにより該層からなるリ
ングを形成し、あるいは既に上記配線膜と共にリングを
形成した場合には単に不要部分を除去することを特徴と
する。
は、請求項1記載のフィルム回路を製造する方法であっ
て、三層以上の積層板の一方の表面側にその表面層自身
によりあるいは該表面層上に形成した別の金属層により
配線膜及び吊り部あるいはその他にリングを形成すると
共に、絶縁性フィルムを形成し、上記積層板に対するそ
れを貫通する選択的エッチングと、該積層板の他方の表
面側の層に対する選択エッチングにより該層からなるリ
ングを形成し、あるいは既に上記配線膜と共にリングを
形成した場合には単に不要部分を除去することを特徴と
する。
【0012】請求項2又は3の製造方法によれば、三層
以上の積層板をベースとし、一方の側にインナーリード
を形成し、他方の側の表面層によりアウターリードを形
成するリードフレーム形成技術を応用してアウターリー
ドの代わりにリングを形成することによりあるいはイン
ナーリードと同じ層によりリングを形成することにより
リング付きフィルム回路を得ることができ、既に開発済
みのリードフレーム製造技術をそのまま利用して簡単に
請求項1記載のフィルム回路を得ることができる。
以上の積層板をベースとし、一方の側にインナーリード
を形成し、他方の側の表面層によりアウターリードを形
成するリードフレーム形成技術を応用してアウターリー
ドの代わりにリングを形成することによりあるいはイン
ナーリードと同じ層によりリングを形成することにより
リング付きフィルム回路を得ることができ、既に開発済
みのリードフレーム製造技術をそのまま利用して簡単に
請求項1記載のフィルム回路を得ることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示実施の形態に
従って詳細に説明する。
従って詳細に説明する。
【0014】図1(A)、(B)は本発明の第1の実施
の形態を示すもので、(A)は平面図、(B)は(A)
のB−B線視拡大断面図である。
の形態を示すもので、(A)は平面図、(B)は(A)
のB−B線視拡大断面図である。
【0015】図面において、1はフィルム回路、2は絶
縁性フィルムで、フィルム回路1のベースを成す。3、
3、・・・は絶縁性フィルム2の一方の側(下側)に形
成されたリード(配線膜)で、その先端部3aが半導体
素子(4)の電極パッド(5)に接続されることにな
る。該リード3、3、・・・は形成しようとするパター
ンに対してネガのパターンを有するレジストをマスクと
して例えば銅あるいはニッケル等の金属を形成すること
により形成される。
縁性フィルムで、フィルム回路1のベースを成す。3、
3、・・・は絶縁性フィルム2の一方の側(下側)に形
成されたリード(配線膜)で、その先端部3aが半導体
素子(4)の電極パッド(5)に接続されることにな
る。該リード3、3、・・・は形成しようとするパター
ンに対してネガのパターンを有するレジストをマスクと
して例えば銅あるいはニッケル等の金属を形成すること
により形成される。
【0016】6、6、・・・は各リード3、3、・・・
の半導体素子(4)の電極パッド(5)と接続される側
の反対側の端部3b、3b、・・・上に形成されたボー
ル状の外部端子で、例えばニッケル及び半田あるいは金
等からなり、上記ベース(絶縁性フィルム)2の反半導
体素子側の面に形成され、ベース2の孔を通してリード
3の端部3bに接続されている。
の半導体素子(4)の電極パッド(5)と接続される側
の反対側の端部3b、3b、・・・上に形成されたボー
ル状の外部端子で、例えばニッケル及び半田あるいは金
等からなり、上記ベース(絶縁性フィルム)2の反半導
体素子側の面に形成され、ベース2の孔を通してリード
3の端部3bに接続されている。
【0017】8は半導体素子(4)を囲繞する補強用外
形リングで、吊り部10、10、10、10を介してフ
ィルム回路主部の外側に一体に形成されており、例えば
銅、アルミニウム、銅、ニッケル等からなる積層構造を
有している。一方、吊り部10、10、10、10はリ
ード3、3、・・・と同じ層からなり、従って、例えば
銅あるいはニッケルからなる。
形リングで、吊り部10、10、10、10を介してフ
ィルム回路主部の外側に一体に形成されており、例えば
銅、アルミニウム、銅、ニッケル等からなる積層構造を
有している。一方、吊り部10、10、10、10はリ
ード3、3、・・・と同じ層からなり、従って、例えば
銅あるいはニッケルからなる。
【0018】本フィルム回路は、図1に示したように、
フィルム回路主部15の外側部分に吊り部10、10、
10、10を介して外形リング8が一体に形成されてい
るので、図2に示すように、単にフィルム回路1を半導
体素子4上に載置するだけでリング8が半導体素子4に
対して位置決めされる。従って、半導体素子4に対して
所定の位置関係でリング8を設けるためだけの特別の工
程を設ける必要がない。
フィルム回路主部15の外側部分に吊り部10、10、
10、10を介して外形リング8が一体に形成されてい
るので、図2に示すように、単にフィルム回路1を半導
体素子4上に載置するだけでリング8が半導体素子4に
対して位置決めされる。従って、半導体素子4に対して
所定の位置関係でリング8を設けるためだけの特別の工
程を設ける必要がない。
【0019】依って、半導体装置の組立工数の低減を図
り、延いては半導体装置の製造価格の低減を図ることが
可能になる。
り、延いては半導体装置の製造価格の低減を図ることが
可能になる。
【0020】尚、図2において、4は半導体素子、5は
その電極パッド、7は例えばシリコングリスからなる緩
衝剤で、フィルム回路1・半導体素子4間に介在せしめ
られる。9は外形リング8・半導体素子4間及び外形リ
ング8・フィルム回路1間を封止し固定する封止剤であ
る。
その電極パッド、7は例えばシリコングリスからなる緩
衝剤で、フィルム回路1・半導体素子4間に介在せしめ
られる。9は外形リング8・半導体素子4間及び外形リ
ング8・フィルム回路1間を封止し固定する封止剤であ
る。
【0021】次に、本発明に係るフィルム回路1の製造
方法について図3(A)乃至(H)に従って工程順に説
明する。本製造方法は、三層構造の金属積層板をベース
として一方の側にアウターリードを、他方の側にインナ
ーリードを形成するリードフレーム製造技術(特開平7
−211834号公報、特開平7−147364号公報
に紹介された技術はこのリードフレーム製造技術を使用
している。)を応用したものであり、インナーリードの
代わりにフィルム回路1のリード3、3、・・・及び吊
り部10、10、10、10を、アウターリードの代わ
りに外形リング8を形成することが大きな特徴である。
方法について図3(A)乃至(H)に従って工程順に説
明する。本製造方法は、三層構造の金属積層板をベース
として一方の側にアウターリードを、他方の側にインナ
ーリードを形成するリードフレーム製造技術(特開平7
−211834号公報、特開平7−147364号公報
に紹介された技術はこのリードフレーム製造技術を使用
している。)を応用したものであり、インナーリードの
代わりにフィルム回路1のリード3、3、・・・及び吊
り部10、10、10、10を、アウターリードの代わ
りに外形リング8を形成することが大きな特徴である。
【0022】(A)先ず、図3(A)に示すように、三
層構造の金属積層板11を用意する。該積層板11は、
リング8となる厚さ例えば150μmの銅層12と、エ
ッチングストッパとしての役割を担う厚さ例えば3μm
のアルミニウム層13と、厚さ例えば2μmの銅あるい
はニッケルからなるメッキ下地層14を積層したもので
ある。
層構造の金属積層板11を用意する。該積層板11は、
リング8となる厚さ例えば150μmの銅層12と、エ
ッチングストッパとしての役割を担う厚さ例えば3μm
のアルミニウム層13と、厚さ例えば2μmの銅あるい
はニッケルからなるメッキ下地層14を積層したもので
ある。
【0023】(B)次に、図3(B)に示すように、上
記メッキ下地層14上にリード3、3、・・・及び吊り
部10、10、10、10を形成する。該リード3、
3、・・・及び吊り部10、10、10、10は、それ
の形成すべきパターンに対してネガのパターンのレジス
トを塗布し、該レジストをマスクとして層14を下地と
して銅(あるいはニッケル)メッキ(メッキ厚さ例えば
30μm)することにより形成することができる。
記メッキ下地層14上にリード3、3、・・・及び吊り
部10、10、10、10を形成する。該リード3、
3、・・・及び吊り部10、10、10、10は、それ
の形成すべきパターンに対してネガのパターンのレジス
トを塗布し、該レジストをマスクとして層14を下地と
して銅(あるいはニッケル)メッキ(メッキ厚さ例えば
30μm)することにより形成することができる。
【0024】(C)次に、図3(C)に示すように、金
属積層板11に対してそれを貫通するエッチングを両面
から選択的に行うことにより複数のフィルム回路が一体
に連結されたリードフレーム形状に成形する。(D)次
に、図3(D)に示すように、上記積層板11のリード
形成面側の表面に絶縁フィルム2を選択的に形成する。 (E)次に、図3(E)に示すように、上記リード3、
3、・・・表面に上記絶縁性フィルム2をマスクとして
外部端子となる半田ボール6、6、・・・を形成する。
該半田ボール6、6、・・・はニッケルメッキ(厚さ例
えば80μm)及び半田若しくは金メッキ(厚さ例えば
30μm)により形成される。
属積層板11に対してそれを貫通するエッチングを両面
から選択的に行うことにより複数のフィルム回路が一体
に連結されたリードフレーム形状に成形する。(D)次
に、図3(D)に示すように、上記積層板11のリード
形成面側の表面に絶縁フィルム2を選択的に形成する。 (E)次に、図3(E)に示すように、上記リード3、
3、・・・表面に上記絶縁性フィルム2をマスクとして
外部端子となる半田ボール6、6、・・・を形成する。
該半田ボール6、6、・・・はニッケルメッキ(厚さ例
えば80μm)及び半田若しくは金メッキ(厚さ例えば
30μm)により形成される。
【0025】(F)次に、図3(F)に示すように、積
層板11の裏面側に位置する厚い銅層12の外形リング
となる部分8よりも内側を裏面側からの選択的エッチン
グにより除去する。なお、このときアルミニウム層13
がエッチングストッパとなる。この段階では、該アルミ
ニウム層13は図3(C)の選択的エッチングの際に除
去された部分を除き残存している状態である。
層板11の裏面側に位置する厚い銅層12の外形リング
となる部分8よりも内側を裏面側からの選択的エッチン
グにより除去する。なお、このときアルミニウム層13
がエッチングストッパとなる。この段階では、該アルミ
ニウム層13は図3(C)の選択的エッチングの際に除
去された部分を除き残存している状態である。
【0026】(G)次に、図3(G)に示すように、上
記リード3、3、・・・及び吊り部10、10、10、
10(但し、図3には吊り部10は一つも現れない。)
をマスクとしてその下地であるメッキ下地層14及びエ
ッチングストッパであったアルミニウム層13をエッチ
ングする。これにより、各リード3、3、・・・及び吊
り部10、10、10、10が独立し、ここで初めて互
いに電気的にショートした状態でなくなる。15はフィ
ルム回路1の主部で、該主部15は図3(G)において
は外形リング8と分離したかのように視えるが、しか
し、それは図3に示す断面に吊り部10、10、10、
10が現れないためであり、実際にはその吊り部10、
10、10、10を介して外形リング8と一体に連結さ
れている。
記リード3、3、・・・及び吊り部10、10、10、
10(但し、図3には吊り部10は一つも現れない。)
をマスクとしてその下地であるメッキ下地層14及びエ
ッチングストッパであったアルミニウム層13をエッチ
ングする。これにより、各リード3、3、・・・及び吊
り部10、10、10、10が独立し、ここで初めて互
いに電気的にショートした状態でなくなる。15はフィ
ルム回路1の主部で、該主部15は図3(G)において
は外形リング8と分離したかのように視えるが、しか
し、それは図3に示す断面に吊り部10、10、10、
10が現れないためであり、実際にはその吊り部10、
10、10、10を介して外形リング8と一体に連結さ
れている。
【0027】(H)次に、必要に応じて図3(H)に示
すように、各リード3、3、・・・の端部3a、3a、
・・・にバンプ16、16、・・・を形成する。図1に
示すフィルム回路1の場合はバンプがないのでこの工程
は必要ではないが、後で述べるところの図5に示す変形
例においてはバンプがあり、その変形例のフィルム回路
を製造する場合は、この工程でバンプを形成することに
なる。尚、バンプは半導体素子4側に形成する場合もあ
る。
すように、各リード3、3、・・・の端部3a、3a、
・・・にバンプ16、16、・・・を形成する。図1に
示すフィルム回路1の場合はバンプがないのでこの工程
は必要ではないが、後で述べるところの図5に示す変形
例においてはバンプがあり、その変形例のフィルム回路
を製造する場合は、この工程でバンプを形成することに
なる。尚、バンプは半導体素子4側に形成する場合もあ
る。
【0028】このような方法によれば、三層構造の積層
金属板をベースにして一方の側にアウターリードを形成
し、他方の側にインナーリードを形成するリードフレー
ム製造方法をそのまま活用して本発明に係るフィルム回
路を製造することができる。尚、本実施の形態において
リードはメッキ下地膜上に選択的に形成したレジスト膜
をマスクとしてメッキ膜を成長させることにより形成し
ていたが、銅あるいはニッケルからなる層14を厚めに
形成しておくこととし、それを選択エッチングによりパ
ターニングすることによってリードを形成するようにし
ても良い。
金属板をベースにして一方の側にアウターリードを形成
し、他方の側にインナーリードを形成するリードフレー
ム製造方法をそのまま活用して本発明に係るフィルム回
路を製造することができる。尚、本実施の形態において
リードはメッキ下地膜上に選択的に形成したレジスト膜
をマスクとしてメッキ膜を成長させることにより形成し
ていたが、銅あるいはニッケルからなる層14を厚めに
形成しておくこととし、それを選択エッチングによりパ
ターニングすることによってリードを形成するようにし
ても良い。
【0029】図4(A)乃至(D)はフィルム回路1の
半導体素子への組付けを工程順に示すものである。
半導体素子への組付けを工程順に示すものである。
【0030】(A)先ず、図4(A)に示すように、リ
ードフレーム状のフィルム回路1を整列された半導体素
子4上にその間に緩衝剤7を介在させた状態で位置決め
する。 (B)次に、図4(B)に示すように、各リード3、
3、・・・の先端部3a、3a、・・・を半導体素子4
の電極パッド5、5、・・・に例えばシングルポイント
ボンディングにより接続する。
ードフレーム状のフィルム回路1を整列された半導体素
子4上にその間に緩衝剤7を介在させた状態で位置決め
する。 (B)次に、図4(B)に示すように、各リード3、
3、・・・の先端部3a、3a、・・・を半導体素子4
の電極パッド5、5、・・・に例えばシングルポイント
ボンディングにより接続する。
【0031】(C)次に、図4(C)に示すように、半
導体素子4及びフィルム回路1・外形リング8間にエポ
キシ樹脂あるいはシリコン樹脂等の封止剤9をポッテン
グにより注入して封止し、且つ半導体素子4及びフィル
ム回路1・外形リング8間を固定する。
導体素子4及びフィルム回路1・外形リング8間にエポ
キシ樹脂あるいはシリコン樹脂等の封止剤9をポッテン
グにより注入して封止し、且つ半導体素子4及びフィル
ム回路1・外形リング8間を固定する。
【0032】(D)次に、複数のフィルム回路1を一体
に連結したリードフレームの不要部分を切断することに
より図4(D)に示すように、フィルム回路1を他から
分離する。これによってフィルム回路1を中間回路基板
として有し、該中間回路基板上に半導体素子1の各電極
と接続されたボールグリッドアレイ状の外部端子6、
6、・・・を有し、外形リング8により補強された半導
体装置を得ることができる。
に連結したリードフレームの不要部分を切断することに
より図4(D)に示すように、フィルム回路1を他から
分離する。これによってフィルム回路1を中間回路基板
として有し、該中間回路基板上に半導体素子1の各電極
と接続されたボールグリッドアレイ状の外部端子6、
6、・・・を有し、外形リング8により補強された半導
体装置を得ることができる。
【0033】そして、かかる組立方法によれば、フィル
ム回路1に一体に外形リング8が形成されているので、
フィルム回路1を半導体素子4に対して位置決めすると
自ずと外形リング8も半導体素子4に対して位置決めさ
れるので、外形リング8を半導体素子4やフィルム回路
1に対して位置決めする特別の工程を必要としない。図
5は図1に示したフィルム回路の変形例を示す断面図で
あり、本変形例の図1に示したものとの違いは単に各リ
ード3の先端部3aが半導体素子4上に形成された金属
バンプ16を介して電極パッド5にボンディングされて
いる点にあるに過ぎない。
ム回路1に一体に外形リング8が形成されているので、
フィルム回路1を半導体素子4に対して位置決めすると
自ずと外形リング8も半導体素子4に対して位置決めさ
れるので、外形リング8を半導体素子4やフィルム回路
1に対して位置決めする特別の工程を必要としない。図
5は図1に示したフィルム回路の変形例を示す断面図で
あり、本変形例の図1に示したものとの違いは単に各リ
ード3の先端部3aが半導体素子4上に形成された金属
バンプ16を介して電極パッド5にボンディングされて
いる点にあるに過ぎない。
【0034】図6(A)、(B)は図1に示したフィル
ム回路の別の変形例を示すもので、(A)は平面図、
(B)は断面図である。
ム回路の別の変形例を示すもので、(A)は平面図、
(B)は断面図である。
【0035】本変形例の図1に示したフィルム回路1と
の違いは、絶縁性フィルム2[同図(A)においてはパ
ターンを解り易くするために太い実線によるハッチング
を施した。]のパターンにあり、より広く形成すること
によってフィルム回路の強度をより強くしてあるが、そ
れ以外の点では相違がない。
の違いは、絶縁性フィルム2[同図(A)においてはパ
ターンを解り易くするために太い実線によるハッチング
を施した。]のパターンにあり、より広く形成すること
によってフィルム回路の強度をより強くしてあるが、そ
れ以外の点では相違がない。
【0036】尚、外形リングは、上記各フィルム回路1
のリング8のように厚くすることは必ずしも必要でな
く、図7に示すように薄くしてもよい。なぜならば封止
剤9がリング8とフィルム回路1との位置関係の固定に
大きく寄与してリング8の補強効果を強めるからであ
る。即ち、図7に示す実施の形態においては、図3
(F)に示すところの厚い銅層12をエッチングする工
程において、リングにあたる部分をも除去することによ
って、リングがリード3や吊り部10と同層の銅又はニ
ッケルからなる金属層により形成されており、図7にお
いてそのリングに符号として20を与えた。
のリング8のように厚くすることは必ずしも必要でな
く、図7に示すように薄くしてもよい。なぜならば封止
剤9がリング8とフィルム回路1との位置関係の固定に
大きく寄与してリング8の補強効果を強めるからであ
る。即ち、図7に示す実施の形態においては、図3
(F)に示すところの厚い銅層12をエッチングする工
程において、リングにあたる部分をも除去することによ
って、リングがリード3や吊り部10と同層の銅又はニ
ッケルからなる金属層により形成されており、図7にお
いてそのリングに符号として20を与えた。
【0037】また、上記実施の形態においては、吊り部
10がフィルム回路1の4つのコーナーに設けられてい
たが、必ずしもそれは限定されず、例えば各片の中間部
に設けるようにしても良い。
10がフィルム回路1の4つのコーナーに設けられてい
たが、必ずしもそれは限定されず、例えば各片の中間部
に設けるようにしても良い。
【0038】
【発明の効果】請求項1のフィルム回路によれば、フィ
ルム回路にリングが一体に取り付けられているので、単
にフィルム回路を半導体素子上に載置するだけでリング
が半導体素子に対して位置決めされ、フィルム回路に対
して所定の位置関係でリングを設けるためだけの特別の
工程を設ける必要がない。
ルム回路にリングが一体に取り付けられているので、単
にフィルム回路を半導体素子上に載置するだけでリング
が半導体素子に対して位置決めされ、フィルム回路に対
して所定の位置関係でリングを設けるためだけの特別の
工程を設ける必要がない。
【0039】依って、半導体装置の組立工数の低減を図
り、延いては半導体装置の製造価格の低減を図ることが
可能になる。
り、延いては半導体装置の製造価格の低減を図ることが
可能になる。
【0040】請求項2又は3の製造方法によれば、三層
以上の積層板をベースとし、一方の側にインナーリード
を形成し、他方の側の表面層によりアウターリードを形
成するリードフレーム形成技術を利用してアウターリー
ドの代わりにリングを形成することによりあるいはイン
ナーリードと同じ層によりリングを形成することにより
リング付きフィルム回路を得ることができ、既に開発済
みのリードフレーム製造技術をそのまま応用して簡単に
請求項1記載のフィルム回路を得ることができる。
以上の積層板をベースとし、一方の側にインナーリード
を形成し、他方の側の表面層によりアウターリードを形
成するリードフレーム形成技術を利用してアウターリー
ドの代わりにリングを形成することによりあるいはイン
ナーリードと同じ層によりリングを形成することにより
リング付きフィルム回路を得ることができ、既に開発済
みのリードフレーム製造技術をそのまま応用して簡単に
請求項1記載のフィルム回路を得ることができる。
【図1】(A)、(B)は本発明フィルム回路の第1の
実施の形態を示すもので、(A)は平面図、(B)は
(B)のA−A線視断面図である。
実施の形態を示すもので、(A)は平面図、(B)は
(B)のA−A線視断面図である。
【図2】図1に示したフィルム回路を半導体素子に組み
付けた半導体装置を示す断面図である。
付けた半導体装置を示す断面図である。
【図3】(A)乃至(H)は本発明フィルム回路の製造
方法の一例を工程順に示す断面図である。
方法の一例を工程順に示す断面図である。
【図4】(A)乃至(D)は本発明フィルム回路の半導
体素子への組み付け方法の一例を工程順に示す断面図で
ある。
体素子への組み付け方法の一例を工程順に示す断面図で
ある。
【図5】図1に示したフィルム回路の変形例を示す断面
図である。
図である。
【図6】図1に示したフィルム回路の別の変形例を示す
断面図である。
断面図である。
【図7】図1に示したフィルム回路の更に別の変形例を
示す断面図である。
示す断面図である。
【図8】従来例を示す断面図である。
1・・・フィルム回路、2・・・絶縁性フィルム、3・
・・リード(配線膜)、 4・・・半導体素子、5・・
・電極(パッド)、6・・・外部端子、8・・・リン
グ、10・・・吊り部、11・・・積層板
・・リード(配線膜)、 4・・・半導体素子、5・・
・電極(パッド)、6・・・外部端子、8・・・リン
グ、10・・・吊り部、11・・・積層板
Claims (3)
- 【請求項1】 絶縁性フィルムと、その少なくとも一方
の主面に形成され半導体素子の電極と他の電子部品との
間を電気的に接続する複数の配線膜とからなるフィルム
回路において、 上記各配線膜と電極にて電気的に接続される上記半導体
素子を囲繞するリングが吊り部を介して一体に設けられ
てなることを特徴とするフィルム回路 - 【請求項2】 三層以上の積層板を用意し、 一方の表面側に表面層自身によりあるいは該表面層上に
形成した別の金属層により配線膜及び吊り部を形成する
と共に、絶縁性フィルムを形成し、 上記積層板に対するそれを貫通する選択的エッチング
と、該積層板の他方の表面側の層に対する選択エッチン
グにより該層からなるリングを形成することを特徴とす
る請求項1に記載のフィルム回路の製造方法 - 【請求項3】 三層以上の積層板を用意し、 一方の表面側に表面層自身によりあるいは該表面層上に
形成した別の金属層により配線膜と、吊り部と、リング
とを形成すると共に、絶縁性フィルムを形成し、 上記
積層板に対するそれを貫通する選択的エッチングと、該
積層板の他方の表面側の層に対する選択エッチングをす
ることを特徴とする請求項1に記載のフィルム回路の製
造方法
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8019733A JP3039355B2 (ja) | 1996-02-06 | 1996-02-06 | フィルム回路の製造方法 |
US08/794,203 US5843810A (en) | 1996-02-06 | 1997-01-31 | Film circuit and method of manufacturing the same |
US09/048,550 US6153925A (en) | 1996-02-06 | 1998-03-26 | Film circuit |
US09/361,955 US6093970A (en) | 1994-11-22 | 1999-07-27 | Semiconductor device and method for manufacturing the same |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8019733A JP3039355B2 (ja) | 1996-02-06 | 1996-02-06 | フィルム回路の製造方法 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09213750A true JPH09213750A (ja) | 1997-08-15 |
JP3039355B2 JP3039355B2 (ja) | 2000-05-08 |
Family
ID=12007530
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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---|---|
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SG60099A1 (en) * | 1996-08-16 | 1999-02-22 | Sony Corp | Semiconductor package and manufacturing method of lead frame |
JP3003624B2 (ja) * | 1997-05-27 | 2000-01-31 | ソニー株式会社 | 半導体装置 |
US6424033B1 (en) | 1999-08-31 | 2002-07-23 | Micron Technology, Inc. | Chip package with grease heat sink and method of making |
JP3973340B2 (ja) * | 1999-10-05 | 2007-09-12 | Necエレクトロニクス株式会社 | 半導体装置、配線基板、及び、それらの製造方法 |
DE19960246A1 (de) * | 1999-12-14 | 2001-07-05 | Infineon Technologies Ag | Gehäuseanordnung eines Halbleiterbausteins |
JP2003209366A (ja) * | 2002-01-15 | 2003-07-25 | Sony Corp | フレキシブル多層配線基板およびその製造方法 |
DE102009045911A1 (de) * | 2009-10-22 | 2011-04-28 | Robert Bosch Gmbh | Koppelvorrichtung, Anordnung mit einer Koppelvorrichtung, Verfahren zur Herstellung einer Anordnung mit einer Koppelvorrichtung |
KR20140080112A (ko) * | 2012-12-20 | 2014-06-30 | 삼성전기주식회사 | 메탈 코어 기판 및 그 제조 방법 |
CN111524883B (zh) * | 2020-04-29 | 2022-09-20 | 业成科技(成都)有限公司 | 膜内电子组件及其制备方法 |
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---|---|---|---|---|
US4079511A (en) * | 1976-07-30 | 1978-03-21 | Amp Incorporated | Method for packaging hermetically sealed integrated circuit chips on lead frames |
US5583375A (en) * | 1990-06-11 | 1996-12-10 | Hitachi, Ltd. | Semiconductor device with lead structure within the planar area of the device |
US5541447A (en) * | 1992-04-22 | 1996-07-30 | Yamaha Corporation | Lead frame |
JP2643074B2 (ja) * | 1993-03-17 | 1997-08-20 | インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレイション | 電気的接続構造 |
US5422514A (en) * | 1993-05-11 | 1995-06-06 | Micromodule Systems, Inc. | Packaging and interconnect system for integrated circuits |
US5585600A (en) * | 1993-09-02 | 1996-12-17 | International Business Machines Corporation | Encapsulated semiconductor chip module and method of forming the same |
DE69527473T2 (de) * | 1994-05-09 | 2003-03-20 | Nec Corp., Tokio/Tokyo | Halbleiteranordnung bestehend aus einem Halbleiterchip, der mittels Kontakthöckern auf der Leiterplatte verbunden ist und Montageverfahren |
US5656550A (en) * | 1994-08-24 | 1997-08-12 | Fujitsu Limited | Method of producing a semicondutor device having a lead portion with outer connecting terminal |
-
1996
- 1996-02-06 JP JP8019733A patent/JP3039355B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1997
- 1997-01-31 US US08/794,203 patent/US5843810A/en not_active Expired - Lifetime
-
1998
- 1998-03-26 US US09/048,550 patent/US6153925A/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3039355B2 (ja) | 2000-05-08 |
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US6153925A (en) | 2000-11-28 |
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