JPH09213330A - 非水電解液電池の電極活物質の製造方法 - Google Patents
非水電解液電池の電極活物質の製造方法Info
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- JPH09213330A JPH09213330A JP8014664A JP1466496A JPH09213330A JP H09213330 A JPH09213330 A JP H09213330A JP 8014664 A JP8014664 A JP 8014664A JP 1466496 A JP1466496 A JP 1466496A JP H09213330 A JPH09213330 A JP H09213330A
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- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/10—Energy storage using batteries
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- Secondary Cells (AREA)
- Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)
- Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 充放電容量の優れた非水電解液電池の
電極活物質を得る。 【解決手段】 リチウム化合物とニッケル化合物とN
化合物(NはLi、Ni、O以外の元素)の混合物を焼
成炉を用いて焼成し、一般式LixNiyNzO
2(0.8<x<1.2、0.8<y+z<1.2、0
≦z<0.2)で示されるリチウム−ニッケル複合酸化
物を得る方法において、該焼成炉内に炭酸ガス0.01
容量%以下および水分露点−20℃以下のガスを供給
し、ガス供給速度を少なくとも焼成炉内容積相当量の5
倍量を1時間以内に供給する。
電極活物質を得る。 【解決手段】 リチウム化合物とニッケル化合物とN
化合物(NはLi、Ni、O以外の元素)の混合物を焼
成炉を用いて焼成し、一般式LixNiyNzO
2(0.8<x<1.2、0.8<y+z<1.2、0
≦z<0.2)で示されるリチウム−ニッケル複合酸化
物を得る方法において、該焼成炉内に炭酸ガス0.01
容量%以下および水分露点−20℃以下のガスを供給
し、ガス供給速度を少なくとも焼成炉内容積相当量の5
倍量を1時間以内に供給する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、二次電池の非水電
解液電池の電極活物質に関する。
解液電池の電極活物質に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯電話、ラップトップ型パソコ
ン、カメラ一体型VTR等のポータブル機器の需要が増
加している。これらの機器には、小型軽量の二次電池が
不可欠である。現在、二次電池としては、主にNi−C
d電池やNi水素電池が使われているが、これらの電池
は小型軽量化の限界にきている。
ン、カメラ一体型VTR等のポータブル機器の需要が増
加している。これらの機器には、小型軽量の二次電池が
不可欠である。現在、二次電池としては、主にNi−C
d電池やNi水素電池が使われているが、これらの電池
は小型軽量化の限界にきている。
【0003】その一方で、負極に金属リチウムやリチウ
ムを吸蔵・脱離できる物質を用いる非水電解液二次電池
の開発が進められている。この電池は、これまでの小型
二次電池に比べて、高電圧が得られるうえエネルギー密
度が高いという特徴があり、これまでの電池よりも小型
軽量の二次電池をつくることができる。
ムを吸蔵・脱離できる物質を用いる非水電解液二次電池
の開発が進められている。この電池は、これまでの小型
二次電池に比べて、高電圧が得られるうえエネルギー密
度が高いという特徴があり、これまでの電池よりも小型
軽量の二次電池をつくることができる。
【0004】この電池の電極には一般に、LiCoO2
が用いられているが、Coは価格が高く、埋蔵量が少な
いなどの問題があるため、LiCoO2に比べて安価で
しかも高充放電容量が得られるLiNiO2等のリチウ
ム−ニッケル複合酸化物が新規電極活物質として注目さ
れ研究が進められている。
が用いられているが、Coは価格が高く、埋蔵量が少な
いなどの問題があるため、LiCoO2に比べて安価で
しかも高充放電容量が得られるLiNiO2等のリチウ
ム−ニッケル複合酸化物が新規電極活物質として注目さ
れ研究が進められている。
【0005】リチウム−ニッケル複合酸化物はJ.A
m.Chem.Soc.76.1499,(195
4)、USP4,302,518号等により公知であ
り、一般にリチウム化合物とニッケル化合物とを混合
し、酸素雰囲気にて500〜900℃で焼成することに
より得られる。
m.Chem.Soc.76.1499,(195
4)、USP4,302,518号等により公知であ
り、一般にリチウム化合物とニッケル化合物とを混合
し、酸素雰囲気にて500〜900℃で焼成することに
より得られる。
【0006】また、最近ではLiNiO2のNiの一部
を他の元素に置換したLiNi1− tNtO2(NはL
i、Ni、O以外の元素、0<t≦0.5)の電池性能
が優れていることが明らかになっている。例えば、特開
平6−215800号公報の実施例においては、Nとし
てAl、Ga、B、Sc、Fe、Cr、Mn、Ti等を
用いており、この電極活物質を用いた電池の充放電エネ
ルギーや保存特性が優れていることが記述されている。
を他の元素に置換したLiNi1− tNtO2(NはL
i、Ni、O以外の元素、0<t≦0.5)の電池性能
が優れていることが明らかになっている。例えば、特開
平6−215800号公報の実施例においては、Nとし
てAl、Ga、B、Sc、Fe、Cr、Mn、Ti等を
用いており、この電極活物質を用いた電池の充放電エネ
ルギーや保存特性が優れていることが記述されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】LiNiO2は価格、
充放電容量の面で優れた材料であるが、LiCoO2に
比べて焼成において分解生成ガス及び焼成炉内に供給す
るガスなどによる焼成雰囲気の影響を受け、初期放電容
量の低下、更には、充放電を繰り返すと放電容量が著し
く低下するという問題がある。
充放電容量の面で優れた材料であるが、LiCoO2に
比べて焼成において分解生成ガス及び焼成炉内に供給す
るガスなどによる焼成雰囲気の影響を受け、初期放電容
量の低下、更には、充放電を繰り返すと放電容量が著し
く低下するという問題がある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に鋭意検討した結果、リチウム化合物とニッケル化合物
とN化合物(NはLi、Ni、O以外の元素)の混合物
を焼成炉を用いて焼成するに際し、特定のガスを特定量
供給することにより、充放電容量の優れた非水電解液電
池の電極活物質の製造方法を見い出した。
に鋭意検討した結果、リチウム化合物とニッケル化合物
とN化合物(NはLi、Ni、O以外の元素)の混合物
を焼成炉を用いて焼成するに際し、特定のガスを特定量
供給することにより、充放電容量の優れた非水電解液電
池の電極活物質の製造方法を見い出した。
【0009】即ち、本発明はリチウム化合物とニッケル
化合物とN化合物(NはLi、Ni、O以外の元素)の
混合物を焼成炉を用いて焼成し、一般式LixNiy
NzO2(0.8<x<1.2、0.8<y+z<1.
2、0≦z<0.2)で示されるリチウム−ニッケル複
合酸化物を得る方法において、該焼成炉内に炭酸ガス
0.01容量%以下および水分露点を−20℃以下のガ
スを供給し、ガス供給速度を少なくとも焼成炉内容積相
当量の5倍量を1時間以内に供給することを特徴とする
非水電解液電池の電極活物質の製造方法に関する。
化合物とN化合物(NはLi、Ni、O以外の元素)の
混合物を焼成炉を用いて焼成し、一般式LixNiy
NzO2(0.8<x<1.2、0.8<y+z<1.
2、0≦z<0.2)で示されるリチウム−ニッケル複
合酸化物を得る方法において、該焼成炉内に炭酸ガス
0.01容量%以下および水分露点を−20℃以下のガ
スを供給し、ガス供給速度を少なくとも焼成炉内容積相
当量の5倍量を1時間以内に供給することを特徴とする
非水電解液電池の電極活物質の製造方法に関する。
【0010】
【発明の実施の形態】更に、本発明を詳細に説明する。
本発明により得られるリチウム−ニッケル複合酸化物と
しては、例えばLiNiO2、LiNi0.9Co
0.1O2、LiNi0.9Al0.1O2、LiNi
0.9Mn0.1O2等が挙げられる。これらの形状と
しては如何なる形状でも構わないが、特に球形に近いも
のが好ましい。
本発明により得られるリチウム−ニッケル複合酸化物と
しては、例えばLiNiO2、LiNi0.9Co
0.1O2、LiNi0.9Al0.1O2、LiNi
0.9Mn0.1O2等が挙げられる。これらの形状と
しては如何なる形状でも構わないが、特に球形に近いも
のが好ましい。
【0011】一般式LixNiyNzO2(NはLi、
Ni、O以外の元素、0.8<x<1.2、0.8<y
+z<1.2、0≦z<0.2)で示されるリチウム−
ニッケル複合酸化物の合成において、出発原料、焼成温
度などは公知の合成法に従えば良く、例えば、出発原料
としてはリチウム化合物として硝酸リチウム、水酸化リ
チウム一水和物など、ニッケル化合物としては水酸化ニ
ッケル、硝酸ニッケルなどが挙げられる。
Ni、O以外の元素、0.8<x<1.2、0.8<y
+z<1.2、0≦z<0.2)で示されるリチウム−
ニッケル複合酸化物の合成において、出発原料、焼成温
度などは公知の合成法に従えば良く、例えば、出発原料
としてはリチウム化合物として硝酸リチウム、水酸化リ
チウム一水和物など、ニッケル化合物としては水酸化ニ
ッケル、硝酸ニッケルなどが挙げられる。
【0012】また、焼成温度としては500℃〜900
℃で焼成すれば良い。焼成雰囲気については焼成炉を用
いて焼成するに際し、分解生成ガスを除去するためにコ
ンプレッサー、ブロアー等の機器を用いてガスを焼成炉
内に供給する方法あるいは、ガスボンベ、液化ガスタン
ク等からガスを焼成炉内に供給する方法を用いる。ガス
を供給するに際し、供給ガス中の炭酸ガスが0.01容
量%以下および水分露点−20℃以下のものを用いる必
要がある。供給ガス中の炭酸ガスが0.01容量%およ
び水分露点−20℃がこれらの値を超えると、初期放電
容量が低く且つ、充放電によるサイクル劣化が大きくな
る。
℃で焼成すれば良い。焼成雰囲気については焼成炉を用
いて焼成するに際し、分解生成ガスを除去するためにコ
ンプレッサー、ブロアー等の機器を用いてガスを焼成炉
内に供給する方法あるいは、ガスボンベ、液化ガスタン
ク等からガスを焼成炉内に供給する方法を用いる。ガス
を供給するに際し、供給ガス中の炭酸ガスが0.01容
量%以下および水分露点−20℃以下のものを用いる必
要がある。供給ガス中の炭酸ガスが0.01容量%およ
び水分露点−20℃がこれらの値を超えると、初期放電
容量が低く且つ、充放電によるサイクル劣化が大きくな
る。
【0013】もしこれらの条件を超える場合には、これ
を満足する必要がある。供給ガス中の炭酸ガスが0.0
1容量%を超える場合は、炭酸ガスを除かなければなら
ない。その方法としては、水酸化ナトリウム、水酸化カ
リウム、水酸化バリウム等のアルカリ水溶液中に通気す
る方法、あるいは液体窒素等で冷却する方法が可能であ
る。また、供給ガス中の水分露点が−20℃を超える場
合は、五酸化りん、シリカゲル、合成ゼオライト及び天
然ゼオライト等に通気する方法、あるいは液体窒素等で
冷却する方法が可能である。炭酸ガスおよび水分の除去
する順序としては、水分混入を避けるため、炭酸ガス除
去を先に行う方が好ましいが供給ガス中の炭酸ガス、水
分露点が所定範囲内に維持できれば特に限定はしない。
を満足する必要がある。供給ガス中の炭酸ガスが0.0
1容量%を超える場合は、炭酸ガスを除かなければなら
ない。その方法としては、水酸化ナトリウム、水酸化カ
リウム、水酸化バリウム等のアルカリ水溶液中に通気す
る方法、あるいは液体窒素等で冷却する方法が可能であ
る。また、供給ガス中の水分露点が−20℃を超える場
合は、五酸化りん、シリカゲル、合成ゼオライト及び天
然ゼオライト等に通気する方法、あるいは液体窒素等で
冷却する方法が可能である。炭酸ガスおよび水分の除去
する順序としては、水分混入を避けるため、炭酸ガス除
去を先に行う方が好ましいが供給ガス中の炭酸ガス、水
分露点が所定範囲内に維持できれば特に限定はしない。
【0014】更には、焼成炉内に供給するガス供給速度
としては、少なくとも焼成炉内容積相当量の5倍量を1
時間以内に供給することが必要である。ガス供給量は多
い方が好ましいが、焼成炉内温度を保持できる範囲で適
宜選択される。焼成炉内に供給するガスの炭酸ガス及び
水分以外の組成としては、酸素、空気、窒素等が挙げら
れるが分解ガスの除去が可能であれば特に限定はしな
い。
としては、少なくとも焼成炉内容積相当量の5倍量を1
時間以内に供給することが必要である。ガス供給量は多
い方が好ましいが、焼成炉内温度を保持できる範囲で適
宜選択される。焼成炉内に供給するガスの炭酸ガス及び
水分以外の組成としては、酸素、空気、窒素等が挙げら
れるが分解ガスの除去が可能であれば特に限定はしな
い。
【0015】このように、供給ガス中の炭酸ガス0.0
1容量%以下および水分露点が−20℃以下に除去した
ガスを供給し、焼成炉内容積相当量の5倍量を1時間以
内に供給したとき、充放電容量の優れた非水電解液電池
の電極活物質(以下、電極活物質と称す)が得られるの
は、電極活物質合成に際し、炭酸リチウム、水酸化リチ
ウム等の不純物の生成が抑止できることによると思われ
る。
1容量%以下および水分露点が−20℃以下に除去した
ガスを供給し、焼成炉内容積相当量の5倍量を1時間以
内に供給したとき、充放電容量の優れた非水電解液電池
の電極活物質(以下、電極活物質と称す)が得られるの
は、電極活物質合成に際し、炭酸リチウム、水酸化リチ
ウム等の不純物の生成が抑止できることによると思われ
る。
【0016】本発明の方法により得られた電極活物質を
用いて電池を作製する際には、電池内部に水分が入ると
水との分解反応等が起きて安全上の問題が生じるため、
乾燥した雰囲気で行うことが好ましい。
用いて電池を作製する際には、電池内部に水分が入ると
水との分解反応等が起きて安全上の問題が生じるため、
乾燥した雰囲気で行うことが好ましい。
【0017】本発明の方法により得られた電極活物質を
用いて組み立てた電池は、従来品に比べ、初期放電容量
が高く且つ、充放電によるサイクル劣化が少ない。ま
た、本発明の非水電解液電池の電極活物質を正極または
負極のいずれに用いても構わない。
用いて組み立てた電池は、従来品に比べ、初期放電容量
が高く且つ、充放電によるサイクル劣化が少ない。ま
た、本発明の非水電解液電池の電極活物質を正極または
負極のいずれに用いても構わない。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例を挙げて更に詳細に説
明する。 実施例1 硝酸リチウム138.8gと水酸化ニッケル185.4
g(リチウムとニッケルの原子比Li/Ni(モル比)
=1.0)を秤量した後、ボールミルでよく粉砕・混合
し、120℃で12時間乾燥した。この乾燥した混合物
を内容積15Lの箱型焼成炉に仕込み、コンプレッサー
による圧縮空気を60重量%水酸化ナトリウム水溶液お
よび合成ゼオライトに通気して、炭酸ガス及び水分を除
去したガスを、焼成炉内に1.5L/minで供給しな
がら750℃で5時間焼成した後、窒素雰囲気にてボー
ルミルで1時間粉砕し、平均粒径7ミクロンのリチウム
−ニッケル複合酸化物を得た。
明する。 実施例1 硝酸リチウム138.8gと水酸化ニッケル185.4
g(リチウムとニッケルの原子比Li/Ni(モル比)
=1.0)を秤量した後、ボールミルでよく粉砕・混合
し、120℃で12時間乾燥した。この乾燥した混合物
を内容積15Lの箱型焼成炉に仕込み、コンプレッサー
による圧縮空気を60重量%水酸化ナトリウム水溶液お
よび合成ゼオライトに通気して、炭酸ガス及び水分を除
去したガスを、焼成炉内に1.5L/minで供給しな
がら750℃で5時間焼成した後、窒素雰囲気にてボー
ルミルで1時間粉砕し、平均粒径7ミクロンのリチウム
−ニッケル複合酸化物を得た。
【0019】供給ガス中の炭酸ガス濃度を球状シリカゲ
ルを充填した直径3mm、長さ2mのカラムを装着した
水素炎イオン化検出型ガスクロマトグラフィにて測定
し、0.007容量%の結果を得た。また、供給ガス中
の水分露点をドライアイス−エタノール冷却による鏡面
露点計にて測定し、−21℃の結果を得た。
ルを充填した直径3mm、長さ2mのカラムを装着した
水素炎イオン化検出型ガスクロマトグラフィにて測定
し、0.007容量%の結果を得た。また、供給ガス中
の水分露点をドライアイス−エタノール冷却による鏡面
露点計にて測定し、−21℃の結果を得た。
【0020】得られた電極活物質の安定性を調べるた
め、以下の方法で処理及び電池性能試験を行った。ま
ず、電極活物質、導電材であるアセチレンブラック、結
着材であるポリフッ化エチレンを所定重量比で混練し、
ペレット状に成型して電極とした。負極には金属リチウ
ムを用い、電解液は六フッ化リン酸リチウムを1mol
/L溶解したプロピレンカーボネート/ジエチルカーボ
ネート混合液を用いてボタン型電池を組み立てた。この
電池の性能を調べるために、0.5mA/cm2の定電
流で4.2−3.0Vの電圧範囲で充放電させて初期放
電容量及び50サイクル後の放電容量を測定した。結果
を表1に示す。
め、以下の方法で処理及び電池性能試験を行った。ま
ず、電極活物質、導電材であるアセチレンブラック、結
着材であるポリフッ化エチレンを所定重量比で混練し、
ペレット状に成型して電極とした。負極には金属リチウ
ムを用い、電解液は六フッ化リン酸リチウムを1mol
/L溶解したプロピレンカーボネート/ジエチルカーボ
ネート混合液を用いてボタン型電池を組み立てた。この
電池の性能を調べるために、0.5mA/cm2の定電
流で4.2−3.0Vの電圧範囲で充放電させて初期放
電容量及び50サイクル後の放電容量を測定した。結果
を表1に示す。
【0021】実施例2 焼成炉内に供給するガスの量を5.0L/minに変更
した以外は、実施例1と同様に行った。得られた電極活
物質の安定性を調べるため、実施例1と同様の処理、電
池性能試験を行った。結果を表1に示す。
した以外は、実施例1と同様に行った。得られた電極活
物質の安定性を調べるため、実施例1と同様の処理、電
池性能試験を行った。結果を表1に示す。
【0022】実施例3 焼成炉内に供給する空気中の炭酸ガス及び水分除去を液
体窒素冷却に変更した以外は実施例1と同様に行った。
実施例1と同様に供給ガス中の炭酸ガス、水分を測定し
たところ、炭酸ガスの検出下限界である0.0001容
量%以下、水分露点の検出下限界である−72℃以下で
あり、ともに検出されなかった。得られた電極活物質の
安定性を調べるため実施例1と同様の処理、電池性能試
験を行った。結果を表1に示す。
体窒素冷却に変更した以外は実施例1と同様に行った。
実施例1と同様に供給ガス中の炭酸ガス、水分を測定し
たところ、炭酸ガスの検出下限界である0.0001容
量%以下、水分露点の検出下限界である−72℃以下で
あり、ともに検出されなかった。得られた電極活物質の
安定性を調べるため実施例1と同様の処理、電池性能試
験を行った。結果を表1に示す。
【0023】実施例4 焼成炉内に供給するガスを純度99.5容量%の酸素に
変更した他は実施例1と同様に行った。実施例1と同様
に供給ガス中の炭酸ガス、水分を測定したところ、炭酸
ガス、水分ともに検出下限界以下であり検出されなかっ
た。得られた電極活物質の安定性を調べるため、実施例
1と同様の処理、電池性能試験を行った。結果を表1に
示す。
変更した他は実施例1と同様に行った。実施例1と同様
に供給ガス中の炭酸ガス、水分を測定したところ、炭酸
ガス、水分ともに検出下限界以下であり検出されなかっ
た。得られた電極活物質の安定性を調べるため、実施例
1と同様の処理、電池性能試験を行った。結果を表1に
示す。
【0024】比較例1 焼成炉内に供給する空気を水酸化ナトリウム水溶液及び
合成ゼオライトに通気しない他は実施例1と同様に行っ
た。実施例1と同様に供給ガス中の炭酸ガス、水分を測
定したところ、炭酸ガス0.031容量%、水分露点1
8℃であった。得られた電極活物質の安定性を調べるた
め、実施例1と同様の処理、電池性能試験を行った。結
果を表1に示す。
合成ゼオライトに通気しない他は実施例1と同様に行っ
た。実施例1と同様に供給ガス中の炭酸ガス、水分を測
定したところ、炭酸ガス0.031容量%、水分露点1
8℃であった。得られた電極活物質の安定性を調べるた
め、実施例1と同様の処理、電池性能試験を行った。結
果を表1に示す。
【0025】比較例2 焼成炉内に供給する酸素ガス量を1L/minに変更し
た他は実施例3と同様に行った。得られた電極活物質の
安定性を調べるため、実施例1と同様の処理、電池性能
試験を行った。結果を表1に示す。
た他は実施例3と同様に行った。得られた電極活物質の
安定性を調べるため、実施例1と同様の処理、電池性能
試験を行った。結果を表1に示す。
【0026】
【表1】
【0027】
【発明の効果】本発明の非水電解液電池の電極活物質
は、リチウム化合物とニッケル化合物とN化合物の混合
物を焼成炉を用いて焼成するに際し、焼成炉内に特定の
ガスを特定量、供給速度を制御しながら供給するという
簡単な方法で、従来のリチウム−ニッケル複合酸化物に
比べ、電池の初期放電容量及び50サイクル後の放電容
量を飛躍的に増大させることができた。
は、リチウム化合物とニッケル化合物とN化合物の混合
物を焼成炉を用いて焼成するに際し、焼成炉内に特定の
ガスを特定量、供給速度を制御しながら供給するという
簡単な方法で、従来のリチウム−ニッケル複合酸化物に
比べ、電池の初期放電容量及び50サイクル後の放電容
量を飛躍的に増大させることができた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 橋本 隆 山口県下関市彦島迫町七丁目1番1号 三 井東圧化学株式会社内
Claims (2)
- 【請求項1】 リチウム化合物とニッケル化合物とN
化合物(NはLi、Ni、O以外の元素)の混合物を焼
成炉を用いて焼成し、一般式LixNiyN zO
2(0.8<x<1.2、0.8<y+z<1.2、0
≦z<0.2)で示されるリチウム−ニッケル複合酸化
物を得る方法において、該焼成炉内に炭酸ガス0.01
容量%以下および水分露点−20℃以下のガスを供給
し、ガス供給速度を少なくとも焼成炉内容積相当量の5
倍量を1時間以内に供給することを特徴とする非水電解
液電池の電極活物質の製造方法。 - 【請求項2】 非水電解液電池の電極活物質を正極ま
たは負極に用いる請求項1記載の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8014664A JPH09213330A (ja) | 1996-01-30 | 1996-01-30 | 非水電解液電池の電極活物質の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8014664A JPH09213330A (ja) | 1996-01-30 | 1996-01-30 | 非水電解液電池の電極活物質の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09213330A true JPH09213330A (ja) | 1997-08-15 |
Family
ID=11867490
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8014664A Pending JPH09213330A (ja) | 1996-01-30 | 1996-01-30 | 非水電解液電池の電極活物質の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09213330A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000285918A (ja) * | 1999-03-31 | 2000-10-13 | Kawatetsu Mining Co Ltd | リチウム二次電池用正極材料 |
JP2007207637A (ja) * | 2006-02-03 | 2007-08-16 | Gs Yuasa Corporation:Kk | 非水電解質電池用リン酸鉄リチウム化合物及びその製造方法 |
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