JPH09213237A - 偏向ヨーク - Google Patents

偏向ヨーク

Info

Publication number
JPH09213237A
JPH09213237A JP8044293A JP4429396A JPH09213237A JP H09213237 A JPH09213237 A JP H09213237A JP 8044293 A JP8044293 A JP 8044293A JP 4429396 A JP4429396 A JP 4429396A JP H09213237 A JPH09213237 A JP H09213237A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
protective cover
substrate
flange
separator
deflection yoke
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP8044293A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3332198B2 (ja
Inventor
Sousuke Koga
崇▲祐▼ 古賀
Keiji Morimoto
桂司 森本
Naoki Hatakeyama
直樹 畠山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Victor Company of Japan Ltd filed Critical Victor Company of Japan Ltd
Priority to JP04429396A priority Critical patent/JP3332198B2/ja
Priority to US08/794,377 priority patent/US5798606A/en
Publication of JPH09213237A publication Critical patent/JPH09213237A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3332198B2 publication Critical patent/JP3332198B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J29/00Details of cathode-ray tubes or of electron-beam tubes of the types covered by group H01J31/00
    • H01J29/46Arrangements of electrodes and associated parts for generating or controlling the ray or beam, e.g. electron-optical arrangement
    • H01J29/70Arrangements for deflecting ray or beam
    • H01J29/701Systems for correcting deviation or convergence of a plurality of beams by means of magnetic fields at least
    • H01J29/702Convergence correction arrangements therefor
    • H01J29/705Dynamic convergence systems
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J29/00Details of cathode-ray tubes or of electron-beam tubes of the types covered by group H01J31/00
    • H01J29/46Arrangements of electrodes and associated parts for generating or controlling the ray or beam, e.g. electron-optical arrangement
    • H01J29/70Arrangements for deflecting ray or beam
    • H01J29/72Arrangements for deflecting ray or beam along one straight line or along two perpendicular straight lines
    • H01J29/76Deflecting by magnetic fields only

Abstract

(57)【要約】 【課題】 強い力が加わったとしても、基板をセパレー
タに固定するための爪から基板が外れることなく、基板
が割れてしまうことなく、爪が折れてしまうことがな
く、また、基板に接続したリード線が断線することなく
基板を保護することができ、取り付けが容易な保護カバ
ーを備えた偏向ヨークを提供する。 【解決手段】 セパレータ1のネック側フランジ1aに
は基板5が爪8a,8bによって取り付けられている。
保護カバー26のネック側は爪26aと爪11とによっ
て係止され、フェイス側は爪26aと爪13とによって
係止されている。保護カバー26は基板5とは独立して
セパレータ1に取り付けられているので、保護カバー2
6に力が加わっても基板5や爪8a,8bに不具合が発
生しない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回路部品を搭載し
た基板やリード線を接続するための端子板を備えた偏向
ヨークに係り、特に、これらの基板,端子板を保護する
保護カバーの取り付け構造を改良した偏向ヨークに関す
る。
【0002】
【従来の技術】図15は従来の偏向ヨークの一例を一部
破断した状態で示す側面図である。図15において、こ
の偏向ヨークは、例えば一対の半環状のものを組み合わ
せたセパレータ1により、一方(図中の下側)が大径部
とされ、他方(図中の上側)が小径部とされた漏斗状に
形成されている。なお、大径部は陰極線管の画面(フェ
イス)側であり、小径部はネック側である。このセパレ
ータ1の内面にはサドル型の水平偏向コイル2が装着さ
れ、外面にはサドル型の垂直偏向コイル3が装着され、
セパレータ1は水平偏向コイル2と垂直偏向コイル3と
を電気的に絶縁して保持する。垂直偏向コイル3の外面
にはフェライト等からなるコア4が装着されている。
【0003】このように大略構成される偏向ヨークに
は、通常、偏向特性を補正する回路が必要であり、この
ような回路等を搭載した基板5がセパレータ1の側面に
取り付けられている。基板5の回路には高電圧が印加さ
れているので、基板5には、感電防止と回路等の保護の
ために絶縁素材で形成された保護カバー6が被せられて
いる。
【0004】セパレータ1のネック側には、複数枚のフ
ランジ1a1,1a2,1a3なるフランジ(以下、ネック側
フランジと称する)1aが設けられており、フェイス側
にはフランジ(以下、フェイス側フランジと称する)1
bが設けられている。ネック側フランジ1aの最もネッ
ク側のフランジ1a1上には、一対の4Pコイルと称され
る4極の補正コイル7が嵌着されている。また、最もフ
ェイス側のフランジ1a3には、基板5をセパレータ1に
装着するための爪8a,8bが一体成形によって設けら
れている。
【0005】基板5にはリード線を接続するための複数
のピン9が圧入されており、これらのピン9には、補正
コイル7のリード線7aや水平偏向コイル2のリード線
2aや垂直偏向コイル3のリード線3aがからませてあ
る。ピン9とリード線2a,3a,7aはそれぞれ半田
付けされて電気的及び機械的に基板5に接続される。保
護カバー6はこれらのリード線2a,3a,7aの基板
5への接続が終了した後に基板5に装着される。
【0006】ここで、補正コイル7のリード線7aのピ
ン9への取り付けについて図16を用いて説明する。図
16は図15に示す偏向ヨークを小径側の斜上方より見
た斜視図であり、保護カバー6の一部を破断して示して
いる。図16において、補正コイル7のリード線7a
は、基板5を支持する爪8a,8bよりネック側の基板
5の端部に設けた溝5aと保護カバー6との隙間を通
し、リード線7aに弛みが生じない程度にピン9側に引
っ張りながらピン9に配線されている。
【0007】さらに、基板5をセパレータ1に取り付け
る構造について図17を用いて説明する。図17に示す
ように、基板5には、孔5b,5cが形成されており、
この孔5b,5cにフランジ1a3に設けた爪8a,8b
が係合するようになっている。孔5b,5cと爪8a,
8bとの位置を合わせて基板5をセパレータ1の方向に
押し込めば、爪8a,8bが孔5b,5cに係合して基
板5がセパレータ1に固定される。
【0008】基板5がセパレータ1に取り付けられた状
態の偏向ヨークに保護カバー6を取り付ける構造につい
て図18を用いて説明する。図18は基板5に保護カバ
ー6が取り付けられる直前の状態を一部破断した側面図
で示している。図18において、保護カバー6は1つの
面が開放した箱状に形成されており、開放面側の上下端
部には弾性を有する複数の爪6aが一体成形により設け
られている。また、保護カバー6の内面には上下端部に
リブ6bが、中央部にはリブ6cが設けられている。な
お、リブ6cは保護カバー6の図18中の手前側と奥側
の面の内側に形成されるものである。
【0009】保護カバー6を基板5に取り付ける際に
は、図18に示すように、まず、基板5のフェイス側端
部をセパレータ1から離れる方向である矢印Bの方向に
指で押さえ、保護カバー6を外側より矢印Aの方向に押
し込む。すると、図19に部分的に拡大して示すよう
に、保護カバー6の爪6aが基板5の上端部に実線で示
すように当接し、さらに押し込まれると、弾性を有する
爪6aが外側に開かれて2点鎖線で示すような状態とな
る。その後、基板5の上端部は爪6aとリブ6bとの隙
間6dに嵌まり込む。即ち、保護カバー6は基板5を抱
え込むようにして基板5に保持される。
【0010】以上説明した図15に示す偏向ヨークは、
基板がセパレータ1の一方のフランジ(この場合、ネッ
ク側フランジ1a)のみに固定されている、いわゆる片
持ち構造の偏向ヨークである。セパレータ1のネック側
とフェイス側の両方のフランジ1a,1bに渡らないよ
うな小さな基板の場合には、この片持ち構造とするのが
一般的である。これに対し、セパレータ1のネック側と
フェイス側の両方のフランジ1a,1bに渡るような大
きさを有する基板を備えた偏向ヨークでは、ネック側と
フェイス側の両方のフランジ1a,1bに基板を保持さ
せる、いわゆる両持ち構造の偏向ヨークとするのが一般
的である。
【0011】以下、両持ち構造の偏向ヨークについて説
明する。図20は両持ち構造の偏向ヨークの一例を一部
破断した状態で示す側面図である。図20において、図
15と同一部分には同一符号を付し、その説明を省略す
る。図20に示す偏向ヨークと図15に示す偏向ヨーク
とは、セパレータ1の側面に取り付けられている基板及
びその保持構造が異なるのみであるので、この異なる部
分を中心に説明することとする。セパレータ1の側面に
は、ネック側とフェイス側の両方のフランジ1a,1b
に渡るような大きさを有する基板15が取り付けられて
いる。フランジ1a3には、基板15をセパレータ1に装
着するための爪8cが一体成形によって設けられてい
る。図15に示す基板5と同様、基板15にはリード線
を接続するための複数のピン9が圧入されており、これ
らのピン9には、補正コイル7のリード線7aや水平偏
向コイル2のリード線2aや垂直偏向コイル3のリード
線3aがからませてある。ピン9とリード線2a,3
a,7aはそれぞれ半田付けされて電気的及び機械的に
基板15に接続される。保護カバー16はこれらのリー
ド線2a,3a,7aの基板15への接続が終了した後
に基板15に装着される。
【0012】さらに、基板15をセパレータ1に取り付
ける構造について図21を用いて説明する。図21に示
すように、フェイス側フランジ1bには基板15のフェ
イス側端部を保持するためのリブ10a,10bが一体
成形により設けられており、基板15のフェイス側端部
はこのリブ10a,10bによって形成される溝に嵌め
込まれて保持される。基板15には、孔15bが形成さ
れており、この孔15bにフランジ1a3に設けた爪8c
が係合するようになっている。上記のように基板15の
下端部が係止された状態で基板15を矢印で示すように
セパレータ1の方向に押し込めば、2点鎖線で示すよう
に、爪8cが孔15bに係合して基板15がセパレータ
1に固定される。
【0013】基板15がセパレータ1に取り付けられた
状態の偏向ヨークに保護カバー16を取り付ける構造に
ついて図22を用いて説明する。図22は基板15に保
護カバー16が取り付けられる直前の状態を斜視図で示
している。図22において、保護カバー16は1つの面
が開放した箱状に形成されており、この開放面は基板1
5と略同一もしくは若干大きい程度の大きさとされてい
る。保護カバー16の開放面側の4つの端部には弾性を
有する複数の爪16aが一体成形により設けられてい
る。ここでは図示していないが、保護カバー16の内面
にも図18のリブ6b,6cと同様のリブが設けられて
おり、このリブと爪16aとの間には基板15の厚みと
略同一の隙間が形成されている。
【0014】保護カバー16を基板15に取り付ける際
には、図22に示すように、まず、フェイス側端部(下
端部)の爪16aを基板15の下端部に引っ掛け、その
後、保護カバー16の上部を矢印Aの方向に押し込み、
ネック側端部(上端部)の爪16aを基板15の上端部
に引っ掛ける。すると、基板15の端部は上記の図示し
ていないリブと爪16aとの間に嵌まり込む。即ち、保
護カバー16は基板15を抱え込むようにして基板15
に保持される。
【0015】以上説明した例では、電気回路を搭載する
基板5,15に保護カバー6,16を装着した偏向ヨー
クであるが、リード線を接続するための端子板に保護カ
バーを装着するようにした偏向ヨークにおいても、その
保護カバーは同様な構成で端子板に取り付けられる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図15に示
す片持ち構造の偏向ヨークにおいては、保護カバー6の
基板5への装着時や偏向ヨークをつかんで持ち運んだ
り、あるいは偏向ヨークを運搬する等の場合に、図18
に示す矢印Aの方向に強い力が加わると、ネック側フラ
ンジ1aに設けられた爪8a,8bに無理な力が働いて
基板5が爪8a,8bから外れてしまったり、基板5が
割れてしまったり、爪8a,8bが折れてしまうという
問題点があった。また、図23に示すように、基板5の
フェイス側端部に矢印で示す方向に集中して力が加わっ
た場合には、爪8a,8bを支点として基板5が2点鎖
線で示すように回動してしまい、ピン9に配線されてい
る補正コイル7のリード線7aがセパレータ1から離れ
る方向に引っ張られてリード線7aが断線してしまうと
いう問題点があった。
【0017】図15に示す従来の偏向ヨークでは、これ
らの問題点を有しているので、保護カバー6を基板5に
装着する作業者は、基板5が割れないように、爪8a,
8bが折れないように、また、補正コイル7のリード線
7aが断線しないように注意しながら保護カバー6を基
板5に装着しなければならず、作業性が大変悪いという
問題点があった。
【0018】一方、図20に示す両持ち構造の偏向ヨー
クにおいても、保護カバー16の基板15への装着時や
偏向ヨークをつかんで持ち運んだり、あるいは偏向ヨー
クを運搬する等の場合に、図22に示す矢印Aの方向に
強い力が加わると、ネック側フランジ1aに設けられた
爪8cに無理な力が働いて基板15が爪8cから外れて
しまったり、基板15が割れてしまったり、爪8cが折
れてしまうという問題点があった。従って、この偏向ヨ
ークでも、保護カバー16を基板15に装着する作業者
は、基板15が割れないように、爪8cが折れないよう
に注意しながら保護カバー16を基板15に装着しなけ
ればならず、作業性が大変悪いという問題点があった。
【0019】本発明はこのような問題点に鑑みなされた
ものであり、強い力が加わったとしても、基板,端子板
をセパレータに固定するための爪から基板,端子板が外
れてしまうことなく、基板,端子板が割れてしまうこと
なく、爪が折れてしまうことがなく、また、基板,端子
板に接続したリード線が断線することなく基板,端子板
を保護することができ、さらに、取り付けが容易な保護
カバーを備えた偏向ヨークを提供することを目的とす
る。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した従来
の技術の課題を解決するため、(1)一方が大径部とさ
れ他方が小径部とされて漏斗状に形成されたセパレータ
と、前記小径部側に形成された第1のフランジと、前記
大径部側に形成された第2のフランジと、前記第1のフ
ランジと前記第2のフランジの少なくとも一方に取り付
けられた板状部材とを備えた偏向ヨークにおいて、前記
板状部材を覆って前記板状部材を保護する保護カバーを
備え、前記保護カバーの前記小径部側を前記第1のフラ
ンジに係止させる第1の係止手段と、前記保護カバーの
前記大径部側を前記第2のフランジに係止させる第2の
係止手段とを設け、これら第1及び第2の係止手段によ
って前記保護カバーを前記セパレータに取り付けたこと
を特徴とする偏向ヨークを提供し、(2)一方が大径部
とされ他方が小径部とされて漏斗状に形成されたセパレ
ータと、前記小径部側に形成された第1のフランジと、
前記大径部側に形成された第2のフランジと、前記第1
のフランジと前記第2のフランジの少なくとも一方に取
り付けられた板状部材とを備えた偏向ヨークにおいて、
前記板状部材を覆って前記板状部材を保護する保護カバ
ーを備え、前記保護カバーの前記小径部側を前記第1の
フランジに係止させる第1の係止手段あるいは前記保護
カバーの前記大径部側を前記第2のフランジに係止させ
る第2の係止手段のいずれか一方を設けると共に、前記
保護カバーの前記第1あるいは第2の係止手段が形成さ
れていない側に、前記保護カバーを前記板状部材に係止
させる第3の係止手段を設け、前記第1,第2の係止手
段の一方と、前記第3の係止手段とによって前記保護カ
バーを前記セパレータに取り付けたことを特徴とする偏
向ヨークを提供するものである。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の偏向ヨークについ
て、添付図面を参照して説明する。図1は本発明の偏向
ヨークの第1実施例を示す一部破断の部分側面図、図2
及び図3は本発明の偏向ヨークの第1実施例の部分斜視
図、図4は本発明の偏向ヨークの第2実施例を示す一部
破断の部分側面図、図5及び図6は本発明の偏向ヨーク
の第2実施例の部分斜視図、図7〜図10は本発明の偏
向ヨークの第1実施例,第2実施例における保護カバー
とセパレータとの係止手段の他の構成を示す部分斜視
図、図11は本発明の偏向ヨークの第1実施例,第2実
施例における保護カバーの他の構成を示す部分側面図、
図12は本発明の偏向ヨークの第3実施例を示す一部破
断の部分側面図、図13は本発明の偏向ヨークの第3実
施例で用いる保護カバーの一例を示す斜視図、図14は
本発明の偏向ヨークの第3実施例における保護カバーの
取り付けを説明するための一部破断の部分側面図であ
る。なお、図1,図4,図12において、図15,図2
0と同一部分には同一符号が付してある。
【0022】図1に示す本発明の偏向ヨークの第1実施
例は、片持ち構造の偏向ヨークの例である。図1におい
て、この偏向ヨークは、例えば一対の半環状のものを組
み合わせたセパレータ1により、一方(図中の下側)が
大径部とされ、他方(図中の上側)が小径部とされた漏
斗状に形成されている。なお、大径部は陰極線管の画面
(フェイス)側であり、小径部はネック側である。この
セパレータ1の内面にはサドル型の水平偏向コイル2が
装着され、外面にはサドル型の垂直偏向コイル3が装着
され、セパレータ1は水平偏向コイル2と垂直偏向コイ
ル3とを電気的に絶縁して保持する。垂直偏向コイル3
の外面にはフェライト等からなるコア4が装着されてい
る。
【0023】このように大略構成される偏向ヨークにお
いて、偏向特性を補正する回路等を搭載した基板5がセ
パレータ1の側面に取り付けられている。基板5の回路
には高電圧が印加されているので、基板5には、感電防
止と回路等の保護のために絶縁素材で形成された保護カ
バー26が被せられている。この保護カバー26は、後
述する本発明の取り付け構造によってセパレータ1に取
り付けられており、基板5を覆って基板5を保護してい
る。
【0024】セパレータ1のネック側には、複数枚のフ
ランジ1a1,1a2,1a3なるフランジ(以下、ネック側
フランジと称する)1aが設けられており、フェイス側
にはフランジ(以下、フェイス側フランジと称する)1
bが設けられている。ネック側フランジ1aの最もネッ
ク側のフランジ1a1上には、一対の4Pコイルと称され
る4極の補正コイル7(ここでは一方のみ図示)が嵌着
されている。また、最もフェイス側のフランジ1a3に
は、基板5をセパレータ1に装着するための爪8a,8
bが一体成形によって設けられている。
【0025】基板5にはリード線を接続するための複数
のピン9が圧入されており、これらのピン9には、補正
コイル7のリード線7aや水平偏向コイル2のリード線
2aや垂直偏向コイル3のリード線3aがからませてあ
る。ピン9とリード線2a,3a,7aはそれぞれ半田
付けされて電気的及び機械的に基板5に接続される。保
護カバー26はこれらのリード線2a,3a,7aの基
板5への接続が終了した後にセパレータ1に装着され
る。
【0026】ここで、補正コイル7のリード線7aのピ
ン9への取り付けについて図2を用いて説明する。図2
は図1に示す本発明の偏向ヨークを小径側の斜上方より
見た斜視図であり、保護カバー26がセパレータ1に取
り付けられる直前の状態を示している。図2において、
補正コイル7のリード線7aは、基板5のネック側の端
部(上端部)に設けた溝5aと保護カバー26との隙間
を通し、リード線7aに弛みが生じない程度にピン9側
に引っ張りながらピン9に配線されている。なお、基板
5は図17と同様な手段によってセパレータ1に固定さ
れている。
【0027】基板5がセパレータ1に取り付けられた状
態の偏向ヨークに保護カバー26を取り付ける構造につ
いて図1ないし図3を用いて説明する。図1あるいは図
2に示すように、ネック側フランジ1aの内の最もネッ
ク側のフランジ1a1の両側端の先端部には、爪11が一
体成形により設けられており、爪11より少し離れた位
置の両側端部には、リブ12が一体成形により設けられ
ている。図1あるいは図3に示すように、フェイス側フ
ランジ1bには、爪13が一体成形により設けられてい
る。
【0028】さらに、保護カバー26は1つの面が開放
した箱状に形成されており、開放面側の上下端部には、
弾性を有し、爪11,13に係合するような複数の爪2
6aが一体成形により設けられている。なお、本実施例
では、保護カバー26の上部の爪26aに係合する爪1
1を、ネック側フランジ1aの内の最もネック側のフラ
ンジ1a1に設けているが、基板5の上端部より上側のネ
ック側フランジ1aであれば、爪11を設ける位置は最
もネック側のフランジ1a1に限定されることはない。
【0029】保護カバー26をセパレータ1に取り付け
る際には、保護カバー26の爪26aとセパレータ1の
爪11,13との位置を概ね合わせた状態で保護カバー
26をセパレータ1に近付け、保護カバー26を外側よ
り図1中の矢印Aの方向に押し込む。勿論、爪11,1
3のいずれか一方と保護カバー26の爪26aとを始め
に係合させ、その後に爪11,13のもう一方と保護カ
バー26の爪26aとを係合させてもよい。なお、フラ
ンジ1a1に設けたリブ12は、保護カバー26を矢印A
の方向に押し込んだ際、上側の爪26aを止める働きを
する。また、下側の爪26aは、その先端がフェイス側
フランジ1bの側面に当接するか、爪13の先端が保護
カバー26の内面に当接することにより動きが規制され
る。このようにして保護カバー26をセパレータ1に取
り付けた状態において、爪11,13の外側面と保護カ
バー26の内側面とは略接触した状態となる。
【0030】以上のような構成により、保護カバー26
は図1中の矢印A,B,C,Dの方向において位置が規
制される。また、保護カバー26は図2中の矢印E,F
の方向においても位置が規制される。このようにして保
護カバー26がセパレータ1に取り付けられると、図1
より分かるように、保護カバー26は基板5とは独立し
た状態で基板5を覆うことになるので、保護カバー26
に矢印Aの方向に強い力が加わったとしても、その力は
基板5には伝達されず、セパレータ1のみに伝達される
ので、上述した従来の技術における種々の問題点は発生
しない。また、この第1実施例の構成によれば、基板5
の大きさが異なったとしても、保護カバー26は1つの
種類でよいという効果もある。
【0031】図4に示す本発明の偏向ヨークの第2実施
例は、両持ち構造の偏向ヨークの例である。図4におい
て、図1と同一部分には同一符号を付し、その説明を省
略する。図4に示す偏向ヨークと図1に示す偏向ヨーク
とは、セパレータ1の側面に取り付けられている基板及
びその保持構造が異なるのみであるので、この異なる部
分を中心に説明することとする。セパレータ1の側面に
は、ネック側とフェイス側の両方のフランジ1a,1b
に渡るような大きさを有する基板15が取り付けられて
いる。フランジ1a3には、基板15をセパレータ1に装
着するための爪8cが一体成形によって設けられてい
る。図1に示す基板5と同様、基板15にはリード線を
接続するための複数のピン9が圧入されており、これら
のピン9には、補正コイル7のリード線7aや水平偏向
コイル2のリード線2aや垂直偏向コイル3のリード線
3aがからませてある。ピン9とリード線2a,3a,
7aはそれぞれ半田付けされて電気的及び機械的に基板
15に接続される。保護カバー36はこれらのリード線
2a,3a,7aの基板15への接続が終了した後にセ
パレータ1に装着される。
【0032】ここで、基板15をセパレータ1に取り付
ける構造について説明する。図4に示すように、フェイ
ス側フランジ1bには基板15のフェイス側端部を保持
するためのリブ10a,10bが一体成形により設けら
れており、基板15のフェイス側端部はこのリブ10
a,10bによって形成される溝に嵌め込まれて保持さ
れる。基板15には、孔15bが形成されており、この
孔15bにフランジ1a3に設けた爪8cが係合するよう
になっている。上記のように基板15の下端部が係止さ
れた状態で基板15をセパレータ1の方向に押し込め
ば、爪8cが孔15bに係合して基板15がセパレータ
1に固定される。
【0033】さらに、補正コイル7のリード線7aのピ
ン9への取り付けについて図5を用いて説明する。図5
は図4に示す本発明の偏向ヨークを小径側の斜上方より
見た斜視図であり、保護カバー36がセパレータ1に取
り付けられる直前の状態を示している。図5において、
補正コイル7のリード線7aは、基板15のネック側の
端部(上端部)に設けた溝15aと保護カバー36との
隙間を通し、リード線7aに弛みが生じない程度にピン
9側に引っ張りながらピン9に配線されている。
【0034】基板15がセパレータ1に取り付けられた
状態の偏向ヨークに保護カバー36を取り付ける構造に
ついて図4ないし図6を用いて説明する。図4あるいは
図5において、ネック側フランジ1aの内の最もネック
側のフランジ1a1の両側端の先端部には、爪11が一体
成形により設けられており、爪11より少し離れた位置
の両側端部には、リブ12が一体成形により設けられて
いる。図4あるいは図6に示すように、フェイス側フラ
ンジ1bには、爪13が一体成形により設けられてい
る。
【0035】さらに、保護カバー36は1つの面が開放
した箱状に形成されており、開放面側の上下端部には、
弾性を有し、爪11,13に係合するような複数の爪3
6aが一体成形により設けられている。なお、本実施例
では、保護カバー36の上部の爪36aに係合する爪1
1を、ネック側フランジ1aの内の最もネック側のフラ
ンジ1a1に設けているが、基板15の上端部より上側の
ネック側フランジ1aであれば、爪11を設ける位置は
最もネック側のフランジ1a1に限定されることはない。
【0036】保護カバー36をセパレータ1に取り付け
る際には、保護カバー36の爪36aとセパレータ1の
爪11,13との位置を概ね合わせた状態で保護カバー
36をセパレータ1に近付け、保護カバー36を外側よ
り図4中の矢印Aの方向に押し込む。勿論、爪11,1
3のいずれか一方と保護カバー36の爪36aとを始め
に係合させ、その後に爪11,13のもう一方と保護カ
バー36の爪36aとを係合させてもよい。なお、フラ
ンジ1a1に設けたリブ12は、保護カバー36を矢印A
の方向に押し込んだ際、上側の爪36aを止める働きを
する。また、下側の爪36aは、その先端がフェイス側
フランジ1bの側面に当接するか、爪13の先端が保護
カバー36の内面に当接することにより動きが規制され
る。このようにして保護カバー36をセパレータ1に取
り付けた状態において、爪11,13の外側面と保護カ
バー36の内側面とは略接触した状態となる。
【0037】以上のような構成により、保護カバー36
は図4中の矢印A,B,C,Dの方向において位置が規
制される。また、保護カバー36は図5中の矢印E,F
の方向においても位置が規制される。このようにして保
護カバー36がセパレータ1に取り付けられると、図4
より分かるように、保護カバー36は基板15とは独立
した状態で基板15を覆うことになるので、保護カバー
36に矢印Aの方向に強い力が加わったとしても、その
力は基板15には伝達されず、セパレータ1のみに伝達
されるので、上述した従来の技術における種々の問題点
は発生しない。また、この第2実施例の構成によれば、
基板15の大きさが異なったとしても、保護カバー36
は1つの種類でよいという効果もある。
【0038】図1に示す第1実施例及び図4に示す第2
実施例においては、保護カバー26,36をセパレータ
1に係止させるための係止手段として、セパレータ1側
の爪11,13と保護カバー26,36側の爪26a,
36aとを係合させるようにしているが、係止手段はこ
れに限定されず以下のような構成としてもよい。
【0039】図7及び図8は保護カバー26,36の上
側をセパレータ1(ネック側フランジ1a)に係止させ
る他の構成例である。図7において、(A)は、保護カ
バー26,36に弾性を有する突出した下向きの爪26
b,36bを一体成形により設け、フランジ1a1に切れ
込み14を形成し、これらの爪26b,36bと切れ込
み14とを係合させるように構成したものである。図7
において、(B)は、保護カバー26,36に弾性を有
する突出した内側向きの爪26c,36cを一体成形に
より設け、フランジ1a1に弾性を有する突出した外側向
きの爪16を一体成形により設け、これらの爪26c,
36cと爪16とを係合させるように構成したものであ
る。
【0040】図8において、(A)は、保護カバー2
6,36の上面に弾性を有する突出した上向きの爪26
d,36dを一体成形により設け、フランジ1a1に下向
きの爪17を一体成形により設け、これらの爪26d,
36dと爪17とを係合させるように構成したものであ
る。図8において、(B)は、図7(A)と同様、保護
カバー26,36に弾性を有する突出した下向きの爪2
6b,36bを一体成形により設け、フランジ1a1に孔
18を形成し、これらの爪26b,36bと孔18とを
係合させるように構成したものである。
【0041】図9及び図10は保護カバー26,36の
下側をセパレータ1(フェイス側フランジ1b)に係止
させる他の構成例である。図9において、(A)は、保
護カバー26,36に弾性を有する突出した下向きの爪
26e,36eを一体成形により設け、フランジ1bに
切れ込み19を形成し、これらの爪26e,36eと切
れ込み19とを係合させるように構成したものである。
図9において、(B)は、保護カバー26,36の内側
面に弾性を有する爪26f,36fを一体成形により設
け、フランジ1bに爪20を一体成形により設け、これ
らの爪26f,36fと爪20とを係合させるように構
成したものである。
【0042】図10において、(A)は、保護カバー3
6に弾性を有する突出した上向きの爪36gを一体成形
により設け、基板15を保持するためのリブ10aに下
向きの爪21を一体成形により設け、これらの爪36g
と爪21とを係合させるように構成したものである。図
10において、(B)は、図9(A)と同様、保護カバ
ー26,36に弾性を有する突出した下向きの爪26
e,36eを一体成形により設け、フランジ1bに孔2
2を形成し、これらの爪26e,36eと孔22とを係
合させるように構成したものである。
【0043】さらに、図1,図4においては、フランジ
1a1に設けたリブ12によって保護カバー26,36の
矢印Aの方向への移動を規制しているが、リブ12を設
ける代わりに次のように構成してもよい。図11の
(A)はその第1の構成例であり、(B)は第2の構成
例である。なお、ここでは、保護カバー26を備えた第
1実施例の偏向ヨークについて示しているが、保護カバ
ー36を備えた第2実施例の偏向ヨークについても同様
である。図11(A)に示すように、保護カバー26の
セパレータ1側の端部に、先端がネック側フランジ部1
aに近接するかもしくは接触するような突部26hを形
成する。これにより、保護カバー26の矢印Aの方向
(図1,図4に図示)への移動は規制される。図11
(B)に示すように、保護カバー26のセパレータ1側
の端部を、ネック側フランジ部1aに近接するかもしく
は接触するように形成する。これにより、保護カバー2
6の矢印Aの方向(図1,図4に図示)への移動は規制
される。
【0044】次に、本発明の偏向ヨークの第3実施例に
ついて説明する。上述した本発明の偏向ヨークの第1実
施例,第2実施例は、保護カバー26,36をセパレー
タ1のネック側フランジ1aとフェイス側フランジ1b
とに掛け渡すようにして、基板5,15とは独立した状
態で基板5,15を覆って保護するように構成したもの
であるが、基板5,15の形状やセパレータ1の部品配
置上の制約から、セパレータ1のフランジ1a,1bの
双方に保護カバーの係止手段を設けることが困難な場合
には、フランジ1a,1bのいずれか一方のみに保護カ
バーの係止手段を設けた構成としてもよい。
【0045】図12はフェイス側フランジ1bに保護カ
バーの係止手段を設けた構成の偏向ヨークであり、ここ
では、片持ち構造の偏向ヨークの例を示している。偏向
ヨーク自体の構成や基板5のセパレータ1への取り付け
構造は、図1に示す第1実施例と同一であるが、保護カ
バーの構造及びその保持構造が異なっている。図12あ
るいは図13に示すように、保護カバー46は、基板5
を覆う収納部461と収納部461の下面より垂下した
脚部462とよりなる。収納部461の上端部には弾性
を有する複数の爪46aが一体成形により設けられてい
る。収納部461の内面には上下端部にリブ46bが、
中央部にはリブ46cが設けられている。なお、リブ4
6cは収納部461の図12中の手前側と奥側の面の内
側に形成されるものである。収納部461の下端部には
爪46aに対向するように突出部46dが形成され、側
壁のリブ46cよりやや下側の位置には弾性を有する爪
46eが形成されている。
【0046】一方、フェイス側フランジ1bには、保護
カバー46の脚部462の下端部を保持するためのリブ
23a,23bが一体成形により設けられており、脚部
462の下端部はこのリブ23a,23bによって形成
される溝に嵌め込まれて保持される。なこのリブ23
a,23bは、図4に示す基板15を保持するためのリ
ブ10a,10bと同様な形状であるので、図4に示す
セパレータ1をそのまま用いることも可能である。
【0047】保護カバー46を取り付ける際には、図1
4に示すように、まず、保護カバー46の脚部462の
下端部をリブ23a,23bの溝に差し込み、その後、
保護カバー46の上部を矢印で示すようにセパレータ1
側に押し込み、ネック側端部(上端部)の爪46aを基
板5の上端部に引っ掛ける。すると、基板5の上端部は
爪46aとリブ46bとの間に嵌まり込む。また、基板
5の側面は爪46eによって係止される。基板5の下端
部はリブ46bの先端部及び突出部46dに当接する。
この時、基板5はリブ46b,46cに略接触した状態
となる。即ち、保護カバー46の収納部461は基板5
を抱え込むようにして基板5を保持する。
【0048】この第3実施例の偏向ヨークでは、保護カ
バー46の脚部462がフェイス側フランジ1bに嵌着
されているので、図12中の矢印Aの方向から力が加わ
ったとしても、その力の大部分をフェイス側フランジ1
bで受けることができる。従って、リード線7aの断線
等の従来の技術における問題点を十分効果的に解決する
ことができる。
【0049】ところで、図14に示すように、保護カバ
ー46の脚部462の下端部をリブ23a,23bの溝
に差し込んで、収納部461をセパレータ1の方向に回
動させる際、爪46aや突出部46dや爪46eが基板
5に対して時間的にばらばらに当接すると、基板5の上
部あるいは下部のみに力が集中して、リード線7aの断
線や基板5の破損が発生するおそれがある。収納部46
1を基板5に被せる工程において、基板5に接触する部
分(この場合は、爪46a,突出部46d,爪46e)
がほぼ同時に基板5に接触するように、爪46a,突出
部46d,爪46eの長さを設定すれば、基板5にはほ
ぼ均一に力がかかることになるので、リード線7aが断
線したり基板5が破損する等の問題はほとんど発生しな
い。従って、取り付け作業の際、従来のように特別の注
意をする必要がないので、作業性もよい。
【0050】また、この第3実施例においても、保護カ
バー46を、図11(A)に示す突部26hと同様な突
部を有する形状としたり、図11(B)に示すようにネ
ック側フランジ部1aに近接するかもしくは接触するよ
うな形状とすることにより、図12中の矢印Aの方向か
らの力のほとんど全てをセパレータ1に伝達させること
ができ、基板5にほとんど力がかからないようにするこ
とができる。
【0051】図12に示す第3実施例では、保護カバー
46の係止手段としてリブ23a,23bを用いている
が、保護カバー46の脚部462の下端部を保持する構
成はリブ23a,23bに限定されることはない。ま
た、基板5がフェイス側フランジ1bに固定されている
場合には、保護カバー46の係止手段はネック側フラン
ジ1a側に設ければよい。さらに、第3実施例は片持ち
構造の偏向ヨークであるが、両持ち構造の偏向ヨークに
おいても同様の構成をとることができる。
【0052】以上説明した本発明の第1〜第3実施例で
は、電気回路を搭載する基板5,15に保護カバー2
6,36,46を装着した偏向ヨークであるが、電気回
路を搭載していない他の板、例えば、リード線を接続す
るための端子板に保護カバーを装着するようにした偏向
ヨークにおいても、本発明と同様の構成をとることがで
きる。また、第1〜第3実施例ではいわゆるサドル・サ
ドル型の偏向ヨークについて示しているが、サドル・ト
ロイダル型の偏向ヨークであってもよいことは当然であ
る。即ち、本発明は、偏向ヨークに取り付けられる部材
を保護する保護カバーの全てに応用が可能である。
【0053】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の偏
向ヨークは、板状部材(基板,端子板)を覆って板状部
材を保護する保護カバーを備え、保護カバーを小径部側
の第1のフランジに係止させる第1の係止手段と、保護
カバーを大径部側の第2のフランジに係止させる第2の
係止手段とを設け、これら第1及び第2の係止手段によ
って保護カバーをセパレータに取り付けた構成であり、
あるいは、保護カバーを第1のフランジに係止させる第
1の係止手段あるいは保護カバーを第2のフランジに係
止させる第2の係止手段のいずれか一方を設けると共
に、保護カバーの第1あるいは第2の係止手段が形成さ
れていない側に、保護カバーを板状部材に係止させる第
3の係止手段を設け、第1,第2の係止手段の一方と、
第3の係止手段とによって保護カバーをセパレータに取
り付けた構成であるので、保護カバーにセパレータの方
向の力が加わったとしても、その力の全てもしくは大部
分をセパレータに伝達させることができる。従って、板
状部材にはほとんど力が伝達されないので、保護カバー
が板状部材から外れることはなく、板状部材が割れてし
まうこともなく、また、板状部材をセパレータに固定す
るための爪が折れてしまうこともなく、板状部材に接続
したリード線が断線することなく板状部材を保護するこ
とができ、さらに、偏向ヨークへの取り付けも容易であ
る等の特長を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す一部破断の部分側面
図である。
【図2】本発明の第1実施例の部分斜視図である。
【図3】本発明の第1実施例の部分斜視図である。
【図4】本発明の第2実施例を示す一部破断の部分側面
図である。
【図5】本発明の第2実施例の部分斜視図である。
【図6】本発明の第2実施例の部分斜視図である。
【図7】本発明の第1実施例,第2実施例における保護
カバーとセパレータとの係止手段の他の構成を示す部分
斜視図である。
【図8】本発明の第1実施例,第2実施例における保護
カバーとセパレータとの係止手段の他の構成を示す部分
斜視図である。
【図9】本発明の第1実施例,第2実施例における保護
カバーとセパレータとの係止手段の他の構成を示す部分
斜視図である。
【図10】本発明の第1実施例,第2実施例における保
護カバーとセパレータとの係止手段の他の構成を示す部
分斜視図である。
【図11】本発明の第1実施例,第2実施例における保
護カバーの他の構成を示す部分側面図である。
【図12】本発明の第3実施例を示す一部破断の部分側
面図である。
【図13】本発明の第3実施例で用いる保護カバーの一
例を示す斜視図である。
【図14】本発明の第3実施例における保護カバーの取
り付けを説明するための一部破断の部分側面図である。
【図15】第1の従来例を示す一部破断の側面図であ
る。
【図16】第1の従来例の一部破断の部分斜視図であ
る。
【図17】第1の従来例における基板の取り付け構造を
示す部分斜視図である。
【図18】第1の従来例における保護カバーの取り付け
動作を説明するための部分側面図である。
【図19】第1の従来例における保護カバーの取り付け
動作を説明するための部分拡大図である。
【図20】第2の従来例を示す一部破断の側面図であ
る。
【図21】第2の従来例における基板の取り付け構造を
示す部分斜視図である。
【図22】第2の従来例における保護カバーの取り付け
動作を説明するための斜視図である。
【図23】従来例の問題点を説明するための図である。
【符号の説明】
1 セパレータ 1a,1a1,1a2,1a3 ネック側フランジ 1b フェイス側フランジ 2 水平偏向コイル 2a,3a,7a リード線 3 垂直偏向コイル 4 コア 5,15 基板(板状部材) 7 補正コイル 8a〜8c,11,13,16,17,20,21,2
6a〜26f,26e,36a〜36e,46a,46
e 爪 9 ピン 10a,10b,12,23a,23b,46b,46
c リブ 14,19 切れ込み 18,22 孔 26,36,46 保護カバー 26h 突部 46d 突出部 461 収納部 462 脚部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年5月14日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0046
【補正方法】変更
【補正内容】
【0046】一方、フェイス側フランジ1bには、保護
カバー46の脚部462の下端部を保持するためのリブ
23a,23bが一体成形により設けられており、脚部
462の下端部はこのリブ23a,23bによって形成
される溝に嵌め込まれて保持されるこのリブ23a,
23bは、図4に示す基板15を保持するためのリブ1
0a,10bと同様な形状であるので、図4に示すセパ
レータ1をそのまま用いることも可能である。
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図20
【補正方法】変更
【補正内容】
【図20】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図22
【補正方法】変更
【補正内容】
【図22】

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一方が大径部とされ他方が小径部とされて
    漏斗状に形成されたセパレータと、前記小径部側に形成
    された第1のフランジと、前記大径部側に形成された第
    2のフランジと、前記第1のフランジと前記第2のフラ
    ンジの少なくとも一方に取り付けられた板状部材とを備
    えた偏向ヨークにおいて、 前記板状部材を覆って前記板状部材を保護する保護カバ
    ーを備え、前記保護カバーの前記小径部側を前記第1の
    フランジに係止させる第1の係止手段と、前記保護カバ
    ーの前記大径部側を前記第2のフランジに係止させる第
    2の係止手段とを設け、これら第1及び第2の係止手段
    によって前記保護カバーを前記セパレータに取り付けた
    ことを特徴とする偏向ヨーク。
  2. 【請求項2】一方が大径部とされ他方が小径部とされて
    漏斗状に形成されたセパレータと、前記小径部側に形成
    された第1のフランジと、前記大径部側に形成された第
    2のフランジと、前記第1のフランジと前記第2のフラ
    ンジの少なくとも一方に取り付けられた板状部材とを備
    えた偏向ヨークにおいて、 前記板状部材を覆って前記板状部材を保護する保護カバ
    ーを備え、前記保護カバーの前記小径部側を前記第1の
    フランジに係止させる第1の係止手段あるいは前記保護
    カバーの前記大径部側を前記第2のフランジに係止させ
    る第2の係止手段のいずれか一方を設けると共に、前記
    保護カバーの前記第1あるいは第2の係止手段が形成さ
    れていない側に、前記保護カバーを前記板状部材に係止
    させる第3の係止手段を設け、前記第1,第2の係止手
    段の一方と、前記第3の係止手段とによって前記保護カ
    バーを前記セパレータに取り付けたことを特徴とする偏
    向ヨーク。
  3. 【請求項3】前記保護カバーは前記板状部材に対向する
    面が開放した箱状に形成されており、前記保護カバーを
    前記セパレータに取り付けた際、前記保護カバーの開放
    面側の端部が前記セパレータに近接もしくは接触してい
    ることを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載
    の偏向ヨーク。
  4. 【請求項4】請求項2に記載の偏向ヨークにおいて、前
    記保護カバーは、前記保護カバーを前記第3の係止手段
    によって前記板状部材に係止させた際に前記板状部材の
    側面に接触する接触部を有しており、前記第1,第2の
    係止手段のいずれか一方によって前記保護カバーの前記
    小径部側あるいは前記大径部側を前記フランジに係止さ
    せた状態で、前記第3の係止手段によって前記保護カバ
    ーを前記板状部材に係止させるために前記保護カバーを
    前記板状部材側に回動させる際に、前記第3の係止手段
    及び前記接触部が前記板状部材にほぼ同時に接触するこ
    とを特徴とする偏向ヨーク。
JP04429396A 1996-02-05 1996-02-05 偏向ヨーク Expired - Fee Related JP3332198B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04429396A JP3332198B2 (ja) 1996-02-05 1996-02-05 偏向ヨーク
US08/794,377 US5798606A (en) 1996-02-05 1997-02-04 Deflection yoke having an improved protection cover for protecting a terminal board

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04429396A JP3332198B2 (ja) 1996-02-05 1996-02-05 偏向ヨーク

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09213237A true JPH09213237A (ja) 1997-08-15
JP3332198B2 JP3332198B2 (ja) 2002-10-07

Family

ID=12687469

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP04429396A Expired - Fee Related JP3332198B2 (ja) 1996-02-05 1996-02-05 偏向ヨーク

Country Status (2)

Country Link
US (1) US5798606A (ja)
JP (1) JP3332198B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020045659A (ko) * 2000-12-09 2002-06-20 이형도 편향요크

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3330293B2 (ja) * 1996-12-12 2002-09-30 松下電器産業株式会社 端子板カバーおよびそれを用いた受像管装置
JPH1196934A (ja) * 1997-09-22 1999-04-09 Sony Corp 偏向ヨーク
TW385473B (en) * 1997-10-16 2000-03-21 Koninkl Philips Electronics Nv Picture display device with picture balance correction system
KR100340755B1 (ko) * 1998-09-30 2002-06-15 이형도 편향요크
US7642728B2 (en) * 2003-03-19 2010-01-05 Moisin Mihail S Circuit having EMI and current leakage to ground control circuit
US7081288B2 (en) * 2003-07-24 2006-07-25 Brady Worldwide, Inc. Tamper-evident, heat resistant cast label stock

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0666138B2 (ja) * 1985-05-24 1994-08-24 ソニー株式会社 コンバ−ジエンス補正装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020045659A (ko) * 2000-12-09 2002-06-20 이형도 편향요크

Also Published As

Publication number Publication date
US5798606A (en) 1998-08-25
JP3332198B2 (ja) 2002-10-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4148339B2 (ja) 同軸コネクタ
TW201324983A (zh) 附開關之同軸連接器
JPH09213237A (ja) 偏向ヨーク
JP4619980B2 (ja) 電気接続箱
JP4306602B2 (ja) 電気接続箱
JP3367638B2 (ja) 偏向ヨーク
JPH0421270Y2 (ja)
JP3346465B2 (ja) 偏向ヨーク装置
JP2864211B2 (ja) 基板係止部を有する電気コネクタ
JP4048962B2 (ja) 電気接続箱に付設するプロテクタ
JP2002033166A (ja) コネクタの固定構造
JP3432378B2 (ja) コネクタの固定構造
JP2001167680A (ja) 電磁接触器の付属品取付装置
JPH09270275A (ja) コネクタの固定構造
JP2002093524A (ja) コネクタ
JPH0935605A (ja) リレー取付構造
JP3552146B2 (ja) 電気部品の係止構造
KR101658014B1 (ko) 커넥터 어셈블리
JP4983443B2 (ja) 電気機器の端子装置及び電磁接触器
KR200180462Y1 (ko) 이탈 방지용 홀더
JPH11213914A (ja) 偏向ヨーク装置
JP3307183B2 (ja) 電気機器の端子装置
KR200364356Y1 (ko) 디가우징 코일홀더를 갖는 디스플레이장치
JP2019009029A (ja) 電気コネクタ
JP3059994U (ja) リード線の取付構造及びスペーサー

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080726

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080726

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090726

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090726

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100726

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees