JP2864211B2 - 基板係止部を有する電気コネクタ - Google Patents

基板係止部を有する電気コネクタ

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JP2864211B2
JP2864211B2 JP6062892A JP6289294A JP2864211B2 JP 2864211 B2 JP2864211 B2 JP 2864211B2 JP 6062892 A JP6062892 A JP 6062892A JP 6289294 A JP6289294 A JP 6289294A JP 2864211 B2 JP2864211 B2 JP 2864211B2
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locking
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達也 新井
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  • Coupling Device And Connection With Printed Circuit (AREA)
  • Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、基板係止部を有する電
気コネクタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の電気コネクタとしては、従来、
例えば、米国特許第4850892号明細書に開示され
たような電気コネクタがあった。この電気コネクタの絶
縁ハウジングは、中央部の底部において長手方向に延び
る基板エッジ部受入溝を有している。基板エッジ部受入
溝には、長手方向にそって接触端子が多数配列されてい
る。これら接触端子は、この基板エッジ部受入溝へと挿
入されてくる基板のエッジ部の各導体接触部によって電
気的に接触させられるものである。
【0003】また、その絶縁ハウジングの基板エッジ部
受入溝の長手方向における両端近くには、係止片と衝接
壁とが設けられている。係止片は、絶縁ハウジングの底
部壁から垂直に上方に延長していて、その上部の自由端
が長手方向において弾性的に偏移しうるものとされてお
り、この自由端に引掛け部が形成されている。
【0004】このような電気コネクタに対して基板を結
合させる場合には、先ず、その基板の接触部導体を配列
したエッジ部を、絶縁ハウジングの基板エッジ部受入溝
内へと、前方から斜めに挿入する。このとき、基板エッ
ジ部受入溝に配列された各接触端子とエッジ部の接触部
との間の接触力は、実質的にゼロに近いように設計され
ており、いわゆる、ZIF(零挿抜力)構造となってい
る。このような斜め挿入状態から、基板エッジ部受入溝
内に挿入されたエッジ部の下端を中心にして、基板の上
部を絶縁ハウジングの衝接壁の方へと回動させるように
する。このとき、基板の長手方向の両端が係止片の引掛
け部に当り、これにより、係止片が長手方向外側へと弾
性的に偏移する。これにより、基板の端部が係止片の引
掛け部を乗り越えることができ、基板の端部の後面が絶
縁ハウジングの衝接壁に衝接すると同時に、係止片は元
の垂直位置へと弾性的に偏移して戻り、その引掛け部が
基板の端部の前面を押さえるようにする。この状態にお
いて、基板のエッジ部に配列された接触部導体は、基板
エッジ部受入溝に配列された各対応する接触端子に対し
て強く接触させられた状態となり、このような接触状態
にて、基板の両端部は、絶縁ハウジングの衝接壁と係止
片の引掛け部との間に挟持された形にて、絶縁ハウジン
グに対して係止固定させられる。
【0005】このように絶縁ハウジングに対して係止固
定された基板を、電気コネクタから外すには、係止片を
外側へと弾性的に偏移させて、基板の両端が係止片の引
掛け部を乗り越えて基板が手前側に回動しうるように
し、その基板のエッジ部を基板エッジ部受入溝から引き
抜くようにすればよい。このときの引き抜き力も実質的
に零に近いものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の電気コネクタにおいては、係止片は、絶縁ハ
ウジングのモールド成形時に一体モールド成形されるも
のであり、係止片の固定端がコネクタ固定部上面である
等有効バネ長が短く、無理抜き時に係止片に過負荷がか
かると折損してしまうなどの問題があった。
【0007】このような不具合を解決するために、従
来、金属を用いた係止片とするケースが増えているが、
部品点数が増えるためコストアップにつながったり、モ
ジュール基板の無理抜きではやはりコネクタの係止片が
破壊される場合があった。その上、金属を用いた係止片
の引掛け部は、金属であるため鋭角にすると操作が危険
となったり、加工性からいってもそれほど鋭角的に形成
することはできない。したがって、金属の係止片におけ
る引掛け部は、どうしても鋭角性に欠けるものとなるの
で、基板挿入時のクリック感を出すことができなかった
り、不完全基板装着を起こしやすく、また、僅かな振動
を受けても、最悪の場合には、基板が引掛け部から外れ
てしまい、接触端子の接触を保てないばかりでなく、使
用されるコンピュータでのメモリが消滅し貴重なデータ
が失われる等、実用的にも大きな問題があった。
【0008】本発明の目的は、前述したような従来の問
題点を解消しうるような基板係止部を有する電気コネク
タを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、中央部
の底部において長手方向に延び且つその長手方向にそっ
て接触端子を配列した基板エッジ部受入溝を有し、該基
板エッジ部受入溝の長手方向における端部にあって、接
続すべき基板のエッジ部を前記基板エッジ受入溝へ挿入
しそのエッジ部に配列された接触部が前記各対応する接
触端子と電気的に接触した状態において該基板の長手方
向の端部を係止固定する基板係止部を有した電気コネク
タにおいて、前記基板係止部は、外壁の下部から前記長
手方向において内方へ実質的に水平に延長した後上方へ
実質的に垂直に延長するほぼL字型の係止片を備え、該
係止片は、前記外壁の下部に接続する部分を支点とし、
上方に垂直に延長する部分の上端を自由端として、前記
長手方向において弾性的に偏移しうるものとされ、前記
係止片の自由端には、該係止片の前記偏移時に前記基板
の長手方向の端部によって乗り越えられる引掛け部が設
けられ、前記基板係止部は、さらに、前記係止片の引掛
け部との間で前記基板の端部を挟持するような形にて前
記基板の係止固定を行なうための衝接壁部を備える。
【0010】本発明によれば、係止片の支点は、基板エ
ッジ部受入溝の底面のレベルより下のレベルに配置され
るのが好ましい。また、係止片の長手方向における厚み
は、支点から自由端まで、漸次薄くされていて、弾性的
偏移時にこの係止片の各部分での表面応力が均等になる
ようにするとよい。さらにまた、基板係止部には、係止
片の自由端の周囲を、引掛け部の近傍を除いて実質的に
包囲して、この係止片の種々な方向への弾性的偏移を制
限する偏移制限壁が設けられのが好ましい。
【0011】さらにまた、本発明においては、係止片の
自由端には、操作時に指を掛け易くするための突起部が
形成されるとよい。
【0012】
【実施例】次に、添付図面に基づいて、本発明の実施例
について本発明をより詳細に説明する。
【0013】図1は、本発明の一実施例としての基板係
止部を有した電気コネクタの絶縁ハウジングの右側端部
のみを斜め前方から見たところを拡大して示す斜視図で
あり、図2は、図1の電気コネクタの部分を斜め後方か
ら見たところを同様に拡大して示す斜視図である。図1
および図2に示されるように、この実施例の電気コネク
タの絶縁ハウジング100は、中央部110に長手方向
に延長する基板エッジ部受入溝111が形成されてい
る。この基板エッジ部受入溝111の内壁には、長手方
向にそって多数の接触端子(図示していない)を配設す
るための接触端子配設溝112が形成されている。
【0014】この絶縁ハウジング100の長手方向にお
いての右端には、基板係止部120が設けられている。
図示してはいないが、この絶縁ハウジングの長手方向の
左端には、基板係止部120と同じ構成の基板係止部が
設けられている。この絶縁ハウジングは、基板エッジ部
受入溝111を有する中央部110および左右の基板係
止部120を、プラスチック等の絶縁材料にて一体モー
ルド成形してなるものである。
【0015】各基板係止部120は、後で詳述するよう
にほぼL字型の係止片125と、この係止片125の周
囲を取り巻くようにした前壁121、外壁122、後壁
123および前方突出壁124とからなっている。前方
突出壁124の前面部には、係止片125の方へと延び
る突出壁124Aが形成されており、この突出壁124
Aの前面は、後述するような作用を果たす衝接壁124
Bを与えている。さらに、前方突出壁124の前面の上
部には、後述するような機能を果たす基板位置決め突起
129が形成されている。
【0016】図3は、図1の電気コネクタの絶縁ハウジ
ング100の部分の拡大縦断面図である。また、図4
は、図3のA−A線にそってとった断面図である。これ
ら図3および図4によく示されるように、係止片125
は、絶縁ハウジング100の端部の外壁122の下端部
から長手方向において内方へとほぼ水平に延びるように
延長して、その後、上方へほぼ垂直に延長するような、
ほぼL字型形状のものとされている。絶縁ハウジング1
00の各端部の下面には、下方へと延長するようにして
形成された取付け固定用柱130が形成されており、こ
の取付け固定用柱130は、この電気コネクタの絶縁ハ
ウジング100を実装すべきプリント配線基板(図示し
ていない)上に取付け固定する際の位置決め用として作
用するものである。
【0017】図4によく示されるように、L字型係止片
125の水平延長部125Aおよび125Bは、取付け
固定用柱130の各側にそって延長するようにして、外
壁122の下端部に接続している。これら水平延長部1
25Aおよび125Bと取付け固定用柱130の周辺部
との間には、間隙131が形成されるようにされてい
る。このようにすることにより、係止片125は、外壁
122への接続部を支点として、その自由端が長手方向
において弾性偏移し易くなるだけでなく、前後、斜め前
後方向等種々な方向において弾性偏移し易いものとさ
れ、また、弾性的にねじれ偏移もし易くされている。
【0018】さらにまた、図3によく示されるように、
この実施例の係止片125は、長手方向における厚み
が、外壁122への接続部である支点から、垂直に延長
している上部端の自由端まで、漸次薄くされていて、弾
性的偏移時にこの係止片の各部分での表面応力が均等に
なるようにしている。そして、この実施例の如く、L字
型係止片125の外壁122との接続部である支点を、
基板エッジ部受入溝111の底面のレベルより下のレベ
ルに配置するようにすると、一定の絶縁ハウジングの高
さの範囲内で、係止片125により大きな弾性を与える
ことができる。
【0019】図1および図2にも示されるように、係止
片125の自由端の前面側には、後述するような作用を
する引掛け部126が形成されており、後面側には、後
述するような作用を果たす偏移制限突部128が形成さ
れている。引掛け部126は、前面側に、基板の端部が
この引掛け部126を乗り越え易くするようなカム面1
26Aを有し、後面側に、基板の端部の前面を確実に押
さえるようにする押え面126Bを有している。一方、
偏移制限突部128は、前方突出壁124の前面部の突
出壁124Aの後面側に対峙する位置まで長手方向にお
いて内方へと延長する寸法とされている。
【0020】前壁121、外壁122、後壁123およ
び前方突出壁124は、L字型係止片125の自由端の
周囲を、引掛け部126の近傍を除いて実質的に包囲し
て、この係止片125の種々な方向への弾性的偏移を制
限するようにしている。
【0021】係止片125の引掛け部126の近傍に
は、周囲の制限壁は設けられてないのであるが、このよ
うな周囲の制限壁のない方への係止片125の弾性偏移
は、係止片125の偏移制限突部128が、前方突出壁
124の前面部の突出壁124Aに当接することによ
り、制限されるようになっている。
【0022】さらにまた、この実施例においては、係止
片125の自由端には、操作時に指を掛け易くするため
の突起部127が形成されている。図3に示されるよう
に、突起部127に指を掛けることにより、この係止片
125を、矢印で示すように、長手方向において外方へ
と弾性的に偏移させる操作を容易に行なうことができる
ようになる。
【0023】次に、このような構造を有する電気コネク
タに対して、基板を挿抜するための動作について、特
に、図5から図7を参照して説明する。
【0024】先ず、この電気コネクタに対して基板を嵌
合固定させるためには、図5の概略部分斜視図に示すよ
うに、嵌合すべき基板10の接触部導体(図示していな
い)を配列したエッジ部を、斜め前方(例えば、垂直に
対して約30°の角度)から電気コネクタの絶縁ハウジ
ングの中央部110の基板エッジ部受入溝111へと挿
入する。それから、挿入した基板エッジ部の下端を中心
として、基板10を電気コネクタの絶縁ハウジング10
0の基板係止部120の衝接壁124Bの方へと(すな
わち、基板10を垂直に立てる方向へと)、基板エッジ
部受入溝111の接触端子配設溝112に配設した接触
端子による弾性偏移力に抗して回動させていく。図6
は、このような回動の途中を示しており、丁度、基板1
0の端部の後面が、係止片125の引掛け部126の前
面のカム面126Aに当接しようとするところを示して
いる。
【0025】この図6に示すような状態から、さらに基
板10を後方へと回動させると、基板10の端部の後面
が係止片125の引掛け部126のカム面126Aを押
すことになり、これにより、係止片125は、外壁12
2の下部の接続部を支点として、長手方向において外側
へと弾性的に偏移させられ、引掛け部126も外方へと
引っ込むことになる。これにより、基板10の端部は、
引掛け部126を乗り越えることができる。さらに、基
板10をその端部の後面が、衝接壁124Bに当接する
位置まで後方へと回動させると、引掛け部126を外方
へと押す力がなくなるので、係止片125は、その弾性
偏移力により、元の位置へと戻り、この結果、引掛け部
126の押え面126Bが基板10の端部の前面を押さ
えるようになる。このとき、パチッとクリック感が得ら
れ、基板10の位置決め孔11が、絶縁ハウジング10
0の基板係止部120の基板位置決め突起129に嵌ま
り込む。図7は、このような状態を示している。
【0026】図7に示した状態においては、基板10
は、その両端部が基板係止部120の衝接壁124Bと
係止片125の引掛け部126の押え面126Bとの間
に挟持された形にて、電気コネクタの絶縁ハウジング1
00に対して係止固定されており、基板10のエッジ部
の接触部導体も電気コネクタの絶縁ハウジング100の
基板エッジ部受入溝111内に配列された各対応する接
触端子に対して押圧接触させられている。
【0027】図7に示したような基板10と電気コネク
タとの嵌合状態から、基板10を抜き出すためには、電
気コネクタの絶縁ハウジング100の両端における基板
係止部120の各係止片125の自由端の上端に設けた
突起部127に指を掛けて、係止片125を左右外方へ
と弾性的に偏移させて、各引掛け部126の押え面12
6Bが基板10の各端部の前面から外れるようにすれば
よい。こうすると、基板10は、基板エッジ部受入溝1
11に配置された接触端子による弾性偏移力を受けて、
図5に示すような位置へと回動させられる。この状態に
おいて、基板10を基板エッジ部受入溝111から斜め
前方へと引き抜くようにすることにより、基板を電気コ
ネクタから外すことができる。この引き抜き時には、こ
の種の零挿抜力コネクタでは通常であるように、実質的
に基板10に対する電気コネクタの接触端子による接触
力は零であるので、非常に小さな引き抜き力で外すこと
ができる。
【0028】前述した実施例では、L字型係止片に過応
力がかかるのを防止するための構造として、係止片の周
りを壁面で囲う形をとっているが、本発明は、これに限
らず、例えば、係止片の種々な方向への偏移を制限でき
る位置に引掛け構造を配置する等その他の種々な構造を
採用でき、本発明は、これらの他の構造も含むものであ
る。
【0029】
【発明の効果】本発明の電気コネクタの基板係止部にお
いては、係止片をL字型としたことにより、この係止片
が長手方向だけでなく、基板装着方向、ねじれ方向にも
弾性的に偏移可能であるので、長手方向への偏移力に対
してだけでなく、その他の方向に掛かる応力を容易に逃
がすことができ、係止片の破損の可能性を最小限に抑え
ることができる。
【0030】係止片の支点を、基板エッジ部受入溝の底
面のレベルより下のレベルに配置することにより、電気
コネクタの絶縁ハウジングの一定の高さのなかで、係止
片により大きな偏移性をもたせることができ、非常にや
わらかではあるがクリック感のある基板の係止を行なう
ことができるものとすることができる。
【0031】また、係止片の長手方向における厚みを、
支点から自由端まで、漸次薄くして、弾性的偏移時にこ
の係止片の各部分での表面応力が均等になるようにする
ことにより、係止片の破損の可能性をさらに少なくする
ことができる。
【0032】このような種々な方向への偏移性のある係
止片の自由端の周囲に、偏移制限壁を設けることによ
り、さらにその係止片に過応力が掛かることによる破損
の可能性を少なくすることができる。
【0033】このように係止片の破損の可能性を低める
ことにより、この係止片を絶縁ハウジングのその他の部
分とのプラスチック材料等の材料にて一体モールド成形
しても、破損の生ずることのないものとすることがで
き、容易に安価に作製することができる。
【0034】係止片をモールド成形する場合には、複雑
な形状を簡単に作ることができるので、その自由端に設
ける引掛け部の形状も、基板の係止に際してクリック感
を出し、しかも確実な係止を行えるものとすることが容
易にできる。
【0035】また、モールド成形によって、係止片の自
由端に、操作時に指を掛け易くするための突起部を容易
に設けることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としての基板係止部を有した
電気コネクタの絶縁ハウジングの右側端部のみを斜め前
方から見たところを拡大して示す斜視図である。
【図2】図1の電気コネクタの部分を斜め後方から見た
ところを同様に拡大して示す斜視図である。
【図3】図1の電気コネクタの絶縁ハウジングの部分の
拡大縦断面図である。
【図4】図3のA−A線にそってとった断面図である。
【図5】図1の電気コネクタに対して基板を嵌合させる
最初の段階を示す部分斜視図である。
【図6】図1の電気コネクタに対して基板を嵌合させる
途中の段階を示す部分斜視図である。
【図7】図1の電気コネクタに対して基板が嵌合させら
れ係止された状態を示す部分斜視図である。
【符号の説明】
10 基板 11 位置決め孔 100 電気コネクタの絶縁ハウジング 110 中央部 111 基板エッジ部受入溝 112 接触端子配設溝 120 基板係止部 121 前壁 122 外壁 123 後壁 124 前方突出壁 124A 突出壁 124B 衝接壁 125 係止片 125A 水平延長部 125B 水平延長部 126 引掛け部 126A カム面 126B 押え面 127 突起部 128 偏移制限突部 129 基板位置決め突起
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−236781(JP,A) 特開 平6−20744(JP,A) 特開 平3−225781(JP,A) 実開 平2−52278(JP,U) 実開 平2−32685(JP,U) 実開 平3−109284(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01R 13/56 - 13/72

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中央部の底部において長手方向に延び且
    つその長手方向にそって接触端子を配列した基板エッジ
    部受入溝を有し、該基板エッジ部受入溝の長手方向にお
    ける端部にあって、接続すべき基板のエッジ部を前記基
    板エッジ受入溝へ挿入しそのエッジ部に配列された接触
    部が前記各対応する接触端子と電気的に接触した状態に
    おいて該基板の長手方向の端部を係止固定する基板係止
    部を有した電気コネクタにおいて、前記基板係止部は、
    外壁の下部から前記長手方向において内方へ実質的に水
    平に延長した後上方へ実質的に垂直に延長するほぼL字
    型の係止片を備えており、該係止片は、前記外壁の下部
    に接続する部分を支点とし、上方に垂直に延長する部分
    の上端を自由端として、前記長手方向において弾性的に
    偏移しうるものとされており、前記係止片の自由端に
    は、該係止片の前記偏移時に前記基板の長手方向の端部
    によって乗り越えられる引掛け部が設けられており、前
    記基板係止部は、さらに、前記係止片の引掛け部との間
    で前記基板の端部を挟持するような形にて前記基板の係
    止固定を行なうための衝接壁部を備えていることを特徴
    とする電気コネクタ。
  2. 【請求項2】 前記係止片の前記支点は、前記基板エッ
    ジ部受入溝の底面のレベルより下のレベルに配置されて
    いる請求項1記載の電気コネクタ。
  3. 【請求項3】 前記係止片の前記長手方向における厚み
    は、前記支点から前記自由端まで、漸次薄くされてい
    て、前記弾性的偏移時にこの係止片の各部分での表面応
    力が均等になるようにしている請求項1または2記載の
    電気コネクタ。
  4. 【請求項4】 前記基板係止部には、前記係止片の前記
    自由端の周囲を、前記引掛け部の近傍を除いて実質的に
    包囲して、この係止片の種々な方向への弾性的偏移を制
    限する偏移制限壁が設けられている請求項1または2ま
    たは3記載の電気コネクタ。
  5. 【請求項5】 前記係止片の自由端には、操作時に指を
    掛け易くするための突起部が形成されている請求項1ま
    たは2または3または4記載の電気コネクタ。
  6. 【請求項6】 前記外壁の下部には、下方に延長する取
    付け固定用柱が設けられており、前記係止片の前記外壁
    の下部に接続する前記部分は、前記取付け固定用柱の周
    辺部との間に間隙が形成されるような形状とされている
    請求項1または2または3または4または5記載の電気
    コネクタ。
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