JP3232240B2 - 電気コネクタ - Google Patents

電気コネクタ

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JP3232240B2
JP3232240B2 JP10666496A JP10666496A JP3232240B2 JP 3232240 B2 JP3232240 B2 JP 3232240B2 JP 10666496 A JP10666496 A JP 10666496A JP 10666496 A JP10666496 A JP 10666496A JP 3232240 B2 JP3232240 B2 JP 3232240B2
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R12/00Structural associations of a plurality of mutually-insulated electrical connecting elements, specially adapted for printed circuits, e.g. printed circuit boards [PCB], flat or ribbon cables, or like generally planar structures, e.g. terminal strips, terminal blocks; Coupling devices specially adapted for printed circuits, flat or ribbon cables, or like generally planar structures; Terminals specially adapted for contact with, or insertion into, printed circuits, flat or ribbon cables, or like generally planar structures
    • H01R12/70Coupling devices
    • H01R12/82Coupling devices connected with low or zero insertion force
    • H01R12/83Coupling devices connected with low or zero insertion force connected with pivoting of printed circuits or like after insertion

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エッジ部に複数のパッ
ドを配列した子基板を、母基板に対して垂直、斜め、あ
るいは平行に接続するための電気コネクタに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】近年、メモリーの搭載数の増大により、
メモリーモジュールの使用が増えており、高密度の実装
が必要な専用コネクタが使用されてきている。このよう
な高密度に対応し、接触バネで安定した接続を得るに
は、従来ある直接挿入型コネクタでは、高密度実装の要
求を満足せず、挿入力がかたく、挿入後回転させて接触
させる回転式ゼロ挿入力コネクタが様々使われている。
【0003】従来の回転式ゼロ挿入力ソケットの一例と
しては、特開昭60−230378号公報や特開昭63
−193473号公報に開示されたようなものがある。
これらの電気コネクタでは、接触端子は、所望の厚さを
有した金属シート材料から打ち抜き加工形成されたもの
を使用している。このような接触端子は、平らなワーク
から打ち抜き加工されるので、非常に大きなばね定数を
有する。したがって、最小厚みのPC基板に対して確実
で十分な接触力が得られるようにそのばね定数を選定し
ておくと、最大厚みのプリント回路に対して過大な接触
力が生じてしまい、破損が生じたり取り付けが困難にな
るという問題点があった。
【0004】そこで、この種の電気コネクタにおいて、
このような金属シートから打ち抜き加工のみによって形
成された接触端子に代えて、金属シートから打ち抜き曲
げ加工によって形成されるような接触端子を使用するこ
とが考えられてきている。このような電気コネクタの一
例としては、特開平2−78168号公報に開示された
ようなものがある。このような打ち抜き曲げ加工によっ
て形成された接触端子では、前述の打ち抜き加工のみに
よって形成された接触端子において問題となったような
ことを避けることはできる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この種
の電気コネクタでも、次のような問題があった。すなわ
ち、子基板を回転させて嵌合するため、回転モーメント
(子基板を解除する方向)により嵌合されている子基板
が撓んだり、そったりまた製造上の精度のバラツキから
接触端子の接触部の位置がバラツクことがあった。そし
て、その影響で接触端子が整列している方向の各接触端
子の接触力が不均一になることがあった。また、嵌合し
ている子基板のそりにより、上接点部および下接点部の
各々の接触力が異なり、接触抵抗が安定しない場合があ
った。
【0006】このような問題点につきより分かり易くす
るするために、添付図面の図13および図14を参照し
て説明しておく。通常、この種の電気コネクタは、図1
3の概略斜視図に示すように、実装基板である母基板1
0上に搭載されて、例えば、メモリモジュールを搭載す
るプリント回路基板である子基板30を、母基板10へ
接続させるのに使用される。この電気コネクタ20の絶
縁ハウジング21は、中央部に長く延びる開口部25を
有しており、この開口部25の両端側に直立して延びる
ラッチレバー22を備えており、これらラッチレバー2
2の上端近くには、ラッチ部23が設けられている。絶
縁ハウジング21には、開口部25にそって前述したよ
うな多数の接触端子が配列されている。子基板30を電
気コネクタ20に接続嵌合させるには、母基板10上に
載置された電気コネクタ20の開口部25に対して、前
方斜め方向から挿入して、その挿入されたエッジ部を中
心として後方へ回動させるようにする。すると、子基板
30の各側縁が各対応するラッチレバー22のラッチ部
23の前面部に係合し始めたところで、各ラッチレバー
22がそのカム作用により外側へと開くように弾性偏移
させられ、これにより、子基板30の各側縁が各ラッチ
部23を乗り越えることができる。こうして、子基板3
0の各側縁が各ラッチ部23を乗り越えると、各ラッチ
レバー22がその弾性により、元の直立位置へと戻るの
で、子基板30の各側縁の前面が各ラッチ部23の後面
によって抑えられる状態となる。これで、電気コネクタ
20に対する子基板30の接続動作が完了する。図13
は、このように子基板30が電気コネクタ20に接続嵌
合させられた状態を示している。
【0007】ところが、図13に示した子基板の接続嵌
合状態において、この子基板30には、開口部25にそ
って多数配列された接触端子の弾性ばねの作用により、
常に前側へ回転させるような力が加えられていることに
なる。一方、子基板30の上端両側縁は、各対応するラ
ッチレバー22のラッチ部23によって前側へ回転しな
いように押さえられている。したがって、接触端子の弾
性ばねによって子基板30に加えられる前方へ回転モー
メントが大きければ大きい程、図13において矢印Wに
て示すように、子基板30の幅方向におけるそり(撓
み)が大きくなる。このために、図14のグラフに示す
ように、絶縁ハウジング21の開口部25の中央部に配
設されている後方側の接触端子ほど、その接点部の子基
板30のエッジ部のパッドに対する接触力が低下してし
まい、開口部25の両端部に配設されている前方側の接
触端子ほど、その接点部の子基板30のエッジ部のパッ
ドに対する接触力が低下してしまい、安定した2点接触
ができなくなる。
【0008】前述したようなこの種の従来の電気コネク
タの問題点を解決するための対策としては、従来、接触
端子の接触力を全体的に下げることにより、前述の回転
モーメントを小さくして、子基板のそりを抑えたり、絶
縁ハウジングにモールド固定突起部を設けて嵌合される
子基板を矯正させたり、実公平7−9347号公報に開
示されているように、抜き端子で同様の効果を目的とし
たコンタクトを設けたりする等が考えられていた。
【0009】しかし、接触端子の接触力を全体的に下げ
る方法では、接触抵抗が大きくなってしまい接触の信頼
性が失われてしまう恐れがあった。また、モールド固定
突起部で嵌合子基板を矯正する方法では、規格内の子基
板の厚みに対応できない。さらにまた、抜き端子による
のでは、抜き端子そのものが有している前述したような
問題点が、そのまま残ってしまう。
【0010】本発明の目的は、前述したような従来技術
の問題点を解消し、安価で、接触力を下げることなく、
嵌合によって発生するモーメントにより嵌合子基板が撓
んだり、そったりしないような電気コネクタを提供する
ことである。さらにまた、本発明の目的は、嵌合子基板
のそりの大きさに関わらず、一定の接触力を保持するこ
とのできるような電気コネクタを提供することにもあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の一つの特徴によ
れば、エッジ部に複数のパッドを配列した子基板を、母
基板に対して接続するための電気コネクタにおいて、母
基板上に載置される絶縁ハウジングと、該絶縁ハウジン
グに配設された複数の接触端子とを備えており、前記絶
縁ハウジングには、子基板の前記エッジ部を前方斜め方
向から受け入れて該エッジ部を中心とした該子基板の前
記母基板に対する接続位置への後方回動を許す開口部が
設けられており、該開口部の前側壁、底部壁および後側
壁には、前記接触端子の各々を収容するための端子収容
溝が設けられており、前記接触端子の各々は、バネ性の
ある導電材料のシートから打ち抜きおよび折り曲げ加工
によって形成されており、各接触端子は、各対応する前
記前側壁および前記後側壁のうちの一方の側壁の端子収
容溝に固定される第1の固定部と、該第1の固定部から
全体的に見て下方へと延長して前記母基板の対応する導
体に電気的に接続される接続部と、前記第1の固定部か
ら上方へと延長してから前記開口部内の方へと折り曲げ
返されて上接点部または下接点部を与える逆U字部と、
該逆U字部から前記前側壁および前記後側壁のうちの他
方の側壁の端子収容溝の方へと延長して該他方の側壁の
端子収容溝に沿って上方へと延長するように大きく折り
曲げ返されたU字部と、該U字部に続いて前記開口部内
へと折り曲げ返されて下接点部または上接点部を与える
自由端部とを備えており、前記逆U字部、U字部および
自由端部は、前記第1の固定部を支点とした弾性ばねを
構成しており、前記各端子収容溝に保持された各接触端
子の前記上接点部と前記下接点部との間の、前記子基板
の前記エッジ部の受け入れ方向から見た間隔は、前記子
基板の前記エッジ部の厚さに等しいか、それより若干大
きくされているが、前記子基板を前記後方回動させると
きには、前記弾性ばねが、前記第1の固定部を支点とし
て、前記開口部の深さ方向における前記上接点部と前記
下接点部との間の離間距離が短くなるように、弾性偏移
させられて、前記子基板の前記エッジ部の各対応するパ
ッド部に対して各上接点部または下接点部が所定の接触
力にて接触させられるようになっている。
【0012】本発明のもう一つ別の特徴によれば、エッ
ジ部に複数のパッドを配列した子基板を、母基板に対し
て接続するための電気コネクタにおいて、母基板上に載
置される絶縁ハウジングと、該絶縁ハウジングに配設さ
れた複数の接触端子とを備えており、前記絶縁ハウジン
グには、子基板の前記エッジ部を前方斜め方向から受け
入れて該エッジ部を中心とした該子基板の前記母基板に
対する接続位置への後方回動を許す開口部が設けられて
おり、該開口部の前側壁、底部壁および後側壁には、前
記接触端子の各々を収容するための端子収容溝が設けら
れており、前記接触端子の各々は、バネ性のある導電材
料のシートから打ち抜きおよび折り曲げ加工によって形
成されており、各接触端子は、各対応する前記前側壁お
よび前記後側壁のうちの一方の側壁の端子収容溝に固定
される第1の固定部と、該第1の固定部から全体的に見
て下方へと延長して前記母基板の対応する導体に電気的
に接続される接続部と、前記第1の固定部から上方へと
延長してから前記開口部内の方へと折り曲げ返されて上
接点部または下接点部を与える逆U字部と、該逆U字部
から前記前側壁および前記後側壁のうちの他方の側壁の
端子収容溝の方へと延長して該他方の側壁の端子収容溝
に沿って上方へと延長するように大きく折り曲げ返され
たU字部と、該U字部に続いて前記開口部内へと折り曲
げ返されて下接点部または上接点部を与える自由端部と
を備えており、前記逆U字部、U字部および自由端部
は、前記第1の固定部を支点とした弾性ばねを構成して
おり、前記各端子収容溝に保持された各接触端子の前記
上接点部と前記下接点部との間の、前記子基板の前記エ
ッジ部の受け入れ方向から見た間隔は、前記子基板の前
記エッジ部の厚さに等しいか、それより若干大きくされ
ているが、前記子基板を前記後方回動させるときには、
前記弾性ばねが、前記第1の固定部を支点として弾性偏
移させられて、前記子基板の前記エッジ部の各対応する
パッド部に対して各上接点部または下接点部が所定の接
触力にて接触させられるようになっており、且つ前記開
口部内において前記前側壁または後側壁の方へとフロー
ティングしうるようなものとされている。
【0013】本発明の好ましい実施態様によれば、前記
子基板の前記エッジ部には、両面共通パッドが設けられ
ており、前記各接触端子の前記上接点部と前記下接点部
とは、前記子基板が前記母基板に対する接続位置へと後
方回動させられた状態において、前記子基板の対応する
両面共通パッドを挟み込むようにされている。
【0014】また、本発明の別の好ましい実施態様によ
れば、前記逆U字部における前記第1の固定部から上方
へと延長する部分は、フローティング支柱とされてお
り、該フローティング支柱に対向する前記前側壁または
後側壁の前記端子収容溝には、拡大空間部が設けられて
いる。
【0015】さらにまた、本発明の別の好ましい実施態
様によれば、 前記フローティング支柱の長さまたは幅
を選択することにより、フローティング機能部のばね定
数を調節可能としている。
【0016】また、本発明の別の好ましい実施態様によ
れば、前記フローティング支柱の上部にビードを設ける
ことにより、フローティング機能部の変形の量を調節可
能としている。
【0017】
【実施例】次に、添付図面に基づいて、本発明の実施例
について本発明をより詳細に説明する。
【0018】図1は、本発明の一実施例としての電気コ
ネクタの部分破断斜視図である。図1に示すように、本
発明の一実施例としての電気コネクタ200は、実装基
板である母基板上に載置される絶縁ハウジング221を
備えている。この絶縁ハウジング221の下部の中央部
には、長手方向にそって延長した開口部225が形成さ
れている。この開口部225は、メモリモジュールを搭
載するプリント回路基板である子基板のエッジ部を前方
斜め方向から受け入れて且つそのエッジ部を中心とした
子基板の母基板に対して垂直な位置への後方回動を許す
ようなものである。
【0019】子基板のエッジ部には、所定の配列ピッチ
にて両面共通パッドが配列されている。これらパッド
は、この子基板の搭載されるメモリ等の各種素子の対応
する端子に対して、子基板に形成された所望の導体パタ
ーンを介して電気的に接続されている。このような子基
板自体の構成は、本発明の重要な部分ではなく、従来の
ものでありうるので、ここでは詳述しない。
【0020】電気コネクタ200の絶縁ハウジング22
1には、開口部225の前側壁、底部壁および後側壁に
は、以下詳述するような端子収容溝226が設けられて
おり、これら端子収容溝226は、子基板のエッジ部に
配列されたパッドの配列ピッチに等しい配列ピッチにて
配列されている。これら各端子収容溝226には、後述
するような接触端子400がそれぞれ配設されている。
【0021】また、この電気コネクタ200の絶縁ハウ
ジング221の両端には、開口部225の両端近傍外側
の位置にて直立するようにしてラッチレバー222が設
けられており、これらラッチレバー222の上部端に
は、ラッチ部223が形成されている。また、この絶縁
ハウジング221の後壁のラッチレバー222の近傍に
は、接続された子基板の上方への抜けを防止するための
突起部224が設けられている。一方、子基板の対応す
る位置には、係合穴が設けられている。さらにまた、絶
縁ハウジング221の両端の底部には、ガイドポスト2
27が設けられている。
【0022】図5の部分破断斜視図および図7の概略断
面図に示すように、母基板10(図5には示していな
い)に載置された電気コネクタ200に対して子基板3
0を接続するには、子基板30のエッジ部を絶縁ハウジ
ング221の開口部225に対して前方斜め方向から挿
入して、子基板30をその挿入されたエッジ部を中心と
して後方へ回動させるようにする。すると、子基板30
の各側縁が各対応するラッチレバー222のラッチ部2
23の前面部に係合し始めたところで、各ラッチレバー
222がそのカム作用により外側へと開くように弾性偏
移させられ、これにより子基板30の各側縁が各ラッチ
部223を乗り越えることができる。こうして、子基板
30の各側縁が各ラッチ部223を乗り越えると、子基
板30の各係合穴31内に突起部224が係合すると同
時に、各ラッチレバー222がその弾性により、元の直
立位置へと戻るので、子基板30の各側縁の前面が各ラ
ッチ部223の後面によって押さえられる状態となる。
これで、電気コネクタ200に対する子基板30の接続
動作が完了し、この接続完了状態を図6および図8は示
している。
【0023】図6および図8に示したような接続状態か
ら子基板30を外すには、ラッチレバー222を外側に
開くように偏移させればよい。すると、子基板30は、
後述するような各接触端子400のばね力を受けて各側
縁が各ラッチ部223を越えるようにして前方回動させ
られるので、開口部225から容易にエッジ部を引き抜
くことができる。
【0024】次に、本発明の重要な特徴の一つである接
触端子400の構成およびこれら接触端子400を配設
するための絶縁ハウジング221に設ける端子収容溝2
26の構成について、図2から図8を参照して詳述す
る。図2は、接触端子400のうちの一方の型の接触端
子の1つを示す拡大斜視図である。この接触端子400
は、バネ性のある導電材料のシートから打ち抜きおよび
折り曲げ加工によって形成されている。
【0025】図2によく示されるように、この型の接触
端子400は、ほぼ平らな金属ばね材料のシート材から
切り出されそのシート材平面から折り曲げて形成されて
いる。そして、この型の接触端子400は、絶縁ハウジ
ング221に形成された端子収容溝226のうち開口部
225の後側壁の端子収容溝に固定される第1の固定部
446と、絶縁ハウジング221の底部壁の端子収容溝
を通して対応する前側壁の端子収容溝へと延びる長いク
ランク曲がり部447とを有している。この長いクラン
ク曲がり部447には、対応する前側壁の端子収容溝に
固定される第2の固定部449が設けられている。さら
に、この型の接触端子400は、第2の固定部449に
続いて下方へと延長して、母基板10の対応する導体に
電気的に接続される接続部448を備えている。
【0026】この型の接触端子400は、さらに、第1
の固定部446から上方へと延長してから、絶縁ハウジ
ング221の開口部225内の方へと折り曲げ返されて
上接点部441を与える逆U字部443と、この逆U字
部443から絶縁ハウジング221の前側壁の端子収容
溝の方へと延長して前側壁の端子収容溝に沿って上方へ
と延長するように大きく折り曲げ返されたU字部442
と、このU字部442に続いて絶縁ハウジング221の
開口部225内へと折り曲げ返されて下接点部444を
与える自由端部445とを備えている。この実施例の接
触端子では、第1の固定部446の上方の折返し部から
上接点部441までの部分に、板厚方向にビード(凸の
出っ張り)443Aが形成されている。この部分にビー
ド443Aを有することにより、断面係数を大きくし、
負荷による変位を極小にし、第1の固定部446から上
方折返し部までの部分をフローティング支柱443Bと
して機能させることができるようにしている。また、こ
のビード443Aは、上接点部441のところまで延長
させることにより、接触部としても用いることができ、
接触圧力(ヘルツ応力)を増大させる効果を兼ねること
ができる。
【0027】このフローティング支柱443Bによるフ
ローティング機能部のばね定数は、そのフローティング
支柱443Bの長さまたは幅を選択することにより、調
節可能である。また、フローティング支柱の上部に前述
したビード443Aを設けることによってフローティン
グ支柱が変形し易くし、変形の量を調節可能である。
【0028】図3は、接触端子400のうちの他方の型
の接触端子の1つを示す拡大斜視図である。この他方の
型の接触端子400は、図2に関して前述した一方の型
の接触端子と、接続部448が第1の固定部446から
長いクランク曲がり部を介さずに下方へと、絶縁ハウジ
ング221の底部壁の端子収容溝を通して延長するよう
にされている以外は、同じであるので、これ以上詳述し
ない。
【0029】図7は、図2および図3に関して説明した
ような2つの型の接触端子400を絶縁ハウジング22
1の各端子収容溝226に交互に配設した電気コネクタ
200を、母基板10の上に載置した状態を示す断面図
であり、図4は、その状態の電気コネクタの部分拡大底
面図である。これら図7および図4によく示されるよう
に、図2に関して説明したような一方の型の接触端子4
00は、その第1の固定部446を絶縁ハウジング22
1の後側壁の端子収容溝226に圧入固定し、一方、第
2の固定部449を絶縁ハウジング221の前側壁の端
子収容溝226に圧入固定するようにして、各対応する
一つおきの端子収容溝226に配設されている。また、
図3に関して説明したような他方の型の接触端子400
は、その第1の固定部446を絶縁ハウジング221の
後側壁の端子収容溝226に圧入固定するようにして、
各対応する他の一つおきの端子収容溝226に配設され
ている。各接触端子400の接続部448は、絶縁ハウ
ジング221の開口部225の底部壁の端子収容溝から
下方へと突き出すようにされる。こうすることにより、
電気コネクタ200の接続部448の配列は、千鳥状の
2列配列とされる。
【0030】また、図7に示したように絶縁ハウジング
221の端子収容溝226内に配設された状態における
各接触端子400の上接点部441と下接点部444と
の間の子基板30の挿入方向から見たときの間隔D
2 は、子基板30のエッジ部の厚さD1 に等しいか、そ
れより若干大きい程度とされている。各接触端子400
の上接点部441を含む逆U字部443、U字部442
および下接点部444を含む自由端部445は、第1の
固定部446を支点とし且つ自由端部445を自由端と
した弾性ばねを構成している。なお、この実施例におい
ては、電気コネクタ200の絶縁ハウジング221の開
口部225の後側壁側の端子収容溝226の上部226
Aは、図7および図8の断面図によく示されているよう
に、後述するような機能を果たすために、比較的に大き
な空間とされている。この比較的に大きな空間226A
の前に、各接触端子400の前述のフローティング支柱
443Bが位置するようにされている。端子収容溝22
6の下部226Bは、図7および図8の断面図によく示
されているように接触端子を圧入するとき、ビード44
3Bが通過する空間である。
【0031】次に、このような電気コネクタ200に対
して子基板30を接続する場合における動作について、
特に、図7と図8とを参照して説明する。先ず、図7に
示すように、子基板30のエッジ部を、電気コネクタ2
00の絶縁ハウジング221の開口部225に対して前
方斜め方向から挿入していく。このとき、絶縁ハウジン
グ221の開口部225の両端近傍の前側上部に形成さ
れた傾斜ガイド面225Aにそって子基板30のエッジ
部の前面を滑らせていく。前述したように、このような
子基板30の前方斜めの挿入方向から見たときの、各接
触端子400の上接点部441と下接点部444との間
の間隔D2 は、子基板30のエッジ部の厚みD1 に等し
いかそれより若干大きくされているので、これら接触端
子400による子基板30の挿入に対する抵抗力は、ほ
とんどなく、子基板30は開口部225に対してゼロ挿
入力にて挿入することができる。
【0032】このようにゼロ挿入力にて子基板30を開
口部25内へ挿入していくと、子基板30の下端面が、
開口部225の底部壁に形成された斜面225Bに衝接
する。このような衝接後に、子基板30を開口部225
の後側壁の方へと、開口部225を中心とし、すなわ
ち、斜面225Bと子基板30の下端面との衝接部を中
心として、回動させるようにする。すると、各接触端子
400の上接点部41の近傍部分が子基板30のエッジ
部の後面によって押されるていくことにより、各接触端
子400の、逆U字部443、U字部442および自由
端部445からなる弾性ばねは、第1の固定部446を
支点として、弾性変位させられていく。このような弾性
ばねの弾性偏移力に抗して、子基板30の後方への回動
を続けて、前述したように、子基板30の両側縁が各ラ
ッチレバー222のラッチ部223を乗り越えるように
することにより、図8に示したようなラッチ状態とする
ことができる。
【0033】図8は、電気コネクタ200に対して子基
板30がこのようにラッチされた状態における、各接触
端子400と子基板30のエッジ部との関係を示してい
る。子基板30の下端面は、絶縁ハウジング221の開
口部225の底部壁の平坦面225Cの上に乗ってお
り、子基板30のエッジ部の各対応する両面共通パッド
部(図示していない)に対して、上接点部441と下接
点部444とが挟み込むようにして接触させられてい
る。
【0034】次に、図7に示した子基板30の斜め挿入
から回転させて、図8の子基板30の嵌合接続完了まで
における、子基板30のエッジ部のパッドと、上接点部
441および下接点部444の各々との接触に至るまで
の各部の挙動について、詳述する。先ず、子基板30の
後方への回動により、上接点部441が後側壁の方へと
押され始める。すると、第1の固定部446を支点とし
てフローティング支柱443Bが、後側壁の端子収容溝
の大きな空間部226A内へと弾性偏移させられる。こ
のようなフローティング支柱443Bの偏移により、上
接点部441は、図7に示した嵌合接続前の位置より、
後方へと若干退くと同時に、若干高い位置へと移動させ
られる。このようなフローティング支柱443Bおよび
上接点部441の動きにつれて、下接点部444は、U
字部442の動きにより、図7に示した嵌合接続前の位
置より、開口部225内の方へと比較的に大きく移動さ
せられようとすると同時に、比較的に大きく高い位置へ
と移動させられる。
【0035】この場合における下接点部444の上方へ
の移動量は、上接点部441の上方への移動量に比較し
て大きくなるように、接触端子400の形状を設計して
おくことにより、図8に示した接続嵌合時における上接
点部441と下接点部444との高さの違いを、図7に
示した接続嵌合前における上接点部441と下接点部4
44との高さの違いよりも相当に小さいものとすること
ができる。すなわち、子基板30を接続嵌合させる前の
状態における各接触端子400の上接点部441と下接
点部444との間の、開口部225の深さ方向における
離間距離よりも、子基板30の接続嵌合状態における各
接触端子400の上接点部441と下接点部444との
間の、開口部225の深さ方向における離間距離の方が
短くなるようにするとができる。したがって、図8に示
した接続嵌合状態において、上接点部441および下接
点部444によって子基板30に加えられている接触力
による回転モーメントを比較的に小さく抑えることがで
きる。このように、上方側縁部をラッチ部223によっ
て抑えられている子基板30に加えられている回転モー
メントが小さく抑えられると、嵌合子基板30のそり、
撓みも最小に抑えられる。
【0036】さらにまた、前述したように、フローティ
ング支柱443Bおよびその背後に設けた端子収容溝の
大きな空間部226Aの協動作用により、各接触端子4
00の、逆U字部443、U字部442および自由端部
445からなる弾性ばねが第1の固定部446を支点と
して、フローティングするため、上接点部441および
下接点部444の子基板30のエッジ部のパッドの各々
に対する接触力は、嵌合子基板30のそりの大きさに関
わらず、一定に保持することが可能となる。すなわち、
図10の(A) 、(B) および(C) に略示するように、嵌合
子基板30のそりまたは撓みの程度に応じて、開口部2
25の中心に対して、上接点部441および下接点部4
44を含む各接触端子400の弾性ばねの部分が偏移し
うるので、上接点部441および下接点部444の子基
板30のエッジ部のパッドの各々に対する接触力は、嵌
合子基板30のそりの大きさに関わらず、一定に保持さ
れるのである。
【0037】前述した実施例の電気コネクタ200にお
いては、一つおきの接触端子400が第1の固定部44
6に加えて、第2の固定部449を有していて、絶縁ハ
ウジング221の絶縁材に圧入されているので、図7の
状態から図8の状態への子基板30の接続嵌合のための
後方への回転動作時に、過大な回転力が絶縁ハウジング
221に加えられるようなことがあっても、絶縁ハウジ
ング221が母基板10から引き剥がされて、後方へ倒
れてしまうようなことはない。何故ならば、第2の固定
部449が絶縁ハウジング221に対して圧入されて固
定されているので、接触端子400が変形してしまうこ
とがなく、したがって、これら接触端子400による固
定力が、ガイドポスト227による絶縁ハウジング22
1の母基板10への固定力に加え合わされるようになる
からである。
【0038】図11および図12は、本発明の別の実施
例としての電気コネクタの構造を示す図7および図8の
それぞれと同様の図である。この実施例の電気コネクタ
200Aは、絶縁ハウジングに配設される接触端子50
0の形状が、前述した実施例の接触端子400の形状と
異なり、絶縁ハウジング221の構造が若干異なる以外
は、実質的に同様のものであるので、それら異なる点に
ついてのみ、以下説明する。
【0039】図11によく示されるように、接触端子5
00のうちの一方の型の接触端子は、ほぼ平らな金属ば
ね材料のシート材から切り出されそのシート材平面から
折り曲げて形成されている。そして、この型の接触端子
500は、絶縁ハウジング221に形成された端子収容
溝226のうち開口部225の前側壁の端子収容溝に固
定される第1の固定部546と、絶縁ハウジング221
の底部壁の端子収容溝を通して対応する後側壁の端子収
容溝へと延びる長いクランク曲がり部547とを有して
いる。この長いクランク曲がり部547には、対応する
後側壁の側で端子収容溝に固定される第2の固定部54
9が設けられている。さらに、この型の接触端子500
は、第2の固定部549に続いて下方へと延長して、母
基板10の対応する導体に電気的に接続される接続部5
48を備えている。
【0040】この型の接触端子500は、さらに、第1
の固定部546から上方へと延長してから、絶縁ハウジ
ング221の開口部225内の方へと折り曲げ返されて
下接点部541を与える逆U字部543と、この逆U字
部543から絶縁ハウジング221の後側壁の端子収容
溝の方へと延長して後側壁の端子収容溝に沿って上方へ
と延長するように大きく折り曲げ返されたU字部542
と、このU字部542に続いて絶縁ハウジング221の
開口部225内へと折り曲げ返されて上接点部544を
与える自由端部545とを備えている。
【0041】図11に示されるように、接触端子500
のうちの他方の型の接触端子は、前述した一方の型の接
触端子と、接続部548が第1の固定部546から長い
クランク曲がり部を介さずに下方へと、絶縁ハウジング
221の底部壁の端子収容溝を通して延長するようにさ
れている以外は、同じであるので、これ以上詳述しな
い。
【0042】電気コネクタ200Aでは、これら2つの
型の接触端子500を絶縁ハウジング221の各端子収
容溝226に交互に配設している。すなわち、一方の型
の接触端子500は、その第1の固定部546を絶縁ハ
ウジング221の前側壁の端子収容溝226に圧入固定
し、一方、第2の固定部549を絶縁ハウジング221
の後側壁の側の端子収容溝226に圧入固定するように
して、各対応する一つおきの端子収容溝226に配設さ
れている。また、他方の型の接触端子500は、その第
1の固定部546を絶縁ハウジング221の前側壁の端
子収容溝226に圧入固定するようにして、各対応する
他の一つおきの端子収容溝226に配設されている。各
接触端子500の接続部548は、絶縁ハウジング22
1の開口部225の底部壁の端子収容溝から下方へと突
き出すようにされる。こうすることにより、電気コネク
タ200Aの接続部548の配列もまた、千鳥状の2列
配列とされている。
【0043】次に、このような電気コネクタ200Aに
対して子基板30を接続する場合における動作につい
て、特に、図11と図12とを参照して説明する。先
ず、図11に示すように、子基板30のエッジ部を、電
気コネクタ200Aの絶縁ハウジング221の開口部2
25に対して前方斜め方向から挿入していく。このと
き、絶縁ハウジング221の開口部225の両端近傍の
前側上部に形成された傾斜ガイド面225Aにそって子
基板30のエッジ部の前面を滑らせていく。このような
子基板30の前方斜めの挿入方向から見たときの、各接
触端子500の下接点部541と上接点部544との間
の間隔は、子基板30のエッジ部の厚みD1 に等しいか
それより若干大きくされているので、これら接触端子5
00による子基板30の挿入に対する抵抗力は、ほとん
どなく、子基板30は開口部225に対してゼロ挿入力
にて挿入することができる。
【0044】このようにゼロ挿入力にて子基板30を開
口部225内へ挿入していくと、子基板30の下端面
が、開口部225の底部壁に形成された斜面225Bに
衝接する。このような衝接後に、子基板30を開口部2
25の後側壁の方へと、開口部225を中心とし、すな
わち、斜面225Bと子基板30の下端面との衝接部を
中心として、回動させるようにする。すると、各接触端
子500の上接点部544の近傍部分が子基板30のエ
ッジ部の後面によって押されるていくことにより、各接
触端子500の、逆U字部543、U字部542および
自由端部545からなる弾性ばねは、第1の固定部54
6を支点として、弾性変位させられていく。このような
弾性ばねの弾性偏移力に抗して、子基板30の後方への
回動を続けて、前述したように、子基板30の両側縁が
各ラッチレバー222のラッチ部223を乗り越えるよ
うにすることにより、図12に示したようなラッチ状態
とすることができる。
【0045】図12は、電気コネクタ200Aに対して
子基板30がこのようにラッチされた状態における、各
接触端子500と子基板30のエッジ部との関係を示し
ている。子基板30の下端面は、絶縁ハウジング221
の開口部225の底部壁の平坦面225Cの上に乗って
おり、子基板30のエッジ部の各対応する両面共通パッ
ド部(図示していない)に対して、上接点部544と下
接点部541とが挟み込むようにして接触させられてい
る。
【0046】次に、図11に示した子基板30の斜め挿
入から回転させて、図12の子基板30の嵌合接続完了
までにおける、子基板30のエッジ部のパッドと、上接
点部544および下接点部541の各々との接触に至る
までの各部の挙動について、詳述する。先ず、子基板3
0の後方への回動により、上接点部544が後側壁の方
へと押され始める。すると、第1の固定部446を支点
として、逆U字部543、U字部542および自由端部
545からなる弾性ばねのうちの、特に自由端部545
が後側壁の方へと弾性的に偏移されることにより、主と
して、U字部542が弾性的に偏移させられることで、
上接点部544は、図11に示した嵌合接続前の位置よ
り、後方へと比較的に大きく退くと同時に、比較的に大
きく低い位置へと移動させられる。このような自由端部
545およびU字部542の動きにつれて、下接点部5
41は、逆U字部543の動きにより、図11に示した
嵌合接続前の位置より、開口部225内の方へと若干移
動させられようとすると同時に、若干低い位置へと移動
させられる。
【0047】この場合における上接点部544の下方へ
の移動量は、下接点部541の下方への移動量に比較し
て大きくなるように、接触端子500の形状を設計して
おくことにより、図12に示した接続嵌合時における上
接点部544と下接点部541との高さの違いを、図1
1に示した接続嵌合前における上接点部544と下接点
部541との高さの違いよりも相当に小さいものとする
ことができる。すなわち、子基板30を接続嵌合させる
前の状態における各接触端子500の上接点部544と
下接点部541との間の、開口部225の深さ方向にお
ける離間距離よりも、子基板30の接続嵌合状態におけ
る各接触端子500の上接点部544と下接点部541
との間の、開口部225の深さ方向における離間距離の
方が短くなるようにするとができる。したがって、図1
2に示した接続嵌合状態において、上接点部544およ
び下接点部541によって子基板30に加えられている
接触力による回転モーメントを比較的に小さく抑えるこ
とができる。このように、上方側縁部をラッチ部223
によって抑えられている子基板30に加えられている回
転モーメントが小さく抑えられると、嵌合子基板30の
そり、撓みも最小に抑えられる。
【0048】さらにまた、逆U字部543およびU字部
542、および逆U字部543に対向する端子収容溝の
前側壁に形成した大きな空間部228の協動作用によ
り、各接触端子500の、逆U字部543、U字部54
2および自由端部545からなる弾性ばねが第1の固定
部546を支点として、フローティングするため、上接
点部544および下接点部541の子基板30のエッジ
部のパッドの各々に対する接触力は、嵌合子基板30の
そりの大きさに関わらず、一定に保持することが可能と
なる。この点は、前述の実施例のものについて、図10
の(A) 、(B) および(C) を参照して説明したのと同じで
あるので、ここでは、繰り返し説明しない。
【0049】この実施例の電気コネクタ200Aにおい
ては、一つおきの接触端子500が第1の固定部546
に加えて、第2の固定部549を有していて、絶縁ハウ
ジング221の絶縁材に圧入されているので、図12の
子基板30の接続嵌合状態において、この子基板30に
は常に前側へ回転させるような力が加えられいることに
なるが、そのために、経時変化により、絶縁ハウジング
221が母基板10から引き剥がされてしまうというよ
うなことはない。何故ならば、第2の固定部549が絶
縁ハウジング221に対して圧入されて固定されている
ので、接触端子500が変形してしまうことがなく、し
たがって、これら接触端子500による固定力が、ガイ
ドポスト227による絶縁ハウジング221の母基板1
0への固定力に加え合わされるようになるからである。
【0050】図9の(A) 、(B) および(C) は、前述した
ような接触端子400または500に設ける第2の固定
部449または549の種々な変形例をそれぞれ示して
いる部分図である。このように、本発明における電気コ
ネクタにおける接触端子の第1の固定部および第2の固
定部の形状は、図1から図8および図11および図12
に示した形状に限らず、絶縁ハウジングに固定できるも
のであれば、任意のもので良い。この場合において、固
定部の形状に合わせて、絶縁ハウジングの端子収容溝の
対応する部分の形状を種々変形すればよい。また、前述
の実施例では、第1の固定部および第2の固定部は、絶
縁ハウジングに対して圧入するものであったが、本発明
は、これに限らず、例えば、絶縁ハウジングに対して一
体成形することにより、第1の固定部および第2の固定
部を与えるようにすることもできる。
【0051】なお、前述した実施例は、子基板を母基板
に対して垂直に接続する型の電気コネクタであったが、
本発明は、これに限らず、子基板を母基板に対して任意
の角度で接続できるものとすることができ、例えば、子
基板の平面が母基板の平面に対して斜めまたは平行とな
るように子基板を母基板に対して接続できるようにする
こともできる。
【0052】
【発明の効果】子基板の嵌合完了状態において、各接触
端子の上接点部と下接点部との離間距離が短くなるの
で、回転モーメント(子基板を元の状態へと回転させる
力)を最小に抑えることができ、嵌合子基板のそり、撓
みを最小に抑えることができる。したがって、各接触端
子の接触力を低減する必要がなく、子基板の嵌合状態に
おいて、常に、信頼性のある接触を保持することができ
る。
【0053】子基板に与える回転モーメントが小さいた
め、子基板のそりを低減させる効果があり、接触端子が
整列している方向の各接触端子の接触力を一様にするこ
ができる。
【0054】各接触端子の弾性ばね部分がフローティン
グするため、上接点部および下接点部の各々の接触力
は、嵌合子基板のそりの大きさに関わらず、一定の接触
力を保持することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としての電気コネクタの部分
破断斜視図である。
【図2】図1の電気コネクタに配設された接触端子のう
ちの一方の型の接触端子の1つを示す拡大斜視図であ
る。
【図3】図1の電気コネクタに配設された接触端子のう
ちの他方の型の接触端子の1つを示す拡大斜視図であ
る。
【図4】図1の電気コネクタの部分拡大底面図である。
【図5】母基板上に載置された図1の電気コネクタに対
して子基板を接続嵌合させようとしているところを示す
部分破断斜視図である。
【図6】母基板上に載置された図1の電気コネクタに対
して子基板を接続嵌合させた状態を示す部分破断斜視図
である。
【図7】母基板上に載置した図1の電気コネクタに対し
て子基板を接続嵌合させようとしているところを示す断
面図である。
【図8】母基板上に載置した図1の電気コネクタに対し
て子基板を接続嵌合させた状態を示す断面図である。
【図9】本発明の電気コネクタにおいて使用される接触
端子の第2の固定部の種々な変形例を示す部分斜視図で
ある。
【図10】本発明の電気コネクタにおける各接触端子の
弾性ばね部のフローティングを説明するための概略図で
ある。
【図11】本発明の別の実施例の電気コネクタに対して
子基板を接続嵌合させようとしているところを示す断面
図である。
【図12】図11の電気コネクタに対して子基板を接続
嵌合させた状態を示す断面図である。
【図13】従来の電気コネクタにおける問題点を説明す
るための概略斜視図である。
【図14】図13に略示した電気コネクタにおける子基
板に対する各接触端子の接触力のバラツキ状態を説明す
るための図である。
【符号の説明】
10 母基板 11 半田付け部 30 子基板 200 電気コネクタ 221 絶縁ハウジング 222 ラッチレバー 223 ラッチ部 225 開口部 225A 傾斜ガイド面 225B 斜面 225C 平坦面 226 端子収容溝 226A 拡大空間部 400 接触端子 441 上接点部 442 U字部 443 逆U字部 443A ビード 443B フローティング支柱 445 自由端部 446 第1の固定部 447 長いクランク曲がり部 448 接続部 449 第2の固定部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松尾 勉 東京都品川区大崎5丁目5番23号 ヒロ セ電機株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−129687(JP,A) 特開 平2−78168(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01R 24/10 H01R 12/18

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エッジ部に複数のパッドを配列した子基
    板を、母基板に対して接続するための電気コネクタにお
    いて、母基板上に載置される絶縁ハウジングと、該絶縁
    ハウジングに配設された複数の接触端子とを備えてお
    り、前記絶縁ハウジングには、子基板の前記エッジ部を
    前方斜め方向から受け入れて該エッジ部を中心とした該
    子基板の前記母基板に対する接続位置への後方回動を許
    す開口部が設けられており、該開口部の前側壁、底部壁
    および後側壁には、前記接触端子の各々を収容するため
    の端子収容溝が設けられており、前記接触端子の各々
    は、バネ性のある導電材料のシートから打ち抜きおよび
    折り曲げ加工によって形成されており、各接触端子は、
    各対応する前記前側壁および前記後側壁のうちの一方の
    側壁の端子収容溝に固定される第1の固定部と、該第1
    の固定部から全体的に見て下方へと延長して前記母基板
    の対応する導体に電気的に接続される接続部と、前記第
    1の固定部から上方へと延長してから前記開口部内の方
    へと折り曲げ返されて上接点部または下接点部を与える
    逆U字部と、該逆U字部から前記前側壁および前記後側
    壁のうちの他方の側壁の端子収容溝の方へと延長して該
    他方の側壁の端子収容溝に沿って上方へと延長するよう
    に大きく折り曲げ返されたU字部と、該U字部に続いて
    前記開口部内へと折り曲げ返されて下接点部または上接
    点部を与える自由端部とを備えており、前記逆U字部、
    U字部および自由端部は、前記第1の固定部を支点とし
    た弾性ばねを構成しており、前記各端子収容溝に保持さ
    れた各接触端子の前記上接点部と前記下接点部との間
    の、前記子基板の前記エッジ部の受け入れ方向から見た
    間隔は、前記子基板の前記エッジ部の厚さに等しいか、
    それより若干大きくされているが、前記子基板を前記後
    方回動させるときには、前記弾性ばねが、前記第1の固
    定部を支点として、前記開口部の深さ方向における前記
    上接点部と前記下接点部との間の離間距離が短くなるよ
    うに、弾性偏移させられて、前記子基板の前記エッジ部
    の各対応するパッド部に対して各上接点部または下接点
    部が所定の接触力にて接触させられるようになっている
    ことを特徴とする電気コネクタ。
  2. 【請求項2】 エッジ部に複数のパッドを配列した子基
    板を、母基板に対して接続するための電気コネクタにお
    いて、母基板上に載置される絶縁ハウジングと、該絶縁
    ハウジングに配設された複数の接触端子とを備えてお
    り、前記絶縁ハウジングには、子基板の前記エッジ部を
    前方斜め方向から受け入れて該エッジ部を中心とした該
    子基板の前記母基板に対する接続位置への後方回動を許
    す開口部が設けられており、該開口部の前側壁、底部壁
    および後側壁には、前記接触端子の各々を収容するため
    の端子収容溝が設けられており、前記接触端子の各々
    は、バネ性のある導電材料のシートから打ち抜きおよび
    折り曲げ加工によって形成されており、各接触端子は、
    各対応する前記前側壁および前記後側壁のうちの一方の
    側壁の端子収容溝に固定される第1の固定部と、該第1
    の固定部から全体的に見て下方へと延長して前記母基板
    の対応する導体に電気的に接続される接続部と、前記第
    1の固定部から上方へと延長してから前記開口部内の方
    へと折り曲げ返されて上接点部または下接点部を与える
    逆U字部と、該逆U字部から前記前側壁および前記後側
    壁のうちの他方の側壁の端子収容溝の方へと延長して該
    他方の側壁の端子収容溝に沿って上方へと延長するよう
    に大きく折り曲げ返されたU字部と、該U字部に続いて
    前記開口部内へと折り曲げ返されて下接点部または上接
    点部を与える自由端部とを備えており、前記逆U字部、
    U字部および自由端部は、前記第1の固定部を支点とし
    た弾性ばねを構成しており、前記各端子収容溝に保持さ
    れた各接触端子の前記上接点部と前記下接点部との間
    の、前記子基板の前記エッジ部の受け入れ方向から見た
    間隔は、前記子基板の前記エッジ部の厚さに等しいか、
    それより若干大きくされているが、前記子基板を前記後
    方回動させるときには、前記弾性ばねが、前記第1の固
    定部を支点として弾性偏移させられて、前記子基板の前
    記エッジ部の各対応するパッド部に対して各上接点部ま
    たは下接点部が所定の接触力にて接触させられるように
    なっており、且つ前記開口部内において前記前側壁また
    は後側壁の方へとフローティングしうるようなものとさ
    れたことを特徴とする電気コネクタ。
  3. 【請求項3】 前記子基板の前記エッジ部には、両面共
    通パッドが設けられており、前記各接触端子の前記上接
    点部と前記下接点部とは、前記子基板が前記母基板に対
    する接続位置へと後方回動させられた状態において、前
    記子基板の対応する両面共通パッドを挟み込むようにさ
    れている請求項1または2記載の電気コネクタ。
  4. 【請求項4】 前記逆U字部における前記第1の固定部
    から上方へと延長する部分は、フローティング支柱とさ
    れており、該フローティング支柱に対向する前記前側壁
    または後側壁の前記端子収容溝には、拡大空間部が設け
    られている請求項1または2または3記載の電気コネク
    タ。
  5. 【請求項5】 前記フローティング支柱の長さまたは幅
    を選択することにより、フローティング機能部のばね定
    数を調節可能とした請求項4記載の電気コネクタ。
  6. 【請求項6】 前記フローティング支柱の上部にビード
    を設けることにより、フローティング機能部の変形の量
    を調節可能とした請求項4記載の電気コネクタ。
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