JP3307183B2 - 電気機器の端子装置 - Google Patents

電気機器の端子装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、端子ねじを端子
板から取り外さずに丸型圧着端子等を容易に接続できる
電気機器の端子装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、電磁接触器,電磁開閉器などの
電気機器に組み込まれて使用される電線接続用の端子装
置は、ねじ孔を有する固定端子(端子板と呼ぶ)と、こ
れに結合した雄ねじ(端子ねじと呼ぶ)に緩やかに支持
された座金との間に配線端末を挿入した状態で、端子ね
じを締め込むことにより電気機器に電線が接続される。
このような端子装置に丸孔を有する丸型圧着端子を端末
に備えた電線を接続しようとする場合、固定端子にねじ
込まれた端子ねじを一旦取り外し、この端子ねじに丸型
圧着端子の丸孔を嵌め込んだ後、再び端子ねじを固定端
子のねじ孔にねじ込む必要があり、固定端子にねじ込ま
れた端子ねじを一旦取り外す手間がかかるとともに、作
業ミスによって端子ねじを取り落としたり,取り落とし
た端子ねじを探したり,拾ったりする手間がかかり、接
続作業能率の低下を招くという問題がある。そこで、接
続作業能率を改善した電気機器の端子装置が幾つか提案
されている。
【0003】図5は接続作業能率を改善した従来の電気
機器の端子装置の要部を模式化して示す断面図である。
図において、端子装置の絶縁材からなるフレーム側に固
定された固定端子(端子板)51はねじ孔51Aを備
え、このねじ孔にねじ結合する雄ねじ(端子ねじ)52
はその頭部52Aに近いくびれ部分に回動可能に緩やか
に支持された座金53を備える。また、端子装置を上方
から覆う感電防止用の端子カバー54には、端子ねじ5
2の締め込み,緩め戻しを行うためのドライバーを挿入
する丸孔55が端子ねじの頭部52Aの径より幾分大き
い直径で形成される。また、丸孔55の下縁部分には端
子ねじの頭部52Aの下面に係合して端子ねじ52を支
持する保持片56が突設され、端子ねじ52の先端と固
定端子51の表面との間に間隙寸法Hを保持した状態で
雄ねじ52を保持し、この状態で出荷される、したがっ
て、雄ねじ52の先端に丸型圧着端子の丸孔を嵌め込ん
だ状態で端子ねじを下方に押し下げ、端子ねじ52の締
め込みを行うことにより、電線の接続を端子ねじ52の
緩め戻し無しに行うことができる(特開昭60−130
068号公報)。
【0004】図6は異なる従来例を示す端子台の断面図
である。図において、端子装置としての端子台は、絶縁
材からなるフレーム58側に固定された固定端子51が
ねじ孔51Aを備え、このねじ孔にねじ結合する端子ね
じ52はその頭部52Aに近いくびれ部分に回動可能に
緩やかに支持されたL字型座金57を備える。L字型座
金57は端子ねじ52が貫通する座金部57A、および
固定端子51側にL字型に折れ曲がった垂直板部57B
からなり、垂直板部57Bがフレーム58側に形成され
た案内溝58Aと係合して端子ねじ52を固定端子51
との距離調整可能に案内することにより、端子ねじ52
を固定端子51のねじ孔51Aにねじ込み,緩め戻す作
業が可能になる。また、固定端子51の背後には板ばね
59が設けられ、その先端の凸部59Aが垂直板部57
B先端の凸部57Cと係合したとき、端子ねじ52の先
端と固定端子51の表面との間に寸法Hなる間隙が保持
される。次いで、端子ねじ52の先端に丸型圧着端子の
丸孔を嵌め込んだ状態で端子ねじ52をその先端が固定
端子のねじ孔51Aに近接または当接するまで押し下げ
ると、垂直板部57Bの凸部57Cが板ばね59の凸部
59Cを乗り越えてその下方に位置することになり、板
ばねにより端子ねじ52の先端をねじ孔51Aに押しつ
ける力が作用し、端子ねじの脱落や丸型圧着端子の抜け
落ちを防止する仮止めが行われる。さらに、ドライバー
を用いて端子ねじ52の締め込みを行うことにより、電
線の接続が端子ねじ52の緩め戻し無しに行われる(特
公平4−4707号公報)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような端子装置を
備えた電気機器において、図5に示す従来の端子装置の
場合、端子ねじ52を保持片56で端子カバー54側に
保持した状態で顧客に供給するため、丸形圧着端子の接
続に際して端子ねじを端子板から取り外す手間を排除で
きる。しかしながら、端子ねじに図示しない丸型圧着端
子の丸孔を嵌め込んだ状態で保持片によるねじ頭部の拘
束を解除した後は、丸型圧着端子付き電線とドライバー
とで端子ねじを支持した状態で固定端子51のねじ孔5
1Aに端子ねじの先端を案内することになり、端子ねじ
の締め込み作業が難しくなるとともに、電線を下手に引
っ張ったりすると、図7にその状態を示すように端子ね
じ52が丸型圧着端子30の孔から脱落してしまうとい
う問題も発生し易くなる。ことに、図7に示すように丸
型圧着端子30を下側から挿入して接続を行おうとする
場合には、端子ねじが脱落し易くなる。また、再配線や
配線の追加で端子ねじを固定端子から緩め戻すと、ねじ
頭部を保持片に再び係合して保持することが難しく、こ
の場合は端子カバーをフレームから取り外す必要があ
り、作業能率の大幅な低下を招く欠点がある。
【0006】図6に示す従来の端子装置では、出荷時に
は端子ねじ52が板ばね59および案内溝58Aによっ
て所定位置に保持され、端子ねじの先端に丸形圧着端子
の丸孔を嵌め込んでL字型座金を板ばねの拘束から解除
した状態ではL字型座金の垂直板部がフレーム側の案内
溝と係合して端子ねじの先端を固定端子のねじ孔に向け
てガイドすると同時に、端子ねじの先端がねじ孔の入口
に到達した時点では仮止め機能が働いて端子ねじの浮き
上がりを防ぐので、丸形圧着端子の接続に際して端子ね
じを端子板から取り外す手間を排除できるとともに、端
子ねじの締め込み作業はもとより、緩め戻して再度定位
置に保持する作業も能率よく行うことができる。ところ
が、板バネを用いているために部品点数が増すととも
に、固定端子の背後に板バネおよび垂直板部の収容スペ
ースを必要とするために、このようなスペースの余裕の
ない電気機器,例えば電磁開閉器などには適用できない
という問題がある。
【0007】この発明の目的は、端子ねじの締め込み,
緩め戻し作業能率がよく、仮止め機能を持ち、かつ小
型,軽量な電気機器の端子装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前述の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明は、電気機器の絶縁壁およ
び端子カバーで仕切られた端子収容部に固定された端子
板と、そのねじ孔にねじ込まれた端子ねじとの間に丸型
圧着端子等を圧着,固定する端子装置において、前記端
子ねじを回動可能に緩く支持するL字型座金の縦板部分
を案内板,前記端子カバーに形成された縦溝を案内溝と
する端子ねじの案内部と、前記端子カバーに前記端子ね
じの頭部に対向して形成されてドライバーを挿入可能な
丸孔と、この丸孔と前記端子ねじの頭部との間に設けら
れ端子ねじ頭部の締付面に係合して端子ねじの先端と前
記端子板との間に一定距離を保持した位置で端子ねじを
保持する係止爪とを備え、前記案内部に案内された端子
ねじの先端が端子板のねじ孔に当接したとき,前記係止
爪の先端がねじ頭部の反締付面に近接して端子ねじの浮
き上がりを阻止する仮止め手段を形成するよう構成す
る。このように構成された電気機器の端子装置では、電
気機器の出荷時には係止爪によって端子ねじが所定位置
に保持されるので、丸形圧着端子の接続に際して端子ね
じを端子板から取り外す手間が排除される。また、端子
ねじの先端が案内部により常時固定端子のねじ孔に向け
て案内されるので、端子ねじを取り落とすこともなく、
端子ねじの締め込み作業はもとより、緩め戻して再度定
位置に戻す作業も確実かつ容易に行われる。さらに、仮
止め手段により端子ねじの浮き上がり阻止されるので、
この状態でドライバーに加える力を抜いても端子ねじが
傾いて丸形圧着端子が抜け落ちるという事態が回避され
るとともに、端子ねじを緩め戻す際仮止め状態とし、案
内部に支持されたL字型座金をドライバーなどで押し上
げることにより、係止爪を端子ねじ頭部の締付面に容易
に係合させ、端子ねじを定位置に戻す操作が容易に行え
る。
【0009】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
記載の電気機器の端子装置において、端子ねじおよび端
子板の少なくとも一部分が磁性材からなり、そのいずれ
か一方が磁化され、両者間の磁気吸引力により端子ねじ
の浮き上がりを阻止する仮止め手段の強化部を備えるよ
う構成した。このように構成された端子装置では、係止
爪により浮き上がりが阻止された端子ねじの先端が強化
部の磁気吸引力により端子板のねじ孔に吸着され、端子
ねじの浮き上がりがより強固に阻止される。
【0010】さらに、請求項3に記載の発明は、請求項
1記載の電気機器の端子装置において、端子板のねじ孔
がその入口部分に端子ねじの先端が進入する凹所からな
る仮止め手段の強化部を備えたことにより、係止爪によ
り浮き上がりが阻止された端子ねじの先端が凹所に進入
して横ずれが阻止されるので、ドライバーに加える力を
抜いても端子ねじが傾いて丸形圧着端子が抜け落ちると
いう事態がより確実に回避される。
【0011】
【発明の実施の形態】
【0012】
【実施例1】図1はこの発明の実施例を電磁開閉器の端
子装置を例にその要部を示す断面図であり、(a)は端
子ねじの係止状態、(b)は端子ねじの仮止め状態、図
2は図1に示す実施例における電磁開閉器の外形を示す
分解斜視図、図3は図1に示す実施例における要部の組
み込み状態を示す分解斜視図であり、説明を分かりやす
くするために図3,図2,図1の順に説明する。図3に
おいて、電磁開閉器41はそのフレーム21に相間壁2
2,消弧カバー20,および感電防止用の端子カバー1
0からなる絶縁壁で仕切られた端子収容部23を備え、
この端子収容部23内に端子カバー10の上板10Aに
対向して、中央部に図示しないねじ孔を有する端子板1
1が固定される。また、端子収容部23は相間壁22に
形成された溝22D,消弧カバー10に形成された孔2
0Cを備え、端子カバー側に設けられた凸部10D,フ
ック10C,および切り欠き部10Eがそれぞれ溝22
D,孔20C,および相間壁22に係合するようフレー
ム21の側方から取り付けることにより、端子装置を備
えた電磁開閉器41が組み立てられる。なお、係合部の
位置によりフレーム21の上方から端子カバー10を取
り付けられるようにしてもよい。
【0013】図3において、前述の端子板11に結合し
て丸形圧着端子を固定する端子ねじ2には回動可能に緩
く支持されたL字型座金3およびね座金9が嵌め込ま
れ、L字型座金3は下面に爪3Aを有するほぼ方形の平
板座金部の一方の端面から反端子板側(図では上方)に
L字状に折曲して形成された縦板部からなる案内板4を
備える。また、この案内板4はその両サイドが中央部よ
り薄く形成された薄肉部4Aを備えるとともに、平板座
金部と案内板との境界部分に切り欠き部4Bを備える。
端子カバー10は本来,電気絶縁材で形成されて指先の
感電を防止するために設けられるものであり、その上板
10Aにはドライバーを挿入するための丸孔7が端子ね
じ2の頭部2Aより幾分大きな径で形成される。この端
子カバー10の側板10B側には丸孔に対抗する部分
が開口した縦溝からなる案内溝6を備える。したがっ
て、端子ねじ2に嵌め込まれたL字型座金3の案内板4
を端子カバー10の側板10Bに丸孔側に開口した縦
溝として形成された案内溝6の下方から挿入すると、縦
溝の開口部分の縁がL字型座金3の平板座金部と案内板
部との境界部分に形成された切り欠き部Bに係合して
案内板4の薄肉部4Aを包囲することにより、端子ねじ
が縦溝に沿って案内される。次いで、端子ねじが組
み込まれた端子カバー10は、その側板から側方に突設
したフック10Cを例えば電気機器としての電磁開閉器
の消弧カバー20に形成された孔20Cの縁と係合させ
ることにより、消弧カバー20を介して電磁開閉器に一
体化される。
【0014】図1は前述のようにして組み立てられた電
磁開閉器41の端子装置の端子収容部の断面を示してお
り、L字型座金3の案内板4を端子カバー10に縦溝と
して形成された案内溝6の下方から挿入することによ
り、端子ねじ2を縦溝に沿って案内する案内部5が形成
される。また、端子カバー10はその丸孔7の内壁を下
方に延長してバネ弾性を持たせた係止爪8を備え、この
係止爪8の先端部が端子ねじ2の頭部2Aの締付面と係
合する。このとき、係止爪8の先端部と端子ねじ2の頭
部2Aとの係合を容易にするため、ばね座金9の径をね
じ頭部2Aの径より幾分小さくすることにより、(a)
に示すように端子ねじ2の先端が端子板11との間に例
えば2個の丸形圧着端子30の重ね配線に必要な寸法H
を確保した状態で係止されて配線作業の待機状態とな
り、この状態で工場から出荷される。したがって、電線
端末の接続作業に際して端子板11に結合された端子ね
じ2を緩め戻す手間が排除され、接続作業工数を低減で
きる利点が得られる。
【0015】(b)は端子ねじ2の仮止め状態を示して
おり、端子カバー10の丸孔7の上方からドライバーを
挿入して端子ねじ2を押し下げて係止爪8との係合を外
すと、案内板4が案内部6によってガイドされている端
子ねじ2は、その端子ねじ2の先端が端子板11のねじ
孔11Aに向けて案内されるので、端子ねじ2は転倒す
ることなくねじ孔に到達する。このとき、係止爪8の先
端がねじ頭部2Aの湾曲した反締付面2ARに近接して
端子ねじ2の浮き上がりを阻止するよう、係止爪8およ
び端子ねじ2の寸法を予め設定しておく(例えば間隙寸
法Hとねじ頭部の厚みとをほぼ等しくする)ことにより
仮止め手段12が構成される。仮止め手段12を備えた
端子装置では、端子ねじ2が案内部6,ねじ孔11A,
および係止爪8からなる3つの部材で支持され、その浮
き上がりおよび傾きが規制されるので、ドライバーを丸
孔7から一旦引き抜いても端子ねじの姿勢を仮止め状態
に保持できる。したがって、電線31に導電接続された
丸形圧着端子30を(b)のように端子収容部の下側か
ら挿入して接続作業を行おうとする場合、丸形圧着端子
30の抜け落ちが防止され、その後端子ねじ2を締め込
むことにより丸形圧着端子30を端子板11とL字型座
金3との間に確実に押圧固定できる利点が得られる。
【0016】また、一旦端子板11に締め込まれた端子
ねじ2を緩め戻す際、一旦仮止め状態12とし、この状
態で案内部に支持されたL字型座金をドライバーなどで
押し上げることにより、係止爪8を端子ねじ頭部の締付
面に再び係合させ、端子ねじを定位置の待機状態に戻す
ことができる。
【0017】
【実施例2】図1において、端子ねじ2および端子板1
1の少なくとも一部分に磁性材を用い、そのいずれか一
方を磁化するよう構成すれば、端子ねじ2の先端と端子
板11のねじ孔との間に作用する磁気吸引力により、端
子ねじ2の浮き上がりを阻止する仮止め手段の強化部を
形成できる。このように構成された端子装置では、係止
爪8により浮き上がりが阻止された端子ねじ2の先端が
強化部の磁気吸引力により端子板のねじ孔に吸着され、
端子ねじの浮き上がりがより強固に阻止されることにな
り、丸形圧着端子30の抜け止めなどをより確実に行え
る利点が得られる。
【0018】
【実施例3】図4はこの発明の電気機器の端子装置の異
なる実施例を電磁開閉器を例に示す要部の断面図であ
る。この実施例が図1に示す実施例と異なるところは、
端子板11のねじ孔11Aがその入口部分に端子ねじ2
の先端2Cが緩やかに進入する凹所からなる仮止め手段
の強化部13を備えた点にある。このように構成された
端子装置では、係止爪8からなる仮止め手段により浮き
上がりが阻止された端子ねじ2の先端2Cが凹所13に
進入して横ずれが阻止されるので、ドライバーに加える
力を抜いても端子ねじが傾いて丸形圧着端子30が抜け
落ちるという事態をより確実に回避できるので、仮止め
状態で例えば電線31の引出し方向を調整するなどの作
業を行えるなどの利点が得られる。
【0019】
【発明の効果】この発明の電気機器の端子装置は前述の
ように、係止爪により端子ねじの先端と端子板との間に
一定距離を保持して端子ねじを係止したことにより、従
来技術で問題になった端子板から端子ねじを緩め戻して
から丸形圧着端子の接続作業を開始するという手間が排
除され、配線作業能率の向上効果が得られる。
【0020】また、案内部が係止爪の拘束から開放され
た端子ねじをねじ孔に向けて案内するので、従来技術で
問題になった端子ねじの取り落としが排除されるととも
に、緩め戻した端子ねじを再び定位置に係止する操作も
確実になり、配線作業能率の一層の向上効果が得られ
る。さらに、係止爪を利用して端子ねじの浮きを阻止す
る仮止め手段を形成したことにより、従来技術で問題に
なった端子装置の大型化を招くことなく、端子ねじの浮
きや傾きに起因する丸形圧着端子の抜け落ち防止効果が
得られるとともに、作業の中断が可能になり、この間端
子ねじの締め込み前に必要な作業を行えるので、配線作
業を確実かつ能率よく行える利点が得られる。
【0021】なお、磁気吸引力を利用した仮止め手段の
補強部、または端子板の凹所からなる仮止め手段の補強
部を付加することにより、端子装置の大型化や構成の煩
雑化を伴わずに仮止め状態を強化でき、信頼性の高い配
線作業を能率よく行える利点が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を電磁開閉器の端子装置を例
にその要部を示す断面図であり、(a)は端子ねじの保
持状態、(b)は端子ねじの仮止め状態
【図2】図1に示す実施例における電磁開閉器の外形を
示す分解斜視図
【図3】図1に示す実施例における要部の組み込み状態
を示す分解斜視図
【図4】この発明の電気機器の端子装置の異なる実施例
を電磁開閉器を例に示す要部の断面図
【図5】従来の電気機器の端子装置の要部を模式化して
示す断面図
【図6】異なる従来例を示す端子台の断面図
【図7】図5に示す電気機器の端子装置の異なる状態を
模式化して示す断面図
【符号の説明】
2 端子ねじ 2A ねじ頭部 3 L字型座金 4 縦板部(案内板) 4A 薄肉部 5 案内部 6 案内溝 7 丸孔 8 係止爪 9 ばね座金 10 端子カバー 11 端子板 11A ねじ孔 12 仮止め手段 13 凹所(仮止め手段の強化部) 20 消弧カバー 21 フレーム 22 絶縁壁 23 端子収容部 30 丸形圧着端子 31 電線 51 端子板 52 端子ねじ 54 端子カバー 56 保持片 57 L字型座金 58 ベース 59 板ばね
フロントページの続き (72)発明者 平松 悦也 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内 (56)参考文献 特開 昭58−152383(JP,A) 実開 平6−68312(JP,U) 実開 昭62−129772(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01R 9/22

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電気機器の絶縁壁および端子カバーで仕切
    られた端子収容部に固定された端子板と、そのねじ孔に
    ねじ込まれた端子ねじとの間に丸型圧着端子等を圧着,
    固定する端子装置において、前記端子ねじを回動可能に
    緩く支持するL字型座金の縦板部分を案内板,前記端子
    カバーに形成された縦溝を案内溝とする端子ねじの案内
    部と、前記端子カバーに前記端子ねじの頭部に対向して
    形成されてドライバーを挿入可能な丸孔と、この丸孔と
    前記端子ねじの頭部との間に設けられ端子ねじ頭部の締
    付面に係合して端子ねじの先端と前記端子板との間に一
    定距離を保持した位置で端子ねじを保持する係止爪とを
    備え、前記案内部に案内された端子ねじの先端が端子板
    のねじ孔に当接したとき,前記係止爪の先端がねじ頭部
    の反締付面に近接して端子ねじの浮き上がりを阻止する
    仮止め手段を形成したことを特徴とする電気機器の端子
    装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の電気機器の端子装置におい
    て、端子ねじおよび端子板の少なくとも一部分が磁性材
    からなり、そのいずれか一方が磁化され、両者間の磁気
    吸引力により端子ねじの浮き上がりを阻止する仮止め手
    段の強化部を備えたことを特徴とする電気機器の端子装
    置。
  3. 【請求項3】請求項1記載の電気機器の端子装置におい
    て、端子板のねじ孔がその入口部分に端子ねじの先端が
    進入する凹所からなる仮止め手段の強化部を備えたこと
    を特徴とする電気機器の端子装置。
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