JPH09212055A

JPH09212055A - トナーリサイクル装置

Info

Publication number: JPH09212055A
Application number: JP8033079A
Authority: JP
Inventors: Hiroshi Ishii; 宏石井; Yoichiro Sugino; 洋一郎杉野; Naotaka Iwata; 尚貴岩田
Original assignee: Ricoh Co Ltd
Current assignee: Ricoh Co Ltd
Priority date: 1996-01-29
Filing date: 1996-01-29
Publication date: 1997-08-15

Abstract

(57)【要約】【課題】回収トナーとニュートナーとを十分混合した
後、現像装置に供給し、安定した画像品質を確保できる
トナーリサイクル装置を提供する。【解決手段】ＰＣＵ２０内に、感光体３からクリーニ
ング装置９によって回収されたトナーを搬送する回収ト
ナー搬出装置３０を設ける。また、回収トナー搬出装置
３０からの回収トナーとトナーカートリッジ３３からの
ニュートナーとを受け取り両トナーを混合するトナー混
合装置３１を取り付ける。そして、このトナー混合装置
からの混合トナーをトナー搬入装置３７で現像装置７に
送り込む。回収トナーとニュートナーとは十分混合され
た後、現像装置７に供給されるので、安定した画像品質
を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真プロセス
を用いたデジタル複写機、プリンター、ＦＡＸ等の画像
形成装置におけるトナーリサイクル装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】複写機、プリンター等の電子写真プロセ
スを用いた画像形成装置では、用紙に転写した後の感光
体に余剰のトナーが付着しており、これをクリーニング
装置で取り除き、回収している。回収されたトナーは、
集められ、ゴミとして捨てられていたが、トナーは黒い
粉であり、飛散すると周辺を汚すため、環境上からも好
ましくない。

【０００３】昨今の環境問題は、当然、ＯＡ機器におい
ても、非常に重要視されてきている。そして一つの対応
として、電子写真プロセスを用いた画像形成装置におい
ては、クリーニング装置で回収した回収トナーを再利用
することが、積極的に行われるようになってきている。

【０００４】図６に、画像形成装置の一例であるレーザ
ープリンタの全体概略構成を示す。レーザープリンタ
は、プリンタ本体１と専用テーブル２とから構成されて
いる。プリンタ本体１内には、中央部に図中時計回りに
回転する像担持ドラムである感光体３を設ける。そし
て、感光体３の回りには、回転方向に順に、帯電チャー
ジャ４、光書き込み装置５、現像ローラ６を有する現像
装置７、転写・分離チャージャ８、クリーニング装置
９、のそれぞれを配置する。

【０００５】一方、このプリンタ本体１の図中右側に
は、複数の給紙カセット１０を上下に、各々着脱自在に
装填する。そして、それら給紙カセット１０の取付部に
は、給紙ローラ１１、用紙ガイド１２、一対のレジスト
ローラ１３等の給紙装置１４を備える。

【０００６】他方、前記の転写・分離チャージャ８を挟
んで、該給紙装置１４の反対側には、搬送装置１５、定
着装置１６、切換装置１７等を順に並べて配する。そし
て、このレーザープリンタを動作する時は、例えば、給
紙ローラ１１を適宜選択して駆動し、記録媒体としての
用紙を給紙カセット１０内から順次送り出す。

【０００７】他方、感光体ドラム３は、図中時計方向に
回転しながら、帯電チャージャ４でその表面を順次帯電
し、次の光書き込み装置５でレーザー光を照射して、そ
の表面に静電潜像を形成し、続いて、現像装置７におけ
る現像ローラ６部を通る時、その静電潜像を随時可視像
化する。

【０００８】そして、その像とレジストを合わせて前記
のレジストローラ１３を駆動し、そのレジストローラ１
３に突き当てられていた前記の用紙を感光体ドラム３に
向けて、送り出す。

【０００９】そして、感光体ドラム３上の像を、転写チ
ャージャ８により、用紙に転写する。転写後、感光体ド
ラム３の表面に残った転写残トナーは、クリーニング装
置９で回収され、現像装置７に搬送され、再使用され
る。

【００１０】上記の構成において、感光体３及びクリー
ニング装置９などがＰＣＵ２０としてユニット化され、
現像装置７と共に画像形成装置に着脱自在になってい
る。

【００１１】図７及び図８は、従来のトナーリサイクル
機構の構成例を示す図である。図７は、ニュートナーの
補給部が、現像装置に直接、取り付けられているもの
で、図８は、現像装置から突出したトナー搬送部にニュ
ートナーの供給部が取り付けられているものである。

【００１２】図７において、ＰＣＵ２０は、内部に感光
体３とクリーニング装置９及び回収トナー搬出装置とを
有している。現像装置７は、内部に現像ローラ６等を有
し、上部にトナーカートリッジ２１を着脱自在に取り付
けている。

【００１３】現像装置７へのトナーの供給は、まず、ト
ナーカートリッジ２１からニュートナーが供給される。
また、クリーニング装置によって感光体から掻き取られ
た回収トナーは、ＰＣＵ２０内の回収トナー搬出装置に
よって排出口２３に排出され、スクリューコンベヤから
なる回収トナー搬送手段２４により現像装置７に戻され
る。したがって、回収トナーとニュートナーとは、現像
装置７内に入って初めて混合されることになる。

【００１４】図８に示すものは、現像装置７内にあるト
ナー搬送部材２５が外側に突出したもので、これに回収
トナー搬送手段２４とトナーカートリッジ２６とを接続
している。

【００１５】現像装置７からＰＣＵ２０の感光体に移行
したトナーのうち、転写残トナーは、ＰＣＵ２０のクリ
ーニング部で感光体から掻き取られ、ＰＣＵ２０内のト
ナー搬送部材により、排出口２３まで運ばれる。そし
て、トナー搬送部材２４により、現像装置７のすぐそば
の接合部２７からトナー搬送部材２５内に入り、現像装
置７へと戻される。

【００１６】トナーカートリッジ２６は、トナー搬送部
材２５の先端部に接続されており、ここからニュートナ
ーが供給され現像装置７内に入る。したがって、回収ト
ナーとニュートナーは、トナー搬送部材２５と回収トナ
ー搬送部２４の接合部２７で、混合されることになる。

【００１７】

【発明が解決しようとする課題】回収トナーを再利用す
る場合、回収トナーとニュートナーを如何によく混ぜた
状態で現像部へトナーを送り込むかが、重要となる。こ
れは、帯電特性、凝集度、等のトナー特性値において、
回収トナーとニュートナーでは、差があるからであり、
それに伴う画像品質の変動を最小限にとどめるためであ
る。

【００１８】これに対し、図７の従来例では、回収トナ
ーとニュートナーとは、現像装置７内に入って初めて混
合されることになり、十分な混合を期し難く、画像品質
の安定性に問題がある。

【００１９】また、図８の従来例では、接合部２７で回
収トナーとニュートナーとが一緒になり、やはり、現像
装置７内に入ってからでなければ混合されない。そのた
め、図７と比べても大同小異である。

【００２０】本発明は、上記の問題の解決を図ったもの
で、回収トナーとニュートナーとを十分混合した後、現
像装置に供給し、安定した画像品質を確保できるトナー
リサイクル装置を提供することを目的としている。

【００２１】

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明は、感光体から回収されたトナーを搬送する
回収トナー搬出装置と、該回収トナー搬出装置からの回
収トナーとトナーカートリッジからのニュートナーとを
受け取り両トナーを混合するトナー混合装置と、該トナ
ー混合装置から混合トナーを受け取って現像装置に送り
込むトナー搬入装置と、からなることを特徴としてい
る。

【００２２】また、上記回収トナー搬出装置が、感光体
とクリーニング装置等をユニット化したＰＣＵ内に設け
られ、上記トナー搬入装置が上記現像装置に設けられ、
上記トナー混合装置が該ＰＣＵと現像装置との双方に着
脱可能である構成とすることもできる。

【００２３】また、上記トナー混合装置がトナーカート
リッジと一体的に形成されている構成や、上記トナー混
合装置と、上記ＰＣＵ及び現像装置とに、着脱時の位置
決め用の係合部材を設けた構成とすることが望ましい。
上記回収トナー搬出装置、上記トナー搬入装置及び上記
トナー混合装置が共にスクリューコンベヤを有し、上記
トナー混合装置がスクリューコンベヤによりトナーを混
合する構成とすることもできる。

【００２４】

【発明の実施の形態】以下に本発明の実施例を図面によ
って説明する。本発明では、回収トナーとニュートナー
が混合される位置を、従来のトナーリサイクル装置より
上流に配置することにより、回収トナーとニュートナー
の混合状態をより確実なものとし、画像品質の安定化を
はかっている。

【００２５】図１から図４は、本発明のトナーリサイク
ル装置を示す図である。これらの図において、ＰＣＵ２
０及び現像装置７は、従来例で説明したのと同様の構成
である。図３は、図１の矢印Ａの方向から見た図で、Ｐ
ＣＵ２０、現像装置７を仮想線によって示している。図
４はトナー混合装置３１の内部の構成を示す図である。

【００２６】ＰＣＵ２０内部には、感光体３と、クリー
ニング装置９とがあり、用紙への転写が終了した感光体
３に残存しているトナーがクリーニング装置９で掻き落
とされる。こうして回収されたトナーは、ＰＣＵ２０内
に配置されたスクリューコンベヤからなる回収トナー搬
出装置３０により排出口２３から外部に排出される。

【００２７】排出口２３は、トナー混合装置３１の孔３
２からトナー混合装置３１内部に落下する。このトナー
混合装置３１の上部には、トナーカートリッジ３３が取
り付けられており、ニュートナーは、このトナーカート
リッジ３３からトナー混合装置３１内部に投入される。
すなわち、このトナー混合装置３１は、トナーカートリ
ッジ３３からの供給トナーを収容可能な容量を持ってい
る。

【００２８】そして、トナー混合装置３１内のスクリュ
ーコンベヤ３１ａにより撹拌されながら出口３５まで運
ばれ、現像装置７のトナー進入口３６へ落下する。その
後、現像装置７内のトナー搬入装置３７によって現像装
置７内へと運ばれ、回収トナーが再利用されることにな
る。トナー搬入装置３７もスクリューコンベヤを有して
いる。

【００２９】トナー混合装置３１には、図示しないが、
スクリューコンベヤを運転・停止するためのクラッチ等
からなる駆動制御装置を設けることができる。そして、
そのような構成にすることによって、現像装置の容量の
制約により、ニュートナーを断続的に供給する必要があ
る場合の調整が可能となる。

【００３０】また、図１の実施例では、トナーカートリ
ッジ３３とトナー混合装置３１を一体化した形態とし、
この一体化したものを現像装置７と、ＰＣＵ２０の双方
に対して、着脱可能としている。

【００３１】さらに、上記の実施例について説明を加え
ると、レイアウトスペース上、図８の従来例に示すよう
に、現像装置７から、離れた位置にトナーカートリッジ
２６を配置すると、現像装置７までのトナー搬送部材２
５が、単独で必要となるが、本発明の場合、その搬送経
路をトナー混合装置３１とすることで、完全に回収トナ
ーの搬送経路と共有化できるため、低コスト化が可能と
なる。

【００３２】図５は本発明の他の実施例を示す斜視図で
ある。この実施例では、トナー混合装置を現像装置７
と、ＰＣＵ２０の双方に対して、着脱可能とするに際
し、固定する位置を簡単に決められるように、係合部材
３８，３９を設けた構成としている。すなわち、ＰＣＵ
２０と現像装置７とに突起状の係合部材３８を立設し、
トナー混合装置３１には、この突起が嵌合する穴状の係
合部材３９を形成している。このような構成とすること
によって、ＰＣＵ２０、現像装置７及びトナー混合装置
３１の三者を簡単に一体化できるとともに、これら三者
間の接続も同時にできるようになった。この実施例で
は、係合部材３８，３９は、位置決めと同時に結合もで
きる構成であるが、結合手段を別個に設けることとして
もよい。

【００３３】

【発明の効果】以上に説明したように本発明によれば、
回収トナーとニュートナーとを混合する位置が現像装置
にトナーを送り込む位置より上流側に配置されるので、
両トナーを均一に混合して使用することができ、画像の
品質を一定に保つことができる。また、回収トナー搬
出装置とトナー搬入装置のスクリューコンベヤを感光体
の駆動軸に対して平行にし、トナー混合装置をこれらと
ほぼ直交する方向に配置することにより、装置全体をコ
ンパクトにできる。

【００３４】また、トナー混合装置を設けることによ
り、回収トナーとニュートナーの搬送経路を完全に共有
化できるため、低コスト化が可能となる。また、上記の
場合で、現像装置の容量の制約により、ニュートナーを
断続的に供給する必要がある場合、その駆動制御部材
（クラッチ等）も、本発明では、トナー混合装置の駆動
制御一つに集約できる。

【００３５】トナー混合部とトナーカートリッジとを一
体構成とする構成とすれば、コストの低減が可能とな
る。ＰＣＵと現像装置とにトナー混合装置を取り付ける
際に、係合部材を設けておけば、位置決めが容易にな
り、取り扱いが簡単になる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のトナーリサイクル装置の外観を示す斜
視図である。

【図２】図１の装置の内部構成を示すために一部破断し
た分解斜視図である。

【図３】図１のＡ−Ａ断面で、ＰＣＵ及び現像装置の部
分を仮想線で示した断面図である。

【図４】トナー混合装置の一部を破断した斜視図であ
る。

【図５】本発明の他の実施例の外観を示す一部を破断し
た分解斜視図である。

【図６】従来の画像形成装置の全体構成を示す図であ
る。

【図７】従来のトナーリサイクル装置の構成を示す斜視
図である。

【図８】従来のトナーリサイクル装置の他の構成例を示
す斜視図である。

【符号の説明】

３感光体７現像装置９クリーニング装置２０ＰＣＵ３０回収トナー搬出装置３１トナー混合装置３３トナーカートリッジ３７トナー搬入装置３８，３９係合部材

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】感光体から回収されたトナーを搬送する
回収トナー搬出装置と、該回収トナー搬出装置からの回
収トナーとトナーカートリッジからのニュートナーとを
受け取り両トナーを混合するトナー混合装置と、該トナ
ー混合装置から混合トナーを受け取って現像装置に送り
込むトナー搬入装置と、からなることを特徴とするトナ
ーリサイクル装置
【請求項２】上記回収トナー搬出装置が感光体とクリ
ーニング装置等をユニット化したＰＣＵ内に設けられ、
上記トナー搬入装置が上記現像装置内に設けられ、上記
トナー混合装置が該ＰＣＵと現像装置との双方に着脱可
能であることを特徴とする請求項１記載のトナーリサイ
クル装置。
【請求項３】上記トナー混合装置がトナーカートリッ
ジと一体的に形成されていることを特徴とする請求項１
又は２記載のトナーリサイクル装置。
【請求項４】上記トナー混合装置と、上記ＰＣＵ及び
現像装置とに、着脱時の位置決め用の係合部材を設けた
ことを特徴とする請求項２又は３に記載のトナーリサイ
クル装置。
【請求項５】上記回収トナー搬出装置、上記トナー搬
入装置及び上記トナー混合装置が共にスクリューコンベ
ヤを有し、上記トナー混合装置がスクリューコンベヤに
よりトナーを混合することを特徴とする請求項１から４
のいずれかに記載のトナーリサイクル装置。