JP3000647B2 - 電子写真装置 - Google Patents

電子写真装置

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JP3000647B2
JP3000647B2 JP2258005A JP25800590A JP3000647B2 JP 3000647 B2 JP3000647 B2 JP 3000647B2 JP 2258005 A JP2258005 A JP 2258005A JP 25800590 A JP25800590 A JP 25800590A JP 3000647 B2 JP3000647 B2 JP 3000647B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は感光体上に形成された静電潜像をトナー粒子
にて顕画化し用紙に転写させ、熱あるいは圧力にて定着
する電子写真装置に関するものである。
従来の技術 従来から、電子写真装置は乾式トナーを使用する機器
が主流を占め多くの複写機、レーザプリンタ等として実
用化され目覚ましい発展をとげている。また最近ではモ
ノクロに加え市場からカラー化の要望が高まりカラー複
写機も出されている。
この電子写真装置は電子写真プロセス技術を応用した
機器であり、感光層を有する感光体上に形成された静電
潜像をトナー粒子により顕画化する。トナーとキャリア
の混合物を現像剤として使用する二成分現像法を採用し
た電子写真装置は一般に現像剤が充填された現像バット
と補充用トナーを収納するトナーホッパーを有してい
る。上記トナーホッパー内のトナーはトナー排出ローラ
の回転により現像バット内へ落下し、常に現像バット内
のトナーとキャリアと混合比が一定に保たれるように制
御されている。トナーホッパー内に充填されているトナ
ーは使用するにつれて減少していき、一部のトナーはト
ナーホッパーの内壁へ付着トナーブロッキング(固形
化)を起こしたりあるいは淀み部に堆積したりすること
があった。トナーホッパー内にトナーが残留すると、実
質的にトナーホッパーの容量が減少することになる。よ
ってこの淀み部等に残るトナーを減らし、トナーホッパ
ー内のトナーを完全に外部へ補給するためとトナーホッ
パーの容積を有効に使用するため、種々の試みがなされ
ている。
以下、従来の電子写真装置について説明する。第6図
は従来の電子写真装置の概略構成図、第7図は従来の電
子写真装置の要部拡大図である。第6図,第7図におい
て、1はポリエチレンテレフタレート等の樹脂ベルトを
基材としその外周面上にセレン(Se)あるいは有機光導
電体(OPC)等の感光性受容層が薄膜状に塗布された像
担持体である。この像担持体1は2本の像担持体搬送ロ
ーラ2,3によって垂直平面を有するように巻回、張架さ
れるとともに、駆動モータ(図示せず)が像担持体搬送
ローラ2,3を駆動することにより矢印A方向に周回動さ
れる。ベルト状の像担持体1の周面には矢印Aで示す像
担持体回転方向の順に帯電器4、露光光学系5、ブラッ
ク(B)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー
(Y)の各色の現像器6B,6C,6M,6Y、中間転写部材ユニ
ット7、像担持体クリーニング装置8、除電器9が設け
られている。帯電器4はタングステンワイヤ等からなる
帯電線10と金属板からなるシールド板11及びグリッド板
12によって構成されている。帯電線10へ高電圧を印加す
ることによって帯電線10がコロナ放電を起こしグリッド
板12を介して像担持体1を一様に帯電する。13は露光光
学系5から発射される画像データの露光光線である。レ
ーザプリンタとした場合の例では、この露光光線13はホ
ストコンピュータ(図示せず)からの信号により制御さ
れ像担持体1上に複数の所定のカラー成分の中の特定の
成分にそれぞれ対応する静電潜像を形成する。各色現像
器6はそれぞれ各色に対応したトナー14B,14C,14M,14Y
を収納するトナーホッパー15B,15C,15M,15Yと、トナー1
4B,14C,14M,14Yと鉄粉等の磁性粒子からなるキャリア16
との混合物である現像剤17B,17C,17M,17Yを収納する現
像バット18B,18C,18M,18Yからなり、像担持体搬送ロー
ラ2,3により垂直平面を有するように張架された像担持
体1の垂直平面上に最下部から順にブラック(B)、シ
アン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各色の
現像器6B、6C、6M、6Yが積層配置されている。19はトナ
ーホッパー15B,15C,15M,15Y内のトナー14B,14C,14M,14Y
を現像バット18B,18C,18M,18Y内に供給する弾力性の高
い合成樹脂の発泡体から成るトナー排出ローラであり、
トナーホッパー15B,15C,15M,15Y各々の両側面に両端を
回転自在に軸支されトナー排出口20を塞いでいる。21a,
21b,21cはトナー搬送部材であり、第10図に示すように
同一径のワイヤー等によりなり矩形状に屈曲形成され両
端をトナーホッパー15B,15C,15M,15Y各々の両側に回転
自在に軸支されている。このトナー搬送部材21a,21b,21
cはトナーホッパー15B,15C,15M,15Y内のトナー14B,14C,
14M,14Yのブロッキングを防止するとともにトナー14B,1
4C,14M,14Yをトナー排出口20へ搬送する。22は現像バッ
ト18B,18C,18M,18Y各々に両端を回転自在に軸支されト
ナーホッパー15B,15C,15M,15Yよりトナー排出口20を通
して供給されたトナー14B、14C、14M、14Y各々とキャリ
ア16とを混合撹拌しトナー14B,14C,14M,14Yを荷電させ
現像ローラ23へ搬送する撹拌ローラである。現像ローラ
23の方向へ搬送されたトナー14B,14C,14M,14Yとキャリ
ア16は現像ローラ23内に固定されたマグネットローラ24
の磁力により現像ローラ23の外周上へ吸引され磁気ブラ
シを形成しドクターブレード25によりその穂立ちの高さ
を制限される。現像ローラ23の回転に伴い現像剤17B,17
C,17M,17Y各々の磁気ブラシが像担持体1と接触し、像
担持体1上の静電潜像が形成された部分にそれぞれのカ
ラー成分に対応したトナー14B,14C,14M,14Yを付着させ
トナー像を形成する。トナー14B,14C,14M,14Yの選択は
電子写真装置本体に両端が回動自在に軸支された離接カ
ム34B,34C,34M,34Yをホストコンピュータ(図示せず)
からの色選択信号に対応して回転し、選択された現像器
例えば6Bを像担持体1に当接させることにより行われ
る。選択されていない残りの現像器6C,6M,6Yは像担持体
1から離接バネ(図示せず)の引張力により離間してい
る。35は現像バット18B,18C,18M,18Y内のトナー14B,14
C,14M,14Yとキャリア16の混合比を検出するためのトナ
ー濃度検知器である。中間転写体ユニット部材7は導電
性の樹脂等からなるベルト状の中間転写部材36と、中間
転写部材36を支持している2本の中間転写部材搬送ロー
ラ37,38と、中間転写部材36へ像担持体1上のトナー像
を転写するため中間転写部材36を間に挟んで像担持体1
に対向して配置される中間転写ローラ39とを有してい
る。ここで中間転写部材36の表面周長は像担持体1の表
面周長と等しくなっている。40は中間転写部材36上の残
留トナーを掻き取るための中間転写部材クリーニング装
置であり、中間転写部材36上に合成像を形成している間
は中間転写部材36から離間しており、クリーニングに供
する時のみ当接する。41は複写体42を収納している複写
体カセットである。複写体42は複写体カセット41から半
月形をした給紙ローラ43によって1枚づつ用紙搬送路44
へ送り出される。45は複写体42と中間転写部材36上に形
成された合成像の位置を一致させるため一次的に複写体
42を停止待機させるためのレジストローラであり、従動
ローラ46と圧接している。47は中間転写部材36上に形成
された合成像を複写体42に転写するための用紙転写ロー
ラであり、合成像を複写体42に転写する時のみ中間転写
部材36と接触回動する。48は内部に熱源を有するヒート
ローラ49と加圧ローラ50とからなる定着器であり、複写
体42上に転写された合成像をヒートローラ49と加圧ロー
ラ50の挟持回転に伴い圧力と熱によって複写体42に定着
する。
第8図は現像器6B,6C,6M,6Yの離接動作を示す図、第
9図は現像器6B,6C,6M,6Yの駆動動作状態を示す図で、2
6は駆動源(図示せず)からの動力を現像器6B,6C,6M,6Y
に伝達するための主動ギアであり、それぞれの現像器6
B,6C,6M,6Yの外側面に配置され、現像に寄与している場
合は現像ローラ23の軸の一端に取り付けられた現像ロー
ラギア27を回転駆動する。28は撹拌駆動ギアで、電子写
真装置が作動している間、駆動源(図示せず)からの動
力を撹拌従動ギア29を介して現像器6B,6C,6M,6Yに配置
された撹拌アイドラギア30、撹拌ローラギア31へ伝達
し、現像器6C,6M,6Yの撹拌ローラ22を回転させる。ここ
で、現像ローラギア27と撹拌ローラギア31は連結されて
いない。32は撹拌従動ギア29を支持する支持部材であ
り、電子写真装置本体へ撹拌駆動ギア28の軸を中心に回
動自在に支持されている。また支持部材32の端部は撹拌
従動ギア29が支持されている側と反対側の引張バネ33に
よって矢印C方向のモーメントを与えられている。
以上のように構成された電子写真装置について、以下
その動作について説明する。
先ず、高圧電源に接続された帯電器4内の帯電線10に
電圧を印加してコロナ放電を行なわせ、像担持体1の表
面を一様に−700v〜800v程度に帯電する。次に像担持体
1を矢印A方向に回転させ一様に帯電された像担持体1
の表面上に複数のカラー成分の中の所定の色例えばブラ
ック(B)に相当するレーザビーム等の露光光線13を照
射し、像担持体1上に静電潜像を形成する。一方、現像
に寄与するブラックトナー14Bが収納されている現像器6
Bをホストコンピュータ(図示せず)からの色選択信号
により離接カム34Bを回転して矢印B方向に押し、像担
持体1に当接する。この現像器6Bの移動に伴い第8図に
示すように現像ローラギア27が主動ギア26と連結し現像
ローラ23が回転し始める。撹拌ローラ22とトナー濃度検
知器35からなるトナー濃度調整手段は常に駆動してい
る。それ以外の現像器6C,6M,6Yは像担持体1より離間し
ており現像器6C,6M,6Y内のそれぞれの現像ローラ23を停
止している。一方現像器6C,6M,6Y内のそれぞれの撹拌ロ
ーラ22は撹拌駆動ギア28と撹拌従動ギア29の駆動伝達経
路から撹拌アイドラギア30を通して駆動を受け回転して
おり、また撹拌ローラ22とトナー濃度検知器35からなる
トナー濃度調整手段も駆動している。現像バット18B内
のトナー14Bとキャリア16は撹拌ローラ22により混合摩
擦帯電され、マグネットローラ24の磁力により吸引され
て磁気ブラシが形成され現像ローラ23の矢印H方向の回
転により像担持体1と対向したマグネトローラ24のN極
部の接触位置まで搬送される。この接触位置で現像剤17
Bの磁気ブラシを像担持体1に接触させながら現像ロー
ラ23と像担持体1との間に電位差を与えると、像担持体
1上に形成された静電潜像部にトナー14Bが付着してト
ナー像を形成し現像が終了する。この現像に伴いトナー
14Bが像担持体1に付着して消費され、現像バット18B内
のトナー14Bとキャリア16との混合比が予め設定した値
より低くなることをトナー濃度検知器35が検知するとそ
の検知信号によりトナー排出ローラ19が駆動回転する。
この回転によりトナー排出ローラ19の表面に付着したト
ナー14Bはトナー排出口20のエッジ部により掻き落とさ
れトナー排出口20を通してトナーホッパー15B内のトナ
ー14Bを現像バット18B内の撹拌ローラ22上に補給し、所
定の混合比へ回復させ一定の混合比を維持することにな
る。トナーホッパー15B内に配置されているトナー搬送
部材21a,21b,21cは第7図に示すようにトナー排出ロー
ラ19の回転とともに一点鎖線で示した円の軌跡を同一の
回転速度で描きトナー14Bを撹拌するとともにトナー14B
をトナー排出ローラ19上へ搬送する。
現像が終了すると、現像器6Bは離接カム34Bの180度回
転と離接バネ(図示せず)の引張力により、像担持体1
との当接位置から離間位置へ移動し、像担持体1と磁気
ブラシとの接触がなくなり、同時に現像ローラギア27と
主動ギア26との連結が解除され現像ローラ23の回転が停
止する。一方、撹拌ローラ22はトナー14Bに常に摩擦帯
電を付与し即座に印字に対応するため、現像器6Bの撹拌
アイドラギア30と撹拌従動ギア29との連結は解除されな
いように構成されているので撹拌駆動ギア28からの動力
が常に伝達され回転を続け、トナー濃度検知器35も駆動
し、トナー濃度調整が行なわれている。現像器6Bにより
像担持体1上に形成されたトナー像は各色毎に中間転写
部材36へ中間転写ローラ39に電圧を印可することにより
転写される。
次に例えばシアン(C)の色が選択されると、離接カ
ム34Cが回転し今度は現像器6Cを離接バネ(図示せず)
の引張力に逆らって像担持体1の方向へ押し像担持体1
へ当接させシアンの現像を開始する。4色を使用する複
写機あるいはプリンタの場合は前記現像の動作を4回順
次繰り返し行い中間転写部材36上に4色B,C,M,Yトナー
像を重ね合成像を形成する。この様にして形成された合
成像は用紙転写ローラ47に電圧を印加するとともに圧力
によって複写体カセット41から用紙搬送路44に沿ってお
くられてくる複写体42に一括転写され、続いて定着器48
によりヒートローラ49の熱と加圧ローラ50の挟持圧によ
って定着されカラー画像として出力される。
発明が解決しようとする課題 しかしながら上記従来の構成では、トナー搬送部材21
a,21b,21cが同一径のワイヤー等によりなり回転速度が
等しいため、トナー排出口20から現像バット18B,18C,18
M,18Yへのトナー供給量よりも、トナー排出ローラ19上
へトナー搬送部材21aによって供給されるトナー量の方
が多い場合においても、トナー搬送部材21b,21cがトナ
ー搬送部材21aが供給したトナー量分トナー搬送部材21a
へ供給するためトナーの消費につれてトナー排出ローラ
19上でトナーが凝集してしまうという問題点を有してい
た。
課題を解決するための手段 本発明は上記問題点を解決するため、トナーを収納す
るトナーホッパーより画像情報に従いトナーが付着する
トナー付着部材にトナーを与える現像手段へ回転により
トナーを供給する複数のトナー搬送部材のうち前記現像
手段に対して遠い位置に配置されたものほどトナーへの
接触面積を小さくした。
作用 本発明は上記した構成により、トナー搬送部材が送り
出すトナー量より送り込まれるトナー量を少なくするこ
とができる。
実施例 第1図は本発明の一実施例における電子写真装置の概
略構成図、第2図は本発明の一実施例における電子写真
装置の要部拡大図、第3図は本発明の一実施例における
電子写真装置の離接動作を示す図、第4図は本発明の一
実施例における電子写真装置の駆動動作状態を示す図、
第5図は本発明の一実施例における電子写真装置の要部
斜視図である。
ここで従来の電子写真装置と同じ構成部材については
同じ番号を付与して詳細な説明を省略する。
第2図,第5図において、51はトナー排出ローラ19に
隣接して配置された第1のトナー搬送部材で、トナーホ
ッパー15B,15C,15M,15Yの側面にそれぞれ回転自在に支
持された第1の搬送軸51aを中心に回転する第1の搬送
アーム51bとこの第1の搬送アーム51bによりトナーホッ
パー15B,15C,15M,15Yそれぞれの底面と微小間隔を持っ
て張架されたトナー14B,14C,14M,14Yをそれぞれ搬送す
る第1の搬送板51cとで構成されている。52は第1のト
ナー搬送部材51に隣接して配置された第2のトナー搬送
部材で、トナーホッパー15B,15C,15M,15Yの側面にそれ
ぞれ回転自在に支持された第2の搬送軸52aを中心に回
転する第2の搬送アーム52bとこの第2の搬送アーム52b
によりトナーホッパー15B,15C,15M,15Yそれぞれの底面
と微小間隔を持って張架された第2の搬送板52cとで構
成されている。53は第2のトナー搬送部材52に隣接して
配置された第3のトナー搬送部材で、トナーホッパー15
B,15C,15M,15Yの側面にそれぞれ回転自在に支持された
第3の搬送軸53aを中心に回転する第3の搬送アーム53b
とこの第3の搬送アーム53bによりトナーホッパー15B,1
5C,15M,15Yそれぞれの底面と微小間隔を持って張架され
た第3の搬送板53cとで構成されている。これら第1の
トナー搬送部材51、第2のトナー搬送部材52、第3のト
ナー搬送部材53は、第1の搬送板51cの板幅を11、第2
搬送板52cの板幅を12の、第3の搬送板53cの板幅を13と
すると、11>12>13なる関係になるように構成されてい
る。
以上のように構成された本発明の電子写真装置につい
て、以下その動作について説明する。
先ず、高圧電源に接続された帯電器4内の帯電線10に
電圧を印加してコロナ放電を行なわせ、像担持体1の表
面を一様に−700v〜−800v程度に帯電する。次に像担持
体1を矢印A方向に回転させ一様に帯電された像担持体
1の表面上に複数のカラー成分の中の所定の色例えばブ
ラック(B)に相当するレーザビーム等の露光光線13を
照射し、像担持体1上に静電潜像を形成する。一方、現
像に寄与するブラックトナー14Bが収納されている現像
器6Bをホストコンピュータ(図示せず)からの色選択信
号により離接カム34Bを回転して矢印B方向に押し、像
担持体1に当接する。この現像器6Bの移動に伴い第3図
に示すように現像ローラギア27が主動ギア26と連結し現
像ローラ23が回転し始める。撹拌ローラ22とトナー濃度
検知器35からなるトナー濃度調整手段は常に駆動してい
る。それ以外の現像器6C,6M,6Yは像担持体1より離間し
ており現像器6C,6M,6Y内のそれぞれの現像ローラ23は停
止している。一方現像器6C,6M,6Y内のそれぞれの撹拌ロ
ーラ22は撹拌駆動ギア28と撹拌従動ギア29の駆動伝達経
路から撹拌アイドラギア30を通して駆動を受け回転して
おり、撹拌ローラ22とトナー濃度検知器35からなるトナ
ー濃度調整手段も駆動している。現像バット18B内のト
ナー14Bとキャリア16は撹拌ローラ22により混合摩擦帯
電され、マグネットローラ24の磁力により吸引されて磁
気ブラシが形成され現像ローラ32の矢印H方向の回転に
より像担持体1と対向したマグネトローラ24のN極部の
接触位置まで搬送される。この接触位置で現像剤17Bの
磁気ブラシを像担持体1に接触させながら現像ローラ23
と像担持体1との間に電位差を与えると、像担持体1上
に形成された静電潜像部にトナー14Bが付着してトナー
像を形成し現像が終了する。この現像に伴いトナー14B
が像担持体1に付着して消費され、現像バット18B内の
トナー14Bとキャリア16との混合比が予め設定した値よ
り低くなることをトナー濃度検知器35が検知するとその
検知信号によりトナー排出ローラ19Bが駆動回転する。
この回転によりトナー排出ローラ19の表面に付着したト
ナー14Bはトナー排出口20のエッジ部により掻き落とさ
れトナー排出口20を通してトナーホッパー15B内のトナ
ー14Bを現像バット18B内の撹拌ローラ22上に補給し、所
定の混合比へ回復させ一定の混合比を維持することにな
る。トナーホッパー15B内に配置されている第1のトナ
ー搬送部材51と第2のトナー搬送部材52及び第3のトナ
ー搬送部材53は第2図に示すようにトナー排出ローラ19
の回転とともに一点鎖線で示した円の軌跡を描きトナー
14Bを撹拌するとともにトナー14Bをトナー排出ローラ19
上へ搬送する。このトナー14Bをトナー排出ローラ19上
へ搬送するとき第1のトナー搬送部材51の板幅に比べ、
第2のトナー搬送部材52、第3のトナー搬送部材53の板
幅は小さくなるよう構成されているので第1のトナー搬
送部材51が過剰のトナー14Bをトナー排出ローラ19B上へ
搬送しようとしても第2のトナー搬送部材52、第3のト
ナー搬送部材53によるトナー搬送部材51へのトナー14B
の搬送量が少ないため過剰のトナーがトナー排出ローラ
19B上へ搬送され凝集することがない。
現像が終了すると現像器6Bは離接カム34Bの180度回転
と離接バネ(図示せず)の引張力により、像担持体1と
の当接位置から離間位置へ移動し、像担持体1と磁気ブ
ラシとの接触がなくなり、同時に現像ローラギア27と主
動ギア26との連結が解除され現像ローラ23の回転が停止
する。一方、撹拌ローラ22はトナー14Bに常に摩擦帯電
を付与し即座に印字に対応するため、現像器6Bの撹拌ア
イドラギア30と撹拌従動ギア29との連結は解除されない
ように構成されているので撹拌駆動ギア28からの動力常
に伝達され回転を続け、トナー濃度検知器35も駆動し、
トナー濃度調整が行なわれている。現像器6Bにより像担
持体1上に形成されたトナー像は各色毎に中間転写部材
36へ中間転写ローラ39に電圧を印加することにより転写
される。
次に例えばシアン(C)の色が選択されると、離接カ
ム34Cが回転し今度は現像器6Cを離接バネ(図示せず)
の引張力に逆らって像担持体1の方向へ押し像担持体1
へ当接させシアンの現像を開始する。4色を使用する複
写機あるいはプリンタの場合は前記現像の動作を4回順
次繰り返し行い中間転写部材36上に4色B,C,M,Yのトナ
ー像を重ね合成像を形成する。この様にして形成された
合成像は用紙転写ローラ47に電圧を印加するとともに圧
力によって複写体カセット41から用紙搬送路44に沿って
おくられてくる複写体42に一括転写され、続いて定着器
48によりヒートローラ49の熱と加圧ローラ50の挟持圧に
よって定着されカラー画像として出力される。
発明の効果 以上のように本発明は、トナーを収納するトナーホッ
パーより画像情報に従いトナーが付着するトナー付着部
材にトナーを与える現像手段へ回転によりトナーを供給
する複数のトナー搬送部材のうち前記現像手段に対して
遠い位置に配置されたものほどトナーへの接触面積を小
さくしたことにより、トナー搬送部材が送り出すトナー
量より送り込まれるトナー量を少なくすることができ、
トナーの凝集を防止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例における電子写真装置の概略
構成図、第2図は本発明の一実施例における電子写真装
置の要部拡大図、第3図は本発明の一実施例における電
子写真装置の離接動作状態を示す図、第4図は本発明の
一実施例における電子写真装置の駆動動作を示す図、第
5図は本発明の一実施例における電子写真装置の要部斜
視図、第6図は従来の電子写真装置の概略構成図、第7
図は従来の電子写真装置の要部拡大図、第8図は現像器
6B,6C,6M,6Yの離接動作を示す図、第9図は現像器6B,6
C,6M,6Yの駆動動作状態を示す図、第10図は従来の電子
写真装置の要部斜視図である。 1……像担持体、2,3……像担持体搬送ローラ、4……
帯電器、5……露光光学系、6B,6C,6M,6Y……現像器、
7……中間転写部材ユニット、8……像担持体クリーニ
ング装置、9……除電器、10……帯電線、11……シール
ド板、12……グリッド板、13……露光光線、14B,14C,14
M,14Y……トナー、15B,15C,15M,15Y……トナーホッパ
ー、16……キャリア、17B,17C,17M,17Y……現像剤、18
B,18C,18M,18Y……現像バット、19……トナー排出ロー
ラ、20……トナー排出口、21a,21b,21c……トナー搬送
部材、22……撹拌ローラ、23……現像ローラ、24……マ
グネットローラ、25……ドクターブレード、26……主動
ギア、27……現像ローラギア、28……撹拌駆動ギア、29
……攪拌従動ギア、30……攪拌アイドラギア、31……撹
拌ローラギア、32……支持部材、33……引張バネ、34B,
34C,34M,34Y……離接カム、35……トナー濃度検知器、3
6……中間転写部材、37,38……中間転写部材搬送ロー
ラ、39……中間転写ローラ、40……中間転写部材クリー
ニング装置、41……複写体カセット、42……複写体、43
……給紙ローラ、44……用紙搬送路、45……レジストロ
ーラ、46……従動ローラ、47……用紙転写ローラ、48…
…定着器、49……ヒートローラ、50……加圧ローラ、51
……第1のトナー搬送部材、51a……第1の搬送軸、51b
……第1の搬送アーム、51c……第1の搬送板、52……
第2のトナー搬送部材、52a……第2の搬送軸、52b……
第2の搬送アーム、52c……第2の搬送板、53……第3
のトナー搬送部材、53a……第3の搬送軸、53b……第3
の搬送アーム、53c……第3の搬送板。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像情報に従いトナーが付着するトナー付
    着部材と、前記トナー付着部材にトナーを与える現像手
    段と、トナーを収納するトナーホッパーと、前記トナー
    ホッパーより前記現像手段へ回転によりトナーを供給す
    る複数のトナー搬送部材とを有し、前記トナー搬送部材
    のうち前記現像手段に対して遠い位置に配置されたもの
    ほどトナーへの接触面積を小さくしたことを特徴とする
    電子写真装置。
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